JPH08500181A - 乾燥血液試料を用いるダウン症候群のスクリーニング法 - Google Patents

乾燥血液試料を用いるダウン症候群のスクリーニング法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、妊婦の乾燥血液試料を分析することによる出生前スクリーニングで胎児ダウン症候群(21−トリソミー)、13−トリソミー、18−トリソミー及び他の染色体異常を検出する方法に関する。更に詳細には、本発明は、妊婦の乾燥血液試料中の、本出願を通してすべて遊離β(HCG)と呼はれる、遊離βヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)及び遊離β(HCG)のニック又はフラグメント型又は異常型の量を測定することにより異常をスクリーンする検出効率の改善方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】乾燥血液試料を用いるダウン症候群のスクリーニング法 本出願は、1992年4月14日出願の出願番号第07/868,160号一部継続出願であり 、その出願は1989年10月12日出願の出願番号第07/420,775号の一部継続出願であ り、その出願は1989年6月1日出願の出願番号第07/360,603号の一部継続出願で あり、その出願は現在放棄されている1989年5月8日出願の出願番号第07/349,3 73号の一部継続出願であり、その出願は現在放棄されている1989年2月17日出願 の出願番号第07/311,808号の一部継続出願であり、その出願は現在放棄されてい る1989年1月17日出願の出願番号第07/297,489号の一部継続出願である。発明の分野 本発明は、妊婦の乾燥血液試料を分析することによる出生前スクリーニングで 胎児ダウン症候群(21−トリソミー)、13−トリソミー、18−トリソミー 、ターナー症候群及び他の染色体異常を検出する方法に関する。更に詳細には、 本発明は、本明細書を通してすべて妊婦の乾燥血液試料中の遊離β(HCG)を 意味する、遊離β(ヒト絨毛性ゴナドトロピン“HCG”)及び遊離β(HCG )のニック又はフラグメント型又は異常型の量を測定することによるダウン症候 群の出生前スクリーニングにおける検出効率の改善方法に関する。発明の背景 21−トリソミーとも言われるダウン症候群は、重度知能障害の最も一般的な 原因である。一般的には、胎児ダウン症候群は、羊水穿刺又は絨毛穿刺及ひ核型 のような診断法によって決定される。しかしながら、これらの診断法は侵入する ものであり、妊婦及び胎児に対して危険を伴う。この及び他の理由のために、妊 娠中に羊水穿刺又は絨毛穿刺及び核型は通常行われない。代わりとして、妊娠に 対する危険が侵入診断法を受ける危険を正当とする場合に1種以上のスクリーニ ング法が用いられる。 ダウン症候群の発生頻度は、母の年齢が高くなるにつれて著しく増大する。歴 史的に、ダウン症候群の出生前検出は35歳以上の妊婦に集中しており、その年 齢のダウン症候群の危険率は胎児ダウン症候群を検出するために用いられた診断 法の危険に近づくかあるいはこれを超える。従って、出生前スクリーニングの標 準法は母親の年齢に基づいて診断羊水穿剌の妊婦を選ぶことを伴ったものである 。しかしながら、年齢は、最も危険な状態の妊婦、即ち、35歳以上の妊婦の5 %について羊水穿刺及び核型を行うことにより全ダウン症候群妊娠の約20%し か検出することができないという点で不十分なスクリーニング基準である。更に 、実際の臨床診療では35歳以上の妊婦の半数位しか羊水穿刺及び核型を受けな いので、ダウン症候群妊娠が出生前に検出されるのは10%より少ない。 1984年には、母体血液のα−フェトプロテイン(AFP)レベルの低下と胎児 ダウン症候群との関連が発見された。他の染色体トリソミー、特に13−トリソ ミー及び18−トリソミーも母体血液のAFPレベルの低下と関連があることが 特に言及された。これらの他の染色体トリソミーの発生頻度(各々妊娠5000 に1回及び6600に1回)は、一般のもの21−トリソミー(ダウン症候群、 妊娠800に1回)に関連した事前危険率より著しく低い。しかしながら、MS AFPレベルの低下及び遊離β(HCG)レベルの上昇又は降下のあるこれらの 他の染色体トリソミーの関連のために、母体血液AFP及び遊離β(HCG)、 あるいは本明細書に記載される追加のマーカーを用いスクリーニングプロトコー ルの中にも検出されてしまう。21−トリソミーの本明細書に記載されるプロト コールを用いるという点で、13−トリソミー、18−トリソミー、ターナー症 候群及び他の染色体異常の検出も行われることは当業者に明らかである。 母体血液のAFPレベルの低下と胎児ダウン症候群との間の関連により、ダウ ン症候群の症例の約80%が出現する若い見掛け上罹患していない家族のダウン 症候群の症例の検出において非侵入血液スクリーニングを使用する機会が生じた 。母体血液の低AFP(スクリーニングマーカーとして)に基づくスクリーニン グテストを使用すると、胎児ダウン症候群の全症例の約20%の出生前検出をも たらすと推定される。別のスクリーニング方法は、母体血液中の非抱合型エスト リオール(UE)レベルを測定することを含むものである。 Bogartの米国特許第 4,874,693号には、妊娠18−25週の母体血液のHCG レベルの上昇及び母体血液のHCGのαサブユニットレベルの上昇と胎児ダウン 症候群との間の関連が開示されている。Bogart特許では、母体血液のHCGレベ ルの上昇と母体血液のHCGのαサブユニットレベルの上昇をスクリーニングプ ロトコールに使用すると、AFP又はUE単独を使用するより染色体異常の胎児 の割合を多く検出すると推定されている。“Human Chorionic GonadotropinLeve ls in Pregnancies with Aneuploid Fetuses”(Bogartら,PrenatalDiagnosis, Vol.9,379-384(1989))と題する論文で、BogartはHCG及びHCGのαサブ ユニットを用いるスクリーニング法が胎児異数性(ダウン症候群を含む)に危険 な状態の妊娠を選択するのに妊娠9−11週(妊娠初期の3ヵ月間)に有効でな いことを開示している。 本発明者の1992年4月14日出願の同時係属米国特許出願第07/868,160号、1991 年3月31日出願の同第07/709,019号及び1989年10月12日出願の同第07/420,775号 には、これまで用いられたスクリーニング法より染色体異常の胎児の割合を多く 検出する遊離β(HCG)(及び遊離β(HCG)のニック又はフラグメント型 又は異常型)を用いるダウン症候群スクリーニング法が記載されている。これら の出願には、スクリーニングプロトコールで試料を分析する検査室で有利に使用 される装置も記載されている。各出願の開示を参考として本明細書に引用する。 これらの出願に記載されているように、特に有効なダウン症候群スクリーニン グ法は、妊婦の母体血液の遊離β(HCG)レベルを測定し、測定した遊離β( HCG)レベルを(1)正常な胎児を妊娠している妊婦及び(2)ダウン症候群 胎児を妊娠している妊婦の遊離β(HCG)レベルを含む基準データと比較する ことが含まれる。妊婦の母体血液のAFPレベル及び妊婦の妊娠年齢を基準デー タと比較することを含むスクリーニング法を用いることにより、ダウン症候群ス クリーニングが更に高められる方法も記載されている。この比較は、多変数判別 式分析法を用いて有利に行われる。判別式分析は、母集団を確率に基づいて2つ 以上のグループに分けることを含む一般に知られる多変数分析方法である。判別 式分析の一般論理は、Marketing Research; Churchill, G.A.; Dryden, 1976;Ch ap. 15, p.530-543に見出される。本発明者の先願に示されているように、妊婦 の遊離β(HCG)及びAFPレベル及び妊娠年齢を基準データと比較するため に多変数判別式分析を使用すると、ダウン症候群の出生前検出の他の既知のス クリーニング法より胎児ダウン症候群の症例の大きい割合が低い偽陽性率で検出 される。 前項に記載されたように、出生前スクリーニング法は一般に妊婦の血液の分析 が含まれる。通常、この血液試料は医師の診療室か又は同様の臨床環境内で妊婦 から採取され、次いで分析用臨床検査室に運搬される。血液試料は、分析又はも っと後での運搬のために保存されてもよい。 多くの場合、臨床環境は血液が分析されるべき臨床検査室とは物理的に別の位 置にある。例えば、血液が妊婦から採集される臨床環境は都市や人口の中心に位 置し、検査室は郊外又は田舎の環境、ある場合には別の状態に位置する。 通常用いられるスクリーニング法では、妊婦から採取された血液試料はバイア ル又は試験管内に液体の形で運搬及び/又はもっと後の分析のために保存される 。更に、試験管は、分析前に試料の汚染を防止し更に試料の蒸発を防止するため に密封されなければならない。液体の形の運搬及び保存血液試料は欠点が多い。 試験管又はバイアルを衝撃吸収包装に包装することを含む試験管又はバイアルの 破損を避けるために、一般的には特殊な取扱い方法を用いなければならない。漏 れ試験済の袋に試験管を入れるのが通例である。一般的には、こぼれを避けるた めに、試験管がまっすぐに保たれるように袋も設計しなければならない。最終結 果として、大きな貯蔵あるいは輸送面積を要するかさばった袋ができることがあ る。 更に、病原体を有する血液は、血液試料が液体血液を取扱うために用いられた 容器で採取、保存及び/又は運搬される場合に生じる飛散、穿剌、試験管の破損 等のために液体血液試料により伝染させることも既知である。