JPH08505352A - ガラス状塗膜を製造するためのゾルゲル組成物 - Google Patents

ガラス状塗膜を製造するためのゾルゲル組成物

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JPH08505352A JP6515800A JP51580094A JPH08505352A JP H08505352 A JPH08505352 A JP H08505352A JP 6515800 A JP6515800 A JP 6515800A JP 51580094 A JP51580094 A JP 51580094A JP H08505352 A JPH08505352 A JP H08505352A
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Abstract

(57)【要約】 ボロントリエトキシド、水、アルコール、ならびに、チタンおよびジルコニウムのアルコキシドからなる塗料をその場で硬化させることによって、ガラス状の塗膜が製造される。プレート状の充填材、例えば、雲母が存在する。塗料は、保護、復原のために、歯科用亀裂封止剤またはワニスとして、または、固有に着色された化粧塗膜として、あるいは、予防塗膜として、歯に塗布することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ガラス状塗膜を製造するためのゾルゲル組成物 本発明は、ガラス状塗膜の製造に使用するゾルゲル組成物、前記組成物を使用 するガラス状塗膜の製造方法、前記方法を使用する歯の化粧着色方法および前記 方法を使用する歯の予防保護方法に関するものである。 亀裂封止剤(Fissure Sealants)は、虫歯の発生率の低減および発生後でも腐 蝕の抑制に有効であることが証明されているが、一般に実用面では普遍的な承認 を得ていない。これらの亀裂封止剤は、耐久性が比較的低く、歯に接着しても寿 命半減期はかなり短かい(5年間)と理解されている。 ゾルゲルの硬化は、典型的には、火力の弱い炉(slow furnace)で試みられ、 これが臨床的な困難を生ずるので、ゾルゲルには歯科的な用途は考えられなかっ た。ケイ素基体のゾルゲルは、ナトリウムアルコキシドの存在に依存することが 多く、ナトリウムは、ガラスの耐薬品性または機械的耐久性を増強しないと考え られてきた。 本発明に従えば、ゾルゲル、キセロゲルまたは熱硬化されたゲル組成物は、加 水分解可能なホウ素エステル(例えば、ボロントリエトキシドまたはボロントリ プロポキシド)、または、熱分解または酸化分解により酸化物への転化が可能な ホウ素塩(例えば、硝酸ホウ素またはクエン酸ホウ素);溶剤(アルコール性ま たは非アルコール性);アルミニウムおよびVB族および/またはIVB族金属 (好ましくはチタンとともにジルコニウム)のいずれか一つまたは二以上のアル コキシド;および、一辺の寸法が3μmまでで、他の二辺の寸法が5〜100μm の平均粒子寸法を有する充填材を含む。ホウ素エステルの一部は、その他の非金 属ガラス形成体の適当な化合物で代替することができる。これらの組成物のある ものは有効な程安定であることが判明している。有害でなければ、IA族または IIA族金属のアルコキシド(例えば、ナトリウムまたはカルシウム)が存在し てもよい。このような金属のあるものまたは全部は、好ましくは、フッ化物とし て存在するのがよい。好ましくは、存在する金属の数(BまたはSiは数えない )は、少なくとも2種であり、例えば、3種もしくは4種であり、そのうちの1 種 は、好ましくは、Tiである。本組成物は、さらに水を含んでもよいが、水は、 その他の方法、例えば、大気に曝露することによって供給してもよい。金属アル コキシドは、適正なものであれば、TiもしくはZrまたはAlであってもよい 。金属アルコキシド類の好ましい組合せは;(i)Zr,Ti;(ii)Al,T i,Na;(iii)Ti,Na,Zr;(iv)Al,Ti,Zr;および、(v )Al,Ti,Zr,Naである。金属類(Naは数えない)は、好ましくは、 ホウ素の(原子数で)1/6以下の量存在する。固体の酸化物類、例えば、酸化 ネオジウム微粉末をゾルゲル中に分散させることもできる。 好ましくは、ゾルゲル組成物の合成は、熟成工程によって特徴づけられ、その 間、水分が、自由な大気中での速度の1%以下の速度で、組成物の中に入ること が許容される。これは、加水分解の速度、従って、不安定化することなく、組成 物分子の“重合”速度を調節し、その速度は、原理的には、組成物の粘度の増加 によって、または、例えば、赤外分光法によって、示差走査型熱量法によって、 熱重量分析によって、核磁気共鳴によって、または、電子スピン共鳴によって、 モニターすることができる。 充填材は、例えば、ラポナイト、ゼオライト、カオリナイトまたはバーミキュ ライトであってもよく、あるいは、好ましくは、充填材は、平坦なプレートの形 態、例えば、タルクもしくは雲母または混合物、要すれば、例えば、二酸化チタ ン、酸化クロムもしくは酸化第二鉄または混合物で、(好ましくは、化学蒸気蒸 着法により)塗装されていてもよい。このような物質は、それが破砕されている かもしれない程の少量を飲み込んだ場合にも無害である。充填材は、好ましくは 、組成物の30重量%以下を占め、さらに特に好ましくは、組成物のゾルゲル比 が、硬化の際に、5〜15(例えば、10)重量%のゾルゲルを生ずる場合には 、20〜30重量%を占め、組成物が、硬化の際に、0.1〜1重量%を生ずる 場合には、充填材は、好ましくは、5〜10重量%を占める。 これとは別にもしくはこれに加えて、その他の塗装方法、例えば、シランの蒸 着を使用することもできる。これは、接着を促進し、機械的性質を増強すること ができる。