JPH08503473A - 5−アルファ−レダクターゼを阻害する17−アルファーアシルステロイド - Google Patents
5−アルファ−レダクターゼを阻害する17−アルファーアシルステロイドInfo
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、新規17α−アシルステロイド系5α−レダクターゼ阻害化合物、これらの化合物を含有する医薬組成物、およびステロイド5−α−レダクターゼを阻害するためのこれらの化合物の使用方法である。また、本発明は、これらの化合物の製造において使用される新規方法である。
Description
【発明の詳細な説明】
5−アルファーレダクターゼを阻害する17−アルファーアシルステロイド
発明の分野
本発明は、新規置換17−αアシルステロイド系5α−レダクターゼ阻害化合
物、これらの化合物を含有する医薬組成物およびステロイド5α−レダクターゼ
を阻害するためのこれらの化合物の使用方法に関する。これらの化合物の製造に
有用な新規方法も発明される。
関連技術の記述
アンドロゲンとして知られているステロイド系ホルモン類は、雄と雌を区別す
る身体的特徴の原因となる。アンドロゲンを生産するいくつかの器官のうち、精
巣は、これらのホルモンを最大量生産する。脳の中枢は、アンドロゲン生産レベ
ルの主な制御を行う。無効な制御の結果、過剰のアンドロゲンホルモン生産が生
じると、多くの身体的発現および病状が生じる。例えば、尋常性坐瘡、脂漏症、
女性多毛症、男性型禿頭症および前立腺肥大症は、上昇したアンドロゲンレベル
に関係している。さらに、アンドロゲンレベルの低下は、前立腺癌に対する治療
効果を有することを示した。
テストステロンは、精巣によって分泌される主要なアンドロゲンであり、雄の
血漿中の主要なアンドロゲンステロイドである。5−α−還元アンドロゲンは、
前立腺および皮脂腺などのいくつかの組織における活性ホルモンである。かくし
て、循環テストステロンは、筋肉および精巣などの他の組織においてではなく、
これらの組織において、ジヒドロテストステロン(DHT)、その5−α−還元
類似体のプロホルモンとして供される。ステロイド5−α−レダクターゼは、テ
ストステロンをDHTに転換するニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸
(NADPH)依存性酵素である。雄性発生におけるこの酵素の重要性は、雄性
偽半陰陽者における遺伝的ステロイド5−α−レダクターゼ欠損症の発見によっ
て劇的に強調された。インペラトーマクギンリィ,ジェイ(Imperato−
McGinley,J.)ら、(1979)、ジャーナル・オブ・ステロイド・バイオケ
ミストリー(J.Steroid Biochem.)11:637−648。
種々の病状における上昇したDHTレベルの重要さの認識は、この酵素の阻害
剤を合成するための多くの試みを刺激した。17β−アシルステロイド系誘導体
は、今日までに同定された最も有効な阻害剤のうちの1つである。
多くの置換17β−アシルステロイド系5α−レダクターゼ阻害化合物が当該
技術分野で知られている。例えば、以下のとおりである:
米国特許第4,760,071号には、置換17β−アシル−4−アザ−ステ
ロイド系5α−レダクターゼ阻害化合物類が開示されている。
米国特許第4,970,204号には、置換17β−アシル−3−ニトロステ
ロイド系5α−レダクターゼ阻害化合物類が開示されている。
米国特許第5,017,568号には、置換17β−アシル−3−カルボン酸
ステロイド系5α−レダクターゼ阻害化合物類が開示されている。
米国特許第4,954,446号には、置換17β−アシルA環アリール3−
カルボン酸ステロイド系5α−レダクターゼ阻害化合物類が開示されている。
米国特許第4,970,205号には、置換17β−アシルA環アリール3−
スルホン酸ステロイド系5αレダクターゼ阻害化合物類が開示されている。
米国特許第4,910,226号には、置換17β−アシルAノル2−カルボ
ン酸ステロイド系5αレダクターゼ阻害化合物類が開示されている。
米国特許第4,937,237号には、置換17β−アシルA環アリール3−
ホスホン酸ステロイド系5αレダクターゼ阻害化合物類が開示されている。
米国特許第4,882,319号には、置換17β−アシルA環アリール3−
ホスフィン酸ステロイド系5αレダクターゼ阻害化合物類が開示されている。
米国特許第5,026,882号には、置換17β−アシル3−ホスフィン酸
ステロイド系5αレダクターゼ阻害化合物類が開示されている。
米国特許第4,946,834号には、置換17β−アシル3−ホスホン酸ス
テロイド系5αレダクターゼ阻害化合物類が開示されている。
WO91/19732には、置換17β−アシル3−酢酸ステロイド系5α
レダクターゼ阻害化合物類が開示されている。
米国特許第5,100,917号には、置換17β−アシルAノル3−カルボ
ン酸ステロイド系5αレダクターゼ阻害化合物類が開示されている。
WO91/267098−36には、置換17β−アシル−4−アザ5αレダ
クターゼ阻害化合物類が開示されている。
しかしながら、前記文献には、置換17β−アシルステロイド系5αレダクタ
ーゼ阻害化合物のα−エピマーは、全く開示または示唆されておらず、該α−エ
ピマーがステロイド5α−レダクターゼの非常に有効な阻害剤としての有用性を
有することは、全く教示または示唆されていない。
発明の概要
本発明は、置換17α−アシル5α−レダクターゼ阻害ステロイド系化合物で
ある化合物およびステロイド5α−レダクターゼを阻害するためのこれらの化合
物の使用方法に関する。さらに、本発明は、本発明の5α−レダクターゼ阻害化
合物の製造に有用な新規方法を提供するものでもある。本発明の方法において有
用な医薬担体および化合物からなる医薬組成物も本発明に含まれる。
発明の詳細な説明
本明細書で使用する場合、「置換17β−アシル」なる語は、式(I)
[式中、Aは、存在しないか、あるいは、直鎖状または分枝鎖状のC1-12アルキ
リデンとして存在し、本明細書で使用する場合、「R」なる語の例としては、限
定されないが、以下のものが挙げられる:
i)水素、ヒドロキシル、C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル、C1-8
アルコキシ、NR1R2(ここで、R1およびR2は、各々独立して、水素、C1-8
アルキル、C3-6シクロアルキルまたはフェニルから選択される);あるいは、
ii)置換アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、
a)置換アルキルは、アリール、アシルオキシ、アミノ、N−アシルアミノ
、オキソ、カルボキシアルキル、ハロゲンおよび保護−OHからなる群から選択
される1つ以上の置換基で置換されている直鎖状または分枝鎖状C1-12であり;
b)シクロアルキルは、所望により1つ以上のヘテロ原子を含有していても
よく、所望によりアリール、ヒドロキシアルキル、アルキル、アルコキシ、アシ
ルオキシ、アミノ、N−アシルアミノ、オキソ、カルボキシアルキル、ハロゲン
および保護−OHからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていて
もよい非芳香族、不飽和または飽和、環式または多環式C3−C12であり;
c)アリールは、所望により1つ以上のヘテロ原子を含有していてもよく、
ただし、Cが3である場合、芳香環は、少なくとも2つのヘテロ原子を含有し、
Cが4である場合、芳香環は、少なくとも1つのヘテロ原子を含有し、所望によ
りアルキル、C6−C12アリール、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アシルオ
キシ、アミノ、N−アシルアミノ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、カルボキシアル
キル、−S(O)nR5、保護−OHからなる群から選択される1つ以上の置換基
で置換されていてもよい(ここで、nは、0〜2であり、R5は、水素、アルキ
ル、置換アルキル、シクロアルキルまたはC6−C12アリールである)環式また
は多環式芳香族C3−C12である]
で示されるステロイド系5α−レダクターゼ阻害化合物のC17の置換基を意味す
る。
好ましくは、Rは、前記のとおりである。
好ましくは、Rは、NR1R2であり、ここで、R1およびR2は、各々独立して
、水素、および水素、C1-8アルキル、C3-6シクロアルキルおよびフェニルから
なる群から選択される置換基から選択される。
5α−レダクターゼを阻害する本発明化合物は、置換17β−アシルステロイ
