JPH08504030A - 一体の２次空気供給源を有している上部密封形ガス燃焼器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、密封した上部と、一体の２次空気供給源とを有しているガス・レンジ燃焼器に関する。この形式の構造は一般的には、燃焼器の掃除し易さを犠牲にせずに、炎に対して２次空気を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】 一体の２次空気供給源を有している上部密封形 ガス燃焼器 発明の背景 発明の分野 本発明は、密封された上部と、一体の２次空気供給源とを有しているガス・レ ンジ燃焼器に関する。この形式の構造は一般的には、燃焼器の掃除し易さを犠牲 にせずに、燃焼器内の他のポートを介して２次空気を炎に供給する。 関連技術の説明 ガス調理器具のこぼれ防止形燃焼器の上部密封形の設計は、こぼれ及び調理台 の下方の排水を防止することにより、掃除し易さの利点を有していることが知ら れている。しかしながら、上部密封形の設計は、必要な２次空気が炎に接近する のを妨げると共に、同じく重要なことであるが、周囲空気の乱れに対する燃焼器 の安定性を大幅に低下させる。これは、上部密封形の設計という構造のために、 オーブン又はキャビネット・ドアを突然に動かしたときに、燃焼器のポートに望 ましくない真空状態が生ずるためである。この真空により、炎が燃焼器のポート に吸い込まれ、こうして炎が消滅する原因になることがある。更に、上部密封形 の設計は、炎に対する空気流を減少させ、こうして望ましくない一酸化炭素（Ｃ Ｏ）放出物を招くことがある。その ため、燃焼器の掃除し易さを犠牲にせずに、炎に対して必要な２次空気を供給す ることができれば、更に有利な燃焼器が提供されよう。 上に述べたところから、密封した上部を有していると共に、既知の燃焼器の掃 除し易さの特性に少なくとも劣らず、それと同時に炎に対して必要な２次空気を 供給し得る燃焼器に対する要望が存在することは明らかである。本発明の目的は 、以上の説明を見れば当業者に明らかになるような形で、当業界における上述及 びその他の要望を満たそうとするものである。 発明の要約 全般的に言うと、本発明は、上部密封形燃焼器を提供することによって、この ような要望に応える。この燃焼器は、調理台手段と、調理台手段に隣接して配置 されている基部手段と、基部手段に隣接して配置されている燃料入口手段と、燃 料入口手段及び基部手段に隣接して配置されている第１の空気入口手段と、実質 的に基部手段上に配置されている第２の空気入口手段と、当該燃焼器ポート手段 が実質的に調理台手段の上方に配置されるような燃焼器ポート手段となるように 、基部手段から所定の距離だけ隔たって配置されているキャップ手段とを含んで いる。 ある好ましい実施例では、基部手段は、分割リングを含んでいる。第１の空気 入口手段は又、１次空気入口手段である。最後に、第２の空気入口手段は２次空 気入口である。 他の更に好ましい実施例では、燃焼器の掃除し易さを犠 牲にせずに、２次空気が炎に供給される。 本発明による好ましい燃焼器は、掃除し易さ、ＣＯ放出物の減少、炎安定性の 増加、２次空気の供給の改善、良好な耐久性、良好な経済性、及び安全のための 高い強度という利点を有する。実際に、多くの好ましい実施例では、掃除し易さ 、ＣＯ放出物、炎安定性及び２次空気の供給という因子は、従来公知の燃焼器で 従来達成されていたよりもずっと高い程度にまで最適にされている。 図面の簡単な説明 本発明の上に述べた特徴及び以下の説明から更に明らかになるその他の特徴は 、図面について以下に詳しく説明するところから最もよく理解されよう。図面全 体にわたり、同様な部分には同じ参照番号を用いている。 第１図は本発明による一体の２次空気供給源を有している上部密封形ガス・レ ンジ燃焼器の側面平面図である。 第２図は本発明による上部密封形ガス・レンジ燃焼器を第１図の線２−２から 見た側面図である。 第３図は本発明による上部密封形ガス・レンジ燃焼器を第１図の線３−３から 見た側面図である。 第４図は燃焼器の入力率（ＢＴＵ／時で表す）に対してＣＯをｐｐｍで示すと きの、本発明を用いた場合のＣＯ放出物の減少を示すグラフである。 発明の詳しい説明 第１図には、上部密封形ガス・レンジ燃焼器２が示されている。燃焼器２は部 分的に、普通の調理台４と、基部６ と、分割リング８と、普通のキャップ１０と、燃料ポート１２と、空気ポート１ ４とを含んでいる。