シラン化剤としては、グリシドオキシ有機基とトリメトキシシリル基 とを有する類を使用することができ、例えばDow Corning Z6040(商標)、 を使用することができる。 充填材の平均粒子寸法は、好ましくは、一辺が0.1〜2μmで、他の二辺が 5〜100μmである。後者の寸法が5〜20μmで、ゾルゲルが、好ましくは、 硬化の際に、5〜15重量%、例えば、10重量%生成する場合には、充填材は 、組成物(すなわち硬化前)の20〜30重量%を占め、歯の変色をマスクする ために、一回塗装するのに適する。これら寸法が10〜60μmである場合には 、充填材は、好ましくは、組成物の10〜20重量%を占める。90体積%空気 であるキセロゲルの場合は、平板状の充填材は、その機械的性質を改良し、キセ ロゲルを絶縁材料として使用できるようにするか、あるいは、そのキャビティー (cavities)は、歯の上またはその他で、薬剤を徐放する薬溜めとして使用する ことができる。硬化の際に、ゾルゲルが0.1〜1重量%生成し、かつ、充填材 が、対応して、好ましくは、5〜10重量%である場合には、より良好な性能が 得られることが多く、ゾルゲルは、多層塗膜で歯に塗布することができる。 充填材は、必要とされるゾルゲルの嵩を物理的に減少させることによって、( 歯科的用途だけではなく、)硬化されたゾルゲル中のひび割れの発生率を低下さ せ、したがって、そのものよりもさらに弾性的とする。それは、また、入射レー ザーエネルギーを吸収し、かつ、それをゾルゲルに向かって再放射し、後者の硬 化を促進する。充填材は、また、硬化したゾルゲルガラス状塗膜の耐摩耗性を改 良する。ゾルゲルからのガラスの収率は、好ましくは、約5〜10重量%であり 、また、既に指摘したように、0.1〜1%であると仮定した場合には、その場 合に存在する充填材は、生成物の主成分ともなる。ゾルゲル懸濁液から極めて迅 速に沈降しやすい雲母の場合には、後者を調製する際または直後に、それをゾル ゲルに配合することができる。すなわち、ゾルゲルが重合するにつれて、ポリマ ーは、雲母上で成長し、その懸濁性と結合性とを改良するが、しかし、用心のた め、使 用前にそれを振盪するか、後のいずれかの工程、例えば、使用直前に、雲母をゾ ルゲルに加えるのがよい。他方、完全すぎる懸濁液は避けるべきである。その場 合には、雲母が表面張力によって排膿されるピット(pit)および亀裂中に雲母 を詰め込むのが好ましい。 加水分解可能なホウ素エステルは、好ましくは、ボロントリエトキシドまたは ボロントリプロポキシドであるが、その他のボロンアルコキシドを使用してもよ い。水:ホウ素のモル比は、(3/4〜3):1であり、好ましくは、(1〜2) :1、例えば、11/2:1である。組成物中での充分な加水分解を誘発するため に、水は、沈殿を生ずるような局部的に過剰となること避け、均一に添加する必 要がある。例えば、水は、高湿度雰囲気下、組成物を激しく攪拌することによっ て、あるいは、大気中の水分の極めてゆっくりした侵入を許す少数のピンホール を備えた密閉容器中に組成物を放置することによって、添加することができる。 Bの一部は、既述のとおり、その他の非金属ガラス形成体の適当な化合物によっ て代替することができる。硝酸ホウ素またはクエン酸ホウ素、要すれば、エステ ル化されたものを試みてもよい。溶剤は、疎水性材料、例えば、部分的または完 全にハロゲン化されたメタン、例えば、CCl4、もしくは、テトラヒドロフラ ン、もしくはジエチルエーテル、または、親水性材料、例えば、ケトン、具体的 には、アセトン、あるいは、アルコール類、例えば、要すれば、等体積以下のプ ロパノール(イソまたはノルマル)、好ましくは、1/2〜3/4体積のプロパノール (イソまたはノルマル)を含有するエタノール(例えば、エタノール60:ブロ パノール40)を含んでもよい。水プラス溶剤の割合は、組成物が100g(充 填材はその100g中に含まれる)当たり1〜10gの酸化ホウ素を生成するよ うにする。これとは別のゾルゲル製造法では、溶剤(水を含む)は存在しなくと もよく、中間体の固体は、大気中の水分に調節しつつ曝露されることによって、 塗布可能な液体のゾルゲル組成物に転化されてもよい。 本発明に従うガラス状塗膜の製造方法は、例えば、上述したように、ゾルゲル 組成物を塗布さるべき目的物に適用し、例えば、火炎(口中で極めて小さい火炎 を使用することができる)、具体的には、ブタン火炎加熱によって、もしくは、 ジアチルミー針のチップからの放射線によって、または、好ましくは、フィルム のクラッキングまたはフレーキングを起こす過熱を生じない速度、例えば、15 0μm径の走行スポットが、いずれか一点を、例えば、1/2〜100ミリ秒間、例 えば、20〜60ミリ秒間、照射し、レーザが、電力、例えば、4ワット(w) 以下(さらに好ましくは、1wまで)を有し、好ましくは、寿命が、0.1〜4 (例えば、1/2〜3)秒間である速度で塗布される、好ましくは、目的物へのエ ネルギー入力1〜2000mJ/mm2を有するレーザ、例えば、CO2レーザにより 塗膜を硬化することを含む。このエネルギー入力は、全体の歯の温度を1〜2℃ だけ上昇させるものと予想され、過剰の熱は歯髄への血液供給によって除去され る。CO2レーザーは、最も通常は10.6μmに同調させてもよいし、あるいは 、天然歯によって最も強く吸収される9.6μmまたはその近傍(例えば、91/2 −10μm)に同調させてもよいし、またパルス出力させてもよい。これは、ゾル ゲルをエナメルまたは象牙質に一時的または永久的にガラス化することによって 、これらを融着(物理的に組込む)したい場合に、有効であり、その処置には高 いレーザー電力出力を必要とし、また、それは、虫歯に対するエナメルの抵抗力 を強めるものと予想させる。パルス幅と周波数とは、良好な硬化、および、所望 とあらば、ガラス化を達成するために、フィルムの厚さに適合するように変化さ せることができる。