JPH08500A - トイレットペーパー保持装置 - Google Patents

トイレットペーパー保持装置

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JPH08500A
JPH08500A JP16304894A JP16304894A JPH08500A JP H08500 A JPH08500 A JP H08500A JP 16304894 A JP16304894 A JP 16304894A JP 16304894 A JP16304894 A JP 16304894A JP H08500 A JPH08500 A JP H08500A
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toilet paper
holding device
cutting member
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paper holding
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】トイレットペーパーの切断が片手で簡単かつ安
全にできるトイレットペーパー保持装置を提供する。 【構成】ケース体1内部には前上部が開口した収容空間
部10が設けてある。前板15の上部には引き出し台板
3が先部を下方へ傾斜させ前方へ張り出して設けてあ
る。引き出し台板3の先端上辺には切断部材31が取り
付けてある。切断部材31は当接部分が鋸歯状で、人膚
を傷つけない柔軟性を有しトイレットペーパーとの摩擦
抵抗が大きいゴム製であり、引き出し台板3と直角に取
り付けてある。側板13、14の上部後隅部には蓋体2
の基端部が軸ピン22を介して回動可能に取り付けてあ
る。蓋体2には指掛孔21が設けてある。蓋体2は前下
方へ回動したときに底板11に接触することなくケース
体1の内部に収容され、先端部は底板11の後部側に当
たって止まるようにしてある。背面板12には壁部に固
定するためのネジ孔19が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トイレットペーパー保
持装置に関し、更に詳しくはトイレットペーパーの切断
が簡単かつ安全にでき、また事故などが発生した場合で
も周囲に事故などの発生を報知できるトイレットペーパ
ー保持装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】トイレットペーパー保持装置の基本的な構
造のものは、両側で回転可能に支持されたロール芯とそ
の上方に上下に揺動可能に設けてある蓋体からなるもの
である。このトイレットペーパー保持装置の使用におい
ては、まず一方の手でトイレットペーパーを引き出した
後、もう一方の手で蓋を押えてトイレットペーパーを切
断している。すなわち、トイレットペーパーの切断に両
方の手を必要とする。しかしこれでは、例えば片手が不
自由な高齢者などはトイレットペーパーを切断すること
が困難である。これを解決する手段として、トイレット
ペーパーを片手で切断できるトイレットペーパー保持装
置が従来より提案されている。これら従来のものの代表
的な例は、例えば鋸歯状の切断刃を持つものなどであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の装置には、次のような課題があった。すなわ
ち、前者は鋸歯状の切断刃を有する構造であるので、ト
イレットペーパー切断時に手が当たって人膚を傷つけ怪
我をしたり、衣服を引っ掛けて繊維がほつれたりする心
配があった。
【0004】ところで、現在では巻長が長い、芯のない
トイレットペーパーが普及してきており、トイレットペ
ーパーの芯の有無を問わないトイレットペーパー保持装
置が多数提案されている。これらは、ボックス状のケー
ス内でトイレットペーパーを転動させて引き出す構造の
もので、構造は簡単である。しかし、トイレットペーパ
ーが固定されておらず不安定に動くので、トイレットペ
ーパーを片手で切断する機構部の設計が難しいという課
題があった。
【0005】また、高齢化社会を迎えつつある現在、ト
イレにおける高齢者の体調の急変による事故が後を絶た
ない。大多数の病院などではトイレ内に緊急の場合の報
知装置が備えられているが、一般の家庭においてはこの
ような対策はほとんどなされていないのが実情である。
【0006】
【発明の目的】そこで本発明の目的は、トイレットペー
パーの芯の有無を問わないトイレットペーパー保持装置
において、トイレットペーパーの切断が片手で簡単かつ
安全にできるトイレットペーパー保持装置を提供するこ
とにある。また、本発明の他の目的は、例えば高齢者の
体調の急変など、トイレ内での事故などの発生を使用者
自身が周囲に知らせることができるようにしたトイレッ
トペーパー保持装置を提供することにある。
【0007】
【目的を達成するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の手段
にあっては、ケース体内部でロール状のトイレットペー
パーを転動させて当該トイレットペーパーを引き出すよ
うにした装置であって、この装置は、開口部を有するケ
ース体と、このケース体内に収容されるトイレットペー
パーと当接して当該トイレットペーパーを常時押える押
圧体と、上記開口部縁部に設けてあるトイレットペーパ
ーの切断部材と、を含み、上記切断部材の少なくともト
イレットペーパーと当接する箇所は、実質的に人膚を傷
つけることがなく摩擦抵抗でトイレットペーパーを当該
切断部材に固定できる素材で形成されている、トイレッ
トペーパー保持装置である。
【0008】第2の手段にあっては、ケース体内部でロ
ール状のトイレットペーパーを転動させて当該トイレッ
トペーパーを引き出すようにした装置であって、この装
置は、開口部を有するケース体と、このケース体内に収
容されるトイレットペーパーと当接して当該トイレット
ペーパーを常時押える押圧体と、上記開口部縁部に外部
へ張り出して設けてあるトイレットペーパーの切断部材
と、を含み、上記切断部材の少なくともトイレットペー
パーと当接する箇所は、実質的に人膚を傷つけることが
なく摩擦抵抗でトイレットペーパーを当該切断部材に固
定できる素材で形成されている、トイレットペーパー保
持装置である。
【0009】第3の手段にあっては、切断部材を張り出
す部分の片方または両方の側端部には、内方へ切欠して
指入部が設けてある、第2の手段に係るトイレットペー
パー保持装置である。
【0010】第4の手段にあっては、切断部材を張り出
す部分の上下角度が調整できる角度調整手段が設けてあ
る、第2または第3の手段に係るトイレットペーパー保
持装置である。
【0011】第5の手段にあっては、押圧体は、ケース
体に揺動可能に設けてありケース体内に収容されるトイ
レットペーパーを自重により常時押えるようにした蓋状
体である、第1ないし第4の手段に係るトイレットペー
パー保持装置である。
【0012】第6の手段にあっては、緊急事態の発生を
周囲に報知できる報知手段を備えた、第1ないし第5の
手段に係るトイレットペーパー保持装置である。
【0013】第7の手段にあっては、報知手段は可聴信
号または/及び可視信号の発生手段を含むものである、
第6の手段に係るトイレットペーパー保持装置である。
【0014】第8の手段にあっては、報知手段の可聴信
号または/及び可視信号の発生手段はトイレの外部に設
けてある、第6または第7の手段に係るトイレットペー
パー保持装置である。
【0015】第9の手段にあっては、報知手段は蓋体ま
たはケース体と別体に形成され、固定手段を介し所要の
箇所に着脱が自在である、第6ないし第8の手段に係る
トイレットペーパー保持装置である。
【0016】ケース体や押圧体の素材は特に限定せず、
例えば合成樹脂、ステンレスなどの金属或いはこれらの
複合物、木や竹などである。押圧体は板体でもよいし線
材で形成してもよい。また、押圧体によるトイレットペ
ーパーの押圧は、押圧体をバネなどの付勢体で付勢する
ようにしてもよいし押圧体の自重を利用してもよい。切
断部材の素材は、通常の使用において人膚を傷つけるこ
とがなく、トイレットペーパーを固定できるだけの摩擦
抵抗を持つものであれば特に限定せず、例えばゴム、ウ
レタンゴムなどの合成ゴム、ポリプロピレン、塩化ビニ
ル、ABS、スチロールなどの合成樹脂、シリコン、硬
質スポンジ或いは表面がざらざらしたサンドペーパー状
のものなどである。
【0017】切断部材を張り出して設ける場合、切断部
材自体で一体に形成してもよいし、張り出して設けられ
た他の部材と組み合わせてもよい。また、切断部材は、
ある形状に形成したものを嵌め込みや接着などにより取
り付けてもよいし、ゴム液などの粘性状のものを表面に
塗布して形成してもよい。報知手段の構造は、スイッチ
を押すことによって可聴あるいは可視信号を発生させて
外部に報知するものが一般的であるが、タイマーを備え
て一定時間経過する間に解除しないと信号を発生する構
造とすることもできる。報知手段は保持装置と一体に形
成してもよいし、別体に形成し着脱可能とすることもで
きる。この場合の着脱手段は特に限定はせず、例えば係
合、螺合、接着など各種公知手段が用いられる。
【0018】
【作用】トイレットペーパー保持装置のケース体にロー
ル状のトイレットペーパーを収容し、トイレットペーパ
ーの端部を下方から取り出し、押圧体で上から押える。
トイレットペーパーの端部を引き出すとトイレットペー
パーはケース内で転動しトイレットペーパーは繰り出さ
れる。必要な長さを引き出したら、トイレットペーパー
を下側へ引いて切断部材に押し付ける。トイレットペー
パーは摩擦により切断部材に半ば固定または固定され、
更に下方へ引くと容易に切断される。また、切断部材は
人膚を傷つけない素材で形成されているので、指などが
当たっても怪我をしない。なお、トイレットペーパーの
直径が小さくなるにつれ押圧体は下方へ追動して、トイ
レットペーパーを常時押えてケース体から飛び出さない
ようにする。
【0019】第2の手段にかかる、切断部材が開口部縁
部から張り出したものは、トイレットペーパー切断後に
切断部材の上にトイレットペーパー端部が残るので、次
回使用するときに摘みやすく便利である。
【0020】第3の手段にかかる、切断部材を張り出す
部分の片方または両方の側端部に指入部が設けてあるも
のは、切断された後にトイレットペーパー端部が切断部
材の上にぴったりと張り付いたときにも、指入部に下方
から指を入れれば簡単にトイレットペーパーを浮かせて
摘むことができる。
【0021】第4の手段にかかる、切断部材の張り出し
部分の上下角度が調整できる角度調整手段が設けてある
ものは、トイレットペーパー保持装置の取り付け高さの
違いに柔軟に対応できる。すなわち、取り付け高さが高
い場合は下方へ傾斜させ、低い場合は上方へ傾斜させれ
ばトイレットペーパーが引き出しやすく切断もしやす
い。
【0022】第5の手段に係る、押圧体はケース体に揺
動可能に設けてありケース体内に収容されるトイレット
ペーパーを自重により常時押えるようにした蓋状体であ
るものは、通常設けられる蓋を押圧体として使用できる
ので、構造がシンプルになり製造コストも安価にでき
る。
【0023】第6の手段にかかる、緊急事態の発生を周
囲に報知できる報知手段を備えたものは、例えば高齢者
がトイレ内で体調が急変した場合でも周囲に助けを求め
ることが可能となる。
【0024】第7の手段にかかる、報知手段が可聴信号
または/及び可視信号の発生手段を含むものは、例えば
周囲が健常者である場合は可聴信号を発生させるように
し、周囲に例えば高齢者で聴覚に障害を持つ人が含まれ
る場合は可視信号の発生手段も併せて設けることができ
るなど、報知を受ける側の認識能力に対応した設定が可
能になる。
【0025】第8の手段にかかる、報知手段の可聴信号
または/及び可視信号の発生手段がトイレ外部に設けて
あるものは、トイレから離れた場所にいる家族など周囲
への報知がより確実にできる。
【0026】第9の手段にかかる、報知手段は蓋体また
はケース体と別体に形成され、固定手段を介し所要の箇
所に着脱が自在であるものは、報知手段をトイレットペ
ーパー保持装置の取り付け位置に対応してもっとも操作
しやすい箇所に固定することができる。
【0027】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。なお、以下に説明する各実施例を示す図
面において、同一または同等箇所には同一の符号を付し
て示す。図1は本発明にかかるトイレットペーパー保持
装置の第1実施例の斜視図、図2は使用状態を示す説明
図である。符号A1はトイレットペーパー保持装置で、
プラスチック製のケース体1を備えている。ケース体1
は、内面側が円弧状の曲面板である底板11と、内面が
底板11と連続した背面板12と、その両側に設けてあ
る側板13、14とを備えている。また、側板13、1
4間の前部下側には前板15が設けられている。これに
より、ケース体1内部には前上部が大きく開口した収容
空間部10が設けられている。ケース体1の大きさは、
収容空間部10に一般的なトイレットペーパーが収まる
大きさに設定されている。
【0028】側板13、14の上部の前角部は円弧状に
形成されている。側板13、14間の前部下側には前板
15が設けられている。前板15の上部には、引き出し
台板3が前方へ張り出して設けてある。引き出し台板3
は先側が下方へ傾斜して設けてあり、その先端上辺には
全幅にわたり切断部材31が取り付けてある。切断部材
31は人膚を傷つけないような柔軟性を有しており、ト
イレットペーパーとの摩擦が大きいゴム(例えばウレタ
ンゴム)製で、引き出し台板3と直角に取り付けてあ
り、上部の当接部分が鋸歯状に形成されている。
【0029】また、側板13、14の上部後隅部には、
蓋体2の基端部が軸ピン22を介して回動可能に取り付
けられている。蓋体2は前部側がやや薄くかつ湾曲して
設けてあり、中央部分には指掛孔21が設けてある。ま
た、蓋体2は前下方へ回動したときに底板11に接触す
ることなくケース体1の内部に収容され、先端部は底板
11の後部側に当たって止まるように設定されている。
なお、符号19はトイレの壁部に固定するためのネジ孔
で、背面板12の上部三箇所に設けてある。
【0030】(作 用)図1及び図2を参照して本実施
例の作用を説明する。トイレットペーパー保持装置A1
は通常はトイレの壁部にネジ(図示省略)で固定される
が、この方法に限定するものではなく接着剤や両面接着
テープなどの他の手段を用いることもできる。なお、壁
部に固定しないで棚などに載置して使用することもでき
る。
【0031】まず、ケース体1の収容空間部10にトイ
レットペーパーPを収容する。トイレットペーパーP
は、トイレットペーパーP1の端部を下方から取り出せ
るようにして底板11上に載置し、蓋体2で上から押え
る。トイレットペーパーP1の端部を引き出すとトイレ
ットペーパーPはケース体1内で図2において時計回り
方向に転動し、トイレットペーパーP1は繰り出され
る。
【0032】必要な長さを引き出したらトイレットペー
パーP1を下側へ引き、切断部材31に押し付ける。ト
イレットペーパーP1は摩擦により切断部材31に半ば
固定または固定された状態になる。そして、更に下方へ
引くと当接部で容易に切断される。また、引き出し台板
3が下方へやや傾斜させて設けてあるので、標準的な高
さに取り付けた場合或いはやや高い位置に取り付けた場
合において、トイレットペーパーP1が引き出しやす
い。
【0033】切断部材31はゴム製であるので指などが
当たっても怪我をする心配はない。なお、トイレットペ
ーパーPの直径が小さくなるにつれ蓋体2は下方へ追動
し、トイレットペーパーPを常時押えてケース体1から
飛び出さないようにする。また、トイレットペーパーP
1の切断後、残ったトイレットペーパーP1の端部は引
き出し台板3の上にある。すなわち、トイレットペーパ
ーP1は引き出し台板3の張り出し長さだけ引き出され
た状態で残っており、この部分が次回使用する時のつま
み部分となるので便利である。
【0034】図3は切断部材の他の実施例を示す要部斜
視図である。本実施例においては、引き出し台板3の上
面のほぼ全面に板状の切断部材36が取り付けてある。
切断部材36は上記切断部材31と同様に柔軟性を有し
トイレットペーパーとの摩擦が大きい合成ゴム製で、先
端上辺には直刃状の切断刃37が全幅にわたり設けてあ
る。これによれば、トイレットペーパーP1切断の際の
切断部材36との接触面積が上記切断部材31の場合と
比較して広いので、トイレットペーパーP1の固定力が
向上し切断が更に容易かつ確実にできる。なお、図面に
おいて上記第1実施例と同等箇所には同一符号を付して
示してい
【0035】図4は切断部材の他の実施例を示す要部斜
視図である。本実施例においては、引き出し台板3aの
上面先側の約1/2には全幅にわたり板状の切断部材3
8が取り付けてある。切断部材38は上記切断部材31
と同様に柔軟性を有しトイレットペーパーとの摩擦が大
きい軟性の塩化ビニル製である。また、引き出し台板3
aの両側端部には指入孔34、35が設けてある。これ
により、指入孔34、35の下側から指を入れ、切断後
に残ったトイレットペーパーの端部を簡単に摘むことが
できる。
【0036】図5は引き出し台板の他の実施例を示す説
明図である。本実施例においては、引き出し台板3bの
角度が水平、上傾斜、下傾斜の三段階に調整できるよう
にしている。すなわち、ケース体1の両側板14b(奥
側の側板は図では見えない)の前端辺寄りにほぼ円形の
受孔141が設けてある。受孔141の前端辺側は切欠
されて引き出し台板3bの上下の傾斜に対応できるよう
にしている。受孔141の内方には三箇所に係合部14
2、143、144が形成してある。
【0037】また、引き出し台板3bの基端部にはほぼ
円柱形の軸体32が全長にわたり設けてある。軸体32
の両側端部には上記係合部142、143、144に係
合できる係合突起33が設けてある。これにより、引き
出し台板3bは軸体32の係合突起33を一方の受孔1
41の係合部142、143、144のうちの任意の係
合部に合わせ、横から差し込むようにして任意の角度で
装着することができる。なお、角度の調整は三段階に限
定されるものではなく、二段階或いは四段階以上にする
こともできる。また、締め付け作用などを利用して無段
階の調整ができるようにしてもよい。
【0038】図6は本発明にかかるトイレットペーパー
保持装置の第2実施例の斜視図、図7は第2実施例の使
用状態を示す説明図、図8は第2実施例によるトイレッ
トペーパーの切断方法を示す説明図である。本実施例の
トイレットペーパー保持装置A2においては引き出し台
板が設けられておらず、底板11の立ち上がり部分の端
辺に断面コ状の切断部材39が全幅にわたり嵌め込んで
ある。
【0039】本実施例のトイレットペーパー保持装置A
2の作用は、引き出し台板がない分だけ次回のトイレッ
トペーパーがやや摘みにくい点を除けば上記第1実施例
のトイレットペーパー保持装置A1とほぼ同様である。
なお、反面、トイレットペーパー保持装置をコンパクト
に形成できる利点がある。
【0040】図9は本発明にかかるトイレットペーパー
保持装置の第3実施例の斜視図である。本実施例のトイ
レットペーパー保持装置A3は蓋体2aの内部に報知手
段を一体に設けたものである。報知手段は可聴信号の発
生手段であるブザー4と、ブザー4をオンオフするスイ
ッチ5と、電源となる乾電池B及びその残量を示すバッ
テリーチェッカー6を備えている。なお、符号29は蓋
体2aを引き上げるときに使用する指掛フックである。
【0041】本実施例のトイレットペーパー保持装置A
3は通常は上記第1実施例と同様に使用され、同様の作
用効果を有するものである。そして、例えばトイレを使
用中の高齢者が気分が悪くなったりしたときには、使用
者自身がスイッチ5を押すことによりブザー4が作動し
て報知音を発生し、周囲に事故などの異常事態の発生を
報知することができる。
【0042】図10は本発明にかかるトイレットペーパ
ー保持装置の第4実施例の斜視図である。本実施例のト
イレットペーパー保持装置A4は蓋体2bの内部に報知
手段を一体に設けたものである。報知手段は、可聴信号
の発生手段であるブザー4と、ブザー4をオンオフする
スイッチ5と、電源となる太陽電池S及びその残量を示
すバッテリーチェッカー6を備えている。
【0043】本実施例のトイレットペーパー保持装置A
4は上記トイレットペーパー保持装置A3とほぼ同様の
作用効果を有するものであるが、電源が太陽電池であり
室内の自然光や室内灯などの明かりで常に蓄電されるの
で、電池切れの心配はあまりないという利点がある。
【0044】図11は本発明にかかるトイレットペーパ
ー保持装置の第5実施例の分解斜視図である。本実施例
におけるトイレットペーパー保持装置A5は、ケース体
1の側板13c、14cの何れかに報知手段を取り外し
可能に装着できるようにした構造である。側板13c、
14c外面には固定手段を構成する係合体145、14
6(側板13c側は図では見えない)が所要の間隔で並
設してある。また、本実施例における報知手段はケース
体1とは別体に形成された報知装置7である。
【0045】報知装置7はプラスチック製のケース70
を備えている。ケース70内には可聴信号の発生手段で
あるブザー4と、ブザー4をオンオフするスイッチ5
と、電源となる乾電池B及びその残量を示すバッテリー
チェッカー6を備えている。また、ケース70の背面に
は上記係合体145、146と係合する係合片71が設
けてある。
【0046】本実施例においては、側板13c側の係合
体145、146にプラスチック製の芳香剤容器9が取
り付けてある。芳香剤容器9には上記係合片71と同じ
構造の係合片91が設けてある。符号92は着脱可能な
蓋体であり、芳香剤の詰め替えができるようにしてい
る。また、芳香剤容器9の代わりに例えば消臭剤など他
のものを収容した容器を装着するようにしてもよい。
【0047】本実施例のトイレットペーパー保持装置A
5は通常は上記第1実施例と同様に使用され、トイレッ
トペーパーの切断に関しては同様の作用効果を有するも
のである。そして、例えばトイレを使用中の高齢者が気
分が悪くなったりしたときには、使用者自身がスイッチ
5を押すことによりブザー4が作動して報知音を発生
し、周囲に異常事態の発生を報知することができる。な
お、トイレットペーパー保持装置A5の取り付け位置に
よっては、図に示した側では報知装置7が操作しにくい
場合がある。この場合は、報知装置7と芳香剤容器9を
入れ替えて装着すればよい。
【0048】図12は本発明にかかるトイレットペーパ
ー保持装置の第6実施例の分解斜視図である。本実施例
のトイレットペーパー保持装置A6は蓋体2d上面に報
知装置7aの電源となる太陽電池Sが設けてある。ま
た、側板14dの係合体145、146の間には太陽電
池Sからの電源を取り出す端子147が設けてある。そ
して、報知装置7aの係合片71の背面には上記端子1
47と接続される端子72が設けてある。また、本実施
例においては側壁13d外面には係合体145、146
が設けてあるが芳香剤容器9は装着されていない。
【0049】本実施例のトイレットペーパー保持装置A
6は上記トイレットペーパー保持装置A5とほぼ同様の
作用効果を有するものであるが、電源が太陽電池であり
室内の自然光や室内灯などの明かりで常に蓄電されるの
で、電池切れの心配はあまりないという利点がある。
【0050】図13は本発明にかかるトイレットペーパ
ー保持装置の第7実施例の説明図である。本実施例にお
けるトイレットペーパー保持装置A7は上記したトイレ
ットペーパー保持装置A3とほぼ同様の構造であるが、
ブザー4がトイレルームRの外部に設けられている点が
相違している。本実施例ではブザー4と共に発光信号器
8が設けられている。これによると、聴覚に障害を持つ
人にも異常事態の発生を報知することができる。なお、
本実施例ではトイレットペーパー保持装置A7とブザー
4及び発光信号器8とは有線接続であるが無線にするこ
ともできる。本発明は図示の実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲の記載内において種々の変形が
可能である。
【0051】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)トイレットペーパー保持装置のケース体にトイレ
ットペーパーを収容し、トイレットペーパーを必要な長
さだけ引き出して下側へ引き、切断部材に押し付ける
と、トイレットペーパーは切断部材との摩擦抵抗により
切断部材に半ば固定または固定された状態となり、その
状態でトイレットペーパーを更に下方へ引くと容易に切
断される。また、切断部材は実質的に人膚を傷つけない
素材で形成してあるので指などが当たっても切るなどの
怪我の防止ができ安全である。
【0052】(b)切断部材が開口部縁部から張り出し
たものは、トイレットペーパー切断後に切断部材の上に
トイレットペーパー端部が残るので、次回使用するとき
に摘みやすく便利である。
【0053】(c)切断部材を張り出す部分の片方また
は両方の側端部に指入部が設けてあるものは、切断され
た後にトイレットペーパー端部が切断部材の上にぴった
りと張り付いたときにも、指入部に下方から指を入れれ
ば簡単にトイレットペーパーを浮かせて摘むことができ
る。
【0054】(d)切断部材を張り出す部分の上下角度
が調整できる角度調整手段が設けてあるものは、トイレ
ットペーパー保持装置の取り付け高さの違いに柔軟に対
応できる。すなわち、取り付け高さが高い場合は下方へ
傾斜させ、低い場合は上方へ傾斜させればトイレットペ
ーパーが引き出しやすい。
【0055】(e)押圧体はケース体に揺動可能に設け
てありケース体内に収容されるトイレットペーパーを自
重により常時押えるようにした蓋状体であるものは、通
常設けられる蓋を押圧体として使用できるので、構造が
シンプルになり製造コストも安価にできる。
【0056】(f)緊急事態の発生を周囲に報知できる
報知手段を備えたものは、例えば高齢者がトイレ内で体
調が急変した場合でも周囲に助けを求めることが可能と
なる。
【0057】(g)報知手段が可聴信号または/及び可
視信号の発生手段を含むものは、例えば周囲が健常者で
ある場合は可聴信号を発生させるようにし、周囲に例え
ば高齢者で聴覚に障害を持つ人が含まれる場合は可視信
号の発生手段も併せて設けるなど、報知を受ける側の認
識能力に対応した設定が可能になる。
【0058】(h)報知手段の可聴信号または/及び可
視信号の発生手段がトイレ外部に設けてあるものは、ト
イレから離れた場所にいる家族など周囲への報知がより
確実にできる。
【0059】(i)報知手段が蓋体またはケース体と別
体に形成され、固定手段を介し所要の箇所に着脱が自在
であるものは、報知手段をトイレットペーパー保持装置
の取り付け位置に対応してもっとも操作しやすい箇所に
固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるトイレットペーパー保持装置の
第1実施例の斜視図。
【図2】第1実施例の使用状態を示す説明図。
【図3】切断部材の他の実施例を示す要部斜視図。
【図4】切断部材の他の実施例を示す要部斜視図。
【図5】引き出し台板の他の実施例を示す説明図。
【図6】本発明にかかるトイレットペーパー保持装置の
第2実施例の斜視図。
【図7】第2実施例の使用状態を示す説明図。
【図8】第2実施例によるトイレットペーパーの切断方
法を示す説明図。
【図9】本発明にかかるトイレットペーパー保持装置の
第3実施例の斜視図。
【図10】本発明にかかるトイレットペーパー保持装置
の第4実施例の斜視図。
【図11】本発明にかかるトイレットペーパー保持装置
の第5実施例の分解斜視図。
【図12】本発明にかかるトイレットペーパー保持装置
の第6実施例の分解斜視図。
【図13】本発明にかかるトイレットペーパー保持装置
の第7実施例の説明図。
【符号の説明】
A1 トイレットペーパー保持装置 1 ケース体 10 収容空間部 11 底板 12 背面板 13、14 側板 15 前板 2 蓋体 21 指掛孔 3 引き出し台板 31 切断部材 3a 引き出し台板 38 切断部材 34、35 指入孔 14b 側板 141 受孔 140 ストッパー 142、143、144 係合部 32 軸体 33 係合突起 A2 トイレットペーパー保持装置 39 切断部材 A3 トイレットペーパー保持装置 2a 蓋体 4 ブザー 5 スイッチ B 乾電池 6 バッテリーチェッカー A4 トイレットペーパー保持装置 2b 蓋体 S 太陽電池 A5 トイレットペーパー保持装置 14c 側板 145、146 係合体 7 報知装置 70 ケース 71 係合片 A6 トイレットペーパー保持装置 7a 報知装置 14d 側板 147 端子 72 端子 A7 トイレットペーパー保持装置 8 発光信号器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース体内部でロール状のトイレットペ
    ーパーを転動させて当該トイレットペーパーを引き出す
    ようにした装置であって、この装置は、 開口部を有するケース体と、 このケース体内に収容されるトイレットペーパーと当接
    して当該トイレットペーパーを常時押える押圧体と、 上記開口部縁部に設けてあるトイレットペーパーの切断
    部材と、を含み、 上記切断部材の少なくともトイレットペーパーと当接す
    る箇所は、実質的に人膚を傷つけることがなく摩擦抵抗
    でトイレットペーパーを当該切断部材に固定できる素材
    で形成されている、 トイレットペーパー保持装置。
  2. 【請求項2】 ケース体内部でロール状のトイレットペ
    ーパーを転動させて当該トイレットペーパーを引き出す
    ようにした装置であって、この装置は、 開口部を有するケース体と、 このケース体内に収容されるトイレットペーパーと当接
    して当該トイレットペーパーを常時押える押圧体と、 上記開口部縁部から外部に張り出して設けてあるトイレ
    ットペーパーの切断部材と、を含み、 上記切断部材の少なくともトイレットペーパーと当接す
    る箇所は、実質的に人膚を傷つけることがなく摩擦抵抗
    でトイレットペーパーを当該切断部材に固定できる素材
    で形成されている、 トイレットペーパー保持装置。
  3. 【請求項3】 切断部材を張り出す部分の片方または両
    方の側端部には、内方へ切欠して指入部が設けてある、 請求項2記載のトイレットペーパー保持装置。
  4. 【請求項4】 切断部材を張り出す部分の上下角度が調
    整できる角度調整手段が設けてある、 請求項2または3記載のトイレットペーパー保持装置。
  5. 【請求項5】 押圧体は、ケース体に揺動可能に設けて
    ありケース体内に収容されるトイレットペーパーを自重
    により常時押えるようにした蓋状体である、 請求項1ないし4記載のトイレットペーパー保持装置。
  6. 【請求項6】 緊急事態の発生を周囲に報知できる報知
    手段を備えた、 請求項1ないし5記載のトイレットペーパー保持装置。
  7. 【請求項7】 報知手段は可聴信号または/及び可視信
    号の発生手段を含むものである、請求項6記載のトイレ
    ットペーパー保持装置。
  8. 【請求項8】 報知手段の可聴信号または/及び可視信
    号の発生手段はトイレの外部に設けてある、請求項6ま
    たは7記載のトイレットペーパー保持装置。
  9. 【請求項9】 報知手段は蓋体またはケース体と別体に
    形成され、固定手段を介し所要の箇所に着脱が自在であ
    る、請求項6ないし8記載のトイレットペーパー保持装
    置。
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