JPH08505405A - ウィルスのエアロゾールの調製方法 - Google Patents

ウィルスのエアロゾールの調製方法

Info

Publication number
JPH08505405A
JPH08505405A JP7512453A JP51245395A JPH08505405A JP H08505405 A JPH08505405 A JP H08505405A JP 7512453 A JP7512453 A JP 7512453A JP 51245395 A JP51245395 A JP 51245395A JP H08505405 A JPH08505405 A JP H08505405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
virus
suspension
diluted
virus suspension
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7512453A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4110329B2 (ja
Inventor
クロード セネ
ディディエール ラミィ
Original Assignee
トランスジーン ソシエテ アノニム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by トランスジーン ソシエテ アノニム filed Critical トランスジーン ソシエテ アノニム
Publication of JPH08505405A publication Critical patent/JPH08505405A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4110329B2 publication Critical patent/JP4110329B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/007Pulmonary tract; Aromatherapy
    • A61K9/0073Sprays or powders for inhalation; Aerolised or nebulised preparations generated by other means than thermal energy
    • A61K9/0078Sprays or powders for inhalation; Aerolised or nebulised preparations generated by other means than thermal energy for inhalation via a nebulizer such as a jet nebulizer, ultrasonic nebulizer, e.g. in the form of aqueous drug solutions or dispersions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 6〜12g/lの1価のカチオンの塩、または50〜100g/lのヘキソースを含む水溶液中にウィルスを溶解することにより調製された希釈ウィルス懸濁液から、次に、0.5〜3.5バールのガス圧または2〜5MHzの超音波周波数を用いて噴霧化してウィルスのエアロゾールを調製する方法。得られるエアロゾール組成物も開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 ウィルスのエアロゾールの調製方法 本発明は、ウィルスを含むエアロゾール(aerosol)の調製方法に関する。 種々の物質、特に医薬物質のエアロゾール製剤は、非常に長い間、知られてい る。安定性および無視できる沈降率が、エアロゾールの必須の特徴をなす。他方 、この理由の故に、粒子が互いに凝集したり、あるいは高い沈降率のような優れ た有効性と相容れない特性を防止するために、構成成分の配合割合は、特に湿気 および温度の程度のような異なる外界のパラメーターによる多数の特定の制約を 満足させねばならず、他方で、その製剤は、吸収された有効成分が迅速に分解す る傾向がある、空気の汚染物質に対する気道の防御(清浄化メカニズム)の効率 に主として関連する多数の困難な事態を考慮に入れなければならない。 特に、有効成分が、ウィルスから成る場合、ウィルス粒子の完全性(integrit y)が、肺上皮の細胞への感染および侵入に必要であり、それによりエアロゾー ルを得るための非常に特殊な条件を負荷することになる。 一般的に言えば、エアロゾール化(aerolization)する間、ウィルスは、3つ の主たる理由の結果、不活化され 得る。先ず、感染力の消失が、噴霧化(nebulization)の過程(気道中への噴霧 )の際にウィルスが被る障害の結果として生じ得、それはまた、脱水によりエア ロゾール中で不活化され得、そして最後には、気道の全体を覆い非常に多数の( タンパク質分解およびその他の)酵素を有する粘液により示される潜在的に不利 な環境中で分解され得る。 ウィルス不活化は、エアロゾールを得るために特定の条件の噴霧化およびパッ ケージングを使用する本発明の方法を適用することにより制限され、適当な限度 内に維持され得ることが示されている。さらに、この方法は、ウィルスを、肺、 特に気管気管支の通路に、効果的に適切な量で、送り込むことを可能にする。 従って、本発明の主題は、特に哺乳動物の気道を介して投与することを可能に する、ウィルスのエアロゾールを得るための方法であり、以下により特徴付けら れる: (a)少なくとも6〜12g/lの1価のカチオンの塩または50〜100g /lのヘキソースを含む水溶液中に、104〜1013プラーク形成単位(pfu )のウィルスを含むウィルス懸濁液の希釈物に対応する、希釈ウィルス懸濁液を 調製し; (b)希釈ウィルス懸濁液を、0.5〜3.5バールの空気圧または2〜5M Hzの超音波周波数を用いて噴霧化(nebulize)する。 本発明に従う方法は、エアロゾールにより投与され得る非常に多数のウィルス 、特に、ポックスウィルス、レトロウィルス、ヘルペスウィルス、アデノ関連性 ウィルス、ライノウィルス、インフルエンザウィルスおよびアデノウィルスから なる群から選ばれるウィルスに適用可能である。 本発明の論旨において、用語「ウィルス」は、自然界に見出されるような天然 のウィルス、およびゲノムが、それが起源とする親ウィルスに対して改変を含む 修飾されたウィルスの両方を表す。それは、それが由来する天然のウィルスに対 して、その病原性の全てまたは一部を失った、弱毒化されたウィルスであること ができる。そのゲノムは、インビボで、細胞培養中または生物中の、連続的な継 代の過程で修飾される。 用語「ウィルス」はまた、そのゲノムが、インビトロで遺伝子工学的技法によ り修飾された、組換えウィルスを指すこともできる。この修飾は、例えば、ウィ ルス複製に必須な少なくとも1つの遺伝子が不活化されるのを可能とし(ウィル スを複製に関して不完全なものにする)、 および/または異種タンパク質(天然ウィルスにより通常コードされない)をコ ードするDNAフラグメントが挿入されるのを可能にする。挿入は、ウィルスゲ ノムの適切な領域で起こり、異種DNAフラグメントの宿主細胞内での発現を可 能にする。宿主細胞は、該ウィルスにより感染され得るあらゆる真核生物、有益 にはヒトの細胞および好ましくは気管気管支の通路の上皮細胞から構成される。 