JPH08500124A - メタロプロテイナーゼインヒビターとしてのペプチジル誘導体 - Google Patents

メタロプロテイナーゼインヒビターとしてのペプチジル誘導体

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JPH08500124A JP6524026A JP52402694A JPH08500124A JP H08500124 A JPH08500124 A JP H08500124A JP 6524026 A JP6524026 A JP 6524026A JP 52402694 A JP52402694 A JP 52402694A JP H08500124 A JPH08500124 A JP H08500124A
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Abstract

(57)【要約】 式(1)の化合物ならびにその塩、溶媒和物、水和物及びプロドラッグ: ここで、Rは−CONHOR6〔ここでR6は水素原子又はアシル基である。)、カルボキシル(−COH)、エステル化カルボキシル、−SR6又は−P(O)(X1R7)X2R8基を表し、ここでX1とX2は同じでも異なっていてもよく、それぞれ酸素又は硫黄原子であり、R7とR8は同じでも異なっていてもよく、それぞれ水素原子又は任意に置換されたアルキル、アリール又はアラルキル基である;R1は水素原子又は任意に置換されたアルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル又はヘテロアリールチオアルキル基を表し、R2は−Z2(CH2mZ1−Ar基を表し、ここでArはアリール又はヘテロアリール基であり、ZとZ2は同じでも異なっていてもよく、それぞれ単結合又はヘテロ原子であり、そしてmはゼロ又は1から6までの整数である、ただしmがゼロであるときは、Z2は単結合であり、Z1はヘテロ原子である;R3は水素原子又はアルキル基を表し;R4は水素原子又はアルキル基を表し;R5は−C(R9)(R10)Het−R11基を表し、ここでR9とR10は同じでも異なっていてもよく、それぞれ、一つ以上の−O−又は−S−原子又は−N(R12)一基(ここでR12は水素原子又は任意に置換されたアルキル基である。)により介入されていてもよい、任意に置換されたアルケニル又はアルキル基、又は任意に置換されたシクロアルキル、シクロアルケニル、アリール又はヘテロアリール基であるか、あるいはR9とR10はそれらが結合している炭素原子とともに、一緒にリンクして任意に置換されたシクロアルキル又はシクロアルケニル基を形成し;Hetは−O−、−S(O)p−〔ここでpはゼロ又は整数1又は2である。〕又は−N(R12)−であり、R11は水素原子又は脂肪族、環脂肪族、ヘテロ環脂肪族、芳香族又はへテロ芳香族基であり;Xはアミノ(−NH2)、置換されたアミノ、ヒドロキシル又は置換されたヒドロキシル基であるか、あるいはR5中のHet原子又は基にリンクして−X−Alk−R5−鎖を形成する、ここでXは−N(R12)−であり、Alkは任意に置換されたアルキレン鎖であり、R5は−Het−C(R9)(R10)−であるが記載されている。これらの化合物は経口的に活性なメタロプロテイナーゼ阻害剤であり、特に選択的なゲラチナーゼ活性、長い作用時間を有し、ストロメリシン、コラゲナーゼ又はゲラチナーゼが役割を演じている疾患や不調の予防又は治療、例えば腫瘍転移の進展を制御するための癌の治療に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 メタロプロテイナーゼ インヒビターとしてのペプチジル誘導体発明の分野 本発明は、新規な一群のペプチジル誘導体、これらの化合物の製造方法、およ びこれらの化合物を医薬として使用することに関するものである。発明の背景 正常な組織では、結合組織細胞の合成は、相反する効果が動的平衡で存在する 細胞外マトリックス分解によって相殺される。このマトリックスの分解は、常在 性結合組織細胞および浸蝕性炎症細胞から放出されるプロテイナーゼの作用によ り引き起こされ、部分的には、少なくとも3種のメタロプロテイナーゼの活性に 依存している。これら3種のメタロプロテイナーゼは、コラゲナーゼ、ゲラチナ ーゼ(またはタイプ−IVコラゲナーゼ)およびストロメリシンである。正常では 、これらの異化代謝酵素は、それらの合成および分泌のレベルで、およびまたそ れらの細胞外活性のレベルで、厳しく調整されている。この後者は特定のインヒ ビター、例えばメタロプロテイナーゼと不活性な複合体を形成する、TIMP( メタロプロテイナーゼの組織インヒビター)およびα2−マクログロブリンの作 用を経由する。 メタロプロテイナーゼが触媒する、細胞外マトリックスの吸収による結合組織 の、加速された制御不能の分解は、例えばリウマチ性関節炎、角膜、皮膚または 胃の潰瘍、腫瘍転移あるいは侵襲、歯周病および骨疾病などの多くの病的状態の 特徴である。このような病気の病因はまた、メタロプロテイアーゼ インヒビタ ーの投与により有益な様相で改善されることを予測することができ、多くの化合 物が、この目的に示唆されている(例えば、一般論は、Wahl.R.C.らによる Ann.Rep.Med.Chem.25,175−184,Academic Press Inc.,San Diego(1 990)を参照できる]。 多くのメタロプロテイアーゼ インヒビターが開示されているが、その多くは 医薬としてさらに発展させるには適していなかった。この理由は、これらの化合 物が、医薬として許容される用量で経口投与した場合に、いかなる有用な活性も 失ってしまうからである。従って、良好な作用持続性とともに、強力で、選択的 な経口活性を有する化合物が求められている。発明の要旨 我々はここに、新規な一群のペプチジル誘導体を見出だした。この群に属する 誘導体は、メタロプロテイナーゼ インヒビターであり、特に有利には、ゲラチ ナーゼに対して強力で、選択的な阻害作用を有する。さらに、本発明に関わる化 合物は、驚くほど良好な経口生体利用性を有し、かつまた経口投与後に、関連公 知化合物、例えば国際特許明細書No.WO92/09564に記載の化合物に比 較して、有利な作用の長時間持続性を有する。 従って、本発明の一態様にしたがい、我々は下記式(1)で表わされる化合物 およびその塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグを提供する: 式中、Rは、−CONHOR6(この基において、R6は水素原子またはアシル基であ る)、カルボキシル(−CO2H)、エステル化カルボキシル、−SR6あるいは −P(O)(X1R7)−X2R8基(この基において、X1およびX2は、同一または異な り、それぞれ酸素原子または硫黄原子であり、そしてR7およびR8は、同一また は異なり、それぞれ水素原子または置換されていてもよいアルキル、アリール、 またはアラルキル基を表わす)を表わし; R1は、水素原子あるいは置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アリ ール、アラルキル、ヘテロアラルキルまたはヘテロアリールチオアルキル基を表 わし; R2は、基−Z2(CH2mZ1−Ar(この基において、Arはアリールまたはヘ テロアリール基であり、Z1およびZ2は、同一または異なり、それぞれ結合ま たはヘテロ原子であり、そしてmは、ゼロまたは1−6の整数である、ただしm がゼロである場合には、Z2は結合であり、そしてZ1はヘテロ原子である; R3は、水素原子またはアルキル基を表わし; R4は、水素原子またはアルキル基を表わし; R5は、基−C(R9)(R10)Het−R11〔この基において、R9および R10は、同一または異なり、それぞれ置換されていてもよく、1個または2個以 上の−O−または−S−原子あるいは基−N(R12)−(ここでR12は水素原子 または置換されていてもよいアルキル基である)により中断されていてもよい、 アルキルまたはアルケニル基、あるいは置換されていてもよいシクロアルキル、 シクロアルケニル、アリールまたはヘテロアリール基を表わし、あるいはR9お よびR10は、これらが結合している炭素原子一緒になって、置換されていてもよ いシクロアルキルまたはシクロアルケニル基を形成しており、Hetは、−O− 、−S(O)p−(ここでpは、ゼロあるいは1または2の整数である)または −N(R12)−であり、そしてR11は、水素原子あるいは脂肪族、環状脂肪族、 ヘテロ環状脂肪族、芳香族、またはヘテロ芳香族基である〕を表わし; Xは、アミノ(−NH2)、置換基を有するアミノ、ヒドロキシルまたは置換基 を有するヒドロキシル基であり、あるいはXはR5中の原子または基Hetに結 合して、鎖−X−Alk−R5−(ここで、Xは−N(R12)であり、Alkは 置換されていてもよいアルキレン鎖でありそしてR5は −Het−C(R9)(R10)−である)を形成している。 本発明に関わる化合物が1個または2個以上の不斉に置換されている炭素原子 、例えば式(1)において星印を付けられている炭素原子、を含有できることは 明白である。式(1)で表わされる化合物中に、これらの1個または2個以上の 不斉中心が存在することから、立体異性体を生じることができ、本発明は各化合 物について、そのエナンチオマーおよびジアステレオマー、およびまたラセミ体 混合物を含む混合物を包含する全ての立体異性体を包含するものと理解されるべ きである。 本明細書に記載の式において、〜の線はR−またはS−の可能性を表わす、潜 の配置を表わすものとする。 本発明に係わる化合物において、基Rがエステル化カルボキシル基を表わす場 合には、この基は、例えば式−CO2R13(式中、R13は直鎖状または分枝鎖状の、 置換されていてもよいC1-8アルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル 、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチルまたはt−ブチル基、C6-12 アリールC1-8アルキル基、例えば置換されていてもよいベンジル、フェニ ルエチル、フェニルプロピル、α−ナフチルメチルまたはβ−ナフチルメチル基 、C6-12アリール基、例えば置換されていてもよいフェニル、α−ナフチルまた はβ−ナフチル基、C6-12アリールオキシC1-8アルキル基、例えば置換されて いてもよいフェニルオキシメチル、フェニルオキシエチル、α−またはβ−ナフ チルオキシメチル基、置換されていてもよいC1-8アルカノイルオキシC1-8アル キル基、例えばピバロイルオキシメチル、プロピオニルオキシエチルまたはプロ ピオニルオキシプロピル基、あるいはC6-12アロイルオキシC1-8アルキル基、 例えば置換されていてもよいベンゾイルオキシエチルまたはベンゾイルオキシプ ロピル基である)で示される基であることができる。基R13に存在する任意の置 換基には、例えば1個または2個以上のハロゲン原子、あるいはC1-4アルキル 、例えばメチルまたはエチル、あるいはC1-4アルコキシ、例えばメトキシまた はエトキシ基が包含される。 一般に、基Rがエステル化カルボキシル基を表わす場合には、この基はカルボ ン酸の代謝により遊離できるエステルであることができる。 式(1)で表わされる化合物中の基R6がアシル基を表わす場合に、この基は 、例えば式R14C=X3(式中X3は、酸素または硫黄原子であり、そしてR14は 、水素原子またはアミノ(−NH2)、置換基を有するアミノ(例えば基Xに関し て以下に説明するとおりの基−NR17R18)、あるいは置換されていてもよいC1-6 アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C2-6アルケニル、C2-6アル キニル、C6-12アリール、C6-12アラルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6ヘテ ロアリールまたはC3-6ヘテロアラルキル基から選ばれる基を表わす)で表わさ れる基であることができる。この種の特定の基には、置換されていてもよいメチ ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、メトキシ、エトキシ、メチルチ オ、エチルチオ、エテニル、1−プロペニル、エチニル、1−プロピニル、フェ ニル、1−ナフチル、2−ナフチル、ベンジル、フェネチル、1−ナフチルメチ ル、2−ナフチルメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シ クロヘキシル、フラニル、ピロリル、チエニル、フラニルメチル、ピロリルメチ ルまたはチエニルメチル基が包含される。このR14基に存在することができる、 任意の置換基には、置換基を有するアルキル、アリールまたはヘテロアリールを 表わす場合の基R1またはR2に関して以下に説明する置換基から選ばれる、1個 または2個以上の基が包含される。 