Nd:YAG 1.06μmレーザーを使用することができ るが、それを吸収するためには、ゾルゲル中に発色団を必要とする。さらに一般 的には、放射線は、全体的に吸収され、かつ、ゾルゲルおよび歯またはその池の 基質の最初の数ミクロン内で熱に転換される波長である必要である。λ=10. 6μmおよび1.06μmの引用された例とは別に、λ=2〜6μm(例えば、5 μm)の中間赤外線領域を使用してもよい。塗布される塗膜(硬化前)は、充填 材を有する場合、厚さ30μm以下、好ましくは、1〜10μm、例えば、2〜1 0μmであり、充填材がない場合、好ましくは1〜20、例えば、5〜20μmで ある。硬化された塗膜は、充填材がない場合、厚さ10-2〜100μmであるが、 (その寿命を伸ばすために)重ね塗り操作によって形成することができる。かく して、好ましいエネルギー入力1〜2000mJ/mm2は、塗膜の硬化のみが必 要とされる好ましい範囲、例えば、20〜500、具体的には、50〜200mJ /mm2と、基質の歯の一部のガラス化が必要とされる好ましい範囲、例えば、50 0〜2000mJ/mm2とを含む。 本発明に従う歯の化粧着色方法は、前記目的物が歯である、上述した方法を使 用することを含む。歯は、復原剤、例えば、ガラスアルケノエートセメントで処 理されていてもよく、それに対して、本発明は、保護を与えるものとみなすこと ができる。本ゾルゲルは、顔料を含んでもよい。上記示唆された、酸化ネオジウ ム粉末は、ガラスに対して、著しく均等に分布した青色を与える。これとは別に 、好ましくは、充填材は、塗布された厚さで歯のような色に見えるように配合さ れる。これとは別に、歯は、化粧的に染色され、その染色が塗布された塗膜によ って保持される。副効果として、予防効果を達成することができる。 本発明に従う歯の予防的保護方法は、前記目的物が歯である、上述した方法を 使用することを含む。歯は、復原剤、例えば、ガラスアルケノエートセメントで 処理されていてもよく、これに対して、本発明は、ワニスを提供するものとみな すことができる。好ましくは、充填材は、塗布された厚さで歯のような色に見え るように配合されるのがよい。その場合の副効果として、化粧上の効果を達成す ることができる。これらの方法全てにおいて、エナメルを融着する(上記した) 選択を、少なくとも表面上、採用することができる。 好ましくは、歯は、予め、例えば、機械的または酸腐蝕により、清浄にする。 本発明は、上述したように、塗膜をキセロゲルによって製造し、薬剤を充填し 、融除することを含み、それにより、薬剤が徐放される方法を提供する。 ゾルゲルから誘導される2つの生成物形態、すなわち、ガラスとキセロゲルと は、それらの高分子構造の物理的構成が異なる。 (i)ゾルゲル誘導ガラス: 最小の気孔率を有する高密度重縮合された格子 または網目構造: (ii)ゾルゲル誘導キセロゲル: 100nm領域において、高度に多孔質であ り、したがって捕捉された有機残基を有し、機械的に弱い、対応して低密度の高 分子構造。キセロゲルの形成は、有用なガラス状物質を生ずるに十分な加水分 解の直接的な示唆である。これらのゾルゲルからの薄膜の析出は、使用される溶 剤の稀釈率および性質に依存する。一度合成されたこれらのゾルゲルが、続いて 、加水分解および縮合を受けることに注目することが重要である。 欠陥のないガラス状フィルムが、適切な歯の保護にとって重要であり、一度連 続的な液体塗膜を塗布した後は、ゾルゲルプロセス中の2つの重要な工程に対し て、注意を払う必要がある。 (i)ゾル液体からゲルへの転移 (ii)ゲルからガラスへの硬化 工程(i)は、溶剤損失の調節された速度を意昧する、緩やかであることが必 要であり、さもなくば、生ずるゲルの収縮が迅速、かつ不均一で、亀裂塗膜を生 ずる。ゲルは、一部乾燥され、ついで、均等な表面熱処理を与える必要がある。 工程(ii)、すなわち、熱処理もまた、注意深く調節する必要があり、さもなく ば、フィルムは、割れおよび/またはふくれを生ずる。密度は、水平ではなく、 主として垂直方向に増加するので、収縮の起こる熱処理中に、ガラス塗膜は、亀 裂を受けやすい。1/4μm未満である薄い塗膜は、一般に亀裂を受けず、さらに良 好な機械的耐久性を有する。この発見に従い、天然歯と同等な熱膨張係数を有す るゾルゲルを開発しようとするための努力は、不必要なので中断した。 しかし、通常の臨床的実用面で利用されるような液体塗布技術を使用すると、 歯の表面に、約1〜20、例えば、5〜10μmの厚さを有する未硬化塗膜を歯 の表面に生ずる。(滴下型分配計量器からの滴を適用すると、それは自然に歯の 表面全体に広がる)。上記したように、不活性充填材、例えば、雲母フレークの 添加は望ましい。これは、さらに厚くて、亀裂のない硬化ガラス塗膜を可能とし 、キセロゲル塗膜を改良する。硬化は、溶剤および有機成分が失われるために、 未硬化塗膜よりも、さらに薄い硬化フィルムを生ずる。これを考えると、目ざす べき理想的なポストキュアー(硬化された)フィルム厚さは、例えば、0.1〜 1μmである。 ゾルゲル誘導塗料は、 (i)亀裂封止、 (ii)古い復原物から生ずる縁の裂け目の封止、 (iii)全歯冠表面の保護、 (iv)歯根導管の治療、例えば、細管の封止、 (v)新たに形成されたキャビティーの内張り(開いた細管のブロック)、 (vi)充填材を用いて新たに復原されたキャビティーの保護、 (vii)脱色されたエナメル表面を美学的に塗装するための磁製薄板の使用の 代替、 (viii)歯に対して局部的に適用するためのフッ化物の徐放、 (ix)例えば、象牙質過敏症または歯周症の処置における薬剤の調節された放 出、および (x)機械的に強化したり、その他の目的、例えば、薬剤の徐放、エナメルの 不調および歯科材料の改良のための、多孔質構造物の含浸に、適用することがで きる。 ゾルゲルの組成については、ある好ましい範囲が存在する。