本発明の目的のために、異種DNAフラグメントは、真核生物に、または、そ れが中に挿入されるもの以外のウィルスに由来することができる。それは、当分 野において慣用されているあらゆる技法、例えば、クローニング、PCR(ポリ メラーゼ連鎖反応)または化学合成により、単離され得る。それは、ゲノム型D NA(天然遺伝子のイントロンのセットを全部または一部含む)、相補的DNA 型(cDNA;イントロンを欠く)またはミニ遺伝子、即ち、混合された型(少 なくともイントロンを全部または一部を含む)のフラグメントであり得る。 本発明により追求される目的に従って、異種DNAフラグメントは、その発現 に必要とされるエレメントの制御下に、置かれ得る。「必要とされるエレメント 」とは、該DNAフラグメントのメッセンジャーRNA(mRN A)への転写、またはmRNAのタンパク質への翻訳を可能とする、エレメント のセットを表す。 異種DNAフラグメントは、(i)細胞内タンパク質、(ii)宿主細胞の表 面に存在する膜タンパク質、または(iii)外界の培地に分泌されるタンパク 質をコードすることができる。従って、それは、膜に向かって、または宿主細胞 の外側にタンパク質の分泌を可能にするシグナル配列を含むことができる。 エアロゾールによる投与から恩恵を受けることが可能な多くの組換えウィルス は、当技術分野で記載されている。それらの構築および増殖は、当業者の能力の 範囲内にある。例として、α1−アンチトリプシン(α1AT)をコードするヒ ト遺伝子がそのゲノムに挿入されているAd−α−1AT(Rosenfeldら、1991 、Science、252、431-434)、およびCFTR(英語では、嚢胞性線維症(Cysti c Fibrosis)の貫膜コンダクタンスレギュレ-ター)タンパク質をコードするヒ ト遺伝子がそのゲノムに挿入されているAd−CFTR(Rosenfeldら、1992、C ell、68、143-155)が、言及され得る。 本発明に従う方法は、希釈ウィルス懸濁液の調製物を含む。この希釈懸濁液は 、少なくとも6〜12g/lの1価のカチオンの塩または50〜100g/lの ヘキソ ースを含む水溶液中に104〜1013pfuのウィルスを含む、ウィルス懸濁液 の希釈物に対応する。 この工程では、希釈されるべき懸濁液は、一般に、必要に応じて、マグネシウ ム、カルシウムまたはマンガンのような2価のカチオンを含む緩衝培地に播かれ たウィルスから構成される。このタイプの懸濁液も、貯蔵に使用できる。凍結形 態での貯蔵のためには、該懸濁液は、少なくとも10%の濃度のグリセロール、 または約1Mの濃度のシュクロースのような安定剤を添加されるべきである。 希釈されるべきウィルス粒子の懸濁液は、必要に応じて、他の物質、特にヒト 血清アルブミン(HSA)、尿素、グルタミン酸ナトリウム、グリシンおよびイノ シトールを含むことができる。 本発明の方法に従うと、ウィルス懸濁液は、ウィルスを104〜1013、有益 には106〜1012および好ましくは108〜1011pfu含むことが必要であり ;この懸濁液の活性は、特に使用されるウィルスに依存することがあり得る。 希釈されるべきこの懸濁液は、次に、懸濁液/水溶液の体積比が、1:5〜1 :20、有益には1:10〜1:20、好ましくは1:12〜1:18、および 特に好 ましいものとして約1:16に従うように、水溶液で希釈される。 該水溶液は、好ましくは、1価のカチオンの塩、好ましくはナトリウム塩また はカリウム塩、および特に好ましいものとして塩化カリウム、乳酸ナトリウムお よび/または塩化ナトリウムを6〜12g/l含む。1価のカチオンの塩の濃度 は、好ましくは6〜10g/l、特に好ましいものとして約9g/lである。 水溶液が、ヘキソースを50〜100g/l、好ましくは約50g/l含むと き、考えられるヘキソースは、特にグルコースおよびマンノースである。 さらに、水溶液は、カルシウム塩、例えば塩化カルシウムのような他の化合物 を含むことができる。 このように希釈された懸濁液は、気道において、ウィルスがそこを通過可能な ほどに十分な、特別の安定性を付与されたエアロゾールを製造するのを可能とす る。当然、他の操作手順により、対応するウィルス懸濁液を得ることが可能であ る。 希釈懸濁液の噴霧化は、ガス圧によるかまたは超音波により達成され得る。こ の噴霧化の条件も、本方法の実行の重要なパラメーターを構成する。本発明に従 う方法の好ましい実施態様によれば、希釈懸濁液を、0.5〜 3.5バール、特に好ましいものとして2〜3.5バールのガス圧にかける。あ るいは、それを、2〜5MHzの、特に好ましくは約2〜3MHzの超音波周波 数にかけても良い。ガス圧および超音波周波数も、噴霧器(nebulizer)により 適用して良い。 一般的に言えば、噴霧器は、エアロゾールの投与を可能にする装置である。噴 霧器は、いかなるタイプのものでも良く、その構造は、当業者に公知であり、こ れらの装置は市販されている。 使用される本方法が、ガス圧の適用を必要とするとき、空気または医療用酸素 のような圧縮ガスの源または空気ポンプのいずれかに接続された、空気式タイプ の噴霧器が、好適に使用される。希釈ウィルス懸濁液を超音波周波数で噴霧化に 関しては、超音波タイプの噴霧器で、高い周波数で振動する水晶結晶板を取り付 けたものを使用するのが好ましい。 本発明に従う方法は、治療的目的を意図したエアロゾールの調製に特に最も十 分に適しており、気道の気管気管支の通路の中に最適な量のウィルス粒子を送り 込む。 一般的に言えば、人間では、気道は、3つの異なる領域から構成される: − 鼻から気管の上端にまたがる上部(upper part); − 気管の上端から終末の細気管支にまたがる気管気管支の通路;および − 細気管支から肺胞嚢にまたがる肺胞領域。 本発明に従う方法を使用することにより治療されることが可能な疾病の中で、 気管気管支の通路に影響を与える肺疾患、特に嚢胞線維症、肺気腫、ぜん息およ び肺癌が言及され得る。 この論旨の中では、本発明に従う方法を遂行することにより送り込むのに有利 であるウィルスは、好ましくは、そのゲノムが、特に肺疾患の進行を阻止するか 遅らせる、またはそれが確立するのを防ぐことが可能な、異種タンパク質をコー ドするDNAフラグメントを含むゲノムを有する組換えウィルスである。異種タ ンパク質の中で、以下のものが可能であるものとして言及され得る: − 細胞膜を介して、直接的または間接的にイオンを移送すること、より詳細に は、塩素(Cl-)またはナトリウム(Na+)イオンの移送に関係する、例えば CFTRタンパク質(Riordanら、Science、245、1066-1073); − 肺の、特に炎症状態に存在するプロテアーゼの活性を減少させる、例えば天 然のα1AT(Longら、1984、Biochemistry、23、4828-4837)または修飾され た α1AT(Jallatら、1986、Protein Engineering、、29-35);および − 細胞性免疫を強化することにより腫瘍細胞の増殖をを阻害する、例えばイン ターロイキン(IL)、インターフェロン(IFN)または腫瘍壊死因子(TN F)、および腫瘍抑制活性を有することにより腫瘍細胞の増殖を阻害する、例え ばタンパク質p53(Bakerら、1989、Science、244、217-221)またはRb(Fr iendら、1986、Nature、323、643646)。 このリストは、限定的なものではない。文献中に、肺組織の破壊に関する、そ れらの抗腫瘍効果または抑制効果について記載されている他のタンパク質をコー ドするDNAフラグメントを使用して良い。 