JPH08503929A - 光学的に活性なヒドロキニン1‐(3‐アミノフェニル)‐エタンスルホネート、その製造法および使用 - Google Patents
光学的に活性なヒドロキニン1‐(3‐アミノフェニル)‐エタンスルホネート、その製造法および使用Info
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Abstract
(57)【要約】
光学的に活性なヒドロキニン(アミノ-3-フェニル)-1-エタンスルホネート(A型)、その製造法ならびにコレシストキニンおよびガストリンの拮抗薬として使用できる鏡像異性体の調製用の中間体としての使用。
Description
【発明の詳細な説明】
光学的に活性なヒドロキニン1-(3-アミノフェニル)-
エタンスルホネート、その製造法および使用
本発明は光学的に活性なヒドロキニン1-(3-アミノフェニル)-エタンスルホ
ネート(A型)、その製造法ならびにコレシストキニンおよびガストリンの拮抗
薬として使用できる鏡像異性体の調製用の中間体としての使用に関する。
ヒドロキニン1-(3-アミノフェニル)-エタンスルホネート(A型)は以下の
方法で製造できる:
a)アルカリ金属亜硫酸塩を(RS)-1-(1-ブロモエチル)-3-ニトロベンゼ
ンに対して作用させ、そしてカリウム塩に転換し、(RS)-カリウム1-(3-ニト
ロフェニル)-エタンスルホネートを得、
b)(RS)-カリウム1-(3-ニトロフェニル)-エタンスルホネートをベンジ
ルキニニウム1-(3-ニトロフェニル)-エタンスルホネートに転換し、そしてA
型を単離し、
c)A型ベンジルキニニウム1-(3-ニトロフェニル)-エタンスルホネート
を還元する。
工程a)は水性媒質中にて50℃から100℃の間の温度で、そして好ましくは80
℃で行うことが特に有利である。
アルカリ金属亜硫酸塩は好ましくは亜硫酸ナトリウム塩またはカリウム塩であ
る。
生成物を回収するために、テトラアルキルアンモニウムまたはトリアルキルフ
ェニルアルキルアンモニウム塩に転換し、単離し、そして次にカリウム塩型に逆
転換することが好ましい。
工程b)は水性媒質中にリン酸二水素カリウムの存在下で、10から30℃の間の
温度、好ましくは20℃でN-ベンジルキニニウムハライドにより、そして特にクロ
ライドにより行われる。
工程c)の還元は一般的に水素圧力下で、パラジウムのような触媒の存在下で
、10℃から30℃の間の温度で行われる。水素は一般的に100kPaの圧力で使用され
る。
(RS)-1-(1-ブロモエチル)-3-ニトロベンゼンはE.Felderら、J.Med.Chem.
,13,559(1970)に記載された方法により製造できる。
ヒドロキニン1-(3-アミノフェニル)-エタンスルホネート(A型)は
式:
の化合物の鏡像異性体を製造するための中間体として特に興味深く、
式中Yは
A)-CH2-CO-NR1R2残基を表し、式中R1は(a)ハロゲン原子ならびにアル
キル、アルコキシ、ヒドロキシル、ポリフルオロアルキル、ニトロ、アルキルチ
オ、アルコキシカルボニル、カルボキシル、アシルアミノ、メチレンジオキシ、
ポリフルオロアルコキシ、トリフルオロメチルチオ、フェノキシ、フェニル、ベ
ンジル、フェニルアミノおよびCONR3R4基(式中、R3およびR4は同一または異
なってもよく、水素原子、アルキル、フェニル(ハロゲン原子ならびにアルキル
、アルコキシおよびアルキルチオ基から選択された1つ以上の置換基により場合
によっては置換されてもよい)、インダニル、シクロアルキルアルキル、シクロ
アルキルまたはフェニルアルキルを表すか、あるいはR3およびR4は一緒になっ
てそれらが結合している窒素原子と、4−9個の炭素原子および1個以上のヘテ
ロ原子(O、N、S)を含有する飽和または不飽和の単−または多環式複素環を
形成し、そして場合によっては数個のアルキル、アルコキシ、アルコキシカルボ
ニル、ジアルキルカルバモイルまたはフェニル基により置換されているか、ある
いは場合によっては数個のヘテロ原子(O、S、N)を含有する4-から5-員のス
ピロ単環式環により複素環の炭素原子に結合している)から選択された1つ以上
の置換基により場合によっては置換されてもよいフェニル基を表し;(b)ピリ
ジル基、(c)イソキノリル基、(d)キノリル基、(e)キノキサリニル基(
これらの複素環は場合によってはアルキルおよびフェニル基ならびにハロゲン原
子から選択された1つ以上の置換基で置換されてもよい)、(f)アルキル基、
(g)フェニルアルキル基、(h)ナフチル基、(i)5,6,7,8-テトラヒドロナ
フチル基、(j)1,2,3,4-テトラヒドロナフチル基、(k)アルコキシカルボニ
ルアルキル基、または(l)シクロアルキル基を表し、
R2は-CH(R5)-CO-R6鎖を表し、式中R5は水素原子またはアルキル、アルコキ
シカルボニルまたはフェニル基(場合によってはハロゲン原子ならびにアルキル
、アルコキシ、アルキルチオ、ニトロおよびアミノ基から選択された1つ以上の
置換基により置換されてもよい)を表し、そしてR6はアルコキシ、シクロアル
キルオキシ(場合によっては少なくとも1つのアルキル基により置換されてもよ
