JPH08501854A - 弁作動機構 - Google Patents

弁作動機構

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JPH08501854A
JPH08501854A JP6508639A JP50863993A JPH08501854A JP H08501854 A JPH08501854 A JP H08501854A JP 6508639 A JP6508639 A JP 6508639A JP 50863993 A JP50863993 A JP 50863993A JP H08501854 A JPH08501854 A JP H08501854A
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drag
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lever
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パウロ、ミカエル
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/26Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder
    • F01L1/267Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder with means for varying the timing or the lift of the valves

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Abstract

(57)【要約】 多シリンダ内燃機関の弁作動機構は、シリンダの各吸気弁(E)について、低速エンジンカム(2)と高速エンジンカム(8)とを有する。第1ドラッグレバー(4)は低速エンジンカム(2)及び弁(E)と協働し、第2ドラッグレバー(9)は高速エンジンカム(8)とのみ協働し、またこの第2ドラッグレバーは高速エンジンカム(8)の輪郭に従って弁(E)を操作するために、高速エンジン範囲に於て第1ドラッグレバー(4)に結合することができる。第1ドラッグレバー(4)と第2ドラッグレバー(9)との間の結合はピストン(13)を用いて行われ、このピストンは圧力媒体により動かされかつ問題の弁の上昇期間の開始前にピストン(13)をその結合位置へもたらすための十分な時間が残されるときのみ圧力媒体により作動される。

Description

【発明の詳細な説明】 弁作動機構 本発明は、請求項1の前文による弁作動機構に関する。 例えばヨーロッパ特許出願公開0 213 759から知られたこの種の弁作動機構に 於て、切り替え時、即ち、第2エンジンカム又は高速エンジンカムが各弁の二つ のドラッグレバー(drag lever)の結合を介して作用するとき、全ての結合装置 の結合素子として役立つピストンが圧力媒体を負荷され、しかして圧力負荷の開 始後にピス卜ンはその第2位置へ移るために或る時間を必要とするから、いわゆ る、縁担持の問題が生じる。圧力負荷が問題のドラッグレバーの上昇期間の開始 の少し前の時点でのみ開始すれば、ピストンは上昇期間の開始時に未だ第2端位 置になく、故に例えば、第2のドラッグレバーの孔へ僅かに突入するだけであり 、その結果、かなりの表面圧力が生じ、激しい摩耗が生じる。この問題を解決す るために、ピストンの機械的錠止手段を設けることは周知であり(西ドイツ出願 35 26 543)、この手段は、それぞれの弁の上昇期間中にのみピストンを解放し 、次の上昇期間の開始前にピストンの運動のための十分な時間が得られる。しか し、上記した問題のこの解決策は比較的に高価であり、非常に特定的な一つの弁 作動機構に限定されている。 本発明の根底にある問題は、上記形式の弁作動機構に於て、簡単な手段により 、結合操作中に各結合素子がその第2端位置へ完全に運動することを保証するこ とである。 本発明によれば、この問題は請求項1の特徴部分に示された特色により解決さ れる。 