JPH08503645A - 洗濯機における平衡くずれ状態を検出して中断させるシステム及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 洗濯機における平衡くずれ（ＯＯＢ）状態を検出して中断させるシステム及び方法を提供する。このシステムは、回転サイクルの間に洗濯機の槽の振れに応答して、所定の流体圧力を発生する空気圧発生ユニットと、平衡くずれ状態に対応する作動位置を発生するように発生ユニットに流体接続されているアクチュエータと、作動位置にあるアクチュエータに応答して、洗浄しようとする物品を保持するバスケットを回転させるモータを脱勢して、平衡くずれ状態を中断させるスイッチとを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 洗濯機における平衡くずれ状態を検出して 中断させるシステム及び方法 関連出願及び特許 本出願は、本出願と同日に出願され、本出願の被譲渡人に譲渡された発明の名 称「蓋作動切り換えアセンブリを有している平衡くずれ状態検出システム」とい う出願（出願人控え番号ＲＤ−２３０５７）に関連する。 発明の背景 本発明は、一般的には洗濯機に関し、更に具体的に言うと、洗濯機の動作中に 起こり得る平衡くずれ（（アウト・オブ・バランス）ＯＯＢ）状態を検出して中 断させるシステム及び方法に関する。 （上方から又は前方から装入する形式の洗濯機のような）典型的な洗濯機では 、回転サイクルの間に、例えば衣服等のような洗浄しようとする物品が、このよ うな物品を保持するバスケット内の種々の位置で非対称的に固まったときに平衡 くずれ状態が実際に起こり得る。有害な種々の理由のため、平衡くずれ状態を中 断させないままにしておくことは望ましくない。例えば、バスケットを囲い込ん でいる槽が洗濯機のキャビネットに激しくぶつかり、槽、キャビネット又はその 両方を損傷することがある。更に、平衡くずれ状態の間に、洗濯機の懸架機構に 、及び洗濯機のモー タを回転バスケットに結合する伝動装置又はその他の適当な接続装置のような他 の部品に影響を及ぼすような容認することのできない応力が発生することがある 。 電子機械的に制御される現存のある洗濯機は、平衡くずれ（ＯＯＢ）スイッチ 、又は蓋と平衡くずれスイッチとの組み合わせを用いており、いずれの場合も、 外槽の横方向の振れが、槽が機械的に平衡くずれスイッチを引き外す（トリップ させる）点に達した場合に、高速回転の間に洗濯機のモータを脱勢する。この方 式の欠点は、外槽が１回でも横方向に振れると、その振れが平衡くずれスイッチ を引き外すのに十分になることである。実際の平衡くずれ状態（即ち、有害な平 衡くずれ状態）に対応しないような状況の際に、洗濯機の動作を誤って中断させ ることがあり、そのため、洗濯作業を完了するのに要する時間が不必要に長くな るので、これは望ましくない。例えば、バスケットがその回転速度を非回転状態 から特定された動作回転速度まで徐々に増加させるときに、槽の短い又は一時的 な振れを誘起し得るようなある機械的な共振振動数に遭遇することが典型的であ る。しかしながら、このような実際の平衡くずれ状態に対応しない短い又は一時 的な振れでも、平衡くずれスイッチを引き外すのに十分であることがあり、その ため、この方式は、槽が１回でも振れれば、機械的に平衡くずれスイッチが引き 外されるという誤りを起こしがちである。 洗濯動作の電子制御を行うそれぞれのマイクロプロセッ サを組み込んだこの他の洗濯機は、平衡くずれ状態を検出し、平衡くずれ状態を 中断させるために適当な是正措置を採ることができる。しかしながら、この方式 で利用されている平衡くずれ検出方法は、大がかりな論理回路を用いて実現され ており、この論理回路が制御用のマイクロプロセッサ又はその他の電子装置と協 働して、平衡くずれ状態を検出する。そのため、大がかりな論理回路を用いる必 要のあるこの方法を実施すると、洗濯機の複雑さが増すと共にそのコストが高く なる。 