い)、シクロアルキルアルキルオキシ、フェニルアルキルオキシ、ポリフルオロ
アルキルオキシ、シンナミルオキシおよび-NR3R4基を表し、
B)式:
の残基を表し、式中
−Rはメチレン、エチレン、SO、SO2、またはCHOH基あるいは硫黄原子を表し、
R7は場合によっては1つ以上のアルキル基により置換されてもよいピリジル基
、場合によっては1つ以上のアルキル基により置換されてもよいフリル基、場合
によっては1つ以上のアルキル基により置換されてもよいチエニル基、場合によ
っては1つ以上のアルキル基により置換されてもよいキノリル基、場合によって
は1つ以上のアルキル基により置換されてもよいナフチル基、場合によっては1
つ以上のアルキル基により置換されてもよいインドリル基、あるいはハロゲン原
子およびアルキル、アルコキシ、ヒドロキシル、ニトロ、アミノ、モノアルキル
アミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシカルボニル、-CO-NR11R12、-NH-CO-CH3
、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシ基から選択された1つ以上の
置換基により場合によっては置換されてもよいフェニル基を表し、そしてR8は
水素原子を表すか、あるいは
−Rはメチレン基を表し、R7は水素原子を表し、そしてR8はフェニル基を表す
か、あるいは
−RはCHR13基(R7およびR8のそれそれは水素原子を表す)のをいずれかを表し
、
−R9はアルキル、アルコキシまたはヒドロキシル基から選択された1
つ以上の置換基により場合によっては置換されてもよいアルコキシカルボニル、
シクロアルキルオキシカルボニル、シクロアルキルアルキルオキシカルボニル、
-CONR14R15、またはフェニル基を表し、
−R10は水素原子またはアルキル基を表し、
−R13はフェニル基を表し、
−R11は水素原子、あるいはハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシおよび
アルキルチオ基から選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換され
てもよいアルキル、フェニルアルキルまたはフェニル基を表し、
−R12はハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシおよびアルキルチオ基から
選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換されてもよいアルキル、
フェニルアルキルまたはフェニル基を表すか、
あるいはR11およびR12はそれらが結合している窒素原子と、4−9個の炭素原
子および1個以上のヘテロ原子(O、N)を含有する飽和または不飽和の単−ま
たは多環式複素環を形成し、そして場合によっては1つ以上のアルキル基により
置換されてもよく、
−R14は水素原子、あるいはハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシおよび
アルキルチオ基から選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換され
てもよいアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキル、フェニルアルキ
ルまたはフェニル基を表し、
−R15はハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシおよびアルキルチオ基から
選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換されてもよいアルキル、
シクロアルキルアルキル、シクロアルキル、フェニルアルキルまたはフェニル基
を表し、
あるいはR14およびR15は共にそれらが結合している窒素原子と、4−9個の炭
素原子および1個以上のヘテロ原子(O、N、S)を含有する飽和または不飽和
の単−または多環式複素環を形成し、そして場合によっては1つ以上のアルキル
基により置換されてもよく、
C)式:
の残基を表し、式中
−R16は水素またはハロゲン原子、あるいはアルキル、アルキルチオ、ニトロ、
ヒドロキシルまたはシアノ基を表し、
−R17はアルキル基または-CH(R5)-CO-R6残基を表し、
−R18はハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシ、ヒドロキシル、カルボキ
シルおよびニトロ基から選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換
されてもよいピリジルまたはフェニル基を表す。
これらの定義において、アルキルおよびアルコキシ基ならびにアルキルおよび
アルコキシ部分は好ましくは1−4個の炭素原子を直鎖または分枝鎖中に含有し
、シクロアルキル基および部分は3−6個の炭素原子を含有し、そしてアシル基
は2−4個の炭素原子を含有する。
これらの化合物は国際公開第91/12264号明細書、同91/13907号明細書、同91/1