最後に、本発明はまた、以下に従う方法: (a)希釈ウィルス懸濁液を少なくとも6〜12g/lの1価のカチオンの塩又 は50〜100g/lのヘキソースを含む水溶液中に104〜1013pfuのウ ィルスを含むウィルス懸濁液の希釈物に対応するように調製する; (b)希釈ウイルス懸濁液を、0.5〜3.5バールのガス圧または2〜5MH zの超音波周波数で噴霧化する、 方法により調製されるエアロゾールを、気道の疾病、特に人間の肺疾患の、その ような治療を必要とする患者の鼻腔または口腔で、吸入により投与する方法にも 関する。 吸入は、1回の用量もしくは一定時間の間隔をおいて1又は数回繰り返す用量 で、行うことができる。 本発明は、以下の実施例により、より完全に説明される。実施例1 10%のグリセロールの存在下に貯蔵され、1価のカチオン溶液で希 釈されたウィルス懸濁液由来のエアロゾールの調製 ローゼンフェルト(Rosenfeld)ら(1992、上記)に記載されたようにし て、CFTRタンパク質(Ad−CFTR)をコードするヒト遺伝子がゲノムに 挿入された組換えアデノウィルスからウィルス懸濁液を調製する。 簡単に言うと、それはアデノウィルス・タイプ5に由来し、該ウィルスのゲノ ムは、一方ではアデノウィルスの複製に必須であるトランス−活性化タンパク質 (trans-activating protein)をコードするEIA遺伝子を欠き、他方では必須 ではないE3遺伝子を欠いている。CFTR遺伝子は、EIA遺伝子の代わりに 挿入されている。 Ad−CFTRは、ヒト胎児腎細胞株293(グラハム(Graham)ら、197 7、J.Gen.Virol.,36、59 −72)により増やされ、該細胞株はE1機能を構成的に発現する。この株は、 ATCC(CRL 1573)で利用可能である。該293細胞は、供給者の推 薦に従い培養される。 培養中の細胞は、Ad−CFTRウィルスの最初のイノキュラム(inoculum) との融合の前に2〜10倍の感染の多重度(moi)に従い感染される。それら は37℃でインキュベートされ、細胞変性効果が観察されるとすぐに、通常は4 〜10日間の培養後であるが、ウィルスは以下のプロトコールに従い収穫される 。 細胞懸濁液は、低速で10分間遠心分離される。細胞ペレットは、2%ウシ胎 児血清を添加された約10mlのGMEM培地(グラスゴー・モディファイド・ イーグル・メディウム(Glasgow Modified Eagle Medium),Gibco BRL,Cergy- Pontoise)に再懸濁される。ウィルスは、エタノール−ドライアイス浴/37℃ の水浴中の、数回の連続した凍結/解凍サイクルにより細胞から分離される。最 後のサイクルに続き、細胞の破片を5〜10分間の低速遠心分離により除去する 。 ウィルスは、各々1.40及び1.25g/mlの2つの密度層を有する塩化 セシウム・グラジエントでの分別により遠心分離の上清から精製される。遠心分 離は、 室温で、100,000gで数時間行われる。ウィルスは、2つの層の界面に位置する白 いバンドの形態で現れ、シリンジを用いて回収される。それらは、1.33g/ mlを含む溶液を用いて調製された、自然発生の塩化セシウム・グラジエント上 で第2の精製に供される。ウィルスは、同様にシリンジでチューブを刺すことに より回収され、1/10倍容量と等価のグリセロールを加える。 塩化セシウムは、10mMトリス−塩酸、pH7.4、1mM MgCl2、 及び10%グリセロールを含む緩衝液に対する透析により除去される。 かくして得られたウィルス懸濁液の力価は、カンテン中の滴定法または30h に従い正確に測定される(Graham及びPrevec,1991,Methods in Molecular Bio logy,7,109-128,E.J.Murray編,The Human Press Inc.Clinton,NJ)。懸 濁液は、各々5×109から5×1010pfuを含むようにチューブ(Nunc又はN algene)中に100μlのアリコートに分配される。これらのチューブは、貯蔵 ウィルス懸濁液を構成し、使用時まで−60℃で保存される。 使用時には、9g/l(Meram,Melun)を含む塩化ナトリウム溶液1.5ml を、100μlのAd−CFTR懸濁液(107、108又は109pfuの濃度 )に加える。 実施されたコントロールは、かくして得られた希釈ウィルス懸濁液の力価が室温 で数時間安定であることを示す。 加速安定性の研究も、37℃で行われた。異なる濃度(109、107、105 pfu/ml)へのウィルス懸濁液の上記塩化ナトリウム溶液中の希釈の後、各 希釈液のサンプルを規則的な間隔(t=0h、2h、4h及び24h)で採り、 ウィルス感染性がカンテン又は30h技術で滴定される。希釈ウィルス懸濁液の 37℃での3時間以上の安定性が、特に高濃度(109及び107pfu/ml) で観察される。 エアロゾールは、希釈ウィルス懸濁液をoptineb 709噴霧器(Air Liquide,Pa ris)の貯蔵器中に配置することにより製造される。後者は、高圧で作動し、キ ャリヤーガスを選択できる空気式製造装置である。それは、圧縮空気の源に接続 され、そして種々の圧力のメディカル・エアーが適用される。エアロゾール化試 験は、膵嚢胞性繊維炎(cystic fibrosis)を患う患者に適用するための最適条 件を評価するために行われる。特に、圧力(1〜3.5バール)及び呼吸速度の 影響が検討される。後者は1分間当たりの呼吸数を定義し、装置のセッティング により予め決められる。この意味で、位置7のセッティングは、子供の呼吸速度 に相当し、位置9は大人の呼吸速度 に相当する。 エアロゾール化は、3工程(ウィルス懸濁液の希釈、次いで塩化ナトリウム希 釈液でカップを2回リンスする)で行われる。optinebは、自己誘発性(self-tr iggering)にセットされ、トラップ又はコレクター、例えばコレクトロンMD8 (Sartorius,Palaiseau,FRANCE)に接続され、その末端に噴霧後にウィルス粒 子を回収できるゼラチン濾過膜が固定される。この膜は次いで10mMトリス− 塩酸緩衝液、pH7.4、1mM MgCl2、及び10%グリセロール中37 ℃で溶解され、回収されたウィルスの感染性が30h及びカンテン技術により滴 定される。この測定は、患者の気道に入ることのできる活性なウィルス量を評価 できる。異なる試験条件下で相対的に繰り返し、補足された感染性ウィルスはウ ィルスの最初の数の15〜40%を示す。幾分変異が観察されたが、最良の回収 収率は高圧(3.5バール)で得られ、これは両方のセット位置での場合である 。指針として、エアロゾール化により適用される医療用製品の回収率は通常約1 0%である。これらの結果は、膵嚢胞性繊維炎を患う患者の治療に、Ad−CF TR組換えアデノウィルスのエアロゾール化の用途を認識できる。実施例2 1Mシュクロースの存在下に貯蔵され、1価 のカチオン溶液で希釈された貯蔵されたウィルス懸濁液由来のエアロゾールの調 以下のバリアントを用いて実施例1を繰り返す: 第2の塩化セシウム・グラジエント後のウィルスの回収後に、ウィルスは10 mMトリス−塩酸緩衝液、pH7.4、1mM MgCl2、及び1Mシュクロ ースに対して透析される。 エアロゾール化試験は、3.5バールの圧力及び位置9のoptinebのセッティ ングで実施例1に記載したように行われる。27%の活性なウィルス粒子の回収 率が得られる。