従って、本発明の目的は、洗濯機の平衡くずれ状態を検出して中断させるシス テム及び方法として、現存の平衡くずれスイッチについて上に述べた欠点の起こ らない改良されたシステム及び方法を提供することにある。 本発明の他の目的は、電子的に又は電子機械的に制御されるいずれの洗濯機に でも便利に用いることのできる平衡くずれ状態を検出して中断させるシステム及 び方法を提供することにある。 本発明の更に他の目的は、平衡くずれ状態を検出して中断させるために、大が かりな論理回路を必要としないシステム及び方法を提供することにある。 発明の要約 本発明の上述の及びその他の目的は、以下の説明から明らかになろう。本発明 によれば、回転サイクルの間に所定の回転軸線の周りを回転する洗濯バスケット を典型的には含んでいる洗濯機における平衡くずれ状態を検出して中断 させるシステム及び方法が提供される。平衡くずれ状態は、洗濯バスケットを取 り囲んでいる槽の回転サイクル中の振れによって特徴付けることができる。槽の 振れは、例えば回転バスケットの回転軸線に対して全体的に垂直な方向になるこ とがある。システムは、槽の振れに応答して所定の流体圧力を発生する手段を含 んでいる。この発生する手段は、流体圧力を発生するように互いに相対的に往復 動するそれぞれのハウジングと、発生ピストンとを含んでいる１つの発生ユニッ トで構成することができる。このような流体圧力を発生するために便利に用いる ことのできる流体の例は、空気である。上に述べた１つの発生ユニットと共に他 の発生ユニットを、洗濯機の槽内に位置決めされた洗濯バスケットの回転軸線に 対してそれぞれ実質的に垂直な平面内で互いに（約９０゜又はその他の適当な角 度のような）所定の角度で（これは例として言うのであって、本発明を制約する つもりはない。）向きを定められたそれぞれ互いに相隔たっている対として配置 することができる。この代わりに、発生する手段は、流体圧力を発生するように 協働する１つ又は更に多くのベローで構成することができる。 いずれにしても、アクチュエータが、発生する手段に流体接続されている、ア クチュエータは流体圧力の所定のレベルに応答して、平衡くずれ状態に対応する 作動位置を発生する。アクチュエータは、洗濯機のキャビネット内に支持されて いるそれぞれの外被を含んでいる。アクチュエータは更に、バイアス手段と、作 動ピストンとを含んでおり、 バイアス手段と、作動ピストンとは、それぞれの外被内で協働して、作動ピスト ンが流体圧力の所定のレベルに応答して、非作動位置から移動して作動位置に達 すると共に、平衡くずれ状態が中断したときに流体圧力の所定のレベルが存在し なければ、非作動位置に戻るように構成されている。 作動位置にあるアクチュエータにスイッチが応答して、洗濯機内で洗浄しよう とする物品を保持するバスケットを回転させるモータを脱勢する。このスイッチ は、例えば、作動ピストンの一方の面内に配置され得る磁石によって発生された 磁界に応答する磁気リード・スイッチのような磁気的に作動されるスイッチであ ってもよい。この代わりに、作動ピストンは磁気材料で構成することができる。 こうすることにより、洗濯機の動作中に起こり得る平衡くずれ状態を検出して中 断させる上に述べたようなシステムを備えた洗濯機を提供することができる。 洗濯機における平衡くずれ状態を検出して中断させる本発明による方法は、槽 の振れに応答して流体圧力を発生する工程と、アクチュエータを流体圧力に応答 するように作動する工程と、アクチュエータが作動位置にあるときに洗濯機のモ ータを脱勢する工程とを含んでいる。 図面の簡単な説明 本発明の新規と考えられる特徴は、請求の範囲に具体的に記載してあるが、本 発明自体の構成、作用、並びにその他の目的及び利点は、以下図面について詳し く説明すると ころから最もよく理解されよう。図面全体にわたり、同様な部分には同じ参照番 号を用いている。 