更に、血液のある 成分が低温で維持されないと試験管内で分解することも一般に既知である。発明の要約 本発明の方法によって上記欠点が克服されかつ他の利点が達成される。本発明 によれば、スクリーンされるべき妊婦から採血され、血液が乾燥するろ紙に移さ れる。結果は、乾燥血液のろ紙上の1つ又は複数のスポットである。 次いで、血液スポットを含むろ紙を分析してスクリーニングプロトコールに用 いられた妊婦の被検体レベルを求める。血液スポットを含むろ紙は、分析の前に 保存及び/又は運搬される。本発明の好ましい実施態様においては、血液スポッ トを分析して妊婦の遊離β(HCG)及び/又はαフェトプロテイン(AFP) レベルを求める。 本発明の方法は血液について本明細書で記載されているが、本方法は尿のよう な他の体液でも有利に利用される。例えは、患者の尿又は他の体液の小滴を標本 カード上に置き、乾燥させる。次いで、乾燥スポットを当業者に既知の慣用の免 疫学的手法により乾燥血液スポットの分析について本明細書に記載された方法と 同様の方法で分析することができる。 本発明の好ましい方法においては、乾燥血液スポットを溶離し遊離β(HCG )レベルを慣用の免疫学的方法で求めることにより妊婦の遊離β(HCG)レベ ルを決定するために乾燥血液スポットが分析される。次いで、遊離β(HCG) レベルを基準データセットと比較してダウン症候群をもつ胎児を妊娠している患 者の危険率を求める。検出効率を改善するために、遊離β(HCG)レベルと妊 娠年齢を基準データセットと比較することができる。更に検出効率を改善するた めに、乾燥血液スポットを分析して妊婦の母体血液の遊離β(HCG)とAFP のレベル(“被検体”又は“マーカー”と呼ぶ)を求める。次いで、各マーカー のレベルを基準データセットと比較してダウン症候群又は他の染色体異常をもつ 胎児を妊娠している患者の危険率を求める。 多変数判別式分析法は、マーカーのレベルを基準データセットに比較するため に有利に用いられる。更に詳細には、Bayesの法則、患者の事前危険率及び患者 の各マーカーの量的レベルの対数を多変数判別式分析を用いて展開した基準デー タの確率密度関数に組込むことにより求められる非罹患及び罹患妊娠の相対頻度 を用いて患者特定危険率か算出される。ダウン症候群をもつ胎児を妊娠している 患者の危険率が一定の危険カットオフレベルより大きい場合には、更にダウン症 候群及び他の染色体異常の存在を確認する診断テストを患者に勧めなければなら ない。 同様に、本発明の方法が13−トリソミー、18−トリソミー、ターナー症候 群又は他の染色体異常のスクリーニングプロトコールに用いられる場合には、遊 離β(HCG)レベルとAFPレベルを基準データセットと比較する多変数判別 式分析法を用いて異常のある胎児を妊娠している患者の危険率が求められる。 遊離β(HCG)レベルとAFPレベルと共にマーカーとして妊娠年齢を組合 わせると検出効率を更に改善する。多くの試料の場合母体血液の遊離β(HCG )レベルと母体血液のAFPレベルが対数−ガウス分布曲線に従って分布する傾 向があるので、患者の各マーカーの量的レベルの対数と妊娠年齢を多変数判別式 分析を用いて展開した基準データの確率密度関数に組込むことにより最大検出効 率を得ることができる。 更に、遊離βHCGを用いるスクリーニングプロトコール及び乾燥血液又は尿 スポットについて有用な他のスクリーニングプロトコールの詳細及び利点が1992 年4月14日出願の本発明者の同時係属出願第07/868,160号及び親出願と同日に出 願され発明の名称が“Method and Apparatus for Detdcting Down Syndrome byN on-Invasive Maternal Blood Screening”である本発明者の同時係属出願に示さ れており、この開示を参考として本明細書に引用する。 血液をろ紙上に“スポットする”手法は一般に既知である。例えば、多くの病 院が新生児スクリーニング計画において乾燥血液試料を利用している。出産直後 新生児のかかとを刺し、血液を一滴ろ紙に置く。血液の小滴を乾燥した後、ろ紙 は分析用臨床検査室に通常普通郵便で送られる。しかしながら、知っている限り では、以前に遊離β(HCG)を用いる出生前ダウン症候群スクリーニング計画 に乾燥血液試料が用いられたことがなかった。本発明の方法の具体的な利点は、 遊離β(HCG)レベルが乾燥血液スポットを保存する温度に無関係に二量体H CG分解作用に抵抗することである。これにより、検出効率がより良くなる。 更に、本発明の方法は、血液試料の輸送及び保存に多くの利点を提供する。ろ 紙上の乾燥血液試料は、試験管内の液体血液試料より場所をほとんど取らない。 即ち、試料を貯蔵する必要な場所が少なく、試料は小さな袋で通常郵便又は配達 サービスによって送られる。試験管又はバイアル内の液体血液試料に比べてろ紙 の乾燥血液スポットを送る点での他の利点は、当業者に容易に明らかである。 乾燥血液スポットを用いる利点は、更に、本発明の方法においては液体血液試 料が分析される場合より少量の血液が妊婦から採取されることである。必要とさ れる血液が少ないので、妊婦への侵入が少ない、痛みの少ない可能性のある採取 方法を可能にする。 遊離β(HCG)を用いる好ましい方法の利点は、高割合の胎児ダウン症候群 の症例を正しく、既知の他の方法及び段階より偽陽性率を少なく予想することで ある。 本発明の他の利点は、下記の詳細な説明及び下記の実施例から明らかになるで あろう。図面の簡単な説明 図1は、実施例2に言及される、21−トリソミーの個々のマーカーの有意レ ベルを示す表である。 図2は、実施例2に言及される、個々のマーカーのダウン症候群スクリーニン グ効率を示す表である。 図3は、実施例2に言及される、複合マーカーのダウン症候群スクリーニング 効率を示す表である。 図4は、実施例2に言及される、非罹患妊娠における遊離β(HCG)分布の 一定のパーセンチル以上のダウン症候群の症例の割合を示す表である。 図5は、実施例2に言及される、個々のマーカーのダウン症候群効率を示す表 である。 図6は、実施例2に言及される、種々の妊娠年齢範囲における複合マーカーと しての対数AFPと対数遊離β(HCG)のダウン症候群スクリーニング効率を 示す表である。 図7は、実施例2に言及される、米国全土のAFP、遊離β(HCG)及び妊 娠年齢の予想ダウン症候群スクリ−ニング効率を示す表である。 図8は、実施例2に言及される、非罹患妊娠の種々のパーセンチルに関して2 1−トリソミーの症例における遊離β(HCG)レベルを示すものである。 図9は、実施例2に言及される、遊離β(HCG)レベルの分布を示すもので ある。 図10は、実施例3に宵及される、マーカーの種々の組合わせのダウン症候群 スクリーニング効率を示す表である。 図11は、実施例4に言及される、患者の試料中の遊離β(HCG)レベルの 分布を示すものである。 図12は、実施例5に言及される、患者の試料中の遊離β(HCG)レベルの 分布を示すものである。 図13は、実施例6に言及される、患者の試料中の遊離β(HCG)レベルの 分布を示すものである。 図14は、試料標本カードの前面図を示すものである。 図15は、試料標本カードの裏面図を示すものである。 図16は、血液試料を得る部位を示すものである。 図17は、実施例7に言及される、種々の保存条件における乾燥血液試料中の 測定遊離β(HCG)レベルの経時変化を示す図表である。 図18は、実施例7に言及される、種々の保存条件における液体血液試料中の 測定遊離β(HCG)レベルの経時変化を示す図表である。発明の詳細な説明 本発明の方法によれば、妊婦から出生前血液試料を採取し、ろ紙上で乾燥する 。標本採取カードとも呼ばれるろ紙は、ヒルスボラフ、オレゴンにある Whatman 社及びキーネ、ニューハンプシャーにあるSchleicher & Schuellを含む種々の所 から市販されている。通常、3インチ×4インチ又は5インチ×7インチカード を用いて試料を採取するが、ろ紙は本発明の方法に影響せずに任意のサイズとす ることかできる。ろ紙のサイズは、乾燥血液試料を運搬し、保存し及び/又は索 引を付けるのに便利であることが好ましい。ろ紙は、技術者又は看護婦か妊婦の 名前又は他の確認者及び試料をろ紙に採取した日付のような他の情報を書くこと を可能にするのに十分なサイズを有することが有利である。本発明の好ましい実 施態様においては、ろ紙(標本採取カード)は血液スポットの場所を示す円及び 血液試料を採取する技術者又は看護婦が患者の確認番号、出産日、試料の採取日 及び医師名を入れる場所が予め印刷されたSchleicher & Schuell #903 TM3イン チ×4インチカードである。 この種類の標本カードは図14及び15に示されている。図14に示されてい るように、標本カード501の前面500は5個の円502の輪郭を有する。こ の円は、技術者又は看護婦が血液試料を採取する基準点を示すものである。下記 に示されるように、技術者又は看護婦は乾燥血液試料を円502内に置くことを 試みることが好ましい。標本カード501の前面500は、また、技術者又は看 護婦が血液を採取する患者についての情報を入れる予め印刷された場所を含んで もよい。図14に示されるように、この情報は患者名504及び確認506を含 めてもよい。 図15は、標本カード501の裏面510を示すものである。図15に示され るように、標本カードの裏は、また、血液試料をカードに置くに当たり技術者又 は看護婦を助ける円502の輪郭を含めてもよい。 妊婦から採取した血液の量は、直径約10ミリメートルのろ紙に少なくとも1 スポット作成するのに十分でなければならない。