JPH08502250A - 成長ホルモン放出ペプチド - Google Patents

成長ホルモン放出ペプチド

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JPH08502250A
JPH08502250A JP6509101A JP50910194A JPH08502250A JP H08502250 A JPH08502250 A JP H08502250A JP 6509101 A JP6509101 A JP 6509101A JP 50910194 A JP50910194 A JP 50910194A JP H08502250 A JPH08502250 A JP H08502250A
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ハフマン,ウィリアム・フランシス
ムーア,マイケル・リー
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Abstract

(57)【要約】 式(I):A−B−E−F−Ala−G−(D−Phe)−U−V−Y−Z[式中、AはHまたはアミノ保護基であるか、あるいはR1がHまたはC1〜4アルキルである場合には不存在;BはGly、Ala、β−Ala、PyrAla、GlnまたはLysであるか、あるいはR1がHまたはC1〜4アルキルである場合には不存在;Eは不存在であるか、あるいはHet−(CR'2mCHR1(CR'2pCO;FはD−trp(R2)、D−NalまたはD−Phe(R2);GはNal(R2)、Trp(R2)またはPhe(R2);UはLys、ArgまたはOrn;VはD−またはL−Gln、NH(CR'2nCOであるか、あるいはYおよびZが不存在である場合にはNH(CR'2n−OH;Yは不存在またはGly;ZはOR''またはNR'R'';RはHまたはC1〜4アルキル;R1はH、C1〜4アルキルまたはNR';R2はH、F、Cl、Br、IまたはNO2;R'はHまたはC1〜4アルキル;R''はHまたはC1〜4アルキル;mおよびnは0ないし3;pは0または1を意味する]で示されるペプチドは、哺乳動物からの成長ホルモンの放出を剌激する。

Description

【発明の詳細な説明】 成長ホルモン放出ペプチド 発明の分野 本発明は、動物における成長ホルモンの増加した放出を引き起こす化合物、該 化合物を含有する医薬組成物および該化合物の使用法に関する。 発明の背景 脳下垂体から放出される媒介物質である成長ホルモン(GH)は、身体組織に おける生理学的および代謝上の変化を引き起こす。組織成長のごとき効果、蛋白 合成速度の増加、エネルギーのための脂肪酸の動員および利用、ならびに炭水化 物の利用減少は、GH分泌によるものである。GH欠乏は、ある種の小人症の例 のごときあるタイプの医学的疾患に関連している。GHはいくつかの天然の分泌 促進物質により放出され調節されている。詳細には、GHは、特に、特異的脳下 垂体受容体に直接作用して放出を起こさせる40〜44個のアミノ酸からなるペ プチドである成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)に応答して放出される。G Hの分泌はソマトスタチン(SRIF)により抑制される。 GHはまた、ある種のより小型の外因性ペプチドによってインビトロおよびイ ンビボにおいて放出される。かかるペプチドは、例えば、米国特許第4,410 ,513号;第4,839,344号,第4,411,890号;4,880, 777号;およびPCT特許出願WO88/09780号(PCT/US88/ 01947号)に記載されている。他の関連ペプチドおよび成長ホルモン放出組 成物は、米国特許第4,223,019号;第4,223,020号;第4,2 23,021号;第4,224,316号;第4,226,857号;第4,2 28,155号;第4,228,156号;第4,228,157号;第4,2 28,158号;第4,880, 778号および第4,410,512号に記載されている。これらのペプチドは 、脳下垂体および視床下部における特異的結合部位により特徴づけられており、 その作用機構はGHRHとは異なっている。コッド(Codd)ら,ニューロファー マコロジー(Neuropharmacol.)第28巻,1139頁(1989年);マロゾ フスキ(Malozowski)ら,ジャーナル・オブ・クリニカル・エンドクリノロジー ・アンド・メタボリズム(J.Clin.Endocrin.Metab.)第73巻,314頁( 1991年)参照。 これらのペプチドのうちの1つであるHis−D−Trp−Ala−Trp− D−Phe−Lys−NH2の作用は、ヒトおよび他の哺乳動物において広く研 究されている。広範囲の種(例えばサル、ヒツジ、ブタ、ニワトリ、子ウシ)に おいて成長ホルモンを特異的に放出すること、および他の媒介物質(例えばTS H、LH、FSHおよびPRL)には影響しないことが報告されている。バウワ ーズ(Bowers)ら,エンドクリノロジー(Endocrinology)第114巻,1537 頁(1984年)参照。このペプチドの投与に応答したウシにおける乳産生増加 およびラットにおける体重増加のごとき生理学的効果が報告されている。ベイカ ー(Baker)ら,ジャーナル・オブ・アニマル・サイエンス(J.Anim.Sci.)第 59巻,220頁(1984年);クルーム(Croom)ら,ジャーナル・オブ・ アニマル・サイエンス第67巻,109頁(1984年)参照。バウワーズら, ジャーナル・オブ・クリニカル・エンドクリノロジー・アンド・メタボリズム第 74巻,292頁(1992年)は、経口投与では生体利用性が低いにもかかわ らず、このペプチドが正常なヒトおよび低身長の小児の両方においてGHの放出 を引き起こすことも開示している。成長ホルモンを放出させる、新規でより有効 な、あるいはより生体利用性のあるペプチドが本発明の目的である。 発明の概要 本発明の1の態様は、以後、式(I)により記載されるヘキサないしノナペプ チドからなるペプチド化合物である。 本発明は、式(I)の化合物および医薬上許容される担体からなる成長ホルモ ンの放出を引き起こすための医薬組成物でもある。 本発明は、さらに、インビボおよびインビトロにおいて成長ホルモンの放出を 引き起こすための方法であって、有効量の式(I)の化合物を投与することを特 徴とする方法である。本発明は、成長ホルモンの放出不足により引き起こされる 病状、または成長ホルモンの放出が望まれる症状の治療法でもある。 発明の詳細な説明 本発明は、成長ホルモン(GH)の放出を引き起こす新規ペプチドを開示する 。その正確な作用機構は不明であるが、これらのペプチドは、直接脳下垂体に作 用してこの効果を生じると考えられる。本発明化合物は新規であり、一般的には 、残基VおよびYに含まれる残基のため、GHの放出を促進することにおいてよ り大きな能力を示す。 本発明は、式(I): A−B−E−F−Ala−G−(D−Phe)−U−V−Y−Z (I) [式中、AはHまたはアミノ保護基であるか、あるいはR1がHまたはC1〜4ア ルキルである場合には不存在; BはGly、Ala、β−Ala、PyrAla、GlnまたはLysである か、あるいはR1がHまたはC1〜4アルキルである場合には不存在; Eは不存在であるか、あるいはHet−(CR'2mCHR1(CR' 2pCO ; FはD−trp(R2)、D−NalまたはD−Phe(R2); GはNal(R2)、Trp(R2)またはPhe(R2); UはLys、ArgまたはOrn; VはD−またはL−Gln、NH(CR'2nCOであるか、あるいはYおよ び Zが不存在である場合にはNH(CR'2n−OH; Yは不存在またはGly, ZはOR''またはNR'R''; RはHまたはC1〜4アルキル; R1はH、C1〜4アルキルまたはNR'; R2はH、F、Cl、Br、IまたはNO2; R'はHまたはC1〜4アルキル; R''はHまたはC1〜4アルキル; mおよびnは0ないし3; pは0または1を意味する] で示される化合物またはその医薬上許容される塩からなる。 