第１図は典型的な上方から装入する形式の洗濯機の斜視図である。 第２ａ図は第１図に示す洗濯機に対する一例の懸架装置を簡略して示す概略図 である。 第２ｂ図は第２ａ図の平衡くずれ状態における状態を示す図である。 第３図は本発明による一実施例のシステムを組み込んでいる洗濯機の概略平面 図である。 第４図は第３図のシステムに用いることができるような、洗濯機の槽と一体に 構成された一実施例の発生ユニットの側面断面図である。 第５ａ図及び第５ｂ図はそれぞれ非作動位置及び作動位置にある一例のアクチ ュエータの概略図であって、本発明に従ってアクチュエータと共に作動される一 例のスイッチをも示す図である。 第６図は本発明の他の実施例に便利に用いることのできるベローの概略図であ る。 発明の詳しい説明 第１図は上方から装入する形式の洗濯機１０を示しており、この洗濯機はキャ ビネット１２を有している。このキャビネットは上側パネル１４を有しており、 このパネルは、洗浄しようとする物品を洗濯バスケット１８に装入すると共に取 り出すための出入開口１６を有している。普通の洗 濯動作では、洗浄しようとする物品は出入開口１６からバスケット１８に装入さ れ、蓋２２を閉じて、制御つまみ２４又はその他の適当な制御装置を正しく設定 した後に、洗濯機は洗濯、洗滌及び回転サイクルのような所定の一連のサイクル を経由する。一般的にバスケット１８内には攪拌装置２６が配置されており、例 えば洗濯サイクル及び洗滌サイクルの間に、洗浄しようとする物品を攪拌し又は 擦る。 第２ａ図は洗濯バスケット１８、槽３４、モータ３６及び伝動装置３８のよう な部品をキャビネット１２に対して機械的に隔離すると共に支持するために洗濯 機１０に用いられている一例の懸架装置２８を示す簡単にした概略図である。懸 架装置２８は典型的には、所与の洗濯機の特定の機械的な特性に従って適当に選 択された接続棒３０と、ばね３２とを含んでいる。洗濯サイクル及び洗滌サイク ルの間、槽３４を水で満たし、攪拌装置２６（第２ａ図及び第２ｂ図には示して いない）を、例えば伝動装置３８によって攪拌装置２６及びバスケット１８にそ れぞれ接続されたモータ３６によって前後に駆動することができる。 第２ｂ図は本明細書で平衡くずれ（ＯＯＢ）状態と呼ぶ状態を示す。この状態 は、回転サイクルの間に、物品４０から水分を抽出するために、バスケット１８ がモータ３６によって回転軸線の周りに比較的高い回転速度で回転させられると きに起こり得る。例示のために言えば、平衡くずれ状態は、例えば回転サイクル の間の回転軸線に対して全体的に垂直な方向の槽３４の振れで特徴付けることが でき る。上方から装入する形式の洗濯機の場合、この回転軸線は一般的には、実質的 に垂直な平面内にあるが、前方から装入する形式の洗濯機では、この回転軸線は 一般的には、実質的に水平な平面内にあることがある。上方から装入する形式の 洗濯機の場合は第２ｂ図からわかるように、物品４０は回転するバスケット１８ 内の種々の高さの所に非対称に固まることがあり、その結果生ずる負荷の不平衡 と、回転サイクル中に発生される遠心力との組み合わせにより、槽３４は制御で きない形で振動して、キャビネット１２にぶつかると共に、伝動装置、懸架装置 及び洗濯機のその他の部品のような洗濯機の種々の部品に著しい応力を加えるこ とがある。上に述べた平衡くずれ状態は、洗濯バスケットの回転軸線の特定の向 きに関係なく発生し得ることに注意されたい。このため、本発明のシステム及び 方法は、上方から又は前方から装入する形式のいずれの洗濯機にも効果的に用い ることができる。 第３図は本発明に従って平衡くずれ状態を検出して中断させる一実施例のシス テムを組み込んでいる洗濯機１０の概略平面図である。システムは、槽の振れに 応答して流体圧力を発生する手段を含んでいる。この発生する手段は、発生ユニ ット５０₁及び５０₂のような１つ又は更に多くの発生ユニットで構成することが できる。