しかしながら、通常は妊婦から の乾燥血液を1スポット以上作成することが有利である。本発明の好ましい実施 態様においては、妊婦から採取した血液の量はろ紙上に約10mmの6スポットを 作成するのに十分である。当業者には、1枚のろ紙上に作成した血液試料数かろ 紙の寸法並びに血液を分析する医師及び臨床検査室の要求に左右されることが理 解されるであろう。 血液をろ紙に“スポットする”ための種々の手法は、当該技術に既知である。 血液スポットを作成するために用いられる具体的な手法の選択は、試料を採取す る人の選択の問題である。一般に、妊婦について便利な部位、好ましくは指先、 足指又は耳たぶを滅菌し、次いで無菌披針で刺す。披針は種々の所から市販され ている。特に有用な披針は、ニュージャージーのTechnidyne社で製造販売されて いるTenderlettTM披針である 刺した部位にできる血液の小滴は、血液スポットを形成するためにろ紙に滴下 される。また、刺した部位は血液スポットを作成するためにろ紙と接触した状態 に置かれる。血液は、輸送及び/又は貯蔵の前にろ紙上で乾燥しなければならな い。 本発明の好ましい実施態様においては、血液スポットを次の方法で図14及び 15に示されるような直径約10mmの6個の円を予め印刷したSchleicher &Schu ell #903TM3×4インチカードに採取する。まず、妊婦に関する情報及び他の詳 細を探すカードの図14の予め印刷された部分504及び506を書き入れる。 好ましくは、妊婦の血液を採集するために刺される部位として指先が選ばれ る。試料を採取する技術者又は看護婦によって領域を摩擦することにより指先が 温められる。次に、刺されるべき部位の回りの皮膚をアルコール綿を用いて清浄 し、皮膚を風乾する。TenderlettTM披針又は類似の器具をその袋から取り出し、 切開部位にしっかりと置く。披針を用いて十分な血流を確保する深さまで指先を 刺す(切開する)。切開の好ましい点は図16に示されている。 血液の最初の小滴は、滅菌カーゼで拭き取る。テーブルに対して平らな指を切 開部位を上にして保持しながらろ紙を切開部位まで持ってくる。過剰のプール血 液が指の下に流れ落ちる前に、1段階でろ紙を部位と接触状態にし、血液をろ紙 に浸漬する。切開部位が図14及び15の6個の予め印刷された円502の1つ の中心にほぼ対応するろ紙部分を接触させるようにろ紙を置く。次いで、切開部 位との接触からろ紙を取り除き、再び置き、次いで切開部位に3〜5回接触させ てカードの予め印刷された塗布面に大体位置した6個の血液スポットの全部を作 成する。4〜6個の血液スポットの全部を作成するために必要な場合には血流を 高めるために、切開部位の回りに弱いマッサージが用いられる。4〜6個のスポ ットが作成された後、滅菌カーゼと圧迫を適用して切開が閉じられる。次いで、 必要な場合には切開部位に包帯が巻かれる。 血液スポットは、平らな水平位置で周囲温度(65−80゜F)で通常最低2 時間風乾される。試料の交差汚染又は浸出を避けるために、血液スポットが乾燥 するまでろ紙を積み重ねてはならない。乾燥後、ろ紙を封筒に入れ、血液スポッ トが分析される検査室に運搬されるか又はもっと後での輸送のために貯蔵される 。 前項は試料を採取する好ましい方法の詳細な説明を含むが、本発明の方法がこ の方法に限定されると解釈されてはならない。乾燥血液試料を採取する他の方法 も医師、技師、看護婦及び他の医療職員に既知であり、本発明の方法に使用する のに適している。 ろ紙に含まれる乾燥血液スポットは、妊婦のダウン症候群及び/又は他の染色 体異常をスクリーンするために、即ち、ダウン症候群あるいは別の染色体異常を もつ胎児を妊娠している妊婦の危険率がそれ以後の侵入試験を正当とするかを決 定するために分析される。血液スポットは、問題の被検体のレベルを求めるため に通常血液を溶離することを含む一般の実験法によって分析される。被検体とい う語は、妊婦の血液中の濃度又はレベルが求められる分子又は物質を意味する。 本発明の好ましい方法においては、乾燥血液スポットは被検体の血中濃度を求め るために用いられる免疫学的分析法の一部としてスポットを溶離することにより 分析される。 更に詳細には、好ましい本方法は次の分析手順を用いる。 1.PBS(リン酸塩緩衝食塩水)5錠剤を1000mlの蒸留水又は脱イオン水 に溶解することにより洗浄液を調製する。0.5mlのトゥイーン20、セントルイ ス、ミズーリにあるシグマケミカル社で製造販売されている清浄剤を加えて洗浄 液を完了する。 2.単一ウェルパンチ/溶離プレートへの直接移動器具を用いて、乾燥血液スポ ット2つからの2つの4mmディスク/溶離プレートウェルにパンチする。 3.15mlの分析バッファーを表示試薬に加え、次いで135μlの分析バッフ ァーを各溶離プレートウェル内のパンチディスクに加える。 4.溶離プレートをかぶせ、マクレーン、バージニアのFlow Laboratoriesで製 造されたTitertekプレートシェーカーのようなプレートシェーカー上に置く。溶 離プレートを高速設定で30±2分間振盪する。 5.次いで溶離プレートウェル内の溶離物質をミクロ試験管にピペットを用いて 移す。残りの手順は、8ウェル×12ウェル標準分析プレートについて示される 。 6.追加の15mlの分析バッファーを試薬に加え、110μlのバッファーをモ ノクローナル“標識”抗体被覆分析プレートの各ウェルに移す。 7.ミクロ試験管の各々からの20μlの溶離溶液を抗体被覆分析プレート内の 表示ウェルに移す。 8.分析プレートをかぶせ、次いでプレートシェーカー上中位の速度で30±5 秒間振盪する。 9.次いで分析プレートを台回転器上200RPMで約60±5分間置く。 10.次いで分析プレートの各ウェルを洗浄液で5回洗浄して各ウェルに残って いる溶液を除去する。 11.被覆プレート上のモノクローナル抗体に対する標識化抗体を含有する第1 使用試薬(“使用試薬1”)は、20μlの各抗体を12mlの分析バッファーに混 合 することにより調製する。 12.100mlの使用試薬1を全分析プレートウェルに移す。プレートをかぶせ 、200RPMの台回転器で30±2分間インキュベートする。 13.次いで分析プレートの各ウェルを洗浄液で5回洗浄して各ウェルに残って いる溶液を除去する。 14.標識化抗体に対する“シグナル”化合物を含有する第2使用試薬(“使用 試薬2”)は、12mlの分析バッファーと10μlの標識化抗体の各々に対するシ グナル化合物を混合することにより調製する。 15.100μlの使用試薬2を分析プレートのウェルの各々に加える。次いで プレートを200RPMの台回転器で約10±0.5分間インキュベートする。 16.次いで分析プレートの各ウェルを洗浄液で5回洗浄して各ウェルに残って いる溶液を除去する。 17.使用試薬2と反応して呈色変化を生じるホスファターゼ溶液又は類似の溶 液を調製する。ホスファターゼ溶液の場合には、15mlのホスファターゼ基質溶 液をホスファターゼ基質3錠剤と混合する。ペルオキシダーゼ溶液の場合には、 6mlのペルオキシダーゼ基質を6mlのペルオキシダーゼ溶液に加える。 18.100μlのホスファターゼ又はペルオキシダーゼ溶液を各ウェルに加え る。次いでプレートを200RPMの台回転器で約10±1分間インキュベート する。 19.次いで100μlのホスファターゼ又はペルオキシダーゼ停止溶液を各ウ ェルに加えて呈色変化を停止させる。 20.各ウェルの吸光度を分光光度計を使用して読取り各血液試料中の被検体量 を求める。通常吸光度は450nm又は450/690nmで読取る。 21.次いで分析プレートの各ウェルを洗浄液で5回洗浄して各ウェルに残って いる溶液を除去する。 22.二重被検体分析法を用いた場合には、段階17−20を繰り返して各血液 試料中の第2被検体量を求める。通常段階17で調製した第1溶液と異なるペル オキシダーゼ又は類似の溶液を用いる。 前記段階は妊婦の血液中の使用被検体レベルを求めるために血液スポットを分 析する好ましい手順を示すものであるが、他の方法を用いてもよい。血液スポッ トの分析は、実験科学者及びその助手を含むこれらに限定されない当業者の能力 の範囲内にあると考えられる。 本発明で使用するのに適した慣用の免疫学的手法は、バイオセンサーの使用も 含まれる。バイオセンサーは、一般に、電気信号又は他の識別できるリードアウ トを発生することができる変換器に連結した抗体のような生物学的検出要素を含 む。測定されるべき物質、例えは遊離β(HCG)又はその形態の特定量が検出 要素と接触すると、反応が起こり変換器がその反応を呈色、蛍光、温度、電流又 は他の電気化学信号の変化に変える。乾燥血液又は尿スポットを分析するバイオ センサーは、本発明の範囲内である。 本発明の1実施態様においては、次に血液スポットを分析することにより母体 血液の遊離β(HCG)レベルを測定する。次いで母体血液の遊離β(HCG) レベルを基準データセットと比べて患者がダウン症候群をもつ胎児を妊娠してい る危険率が高いかを求める。検出効率を高めるために、妊娠年齢と母体血液の遊 離β(HCG)レベルを基準データセットと比べて患者がダウン症候群をもつ胎 児を妊娠している危険率が高いかを求める。 母体血液の遊離β(HCG)レベルを測定する既知の分析法は当業者に明らか なように本発明において機能するが、遊離β(HCG)に用いられる分析法は遊 離βHCGの基準データを作成するために用いた方法と同一でなければならない 。新規な分析法を遊離β(HCG)に用いる場合には、この方法で生じたデータ に基づいて新規な基準データセットを作成しなければならない。即ち、血液スポ ットを分析するために用いられる手法は基準データとスクリーンされるべき試料 に対して同一でなければならない。 