B,Na(または 等価物)、Al、ZrおよびTi(または等価物)の原子を考えた場合、ホウ素 は、好ましくは、少なくとも40%、さらに好ましくは、少なくとも50%を占 める。ナトリウムは、好ましくは、50%以下(同じく原子規準で)、例えば、 1〜40%、さらに好ましくは、5〜30%である。アルミニウムは、5〜15 %であってもよく、チタンおよび/またはジルコニウムおよび/またはバナジウ ムおよび/またはニオブおよび/またはタンタルは、3〜15%、さらに好まし くは、5〜10%であり、および/または、ホウ素の1/5を越えない。ホウ素は 、ガラス形成体として望ましく、ナトリウムは、ガラスの酸抵抗力を弱めるので 、制限される必要がある。 さて、本発明を実施例により説明する。 ボロンアルコキシド類は、以下のようにして製造した。1.ボロントリエトキシド ボロントリアエウコキシドは、アルコールと、酸化ホウ素(式1)またはホウ 酸(式2)との混合物の脱水によって合成することができる。この反応は、とも に遅く、長時間の還流を必要とする。 B23+6ROH→2B(OR)3+3H2O ……… 1 B(OH)3+3ROH→B(OR)3+3H2O ……… 2 ボロントリエトキシドを合成するためには、ホウ酸とエタノール(式2)とを 使用した。混合物は、攪拌を継続しながら、還流した。1:3モルのホウ酸対エ タノールを使用した。 上記混合物を34時間還流し、冷却すると、白色固体(ホウ酸)が未反応のま ま残った。すなわち、数パーセントが溶液から沈殿するようであった。還流温度 は80〜81℃であることが判明した。還流24時問後に、10mlの試料を採取 し、これは、冷却すると、凝集し始める。白色の半ゼラチン状の沈殿を生じ、そ の後、懸濁液になる。放置すると、沈殿は、沈降し、白色沈殿上には分離した透 明な液体が残る。澄明な液体をデカントし、将来使用するために貯蔵した。透明 な液体は、蒸発させると、白色の固体を生じ、これは、酸化ホウ素の混じった、 必要とされるアルコキシドであると考えられる。 透明な液体は、ボロントリエトキシド、エタノールおよび水の混合物から構成 されるものと考えられ、これは、大気からの水分を取り込み、かつ、溶剤を失っ て、ゲル化および酸化ホウ素の形成をもたらす。 上記透明液体の1000μlは、質量0.802gを有し、蒸発乾固ずると、 0.081gの白色固体を生ずる、すなわち、収率10.1%である。2.ボロントリプロボキシド 条件:攪拌しつつ還流 ボロントリプロポキシドの収率を増大しようと試みて、過剰のプロパノールを 使用した(1:6モル使用した)。 合成工程1、プロパノール90gのみと3時間還流、ついで、さらにプロパノ ール90gを加えて、さらに3時間還流した。 上澄液1000μlは、質量0.7gを有し(1:3モル反応で3時間還流) 、固体0.07gを生成し、すなわち、収率10%である。 上記上澄液は、ボロンアルコキシド、アルコールおよび水の混合物から構成さ れるものと推定される。 ホウ素基体のゾルゲルの合成シリーズI 上記合成したボロンアルコキシドを酸化ホウ素の前駆体として使用する。 以下の金属アルコキシド類を検討した。 チタンテトライソプロポキシド(液体) ブタノール中80%のジルコニウムテトラ-sec-ブトキシド(液体) エタノール中のボロントリエトキシド(液体) プロパノール中の(先に製造した)ボロントリプロポキシド実施例1 エタノール+Ti+Zr+B 成分類の添加の順序およびそれらのそれぞれの量は以下のとおりであった。 エタノール 2.331g(3000μl) + Tiテトライソプロポキシド 0.369g(400μl) + Ziテトラ-sec-ブトキシド 0.278g + 上述のボロントリエトキシド溶液 (600ml) エタノール+Ti+Zrは、透明な液体を生じたが、ボロントリエトキシドを 添加すると、懸濁液中に残存する白色沈殿を生じた。しかし、生成物は、若干有 用であるに過ぎなかった。実施例2 エタノール+Ti+B+Zr 成分類の添加の順序およびそれらのそれぞれの量は以下のとおりであった。 エタノール 2000μl + Tiテトライソプロポキシド 0.373g( 400μl) + ボロントリエトキシド溶液 0.144g( 200μl):白色沈殿が現れ + た Ziテトラ-sec-ブトキシド 4.255g:振盪すると、沈殿は再溶解 する、実施例1中のそれを上まわる ある最小量のZrを必要とする現象 ついで、キセロゲルをこの溶液から製造した。 穴(ピンホール)のあいたキャップで閉じた25mlのガラスびん中で溶液10 00μlを大気中の水分に徐々に曝露した。 観察: 24時間 液体約50%が蒸発し、ゾルゲルシステムが透明のまま残存した。 4日 ゾルゲルシステムは、元の体積の約10〜20%の亀裂のある白色 ゲル様物質になり始めた。透明なフレークがガラスびんの内部側壁 上に形成された。これは、側壁に付着し、蒸発した溶液からキセロ ゲルが形成される明白な示唆である。 かくして、このゾルゲルは、透明なキセロゲル物質および/または白色の“キ セロゲル様物質”を生成することができる。実施例3 エタノール+Ti+Zr 成分類の添加の順序およびそれらのそれぞれ量は、以下のとおりであった。 大量のTiおよびBと少量のZr エタノール 4000μl + Tiテトライソプロポキシド 0.940g(1000μl) + エタノール中のボロントリエトキシド 0.801g、実施例の始めに記載した + 溶液の(1000μl) Zrテトラ-sec-ブトキシド 2.139g エタノール+Ti+Bは、濃い白色沈殿の懸濁物を生ずる。Zrを加え、1分 間激しく振盪すると、白色沈殿が全て溶解し、(Zrテトラ-sec-ブトキシド溶 液の固有の黄色い着色による)黄色の透明溶液を生ずる。 白色沈殿は、同定されなかったが、二酸化チタンは、除去され(何故ならば、 それが不溶性であるため)、チタンエトキシドは、エタノールと混和性であるの で、除去される。 