本発明による提案により、圧力負荷の開始後に各結合素子がその 第2端位置に到達するのに十分な時間が得られるという効果が達成されるが、こ のことは結合素子の圧力負荷を制御する装置、通常は圧力媒体供給管の制御弁が 適正な時点で開かれることによるのであり、これは追加の費用無しに通常の電子 式エンジン制御装置の助けにより可能であるが、その理由は、これらの装置が既 に例えば各シリンダの点火タイミング、即ち内燃機関ピストンの上死点位置、従 ってまたそれぞれのシリンダの弁のカムの位置を選択的に決めるからである。 本発明による提案は、各種の弁作動機構、例えば先行刊行物ではない西ドイツ 特許出願公開42 05 230に記載されたものに適用することができる。 全てのドラッグレバーを装着した軸に於て、縦方向チャンネルが通常設けられ 、このチャンネルを介して、問題のドラッグレバーに設けられ、かつピストンを 含む孔へ圧力媒体が供給される。この種の形態では、本発明の原理を適用するた めに、シリンダの吸気弁または排気弁の各ドラッグレバーの上流で、縦方向チャ ンネルの圧力媒体の流動方向に遮断弁が設けられる一方、切り替えが行われると きに流動方向に互いに前後に位置する遮断弁が次々と開かれ、各場合に後続ドラ ッグレバーのピストンがその端位置に到達するのに十分な時間が残されるような 時点で開かれる。これにより、切り替え操作の開始後に、全てのピストンが正し い時点で次々と圧力を負荷されることになる。 或る場合には各シリンダの弁のドラッグレバーの上流で縦方向チャンネルに遮 断弁を設ける必要がなく、即ち、相次ぐシリンダに於ける“許容”切り替え時間 、即ちピストンがその第2端位置へ確実 に移動するのを保証するために結合ピストンの圧力負荷が生起すベき切り替え時 間が重なるときには縦方向チャンネルに遮断弁を設ける必要がない。一連の4シ リンダを有し、点火順序が1−3−4−2である内燃機関に於て、これは例えば シリンダ1と2及びシリンダ3と4の弁のドラッグレバーに就ての場合である。 故に、供給チャンネルに於て、第1シリンダの吸気又は排気弁のドラッグレバー の上流に第1遮断弁を設け、第3シリンダの吸気弁又は排気弁のドラッグレバー の上流に第2遮断弁を設けることが可能になる。そのとき第1遮断弁はエンジン 速度及び/又は負荷に依存して結合操作を開始する制御弁により形成することが できる。 請求項2及び請求項3による実施例に於て、圧力媒体が縦方向チャンネルの一 端へ供給され、他端は閉じられているものと考えられた。しかし、また決められ たシリンダ群の弁のドラッグレバーに、共通ドラッグレバー軸におけるそれら自 体の縦方向チャンネルを設けることは基本的には可能であろう。それには、例え は縦方向チャンネルを一連の4個のシリンダの第2と第3とのシリンダ間で中断 し、圧力媒体を両側から制御弁を介して供給することにより可能であり、このと き前記制御弁は操作パラメータに依存して且つ問題のカムの位置に依存して作動 される。 本発明による弁作動機構はシリンダ一つに付き2個以上の吸気弁を有する内燃 機関、即ちシリンダ一つに付き吸気弁を2個(西ドイツ特許出願35 26 543)又 は3個(西ドイツ特許出願公開42 05 230)有する内燃機関にも使用でき、また いろいろなカムにより吸気弁を全てでなく1個又は2個だけ作動することができ る。 ドラッグレバー軸の圧力媒体を運ぷ縦方向チャンネルは、ドラッ グレバー軸上のドラッグレバーの軸受へ分岐チャンネルにより平常接続され、前 記軸受を潤滑する。遮断弁を縦方向チャンネルに設ける提案の場合にドラッグレ バー軸受の潤滑を保証するために、遮断弁の閉鎖部材に絞りチャンネルを設け、 遮断弁が閉じたときにドラッグレバー軸受へ絞られた流れを可能にする。遮断弁 はこの場合好ましくはドラッグレバー軸の軸受に配置される。 本発明の一摸範実施例を図面に関して以下に説明する、図中: 図1はシリンダ1つに付き2個の吸気弁のための本発明による弁作動機構を備 えた弁ギヤーを示すもので、図2の1−1線に沿う垂直断面図である。 図2は図1の2−2線に沿う断面を示す。 図3は点火順序1−3−4−2の4シリンダ内燃機関の吸気弁の弁上昇カーブ を示す。 図1、図2は、各シリンダIないしIVに対し2個の吸気弁を有する4シリン ダ内燃機関の弁ギヤーを示す。各弁Eは、スプリング1により閉鎖方向に負荷さ れる。各弁Eはドラッグレバー4の助けによりカム軸3のそれ自身のカム2によ り作動される。