実施例3 グルコース溶液で希釈されたウィルス懸濁液由来のエアロゾールの調 以下のバリアントを用いて実施例1を繰り返す: 100μlのウィルス懸濁液を、1.5mlの50g/lを含むグルコース溶 液(Laboratoire Chaix du Marais Lavoisier,Paris)に加えることにより希釈 ウィルス懸濁液を調製する。 該希釈ウィルス懸濁液を37℃で、希釈がグルコース溶液で行われる以外は実 施例1で定義されたのと同じ条件下に加速安定性研究に供されると、ウィルス活 性が2時間を越えて安定であることが観察される。実施例4音波振とうによるエアロゾールの調製 以下のバリアントを用いて実施例1を繰り返す: エアロゾールが、SAM LS超音波噴霧器(System Assistance Medical,L eLedat,France)を用い、供給者の推薦に従い使用して製造される。実施例1に 従い得られる希釈ウィルス懸濁液は、噴霧器のカップに導入され、2.4MHz の周波数で振動する水晶結晶板により生み出される超音波振動に供される。これ らの条件下で、回収率は10%のオーダーである。実施例5 霊長類の前臨床試験 これらの試験の目的は、組換えアデノウィルスのエアロゾール化がインビボで のCFTR遺伝子の肺細胞への移動を許容することを確立し、治療の毒性を評価 することにある。 A.方法 該実験は、5匹のアカゲザル(Mecaca mulatta)(TN0 Center for Animal Re search,Rijswijk,Holland)を含む。選択された動物は、良好な健康状態で、 体重5〜10kgである。それらは3つのグループに分けられた: グループ1は単一用量のAd−CFTRを第1のサルは高用量(7.5×109pfu) 、第2は低用量(1.5×107pfu)投与される(D=0)2匹のサルからなる。そ れらは、 D+10で犠牲になる。 グループ2は10日間隔で(D=0及びD+10)等しい用量のAd−CFTR (各々7.5×109pfu及び1.5×107pfu)を2回投与される2匹のサルからなる。そ れらは、D+13で犠牲になる。 コントロール群は、グループ2に適用されるプロトコール(D+13に犠牲に なる前にD=0及びD+10の連続2回投与)に従いコントロール液(10mM トリス−塩酸pH7.4、1mM MgCl2、及び10%グリセロール)で処 置される1匹のサルを含む。 上記濃度に調整された100μlのAd−CFTR溶液(グループ1及び2) 、または100μlのコントロール溶液(グループ3)が、9g/l含む塩化ナ トリウム希釈溶液1.5mlに加えられ、optineb装置のカップに配置される。 噴霧化は、気管に導入され、噴霧器に接続されたたチューブを介して麻酔された サルに行われる。操作条件は、以下の通りである:位置7のセッティング、医療 用空気圧3.5バール及び2段階の噴霧化(希釈ウィルス溶液の投与、続く80 0μlの希釈液によるすすぎ)。 B. ウィルスの伝播力の分析 各々組換え又は野生株ウィルス粒子の存在を試験する ために、各動物の糞便を規則的に集め、許容される293またはHepG2細胞 上で培養する。約3及び7日の培養の後、そのような粒子が例えばアデノウィル ス5カプシドタンパク質(Bio-Science 012070)を認識する抗体のような特異的 なモノクローナル抗体を用いた間接免疫蛍光法(indirect immunofluorescence )により検出される。これらの分析により、実験のすべてのサルで陰性であるこ とが証明され、それは環境中へのウィルスの伝播のリスクが低いかゼロでさえあ ることを示している。 C. インビボでのCFTR遺伝子の転移の分析 使用される方法論は、Boutらに記載される(1994、Hum.Gene Therapy,5,3- 10)。簡単に言うと、主要な臓器(肝臓、睾丸など)と同様に気管の全長にわた り分布する組織サンプルが犠牲になった動物から除去される。DNAが抽出され ると、アデノウィルスの配列が、各々OTG3042(配列番号1、CFTR配 列とハイブリダイズする)及びOTG4347(配列番号2、アデノウィルス・ タイプ5配列を認識する)であるCFTR発現カセットおよびアデノウィルスベ クターの接合部に位置するAd−CFTRに特異的なプライマーを用い、PCR により試験される。30回の増幅サイクルの終わりに、PCR産物がアガロース ゲル電気泳動により分離さ れ、32Pを用いたリン酸化により標識された特別なプローブ(配列番号3)とハ イブリダイズされる前に、Hybond N+膜(Amersham)上に移動される。高ウィル ス用量(7.5×109pfu)で処理されたグループ1及び2のサルの気管及び肺中に のみ特異的なシグナルが得られる。試験された他のすべての臓器は陰性であるこ とに注目することは興味深い。 1.5×107pfuのウィルス用量を受けたサルのアデノウィルス配列の存在を検出 するために、技術の感度を増加させる必要がある。この目的で、PCRの最初の 30サイクルの後、OTG3042および内部プライマーOTG4908(配列 番号:4)を用いてさらに30サイクルを行う。PCR産物は、次いで上記のよ うに処理される。気管から除去されたサンプルの約半分にシグナルが得られる。 従って、エアロゾールによる肺へのウィルス投与は用量依存的であるように思わ れる。当然に、ハイブリダイゼーションはコントロールのサルについては陰性で ある。 全体として、これらの結果は、Ad−CFTRが標的器官、すなわち気管に含 まれたままであることを示す。 D. CFTR遺伝子のインビボでの発現 ヒトCFTR遺伝子の発現が、RNAの逆転写及び引 き続くPCRの技術により気管から除去されたサンプルについて検討される(シ ョルディナー(Shouldiner)ら、1993,in Methods in Molecular Biology,15 ,169-176,編:ホワイト,Human Press Inc,Totowa,NJ)。この技術は、高度 に特異的であるという利点があり、ヒトCFTRをコードするmRNAの存在が 視覚化できるであろう。RNAが通常の技術によりサンプルから単離される。1 μgの全RNAが、MoMLV(Moloney Murine Leukemia Virus)逆転写酵素の存在 下に、5’末端にユニーク同定配列(英語ではtagと表現される)を有するプ ライマーを用いて逆転写される。より正確には、該プライマー(OTG5987 ;配列番号:5)は、30ヌクレオチドの同定配列及びポリアデニレーション・ シグナルに相当し、Ad−CFTRの転写に始まるCFTR mRNAの再会合 を許容する17ヌクレオチドを包含する。PCRは次いで、最初の30増幅サイ クルの間、プライマーOTG5988(配列番号:6)及びOTG5999(配 列番号:7 OTG5987の同定配列に相当する)を用い、さらに次の30サ イクルの間、OTG5988およびOTG4741(配列番号:8)を用いて上 記反応混合物について直接に実施される。増幅産物は上記のように分析される。 ヒトCFTR mRNAが、7.5×109pfuのウィルス用量を1又は2回投与し たサルの肺小葉のサンプル中に検出される。一方、コントロールのサル又は低ウ ィルス用量を受けたサルから始まるサンプル中にはシグナルは検出されない。 これらの結果は、適当な投与量のAd−CFTRの噴霧化は、肺細胞の機能的 なCFTR遺伝子を発現する結果となることを示し、特に遺伝子治療による膵嚢 胞性繊維炎の治療の観点を勇気づけるものである。 E. 病理学 一般的に言えば、Ad−CFTRの噴霧化は、サルの体重減少又は異常行動、 あるいは血液学的又は生化学的血清パラメーターの有意な障害に関与しない。 肺機能をより正確に評価するために、死後の組織病理学的分析が、ボウト(Bo ut)ら(1994、上記)に記載の方法論に従い、気管の異なる部分から除去さ れた組織の切片について行われる。