JPH08503936A - 化粧品組成物 - Google Patents

化粧品組成物

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JPH08503936A JP6512784A JP51278494A JPH08503936A JP H08503936 A JPH08503936 A JP H08503936A JP 6512784 A JP6512784 A JP 6512784A JP 51278494 A JP51278494 A JP 51278494A JP H08503936 A JPH08503936 A JP H08503936A
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Abstract

(57)【要約】 局所的適用に好適な化粧品又は医薬組成物は、20μm未満のd3,2平均サイズを有する安定な気泡を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 化粧品組成物 発明の分野 本発明は、化粧品及び医薬組成物、特に皮膚、毛髪、粘膜及び歯に局所的に適 用することを目的とする空気混入されたペースト、クリーム及びローションに関 する。発明の背景 気泡(gas cells)を含有する化粧品組成物等の多くの製品は経時的な安定性 の点で問題があり、この問題は、大きな気泡を含む気泡分散液が異なる気相体積 を有する離散層にクリーミング分離され易いために生ずる。高気相体積層中の大 きな気泡は皮膜が破断して合体するが、小さい気泡、即ち100μm未満の気泡は、 大きな気泡のために不均化されるために時間の経過と共に不安定になる。これは 気泡がより細かくなると特に起こる。 US4,588,582号(Lever Brothers Company)は、安定性を与えるために10〜30 μの範囲の直径を有する離散した泡形態のガスを練り歯磨き中に10〜20%配合し て練り歯磨きの外観を改善することを開示している。 EP521543号は、気泡を安定な状態で、即ち、2週間を超える安定性を有する状 態で連続液状媒体中に分散させることについて記載しており、該気泡は20μm未 満の実測d3,2平均直径を有している。 各気泡の境界面、即ち、各気泡と製品の残りの部分とを隔てる面は、多数の隣 接するドームを構成し且つ該ドームからなるのが好ましい。大多数のドームが六 角形の輪郭を有し、いくつかのドームが五角形の輪郭を有する場合に特に安定で ある。通常、ドーム型構造の中には、いくつかの不規則な形、例えば、高多角形 が存在する。これらの多角形は極めて異形のものであり得る。 微小気泡表面のほぼ平らな膜中に界面活性剤が存在している場合には、規則的 なドーム型表面は存在せず、該微小気泡表面は平滑又はしわ状であり得る。 気泡の直径が0.1〜20μmの範囲、好ましくは0.5〜3μmの範囲である場合にク リーミング及び不均化に関して良好な安定性を有する気泡が得られる。本明細書 及び請求の範囲を通して、直径は実測d3,2(比表面積)平均直径を指してい る。本明細書及び請求の範囲における「液状媒体」という用語は、ゲル及び粘性 液体等の分子易動度を示す任 意の媒体を意味する。 EP521543号には、液状媒体中で多数の気泡を形成する適切な方法も記載されて おり、該方法は、所要寸法の気泡を形成するように、液状媒体に気泡を安定化さ せるための表面活性剤を含有させながら液状媒体にガスを高速撹拌して泡立てる ことを含む。所望の寸法の気泡を得るためには、初期に形成される大きな気泡に 対して十分な剪断作用を与える必要がある。この剪断作用に影響を与える因子は 、ミキサー又はビーター若しくは泡立て器のタイプ、液状媒体の粘度及びその温 度である。 実際には、高剪断ミキサー、例えばKenwood Chefミキサー、コロイドミル、Oa kesミキサー、キャビティートランスファーミキサー又はSilversonが用いられる 。液状媒体の粘度を増大及び/又はその温度を低下させると、気泡に対するミキ サーのサイズ縮小作用が増大する。Kenwood Chefミキサーを室温で用いる場合に 適当な液状媒体の動的粘度は、0.1Pa.s〜20Pa.sの範囲が好ましく、0.2〜0.4Pa. sの範囲であればなお好ましい。 濃厚なクリーム状の泡の形態の気泡が得られたら、次いでこの気泡を熟成させ る。その場合、気泡の形成に用いら れた液状媒体の一部から安定な気泡を分離し得る。分離は遠心によるか、又は相 溶性流体を用いた希釈によるような気泡懸濁液の液相の改質後に透析膜を用いて 行うことが可能である。 