式(1)中に存在する基R7および(または)R8はそれぞれ、水素原子、ある いは置換されていてもよい直鎖状または分枝鎖状のC1-6アルキル基、例えばメ チル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチルまたはi−ブチル、C6-12 アリール基、例えばフェニル、あるいはC5-12アリールC1-6アルキル基、 例えばベンジル、フェニルエチルまたはフェニルプロピル基であることができる 。 この種のアルキル基に存在する任意の置換基には、1個または2個以上のC1-6 アルコキシ、例えばメトキシまたはエトキシ、あるいはC1-6アルキルチオ、例 えばメチルチオまたはエチルチオ基、あるいは置換されていてもよいC6-12アリ ールオキシ、例えばフェニルオキシ、C6-12アリールチオ、例えばフェニルチオ 、C6-12アリールC1-6アルコキシ、ベンジルオキシ、あるいはC6-12アリール C1-6アルキルチオ、例えばベンジルチオが包含される。基R7またはR8がアリ ールまたはアラルキル基である場合あるいはアリールオキシまたはアリールチオ 基により置換されているアルキル基である場合に、このR7またはR8に存在する 任意の置換基には、以下に定義するとおりのR16基が包含される。 式(1)で表わされる化合物中の基R1が置換されていてもよいアルキルまた はアルケニル基である場合に、この基は、例えば直鎖状または分枝鎖状のC1-6 アルキル基またはC2-6アルケニル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、 i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチ ル、i−ペンチル、n−ヘキシル、エテニル、1−プロペニル、1−ブテニルま たは2−ブテニル基であることができ、これらのアルキル基またはアルケニル基 は1個または2個以上のC1-6アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、プロポ キシ、C1-6ルキルチオ、例えばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、C6-1 2 アリールC1-6アルコキシ、例えばフェニルC1-6アルコキシ(例えばベンジル オキシ)、アラルキルチオ、例えばフェニルC1-6アルキルチオ(例えばベンジ ルチオ)、アミノ(−NH2)、置換基を有するアミノ〔例えば−NHR15、ここでR15 はC1-6アルキル、例えばメチルまたはエチル、C6-12アリールC1-6アルキル 、例えばフェニルC1-6アルキル(例えばベンジル)、C6-12アリール、例えば フェニル、C3-8シクロアルキル、例えばシクロヘキシル、あるいはC3-8シクロ アルキルC1-6アルキル、例えばシクロヘキシルメチル基である〕、カルボキシ ル(−COH)または−CO2R13にこでR13は上記定義のとおりである〕基により 置換されていてもよい。 式(1)で表わされる化合物中のR1で示されているアリール基には、置換さ れていてもよい、1環状または2環状のC6-12アリール基、例えばフェニルある いは1−または2−ナフチル基が包含される。 R1により示されているアラルキル基には、置換されていてもよい、1環状ま たは2環状のC6-12アリールC1-6アルキル基、例えばフェニルC1-6アルキル、 あるいは1−または2−ナフチルC1-6アルキル、例えばベンジル、フェニルエ チル、フェニルプロピル、フェニルブチル、フェニルペンチル、1−または2− ナフチルメチル、ナフチルエチル、ナフチルプロピル、ナフチルブチルまたはナ フチルペンチル基が包含される。 式(1)で表わされる化合物中の基R1がヘテロアラルキル基である場合に、 この基は、例えば置換されていてもよい、1環状または2環状のC3-9ヘテロア リールC1-6アルキル基、例えば置換されていてもよい、ピロリルメチル、フラ ニルメチル、チエニルメチル、イミダゾリルメチル、オキサゾリルメチル、チア ゾリルメチル、ピラゾリルメチル、ピリジニルメチルまたはピリミジニルメチル 基であることができる。 R1により示されているヘテロアリールチオアルキル基には、置換されていて もよい、1環状または2環状のC3-9ヘテロアリールチオC1-6アルキル基、例え ば置換されていてもよい、ピロリルチオメチル、フラニルチオメチル、オキサゾ リルチオメチル、チアゾリルチオメチル、ピラゾリルチオメチル、ピリジニル チオメチルまたはピリミジニルチオメチル基であることができる。 R1により示されているアリール、アラルキル、ヘテロアラルキルまたはヘテ ロアリールチオアルキル基に存在することができる任意の置換基には、以下で説 明するR16置換基が包含される。 式(1)で表わされる化合物中の基Arがアリール基である場合に、この基は 置換されていてもよい、1環状または2環状のC6-12アリール基、例えば置換さ れていてもよい、フェニル、1−ナフチルまたは2−ナフチル基であることがで きる。基Arがヘテロアリール基である場合に、この基は置換されていてもよい 、1環状または2環状の、1個、2個または3個の−O−または−S−から選ば れるヘテロ原子または−N(R12)−基を含有する、C3-9ヘテロアリール基で あることができる。特定の例には、置換されていてもよい、ピロリル、フラニル 、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、ピリジニ ルまたはピリミジニル基が包含される。これらの基は、いずれかの環炭素原子を 介して、あるいは相当する場合に、ヘテロ原子または基−N(R12)を介して、 式(1)で表わされる化合物の残りの部分と結合していてもよいことが認識され る。 式(1)の化合物中のR1及び/又はArで表わされるアリール、アラルキル 、ヘテロアリール、ヘテロアルキル又はヘテロアリールチオアルキル基は各々ハ ロゲン原子、例えば、フッ素、塩素又は臭素原子又はC1-6アルキル、例えば、 メチル又はエチル、C1-6アルコキシ、例えば、メトキシ又はエトキシ、C2-6ア ルキレンジオキシ、例えば、エチレンジオキシ、ハロC1-6アルキル、例えば、 トリフルオロメチル、C1-6アルキルアミノ、例えば、メチルアミノ、アミノ (NH2)、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル(−OH)、カルボキシル(−CO2H)、 −CO2R13(ここでR13は前記に記載した通り)、C1-6アルキルカルボニル、例 えば、アセチル、スルホニル(−SO3H)、C1-6アルキルスルホニル、例えば、 メチルスルホニル、アミノスルホニル(−SO2NH2)、C1-6アルキルアミノスル ホニル、例えば、メチルアミノスルホニル又はエチルアミノスルホニル、カルボ キシアミド(−CONH2)、C1-6アルキルアミノカルボニル、例えば、メチルアミ ノカルボニル又はエチルアミノカルボニル又はジエチルアミノカルボニル、スル ホニルアミノ(−NHSO2H)、C1-6アルキルスルホニルアミノ、例えば、メチル スルホニルアミノ又はエチルスルホニルアミノ、又はC1-6ジアルキルスルホニ ルアミノ、例えば、ジメチルスルホニルアミノ又はジエチルスルホニルアミノ基 から選択される一つ、二つ又はそれ以上の置換基(R16)によって基の環状部分 で任意に置換できる。二つ又はそれ以上のR16置換基が存在する場合には、必ず しも同一の原子及び/又は基である必要はないことが認められよう。このR16基 は式(1)の分子の残部に結合したものから離れた何れかの環炭素原子に存在で きる。かくして、例えば、フェニル基では何れの置換基も分子の残部に結合した 環炭素原子に対して2,3,4,5又は6の位置に存在できる。 式(1)の化合物で基−(CH2mが基−(CH22-6である時には、この基は直 鎖又は枝分れ鎖の何れでもよいことは認められよう。 式(1)の化合物でZ1及び/又はZ2により表わされるヘテロ原子はO又はS 原子を含む。 式(1)の化合物で基R3及びR4がアルキル基である時には、これは、例えば 、メチル又はエチル基のような直鎖又は枝分れ鎖C1-6アルキル基でよい。 式(1)の化合物で基R9又はR10が任意に置換されたアルキル又はアルケニ ル基である時には、これは直鎖又は枝分れ鎖C1-6アルキル、例えば、メチル、 エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、n−ペンチル 又はn−ヘキシル又はC2-6アルケニル、例えば、一つ又はそれ以上のO又はS 原子又は−N(R12)−で任意に割込まれたエテニル又は1−プロペニル基でよく 、ここでR12は水素原子又はメチル、エチル又はプロピル基のような任意に置換 されたC1-6アルキル基である。 この基に存在できる任意の置換基は基R1に関連して前記のような一つ又はそ れ以上のC1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C6-12アリールC1-6アルコキ シ、アラルキルチオ、アミノ、置換アミノ、カルボキシ又は−CO2R13基、又は基 R9及びR10に関連した下記のような任意に置換されたシクロアルキル、シクロ アルケニル、アリール又はヘテロアリール基を含む。 結合する炭素原子と共に基R9、R10又はR9及びR10が任意に置換されたシク ロアルキル又はシクロアルケニル基である時には、これは、例えば、C3-8シク ロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシル、 又はC3-8シクロアルケニル、例えば、シクロプロペニル、シクロペンテニル又 はシクロヘキセニル、一つ、二つ又はそれ以上のC1-6アルキル、例えば、メチ ル又はエチル、C1-6アルコキシ、例えば、メトキシ又はエトキシ、C1-6アルキ ルチオ、例えば、メチルチオ、又はヒドロキシル基で任意に置換された基でよい 。 式(1)の化合物で用語のHetは−O−、−S−、−S(O)−、 −S(O)2又は−N(R12)−を表わし、ここでR12は水素原子又は前記のよ うなC1-6アルキル基である。 式(1)の化合物でR11が脂肪族基である時には、これは、例えば、一つ又は それ以上の−O−又は−S−原子又は−N(R12)−、−CO−、−CON(R12) −、又は−N(R12)CO−から選択された群に任意に割込まれた任意に置換された 飽和又は不飽和直鎖又は枝分れ鎖C1-6アルキル鎖でよい。特定の基は任意に置 換されたメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチ ル、S−ブチル、t−ブチル、エテニル、1−プロペニル、1−ブテニル又は2 −ブテニル基を含む。これらの型式の基に存在できる任意の置換基は一つ又はそ れ以上のアミノ(−NH2)、置換されたアミノ〔例えば、基Xに関連して下記の ような基−NR17R18〕、C6-12アリール、例えば、任意に置換されたフェニール 、C6-12アリールオキシ、例えば、任意に選択されたフェノキシ〔各々の場合で 任意の置換基は下記のR16である〕、C3-8シクロアルキル、例えば、シクロペ ンチル又はシクロヘキシル、C3-8シクロアルコキシ、例えば、シクロペンチル オキシ又はシクロヘキシルオキシ、カルボキシ(−CO2H)又は−CO2W13基を含む 。 式(1)の化合物でR11により表わされる脂環式基は任意に置換されたC3-8 シクロアルキル及びC3-8シロアルケニル基、例えば、任意に置換されたシクロ プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンテニル 及びシクロヘキセニル基を含む。任意の置換基は前記の基R16を含む。 式(1)の化合物でR11により表わされるヘテロ脂環式基は−O−又は−Sー 又は−N(R12)−から選択される一つ又は二つのヘテロ原子を含有する任意に 置換されたC5-7ヘテロ脂環式基、例えば、任意に置換されたピペラジニル、モ ルホリニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピ ペリジニル又はN−メチルピペリジニル基を含む。任意の置換基は前記の基R16 を含む。R11で表わされるこのヘテロ脂環式基は何れかの環炭素原子を介して分 子の残部に結合できる。 式(1)で化合物で基R11が芳香族基である時には、これは、例えば、任意に 選択されたモノ又は2環状C5-12アリール基、例えば、任意に置換されたフェニ ル又は1−又は2−ナフチル基でよい。この型式の基に存在できる任意の置換基 は前記のR16置換基を含む。 基R11で表わされるヘテロ芳香族基は−O−又は−S−、又はN(R12)基か ら選択される一つ、二つ又は三つのヘテロ原子を含有するモノ又は2環式C5-9 ヘテロ芳香族基を含む。