ついで、キセロゲルをこの溶液から製造した。 穴(ピンホール)のあいたキャップで閉じた25mlガラスビン中で溶液100 0μlを大気中の水分に徐々に曝露した。 観察: 24時間後 液体の約50%が蒸発して、ゾルゲルは白色のゲル様物質になり 始めた。 4日後 白色ゲル様物質を乾燥して破砕した。ガラス容器の内壁から剥離 するキセロゲルの透明なフレークもまた存在した。 かくして、このゾルゲルは、透明なキセロゲルおよび/または白色の“キセロ ゲル様の物質”を生成することができる。実施例4 実施例3の黄色く着色した透明溶液から、1,000μlを採取した。これに 、ボロンエトキシドのエタノール溶液の100μlづつのアリコートを連続して添 加した(アリコート当たり0.08gのボロンエトキシド)。最初の4回分のア リコー トは、添加しても濁りの兆候(沈殿/懸濁液形成)がなく、システムは透明のま まであった。第5回と第6回のアリコートでは、システムは、わずかに濁り、恐 らくは、粘度がいくぶん増加して不透明となった。第7回から第10回のアリコー トでは、システムは、次第に混濁かつ粘稠となり、白色沈殿/懸濁液を形成し、 これは、ボロントリエトキシドの最後のアリコートを加えて3〜5分間内でゲル になり始めた。システムは、同量のホウ素を全て一度に加えた時よりも、これら 連続して少量づつ添加した場合が、より多量のホウ素を受け入れることができた 。実施例5 エタノール+B+Zr+Ti 成分類の添加の順序およびそれらのそれぞれの量は、以下のとおりであった。 エタノール 2000μl + ボロントリエトキシド 1.641g + Zrテトラ-sec-ブトキシド 1.698g + Tiテトライソプロポキシド 4.600g エタノール+ボロントリエトキシド+Zrは、濃い白色の沈殿/懸濁液を生ず る。過剰のTiを加え、激しく振盪すると、沈殿は完全に溶解し、反応は著しく 発熱的となる。 これと実施例4とから、TiおよびZrの両者は、ゲル/沈殿形成[多分B( -O-)n錯体らしい]を誘発し、これは、あるレベルのTiもしくはZrアルコ キシドの存在で、完全に溶解し、透明で安定なゾルゲルとなるようである。 このルートを経由する簡単なホウ素+ジルコニウムゾルゲルは可能とは思われ ない。 ついで、この溶液からキセロゲルを製造した。 穴(ピンホール)のあいたキャップで閉じた25mlのガラスびん中で溶液1, 000μlを大気中の水分に徐々に曝露した。 観察: 24時間 50%体積損失、ゾルゲルは透明のままであった。 4日 前述と同様、脱水して白色の破砕した固体となる破砕した白色 のゲル様物質になり始めた。コンテナの壁から剥離するキセロ ゲル物質の透明なフレークもまた存在した。 1,000μlは、白色キセロゲル様固体0.301gを生成した。 その0.301gの固体を1080℃に2.5時間加熱し、破砕した白色セラ ミック様の物質0.137gを得た。 かくして、このゾルゲルは、透明なキセロゲルおよび/または白色のキセロゲ ル様物質を生成することができる。実施例6 エタノール+B+Ti+Zr 成分類の添加順序およびそれらのそれぞれの量は、以下のとおりであった。 エタノール 2000μl + ボロントリエトキシド 1.634g(2000μl) + チタンテトライソプロポキシド(純品) (2000μl) + Zrテトラ-sec-ブトキシド 最初の添加は2.134gであり、2回 目の添加で4.773gとする。 Zrの最初の添加では、懸濁液は透明にならなかったが、全体量で4.773 gになるZrの第二回目の添加で、懸濁液は完全に透明となり、透明な黄色に着 色したゾルゲルを生じた。 ついで、キセロゲルをこの溶液から製造した。 穴(ピンホール)のあいたキャップで閉じた25mlガラスびん中で溶液1,0 00μlを大気中の水分に徐々に曝露した。 観察: 24時間 体積が約50%減少;ゾルゲルは透明のままであった。 4日 亀裂の入った白色の固体を生じた。透明なキセロゲルのフレーク も存在した。 かくして、このゾルゲルは、透明なキセロゲルおよび/または白色の“キセロ ゲル様物質”を生成することができる。実施例7 Si+Al+Ti+Na+Zr+B 先に合成した安定なゾルゲルを使用したが、これは、合成中19日間大気中の 水分を限られただけ取り込んだものである。これは、以下のような組成を有して いた。 テトラエトキシケイ素 99.62g Zrテトラ-sec-ブトキシド 11.2g(すなわち、ブタン−1オール中80 %溶液13.79g) Alテトラ-sec-ブトキシド 19.87g Naエトキシド 9.3g これは、半固体、ついで、結局は、透明な液体を生じた。 このSi+Al+Ti+Na+Zrゾルゲル1,000μlに、ボロントリエ トキシド溶液200μlを添加した。何ら反応は認められず、システムは透明の ままであった。穴(ピンホール)のあいたキャップで閉じた25mlのガラスびん 中でこの液体1,000μlを大気中の水分に徐々に曝露した。 観察: 12時間 ゾルゲルは透明のままであった。 24時間 ゾルゲルは透明のままではあったが、粘稠になった。 48時間 ゾルゲルは透明かつ粘稠のままであった。 72時間 透明な半ゲル/固体状態になり始めた。 96時間 透明な固体(キセロゲル状態)になり始めた。 144時間 透明な固体、すなわち、キセロゲル。実施例8 Si+Ti+Al+Na+B(ジルコニウムなしのNB) 先に合成した安定なゾルゲルを使用したが、これは、4日間曝露後、容器に封 入し、−10℃で一年間以上貯蔵したものであった。このゾルゲルは、 テトラエトキシケイ素(TEOS) 66.15g Tiテトライソプロポキシド 26.68g Alテトラ-sec-ブトキシド 24.42g Naエトキシド 9.06g の組成を有し、かつ、この混合順で製造した。 TEOS+Al+Ti(なお透明な液体)ついで+Naは、沈殿/ゲル様物を生 ずる。