一般的には、遊離β(HCG)に特異的な抗体を生成するに当たり、ある抗体 はタンパク質に特異的でありかつある抗体は炭水化物会合抗原部位に特異的であ ることも理解される。本発明の説明を通して言及される遊離β(HCG)レベル の測定は、タンパク質あるいは炭水化物会合抗原部位又は遊離β(HCG)の他 の部位に特異的な抗体を用いることが含まれる。 更に、(HCG)のαサブユニットは単一遺伝子でコードされるが、遊離β (HCG)は少なくとも7つの極めて類似した遺伝子又は偽遺伝子の複合系統群 でコードされることが当業者によって理解される。例えば、“ヒト絨毛性ゴナド トロピンβサブユニットは縦列及び逆方向対で配置された少なくとも8つの遺伝 子でコードされる”,Boorstein,Vamvakopoules, & Fiddes; Nature Vol 300,2 Dec.1982参照;この教示を参考として本明細書に引用する。7つの遊離β(H CG)遺伝子の3つだけが遊離β(HCG)の正常な胎盤生産で発現されること が既知である。例えば、“絨毛癌によって産生されたヒト絨毛性ゴナドトロピン βサブユニットの断片化”;Nishimura,lde,Utsunomiya,Kitajima,Yuki,&Mochi zuki;Endocrinology,Vol.123,No.1,1988参照;この教示を参考として本明細書に 引用する。これらの3つの同一遺伝子が疾患状態で例えば胎児ダウン症候群の存 在で発現されるかは求められなかった。従って、アミノ酸配列に小さな差異又は 他の小さな差異のある遊離β(HCG)の多重形か合成されることは可能である 。更に、ダウン症候群において1つ以上の遊離β(HCG)遺伝子が発現され、 それにより遊離β(HCG)のユニークな変異体(以前にはニックあるいはフラ グメント型又は異常型と呼ばれた)が産生される。本発明によれば、これらの変 異体は遊離β(HCG)を測定する慣用の免疫学的手法で測定される。ダウン症 候群と関連する特定の遊離β(HCG)変異体を測定するために作られた分析に より、更に高い検出効率が得られる。 21−トリソミー罹患及び非罹患妊娠を区別する遊離β(HCG)を測定する 分析法を効果的に用いた。83%の高い21−トリソミー検出効率が達成された 。当業者に周知であるように、特定の被検体を定量するために抗体を使用すると 、異なるが類似の物質と交差反応性の程度が得られる。従って、罹患及び非罹患 症例の区別は、用いられる抗体との交差反応性の程度のために検出される遊離β (HCG)の異常型の存在によって影響される。遊離β(HCG)の異常型は、 新規な生化学物質として示される。実際に、科学文献からの情報に、遊離β(H CG)の異常型が認識されたことが示されている(例えば下記Nishimuraら参照 )。 21−トリソミー罹患の症例は、また、遊離β(HCG)の異常型を特徴とす るものであり、その場合当業者はこの症候群に対して更に高い検出効率が得られ る異常型に特異的な抗体を開発することができる。 また、ダウン症候群罹患の症例も遊離β(HCG)を含むアミノ酸の不完全部 分を含む遊離β(HCG)のフラグメント型(又はフラグメント)を特徴とする ものである。当業者に理解されるように、遊離β(HCG)を測定するために用 いられる分析は、その分析に用いられたエピトープが遊離β(HCG)のフラグ メントに存在する場合には遊離β(HCG)のフラグメントも検出する。 遊離β(HCG)の1つの異常又はフラグメント型は“ニック”遊離β(HC G)と呼ばれる。ニック遊離β(HCG)においては、ペプチド結合は遊離β( HCG)のアミノ酸間で消失している。ニック遊離β(HCG)の既知型におい ては、ペプチド結合は残基44と45の間又は残基47と48の間で消失するこ とがある。ニック遊離β(HCG)型を測定する手法が開発された。上記で説明 したように、これらの手法は、本発明の方法においては母体血液のニック遊離β (HCG)レベル又はニック遊離β(HCG)と遊離β(HCG)の合計血液レ ベルを測定することにより胎児ダウン症候群をスクリーンするために用いられる 。 実施例9に示されるように、遊離β(HCG)の測定に用いられるある種の免 疫分析が“ニック”遊離β(HCG)を測定する。本発明の方法は、そのような 免疫分析の使用が含まれる。実施例に示されるように、妊婦の血液中遊離β(H CG)とニック遊離β(HCG)のレベルを測定する免疫分析を使用するダウン 症候群のスクリーニングプロトコールは、約80%の検出効率を有するものであ る。 更に、遊離β(HCG)の特定のフラグメントが妊婦の尿に排泄されることが 一般に既知である。そのようなフラグメントは一般に“βコアフラグメンド”と 呼はれ、完全な遊離β(HCG)分子をつくる55−92番目のアミノ酸残基に ジスルフィド結合した6−40番目のアミノ酸残基を含む。妊婦の尿中の遊離β (HCG)のβコアフラグメントを測定するために設計された分析は、乾燥尿ス ポットが分析される本発明の方法を使用することができる。 基準データは、ダウン症候群をもつ胎児を妊娠している(罹患とも呼はれる) 妊婦の母体血液の遊離β(HCG)レベル及び/又は正常な胎児を妊娠している (非罹患とも呼はれる)妊婦の母体血液の遊離β(HCG)レベルを反映する。 当業者に一般に理解されるように、胎児ダウン症候群のスクリーニング方法は比 較による決定方法である。決定方法の場合、問題の疾患又は症状を有する患者及 び/又は問題の疾患又は症状を有しない患者に基づく基準値を必要とする。本発 明においては、基準値はダウン症候群胎児を妊娠している妊婦及び正常な胎児を 妊娠している妊婦の双方の母体血液の測定マ-カー、例えは遊離β(HCG)レ ベルである。基準データセットは、多数の試料の基準値を集めることにより設定 される。当業者に明らかなように、基準データセットは基準値の数を増やすこと により改善する。 患者がダウン症候群をもつ胎児を妊娠している危険率が高いかを決定するため に、カットオフを設定しなければならない。患者が13−トリソミー又は18− トリソミーをもつ胎児を妊娠している危険率が高いかを決定するために設定され たカットオフが21−トリソミーの確認症例にも有効であることは当業者に明ら かである。このカットオフは、検査室の医師によって又は各患者による場合に基 づいて設定される。カットオフレベルは、侵入診断試験に更に進む妊婦数、侵入 診断試験に更に進む全妊婦に対するダウン症候群胎児を妊娠している平均危険率 、患者の特定の危険率が400人に1人ようなある危険レベルより大きい妊婦が 侵入診断試験に更に進まなければならない決定を含む数種の基準又は当業者に既 知の他の基準に基づくことができる。カットオフレベルは、パーセンチル、平均 プラス又はマイナス標準偏差;中央値の倍数;患者特定危険率を含む多数の方法 又は当業者に既知の他の方法を用いて設定される。 胎児ダウン症候群の多数の症例を検出することになる本発明のもう1つの実施 態様においては、二重被検体分析を用いて血液スポットの遊離β(HCG)とA FPの両方を分析する。これらの被検体の母体血液レベルを測定する既知の分析 方法が本発明において機能するが、当業者に明らかなように、各マーカーに用い られた分析方法は個々のマーカーの基準データを作成するために用いられた方法 と同一でなければならない。個々のマーカーに新規な分析方法を用いる場合には 、その方法で生じたデータに基づく新規な基準データを作成しなければならない 。 次いで、血液スポット中の遊離β(HCG)及びAFPレベルを基準データと 比較してダウン症候群をもつ胎児を妊娠している妊婦の危険率を求める。検出効 率を更に改善するために、妊娠年齢をこの比較に含める。 ダウン症候群をもつ胎児を妊娠している患者特定危険率は、Bayes法則、患者 の事前危険率並びに各被検体についての患者の量的レベル(遊離β(HCG)及 びAFP)を患者の妊娠年齢と共に多変数判別式分析を用いて基準データに展開 した確率密度関数に組込むことにより決定される非罹患及び罹患妊娠の相対頻度 を用いて算出されることが好ましい。多変数判別式分析は、市販のコンピュータ ープログラム統計パッケージ統計分析系(SAS Institute社で製造販売されている )又は多変数統計分析の他の方法又は当業者に既知の他の統計ソフトウェアパッ ケージで行うことができる。 確率密度関数は、各被検体の患者レベルを基準データセットと比較する方法を 与える。確率密度関数の1形式を下記に示すが、当業者に明らかなように、他の 確率密度関数も同様に行うので本発明においても十分に行うものである。 ダウン症候群の危険率の式 下つきの文字“a”は罹患症例を意味する。 下つきの文字“u”は非罹患症例を意味する。 (X−M)は各因子が各変数レベルマイナス変数平均であるベクトルである。 cov-1はモデルにおける罹患及び非罹患の全変数のプールされた共分散行列の 逆数である。 (X−M)Tは(X−M)ベクトルの移項である。 EXPは指数関数を意味する。 |COV|は基準データ用モデルにおける全変数の共分散行列の行列式を意味す る。 当業者に明らかなように、非罹患及び罹患妊娠の個々の共分散行列をプールさ れた共分散行列に置き換えることができる。そのときのダウン症候群の危険率は 下記式になる。 判別式分析のために、一般非選択母集団におけるダウン症候群の事前確率に関 して推定される。通常、事前確率は800人にほぼ1人である。多変数判別式分 析の場合、危険率カットオフレベルが陽性試験結果を構成するものに関して決定 される。例えは、400人に1人以上ダウン症候群胎児を妊娠している可能性を 有する妊婦について更に診断試験を行うことが好ましい場合、判別式分析の結果 が400人に1人以上ダウン症候群胎児を妊娠している可能性を有することを示 すとその妊婦は陽性試験結果を有するとみなされる。