JPH08502446A - 円筒型回転ボールミルまたは同様の粉砕手段を装備したミルのための方法及び装置 - Google Patents

円筒型回転ボールミルまたは同様の粉砕手段を装備したミルのための方法及び装置

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JPH08502446A
JPH08502446A JP6510644A JP51064494A JPH08502446A JP H08502446 A JPH08502446 A JP H08502446A JP 6510644 A JP6510644 A JP 6510644A JP 51064494 A JP51064494 A JP 51064494A JP H08502446 A JPH08502446 A JP H08502446A
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フランシス トマルト
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スレグタン エス.アー.
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Abstract

(57)【要約】 少なくとも2つの粉砕コンパートメント(1,2)に分割され、その上流から下流にむかって掃気流(14)が通過し、閉回路中で作用する回転ボールミル(4,5)または同様の粉砕手段を備えたミルとそのミルを使用する粉砕方法であって、前記ミルは2つの粉砕コンパートメント(1,2)の間に、スロット(10)が形成されている上流壁(8)及び下流壁(9)によって画成される小コンパートメント(7)を形成する少なくとも1つの隔壁(3)を有し、隔壁(3)は材料を持ち上げる手段(12)を有するが材料を下流へ向けるための機械的手段を有しておらず、材料は隔壁(3)の小コンパートメント(7)を直径方向に循環することができる。前記ミルは、また、ミルを通過する材料の質量を調整する手段及び粉砕手段内を通過する掃気の量を調整する手段を有する。この粉砕方法は、材料が下流壁(9)の中心部を通過するのを阻止する手段を設けた隔壁(3)を利用し、隔壁(3)よりも上流の粉砕コンパートメントから下流のコンパートメントへの材料の移送を主として、a)隔壁(3)よりも上流のコンパートメントと下流のコンパートメントとに存在する材料内の圧力差と、b)ミルを通過する掃気の量との複合作用によって行うことを特徴とする。隔壁(3)によって形成される小コンパートメント(7)内の材料レベルを、ミルを通過する材料の質量及びミルを通過する空気の量を設定することによって調整する。

Description

【発明の詳細な説明】 円筒型回転ボールミルまたは同様の粉砕手段を 装備したミルのための方法及び装置 発明の主題 本発明は隔壁によって分離された少なくとも2つの粉砕コンパートメントを含 み、掃気流(current of sweeping air)を通過させ、閉回路で作用する円筒型 回転ボールミルまたは同様の粉砕手段を装備したミルのための方法及び装置に係 わる。 2つの粉砕コンパートメントの間に配置される、これも本発明の主題である隔 壁が上流側コンパートメントにおける材料量の制御を可能にする。 公知技術 本発明は、特に閉回路式のセメント用ボールミルまたは同様の粉砕手段を装備 したミルのための方法及び装置に係わる。一般に、この種のミルは2つのコンパ ートメント、即ち、直径が90〜60mmのボールを収容した予備コンパートメ ントと、直径が40〜20mmのボールを収容した仕上げコンパートメントとを 有する。粉砕中に生ずるダスト及びセメントの過熱を避けるため、上流から下流 にむかってセメントミルを掃気流が通過する。ミルの第1及び第2コンパートメ ントを分離する隔壁が中間隔壁と呼称される理由もここにある。 セメントミルにおいては、約80%が20〜25mm以下の粒度で原料が投入 され、第1コンパートメントはこれを約100%が5mm以下、95%が2.5 mmとなるまで粉砕する。実際には、すぐれた粉砕効率を得るためには第2コン パートメント内に多量の 20mmボールが存在しなければならず、しかもこれらのボールが効果的に作用 するためには第2コンパートメント入口における材料の粒度が上記値であり、特 に5mm以上の粒子が事実上皆無でなければならない。 セメントミルにおいて、中間隔壁は下記の機能を果さねばならない: −大きいボールを上流側に保持すると共に、第2コンパートメントの細かい投 入材料を下流側に保持する; −粗い粒子が第1コンパートメントから移行するのを阻止する; −充分に細かい材料粒子の第2コンパートメントへの通過を許す; −掃気の通過を許す。 上記機能は一重壁または二重壁隔壁で行うことができる。本発明は、二重壁隔 壁に係わる。 実際には、一重壁隔壁は最近のセメントミルにほとんど採用されていない;な ぜなら、両面が摩耗するため耐用寿命が余りに短く、しかもミルの軸方向応力に 対する抵抗力が充分でないからである。さらに、一重壁の場合、第1コンパート メントの充填度に対する掃気の影響が極めて小さく、掃気を制御手段として利用 するという本発明の重要な特徴を効果的に生み出すことができない。 特許DE−A−2,133,431号は、セメントミルの粉砕コンパートメン トを分離する二重壁隔壁の典型的な実施例を記述している。この隔壁は透かしセ グメントから成るフレームを含み、上流側ではセメントが隔壁に流入するのを可 能にするグリルが、下流側では中央放出口を形成するシールド板がそれそれフレ ームにボルト止めされている。グリルもシールド板も片面だけが強 く摩耗するから一重壁構造の隔壁よりも耐久性がすぐれている;なお、交換する 場合、フレームはそのまま引続き使用される。 中間隔壁の上流壁グリルには約6mmのスロットを形成してあり、スロットの 周縁はボールの衝突によりやや変形するから、5mm以上の粒子はこれらのスロ ットを通過できない。スロットがこれ以上大きければ、ミルの動作に異常が起こ った場合、たとえ短時間であっても大き過ぎる粒子が第2コンパートメントへ流 入し、この粒子を粉砕するには小さ過ぎる20mmボールに捕捉されたままとな り、数日間ミルを運転不能に陥れ、その結果、処理能力の損失は20%にも達す るおそれがある。 中間隔壁の上流壁スロットを寸法設定することによって第1コンパートメント 出口における第1の粒度条件、即ち、100%が5mm以下という条件を満たす ことはできるが、第2の条件、即ち、95%が2.5mmという条件を満たすス ロットを形成することは不可能である。耐摩耗性という観点からの隔壁の上流壁 として使用される鋳鋼板に充分小さい開口を設けることは不可能である:金属を 鋳造加工する際にスロットを得るために使用されるサンドコアには必要とする機 械的強度がないからである。必要とする小さいスロットを形成できるとしても、 セメントミルを通過するセメント及び空気の極めて高い流量に対応するには通過 面積が不足であるから、これらのスロットを利用することはできない。 従って、材料が中間隔壁と境を接する出口端に達した時には材料が完全に予備 粉砕されているように第1コンパートメントが作用しなければならない。そうす れば、粗い粒子だけは残して上流壁を自由に通過するからである。 