大気中の水分に限定的に曝露すると、固体状態から安定で使用に適した液 体へと転化した。 この安定で使用に適した液体1,000μlに、ボロントリエトキシド600 μlを添加した。 システムは、透明なままであり、安定であるようであった。 穴(ピンホール)のあいたキャップで閉じた25mlのガラスびん中でこの液体 1,000μlを大気中の水分に徐々に曝露した。 観察: 12時間 ゾルゲルは透明なままであった。 24時間 ゾルゲルは透明なままではあったが、粘稠になった。 48時間 ゾルゲルは透明かつ粘稠なままであった。 72時間 透明な半ゲル/固体稠度になり始めた。 96時間 透明な固体(キセロゲル状態)になり始めた。 144時間 溶媒の損失が続き、ひび割れになった。実施例9 B+Zr+Ti+Na 実施例6の透明な溶液(淡黄色)2,000μlに、0.167gのNaエト キシド(黄色粉末)を添加した。 わずかだけ溶解したナトリウムエトキシドは、さらに濃い黄色/橙色に着色し た溶液を生ずる。ナトリウムエトキシドの大部分は溶解しなかった。溶液を希釈 し、ナトリウムエトキシドの溶解を助けるために、プロパノール(200μl)を 添加した。プロパノールに対して不利な反応は全くなく、ナトリウムエトキシド のほとんど全部が溶解して、濃い黄色/橙色の液体を生じた。 過剰のナトリウムエトキシドは、続く1〜3時間にわたって、溶解し続けるよ うに見えた。ついで、ゾルゲルに混濁の兆候が現れたが、濁りは、次第に透明と なった。 ついで、この溶液からキセロゲルを製造した。 穴(ピンホール)のあいたキャップで閉じた25mlガラスびん中で溶液1,0 00μlを大気中の水分に徐々に曝露した。 観察: 24時間 透明な液体のままであった。 96時間 ガラスびんの側壁を覆う透明なキセロゲルとともに、固体のゲル 様透明物質になり始めた。実施例10 B+Zr+Ti+Al 実施例6の透明な溶液(黄色く着色した液体)1,000μlに、アルミニウ ムトリプロポキシド(透明な粘稠液)0.269gを添加した。 これは、混合すると、発熱反応を起こした。半透明な半ゼラチン状の液体を生 じた。システムを希釈するために、プロパノール(3,000μl)を添加した 。不利な反応は認められなかった。振盪/混合5〜10分以内で、透明な黄色液 体を生じた。 ついで、この溶液からキセロゲルを製造した。 穴(ピンホール)のあいたキャップで閉じた25mlガラスびん中で液体1,0 00μlを大気中の水分に徐々に曝露した。 観察: 12時間 澄明な液体のままであった。 24時間 白色のゲル様固体になり始めた。キセロゲルの透明なフレークも また存在した。 96時間 ガラスびんの側壁上を覆う透明なキセロゲルとともに、白色のひ び割れキセロゲル様固体が生じた。実施例11 B+Ti+Al ボロンイソプロポキシド 4.004g (5000μl) + チタンイソプロポキシド 2.864g (3000μl) + アルミニウム-sec-ブトキシド 3.121g 本混合物は、全工程を通じ、透明な液体のままであり、本発明に従う組成物の ゾルゲル成分としてのボロンイソプロポキシドの有用性を示唆し、B/Tiゾル ゲルの可能性をも示唆する。 ホウ素の収率は、約13%であったが、典型的には、10〜13%である。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年11月24日 【補正内容】 (1) 英文明細書1頁1行〜2頁9行(対応する和文翻訳明細書1頁1行〜2 頁8行)を、下記の通り、補正する。 明細書 ガラス状塗膜を製造するためのゾルゲル組成物 本発明は、ガラス状塗膜の製造に使用するゾルゲル組成物、前記組成物を使用 するガラス状塗膜の製造方法、前記方法を使用する歯の化粧着色方法および前記 方法を使用する歯の予防保護方法に関するものである。 亀裂封止剤(Fissure Sealants)は、虫歯の発生率の低減および発生後でも腐 蝕の抑制に有効であることが証明されているが、一般に実用面では普遍的な承認 を得ていない。これらの亀裂封止剤は、耐久性が比較的低く、歯に接着しても寿 命半減期はかなり短かい(5年間)と理解されている。 ゾルゲルの硬化は、典型的には、火力の弱い炉(slow furnace)で試みられ、 これが臨床的な困難を生ずるので、ゾルゲルには歯科的な用途は考えられなかっ た。かくして、US-A-5068208は、一部加水分解したシリコンアルコキシド、Ti もしくはZrのアルコキシド、B、AlまたはGeのアルコキシドを合わせて添 加し、撹拌しつつ、水を加え、ゲルを形成するに十分な時間その混合物を成形し 、成形したゲルを洗浄し、洗浄したゲルを酸浸出して若干の金属酸化物を除去し 、ゲルを水性アルコールに安定させ、ゲルを乾燥し、焼結することを含むゾルゲ ルルートによって、勾配指数(gradient-index)ガラスからなる光学素子を製造 する方法を開示している。 ケイ素基体のゾルゲルは、ナトリウムアルコキシドの存在に依存することが多 く、ナトリウムは、ガラスの耐薬品性または機械的耐久性を増強しないと考えら れてきた。しかし、これとは別に、支持体に金属アルコキシド、水、アルコール および酸を含有する加水分解可能な溶液を塗布し、アンモニアに暴露し、加熱し て薄いガラスフィルムをその場(in-situ)で形成することを含むゾルゲル法に よって、薄いガラスフィルムが製造されることがEP-A-482659によって教示され ている。金属アルコキシドは、Si,Ti,Ge,AlおよびBから選択され、 このうち、SiおよびSi+Tiが例示されている。 本発明に従えば、ゾルゲル、キセロゲルまたは熱硬化されたゲル組成物は、加 水分解可能なホウ素エステル(例えば、ボロントリエトキシドまたはボロントリ プロポキシド)、または、熱分解または酸化分解により酸化物への転化が可能な ホウ素塩(例えば、硝酸ホウ素またはクエン酸ホウ素);溶剤(アルコール性ま たは非アルコール性);アルミニウムおよびVB族および/またはIVB族金属 (好ましくはチタンとともにジルコニウム)のいずれか一つまたは二以上のアル コキシド;および、一辺の寸法が3μmまでで、他の二辺の寸法が5〜100μm の平均粒子寸法を有する充填材を含む。