特定の例はピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリ ル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、1−インドリル、2−インドリル 、1−キノリニル又は2−キノリニル基を含む。この基は、例えば、一つ又はそ れ以上のR16置換基により任意に置換できる。このヘテロ芳香族基は何れかの環 炭素原子又は適当な場合にはヘテロ原子又は基−N(R12)−を介して式(1)の 化合物の残部に結合できる。 式(1)の化合物でXが置換されたアミノ基を表わす時には、これは、例えば 、式−NR1718の基でよく、ここで同じ又は異なるR17及びR18は各々水素原子 (R17又はR18の一つが水素原子である場合には他方はそうではない)又は一つ 又はそれ以上の−O−又は−S−原子又は−N(R12)−又はアミノカルボニル オキシ〔−NHC(O)O−〕基により任意に割込まれる任意に置換される直鎖又は 枝分れ鎖アルキル基であり又はこれらが結合される窒素原子と共にR17及びR18 が−O−又は−S−、又は−N(R12)−基から選択される一つ又はそれ以上の 他のヘテロ原子を任意に保有する任意に置換されたC3-6環状アミノ基を形成す る。 R17及び/又はR18がアルキル基である時には、これは、例えば、任意に一つ 又はそれ以上の−O−又は−S−原子、又は−N(R13)−又はアミノカルボニ ルオキシ基により任意に割込まれるメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピ ル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル又はt−ブチルのようなC1-6アルキ ル基でよくそして例えばメトキシメチル、エトキシメチル、エトキシエチル又は エチルアミノカルボニルオキシメチル基である。この基に存在できる任意の置換 基は水酸基(−OH)、カルボキシル(−CO2H)、エステル化カルボキシル(−CO213)、カルボキシアミド(−CONH2)、置換されたカルボキシアミド、例えば 、基−CONR17R18、ここでNR17R18は前記の通り、アミノ(−NH2)置換アミノ、 例えば、式−NR17R18の基、アミノスルホニルアミノ、例えば、−N(R12)SO2NH2 又は−N(R12)SO2NR1718又はアリール、例えば、前記に列挙されたものから 選択された一つ、二つ又はそれ以上のR18置換基により任意に置換されたフェニ ルのようなC6-12アリールを含む。 −NR17R18により表わされる環状アミノ基の特定例はモルホリニル、イミダゾ リル、ピペラジニル、ピロリル、オキザゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、ピロ リジニル、ピリジニル及びピリミジニル基を含む。 基Xが置換水酸基である時には、これは、例えば、基−OR11でよく、ここで R11は水素原子以外の前記の通りである。 XがR5で原子又は基Hetに結合して鎖−X−Alk−R5−を形成する時に 、Alkにより表わされる任意に置換されたアルキレン鎖は任意に置換された直 鎖又は枝分れ鎖C2-9アルキレン鎖、例えば、エチレン、プロピレン又はブチレ ン鎖でよい。このアルキレン鎖に存在する任意の置換基はR2で表わされるアル キル基に関した前記のものを含む。この型式の化合物では、基Xは−N(R12) −であり、ここでR12は前記の通り。基R5はHet-C(R9)(R10)であり、こ こでR9及びR10は前記の通り。 式(1)の化合物の塩は医薬用に容認し得る塩、例えば、無機又は有機酸から 得られる酸付加塩、例えば、塩酸塩、臭化水素塩、ヨウ化水素塩、p−トルエン スルホネート、リン酸塩、硫酸塩、過塩素酸塩、酢酸塩、三フッ化酢酸塩、プロ ピオン酸塩、クエン酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩、酒石 酸塩及び安息香酸塩を含む。 塩はまた塩基で形成できる。この塩は無機又は有機の塩基から得られる塩、例 えば、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム又はカリウム塩、アルカリ土金属塩 、例えば、マグネシウム又はカルシウム塩、及び有機アミン塩、例えば、モルホ リン、ピペリジン、ジメチルアミン又はジエチルアミン塩を含む。 式(1)の化合物のブロドラッグ(prodrugs)は生体内で、代謝手段、例えば 、 加水分解、還元、酸化又はトランスエステル化により転換し得るエステル、アル コール又はアミンのような化合物を含む。 本発明の化合物で基Rがエステル化カルボキシル基である時には、これは式− CO2R13の代謝上不安定なエステルでよく、ここでR13はメチル、ベンジル、フェ ニルエチル、フェニルプロピル、1−又は2−ナフチル、2,4−ジメチルフェ ニル、4−t−ブチルフェニル、2,2,2−トリフルオロエチル、1−(ベン ジルオキシ)−ベンジル、1−(ベンジルオキシ)エチル、2−メチル−l−プ ロピオニルオキシプロピル、2,4,6−トリメチルベンゾイルオキシメチル又 はピバロイルオキシメチル基である。 式(1)の化合物で基Rが−P(O)(X1R7)X2R8基である時には、これは特に P(O)(OR7)OR8、例えば、−P(O)(OH)OR8基、又は−P(O)(SH)OR8又は−P(O)(OH)SR8 基である。この基の例は−P(0)(OCH3)OCH3、−P(O)(OCH2CH3)OCH2CH3、−P(O)( OH)OH−P(O)(OH)SH−P(O)(SH)OH−P(O)(OH)OCH3、−P(O)(OH)SCH3、−P(O)(OH)OC H2CH3、−P(O)(OH)OPh、−P(O)(OH)SPh、−P(O)(OH)OCH2Ph又は−P(O)(OH)SCH2P hを含み、ここでPhは一つ又はそれ以上の置換基R16により任意に置換されるフ ェニル基である。 式(1)の化合物では、基R1は特にC1-6アルキル基、例えば、メチル基、ア ラルキル基、例えば、ベンジル基、アリールチオアルキル基、例えば、フェニル チオメチル基又はヘテロアリールチオアルキル基、例えば、チエニルチオメチル 、ピリジニルチオメチル又はピリミジニルチオメチル基であり又は特に水素原子 である。 式(1)の化合物で基R2は特にArO−、ArS−、ArCH2−、Ar(CH2)2−、Ar(CH2 )3−、Ar(CH2)4−、ArOCH2−、ArO(CH2)2−、ArO(CH23−、ArO(CH2)4−、ArSC H2、ArS(CH2)2−、ArS(CH2)3−又はArS(CH2)4基でよく、ここでArは式(1) のため記載した通り。これらの型式の特定の基はArが任意に置換されたフェニ ル、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル 、ピラゾリル、ピリジニル又はピリミジニル基である。これらの型式のAr基に 存在する任意の置換基は前記のような一つ、二つ又はそれ以上のR16置換基を含 む。 式(1)の化合物で基R3及びR4は各々特にメチル基、又は特に水素原子であ る。 式(1)の化合物で基R5は特に基−C(R9)(R10)Het-R11であり、ここでR9及 びR10は同一である。この型式の特定の化合物はR9とR10が各々同一でありか つ任意に置換されたアルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル 、アリール又はへテロアリール基であるものである。 式(1)の化合物の別の群では基R5は基−C(R9)(R10)Het-R11でよく、ここで R11は式(1)の化合物に対する前記のように脂肪族、脂環式、へテロ脂環式、 芳香族又はヘテロ芳香族基である。 式(1)の化合物で基Xは特にアミノ(−NH2)又は−NR17R18基である。特定 の−NR17R18基は−NHR18基である。この型式の群はR18がC1-6アルキル基、例 えば、一つ又はそれ以上の−O−又は−S−原子又は−N(R12)〔例えば、ー NH−又は−N(CH3)−〕又はアミノカルボニルオキシ基により任意に割込まれそし てヒドロキシル、カルボキシル、カルボキシアルキル、例えば、カルボキシメチ ル、カルボキシアミド、アミノ、−NR17R18〔例えば、ジ−C1-6アルキルアミノ 、例えば、ジメチルアミノ、C1-6アルキルアミノ、例えば、メチルアミノ、又 はC3-6環状アミノ、例えば、モルホリニル、ピロリジニル又はピリジニル〕に より任意に置換されたメチル、エチル、又はn−プロピル基又はーつ、二つ又は それ以上のR16置換基により任意に置換されるフェニルであるものを含む。 本発明による化合物の特に有用な群はR5が基−C(R9)(R10)Het−R11であり、 ここでHetが−S(O)Pであり、R9、R10及びR11が式(1)に記載した 通りである式(1)の化合物である。Hetが−S−であるこの型式の化合物が 特に有用である。 式(1)の化合物の更に特に有用な群はXがアミノ又は置換アミノ基であるも のである。この型式の特に有用な群はXが−NHCH3又は特に−NH2であるものであ る。 一般に、式(1)の化合物でR1、R3及びR4は各々水素原子が好ましい。 別の選択では、本発明による化合物で基Rは−CONHOH又は−CO2H基又はその代 謝上不安定なエステル又は基P(O)(OH)OR8である。しかしながら、Rが−CO2H、 −P(O)(OH)2又は特に−CONHOH基であることが特に好ましい。 本発明による化合物の特に有用な群は式(la) 式中R、R2、R5及びXは式(1)に対して記載した通り:及び塩、溶媒化合物 、水和物及びそのプロドラッグを有する。 式(1a)の化合物の特に有用な群はRが−CONHOH、−CO2H又はP(O)(OH)2群を 表わしそしてR2及びR5が式(1)に対して記載した通り;Xがアミノ(−NH2 )又は置換アミノ基であるもの;及びその塩、溶媒化合物、水和物及びプロドラ ッグである。 式(1a)の特に有用な化合物はR5が基−C(R9)(R10)S(O)pR11であるものであ る。R5が−C(R9)(R10)SR11基である型式の化合物が特に有用である。 式(1a)の他の有用な化合物はR2がArO−、ArS−、ArCH2−、Ar(CH22-、Ar( CH23−、Ar(CH2)4−、ArOCH2、ArO(CH22−、ArO(CH2)3、ArO(CH2)4-、ArSCH2 、ArS(CH2)2−、ArS(CH2)3−又はArS(CH2)4−基であり、ここでArは式(1) に記載した通りそして特に任意に置換されたフェニル基であるものを含む。この 型式の特に有用な基は任意に置換されたフェニルエチル、フェニルプロピル、又 はフェニルブチル基である。任意に置換されたフェニルプロピル基が特に有用で ある。フェニル基上の任意の置換基は式(1)の化合物に対して記載したような 一つ、二つ又はそれ以上のR基でよい。特に有用な置換フェニル基は4−置換フ ェニル基である。 式(1a)の化合物でXは式(1)の化合物に対して記載したように−NH2基又 は基−NR1718、特に−NHR18である。 本発明による化合物の特に有用な群はR2が任意に置換されたフェニルC3-6ア ルキル基、特に任意に置換されたフェニルプロピル又はフェニルブチル基であり 、R5が基−C(R9)(RH10)SR11であり、ここでR9及びR10は各々同一でありそ して各々任意に置換されたC1-6アルキル基であり、そしてR11が式(1)に対 して記載した通り、そしてXがアミノ(−NH2)又は−NHR18基であり、特にここ でR18が任意に置換されたC1-6アルキル基である式(1a)を有する。R5が基− C(CH3)2SR11である型式の化合物が特に有用であり、特にここで基R11は水素原 子又は任意に置換された飽和C1-8アルキル鎖である。この最後の型式の化合物 ではXは好ましくはアミノ(−NH2)基又は−NHC3基である。 式(1a)の化合物のなお別の有用な群では、Rは−CONHOH、−CO2H又は−P(O) (OH)2基であり、R2は任意に置換されたフェニルプロピル基であり、R5は基−C (CH3)2SR11であり、ここでR11は水素原子又は任意に置換されたC1-6アルキル 基であり、そしてXはアミノ(−NH2)又は−NHR18基であり、ここでR18は任意 に置換されたC1-6アルキル基である。Rが−CONHOH基である型式の化合物が特 に有用である:R11が水素原子又はメチル基である化合物そしてR18が水素原子 又はメチル基である化合物も同様である。 本発明による化合物の別の一群はR及びR2が式(1)に対して記載した通り 、R5が基−C(CH3)2SH又は−C(CH3)2SCH3でありそしてXが−NH2又は−NHCH3で ある式(1a)を有する。この型式の特に有用な化合物はRが基−CONHOH、−CO2H 又は−P(O)(OH)2でありそしてR2が基ArO−、ArS−、ArCH2−、Ar(CH2)2、Ar(CH2 )3−、Ar(CH2)4-、ArOCH2−、ArO(CH2)3−、ArO(CH2)4−、ArSCH2−、ArS(CH2)2 −、ArS(CH2)3又はArS(CH2)4基である、ここでArは式(1)に対して記載し た通り、式(1a)を有する。