閉回路式の大型セメントミルでは、第1コンパートメントにお ける材料の滞留時間が約2〜3分間である。このような条件下で材料を所望の粒 度にまで粉砕するには、滞留時間が重要な要素である。 滞留時間はコンパートメントの材料充填度に直接左右され、もし材料が少な過 ぎると粉砕ボール間での滞留時間が短過ぎることになり、材料が多過ぎると滞留 時間が長過ぎることになり、粉砕ボールの作用が著しく弱められる;いずれの場 合にも、第1コンパートメントにおける粉砕が不充分となり、材料が最適条件で 予備粉砕されなくなる。 フレームセクターにはリフター(lifter)を設けてあり、ミルの回転中、この リフターがグリルのスロットを通過した材料をミルの上部まで持ち上げ、ここか ら材料を円錐体(cone)へ落下させると、円錐体が材料を下流側コンパートメン トにむかって流動させる。円錐体の中心において、グリルは空気を通過させると ともに、ボールが一方のコンパートメントから他方のコンパートメントへ移行す るのを阻止する。ミルが搬送を要求されるかもしれない極めて高いスループット (throughput)を処理するにはリフト手段も円錐体も極めて強力でなければなら ず、隔壁へ流入する材料はあっという間に第2コンパートメントへ移送されるか ら、隔壁の二重壁によって形成される小コンパートメントはほとんど材料を含ま ず、第1コンパートメント内の材料に対して果す保持作用は取るに足りない。 セメントミルにおいて、第1コンパートメントのボールは直径が90〜60m mであり、ミルに供給される材料を粉砕するには比較的大きい。このようなボー ルは材料に対する透過性が極めて高く;特許DE−A−2,133,431号の 隔壁と同様に中間隔壁によって制限しなければ第1コンパートメント内の材料が 少なくな り過ぎる。 第1コンパートメント内の材料が少な過ぎると滞留時間も短過ぎることになり 、第2コンパートメントへの予備処理が不充分になるばかりか、ほかにも下記の ような問題を伴なう: −ボールの一部が材料なしで作用するから効率損につながる、 −摩耗し易いミルのシールド及びボールは経済性の観点から極めて硬い鋳造合 金から成り、ボールと混合される材料が少な過ぎると、この鋳造体が欠けたり割 れたりしてメンテナンス上の問題を生じさせ、極めて高価につく効率損を招く。 特許GB−A−1,248,251号は中心部を除いてスロットを有する上流 壁と、適宜にメッシュで保護される中央開口を除いては無孔の下流壁から成る特 殊な形態の隔壁を開示しており、好ましい実施例では隔壁内にリフターを設けず 、溢れによって下流側コンパートメントへ材料を放出する。この隔壁を使用した 場合、第1コンパートメント内の材料が過剰になり易く、これを修正するには逆 に中心開口の直径を大きくする以外に方法がない。 多過ぎも少な過ぎもしない処理条件に適した量のセメントを第1コンパートメ ントに維持する必要上、ボールと混合される材料の量を調整自在に制御するため 中間隔壁を利用する試みが近年いくつかなされている。しかし、機械的な理由で いずれの試みも久しく成果を上げていない。例えば、特許US−A−1,787 ,897号の場合、調整可能な部品が早い時期に故障する。 セメントミル第1コンパートメント内の材料レベルの確実な制御を意図して、 最近新しいタイプの隔壁が提案されている。 最も有効と判明した方法は二重壁式隔壁を使用し、両壁間の材料レベルを制御 し、隔壁の上流側に位置するコンパートメン ト内の材料レベルが事実上隔壁内のレベルによって決定されるようにするという ものである。 ベルギー特許BE−A−763,140号は、ミルの運転中連続的に作動させ ることができる回転羽根を有する隔壁を対象にしている。羽根の回転が隔壁及び 上流側コンパートメント内のレベル制御を可能にする。しかし、粉砕工場の環境 内では羽根の制御が困難であることが実証されており;種々の改良にもかかわら ず、ベルギー特許BE−A−736,140号に開示された羽根の制御は所期の 信頼度には到達できず、この隔壁はほとんど実用に供されていない。 ベルギー特許BE−A−851,835号は、手動制御される回転羽根を有す る隔壁を対象にしている。この種の隔壁は出現して以来広くセメント業界で開発 を重ねられ、レベル制御可能な隔壁という着想がセメント業界にあまねく普及し ている。しかし、羽根を回転させるにはミルを停止させ、放冷させ、第2コンパ ートメントのマンホールを開放してミルの中へ入らねばならない。この作業には 合計数時間を要し、セメントミルによっては製品のタイプを1日に数回変更する から、製品のタイプごとに羽根の制御を考慮することは不可能である。従って、 羽根は各製品タイプに最適とはいえない、すべての製品タイプに共通の妥協的な 位置に羽根を設定することになる。さらに、ミルに供給される材料の粉砕特性が 変われば、材料の投入量も変える必要がある。例えば、材料が水分を含んでいる 場合に粉砕を最適化するには、第1コンパートメントにおける材料の量を減らす のが有益である。従って、ベルギー特許BE−A−851,835号の隔壁は興 味深い解決ではあるが、ミルの運転中に調整することができないから、欠陥のあ る解決である。 特許DE−A−3,903,256号は他の解決を提示している;隔壁内の材 料レベルを制限するため、リングの位置を調整することにより、リフターが装着 されている周縁域から中心にむかって材料が逃げるための通過孔を調節自在に囲 む。特許DE−A−3,903,256号の隔壁にも特許BE−A−851,8 35号の隔壁と同じ欠点がある:即ち、いずれもミルを運転しながら連続的に制 御することはできない。 要約すると、既存の二重壁式中間隔壁は下記の2種類に分けることができる: −主として一連のリフターと、一方のコンパートメントから他方のコンパート メントへ製品を搬送するための円錐体から成る機械的搬送手段を含む隔壁。場合 によっては、円錐体の代りに例えばベルギー特許BE−A−851,835号に おける羽根の傾斜端板のような他のそらせ手段(diverting device)が採用され ;隔壁内の充填度を設定する上記特許BE−A−851,835号の回転羽根の ような制御手段を設けることもある。しかし、原理はやはり隔壁を介して材料を 機械的に搬送するというものである。 −溢れ限界、例えば、特許GB−A−1,248,251号における中心孔の 直径を寸法設定することによって、上流側におけるレベルを確保するバリヤー効 果を利用する隔壁。上述した特許US−A−1,787,897号の隔壁はこれ に似ているといえる;もし機構が正しく作動するように製造することができれば 、上流壁のスロットを周縁部から中心部にむかって漸進的に閉じることができ、 スロットを漸進的に閉じることによって限界を調整できるバリヤー効果が得られ る。 発明の目的 本発明の目的は、円筒型回転ボールミルまたは同様の粉砕手段を有するミルの ための方法及び装置において、ミルにおける材料量の制御を可能にし、簡単かつ 効率的であって公知技術の欠点がなく、特に材料量の連続制御を可能にする方法 及び装置を提供することにある。 本発明の他の目的は、公知技術のものよりも高い効率を有する粉砕方法及び粉 砕装置を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、装置の摩耗を、従って、コストを軽減する粉砕方 法を提供することにある。 さらに具体的には、特に簡単な、従って、製造コストの低い円筒型回転ミルの ための隔壁を提供することにある。 