陽性試験結果を示す場合に は、患者は更に診断試験について勧められてダウン症候群の存在を確認しなけれ ばならない。 当業者に明らかなように、直線的判別式分析法以外の基準パラメーターを計算 する他の統計的及び数学的手法も用いることができる。 上記で示したように、本発明の好ましい実施態様においては、乾燥母体血液試 料を分析して遊離β(HCG)及びAFPの母体血液レベルを決定する。次いで ダウン症候群をもつ胎児を妊娠している患者特定危険率をBayes法則、患者の事 前危険率並びに各マーカーの患者の量的レベルを患者の妊娠年齢と共に多変数判 別式分析を用いて基準データに展開した確率密度関数に組込むことにより決定さ れる非罹患及び罹患妊娠の相対頻度を用いて算出する。検出効率を更に高めるた めに、遊離β(HCG)及びAFPの患者の量的レベルの対数が患者の妊娠年齢 と共に、多変数判別式分析を用いて基準データに展開した確率密度関数に組込ま れる。多変数判別式分析は、市販のコンピュータープログラム統計パッケージ統 計分析系(SAS Institute社で製造販売されている)又は当業者に既知の多変数統 計分析の他の方法又は他の統計ソフトウェアパッケージで行うことができる。 判別式分析のために、一般非選択母集団におけるダウン症候群の事前確率に関 して推定される。通常、事前確率は800人にほぼ1人である。多変数判別式分 析の場合、危険カットオフレベルが陽性試験結果を構成するものに関して決定さ れる。例えは、400人に1人以上ダウン症候群胎児を妊娠している可能性を有 する妊婦について更に診断試験を行うことが好ましい場合、判別式分析の結果が 400人に1人以上ダウン症候群胎児を妊娠している可能性を有することを示す とその妊婦は陽性試験結果を有するとみなされる。陽性試験結果を示す場合には 、患者は更に診断試験について勧められてダウン症候群の存在を確認しなければ ならない。 当業者に明らかなように、上記で論じた実施態様のいずれにおいても陽性の危 険カットオフレベルを変化させるか又は母集団における種々のサブグループにあ てはめる事前危険率を異なって用いると、各患者の判別式分析の結果を変えるこ とができる。 本発明は、上記で論じた実施態様に限定されずむしろ下記実施例に開示された マーカーの可能な実施態様及び組合わせのすべてを包含する。実施例1 400以上の患者の試料を用いて母体の血清AFP(MSAFP)、UE及び 無傷HCGと共に母体血液の遊離β(HCG)レベルに対する胎児ダウン症候群 の関係を調査した。これらの試料は、ダウン症候群をもつ胎児を妊娠しているこ とが知られる妊婦からの25母体血液試料及び罹患症例に適合した対照試料が含 まれた。本実施例においては、液体血液試料を分析した。 各血液試料に対して、AFP、無傷HCG分子、遊離β(HCG)及びUE( 以後各々をマーカーと呼ぶ)の量的レベルを次の分析法によって求めた。 各マーカーレベルが市販のコンピューターソフトウェア統計パッケージ統計分 析系(SAS Institute社)による段階的判別式方法及び直線的判別式方法の変数に なって基準データセットを作成した。無傷HCG分子及び患者の妊娠年齢に対す る遊離β(HCG)の比率も変数に組込まれた。段階的判別式方法が、全変数を 直線的判別式方法に組込むことができることを決定した。次いで直線的判別式方 法を各変数について別個に及び変数の種々の組合わせについて行った。これらの 判別式被検体の結果を下記チャートに纏める。感受性は、陽性テスト結果を示す 胎児ダウン症候群症例の割合である。偽陽性は、陽性テスト結果を示す正常な胎 児の割合である。 当業者に明らかなように、陽性の危険カットオフレベルを変化させるか又は母 集団における種々のサブグループにあてはめる事前危険率を異なって用いると、 各患者の判別式分析の結果が変わる。実施例2 550以上の患者の試料を用いて母体血液の遊離βHCGレベルに対する胎児 ダウン症候群の関係を調査した。最初にダウン症候群をもつ胎児を妊娠している ことが知られる妊婦からの29試料及び妊娠年齢(同週)、母体年齢(3年以内 )及び凍結保存期間(1ヵ月以内)に適合した520非罹患試料を分析した。す べ て単一児の非糖尿病の白人妊婦の試料とした。本実施例においては、分析した試 料の各々は液体血液試料とした。 スクリーニング効率の評価においてトレーニングセットの偏りを避けるために 、確認セットの概念を用いた。確認セットは、基準データセットとは無関係なセ ットである。確認セットにおける患者の結果は、基準データを決定するのに用い られない。むしろ確認セットにおける患者の結果は、スクリーニング効率を求め るために基準データセットと比較される。この第2の確認セットは、21−トリ ソミーの26追加確認症例(合計55症例)及び159対照試料の無作為に選択 されたグループからなるものとした。対照試料は、同様に単一児の非糖尿病の白 人妊婦から得られた。 全調査は、下記に示される母体血液のマーカーレベルの7種類の分析により4 388決定からなるものであった。 各マーカーレベルが市販のコンピューターソフトウェア統計パッケージ統計分 析系(SAS Instltute社)による段階的判別式方法及び直線的判別式方法の変数に なって基準データセットを作成した。妊娠年齢も変数として組込まれた。次いで 直線的判別式方法を各変数について別個に及び変数の種々の組合わせについて行 った。365人に1人のダウン症候群危険カットオフに基づいて罹患又は非罹患 として患者を分類した。罹患として分類した非罹患症例は偽陽性とみなした。ダ ウン症候群の各患者の危険率をBayes法則、罹患及び非罹患症例の多変数正常確 率密度関数及び800人に1人の一般事前危険率を用いて計算した。プールされ た共分散行列を各確率密度関数に用いた。 図1−3に示されているように、表1〜3に見出される結果は、初期の調査セ ットに関するものである。図5−7、表5−7における結果は、確認セットにお ける患者の分類に基づくものである。図4及び図8及び9に示されている表4は 、初期調査セット及び罹患全症例に基づくものである。 分析手順からの結果を分析して罹患及び非罹患症例との間の各マーカーレベル に有意差があるかを求めた。表1(図1)は、罹患がU.E.を除くすべてに非罹患 と著しく異なることを示している。更に、各マーカーの偽陽性率及び検出効率を 表2(図2)に示されているように求めた。最高検出効率は、無傷分子及び遊離 β(HCG)双方を測定するHCG分析を用いて得られた。個々のマーカーを複 合マーカーに組合わせることにより、検出効率を更に高めることが認められた。 無傷HCG分子及び遊離β(HCG)の双方を測定するHCG分析を含む複合マ ーカーは、表3(図3)に示されるように複合マーカーの中で最も高い検出効率 を生じた。 HCGのβ及びαサブユニットの評価は、αサブユニットの場合罹患と非罹患 症例との間に有意差はなく(p 0.23)、罹患において遊離β(HCG)の顕 著な増加が認められた(p=0.001)ことを個々に示した。当該技術において 一般に知られるように、pは少なくとも認められるほど極端な結果が偶然に生じ る確率を示すことにより科学調査の証拠力を測定する。p値が低いほど観察が偶 然に生じない証拠が強い。 図8は、妊娠年齢による10番目、50番目及び90番目の遊離β(HCG) のパーセンチルを示すものである。非罹患妊娠において妊娠年齢による連続下向 傾向が認められる。表4(図4)に示されているように、胎児ダウン症候群の症 例において遊離β(HCG)レベルの分析により、非罹患の中央値以上ては86 %に下がることがわかる。 罹患及び非罹患症例における遊離β(HCG)レベルは、対数ガウス分布に一 致する(p=0.78及び0.86)。図9は、これらの分布を示すものである。表5( 図5)は、遊離β(HCG)及び遊離α(HCG)について個々に検出効率を示 すものである。遊離β(HCG)の高検出効率は表5に示されている。 更に高い検出効率は、AFPと遊離β(HCG)の複合で得られた。遊離β( HCG)レベルの対数とMSAFレベルの対数を上記に記載されるように市販 のコンピューターソフトウェア統計パッケージによる直線的判別式方法に組込む ことにより、表6(図6)に示されるように優れた検出効率が得られた。各対数 とは反対に、遊離β(HCG)レベルとAFPレベルを用いても高検出効率が得 られた。 更にデータの分析により、AFP及び遊離β(HCG)の双方がAFPと遊離 β(HCG)の各々について4種類の母体年齢グループ(年齢=30、31−3 5、36−40及び40)前後のKruskal-Wallisテストを用いて母体年齢(p= 0.8394及び0.5214)と無関係であることが認められた。更に、遊離β (HCG)とAFPのレベルの相関(r)が0と著しく異なった(非罹患及び罹 患症例についてr=0.04、p=0.39及びr=−0.06、p=0.81)。 我々のデータに見出される基本的な観察により、遊離β(HCG)かダウン症 候群に対して最高検出効率を与えるという事実が確認される。事実、遊離β(H CG)単独で測定する分析を用いると、検出効率及び偽陽性率各々65.4%及び5. 2%を生じた。これらの割合は、3種類の分析の組合わせを用いる他のものによ って報告されたものに匹敵する。即ち、前述のように、分析数を減少させること が本発明の利点である。 遊離β(HCG)の寄与による我々の知見は次のことに基づいている:(a) ダウン症候群の検出効率に対して最良の単一寄与は遊離β(HCG)に対する分 析であった、(b)無傷HCG分子の分析は実質的に低検出率を生じる、(c) 無傷HCG分子と遊離β(HCG)の組合わせを測定する分析は、無傷のHCG 分子単独で測定する分析より高い検出効率を生じる。 