3874号明細書、仏国特許出願公開第9108675明細書および同9112481号明細書中に
コレシストキニンおよびガストリンの拮抗薬として記載されている。
式(I)の化合物はヒドロキニン1-(3-アミノフェニル)エタンスルホネート
A型から以下の方法で製造できる:
ヒドロキニン1-(3-アミノフェニル)エタンスルホネートA型を式:
式中Yは式(I)と同一の意味を有する、
の誘導体と反応させる。
反応は一般的にテトラヒドロフランまたはジメチルホルムアミドのような不活
性溶媒、塩化溶媒または芳香族溶媒中(例えばベンゼンまたはトルエン)で、20
℃から溶媒の沸点温度の間の温度で行われる。
式(II)の誘導体は国際公開第91/12264号明細書、同91/13907号明細書、同91
/13874号明細書、仏国特許出願公開第9108675明細書および同9112481号明細書中
に記載された方法により製造できる。
実施例1
a)(RS)-カリウム1-(3-ニトロフェニル)エタンスルホネート:
25.3gの(RS)-1-(1-ブロモエチル)-3-ニトロベンゼンを、20.8gの亜硫酸ナ
トリウム溶液(260cm3の水中)に加える。反応混合物を80℃で5時間撹拌し、約
25℃に冷却し、そして2.5リットルの0.5Mのリン酸二水素カリウム水溶液中に注
ぐ。40gの硫酸水素tetra-n-ブチルアンモニウムを加える。混合物を500cm3の塩
化メチレンで3回抽出する。合わせた有機相を500cm3の水で2回洗浄し、そして
硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下(2.7kPa)で40℃で濃縮乾固する。得られ
た油を65cm3のアセトン中に溶解し、34gのノナフルオロブタンスルホン酸カリウ
ム(75cm3のアセトン中)を加える。不溶性の生成物を濾過により分離し、50cm3
の
ジイソプロピルエーテルで3回洗浄し、そして風乾する。26℃より高い温度で融
解する22.4gの(RS)-カリウム-1-(3-ニトロフェニル)エタンスルホネートが
このようにして得られ、そのまま引き続いて合成に使用する。NMRスペクトル:
(200 MHz;DMSO-d)
δ(ppm):
1.50 [d,J=7Hz,3H:−CH(CH 3)−]
3.93 [q,J=7Hz,1H:−CH(CH3)−]
7.59 [t,J=8Hz,1H:−C6H4(−H5)]
7.83 [d,J=8Hz,1H:−C6H4(−H6)]
8.10 [広い,d,J=8Hz,1H:−C6H4(−H4)]
8.26 [広い,s,1H:−C6H4(−H2)]
(RS)-1-(1-ブロモエチル)-3-ニトロベンゼンは、E.Felderら、J.Med.Chem
.,13,559(1970)に記載された方法により製造できる。
b)N-ベンジルキニニウム1-(3-ニトロフェニル)エタンスルホネート、A型
;
87gのリン酸二水素カリウムおよび32.4gのN-ベンジルキニニウムクロライドを
、17.2gの(RS)-カリウム1-(3-ニトロフェニル)エタンスルホネート溶液(40
0cm3の水中)に加える。混合物を300cm3の塩化メチレンで2回抽出する。合わせ
た有機相を200cm3の水で2回洗浄し、そして硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧
下(2.7kPa)で40℃で濃縮乾固する。得られた固体泡沫を120cm3の2-プロパノー
ル中で還流して溶解する。冷却した後、結晶を濾過により分離し、15cm3の2-プ
ロパノールで2回洗浄する。350、そして500cm3の2-プロパノールで2回再結晶
した後、約110℃で融解する15.6gのN-ベンジルキニニウム1-(3-ニトロフェニル
)エ
タンスルホネート、A型を得る、[α]D 20=-151.3°±1.5(C=1.009%;メタ
ノール)。
c)ヒドロキニン1-(3-アミノフェニル)エタンスルホネート、A型:
1.0gのブラック担持パラジウムを5%濃度で10.4gのN-ベンジルキニニウム1-
(3-ニトロフェニル)エタンスルホネート、A型溶液(350cm3のエタノール中)
に加える。懸濁液を25℃付近の温度で2時間、水素雰囲気下(100kPa)で震盪す
る。触媒を濾過により分離し、そして濾液を減圧下(2.7kPa)で40℃にて濃縮乾
固する。得られた生成物を2時間、100cm3のジイソプロピルエーテル中で撹拌す
る。不溶性生成物を濾過により分離し、20cm3のジイソブロピルエーテルで2回
洗浄し、そして風乾する。このようにして7.7gのヒドロキニン1-(3-アミノフェ
ニル)エタンスルホネート、A型が粉末状態で得られ、これをそのまま引き続き
合成に使用する。
NMRスペクトル:(200MHz;CDCl3;A型):
応用例
7.7gの10,11-ジヒドロキニン1-(3-アミノフェニル)エタンスルホネート、A
型(45cm3のジメチルホルムアミド中)を、5.3gの2-{2-[(1-イミダゾリル)
カルボキサミド]-N-(3-メトキシフェニル)アセトアミド}-N-メチル-N-フェ
ニルアセトアミド溶液(360cm3のトルエン中)に加える。反応混合物を還流で5
時間撹拌し、約25℃に冷却し、そして400cm3の水に注ぐ。4N水酸化ナトリウ