ド系5α−レダクターゼ阻害化合物の17α−エピマ−誘導体ならびにその医薬
的に許容される塩、水和物、溶媒和物およびエステルである。
当業者は、公知方法によって、置換17β−アシルステロイド系化合物がステ
ロイド5α−レダクターゼ阻害剤であるかを容易に測定することができる。かか
る化合物全てのα−エピマーは、本発明の範囲内に含まれる。
置換17β−アシルステロイド系5αレダクターゼ阻害化合物は、本明細書で
は、本発明の17α−アシルステロイド系5αレダクターゼ阻害化合物を製造す
るのに使用される出発物質として考えられる。
本明細書で使用する場合、「α−エピマー」なる語は、本明細書で出発物質と
して記載されるステロイド系5αレダクターゼ阻害剤の17β−アシル置換基が
α位に転換されることを意味する。
本発明の好ましい化合物ならびに本発明の医薬組成物および本発明方法で使用
される化合物としては、以下のものが挙げられる:
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−5−α−アンドロスト−1−
エン−4−アザ−3−オン、
17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−3−ニトロ−5−α
−アンドロスト−3−エン、
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−3−ニトロ−5−α−アンド
ロスト−3−エン、
17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−3−ニトロ−5−α
−アンドロスト−2−エン、
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−アンドロスト−3,5−ジエ
ン−3−カルボン酸またはその塩、
17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−アンドロスト−3,
5−ジエン−3−カルボン酸またはその塩、
17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−エストラ−1,3,
5(10)−トリエン−3−カルボン酸またはその塩、
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−エストラ−1,3,5(10
)−トリエン−3−カルボン酸またはその塩、
17α−(N,N−ジィソプロピルカルボキシアミド)−エストラ−1,3,
5(10)−トリエン−3−スルホン酸またはその塩、
20−α−(ヒドロキシメチル)−A−ノル−5−α−プレグン−1−エン−
2−カルボン酸またはその塩、
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−エストラ−1,3,5(10
)−トリエン−3−スルホン酸またはその塩、
17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−エストラ−1,3,
5(10)−トリエン−3−ホスホン酸またはその塩、
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−エストラ−1,3,5(10
)−トリエン−3−ホスホン酸またはその塩、
17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−エストラ−1,3,
5(10)−トリエン−3−ホスフィン酸またはその塩、
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−エストラ−1,3,5(10
)−トリエン−3−ホスフィン酸またはその塩、
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−アンドロスト−3,5−ジエ
ン−3−ホスフィン酸またはその塩、
17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−アンドロスト−3,
5−ジエン−3−ホスフィン酸またはその塩、
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−アンドロスト−3,5−ジエ
ン−3−ホスホン酸またはその塩、
17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−アンドロスト−3,
5−ジエン−3−ホスホン酸またはその塩、
(E)−17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−アンドロス
ト−4−エン−3−イリデン−酢酸、
17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−アンドロスト−3,
5−ジエン−3−酢酸、
(Z)−17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−アンドロス
ト−4−エン−3−イリデン−酢酸、
17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−5α−アンドロスト
−2−エン−3−酢酸、
(Z)−17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−5α−アン
ドロスト−3−イリデン−酢酸、
17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−5α−アンドロスト
−3−エン−3−酢酸、
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−5α−アンドロスト−2−エ
ン−3−酢酸、および
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−A−ノル−アンドロスト−3
−エン−3−カルボン酸。
前記化合物のうち、以下のものが特に好ましい:
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−アンドロスト−3,5−ジエ
ン−3−カルボン酸またはその塩、
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−エストラ−1,3,5(10
)−トリエン−3−カルボン酸またはその塩、および
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−5−α−アンドロスト−1−
エン−4−アザ−3−オン。
前記の好ましい化合物の対応する17β−エピマーは、知られており、ステロ
イド5αレダクターゼの有効な阻害剤であることが示されている。
本明細書で使用する場合、「保護ヒドロキシ」または「保護−OH」なる語は
、テオドラ・ダブリュ・グリーン(Theodora W.Greene)による「プロテクティ
ブ・グループズ・イン・オーガニック・シンセシス(Protective Groups In Org
anic Synthesis)、ウィリィ−インターサイエンス(Wiley-Interscience)、1
981、ニューヨークに開示されているような当該技術分野における慣用のブロ
ッキング基によって保護され得るアルコール性またはカルボン酸性−OH基を意
味する。好ましくは、トリオルガノシリル基、例えば、t−ブチルジメチルシリ
ル、フェニルジメチルシリル、ジフェニルメチルシリルなどである。本明細書で
使用する場合、Cx−Cyは、x〜y個の炭素原子を有する基を意味する。
本明細書中で使用する場合、「アリール」なる語は、特記しない限り、所望に
より1つ以上のヘテロ原子を含有していてもよく、ただし、Cが3である場合、
芳香環は、少なくとも2個のヘテロ原子を含有し、Cが4である場合、芳香環は
、少なくとも1個のヘテロ原子を含有し、所望によりアルキル、C6−C12アリ
ール、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、N−アシルア
ミノ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、カルボキシアルキル、−S(O)nR5、保護
−OHからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい(こ
こで、nは、0〜2であり、R5は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロア
ルキルまたはC6−C12アリールである)環式または多環式芳香族C3〜C12であ
る。