また本発明は、式(I)の化合物の水和物、複合体またはプロドラッグを包含 する。プロドラッグは、インビボにおいて活性のある親薬剤を放出する共有結合 した何等かの担体であると考えられる。 適当には、EはHis、PyrAla、ImAcまたはImPrである。 適当には、FはD−Trp、β−D−NalまたはD−Pheである。 適当には、V−Y−ZはGln−NH2またはGln−Gly−NH2である。 適当には、A−B−EはImAc、HisまたはAla−Hisである。 適当には、UはLysである。 本発明の代表的な化合物は: ImPr−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln−Gly −NH2; ImAc−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln−NH2 ; ImAc−D−Phe−Ala−Phe−D−Phe−Lys−Gln−NH2 ; ImAc−D−Phe−Ala−Phe−D−Phe−Lys−Gln−Gly −NH2;および ImAc−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln−Gly −NH2; PyrPr−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln−Gl y−HN2; His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln−Gly− NH2; His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln−NH2; Ala−His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln− NH2;および Ala−His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln− Gly−NH2である。本発明の好ましい化合物は: His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln−Gly− NH2; ImAc−D−Phe−Ala−Phe−D−Phe−Lys−Gln−NH2 ; ImAc−D−Phe−Ala−Phe−D−Phe−Lys−Gln−Gly −NH2;および Ala−His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln− Gly−NH2である。 本発明化合物が1個またはそれ以上のキラル中心を有しうる場合、特に断らな い限り、本発明はそれぞれの独特な非ラセミ化合物または慣用的方法により合成 され分割されうるジアステレオマー、およびそのすべての混合物を包含する。い かなる場合も、特に断らない限り、他のいかなる場合においても、どの置換基の 意味も、その意味あるいは他のどの置換基の意味とも無関係である。 本発明を説明するために、ペプチドおよび化学の技術分野において用いられる 略称およびシンボルを本明細書に用いる。一般的には、アミノ酸の略称は、ヨー ロピアン・ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(Eur.J.Biochem.)第158 巻9頁(1984年)記載のIUPAC−IUB・ジョイント・コミッション・ オン・バイオケミカル・ノーメンクレイチャー(IUPAC-IUB Joint Commission o n Biochemical Nomenclature)に従う。アミノ酸はアラニン(Ala)、アルギ ニン(Arg)、アスパラギン(Asn)、アスパラギン酸(Asp)、システ イン(Cys)、グルタミン(Glu)、グルタミン酸(Glu)、グリシン( Gly)、ヒスチジン(His)、イソロイシン(Ile)、ロイシン(Leu )、リジン(Lys)、メチオニン(Met)、フェニルアラニン(Phe)、 プロリン(Pro)、セリン(Ser)、スレオニン(Thr)、トリプトファ ン(Trp)、チロシン(Tyr)、バリン(Val)またはナフチルアラニン (Nal)のD−またはL−異性体を意味する。Nalは2−ナフチルアラニン (β−Nal)または1−ナフチルアラニン(α−Nal)のいずれであっても よい。さらに、Phe(R2)、Trp(R2)、Nal(R2)およびHis( R2)は、その芳香族環上において基R2により置換されたアミノ酸を意味する。 本明細書に用いるC1〜4アルキルは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプ ロピル、n−ブチル、イソブチルおよびt−ブチルを包含することを意味する。 C1〜6アルキルは、さらにペンチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチ ルおよびヘキシルならびにその単純な脂肪族異性体を包含する。 本明細書に用いるArまたはアリールは、フェニルまたはナフチル、あるいは 1〜3個の基R11により置換されたフェニルまたはナフチルを意味する。詳細に は、RllはC1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルクチオ、トリフルオ ロアルキル、OH、Cl、BrまたはIであってよい。 Hetはピリジル、イミダゾリル、ピラゾリルまたはチエニルを表す。 t−Buは4級ブチル基をいい、Bocはt−ブトキシカルボニル基をいい、 Fmocはフルオレニルメトキシカルボニル基をいい、Phはフェニル基をいい 、Cbzはベンジルオキシカルボニル基をいい、BrZはo−ブロモベンジルオ キシカルボニル基をいい、ClZはo−クロロベンジルオキシカルボニル基をい い、Bzlはベンジル基をいい、4−MBzlは4−メチルベンジル基をいい、 Meはメチルをいい、Etはエチルをいい、Acはアセチルをいい、AlkはC1〜4 アルキルをいい、Nphは1−または2−ナフチルをいい、cHexはシクロヘ キシルをいう。ImAcは4−イミダゾリルアセチルをいい、ImPrは4−イ ミダゾリルプロパノイルをいい、PyrAlaは4−ピリジルアラニンをいい、 PyrPrは4−ピリジルプロパノイルをいう。 DCCはジシクロヘキシルカルボジイミドをいい、DICはジイソプロピルカ ルボジイミドをいい、DMAPはジメチルアミノ−ピリジンをいい、DIEAは ジイソプロピルエチルアミンをいい、EDCはN−エチル−N'−(ジメチルア ミノプロピル)−カルボジイミドをいう。 HOBtは1−ヒドロキシベンゾトリアゾールをいい、THFはテトラヒドロ フランをいい、DIEAはジイソプロピルエチルアミンをいい、DMFはジメチ ルホルムアミドをいい、Pd/Cは炭素上のパラジウム触媒をいい、PPAは1 −プロパンホスホン酸環状無水物をいい、DPPAはアジ化ジフェニルホスホリ ルをいい、BOPはヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ −トリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムをいい、HFはフッ化水素酸をいい 、TEAはトリエチルアミンをいい、TFAはトリフルオロ酢酸をいい、PCC はクロロクロム酸ピリジニウムをいい、BHAはベンズヒドリルアミンポリスチ レン樹脂をいい、CMRはクロロメチル樹脂をいう。本発明に用いるカップリン グ試薬はペプチド結合を形成するために使用されうる試薬を意味する。典型的な カップリング法には、カルボジイミド類、活性化無水物およびエステル類ならび にハロゲン化アシルを用いる。EDC、DCC、DPPA、PPA、BOP試薬 および塩化オキサリルのごとき試薬を、所望により、HOBtおよびN−ヒドロ キシスクシンイミドと組み合わせて使用するのが典型的である。 