胎児ダウン症候群が母体年齢とともに増加することが確かめられる。従って、 上記のように、本発明の臨床用患者特定危険率を与えるために、母体年齢事前危 険率が多変数判別式分析方法に組込まれる。AFPと遊離β(HCG)両レベル が母体年齢と無関係であるので、非罹患及び罹患妊婦が各個々の年齢の事前危険 率を示す陽性結果を有する方法を知るために我々のデータを分析した。上記情報 を用いて、米国の生存出産の母体年齢分布に基づいて米国内の広範な全国的スク リーニングの偽陽性及び感受性率を計画した。表7(図7)に示されるように、 その計画により偽陽性5%を含む検出率80%を得ることが可能であることが示 される。 実施例2に記載される試料を更に分析してマーカーの他の組合わせの検出効率 を発見した。更に詳細には、同一危険カットオフ及び事前危険率レベルによる実 施例2の直線的判別式方法を、マーカーの種々の組合わせ、マーカーの中央値( MOM)の倍数及びマーカーの対数により妊娠年齢を組込んで又は組込まずに行 った。直線的判別式方法は、基準データと確認データの双方を用いて行った。結 果を図10の表8に纏める。実施例3 下記実施例は、1段階遊離β(HCG)分析及び2段階遊離β(HCG)分析 の調製を示すものである。1段階遊離β(HCG)分析の調製 1.96ウェルマイクロタイタープレートを遊離βヒト絨毛性ゴナドトロピン( HCG)分子に特異的なキャッチング抗体で被覆する。この抗体はモノクローナ ル抗体であってもポリクローナル抗体であってもよい。プレートを被覆するため に用いられる抗体濃度は、1ウェルにつき0.8μgであるが場合によっては異な ってよい。プレートは4℃で少なくとも16時間インキュベートする。 2.プレー卜を0.05%トゥイーン20を含有するpH7.2のリン酸塩緩衝食塩溶 液で洗浄する。他の適切な洗浄バッファーを用いてもよい。次いでpH7.2のリ ン酸塩緩衝食塩溶液中3%加水分解動物タンパク質及び0.05%トゥイーン2 0を含有する溶液でプレートを阻止する。当業者に良く知られるような他の溶液 、例えば1%ウシ血清アルブミン溶液を用いてもよい。300μlの阻止溶液を 各ウェルに加え、プレートを室温で1時間インキュベートする。他の阻止手順は 生存可能な、例えばグレージングである。 3.次いでプレートを前述のように洗浄し、遊離β(HCG)に特異的なビオチ ニル化抗体を含有する100μlの分析バッファーを各ウェルに加える。使用分 析バッファーはpH7.2のリン酸塩緩衝食塩溶液中3%加水分解動物タンパク質 及び0.05%トゥイーン20であるが、当業者に既知の多数の適切な溶液のいずれ であっもよい。抗体はモノクローナル抗体又はポリクローナル抗体であっもよく 、技術者の好みによって、ホースラディッシュペルオキシダーゼ又はアルカリ 性ホスファターゼのようなビオチン以外の物質に結合させてもよい。抗体の分析 バッファー中の濃度は、最適吸光度値を得るように調整される。 4.次いで20μlの試料を各ウェルに加える。試料は、分析の性能を実証する ためにブランクとして行われる分析バッファー;未知試料値を標定するために用 いられる遊離β(HCG)溶液;又は中期の3ヵ月間の妊婦からの血清試料とす る。プレートを30秒間回転させ、次いで200rpmの回転器に置き、室温で 30分間インキュベートする。 5.次いでプレートを前述のように洗浄する。次いでホースラディッシュペルオ キシダーゼに結合したストレプトアビジンを含有する100μlの分析バッファ ーを各ウェルに加える。使用第2抗体がビオチン以外の物質に結合される場合に はこの工程は必要としない。ストレプトアビジンーペルオキシダーゼの分析バッ ファー中の濃度は、1ml当たり2.0μgである。プレートを室温で5分間200 rpmの回転器に置く。 6.次いでプレートを前述のように洗浄する。100μlのo−フェニレンジア ミン基質を各ウェルに加える。この基質溶液もまた当業者に既知の多くの適切な 色素のいずれかであってもよく、第2抗体に結合される物質に左右される。プレ ートを200rpmの回転器に置き、室温で8分間暗所でインキュベートする。 7.次いで100μlの希釈(l.ON)硫酸を各ウェルに加えて基質の反応を停止さ せる。 8.各ウェルの492nmの吸光度を分光光度法で求める。2段階β(HCG)分析の調製 1.96ウェルマイクロタイタープレートを遊離β(HCG)分子に特異的なキ ャッチング抗体で被覆する。抗体はモノクローナル抗体であってもポリクローナ ル抗体であってもよい。プレートを被覆するために用いられる抗体濃度は、1ウ ェルにつき0.8μgであるが場合によっては異なってよい。プレートは4℃で少 なくとも16時間インキュベートする。 2.プレートを0.05%トゥイーン20を含有するpH7.2のリン酸塩緩衝食塩 溶液で洗浄する。他の適切な洗浄バッファーを用いてもよい。次いでpH7.2の リン酸塩緩衝食塩溶液中3%加水分解動物タンパク質及び0.05%トゥイーン 20を含有する溶液でプレー卜を阻止する。当業者に良く知られるような他の溶 液、例えば1%ウシ血清アルブミン溶液を用いてもよい。300μlの阻止溶液 を各ウェルに加え、プレートを室温で1時間インキュベートする。他の阻止手順 、例えばグレージングも用いられる。 3.次いでプレートを前述のように洗浄し、100μlの分析バッファーを各ウ ェルに加える。使用分析バッファーはpH7.2のリン酸塩緩衝食塩溶液中3%加 水分解動物タンパク質及び0.05%トゥイーン20であるが、当業者に既知の 多数の適切な溶液のいずれであっもよい。 4.次いで20μlの試料を各ウェルに加える。試料は、分析の性能を実証する ためにブランクとして行われる分析バッファー;未知試料値を標定するために用 いられる遊離β(HCG)溶液;又は中期の3ヵ月間の妊婦からの血清試料とす る。プレートを30秒間回転させ、次いで200rpmの回転器に置き、室温で 30分間インキュベートする。 5.次いでプレートを前述のように洗浄し、遊離β(HCG)に特異的な10μ lの分析バッファーを各ウェルに加える。抗体はモノクローナル抗体であっても ポリクローナル抗体であってもよく、技術者の好みによってビオチン以外の物質 、例えばホースラディッシュペルオキシダーゼ又はアルカリ性ホスファターゼに 結合される。抗体の濃度は、最適吸光度値を得るように調整される。プレートを 30秒間回転させ、次いで200rpmの回転器に置き、室温で30分間インキ ュベートする。 6.次いでプレートを前述のように洗浄する。次いでホースラディッシュペルオ キシダーゼに結合したストレプトアビジンを含有する100μlの分析バッファ ーを各ウェルに加える。使用第2抗体がビオチン以外の物質に結合される場合に はこの工程は必要としない。ストレプトアビジン−ペルオキシダーゼの分析バッ ファー中の濃度は、1ml当たり2.0μgである。プレートを室温で5分間200 rpmの回転器に置く。 7.次いでプレートを前述のように洗浄する。100μlのo−フェニレンジア ミン溶液を各ウェルに加える。この基質溶液もまた当業者に既知の多くの適切な 色素のいずれかであってもよく、第2抗体に結合される物質に左右される。プレ ートを200rpmの回転器に置き、室温で8分間暗所でインキュベートする。 8.次いで100μlの希釈(1.ON)硫酸を各ウェルに加えて基質の反応を停止 させる。 9.各ウェルの492nmの吸光度を分光光度法で求める。 本発明の方法を行うに当たりこれらの2種の分析を用いた。178の患者の液 体血液試料を用いて遊離βHCGの母体血液レベルに対する胎児ダウン症候群の 関係を調査した。ダウン症候群をもつ胎児を妊娠していることが知られる妊婦か らの26試料及び152の未知の非罹患試料を分析した。全試料は単一児の非糖 尿病の白人妊婦からのものとした。 次いで患者の試料を、ELISA検定法によりMSAFPの量的レベル及び1 段階分析及び2段階分析単独による遊離β(HCG)レベルについて分析した。 次いで各分析によるMSAFPレベル及び遊離β(HCG)レベルが市販のコン ピューターソフトウェア統計パッケージ分析系による直線的判別式方法における 変数になって基準データセットを作成した。患者の妊娠年齢も判別式方法の変数 として組込んだ。全妊娠年齢及び14〜16週の妊娠年齢の場合のこれらの判別 式分析の結果を下記に纏める。 添字−1は1段階手順を意味し、−2は2段階手順を意味する。検出効率 は、陽性テスト結果を示す胎児ダウン症候群の症例の%を意味する。偽陽性 は、陽性テスト結果を示す正常な胎児の%を意味する。対照 は、分析された非罹患試料数を意味する。罹患 は、分析された罹患試料数を意味する。 遊離β(HCG)及びAFPの1段階分析の組合わせを用いると、最高検出効 率を生じ、妊娠の全週及び妊娠の14−16週の場合偽陽性が最も低い。 我々の知見は、(a)非侵人手法、(b)偽陽性率の低い高検出効率、(c) 相互にほとんど無関係なマーカーの使用、(d)血液試料採取において扱いにく い制限の無いこと(時刻、食事、性格、習慣等)及び(e)他の出生前スクリー ニングサービスとの適合性を含む出生前血清スクリーニングプロトコールの範囲 内の実行可能でかつ効果的な方法におけるダウン症候群スクリーニングの性能を 支持する。 実施例4 本実施例は、妊娠初期の3ヵ月でダウン症候群をスクリーンするに当たり本発 明の方法を使用することを示すものである。150人の患者からの母体血清試料 を用いた。各患者は、試料を採取するときに妊娠年齢9〜13週の胎児を妊娠し ていた。139人の患者は“対照”と呼ばれるダウン症候群をもたない胎児を妊 娠しており、11人の患者はダウン症候群をもつ胎児を妊娠していた。