例えば上記のように別成分として製造された安定な気泡を化粧品及び医薬組成 物に有利に配合し得ることがここに見いだされた。 本発明の組成物にこの気泡成分を用いることにより、組織のクリーム性が改良 され、より不透明な製品が提供され、成分に応じて、香気、香味が高められ、皮 膚又は口に対する感触が改良される。気泡が油又は脂肪エマルションと同様なサ イズを有しているので、上記したように調製された気泡懸濁液は、化粧品又は医 薬エマルションにおいて通常は油/脂肪によって与えられる属性のいくつかの代 わりに又は該属性を改良するために用いることが可能である。発明の定義 従って本発明は、界面活性剤を含む予備成形された気泡成分を含有する化粧品 又は医薬組成物を提供し、該組成物において気泡は、20μm未満のd3,2平均 粒度を有し且つ 2週間を超える安定性を示す。発明の開示 本発明は、非常にサイズが小さく極めて安定な気泡を多数含む成分を製造する ことに基づいている。そのような気泡が大量に存在する場合には、気泡は1ml当 たり約108〜約1010個の範囲で含む。この成分を化粧品又は医薬組成物に配合す る場合には、該成分は、それらの存在による利点を付与するように、組成物全体 にわたって離散気泡の形態で分散されているのが好ましい。しかし、気泡が組成 物中で凝集塊を形成し易いことは予期しておく必要がある。離散形態で存在して いても凝集塊形態で存在していても、安定な気泡は存在し得る全てのより大きな サイズの気泡とは異なっている。サイズの大きな気泡は安定な気泡の形態をなし てはいないが、組成物の体積の殆どを構成している。 通常、組成物中の気泡数の濃度は、1ml当たり約106個、好ましくは1ml当た り107個を超えており、気泡の数及びサイズを選択することにより所望の利点が 得られる。 気泡のサイズは、20μm未満が好ましく、0.1〜10μmの範囲であればより好ま しく、1〜6μmの範囲が最も好ましい。 本発明の組成物に用いるための気泡成分は、2週間を超える安定性を有してい るものである。これは、4℃で2週間貯蔵しても組成物中の90%を超える数の気 泡が元のままの状態にあることを意味する。特に好ましい組成物は、気泡が4週 を超えても安定であるものであり、気泡が8週を超えても安定な組成物が最も好 ましい。 気泡成分は、構造化表面を有する気泡の形成に好適な化粧品上許容可能な界面 活性物質、即ち、その頭基がイオン化されたアニオン若しくはカチオン界面活性 剤に比べて実質的な電荷を有しておらず且つ頭基が尾基と同程度の表面積を占め ており、組成物の貯蔵温度で結晶化し得る尾基を有する界面活性剤から調製する ことが可能である。室温又はそれより僅かに高い温度で保持される製品用には、 界面活性剤の尾基が飽和であり且つ少なくとも14個、好ましくは16〜22個の範囲 の炭素原子を含む炭素鎖を有するのが好ましい。適当な界面活性剤は、非イオン 性又は実質的に非イオン性のもの、例えば、スクロースのモノ、ジ又はトリ−長 鎖脂肪酸エステル、又はジステアロイル若しくはジパルミトイルホスファチジル コリン、又はそれらの混合物である。 所望なら、安定な気泡の形成中に適当な増粘剤を系に存在させてもよい。適当 な増粘物質は、例えば、糖類、(ヒドロキシ−アルキル)セルロース、加水分解 されたスターチ及びそれらの混合物である。 本発明の気泡を含む組成物を製造するためには、別個に気泡を大量に作製し、 これらを組成物の製造中又は製造後に成分として組成物に添加するのが望ましい 。 気泡成分を予備成形する適当な方法には、所望の粘度(例えば、適量の増粘物 質を用いて)を有し且つ0.1〜20重量%の界面活性剤を含む水溶液の調製が含ま れる。水溶液に所望の粘度を付与し得る増粘剤の選択は当業者には自明であると 思われる。界面活性剤の選択はその後の気泡の安定性にとって重要である。界面 活性剤は先に述べた表面特性を付与するものに限定される。気泡を機械的に水溶 液に混和し、次いで適当に、好ましくは高剪断作用で、気泡の平均サイズが本明 細書において先に述べた範囲内にある系が調製されるまで撹拌して微粉砕する。 所望なら、粘度に大きく貢献する別の成分を用いずに、適切な界面活性剤相に少 量の水又は他の溶質を混和することにより、本発明の気泡を製造することが可能 である。 気泡が別個の成分として配合される本発明の化粧品又は医薬組成物は、皮膚、 毛髪、粘膜又は歯に対して局所適用するのに好適な任意の組成物であってよい。 そのような組成物中の気泡以外の成分は、化粧品及び医薬組成物の調製及び処方 に通常用いられているものである。 