化学およびペプチド結合形成についての慣用的方法により、種々の残基B、E 、F、G、U、VおよびYを一緒にカップリングさせて直鎖状ペプチドを形成す ることにより、そして、もし必要ならば、カルボキシまたはアミノ末端基を修飾 してAおよびZ基を付加することにより、本発明化合物を製造することができる 。ペプチド結合を形成するためのカップリング法は、一般的に当該分野において よく知られており、固相および液相系の両方を包含する。典型的には、すべての 側 鎖の反応性基を当該分野で知られたようにして保護してカップリング工程におけ る望ましくない副反応を防止する。 かくして本発明は、式: A−B−E−F−Ala−G−(D−Phe)−U−V−Y−Z (I) [式中A、B、E、F、G、U、V、YおよびZは式(I)に関する定義に同じ ]で示される化合物またはその医薬上許容される塩の製造方法であって、 a)式(I)において定義したB、E、F、G、U、V、Yに対応する保護ア ミノ酸をカップリングさせて式: A−B'−E'−F'−Ala−G'−(D−Phe)−U'−V'−Y'−Z' [式中、A、B'、E'、F'、G'、U'、V'およびY'は、すべての側鎖の反応 性基を保護した式(I)で定義のA、B、E、F、G、U、VおよびYであり; Z'はNR'R''、OR''、NH−T''またはO−T''であって; T''はクロロメチル、ヒドロキシメチル、ベンズヒドリルアミンまたはメチル ベンズヒドリルアミン樹脂を意味する] で示される適当に保護された化合物を形成し、 b)すべての保護基を除去し、Z'がNH−T''またはO−T''である場合に はペプチドを樹脂から開裂させ、ついで、 c)所望により、その医薬上許容される塩を形成する からなる方法を包含する。 固相ペプチド合成法は、一般的には、スチュワート(Srewart)およびヤング (Young),ソリッド・フェイズ・ペプチド・シンセシス(SOLID PHASE PEPTIDE SYNTHESIS),イリノイ州ロックフォード(Rockford)のピアース・ケミカル社 (Pierce Chemical Co.),1984年、およびボダンスキ(Bodanski)ら,ザ ・プラクティス・オブ・ペプチド・シンセシス(THE PRACTICE OF PEPTIDE SYNT HESIS),ベルリンのシュプリンガー−フェアラク(Springer-Verlag),198 4年に記載されており、これらは当該方法の一般的説明である。これらを本明細 書に取り込む。典型的には、所望ペプチドがC−末端アミドである場合にはベン ズヒドリルアミンまたはメチルベンズヒドリルアミン樹脂を使用し、ペプチドが エステルまたは酸である場合にはクロロメチルまたはヒドロキシメチル樹脂を使 用する。所望の(α−アミノ−保護)アルファ−アミノ酸を樹脂に結合させるこ とにより合成を開始する。最初の結合の後、α−アミノ保護基がBoc基のごと き酸に対して不安定な基である場合、有機溶媒中のトリフルオロ酢酸または塩酸 溶液のごとき酸性試薬を選択することにより、室温においてα−アミノ保護基を 除去することができる。α−アミノ保護基がFmocのごとき塩基に対して不安 定な基である場合には、有機溶媒中のピペリジンのごとき塩基性試薬を選択する ことにより、室温においてα−アミノ保護基を除去することができる。アルファ −アミノ保護基を除去した後、次の(α−アミノ−保護)アミノ酸を、その遊離 カルボキシル基を介して遊離アミノ基にカップリングさせる。適当なカップリン グ試薬を用いて、典型的にはDMFまたは塩化メチル溶液中で、個々の保護アミ ノ酸を約3倍過剰量として反応させる。アミノ基の脱保護とカップリングのサイ クルを繰り返して、残存する個々の保護アミノ酸を、所望の順番で段階的にカッ プリングさせる。 所望のアミノ酸配列が完成した後、酸のごとき適当な試薬での処理により所望 ペプチドを樹脂担体から開裂させる。フッ化水素はペプチドを樹脂から開裂させ 、かつ、最もありふれた側鎖保護基を除去するため、典型的にはフッ化水素を用 いる。 必要ならば、一般的に当該分野において知られたアルキル化、スルホニル化、 シアン化またはアシル化により、アミノ基の修飾を行ってもよい。同様に、必要 ならば、アミンをカップリングさせてアミドを形成するかまたはエステル化によ り、カルボキシ末端基を修飾してもよい。 アミドまたはペプチド結合形成のための溶液での合成を、アミド結合を形成す るのに用いる慣用的方法を用いて行う。典型的には、N,N'−ジシクロヘキシル カルボジイミド(DCC)のごとき適当なカルボジイミドカップリング試薬を用 い、所望により1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)およびジメチル アミノピリジン(DMAP)の存在下において、遊離アミノ基を介してアミンを 適当なカルボン酸基質にカップリングさせる。適当に保護された酸基質の遊離カ ルボキシルの活性化エステル、無水物または酸ハライドの形成、ついで、所望に より塩基の存在下での適当に保護されたアミンの遊離アミンとの反応のごとき他 の方法も適している。例えば、塩化メチレンまたはテトラヒドロフラン(THF )のごとき無水溶媒中、N−メチルモルホリン、DMAPまたはトリアルキルア ミンのごとき塩基の存在下、保護Boc−アミノ酸またはCbz−アミノ酸をク ロロギ酸イソブチルで処理して「活性化無水物」を得、ついで、これを2番目の 保護アミノ酸の遊離アミンと反応させる。 個々のアミノ酸残基の逐次添加により進行させて直鎖状ペプチドを得ることに より溶液相での合成を進行させることができ、あるいは集中的なやり方で個々の フラグメントを合成しカップリングさせることもできる。完成したペプチド配列 が得られたならば、フッ化水素酸で処理することにより側鎖保護基を同時に除去 することができる。 個々の合成フラグメントの側鎖の反応性官能基を、当該分野で知られたように して適当に保護する。適当な保護基は、グリーン(Greene),プロテクティブ・ グループス・イン・オーガニック・ケミストリー(PROTECTIVE GROUPS INORGANI C CHEMISTRY),ニューヨークのジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wile y and Sons),1981年に開示されている。例えば、フタロイルまたはFmo c基あるいは適当に置換されたアルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニ ルまたはベンジル基をアミノ基の保護に用いることができる。一般的には、Bo c基がα−アミノ基の保護に好ましい。t−Bu、cHexまたはベンジルエス テルを側鎖のカルボニルの保護に使用することができる。ベンジル基または適当 に置換されたベンジル基(例えば4−メトキシ−ベンジルまたは2, 4−ジメトキシ−ベンジル)を用いてメルカプト基またはヒドロキシル基を保護 する。トシル基をイミダゾリル基の保護に用いることができ、トシルまたはニト ロ基をグアニジノ基の保護に用いることができる。適当に置換されたベンジルオ キシカルボニル、シリルまたはベンジル基をヒドロキシル基の保護に用いること もできる。ベンジルオキシカルボニルまたはベンジル保護基の適当な置換は、ク ロロ、ブロモ、ニトロまたはメチルでのオルトおよび/またはパラ置換であり、 保護基の反応性を調節するのに用いられる。Boc基を除いて、アミノ基の保護 基は、最も便利には、温和な酸処理によっては除去されない保護基である。当該 分野で知られた触媒による水素化、液体アンモニア中のナトリウムまたはHFで の処理のごとき方法によりこれらの保護基を除去する。 残基Eからなる式(II): Het−(CR'2mCHR1(CR'2)CO で示される化合物は、市販されているかまたは市販されている物質から当該分野 で知られた慣用的方法により合成される。例えば式(II)の化合物を、スキーム 1に従って合成することができる。ここにXは適当な置換可能基であって、R' 、R1およびHetは式(I)関する定義に同じである。 スキーム1 典型的には、複素環式カルビノールをハロゲンのごとき適当な脱離基に変換し( 例えば、塩化チオニルまたは臭化チオニルでの処理による)、マロナートエステ ルのアニオンと反応させる。