JPH08501426A - 受信電界強度の変化方向に依存する信号の導出回路装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明はマイクロコンピュータによって制御可能な放送受信機における、受信電界強度の変化方向に依存する信号の導出回路装置において、マイクロコンピュータの他に比較器が設けられ、該比較器にそのつどの電界強度を表す信号とマイクロコンピュータによって生ぜしめられた先行時点の電界強度を表す信号が供給可能なことを特徴としている。前記比較器の出力信号はさらにマイクロコンピュータに供給可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 受信電界強度の変化方向に依存する信号の導出回路装置 従来の技術 本発明は、マイクロコンピュータによって制御可能な放送受信機における受信 電界強度の変化方向に依存する信号の導出回路装置に関する。 放送受信機は、ますますマイクロコンピュータによって制御される。この場合 電界強度を表す信号の評価も行われる。そのような信号は例えば振幅変調と、そ れに続くＦＭ−中間周波数信号の低域フィルタによる瀘波によって導出される。 そのような電界強度信号は、とりわけ障害が生じた場合及び同じプログラムの多 数の放送局のうちから１つの放送局を選択する場合に、ステレオーチャネルセパ レーション又は音量の低減のためのマイクロコンビュータによる別の処理の後で 使用される。マイクロコンピュータにおける電界強度信号の処理、特に変化の方 向の検出には計算機に対するコストが高くなる。 本発明の課題は、受信電界強度の変化方向に依存する信号を可及的に僅かな計 算処理能力で導出することである。 上記課題は本発明により、マイクロコンピュータの 他に比較器が設けられ、該比較器にはそのつどの電界強度を表す信号と、マイク ロコンピュータによって発生された先行時点の電界強度を表す信号が供給され、 前記比較器の出力信号はマイクロコンピュータに供給されるように構成されて解 決される。 電界強度の変化の方向の検出のために必要な計算処理能力の低減によって次の ようなことが可能となる。すなわちマイクロコンピュータの処理容量を大規模に 他の機能のために用いることが可能となる。 本発明による回路装置の別の実施例によれば、先行時点での電界強度を表す信 号と比較器の出力信号が、比較器とマイクロコンピュータの間のシリアルな周辺 インターフェース（ＳＰＩ）を介して伝送される。特に集積度の高い放送受信機 においては、マイクロコンピュータと放送受信機間のコミュニケーションのため のこの種のインターフェースは有利である。 本発明による回路装置の利点（特に計算処理能力の節約）は、例えば電界強度 を表す信号が１６ビットの分解能を有する本発明の有利な実施例において明らか である。この場合いずれにせよ１ビットの情報を得るために用いられる２つの１ ６ビット語の演算が節約される。 特に有利には本発明による回路装置では、択一的に利用可能な放送局の電界強 度の検査のために放送受信機が試験的に切換られるように構成される。 択一的に使用可能な周波数の試験的な受信の際には極端に短い時間、例えば１ ００ｍｓ以下の時間しか使わないので、この試験的な受信はほとんど可聴障害と はならない。この時間の中には１つの検査のためには利用できない種々異なる期 間（例えば受信部４における立上り振動過程の期間等）が含まれているので、高 い電界強度を持った択一的に利用可能な放送局に合わせられたかどうかを識別す るのに非常に短い時間しか必要でない。この場合本発明による回路装置は、方向 変化に相応する信号を非常に迅速に発生する。 実施例の説明 次に本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。 図面には本発明による回路装置の機能を説明するのに必要な放送受信機１内の 主要部分が示されている。さらに図面にはマイクロコンピュータ２が示されてい る。このマイクロコンピュータ２は放送受信機１を制御する。放送受信機１内の 個々の回路ブロックはそれ自体公知の機能を示している。しかしながら本発明の 枠内ではこれらの機能ブロックを別個の構成素子として実現する必要もない。集 積度が非常に高い場合ではさらに受信機の全てのデジタル信号処理を集積回路の 中で実現することも可能である。この場合信号処理ステップ（例えばフィルタリ ング又は非直線的重み付け）は計算機による演算によって実施される。集積回路 内では本発明による回路装置を備えた受信機を実現する ためにデジタル信号プロセッサと他のデジタル回路（例えばシフトレジスタ、フ リップフロップ等）を一緒に配設してもよい。 アンテナ３を介して受信される信号は、受信部（チューナ）４において周知の ように増幅され、選択されて復調される。受信部４の出力側５からは復調された 多重信号ＭＰＸが取り出される。この多重信号は交通情報／ＲＤＳ−デコーダ６ と、自動ノイズ抑圧回路７に供給される。この回路７にはステレオーデコーダ８ とオーディオプロセッサ９が後置接続されている。発生したオーディオ信号は周 知のように２つの出力段１０，１１と２つのスピーカ１２，１３を用いて再生さ れる。交通情報／ＲＤＳ−デコーダ６によって発生したラジオデータ信号ＲＤＳ はマイクロコンピュータ２に供給される。 受信部４は別の出力側１４を有している。この別の出力側１４にはＦＭ−中間 周波数信号の振幅変調によって発生した信号ＡＭが生じる。この信号ＡＭは低域 フィルタ１５に供給される。この低域フィルタ１５の出力側にはｎビット幅の電 界強度信号が生じる。この信号はマイクロコンピュータ２と比較器１６の入力側 Ｘに供給される。比較器の別の入力側Ｙにも同様にｎビット幅の信号がマイクロ コンピュータから供給される。この信号は先行の時点での電界強度を表す。比較 器１６の出力側からは１ビット幅の信号が、Ｘ＞Ｙか 否かに依存して出力される。この出力信号はマイクロコンピュータに供給される 。 マイクロコンピュータ２は図示の放送受信機では種々異なる過程の制御（例え ば受信部４内にあるここでは図示されていないＰＬＬ回路を介した受信放送局へ の設定調整、ステレオデコーダ８の制御、オーディオプロセッサ９の制御等）の ために用いられる。この場合電界強度信号ＦＳＴに依存して音量の低減、ステレ オ／モノラル−切換が行われる。マイクロコンピュータ２はさらに指示装置１７ と操作部１８に接続されている。 マイクロコンピュータ２に小さな電界強度信号ＦＳＴによって、現時点の受信 放送局が弱いことが指示された場合には、マイクロコンピュータによって試験的 に他の放送局（択一的に利用可能な放送局）への設定調整が行われる。この場合 マイクロコンピュータはラジオ−データ−信号ＲＤＳによって、当該の択一的に 利用可能な放送局が同じプログラムを放送しているかどうかを識別する。この方 法自体は公知であり、本発明による回路装置の説明には必要ないのでここでの詳 細な説明は省く。当該の択一的に利用された放送局が先行の受信放送局よりも弱 い電界強度で受信されている場合には直ちに先行の受信放送局へ再度切換られる 。しかしながら電界強度が先行のものよりも大きい場合には、当該の択一的に利 用された放送局の受信が継続 される。 この過程は本発明による回路装置では以下のように経過する。： １つの放送局の受信期間中は連続的に電界強度信号ＦＳＴがマイクロコンビュ ータ２によって検査される。この電界強度信号が所定の値よりも低い場合には、 マイクロコンピュータは受信部４に別の周波数を受信させる。この周波数すなわ ち放送局の受信期間中はマイクロコンピュータによって電界強度信号ＦＳＴの最 後の値が切換の前に比較器１６の入力側Ｙに供給される。比較器１６はマイクロ コンピュータ２に、択一的に利用された放送局の受信電界強度が高いのか低いの かを伝送する。その他にマイクロコンピュータ２は交通情報／ＲＤＳ−デコーダ ６を介して、当該の択一的に利用された放送局が同じプログラムを放送している のか否かに関する情報を受け取る。この情報の評価によってマイクロコンビュー タ２は当該の択一的に利用された放送局を最終的に受信するのか又は先行の受信 放送局を最終的に受信するのかを判断する。 放送受信機１とマイクロコンピュータ２との間のデータ伝送は有利にはシリア ルな周辺インターフェース（ＳＰＩ）１９，２０によって行われる。このインタ ーフェースは図中には簡単にしか示されていない。インターフェース間の伝送は シリアルバスシステムを用いて行われる。但しわかりやすくするためにこれらは 図中には示されていない。これに適したインターフェースは市販されている （ 例えばモトローラ社のＭＣ６８ＨＣ１１Ｅ９等）。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フォークト，ロタール ドイツ連邦共和国 Ｄ―31249 ホーエン ハーメルン アム ゾンネンハング 11ツ ェー (72)発明者 ケッサー，ユルゲン ドイツ連邦共和国 Ｄ―31199 ディーク ホルツェン アーホルンヴェーク ５

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1． マイクロコンピュータによって制御可能な放送受信機における、受信電界 強度の変化方向に依存する信号の導出回路装置において、 マイクロコンピュータ（２）の他に比較器（１６）が設けられており、該比較 器（１６）にはそのつどの電界強度を表す信号と、マイクロコンピュータ（２） によって生ぜしめられた先行する時点の電界強度を表す信号が供給され、前記比 較器（１６）の出力信号はマイクロコンビュータ（２）に供給されるように構成 されていることを特徴とする受信電界強度の変化方向に依存する信号の導出回路 装置。 2． 先行時点の電界強度を表す信号と前記比較器（１６）の出力信号は、前記 比較器（１６）とマイクロコンピュータ（２）の間のシリアルな周辺インターフ ェース（ＳＰＩ）（１９，２０）を介して伝送される、請求の範囲第１項記載の 導出回路装置。 3． 電界強度を表す信号が１６ビットの分解能で供給される、請求の範囲第１ 項又は２項記載の導出回路装置。 4． 放送受信機（１）が択一的に利用可能な放送局の電界強度の検査のために 試験的に切換られる、請求の範囲第１項〜３項いずれか１項に記載の回路装置。