この型式の特に有用な化合物はArが任意に置換さ れたフェニル基であるものである。特に有用な化合物はR2が任意に置換された フェニルエチル、フェニルブチル又は特にフェニルプロピル基であるものである 。 前記の型式の化合物では、R2は好ましくは任意に置換されたフェニルプロピ ル基でありそしてR5が好ましくは基−C(CH3)2SCH3である。これらの化合物では 、Rは好ましくは−CO2H又は−P(O)(OH)2又は特に−CONHOHである。Xは好まし くは−NH2又は−NHCH3である。 本発明による重要な化合物は下記のものを含む: 〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プ ロピル〕スクシニル〕−L−〔S−(メチル)ペニシルアミン〕N−メチルアミ ド; 〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プ ロピル〕スクシニル〕−L−〔S−(メチル)ペニシルアミン〕アミド; 〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プ ロピル〕スクシニル〕−L−ペニシルアミンアミド; {4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プ ロピル〕スクシニル}−L−(S−(メチル)ペニシルアミンスルホン〕−N− メチルアミド; {4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プ ロピル〕スクシニル}−L−〔S−(メチル)ペニシルアミンスルホキシド〕− N−メチルアミド; {4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プ ロピル〕スクシニル}−L−ペニシルアミン−N−メチルアミド 及びその塩、溶媒化合物、水和物及びプロドラッグ。 本発明による化合物は下記の例に更に詳細に記載するように下記の一般的方法 によって製造できる。下記の説明と式で基R,R1,R2,R3,R4,R5及びX は前記の通り、ただし特記すれば別である。下記の種々の化合物に存在しかつ保 持されることが望ましいアミノ、ヒドロキシル又はカルボキシル基のような官能 基は反応が開始される前に保護された形になる必要があることは認められよう。 この場合には、保護基の除去は特定の反応の中で最終工程になる。好適なアミノ 又はヒドロキシル保護基はベンジル、ベンジルオキシカルボニル又はt−ブチル オキシカルボニル基を含む。これらはアルコール、例えばメタノールのような溶 媒中で炭素のような支持体上で金属触媒、例えばパラジウムの存在で、例えば、 水素を使用する接触水素添加により又は水性溶媒中でヨウ化トリメチルシリル又 はトリフルオロ酢酸での処理により保護された誘導体から除去できる。好適なカ ルボキシル保護基はベンジル基を含み、これは今論議した方法により保護誘導体 から除去でき、あるいはt−ブチル基のようなアルキル基を含み、これは水性溶 媒中でトリフルオロ酢酸での処理により保護誘導体から除去できる。他の好 適な保護基及びその使用法は容易に明らかになろう。保護されるアミノ、ヒドロ キシル又はカルボキシル基の形成は、例えば、下記のように、標準のアルキル化 又はエステル化工程を使用して得られる。 かくして本発明の次の一面により式(2)の酸又はその活性誘導体を、 式(3)のアミンとカップリング結合すること、 続いて何れの保護基を除去することによって式(1)の化合物を製造できる。 式(2)の酸の活性誘導体は、例えば、酸無水物、又は酸ハロゲン化物、例え ば、酸塩化物を含む。 このカップリング反応はこの型式のアミノ化に対する標準の条件を使用して行 なわれる。かくして、この反応は任意に塩基、例えば、アミンのような有機塩基 、例えば、トリエチルアミン又はN−メチルモルホリンのような環状アミンの存 在で、低温、例えば、−30℃から周辺温度まで、例えば、−20℃から0℃で 溶媒、例えば不活性有機溶媒、例えば、エーテル、例えば、テトラヒドロフラン のような環状エーテル、アミド、例えば、ジメチルホルムアミドのような置換ア ミド、又はジクロロメタンのようなハロゲン化炭化水素中で得られる。式(2) の酸が使用される場合には、この反応は更に縮合剤、例えば、ジイミド、例えば N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド、又は1−(3−ジメチルアミノプ ロピル)−3−エチルカルボジイミドの存在で、有益には2−ヒドロキシベンゾ トリアゾールのようなトリアゾールの存在で行なわれる。別に、この酸は式(3 )のアミンとの反応の前に、クロロホルメート、例えば、エチルクロロホルメー トと 反応させてもよい。 式(2)〔ここでRは−CONHOH又はCO2Hである〕及び(3)の出発物質中の遊 離のヒドロキシル又はカルボキシル基はカップリング反応中保護されることが必 要である。好適な保護基及びその除去法は前記の通りである。式(2)の中間体 中のRが−P(O)(X1R7)X2R8基である場合には、R7又はR8の少なくとも一つは水 素原子以外のものである。好都合には、R7とR8の各々が任意に置換されたアル キル、アリール又はアラルキル基である。この基が本発明の化合物に存在する時 には下記のように開裂されてR7及び/又はR8が各々水素原子である本発明の他 の化合物を生ずる。 式(1)の特定の立体異性体が必要である場合には、異性体の混合物の分割、 続いて式(2)の酸と式(3)のアミンのカップリング反応によってこれが得ら れることは認められよう。通常の分割技術を使用でき、例えば、クロマトグラフ ィー、例えば、高性能液体クロマトグラフィーにより異性体を分離する。しかし ながら、所望の場合には適当なホモキラル出発物質がカップリング反応に使用さ れて式(1)の特定の立体異性体を生ずる。かくして、特定の方法で式(1a)の 化合物が式(2a)の化合物と 式(3a)のアミン との反応によって、前記のように、製造できる。 Rがカルボキシル又はエステル化カルボキシル基又は基−P(O)(X1R7)X2R8又は −SR6である式(2)の中間体酸は式(4) の対応するエステルから製造でき、ここでR19がアルキル基、例えば、メチル又 はt−ブチル基である時にはトリフルオロ酢酸を使用し、又はR19がアラルキル 基、例えば、ベンジル基である時には水素化分解により、例えば、任意に上昇し た圧力と温度でアルコール、例えばメタノールのような溶媒中で炭素のような支 持体上で金属触媒、例えば、パラジウムの存在で水素との反応による。 Rがカルボキシル又はエステル化カルボキシル基である式(4)のエステルは 低温、例えば、0℃でアルコール、例えばメタノールのような溶媒中で適当なア シルハロゲン化物、例えば塩化アシルを使用して式(5) の対応する酸のエステル化により製造できる。 式(5)の酸は周辺温度でアルコール、例えばエタノールのような溶媒中で塩 基、例えば、ナトリウムエトキシドのようなアルコキシドの存在で、適当なハロ ゲン化物、例えば、化合物R2Hal、ここでHalは塩素又は臭素原子のようなハロ ゲン原子である、で式(6) の化合物のアルキル化、続いて上昇温度、例えば、還流温度で、例えば、濃塩酸 を使用して脱炭酸により製造できる。 式(6)の中間体は公知の化合物であり、又は公知の化合物の製造に使用され るものと類似の方法により製造できる。 Rが−P(O)(X1R7)X2R8基である式(4)の中間体エステルは上昇温度で亜リン 酸塩P(OR20)(X1R7)(X2R8)〔ここでR20は残基であり、例えば、トリアルキルシ リル基のようなシリル基、例えば、トリメチルシリル基である〕とアクリレート R1CHC(R2)COR19の反応によって製造できる。 式R1CHC(R2)COR19のアクリレートは塩基、例えば、ピペリジンのような有機塩 基の存在でアルデヒドR1CHO又はその重合体、例えば、パラホルムアルデヒド又 はパラアルデヒドとモノエステルHOOCCH(R2)COOR19の反応によって製造できる。 この反応は任意に上昇温度でピリジンのような溶媒中で行なわれる。 式HOOCCH(R2)COOR19のモノエステルは低温、例えば、約0℃でジオキサンのよ うな不活性溶媒中で塩基、例えば、水酸化アルカリを使用して対応するジエステ ルR19OOCCH(R2)COOR19の加水分解により製造できる。この反応に使用するジエス テルは周辺温度でテトラヒドロフランのような溶媒中で塩基、例えば、水素化ナ トリウムのような水素化物の存在でハロゲン化物R2Hal〔ここでHalは塩素又は臭 素原子のようなハロゲン原子である〕と式R19OOCCH2COOR19の対応するマロネー トのアルキル化によって製造できる。式R19OOCCHCOOR19のマロネートは公知の 化合物であり又は公知の化合物の製造に使用されるものと類似の方法により製造 できる。 式P(OR20)(X1R7)X2R8の中間体亜リン酸塩は上昇温度、例えば、還流温度で適 当なアミン(R202NH、例えば、シラザンと亜リン酸塩HP(O)(X1R7)X2R8の反応 によって製造できる。式HP(O)(X1R7)X2R8の亜リン酸塩は公知の化合物であり又 は公知の化合物の製造に使用するものと類似の方法により製造できる。 Rが−SR6基である式(4)の中間体は公知の化合物であり又はRがカルボキ シル基である式(4)の化合物の製造に先に記載したものと類似の一連の反応を 使用して式R6SCH(R1)CH(CO2CH2CH3)2の公知の出発物質から製造できる。 別の方法で、Rが−P(O)(X1R7)X1R8基である式(2)の中間体酸はテトラヒド ロフランのような溶媒中でn−ブチルリチウムのような塩基の存在でR21が残基 、例えば、トリフルオロメチルスルホニルオキシ基であるホスフォネート P(O)(X1R7)(X2R8)CH2OR21と酸R2CH2CO2Hの反応によって製造できる。この反応に 使用するホスフォネートは上昇温度でトリエチルアミンのような塩基の存在でパ ラホルムアルデヒドと対応するP(O)(X1R7)(X2R8)CH2OHの反応、続いてエーテル のような溶媒中で水素化ナトリウムのような塩基の存在でハロゲン化物R21Hal との反応によって製造できる。前記の反応に使用するホスフォネート P(O)(X1R7)(X2R8)CH2OH及び酸R2CH2CO2Hは公知の化合物であり又は公知の化合物 の製造に使用するものと類似の方法により製造できる。 Rが−CONHOR6基である式(2)の中間体酸又はその保護誘導体は低温、例え ば、約−20℃でテトラヒドロフランのような溶媒中でO−べンジルヒドロキシ ルアミンのようなヒドロキシルアミン又はR6がアシル基であるNH2OR6と式(7 ) の無水物の反応、続いて所望の場合には、前記のように保護基の除去によって製 造できる。 式(7)の中間体無水物は例えば、還流温度で塩化アセチルのようなアシル塩 化物と共にRが−CO2Hである式(5)の二酸を加熱することによって製造できる 。 式(2a)のホモキラル酸は低温、例えば、約0℃でエーテルのような溶媒、例 えば、テトラヒドロフランのような環状エーテル中で過酸化物のような酸化剤、 例えは、過酸化水素を使用して式(8) のオキサゾリジノンの酸化、続いて上昇温度で、水酸化リチウムのような塩基で の処理によって本発明の別の特徴により製造できる。 式(8)の化合物は低温、例えば、約−78℃でテトラヒドロフランのような 溶媒中でn−ブチルリチウムのような塩基の存在で(S)−4−(フェニルメチ ル)−2−オキサゾリジノンの溶液とアシルハロゲンRCH2CH(R2)COHal (ここで Halは塩素、臭素又はヨウ素原子のようなハロゲン原子である)の反応によって 製造できる。 アシルハロゲン化物は標準の反応条件下通常のハロゲン化剤、例えば、チオニ ルハロゲン化物で対応する公知の酸RCH2CH(R2)CO2Hの処理によって製造できる。 式(3)の中間体の公知の化合物であり又は標準の方法、例えば、下記の例に 示すように又はL.Wessjohann et al ,Chem.Ber.1992,125,867−8 82に記載されるように基R5及びXを操作する一連の置換反応を使用すること により公知のアミノ酸出発物質から製造できる。 式(1)の化合物は式(1)の他の化合物の相互転換によりまた製造できる。 かくして、例えば、Rが−CONHOR6基である式(1)の化合物はヒドロキシルア ミン又はO保護誘導体又はその塩又はR6がアシル基である試剤R6ONH2とRが−C O2H基である式(1)の対応する酸又はその活性誘導体(例えば、酸塩化物又は 酸無水物)の反応により製造できる。この反応は式(2)及び(3)の出発物質 から式(1)の化合物の製造で前記の試剤と条件を用いて行なわれる。 