これらの切片は、肺上皮の炎症及び損傷の兆 候を探す観点から検査される。結果は以下の通りである。すべてのサルについて 、肺の構造は無傷であった。軽微な炎症発現及び落屑性の化成が観察されたが、 それらはコントロールのサルにも存在するため、Ad−CFTRの投与とは無関 係である。 しかしながら、低度の追加の損傷(脈管周囲及び気管支周囲のリンパ球の浸潤 及び間質性肺炎)が高ウィルス用量を受けた2匹のサルで見られたが、グループ Iの動物(7.5×109pfuの用量を1回噴霧化)とグループIIの動物(7.5×109pfu の用量を2回噴霧化)の間で有意な相違は明らかでない。 結論として、Ad−CFTRのエアロゾールによる投与は、処置されたすべて の動物により十分に耐えられる。これらの研究は、Ad−CFTR組換えウィル スが肺に含まれたままであり、体内に伝播しないことをチェックすることができ る。肺損傷が、高ウィルス用量の投与に続き観察されるが、これらは重大な病状 を導くことはないように見える。これらの前臨床試験により、ヒトの治療も可能 であると結論付けることができる。実施例6 膵嚢胞性繊維炎の治療法 実施例1を、以下のバリアントを用いて繰り返す。 エアロゾールが、Optineb 709の貯蔵所に実施例1の希釈ウィルス懸濁液を配 置することにより製造され、後者は患者の呼吸速度により適当な位置(7または 9)にセットされる。100μlが引き続く分析のためにサンプルとされた後、 該装置は医療用空気の供給源と接続される。該装置のバッカルノズルが、膵嚢胞 性繊維炎を患 う患者の口内に配置され、3.5バールのガス圧力がかけられる(第1の噴霧化 )。 気管でのエアロゾールの噴霧化は、患者の吸気により引き起こされる。噴霧化 は、呼気相の始まる前に中止し;それにより材料の損失と環境中へのエアロゾー ルの放出を避けることができる。 各吸気で送り込まれるエアロゾールの用量は、患者の呼吸能力により調節され る。30〜40サイクル/分の呼吸速度を持つ乳児には、1噴霧(puff)当たり の平均投与量は1.8μlである。20〜25サイクル/分の呼吸速度を持つ子 供には、各噴霧で3.2μlの用量が投与される。最後に、平均15〜20サイ クル/分の呼吸速度を持つ成人には、各噴霧で5μl量のエアロゾールが投与さ れる。 これらの基準によると、160のエアロゾールの噴霧が成人に送り込まれ、初 期希釈ウィルス溶液の約半分に相当する量が噴霧できる。 この第1シリーズの吸入の直後に9g/lを含む塩化ナトリウム溶液900μ lが、噴霧器の貯蔵所に加えられる。上記のように、3.5バールのガス圧力が かけられ、160の噴霧を含む第2シリーズの吸入が行われる。最後に、装置の 貯蔵所に9g/lを含む塩化ナトリウム 溶液900μlのが導入された後、同一条件下に第3シリーズが行われる。 配列表 (1)一般情報: (i)特許出願人 (A)名称:トランスジーン ソシエテ アノニム (B)通り:11 リュ ドゥ モルシャイ (C)市:ストラスブール (E)国:フランス (F)郵便番号:67082 (G)電話番号:(33)88 27 91 00 (H)FAX番号:(33)88 22 58 07 (ii)発明の名称:ウィルスのエアロゾールの調製方法 (iii)配列の数:8 (iv)コンピューター リーダブル フォーム: (A)メディウムタイプ:テープ (B)コンピューター:IBM PC互換性 (C)オペレーティングシステム:PC-D0S/MS-DOS (D)ソフトウエア:Patentln Release ♯1.0 Version ♯1.25(EPO) (2)配列番号1の情報: (i)配列の特徴 (A)長さ:23塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA (iii)ハイポセティカル配列:No (iii)アンチセンス:No (vi)起源 (A)生物名:ヒトCFTR cDNA (C)個体・単離クローン名: 合成オリゴヌクレオチド (vii)直接の起源 (B)クローン:OTG3042 (xi)配列:配列番号:1: (2)配列番号2の情報: (i)配列の特徴 (A)長さ:21塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:DNA(ゲノム) (iii)ハイポセティカル配列:No (iii)アンチセンス:Yes (vi)起源 (A)生物名:アデノウィルス タイプ5 (C)個体・単離クローン名: 合成オリゴヌクレオチド (vii)直接の起源 (B)クローン:OTG4347 (xi)配列:配列番号:2: (2)配列番号3の情報: (i)配列の特徴 (A)長さ:24塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA (iii)ハイポセティカル配列:No (iii)アンチセンス:Yes (vi)起源 (A)生物名:ヒトCFTR cDNA (C)個体・単離クローン名: 合成オリゴヌクレオチド (vii)直接の起源 (B)クローン:OTG4905 (xi)配列:配列番号:3: (2)配列番号4の情報: (i)配列の特徴 (A)長さ:24塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:DNA(ゲノム) (iii)ハイポセティカル配列:No (iii)アンチセンス:Yes (vi)起源 (A)生物名:アデノウィルス タイプ5 (C)個体・単離クローン名: 合成オリゴヌクレオチド (vii)直接の起源 (B)クローン:OTG4908 (xi)配列:配列番号:4: (2)配列番号5の情報: (i)配列の特徴 (A)長さ:47塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:mRNAのcDNA (iii)ハイポセティカル配列:No (iii)アンチセンス:Yes (vi)起源 (C)個体・単離クローン名: 合成オリゴヌクレオチド (vii)直接の起源 (B)クローン:OTG5987 (xi)配列:配列番号:5: (2)配列番号6の情報: (i)配列の特徴 (A)長さ:30塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA (iii)ハイポセティカル配列:No (iii)アンチセンス:No (vi)起源 (A)生物名:ヒトCFTR cDNA (C)個体・単離クローン名: 合成オリゴヌクレオチド (vii)直接の起源 (B)クローン:OTG5988 (xi)配列:配列番号:6: (2)配列番号7の情報: (i)配列の特徴 (A)長さ:30塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA (iii)ハイポセティカル配列:No (iii)アンチセンス:Yes (vi)起源 (C)個体・単離クローン名: 合成オリゴヌクレオチド (vii)直接の起源 (B)クローン:OTG5999 (xi)配列:配列番号:7: (2)配列番号8の情報: (i)配列の特徴 (A)長さ:25塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:DNA(ゲノム) (iii)ハイポセティカル配列:No (iii)アンチセンス:Yes (vi)起源 (A)生物名:アカゲザル マカク ポリオーマ ウィルス(SV40) (C)個体・単離クローン名: 合成オリゴヌクレオチド (vii)直接の起源 (B)クローン:OTG4741 (xi)配列:配列番号:8:

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)少なくとも6〜12g/lの1価のカチオンの塩または50〜100 g/lのヘキソースを含む水溶液中に104〜1013pfuのウィルスを含むウ ィルス懸濁液の希釈物に対応する希釈ウィルス懸濁液を調製し;および (b)該希釈ウィルス懸濁液を0.5〜3.5バールのガス圧または2〜5MH zの超音波周波数を用いて噴霧化する ことを特徴とする、特に哺乳動物の気道を介してその投与を可能にするウィル スのエアロゾールの製造方法。 2. 希釈ウィルス懸濁液を0.5〜3.5バールのガス圧で噴霧化することを 特徴とする請求項1に記載の方法。 3. 希釈ウィルス懸濁液を2〜3.5バールのガス圧で噴霧化することを特徴 とする請求項1および2のいずれか1つに記載の方法。 4. 前記希釈ウィルス懸濁液を2〜5MHzの超音波周波数で噴霧化すること を特徴とする請求項1に記載の方法。 5. 希釈ウィルス懸濁液を2〜3MHzの超音波周波数で噴霧化することを特 徴とする請求項1〜4のいずれ か1つに記載の方法。 6. ウィルス懸濁液がアデノ関連性ウィルスまたは組換えアデノウィルスの懸 濁液であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の方法。 7. 前記希釈がウイルス懸濁液/水溶液の体積比が1:5〜1:20に従うよ うになされることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。 8. 前記希釈がウイルス懸濁液/水溶液の体積比が1:10〜1:20に従う ようになされることを特徴とする請求項7に記載の方法。 9. 前記希釈がウイルス懸濁液/水溶液の体積比が1:12〜1:18に従う ようになされることを特徴とする請求項7に記載の方法。 10. 少なくとも104〜1013pfuのウィルスを含むウィルス懸濁液を6 〜12g/lの1価のカチオンの塩を含む水溶液中に希釈することを特徴とする 請求項1〜9のいずれか1つに記載の方法。 11. ウィルス懸濁液を塩化ナトリウムおよび塩化カリウムからなる群から選 ばれた1価のカチオンの塩を6〜12g/l含む水溶液中に希釈することを特徴 とする請求項10に記載の方法。 12. ウィルス懸濁液を約9g/lの1価のカチオン の塩を含む水溶液中に希釈することを特徴とする請求項10および11のいずれ か1つに記載の方法。 13. 104〜1013pfuのウィルスを含むウィルス懸濁液を50〜100 g/lのヘキソースを含む水溶液中に希釈することを特徴とする請求項1〜9の いずれか1つに記載の方法。 14. グルコースおよびマンノースからなる群から選ばれたヘキソースを50 〜100g/l含む水溶液中にウィルス懸濁液を希釈することを特徴とする請求 項13に記載の方法。 15. 50g/lのグルコースを含む水溶液中にウィルス懸濁液を希釈するこ とを特徴とする請求項14に記載の方法。 16. ウィルス懸濁液が、そのゲノム中に該ウィルスの異種タンパク質をコー ドするDNAフラグメントが挿入された組換えウィルスの懸濁液であることを特 徴とする請求項1〜15のいずれか1つに記載の方法。 17. ウィルス懸濁液が、そのゲノム中にCFTRタンパク質をコードするD NAフラグメントが挿入された組換えウィルスの懸濁液であることを特徴とする 請求項16に記載の方法。 18. ウィルス懸濁液が106〜1012pfuのウィル スを含むことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1つに記載の方法。 19. ウィルス懸濁液が108〜1011pfuのウィルスを含むことを特徴と する請求項18に記載の方法。 20. 請求項1〜19のいずれか1つに記載の方法を行うことにより得られる エアロゾール。 21. 肺疾患の治療を意図した医療用製品(medicinal product)の調製のた めの請求項20に記載のエアロゾールの使用。 22. 嚢胞線維症、肺気腫、ぜん息または肺癌の治療を意図した医療用製品の 調製のための請求項21に記載のエアロゾールの使用。
JP51245395A 1993-10-26 1994-10-26 ウィルスのエアロゾールの調製方法 Expired - Fee Related JP4110329B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9312743A FR2711523B1 (fr) 1993-10-26 1993-10-26 Procédé de préparation d'un aérosol viral.
FR93/12743 1993-10-26
PCT/FR1994/001245 WO1995011664A1 (fr) 1993-10-26 1994-10-26 Procede de preparation d'un aerosol viral