発明の主な特徴的要素 本発明は、少なくとも2つの粉砕コンパートメントに分割され、上流から下流 にむかって掃気流を通過させる閉回路を構成し;2つの粉砕コンパートメントの 間でスロットを有する上流壁及び下流壁によって画成される小コンパートメント を形成し、材料を下流に向けるためのいかなる機械的手段をも持たず、材料を持 ち上げて材料が小コンパートメント内を直径方向に循環できるようにするリフト 手段を含む少なくとも1つの隔壁と;ミルを通過する材料の質量を制御する手段 及びミルを通過する掃気量を制御する手段とを含む回転ボールミル、または同様 の粉砕手段を有するミルによる粉砕方法において、 材料が下流壁の中央部を通過するのを防ぐ手段を有する隔壁を使用し、 隔壁の上流側に位置する粉砕コンパートメントから下流側に 位置するコンパートメントへの材料の移行が主として a)隔壁の上下流に位置する両コンパートメントに存在する材料内の圧力差と 、 b)ミルを通過する掃気量 の組合わせ効果によって行われ、隔壁によって形成される小コンパートメント内 の材料のレベルを、ミルを通過する材料の質量及び掃気量を設定することによっ て制御できること、を特徴とする方法に係わる。 本発明は上記方法を実施するための装置、特に上記方法において使用される隔 壁にも係わる。本発明の隔壁は、もはや上流から下流への機械的搬送手段もバリ ヤー効果も含まず、隔壁の上流側の粉砕コンパートメントから下流側コンパート メントへの材料搬送は主として隔壁の上下流側のコンパートメント内に存在する 材料内の圧力差によって行われ、2次的には掃気によって行われ、ミルの運転を 中断することなくミルを通過する材料の質量及び掃気量を設定することによって 材料レベルを制御することができる。 正確には、本発明は、パイロットステーションにおけるボールミルまたはボー ルと同様の粉砕手段(判り易くするため、“ボールまたはこれと同様の粉砕手段 ”を一括して“ボール”と記述する)を有するミルを材料が通過するプロセスの 詳細な研究に基づき、この研究によって以下に要約するような所見が得られた。 材料がボールミル内を進むためには、材料内の駆動圧がボールによる圧力降下 よりも大きくなければならず、材料内の圧力と、ボールと混合される材料の量と の間に、ある関係が成立する。 ミルにおいて、ボールが所定の寸法を有し、スループットが次第に増大すると 、ボール内の空隙が埋まり、空隙が埋まるとボールが互いに離れ;この過程で材 料の量が増大し、材料内の圧力が上昇する。材料充填度が限界点を超えると、材 料の移行が停止して材料内の圧力が降下し、この状態が長く持続すると停止に至 る傾向がある。 ボールが小さければ小さいほど透過性が低くなり、材料通過に対する抵抗が増 大し、流量が小さくなり、空隙が埋まってボールが互いに離間し、材料の前進が 止む。 本発明は、特にセメントミルのための方法及び装置に係わり、セメントミルで は第2コンパートメントのボールが比較的小さいから、その透過性は比較的低い :ミルの設定スループットで出口にむかって材料を進めるのに必要な材料内の圧 力に達するのは、コンパートメントが充分に充填されている場合に限られる。 ボールのサイズが大きく、従って、その透過性が高い第1コンパートメントに おいては材料内の圧力は低いままであり、コンパートメントが充分に充填されて いなくても材料は進行する。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の隔壁を装備したミルの図解的な部分縦断面図である。 図2は、本発明の好ましい1実施例としての隔壁部分、より正確には2つのフ レームワークセクターが見えるようにグリルの一部を除いてミル入口側から見た 隔壁の1/4を示す。 図3は、2つのフレームワークセクター間を通るIII−III線に沿って図2の隔 壁を示す断面図である。 図4は、本発明の隔壁の他の実施例を図3の中心部分に相当す る断面に沿って示す。 図5は、本発明の装置に好適な掃気回路のブロックダイヤグラムである。 発明の好ましい実施例の説明 本発明の方法及び装置の作用原理をボールミルの一部を示す図1を参照して説 明する。ミルは、隔壁3によって仕切られた2つのコンパートメント1及び2を 有する。公知のように、ボールミルは水平軸線を中心に回転するように支持され 、駆動される。図1に示すように、材料はコンパートメント1の入口で搬入され 、コンパートメント2の出口で搬出され、その材料の搬入及び搬出装置は公知で あるから図示しない。 構造を見易くするため、ミルを図解的に示し、円筒体を保護するシールドも隔 壁3の構造細部も省略してある。コンパートメント1及び2にはボール4及び5 と材料とが部分的に充填されている。 中間隔壁が小コンパートメント7を形成し、その上下流壁8,9にはスロット 10を設けてある。ここでは上流壁のスロットがプレート11によって閉ざされ 、コンパートメント2の出口に設けた排水装置も閉ざされ、2つのコンパートメ ントには材料6が適正に充填され、材料及び空気の供給が遮断され、ミルが回転 中であると想定する。 小コンパートメント7内の圧力がコンパートメント2内の圧力と等しくなるま でコンパートメント2に存在する材料6内の圧力の作用下に材料6が隔壁のスロ ット10及び下流壁9を通過する。 ミルの出口が開放され、プレート11が取外され、ミルの所定スループット量 が設定されれば、第1コンパートメント1内の圧 力が隔壁3内の圧力、従って、第2コンパートメント内の圧力よりも大きい場合 にだけ材料6は第1コンパートメント1から隔壁3内へ進入することができる: 第1コンパートメントから第2コンパートメントへの材料移行は隔壁の上下流の 両コンパートメントに存在する材料内の圧力差の作用下に起こる。従って、第1 コンパートメント内の圧力、即ち、材料の充填度は第1コンパートメント内の投 入材料の透過性ではなく第2コンパートメント内の比較的透過性の低い投入材料 によって決定される。 本発明が対象とするのは閉回路ミルである。公知のセメントミル構成では、同 じく閉回路タイプであってもミルの入口(図1のコンパートメント1)で原料が 供給され、ミルを通過したのち、エレベータに放出され、これによってダイナミ ックセパレータへ搬送される。このダイナミックセパレータは、完全な製品を粉 砕不充分な製品から分離する。前者は回路から放出され、後者はミル入口へ戻さ れて原料に混入される。最新の閉回路ミルにはダイナミックセパレータからミル へ戻される材料の量を測定する手段と、制御装置を介して原料の供給速度及びセ パレータからミルヘ戻される量を制御するために回路のパラメータに作用する手 段とを設けてある。原料供給量とセパレータからミルへの返送量との合計がミル を通過する材料のスループット量である:従って、このスループット量は回路の パラメータに作用する手段を制御する装置によって制御され、増やしたり、減ら したり、設定値に維持したりすることができる。 ミルのスループット量を設定することで第2コンパートメント内の圧力、即ち 、既に述べたように、第1コンパートメントに保持される材料の量が修正される 。 本発明の隔壁を装備する粉砕回路でも、第1コンパートメント に保持すべき材料の量はスループット量を設定する際に考慮される。ただし、ス ループット量の選択は回路の運転に大きく影響し、特に仕上がり製品の微粉度( finess)に影響する。