ム水溶液でpHを8に調整する。この水溶液を300cm3の酢酸エチルで3目洗浄し、
そして30gのリン酸二水素カリウムおよび4.6gの硫酸水素tetra-n-ブチルアンモ
ニウムを加える。混合物を150cm3の塩化メチレンで3回抽出する。合わせた有機
相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下(2.7kPa)で40℃にて濃縮乾固する。
得られた粗生成物を100cm3のジイソプロピルエーテル中で30分間撹拌する。不
溶性の生成物を濾過により分離し、そして次に10cm3のアセトン中に溶解する。2
.6gのノナフルオロブタンスルホン酸カリウム(6cm3のアセトン中)を加え、次
に5cm3のジイソプロピルエーテルを加える。不溶性樹脂を分離し、そして次に25
cm3のアセトンおよびジイソプロピルエーテルとの混合物中(容量で60/40)で2
時間撹拌する。不溶性生成物を濾過により分離し、そして15cm3のアセトンおよ
びジイソプロピルエーテル混合物(容量で60/40)で2回洗浄し、そして10cm3の
シイソプロピルエーテルで4回洗浄し、そして風乾する。4.1gの(+)-1-{3-
{3-[N-(3-メトキシフェニル)-N-(N-メチル-N-フェニルカルバモイルメチル
)−カルバモイルメチル]ウレイド}フェニル}エタンスルホン酸カリウムを得
る、約180℃で融解。[α]D 20=+5.2゜±0.5(C=0.806%;メタノール)。
NMRスペクトル:(300MHz;DMSO-d6(-)型)
2-{2-[(1-イミダゾリル)カルボキサミド]-N-(3-メトキシフェニル)ア
セトアミド}-N-メチル-N-フェニルアセトアミドは次のように製造できる:3.1g
の2-[2-アミノ-N-(3-トキシフェニル)アセトアミド]-N-メチル-N-フェニル
アセトアミド溶液(30cm3の無水テトラヒドロフラン中)を、3.0gのN,N'-ジイミ
ダゾールカルボニル溶液(30cm3の無水テトラヒドロフラン中)に加える。この
溶液を25℃付近の温度で16時間撹拌し、そして次に減圧下(2.7kPa)で40℃にて
濃縮乾固する。残渣を50cm3の酢酸エチルに溶解し、得られた溶液を30cm3の水で
4回洗浄する。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下(2.7kPa)で40℃
にて濃縮乾固する。酢酸エチルからの再結晶後、146℃で融解する3.5gの2-{2-
[(1-イミダゾリル)カルボキサミド]-N-(3-メトキシフェニル)アセトアミ
ド}-N-メチル-N-フェニルアセトアミドが得られる。
2-[2-アミノ-N-(3-メトキシフェニル)アセトアミド]-N-メチル-N-フェニ
ルアセトアミドは次のように製造できる:1.3gのヒドラジン水和物を5.5gの2-[
N-(3-メトキシフェニル)-2-フタルイミドアセトアミド]-N-メチル-N-フェニ
ルアセトアミド溶液(60cm3のメタノール中)に加える。反応混合物を還流で30
分間撹拌し、冷却した後、100cm3の水を加える。混合物を約100cm3に濃縮し、そ
して次に2N水酸化ナトリウム水溶液でpHを9に調整し、そして50cm3の酢酸エチ
ルで2回抽出する。合わせた有機相を50cm3の水で2回洗浄し、硫酸マグネシウ
ム上で乾燥し、そして減圧下(2.7kPa)で40℃にて濃縮乾固する。3.0gの2-[2-
アミノ-N-(3-メトキシフェニル)アセトアミド]-N-メチル-N−フェニルアセト
アミドがこのように油状で得られ、これをそのまま引き続き合成に使用する。
2-[N-(3-メトキシフェニル)-2-フタルイミドアセトアミド]-N-メチル
-N-フェニルアセトアミドは次のように製造できる:10cm3のジメチルホルムアミ
ドを、80.6gの2-[N-(3-メトキシフェニル)-2-フタルイミドアセトアミド]酢
酸懸濁液(900cm3の1,2-ジクロロエタン中)に加え、次に30.2gの二塩化オキサ
リルを1時間にわたって加える。混合物を25℃付近の温度で2時間撹拌し、そし
て58.6gのN−メチルアニリンを45分間にわたって加える。反応混合物を25℃付
近の温度で2時間撹拌し、500cm3の水で2回洗浄し、そして次に300cm3の炭酸水
素ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下(2.7k
Pa)で40℃にて濃縮乾固する。残渣を300cm3のジイソプロピルエーテル中で1時
間撹拌し、不溶性の生成物を濾過により分離し、60cm3のジイソプロピルエーテ
ルで3回洗浄し風乾する。137℃で融解する84gの2-[N-(3-メトキシフェニル)
-2-フタルイミドアセトアミド]-N-メチル-N-フェニルアセトアミドがこのよう
に得られる。
2-[N-(3-メトキシフェニル)-2-フタルイミドアセトアミド]酢酸は次のよ
うに製造できる:74.0gのトリフルオロ酢酸を、42.0gのtert-ブチル2-[N-(3-
メトキシフェニル)-2-フタルイミドアセトアミド]酢酸塩溶液(500cm3の塩化
メチレン中)に加える。得られた溶液を還流で5時間撹拌し、そして減圧下(2.