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08505405A true JPH08505405A (ja) 1996-06-11
JP4110329B2 JP4110329B2 (ja) 2008-07-02

Family

ID=9452211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51245395A Expired - Fee Related JP4110329B2 (ja) 1993-10-26 1994-10-26 ウィルスのエアロゾールの調製方法

Country Status (13)

Country Link
US (3) US5952220A (ja)
EP (1) EP0680315B1 (ja)
JP (1) JP4110329B2 (ja)
AT (1) ATE198704T1 (ja)
AU (1) AU683954B2 (ja)
CA (1) CA2152505C (ja)
DE (1) DE69426596T2 (ja)
DK (1) DK0680315T3 (ja)
ES (1) ES2152993T3 (ja)
FR (1) FR2711523B1 (ja)
GR (1) GR3035541T3 (ja)
PT (1) PT680315E (ja)
WO (1) WO1995011664A1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001008708A2 (en) * 1999-07-29 2001-02-08 Case Western Reserve University Enhanced delivery via serpin enzyme complex receptor ligands
FR2751343B1 (fr) * 1996-07-16 1998-12-18 Transgene Sa Procede de conservation de virus recombinants infectieux, suspension aqueuse virale et utilisation comme medicament
EP1180159B1 (en) * 1999-05-28 2008-09-03 Targeted Genetics Corporation Methods and compositions for lowering the level of tumor necrosis factor (tnf) in tnf-associated disorders
CA2396392C (en) * 1999-11-29 2015-04-21 Midwest Oilseeds, Inc. Methods and compositions for the introduction of molecules into cells
US20020198139A1 (en) * 2001-05-17 2002-12-26 Deutschman Clifford S. Method of preventing acute pulmonary cell injury
EP2325193A3 (en) 2001-11-02 2012-05-02 Insert Therapeutics, Inc. Methods and compositions for therapeutic use of RNA interference
US6845929B2 (en) * 2002-03-22 2005-01-25 Ali Dolatabadi High efficiency nozzle for thermal spray of high quality, low oxide content coatings
EP1925626A1 (en) 2003-07-21 2008-05-28 Transgene S.A. Novel multifunctional cytokines
CA2603730A1 (en) 2005-03-31 2006-10-05 Calando Pharmaceuticals, Inc. Inhibitors of ribonucleotide reductase subunit 2 and uses thereof
EP1951737A4 (en) * 2005-11-01 2009-07-01 Alnylam Pharmaceuticals Inc INHIBITION OF INFLUENZA VIRUS REPLICATION BY RNA INTERFERENCE
US8229398B2 (en) * 2006-01-30 2012-07-24 Qualcomm Incorporated GSM authentication in a CDMA network
WO2007109097A2 (en) * 2006-03-16 2007-09-27 Alnylam Pharmaceuticals, Inc. RNAi MODULATION OF TGF-BETA AND THERAPEUTIC USES THEREOF
BRPI0712034A2 (pt) 2006-05-19 2012-01-10 Alnylam Pharmaceuticals Inc modulação de rnai de aha e usos terapêuticos do mesmo
DE102007020578A1 (de) * 2007-05-02 2008-11-06 Boehringer Ingelheim Pharma Gmbh & Co. Kg Wässrige Aerosolzubereitungen enthaltend therapeutisch wirksame Mikroorganismen oder Teile von Mikroorganismen und Verfahren zur Erzeugung entsprechender Aerosole
BRPI0911332A2 (pt) 2008-04-04 2019-09-24 Calando Pharmaceuticals Inc composições e uso de inibidores de epas1
US9561514B2 (en) * 2010-12-07 2017-02-07 University Of Florida Research Foundation, Inc. Spraying system and methods of use thereof
CN109134640A (zh) 2012-10-23 2019-01-04 爱默蕾大学 Gm-csf和il-4轭合物、组合物以及与其相关的方法
EP3004139B1 (en) 2013-06-03 2020-05-06 Emory University Selectin inhibitors, composition, and uses related thereto
CN112870345A (zh) 2014-08-26 2021-06-01 哈斯福制药公司 新型免疫剂及其使用方法
EP3762024A1 (en) 2018-03-08 2021-01-13 HSF Pharmaceuticals Localized activation of virus replication boosts herpesvirus-vectored vaccines
EP3653716A1 (en) 2018-11-19 2020-05-20 HSF Pharmaceuticals Replication-competent controlled alpha-herpesvirus virus vectors and uses therefore
US20240229065A1 (en) 2020-04-24 2024-07-11 Hsf Pharmaceuticals Sa Replication-competent controlled herpesviruses expressing a sars cov-2 antigen
WO2022173689A1 (en) 2021-02-09 2022-08-18 University Of Georgia Research Foundation, Inc. Human monoclonal antibodies against pneumococcal antigens
WO2023198757A1 (en) 2022-04-14 2023-10-19 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Alpha-1-antitrypsin for treating paramyxoviridae or orthomyxoviridae infections

