JPH08500128A - 保存料を含まず凍結状態で塗布される新鮮な植物性化粧用物質の製造及び保存方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 水又は生理的漿液を用いて凍結乾燥製品を再水和させることによって得られる、凍結したパン状の化粧品において、凍結乾燥製品が植物性物質の抽出物を含むことを特徴とする化粧品。

Description

【発明の詳細な説明】 保存料を含まず凍結状態で塗布される新鮮な植物性化粧用物質の製造及び保存方 法 本発明は、特に空気中で変性可能な植物性抽出物ベースの化粧用物質の製造及 び保存方法に関する。これらの植物性抽出物は、凍結状態で皮膚に塗布されたと き、化粧品分野で特に効果的であるものとして知られている動物の間葉組織抽出 物の中で見られる微小受容体に比肩できるものである。その上、処置を受ける真 皮に特異的な微量元素について植物自体が栽培中に富化されている場合には、そ の活性を増強させることができる。最後に、その効力は、植物性抽出物の皮膚上 への塗布が収穫直後に行なわれた場合さらに大きいものとなる。現在、これらの 植物性抽出物を満足のいく新鮮度条件に維持するために保存料の付加が利用され ている。これらの保存料は、間葉組織タイプの胎児由来の化粧品のために利用さ れているものと類似したものである。これらの胎児由来又は植物由来の製品は とを目的とする特異的な細胞（ＤＮＡ又はＲＮＡベースのもの）である。これら は、新鮮な状態にある間に皮膚及び真皮に塗布されなくてはならない。つまり採 取又は収穫後にその場で塗布されなくてはならない。 これらの物質を利用するため、場合によっては、生理的漿液といった等張液及 び／又は香料を内含させる。一般的には、数日間にわたるその利用を保証するた め混合物に対して保存料を付加する。 現在までのところ、或る種の保存料の導入を避けるため、植物性及び／又は動 物性の抽出物は、採取され清浄された後、ドライアイスの中でペーストの形で保 存された。硬化したペーストはこの温度で凍結した棒状物の形に変形され、−２ ０゜で皮膚を棒状物でマッサージしながら直接皮膚に塗布された。 凍結したパンの形で保存された、胎児又は間葉組織由来の化合物ベースのこの ような製品については、欧州特許出願第１７５９５号にて記述されていた。 これらの技術は、一般のユーザーにとって応用のむずかしいものである。例え ば、この棒状物はその利用後−２０゜の冷凍庫又はドライアイスの中で保管され なくてはならず、その効能は時間と共に減少する。 その上、或る種の場合、動物性物質の利用は、利用に固有の理由から又は規則 上の理由から不適切である。 本発明は、場合によっては、方法の効率を増大させながらその栽培中一定用量 の微量元素の供給を受けた新鮮な植物を利用することを可能にする改良を提案す ることを可能にする。 これらの微量元素は、患者の真皮の特異性に応じて選択される。 最後に、ドライアイスの中での新鮮な植物抽出物の輸送を避けるため、清浄さ れ粉砕されたこれらの抽出物から、精製水又は生理的漿液を用いてペーストを作 る。このペーストをろ過し、次に凍結乾燥して乾燥抽出物を得る。この乾燥抽出 物は、プラスチックのケースの中に貯蔵される。ユーザーは、化粧品棒状物を利 用したい場 合、ペーストが得られるまでケースの中に一定量の水又は生理的漿液を注ぎ込む 。全体を−２０゜の冷凍庫の中に入れる。数時間後、ユーザーはケースをとり除 き、すでに記述したとおり、マッサージのために使用する凍結棒状物を引き出す 。 要するに、この技術により、保存料を含まない化粧品を提供することが可能と なる。 保存料を含まず凍結状態で塗布される新鮮な植物性化粧用物質の製造及び保存 方法という名称の発明は、場合によってその栽培中、微量元素でドーピングされ た植物性抽出物の粉砕により特徴づけされる。 この製造方法には、以下の段階が含まれる： ａ）精製水及び生理的漿液の下で清浄された植物抽出物を少なくとも内含する混 合物を粉砕及び混合する段階； ｂ）微細孔上で得られたペーストをろ過する段階； ｃ）得られたろ過の凍結乾燥又は脱水段階； ｄ）利用前に、凍結乾燥又は脱水された抽出物を再水和させ、約−２０℃で得ら れたペーストを凍結させる段階。 段階ａ）の粉砕の後得られたゼラチン質のマグマ状混合物は、０．２μ〜０． ５μの微細孔フィルター上で加圧下でろ過される。このとき混合物は、凍結乾燥 され、棒状物の形をしたプラスチックケース内に入れられる。その利用時点で、 ユーザーは、ケース内に数立方センチメートルの量の生理的漿液を付加し、この ケースを−２０℃の冷凍庫内に数時間入れておく。ユーザーは、その後、凍結し た棒状物を引き出し、表皮のマッサージを行なうことができ る。 本発明は、製造方法の原理を表す図１に示された概覧図を見ることによってさ らに良く理解できることだろう。 