質量スループットを設定するには、個々の回路によって異 なる多くの要因を考慮しなければならない。多くの場合、最適スループット量が 必ずしも第1コンパートメントの理想的充填にはつながらない。 本発明の装置は、第1コンパートメント内に材料が理想的な高さまで充填され るようにするもう1つの手段として掃気流を利用する。 掃気14は上流から下流へむかってミルを通過し、粉砕の過程で発生するセメ ントの過熱やダストを避けるため、その流量を調節することができる。 本発明では、図1の小コンパートメント7に材料を持ち上げるリフト手段12 を設けてあり、隔壁には材料を下流にむかって方向づける装置はいっさい設けず 、材料が小コンパートメント7内を直径方向に循環できるように構成する。 ミルの回転中、リフト手段12はそのサイクルの底部に位置するなら、隔壁内 に保持されている材料を上方へ運び、サイクルの頂部に来たら材料を再び降下さ せる。 材料、好ましくはセメントはその一部が隔壁の小コンパートメントを直径方向 に通過し、掃気14と強く混合されて上流壁のスロット10から隔壁へ流入し、 下流壁のスロットから隔壁を出てボールの軌道からそれる。 下流壁の中央部15は無孔である。具体的には、もし空気/セメント混合流が 隔壁中央を通って隔壁を出るのを妨げられないとしたら、第1コンパートメント から第2コンパートメントへの 材料移行の大部分は、下流壁中央部15を空気/材料混合流が通過することによ って行われ、隔壁の上下流コンパートメントに存在する材料内の圧力差の作用に 取って代わることになり、上流コンパートメントの適正な充填が保証されなくな る。 隔壁における空気/セメント混合の有効性をみてみると、空気流量を僅かに変 化させても隔壁から空気によって搬出されるセメントの割合に対する影響は大き く、粉砕チェンバ中での影響よりも大きい。 図1のミルが平衡状態にある時に掃気流を増やすと隔壁にアンバラスが生じ、 上下流間の圧力差によって移送される材料の一部が空気によって搬送され、スル ープット量を低下させたのと同じ結果となり、第1チェンバ内の材料レベルが降 下する。逆にもし掃気量を減らせば第1チェンバ内の材料レベルが上昇する。 図2及び3は、本発明の隔壁の好ましい実施例を示す。 隔壁は回転ボールミルの2つの粉砕コンパートメントの間に設けられており、 ミルは閉回路構成であり、上流から下流へ掃気流がミル内を通過する。 図2ではミルの入口側から見た隔壁を示してあり、2つのフレーム素子16の 上流面17が見えるように、2つのグリル22及び2つのグリル23を取り除い てある。ミルは矢印方向に回転する。 フレーム素子は鋳鋼製である。その基部18はU字を形成し、ミル円筒体19 の孔20及び基部18の孔21を介して基部18をミル円筒体19にボルト止め してある。繁雑になるのを避けるため、図2及び3にはボルトを図示しない。 フレーム素子16の上流面にはグリル22,23及びリング素子24が装着さ れている。これらは孔25,26,27,28を介してフレーム素子にボルト止 めされている。素子16はグリル及びリング素 子を正しく位置ぎめできるようにボルトの部位で広くなっている。 フレーム素子の下流面30は上流面17と対称であり、上流側のグリル22, 23、及びリング素子24と同様のグリル31,32、及びリング素子24が素 子16にボルト止めされている。 フレーム素子の上下流面17,30及び基部18は並んだフレームにおいて交 互に現われる長いフラット部33と短いフラット部34とを介してつながってい る。フラット部33,34はフレーム素子のコアを形成し、図1に示すように上 下流側で隔壁に隣接する粉砕コンパートメントを一部満たすボールによって起こ される軸方向スラストに対する剛性を確保する。 フラット部33,34は材料を持ち上げるリフト手段としても作用する。長短 交互であるから隔壁周縁部から完全に自由な中心部にむかってセメントが容易に 通過し、従って、ミルの回転中フラット部33,34から投げ出されると、材料 は隔壁内を直径方向に循環することができ;空気及びセメントの有効な攪拌効果 が得られる。 経験に照らして最も摩耗し易いグリル22には、グリル上をボールが転動する のを、従ってグリルが摩耗するのを軽減するためのリブ35を設けてある。グリ ル22,23の最も摩耗し易いボルト孔を突起36が保護する。グリル22,2 3及びリング素子24には凹部37,38,39を形成してあり、これにボルト ヘッドを嵌め込んで沈頭させることにより、ボルトヘッドを摩耗から保護する。 グリル22,23には6mmスロット40を形成し、公知技術の項に述べたよう な理由から5mmよりも大きい未粉砕粒子を捕捉する。 上流及び下流側でリング素子24がフレーム素子16の基部18 を摩耗から保護する。その高さは円筒体19の隔壁に隣接するシールド(図示せ ず)と同じである。従って、円筒体のシールドを分解しなくてもグリル23,3 2を分解することができ、メンテナンスの面で極めて有益である。 隔壁のすべての素子、特にフレーム素子16、グリル22,23,31,32 、及びリング素子24はミルの入口開口/ジャーナルからミルに挿入できるよう に設計されている。グリルは2つのグループに分けられ、グリル22及び31が 最も摩耗し易い場所を占め、グリル22及び31の交換時にもグリル23及び3 2はそのまま使用できることが多い。 グリル22には厚い中央メッシュ41を取り付けるための切れ込み29があり 、メッシュには第1コンパートメントで粉砕されなかった粒子を捕捉できるほど 小さく、しかし掃気の一部を通過させることのできるスロット42を設けてある 。 グリル22,23のスロットの自由面積、即ち、ボールの通路から外れた面積 は、大抵の場合、極度の圧力降下を招くことなくミルの掃気を残らず通過させる には不充分である。 グリル31,32には通過面積が最大となるように12mmスロット43を設 けてある。これらのグリルの機能は隔壁へのボール進入を防止する一方、できる だけ広い面積に亘って隔壁を第2コンパートメントと接続することにあり;グリ ル22,23を通って隔壁及び第2コンパートメントに流入する粒子を制限して はならない。 グリル31,32はグリル22,23と対称であり、スロットの幅だけがグリ ル22,23と異なる。グリル31にもグリル22の切れ込み29と同様の切れ 込み44がある。この切れ込み44には金属板45が取り付けられ、下流壁の中 央部を通って材料が移行するの を阻止する手段を形成している。 12mmスロットを設けたから、グリル31,32の有効通過面積はグリル2 2,23及び中央メッシュ41の合計有効表面積に相当する。 隔壁には材料を下流にむかって方向づけるいかなる機械的装置も設けてはいな い。 図1に図解した隔壁に関しては、実質的には下記効果が組み合わされることで 上流側の粉砕コンパートメントから下流側のコンパートメントへ材料が移行する : a)隔壁の上流及び下流のコンパートメント内に存在する材料内の圧力差、及 び b)ミルを通過する掃気量。 隔壁を装備した粉砕回路に回路のパラメータを調整する装置を設け、これによ ってミルのスループット量を制御し、好ましくは管理ソフトウエアを利用してこ れを設定値に維持することができる。 設定値は、好ましくはセメントに要求される微粉度に応じて選択する。 流量を調整できる掃気流は、上流から下流へミルを通過する。