加水分解、ついで、脱炭酸により所望の複素環式の 酸が生じる。R1がアミノ基である場合、複素環式の酸を酸臭化物に変換し、臭 化チオニルでカルボニルに対するアルファ位を臭素化し、ついで、アルファブロ モカルボン酸へと加水分解することができる。臭化物のアミノ化によりα−アミ ノ酸が生じる。別法として、臭化物をヒドロキシル基に変換し、酸化し、ついで 、例えば塩化アンモニウムおよびシアノ水素化ホウ素ナトリウムで還元的アミノ 化をすることができる。 式Het−(CR'2m-lCHOで示される化合物およびHisおよびTrp のごときアミノ酸は一般的に市販されている。 ペプチドの酸付加塩を、適当な溶媒中、親化合物および塩酸、臭化水素酸、硫 酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、コハク酸またはメタンスル ホン酸のごとき過剰の酸から、標準的方法により合成することができる。酢酸塩 の形態は特に有用である。ある種の化合物は、許容される内部塩または両性イオ ンを生じる。カチオン性の塩を、親化合物を適当なカチオンを含む水酸化物、カ ルボナートまたはアルコキシドのごとき塩基性試薬、あるいは適当な有機アミン で処理することにより合成する。Li+、Na+、K+、Ca++、Mg++およびN H4 +のごときカチオンは、医薬上許容される塩において存在するカチオンの特別 な例である。 本発明は、式(I)で示される化合物および医薬上許容される担体からなる医 薬組成物を提供する。好ましくは、該医薬組成物は、成長ホルモンの放出を刺激 するのに有効量の該化合物を含有するが、最適量以下の該化合物を含有する組成 物を複数回分の用量に分けて投与することも有用である。医薬上許容される担体 は当該分野においてよく知られており、例えば、スプロウルズ・アメリカン・フ ァーマシー(SPROWL'S AMARICAN PHARMACY),ディッタート,エル(Dittert,L. )(編)、フィラデルフィアのリッピンコット社(Lippincott Co.),1974 年、およびレミントンズ・ファーマシューティカル・サイエンシズ(REMINGTON' S PHARMACEUTICAL SCIENCES),ゲンナロ,エイ(Gennaro,A.)(編),ペンシルベニ ア州のマック・パブリッシング社(Mack Publishing Co.),1985年に開示さ れている。 式(I)の化合物の医薬組成物を、非経口投与用の滅菌溶液、懸濁液またはエ マルジョン、あるいは凍結乾燥粉末として処方することができる。適当な希釈剤 または他の医薬上許容される担体を使用前に添加することにより粉末を復元する ことができる。液体処方は、緩衝化された等張水溶液であってよい。適当な希釈 剤の例としては、通常の等張セイライン溶液、標準水中5%デキストロースまた は酢酸ナトリウムあるいは酢酸アンモニウム溶液が挙げられる。かかる処方は、 非経口投与に特に適するが、経口投与または吸入用の用量計量吸入器あるいは噴 霧器に用いてもよい。ポリビニルピロリドン、ゼラチン、ヒドロキシセルロース 、アラビアゴム、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、マンニトー ル、塩化名と云またはクエン酸ナトリウムのごとき賦形剤を添加するのが望まし い。かかる組成物は、保存料、保湿剤、乳化剤および分散化剤を含有していても よい。鼻腔内投与用組成物は、さらに肝汁酸のごときエンハンサーを含有してい てもよい。局所投与用組成物は、DMSOまたはホルムアミドのごとき浸透エン ハンサーを含有していてもよい。 別法として、これらのペプチドを経口投与用にカプセルに入れて、錠剤にして 、またはエマルジョンあるいはシロップにして製造することができる。医薬上許 容される固体または液体担体を添加して組成物を向上あるいは安定化し、もしく は組成物の製造を容易にすることができる。固体担体としては、澱粉、ラクトー ス、硫酸カルシウム2水和物、白陶土、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ペ クチン、アラビアゴム、寒天またはゼラチンが挙げられる。固体担体量はさまざ まであるが、1剤形につき約20mgないし約1gの間であろう。錠剤が必要な 場合には粉砕、混合、顆粒化および打錠、硬ゼラチンカプセル形態が必要な場合 には粉砕、混合および充填をはじめとする製薬の慣用的な方法に従って医薬調製 物を製造する。 液体担体を用いる場合、調製物はシロップ、エリキシル、エマルジョンまたは 水性あるいは非水性懸濁液の形態であろう。かかる液体処方を、直接経口的に、 あるいは軟ゼラチンカプセル中に充填して投与することができる。液体担体とし ては、シロップ、ピーナッツ油、オリーブ油、セイラインおよび水が挙げられる 。担体としては、グリセリルモノステアラートまたはグリセリルジステアラート のごとき徐放性物質のみ、あるいはロウを伴ったものが挙げられる。 直腸投与用には、本発明ペプチドをカカオバター、グリセリン、ゼラチンまた はポリエチレングリコールのごとき賦形剤と混合し、坐薬に形成することもでき る。 本発明化合物を用いて成長ホルモンが有益な効果を発揮することが示されてい る症状の治療をすることができる。したがって、本発明は:1)内在性GHの不 足が因子である病状、2)循環GHのレベルを増加させることが有益である代謝 状態、3)同化代謝を増加させることが有益である症状を治療し、あるいは4) 商業的な家畜の成長または生産の向上を図る方法を提供する。該方法は、式(I )の化合物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを特徴とする。GHの 増加が望ましい疾病状態または症状の治療のために、式(I)の化合物を医薬品 の製造に使用することができる。 発育不良、小児のGH欠乏、特発性低身長および小人症は、成長ホルモンの不 足が因子である例である。癌に関連した悪液質、後天性免疫不全症候群(エイズ )性悪液質、慢性閉塞性肺疾患、腎不全、骨粗髭症、慢性血液透析、糖質コルチ コイド過剰症、創傷、熱傷および骨折治療、糖尿病ならびに老化が、代謝状態に 対抗し、あるいは同化状態を誘導するために循環GHレベルの上昇が望ましい症 状の例である。家畜における急激な体重増加、赤味の部分の量の増加および成長 、牛乳生産増加、ならびに羊毛生産増加が、家畜における使用例である。さらに 、本発明化合物は、インスリン様増殖因子−I(IGF−I)の放出促進にも有 用である。 血漿中の薬剤濃度が成長ホルモンの放出を引き起こすのに十分となるようなや り方で、経口的に、非経口的に、直腸からまたは鼻腔内からペプチドを患者に投 与する。得られる効果および患者の症状を見ながら、ペプチドを毎日1ないし4 回投与する。該ペプチドを含有する医薬組成物を、対象の症状、投与経路および 治療すべき動物種に見合ったやり方で、約0.01ないし約5000μg/kg の間の用量で投与する。典型的には、ウシおよびヒトは、ほぼ同じ用量を必要と するが、ラットはいくぶん多い用量を必要とする。約0.1ないし20μg/k gが典型的な静脈投与の用量である。筋肉内濃縮塊注射も効果的であるが、水中 5%デキストロース中または通常のセイライン中の該ペプチドの静脈からの輸液 が最も効果的である。経口投与には、いくぶん多い用量を用い、1ないし100 0μg/kgの範囲が有用であり、20ないし600μg/kgの範囲が典型的 である。 本発明化合物を、GHの放出を引き起こす他の化合物および組成物と混合する こともできる。一般的には、かかる混合により、それぞれの当量を少なくして同 量のGHの放出を引き起こすことができる。特別には、本発明化合物を成長ホル モン放出ホルモン(GHRH)およびその生物活性アナログならびにソマトスタ チン(SRIF)阻害剤と混合することができる。適当なGHRHおよびアナロ グは、例えば、米国特許第4,517,181号;第4,585,756号;第 4,605,643号;第4,610,976号および第4,801,456号 に開示されている。