患者の各 々は、単一児妊娠の非糖尿病の白人妊婦とした。 150の母体血清試料の各々における遊離βレベルを、実施例3に記載される 2段階遊離β(HCG)分析を用いて分析した。この分析結果を図11に図示す る。図15に示されるように、ダウン症候群をもつ胎児を妊娠している患者の母 体血清中遊離βの中央値レベルは、対照の母体血清における遊離βの中央値レベ ルより大きい2.45MOM(中央値の倍数)であった。ダウン症候群をもつ胎 児を妊娠している患者のこの遊離β(HCG)レベルは、対照における遊離β( HCG)レベルより著しく大きい。即ち、遊離βタンパク質は、ダウン症候群が 存在すると初期の3ヵ月で著しく上昇する。 実施例5 本実施例は、更に、妊娠初期の3ヵ月でダウン症候群をスクリーンするに当た り本発明の方法を使用することを示すものである。277人の患者からの母体血 清試料を用いた。各患者は、試料を採取するときに妊娠年齢7〜13週の胎児を 妊娠していた。264人の患者は“対照”と呼ばれるダウン症候群をもたない胎 児を妊娠しており、13人の患者はダウン症候群をもつ胎児を妊娠していた。患 者の各々は、単一児妊娠の非糖尿病の白人妊婦とした。 277人の母体血清試料の各々における遊離βレベルを、実施例3に記載され る2段階遊離β(HCG)分析を用いて分析した。この分析結果を図12に図示 する。図16に示されるように、ダウン症候群をもつ胎児を妊娠している患者の 母体血清中遊離βの中央値レベルは、対照の母体血清における遊離βの中央値レ ベルより大きい1.82MOM(中央値の倍数)であった。ダウン症候群をもつ 胎児を妊娠している患者のこの遊離β(HCG)レベルは、対照における遊離β (HCG)レベルより著しく大きい。即ち、遊離βタンパク質は、ダウン症候群 が存在すると最初の3ヵ月で著しく上昇する。 実施例6 本実施例は、更に、妊娠初期の3ヵ月でダウン症候群をスクリーンするに当た り本発明の方法を使用することを示すものである。絨毛穿刺(CVS)法を行う ために選択された392人の患者から母体血清試料を採取した。CVS法は、絨 毛試料が染色体分析核型に得られる臨床手法である。本実施例に用いられる血清 試料は、CVS法を行う患者に先立って患者から採取された。通常、この手法は ダウン症候群をもつ胎児を妊娠している発生頻度の高いことが知られるグループ である35才以上の患者に用いられるか又は染色体異常の家族歴を有する患者に 用いられる。 各患者は、試料を採取するときに妊娠年齢9〜13週の胎児を妊娠していた。 386人の患者は“対照”と呼ばれるダウン症候群をもたない胎児を妊娠してお り、6人の患者はダウン症候群をもつ胎児を妊娠していた。患者の各々は、単一 児妊娠の非糖尿病の白人妊婦とした。 392の母体血清試料の各々における遊離βレベルを、実施例3に記載される 2段階遊離β(HCG)分析を用いて分析した。この分析結果を図13に図示す る。図17に示されるように、ダウン症候群をもつ胎児を妊娠している患者の母 体血清中遊離βの中央値レベルは、対照の母体血清における遊離βの中央値レベ ルより大きい2.94MOM(中央値の倍数)であった。ダウン症候群をもつ胎 児を妊娠している患者のこの遊離β(HCG)レベルは、対照における遊離β( HCG)レベルより著しく大きい。即ち、遊離βタンパク質は、ダウン症候群が 存在すると最初の3ヵ月で著しく上昇する。 これらの実施例は、更に、本明細書で記載されるように本発明の方法が妊娠初 期又は中期の3ヵ月でダウン症候群を非侵入的に用いられることを示すものであ る。本明細書で用いられる妊娠初期の3ヵ月は、妊娠年齢14週前の期間を意味 する。同様に、妊娠中期の3ヵ月は妊娠年齢14から26週の期間を意味する。 例えば、検査室は、妊娠初期の3ヵ月で得られた母体血清試料中の遊離β(H CG)レベルを含有する妊娠週特定基準データセットを作成することができる。 この基準データは、実施例で述べた方法に匹敵する方法で作成することができる 。 胎児ダウン症候群をスクリーンするために、検査室は妊娠初期の3ヵ月で患者 から得られた血液試料中の遊離β(HCG)レベルを測定し基準データと比較し て患者がそれ以後のテストを正しいとするダウン症候群をもつ胎児を妊娠してい る十分危険な状態にあるかを決定する。本明細書で述べたように、検査室による この決定には、ダウン症候群をもつ胎児を妊娠している患者の事後(スクリーニ ング後)危険率を染色体分析用胎児細胞を得る侵入法の患者と胎児に対して危険 率を反映する設定カットオフレベルと比較することが必要である。 検査室は、陽性スクリーニング結果を求めるために中央値に近い倍数を用いる ことを決定することができる。例えば、基準データセットとして実施例4に示さ れるデータを用いると、基準データは遊離β(HCG)の中央値レベルが非罹患 胎児を妊娠している妊婦よりダウン症候群胎児を妊娠している妊婦が2.45倍 大きいことを示す。スクリーニングに中央値倍数法を用いると、患者の試料中の 遊離β(HCG)レベルが対照における遊離β(HCG)レベルより中央値が2 .5倍大きいなど選択されたカットオフレベルより大きい場合には、検査室は胎 児がダウン症候群をもつかを診断する侵入テストを妊婦が更に受けることを勧め る。 単一被検体用中央値倍数法によるこのスクリーニング法が実施例1に記載され るような複数の被検体を用いるスクリーニング法及び多変数判別式分析法ほど正 確でないことは留意されなければならない。 実施例7 本実施例は、4℃及び室温(約20℃)で5日間保存した液体及び乾燥血液試 料中の測定遊離β(HCG)レベルを比較する。 液体血液試料を妊婦から得、本明細書に記載される分析法によって遊離β(H CG)レベルを測定した。各液体試料からの6部分を2枚の標本カードの各々に スポットした。残りの液体血液試料を2部分に分けた。 各液体血液試料からの1枚の標本カードと残りの液体血液試料の2部分の1つ を冷蔵庫に4℃で保存した。もう1枚の標本カードと残りの液体血液試料の他の 部分を室温で保存した。 翌5日間毎日ほぼ同じ時間に、各標本カードと残りの液体試料の両方の部分か らの血液試料の遊離β(HCG)含量を分析した。分析法に帰せられる誤差を少 なくするために、分析前に液体試料を標本カードにスポットした。乾燥血液スポ ットの分析を本明細書に記載される方法で行った。 結果は図17及び18に図示されている。これらの図に示されているように、 室温で保存した乾燥血液試料中の測定遊離β(HCG)レベルは、室温で保存し た液体試料中の測定遊離β(HCG)レベルより一定に保たれた。 実施例8 本実施例は、乾燥血液スポットを用いるスクリーニング法と液体血液を用いる スクリーニング法を比較するものである。各場合に用いられるスクリーニング法 は、本明細書に記載される方法、即ち母体血液の遊離β(HCG)とAFPレベ ルと妊娠年齢を基準データと比較する方法とした。 本実施例においては、乾燥血液スポット実験プロトコールで協力する選ばれた 医師の診療室が乾燥血液スポットとして本発明者の検査室に母体血液試料を送っ た。これらの乾燥血液試料を本明細書に記載されるように評価して、ダウン症候 群をもつ胎児を妊娠している危険率の高い妊婦を決定した。 乾燥血液スポット試料を用いる結果を血液試料を液体として採取する妊婦の同 様の母集団と比較し、本明細書の実施例3に記載されるように評価した。 結果は次の通りであった。 これは、妊婦の同様の母集団の場合、乾燥血液スポットの分析に基づいてダウ ン症候群をもつ胎児を妊娠している危険率が高いと示された妊婦の数が液体血液 試料の分析と比較して顕著に減少したことを示すものである。 実施例9 本実施例は、遊離β(HCG)の測定に用いられた特定の免疫分析が“ニック ”遊離β(HCG)も測定することを示すものである。 ニック遊離β(HCG)を次のように調製した。脱イオン水で希釈したScripp s Laboratories, LaHoyaカリフォルニアで製造販売されている100μlの21 2μg/mlhCGβサブユニット(ScrippsカタログNo C0904)をSigmaChemical 社,セントルイス,ミズーリで製造販売されている1リットル当たり0.5M Na Cl及び1gBrijを含有する0.1Mトリス−HCl,pH8.5に調製された10 0μl のhLE(0.3単位)(hLE=白血球エラスターゼ)に加えた。この混合 液を37℃でインキュベートした。この混合液から0、60、 120及び180分で試料を採取した。各試料に10μlの10mg/mlダイズト リプシンインヒビターを加えてβHCGとhLEとの間の反応を停止し、そのこ とにより更にニック遊離β(HCG)の形成を停止した。4試料、遊離β(HC G)の1試料(0分試料)及びニック遊離β(HCG)を含む3試料(60、1 20及び180分試料)を次のように分析した。 安定剤と防腐剤を含有するPBS(リン酸塩バッファー食塩溶液)pH7.2を 用いて段階方式で最初の試料を半分だけ希釈することにより、更に7濃度の各試 料を調製した。即ち、8濃度の各試料、100%、50%、25%、12.5% 、6.25%、3.125%、1.5625%、0.78125%(%=最初の試料 %)を調製した。8濃度の各試料(0、60、120及び180分)を、2種類 のキャッチング/検出抗体対による実施例3に記載された2段階遊離β(HCG )分析を用いて2回分析した。 各分析において、hLEと60、120及び180分間インキュベートした試 料中の測定遊離β(HCG)レベルに0分間インキュベート試料中の測定遊離β (HCG)レベルと比べてわずかな上昇が生じた。試験した8濃度の0分試料に 対して180分試料の場合、各分析の平均%変化は各々102.1%(96.2〜 107.6%の範囲)及び112.4%(106.3〜121.7%の範囲)であった 。 