第1コンパート メントと一線上に並べてミルの近傍に設けた電気的ピックアップがこのコンパー トメント内の材料質量の相対測定値を示す。調整装置は掃気流量を制御すること によって、電気的ピックアップの設定値を維持する。 ミルのスループット量の設定値を選択することで隔壁によって形成される小コ ンパートメント内の材料のレベルをあらかじめ調整することができ;電気的ピッ クアップの設定値は第1コンパートメントの最適充填量を決定する隔壁内におけ る材料のレ ベルと対応することになる。電気的ピックアップに対して掃気流量が追随して絶 えずその流量を修正することにより、ミルの運転に変動が生じても第1コンパー トメントの最適充填を維持する。 図2及び3の隔壁は簡単、頑丈かつ耐摩耗という形で本発明の隔壁の特徴的要 素を兼備し、第1コンパートメントにおける材料のレベルを連続制御するための 極めて効果的な解決を可能にする。 隔壁の中央部が金属板45によって下流にむかって完全に閉ざされているとい う事実は、第2コンパートメントからボールが隔壁へ進入するのを必然的に阻止 するが、このことは既存の隔壁に比較して極めて有益である。 フレーム素子16は、鋳鋼ではなく機械的に組み立てたり溶接したりした金属 板で形成してもよく、隔壁の素子を入口開口からミルへ挿入できず、小さいマン ホールを通過しなければならない場合にこの解決は有益であることが多い;その 場合、フレーム素子を部分に分割し、マンホールを通過させたのちにこれらの部 分を溶接する。この場合、中央メッシュ41及び金属板45を2つの部分に分け てマンホールを通過させ、ミルの中でこれらの部分を溶接で本来の形にする。 下流壁のグリルのスロットの表面積が掃気の通過を可能にするのに充分でなけ れば、下流壁中央部の一部にまでスロットを形成し、それと同時に多量のセメン トがこのスロットを通過するのを防ぐバッフルを設ける。例えば、図4では中央 下流板45の中心にスロットを設けてある。頂部が円形のバッフル46が下流側 中央プレートの孔あき部分と上流側メッシュ41の中央部とを連結し、前記バッ フルは途中から縮径しているから隔壁内を 材料が直径方向に通過するのを妨げることはほとんどない。第1コンパートメン トからのボール及びセメントの通路はメッシュ41の中央部前方から事実上それ ているから、バッフルを通過し、下流中央プレート及び第2コンパートメントの スロットにむかって運ばれる空気はほとんどセメントを搬送しない。バッフルを 通過する空気量をその縮径部によって制限する限り、隔壁によって形成されるコ ンパートメントを通過するセメントからこのセメントを差引いても、隔壁内のレ ベル制御が混乱することはほとんどない。図4のバッフル46は、メッシュ41 及びプレート45にそれそれ溶接されたフランジ47,48によって保持される 。 最近のセメントミルでは、仕上がり製品の温度を有効に制御するため、ミル出 口における空気温度を一定に維持する対策が取られている。 この場合、図5に示すようにミルの空気回路を構成するのが有益である。空気 はミル50の入口49から回路に流入し、放出ボックス51で回路から放出され 、このボックス51においてセメントが空気から分離され、二重弁53によって 隔離されているシュート52を介して取り出される。この時点で未だダストを含 んでいる空気をパイプ54を介して除塵バッグフィルタ55に回収し、空気から ダストを除去する。スクリュウ56によってダストを取除き、調達可能な、また は図示しない調整自在な羽根を有するファン57によって吸引する。 空気流量は59において測定される。通気口60に至る排気パイプにT61を 設け、これによって空気の一部をパイプライン62を介してミルの入口へ分流さ せる。Tの下流側にはモータ駆動される調整弁63がある。空気の温度は64に おいて測定される。 第1コンパートメントにおける材料の量は例えばミルの近くに配置した電気的 ピックアップ65によって測定する。65によって得られた測定値に応じて調整 システムが第1コンパートメント内の材料投入量を適正に維持するように空気流 量の設定値を決定する。 設定空気流量は、ファン57の速度/羽根を調整することによって得られる。 新鮮な空気とミル入口49への還流空気との相対量の調整を可能にする弁63 の位置を設定することによって、空気の相対的混合量を一定に保つ。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年10月20日 【補正内容】 明細書 円筒型回転ボールミルまたは同様の粉砕手段を 装備したミルのための方法 発明の主題 本発明は隔壁によって分離された少なくとも2つの粉砕コンパートメントを含 み、掃気流(current of sweeping air)を通過させ、閉回路で作用する円筒型 回転ボールミルまたは同様の粉砕手段を装備したミルのための方法に係わる。 2つの粉砕コンパートメントの間に配置される隔壁が上流側コンパートメント における材料量の制御を可能にする。 公知技術 本発明は、特に閉回路式のセメント用ボールミルまたは同様の粉砕手段を装備 したミルのための方法及び装置に係わる。一般に、この種のミルは2つのコンパ ートメント、即ち、直径が90〜60mmのボールを収容した予備コンパートメ ントと、直径が40〜20mmのボールを収容した仕上げコンパートメントとを 有する。粉砕中に生ずるダスト及びセメントの過熱を避けるため、上流から下流 にむかってセメントミルを掃気流が通過する。ミルの第1及び第2コンパートメ ントを分離する隔壁が中間隔壁と呼称される理由もここにある。 セメントミルにおいては、約80%が20〜25mm以下の粒度で原料が投入 され、第1コンパートメントはこれを約100%が5mm以下、95%が2.5 mmとなるまで粉砕する。実際には、すぐれた粉砕効率を得るためには第2コン パートメント内に多量の 特許AU−B−485 735は、第1コンパートメントを適当に充填するこ との効果的な影響について記述し、それを被粉砕材料の隔壁内における堆積によ って形成されるダムを利用して達成すべきことを提案している。 この特許は、機械的手段による規制によって上述の材料のダムのレベルを利用 できる可能性を開示している。 この特許はまた、隔壁構造を改変することによって上述の材料のダムのレベル を採用できる可能性を開示している。 特許US−A−3,144,212は、湿式法にのみ適用可能な解決策を開示 している(第1欄、第9、第10行目参照)。隔壁の中心部は閉じており、材料 は、下流側コンパートメント寄りにある円形壁のスロットを通って隔壁から外に 出て下流側コンパートメントに向かう。液体の流動性は、乾燥材料のそれとは明 らかに異なるから、この特許の解決策を乾燥材料の粉砕装置及び方法にまで敷衍 することはできない。 発明の目的 本発明の目的は、円筒型回転ボールミルまたは同様の粉砕手段を有するミルの ための方法において、ミルにおける材料量の制御を可能にし、簡単かつ効率的で あって公知技術の欠点がなく、特に材料量の連続制御を可能にする方法を提供す ることにある。 本発明の他の目的は、公知技術のものよりも高い効率を有する粉砕方法を提供 することにある。 本発明のさらに他の目的は、装置の摩耗を、従って、コストを軽減する粉砕方 法を提供することにある。 さらに具体的には、特に簡単な、従って、製造コストの低い 円筒型回転ミルのための隔壁を提供することにある。 発明の主な特徴的要素 請求項1の発明は、セメントクリンカーのような乾燥材料の粉砕方法を対象に している。