他の適当な成長ホルモン放出成分は、米国特許第4,880 ,778号に開示されており、これを本明細書に取り入れる。 本発明化合物の薬学的活性を、ラットにおける成長ホルモンの放出を引き起こ す能力により評価する。本発明化合物のラットにおけるEC50は、2〜30μ g/kgの範囲である。好ましい化合物は、10μg/kgより低いEC50を 有する。参考として、His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Ly s−NH2は、下記アッセイにおいて約42μg/kgのEC50を有する。 成長ホルモン放出を調べるためのアッセイ GH放出のアッセイにおいて、以下の緩衝液を用いた。アッセイ緩衝液−0. 1Mリン酸ナトリウム、0.1%アジ化ナトリウム、1%RIAグレードのウシ 血清アルブミン[ミズーリ州セントルイスのシグマ・ケミカル(Sigma Chemical)製],pH7.4〜7.6;Ab緩衝液−50mM EDTA、0. 88%塩化ナトリウム、0.1%アジ化ナトリウム、0.1Mリン酸二ナトリウ ム、および1%正常サル・血清[シグマ製],pH7.5。 本発明化合物の投与に応答したGH放出を示すアッセイを以下のごとく行った : 約3カ月齢のメスのスプラグ・ダウリー(Sprague Dawley)ラット(体重30 0〜400g)をペンタバルビタールで麻酔した。試験化合物をリン酸緩衝化セ イラインに溶解した。ラットに、0.1、0.5、1.0、10、25、50お よび100μg/kgの用量(体積〜1mL)を尾から静脈注射した(n=5) 。10分後、心臓穿剌により血液200μLをヘパリン処理した試験管に抜き取 り、遠心分離(4000xG、1分)し、ついで、4℃に冷却した。成長ホルモ ンレベルを標準的な放射免疫アッセイにより測定した。 血清20μL(またはラット・成長ホルモン標準物質)を、アッセイ緩衝液で 500μLに希釈し、125I−ラット・成長ホルモン100μL(カリフォルニ ア州テメクラ(Temecula)のケミコン・コーポレイション(Chemicon Corp.)製 、〜20,000cpm/試験管)およびサル・抗−ラット・成長ホルモン抗血 清200μL(Ab緩衝液で1:4000に希釈;カルフォルニア州トランス( Torrance)のピチュイタリー・ホルモンズ・アンド・アンチセーラ・センター( Pituitary Hormones and Antisera Center)製)とともに一晩室温でインキュベ ーションした。次の日、ヤギの抗−サル・抗血清(1:10に希釈 P4;カリ フォルニア州デイビス(Davis)のアンチボディーズ・インク(Antibodies Inc. )製)を各試験管に添加し、試験管を室温で2〜4時間インキュベーションした 。ついで、アッセイ試験管遠心分離(5000xG、30分)にかけ、上清を吸 引し、残ったペレットの放射活性をパッカード・ガンマ・カウンター(Packard Gamma Counter)でカウントした。ラット・成長ホルモンの標準曲線から成長ホ ルモン量を計算した。検出下限は0.1ng−GH/mL−血漿であった。投与 後に血漿に放出された成長ホルモン量から試験化合物の用量:応答曲線を決定し た。データ(平均値、n=5)を、等式:y=m1/(1+m2/x)m3 [式中m1は最大GH放出量、m2はEC50値、m3はスロープを意味する]に あてはめることによりEC50値を計算した。 実施例 実施例において、すべての温度はセ氏である。高速原子衝撃(FAB)または エレクトロ−スプレイ(electro-spray)(ES)イオン化を用いて質量スペク トルを行った。融点を、トマス−フーバー(Thomas-Hoover)キャピラリー融点 測定装置を用いて測定し、修正していない。 特に断らない限り、ブルカー(Bruker)AM250スペクトル計を用いてNM Rを250MHzにおいて記録した。化学シフトをテトラメチルシランから低磁 場へのppm(δ)で表した。NMRスペクトルの多重度を、s=シングレット 、d=ダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、m=マルチプレット、 dd=ダブレットのダブレット、dt=トリプレットのダブレット等のように表 し、brは広いシグナルを示す。JはNMR結合定数でヘルツで表す。 フラッシュおよび重力クロマトグラフィーを、メルク(Merck)60(230 〜400メッシュ)シリカゲル上で行った。ODSはオクタデシルシリル誘導体 化シリカゲルクロマトグラフィー担体をいう。セファデックスRは、ニュージャ ージー州ピスカタウェイ(Piscataway)のファルマシア・ファイン・ケミカルズ (Pharmacia Fine Chemicals)により製造された架橋ポリ(デキストラン)であ る。PRP−1Rは、ポリマー性(スチレン−ジビニルベンゼン)クロマトグラ フィー担体であり、ネバダ州レノ(Reno)のハミルトン(Hamilton)社の登録商 標である。BondElutRC18は、カリフォルニア州パロ・アルト(Palo Alto)のバリアン・アソシエーツ(Varian Associates)により製造されたオク タデシルシリカである。4−ピリジルプロピオン酸の合成 a)2−(4−ピリジルメチル)マロン酸ジエチル 4−ピリジルカルビノール(5.46g,50mmol)をCHCl3(20 mL)に溶解し、0℃に冷却した塩化チオニル(7.6mL,100mmol) に滴下した。反応混合物を室温まで暖め、2時間攪拌した。ついで、反応混合物 をエバポレーションし、残渣をCHCl3に分散させ、一晩真空乾燥して4−ク ロロメチルピリジン塩酸塩(8.0g,98%)を得、これをさらに精製せずに 使用した。 ナトリウム塊(0.96g,42mmol)を無水エタノールに溶解し、得ら れたナトリウムエトキシド溶液を0℃に冷却した。これにエタノール(35mL )中の4−クロロメチルピリジン塩酸塩(2.42g,15mmol)を滴下し た。反応物を室温まで暖め、一晩攪拌した。反応混合物をエバポレーションして 乾燥させ、残渣を6N HCl(100mL)中に溶解し、EtOAcで抽出し た。ついで、水層を炭酸ナトリウムで塩基性にし、エーテルで抽出した。エーテ ル抽出物を合一し、MgSO4で乾燥し、エバポレーションして粗生成物(2. 93g)を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc :ヘキサン 1:1)により精製して2−(4−ピリジルメチル)マロン酸ジエ チル(1.84g,49%)を得た。1HNMR(CDCl3):δ1.19(t ,6H),3.24(d,2H),3.73(dd,1H),4.17(q,4 H),7.20および8.53(dd,4H)。 b)4−ピリジルプロピオン酸 2−(4−ピリジルメチル)マロン酸ジエチル(1.84g,7.3mmol )を濃HCl(30mL)に溶解し、スチームバス上で8時間加熱した。反応混 合物をエバポレーションして乾燥させ、固体残渣を水に分散させ、真空乾燥して 4−ピリジルプロピオン酸塩酸塩(1.43g,104%)を得た。MS(ES )152.0[M+H]+。 イミダゾールプロピオン酸塩酸塩の合成 ウロカニン酸(2.0g,14.5mmol)を1N HCl(水溶液)40 mLに溶解し、ついで、メタノール30mLおよび5%Pd/C触媒0.25g を添加した。この混合物をパール(Parr)の装置で50psiのH2において4 時間水素化し、ついで、セライトのパッドで濾過し、エバポレーションして乾燥 して標記化合物(2.75g,108%)を得た。1HNMR(TFA):δ3 .0〜3.3(m,4H),7.37(s,1H),8.67(s,1H);M S(DCl,NH3)m/z 141[M+H]+実施例1 固相ペプチド合成の一般的方法 ベンズヒドリルアミン樹脂を担体として用いる固相ペプチド合成によりペプチ ドアミドを合成した。保護アミノ酸を、カルボキシル末端から始めて逐次添加し て所望の配列を得た。t−ブチルオキシカルボニル(Boc)基をアルファ−ア ミノ基の保護に用いた。