JP3048591U - 刃物やフライパンその他の柄付製品の柄部の構造 - Google Patents

刃物やフライパンその他の柄付製品の柄部の構造

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JP3048591U
JP3048591U JP1997009693U JP969397U JP3048591U JP 3048591 U JP3048591 U JP 3048591U JP 1997009693 U JP1997009693 U JP 1997009693U JP 969397 U JP969397 U JP 969397U JP 3048591 U JP3048591 U JP 3048591U
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Inventor
邦明 板津
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板津刃物株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は金属製中子と柄枠が堅個に熱溶着する
刃物やフライパンその他の柄付製品の柄部の構造を提供
すること。 【解決手段】本考案は上記課題を解決するため、金属製
中子とこの金属製中子が嵌入される柄枠の少なくとも熱
溶着性樹脂から成る嵌入部の一部又は全部とが高周波誘
導加熱により堅固に溶着連結する。また、金属製中子の
一部にストッパーとしての切欠き及び/又は孔を配設し
て金属製中子と柄枠の熱溶着性樹脂から成る嵌入部の一
部又は全部とが高周波誘導加熱により堅固に溶着連結さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、刃物やフライパンその他の柄付製品の柄部の構造に関し、更に詳し くは高周波誘導加熱により金属製中子に溶着連結される刃物やフライパンその他 の柄付製品の柄部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
家庭内で日常的に使用される柄部を備える製品は数々あり、例えば包丁やナイ フのような刃物には、使用時に手を切創するのを防ぎ、また力を入れて切るのに 便利なように柄部が設けられる。 また、フライパンやターナー、ミルクパン等は把手に熱が伝導するのを遮断し 、これらの製品を使用しやすくする目的で柄部が設けられる。 このように、家庭内で日常的に使用される多くの製品には柄部が設けられ、従 来より柄部を構成する柄枠としては木製のものや合板製のものの他に樹脂製のも のがあった。 樹脂製の柄枠は、予め刃体と中子が挟持されている金型の中に溶融樹脂を流し 込んで柄枠の形成と柄枠の中子への固着を同時に行なったり、また、刃物の中子 に柄枠を鋲留めして行われていた。 さらに、フライパン等にあっては、中子に柄枠を鋲留めして形成することが一 般的であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の刃体と中子が予め挟持される金型内に溶融樹脂を流し込んで形 成される柄部は、金型内で形成される柄枠自体が不良であれば、このような柄部 を備える刃物は刃物自体を不良品として処理しなければならず不経済であった。 また、刃物には、刃体につばが形成される場合があり、このようなつばのある 刃体はつばが手作業で形成されることにより、つばの大きさが不揃いとなること があるため、金型を使用して溶融樹脂から柄部を形成することができなかった。 一方、中子に柄枠を鋲留めして得られる刃物等の柄部は、鋲留め作業が煩雑で あった。
【0004】 そこで、本考案の目的とするところは、予め形成した柄枠に中子を嵌入し、高 周波誘導加熱により金属製中子と金属製中子が嵌入される嵌入部が堅固に溶着連 結される刃物やフライパンその他の柄付製品の柄部の構造を簡単かつ経済的に提 供することにある。また、金属製中子の一部にストッパーとしての切欠きや孔が 配設される刃物やフライパンその他の柄付製品の柄部を高周波誘導加熱して、よ り一層堅固に溶着連結される刃物やフライパンその他の柄付製品の柄部の構造を 簡単かつ経済的に提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以下、本考案の課題を解決するための手段について、実施例の図面を参照して 説明する。 請求項1に記載の刃物やフライパンその他の柄付き製品の柄部の構造は、「刃 物50やフライパンその他の柄付製品の柄部20の構造であって、刃物50やフ ライパンその他の柄付製品の金属製中子13が嵌入される柄枠11の嵌入部12 が少なくとも熱溶融性樹脂から成り、嵌入した金属製中子13と嵌入部12の一 部又は全部とが高周波誘導加熱により溶着連結されている」ことを特徴とする。 刃物やフライパンの中子は金属で形成され、中子の嵌入部は熱溶着性樹脂で形 成されるが、金属と熱溶着性樹脂の比熱には大きな差がある。すなわち、金属の 方が熱溶着性樹脂より比熱が低いため、柄部を高周波誘導加熱すれば、金属製中 子は高温になり、中子が嵌入される嵌入部は中子の熱により溶融され、嵌入部は 中子に熱溶着して、堅固な構造となる。一方、熱溶着性樹脂の柄枠は比熱が高い ため中子に接しない部位は溶融されず、そのままの形態を維持できる。
【0006】 請求項2に記載の刃物やフライパンその他の柄付製品の柄部の構造は、「金属 製中子13の一部にストッパーとしての切欠き14及び/又は孔15を配設した 」ことを特徴とする。 中子の一部にストッパーとしての切欠き又は孔を設ければ、高周波誘導加熱に より熱溶融した嵌入部の熱溶融性樹脂がこの切欠き内又は孔内に入り込み、中子 の両面に各々接する嵌入部の熱溶着性樹脂が切欠き内又は孔内で互いに溶着し合 うため、中子と柄枠をより一層堅固に溶着した構造となる。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について説明する。 刃物やフライパンその他の柄付製品には、包丁、ナイフ等の刃物以外にフライ パン、ターナー、ミルクパン等の柄部を有する製品をも含み、本考案は刃物に限 らず金属製の中子を有するフライパン等の柄部の構造にも実施することができる 。 刃物の刃体は、通常ステンレス刃物鋼で形成されるが、用途に応じて鋼や複合 材で形成してもよい。一方、フライパン等の本体はステンレス鋼やアルミニウム 、銅等で形成される。
【0008】 中子の材料は金属で形成され、金属としてはステンレス、鋼、アルミニウム、 銅等がある。刃物の中子にあっても、ステンレス刃物鋼により刃体と同材で一体 的に形成される場合には、刃体に鋭利な刃を形成するために行われる焼き入れや 研磨等の処理は、中子については行われても行われなくともよい。あるいは、刃 物の刃体と中子を各々別体で形成し、中子を刃体に嵌着してもよい。中子の形状 、大きさは柄枠に設けられる溝の形状、大きさと同じ形状、大きさに形成される 。 刃物以外のフライパン等にあっても、刃物と同様に中子もフライパン等の本体 と同材で一体的に形成しても、中子を別体で形成してもよい。
【0009】 柄枠はその少なくとも中子の嵌入部は熱溶融性樹脂で形成され、当該嵌入部以 外は剛性があればいかなる材料で形成してもよいが、通常前記嵌入部と同材で形 成され、特にポリプロピレン、ABS樹脂やナイロンが好ましい。また、衛生面 を考慮して、上記の柄枠の材料に抗菌剤を加えてもよい。この場合、鋲留めする 柄枠では鋲部に抗菌処理ができないので、柄枠全体の抗菌処理が困難であるが、 本考案に係る柄枠では柄枠全体を抗菌処理することが可能である。 柄枠は予め所定の形状、大きさに上記材料から形成され、柄枠の内部には中子 を嵌入するための溝が形成される。また、柄枠を縦方向に二つに分けられる切片 を別々に上記材料から形成し、これを張り合わせて固着して形成してもよい。
【0010】 高周波誘導加熱による溶着連結は、高周波誘導加熱装置により行うが、当該装 置の設定値は、中子の面積、厚さ及び柄枠の面積、厚み等を考慮して適宜上記装 置の作動時間を変更して行う。 そして、高周波誘導加熱により中子と中子に接する嵌入部の熱溶融性樹脂が熱 溶着され、堅固に中子と柄枠が固着される。
【0011】 中子に形成される切欠き又は孔は各々二箇所以上に設けることができる。切欠 きや孔の形状はどのようなものでもよい。また、中子に切欠きや孔の設けられる 部位は中子の堅牢性及び中子と嵌入部の固着性を考慮すれば中子内に偏在させて 設けるのではなく、分散して設けることが好ましい。また、同様の理由から中子 の切欠きや孔の縦・横の各々の幅寸法は中子の横断幅の四分の一以下が好ましい 。
【0012】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本考案を具体的に説明する。 図1は業務用包丁を示す斜視図で、図2は中子が嵌入される前の柄枠の斜視図 で、図3は柄枠に嵌入前の包丁の刃体と中子を示す正面図で、図4は図3に示す 中子を図2に示す柄枠に嵌入した後の柄部の縦断面図で、図5は図3に示す中子 を図2に示す柄枠に嵌入した後の柄部の拡大横断面図で、図6は高周波誘導加熱 装置による熱溶着作業を示す斜視図である。
【0013】 業務用包丁の刃体17は、ステンレス刃物鋼で形成され、中子13も同材のス テンレス刃物鋼で刃体17と一体的に形成される。また、刃体17の後端部には つば18が形成される。
【0014】 中子13には、二つの切欠き14と一つの孔15が形成されて、柄枠11のス トッパーとして柄枠11と堅固に熱溶着する。二つの切欠き14の一方は中子1 3の基端部近傍に設けられ、他方は中子13の先端部近傍に設けられ、両者は中 子13の各々反対側面に設けられる。孔15は中子13の先端近傍に円形状に形 成される。
【0015】 柄枠11は、ナイロン66に抗菌剤を加えて形成され、切断面が略コの字状の 溝を有する二つの切片を予め形成し、この二つの切片を張り合わせ固着して形成 される。
【0016】 そして、上記の柄枠11に中子13を嵌入した後、高周波誘導加熱装置の銅管 内で加熱して中子13と嵌入部12とを熱溶着し、中子13に堅固に固着した構 造の業務用包丁の柄部20が得られる。
【0017】
【考案の効果】
請求項1に記載の本考案に係る刃物やフライパンその他の柄付製品の柄部の構 造は、高周波誘導加熱による熱で金属製中子が加熱されて高温になり、中子が嵌 入される柄枠の熱溶融性樹脂から成る嵌入部の中子との接触部が溶融されて熱溶 着されるので、簡単な操作で堅固な柄部の構造を得ることができる。また、予め 刃体と中子が挟持される金型内で溶融樹脂から柄部を形成できない場合にも簡単 な操作で堅固に中子に熱溶着された刃物やフライパンその他の柄付製品の柄部の 構造を得ることができる。さらに、柄枠の不良に起因する刃物等の不良品の発生 を防ぐことができる。 請求項2に記載の本考案に係る刃物やフライパンその他の柄付製品の柄部の構 造は、中子に切欠きや孔が形成されるので、ストッパーとなり上記の効果に加え 高周波誘導加熱により溶融する熱溶融性樹脂がこれらの切欠きや孔内に入り込み 、中子の両面に接触する嵌入部の熱溶融性樹脂が互いに溶着し合うので、上記の 効果に加え、簡単な操作で中子と嵌入部がより一層堅固に熱溶着した構造の柄部 を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る業務用包丁を示す斜視図である。
【図2】実施例に係る中子が嵌入される前の柄枠の斜視
図である。
【図3】実施例に係る柄枠に嵌入前の業務用包丁の刃体
と中子を示す正面図である。
【図4】図3に示す中子を図2に示す柄枠に嵌入した後
の柄部の縦断面図である。
【図5】図3に示す中子を図2に示す柄枠に嵌入した後
の柄部の拡大横断面図である。
【図6】高周波誘導加熱装置による熱溶着作業を示す斜
視図である。
【符号の説明】
11.柄枠 12.柄枠の嵌入部 13.中子 14.切欠き 15.孔 16.高周波誘導加熱装置 17.刃体 18.つば 20.柄部 50.刃物

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】刃物やフライパンその他の柄付製品の柄部
    の構造であって、 刃物やフライパンその他の柄付製品の金属製中子が嵌入
    される柄枠の嵌入部が少なくとも熱溶融性樹脂から成
    り、嵌入した前記金属製中子と前記嵌入部の一部又は全
    部とが高周波誘導加熱により溶着連結されていることを
    特徴とする刃物やフライパンその他の柄付製品の柄部の
    構造。
  2. 【請求項2】前記金属製中子の一部にストッパーとして
    の切欠き及び/又は孔を配設したことを特徴とする請求
    項1に記載の刃物やフライパンその他の柄付製品の柄部
    の構造。
JP1997009693U 1997-11-04 1997-11-04 刃物やフライパンその他の柄付製品の柄部の構造 Expired - Lifetime JP3048591U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08500A (ja) * 1994-06-21 1996-01-09 Nobuyoshi Shima トイレットペーパー保持装置
JP2014100179A (ja) * 2012-11-16 2014-06-05 Kyocera Corp セラミック製包丁およびその製造方法
JP2022072918A (ja) * 2020-10-30 2022-05-17 一憲 小澤 刃物の製造方法及び刃物

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