かかる方法は、 (a)それぞれにスロット(10)を形成してある2枚の壁(8,9)から成 る隔壁(3)によって少なくとも第1と第2の2つの粉砕コンパートメント(1 ,2)に分割され、例えばボール(4,5)のような粉砕媒体が充填されている チューブミル(50)を上流から下流にむかって材料(6)が移動し、前記隔壁 を形成する上流壁と下流壁との間の空間が小コンパートメント(7)を形成し、 前記材料が前記スロットを通ってこの小コンパートメントに流入しながら昇降羽 根(12)によって持ち上げられ、機械的手段によって下流へ送られることなく 隔壁(3)の小コンパートメント(7)を直径方向に循環することができるよう にし; (b)前記上流から下流にむかって進む空気流(14)によって前記チューブ ミルを通気し; (c)該チューブミルを出た材料がダイナミックセパレータを通過するように 前記ミルを閉回路中で作用させ; (d)(I)原料を制御するとともに(II)ダイナミックセパレータによって 前記チューブミルヘ返送される不完全粉砕材料を制御することによって、該チュ ーブミルに流入する材料の総量を調整する手段を前記回路に設け; (e)前記チューブミルを通過する空気流(14)の量を調整する手段を前記 回路に設け; (f)前記チューブミルの第1コンパートメント(1)における材料のレベル を相対測定するため該コンパートメントの近傍に 位置するように前記回路に少なくとも1つの電気的音響ピックアップ(65)を 設け、例えばセメントクリンカーのような、乾燥状態の材料を粉砕する方法にお いて、 (g)前記隔壁内の材料(6)が該隔壁の下流壁(9)の周辺部に形成したス ロット(10)を通ってのみ前記隔壁から流出できるように前記隔壁の中心部に 材料の通過を阻止する手段を設け; (h)前記隔壁内において、材料(6)が該材料をミル出口にむかって押すミ ル入口とミル出口との間の粉砕されるべき該材料の圧力差(I)と空気流(II) との複合作用下に材料(6)を下流側の前記第2コンパートメント(2)に向か って搬送し; (i)小コンパートメント(7)内において、2つの目標値、即ち、(I)前 記チューブミルに流入する前記材料の量及び(II)前記ミルを通過する空気量を 一定に保持することによって被粉砕材料(6)のレベルを調整する、 ことを特徴にしている。 隔壁の上流側の粉砕コンパートメントから下流側コンパートメントへの材料搬 送は主として隔壁の上下流側のコンパートメント内に存在する材料内の圧力差に よって行われ、2次的には掃気によって行われ、ミルの運転を中断することなく ミルを通過する材料の質量及び掃気量を設定することによって材料レベルを制御 することかできる。 正確には、本発明は、パイロットステーションにおけるボールミルまたはボー ルと同様の粉砕手段(判り易くするため、“ボールまたはこれと同様の粉砕手段 ”を一括して“ボール”と記述する)を有するミルを材料が通過するプロセスの 詳細な研究に基づき、この研究によって以下に要約するような所見が得られた。 材料がボールミル内を進むためには、材料内の駆動圧がボールによる圧力降下 よりも大きくなければならず、材料内の圧力と、ボールと混合される材料の量と の間に、ある関係が成立する。 ミルにおいて、ボールが所定の寸法を有し、スループットが次第に増大すると 、ボール内の空隙が埋まり、空隙が埋まるとボールが互いに離れ;この過程で材 料の量が増大し、材料内の圧力が上昇する。材料充填度が限界点を超えると、材 料の移行が停止して材料内の圧力が降下し、この状態が長く持続すると停止に至 る傾向がある。 ボールが小さければ小さいほど透過性が低くなり、材料通過に対する抵抗が増 大し、流量が小さくなり、空隙が埋まってボールが互いに離間し、材料の前進が 止む。 本発明は、特にセメントミルのための方法及び装置に係わり、セメントミルで は第2コンパートメントのボールが比較的小さいから、その透過性は比較的低い :ミルの設定スループットで出口にむかって材料を進めるのに必要な材料内の圧 力に達するのは、コンパートメントが充分に充填されている場合に限られる。 ボールのサイズが大きく、従って、その透過性が高い第1コンパートメントに おいては材料内の圧力は低いままであり、コンパートメントが充分に充填されて いなくても材料は進行する。 図面の簡単な説明 図1は、本発明に係る方法を実施するための隔壁を装備したミルの図解的な部 分縦断面図である。 図2は、本発明の好ましい1実施例としての隔壁部分、より正確には2つのフ レームワークセクターが見えるようにグリルの一 部を除いてミル入口側から見た隔壁の1/4を示す。 図3は、2つのフレームワークセクター間を通るIII−III線に沿って図2の隔 壁を示す断面図である。 図4は、本発明に係る方法を実施するための隔壁の他の実施例を図3の中心部 分に相当する断面に沿って示す。 図5は、本発明の装置に好適な掃気回路のブロックダイヤグラムである。 発明の好ましい実施例の説明 本発明の方法の作用原理をボールミルの一部を示す図1を参照して説明する。 ミルは、隔壁3によって仕切られた2つのコンパートメント1及び2を有する。 公知のように、ボールミルは水平軸線を中心に回転するように支持され、駆動さ れる。図1に示すように、材料はコンパートメント1の入口で搬入され、コンパ ートメント2の出口で搬出され、その材料の搬入及び搬出装置は公知であるから 図示しない。 構造を見易くするため、ミルを図解的に示し、円筒体を保護するシールドも隔 壁3の構造細部も省略してある。コンパートメント1及び2にはボール4及び5 と材料とが部分的に充填されている。 中間隔壁が小コンパートメント7を形成し、その上下流壁8,9にはスロット 10を設けてある。ここでは上流壁のスロットがプレート11によって閉ざされ 、コンパートメント2の出口に設けた排水装置も閉ざされ、2つのコンパートメ ントには材料6が適正に充填され、材料及び空気の供給が遮断され、ミルが回転 中であると想定する。 小コンパートメント7内の圧力がコンパートメント2内の圧力 と等しくなるまでコンパートメント2に存在する材料6内の圧力の作用下に材料 6が隔壁のスロット10及び下流壁9を通過する。 ミルの出口が開放され、プレート11が取外され、ミルの所定スループット量 が設定されれば、第1コンパートメント1内の圧 に保持すべき材料の量はスループット量を設定する際に考慮される。ただし、ス ループット量の選択は回路の運転に大きく影響し、特に仕上がり製品の微粉度( finess)に影響する。質量スループットを設定するには、個々の回路によって異 なる多くの要因を考慮しなければならない。多くの場合、最適スループット量が 必ずしも第1コンパートメントの理想的充填にはつながらない。 本発明の方法は、第1コンパートメント内に材料が理想的な高さまで充填され るようにするもう1つの手段として掃気流を利用する。 掃気14は上流から下流へむかってミルを通過し、粉砕の過程で発生するセメ ントの過熱やダストを避けるため、その流量を調節することができる。 本発明では、図1の小コンパートメント7に材料を持ち上げるリフト手段12 を設けてあり、隔壁には材料を下流にむかって方向づける装置はいっさい設けず 、材料が小コンパートメント7内を直径方向に循環できるように構成する。 