ホウ素エステルの一部は、その他の非金 属ガラス形成体の適当な化合物で代替することができる。これらの組成物のある ものは有効な程安定であることが判明している。有害でなければ、IA族または IIA族金属のアルコキシド(例えば、ナトリウムまたはカルシウム)が存在し てもよい。このような金属のあるものまたは全部は、好ましくは、フッ化物とし て存在するのがよい。好ましくは、存在する金属の数(BまたはSiは数えない )は、少なくとも2種であり、例えば、3種もしくは4種であり、そのうちの1 種は、好ましくは、Tiである。本組成物は、さらに水を含んでもよいが、水は 、その他の方法、例えば、大気に曝露することによって供給してもよい。金属ア ルコキシドは、適正なものであれば、TiもしくはZrまたはAlであってもよ い。金属アルコキシド類の好ましい組合せは;(i)Zr,Ti;(ii)Al, Ti,Na;(iii)Ti,Na,Zr;(iv)Al,Ti,Zr;および、( v)Al,Ti,Zr,Naである。金属類(Naは数えない)は、好ましくは 、ホウ素の(原子数で)1/6以下の量存在する。固体の酸化物類、例えば、酸 化ネオジウム微粉末をゾルゲル中に分散させることもできる。 (2) 英文明細書4頁28行〜6頁9行(対応する和文翻訳明細書4頁下から 3行〜6頁11行)を、下記の通り、補正する。 本発明に従うガラス状塗膜の製造方法は、例えば、上述したように、ゾルゲル 組成物を塗布さるべき目的物に適用し、例えば、火炎(口中で極めて小さい火炎 を使用することができる)、具体的には、ブタン火炎加熱によって、もしくは、 ジアチルミ一針のチップからの放射線によって、または、好ましくは、フィルム のクラッキングまたはフレーキングを起こす過熱を生じない速度、例えば、15 0μm径の走行スポットが、いずれか一点を、例えば、1/2〜100ミリ秒間、例 えば、20〜60ミリ秒間、照射し、レーザが、電力、例えば、4ワット(w) 以下(さらに好ましくは、1wまで)を有し、好ましくは、寿命が、0.1〜4 (例えば、1/2〜3)秒間である速度で塗布される、好ましくは、目的物へのエ ネルギー入力1〜200mJ/mm2を有するレーザ、例えば、CO2レーザにより塗 膜を硬化することを含む。このエネルギー入力は、全体の歯の温度を1〜2℃だ け上昇させるものと予想され、過剰の熱は歯髄への血液供給によって除去される 。CO2レーザーは、最も通常は10.6μmに同調させてもよいし、あるいは、 天然歯によって最も強く吸収される9.6μmまたはその近傍(例えば、91/2− 10μm)に同調させてもよいし、またパルス出力させてもよい。これは、ゾルゲ ルをエナメルまたは象牙質に一時的または永久的にガラス化することによって、 これらを融着(物理的に組込む)したい場合に、有効であり、その処置には高い レーザー電力出力を必要とし、また、それは、虫歯に対するエナメルの抵抗力を 強めるものと予想させる。パルス幅と周波数とは、良好な硬化、および、所望と あらば、ガラス化を達成するために、フィルムの厚さに適合するように変化させ ることができる。Nd:YAG1.06μmレーザーを使用することができるが 、それを吸収するためには、ゾルゲル中に発色団を必要とする。さらに一般的に は、放射線は、全体的に吸収され、かつ、ゾルゲルおよび歯またはその他の基質 の最初の数ミクロン内で熱に転換される波長である必要である。λ=10.6μ mおよび1.06μmの引用された例とは別に、λ=2〜6μm(例えば、5μm) の中間赤外線領域を使用してもよい。塗布される塗膜(硬化前)は、厚さ30μ m以下、好ましくは、1〜10μm、例えば、2〜10μmである。かくし て、好ましいエネルギー入力1〜2000mJ/mm2は、塗膜の硬化のみが必要とさ れる好ましい範囲、例えば、20〜500、具体的には、50〜200mJ/mm2と 、基質の歯の一部のガラス化が必要とされる好ましい範囲、例えば、500〜2 000mJ/mm2とを含む。 本発明に従う歯の化粧着色方法は、前記目的物が歯である、上述した方法を使 用することを含む。歯は、復原剤、例えば、ガラスアルケノエートセメントで処 理されていてもよく、それに対して、本発明は、保護を与えるものとみなすこと ができる。本ゾルゲルは、顔料を含んでもよい。上記示唆された、酸化ネオジウ ム粉末は、ガラスに対して、著しく均等に分布した青色を与える。これとは別に 、好ましくは、充填材は、塗布された厚さで歯のような色に見えるように配合さ れる。これとは別に、歯は、化粧的に染色され、その染色が塗布された塗膜によ って保持される。副効果として、予防効果を達成することができる。 (3) 請求の範囲の請求項28〜請求項30を、以下の通り、請求項28〜請 求項31と補正する。 28. 塗膜に対するエネルギー入力が、エナメルまたは象牙質を一時的または 永久的にガラス化するようなものである、請求項27に記載の方法。 29. 前記充填材が、塗布された厚さで歯のような色に見えるように配合され る、請求項27に記載の方法。 30. 前記目的物が、患者の歯である、請求項21〜25のいずれかに記載の 方法。 31. ゾルゲル組成物を表面に厚さ1〜20μmに塗布し、塗布した組成物を 硬化させることを含む表面にガラス状の塗膜を製造するための方法において、 前記ゾルゲル組成物が、 加水分解可能なホウ素エステル、 溶剤、 Al、VB族金属およびIVB族金属のいずれか一つまたは二以上のアルコキ シド、および、 平均厚さ3μm以下と、他の二辺の平均寸法5〜100μmとを有する平坦な粒 子の充填材を含むことを特徴とする方法。