別の相互転換法では、Rが−CO2Hでありそして/又はXが−CO2H基を含有する 式(1)の化合物は従来の工程を使用して、例えば、水性アルコールのような溶 媒、例えば、水性メタノール中で塩基、例えば、水酸化リチウムのようなアルカ リ金属水酸化物での処理、又は溶媒、例えば、ジオキサンの存在で鉱酸のような 酸、例えば、塩酸での処理によって、対応するエステル化化合物(例えば、Rが −CO2R13基でありそして/又はXが類似の基を含有する)の加水分解により製造 できる。 例えば、RがCO2R13基でありそして/又はXが−CO2R13基を含有する式(1) の類似のエステルは標準の条件を使用してアルコールR13OHとRが−COHであり そして/又はXが−COH基を含有する対応する酸又はその活性誘導体との反応 により製造できる。 別の相互転換法では、R5が基−C(R9)(R10)SR11である式(1)の化合物は周 辺温度で水性アルコールのような溶媒中で、酸化剤、例えば、カリウムペルオキ シモノサルフェートのようなペルオキシモノサルフェートを用いて又は低温、例 えば、約−78℃でジクロロメタンのようなハロゲン化炭化水素溶媒中でペルオ キシ酸を用いてR5が基−C(R9)(R10)SOR11又は−C(R9)(R10)SO2R11である対応す る化合物へ酸化できる。 本発明による化合物は、ゼラチーゼの強力、かつ、選択的阻害剤であり、しか も有利なことに経口投与した場合に作用の長い持続期間を有する。この化合物の 活性および選択性は、例えば本明細書の例Aに記載のような適切な酵素阻害試験 または本明細書の例Bに記載のようなハツカネズミへの投与によって測定できる 。この試験方法を使用した発明者等の試験において、本発明による化合物はピコ モル−ナノモル範囲内のKi値でゼラチナーゼを阻害し、かつ、ストロマイシンよ り約100倍またはそれより大きい選択性およびコラゲナーゼより約1000倍 も大きい選択性を有することが証明されている。 本発明による化合物は、ストロメリシン、コラゲナーゼ、特にゼラチナーゼが 役割をする疾病または疾患の予防または治療に使用できることが期待できる。例 えば式(1)の化合物は、例えばリューマチ様関節炎、骨関節炎および敗血病性 関節炎のような骨格筋障害の予防並びに治療、および腫瘍細胞転移並びに侵入防 止用として使用できる。従って、この化合物は、放射線療法、化学療法または外 科手術との連携によるガンの治療または一次腫瘍を有する患者の腫瘍転移を制御 するために使用できる。特定のガンには、乳房、黒腫、肺、頭、頚部または膀胱 ガンが含まれる。本発明化合物が使用できる他の用途には、例えば、多発性硬化 症の治療におけるような中枢並びに末梢神経系におけるミエリン減退防止用とし ての使用、歯肉炎のような歯根膜病の制御用としての使用および組織の改造にお ける使用が含まれる。 本発明による化合物は、脈管形成疾患の予防並びに治療にも使用できることが 予想される。かような疾患は、病理学的生長または新しい毛管によって特徴づけ ることができる〔例えば、Folkman,J.およびKlagsbrun.M.Science 235.44 2〜447(1987)およびMoses.M.A.およびLanger.R.Bio/Technology .630〜634(1991)を参照されたい〕。特定の脈管形成依存疾患には 、上記のような充実性腫瘍および関節炎およびこれに加えて、乾癬、増殖性レイ ノパティス(reinopathies)、ネオバスキュラー(neovascular)緑内障および 眼腫瘍のような眼の疾患、線維性血管腫および血管腫が含まれる。 本発明のこの態様による使用のためには、式(1)の化合物は所望によって1 種以上の生理学的に受入れられるキャリヤー、稀釈剤または賦形剤と共に慣用の 方法で処方できる。 すなわち、本発明の別の態様によって、発明者等は、式(1)の化合物および 医薬品として受入れられる稀釈剤、キャリヤーまたは賦形剤を含有する調剤を提 供する。 本発明のさらに別の態様において、医薬品として受入れられる稀釈剤、キャリ ヤーまたは賦形剤と共に式(1)の化合物を含有する調剤の製造方法が提供され る。 本発明によって使用する化合物は、経口、口腔、非経口的、肛門投与用処方ま は経鼻投与または吸入もしくはガス注入法用として好適な形態に調剤できる。 経口投与用としては、調剤は、例えば結合剤(予備糊化トウモロコシデンプン 、ポリビニルピロリドンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロースのような) ;充填剤(ラクトース、マイクロクリスタリンセルロースまたは燐酸水素カルシ ウムのような);潤滑剤(ステアリン酸マグネシウム、タルクまたはシリカのよ うな);膨化剤(バレイショデンプンまたはナトリウムグリコレートのような) ;または湿潤剤(ナトリウムラウリルサルフェートのような)のような医薬品と して受入れられる賦形剤と共に慣用の方法によって錠剤またはカプセルのような 形 態にすることができる。錠剤は当業界において周知の方法によって被覆できる。 経口投与用の液剤は、例えば溶液、シラップまたはサスペンションの形態でもよ く、またはこれらは使用前に水または他の好適なビヒクルとの構成用の乾燥製品 としても提供できる。かような液剤は、懸濁剤、乳化剤、非水性ビヒクルのよう な医薬品として受入れられる添加物;および保存剤と共に慣用の手段によって処 方できる。製剤は緩衝塩、香味剤、着色剤または甘味剤を所望によって含有でき る。 経口投与用剤は、活性化合物の制御された放出が得られるように好適に処方で きる。 口腔投与用には、調合剤は慣用方法によって処方された錠剤またはロゼンジの 形態にすることができる。 式(1)の化合物は、大型丸剤注入または持続注入のような注入によって非経 口投与ができる。注入用の調剤は、1回量投薬形態としても提供できる。注入用 調合薬は油状または水性ビヒクル中におけるサスペンション、溶液または乳剤の ような形態にでき、かつ、懸濁、安定化および(または)分散剤を含有させるこ とができる。あるいはまた、活性成分を使用前に滅菌した無発熱質水のような好 適なビヒクルと組合せることができるような粉末形態にすることもできる。 式(1)の化合物は、ココアバターまたは他のグリセライドのような慣用の坐 薬基剤を含有する坐薬または滞留浣腸剤のような肛門調剤に処方することができ る。 上記に記載の調剤に加えて、式(1)の化合物は、デポ剤としても処方できる 。かような長期作用調剤は移植または筋肉内注射によって投与できる。 本発明による化合物の鼻投与または吸入による投与は、ジクロロジフルオロメ タン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素 または他の好適な気体または気体混合物のような好適な噴射剤を使用して加圧パ ックまたは噴霧器用のエアゾール噴霧供給の形態で便利に出荷される。 調合剤は、所望ならば、活性成分を含有する1個以上の1回量剤形を含有でき るバックまたはディスペンサーディバイスとして提供できる。パックまたはディ ペンサーディバイスには投与説明書を付随できる。 上記の用途に使用される式(1)の化合物の投与量は、疾病または障害および 治療される患者の状態によって変化するが、一般には、約0.05〜100mg/ kg体重、特に、約0.5〜50mg/kg体重の範囲内である。用量単位は、慣用的 実施法による化合物投与の経路によって変化する。具体的態様の記載 以下の非限定的例によって本発明を更に説明する。 以下の例においては、次の略号を使用する。 RT:室温 DMF:ジメチルホルムアミド THF:テトラヒドロフラン TFA:トリフルオロ酢酸 CH2Cl2:ジクロロメタン Et2O:ジエチルエーテル例 A 本発明の化合物の活性及び選択性は、以下に記述するようにして測定すること ができる。 Ki値を測定する全ての酵素アッセイは、ペプチド基質Dnp-Pro-Lev-Gly-Lev-Tr p-Ala-D-Arg-NH2を用いて行うことができる〔M.Sharon Stock and Robert D.Gray. JBC 264,4277−81,1989〕。酵素はGly-Leu結合を開裂 し、次いで、クウエンチングジニトロフェノール(Dnp)基の除去に関連したTrp 蛍光放出の増加を蛍光的に測定することができる。 本質的には、0.08−2mMの酵素(ゲラチナーゼ、ストロメリシン、コラゲ ナーゼなど)、一定範囲濃度(0.1−50xKi)のインヒビター及び基質(約 20μm)を、0.1M NaCl、10mM CaCl2及び0.05%Brij35を含有 するpH7.5の0.1M Tris/HClバッファー中で、酵素に応じて室温又は3 7℃で、一晩インキュベートする。次いで、O、M酢酸ナトリウムバッファーを 用いてpHを4に調整して反応を止め、280nmの励起波長及び346nmの放射波 長で蛍光を測定する。 Ki値は、堅固結合抑制についての式を用いて求めることができる。 ここで、Voはインヒビター不存在下での最初の反応速度、Viはインヒビター存在 下での最初の反応速度、〔E〕は全酵素濃度、及び〔I〕は反応混合物中の全イ ンヒビター濃度を示す。 ストロメリシン及びコラゲナーゼについては、基質加水分解に関して 〔S〕<<Kmであるため、真のKiにほぼ等しいと仮定された。ゲラチナーゼにつ いては、Ki値は、いくつかの基質濃度にて分析を行うことによって測定した。 〔S〕に対してKi(app)をプロットすることにより、y軸の切片の値として真のK i値が得られる。 本発明の化合物については、以下の結果が得られた。 例 B 本発明の化合物の経口活性は、以下に記述するマウス胸膜腔アッセイを用いて 測定することができる。このアッセイは、本発明化合物を経口投与し、その後の ゲラチナーゼのマウス胸膜腔への接種を抑制する該化合物の能力を測定するもの である。 適当な溶媒(50%ポリエチレングリコール(PG))と変動し得る割合のジメチ ルスルホキシド(DMSO)(必要により)とのテスト化合物(例えば約25μ m/kg)の2ml溶液を経口投与する。24時間のインターバルの後、等量(2. 2ml)の酵素ゲラチナーゼA(濃度20mMの72K型)とラジオラベル化〔14C 〕−ゲラチン(おおよその濃度10μM,即ち500倍モル過剰)との混合物0 .4mlを胸膜腔に注入し4℃に保つ。35分後に、麻酔薬を過剰に投与し、胸膜 の内容物を吸収し、吸収物を4℃で遠心してクリアーにし、次いでトリクロロ酢 酸(TCA)中で15%に希釈し、4℃で一晩放置する。次いで、得られる TCA沈殿物を遠心により分離し、それぞれの上清中の放射活性をシンチレーシ ョンカウンターにより測定する。結果は、それぞれのテスト化合物について測定 した放射活性を、ゲラチナーゼインヒビター不存在下で同様のアッセイを実施し て得られたコントロール値と比較して計算した酵素活性抑制%として表わした。 かくして、例えば例3b)の化合物は、上記した投与量で経口投与した時に10 0%抑制を示した。 腫瘍細胞侵入を阻止する本発明化合物の能力は、スタンダードマウスモデルに て証明することができる。即ち、簡単に言えば、ヌードマウスに、ゲラチナーゼ 依存性侵入を示す腫瘍細胞を接種し、続く肺腫瘍コロニー化を減少させる本発明 化合物の能力を、スタンダード法によって評価することができる。アウトテスト で、上記したモデルでマウスに100mg/kgの投与量で単回経口投与した時に、 本発明化合物は、12時間もしくはそれ以上の期間にわたって、無視できるレベ ルに肺腫瘍コロニー化を減少させた。 一般的に、本発明化合物は、薬学的に有用な投与量で非毒性である。即ち、例 えば、本発明化合物を上記した投与量でマウスに投与した時に、何んらの副作用 も観察されなかった。中間体1 N−tert−ブキシルカルボニル−L−ペニシラミン 10%w/v炭酸ナトリウム水溶液(300ml)中のL(+)−ペニシラミン( 24g、161ミリモル)の溶液にtert−ブタノール(300ml)中のジ−tert −ブチルジカーボネート(35.lg、161ミリモル)を加えた。室温で18 時間反応混合物をかきまぜた後に、容量を減圧下約2分の1に減少させそして1 N塩酸を用いて、pHを2に調節した。得られたスラリを数回Et2Oで抽出し、エー テル層を一緒にし、(MgSO4上で)乾燥しそして蒸発させて透明なガム状物とし て表題の化合物(36.7g)を得た。δH(CDCl3)8.65(1H,br s),5.50(1H,d),4 .35(1H,d),2.00(1H,br s),1.60(3H,s),1.50(9H.s)及び1.45(3H,s).中間体2 N−tert−ブトキシカルボニル−L−ペニシラミン N−メチルアミド 無水ジメチルホルムアミド(250ml)中の、中間体1(11.69g、33 .5ミリモル)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4.53g、33.5ミ リモル)、メチルアミン塩酸塩(11.3g、167.5ミリモル)、N−メチ ルモルホリン(20.6ml、184ミリモル)、1−(3−ジメチルアミノプロ ピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(7.1g、36.9ミリモル)およ び痕跡量の4−ジメチルアミノピリジンの溶液を18時間窒素の雰囲気下室温で かきまぜた。