ミルの回転中、リフト手段12はそのサイクルの底部に位置するなら、隔壁内 に保持されている材料を上方へ運び、サイクルの頂部に来たら材料を再び降下さ せる。 材料、好ましくはセメントはその一部が隔壁の小コンパートメントを直径方向 に通過し、掃気14と強く混合されて上流壁のスロット10から隔壁へ流入し、 下流壁のスロットから隔壁を出てボールの軌道からそれる。 下流壁の中央部15は無孔である。具体的には、もし空気/セメント混合流が 隔壁中央を通って隔壁を出るのを妨げられないとしたら、第1コンパートメント から第2コンパートメントへの 材料移行の大部分は、下流壁中央部15を空気/材料混合流が通過することによ って行われ、隔壁の上下流コンパートメントに存在する材料内の圧力差の作用に 取って代わることになり、上流コンパートメントの適正な充填が保証されなくな る。 隔壁における空気/セメント混合の有効性をみてみると、空気流量を僅かに変 化させても隔壁から空気によって搬出されるセメントの割合に対する影響は大き く、粉砕チェンバ中での影響よりも大きい。 図1のミルが平衡状態にある時に掃気流を増やすと隔壁にアンバラスが生じ、 上下流間の圧力差によって移送される材料の一部が空気によって搬送され、スル ープット量を低下させたのと同じ結果となり、第1チェンバ内の材料レベルが降 下する。逆にもし掃気量を減らせば第1チェンバ内の材料レベルが上昇する。 図2及び3は、本発明に係る方法を実施するためのの隔壁の好ましい実施例を 示す。 隔壁は回転ボールミルの2つの粉砕コンパートメントの間に設けられており、 ミルは閉回路構成であり、上流から下流へ掃気流がミル内を通過する。 図2ではミルの入口側から見た隔壁を示してあり、2つのフレーム素子16の 上流面17が見えるように、2つのグリル22及び2つのグリル23を取り除い てある。ミルは矢印方向に回転する。 フレーム素子は鋳鋼製である。その基部18はU字を形成し、ミル円筒体19 の孔20及び基部18の孔21を介して基部18をミル円筒体19にボルト止め してある。繁雑になるのを避けるため、図2及び3にはボルトを図示しない。 フレーム素子16の上流面にはグリル22,23及びリング素子24が装着さ れている。これらは孔25,26,27,28を介してフレー ム素子にボルト止めされている。素子16はグリル及びリング素 べルと対応することになる。電気的ピックアップに対して掃気流量が追随して絶 えずその流量を修正することにより、ミルの運転に変動が生じても第1コンパー トメントの最適充填を維持する。 図2及び3の隔壁は簡単、頑丈かつ耐摩耗という形で本発明の方法で使用した 隔壁の特徴的要素を兼備し、第1コンパートメントにおける材料のレベルを連続 制御するための極めて効果的な解決を可能にする。 隔壁の中央部が金属板45によって下流にむかって完全に閉ざされているとい う事実は、第2コンパートメントからボールが隔壁へ進入するのを必然的に阻止 するが、このことは既存の隔壁に比較して極めて有益である。 フレーム素子16は、鋳鋼ではなく機械的に組み立てたり溶接したりした金属 板で形成してもよく、隔壁の素子を入口開口からミルへ挿入できず、小さいマン ホールを通過しなければならない場合にこの解決は有益であることが多い;その 場合、フレーム素子を部分に分割し、マンホールを通過させたのちにこれらの部 分を溶接する。この場合、中央メッシュ41及び金属板45を2つの部分に分け てマンホールを通過させ、ミルの中でこれらの部分を溶接で本来の形にする。 下流壁のグリルのスロットの表面積が掃気の通過を可能にするのに充分でなけ れば、下流壁中央部の一部にまでスロットを形成し、それと同時に多量のセメン トがこのスロットを通過するのを防ぐバッフルを設ける。例えば、図4では中央 下流板45の中心にスロットを設けてある。頂部が円形のバッフル46が下流側 中央プレートの孔あき部分と上流側メッシュ41の中央部とを連結し、前記バッ フルは途中から縮径しているから隔壁内を 請求の範囲 1.(a)それぞれにスロット(10)を形成してある2枚の壁(8,9)から 成る隔壁(3)によって少なくとも第1と第2の2つの粉砕コンパートメント( 1,2)に分割され、例えばボール(4,5)のような粉砕媒体が充填されてい るチューブミル(50)を上流から下流にむかって材料(6)が移動し、前記隔 壁を形成する上流壁と下流壁との間の空間が小コンパートメント(7)を形成し 、前記材料が前記スロットを通ってこの小コンパートメントに流入しながら昇降 羽根(12)によって持ち上げられ、機械的手段によって下流へ送られることな く隔壁(3)の小コンパートメント(7)を直径方向に循環することができるよ うにし; (b)前記上流から下流にむかって進む空気流(14)によって前記チュー ブミルを通気し; (c)該チューブミルを出た材料がダイナミックセパレータを通過するよう に前記ミルを閉回路中で作用させ; (d)(I)原料を制御するとともに(II)ダイナミックセパレータによっ て前記チューブミルへ返送される不完全粉砕材料を制御することによって、該チ ューブミルに流入する材料の総量を調整する手段を前記回路に設け; (e)前記チューブミルを通過する空気流(14)の量を調整する手段を前 記回路に設け; (f)前記チューブミルの第1コンパートメント(1)における材料のレベ ルを相対測定するため該コンパートメントの近傍に位置するように前記回路に少 なくとも1つの電気的音響ピックアップ(65)を設け、例えばセメントクリン カーのよう な、乾燥状態の材料を粉砕する方法において、 (g)前記隔壁内の材料(6)が該隔壁の下流壁(9)の周辺部に形成した スロット(10)を通ってのみ前記隔壁から流出できるように前記隔壁の中心部 に材料の通過を阻止する手段を設け; (h)前記隔壁内において、材料(6)が該材料をミル出口にむかって押す ミル入口とミル出口との間の粉砕されるべき該材料の圧力差(I)と空気流(II )との複合作用下に材料(6)を下流側の前記第2コンパートメント(2)に向 かって搬送し; (i)小コンパートメント(7)内において、2つの目標値、即ち、(I) 前記チューブミルに流入する前記材料の量及び(II)前記ミルを通過する空気量 を一定に保持することによって被粉砕材料(6)のレベルを調整する、 ことを特徴とする前記方法。 2.前記隔壁に流入した空気(14)が該隔壁の下流壁の周辺部に形成したスロ ット(10)を通って該隔壁から流出し、前記壁(9)の中心部が完全に閉鎖さ れていることを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.前記隔壁に流入した空気(14)が該隔壁の下流壁(45)の中心に位置す る穿孔部(41)と該下流壁(45)の周辺部に形成したスロットを通って前記 隔壁から流出するが、被粉砕材料(6)は正確に前記穿孔部の前に置かれ、前記 隔壁の円形壁(41,45)に対して垂直に配置された円形”V”字板のため前 記中心穿孔部を通って前記隔壁から流出できず、かつ、前記”V”字板の直径が 下流壁(45)の前記穿孔部の直径に等しい ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 4.電気的ピックアップ(65)によって与えられる測定値に従って調整装置が 前記チューブミルを通過する空気量を変化させ、前記空気量変化をファン(57 )の速度を変化させるかまたは調整自在な羽根によって行うことを特徴とする請 求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の方法。 