側鎖の官能基を以下のように保護した: アルギニンお よびヒスチジン,トシル(Tos)、システイン,p−メチルベンジル(MeB zl)、セリンおよびスレオニン,ベンジルエーテル(Bzl)、リジン,p− クロロカルボベンゾキシ(Clz)、グルタミン酸およびアスパラギン酸,ベン ジルエステル(OBzl)、チロシン,p−ブロモカルボベンゾキシ(BrZ) 。塩化メチレン中50%トリフルオロ酢酸(TFA)での処理によりBoc基の 除去を行った。アミン−TFA塩の中和をCH2Cl2中7%ジィソプロピルエチ ルアミン(DIEA)での処理により行った。DMF中の3当量のBoc−アミ ノ酸および3当量の1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)ならびにC H2Cl2中の3当量のジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)またはジイソ プロピルカルボジイミド(DIC)を用いて伸長していくペプチドにアミノ酸を カップリングさせた。カップリングの完全性をニンヒドリン試験によりチェック し、必要に応じてカップリングを繰り返し た。一般的なプロトコールを以下に示す。 1.塩化メチレンで洗浄する 1分間、1回 2.50%TFAで洗浄する 1分間、1回 3.50%TFAで脱ブロック 20分間、1回 4.塩化メチレンで洗浄 1分間、6回 5.7%DIEAで中和 2分間、3回 6.塩化メチレンで洗浄 1分間、4回 7.ジメチルホルムアミドで洗浄 1分間、2回 8.DMF中のBoc−AA+HOBt 除去せず 9.塩化メチレン中のDCC 2時間 10.ジメチルホルムアミドで洗浄 1分間、2回 11.塩化メチレンで洗浄 1分間、3回 BHA樹脂に対する1番目(C−末端)の残基の結合のためには、合成をステ ップ5から開始した。引き続き結合するすべてのアミノ酸についてはステップ1 から合成を開始した。 樹脂ペプチドへのImAc塩酸塩のカップリングのための典型的な方法 イミダゾール酢酸塩酸塩(3当量)をDMF15mLに暖めながら溶解する。 これを、中和された遊離アミン型のペプチジル樹脂に添加し、ついで、CH2C l2(15mL)中のDIC(3当量)、DMF(5mL)中のHOBt(3当 量)、ついで、DIEA(3当量)を添加する。別法として、DMF中のImA c・HCl、ついで、CH2Cl2(15mL)中のDIC(3当量)およびDM AP(3当量)、ついで、DIEA(3当量)を用いてカップリングを行う。カ ップリングを室温で2時間行わせ、ついで、樹脂を常法通り洗浄し、カイザーニ ンヒドリン(Kaiser ninhydrin)試験によりカップリングの完全性をチェックし 、必要ならば陰性の試験結果が得られるまで再カップリングする。Ala−His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln− Gly−NH2の合成 Boc−Ala−His(Cbz)−D−Trp−Ala−Trp−D−Ph e−Lys(ClZ)−Gln−Gly−BHA樹脂(0.5mmol)を、H F(10mL)およびアニソール(1mL)で、0℃において1時間処理した。 N2の流れによりHFを除去した後、真空乾燥し、樹脂をエーテルで洗浄し、風 乾し、ついで、氷酢酸(3x30mL)で抽出した。酢酸抽出物を合一し、凍結 乾燥して粗ペプチド(586mg)を得た。 粗ペプチド(480mg)を0.1%TFA/水(3mL)に溶解し、クロマ トグラフィーを行った(0.1%TFA/アセトニトリル、ついで、0.1%T FA/水で前以て洗浄したBondElutC18、0.1%TFA/水、20% アセトニトリル/水−0.1%TFA、40%アセトニトリル/水−0.1%T FAでのステップグラジエント)。20%アセトニトリル/水−0.1%TFA フラクションをエバポレーションして乾燥し、1%HOAcから凍結乾燥して部 分精製ペプチド(285mg)を得た。 部分精製ペプチドの一部(100mg)を1%HOAc/水(3mL)に溶解 し。クロマトグラフィーを行った(セファデックスRLH−20、1%HOAc /水)。適当なフラクションを集め、凍結乾燥して標記化合物(47.9mg) を得た。MS(ES) 1130.6[M+H]+,585.8[M+2H]++ ;HPLC k'2.72(ハミルトンPRP−1、グラジエント A:アセト ニトリル B 水−0.1%TFA、15分かけてAを20から50%とした) ;TLC Rf0.77(n−BuOH:HOAc−H2O 1:1:1)。 実施例2 ImPr−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln− Gly−NH2の合成 ImPr−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys(ClZ)−G ln−Gly−BHA樹脂(0.5mmol)を、HF(10mL)およびアニ ソール(1mL)で、0℃において1時間処理した。N2の流れによりHFを除 去した後、真空乾燥し、樹脂をエーテルで洗浄し、風乾し、ついで、氷酢酸(3 x30mL)で抽出した。酢酸抽出物を合一し、凍結乾燥して粗ペプチド(53 1mg)を得た。 粗ペプチド(480mg)を0.1%TFA/水(3mL)に溶解し、クロマ トグラフィーを行った(0.1%TFA/アセトニトリル、ついで、0.1%T FA/水で前以て洗浄したBondElutC18、0.1%TFA/水、20% アセトニトリル/水−0.1%TFA)40%アセトニトリル/水−0.1%T FAでのステップグラジエント)。20%アセトニトリル/0.1%TFAフラ クションをエバポレーションして乾燥し、1%HOAcから凍結乾燥して部分精 製ペプチド(171mg)を得た。 部分精製ペプチドの一部(100mg)を1%HOAc/水(3mL)に溶解 した。クロマトグラフィーを行った(セファデックスRLH−20、1%HOA c/水)。適当なフラクションを集め、凍結乾燥して精製フラクション(47. 1mg)を得た。これを、半調製的HPLC(Vydac C18、27%アセト ニトリル/水−0.1%TFA)によりさらに精製して標記化合物(42.4m g)を得た。MS(ES) 1043.6[M+H]+,523.2[M+H]+ + ;HPLC k'3.25(ハミルトンPRP−1、グラジエント、A:アセト ニトリル B:水−0.1%TFA、15分かけてAを20から50%とした) ;TLC Rf0.71(n−BuOH HOAc:H2O 1:1:1)。 実施例3 ImAc−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln−NH2 の合成 ImAc−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys(ClZ)−G ln−BHA樹脂(0.5mmol)を、HF(10mL)およびアニソール( 1mL)で、0℃において1時間処理した。N2の流れによりHFを除去した後 、真空乾燥し、樹脂をエーテルで洗浄し、風乾し、ついで、氷酢酸(3x30m L)で抽出した。酢酸抽出物を合一し、凍結乾燥して粗ペプチド(524mg) を得た。 粗ペプチド(480mg)を0.1%TFA/水(3mL)に溶解し、クロマ トグラフィーを行った(0.1%TFA/アセトニトリル、ついで、0.1%T FA/水で前以て洗浄したBondElutC18、0.1%TFA/水、20% アセトニトリル/水−0.1%TFA)40%アセトニトリル/水−0.1%T FAでのステップグラジエント)。20%アセトニトリル/0.1%TFAフラ クションをエバポレーションして乾燥し、1%HOAcから凍結乾燥して部分精 製ペプチド(234mg)を得た。 部分精製ペプチドの一部(100mg)を1%HOAc/水(3mL)に溶解 した。クロマトグラフィーを行った(セファデックスRLH−20、1%HOA c/水)。適当なフラクションを集め、凍結乾燥して標記化合物(45.7mg )を得た。