図面を簡単にするため、第３図には２つの発生ユニットしか示していな い。流体圧力を発生するための構成流体は、空気であることが好ましいが、この 他のガス又はその他の適当な液体もこの ような流体圧力を発生するのに同じように有効であり得る。更に、当業者であれ ば理解されようが、本発明を大気圧に対して正の流体圧力の場合について説明す るが、本明細書で用いる流体圧力という用語は、このような正圧に制限されない 。それは、本発明を実施するには、大気圧よりも低い流体圧力も同じように効果 的に用いることができるからである。 第３図に示すように、各々の発生ユニット５０₁及び５０₂は、槽３４に枢着さ れた延長部５４を有しているそれぞれのハウジング５２と、これに限らないが例 として言うと、キャビネット１２に枢着されたそれぞれの延長部５８を有してい る発生ピストン５６とを含んでいる。第３図に破線で示すように、平衡くずれ状 態によって誘起された槽の振れにより、それぞれの発生ユニットのハウジング５ ２及び発生ピストン５６は相互に往復動し、こうして所定の流体圧力を発生する 。 本質的には、各々の発生ユニットは空気圧発生器として作用し、この発生器は 、各々の発生ユニットが、平衡くずれ状態に応答して発生された全体的な流体圧 力に対してそれぞれの寄与をするように選択されたそれぞれの時定数及び空気圧 利得のような予め選択されたパラメータを有している。平衡くずれ状態を感知す るために空気圧系統を用いることは、前に述べたように、洗濯動作の誤った中断 の原因になるような槽の１回の振れを検出するのと対照的に、実際の平衡くずれ 状態を検出する独特な方式になるのが有 利である。 この発生ユニットの他の利点は、発生ユニット５０₁及び５０₂のようなそれぞ れの対を、これに制約するつもりはないが例として言えば、バスケット１８の回 転軸線に対して実質的に垂直なそれぞれの平面内で互いに約９０゜又はその他の 適当な角度を成すような向きで相対的に相隔てて配置する場合に得られる。洗濯 バスケットの回転軸線の特定の向きに応じて、この平面は、洗濯バスケットの回 転軸線に対して実質的に垂直な関係を保つように、実質的に水平又は垂直のいず れかになり得る。２つ又は４つの発生ユニットがそれぞれの直交する対を形成し ているような場合、９０゜の角度を便利に用いることができる。更に一般的な場 合、この角度は、互いに相隔たる各々一対の発生ユニットが、互いに実質的に等 しい角度関係に配置されるように適当に選択されている。例えば、３つの発生ユ ニットの場合には、それぞれの対の間の適当な角度は１２０゜であるが、５つの 発生ユニットの場合には、それぞれの対の発生ユニットの間の適当な角度は７２ °になろう。いずれの場合にも、他の利点とは、このような空間的な配置が、こ れらの発生ユニットで発生される空気圧による力を利用して、槽３４に対して実 質的に対称的な機械的な減衰作用を加え、こうしてバスケット１８の回転を高め るときに又は下げるときに起こり得るような平衡くずれ状態又はその他の一時的 な状態の間、槽３４の振れの大きさを減少させることができることである。発生 ユニットの間の角度が上 に述べたように等しくなっていることは、このような実質的に対称的な機械的な 減衰作用を発生し得る便利な一例の配置というに過ぎず、所定の流体圧力を有効 に発生するために、この他の配置も利用することができるので、発生ユニットは このような幾何学的な関係を有する場合に制限されない。 平衡くずれ状態による槽の振れにより、発生ピストンがそれぞれのハウジング に対して往復動して、ハウジング内に所定の流体圧力を発生するようになってい る限り、この他の設計を用いても同じように効果的であることが理解されよう。 例えば、ピストンの延長部５８は、キャビネット１２に直結にする代わりに、例 えば懸架装置２８（第２ａ図及び第２ｂ図に示す）に便利に支持させることがで きる。この代わりに、ハウジングの延長部５４及びピストンの延長部５８のそれ ぞれの接続機能は反対にしてもよい。