この図を参照すると、植物性抽出物を含む抽出物貯蔵槽（１）が見られる。こ の槽は約−２０゜の温度に維持されている。植物性抽出物は、一般に水耕環境内 で収穫されたばかりの植物であり、これを銅、亜鉛、マンガンなどの微量元素で ドーピングする。金属イオンでのドーピングは、微量元素の金属イオンを含む希 釈電解質内に根を浸し、植物の根と葉の間に電界を加えることによって得られる 。 植物抽出物は同様に、好ましくは酸性の果実抽出物であってもよい。 槽（１）の中に貯蔵されたこれらの植物抽出物は、粉砕機の役目も同時に果た すミキサー（９）を用いてゼラチン状の物質に変形される。（３）のレベルで、 得られたペーストを希釈するべく生理的漿液の付加を導入することができる。 このペーストは次に、混合物を０℃に維持する予熱器（４）を横断する。この 温度でゼラチン質のマグマ状混合物は、固体粒子をことごとく除去するべく微細 孔（２）を備えたフィルターを横断する。微細孔（２）上のろ過は加圧下で行な われ、フィルターには直径０．２〜０．５μのオリフィスが備わっている。 かくして調製されたペーストは、場合によってタンク（５）に収容され、この タンクにおいて、蛇管（６）を用いて−２０゜の温度で貯蔵される。ペーストが 生理的漿液の付加によって得られる充分 な流動性を有した時点で、ペーストは、脱水された固体化合物を得るべくレベル （７）で凍結乾燥される。この固体化合物は棒状物の形にカットされ、この棒状 物は、はめ込みにより接合固定され殺菌されたケース（８）の中に導入される。 次にこの全体は常温で保存される。 これらの抽出物を利用したい場合には、ケース（８）をとり去り、生理的漿液 を一定量付加し、全体を冷凍庫の中に入れておく。 ケース中に入ったペーストが−２０゜で凍結された時点で、ケースから棒状物 を引き出して、皮ふをマッサージする。 本発明は同様に、水又は生理的漿液を用いて凍結乾燥製品を再水和させること によって得られた凍結したパンの形をした化粧品において、この凍結乾燥製品が 植物性物質の抽出物を含むことを特徴とする化粧品にも関する。 植物性物質の抽出物は、場合によっては特に銅、亜鉛又はマンガンといった微 量元素によって予めドーピングされた、水耕環境で収穫されたばかりの植物（発 芽した小麦、ハナタネツケバナ、薬草）の抽出物であってもよい。 同様に、好ましくは酸性果実といった果実の抽出物てあってもよい。 最後に、これらの抽出物は、その他の化粧用抽出物、特に動物の間葉組織又は 胎児の抽出物に結びつけられていてもよい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．保存料を含まず凍結された状態で皮ふに塗布することのできる新鮮な植物 性化粧用物質の製造及び保存方法において、 ａ）精製水及び生理的漿液の存在下で清浄された植物抽出物を少なくとも内含 する混合物を粉砕及び混合する段階； ｂ）微細孔上で得られたペーストをろ過する段階； ｃ）得られたろ過の凍結乾燥又は脱水段階； ｄ）利用前に、凍結乾燥又は脱水された抽出物を再水和させ、−２０℃で得ら れたペーストを凍結させる段階； を含むことを特徴とする方法。 ２．ろ過が圧力下で行なわれ、フィルターには、０．２〜０．５μの直径をも つオリフィスが備わっていることを特徴とする、請求の範囲第１項に記載の方法 。 ３．植物性物質が、水耕環境で収穫された果実、野菜、植物、特に発芽した麦 、ハナタネツケバナ、薬草の中から選ばれたものであることを特徴とする、請求 の範囲第１項又は第２項のいずれか一項に記載の方法。 ４．段階ｂ）には、凍結乾燥に先立ち約−２０゜に冷却する作業が続いている ことを特徴とする、請求の範囲第１項〜第３項のいずれか１項に記載の方法。 ５．凍結乾燥製品を、はめ込みにより接合固定され殺菌されたケース（８）の 中に導入することができることを特徴とする、請求の範囲第１項〜第４項のいず れか１項に記載の方法。 ６．新鮮な植物性物質が、特に銅、亜鉛、マンガンといった微量 元素により予めドーピングされた水耕環境で収穫されたばかりの植物であること を特徴とする、請求の範囲第１項〜第５項のいずれか１項に記載の方法。 ７．水又は生理的漿液を用いて凍結乾燥製品を再水和することによって得られ た、凍結したパン状の化粧品において、凍結乾燥製品には植物性物質の抽出物が 含まれていることを特徴とする化粧品。 ８．植物性物質が、水耕環境で収穫された果実、野菜、植物、特に発芽した麦 、ハナタネツケバナ、薬草の中から選ばれたものであることを特徴とする、請求 の範囲第５項に記載の化粧品。 ９．水耕環境内で収穫されたばかりの植物が予め微量元素、特に銅、亜鉛、マ ンガンによりドーピングされていることを特徴とする、請求の範囲第７項又は第 ８項のいずれか１項に記載の製品。 10．植物性物質の抽出物が、動物の間葉組織又は胎児の抽出物に結びつけられ ていることを特徴とする、請求の範囲第７項〜第９項のいずれか１項に記載の製 品。