本発明の特に好ましい実施態様によれば、皮膚、毛髪、粘膜又は歯に有効であ り得る活性物質が局所的に適用されている間に、気泡を用いて該活性物質の送出 を促進することが可能である。 例えば、適当な脂質鎖を含む補助界面活性剤を構造化気泡表面に添加してよい 。この状態では、補助界面活性剤は界面内に分子状で分散している。従って安定 な気泡は、有用な界面活性剤を表面に保持且つ析出させるのに適した有効なビヒ クルとなる。例えばセラミドのような化合物をそのような構造中に含有させたり 、該構造から析出させたりすることが可能である。 組成物が液体又は半液体形態にある場合、気泡を用いて組成物の外観を改良す ることができる。従って、気泡のサイズ(光の波長のオーダーの)及び気相と支 持液の間の反射率の差のために、本発明の気泡は極めて効率的に光を散 乱させる。その結果、例えば1ml当たり107個を超える気泡を有する濃縮懸濁液 は、適当な支持媒体中に存在する場合には光放射に対するバリヤーとして用いら れ得る。そのような気泡を、最近日焼け止めクリームやローションに用いられて いる有機日焼け止め剤又は固体無機顔料、例えば超微粒二酸化チタンの代わりに 又は該物質を補助するために用いることが可能である。 予備成形された気泡成分として本発明の組成物に有用に配合し得る気泡の量は 、組成物の0.001〜80体積%の範囲、好ましくは0.1〜10体積%の範囲である。気泡の図示 添付の図1〜図6は、本発明の組成物における特徴のドーム化され且つ異なる 構造を有する気泡の電子顕微鏡写真を示しており、各図は異なる倍率で示されて いる。実験 実験1〜4は、本発明の組成物に配合するための気泡成分の調製を示している 。実験1 70重量%のマルトデキストリン 63DE 及び2重量%のスクロースモノステアリ ン酸エステルを含む水溶液を調製した。Kenwood Chefミキサーを用い、この溶液 と空気を速度5で1時間高速撹拌し、濃厚なクリーム状の泡を得た。 この泡は、空気相の体積が0.6であることを示し、大多数の気泡の直径は2μm 以下であった。40日間放置したが、これらの気泡に目に見える変化は全く生じな かった。 電子顕微鏡写真(図1及び図2を参照)は、気泡がドームにコンパートメント 化された表面を有し、ドームは殆どが六角形の輪郭を有し、五角形の輪郭を有す るものが少しあったことを示している。別の多角形の輪郭を有するものは殆どな かった(特に図2を参照)。図3は、ドーム化表面の一部を示す最大倍率の図で ある。 形成された泡を水で1000倍に希釈して白色のミルク状液を得た。30重量%の水 性マルトデキストリン 63DE溶液で1000倍に希釈しても同じ結果を得た。濃厚な 粘性水性液中に懸濁/分散されてはいないが、5〜10μm未満の直径を有する気 泡がややクリーミング状のまま懸濁液中に残った。このクリーミングは単に撹拌 又は回転するだけで元の状態に戻すことが可能であった。20日間にわたって何ら 有意な 変化は起こらなかった。 長期間(イオン濃度によって異なるが通常数日を超える)にはいくらか気泡の 凝集が発生したとはいえ、気泡は不均化に関して実質的に安定であった。しかし 凝集により気泡懸濁液のクリーミング率が増大した。凝集していない場合には、 10μm未満の気泡は強くブラウン運動の影響下にあることが認められ、それは、 これらの気泡の安定性が硬質マトリックス中に拘束されているためではないこと を示している。 気泡は、希釈された液体を2500rpmの速度で5分間遠心することにより、その 気相体積を再度0.4に濃縮することが可能であった。予期したように、遠心によ る気泡の濃縮速度は、懸濁相の粘度及び加えられる重力の大きさを変化させるこ とにより調節可能であった。 いま述べた方法により形成された濃厚な泡を蒸留水で希釈して、空気相の体積 φをそれぞれ0.1、0.01及び0.001とした。14日間放置した後で、気泡のサイズを Coulter Counter(開口サイズ70μm)及びMalvern Zetasizerを用いて測定した 。 Coulter Counterによる測定では、軽く撹拌した後で3 種の希釈量の泡それぞれの試料を取り、これらの試料を測定に好適な希釈度にな るまで蒸留水で希釈した。 結果は下記の通りであった。 ブランクとしての蒸留水の気泡サイズの試験から、粒状不純物からの総バック グラウンド計数は600であった。 初期量の泡を蒸留水で希釈して空気相体積を0.05にし、一晩かけて蒸留水に透 析して液相中のマルトデキストリンを減少させた。 適当に希釈した後、Malvern Zetasizerを用いて気泡サイズの分布について下 記のデータを得た。 