本明細書で使用される場合、アリールおよび置換アリールの例としては、フェ
ニル、ナフチル、ビフェニル、4−フルオロフェニル、4−ヒドロキシ−フェニ
ル、3,4−ジヒドロキシフェニル、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル、4−メトキシフェニルおよび4−カルボキシメチルフェニルが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「C6−C12アリール」なる語は、置換または非
置換フェニル、ナフチルまたはビフェニルを意味する。
本明細書で使用される場合、「アルコキシ」なる語は、−Oアルキルを意味し
(ここで、アルキルは、本明細書における定義と同じである)、−OCH3およ
び−OC(CH3)2CH3が挙げられる。
本明細書で使用される場合、シクロアルキルおよび置換シクロアルキルの例と
しては、シクロヘキシル、4−ヒドロキシシクロヘキシル、エチルシクロヘキシ
ル、プロピル4−メトキシシクロヘキシル、4−メトキシシクロヘキシル、4−
カルボキシシクロヘキシルおよびシクロペンチルが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「アシルオキシ」なる語は、−OC(O)アルキ
ルを意味する(ここで、アルキルは、本明細書における定義と同じである)。本
明細書で使用される場合、アシルオキシ置換基の例としては、−OC(O)CH3
、−OC(O)CH(CH3)2および−OC(O)(CH2)3CH3が挙げられ
る。
本明細書で使用される場合、「N−アシルアミノ」なる語は、−N(H)C(
O)アルキルを意味する(ここで、アルキルは、本明細書における定義と同じで
ある)。本明細書で使用される場合、N−アシルアミノの例としては、
一N(H)C(O)CH3、−N(H)C(O)CH(CH3)2および
−N(H)C(O)(CH2)3CH3が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「ヘテロ原子」なる語は、酸素、窒素または硫黄
を意味する。
本明細書で使用される場合、「ハロゲン」なる語は、ブロマイド、ヨージド、
クロライドおよびフルオライドから選択される置換基を意味する。
本明細書で使用される場合、「アルキル」および「アルキリデン」なる語なら
びにその派生語および全ての炭素鎖における派生語は、C1−C12炭素を有する
直鎖状または分枝鎖状の一価または二価の炭素鎖を意味する。本明細書で使用さ
れる場合、アルキルの例としては、−CH3、−CH2−CH3、−CH2−CH2
−CH3、−CH(CH3)2、−C(CH3)3、−(CH2)3−CH3、−CH2
−CH(CH3)2、および−CH(CH3)−CH2−CH3が挙げられる。本明
細書で使用される場合、アルキリデンの例としては、−CH2−、−CH2−CH2
−、−CH2−CH2−CH2−、−CH(CH3)CH2−、−CH2−CH2−C
H2−CH2−、−CH2CH(CH3)CH2−、−CH(CH3)CH2−CH2−
、および−C(CH3)2−CH2−が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「置換された」なる語は、特記しない限り、問題
の化学基がアルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アシルオキ
シ、アミノ、N−アシルアミノ、オキソ、カルボキシアルキル、ハロゲンおよび
保護−OHからなる群から選択される1つ以上の置換基を有することを意味する
。
本明細書で使用される場合、「治療すること」およびその派生語は、予防学的
および治療学的治療を意味する。
本発明の医薬的に活性な化合物は、本発明の医薬組成物に含まれ、本発明方法
で使用される。−COOHまたは−OH基が存在する場合、医薬的に許容される
エステルは、例えば、−COOHについては、メチル、エチル、ピバロイルオキ
シメチルなどを、−OHについては、アセテートマレエートなどを使用すること
ができ、これらのエステルは、徐放性またはプロドラッグ製剤として使用するた
めに溶解性および加水分解特性を変えることについて当該技術分野で知られてい
る。
本明細書で使用される場合、「α−レセプター拮抗剤」は、糖尿病、心臓血管
病、良性前立腺肥大症および眼性高血圧(ocular hypertension)などの血管障
害を治療するのに有用である、米国特許第4,963,547号(ラファティ(
Lafferty)ら)に開示されているような公知のアルファーアンドレナージック(
alpha-andrenergic)レセプター拮抗化合物類を意味する。
本発明の組成物および方法で使用するための好ましいアルファ−アンドレナー
ジックレセプター拮抗剤としては、アムスロシン、テラゾシン、ドキサゾシン、
アルフゾシン、インドラミンおよびプラゾシンが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「アムスロシン」なる語は、式
で示される化合物ならびにその塩、水和物および溶媒和物を意味する。
化学的には、アムスロシンは、(−)−(R)−5−[2−[[2−(O−エ
トキシフェノキシ)エチル]アミノ]プロピル]−2−メトキシベンゼンスルホ
ンアミドと称される。
アムスロシンは、尿路下部(lower urinary tract)機能不全の治療に有用で
あるとして、米国特許第4,703,063号に開示されており、米国特許第4
,987,125号にクレームされている。
本明細書で使用される場合、「テラゾシン」なる語は、式
で示される化合物ならびにその塩、水和物および溶媒和物を意味する。
化学的には、テラゾシンは、1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キ
ナゾリニル)−4−[(テトラヒドロ−2−フロイル)カルボニル]ピペラジン
と称される。テラゾシンは、米国特許第4,251,532号に開示されている
。
本明細書で使用される場合、ドキサゾシンなる語は、式
で示される化合物ならびにその塩、水和物および溶媒和物を意味する。
化学的には、「ドキサゾシン」は、1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−
2−キナゾリニル)−4−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−
2−イル)カルボニル]−ピペラジンと称される。
ドキサゾシンは、米国特許第4,188,390号に開示されている。
本明細書で使用される場合、「アルフゾシン」なる語は、式
で示される化合物ならびにその塩、水和物および溶媒和物を意味する。
化学的には、アルフゾシンは、N−[3−[(4−アミノ−6,7−ジメトキ
シ−2−キナゾリニル)メチルアミノ]プロピル]テトラヒドロ−2−フランカ
ルボキシアミドと称される。
アルフゾシンは、米国特許第4,315,007号に開示されている。
本明細書で使用される場合、「インドラミン」なる語は、式
で示される化合物ならびにその塩、水和物および溶媒和物を意味する。
化学的には、インドラミンは、N−[[1−[2−(1H−インドール−3−
イル)エチル]−4−ピペリジニリル]ベンズアミンと称される。
インドラミンは、米国特許第3,527,761号に開示されている。
本明細書で使用される場合、「プラゾシン」なる語は、式
で示される化合物ならびにその塩、水和物および溶媒和物を意味する。
化学的には、プラゾシンは、1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キ
ナゾリニル)−4−(2−フラニルカルボニル)−ピペラジンと称される。
プラゾシンは、米国特許第3,511,836号に開示されている。
当業者は、ラファティ(Lafferty)Iに開示されているアッセイを利用するこ
とによって、本明細書に特別に記載したもの以外の化合物がアルファ−アンドレ
ナージックレセプター拮抗剤であるかを容易に決定することができる。かくして
、全てのかかる化合物は、本明細書で使用される場合の「アルファ−アンドルナ
ージックレセプター拮抗薬」なる語の範囲内に含まれる。
本明細書で使用される場合、「ミノキシジル」なる語は、式:
で示される化合物を意味し、化学的には、ミノキシジルは、2,4−ピリミジン
アジアミン,6−(1−ピペリジニル)−,3−オキシドと称される。ミノキシ
ジルは、ミシガン州カラマズーのジ・アップジョン・カンパニー(the Upjohn C
ompany)による毛髪増殖刺激用局所溶液として販売されているロゲイン
本明細書で使用される場合、医薬組成物が、本明細書に記載の5−α−レダク