5.調整装置が前記チューブミル出口における材料温度、または空気温度を測定 することによって前記チューブミルを通過する空気温度を制御し、所与の目標値 と比較したのち排気口の手前に設けた羽根(63)の開口度を変えることによっ て前記チューブミルに流入する空気の温度を調節することを特徴とする請求項1 から請求項4までのいずれか1項に記載の方法。 6.目標値、測定装置及び調整装置をすべてプロセス制御ソフトウェアによって モニターすることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載 の方法。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 コンパートメントとに存在する材料内の圧力差と、b) ミルを通過する掃気の量との複合作用によって行うこと を特徴とする。隔壁(3)によって形成される小コンパ ートメント(7)内の材料レベルを、ミルを通過する材 料の質量及びミルを通過する空気の量を設定することに よって調整する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも2つの粉砕コンパートメント(1,2)に分割され、上流から下 流にむかって掃気流(14)を通過させる閉回路を構成し;2つの粉砕コンパー トメント(1,2)の間でスロット(10)を有する上流壁(8)及び下流壁( 9)によって画成される小コンパートメント(7)を形成し、材料を下流に向け るためのいかなる機械的手段をも持たず、材料を持ち上げて材料が小コンパート メント内を直径方向に循環できるようにするリフト手段(12)を含む少なくと も1つの隔壁(3)と;ミルを通過する材料の質量を制御する手段及びミルを通 過する掃気量を制御する手段を含む回転ボールミル(4,5)、または同様の粉 砕手段を有するミルによる粉砕方法において、 材料が下流壁(9)の中央部(15)を通過するのを防ぐ手段を設けた隔壁(3 )を使用し、 隔壁の上流側に位置する粉砕コンパートメントから下流側に位置するコンパート メントへの材料の移行が主として a)隔壁の上下流に位置する両コンパートメントに存在する材料内の圧力差と 、 b)ミルを通過する掃気量と の組合わせ効果によって行われ、隔壁によって形成される小コンパートメント内 の材料のレベルを、ミルを通過する材料の質量及び掃気量を設定することによっ て制御できること、を特徴とする前記方法。 2.少なくとも2つの粉砕コンパートメント(1,2)に分割され、上流から下 流にむかって掃気流(14)を通過させる閉回路を 構成し;2つの粉砕コンパートメント(1,2)の間でスロット(10)を有す る上流壁(8)及び下流壁(9)によって画成される小コンパートメント(7) を形成し、材料を下流に向けるためのいかなる機械的手段をも持たず、材料を持 ち上げて材料が小コンパートメント内を直径方向に循環できるようにするリフト 手段(12)を有する少なくとも1つの隔壁(3)と;ミルを通過する材料の質 量を制御する手段とを含む回転ボールミル(4,5)または同様の粉砕手段を有 するミルによる請求の範囲第1項に記載の方法を実施するための装置において、 前記隔壁(3)にその下流壁(9)の中央部を材料が通過するのを阻止する手段 を設けたことを特徴とする装置。 3.隔壁(3)の上流壁(8)のスロット(10)を粉砕不足な材料粒子を捕捉 できるサイズに設定したことを特徴とする請求項2に記載の装置。 4.隔壁(3)の下流壁(9)のスロット(10)を上流壁(8)のスロットよ りも広く、ただし上流コンパートメントのボールが隔壁に進入するのを防ぐのに 充分狭く設定したことを特徴とする請求項2または3に記載の装置。 5.隔壁(3)の上流壁(8)の中央部に掃気が通過可能な表面積を増大するた めのスロット(10)を設けたことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1 項に記載の装置。 6.隔壁(3)の下流壁(9)の中央部(15)が無孔であることを特徴とする 請求項2ないし5のいずれか1項に記載の装置。 7.隔壁が中央部(45)にスロットのある下流壁を有し、材料が前記スロット を通過するのを実質的に防止するバッフル(46)を含むことを特徴とする請求 項2ないし5のいずれか1項に記載の装置。 8.隔壁のリフト手段(12)がミルの軸線と平行に隔壁の上流壁(8)及び下 流壁(9)によって画成される小コンパートメントの全長に亘って延設されたフ ラット部(33,34)から成り;前記フラット部(33,34)が前記小コン パートメントの周縁を起点として長短交互に半径方向に延設され、ミルが静止状 態にある時、ボールによって半径端を画成される基準円周によって長いフラット 部(33)が中心側を制限されることを特徴とする請求項2ないし7のいずれか 1項に記載の装置。 9.掃気量調整手段が調速可能な、または調整自在な羽根を有するファン(57 )から成り、ミル(50)の出口に設けたダストフィルタ(55)を通過したの ちの掃気流量を制御することを特徴とする請求項2ないし8のいずれか1項に記 載の装置。 10.T(61)の下流に、一方は排気弁(60)に向いており、他方はミル入 口に戻るパイプライン(62)に向いている弁(63)を設け、この弁(63) によってミル(50)の入口(49)に還流する空気量を調整することでミル出 口における材料の温度を制御できるようにしたことを特徴とする請求項9に記載 の装置。 11.粉砕される材料のミル出口における温度の設定値に対応 して弁(63)をモータで作動させることを特徴とする請求項10に記載の装置 。 12.掃気量調整手段が隔壁上流に位置する粉砕コンパートメントの材料充填量 の測定値に対応して作用することを特徴とする請求項9または10に記載の装置 。 13.粉砕コンパートメントの材料充填量調整手段を隔壁上流に配置し、電気的 ピックアップ(65)によって検出される測定値に対応して作用させることを特 徴とする請求項12に記載の装置。 14.ミルを通過する掃気量を調整する手段及びミルを通過する材料の質量を調 整する手段を測定パラメータ用の管理コンピュータソフトウエアによって制御す ることを特徴とする請求項2ないし13のいずれか1項に記載の装置。 15.2つの粉砕コンパートメント(1,2)の間に位置してそれぞれがスロッ ト(10)を有する上流壁(8)及び下流壁(9)によって画成される小コンパ ートメント(7)を形成し;材料を下流にむかって方向づけるいかなる機械的手 段も持たず、材料が小コンパートメント(7)内を直径方向に循環できるように 材料を持ち上げるリフト手段(12)を有する請求項2ないし14のいずれか1 項に記載の装置のための隔壁(3)において、前記隔壁が下流壁(9)の中央部 (15)を材料が通過するのを防止する手段を含むことを特徴とする前記隔壁( 3)。 16.下流壁(9)の中央部(15)が無孔であることを特徴とする請求項15 に記載の隔壁。 17.中央部(15)にスロット(10)を有する下流壁(9)を有し、材料が 前記スロットを通過するのを実質的に防止するバッフルを含むことを特徴とする 請求項5に記載の隔壁。
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