超音波清浄浴中でゆっくり超音波処理した同一の透析試料のサイズをMalvern Zetasizerで測定して下記のデータを得た。 これらの気泡サイズ及び分布から、主要量の気泡が10μmをはるかに下まわる サイズを有していることが実証される。実験2 細い針金製の泡立て器を用いて、ヒドロキシエチルセルロース1.5%(w/w)と 、主要成分がスクロースモノ及びジステアレートの混合物である三菱化成食品株 式会社製のS-1670 Ryoto Sugar Esterであるスクロースエステル6%(w/w)と を含む水溶液に、遊星型ミキサーのボール中で空気混入した。30分後、より濃度 の高い水溶液(25w/w%)を添加することによりスクロースエステルの濃度を2 %増大させた。続いて、10分間隔で撹拌している間にスクロー スエステルの濃度が総量の12w/w%になるまで同様な添加を繰り返し行った。適 量の水を添加することにより空気混入されたマトリックスの全粘度をほぼ一定に 保った。場合によって、このようにして調製した気泡懸濁液をコロイドミルにか けて大きな気泡を速やかに除去することも可能である。 そのように調製された2種の気泡懸濁液を、1時間、次いで1日放置した。両 方の試料を100倍希釈してから光学顕微鏡で観察したところ、これらの時間中に は気泡のサイズ分布に何の変化も記録し得なかった。光学顕微鏡で観察した結果 、微小気泡の典型的な直径は1〜10μmの範囲であった。光学顕微鏡で見ると、 微小気泡が顕微鏡のスライド上の流動液中で自由に動き、且つブラウン運動の影 響下に動いているのがわかった。このように界面活性剤の濃度を高めることによ り、大きな気泡に対する微小気泡の割合を増大させることが可能であった。所望 のサイズ(この場合、20μm)より大きい気泡を除去し得る粘度に希釈し、クリ ーミングにより分離した後、気泡懸濁液の気相体積は0.4以下であり、該領域に は1ml当たり109個の気泡が含まれていた。必要なら、過剰な界面活性剤を透析 により除去することが可能である。 このようにして形成された微小気泡を適切な耐力特性を有するゲル化剤又は粘 度付与剤を含む溶液と混合すると、気泡のクリーミングに対して実質的に安定な 、既知の相体積を有する懸濁液を調製することができる。微生物に対する適切な 予防措置を講じたところ、何週にもわたる期間の間、気泡懸濁液には何の変化も なかった。実験3 頭基の大きさが異なり、飽和疎水鎖が同一又は極めて類似している2種の界面 活性剤混合物を用いて微小気泡を形成した。この実験は、種々の量の補助界面活 性剤を添加することにより実質的に安定な微小気泡を形成することが可能であり 、該気泡において、特徴的な表面のドーム形状は、ドームの半径を変えて気泡表 面の半径より大きくさせる(又はより小さくさせる)ように変更され得ることを 示している。これは、透過電子顕微鏡写真によって示すことができる(図4)。 実験1の手順に従い、但し界面活性剤の組成をスクロースエステル(1.3w/v%) 及びステアリン酸(0.07w/v%)として試料を調製した。微小気泡ではパターン の規則性が乱れている。気泡表面は湾曲し、ドメインに分離された状態ではあっ たが、それらはもはや規則的で はない。この場合は1.3w/v%のスクロースエステル及び0.7w/v%のステアリン酸 を含有すること以外は同じように調製して、湾曲表面を分離するわずか数本の線 又は不連続性を有してはいるが実質的に平滑な表面を含む微小気泡を形成した。 多くの気泡は全く分離領域を示さなかった。13日間熟成させ、10倍希釈して微小 気泡を分離し、クリーミングにより大きな気泡を除去してから別々に2度サイズ 分布を測定したところ、分散液の微小気泡はd3,2が1.19及び1.25μmであっ た。これらの実験において微小気泡は上記の微小気泡と類似の安定性特性を示し た。実験4 脱脂し、十分に水素化したホスファチジルコリン(PC)〔98%純度であり、 不純物として1%のリソホスファチジルコリンと他のリン脂質を含有する(Luca s Meyer社製のEmulmetic 950)〕を微小気泡の少量形成に用いた。PC0.5gを6 0%マルトデキストリン溶液中で65℃に加熱した。温度を管理しながら1時間撹 拌して均質な分散液を調製した。超音波ブローブを用いて2回目の分散を行い、 同様な結果を得た。変速モーターにより駆動されるステンレス鋼ワイヤ製のケー ジからなる微小規模の泡立て装置を用いて、懸 濁液に室温で1時間空気混入した。初期の空気混入段階で典型的には0.7の相体 積を得た。24時間熟成させた後で、微小気泡を含む泡からクリーミングにより大 きな気泡を除去することができた。