ターゼ阻害剤および別の活性成分を含有する場合、かかる5−α−レダクターゼ
阻害剤は、かかる別の活性成分と共投与することができる。
本明細書で使用される場合、「共投与する」なる語またはその派生語は、本明
細書に記載の5−α−レダクターゼ阻害化合物、および尋常性坐瘡、脂漏症、雌
性多毛症、雄性型禿頭症、良性前立腺肥大症またはヒト前立腺腺癌の病状を治療
することが知られている他の化合物などの別の活性成分の同時投与またはいずれ
かの連続投与手段を意味する。好ましくは、投与が同時ではない場合、2つの化
合物は、お互いに非常に近接した時間に投与される。さらにまた、これらの化合
物が共に同一投与形態で投与されるかは問題ではなく、例えば、1つの化合物は
、注射によって投与され、他方は、経口投与されてもよい。
本明細書において出発物質と考えられる置換17β−アシルステロイド系5α
−レダクターゼ阻害剤は、ステロイド5−α−レダクターゼの有効な阻害剤であ
ることが判明し、示される。
標準的な合成条件下で、本明細書に記載のステロイド系17β−アシル置換基
は形成される。
本発明の置換17α−アシルステロイド系5α−レダクターゼ阻害化合物は、
以下の一般的方法で、対応する置換17β−アシルステロイド系5α−レダクタ
ーゼ阻害化合物のエピマー化によって製造される。
一般的方法A
高温で、好ましくは、還流温度で、適切な溶媒、好ましくは、エチレングリコ
ールまたはジメチルスルホキシド中で置換17β−アシルステロイド系5α−レ
ダクターゼ阻害化合物を撹拌した溶液にヒドロキシドまたはアルコキシド塩基、
好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたはナトリウムメトキシドなど
の塩基を添加し、単離および後処理後、対応するαエピマーを得る。
エピマー化を行うための適切な溶媒を決定する際、出発17β−アシル5α−
レダクターゼ阻害ステロイド系化合物が、例えば、求核攻撃を行わせしめる反応
性置換基または反応性不飽和結合を含有する場合には、ジメチルスルホキシドま
たは別の非反応性高沸点溶媒が好ましく、出発17β−アシル5α−レダクター
ゼ阻害ステロイド系化合物の置換基またはいずれかの不飽和結合の反応性が重要
ではない場合には、エチレングリコールまたは他の反応性高沸点溶媒を使用する
ことができる。
本発明の17α−アシルステロイド系化合物のケトン還元生成物は、本発明の
範囲内である。
本明細書で使用される場合、「ケトン還元生成物」なる語は、本発明化合物の
17α−アシル置換基の対応する第2級アルコールを意味し、かかる対応する第
2級アルコールは、構造式
[式中、AおよびRは、前記定義と同じである]
で示されるものならびにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物およびエ
ステルである。
これらの化合物は、他のステロイド系官能基または不飽和度を還元させずに、
Rに結合したカルボニルの慣用的なホウ水素化ナトリウム還元によって生成する
ことができる。Rがカルボニル官能基を含有するフェニルである場合、それは、
選択的にブロックされ、次いで、慣用方法によるホウ水素化物還元後に再生され
得る。
ホウ水素化物還元は、室温〜50℃の温度で、例えば、水または水性メタノー
ル中で行うことができ、次いで、該生成物は、慣用方法によって、単離および精
製される。当該化合物は、5−アルファレダクターゼ阻害剤としても有効である
。
本明細書および請求の範囲で使用される場合、「高温」なる語は、100℃以
上、好ましくは、120℃以上、最も好ましくは、還流温度を意味する。
式(I)で示される化合物の医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物および
エステルは、所望により、当業者によく知られている方法によって形成されても
よい。
本発明の医薬的に活性な化合物は、ステロイド5−α−レダクターゼ活性を示
すので、それらは、DHT活性の低下が所望の治療効果を生じる疾患および症状
の治療おいて治療的有用性を有する。かかる疾患および症状としては、尋常性坐
瘡、脂漏症、雌性多毛症、雄性型禿頭症、良性前立腺肥大症などの前立腺疾患、
およびヒト前立腺腺癌が挙げられる。
ヒト5α−レダクターゼ酵素の阻害における有効性を測定する際に、以下の方
法を使用した:
ステロイド5α−レダクターゼイソ酵素1の供給源として使用される膜微粒子 の調製
発現した組換えヒトステロイド5α−レダクターゼイソ酵素1を含有するチャ
イニーズハムスター卵巣(CHO)細胞[アンダーソン,エス(Andersson,S
.)、バーマン,ディ・エム(Berman,D.M.)、ジェンキンズ,イー・ピー
(Jenkins,E.P.)およびラッセル,ディ・ダブリュ(Russell,D.W.)
(1991)ネイチャー(Nature)354 159−161]を、ダウンス(Do
unce)ガラス−ガラスハンドホモジナイザー[ニュージャージー州ヴァインラン
ドのコンテス・グラス・カンパニー(Kontes Glass Co.)]を使用して、0.
33Mシュークロース、1mMジチオトレイトールおよび50μM NADPH
を含有する20mMリン酸カリウム(pH6.5)緩衝液(緩衝液A)中でホモ
ジナイズした。膜微粒子を遠心(4℃で60分間、100,000×g)によっ
て単離し、20%グリセロール、1mMジチオトレイトールおよび50μM N
ADPHを含有する20mMリン酸カリウム(pH6.5)(緩衝液B)に再懸
濁させた。懸濁した微粒子溶液を−80℃で貯蔵した。
ステロイド5α−レダクターゼイソ酵素2の供給源として使用される前立腺膜 微粒子の調製
冷凍ヒト前立腺を解凍し、小片に細かく切り刻んだ[ブリンクマン・ポリトロ
ン(Brinkmann Polytron)(ニューヨーク州ウエストバリーのシブロン・コーポ
レイション(Sybron Corp.))]。該溶液を、ソニファイヤー(Sonifier)[
ブランソン・ソニック・パワー・カンパニー(Branson Sonic Power Co.)]で
3〜5分間音波処理し、次いで、ダウンスハンドホモジナイザー中でハンドホモ
ジナイゼーションを行った。4℃で、600または1000×gで20分間およ
び140,000×gで60分間の差動遠心分離によって前立腺粒子を得た。1
40,000×g遠心分離により得られたペレットを前記緩衝液の5〜10組織
容量で洗浄し、140,000×gで遠心した。得られたペレットを緩衝液Bに
懸濁し、微粒子懸濁液を−80℃で貯蔵した。
酵素活性および阻害剤効力についてのアッセイ
エタノール中一定量の[14C]テストステロン(50〜55mCi/mmol)、
およびエタノール中可変量の有効な阻害剤を試験管中に置き、真空中で濃縮乾固
させた。各試験管に緩衝液10mM NADPH10μL(イソ酵素1)または
20μL(イソ酵素2)およびステロイド5α−レダクターゼ製剤のアリコット
を添加し、最終容量を0.5mLにした。ヒトステロイド5α−レダクターゼイ
ソ酵素1についてのアッセイは、50mMリン酸塩緩衝液(pH7.5)中のC
HO細胞において発現された組換えタンパクの試料を用いて行われ、一方、イソ
酵素2のアッセイは、pH5.0でのヒト前立腺微粒子の50mMクエン酸塩緩
衝液中懸濁液を用いて行われた。
37℃で20または30分間、該溶液をインキュベートした後、酢酸エチル4
mLおよび各々0.25μmolのテストステロン、5α−ジヒドロテストステロン
、アンドロスタンジオールおよびアンドロスタンジオンを担体として添加するこ
とによって、該反応を急冷した。有機相を第2試験管に取り出し、スピード・バ
ク(Speed Vac)中で蒸発乾固させた。残留物をクロロホルム40μLに溶解さ
せ、20×20cmのプレチャンネル処理した(prechannelled)シリカゲルTL
Cプレート[Si 250F−PA、ベイカー・ケミカル(Baker Chemical)]
の個々のレーン上にスポットし、アセトン:クロロホルム(1:9)で2回展開
させた。基質および生成物のバンド中の放射化学的内容物を、バイオスキャン・
イメージング・スキャナー(BIOSCAN Imaging Scanner)[ワシントン
・ディ・シーのバイオスキャン・インコーポレイテッド(Bioscan Inc.)]で
測定した。回収された、生成物に転換された放射性標識のパーセントを算出し、
これから酵素活性を測定した。全てのインキュベーションは、20%以下の基質
(テストステロン)が消費されるように行われた。
実験的に得られたデータを、可変阻害剤濃度に対する酵素活性(1/速度)の
逆数をプロットすることによって一次関数にコンピューター適合させた;見掛阻
害定数(Ki,app)は、ジキソン(Dixon)分析[ジキソン,エム(Dixon,M.