第1抗体対においては、試料中のニック遊離β(HCG)増加%の認識は遊離 β(HCG)に対する免疫反応性の程度を顕著に変えなかった。第2抗体対は、 第1抗体対よりニック遊離β(HCG)に親和性であった。第2抗体対の場合に は、変化の程度は0分から60分まで(110.5%)及び0分から120分ま で(115.1%)の期間にわたって増大した。180分の変化%は、120分の 変化%に対して増大しなかった。第2抗体対の平均%変化は112.7%であっ た。即ち、第1抗体対は遊離β(HCG)及びニック遊離β(HCG)と同様に 反応し、第2抗体対は第1抗体対よりニック遊離β(HCG)と反応する(+1 2%)。 これらの結果は、ダウン症候群のスクリーニングプロトコールにおいてニック 遊離β(HCG)及び遊離β(HCG)の双方を測定する分析の使用を支持する ものである。本発明の方法においてそのような分析の使用は、約80%の検出効 率を与えることを予想しなければならない。 我々の結果は、ダウン症候群スクリーニングの高い検出率を達成するが他のも のによって提案されたより生化学的分析をほどんど行わないことが可能であるこ とを示すものである。ダウン症候群スクリーニングにおいて非常に有効なマーカ ーの使用は、重度知能障害の最も一般的な原因によって罹患した家族の最も高い 割合に対して出産前の早期に非侵入スクリーニング情報を与えるために役立つこ とができる。 当業者に明らかなように、陽性の危険カットオフレベルを変えるか又は母集団 の種々のサブグループにあてはめる事前危険率を異なって用いると、患者の判別 式方法の結果が変わる。 従って、本発明が次の請求の範囲内に入る変更をすべて包含することは明らか に理解されなければならない。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ダウン症候群をもつ胎児を妊娠している妊婦の危険率を求めるスクリーニン グ法であって、 妊娠初期の3ヵ月、妊娠中期の3ヵ月及び妊娠後期の3ヵ月からなる群より選ば れた期間に妊婦の血液試料をろ紙上に取り、その血液試料を乾燥して乾燥血液ス ポットを形成し; 乾燥血液スポットから該妊婦の母体血液の遊離β(ヒト絨毛性ゴナドトロピン( HCG))レベルを決定し、該遊離β(HCG)レベルを(1)ダウン症候群を もつ胎児を妊娠している妊婦及び(2)正常な胎児を妊娠している妊婦における その期間の遊離β(HCG)レベルの基準値と比較し、該比較が該妊婦のダウン 症候群をもつ胎児を妊娠している危険率を示す、ここで高い遊離β(HCG)レ ベルはダウン症候群をもつ胎児を妊娠している確率の高いことを示す; ことを特徴とする方法。 2.更に乾燥血液スポットから妊婦の母体血液のα−フェトプロテイン(AFP )レベルを決定し、妊婦の血液のAFPレベルと(1)ダウン症候群をもつ胎児 を妊娠している妊婦及び(2)正常な胎児を妊娠している妊婦におけるその期間 のAFPレベルの基準値を、低いAFPレベルが危険率の高い確率を示す該比較 に組込むことを特徴とする請求項1記載の方法。 3.妊婦がダウン症候群をもつ胎児を妊娠している妊婦の危険率を求める方法で あって、 妊娠初期の3ヵ月、妊娠中期の3ヵ月及び妊娠後期の3ヵ月からなる群より選ば れた期間に妊婦の血液試料をろ紙上に取り、その血液試料を乾燥して乾燥血液ス ポットを形成し; 乾燥血液スポットから該妊婦の母体血液の遊離β(ヒト絨毛性ゴナドトロピン( HCG))のタンパク質部分;遊離β(HCG)の炭水化物部分;及び炭水化物 とタンパク質部分の結合近くに位置する遊離β(HCG)部分からなる群より選 ばれた被検体レベルを決定し、被検体レベルを(1)ダウン症候群をもつ胎児を 妊娠している妊婦及び(2)正常な胎児を妊娠している妊婦におけるその期間の 被検体レベルの基準値を含む基準データと比較し、該比較が該妊婦の 危険率を示す、ここで高い被検体レベルはダウン症候群をもつ胎児を妊娠してい る確率の高いことを示す; ことを特徴とする方法。 4.更に乾燥血液スポットから妊婦の母体血液のα−フェトプロテイン(AFP )レベルを決定し、妊婦の血液のAFPレベルと(1)ダウン症候群をもつ胎児 を妊娠している妊婦及び(2)正常な胎児を妊娠している妊婦におけるその期間 のAFPレベルの基準値を、低いAFPレベルが危険率の高い確率を示す該比較 に組込むことを特徴とする請求項3記載の方法。 5.ダウン症候群をもつ胎児を妊娠している妊婦の危険率がそれ以後のテストを 正しいとするかを決定する方法であって、 妊娠初期の3ヵ月、妊娠中期の3ヵ月及び妊娠後期の3ヵ月からなる群より選ば れた期間に妊婦の血液試料をろ紙上に取り、その血液試料を乾燥して乾燥血液ス ポットを形成し; 乾燥血液スポットから遊離β(HCG)に対して生じた抗体を使用する分析を用 いて該妊婦の母体血液の被検体レベルを決定し、被検体レベルを(1)ダウン症 候群をもつ胎児を妊娠している妊婦及び(2)正常な胎児を妊娠している妊婦に おけるその期間の被検体レベルの基準値を含む基準データセットと比較し、該比 較が染色体トリソミーをもつ胎児を妊娠している危険率を示す、ここで高い被検 体レベルはダウン症候群をもつ胎児を妊娠している確率の高いことを示す; ことを特徴とする方法。 6.ダウン症候群をもつ胎児を妊娠している妊婦の危険率がそれ以後のテストを 正しいとするかを決定する方法であって、 妊娠初期の3ヵ月、妊娠中期の3ヵ月及び妊娠後期の3ヵ月からなる群より選ば れた期間に妊婦の血液試料をろ紙上に取り、その血液試料を乾燥して乾燥血液ス ポットを形成し; 乾燥血液スポットから遊離β(HCG)の分析を用いて該妊婦の母体血液の被検 体レベルを決定し、該被検体レベルを(1)ダウン症候群をもつ胎児を妊娠して いる妊婦及び(2)正常な胎児を妊娠している妊婦におけるその期間の被 検体レベルの基準値セットと比較し、該比較が染色体トリソミーをもつ胎児を妊 娠している危険率を示す、ここで高い被検体レベルはダウン症候群をもつ胎児を 妊娠している確率の高いことを示す; ことを特徴とする方法。 7.遊離β(HCG)が遊離β(HCG)の異常型である請求項1記載の方法。 8.遊離β(HCG)が遊離β(HCG)の異常型である請求項2記載の方法。 9.妊婦がダウン症候群をもつ胎児を妊娠している危険率を求める方法であって 、妊娠初期の3ヵ月、妊娠中期の3ヵ月及び妊娠後期の3ヵ月からなる群より選 はれた期間に妊婦の血液試料をろ紙上に取り、その血液試料を乾燥して乾燥血液 スポットを形成し; 乾燥血液スポットから該妊婦の母体血液の遊離β(ヒト絨毛性ゴナドトロピン( HCG))のフラグメントレベルを決定し、該遊離β(HCG)のフラグメント レベルの測定値を(1)ダウン症候群をもつ胎児を妊娠している妊婦及び(2) 正常な胎児を妊娠している妊婦におけるその期間の遊離β(HCG)のフラグメ ントレベルの基準値を含む基準データと比較し、該比較が妊婦の危険率を示す、 ここで高い遊離β(HCG)のフラグメントレベルはダウン症候群をもつ胎児を 妊娠している確率の高いことを示す; ことを特徴とする方法。 10.18−トリソミーをもつ胎児を妊娠している妊婦の危険率を求めるスクリー ニング法であって、 妊娠初期の3ヵ月、妊娠中期の3ヵ月及び妊娠後期の3ヵ月からなる群より選ば れた期間に妊婦の血液試料をろ紙上に取り、その血液試料を乾燥して乾燥血液ス ポットを形成し; 乾燥血液スポットから該妊婦の母体血液の遊離β(ヒト絨毛性ゴナドトロピン( HCG))レベルを決定し、該遊離β(HCG)レベルを(1)18−トリソミ ーをもつ胎児を妊娠している妊婦及び(2)正常な胎児を妊娠している妊婦にお けるその期間の遊離β(HCG)レベルの基準値と比較し、該比較が妊婦の18 −トリソミーをもつ胎児を妊娠している危険率を示す、ここで低い遊離β(HC G)レベルはダウン症候群をもつ胎児を妊娠している確率の高いこと を示す; ことを特徴とする方法。 11.染色体異常をもつ胎児を妊娠している妊婦の危険率を求めるスクリーニング 法であって、 妊娠初期の3ヵ月、妊娠中期の3ヵ月及び妊娠後期の3ヵ月からなる群より選ば れた期間に妊婦の血液試料をろ紙上に取り、その血液試料を乾燥して乾燥血液ス ポットを形成し; 乾燥血液スポットから該妊婦の母体血液の遊離β(ヒト絨毛性ゴナドトロピン( HCG))レベルを決定し、該遊離β(HCG)レベルを(1)染色体異常をも つ胎児を妊娠している妊婦及び(2)正常な胎児を妊娠している妊婦におけるそ の期間の遊離β(HCG)レベルの基準値と比較し、該比較が妊婦の染色体異常 をもつ胎児を妊娠している危険率を示す; ことを特徴とする方法。 12.遊離β(HCG)が遊離β(HCG)の異常型である請求項2記載の方法。 13.遊離β(HCG)の異常型がニック遊離β(HCG)である請求項14記載の 方法。 14.ダウン症候群をもつ胎児を妊娠している妊婦の危険率を求めるスクリーニン グ法であって、 妊娠初期の3ヵ月、妊娠中期の3ヵ月及び妊娠後期の3ヵ月からなる群より選ば れた期間に妊婦の尿試料をろ紙上に取り、その尿試料を乾燥して乾燥尿スポット を形成し; 乾燥尿スポットから該妊婦の尿の遊離β(ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG) )のβコアフラグメントレベルを決定し、該遊離β(HCG)レベルを(1)染 色体異常をもつ胎児を妊娠している妊婦及び(2)正常な胎児を妊娠している妊 婦におけるその期間の遊離β(HCG)のβコアフラグメントレベルの基準値と 比較し、該比較が該妊婦のダウン症候群をもつ胎児を妊娠している危険率を示す ; ことを特徴とする方法。
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