即ち、発生ユニット５０は、そのハウジン グ５４がキャビネット１２に接続されていると共にピストンの延長部が槽３４に 接続されているように配置してもよい。 この代わりに、第４図に示すように、ハウジング５２を槽３４の一体の一部と して構成し、ハウジングの延長部５４を省略してもよい。例えば、適当な出口５ ９を有しているハウジング５２を槽３４内に成型又はパターン決めし、こうする ことによって、ハウジング５２及び槽３４を互いに一体にして、組み立てを簡単 にすると共に、発生ユニットに伴う製造コストを減少させることができる。 第３図に戻って説明すると、ホース等のようなそれぞれの導管６０を便利に用 いて、各々の発生ユニットからの流体圧力を第５ａ図及び第５ｂ図に最もよく示 されているアクチュエータ１００に伝達することができる。平衡くずれ状態の間 、流体圧力が単調に増加するように保証するために、それぞれの一方向空気圧弁 ６２を導管６０に沿って設けることができる。更に、導管６０に分流弁６４又は 適当な流体逃がし装置を設けて、加圧空気のような構成流体を分流し、こうして 平衡くずれ状態が中断したときに、流体圧力を取り去ることができる。分流弁６ ４は、実際の平衡くずれ状態に対応しないような状態の間に起こり得る流体圧力 の一時的な高まりを分流する方法としても便利である。例えば、回転バスケット の回転が上がるとき又は下がるときに、槽の短期的な又は一時的な振れを誘起し 得るようなある機械的な共振振動数に遭遇することが典型的である。 第５ａ図及び第５ｂ図はそれぞれ非作動位置及び作動位置にあるアクチュエー タ１００を図式的に示す。アクチュエータ１００は、各々の発生ユニット５０₁ 及び５０₂に流体接続されており、ハウジング１０４に設けられた入口１０２を 介して受け取った流体圧力の所定のレベルに応答して、第５ｂ図に示すような平 衡くずれ状態に対応する作動位置になる。平衡くずれ状態の間にハウジング１０ ４内の流体圧力の過度の高まりを防止するために、例えばハウジング１０４内に 安全弁１０５を設けてもよい。 アクチュエータ１００は、ばね１０６のようなバイアス 手段と、作動ピストン１０８とを有しており、これらのばねと、作動ピストンと は、作動ピストン１０８が流体圧力の所定のレベルに応答して、第５ａ図に示す 非作動位置から矢印１１２で示す向きに移動して第５ｂ図に示す作動位置に達し 、対抗するばねの力に釣り合うのに必要な流体圧力の所定のレベルがなければ、 非作動位置に戻るように協働する。ばね１０６を面１１４のようなピストンの所 定の面と端１１６のようなハウジングの向かい合った端との間に接続することが できる。作動ピストンは、その面１１４に配設された磁石１１８を有していても よい。この代わりに、ピストン１０８を適当な磁気材料で作製することができる 。いずれの場合でも、例えば磁気リード・スイッチ又はホール効果スイッチのよ うな磁気的に作動し得るスイッチ１２０が、アクチュエータ１００に応答して、 アクチュエータが作動位置にあるときにモータ３６（第２ａ図及び第２ｂ図に示 す）を脱勢することができる。例えば、第５ｂ図に示す作動位置にあるとき、作 動ピストンはスイッチ１２０に十分接近しており、磁石によって又は作動ピスト ン１０８の磁気材料によって発生された磁界が、平衡くずれ状態が検出されたと きにモータ３６を不作動にする位置にスイッチ接点１２２が達するようにする。 最初に引用した米国特許出願（出願人控え番号ＲＤ−２３０５７）に述べられて いるように、機械的に作動されるスイッチのような他の形式のスイッチをアクチ ュエータ１００に適当に結合して、平衡くずれ状態が検出されたときにモータ３ ６を 不作動にすることができる。好ましくは、接点１２２を係止形（ラッチング）リ レー（図面に示していない）又はその他の適当な電子装置に接続して、空気がハ ウジングから分流されるにつれて、作動ピストンが第５ａ図に示す非作動位置に 後退するときに、洗濯機が動作を再開するのを防止する。