)(1953)]によって測定された。
阻害定数(Ki)の値は、公知の方法[レヴィ,エム(Levy,M.)(198
9)、バイオケミストリー(Biochemistry)、29:2815−2824]によ
り算出した。
本発明の範囲内の化合物の全ては、必要とするヒトを含む哺乳動物においてス
テロイド5−α−レダクターゼを阻害するのに有用である。
本発明の範囲内の化合物は、試験され、イソ酵素1に対する活性20−40か
ら2300Ki(nM)およびイソ酵素2に対する活性2−6から26Ki(n
M)を示した。本発明化合物ならびに本発明の医薬組成物および本発明の方法に
おいて使用される化合物のうち特に好ましいものは、17α−(N−t−ブチル
カルボキシアミド)−アンドロスト−3,5−ジエン−3−カルボン酸および1
7α−(N−t−ブチルカルボンアミド−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン−3−カルボン酸である。
本発明の医薬的に活性な化合物は、カプセル剤、錠剤または注射用製剤などの
好都合な投与形態に一体化される。固体または液体医薬担体が使用される。固体
担体としては、デンプン、ラクトース、硫酸カルシウム・二水和物、白土、シュ
ークロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アラビアガム、ステアリン酸
マグネシウム、およびステアリン酸が挙げられる。液体担体としては、シロップ
、落花生油、オリーブ油、生理食塩水および水が挙げられる。同様に、担体また
は希釈剤としては、単独またはワックスと一緒の、例えばモノステアリン酸グリ
セリンまたはジステアリン酸グリセリンなどの徐放性物質が挙げられる。固体担
体の量は、広範囲に変わるが、好ましくは、投与単位当たり約25mg〜約1gで
ある。液体担体を使用する場合、製剤は、シロップ、エリキシル、乳液、ゼラチ
ン軟カプセル、アンプルなどの無菌注射用液体、または水性もしくは非水性液体
懸濁液の形態である。
医薬製剤は、錠剤形態のために混合し、顆粒化し、次いで、所望により圧縮す
るか、または、所望の経口または非経口製品を得るために、所望により成分を混
合し、充填し、次いで、溶解させることを含む慣用技術に従って作成される。
前記医薬投与単位における本発明の医薬的に活性な化合物の投与量は、好まし
くは、活性化合物0.1〜1000mg/kg、好ましくは、1〜100mg/kgの範
囲から選択される有効な非毒性量である。選択された投与量は、好ましくは、ス
テロイド5−α−レダクターゼ阻害を必要とするヒト患者に、好ましくは毎日1
〜6回、経口または非経口投与される。
非経口投与の好ましい形態としては、局所、直腸、経皮、注射、および輸液に
よる連続的投与が挙げられる。
ヒト投与のための経口投与単位は、好ましくは、活性化合物1〜500mgを含
有する。低投与量を使用する経口投与が好ましい。しかしながら、高投与量での
非経口投与も、患者にとって安全かつ便利である場合は使用することができる。
ヒトを含む哺乳動物におけるステロイド5−α−レダクターゼ活性を阻害する
本発明の方法は、かかる阻害を必要とする患者に、本発明の医薬的に活性な化合
物の有効なステロイド5−α−レダクターゼ阻害量を投与することからなる。
本発明化合物が本発明に従って投与される場合、許容されない毒物学的効果は
全く予想されない。
さらに、本発明化合物は、尋常性坐瘡、脂漏症、女性多毛症、男性型禿頭症、
良性前立腺肥大症またはヒト前立腺腺癌の病状を治療することが知られている他
の化合物などの別の活性成分と一緒に共投与することができる。男性型禿頭症の
治療用には、本明細書に記載の5−α−レダクターゼ阻害剤およびミノキシジル
の組合せが特に好ましい。良性前立腺肥大症の治療用には、本明細書に記載の5
α−レダクターゼ阻害剤およびα−レセプター拮抗剤の組合せが特に好ましい。
以下の実施例は、本発明化合物およびこれらの化合物を含有する医薬組成物の
製造を説明する。実施例は、前記で定義したり、後記の請求の範囲に記載するよ
うな本発明を限定するものではない。
実施例1
エチレングリコール中での17β−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−ア ンドロスト−3,5−ジエン−3−カルボン酸のエピマー化
一般的な方法
融点は、トーマス−フーバー(Thomas−Hoover)キャピラリー融点装置で測定
し、未修正である。元素分析は、パーキン・エルマー・モデル・240 CHN
・エレメンタル・アナライザー(Perkin Elmer Model 240 CHN Elemen
tal Analyzer)で行った;得られた結果は、理論値の許容限界(0.4%)内で
あった。一般的な試薬用化学物質は、アルドリッチ・ケミカル・カンパニー(Al
drich Chemical Co.)から購入し、受け取ったままで使用した。
試料の分析用HPLC分析は、レコーダー/インテグレーターとして供される
IBM LC/9000コンピューターシステムに接続したIBM LC/95
23可変波長検出器を装着したIBM LC/9533三元勾配液体クロマトグ
ラフで測定した。分取クロマトグラフシステムは、LCD/ミルトン・ロイ・ス
ペクトロモニター(LCD/Milton Roy SpectroMonitor)111可変波長検出
器およびヘルス・ストリップ・チャートレコーダー・モデル(Health Strip Cha
rt recorder Model)SR 255−Bを装着したバレックス・プリパレイティ
ブ・スケール(Varex Preparative Scale)LC(PSLC−100)からなっ
ていた。以下の逆相HPLCシステムを使用した:(a)分析用:注入容量20
マイクロリットル;クロメガボンド(chromegabond)MC18、10ミクロン、
4.5mm×25cmカラム;40%水、30%アセトニトリル、25%メ
タノールおよび0.1%TFA移動相;流速1mL/分;270nmで検出、(b
)分取用:注入容量5mL;クロメガボンド(Chromegabond)MC18、10ミ
クロン、22.2mm×50cmカラム。
使用した分取用移動相(A)は、40%水、30%アセトニトリル、25%メ
タノールおよび0.1%TFAからなっており;流速40mL/分;270nmで
検出した。
i)水酸化ナトリウムを使用する方法
250mLの3つ口丸底フラスコ中に17β−(N−t−ブチルカルボキシア
ミド)−アンドロスト−3,5−ジエン−3−カルボン酸4.0g(0.01mm
ol)および水酸化ナトリウム5.0g(0.125mmol)を入れた。このフラス
コにエチレングリコール約75mLを添加した。当該系を還流させながら(〜1
55℃)加熱し、反応をHPLCによってモニターした;反応組成物および反応
時間は、下記表に示す。
24時間後、麦藁色の溶液を室温に冷却し、脱イオン水約750mLを含有す
るビーカーに移した;該水を撹拌しつつ、反応混合物を添加した。混合が終了し
た後、該溶液を、希(6N)塩酸でpH〜2.0まで酸性化した。この時点で、
化合物が水性系から沈殿し、これを塩化メチレン(3×100mL)で抽出した
。
合わせた有機抽出物を水(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥させ、次いで、蒸発乾固させた。残留物にアセトニトリルを添加し、化合
物を結晶化させた。混合物を濾過し、残渣を冷アセトニトリルで洗浄し、60℃
で16時間、真空オーブン中で乾燥させた。反応生成物の収量〜2.5g。
反応生成物2.5gに分取用スケール移動相(A)〜150mLを添加した。
該溶液の5mLアリコット(約30)を分取用カラムに適用し、流速40mL/分
で分取用移動相(A)を用いて成分の溶離を行い、溶出液をUVで270nmでモ
ニターした。5つの主フラクションを回収し、各々、分析方法によって分析した
。分析用クロマトグラムは、(a)フラクション1および2が17β−(N−t
−ブチルカルボキシアミド)アンドロスト−3,5−ジエン−3−カルボン酸よ
りも極性である少量の分解生成物を含有し、(b)1つの主反応生成物がフラク
ション3における優勢な種であり、(c)フラクション4が本質的に主反応生成
物および未反応17β−(N−t−ブチルカルボキシアミド)アンドロスト−3
,5−ジエン−3−カルボン酸の混合物であり、(d)未反応17β−(N−t
−ブチルカルボキシアミド)アンドロスト−3,5−ジエン−3−カルボン酸が
フラクション5における主成分であることを示す。
フラクション3と称されるフラクションの全てを合わせ、約500mLに濃縮
した;該溶液の容量が減少すると、固体物質が沈殿した。次いで、濾過し、残渣
をメタノール/水混合物(50:50)で洗浄し、室温で18時間、真空オーブ
ン中で乾燥させることによって、固体を単離した。生成物の収量〜850mg;純
度、エリア・ノーマライゼーションによって95%(HPLC)。
該生成物のメタノール性溶液を約50mLに希釈し、該溶液が不透明になるま
で水を添加した(〜25mL)。不透明溶液を室温で一晩放置し、その間に試料
が結晶化した。この混合物を濾過し、残渣を水で洗浄し、60℃で16時間、真
空オーブン中で乾燥させた。主反応生成物の収量〜520mg;純度、98%(H
PLC)エリア・ノーマライゼーション;融点240〜242℃。
元素分析、NMRおよびニュークリア・オーバーハウザー効果(Nuclear Over
hauser effect)(NOe)データにより、主反応生成物が17β−(N−t−
ブチルカルボキシアミド)−アンドロスト−3,5−ジエン−3−カルボン酸の
17αエピマー、例えば、17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−アン
ドロスト−3,5−ジエン−3−カルボン酸であることが確認された。
元素分析(C25H37NO3):理論値:C,75.15;H,9.33;N,
3.51、