反応混合物を10%w/vの水性くえん酸(600ml)中に注入しそ してEt2O(600ml)中に抽出した。有機層を分離し、10%w/vの水性NaHCO3 溶液(500ml)で洗浄し、(MgSO4上で)乾燥しそして蒸発させた。クロマト グラフィ(SiO2:ヘキサン中EtOAc 20〜50%)にかけた後に、透明なガラス 状物として表題の化合物(6.36g)を得た。δH(CDCl3)6.85(1H,m),5.75(1H ,d),4.15(1H,d),2.75(3H,d),2.50(1H,br s),1.50(3H,s),1.45(9H,s)および1.35( 3H,s)。中間体3 N−tert−ブトキシカルボニル−L−〔S−(メチル)ペニシラミン〕−N−メ チルアミド 2N水性NaOH/CH3OH(10ml/30ml)中の中間体2(1g、3.82ミリモ ル)の溶液にCH3OH(4ml)中のヨードメタン(1.18ml、19ミリモル)を 加えた。2時間室温でかきまぜた後、反応混合物を4分の1の容量に濃縮し、次 にEt2Oと塩水とに分配した。有機層を10%w/vの水性くえん酸で洗浄し、(MgS O4上で)乾燥しそして蒸発させて無色のガラス状物として表題の化合物(810 mg)を得た。δH(CDCl3)6.80(1H,m),5.65(1H,d),4.20(1H,d),2.80(3H,s),2.10(3 H,s),1.45(9H,s),1.40(3H,s)、及び1.30(3H,s)。中間体4 a)L〔S−(メチル)ペニシラミン〕−N−メチルアミドトリフルオロアセテ ート TFA/CH2Cl2(10ml/10ml)中の中間体3(810mg、2.93ミリモル )の溶液を2時間室温でかきまぜた。トルエン/THF共沸混合物の助力で、減 圧下溶媒を次に除去した。定量的な収率で黄色がかったガラス状物として表題 の化合物(855mg)を得た。δH(CDCl3)8.4(3H,br s),7.9(1H,q),4.20(1H,s), 2.80(3H,d),2.0(3H,s),1.45(3H,s),及び1.35(3H,s). b)3−(3−アミノプロピルチオ)−2(S)−ベンジルオキシカルボニルア ミノ−3−メチルブタン酸トリフルオロアセテート 中間体4a)を得るために記載された方法を用いて、TFA/CH2Cl2(6ml/ 6ml)中の中間体14(6.4g、14.5ミリモル)から表題の化合物(6. 04g)を得た。中間体5 3−〔4−フェノキシブタノイル〕−4(S)−ベンジル−2−オキサゾリジノ 4−フェノキシ酪酸(1.22g、6.8ミリモル、1.2当量)を30分間 塩化チオニル(0.66ml、1.07g、9.0ミリモル、1.6当量)ととも に還流加熱した。次に過剰の塩化チオニルを真空下除去し、残留物をTHF(10 ml)中に溶解しそして〔オキサゾリジノン(1g、5.6ミリモル)とTHF( 25ml)中のn−ブチルリチウム(1.6M溶液、4.23ml、6.8ミリモル 、1.2当量)とから造られた〕リチウム化(S)−4−ベンジル−2−オキサ ゾリジノンの冷(−78℃)溶液に加えた。反応混合物を−78℃で2時間貯蔵 し次に飽和塩水と10%HCl酸との1:1混合物(20ml)でクエンチした。混 合物を室温にまで放置してあたためそして酢酸エチルと水とに分配した。複数の 層を分離しそして水性層を酢酸エチルで2回洗浄した。合併した有機層を塩水で 1回、重炭酸ナトリウム溶液で1回洗浄し、(MgSO4上で)乾燥しそして真空下 溶媒を除去して褐色の油状物を得、この油状物を(酢酸エチルから)再結晶化し て白色固体として表題の化合物(0.897g)を得た。δH(CDCl3)7.35-7.17( m,7H),6.94-6.86(m,3H),4.66(m,1H),4.18(m,2H),4.06(t,2H),3.30(dd,1H),3.16( t,2H),2.25(dd,1H).及び2.18(m,2H).中間体6 3−(1−オキソ−2(R)−t−ブチルーアセチル−2−フェノキシエチル) −4(S)−ベンジル−2−オキサゾリジノン ナトリウムヘキサメチルジシラジド(THF中1.0M溶液、4.2ml、4. 2ミリモル、1.4当量)を−78℃でTHF(25ml)中の中間体5(1.0 1g、3ミリモル)の溶液に滴下して加えた。この温度で1時間かきまぜ続け、 次に(t)−ブチルブロモアセテート(1.74g、1.44ml、9ミリモル、 3当量)を加えた。4時間にわたって温度を−20℃に上昇させた。反応混合物 を次に−78℃に冷却しそして塩水と10%HCl酸との混合物(1:1、20ml )でクエンチした。反応混合物を室温にまであたためそして水と酢酸エチルとに 分配した。水性層を酢酸エチルで2回洗浄しそして合併した有機層を重炭酸ナト リウム溶液で1回、塩水で1回洗浄し、(MgSO4上で)乾燥しそして溶媒を真空 除去して黄色油状物を得た。クロマトグラフィ(SiO2 Merck 9385:酢酸エ チル−ヘキサン、1:4)にかけて白色固体として表題の化合物(0.90g) を得た。δH(CDCl3)7.40-7.18(m,7H),6.95-6.80(m,3H),4.62(m,1H),4.42(m,1H), 4.28-3.96(m,3H),3.87(t,1H),3.33(dd,1H),2.91(dd,1H),2.72(dd,1H),2.56(dd,I H),2.26-1.94(m,2H),及び1.42(s,9H).中間体7 a)2−(R)−(2−フェノキシエチル)こはく酸−4−(t)ブチルモノエ ステル THF/水(4:1、50ml)中の中間体6(0.90g、2ミリモル)の冷 (0℃)溶液に過酸化水素(0.91ml、8ミリモル、4当量、27.5重量% )を加えた。その溶液を5分間かきまぜ、次に水(10ml)中の水酸化リチウム (80mg、2ミリモル)の溶液を滴下して加えた。反応混合物を0℃で2時間か きまぜ、次に大部分のTHFを真空除去した。混合物を水とCH2Cl2とに分配しそ して水性層を酢酸エチル(x3)で抽出した。合併した有機層を(MgSO4上で) 乾燥しそして溶媒を除去して無色油状物として表題化合物(0.60g)を得、 これをさらに精製することなしに用いた。 b)2(R)〔3−(4−メトキシフェニル)プロピル〕こはく酸−4−(t )−ブチルモノエステル 4−(4−メトキシフェニル)酪酸から出発して、中間体7a)に類似の方法で 上記中間体を造った。 c)2(R)−〔3−(4−メチルフェニル)プロピル〕こはく酸−4−(t) −ブチルモノエステル 4−(4−メチルフェニル)酪酸から出発して中間体7a)に類似の方法で上記 中間体を造った。中間体8 2−(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プロピル〕こはく酸−4−(t)ブ チルモノエステル 4−(4−クロロフェニル)酪酸から出発して中間体7a)に類似の方法で表題 の化合物を造った(英国、ケンブリッジ、ロビンソンカレッジ、1993年3月 のSmithkline Beecham Research Symposium、25th-26thのJR Poter等による“Or ganometallic Reagents in Organic Synthesis”をまた参照)。中間体9 メチル2−クロロ−2−シクロプロピリジノアセテート 〔メタノール(250ml)中のナトリウム(8.22g)から造られた〕メタ ノール中のナトリウムメトキシドの溶液に1−クロロ−1−(トリクロロエテニ ル)−シクロプロパン(15ml)を加え、その混合物を87時間還流下加熱した 。反応混合物を冷却し、氷−水(100ml)、塩水(100ml)で処理し、Et2O (4×250ml)で抽出し、合併した有機層を(MgSO4上で)で乾燥しそして真 空濃縮した。残留物をCH2Cl2(250ml)中に溶解したあとに、イオン交換樹脂 (Dowex 50W−X8)(10.0g)および若干の3Å分子ふるいを加えた。 混合物を48時間室温でかきまぜ、セライト中を通して濾過しそして真空濃縮し た。残留物をクロマトグラフィ(SiO2;EtOAc−ペンタン、1:8)にかけて白色 固体として表題の化合物(5.64g)を得た。中間体10 メチル2−アシド−2−(1−メチルチオシクロプロピル)アセテート −78℃でのTHF(35ml)中のナトリウムチオメトキシド(1.43g) の懸濁液にTHF(25ml)中の中間体9(2.58g)を加え、その混合物を 4時間−78℃でかきまぜ、次に−20℃まであたためそして−18℃で貯蔵し た。混合物をEt2O中の2.0M塩酸(1当量)で処理し、5時間−20℃でかき ませ、飽和塩化アンモニウムで処理しそしてEt2Oで抽出した。合併した有機層を (MgSO上で)乾燥しそして真空濃縮して無色油状物としてメチル2−クロロ− 2(1−メチルチオシクロプロピル)アセテート(2.23g)を得た。 ml)およびアジ化ナトリウム(2.22g)の混合物を48時間55℃ではげし くかきぜた。反応混合物をEt2Oで抽出し、合併した有機層を塩水で洗浄し、(Mg SO上で)乾燥しそして真空濃縮した。クロマトグラフィ(SiO;Et2O−ぺン タン、1:6)にかけて無色油状物として表題の化合物(0.7492g)を得 た。中間体11 2−アジド−2−(1−メチルチオシクロプロピル)エタンアミド メタノール(20ml)中の中間体10(0.72g)の溶液を水性水酸化ナト リウム(2.0M;2.7ml)および水(2.7ml)とともに加熱しそしてその 混合物を一夜室温でかきまぜた。溶媒を真空除去し、残留物を水に溶解し、Et2O で抽出し、次に水性塩酸(2.0M)でpH3に酸性にした。溶液をクロロホルム で抽出し、合併した有機層を(MgSO上で)乾燥しそして真空濃縮して濃く青味 がかったレモン色の油状物として2−アジド−2−(1−チオメチル)シクロプ ロピリジノ酢酸(0.56g)を得た。 THF(25ml)中のその酸(0.56g)の溶液を−30℃でN−メチルモ ルホリン(413μl)およびクロロ蟻酸イソブチル(430μl)で処理しそ してその混合物を1時間−30℃〜−25℃でかきまぜた。濃水性アンモニア( =35%、1.6ml)を加えそしてかきまぜた反応混合物を一夜放置して室温に まであたためた。溶媒を真空除去しそして残留物を飽和水性重炭酸ナトリウムと 酢酸エチルとに分配した。水性層を酢酸エチルとCH2Cl2とで抽出し、次に水性HC l(2.0M)でpH3に酸性にし、CH2Cl2で抽出しそして有機層を(MgSO4で)乾 燥した。クロマトグラフィ(SiO2;CH2Cl2中5%メタノール)にかけて淡褐色油 状物として表題の化合物(0.50g)を得た。中間体12 2−アミノ−2−(1−メチルチオシクロプロピル)エタンアミドトリフルオロ アセテ−ト 脱気したメタノール(47.5ml)中の中間体11(0.48g)およびトリ フルオロ酢酸(25ml)の溶液を炭素上10%パラジウム(90.0mg)で処理 しそして混合物を18時間水素の雰囲気下室温でかきまぜた。溶媒を真空除去し て非常に淡い黄褐色の固体として表題の化合物(528mg)を得た。中間体13 N−tert−ブトキシカルボニル−L−(S−メチル)ペニシラミド 乾燥THF(250ml)中の中間体1(14.7g、59ミリモル)、クロロ 蟻酸エチル(8.2ml、67.7ミリモル)およびN−メチルモルホリン(10 .8ml;96.8ミリモル)の混合物を−20℃で1時間活性化させた。反応混 合物を−30℃に冷却し、メタノール中2Nアンモニア(100ml、200ミリ モル)の溶液をシリンジによりゆっくり加えそして混合物を一夜放置して室温に まであたためた。揮発性物質を除去し、残留物を酢酸エチルと水性くえん酸とに 分配し、有機層を水性NaHCO3で洗浄し、分離し、(MgSO4上で)乾燥し、次に蒸 発させてN−tert−ブトキシカルボニル−L−ペニシラミド(11.04g)を 生成した。 2N NaOH(60ml)およびエタノール(180ml)中のこのチオールの一部 分(5.02g、22.25ミリモル)に沃化メチル(6.91ml、111ミリ モル)を加えそして18時間室温でかきまぜた。その溶液を真空濃縮し、Et2Oと 塩水とに分配し、(MgSO4上で)乾燥しそして真空濃縮した。カラムクロマトグ ラフィ(SiO2;CH2Cl2中4%CH3OH)にかけて黄色がかった白色固体として表題 の化合物(3.03g)を得た。中間体14 2−(S)−ベンジルオキシカルボニルアミン−3−〔3−(t−ブチルオキシ カルボニルアミノ)プロピルチオ〕−3−メチルブタン酸 L−ペニシラミン(15.75g、105.8ミリモル)に水(250ml)中 のKOH(12.4g、222.2ミリモル)の溶液を加えた。溶液が完成したと き、Et2O(100ml)を加えそして溶液を0℃に冷却した。クロロ蟻酸ベンジル (14.9ml、105.8ミリモル)を滴下して加えそしてかきまぜた反応混合 物を放置して室温にあたためた。複数層を分離し、水性層を1N塩酸でpH1〜1 . 