7kPa)で40℃にて濃縮乾固する。残渣を100cm3のジイソプロピルエーテル中で1
時間撹拌し、不溶性の生成物を濾過により分離し、40cm3のジイソプロピルエー
テルで3回洗浄し、風乾する。203℃で融解する36gの2-[N-(3-メトキシフェニ
ル)-2-フタルイミドアセトアミド]酢酸がこのように得られる。
tert-ブチル2-[N-(3-メトキシフェニル)-2-フタルイミドアセトアミド]酢
酸塩は次のように製造できる:14.9gの水素化ナトリウムの油状
懸濁液(60重量%)を、96gのN-(3-メトキシフェニル)-2-フタルイミドアセト
アミド溶液(1000cm3無水テトラヒドロフラン中)に30分間にわたって加える。
懸濁液を20℃付近の温度で4時間撹拌し、そして次に72.7gのtert-ブチルブロモ
酢酸を15分間にわたって加える。反応混合物を25℃付近の温度で16時間撹拌し、
50cm3の水でゆっくりと加水分解し、そして次に減圧下で濃縮乾固する。得られ
た残渣を400cm3の水中で1時間撹拌し、不溶性の生成物を濾過により分離し100c
m3の水で3回、100cm3のジイソプロピルエーテルで2回洗浄し、風乾する。148
℃で融解する82.0gのtert-ブチル2-[N-(3-メトキシフェニル)-2-フタルイミ
ドアセトアミド]酢酸塩がこのように得られる。
N-(3-メトキシフェニル)-2-フタルイミドアセトアミドは次のように製造で
きる:22.0gのトリエチルアミンを26.0gの3-メトキシアニリン溶液(200cm3の塩
化メチレン中)に加え、次に48.0gの2-フタルイミドアセチルクロライド溶液(3
00cm3の塩化メチレン中)を加え、温度を約20℃に維持する。反応混合物をこの
温度で4時間撹拌し、そして次に800cm3の水を加える。不溶性の生成物を濾過に
より分離し100cm3の水で3回洗浄し、風乾する。171℃で融解する65.0gのN-(3-
メトキシフェニル)-2-フタルイミドアセトアミドがこのように得られる。
2-フタルイミドアセチルクロライドはW.GrassmannおよびE.Schulte-Uebbingに
よりChem.Ber.,83,244-247(1950)に記載された方法により製造できる。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1994年7月21日
【補正内容】
応用例
7.7gのヒドロキニン1-(3-アミノフェニル)エタンスルホネート、A型(45cm3
のジメチルホルムアミド中)を、5.3gの2-{2-[(1-イミダゾリル)カルボキ
サミド]-N-(3-メトキシフェニル)アセトアミド}-N-メチル-N-フェニルアセ
トアミド溶液(360cm3のトルエン中)に加える。反応混合物を還流で5時間撹拌
し、約25℃に冷却し、そして400cm3の水に注ぐ。4N水酸化ナトリウム水溶液でpH
を8に調整する。この水溶液を300cm3の酢酸エチルで3回洗浄し、そして30gの
リン酸二水素カリウムおよび4.6gの硫酸水素tetra-n-ブチルアンモニウムを加え
る。混合物を150cm3の塩化メチレンで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸マグ
ネシウム上て乾燥し、減圧下(2.7kPa)て40℃にて濃縮乾固する。得られた粗
生成物を100cm3のジイソプロピルエーテル中で30分間撹拌する。不溶性の生成物
を濾過により分離し、そして次に10cm3のアセトン中に溶解する。2.6gのノナフ
ルオロブタンスルホン酸カリウム(6cm3のアセトン中)を加え、次に5cm3のジイ
ソプロピルエーテルを加える。不溶性樹脂を分離し、そして次に25cm3のアセト
ンおよびジイソプロピルエーテルとの混合物中(容量で60/40)で2時間撹拌す
る。不溶性生成物を濾過により分離し、
請求の範囲
1.a)アルカリ金属亜硫酸塩を、水性媒質中で、50℃から100℃の間の温度で
(RS)-1-(1-ブロモエチル)-3-ニトロベンゼンに対して作用させ、そしてカリ
ウム塩に転換し、(RS)-カリウム1-(3-ニトロフェニル)-エタンスルホネート
を得、
b)(RS)-カリウム1-(3-ニトロフェニル)-エタンスルホネートを、融点
が約110℃であり、そして旋光度がα20 Dが−151.3゜±1.5(C=1.009%;メタ
ノール)であるベンジルキニニウム1-(3-ニトロフェニル)-エタンスルホネー
トに、リン酸二水素カリウムの存在下で水性媒質中で、10から30℃の間の温度で
N-ベンジルキニニウムハライドにより転換し、そして生成物を2-プロパノールか
らの再結晶により単離し、
c)b)で得られたA型ベンジルキニニウム1-(3-ニトロフェニル)-エタ
ンスルホネートを加圧下の水素により、触媒の存在下で、10から30℃の間の温度
で還元する、
工程を含んで成る方法により得ることができる光学的に活性なヒドロキニン1-(
3-アミノフェニル)エタンスルホネート(A型)。
2.a)アルカリ金属亜硫酸塩を、水性媒質中で、50℃から100℃の間の温度で
(RS)-1-(1-ブロモエチル)-3-ニトロベンゼンに対して作用させ、そしてカリ
ウム塩に転換し、(RS)-カリウム1-(3-ニトロフェニル)-エタンスルホネー
トを得、
b)(RS)-カリウム1-(3-ニトロフェニル)-エタンスルホネートを、融点
が約110℃であり、そして旋光度がα20 Dが−151.3゜±1.5(C=1.009%;メタ
ノール)であるベンジルキニニウム1-(3-
ニトロフェニル)-エタンスルホネートに、リン酸二水素カリウムの存在下で水
性媒質中で、10から30℃の間の温度でN-ベンジルキニニウムハライドにより転換
し、そして生成物を2-プロパノールからの再結晶により単離し、
c)b)で得られたA型ベンジルキニニウム1-(3-ニトロフェニル)-エタ
ンスルホネートを加圧下の水素により、触媒の存在下で、10から30℃の間の温
度で還元する、
工程を含んで成ることを特徴とする光学的に活性なヒドロキニン1-(3-アミノフ
ェニル)-エタンスルホネート(A型)の製造法。
3.工程a)が80℃で行われる、請求の範囲第2項記載の製造法。
4.工程a)において、生成物がテトラアルキルアンモニウムまたはトリアルキ
ルフェニルアルキルアンモニウム塩に転換され、そして次にカリウム塩に転換さ
れ回収される請求の範囲第2項記載の製造法。
5.操作が100kPaの水素圧で行われる請求の範囲第2項記載の製造法。
6.式:
式中Yは
A)-CH2-CO-NR1R2残基を表し、式中R1は(a)ハロゲン原子ならびにアル
キル、アルコキシ、ヒドロキシル、ポリフルオロアルキル、ニトロ、アルキルチ
オ、アルコキシカルボニル、カルボキシル、アシルアミノ、メチレンジオキシ、
ポリフルオロアルコキシ、トリフルオロメチルチオ、フェノキシ、フェニル、ベ
ンジル、フェニルアミノおよびCONR
3
R4基(式中、R3およびR4は同一または異なってもよく、水素原子、アルキル
、フェニル(ハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシおよびアルキルチオ基
から選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換されてもよい)、イ
ンダニル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルまたはフェニルアルキル基
を表すか、あるいはR3およびR4は共にそれらが結合している窒素原子と、4−
9個の炭素原子および1個以上のヘテロ原子(O、N、S)を含有する飽和また
は不飽和の単−または多環式複素環を形成し、そして場合によっては数個のアル
キル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、ジアルキルカルバモイルまたはフェ
ニル基により置換されてもよく、あるいは場合によっては数個のヘテロ原子(O
、S、N)を含有する4-から5-員のスピロ単環式環により複素環の炭素原子に
結合している)から選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換され
てもよいフェニル基を表し;(b)ピリジル基、(c)イソキノリル基、(d)
キノリル基、(e)キノキサリニル基(これらの複素環は場合によってはアルキ
ルおよびフェニル基ならびにハロゲン原子から選択された1つ以上の置換基て置
換されてもよい)、(f)アルキル基、(g)フェニルアルキル基、(h)ナフ
チル基、(i)5,6,7,8-テトラヒドロナフチル基、(j)1,2,3,4-テトラヒドロ
ナフチル基、(k)アルコキシカルボニルアルキル基、または(1)シクロアル
キル基を表し、
R2は-CH(R5)-CO-R6鎖を表し、式中R5は水素原子またはアルキル、アルコキ
シカルボニルまたはフェニル基(場合によってはハロゲン原子ならびにアルキル
、アルコキシ、アルキルチオ、ニトロおよびアミノ基から選択された1つ以上の
置換基により置換されてもよい)を表し、そし
てR6はアルコキシ、シクロアルキルオキシ(場合によっては少なくとも1つの
アルキル基により置換されてもよい)、シクロアルキルアルキルオキシ、フェニ
ルアルキルオキシ、ポリフルオロアルキルオキシ、シンナミルオキシおよび-NR3
R4基を表し、
B)式:
の残基を表し、式中
−Rはメチレン、エチレン、SO、SO2、またはCHOH基あるいは硫黄原子を表し、
R7は場合によっては1つ以上のアルキル基により置換されてもよいピリジル基
、場合によっては1つ以上のアルキル基により置換されてもよいフリル基、場合
によっては1つ以上のアルキル基により置換されてもよいチエニル基、場合によ
っては1つ以上のアルキル基により置換されてもよいキノリル基、場合によって
は1つ以上のアルキル基により置換されてもよいナフチル基、場合によっては1
つ以上のアルキル基により置換されてもよいインドリル基、あるいはハロゲン原
子およびアルキル、アルコキシ、ヒドロキシル、ニトロ、アミノ、モノアルキル
アミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシカルボニル、−CO-NR11R12、−NH-CO-CH3
、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシ基から選択された1つ以上
の置換基により場合によっては置換されてもよいフェニル基を表し、そしてR8
は水素原子を表すか、あるいは
−Rはメチレン基を表し、R7は水素原子を表し、そしてR8はフェニル
基を表すか、あるいは
−RはCHR13基(R7およびR8のそれぞれは水素原子を表す)のをいずれかを表
し、
−R9はアルキル、アルコキシまたはヒドロキシル基から選択された1つ以上の
置換基により場合によっては置換されてもよいアルコキシカルボニル、シクロア
ルキルオキシカルボニル、シクロアルキルアルキルオキシカルボニル、-CONR14R15
、またはフェニル基を表し、
−R10は水素原子またはアルキル基を表し、
−R13はフェニル基を表し、
−R11は水素原子、あるいはハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシおよび
アルキルチオ基から選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換され
てもよいアルキル、フェニルアルキルまたはフェニル基を表し、
−R12はハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシおよびアルキルチオ基から
選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換されてもよいアルキル、
フェニルアルキルまたはフェニル基を表すか、
あるいはR11およびR12はそれらが結合している窒素原子と、4−9個の炭素原
子および1個以上のヘテロ原子(O、N)を含有する飽和または不飽和の単−ま
たは多環式複素環を形成し、そして場合によっては1つ以上のアルキル基により
置換されてもよく、
−R14は水素原子、あるいはハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシおよび
アルキルチオ基から選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換され
てもよいアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキル、フェニルアルキ
ルまたはフェニル基を表し、
−R15はハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシおよびアルキルチオ基から
選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換されてもよいアルキル、
シクロアルキルアルキル、シクロアルキル、フェニルアルキルまたはフェニル基
を表し、
あるいはR14およびR15はそれらが結合している窒素原子と、4−9個の炭素原
子および1個以上のヘテロ原子(O、N、S)を含有する飽和または不飽和の単
−または多環式複素環を形成し、そして場合によっては1つ以上のアルキル基に
より置換されてもよく、
C)式:
の残基を表し、式中
−R16は水素またはハロゲン原子、あるいはアルキル、アルキルチオ、ニトロ、
ヒドロキシルまたはシアノ基を表し、
−R17はアルキル基または-CH(R5)-CO-R6残基を表し、
−R18はハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシ、ヒドロキシル、カルボキ
シルおよびニトロ基から選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換
されてもよいピリジルまたはフェニル基を表す、
の化合物の活性な鏡像異性体調製用の請求の範囲第1項記載の化合物の使用。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.光学的に活性なヒドロキニン1-(3-アミノフェニル)-エタンスルホネート (A型)。 2.a)アルカリ金属亜硫酸塩を(RS)-1-(1-ブロモエチル)-3-ニトロベンゼ ンに対して作用させ、そしてカリウム塩に転換し、(RS)-カリウム1-(3-ニト ロフェニル)-エタンスルホネートを得、 b)(RS)-カリウム1-(3-ニトロフェニル)-エタンスルホネートをベンジ ルキニニウム1-(3-ニトロフェニル)-エタンスルホネートに転換し、そしてA 型を単離し、 c)A型ベンジルキニニウム1-(3-ニトロフェニル)-エタンスルホネート を還元する 工程を含んで成ることを特徴とする光学的に活性なヒドロキニン1-(3-アミノフ ェニル)-エタンスルホネート(A型)の製造法。 3.工程a)が水性媒質中で、50℃から100℃の間の温度で行われる、請求の範 囲第2項記載の製造法。 4.工程a)が80℃で行われる、請求の範囲第2および3項のいずれか1項記載 の製造法。 5.工程a)において、生成物がテトラアルキルアンモニウムまたはトリアルキ ルフェニルアルキルアンモニウム塩に転換され、そして次にカリウム塩に転換さ れ回収される請求の範囲第2ないし4項のいずれか1項記載の製造法。 6.工程b)がN-ベンジルキニニウムハライドにより、リン酸二水素カリウムの 存在下で、水性媒質中、10−30℃の間の温度で行われる請求の範囲第2ないし5 項のいずれか1項記載の製造法。 7.還元工程c)が加圧下の水素により、触媒の存在下で、10−30℃の間の温度 で行われる請求の範囲第2ないし6項のいずれか1項記載の製造法。 8.操作が100kPaの水素圧で行われる請求の範囲第7項記載の製造法。 9.式: 式中Yは A)-CH2-CO-NR1R2残基を表し、式中R1は(a)ハロゲン原子ならびにアル キル、アルコキシ、ヒドロキシル、ポリフルオロアルキル、ニトロ、アルキルチ オ、アルコキシカルボニル、カルボキシル、アシルアミノ、メチレンジオキシ、 ポリフルオロアルコキシ、トリフルオロメチルチオ、フェノキシ、フェニル、ベ ンジル、フェニルアミノおよびCONR3R4基(式中、R3およびR4は同一または異 なってもよく、水素原子、アルキル、フェニル(ハロゲン原子ならびにアルキル 、アルコキシおよびアルキルチオ基から選択された1つ以上の置換基により場合 によっては置換されてもよい)、インダニル、シクロアルキルアルキル、シクロ アルキルまたはフェニルアルキル基を表すか、あるいはR3およびR4は共にそれ らが結合している窒素原子と、4−9個の炭素原子および1個以上のヘテロ原子 (O、N、S)を含有する飽和または不飽和の単−または多環式複素環を形成し 、そして場合によっては数個のアルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、 ジアルキルカルバモイルまたはフェニル基により置換されてもよく、あるいは場 合によっては数個のヘテロ原 子(O、S、N)を含有する4-から5-員のスピロ単環式環により複素環の炭素原 子に結合している)から選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換 