このようにして、一旦 平衡くずれ状態が中断されたら、ユーザはバスケット内の物品の配置を調節し直 して、適当な始動ボタン等を押すことにより、洗濯機の動作を再開することがで きる。 第６図は、第３図に関連して述べた発生ユニットと実質的に同じ動作を果たす ことのできるベロー２００の概略図である。ベローはそれぞれ反対側の延長部２ ０２を有しており、これらの延長部を槽３４及びキャビネット１２にそれぞれ適 当に接続して、槽の振れに応答して、アクチュエータ１００を作動するのに必要 な流体圧力を発生するようにすることができる。この場合、ポート２０４が、ベ ローによって発生された流体圧力の出口ポートとして作用し得る。更に、アクチ ュエータ１００自体をそれぞれのベローによって置き換えることができる。この ベローの一端に磁石１１８を装着して、第５ａ図及び第５ｂ図について述べたの と本質的に同じ作動機能をもたせることができる。この場合、ポート２０４は、 ベロー・アクチュエータに流体接続されている発生ユニットによって発生される 流体圧力の入口ポートとして作用する。 本発明がここに図示して説明した特定の実施例に制限さ れないことは、当業者には容易に理解されよう。本発明の要旨の範囲を逸脱せず に、以上の図面及び明細書に示したことから、種々の変更、改変及び均等構成が 容易に考えられよう。従って、本発明は、請求の範囲の記載のみによって限定さ れることを承知されたい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マクグラス，ドナルド・トーマス アメリカ合衆国、12302、ニューヨーク州、 スコティア、パーシング・ドライブ、48番 (72)発明者 ホイップル，ウォルター，ザ・サード アメリカ合衆国、12010、ニューヨーク州、 アムステルダム、チャーチ・ストリート、 185番

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． キャビネットと、 該キャビネットの内側にある槽と、 該槽内に配置されており、洗浄しようとする物品を保持する洗濯バスケットと 、 回転サイクルの間に所定の回転軸線の周りに前記回転バスケットを回転させる 手段であって、前記槽は、回転サイクルの間に前記回転軸線に対して全体的に垂 直な方向の前記槽の振れにより特徴付けられる平衡くずれ状態を起こすことがあ る、前記回転バスケットを回転させる手段と、 当該洗濯機内の前記平衡くずれ状態を検出して中断させるシステムとを備えて おり、 該システムは、 前記槽の前記振れに応答して流体圧力を発生する手段と、 該発生する手段に流体結合されており、前記流体圧力の所定のレベルに応答し て、前記平衡くずれ状態に対応する作動位置を発生するアクチュエータと、 該アクチュエータに応答して、該アクチュエータが前記作動位置にあるときに 前記回転させる手段を脱勢して、前記平衡くずれ状態を中断させるスイッチとを 含んでいる洗濯機。 ２． 前記流体圧力に対する構成流体は、空気である請求項１に記載の洗濯機 。 ３． 前記発生する手段は、前記槽に枢着された延長部を有しているハウジン グを含んでおり、前記発生する手段 は更に、前記キャビネットに枢着された延長部を有している発生ピストンを含ん でおり、該発生ピストンと、前記ハウジングとは、前記槽の振れに応答して相互 に往復動すると共に、前記流体圧力を発生する１つの発生ユニットを構成してい る請求項２に記載の洗濯機。 ４． 前記発生する手段は、前記１つの発生ユニットと実質的に同様な他の発 生ユニットを含んでおり、該他の発生ユニットと、前記１つの発生ユニットとは 、それぞれ互いに隔たっている対として設けられている請求項３に記載の洗濯機 。 ５． 前記対のうちのそれぞれ１つの対にある各々の発生ユニットは、前記回 転軸線に対して実質的に垂直に位置しているそれぞれの平面内で互いに所定の角 度を成す向きになっている請求項４に記載の洗濯機。 ６． 前記対のうちのそれぞれ１つの対にある各々の発生ユニットは、前記回 転軸線に対して実質的に垂直に位置しているそれぞれの平面内で互いに所定の角 度を成す向きになっている請求項５に記載のシステム。 ７． 前記平面は、実質的に水平である請求項６に記載のシステム。 ８． 前記平面は、実質的に垂直である請求項６に記載のシステム。 ９． 前記所定の角度は、前記互いに隔たっている対のうちのそれぞれの対を 互いに実質的に等しい角度関係に位置決めするように選択されている請求項６に 記載のシステ ム。 １０． 前記所定の角度は、前記互いに隔たっている対のうちのそれぞれの対 を互いに実質的に同じ角度関係に位置決めするように選択されている請求項５に 記載の洗濯機。 １１． 前記発生する手段は、前記槽と一体のハウジングを含んでおり、前記 発生する手段は更に、前記キャビネットに枢着された延長部を有している発生ピ ストンを含んでおり、該発生ピストンと、前記ハウジングとは、前記槽の振れに 応答して相互に往復動すると共に、前記流体圧力を発生する１つの発生ユニット を構成している請求項２に記載の洗濯機。 １２． 前記発生する手段は、前記１つの発生ユニットと実質的に同様な他の 発生ユニットを含んでおり、該他の発生ユニットと、前記１つの発生ユニットと は、それぞれ互いに隔たっている対として設けられている請求項１１に記載の洗 濯機。 １３． 前記対のうちのそれぞれ１つの対にある各々の発生ユニットは、前記 回転軸線に対して実質的に垂直に位置しているそれぞれの平面内で互いに所定の 角度を成す向きになっている請求項１２に記載の洗濯機。 １４． 前記発生する手段は、前記槽に接続された１つの延長部を有している １つのベローを含んでおり、該１つのベローは、前記キャビネットに支持された 他の延長部を有している請求項２に記載の洗濯機。 １５． 前記発生する手段は、前記１つのベローと実質 的に同様な他のベローを含んでおり、前記１つのベローと、前記他のベローとは 、それぞれ互いに隔たっている対として設けられている請求項１４に記載の洗濯 機。 １６． 前記ベローの対のうちのそれぞれ１つのベローの対にある各々のベロ ーは、前記回転軸線に対して垂直に位置しているそれぞれの平面内で互いに所定 の角度を成す向きになっている請求項１５に記載の洗濯機。 １７． 前記平面は、実質的に水平である請求項１６に記載の洗濯機。 １８． 前記平面は、実質的に垂直である請求項１６に記載の洗濯機。 １９． 前記所定の角度は、前記互いに隔たっているベローの対のうちのそれ ぞれの対を互いに実質的に同じ角度関係に位置決めするように選択されている請 求項１６に記載の洗濯機。 ２０． 前記アクチュエータは、前記キャビネット内に設けられたそれぞれの 外被を含んでおり、前記アクチュエータは更に、前記外被内で協働するバイアス 手段と、作動ピストンとを含んでおり、該作動ピストンは、流体圧力の前記所定 のレベルに応答して、非作動位置から前記作動位置に達するまで移動すると共に 、流体圧力の前記所定のレベルが存在しなければ前記非作動位置に戻るように構 成されている請求項１に記載の洗濯機。 ２１． 前記バイアス手段は、前記作動ピストンの一方の面と前記外被の向か い合った端との間に接続されている ばねである請求項２０に記載の洗濯機。 ２２． 前記作動ピストンは、該ピストンの前記一方の面に設けられた磁石を 含んでいる請求項２１に記載の洗濯機。 ２３． 前記作動ピストンは、磁気材料を含んでいる請求項２１に記載の洗濯 機。 ２４． 前記スイッチは、磁気作動スイッチである請求項２２に記載の洗濯機 。 ２５． 前記スイッチは、磁気作動スイッチである請求項２３に記載の洗濯機 。 ２６． 前記発生する手段から前記アクチュエータ手段へ前記流体圧力を伝達 する導管を更に含んでいる請求項１に記載の洗濯機。 ２７． 前記導管に設けられており、前記構成流体を分流する手段を更に含ん でいる請求項２５に記載の洗濯機。