MS(ES) 972.4[M+H]+,487.0[M+2H]++ ;HPLC k’3.50(ハミルトンPRP−1、グラジエント、A:アセト ニトリル B:水−0.1%TFA、15分かけてAを20から50%とした) ;TLC Rf0.76(n−BuOH:HOAc:H2O 1:1:1)。 実施例4 4−PyrPr−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln− Gly−NH2の合成 4−PyrPr−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys(ClZ ) −Gln−Gly−BHA樹脂(0.5mmol)を、HF(10mL)および アニソール(1mL)で、0℃において1時間処理した。N2の流れによりHF を除去した後、真空乾燥し、樹脂をエーテルで洗浄し、風乾し、ついで、氷酢酸 (3x30mL)で抽出した。酢酸抽出物を合一し、凍結乾燥して粗ペプチド( 523mg)を得た。 粗ペプチド(480mg)を0.1%TFA/水(3mL)に溶解し、クロマ トグラフィーを行った(0.1%TFA/アセトニトリル、ついで、0.1%T FA/水で前以て洗浄したBondElutC18、0.1%TFA/水、20% アセトニトリル/水−0.1%TFA)40%アセトニトリル/水−0.1%T FAでのステップグラジエント)。20%アセトニトリル/0.1%TFAフラ クションをエバポレーションして乾燥し、1%HOAcから凍結乾燥して部分精 製ペプチド(259mg)を得た。 部分精製ペプチドの一部(100mg)を1%HOAc/水(3mL)に溶解 した。クロマトグラフィーを行った(セファデックスRLH−20、1%HOA c/水)。適当なフラクションを集め、凍結乾燥して標記化合物(55.8mg )を得た。MS(ES) 1054[M+H]+,527.8[M+2H]++; HPLC k’3.42(ハミルトンPRP−1、グラジエント、A:アセトニ トリル B:水−0.1%TFA、15分かけてAを20から50%とした)。 実施例5 His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln−Gly− NH2の合成 Boc−His(Cbz)−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Ly s(ClZ)−Gln−Gly−BHA樹脂(1.0mmol)を、HF(10 mL)およびアニソール(1mL)で、0℃において1時間処理した。N2の流 れによりHFを除去した後、真空乾燥し、樹脂をエーテルで洗浄し、風 乾し、ついで、氷酢酸(3x30mL)で抽出した。酢酸抽出物を合一し、凍結 乾燥して粗ペプチド(1.20g)を得た。 粗ペプチド(900mg)を0.1%TFA/水(6mL)に溶解し、その一 部(3mL)についてクロマトグラフィーを行った(0.1%TFA/アセトニ トリル、ついで、0.1%TFA/水で前以て洗浄したBondElutC18、 0.1%TFA/水、20%アセトニトリル/水−0.1%TFA、40%アセト ニトリル/水−0.1%TFAでのステップグラジエント)。20%アセトニト リル/0.1%TFAフラクションをエバポレーションして乾燥し、1%HOA cから凍結乾燥して部分精製ペプチド(353mg)を得た。 部分精製ペプチドの一部(112mg)を1%HOAc/水(3mL)に溶解 した。クロマトグラフィーを行った(セファデックスRLH−20、1%HOA c/水)。適当なフラクションを集め、凍結乾燥して標記化合物(50.9mg )を得た。MS(ES) 529.6[M+2H]++;HPLC k'2.69( ハミルトンPRP−1、グラジエント、A:アセトニトリル B:水−0.1% TFA)15分かけてAを20から50%とした);TLC Rf0.69(n −BuOH:HOAc:H2O 1:1:1) 実施例6 ImAc−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln−Gly −NH2の合成 ImAc−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys(ClZ)−G ln−Gly−BHA樹脂(1.0mmol)を、HF(10mL)およびアニ ソール(1mL)で、0℃において1時間処理した。N2の流れによりHFを除 去した後、真空乾燥し、樹脂をエーテルで洗浄し、風乾し、ついで、氷酢酸(3 x30mL)で抽出した。酢酸抽出物を合一し、凍結乾燥して粗ペプチド(1. 2g)を得た。 粗ペプチド(1.1g)を0.1%TFA/水(6mL)に溶解し、その一部( 3 mL)についてクロマトグラフィーを行った(0.1%TFA/アセトニトリル 、ついで、0.1%TFA/水で前以て洗浄したBondElutC18、0.1% TFA/水、20%アセトニトリル/水−0.1%TFA)40%アセトニトリ ル/水−0.1%TFAでのステップグラジエント)。20%アセトニトリル/ 0.1%TFAフラクションをエバポレーションして乾燥し、1%HOAcから 凍結乾燥して部分精製ペプチド(451mg)を得た。 部分精製ペプチドの一部(118mg)を1%HOAc/水(3mL)に溶解 した。クロマトグラフィーを行った(セファデックスRLH−20、1%HOA c/水)。適当なフラクションを集め、凍結乾燥して標記化合物(51.2mg )を得た。MS(ES) 515.2[M+2H]++;HPLCk’3.38(ハ ミルトンPRP−1、グラジエント、A:アセトニトリル B:水−0.1%T FA)15分かけてAを20から50%とした);TLCRf0.84(n−B uOH:HOAc:H2O 1:1:1) 実施例7 His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln−NH2 合成 Boc−His(Cbz)−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Ly s(ClZ)−Gln−BHA樹脂(0.5mmol)を、HF(10mL)お よびアニソール(1mL)で、0℃において1時間処理した。N2の流れにより HFを除去した後、真空乾燥し、樹脂をエーテルで洗浄し、風乾し、ついで、氷 酢酸(3x30mL)で抽出した。酢酸抽出物を合一し、凍結乾燥して粗ペプチ ド(579mg)を得た。 粗ペプチド(480mg)を0.1%TFA/水(3mL)に溶解し、クロマ トグラフィーを行った(0.1%TFA/アセトニトリル、ついで、0.1%TF A/水で前以て洗浄したBondElutC18、0.1%TFA/水、20%ア セトニトリル/水−0.1%TFA、40%アセトニトリル/水−0.1% TFAでのステップグラジエント)。20%アセトニトリル/0.1%TFAフ ラクションをエバポレーションして乾燥し、1%HOAcから凍結乾燥して部分 精製ペプチド(128mg)を得た。 部分精製ペプチドの一部(100mg)を1%HOAc/水(3mL)に溶解 した。クロマトグラフィーを行った(セファデックスRLH−20、1%HOA c/水)。適当なフラクションを集め、凍結乾燥して標記化合物(44.9mg )を得た。MS(ES) 1001.6[M+H]+,501.2[M+2H]++ ;HPLC k’2.69(ハミルトンPRP−1、グラジエント、A:アセト ニトリル B:水−0.1%TFA)15分かけてAを20から50%とした) ;TLC Rf0.80(n−BuOH:HOAc:H2O 1:1:1) 実施例8 Ala−His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln− NH2の合成 Boc−Ala−His(Cbz)−D−Trp−Ala−Trp−D−Ph e−Lys(ClZ)−Gln−BHA樹脂を、HF(10mL)およびアニソ ール(1mL)で、0℃において1時間処理した。N2の流れによりHFを除去 した後、真空乾燥し、樹脂をエーテルで洗浄し、風乾し、ついで、氷酢酸(3x 30mL)で抽出した。酢酸抽出物を合一し、凍結乾燥して粗ペプチド(576 mg)を得た。 