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4039656A (en) * 1971-12-10 1977-08-02 Bayer Aktiengesellschaft Production of attenuated viruses
FR2423217A2 (fr) * 1978-03-10 1979-11-16 Anvar Procede de vaccination contre la myxomatose
US4554158A (en) * 1983-04-07 1985-11-19 Simonsen Laboratories, Inc. Modified live sendai virus vaccine for administering through an aerosol and method of producing the same
US4649911A (en) * 1983-09-08 1987-03-17 Baylor College Of Medicine Small particle aerosol generator for treatment of respiratory disease including the lungs
JP2656944B2 (ja) * 1987-04-30 1997-09-24 クーパー ラボラトリーズ タンパク質性治療剤のエアロゾール化
US5240846A (en) 1989-08-22 1993-08-31 The Regents Of The University Of Michigan Gene therapy vector for cystic fibrosis
US6013638A (en) * 1991-10-02 2000-01-11 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Adenovirus comprising deletions on the E1A, E1B and E3 regions for transfer of genes to the lung
AU3467193A (en) * 1991-12-17 1993-07-19 Regents Of The University Of California, The Gene therapy for cystic fibrosis transmembrane conductance regulator activity (CFTR)
US5858784A (en) * 1991-12-17 1999-01-12 The Regents Of The University Of California Expression of cloned genes in the lung by aerosol- and liposome-based delivery
US7769623B2 (en) * 2002-12-17 2010-08-03 International Business Machines Corporation Method and system for conducting online marketing research in a controlled manner

Also Published As

Publication number Publication date
JP4110329B2 (ja) 2008-07-02
US6582694B2 (en) 2003-06-24
CA2152505C (fr) 2005-04-26
FR2711523A1 (fr) 1995-05-05
US5952220A (en) 1999-09-14
EP0680315A1 (fr) 1995-11-08
ES2152993T3 (es) 2001-02-16
AU8063994A (en) 1995-05-22
DE69426596T2 (de) 2001-05-31
CA2152505A1 (fr) 1995-05-04
EP0680315B1 (fr) 2001-01-17
US6344194B1 (en) 2002-02-05
GR3035541T3 (en) 2001-06-29
DK0680315T3 (da) 2001-02-26
US20020106349A1 (en) 2002-08-08
AU683954B2 (en) 1997-11-27
DE69426596D1 (de) 2001-02-22
PT680315E (pt) 2001-05-31
FR2711523B1 (fr) 1996-02-16
WO1995011664A1 (fr) 1995-05-04
ATE198704T1 (de) 2001-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08505405A (ja) ウィルスのエアロゾールの調製方法
US6271206B1 (en) Sonic nebulized nucleic acid/cationic liposome complexes and methods for pulmonary gene delivery
JP3717925B2 (ja) 副甲状腺ホルモンの活性フラグメントの肺導入
WO1998010796A9 (en) Compositions and methods for pulmonary gene delivery
MX2008008968A (es) Metodos y composiciones para tratar asma en primates humanos y no humanos.
KR20140108516A (ko) 폐 악화의 발현 또는 진행을 지연시키기 위한 알파1-프로테이나제 억제제
CN114533706B (zh) 一种用于防治呼吸道疾病的雾化吸入制剂及其应用
CN116710118A (zh) 病毒性呼吸道感染的治疗方法
EP1083951A1 (en) Methods of delivering aerosolized polynucleotides to the respiratory tract
JP2022519734A (ja) Cftrポリペプチドを送達するための組成物及び方法
US20230414730A1 (en) A composition comprising extra-cellular vesicles from mesenchymal stem cells and alpha-1 antitrypsin for the treatment of viral infections
US7244714B1 (en) Methods of delivering aerosolized polynucleotides to the respiratory tract
EP3995130A1 (en) A composition comprising extra-cellular vesicles from mesenchymal stem cells and alpha-1 antitrypsin for the treatment of viral infections
EP2114407B1 (en) Use of sodium blockers for an early therapy of obstructive lung diseases
JP2001503257A (ja) Il―12遺伝子発現および送達系および使用
SK119896A3 (en) Inhibitors of clary tryptase, therapeutical and preventive means and their use
US20240216290A1 (en) Lipid nanoparticle compositions and uses thereof
EP4342993A1 (en) Hpv infectious disease vaccine
WO2021258002A2 (en) Methods, compositions, and prophylactics for treating, ameliorating, or preventing coronavirus disease (covid-19)
PT99837A (pt) Processo para a preparacao de composicoes farmaceuticas contendo interferao alfa e metodo para administracao de interferao alfa por inalacao oral para tratar asma e doencas pulmonares proliferativas nao malignas
MXPA96004207A (en) Novedous remedy for tractor pyrrato viral disease

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041109

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20050207

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20050328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070529

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070820

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees