JPH08500515A - 医薬供給装置等の移動医療装置と通信を行うためのシステムおよび方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 この発明は、手元または遠隔の、医薬供給装置等の移動医療装置間の通信のためのシステムおよび方法に関する。一実施例において、看護人医薬ポンプは、データ収集、トラブル修理および動作プログラム変更のために遠隔の患者医薬ポンプと通信する。看護人医薬ポンプは、少なくとも、その構成において患者医薬ポンプと実質的に同一である。看護人医薬ポンプは、看護人キー入力信号を遠隔の患者医薬ポンプに送信する。患者医薬ポンプは、キー入力信号を受信し、所望のプログラムにアクセスし、そして看護人医薬ポンプのディスプレイ上に表示のための情報を送信する。他の実施例では、医薬ポンプと手元的および／または遠隔的に通信するためのコンピュータが設けられている。コンピュータは、ポンプの画像を表示するディスプレイを含んでいてもよい。コンピュータは、パーソナルコンピュータを用いてポンプの使用をシミュレートするため、ポンプ画像に対して、マウスまたはタッチスクリーンの使用を通じて操作される。コンピュータは、看護人および／または患者に医薬ポンプをどのように使用するのかを訓練するために、訓練の目的でも用いれられる。

Description

【発明の詳細な説明】 医薬供給装置等の移動医療装置と通信を行うためのシステムおよび方法発明の技術分野 この発明は、医療装置および該装置との通信のための方法に関する。この発明 は、特に、医薬供給と近傍および遠隔的に通信を行うためのシステムおよび方法 に関する。発明の背景 看護人や臨床医の事務所から離れた場所の患者を治療したり看たりするための 種々の移動医療装置が知られている。移動医療装置の一例は、患者が看護人の事 務所から離れている場合、患者に対して医薬を周期的または連続的に供給するた めの医薬ポンプのような医薬供給装置である。 従来の注入技術によって治療効果を最大限発揮するような医薬は、数少ない。 多くの医薬は、長い期間にわたって正確な供給を行うことによってのみ、最大能 力に達する。医薬ポンプを通じての制御された医薬の注入により、治療効果のあ る範囲内で、かつ中毒のある範囲外に医薬の濃度を保つように、医薬を正確な割 合で供給することができる。移動医療ポンプは、煩雑な医療的注意を必要とせず 、患者が病院や看護人事務所を離れることを可能にしつつ、適切な医薬の供給を 行う。 医薬ポンプおよび患者の医薬ポンプの使用を適切に監視しなければ、医薬供給 治療によって得られるべき患者の利益が削減され、減縮されることとなる。医薬 が適切に管理されなかった場合、医薬治療は健康上危険な結果をもたらすことが ある。 患者が離れた場所において種々の移動医療装置を使用する場合には、色々な問 題が生じる。移動医療装置が、装置および／または患者に関するデータを集める ものである場合、看護人が装置および患者を観察できるように看護人が容易にデ ータにアクセスできなければならない。多くの場合、患者が離れた場所からデー タにアクセスし看護人と連絡をとるための支援は、ほとんどもしくは全く無い。 看護人がデータにアクセスするため装置を物理的に操作す る必要がある場合には、装置と看護人が同じ位置になければならない。 離れた場所において医療装置が故障した場合や適切に使用されなかった場合に も、同じような問題が生じる。装置が適切に動作しなかった場合、装置を看護人 まで運ぶか、看護人が患者を訪問するかのいずれかをしなければならない。看護 人が離れた場所から修理を行おうとする場合には、離れた場所から修理を行う看 護人のために、患者は看護人に十分な物理的もしくは知的な協力をすることがで きない。夜間や週末および休日というような不便な時間にも、操作上の問題が生 じうる。離れた場所において患者が定めた処方にしたがっていることを観察する ため、看護人は、医療装置の患者による使用を容易に周期的にモニタできる必要 がある。 さらに、看護人は、移動医療装置の動作を制御しているプロセッサやプログラ ム等のコントローラにアクセスすることが必要である。たとえば、医薬供給装置 において、医療方法によっては時間の変更がある。看護人は、医薬供給装置の動 作を変更するため、動作プログラムにアクセスする必要がある。さらに、かなり 異なる用途に用いうるような医薬供給装置等においては、異なる動作プログラム が必要である。これら動作プログラムは、医薬供給装置を交換するかのごとく変 更することができる。看護人がプロセッサや動作プログラムにアクセスするため に看護人と装置が同じ場所になければならないというのでは、資源は十分有効に 活用されているとはいえない。 医薬ポンプにおいては、看護人が医薬ポンプのコントローラにアクセスする必 要のある特殊な状況が生じる。医薬ポンプを使用した医薬治療を開始した後、適 当な時点において、看護人は患者の家に患者を訪問する。看護人は、患者の血液 を採取する。看護人は事務所に戻り、採取血液を分析する。血液の分析結果が、 患者が適切な医薬効果を得ていないことを示す場合もある。これは、その患者に 対して適切な効果を与えるように、医薬ポンプのコントローラが調整されねばな らないことを意味している。コントローラを調整するため、看護人はコン トローラにアクセスできなければならない。 移動医療装置の分野において看護人が直面する他の問題は、遠隔通信の能力を 備えている場合に、装置との遠隔通信の容易化に関するものでる。パーソナルコ ンピュータ／基地ステーション（base station）が医療装置と異なる動作を行う 場合には、パーソナルコンピュータや基地ステーション（base station）を用い て移動医療装置と遠隔通信を行うことは看護人にとって困難である。看護人は、 医療装置の操作とパーソナルコンピュータ／基地ステーションの操作の双方の知 識を持っていなければならない。このことは、移動医療装置との近距離通信にも 当てはまる。 患者の医療装置とパーソナルコンピュータ／基地ステーションを用いて遠隔通 信を行う場合、看護人が患者の医療装置との通信を手中にしたければ、看護人は パーソナルコンピュータ／基地ステーションのそばに留まる必要があり、あるい はパーソナルコンピュータ／基地ステーションを看護人のところまで運んでくる 必要がある。 たとえば、多くのデータを扱うメリットを得るため、あるいはパーソナルコン ピュータや基地ステーションの処理能力を得るため、遠隔、近距離にかかわらず 、パーソナルコンピュータや基地ステーションと通信する必要が生じることがあ る。このような状況において、看護人がパーソナルコンピュータや基地ステーシ ョンを用いて容易にポンプと通信できることは大切なことである。加えて、遠隔 医療装置を手元のパーソナルコンピュータ／基地ステーションに接続する際に、 患者は看護人をほとんど支援することができない。 上記その他の問題に対処したような、医薬供給装置等の移動医療装置と遠隔的 もしくは近距離的に通信するシステムおよび方法の必要性が生じている。発明の概要 この発明は、特に医薬ポンプのような医薬供給装置等の移動医療装置との通信 を行うためのシステムおよび方法に関する。一実施例では、遠隔ポンプが同じ様 な手元ポンプと通信する際に、通信システムが設けられる。各医薬ポンプには、 ポンプの動作を制御するポンプコントローラが設けられている。このコントロー ラは、プロセッサおよびこのプロセッサに結合され、動作プログラムその他の情 報を記憶するメモリを有していてもよい。各ポンプは、通常のポンプモード動作 において患者に流体をポンプするため、コントローラによって制御されるポンプ メカニズムを含むことができる。 ポンプ間通信モード動作において、ポンプのコントローラ間の通信を可能とす るように、モデム等の相互接続校正が設けられる。この接続構成は、一般的な電 話通信回線等の通信媒体を介してのプロセッサ間の通信を可能にする。電話回線 は、ポンプ間通信モード動作のために、ポンプ同志がリンクされる前に、一般的 な電話を使っての、患者と看護人との間の声による初期通信をも可能とする。モ デムは、精神的および／または肉体的な制限によって看護人に協力することが困 難な患者に対し、ポンプ間通信中の操作を容易にするためのスピーカを含んでい てもよい。 各医薬ポンプは、各ポンプのコントローラに対して操作者入力を行うための操 作者入力構成を含んでいる。操作者入力構成は、ポンプのプロセッサのメモリか らの所望のポンプデータや所望のポンプ制御プログラムを選択するために有用で ある。情報選択構成は、複数のキーを含むキーパッドを有していてもよい。 各ポンプ上の表示構成は、各ポンプのコントローラに相互接続される。表示構 成は、コントローラによって表示構成に送られたポンプの動作に関する情報を表 示する。表示構成は、ポンプメカニズムの通常のポンプ動作モードに関する情報 などの、プロセッサのメモリからの所望の情報を表示してもよい。表示すべき他 の情報としては、コントローラにする種々のセンサ出力に関するものであっても よい。その他の表示情報としては、ポンプ間通信モードに関するものであっても よい。表示構成は、ＬＣＤドット・マトリクス・ディスプレイを含んでいてもよ い。 コントローラ内にプログラムされる情報は、ポンプ間通信中に、一方のポンプ が他方の機能を制御するような方法での２つのポンプの間の通信を可能とする。 手元医薬ポンプまたは看護人ポンプ中にプログラムされた情報は、看護人ポンプ を動作中のある時点で主モードにすることを指示する。主モードにおいて、手元 看護人ポンプは、そのキーボード入力を遠隔患者ポンプに送る。看護人ポンプは 、遠隔患者ポンプからのその表示入力も受信する。看護人ポンプは、看護人によ って、遠隔患者ポンプに関するデータ収集、トラブル修理および動作プログラム の変更に用いられる。看護人ポンプは患者ポンプと同じ様に動作するので、看護 人は患者ポンプの操作に既に親しんだようなものであり訓練の時間を減らすこと ができるため、通信の容易性がもたらされる。さらに、看護人は、いつでも看護 人のところに単に看護人ポンプとモデムを運ぶだけで、患者ポンプとの一定の通 信を維持することができる。 遠隔患者ポンプは、コントローラ中にプログラムされた、適当なときに患者ポ ンプを従属モードにするように指示する情報を有している。従属モードにおいて 、患者ポンプは、主として看護人ポンプからのキーボード入力信号を受信する。 患者ポンプは、その表示信号を看護人ポンプに送る。一実施例においては、患者 ポンプの従属モードは、患者ポンプが看護人ポンプとの通信中に実際に流体をポ ンプすることを不能にしている。 一実施例において、看護人ポンプと患者ポンプの双方は、主および従属モード 双方での動作のためのプログラム手段を含んでいる。通信ケーブルがそれぞれの ポンプに接続されたとき、通常のポンプモードからの主または従属モードの自動 選択が供給される。 看護人による使い易さ、および電話による看護人からの指令を実行するのが困 難な人もいる患者による使い易さを強調した効果的な通信を実現するため、手元 看護人ポンプと遠隔看護人ポンプとの間の通信のために、種々のプログラム手段 およびシーケンスが開示されている。 他の実施例においては、手元ポンプとパーソナルコンピュータ等の看護人コン ピュータとの間の通信のためのシステムおよび方法が提供される。このような通 信は、コンピュータびよるデータ処理能力を用いて、大容量データ処理を可能と する。また、手元コンピュータを用いての遠隔ポンプとの通信は、医療装置にお いて要求されることのある周期的な遠隔ポンプの調整のために有用である。また 、 手元コンピュータは、遠隔ポンプのポンプ動作プログラムを変えたり調整したり するのに有用である。モデム通信構成は、一般電話回線等の通信媒体を介しての 、遠隔ポンプと手元ポンプとの間の通信を可能とする。 更なる実施例において、手元ポンプを手元コンピュータにリンクするモデム通 信構成が設けられる。モデム通信構成は、手元コンピュータまたは手元ポンプと 遠隔ポンプとの間の通信をも可能とする構成も含んでいることが好ましい。この モデム通信構成は、(１)手元ポンプと手元コンピュータ通信；(２)手元ポンプと 遠隔ポンプ通信；および(３)遠隔ポンプと手元コンピュータ通信を可能とする。 。 この発明の他の実施例では、プロセッサとメモリを備えたコンピュータシステ ムが設けられ、患者によって使用されるポンプに似たポンプ画像をディスプレイ 上に表示するようにプログラムされる。 その画像は、実際のポンプのキーとディスプレイに代わるものを含んでいる。 コンピュータは、さらに、ポンプ画像上のキーを操作またはアクティブにするこ とで、ポンプの画像を、実際の遠隔ポンプまたは実際の手元ポンプと通信するた めに用いるようにプログラムされている。画像キーは、マウスまたはタッチスク リーンの使用による技術等によってアクティブにすることができる。ポンプの画 像キーをアクティブにすることは、看護人のために実際のポンプの存在をシミュ レートするものである。看護人は、患者ポンプの操作にすでに親しんだようなも のとなるので、このことは、看護人が患者ポンプとの通信の練習のためにさく時 間を減らすことを可能とする。 ポンプ画像プログラムを有するコンピュータシステムは、看護人または患者が どのようにポンプを使用するかを練習するためのシミュレータとしても用いうる 。このシミュレータは、患者訓練者および／または看護人訓練者のために、流体 をポンプする患者ポンプの種々のポンプ動作状況をシミュレートするための種々 のプログラムを含んでいる。このシミュレータは、患者訓練者および／または看 護人訓練者のために、患者ポンプの種々の通信状況をシミュレートするための種 々のプログラムを含んでいる。 本発明のこれらのおよび他の特徴は、好ましい実施例の詳細な説明において、 より詳細に述べる。図面の簡単な説明 図面では、各図を通じて同様の特徴には同様の符号を付している： 図１は、手元ポンプと遠隔ポンプの第１の通信システムを示す概略ダイアグラ ムである。 図１Ａは、図１に示した手元ポンプの構成を示す概略ダイアグラムである。 図２は、手元ポンプおよび／または遠隔ポンプと通信するためのパーソナルコ ンピュータを用いた第２のシステムを示す概略ダイアグラムである。手元ポンプ および遠隔ポンプの通信能力も併せて示している。 図３は、パーソナルコンピュータ、手元ポンプおよび遠隔ポンプを相互接続す るための、図２に示した通信システムに適したモデムの概略ダイアグラムである 。 図４は、流体をポンプする通常のポンプモードと、ポンプからポンプへの通信 のための従属モードとに関する患者ポンプの動作シーケンスのフローチャートで ある。 図５は、流体をポンプする通常のポンプモードと、ポンプからポンプへの通信 のための主モードとに関する看護人ポンプの動作シーケンスのフローチャートで ある。 図６ＡおよびＢは、患者ポンプが遠隔地にある場合の、接続された看護人ポン プと患者ポンプおよび看護人ポンプと患者ポンプとの間の通信を含む動作シーケ ンスのフローチャートである。 図７は、看護人ポンプと患者ポンプの近距離通信中に、看護人が、看護人ポン プと患者ポンプの通信を中断したい場合の、看護人ポンプと患者ポンプを含む動 作シーケンスのフローチャートである。 図８は、看護人ポンプと患者ポンプの近距離通信中に、患者が看護人と話をし たい場合の、看護人ポンプと患者ポンプを含む動作シーケンスのフローチャート である。 図９は、ポンプとの通信に用いるコンピュータシステムの一部である、ポンプ の画像を表示するコンピュータ・スクリーンを示す概略図である。 図１０は、コンピュータシステムの一部である、ポンプの画像を表示する第２ のコンピュータ・スクリーンを示す概略図であり、訓練のためのシミュレーショ ン・シーケンスに関する画面の情報表示を含んでいる。好ましい実施例の説明 図１を参照すると、手元医薬ポンプ２０（すなわち看護人ポンプ）と遠隔医薬 ポンプ４０（すなわち患者ポンプ）との間の通信システム１０が示されている。 システム１０において、手元ポンプ２０は、看護人事務所等の看護人がいる場所 ３２において看護人によって用いられる看護人ポンプとして機能する。場所３２ は、呼び出し時において看護人の家でもよく、また、他の場所へ信号を送ったり 受けたりする通信能力を有する自動車であれば、看護人の自動車であってもよい 。システム１０において、通常、ポンプ２０を操作する看護人は、看護婦、医師 、セラピストまたはその他の医療関係者である。 システム１０において、遠隔ポンプ４０は、患者に対して医薬を供給するため の移動患者ポンプとして機能し、患者の家５２等の看護人ポンプ２０から離れた 場所の患者のところに置かれる。また、場所５２は、患者の働く場所であっても よい。 ポンプ２０、４０は、ともに、流体(fluid)容器から患者に対して流体をポン プする能力を持ったポンプ機構を有している。患者ポンプ４０の詳細構成は、図 １Ａに詳しく示されている。患者ポンプ２０は、図１Ａに示された特徴に関して 、患者ポンプ４０と同じであることが好ましい。 図１Ａに示すポンプ４０は、チューブ等の流体連結構造４７ａによって相互接 続されたポンプ機構４３と流体容器４７を有している。流体容器４７は、ポンプ ４０に装着されるカセットであってもよく、また、流体容器はポンプ４０から離 れた位置に配置されるコンテナであってもよい。いずれも、流体連結チューブ４ ７ａによってポンプ４０に接続される。患者に流体を供給するため、チューブ４ ０ａ等を介して、ポンプも患者に接続される。ポンプ機構４３は、患者に接続さ れたチューブ４０ａを介して、容器４７から患者に流体を供給する。 ポンプ２０、４０は、種々の医薬供給ポンプとすることができる。医薬供給ポ ンプの一例は、米国特許第４，５５９，０３８号に述べられているので、これを 参照する。米国特許第４，５５９，０３８号においては、２つの往復バルブと往 復排出部(explores)に結合された回転カムシャフトが設けられている。バルブと 排出部は、流体容器と患者の間を流体連結するチューブを結合する。回転カムシ ャフトは、チューブを介して流体をポンプするためにバルブと排出部を動かす。 図１の通信システム１０においては、患者ポンプ４０のみが患者に対して流体 を供給するポンプとして用いられている。看護人ポンプ２０は、患者ポンプ４０ と通信するため看護人によって使用される。看護人ポンプ２０は、患者ポンプ４ ０とのポンプ間通信の間、使用しない方が好ましい。しかし、看護人ポンプ２０ は、患者ポンプ４０との通信の前または後に流体を供給するのに使用可能である ことが必要である。看護人ポンプ２０は、患者ポンプ４０とのポンプ間通信の間 に、流体供給のために使用できるようにしてもよい。 各ポンプ２０、４０は、流体を供給するためのポンプ機構の動作を制御するコ ントローラを備えている。図１Ａに詳細を示すポンプ４０は、接続構成４３ａを 介してポンプ機構４３に接続されたコントローラ４１を備えている。コントロー ラ４１は、ポンプ機構４３の動作を制御するための選択された機能によってプロ グラム可能なメモリとプロセッサを備えていることが好ましい。図１Ａに示すよ うに、コントローラ４１は、センサ４５、４９等のポンプ中の１以上の電気セン サ素子に接続されうる。 センサ４５のようなセンサは、ポンプの形式やポンプの用途に応じて設ければ よい。たとえば、流体はポンプによってチューブ４０ａを介して患者に供給され るので、ポンプは、チューブが閉塞したことを検出する高圧センサを下流側に備 えていてもよい。また、ポンプの上流側でポンプ機構４３と流体容器４７の間に 、チューブ４７ａ中に真空が生じたことを検出するため、供給すべき流体が無く なったことを示すセンサを設けてもよい。ポンプの電源供給状態を検出するため の他のセンサを設けてもよい。ポンプ機構を含む機械的構成の動作を監視する他 のセンサを設けてもよい。センサ４５等のセンサ全ては、構成４５ａ等の接続構 成を介してコントローラ４１のプロセッサに、検出した状態を示す適切な電気信 号を送る。コントローラは、受け取ったセンサ信号を受信し、処理するよう適切 にプログラムされる。センサ４９は、ポンプ間通信中に、ポンプ間で通信を行う オ ペレータ（患者及び看護人の双方）を支援するセンサであり、以下詳細を説明す る。 コントローラ４１は、ポンプの動作に関する種々のプログラムおよびデータを 記憶したメモリを備えている。プロセッサは、ポンプ機構４３の動作を制御する 所望の動作プログラムを走らせる。プロセッサは、さらに、プログラムされた制 御ロジックにしたがって、適切な制御出力信号を生成することによって、センサ 入力信号に対して応答する。プロセッサへのアクセスは、外部通信ポート４２を 介して提供される。看護人ポンプ２０においては、プロセッサへのアクセスは、 外部通信ポート２２を介して提供される（図１参照）。 各ポンプが患者に接続されていれば、看護人ポンプ２０および患者ポンプ４０ の双方とも、患者に医薬をポンプまたは供給するために用いることができる。ポ ンプ２０、４０は、電気的、機械的なポンプ機能において同じであることが好ま しい。その利点の一つは、看護人ポンプ２０が患者ポンプ４０の予備になりうる ことである。以下述べるように、ポンプ２０、４０の各コントローラは、ポンプ 間通信において適切な所望の方法で動作するように、異なるプログラムがなされ ている。後述のように、このプログラムは手元または遠隔で可能である。ポンプ ２０、４０は、ポンプ間通信において、主ポンプおよび従属ポンプのいずれとし ても動作する適切なプログラムを有していることが好ましい。場合によっては、 ポンプ機構の動作を制御する各ポンプのプログラムは同じではない。この点につ いても、以下で詳しく説明する。 ポンプ２０、４０に接続して用いる適切なプロセッサの一つは、モトローラの 高密度相補型金属酸化物半導体(HCMOS)の高性能マイクロコントローラユニット( MCU)MC68HC11E9である。このプロセッサは、５１２バイトの電気的消去可能なプ ログラマブルＲＯＭ(EEPROM)および５１２バイトのＲＡＭを備えている。 ポンプ２０、４０は、ともに、各ポンプの操作者がポンプのコントローラ、特 にポンプの内部プロセッサおよび内部メモリの情報と通信できるようにするため の操作入力構造を備えている。好ましい実施例においては、看護人ポンプ２０の 複数の操作キー２１が、看護人によって押下するために設けられる。各キーは少 なくとも１以上の機能を備えていることが好ましい。キー２４は、看護人ポンプ ２０のコントローラに、看護人によってキーが押されたことを示す信号を送る。 看護人が適切なキーを押していれば、ポンプ２０のコントローラは所望の方法で 応答する。 患者ポンプ４０は、キー２４と同じであることが好ましいキー４４を有してい る。キー４４は、患者ポンプ４０のコントローラに、キーが押されたことを示す 信号を送る。患者が適切なキーを押していれば、ポンプ４０のコントローラは所 望の方法で応答する。図１Ａに示すように、キーボード４４は接続構成４４ａを 介してコントローラ４１に接続される。 看護人ポンプ２０は、コントローラ中に格納された情報を選択して表示するデ ィスプレイ２６を備えている。実施例においては、ディスプレイ２６はＬＣＤド ット・マトリクス・ディスプレイを含む。ＬＣＤドット・マトリクス・ディスプ レイ２６は、看護人ポンプ２０のコントローラと接続されている。看護人ポンプ ２０のコントローラから送られた表示信号は、ディスプレイ２６上に、ポンプ２ ０の操作に関する情報を表示する。好ましいＬＣＤドット・マトリクス・ディス プレイの一例は、１行当たり２１文字で４行の表示をする。 患者ポンプ４０は、看護人ポンプ２０のディスプレイ２６と同じであることが 好ましいディスプレイ４６を有している。患者ポンプ４０のコントローラから送 られた表示信号は、ディスプレイ４６上に、ポンプ４０の操作に関する情報を表 示する。図１Ａに示すように、ディスプレイ４６は接続構成４６ａを介してコン トローラ４１に接続される。 看護人ポンプ２０の通信ポート２２は、看護人ポンプ２０のコントローラを、 看護人ポンプ２０の手元にあるモデム２８に接続できるようにする。看護人ポン プ２０は、ＲＳ２３２Ｃシリアルケーブル等の接続構成３０を介してモデム２８ に接続される。看護人ポンプ２０およびモデム２８は、看護人事務所３２にあっ てもよく、待機中の看護人の家にあってもよく、あるいは看護人の自動車等の移 動場所にあってもよい。 通信ポート４２は、ＲＳ２３２Ｃシリアルケーブル等の接続構成５０によって 患者ポンプ４０のコントローラをモデム４８に接続できるようになっている。患 者ポンプ４０およびモデム４８は、ともに、患者の家や職場５２その他の看護人 ポンプ２０から離れた位置等の、看護人ポンプ２０およびモデム２８から離れた 所に置かれる。 モデム２８、４８を介するポンプ２０とポンプ４０間の通信は、一般的な電話 回線、セルラー電話、ファイバー光リンク、衛生通信、マイクロ波通信その他の 通信メディア５４を通してなされる。モデム２８、４８は、好ましくは一般的な 電話回線を通して９６００ｂｐｓで通信を行い、エラー訂正、データ圧縮機能を 有している。 この発明の利点の一つは、看護人が、看護人ポンプ２０と同じようなポンプを 使用した患者ポンプ４０と通信できる点にある。看護人は、患者ポンプ４０の操 作について推測する知識を持つであろう。この知識は、離れた場所から患者ポン プ４０のプロセッサにアクセスするため患者ポンプ４０と通信するために、看護 人ポンプ２０を使用する際に有用である。 遠隔の患者ポンプ４０のコントローラと手元の看護人ポンプ２０のコントロー ラとの間の通信は、手元の看護人ポンプによる遠隔患者ポンプからのデータ収集 を可能とする。このようなデータ収集は、遠隔場所における患者ポンプの使用中 に患者ポンプ４０を周期的にモニタするために有用である。データ収集は、患者 の使用の終了時においても有用である。 遠隔患者ポンブ４０と手元看護人ポンプ２０との間の通信は、看護人が患者ポ ンプの所まで行くことなく遠隔患者ポンプについての故障修理を行うことを可能 とする。遠隔修理は、患者がポンプの複雑な操作について熟知していない場合に 有用である。また、ポンプ間通信システムを用いた遠隔修理は、電話を通して看 護人と口頭による通信が困難な患者にとって有用である。 遠隔患者ポンプ４０との通信は、手元から遠隔患者ポンプの操作を変更したり 節したりするポンプ動作プログラムにアクセスするために有用であり、人が訪問 する必要を無くすことにより看護人と患者の時間を節約する。 看護人ポンプ２０のコンローラ中にプログラムされた情報は、適切な時点で、 看護人ポンプ２０を通常のポンプモードから主モードにすることを可能とする。 主モードにおいては、看護人ポンプ２０は、看護人によってキー２４が押された ことを示すキーボード入力信号を、ポート２２を通して患者ポンプ４０に送る。 主モードにおいては、看護人ポンプ２０は、主として患者ポンプ４０からの表示 信号を通信ポート２２を介して受信する。主モードにおいては、看護人ポンプ２ ０のキー２４のキー押下によっては、看護人ポンプ２０のメモリをプログラムし たり看護人ポンプ２０に関する表示情報を選択したりする目的で、看護人ポンプ ２０のメモリにアクセスしない。主モードは主として、患者ポンプ４０のメモリ をプログラムしたり患者ポンプ４０に関する表示情報を患者ポンプのメモリから 選択する目的で、看護人ポンプ２０が患者ポンプ４０のコントローラと通信する ことを可能にする。 患者ポンプ４０に関して、そのコントローラ中にプログラムされた情報は、患 者ポンプ４０を、適切な時点で、通常のポンプモードから従属モードにすること を可能とする。従属モードにおいては、患者ポンプ４０は、主として看護人ポン プ２０からのキーボード入力信号を通信ポート４２を介して受信する。患者ポン プ４０は、その表示信号通信ポート４２から看護人ポンプ２０に送る。 モデム２８、４８を通じての看護人ポンプ２０と患者ポンプ４０との間の通信 のためには、看護人ポンプ２０は、通常のポンプモードでなく主モードである。 同じく、患者ポンプ４０は、通當のポンプモードでなく従属モードである。場合 によっては、ポンプ２０、４０が同時に通常のポンプモードと主または従属モー ドの双方で動作ずるために十分な能力を有するコントローラを設けてもよい。 システム１０において、患者ポンプ４０は、少なくとも、通常のポンプモード と従属モードの２つのモードで動作できるようにプログラムされる。患者が患者 ポンプを持っている場合には、一般的に、患者ポンプ４０が主モードで動作する 必要はない。さらにシステム１０において、看護人ポンプ２０は少なくとも主モ ードで動作可能である。しかしながら、種々の状況に応じるためには、一方また は双方のポンプ２０、４０が、通常のポンプモード、従属モード、主モードの動 作のためのプログラムを有していることが好ましい。場合によっては、看護人ポ ンプ２０を患者の予備としてもよい。後に、患者の予備が患者ポンプとして必要 とされることもある。この場合、従属モードの動作プログラムが必要であり、特 にその患者に適した通常動作モードのプログラムが必要である。各ポンプ２０、 ４０のコントローラが主モードプログラムと従属モードプログラムの双方にプロ グラムされていれば、看護人にとってより効果的である。主または従属モードの 選択は、看護人が、ポンプ間通信中に従属モードを入力し、主モードを入力しな いように患者ポンプ４０を前もって設定する(preconfiguring)ことによって行う ことができる。看護人は、看護人が望むなら、ポンプ間通信中に主モードのみを 入力し従属モードを入力しないように看護人ポンプ２０を設定することができる 。後の時点で、看護人ポンプ２０を患者ポンプとする必要がある場合には、ポン プ間通信中に従属モードのみを入力するように看護人ポンプ２０を再設定するこ とができる。 看護人ポンプ２０が患者ポンプ４０に連結されているのを示す図１のシステム １０において、看護人は患者ポンプ４０のコントローラにアクセスでき、看護人 ポンプ２０を使用するための種々の入力を行うことができ、患者ポンプ４０から の表示入力を受け取ることができて、看護人は看護人ポンプ２０のディスプレイ ２６条で表示入力を見ることができる。このような通信は、患者ポンプ４０が看 護人ポンプ２０から離れた場所にある場合に生じうる。これは特に、看護人と患 者との間で、人が訪問する回数を減らすことができ、資源の節約という点で利点 がある。 一実施例においては、看護人ポンプ２０のポンプメカニズムを動作できなくす るための看護人ポンプ２０に関する無効構成が設けられており、これによってポ ンプ間通信中にポンプメカニズムが無効となる。同様に、患者ポンプ４０に対し て、ポンプ間通信中に患者ポンプ４０のポンプメカニズムを無効にするため、無 効構成が設けられている。これは、プロセッサの能力上の制限によって必要とな るものであってもよい。これは、遠隔場所から患者ポンプの操作を開始してしま うことから看護人を防ぐ安全機能であってもよい。しかしながら、ポンプ間通信 において看護人の場所から離れた場所にある患者ポンプ４０のポンプメカニズム の動作を開始することが、看護人ポンプ２０にとって好ましい場合もある。適切 なコントローラを設ければ、患者ポンプ４０が看護人ポンプ２０と通信している ときに、患者ポンプ４０のポンプメカニズムを動作させることも可能である。 図４において、フローチャート２００は、通常のポンプモードと従属モードに 関して、患者ポンプ４０の動作シーケンスの好ましい一例を示す。図５は、通常 のポンプモードと主モードに関して、看護人ポンプ２０の動作シーケンスの好ま しい一例を示すフローチャート２５０である。図４および５は、通常のポンプ動 作モードまたはポンプ間通信動作モード（従属および主モード）に関して、各ポ ンプの動作シーケンスを示している。図４および５は、特に、ポンプ間のキー入 力信号と表示信号の通信に関するシーケンスを示している。 図６Ａおよび６Ｂにおいて、フローチャート３００は、看護人ポンプ２０と患 者ポンプ４０の間の接続および通信の間のより詳細な動作シーケンスをそれぞれ 示している。図６Ａおよび６Ｂは、左欄に看護人シーケンス３０２を含み、右欄 に患者シーケンス３０４を含んでいる。フローチャート３００は、２つのポンプ の接続中および通信中に、患者および看護人が行う処理も含んでいる。 図６Ａおよび６Ｂのフローチャート３００は、入力キーをヒットするステップ を含む種々のステップを含んでいる。入力キーは、看護人ポンプ２０のキー２４ の一つであり、患者ポンプ４０のキー４４の一つでもある。 看護人が電話回線５４を介して患者ポンプ４０を監視したりプログラムしたり する場合には、ポンプ間通信の初期化を始めるため、まず、図１に示すように、 看護人と患者が電話２９、４９を通して話をすることにより互いに連絡をとる。 電話２９、４９は、他の電話にダイアルする機能を有し、他方の人と話をするこ とのできるハンドセット(handpiece)その他の装置を有するような一般的な電話 である。ポンプ間通信の初期化の前には、両ポンプ２０、４０共に、通常のポン プモードである。図６Ａの各欄３０２、３０４の先頭において、ポンプ２０、４ ０は通常のポンプモードにある。図６Ａに示すように、まず、看護人は、患者に 対して、ポンプ４０をモデム４８に接続するように指示し、これによって、自動 的にポンプが停止し、従属モードのための適切な処理プログラムが選択される。 患者ポンプ４０における、従属モードの自動選択および通常のポンプモードの 停止は、ケーブル５０の存在を検出するための図１Ａのセンサ４９等のセンサ構 成および適切な論理回路を用いることにより提供される。ケーブル５０の挿入に よる、自動的な従属モードの選択および通常のポンプモードの停止は、患者ポン プ４０の所にいる患者または看護人が行わねばならないキーボード入力の必要性 をなくすので、有用である。従属モードの自動選択および通常のポンプモードの 自動停止が設けられていない場合には、患者は、通常のポンプモードから出て従 属モードに入るために、所定のキー４４をヒットするかまたは適切なスイッチを はじかなければならない。 図１Ａにおいて、センサ４９は、接続構成４９ｂを介して通信ポート４２に接 続され、接続構成４９ａを介してコントローラ４１に接続されている。センサ４ ９は、２つの離れたピンを有しており、このピンは、ケーブル５０が通信ポート ４２に接続されたときに、電気回路ループを閉成するために通信ケーブル５０と 結合される。回路ループの閉成によって、ケーブル５０が存在し、ポンプ間通信 すなわち従属モード動作プログラムが望まれていることを示す信号がコントロー ラ４１に送られる。 看護人ポンプ２０の動作システム(operating system)は、ポンプを、通常ポン プモード動作から遠隔プログラムの看護人モードにすることを許す。看護人ポン プ２０における主モードの自動選択および通常のポンプモードの停止は、患者ポ ンプ４０のセンサ４９に似たセンサ等のケーブル３０の存在を検出するセンサ構 成と適切な論理回路を用いて提供される。ケーブル３０の挿入にリンクした自動 選択が設けられていない場合には、看護人は、通常のポンプモードから出て主モ ードに入るために、所定のキー２４をヒットするかまたは適切なスイッチをはじ かなければならない。 図６Ａおよび６Ｂのフローチャート３００に示すように、主モードで動作する 看護人ポンプ２０は、従属モードで動作する患者ポンプ４０に結合されたモデム を初期化するためのプログラム手段を有している。患者ポンプ４０への電話接続 は、開いているものと仮定する。ポンプ間のモデムリンクがなされると、看護人 が看護人ポンプ２０のキー２６を押す度に、キー入力信号が看護人ポンプ２０の コントローラのプログラム手段によって、患者ポンプ４０に送られる。患者ポン プ４０のプログラム手段は、そのキーボードのキーが押されたかのごとく当該信 号に応答する。キー入力信号に対して患者ポンプ４０のプロセッサが応答すると 、患者ポンプ４０のコントローラ中のプログラム手段は、看護人ポンプ２０に対 して表示信号を更新して送る。 図６Ｂに示すように、ポンプが一旦互いにリンクされると、患者ポンプ４０は 、 現在表示を看護人ポンプ２０に送る。ポンプ間通信においては、コントローラは メニュー駆動であることが好ましく、患者ポンプから所望の情報を得るために看 護人が患者ポンプ４０にキー入力信号を送り始める前に、現在表示によって患者 ポンプ４０の現在状態を看護人に示すことが好ましい。ディスプレイ４６の現在 表示にディスプレイ２６の表示が追従するように、看護人ポンプ２０は、患者ポ ンプ４０に送られた看護人ポンプ２０からのキー入力に応答して、看護人ポンプ ２０に送られてきたその表示を受信する。 従属モードで動作している患者ポンプ４０にリンクされたモデムの自動初期化 に代えて、看護人と患者の双方が、モデムケーブル接続後にそれぞれの電話を切 るようにしてもよい。患者ポンプ４０は、モデム４８に次の呼び出しで電話に応 答するように指示するよう、患者の家におけるインストール時にプログラムされ ている。患者は、看護人からのかけ直しを待てばよい。看護人ポンプ２０は、患 者にかけ直すようにモデム２８に指示するようにプログラムされている。モデム ２８が一旦モデム４８と接続されると、コントローラ間の通信は、キー入力信号 および表示信号について提供される。 一実施例において、患者ポンプ４０のディスプレイ４６は、看護人ポンプ２０ のディスプレイ２６に送った全てのものを表示する。他の実施例では、患者ポン プ４０のコントローラは、患者ポンプ４０のコントローラから看護人ポンプ２０ のコントローラへ送られる情報の一部または全部を、ポンプ間通信中に患者ポン プ４０のディスプレイ４６上に表示するのを妨げるためのブロックプログラムを 含むようにプログラムされる。これは、ポンプ間通信において、キー４４または キー２４を介しての患者ポンプ４０のプロセッサに対するアクセスに用いる制御 アクセスコード等の情報を、患者から保護できるという点で有利である。 電話回線状態が悪いため、通信が中断された場合には、患者ポンプ４０はその ままにされるかまたは部分的にプログラムされる。患者ポンプ４０のプログラム 中、看護人ポンプ２０は、看護人ポンプ２０と患者ポンプ４０の適切なプログラ ムによって、患者ポンプ４０から最新の状態レポートを連続的に得ることができ る。看護人は、モデムからポンプを切り離した後、患者ポンプ４０が看護人の望 むとおりにプログラムされたことを確認するため、状況レポートを見ることがで きる。 各ポンプ２０、４０のコントローラは、周辺装置として接続されている各モデ ム２８、４８の動作を制御する。各ポンプ２０、４０のコントローラは、それら の各モデムに対して、ポンプ間通信の初期化において電話をオフフックして切り 離すように指示する。コントローラは、さらに、各モデムに備えられているモデ ムスピーカの動作を制御し、ポンプ間通信の開始前に、および声による通信の終 了後、電話のハンドセットの一方または双方から送られたキャラクターを受信し た後に、患者と看護人が話をできるようにしている。患者または看護人が電話の ハンドセットを使用せずにこのような通信を行いたい場合には、モデムスピーカ は有用である。一方は、電話のハンドセットを取り上げるためにスピーカを介し て他方を呼ぶことが可能である。また、図６Ａおよび６Ｂに示すように、モデム スピーカは、看護人に何時、患者ポンプ４０がポンプ間通信の用意ができたかを 知らせるために、看護人に接続中の患者ポンプからの所定の信号を聞かせる。 各ポンプ２０、４０のコントローラは、ポンプ間通信中にキー２４、４４をマ スクして無効とするマスクプログラムを備えていてもよい。 図７を参照すると、看護人ポンプ２０を患者ポンプ４０から切り離すための、 看護人の初期切り離し操作シーケンスのフローチャート４００が示されている。 このような切り離し操作シーケンスは、看護人がもはや患者ポンプ４０との通信 を望まなくなった場合になされる。図７のフローチャート４００において、看護 人のシーケンス４０２が左欄に、患者のシーケンス４０４が右欄に示されている 。フローチャート４００には、看護人によって初期化される切り離しシーケンス 中の種々のステップが述べられている。図７の各欄４０２、４０４の先頭におい て、ポンプ２０、４０は、それぞれ、主モードおよび従属モードである。 看護人ポンプ２０のスタートを試みることは、ポンプ間通信を終了させるため にコントローラに信号を送る一つの方法である。看護人ポンプ２０のコントロー ラは、モデム２８に関する切り離しシーケンスを開始する。看護人ポンプ２０の コントローラは、さらに、患者ポンプ４０がモデム４８に関しての切り離しシー ケンスを開始することを要求する。 各コントローラの動作システムは、図７に示すように、ポンプ間通信の完了時 に各モデムの自動切り離しを可能としている。コントローラは、さらに、モデム スピーカを制御して、ポンプ間通信の後に、患者と看護人が声で話をすることが できるようにし、看護人は、患者の電話ハンドセットを通しての電話の声による 通信に先立って、切り離し手続き中に、患者に対して指示することを可能として いる。 図７のフローチャート４００に示すように、患者ポンプ４０には、患者に切り 離しの時が来たのを知らせるため、ビープ音その他のサウンドアラームやその他 のポンプから患者に対する表示を制御するためのプログラム手段が設けられてい る。これは、患者にポンプ間通信の手続きが始まった時を知らせ、通常のポンプ モードによる使用の準備が終了した時を知らせるのに有効である。 図８においては、患者の初期化切り離し操作シーケンスのフローチャート５０ ０が示されている。図８のフローチャートは、看護人のシーケンス５０２を左欄 に、患者のシーケンス５０４を右欄に示している。図８の各欄５０２、５０４の 先頭において、ポンプ２０、４０は、それぞれ主モードと従属モードである。 図７と８のフローチャートにおいて、看護人と患者が、停止／開始キーを押す 点に注意されたい。停止／開始キーは、ポンプ２０、４０のキー２４、４４のも う一つのキーである。一実施例として、ポンプ間通信中にポンプが通常のポンプ モードでなければ、停止／開始キーは、患者または看護人がポンプ間通信の中断 をしたい各コントローラに対して信号を送る便利な手段となる。 図８に示すように、患者ポンプ４０上の停止／開始キーを用いて患者ポンプ４ ０をスタートさせようとすることは、ポンプ間通信を終了させるためプロセッサ に信号を送る一つの方法である。患者ポンプ４０は、看護人ポンプ２０が切り離 しシーケンスを開始することを要求する。患者ポンプ４０は、看護人ポンプ２０ が切り離しプロセスを初期化するのを待つ。看護人ポンプ２０のコントローラは 、モデム２８の切り離しを始め、看護人ポンプ２０のコントローラはさらに、患 者ポンプ４０のコントローラがモデム４８に関する切り離しシーケンスを始める ことを要求する。患者ポンプ４０がポンプ間通信の切り離しを開始するために患 者からキー入力信号を受けた場合には、看護人ポンプ４０は、看護人がポンプ間 通信の終結を希望するまで、それを継続させうることが好ましい。図８に示すよ う に、看護人は、所望の時点で切り離しを開始するために、停止／開始キー等のキ ーを押す。 図７の看護人切り離しシーケンスにあるように、図８の切り離しシーケンスは コントローラによるモデムスピーカの制御操作を含んでおり、患者および看護人 は、ポンプ間通信の後で声によって通信することができ、看護人は、ハンドセッ トを通じての電話の声による通信に先立って、切り離し手続き中に患者に指示を することができる。 図８のフローチャート５００に示すように、患者ポンプ４０には、患者の要求 による切り離しの時が来たのを患者に知らせるため、ビープ音その他のサウンド アラームやその他の患者に対する表示を制御するためのプログラム手段が設けら れている。ビープ音その他の信号は、切り離しが完了するまで継続する。可聴そ の他の患者信号は、患者にケーブル５０を患者ポンプ４０から切り離すべきであ ることを知らせるため、患者の場所のモデムスピーカの使用に代えて、あるいは 組み合わせて使用される。 看護人ポンプ２０には、切り離しが患者の要求によってなされたのを看護人に 知らせるため、ビープ音その他のサウンドアラームやその他の看護人に対する表 示を制御するためのプログラム手段が設けられている。これはページ形式の機能 であり、看護人はポンプ間通信を続けるか、または停止／開始キーを押すことに よって切り離しシーケンスを開始させることができる。 適用状況によっては、患者がポンプ動作プログラムを変更したり、メモリ内の 他の情報にアクセスすることを防ぐために、患者ポンプ４０のコントローラは、 アクセスコードプログラムを介して、少なくとも部分的にロックされる。好まし い一実施例では、看護人は、ポンプ間通信により離れた場所から、患者ポンプ４ ０のポンプロックを解除することができる。看護人は、看護人がポンプ動作プロ グラムを調整または変更した後に、再び患者ポンプ４０をポンプロックすること ができることが、好ましい。看護人の動作プログラムの変更のためのコントロー ラへのアクセスが終了した時点で、コントローラを自動的に再ロックする自動再 ロックプログラム手段が設けられていてもよい。 他の実施例を示す図２を参照すると、双方とも看護人事務所６６にあるポンプ ６２とコンピュータ８０との間の通信のための通信システム６０の概略ダイアグ ラムが示されている。ポンプ６２は、看護人ポンプ２０と同様の看護人ポンプで よく、あるいは、患者ポンプ４０と同様の患者ポンプであってもよい。 図２は、また、患者の家６８におかれた患者ポンプ６４とコンピュータ８０お よびポンプ６２双方との通信をも示している。適用状況によっては、ポンプ６２ は設けなくともよい。また、場合によっては、ポンプ６４は設けなくともよい。 上記双方の場合には、コンピュータ８０は、残りのポンプとのみ通信を行うこと となる。 実施例のコンピュータ８０は、２メガバイトのＲＡＭを持ち、ＤＯＳ、ＵＮＩ Ｘその他の市場で入手可能なオペレーティングソフトウエアによって動作し、さ らにポンプ６２、６４と通信し、看護人の望む特定の処理を実行する機能のため のアプリケーション特定プログラムによってプログラムされたINTEL社の８０３ ８６マイクロプロセッサを有している。操作者がマイクロプロセッサに入力する ための適切なキーボードがコンピュータ８０に設けられていてもよい。 図２に示すように、コンピュータ８０は、一般的な電話回線等の通信媒体８７ を介して、コンピュータ８０からのあるいはコンピュータ８０へデータやプログ ラムを転送するため、第２のコンピュータ８６と通信してもよい。たとえば、コ ンピュータ８０は、病院等の看護人事務所６６に置かれていてもよい。第２のコ ンピュータ８６は、ポンプ製造者／サービス者の施設に置かれていてもよい。第 ２のコンピュータは、複数のコンピュータ８０に対して情報を送信し、受信する ようにしてもよい。このような構成は、複数の看護人オフィス６６を通じて、複 数の患者ポンプ６４を維持するために有用である。また、ポンプ製造者／サービ ス者が患者ポンプ使用データにアクセスできるなら、より改良された医薬治療を 期待できる。 ポンプ６２、６４は、前述のポンプ２０、４０と機械的電気的に同じであるこ とが好ましい。場合によっては、ポンプ６２、６４のコントローラは、ポンプの 使用方法に応じて異なるようにプログラムされてもよい。ポンプ６４は、一般的 には、患者ポンプとして用いられる。患者ポンプのように、ポンプ６４は、最小 限、通常のポンプモード動作プログラムと従属モード動作プログラムとが必要で ある。 システム６０において、ポンプ６２は、患者ポンプまたは看護人のポンプのい ずれでもよい。患者ポンプとして、ポンプ６２は、最小限、通常のポンプモード 動作プログラムと従属モード動作プログラムとが必要である。患者ポンプとして のポンプ６２は、ポンプ６２が患者によって運ばれた場合等、コンピュータ８０ と同じ場所に設けられる。状況によっては、ポンプ６２は、データ収集、故障修 理、および／またはプログラム変更、修正のために看護人事務所６６にある患者 ポンプであってもよい。また、患者が看護人事務所６６を離れる前に、ポンプ６ ２は、看護人事務所内の患者ポンプとして使用するために看護人事務所６６に置 かれているものであってもよい。看護人ポンプとして、ポンプ６２は最小限、主 モード動作プログラムを必要とする。看護人ポンプとしてのポンプ６２は、通常 のポンプモード動作プログラムと従属モード動作プログラムを有している。 ポンプ６２、コンピュータ８０およびポンプ６４の間の通信を可能とするため 、モデム１００が設けられている。図３には、モデム１００の詳細が示されてい る。モデム１００は、図２のポンプ６２等の手元ポンプとのモデム１００の電気 的接続のための手元ポンプ通信ケーブル１０２を有している。ケーブル１０２は 、図１のケーブル３０、５０と同様である。ケーブル１０２は、選択的接続のた めのモデムコントローラ１１０からポンプ６２に延長されている。 モデム１００は、さらに、図２に示すように、モデム１００をコンピュータ８ ０に電気的に接続するためのコンピュータ通信ポート１０４を有している。 モデム１００は、さらに、モデム１００を通信媒体５４を介して遠隔場所に電 気的に接続するための電話システム通信ポート１０６を有している。示した実施 例では、図２のように、通信ポート１０６は、モデム１００を電話回線５４を介 してモデム４８に相互接続することを可能とする。このような相互接続は、モデ ム１００とモデム１００から離れた場所にある患者ポンプ６４との通信を可能と する。 モデム１００は、さらに、手元の電話（図示せず）をモデム１００に接続する ことを可能とする手元電話通信ポート１０８を有している。手元電話ポート１０ ８は、手元電話の使用を可能とし、モデム結合が確立される前やモデム結合が終 了した後において、看護人が患者と電話の声で通信を行うことを可能とする。 モデム１００は、コンピュータ８０から電話回線５４を介して遠隔場所に転送 されるべき情報を可能とする。モデム１００は、さらに、電話回線５４を介して ポンプ６２が遠隔場所と通信することを可能とする。モデムコントローラ１１０ およびモデムモジュール(modem module)１１２による電話回線を介してのポンプ ６４との遠隔通信は、９６００ｂｐｓ（ビット／秒）で行うのが好ましい。モデ ム１００は、エラー訂正やデータ圧縮の能力を持っていることが好ましい。 モデム１００は、さらに、ポンプ６２とコンピュータ８０との間の通信を可能 とする。このような通信は、通信経路中のモデムコントローラ１１０を通じて、 １９２００ｂｐｓで行われるのが好ましい。ポンプ６２には、コンピュータ８０ に使われる一般的な１１０Ｖとは異なる電源が供給されるので、ポンプ６２は、 コンピュータ８０に直接結合されていな方がよい。また、ポンプ６２を保護し、 患者を電気ショック等のコンピュータ８０の電源による危険から保護するため、 ポンプ６２はコンピュータ８０から電気的に絶縁されていることが好ましい。モ デム１００は、好ましくは、ＲＳ２３２Ｃシリアルケーブル等の適切な接続構成 を介してコンピュータ８０と通信する。 図２は、また、ＲＳ２３２Ｃシリアルケーブル等の接続構成７４によってその スタンドアローンのプリンタ７２に接続されたポンプ６２を示している。直列通 信に代えて、並列通信を用いることもできる。プリンタ７２は、ポンプ６２のコ ントローラに記憶された女医右方のハードコピーを生成する。場合によっては、 プリンタ７２は、図２に示すように、ポンプ６２をモデム１００に接続する通信 ポートを介してのみ使用可能としてもよい。換言すれば、ポンプ６２は、モデム １００とプリンタ７２を同時に使用することはできない。適切なサイズのコント ローラおよびＷつの通信ポートがあれば、そのような使用が可能である。 コンピュータ８０とポンプとの間の遠隔（ポンプ６４との）通信または手元（ ポンプ６２との）通信は、種々の理由から有用である。第一に、コンピュータ８ ０は大容量のメモリを備えることが可能であり、データ処理能力も個々のポンプ ６２、６４より大きい。コンピュータ８０に電気的に接続されたプリンタ８２ の印刷能力は大きい。コンピュータ８０に電気的に接続されたモニタ８４の表示 能力は大きい。また、コンピュータ８０は、ポンプの正確性と動作能力の確認を 求められるような、周期的なポンプの動作検証において有用である。 コンピュータ８０は、また、ポンプ６２、６４のプログラムの調整やアプリケ ーションの変更を行うために有用である。たとえば、医薬供給装置は、通常のポ ンプモードや１）痛みの制御；２）栄養補給；３）化学療法；および４）抗生物 質治療等への適用など、種々の用途に用いることができる。他への応用も可能で ある。 各応用においては、ポンプメカニズムに異なる動作が含まれる。各応用は、ポ ンプメカニズムや他のポンプ制御機能において患者特有の変更点を１以上有して いる。また、痛みの制御の場合等の応用においては、患者からの入力を可能とし ている。たとえば、特定の時間に患者が苦痛を感じる場合、看護人は、時間およ び量等のパラメータの範囲内で、患者の必要に応じて投薬量を増加させる。この 応用においては、ポンプメカニズムは、患者の任意に、かつ所定のパラメータの 範囲内で、自動的に動作することが要求される。動作プログラムは、ポンプメカ ニズムを制御する適切なポンプ制御コマンドおよび患者がポンプメカニズムを制 御することを許すキーの機能を有している。他の応用では、異なるポンプ制御コ マンドおよび異なるキーの機能を有していてもよい。上記４つの応用例の範囲内 においても、種々の異なるポンプ動作プログラムが存在しうる。患者ポンプ４０ のコントローラは、特定の患者の使用のために看護人によって適切にプログラム される。 看護人ポンプ２０と患者ポンプ４０は、ポンプメカニズムの動作のために同じ アプリケーションプログラムを有する必要がないことが好ましい。この発明の重 要な利点は、看護人が、異なるポンプアプリケーションを持つかもしくは患者特 有の機能が異なる同じポンプアプリケーションを持つ異なる患者に通信可能なこ とである。最小限、看護人ポンプ２０は主モード動作プログラムを有することが 好ましく、患者ポンプ４０は従属モード動作プログラム、および患者に流体を供 給するためのメカニズムを動作させるための１つのアプリケーションまたは通常 のポンプモード動作プログラムを有することが好ましい。看護人にとっては、看 護人ポンプ２０および患者ポンプ４０が、どちらも従属モード動作プログラムお よび主モード動作プログラムおよび少なくとも一つの通常のポンプモード動作プ ログラムを有していれば、より便利であって好ましい。 看護人が手元または遠隔的にポンプ２０、４０、６２、６４のコントローラを プログラムできるようにすれば、ポンプは、ポンプ間通信シーケンスの初期化に おいて、１）通常のポンプモードまたは従属モード、または２）通常のポンプモ ードまたは主モードのいずれとしても動作する。 種々のポンプ関連データは、ポンプ２０、４０のコントローラに記憶すればよ い。患者ポンプ４０の使用中に集められる情報は、次のようなデータおよび時間 を含んでいる： １）ポンプエラー状態、たとえば、ポンプメカニズムが停止され、適切なセン サがプロセッサにポンプ停止信号を送る。 ２）下流側閉塞(blockages)による高圧力アラーム、適切な圧力センサが高圧 力信号をプロセッサに送る。 ３）上流側閉塞(occlusion)アラーム、適切なセンサが閉塞信号をプロセッサ に送る。 ４）流体容器の除去、適切なセンサが容器除去信号をプロセッサに送る。 ５）流体容器の装着、適切な信号が適切なセンサによってプロセッサに送られ る。できれば、このセンサは、流体容器の除去を検出するセンサと同じとする。 ６）内部バッテリイベント、適切なセンサが、バッテリが交換されたか、電圧 が低いか、残容量がないかを検出する。 ７）交流アダプタイベント、適切なセンサが、アダプタが接続されているか、 接続されていないか、壁のコンセントから抜かれているかを検出する。 ８）可動パワーパックイベント、適切なセンサが、パワーパックが接続されて いるか、接続されていないか、残容量がないかを検出する。 ９）遠隔投薬コードイベント（患者が遠隔的に、キーパッド上の投薬キーを押 すことを可能とする）、適切なセンサが、投薬コードが接続されているか否かを 検出する。 １０）通信ケーブルイベント（ポンプがプリンタ、他のポンプ、コンピュータ と通信するための）、適切なセンサが、ケーブルが接続されているか否かを検出 する。 １１）装置が首尾よく開始／停止キーによって停止またはスタートした時間、 適切なセンサが、ポンプが首尾よくキー押下後に停止またはスタートしたか否か を検出する。 １２）ロックレベルの変更および新たなロックレベル、患者からのプロセッサ へのアクセス量、すなわち、フルアクセス、一部アクセス、アクセス禁止の状態 １３）患者ポンプの動作プログラムの変更または新たなプログラムのリセット ／クリア状態。 １４）主キーが用いられた時間およびたとえばポンプ開始からのポンプの外の 空気を得るためにどれだけの流体が供給されたか １５）追加の流体を手動で患者に与えるため、投薬キーを患者が押してなした 患者への投薬および投薬量 １６）他の特徴の変更（単位、時間および日付の設定、オートロックの変更、 アプリケーションの変更）および新たなデータまたは状態 １７）ポンプが首尾よく再確認された時 １８）ポンプメカニズムの動作回数および使用期間 各ポンプ２０、４０の各キーには、種々の機能が割り当てられている。各キー は、少なくとも一つの機能を有している。異なるキーの持ちうる機能の例として は、次のものが含まれる： １）次画面キー、次の画面のプログラムを動作させることにより種々の画面を とおって移動させるためのもの； ２）入力／クリアキー； ３）上矢印キーおよび下矢印キー、ハイライトバーによってスクリーン上に表 示されているもののページをめくるためのもの、または、所望の値をハイライト および／または表示させるための数値によってページをめくるためのもの； ４）主キー；ポンプを主とするために、ポンプ主プログラムを動作させるため のもの； ５）開始／停止キー、ポンプスタートプログラムおよびポンプ停止プログラム を動作させるためのもの； ６）ロックキー、アクセスプログラムを介してプロセッサにアクセス制御を提 供するためのもの； ７）投薬キー、ポンプメカニズムの患者制御を可能とするため患者ポンプ制御 プログラムを動作させるためのもの； ８）ヘルプキー、ディスプレイにヘルプ情報を提供するためのもの。 この発明の他の実施例として、図９にモニタすなわちコンピュータ画面９０を 示す。ポンプ９２の画像（正面図）が、適切なブラフィック能力によって画面９ ０の上に表示されている。画面９０は、コンピュータ８０のプロセッサ等のコン ピュータシステムのプロセッサと機能的に接続されている。マウスやタッチスク リーンを用いた画面インタラクティブ・プログラムを使用している場合には、画 面９０の画像９２は、操作することが可能である。コンピュータ８０は、ポンプ 画像９２の種々のキー９４のどれがマウスやタッチスクリーンによって押された かに応じて、種々のプログラムを動作させるようにプログラムされている。これ により、コンピュータ８０を用いてポンプ２０のシミュレーションを行うことが できる。表示アリア９５は、ポンプ２０のディスプレイ２６のように情報を表示 することもできる。 コンピュータ画面９０とコンピュータ８０は、図２のポンプ６４のように、遠 隔場所のポンプとの通信に用いられる。図２のポンプ６２のように、ポンプが手 元にある場合には、通信は、図２および３に示すように、直線的な経路で直接的 に行われる。 図９のコンピュータスクリーンを含む構成は、看護人が、遠隔場所で、もしく は手元場所で患者ポンプと通信する場合に有用である。看護人はキーとディスプ レイの使用を通じてポンプの操作にすでに親しんでいるので、看護人はコンピュ ータシステムをより容易に使用することができる。画像９２のキー９４を動作さ せ、ポンプ画像のディスプレイ９５を用いることは、看護人のために実際のポン プをシミュレートする。看護人は患者ポンプの操作にすでに親しんだようなもの であるから、これは、看護人が患者ポンプと通信するためのトレーニングを減ら すことに寄与する。 ポンプ画像プログラムを有するコンピュータシステムは、ポンプをどのように 使用するかについて、看護人および／または患者のトレーニングのためのシミュ レータとしても使用しうる。このシミュレータは、流体をポンプするための患者 ポンプの操作をシミュレートする種々のプログラムを含んでいる。このシミュレ ータは、患者ポンプとの種々の通信状況をシミュレートするための種々のプログ ラムを含んでいる。 図１０には、トレーニング・シミュレータシステムのコンピュータ画面９６が 示されている。コンピュータ画面１００の上に、ポンプ画像９２およびシミュレ ータ情報９８が表示されている。シミュレータ情報は、患者ポンプの動作をシミ ュレートするためのシミュレータプログラムを通じて、種々の状態を選択するた めに使用される。ポンプ９２は、看護人が患者ポンプと通信するために看護人ポ ンプをどのように使用するかをトレーニングできるように看護人ポンプとして機 能しうる。たとえば、看護人の訓練を受けるものが、低いバッテリーを持つ遠隔 患者ポンプとの通信セッションをシミュレートしたいと望む場合、たとえば、看 護人の訓練を受けるものは、低バッテリー状況の存在があることを見いだして、 患者ポンプのトラブルを解決するようなポンプ間通信状況をシミュレートするプ ログラムを、リスト９８から選択する。このシミュレータは、図６Ａ、６Ｂ、７ および８のフローチャートにしたがって、ポンプを接続および切り離す少なくと もいくつかのシーケンスをシミュレートするためのシミュレータプログラムも有 している。 シミュレータシステムは、画面９６上のポンプを、患者に流体をポンプするた めの患者ポンプのように動作させるシミュレーションをするためのシミュレーシ ョンプログラムを、情報９８中に有している。これは、患者および看護人に通常 のポンプモード中にポンプをどのように動作させるかのトレーニングをするため に有用である。 この発明は、特に、以下を備えたポンプ操作者の訓練のためのポンプ通信シミ ュレータに関する：プロセッサ手段と、コンピュータシステムのプロセッサ手段 に電気的に相互接続された表示手段とを含むコンピュータシステム；表示手段上 にポンプの画像を表示するための第１プログラム手段、ここで該画像は入力領域 と表示領域を有している；コンピュータシステムのプロセッサ手段にアクセスで きるよう、表示手段上のポンプ画像の入力領域をポンプ操作者が操作することを 可能とする第２プログラム手段；および前記画像の入力領域に対するポンプ操作 者の操作に応じて、前記ポンプ画像の表示領域に所定のメッセージを送るための 第３プログラム手段。 この発明は、図面に示されたり上述されたりした特定の実施例に限定されるも のではなく、以下の請求項の広範な一般的な意味によってのみ限定されるもので ある。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９４年８月４日 【補正内容】請求の範囲 １．下記を備えたポンプ間通信システム： (a)それぞれのポンプが以下を備えている第１および第２のポンプ、 (i)流体をポンプする手段； (ii)流体をポンプする手段の動作を制御するための制御手段； (iii)制御手段への情報の操作者入力を行うための操作者入力手段； (iv)制御手段からの情報を表示するための表示手段； (b)第１ポンプの制御手段と電気的に接続されうる第１モデム；および (c)第２ポンプの制御手段と電気的に接続されうる第２モデム、ここで第１お よび第２モデムは、通信媒体を介しての、第１ポンプの制御手段と第２ポンプの 制御手段との間の遠隔通信を可能とする。 ２．請求項１の通信システムにおいて、各ポンプのコントローラがプロセッサお よび共同するメモリを備えているもの。 ３．請求項１の通信システムにおいて、さらに下記を備えたもの： (a)第１ポンプの操作者入力手段における操作者の入力を示す、第１ポンプの 制御手段からの入力信号を、第１および第２モデムを介して、第２ポンプの制御 手段に送るための第１通信手段； (b)第２ポンプの制御手段によって第２ポンプの表示手段に送られた表示信号 を示す、第２ポンプの制御手段からの表示信号を、第１および第２のモデムを介 して、第１ポンプの制御手段に送るための第２通信手段。 ４．請求項３の通信システムにおいて、さらに下記を備えたもの： (a)第２ポンプの操作者入力手段における操作者の入力を示す、第２ポンプの 制御手段からの入力信号を、第１および第２モデムを介して、第１ポンプの制御 手段に送るための第３通信手段； (b)第１ポンプの制御手段によって第１ポンプの表示手段に送られた表示信号 を 示す、第１ポンプの制御手段からの表示信号を、第１および第２のモデムを介し て、第２ポンプの制御手段に送るための第４通信手段。 ５．請求項１の通信システムにおいて、第１および第２ポンプのそれぞれが、第 １および第２の制御手段の間の通信中に流体のポンプのための手段を不能にする 不能手段を備えているもの。 ６．請求項１の通信システムにおいて、さらに、共同メモリを持つプロセッサと 、コンピュータシステムのプロセッサからの情報を表示するため、コンピュータ システムのプロセッサと接続された表示手段と、コンピュータシステムのプロセ ッサに情報を入力するため、コンピュータシステムのプロセッサに接続されたキ ーボード入力手段とを有するコンピュータシステムを備えており；第１モデムが 、コンピュータシステムのプロセッサと第１ポンプのコントローラとの間の通信 を可能とする手段を含んでおり、第１モデムが、コンピュータシステムのプロセ ッサと第２ポンプのコントローラとの通信媒体を介しての通信を可能とする手段 を含んでいるもの。 ７．請求項３の通信システムにおいて、さらに、第２ポンプの制御手段からの情 報を第２ポンプの表示手段上に表示することを選択的に防止する表示不許可手段 を備えているもの。 ８．請求項３の通信システムにおいて、さらに下記を備えたもの： (a)第２モデムを第２ポンプに電気的に接続するためのケーブル；および (b)第２ポンプに結合され、ケーブルが第２ポンプに電気的に接続されたこと を検出するとともに、ケーブルの存在を示す信号を第２ポンプの制御手段に送る ためのセンサ手段。 ９．下記を備えたポンプ間通信システム： (a)それぞれのポンプが以下を備えている第１および第２のポンプ、 (i)流体をポンプする手段； (ii)次を備えたプロセッサ手段： (A)ポンプ手段の動作を制御するための手段； (B)所定のポンプデータを記憶する手段； (iii)プロセッサ手段への情報の操作者入力を行うための操作者入力手段； (iv)制御手段からの情報を表示するための表示手段； (v)所定のポンプデータを得て、プロセッサ手段に記憶するための手段に当 該所定のポンプデータを送るための手段； (b)第１ポンプのプロセッサ手段と第２ポンプのプロセッサ手段に結合され、 第１場所の第１ポンプのプロセッサ手段と、第１場所から離れた第２場所の第２ ポンプのプロセッサ手段との間の、通信媒体を介しての通信を可能とするための モデム接続手段； (c)第１ポンプのプロセッサ手段と結合され、第１ポンプの操作者入力手段か らの操作者入力信号を、モデム接続手段を介して第２ポンプに送るための第１入 力信号プログラム手段； (d)第２ポンプのプロセッサ手段と結合され、第１ポンプからの操作者入力信 号を受信するための第２入力信号プログラム手段； (e)第２ポンプのプロセッサ手段と結合され、第２ポンプのプロセッサ手段か らの表示信号を、モデム接続手段を介して第１ポンプに送るための第１票自身号 プログラム手段； (f)第１ポンプのプロセッサ手段と結合され、第２ポンプからの表示信号を受 信するための第２表示信号プログラム手段。 １０．請求項９の通信システムにおいて、モデム接続手段が第１および第２モデ ムと、第１および第２モデムをそれぞれ第１および第２ポンプに電気的に接続す るための第１および第２モデムケーブル手段とを含んでおり、第１および第２の 各ポンプに結合されたセンサ手段が、第１および第２のモデムケーブル手段が、 それぞれ第１および第２ポンプに電気的に接続されたことを検出して、第１およ び第２モデムケーブル手段の存在を示す信号を、それぞれ第１および第２ポンプ のプロセッサ手段中の記憶するための手段に送るための第１センサ手段を含んで いるもの。 １１．請求項９の通信システムにおいて、モデム接続手段が第１および第２モデ ムを含んでおり、第１および第２モデムはそれぞれモデム間の声の通信に適合し たスピーカを備えており、さらに第１および第２モデムのそれぞれに電気的に接 続しうる第１および第２電話を備えているもの。 １２．請求項９の通信システムにおいて、さらに、第２ポンプに結合され、モデ ム接続手段を介しての第１および第２ポンプの通信中に第２ポンプのポンプ手段 を不能にするための不能プログラム手段を備えているもの。 １３．請求項１０の通信システムにおいて、さらに、第１ポンプの操作者が、第 ２ポンプの操作者に第２ポンプに接続されたモデムケーブル手段を切り離すこと を望んだ時に、第２ポンプの操作者に信号を送るための可聴信号手段を備えてい るもの。 １４．下記を備えたポンプ間通信システム： (a)以下を備えたポンプ； (i)流体をポンプするための手段； (ii)流体をポンプするための手段の動作を制御するためのポンププロセッサ 手段； (b)プロセッサ手段と、コンピュータシステムのプロセッサ手段に電気的に接 続された表示手段とを有するコンピュータシステム； (c)表示手段上に、ポンプの画像を表示するための第１プログラム手段； (d)表示手段上のポンプ画像の操作を可能とし、コンピュータシステムのプロ セッサ手段へのアクセスを達成するための第２プログラム手段；および (e)コンピュータシステムのプロセッサ手段とポンププロセッサ手段との間の 通信を可能とする通信手段。 １５．下記のステップを備えた第１ポンプと第２ポンプ間の通信方法： (a)各ポンプが以下を備えた第１および第２のポンプを用意し： (i)流体をポンプするためのポンプ手段； (ii)ポンプ手段の動作を制御するための結合メモリを含むプロセッサ手段； (iii)プロセッサ手段に対して情報を入力するための操作者入力手段； (iv)プロセッサ手段からの情報を表示するための表示手段； (b)第１モデムを第１ポンプのプロセッサ手段に接続し； (c)第２モデムを第２ポンプのプロセッサ手段に接続し； (d)第１モデムを、通信媒体を介して第２モデムに相互接続し； (e)第１ポンプの操作者入力手段から第２ポンプのプロセッサ手段に対し、操 作者入力信号を送り； (f)操作者入力信号に対応して、第２ポンプのプロセッサ手段から第１ポンプ のプロセッサ手段に表示信号を送り； (g)第１ポンプの表示手段上に、第２ポンプからの表示信号を表示する。 １６．請求項１５の方法において、さらに、第１ポンプから送られてくる操作者 入力を受ける前に、第２ポンプのポンプ手段を不能とするステップを備えたもの 。 １７．請求項１５の方法において、さらに、第１ポンプの操作者が第１ポンプと 第２ポンプとの間の通信を終了させることを望むときに、可聴信号を第２ポンプ の操作者に送ることを備えたもの。 １８．請求項１５の方法において、更に下記のステップを備えたもの： (a)請求項１５のステップ(e)の前に、第１および第２電話ハンドセット間で、 第１の声によるメッセージを送信する、ここで、第１および第２電話ハンドセッ トは、第１の声によるメッセージを送信している間、それぞれ第１および第２モ デムに電気的に相互接続される； (b)請求項１５のステップ(g)の後に、第１電話ハンドセットとモデムスピーカ との間で、第２の声によるメッセージを送信する、ここで、モデムスピーカは、 第２の声によるメッセージを送信している間、第２モデムに相互接続される。 １９．請求項１６の方法において、更に下記のステップを備えたもの： (a)請求項１５のステップ(e)の前に、下記のものを用意し： (i)それぞれ第１および第２モデムに電気的に相互接続しうる第１および第 ２電話ハンドセット；および (ii)それぞれ第１および第２モデムに電気的に相互接続しうる第１および第 ２モデムスピーカ； (b)請求項１５のステップ(e)の前に、通信媒体を介しての声による通信ができ るよう、電話ハンドセットをそれぞれ第１および第２のモデムに電気的に相互接 続し； (c)請求項１５のステップ(e)の前に、電話ハンドセットを、それぞれ第１およ び第２モデムから電気的に切り離し； (d)請求項１５のステップ(e)の前に、通信媒体を介しての音声による通信がで きるように、モデムスピーカを、それぞれ第１および第２モデムに電気的に相互 接続し、 (e)請求項１５のステップ(e)の前に、モデムスピーカを、それぞれ第１および 第２モデムから電気的に切り離し、 (f)請求項１５のステップ(g)の後に、通信媒体を介しての音声による通信がで きるように、モデムスピーカを、それぞれ第１および第２モデムに電気的に相互 接続し、 (g)請求項１５のステップ(g)の後に、モデムスピーカを、それぞれ第１および 第２モデムから切り離し、 (h)請求項１５のステップ(g)の前に、通信媒体を介しての音声による通信がで きるように、電話ハンドセットを、それぞれ第１および第２モデムに電気的に相 互接続する。 ２０．請求項１５の方法にいて、さらに下記のステップを備えたもの： (a)第２ポンプを第２モデムから切り離し；および (b)患者に流体をポンプするために第２モデムを切り離した後、第２ポンプの ポンプ手段を動作させる。 ２１．請求項１５の方法において、さらに下記のステップを備えたもの： (a)第２ポンプの操作者入力手段から第１ポンプのプロセッサ手段に対して患 者ページング信号を送り； (b)第１ポンプのプロセッサ手段によって患者ページング信号が受信されたと き、第１モデムを第２モデムから切り離す。 ２２．下記を備えたポンプ間通信システム： (a)それぞれのポンプが以下を備えた第１および第２ポンプ： (i)ポンプメカニズム； (ii)流体をポンプするためのポンプメカニズムの動作を制御するための制御 手段； (iii)操作者が情報を制御手段に対して入力するための操作者入力手段； (iv)制御手段からの情報を表示するための表示手段； (v)制御手段に相互接続された通信ケーブルポート； (b)第１モデムケーブル； (c)第１モデムケーブルによって第１ポンプの通信ケーブルポートと電気的に 相互接続された第１モデム； (d)第２モデムケーブル； (e)第２モデムケーブルによって第２ポンプの通信ケーブルポートと電気的に 相互接続された第２モデム、ここで、第１および第２モデムは、通信媒体を介し ての、第１ポンプの制御手段と第２ポンプの制御手段との間の遠隔通信を可能と する； (f)第２モデムケーブルが第２ポンプから切り離されたとき、第２ポンプのポ ンプメカニズムを動作させるための、第２ポンプの制御手段中に記憶されたプロ グラム手段。 ２３．下記を備えたポンプ間通信システム： (a)各ポンプが下記を備えた第１および第２ポンプ： (i)ポンプメカニズム； (ii)ポンプメカニズムの動作を制御するための制御手段、ここで、第１ポン プの制御手段は、第１ポンプを第１の方法で流体を供給するように動作させるた めの第１ポンプ動作プログラム手段を含んでおり、第２ポンプを第１のポンプの 第１の方法とは異なる第２の方法で流体を供給するように動作させるための第２ ポンプ動作プログラム手段を含んでいる； (iii)操作者が情報を制御手段に対して入力するための操作者入力手段； (iv)制御手段からの情報を表示するための表示手段； (b)第１ポンプの制御手段と電気的に相互接続された第１モデム： (c)第２ポンプの制御手段と電気的に相互接続された第２モデム、ここで、第 １および第２モデムは、通信媒体を介しての、第１ポンプの制御手段と第２ポン プの制御手段との間の遠隔通信を可能とする； (d)第１および第２モデムを介して、第１ポンプの制御手段から第２ポンプの 制御手段に対して、第１ポンプの操作者入力手段における操作者入力を示す入力 信号を送る第１通信手段； (e)第１および第２モデムを介して、第２ポンプの制御手段から第１ポンプの 制御手段に対して、第２ポンプの制御手段から第２ポンプの表示手段に送られた 表示信号を示す表示信号を送る第２通信手段。 ２４．下記を備えたポンプ・シミュレーション・システム： (a)プロセッサ手段と、コンピュータシステムのプロセッサ手段に電気的に相 互接続された表示手段とを含むコンピュータシステム； (b)表示手段上にポンプの画像を表示するための第１プログラム手段、ここで 該画像は入力領域と表示領域を有している； (c)コンピュータシステムのプロセッサ手段にアクセスできるよう、表示手段 上のポンプ画像の入力領域をポンプ操作者が操作することを可能とする第２プロ グ ラム手段；および (d)前記画像の入力領域に対するポンプ操作者の操作に応じて、前記ポンプ画 像の表示領域に所定のメッセージを送るための第３プログラム手段。 補正箇所を明らかにする上申書 ＰＣＴ３４条による補正は、請求項２０以下を追加する補正である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｈ Ｕ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＭＧ，ＭＮ ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ， ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＶＮ 【要約の続き】 目的でも用いれられる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．下記を備えたポンプ間通信システム： (a)それぞれのポンプが以下を備えている第１および第２のポンプ、 (i)流体をポンプする手段； (ii)流体をポンプする手段の動作を制御するための制御手段； (iii)制御手段への情報の操作者入力を行うための操作者入力手段； (iv)制御手段からの情報を表示するための表示手段； (b)第１ポンプの制御手段と電気的に接続されうる第１モデム；および (c)第２ポンプの制御手段と電気的に接続されうる第２モデム、ここで第１お よび第２モデムは、通信媒体を介しての、第１ポンプの制御手段と第２ポンプの 制御手段との間の遠隔通信を可能とする。 ２．請求項１の通信システムにおいて、各ポンプのコントローラがプロセッサお よび共同するメモリを備えているもの。 ３．請求項１の通信システムにおいて、さらに下記を備えたもの： (a)第１ポンプの操作者入力手段における操作者の入力を示す、第１ポンプの 制御手段からの入力信号を、第１および第２モデムを介して、第２ポンプの制御 手段に送るための第１通信手段； (b)第２ポンプの制御手段によって第２ポンプの表示手段に送られた表示信号 を示す、第２ポンプの制御手段からの表示信号を、第１および第２のモデムを介 して、第１ポンプの制御手段に送るための第２通信手段。 ４．請求項３の通信システムにおいて、さらに下記を備えたもの： (a)第２ポンプの操作者入力手段における操作者の入力を示す、第２ポンプの 制御手段からの入力信号を、第１および第２モデムを介して、第１ポンプの制御 手段に送るための第３通信手段； (b)第１ポンプの制御手段によって第１ポンプの表示手段に送られた表示信号 を 示す、第１ポンプの制御手段からの表示信号を、第１および第２のモデムを介し て、第２ポンプの制御手段に送るための第４通信手段。 ５．請求項１の通信システムにおいて、第１および第２ポンプのそれぞれが、第 １および第２の制御手段の間の通信中に流体のポンプのための手段を不能にする 不能手段を備えているもの。 ６．請求項１の通信システムにおいて、さらに、共同メモリを持つプロセッサと 、コンピュータシステムのプロセッサからの情報を表示するため、コンピュータ システムのプロセッサと接続された表示手段と、コンピュータシステムのプロセ ッサに情報を入力するため、コンピュータシステムのプロセッサに接続されたキ ーボード入力手段とを有するコンピュータシステムを備えており；第１モデムが 、コンピュータシステムのプロセッサと第１ポンプのコントローラとの間の通信 を可能とする手段を含んでおり、第１モデムが、コンピュータシステムのプロセ ッサと第２ポンプのコントローラとの通信媒体を介しての通信を可能とする手段 を含んでいるもの。 ７．請求項３の通信システムにおいて、さらに、第２ポンプの制御手段からの情 報を第２ポンプの表示手段上に表示することを選択的に防止する表示不許可手段 を備えているもの。 ８．請求項３の通信システムにおいて、さらに下記を備えたもの： (a)第２モデムを第２ポンプに電気的に接続するためのケーブル；および (b)第２ポンプに結合され、ケーブルが第２ポンプに電気的に接続されたこと を検出するとともに、ケーブルの存在を示す信号を第２ポンプの制御手段に送る ためのセンサ手段。 ９．下記を備えたポンプ間通信システム： (a)それぞれのポンプが以下を備えている第１および第２のポンプ、 (i)流体をポンプする手段； (ii)次を備えたプロセッサ手段： (A)ポンプ手段の動作を制御するための手段； (B)所定のポンプデータを記憶する手段； (iii)プロセッサ手段への情報の操作者入力を行うための操作者入力手段； (iv)制御手段からの情報を表示するための表示手段； (v)所定のポンプデータを得て、プロセッサ手段に記憶するための手段に当 該所定のポンプデータを送るための手段； (b)第１ポンプのプロセッサ手段と第２ポンプのプロセッサ手段に結合され、 第１場所の第１ポンプのプロセッサ手段と、第１場所から離れた第２場所の第２ ポンプのプロセッサ手段との間の、通信媒体を介しての通信を可能とするための モデム接続手段； (c)第１ポンプのプロセッサ手段と結合され、第１ポンプの操作者入力手段か らの操作者入力信号を、モデム接続手段を介して第２ポンプに送るための第１入 力信号プログラム手段； (d)第２ポンプのプロセッサ手段と結合され、第１ポンプからの操作者入力信 号を受信するための第２入力信号プログラム手段； (e)第２ポンプのプロセッサ手段と結合され、第２ポンプのプロセッサ手段か らの表示信号を、モデム接続手段を介して第１ポンプに送るための第１票自身号 プログラム手段； (f)第１ポンプのプロセッサ手段と結合され、第２ポンプからの表示信号を受 信するための第２表示信号プログラム手段。 １０．請求項９の通信システムにおいて、モデム接続手段が第１および第２モデ ムと、第１および第２モデムをそれぞれ第１および第２ポンプに電気的に接続す るための第１および第２モデムケーブル手段とを含んでおり、第１および第２の 各ポンプに結合されたセンサ手段が、第１および第２のモデムケーブル手段が、 それぞれ第１および第２ポンプに電気的に接続されたことを検出して、第１およ び第２モデムケーブル手段の存在を示す信号を、それぞれ第１および第２ポンプ のプロセッサ手段中の記憶するための手段に送るための第１センサ手段を含んで いるもの。 １１．請求項９の通信システムにおいて、モデム接続手段が第１および第２モデ ムを含んでおり、第１および第２モデムはそれぞれモデム間の声の通信に適合し たスピーカを備えており、さらに第１および第２モデムのそれぞれに電気的に接 続しうる第１および第２電話を備えているもの。 １２．請求項９の通信システムにおいて、さらに、第２ポンプに結合され、モデ ム接続手段を介しての第１および第２ポンプの通信中に第２ポンプのポンプ手段 を不能にするための不能プログラム手段を備えているもの。 １３．請求項１０の通信システムにおいて、さらに、第１ポンプの操作者が、第 ２ポンプの操作者に第２ポンプに接続されたモデムケーブル手段を切り離すこと を望んだ時に、第２ポンプの操作者に信号を送るための可聴信号手段を備えてい るもの。 １４．下記を備えたポンプ間通信システム： (a)以下を備えたポンプ； (i)流体をポンプするための手段； (ii)流体をポンプするための手段の動作を制御するためのポンププロセッサ 手段； (b)プロセッサ手段と、コンピュータシステムのプロセッサ手段に電気的に接 続された表示手段とを有するコンピュータシステム； (c)表示手段上に、ポンプの画像を表示するための第１プログラム手段； (d)表示手段上のポンプ画像の操作を可能とし、コンピュータシステムのプロ セッサ手段へのアクセスを達成するための第２プログラム手段；および (e)コンピュータシステムのプロセッサ手段とポンププロセッサ手段との間の 通信を可能とする通信手段。 １５．下記のステップを備えた第１ポンプと第２ポンプ間の通信方法： (a)各ポンプが以下を備えた第１および第２のポンプを用意し： (i)流体をポンプするためのポンプ手段； (ii)ポンプ手段の動作を制御するための結合メモリを含むプロセッサ手段； (iii)プロセッサ手段に対して情報を入力するための操作者入力手段； (iv)プロセッサ手段からの情報を表示するための表示手段； (b)第１モデムを第１ポンプのプロセッサ手段に接続し； (c)第２モデムを第２ポンプのプロセッサ手段に接続し； (d)第１モデムを、通信媒体を介して第２モデムに相互接続し； (e)第１ポンプの操作者入力手段から第２ポンプのプロセッサ手段に対し、操 作者入力信号を送り； (f)操作者入力信号に対応して、第２ポンプのプロセッサ手段から第１ポンプ のプロセッサ手段に表示信号を送り； (g)第１ポンプの表示手段上に、第２ポンプからの表示信号を表示する。 １６．請求項１５の方法において、さらに、第１ポンプから送られてくる操作者 入力を受ける前に、第２ポンプのポンプ手段を不能とするステップを備えたもの 。 １７．請求項１５の方法において、さらに、第１ポンプの操作者が第１ポンプと 第２ポンプとの間の通信を終了させることを望むときに、可聴信号を第２ポンプ の操作者に送ることを備えたもの。 １８．請求項１５の方法において、更に下記のステップを備えたもの： (a)請求項１５のステップ(e)の前に、第１および第２電話ハンドセット間で、 第１の声によるメッセージを送信する、ここで、第１および第２電話ハンドセッ トは、第１の声によるメッセージを送信している間、それぞれ第１および第２モ デムに電気的に相互接続される； (b)請求項１５のステップ(g)の後に、第１電話ハンドセットとモデムスピーカ との間で、第２の声によるメッセージを送信する、ここで、モデムスピーカは、 第２の声によるメッセージを送信している間、第２モデムに相互接続される。 １９．請求項１６の方法において、更に下記のステップを備えたもの： (a)請求項１５のステップ(e)の前に、下記のものを用意し： (i)それぞれ第１および第２モデムに電気的に相互接続しうる第１および第 ２電話ハンドセット；および (ii)それぞれ第１および第２モデムに電気的に相互接続しうる第１および第 ２モデムスピーカ； (b)請求項１５のステップ(e)の前に、通信媒体を介しての声による通信ができ るよう、電話ハンドセットをそれぞれ第１および第２のモデムに電気的に相互接 続し； (c)請求項１５のステップ(e)の前に、電話ハンドセットを、それぞれ第１およ び第２モデムから電気的に切り離し； (d)請求項１５のステップ(e)の前に、通信媒体を介しての音声による通信がで きるように、モデムスピーカを、それぞれ第１および第２モデムに電気的に相互 接続し、 (e)請求項１５のステップ(e)の前に、モデムスピーカを、それぞれ第１および 第２モデムから電気的に切り離し、 (f)請求項１５のステップ(g)の後に、通信媒体を介しての音声による通信がで きるように、モデムスピーカを、それぞれ第１および第２モデムに電気的に相互 接続し、 (g)請求項１５のステップ(g)の後に、モデムスピーカを、それぞれ第１および 第２モデムから切り離し、 (h)請求項１５のステップ(g)の前に、通信媒体を介しての音声による通信がで きるように、電話ハンドセットを、それぞれ第１および第２モデムに電気的に相 互接続する。