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年1月6日 【補正内容】 請求の範囲の請求項28〜請求項30を、以下の通り、請求項28〜請 求項31と補正する。 28. 塗膜に対するエネルギー入力が、エナメルまたは象牙質を一時的または 永久的にガラス化するようなものである、請求項27に記載の方法。 29. 前記充填材が、塗布された厚さで歯のような色に見えるように配合され る、請求項27に記載の方法。 30. 前記目的物が、患者の歯である、請求項21〜25のいずれかに記載の 方法。 31. ゾルゲル組成物を表面に厚さ1〜20μmに塗布し、塗布した組成物を 硬化させることを含む表面にガラス状の塗膜を製造するための方法において、 前記ゾルゲル組成物が、 加水分解可能なホウ素エステル、 溶剤、 Al、VB族金属およびIVB族金属のいずれか一つまたは二以上のアルコキ シド、および、 平均厚さ3μm以下と、他の二辺の平均寸法5〜100μmとを有する平坦な粒 子の充填材を含むことを特徴とする方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 加水分解可能なホウ素エステル;溶剤;Al,VB族金属およびIVB族 金属のいずれか一つまたは二以上のアルコキシド類;および、一辺が3μm以下 で、他の二辺が5〜100μmの充填材平均粒子寸法を有する充填材を含む、ゾ ルゲル、キセロゲルまたは熱硬化されたゲル組成物。 2. ホウ素エステルが、ボロントリエトキシドまたはボロントリプロポキシド である、請求項1に記載の組成物。 3. さらに、IA族またはIIA族金属、例えば、ナトリウムまたはカルシウ ムのアルコキシドおよび/またはフッ化物を含む、請求項1または請求項2に記 載の組成物。 4. IVB族金属が、チタンである、先行するいずれかの請求項に記載の組成 物。 5. 金属アルコキシドが、TiもしくはZrまたはAlであるか、あるいは、 金属アシコキシド類が、(i)Zr,Ti;(ii)Al,Ti,Na;(iii)T i,Na,Zr:(iv)Al,Ti,Zr;または、(v)Al,Ti,Zr, Naである、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 6. 充填材が、硬化前の組成物の30重量%以下を占める、先行するいずれか の請求項に記載の組成物。 7. 充填材が、平坦なプレートの形態である、先行するいずれかの請求項に記 載の組成物。 8. 充填材が、タルクまたは雲母を含む、請求項7に記載の組成物。 9. 充填材が、ラポナイト,ゼオライト,カオリナイトまたはバーミキュライ トを含む、先行するいずれかの請求項に記載の組成物。 10. 充填材が、塗装されている、先行するいずれかの請求項に記載の組成物 。 11. 充填材が、二酸化チタン、酸化クロム、酸化第二鉄または混合物で塗装 されている、請求項10に記載の組成物。 12. 水:ホウ素のモル比が、(3/4〜3):1である、先行するいずれかの 請求項に記載の組成物。 13. 溶剤が、ケトンまたはアルコールを含む、先行するいずれかの請求項に 記載の組成物。 14. B+IA族+Al+IVB族+VB族の原子を100とした時、ホウ素 が、少なくとも40である、先行するいずれかの請求項に記載の組成物。 15. IA族が、50以下である、請求項14に記載の組成物。 16. Alが、5〜15である、請求項14または請求項15に記載の組成物 。 17. Al+VB族+IVB族が、合わせて、3〜15である、請求項14、 15または16に記載の組成物。 18. Al+VB族+IVB族が、合わせて、ホウ素の1/5を上回らない、請 求項14、15、16または17に記載の組成物。 19. さらに、(ホウ素以外の)非金属ガラス形成体を含む、先行するいずれ かの請求項に記載の組成物。 20. 合成中に、熟成工程が、自由な大気中での速度の1%以下の速度で組成 物中に水分が入るのを許容することを含む、先行するいずれかの請求項に記載の 組成物。 21. 先行するいずれかの請求項に記載の組成物を塗装すべき目的物に塗布し 、塗膜を硬化することを含む、ガラス状塗膜を製造するための方法。 22. 塗布された(硬化前)の塗膜が、30μm以下の厚さである、請求項2 1に記載の方法。 23. 塗膜が、エネルギー入力1〜2,000mJ/mm2によって硬化される、請 求項21または請求項22に記載の方法。 24. エネルギー入力が、20〜500mJ/mm2であるか、または、500〜2 ,000mJ/mm2である、請求項23に記載の方法。 25. 塗膜が、その一部分のみを瞬時に照射し、前記部分を塗膜の周りに移動 させることによって硬化される、請求項21〜24のいずれかに記載の方法。 26. 前記目的物が、歯であり、組成物が、顔料を含むか;または、前記充填 材が、塗布された厚さで歯の様な色に見えるように配合されるか;あるいは、前 記組成物を塗布する前に、化粧的染色が、歯に施される、請求項21〜25のい ずれかに記載の方法を実施することを含む、歯の化粧着色方法。 27. 前記目的物が、歯である、請求項21〜25のいずれかに記載の方法を 実施することを含む、歯の予防的保護方法。 28. 塗膜に対するエネルギー入力が、エナメルまたは象牙質を一時的または 永久的にガラス化するようなものである、請求項27に記載の方法。 29. 前記充填材が、塗布された厚さで歯のような色に見えるように配合され る、請求項27に記載の方法。 30. 前記目的物が、患者の歯である、請求項21〜25のいずれかに記載の 方法。
JP6515800A 1993-01-08 1994-01-05 ガラス状塗膜を製造するためのゾルゲル組成物 Ceased JPH08505352A (ja)

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