ドラッグレバー4は、共通静止軸5上に枢着され、静止軸5は、 内燃機関のシリンダヘッドの軸受6に保持される。シリンダの吸気弁に関連した ドラッグレバー4間に、各場合にカム8と協働する第2ドラッグレバー7が配置 され、このカム8はドラッグレバー4に関連した2個のカム2間に配置され、ま た内燃機関のエンジン速度の上範囲の条件に対して設計されたカム輪郭を有して おり、即ち、このカム輪郭では例えばカム2よりも弁上昇が大きく、且つ開口時 間が長い。エンジン速度の上範囲に於て各第2ドラッグレバー7は、隣接する第 1ドラッグレバー4へ結合でき、しかしてこのエンジン速度範囲では、弁Eはカ ム8の輪郭により作動される。 各第2ドラッグレバー7の自由端は、第1ドラッグレバー4の自由端の前方に 短距離だけ延びた交差部材9を有する。第1ドラッグレバー4には孔11が設け られ、孔11は軸5に対して放射方向に延び、また弁Eが閉じたときに、即ち全 てのドラッグレバー4と7がそれぞれカム2と8の基礎円に対接したときに、交 差部材9の孔12と整合する。各孔11はピストン13を含んでおり、ピストン 13は、軸5のチャンネル14を通じて供給される圧力媒体により前方に押され て交差部材9の孔12と係合することにより、ドラッグレバー4と7が共に結合 される。各ピストン13はスプリング15により作用され、スプリング15は一 端が孔11中に固定された挿入体16に対接し、他端がピストン13へ取り付け られ、挿入体16を挿通したスリーブ17の端に対接して支持されている。スプ リング15は、孔11への圧力媒体の供給が中断されるとピストン13をその非 結合位置へ復帰させ、挿入体16はピストン13の停止具として作用する。チャ ンネル14は、孔19により軸5のドラッグレバー4、7の軸受と連通し、これ らの軸受が潤滑される。チャンネル14は、その左端(図2)が栓18により閉 じられ、その右端は後述の如くピストンがその結合位置へ動かされるときに圧力 源21と連通することができる。 各ドラッグレバー4、7は、カム2又は8に対接するスライド面20を有する 。第2ドラッグレバー7はスプリング素子(図示せす)によりそのカム8に対接 して保持される。 弁Eがカム8により作動されるべきとき、圧力媒体、通常は潤滑 油、が内燃機関の油回路からチャンネル14へ送られる。ピストン13は、スプ リング15の作用に抗して図1、図2に示す非結合の第1端位置から第2端位置 へ移動するには或る時間を必要とし、第2端位置に於て、ピストンは第2ドラッ グレバー7の交差部材9の孔12に係合し、孔12の端に対接する。ピストン1 3のこの完全な係合は、孔11、12が全時間ts(図3)中に互いに整合した ときに生起する。カム2、8の輪郭が異なるから、このことは実質的にドラッグ レバー4、7がカム2、8の基礎円上で走行している期間中にのみ生起する。ピ ストン13に圧力を付与してからドラッグレバー4、7の上昇期間が開始するま での時間がピストン13の完全な運動に要する時間よりも短い場合、ピストン1 3は孔12の端にまで到達しない、何故ならばドラッグレバー4、7は上昇期間 中に相対運動し、その結果ピストン13が詰まるからである。これにより、面圧 が高くなり、磨耗が生じる。カム軸が更に回転した後に、ドラッグレバー4、7 がそのカムの基礎円上で走行しているときにのみ、ピストン13はその第2端位 置へ移ることができる。この工程は、全てのピストン13を同時に負荷すべきで あるならば不可避である、何故ならば各種シリンダの弁に関連したカムが相互に 、例えば4シリンダ内燃機関の場合に90゜偏倚するからである。 各ピストン13が最初に圧力を負荷されたときにその第2端位置に到達するこ とを保証するために、電磁遮断弁22をチャンネル14内に、各シリンダIない しIVの上流で矢印Pで示す圧力媒体の流動方向に配置し、前記弁はチャンネル 14の縦方向に対して横方向にスライド可能な閉鎖部材23を有し、この閉鎖部 材は,図1、図2に示すその閉鎖位置において流動方向Pにおけるドラッグレバ ー4への、及びその孔11への圧力媒体の供給を遮断し、また弁22が励起され て圧力媒体の流れを解放するときに引き戻される。 