5に酸性にし、CH2Cl2(×3)で抽出しそして(MgSO4上で)乾燥した。溶媒を 真空除去してN−ベンジルオキシカルボニル−L−ぺニシラミン(21.27g )を生成した。 2N NaOH/エタノール(1:1)中のこの化合物の1部分(7.8g、27 .6ミリモル)に、エタノール中の〔10%NaOH/t−ブタノール(2/3、1 00ml)中の3−クロロプロピルアミン塩酸塩(5g、38ミリモル)およびt −ブタノール(50ml)中のジ−t−ブチルジカーボネート(9.2g、42. 3ミリモル)から造られた〕N−ベンジルオキシカルボニル−3−クロロ−1− プロピルアミン(6.4g、33.1ミリモル)の溶液を加えそしてその混合物 を40℃で一夜かきまぜた。溶媒を真空除去し、残留物をEt2Oと10%水性くえ ん酸とに分配し、有機層を塩水で洗浄し、(MgSO4上で)乾燥しそして溶媒を真 空除去して表題の化合物(6.4g)を生成した。中間体15 3−(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2,2−ジメチルペルヒドロ− 5−チアゾリン−4−オン 乾燥DMF(400ml)中の中間体4b)(1.04g、2.23ミリモル)の 冷(0℃)溶液に、N−メチルモルホリン(735μl、669ミリモル)、1 −(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(642mg、3 .34ミリモル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(452mg、3. 34ミリモル)および触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを加え、かきまぜた 反応混合物を一夜放置して室温にあたため、次に、(MgSO4上で)乾燥させた。 溶媒を真空除去しそして残留物をカラムクロマトグラフィ(SiO2;10〜20% 酢酸エチル/ヘキサン)にかけることにより精製して表題の化合物(3.17g )を生成した。中間体16 3−アミノ−2,2−ジメチルペルヒドロ−5−チアゾシン−4−オン臭化水素 酸塩 中間体15の1部分(350mg)を、酢酸(10ml)中の30%HBrの溶液で 処理した。溶媒を蒸発させて乾燥させそして残留物を水とEt2Oとに分配した。水 性層を分離させ、次に凍結乾燥させて淡黄色の固体として表題の化合物(308 mg)を生成した。例 1 a)[4−t−ブトキシ−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プロピル〕 スクシニル〕−L−〔S−(メチル)ペニシラミン〕−N−メチルアミド 無水DMF(30ml)中の中間体8(948mg、2.9ミリモル)、中間体4 a)(852mg、2.93ミリモル)、N−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール( 397mg、2.93ミリモル)、N−メチルモルホリン(983μl、8.79 ミリモル)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド 塩酸塩(614mg、3.19ミリモル)および痕跡量の4−ジメチルアミノピリ ジンの溶液を18時間窒素の雰囲気下室温でかきまぜた。反応混合物を10%w/ v水性くえん酸(100ml)中に注入しそしてジエチルエーテル(100ml)中 に抽出した。有機層を10%w/v水性NaHCO3で洗浄し、分離させ、(MgSO4上で) 乾燥させそして蒸発させた。残留物をクロマトグラフィ(SiO2;CH2Cl2中2〜4 %CH3OH)にかけて白色固体として表題の化合物(904mg)を得た。δH(CDC3) 7.25(2H,d),7.10(2H,d),4.50(1H,d),2.80(3H,d),2.30-2.7(5H,m),2.10(3H,s),1. 75-l.30(4H,m),1.45(9H,s),1.40(3H,s),及び1.30(3H,s). 以下の化合物は例1a)の化合物に類似の方法で造られた: b)〔4−t−ブトキシ−2(R)−(2−フェノキシエチル)スクシニル〕L −〔S−(メチル)ペニシラミン〕−N−メチルアミド 中間体7aおよび中間体4から。 c)4−t−ブトキシ−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プロピル〕ス クシニル−2−(S)アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルブタンアミド 中間体8および2−(S)−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルブタンアミ ドから。 d){4−t−ブトキシ−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プロピル〕 スクシニル}−L−(1−メチルチオシクロプロピル)グリシンアミド 中間体8および中間体12から。 e){4−t−ブトキシ−2(R)−〔3−(4−メトキシフェニル)プロピ ル〕スクシニル}−L−(1−メチルチオシクロプロピル)グリシンアミド 中間体7bおよび中間体12から。 f)t−ブトキシ−N4−〔3−(S)−(2,2−ジメチル−4−オキソペル ヒドロ−5−チアゾシニル)〕−3−(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プ ロピル〕スクシナモエート 中間体8および中間体16から。表題化合物は無色ガラス状物として得られた 。例 2 a)〔4−ヒドロキシ−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プロピル〕ス クシニル−L−〔S−(メチル)ペニシラミン〕−N−メチルアミド TFA(10ml)および水(0.5ml)の混合物中の例la)の化合物(452 mg、0.933ミリモル)の溶液を18時間4℃で放置した。トルエン/THF 共沸混合物の助力で溶媒を蒸発させた。定量的収量で無色泡状物として表題の化 合物(400mg)を得た。δH(CDCl3)10.20(1H,br s),7.65(1H,d),7.25(2H,d),7 .05(2H,d),6.95(1H,d),4.65(1H,d),2.80(3H,d),2.80-2.40(5H,m),2.05(3H,s),1 .40-1.70(4H,m),1.30(3H,s),及び1.25(3H,s). 以下の化合物は例2a)の化合物に類似の方法で造られた: b){4−ヒドロキシ−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プロピル〕ス クシニル}−2(S)−2−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルブタンアミド 例1c)の化合物から。 c){4−ヒドロキシ−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プロピル〕ス クシニル}−L−(1−メチルチオシクロプロピル)グリシンアミド 例ld)の化合物から。 d){4−ヒドロキシ−2(R)−〔3−(4−メトキシフェニル)プロピル〕 スクシニル}−L−(1−メチルチオシクロプロピル)グリシンアミド 例le)の化合物から。 e)水素−N4−〔3−(S)−(2,2−ジメチル−4−オキソペルヒドロ− 5−チアゾシニル)〕−3−(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プロピル〕 スクシナモエート 例lf)の化合物から。例 3 a)〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル )プロピル〕スクシニル〕−L−〔S−(メチル)ペニシラミン〕−N−メチル アミド −20℃での無水THF中の、例2a)の化合物(400mg、0.933ミリモ ル)の溶液に、N−メチルモルホリン(209μl、1.87ミリモル)および クロロ蟻酸エチル(133μl、1.12ミリモル)を加えた。1時間後、O− トリメチルシリルヒドロキシルアミン(3.75ミリモル)を加えそして反応混 合物を一夜放置して室温にまであたためた。溶媒を減圧下蒸発させそして残留物 を酢酸エチルと10%w/v水性くえん酸とに分配した。有機層を分離し、(MgSO4 上で)乾燥しそして蒸発させた。残留物を(SiO2;CH2Cl2中5〜10%CH3OHで )精製して表題の化合物(165mg)を白色固体として得た。δH(CD3OD)7.25(2 H,d),7.15(2H,d),4.50(1H,s),2.90(1H,m),2.70(3H,s),2.50-2.70(2H,m),2.40(1H ,dd),2.20(1H,dd),2.05(3H,s),1.40-1.70(4H,m),1.40(3H,s),及び1.35(3H,s). 以下の化合物は、中間体8、中間体7b)または中間体7c)と適当なアミドとを (例1において記載されたとおりにして)カップリングさせて対応するt−ブト キシド誘導体を生成し、これを(例2に記載されたとおりにして)加水分解して 対応するカルボン酸誘導体を得ることにより造られた。その酸誘導体は次に例3 a)において記載されているとおりにして処理されて以下のN−ヒドロキシルア ミノ誘導体を生成した。 b)〔4−(N−ヒドロキシルアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニ ル)プロピル〕−スクシニル〕−L−ペニシラミンアミド δH(CD3OD)7.25(2H,d),71.5(2H,d),4.50(1H,s),2.90(1H,m),2.60(2H,m),2.40(1H ,dd),2.20(1H,dd),1.40(4H,m),1.45(3H,s),及び1.40(3H,s). c)〔4−(N−ヒドロキシルアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニ ル)プロピル〕−スクシニル〕−L−〔S−(4−モルホリノエチル)ペニシラ ミン〕−N−メチルアミド δH(CD3OD)7.25(2H,d),7.15(2H,d),4.50(1H,s),3.70(4H,t),2.90(1H,m),2.15-2. 80(13H,m),1.40-1.70(4H,m),1.40(3H,s),及び1.40(3H,s). d)〔4−(N−ヒドロキシルアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニ ル)プロピル〕−スクシニル〕−L−ぺニシラミン−N−メチルアミド δH(CD3OD)7.25(2H,d),7.15(2H,d),4.50(1H,s),2.90(1H,m),2.70(3H,s),2.60(2H ,m),2.40(1H,dd),2.20(1H,dd),1.45-1.65(4H,m),1.40(3H,s),及び1.35(3H,s). e)N−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェ ニル)プロピル〕スクシニル〕−2(S)−2−アミノ−3−ヒドロキシ−3− メチルブタンアミド δH(CD3OD)1.23(s,3H,CH 3),1.28(s,3H,CH 3),1.40-1.64(m,4H,CH 2 CH 2 ),2.20(dd,1 H,J 6.24,14.6Hz,CH),2.39(dd,1H,J8.28,14.6Hz,CH),2.56-2.62(m,2H,CH 2),2.82 -2.98(m,1H,CH),4.39(s,1H,CH),及び7.14-7.22(AB,d,4H,J 18.80Hz,Ar). f){4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−(R)−〔3−(4−クロロフェニ ル)プロピル〕スクシニル}−L−(1−メチルチオシクロプロピル)グリシン アミド δH(CD3OD)0.897(m,2H),1.08(m,1H),1.25(m,1H),1.4-1.7(m,3H),2.152(s,3H),2. 184(dd,O,1H,J 7.7,14.0Hz),2.368(dd,1H,J=7.7Hz,14.0Hz),2.578(m,2H),2.85(m ,1H),4.29(s,1H),7.15(d,2H,J 8.5Hz),及び7.227(d,2H,J 8.5Hz). g)N−{4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−メトキシフ ェニル)プロピル〕スクシニル}−L−(1−メチルチオシクロプロピル)グリ シンアミド δH(CD3OD)0.89(m,2H,シクロプロピルCH),1.03(m,1H,シクロプロピルCH),1.22(m ,1H),1.4-1.7(m,4H),2.184(dd,O,1H,J7.8,14.5Hz),2.367(dd,1H,J7.8,14.5Hz),2 .528(m,2H),2.846(m,1H),3.743(s,3H),4.324(s,1H),6.789(d,2H,J 6.0Hz),及び7 .067ppm(d,2H,J 6.0Hz). 