測定値:C,75.19;H,9.18;N,
3.40。
α−エピマー配置の指定は、18−メチルシグナルの照射に対する17−メチ
ンプロトンでの強いニュークリア・オーバーハウザー効果(NOe)の観察に基
づいた(17−メチンプロトンおよび18−メチル基の両方のNMRシグナルは
、予め、ホモニュークリアおよび13C/1H 2−D相互関係データの分析から
明確に同定された)。重要な観察結果は、CH3−18の照射に対してH17で
励起した強いエンハンスメントである。
ii)水酸化カリウムを使用する方法
前記方法(i)において17β−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−アン
ドロスト−3,5−ジエン−3−カルボン酸のαエビマーをHPLCプロフィル
によって同定した後、実施例1の一般的な方法に従って、水酸化カリウムを使用
して反応を繰り返し、分析用HPLCによってモニターして、生成物に対する出
発物質の比率を測定した。
250mLの3つ口丸底フラスコ中に17β−(N−t−ブチルカルボキシア
ミド)−アンドロスト−3,5−ジエン−3−カルボン酸4.0g(0.01mm
ol)および水酸化カリウム8.0g(0.143mmol)を入れた。このフラスコ
にエチレングリコール約100mLを添加し、当該系を還流させながら(〜15
5℃)加熱した。HPLCによって反応をモニターした;反応組成物および反応
時間を下記表に示す。
前記表のデータに示すとおり、最大αエピマー濃度は、反応時間約72時間で生
じた。
主反応生成物(すなわち、17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−ア
ンドロスト−3,5−ジエン−3−カルボン酸)の単離は、実施例1方法(i)
に従って行われる。
実施例2
エチレングリコール中での17β−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−エ ストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン酸のエピマー化
一般的な方法
融点は、トーマスーフーバー・キャピラリー融点装置で測定し、未修正である
。元素分析は、パーキン・エルマー・モデル・240CHN・エレメンタル・ア
ナライザーで行った;得られた結果は、理論値の許容限界(0.4%)内であっ
た。一般的な試薬用化学物質は、アルドリッチ・ケミカル・カンパニーから購入
し、受け取ったままで使用した。
試料の分析用HPLC分析は、レコーダー/インテグレーターとして供される
IBM LC/9000コンピューターシステムに接続したIBM LC/95
23可変波長検出器を装着したIBM LC/9533三元勾配液体クロマトグ
ラフで測定した。分取クロマトグラフシステムは、LCD/ミルトン・ロイ・ス
ペクトロモニター111可変波長検出器およびヘルス・ストリップ・チャートレ
コーダー・モデルSR255−Bを装着したバレックス・プリパレイティブ・ス
ケールLC(PSLC−100)からなっていた。以下の逆相HPLCシステム
を使用した:(a)分析用:注入容量20マイクロリットル;クロメガボンド(
Chromegabond)MC18、10ミクロン、4.5mm×25cmカラム;10%メタ
ノールを含有する55%水、45%アセトニトリルおよび0.1%TFA移動相
;流速1mL/分:254nmで検出、(b)分取用:注入容量5mL;クロメガボ
ンドMC18、10ミクロン、22.2mm×50cmカラム。1つの分取用移動相
は、52%水、35%アセトニトリル、13%メタノールおよび0.1%TFA
、流速42mL/分を使用し;254nmで検出した。
250mLの3つ口丸底フラスコ中に17β−(N−t−ブチルカルボキシア
ミド)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン酸8.0g(
0.02mmol)および水酸化ナトリウム10.0g(0.250mmol)を入れた
。このフラスコにエチレングリコール約150mLを添加した。
当該系を還流させながら(〜155℃)加熱し、反応をHPLCによってモニ
ターした;反応組成物および反応時間は、下記表に示す。
24時間後、麦藁色の溶液100mLを室温に冷却し、脱イオン水約750mL
を含有するビーカーに移した;該水を撹拌しつつ、反応混合物を添加した。この
後、化合物が水性系から沈殿し、これを塩化メチレン(3×100mL)で抽出
した。合わせた有機抽出物を水(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥させ、次いで、蒸発乾固させた。残留物にアセトニトリルを添加し、
化合物を結晶化させた。混合物を濾過し、残渣を冷アセトニトリルで洗浄し、6
0℃で16時間、真空オーブン中で乾燥させた。反応生成物(I)の収量〜6.
0g。
反応生成物(I)6.0gに分取用スケール移動相〜160mLを添加した。
該溶液の4mLアリコット(約40)を分取用カラムに適用し、52%水、35
%アセトニトリル、14%メタノールおよび0.1%TFAの分取用移動相、流
速42mL/分で成分の溶離を行い;254nmで検出した。
3つの主フラクションを回収し、各々、分析方法によって分析した。分析用ク
ロマトグラムは、フラクション1が主に主反応生成物を含有し、(b)フラクシ
ョン2が本質的に主反応生成物および未反応の混合物であり、(c)未反応物が
フラクション3における主成分であることを示す。
フラクション1と称されるフラクションの全てを合わせ、約1000mLに濃
縮した;該容量を分割し、凍結乾燥させた。各フラスコからの残留物のメタノー
ル性溶液を約50mLに希釈し、該溶液が不透明になるまで水を添加した(〜2
5mL)。各不透明溶液を室温で一晩放置し、その間に試料が結晶化した。この
混合物を濾過し、残渣を水で洗浄し、60℃で16時間、真空オーブン中で乾燥
させた。
主反応生成物の収量〜700mg;純度98.8%(エリア・ノーマライゼーシ
ョンによる)融点176〜180℃および主反応生成物〜350mg;純度98%
(エリア・ノーマライゼーションによる)融点177〜180℃。
元素分析、NMRならびに実験Iにおけるステロイド系ジエンのαおよびβエ
ピマーおよび実験IIの出発β−エピマーおよび主反応生成物の間の13Cシフトに
おける均一な差異の観察により、主反応生成物が17β−(N−t−ブチルカル
ボキシアミド)−エストラ−1,3,5−トリエン−3−カメボン酸の17αエ
ピマー、例えば、17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−アンドロスト
ー3,5−ジエン−3−カルボン酸であることが確認された。
元素分析(C24H33NO3O):理論値:C,71.79;H,8.79;N
,3.49、
測定値:C,71.62;H,8.80;N
,3.62。
実施例3
ジメチルスルホキシド沖での17β−(N−t−ブチルカルボキシアミド)− アンドロスト−3,5−ジエン−3−カルボン酸のエピマー化
方法
前記実施例1方法(i)における17β−(N−t−ブチルカルボキシアミド
)−アンドロスト−3,5−ジエン−3−カルボン酸のαエピマーをHPLCプ
ロフィルによって同定した後、実施例1の一般的な方法に従って、ジメチルスル
ホキシド中で水酸化ナトリウムを使用して反応を繰り返し、分析用HPLCによ
ってモニターし、生成物に対する出発物質の比率を測定した。
250mLの3つ口丸底フラスコ中に17β−(N−t−ブチルカルボキシア
ミド)−アンドロスト−3,5−ジエン−3−カルボン酸4.0g(0.01mm
ol)および水酸化ナトリウム5.0g(0.125mmol)を入れた。このフラス
コにジメ
チルスルホキシド75mLを添加した。当該系を還流させながら(〜155℃)
加熱し、HPLCによって反応をモニターした;反応組成物および反応時間を下
記表に示す。
前記表のデータに示すとおり、最大α−エピマー濃度は、反応時間約4時間で
生じた。
反応生成物の単離
クロメガボンドMC18、10ミクロン22.2mm×50cmカラム、ならびに
40%水、30%アセトニトリル、25%メタノールおよび0.1%TFAから
なる移動相を使用して分取用HPLCによって、反応生成物を単離した;検出は
、270nmで行った。
反応生成物に分取用スケール移動相〜200mLを添加し、該溶液の10mLア
リコット(約25)を分取用カラムに適用し、40%水、30%アセトニトリル
、25%メタノールおよび0.1%TFAの分取用移動相を用いて40mL/分
で成分の溶離を行い、溶出液を270nmでのUVでモニターした。クロマトグラ
フシステムは、LCD/ミルトン・ロイ・スペクトロ・モニタ−111、可変波
長検出器およびヒース・ストリップチャートレコーダー・モデル(Harth Stripc
hart recorder Model)SR 255−Bを装着したバレックス・プリパレイテ
ィブ・スケール・LC・モデルPSLC 100(MC18、10ミクロン22
.2mm×50cmカラム)からなる。
3つの主フラクションを回収し、各々、分析的方法によって分析した。分析ク
ロマトグラムは、フラクション1が本質的に17β−(N,t−ブチルカルボキ
シアミド)−アンドロスト−3,5−ジエン−3−カルボン酸のαエピマーであ
り、フラクション2が17β−(N,t−ブチルカルボキシアミド)−アンドロ
スト−3,5−ジエン−3−カルボン酸のαおよびβエピマーであり、フラクシ
ョン3が本質的に17β−(N,t−ブチルカルボキシアミド)−アンドロスト
−3,5−ジエン−3−カルボン酸であったことを示す。
フラクション1と称される全てのフラクションを4000mLのフラスコ中に
合わせ、該溶液の容量を減少させ、固体物質を沈殿させた。固体を濾過し、残留
物をメタノール/水混合物(50:50)で洗浄し、室温で20時間、真空オー
ブン中で乾燥させることによって単離した。収量〜600mg;純度:98.32
%(HPLC)。