基部６及び分割リング８は、任意の適当な耐熱材料で構成さ れていることが好ましい。 第２図には、空気ポート１４が更に詳しく示されている。第２図は、燃焼器２ が燃料オリフィス１６と、２次空気入口１８とを含んでいることを示している。 第２図に見られるように、分割リング８は２次空気入口１８より高い所にあって 、燃料が燃料オリフィス１６から矢印Ａの方向に沿って燃焼器２内に導入される ときに、矢印Ｂの方向に沿って２次空気２４を燃焼器ポート１４に導入すること ができるようになっている。 最後に、第３図には、燃料ポート１２が更に詳しく示されている。第３図に見 られるように、分割リング８の一部が２次空気入口１８を実質的に覆っており、 ２次空気が燃料ポート１２に入るのを防止している。最後に、第３図に見られる ように、分割リング８が２次空気入口１８を覆っているため、燃料オリフィス１ ６からの燃料、及び１次空気２２のみが、矢印Ｃの方向に沿って燃料ポート１２ に入る。 燃焼器２の動作中、調理台４の下方から空気を供給するのに専用である２次空 気入口１８と、燃焼器ポート１４とを一体に形成することにより、２次空気２４ が供給される。これは、分割リング８を用いると共に、燃焼器キャップ１０を基 部６から隔てることによって可能になる。 燃料が矢印Ａの方向に沿って燃料オリフィス１６から放出される。１次空気２ ２（第３図）が普通のように燃料に巻き込まれ、燃料と混合されて、燃料と共に 燃焼され、その後、ポート１２を通って燃焼器を出て行く。しかしながら、燃焼 器２の底部にある他の空気入口１８によって、２次空気２４は、燃料（第２図） と混合せずに、燃焼器２に入り、その中を通過して炎（図面に示していない）に 達することができる。２次空気入口１８から入って、矢印Ｂの方向に沿って燃焼 器ポート１４から放出されるこの２次空気１４は、燃焼器２の燃焼効率を著しく 改善し、一方、入口１８は燃焼器２の安定性を改善する。 空気ポート１４は燃料ポート１２と同じ平面内にあり、調理台４の平面より上 方にある。このため、大きなこぼれが燃焼器２の下方に流れることが防止される 。取り外し自在の分割リング８は、燃料ポート１２又は空気ポート１４のいずれ かから入った跳ね飛ぶ飛沫を容易に掃除することができるようにする。 第４図は従来の上部密封形燃焼器と、本発明の上部密封形燃焼器とのＣＯ放出 物を例示している。第４図に見られるように、従来の燃焼器からのＣＯ放出物は 、本発明の燃焼器からのＣＯ放出物よりも多い。これは、調理台の下方から２次 空気２４を直接的に炎の中に供給する２次空気ポート１８が燃料ポート１２の間 にあるためである。非常に小さな入力のときに、２次空気の巻き込みは重要では なく、ＣＯは影響を受けないことを承知されたい。 以上の説明から、当業者には、多くのこの他の特徴、変形又は改良が容易に明 らかであろう。従って、このような特徴、変更又は改良は、本発明の一部とみな されるべきであり、本発明の要旨の範囲は、請求の範囲によって決定されるべき である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 調理台手段と、 該調理台手段に隣接して配置されている基部手段と、 該基部手段に隣接して配置されている燃料入口手段と、 該燃料入口手段及び前記基部手段に隣接して配置されている第１の空気入口手 段と、 実質的に前記基部手段上に配置されている第２の空気入口手段と、 当該燃焼器ポート手段が実質的に前記調理台手段の上方に配置されるような燃 焼器ポート手段となるように、前記基部手段から所定の距離だけ隔たって配置さ れているキャップ手段とを備えた上部密封形燃焼器。 ２． 前記第１の空気入口手段は更に、１次空気入口を含んでいる請求項１に 記載の燃焼器。 ３． 前記第２の空気入口手段は更に、２次空気入口を含んでいる請求項１に 記載の燃焼器。 ４． 分割リング手段を更に含んでいる請求項１に記載の燃焼器。 ５． 前記分割リング手段は、燃料ポート手段を更に含んでいる請求項４に記 載の燃焼器。 ６． 前記分割リング手段の一部は、前記第２の空気入口手段のうちの少なく とも１つを実質的に覆っている請求項４に記載の燃焼器。 ７． 前記分割リング手段の一部は、前記第２の空気入口手段から所定の距離 だけ隔たって配置されている請求項 ４に記載の燃焼器。 ８． 前記２次空気入口手段は、実質的に前記調理台手段の上方に配置されて いる請求項１に記載の燃焼器。 ９． 前記分割リング手段は、実質的に前記調理台手段の上方に配置されてい る請求項４に記載の燃焼器。