されてもよいフェニル基を表し;(b)ピリジル基、(c)イソキノリル基、( d)キノリル基、(e)キノキサリニル基(これらの複素環は場合によってはア ルキルおよびフェニル基ならびにハロゲン原子から選択された1つ以上の置換基 で置換されてもよい)、(f)アルキル基、(g)フェニルアルキル基、(h) ナフチル基、(i)5,6,7,8-テトラヒドロナフチル基、(j)1,2,3,4-テトラヒ ドロナフチル基、(k)アルコキシカルボニルアルキル基、または(l)シクロ アルキル基を表し、 R2は-CH(R5)-CO-R6鎖を表し、式中R5は水素原子またはアルキル、アルコキ シカルボニルまたはフェニル基(場合によってはハロゲン原子ならびにアルキル 、アルコキシ、アルキルチオ、ニトロおよびアミノ基から選択された1つ以上の 置換基により置換されてもよい)を表し、そしてR6はアルコキシ、シクロアル キルオキシ(場合によっては少なくとも1つのアルキル基により置換されてもよ い)、シクロアルキルアルキルオキシ、フェニルアルキルオキシ、ポリフルオロ アルキルオキシ、シンナミルオキシおよび-NR3R4基を表し、 B)式: の残基を表し、式中 −Rはメチレン、エチレン、SO、SO2、またはCHOH基あるいは硫黄原子を表し、 R7は場合によっては1つ以上のアルキル基により置換されてもよいピリジル基 、場合によっては1つ以上のアルキル基により置換されてもよいフリル基、場合 によっては1つ以上のアルキル基により置換されてもよいチエニル基、場合によ っては1つ以上のアルキル基により置換されてもよいキノリル基、場合によって は1つ以上のアルキル基により置換されてもよいナフチル基、場合によっては1 つ以上のアルキル基により置換されてもよいインドリル基、あるいはハロゲン原 子およびアルキル、アルコキシ、ヒドロキシル、ニトロ、アミノ、モノアルキル アミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシカルボニル、-CO-NR11R12、-NH-CO-CH3 、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシ基から選択された1つ以上の 置換基により場合によっては置換されてもよいフェニル基を表し、そしてR8は 水素原子を表すか、あるいは −Rはメチレン基を表し、R7は水素原子を表し、そしてR8はフェニル基を表す か、あるいは −RはCHR13基(R7およびR8のそれぞれは水素原子を表す)のをいずれかを表し 、 −R9はアルキル、アルコキシまたはヒドロキシル基から選択された1つ以上の 置換基により場合によっては置換されてもよいアルコキシカルボニル、シクロア ルキルオキシカルボニル、シクロアルキルアルキルオキシカルボニル、-C0NR14R15 、またはフェニル基を表し、 −R10は水素原子またはアルキル基を表し、 −R13はフェニル基を表し、 −R11は水素原子、あるいはハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキ シおよびアルキルチオ基から選択された1つ以上の置換基により場合によっては 置換されてもよいアルキル、フェニルアルキルまたはフェニル基を表し、 −R12はハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシおよびアルキルチオ基から 選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換されてもよいアルキル、 フェニルアルキルまたはフェニル基を表すか、 あるいはR11およびR12はそれらが結合している窒素原子と、4−9個の炭素原 子および1個以上のヘテロ原子(O、N)を含有する飽和または不飽和の単−ま たは多環式複素環を形成し、そして場合によっては1つ以上のアルキル基により 置換されてもよく、 −R14は水素原子、あるいはハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシおよび アルキルチオ基から選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換され てもよいアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキル、フェニルアルキ ルまたはフェニル基を表し、 −R15はハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシおよびアルキルチオ基から 選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換されてもよいアルキル、 シクロアルキルアルキル、シクロアルキル、フェニルアルキルまたはフェニル基 を表し、 あるいはR14およびR15はそれらが結合している窒素原子と、4−9個の炭素原 子および1個以上のヘテロ原子(O、N、S)を含有する飽和または不飽和の単 −または多環式複素環を形成し、そして場合によっては1つ以上のアルキル基に より置換されてもよく、 C)式: の残基を表し、式中 −R16は水素またはハロゲン原子、あるいはアルキル、アルキルチオ、ニトロ、 ヒドロキシルまたはシアノ基を表し、 −R17はアルキル基または-CH(R5)-CO-R6残基を表し、 −R18はハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシ、ヒドロキシル、カルボキ シルおよびニトロ基から選択された1つ以上の置換基により場合によっては置換 されてもよいピリジルまたはフェニル基を表す、 の化合物の鏡像異性体調製用の請求の範囲第1項記載の化合物の使用。
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