実施例4
ジメチルスルホキシド中での17β−(N−t−ブチルカルボキシアミド)− エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン酸のエピマー化
方法
前記実施例2における17β−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−エスト
ラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン酸のαエピマーをHPLCプ
ロフィルによって同定した後、実施例2の一般的な方法に従って、ジメチルスル
ホキシド中で水酸化ナトリウムを使用して反応を繰り返し、分析用HPLCによ
ってモニターし、生成物に対する出発物質の比率を測定した。
250mLの3つ口丸底フラスコ中に17β−(N,t−ブチルカルボキシア
ミド)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン酸4.0gお
よび水酸化ナトリウム5.0gを入れた。このフラスコにジメチルスルホキシド
75mLを添加した。当該系を還流させながら(〜155℃)加熱し、HPLC
によって反応をモニターした;反応組成物および反応時間を下記表に示す。
前記表のデータに示すとおり、最大α−エピマー濃度は、反応時間約4時間で
生じた。
反応生成物の単離
検出器、自動試料採取器[ヒューレット−パッカード(Hewlett−Packard)H
P1050シリーズ]およびポンプ[ベックマン126システム.ゴールド(Be
ckman 126 System Gold)]ならびに55%水、45%アセトニトリル、お
よび0.1%TFAからなる移動相を使用して分取用HPLCによって、反応生
成物を単離した;検出は、254nmで行った。
反応生成物に分取用スケール移動相〜150mLを添加し、該溶液の10mLア
リコット(約20)を分取用カラムに適用し、52%水、35%アセトニトリル
、13%メタノールおよび0.1%TFAの分取用移動相を用いて40mL/分
で成分の溶離を行い、溶出液を254nmでのUVでモニターした。クロマトグラ
フシステムは、LCD/ミルトン・ロイ・スペクトロ・モニター111可変波長
検出器およびヒート・ストリップ・チャートレコーダー・モデル(Heat Strip C
hart recorder Model)SR255−Bを装着したバレックス・プレプ・スケー
ル・LC・モデル PSLC100(MC18、10ミクロン22.2mm×50
cmカラム)からなる。
3つの主フラクションを回収し、各々、分析的方法によって分析した。分析ク
ロマトグラムは、フラクション1が本質的に17β−(N−t−ブチルカルボキ
シアミド)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン酸のαエ
ピマ
ーであり、フラクション2が17β−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−エ
ストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン酸のαおよびβエピマー
の混合物であり、フラクション3が本質的に17β−(N−t−ブチルカルボキ
シアミド)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン酸であっ
たことを示す。
フラクション1と称される全てのフラクションを2000mLのフラスコ中に
合わせ、該溶液の容量を減少させ、固体物質を沈殿させた。固体を濾過し、残留
物をメタノール/水混合物(50:50)で洗浄し、室温で20時間、真空オー
ブン中で乾燥させることによって単離した。αエピマーの収量〜500mg。
実施例5
置換17β−アシルステロイド系5α−レダクターゼ阻害化合物のαエピマー
を投与するための経口投与形態は、下記第1表に示す割合で成分をスクリーニン
グし、混合し、次いで、ゼラチン硬カプセル中に充填することによって調製され
る。
第1表
成分 量
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−
エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン酸 50mg
ステアリン酸マグネシウム 5mg
ラクトース 75mg
実施例6
下記第2表に示したシュークロース、硫酸カルシウム・二水和物および置換1
7β−アシルステロイド系5α−レダクターゼ阻害化合物のαエピマーを所定の
割合で10%ゼラチン溶液と混合し、顆粒化した。湿潤顆粒をスクリーニングし
、乾燥させ、デンプン、タルクおよびステアリン酸と混合し、次いで、スクリー
ニングし、錠剤に圧縮する。
第2表
成分 量
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−
アンドロスト−3,5−ジエン−3−カルボン酸 100mg
硫酸カルシウム・二水和物 150mg
シュークロース 20mg
デンプン 10mg
タルク 5mg
ステアリン酸 3mg
実施例7
17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−エストラ−1,3,5(10
)−トリエン−3−カルボン酸75mgを通常生理食塩水25ml中に分散させて、
注射用製剤を調製した。
以上、本発明の好ましい具体例を説明したが、本発明は、本明細書に記載の明
確な指示に限定されず、以下の請求の範囲内となる全ての変形例に対する権利を
保有すると解されるべきである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
C07J 7/00 7433−4C
9/00 7433−4C
11/00 7433−4C
15/00 7433−4C
31/00 7433−4C
41/00 7433−4C
61/00 7433−4C
73/00 7433−4C
75/00 7433−4C
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.17β−アシル5α−レダクターゼ阻害ステロイド系化合物のα−エピマ ー。 2.C17置換基が式 [式中、Aは、存在しないか、あるいは、直鎖状または分枝鎖状のC1-12アルキ リデンとして存在し、Rは、 i)水素、ヒドロキシル、C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル、C1-8 アルコキシ、NR1R2(ここで、R1およびR2は、各々独立して、水素、C1-8 アルキル、C3-6シクロアルキルまたはフェニルから選択される);あるいは、 ii)置換アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、 a)置換アルキルは、アリール、アシルオキシ、アミノ、N−アシルアミノ 、オキソ、カルボキシアルキル、ハロゲンおよび保護−OHからなる群から選択 される1つ以上の置換基で置換されている直鎖状または分枝鎖状C1-12であり; b)シクロアルキルは、所望により1つ以上のヘテロ原子を含有していても よく、所望によりアリール、ヒドロキシアルキル、アルキル、アルコキシ、アシ ルオキシ、アミノ、N−アシルアミノ、オキソ、カルボキシアルキル、ハロゲン および保護−OHからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていて もよい非芳香族、不飽和または飽和、環式または多環式C3−C12であり; c)アリールは、所望により1つ以上のヘテロ原子を含有していてもよく、 ただし、Cが3である場合、芳香環は、少なくとも2個のヘテロ原子を含有し、 Cが4である場合、芳香環は、少なくとも1個のヘテロ原子を含有し、所望によ りアルキル、C6−C12アリール、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アシルオ キシ、アミノ、N−アシルアミノ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、カルボキシアル キル、−S(O)nR5、保護−OHからなる群から選択される1つ以上の置換基 で置換されていてもよい(ここで、nは、0〜2であり、R5は、水素、アルキ ル、置換アルキル、シクロアルキルまたはC6−C12アリールである)環式また は多環式芳香族C3−C12である] で示される置換基である請求項1記載の化合物ならびにその医薬的に許容される 塩、水和物、溶媒和物およびエステル。 3.RがNR1R2であり、ここで、R1およびR2が、各々独立して、水素、な らびに、水素、C1〜C8アルキル、C3-6シクロアルキルおよびフェニルからな る群から選択される置換基から選択される請求項2記載の化合物。 