粗ペプチドを0.1%TFA/水(6mL)に溶解し、その一部(3mL)に ついてクロマトグラフィーを行った(0.1%TFA/アセトニトリル、ついで 、0.1%TFA/水で前以て洗浄したBondElutC18、0.1%TFA/ 水、20%アセトニトリル/水−0.1%TFA、40%アセトニトリル/水− 0.1%TFAでのステップグラジエント)。20%アセトニトリル/0.1%T FAフラクションをエバポレーションして乾燥し、1%HOAcから凍結乾燥し て部 分精製ペプチド(376mg)を得た。 部分精製ペプチドの一部(100mg)を1%HOAc/水(3mL)に溶解 した。クロマトグラフィーを行った(セファデックスRLH−20、1%HOA c/水)。適当なフラクションを集め、凍結乾燥して標記化合物(44.9mg )を得た。MS(ES) 1072.6[M+H]+,537.0[M+2H]++ ;HPLC k’2.81(ハミルトンPRP−1、グラジエント、A:アセト ニトリル B:水−0.1%TFA、15分かけてAを20から50%とした) ;TLC Rf0.69(n−BuOH:HOAc:H2O 1:1:1) 実施例9 非経口投与処方 薬剤100μg/mLを含有する非経口投与処方を以下のようにして製造する :実施例1の化合物1mgを10mLの通常の滅菌セイライン溶液に溶解し、酢 酸または水酸化ナトリウムでpHを5.0に合わせた。この溶液を0.5μフィ ルターで濾過して滅菌アンプル中に入れ、その上部空間に窒素を充填し、アンプ ルにゴムの仕切りをかぶせた。 上記説明は、いかにして本発明を行い利用するのかを十分に記載する。しかし ながら、本発明は、本明細書記載の具体例のみに限定されるのではなく、以下の 請求の範囲内でのすべての変更を包含する。本明細書で引用した種々の刊行物の 開示は、技術の現状を説明するためのものであって、それらの全内容を本明細書 に取り込む。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハフマン,ウィリアム・フランシス アメリカ合衆国ペンシルベニア州19355、 マルバーン、クレスト・アベニュー40番 (72)発明者 ムーア,マイケル・リー アメリカ合衆国ペンシルベニア州19063、 メディア、サウス・ジャクソン・ストリー ト417番 (72)発明者 イェリン,トビアス・オレゴン アメリカ合衆国ペンシルベニア州19085、 ヴィラノバ、オリオール・レーン517番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I): A−B−E−F−Ala−G−(D−Phe)−U−V−Y−Z (I) [式中、AはHまたはアミノ保護基であるか、あるいはR1がHまたはC14ア ルキルである場合には不存在; BはGly、Ala、β−Ala、PyrAla、GlnまたはLysである か、あるいはR1がHまたはC1〜4アルキルである場合には不存在; Eは不存在であるか、あるいはHet−(CR'2mCHR1(CR'2pCO ; FはD−trp(R2)、D−NalまたはD−Phe(R2); GはNal(R2)、Trp(R2)またはPhe(R2); UはLys、ArgまたはOrn; VはD−またはL−Gln、NH(CR'2nCOであるか、あるいはYおよ びZが不存在である場合にはNH(CR'2n−OH; Yは不存在またはGly; ZはOR''またはNR'R''であるか、あるいはVがNH(CR'2n−OHで ある場合には不存在; RはHまたはC1〜4アルキル; R1はH、C1〜4アルキルまたはNR'; R2はH、F、Cl、Br、IまたはNO2; R'はHまたはC1〜4アルキル; R''はHまたはC1〜4アルキル; mおよびnは0ないし3; pは0または1を意味する] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。 2.UがLysである請求項1記載の化合物。 3.EがHis、PyrAla、ImAcまたはImPrである請求項1記載 の化合物。 4.V−Y−Z−がGln−NH2またはGln−Gly−NH2である請求項 2記載の化合物。 5.A−B−EがHisまたはImAcである請求項4記載の化合物。 6.A−B−EがAla−Hisである請求項3記載の化合物。 7.ImPr−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln− Gly−NH2; ImAc−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln− NH2; ImAc−D−Phe−Ala−Phe−D−Phe−Lys−Gln− NH2; ImAc−D−Phe−Ala−Phe−D−Phe−Lys−Gln− Gly−NH2;および ImAc−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln− Gly−NH2; PyrPr−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln −Gly−HN2; His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln−G ly−NH2; His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−Gln−N H2; Ala−His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−G ln−NH2;または Ala−His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−G ln−Gly−NH2である請求項1記載の化合物。 8.式(I): A−B−E−F−Ala−G−(D−Phe)−U−V−Y−Z (I) 式中、AはHまたはアミノ保護基であるか、あるいはR1がHまたはC1〜4アル キルである場合には不存在; BはGly、Ala、β−Ala、PyrAla、GlnまたはLysである か、あるいはR1がHまたはC1〜4アルキルである場合には不存在; Eは不存在であるか、あるいはHet−(CR'2mCHR1(CR'2pCO ; FはD−trp(R2)、D−NalまたはD−Phe(R2); GはNal(R2)、Trp(R2)またはPhe(R2); UはLys、ArgまたはOrn; VはD−またはL−Gln、NH(CR'2nCOであるか、あるいはYおよ びZが不存在である場合にはNH(CR'2n−OH; Yは不存在またはGly; ZはOR''またはNR’R''; RはHまたはC1〜4アルキル; R1はH、C1〜4アルキルまたはNR'; R2はH、F、Cl、Br、IまたはNO2; R'はHまたはC1〜4アルキリル; R''はHまたはC1〜4アルキル; mおよびnは0ないし3; pは0または1を意味する] で示される化合物またはその医薬上許容される塩の製造方法であって、 a)請求項1において定義したB、E、F、G、U、V、Yに対応する保護ア ミノ酸をカップリングさせて式: A−B'−E'−F'−Ala−G'−(D−Phe)−U'−V'−Y'−Z' [式中、A、B'、E'、F'、G'、U'、V'およびY'は、すべての側鎖の反応 性基を保護した式(I)で定義のA、B、E、F、G、U、VおよびYであり; Z'はNR'R''、OR''、NH−T''またはO−T''であって; T''はクロロメチル、ヒドロキシメチル、ベンズヒドリルアミンまたはメチル ベンズヒドリルアミン樹脂を意味する] で示される適当に保護された化合物を形成し、 b)すべての保護基を除去し、Z'がNH−T''またはO−T''である場合に はペプチドを樹脂から開裂させ、ついで、 c)所望により、その医薬上許容される塩を形成する からなる方法。 9.請求項1記載の化合物および医薬上許容される担体からなる医薬組成物。 10.請求項1記載の化合物を投与することからなる哺乳動物における成長ホ ルモンの放出を刺激する方法。 11.医薬の製造における請求項1記載の化合物の使用。
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