微小気泡を透過電子顕微鏡写真で見ると、波 形又はしわがあり(図6)、しばしば全球形から実質的にずれている(図5)こ とを特徴とする表面を有していた。標準的な分離法により、1〜20μmの範囲の 気泡を回収することが可能であった。実施例 実施例1及び2により本発明を示す。該実施例は、それぞれが実験1に記載の ように調製された予備成形微小気泡懸濁液を含むスキンクリーム組成物を示して いる。実施例1 この実施例は、本発明の水中油滴型スキンクリームを示すものである。 以下の組成を有する水中油滴型スキンクリームエマルションを調製した。 w/w% 鉱油 4 微小気泡懸濁液(実験1) 10 セラミド 0.01 Brij 56(1) 4 Alfol 16RD(2) 4 トリエタノールアミン 0.75 ブタン−1,3−ジオール 3 キサンタンガム 0.3 保存料 0.4 香料 十分量 ブチル化ヒドロキシトルエン 0.01 水 100%になるまでの量 (1) Brij 56はセチルアルコール POE (10)である。 (2) Alfol 16RDはセチルアルコールである。実施例2 この実施例は本発明のサンケアクリームを示すものである。該サンケアクリー ムは以下の組成を有していた。 w/w% 2−ヒドロキシ−n−オクタン酸 1 微小気泡懸濁液(実験1) 20 シリコーン油200mPas 7.5 グリセリルモノステアレート 3 セトステリルアルコール 1.6 ポリオキシエチレン−(20)− セチルアルコール 1.4 キサンタンガム 0.5 PARSOL 1789(3) 1.5 PARSOL MCX(4) 7 香料 十分量 着色剤 十分量 水 100%になるまでの量 (3) PARSOL 1789は4−(1,1−ジメチルエチル)−4 −メトキシジベ ンゾイルメタンである。 (4) PARSOL MCSはオクチルメトキシシンナメートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV,MG ,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SK,UA,UZ,VN (72)発明者 ニーダム,デイビツド イギリス国、エヌ・エヌ・10・9・ピー・ イー、ノーザンプトン、ラツシユデン、ホ ワイトフライアーズ・75

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.界面活性剤を含む予備成形された気泡成分を含有する化粧品又は医薬組成物 であって、該気泡が20μm未満のd3,2平均サイズを有し且つ2週間を超える 安定性を有している前記組成物。 2.気泡のd3,2平均サイズが0.1〜10μmの範囲である請求項1に記載の組成 物。 3.気泡のd3,2平均サイズが0.5〜3μmの範囲である請求項1に記載の組成 物。 4.界面活性剤は、アニオン又はカチオン界面活性剤と比べて、実質的な電荷を 有していない頭基を有する界面活性剤から選択される請求項1から3のいずれか 一項に記載の組成物。 5.界面活性剤は、その頭基の表面積が尾基と同程度である界面活性剤から選択 される請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。 6.界面活性剤は、組成物の貯蔵温度で結晶化し得る尾基を有する界面活性剤か ら選択される請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。 7.尾基が少なくとも14個の炭素原子を含む炭素鎖を有する請求項1から6のい ずれか一項に記載の組成物。 8.炭素鎖が16〜22個の範囲の炭素原子を含む請求項7に記載の組成物。 9.界面活性剤が非イオン界面活性剤である請求項1から8のいずれか一項に記 載の組成物。 10.界面活性剤がスクロースのモノ−、ジ−又はトリ−長鎖脂肪酸エステルで ある請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。 11.界面活性剤が、ジステアロイルホスファチジルコリン、ジパルミトイルホ スファチジルコリン及びそれらの混合物から選択される請求項1から9のいずれ か一項に記載の組成物。 12.予備成形された気泡成分がさらに増粘剤を含む請求項1から11のいずれ か一項に記載の組成物。 13.増粘剤が、糖類、(ヒドロキシアルキル)セルロース、加水分解スターチ 及びそれらの混合物から選択される請求項12に記載の組成物。
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