4.17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−5−α−アンドロスト− 1−エン−4−アザ−3−オン、 17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−3−ニトロ−5−α −アンドロスト−3−エン、 17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−3−ニトロ−5−α−アンド ロスト−3−エン、 17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−3−ニトロ−5−α −アンドロスト−2−エン、 17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−アンドロスト−3,5−ジエ ン−3−カルボン酸またはその塩、 17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−アンドロスト−3, 5−ジエン−3−カルボン酸またはその塩、 17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−エストラ−1,3, 5(10)−トリエン−3−カルボン酸またはその塩、 17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−エストラ−1,3,5(10 )−トリエン−3−カルボン酸またはその塩、 17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−エストラ−1,3, 5(10)−トリエン−3−スルホン酸またはその塩、 20−α−(ヒドロキシメチル)−A−ノル−5−α−プレグン−1−エン− 2 −カルボン酸またはその塩、 17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−エストラ−1,3,5(10 )−トリエン−3−スルホン酸またはその塩、 17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−エストラ−1,3, 5(10)−トリエン−3−ホスホン酸またはその塩、 17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−エストラ−1,3,5(10 )−トリエン−3−ホスホン酸またはその塩、 17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−エストラ−1,3, 5(10)−トリエン−4−ホスフィン酸またはその塩、 17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−エストラ−1,3,5(10 )−トリエン−3−ホスフィン酸またはその塩、 17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−アンドロスト−3,5−ジエ ン−3−ホスフィン酸またはその塩、 17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−アンドロスト−3, 5−ジエン−3−ホスフィン酸またはその塩、 17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−アンドロスト−3,5−ジエ ン−3−ホスホン酸またはその塩、 17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−アンドロスト−3, 5−ジエン−3−ホスホン酸またはその塩、 (E)−17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−アンドロス ト−4−エン−3−イリデン−酢酸、 17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−アンドロスト−3, 5−ジエン−3−酢酸、 (Z)−17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−アンドロス ト−4−エン−3−イリデン−酢酸、 17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−5α−アンドロスト −2−エン−3−酢酸、 (Z)−17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−5α−アン ドロ スト−3−イリデン−酢酸、 17β−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−Aノル−アンドロスト−3− エン−3−カルボン酸、 17α−(N,N−ジイソプロピルカルボキシアミド)−5α−アンドロスト −3−エン−3−酢酸、または 17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−5α−アンドロスト−2−エ ン−3−酢酸 である請求項2記載の化合物。 5.17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−アンドロスト−3,5− ジエン−3−カルボン酸またはその塩である請求項4記載の化合物。 6.17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−エストラ−1,3,5( 10)−トリエン−3−カルボン酸またはその塩である請求項4記載の化合物。 7.17α−(N−t−ブチルカルボキシアミド)−5α−アンドロスト−1 −エン−4−アザ−3−エンである請求項4記載の化合物。 8.請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物および医薬的に許容される担体 からなる医薬組成物。 9.治療用の請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物。 10.ステロイド5−α−レダクターゼ阻害剤として使用するための薬物の製 造における請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物。 11.前立腺の大きさを減少させるための治療薬の製造における請求項1〜7 のいずれか1項記載の化合物。 12.前立腺腺癌治療薬の製造における請求項1〜7のいずれか1項記載の化 合物。 13.高温、好ましくは、還流温度で、塩基、好ましくは、水酸化ナトリウム または水酸化カリウム中、溶媒、好ましくは、エチレングリコールまたはジメチ ルスルホキシド中で17β−アシル5α−レダクターゼ阻害ステロイド系化合物 を反応させ、単離および後処理後に対応するαエピマーを形成することからなる 17β−アシル5α−レダクターゼ阻害ステロイド系化合物のα−エピマーの製 造方法。 14.出発物質の出発17β−アシル置換基が、式: [式中、Aは、存在しないか、あるいは、直鎖状または分枝鎖状のC1-12アルキ リテンとして存在し、Rは、 i)水素、ヒドロキシル、C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル、C1-8 アルコキシ、NR1R2(ここで、R1およびR2は、各々独立して、水素、C1-8 アルキル、C3-6シクロアルキルまたはフェニルから選択される);あるいは、 ii)置換アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、 a)置換アルキルは、アリール、アシルオキシ、アミノ、N−アシルアミノ 、オキソ、カルボキシアルキル、ハロゲンおよび保護−OHからなる群から選択 される1つ以上の置換基で置換されている直鎖状または分枝鎖状C1-12であり; b)シクロアルキルは、所望により1個以上のヘテロ原子を含有していても よく、所望によりアリール、ヒドロキシアルキル、アルキル、アルコキシ、アシ ルオキシ、アミノ、N−アシルアミノ、オキソ、カルボキシアルキル、ハロゲン および保護−OHからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていて もよい非芳香族、不飽和または飽和、環式または多環式C3−C12であり; c)アリールは、所望により1個以上のヘテロ原子を含有していてもよく、 ただし、Cが3である場合、芳香環は、少なくとも2個のヘテロ原子を含有し、 Cが4である場合、芳香環は、少なくとも1個のヘテロ原子を含有し、所望によ りアルキル、C6−C12アリール、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アシルオ キシ、アミノ、N−アシルアミノ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、カルボキシアル キル、−S(O)nR5、保護−OHからなる群から選択される1つ以上の置換基 で置換されていてもよい(ここで、nは、0〜2てあり、R5は、水素、アルキ ル、置換アルキル、シクロアルキルまたはC6−C12アリールである)環式また は多 環式芳香族C3−C12である] で示される請求項13記載の方法。 15.請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物およびα−レセプター拮抗化 合物を別々に連続投与するか、または同時投与することからなる活性治療物質と しての請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物およびα−レセプター拮抗化合 物の使用。 16.請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物およびα−レセプター拮抗化 合物を別々に連続投与するか、または同時投与することからなる良性前立腺肥大 症治療薬の製造における請求項1〜7のいずかれ1項記載の化合物およびα−レ セプター拮抗化合物の使用。 17.請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物およびミノキシジルを別々に 連続投与するか、または同時投与することからなる活性治療物質としての請求項 1〜7のいずれか1項記載の化合物およびミノキシジルの使用。 18.請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物およびミノキシジルを別々に 連続投与するか、または同時投与することからなる男性型禿頭症治療薬の製造に おける請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物およびミノキシジルの使用。 19.請求項1記載のケトン還元生成物。 20.C17位置換基が式 [式中、AおよびRは、請求項2記載の定義と同じである] で示される請求項2記載の化合物のケトン還元生成物。
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