他のシグナルト重なった。 h){4−(N−ヒドロキシルアミノ)−2(R)−〔3−(4−メトキシフェ ニル)プロピル〕スクシニル}−L−〔S−(メチル)ペニシラミン〕アミド δH(CD3OD)6.90(2H,d),6.80(2H,d),4.55(1H,m),3.75(3H,s),2.85(1H,m),2.50(2H ,m),2.40(1H,dd),2.20(1H,dd),2.10(3H,s),1.60(4H,m),1.40(3H,s),及び1.35(3H ,s). i){4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−メチルフェニル )プロピル〕スクシニル}−L−〔S−(メチル)ペニシラミン〕アミド δH(CD3OD)7.0(4H,s),4.50(1H,d),2.90(1H,m),2.55(2H,m),2.40(1H,dd),2.30(3H ,s),2.20(1H,dd),2.05(3H,s),1.65(4H,m),1.40(3H,s),及び1.35(3H,s). j)N4−ヒドロキシ−N1−〔3−(S)−(2,2−ジメチル−4−オキソ ペルヒドロ−5−チアゾシニル)〕−2−(R)−〔3−(4−クロロフニル )プロピル〕スクシンアミド 例2e)の化合物から。 δH(CD3OD)7.25(2H,d),7.15(2H,d),5.15(1H,s),3.85(1H,m),3.15(1H,m),2.95(1H ,m),2.75(2H,m),2.60(2H,m),2.40(1H,dd),2.20(1H,dd),1.85(2H,brm),1.40-1.70 (4H,m)及び1.35(6H,s).例 4 {4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プ ロピル〕スクシニル}−L−〔S−(メチル)ニシラミンスルホン〕−N−メ チルアミド 0℃でのメタノール(10ml)中の例3a)の化合物(452mg、0.933ミ 液を加えた。3日間にわたって反応混合物を放置して室温にあたため、次に水で 希釈しそしてクロロホルム中に抽出した。有機層を塩水で洗浄し、(MgSO4上で )乾燥しそして蒸発させて、白色固体として表題化合物(482mg)の定量的回 収を得た。 δH(CD3OD)7.25(2H,d),7.10(2H,d),5.0(1H,s),2.95(3H,s),2.90(1H,m),2.65(3H, s),2.60(2H,m),2.45(1H,dd),2.15(1H,dd),1.40-1.70(10H,m).例 5 {4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プ ロピル〕スクシニル}−L−〔S−(メチル)ペニシラミンスルホキシド〕−N −メチルアミド −78℃でのCH2Cl2(10ml)中の例3aの化合物(183.4mg、0.37 9ミリモル)の溶液に、CH2Dl2(1ml)中のメタクロロ過安息香酸(78.3mg 、0.454ミリモル)の溶液を滴下して加えた。次に反応混合物を放置して室 温にあたためそして2時間かきまぜた。溶媒を減圧下除去しそして残留物を(Si O2;CH2Cl2中4〜5%CH3OHで)精製してジアステレオ異性体の50:50混合物 として表題化合物(117.3mg)を得た。 δH(CD3OD)7.25(2H,m),7.15(2H,m),4.70(0.5H,s),4.65(0.5H,s),2.90(1H,m),2.7 0(3H,2s),2.10-2.65(7H,m),1.40-1.65(4H,m),1.40(1.5H,s),1.30(3H,2s)及び1.2 5(1.5H,s).例 6 {4−t−ブトキシ−2−(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プロピル〕ス クシニル}−L−(S−メチル)ペニシラミド THF/CH2Cl2(20ml/20ml)中の中間体13(2.174g、8.30 ミリモル)の溶液を1時間室温でかきまぜた。トルエン/THF/CH2Cl2共沸混 合物の助力で減圧下溶媒を次に除去して透明なガム状物としてL−(S−メチル )ペニシラミドトリフルオロアセテート(定量的)を生成した。 無水DMF中の、そのペニシラミド(8.3ミリモル)、中間体8(7.9ミ リモル)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.083g、8ミリモル)、 N−メチルモルホリン(2.24ml、20ミリモル)、1−(3−ジメチルアミ ノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.67g、8.3ミリモル )および痕跡量の4−ジメチルアミノピリジンの溶液を18時間窒素の雰囲気下 室温でかきまぜた。反応混合物を10%w/v水性くえん酸中に注ぎそしてEt2O中 に抽出した。有機層を分離し、10%w/v水性NaHCO3溶液で洗浄し、(MgSO4上 で)乾燥させそして蒸発させて白色泡状物として表題の化合物(2.9g)を生 成した。 例 7 〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プ ロピル〕−スクシニル〕−L−〔S−(メチル)ペニシラミン〕アミド TFA(40ml)および水(2ml)の混合物中の例6の化合物(6.16ミリ モル、2.9g)の溶液を1時間室温で放置した。トルエン/THF/CH2Cl2共 沸混合物の助力で溶媒を除去して白色固体として{4−ヒドロキシ−2−(R) 〔3−(4−クロロフェニル)プロピル〕スクシニル}−L−〔S−メチル)ペ ニシラミド(定量的)を生成した。 −20℃での無水THF中のその酸(6.16ミリモル)の溶液にN−メチル モルホリン(1.035ml、9.24ミリモル)およびクロロ蟻酸エチル(8. 22μl、6.78ミリモル)を加えた。40分後O−トリメチルシリルヒドロ キシルアミン(1.32ml、12.32ミリモル)を加えそして反応混合物を一 夜放置して室温にあたためた。溶媒を減圧下蒸発させそして残留物を酢酸エチル とメタノールと10%w/v水性くえん酸とに分配した。有機層を分離し、(MgSO4 上で)乾燥しそして濃縮した。白色固体が表われ、それをEt2Oで希釈しそして一 夜冷蔵庫中で放置させて、濾過後白色半結晶物質として表題の化合物(1.92 g)を生成した。 δH(CD3OD)7.25(2H,d),7.15(2H,d),4.50(1H,s),2.90(1H,m),2.60(2H,m),2.40(1H ,dd),2.20(1H,dd),2.10(3H,s),1.60(4H,m),1.40(3H,s),及び1.35(3H,
s).
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07C 317/50 7419−4H 323/60 7419−4H C07F 9/38 D 9155−4H 9/40 D 9155−4H (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,S K,TJ,TT,UA,US,UZ,VN 【要約の続き】 クして−X−Alk−R5−鎖を形成する、ここでXは −N(R12)−であり、Alkは任意に置換されたアル キレン鎖であり、R5は−Het−C(R9)(R10)− であるが記載されている。これらの化合物は経口的に活 性なメタロプロテイナーゼ阻害剤であり、特に選択的な ゲラチナーゼ活性、長い作用時間を有し、ストロメリシ ン、コラゲナーゼ又はゲラチナーゼが役割を演じている 疾患や不調の予防又は治療、例えば腫瘍転移の進展を制 御するための癌の治療に使用することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(1)の化合物ならびにその塩、溶媒和物、水和物及びプロドラッグ: ここで、Rは−CONHOR6 〔ここでR6は水素原子又はアシル基である。)、カル ボキシル(−CO2H)、エステル化カルボキシル、−SR6又は−P(0)(X1R7)X2R8基 を表し、ここでX1とX2は同じでも異なっていてもよく、それぞれ酸素又は硫黄 原子であり、R7とR8は同じでも異なっていてもよく、それぞれ水素原子又は任 意に置換されたアルキル、アリール又はアラルキル基である; R1は水素原子又は任意に置換されたアルキル、アルケニル、アリール、アラル キル、ヘテロアラルキル又はヘテロアリールチオアルキル基を表し、 R2は−Z2(CH2m1−Ar基を表し、ここでArはアリール又はヘテロアリ ール基であり、Z1とZ2は同じでも異なっていてもよく、それぞれ単結合又はヘ テロ原子であり、そしてmはゼロ又は1から6までの整数である、ただしmがゼ ロであるときは、Z2は単結合であり、Z1はヘテロ原子である; R3は水素原子又はアルキル基を表し; R4は水素原子又はアルキル基を表し; R5は−C(R9)(R10)Het−R11基を表し、ここでR9とR10は同じでも 異なっていてもよく、それぞれ、一つ以上の−O−又は−S−原子又は−N(R12 )一基(ここでR12は水素原子又は任意に置換されたアルキル基である。)に より介入されていてもよい、任意に置換されたアルケニル又はアルキル基、又は 任意に置換されたシクロアルキル、シクロアルケニル、アリール又はへテロアリ ール基であるか、あるいはR9とR10はそれらが結合している炭素原子とともに 、一緒にリンクして任意に置換されたシクロアルキル又はシクロアルケニル基を 形成し;Hetは−O−、−S(O)p−〔ここでpはゼロ又は整数1 又は2である。〕又は−N(R12)−であり、R11は水素原子又は脂肪族、環脂 肪族、ヘテロ環脂肪族、芳香族又はヘテロ芳香族基であり; Xはアミノ(−NH2)、置換されたアミノ、ヒドロキシル又は置換されたヒドロ キシル基であるか、あるいはR5中のHet原子又は基にリンクして−X−Al k−R5−鎖を形成する、ここでXは−N(R12)−であり、Alkは任意に置 換されたアルキレン鎖であり、R5は−Het−C(R9)(R10)−である。 2. Rが−CONHOH基である請求項1記載の化合物。 3. R1、R3及びR4はそれぞれ水素原子である請求項1又は2記載の化合 物。 4. Arは任意に置換されたフェニル基である請求項1〜3のいずれかに記 載の化合物。 5. Z1とZ2はそれぞれ単結合であり、mは3の整数である請求項1〜4の いずれかに記載の化合物。 6. R9とR10はそれぞれメチル基である請求項1〜5のいずれかに記載の 化合物。 7. Hetは−S−原子である請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。 8. R11は水素原子又はメチル基である請求項1〜7のいずれかに記載の化 合物。 9. Xはアミノ(−NH2)又はN−メチルアミノ基である請求項1〜8のい ずれかに記載の化合物。 10. 〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェ ニル)プロピル〕スクシニル〕−L−〔S−(メチル)ペニシラミン〕N−メチ ルアミド; 〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プ ロピル〕スクシニル〕−L−〔S−(メチル)ペニシラミン〕アミド; 〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プ ロピル〕スクシニル〕−L−ペニシラミン アミド; {4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プ ロピル〕スクシニル}−L−〔S−(メチル)ペニシラミンスルホン〕−N−メ チルアミド: {4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プ ロピル〕スクシニル}−L−〔S−(メチル)ペニシラミンスルホキシド〕−N −メチルアミド;又は {4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−〔3−(4−クロロフェニル)プ ロピル〕スクシニル}−L−ペニシラミン−N−メチルアミド; ならびにそれらの塩、溶媒和物、水和物及びプロドラッグ。 11.請求項1〜10のいずれかに記載の化合物と製薬上の希釈剤、担体又は賦 形剤とを含む製薬組成物。 12.請求項1で定義した式(1)の化合物を調製する方法であって、 a)式(2)の酸又はその活性誘導体 を式(3)のアミン とカップリングさせた後、保護基を除去するか;あるいは b)式(1)の化合物を別の式(1)の化合物に内部変換すること、を含んでな る上記方法。
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