弁Eを高速エンジンカム8により作動する場合、弁22aないし22dが作動 、即ち圧力源21から出る圧力媒体の流動方向Pに次々と開かれ、続くシリンダ の弁に関連したドラッグレバーのピストン13への圧力媒体の供給は、ピストン 13がその第2端位置に到達するのに必要な少なくとも時間tsだけこれらのド ラッグレバー軸の上昇期間の開始に先だつ時点で行われる。しかして、先ず弁2 2aは、シリンダIの弁の上昇期間の開始前に開かれ、次に弁22bが開かれ、 続いて弁22cが開かれ、最後に弁22dが開かれる。しかして、ピストン13 は、それぞれの弁の上昇期間の開始前にピストンをその第2端位置へ動かすのに 要する時間tsの間だけ圧力媒体を負荷されない。少なくともこの期間は、この ように結合操作のために常に利用できる。弁22aないし22dは、個々のシリ ンダの点火タイミングを制御し、かつ例えばホール効果装置によりカム軸の角度 位置、従ってまた個々のカムの角度位置を検出する通常の電子式エンジン制御シ ステムの助けで操作される。第1弁22aは、例えば高速エンジンカム8による 弁の作動を所定のエンジン速度で開始するために、操作パラメータ、特にエンジ ン速度及び内燃機関の負荷に依存して追加的に制御される制御弁として同時に役 立つ。 図3は4個のシリンダI,II,III,IV及び点火順序1−3−4−2を有する 4行程内燃機関の吸気弁の弁上昇図表を示す。ピストン13がその第2端位置に 到達するのに要する時間は、tsで示される。この時間中にピストン13は圧力 媒体を負荷されてはならない、 何故ならば、さもなければ、上昇期間の開始前にその第2端位置に到達せず、従 って面圧が上昇し摩耗が増加する恐れがあるからである。切り替え操作、即ち問 題の弁22の開放は、故に、時間tk内に励起せねばならない。圧力媒体の流動 方向Pに相次ぐシリンダの範囲tkが重なれば、これらのシリンダの弁のドラッ グレバーのピストンへの圧力媒体の流れを単一の弁により制御することができる 。これはシリンダI、II及びシリンダIII、IVの典型実施例の場合である。陰影 線を入れたバーAは、弁I及びIIの高速エンジンカム8への切り替えを行いうる 期間を表す。陰影線を入れたバーBは、シリンダIII、IVの弁に適用する。しか して、この点火順序が1−3−4−2である4シリンダ内燃機関の特別な場合に は、弁22b,22dは無しで済ませることができることがわかる。 図3に見られるように、圧力負荷は好ましくは既に問題の弁の上昇期間中に行 われるが、これは全基礎円期間、即ち上昇期間と上昇期間との間の時間を切り替 え操作に利用できるようにしておくためである。第1ドラッグレバー4及ひ第2 ドラッグレバー7の交差部材9に於ける孔11、12は最初はまだ整合しないが 、このことは障害にはならない、何故ならばこれらの孔は上昇期間の完了後、即 ち非常に短い時間の後に整合し、次いでピストン13が孔12へ押し込まれてそ の第2端位置に到達するからである。 先に述べたように、ドラッグレバー4と7の軸受には、チャンネル14及び孔 19を通じて潤滑剤としての圧力媒体が平常供給される。この潤滑はまた弁22 が閉鎖されたときにも行われなければならないから、各閉鎖部材23は環状溝2 4の形態の絞り点が設けられ、前記溝は弁が閉鎖されたときチャンネル14内に あり、より低 い圧力下でドラッグレバー軸受へ潤滑剤としての圧力媒体を供給できる。しかし て第1弁22aの閉鎖時に、チャンネル14の圧力は、全てのピストン13がそ れらの第1端位置へスプリング15により戻すことができる程度まで、前記弁の 絞り溝24により低下される。 図示された摸範実施例の多数の改編例は、本発明の範囲を越えることなく明ら かに可能である。しかして、図示された模範実施例に於て、チャンネル14は、 シリンダIIとIIIとの間で中断することができ、圧力媒体は右側からだけでなく (図2に於て)、左側からも導入でき、閉鎖栓18は不要になり、その場合、 弁22aに相当する、故にまた操作パラメーターにより制御された、弁は次いで チャンネル14の左端の前方に設けられ、それらの間にある弁22b,22c, 22dは無しで済ますことができる。提案された弁作動機構は一つのシリンダに つき一つだけの吸気弁か又は3個以上の吸気弁を有する内燃機関にも適すること は明かである。本発明による提案は基本的には内燃機関の排気弁にも適用できる 。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年8月4日 【補正内容】 明細書 弁作動機構 本発明は、請求項1の前文による弁作動機構に関する。 例えばヨーロッパ特許出願公開0 213 759及びドイツ特許出願公開38 00 347か ら知られたこの種の弁作動機構に於て、切り替え時、即ち第2カム又は高速エン ジンカムが各弁の二つのドラッグレバー(drag lever)の結合を介して作用する とき、全ての結合装置の結合素子として役立つピストンが圧力媒体を負荷され、 しかして圧力負荷の開始後にピストンはその第2位置へ移るために或る期間を必 要とするから、いわゆる、縁担持の問題が生じる。圧力負荷が問題のドラッグレ バーの上昇期間の開始の少し前の時点でのみ開始すれば、ピストンは上昇期間の 開始時に未だ第2端位置になく、故に例えば、第2のドラッグレバーの孔へ僅か に突入するだけであり、その結果、かなりの表面圧力が生じ、激しい摩耗が生じ る。この問題を解決するために、ピストンの機械的錠止手段を設けることは周知 であり(西ドイツ特許出願35 26 543)、この手段は、それぞれの弁の上昇期間 中にのみピストンを解放し、次の上昇期間の開始前にピストンの運動のための十 分な時間が得られる。しかし、上記した問題のこの解決策は比較的に高価であり 、非常に特定的な一つの弁作動機構に限定されている。 この問題の他の解決策は米国特許4 901 685から知られている。そこに開示さ れた第1及び第2揺動腕を結合するための結合手段は、弁開口運動の初期間中そ れらが非操作状態であるように制御手段により制御される。しかしながら、この 結合手段の操作を制御する方法では、各結合素子の運動をそれぞれの揺動腕の上 昇期間前に完了 することを保証することはできない。 本発明の根底にある問題は、上記形式の弁作動機構に於て、簡単な手段により 、結合操作中に各結合素子がその第2端位置へ完全に運動することを保証するこ とである。 本発明によれば、この問題は請求項1の特徴部分に示された特色を有する弁作 動機構により解決される。 本発明によれば、弁作動機構の制御弁又は同類の制御装置が作動されて結合素 子に圧力を付与し、この付与は、結合素子への圧力負荷の開始後に各結合素子が その第2端位置に到達するのに十分な時間が得られるように行われる。このこと は結合素子の圧力負荷を制御する装置、通常は圧力媒体供給管の制御弁が適正な 時点で開かれることにより達成されるのであり、これは追加の費用無しに通常の 電子式エンジン制御装置の助けにより可能であるが、その理由は、これらの装置 は既に例えば各シリンダの点火タイミング、即ち内燃機関ピストンの上死点位置 、従ってまたそれぞれのシリンダの弁のカムの位置を選択的に決めるからである 。 本発明による提案は、各種の弁作動機構、例えは先行刊行物ではない西ドイツ 特許出願公開42 05 230に記載されたものに適用することができる。 全てのドラッグレバーを装着した軸に於て、縦方向チャンネルが通常設けられ 、このチャンネルを介して、問題のドラッグレバーに設けられかつピストンを含 む孔へ圧力媒体が供給される。この種の形態では、本発明の原理を適用するため に、シリンダの吸気弁または排気弁の各ドラッグレバーの上流で、縦方向チャン ネルの圧力媒体の流動方向に遮断弁が設けられる一方、切り替えが行われるとき に流動方向に互いに前後に位置する遮断弁が次々と開かれ、各場合に後続ドラッ グレバーのピストンがその端位置に到達するのに十分な時間が残されるような時 点で開かれる。これにより、切り替え操作の開始後に、全てのピストンが正しい 時点で次々と圧力を負荷されることになる。 或る場合には各シリンダの弁のドラッグレバーの上流で縦方向チャンネルに遮 断弁を設ける必要がなく、即ち、相次ぐシリンダに於ける“許容”切り替え時間 、即ちピストンがその第2端位置へ確実 請求の範囲 1.多シリンダ内燃機関の弁作動機構であって、 シリンダ一つにつき少なくとも一つの吸気又は排気弁(E)、 各弁のために低いエンジン速度の範囲の第1カム(2)と高いエンジン速度の 範囲の第2カム(8)を有するカム軸(3)、 各ドラッグレバーが孔(11)を有し、かつ弁及び第1カム(2)と協働する 第1ドラッグレバー(4)、 各ドラッグレバーが孔(12)を有し、かつ第2カム(8)と協働する第2ド ラッグレバー(7)、 一連のシリンダの全ての第1及び第2ドラッグレバーが枢着された軸(5)及 び、 各弁の第1ドラッグレバーと第2ドラッグレバーとの間の結合装置であって、 両ドラッグレバーがそれらのカムの基礎円上で走行しているとき、2個のドラッ グレバーが互いに非結合の第1端位置から2個のドラッグレバーが互いに結合す る第2端位置へ圧力媒体により操作パラメーターに依存して動かされる結合素子 (13)を有する結合装置、以上のものを有する弁作動機構に於て、制御弁(2 2)又は同類の装置がそれぞれの弁の上昇期間の開始前に、結合素子がその端位 置に到達するのに十分な時間が残されるよう選ばれた持点で、結合素子(13) へ圧力付与するよう作動されることを特徴とする弁作動機構。 2.結合素子としてのピストン(13)を有し、両ドラッグレバーがそれらの カムの基礎円上で走行しているとき、2個のドラッグレバー(4,7)の孔(1 1,12)はピストンを収容し、かつ互いに整合し、前記ピストンはその第1端 位置に於て一方のドラッグ レバー(4)の孔(11)に全体的に位置し、その第2端位置に於て、他方のド ラッグレバ−7の孔(12)へ一部突入し、ドラッグレバー(4,7)に共通の 軸(5)は、縦方向チャンネル(14)を有し、そのチャンネルは第1又は第2 ドラッグレバーの全て又は幾つかの孔(11)と連通し、かつ操作パラメーター に依存して圧力源(21)へ制御弁(22a)により接続できる弁作動機構に於 て、吸気の各ドラッグレバーは、縦方向チャンネル(14)の圧力媒体の流れ方 向(P)に、シリンダ(IないしIV)の吸気弁又は排気弁のためのドラッグレバ ーの上流に配置された遮断弁(22aないし22d)が設けられ、さらに一方の カムから他方のカムへの切り替えが行われるときに、流動方向に互いに前後に位 置する遮断弁が各場合に、ピストンがその第2位置に到達するのに必要とされる 少なくとも期間(ts)だけ後続ドラッグレバーの上昇期間の開始に先立つ時点 で次々と開かれることを特徴とする請求項1記載の弁作動機構。 3.2個の相次ぐシリンダ(I,II又はIII,IV)の吸気弁又は排気弁の第1 ドラッグレバー(4)に於ける孔(11)は、ドラッグレバー軸(5)に形成さ れた共通圧力媒体供給チャンネル(14)と連通し、このチャンネルに於て遮断 弁(22a)が、圧力媒体の流動(P)方向に関して、2個のシリンダの第1シ リンダの弁のドラッグレバーの上流で設けられ、他の遮断弁(22c)が他の2 個の相次ぐシリンダの弁のドラッグレバーの上流で設けられたことを特徴とする 一連の4シリンダを有し、かつ点火順序が1−3−4−2である内燃機関のため の請求項1記載の弁作動機構。 4.遮断弁(22a)は、圧力媒体の流れ(P)の方向に関して 第1シリンダ(1)の入口弁又は出口弁のドラッグレバーの上流で配置され、ま たこの遮断弁はドラッグレバー(4,7)の軸(5)の縦方向チャンネル(14 )を圧力媒体源(21)と連通させる制御弁により形成されることを特徴とする 請求項2又は請求項3記載の弁作動機構。 5.遮断弁(22)の閉鎖部材(23)に、遮断弁が閉鎖されたときドラッグ レバー軸受への絞られた流動を可能にする絞りチャンネル(24)が設けられる ことを特徴とする横方向チャンネル(19)がドラッグレバー(4,7)の軸( 5)の縦方向チャンネル(14)からドラッグレバー軸受まで延ぴる請求項2な いし請求項4の一つに記載の弁作動機構。 6.遮断弁(22)の閉鎖部材(23)は、周囲溝(24)を有し、この周囲 溝は絞り作用を与え、かつ遮断弁が閉鎖されたとき軸(5)の縦方向チャンネル (14)に位置することを特徴とする第5項記載の弁作動機構。 7.軸(5)は、隣接シリンダの吸気弁又は排気弁のためのドラッグレバー間 に配置され、遮断弁(22)は軸受(6)に配置されることを特徴とする前項の 一つに記載の弁作動機構。 8.遮断弁(22)は、それぞれのカムの位置に依存するだけでなく操作パラ メーター(エンジン速度、負荷)にも依存して作動するソレノイド弁であること を特徴とする請求項1ないし請求項6の一つに記載の弁作動機構。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.多シリンダ内燃機関の弁作動機構であって、 シリンダ一つにつき少なくとも一つの吸気又は排気弁(E)、 各弁に対して低いエンジン速度の範囲の第1カム(2)と高いエンジン速度の 範囲の第2カム(8)を有するカム軸(3)、 弁と第1カム(2)とに各々協働する第1ドラッグレバー(4)、 第2カム(8)に各々協働する第2ドラッグレバー(7)、 一連のシリンダの全ての第1及び第2ドラッグレバーが枢着された軸(5)及 び、 各弁の第1ドラッグレバーと第2ドラッグレバーとの間の結合装置であって、 両ドラッグレバーがそれらのカムの基礎円上で走行しているとき、2個のドラッ グレバーを互いに非結合の第1端位置から2個のドラッグレバーを互いに結合す る第2端位置へ圧力媒体により操作パラメーターに依存して動かされる結合素子 (13)を有する結合装置、以上のものを有する弁作動機構に於て、圧力付与が 、それぞれの弁の上昇期間の開始前に、結合素子がその第2端位置に到達するの に必要とする時間(ts)外で開始するような態様で、結合素子(13)への圧 力付与を制御する装置(22)を設けたことを特徴とする弁作動機構。 2.結合素子としてのピストン(13)を有し、両ドラッグレバーがそれらの カムの基礎円上に走行しているとき、ピストンを収容し互いに整合する孔(11 ,12)を有し、前記ピストンはその第1端位置に於て一方のドラッグレバー( 4)の孔(11)内に全体的に位置し、その第2端位置に於て他方のドラッグレ バー7の孔(12)へ一部突入し、ドラッグレバー(4,7)に共通する軸 (5)は縦方向チャンネル(14)を有し、そのチャンネルは第1又は第2ドラ ッグレバーの全て又は幾つかの孔(11)と連通し、かつ操作パラメーターに依 存して圧力源(21)へ制御弁(22a)により接続できる弁作動機構に於て、 圧力媒体遮断弁(22)が、縦方向チャンネル(14)内の圧力媒体の流動方向 (P)で、シリンダ(IないしIV)の吸気弁又は排気弁のためのドラッグレバー の上流で各場合設けられ、さらに一方のカムから他方のカムへの切り替えが行わ れるときに流動方向に互いに前後に位置する遮断弁が各場合に、後続ドラッグレ バーの上昇期間の開始よりピストンがその第2位置に到達するの必要とする少な くとも時間(ts)だけ先立つ時点で次々と開かれることを特徴とする請求項1 記載の弁作動機構。 3.2個の相次ぐシリンダ(I,II又はIII,IV)の吸気弁又は排気弁の第1 ドラッグレバー(4)に於ける孔(11)が圧力媒体供給共通チャンネル(14 )と連通し、このチャンネルはドラッグレバー軸(5)に形成され、且つこのチ ャンネルに於て遮断弁(22a,22c)が各場合に圧力媒体の流動方向(P) に2個のシリンダの内の第1シリンダの弁のドラッグレバーの上流で設けられる ことを特徴とする一連の4シリンダを有し、かつ点火順序が1−3−4−2であ る内燃機関のための請求項2記載の弁作動機構。 4.圧力媒体の流動方向(P)に関して第1シリンダ(I)の吸気弁又は俳気 弁のドラッグレバーの上流に配置された遮断弁(22a)は、ドラッグレバー( 4,7)の軸(5)の縦方向チャンネル(14)を圧力媒体源(21)に連通さ せる制御弁により形成されることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の弁作 動機構。 5.遮断弁(22)の閉鎖部材(23)に、遮断弁が閉鎖されるときドラッグ レバー軸受への絞られた流動を可能にする絞りチャンネル(24)が設けられる ことを特徴とする横方向チャンネル(19)が、ドラッグレバー(4,7)の軸 (5)の縦方向チャンネル(14)からドラッグレバー軸受まで延びた請求項2 ないし請求項4の一つに記載の弁作動機構。 6.遮断弁(22)の閉鎖部材(23)は、周囲溝(24)を有し、この周囲 溝は絞り作用を与え、かつ遮断弁が閉鎖されたとき軸(5)の縦方向チャンネル (14)位置することを特徴とする請求項5記載の弁作動機構。 7.軸(5)は隣接シリンダの吸気弁又は排気弁のためのドラッグレバー間に 設けられ、さらに遮断弁(22)は軸受(6)に配置されることを特徴とする前 項の一つに記載の弁作動機構。 8.遮断弁(22)は、それぞれのカムの位置に依存するだけでなく操作パラ メーター(エンジン速度、負荷)にも依存して作動するソレノイド弁であること を特徴とする請求項1ないし請求項6の一つに記載の弁作動機構。
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