JPH0849598A - 係合部材を備えた金属積層形ガスケット - Google Patents
係合部材を備えた金属積層形ガスケットInfo
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- JPH0849598A JPH0849598A JP7167688A JP16768895A JPH0849598A JP H0849598 A JPH0849598 A JP H0849598A JP 7167688 A JP7167688 A JP 7167688A JP 16768895 A JP16768895 A JP 16768895A JP H0849598 A JPH0849598 A JP H0849598A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課 題】 エンジン部材が組み立てライン上で移動さ
れたとしても、ガスケットが偶発的にエンジン部材から
離脱することはない金属積層形ガスケットを提供するこ
と。 【解決手段】 第1、第2金属板A12、A11を積層
し、第1板は、エンジン構成部材の係合突起Kを収容す
る第1穴A12aと、この第1穴の周囲を形成するよう
に交互に配置された複数の第1係合部A12bと第1非
係合部A12cとを有し、第1係合部は係合突起の径よ
り小さい径の第一想像穴を形成する第1湾曲内部縁A1
2dを有し、第2板は第1穴に対応し且つ第1穴上に配
置された第2穴とこの第2穴は交互に配置された複数の
第2係合部A11bと第2非係合部A11cとを有し、
この第2係合部は、係合突起Kの径より小さい径の第2
想像穴を形成する第1湾曲内部縁を有し、ガスケットが
エンジン部材上に配置された時、第1、第2係合部は係
合突起にしっかりと係合する。
れたとしても、ガスケットが偶発的にエンジン部材から
離脱することはない金属積層形ガスケットを提供するこ
と。 【解決手段】 第1、第2金属板A12、A11を積層
し、第1板は、エンジン構成部材の係合突起Kを収容す
る第1穴A12aと、この第1穴の周囲を形成するよう
に交互に配置された複数の第1係合部A12bと第1非
係合部A12cとを有し、第1係合部は係合突起の径よ
り小さい径の第一想像穴を形成する第1湾曲内部縁A1
2dを有し、第2板は第1穴に対応し且つ第1穴上に配
置された第2穴とこの第2穴は交互に配置された複数の
第2係合部A11bと第2非係合部A11cとを有し、
この第2係合部は、係合突起Kの径より小さい径の第2
想像穴を形成する第1湾曲内部縁を有し、ガスケットが
エンジン部材上に配置された時、第1、第2係合部は係
合突起にしっかりと係合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドエルピン等の係
合装置を備えた内燃機関用金属積層形ガスケットに関す
る。
合装置を備えた内燃機関用金属積層形ガスケットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】エンジン本体部分はシリンダーブロック
とシリンダーヘッド等のエンジン構成部材で構成され、
そしてシリンダーブロックとシリンダーヘッドとの間に
ガスケットを介してシール状態でボルト締めして組立ら
れている。エンジンの製造工程において、シリンダーブ
ック上にシリンダーヘッドを載せて組立てる作業の時に
は、シリンダーブックを床やプラットホーム上に置き、
このシリンダーブックの上にガスケットを配置してい
る。
とシリンダーヘッド等のエンジン構成部材で構成され、
そしてシリンダーブロックとシリンダーヘッドとの間に
ガスケットを介してシール状態でボルト締めして組立ら
れている。エンジンの製造工程において、シリンダーブ
ック上にシリンダーヘッドを載せて組立てる作業の時に
は、シリンダーブックを床やプラットホーム上に置き、
このシリンダーブックの上にガスケットを配置してい
る。
【0003】そしてこのシリンダーブロック上にガスケ
ットを配置した状態でシリンダーヘッドを載置するまで
間、このガスケットが所定の位置から移動したり、脱落
することを防止するためにシリンダーブック上にドエル
ピン(係合突出部)を設けており、このドエルピンにガ
スケットに開口したドエル穴を引掛けるようにしてい
る。次いで、シリンダーヘッドをガスケット上に配置
し、シリンダーヘッドとシリンダーブロックをボルトで
しっかりと締付けてエンジンを組立ている。
ットを配置した状態でシリンダーヘッドを載置するまで
間、このガスケットが所定の位置から移動したり、脱落
することを防止するためにシリンダーブック上にドエル
ピン(係合突出部)を設けており、このドエルピンにガ
スケットに開口したドエル穴を引掛けるようにしてい
る。次いで、シリンダーヘッドをガスケット上に配置
し、シリンダーヘッドとシリンダーブロックをボルトで
しっかりと締付けてエンジンを組立ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般には、シリンダー
ブロック上にガスケットを組立てる作業を容易にするた
めに、ガスケットのドエル穴の径又は大きさをドエルピ
ンの径より僅かに大きく作っている。従って、ガスケッ
トを接合面上に載せたシリンダーブロックが組立作業中
に振動したり傾斜したりすると、ガスケットはシリンダ
ーブロックから離脱することになる。
ブロック上にガスケットを組立てる作業を容易にするた
めに、ガスケットのドエル穴の径又は大きさをドエルピ
ンの径より僅かに大きく作っている。従って、ガスケッ
トを接合面上に載せたシリンダーブロックが組立作業中
に振動したり傾斜したりすると、ガスケットはシリンダ
ーブロックから離脱することになる。
【0005】特に、V型エンジンでは、シリンダーブロ
ックのガスケット取付け面は下方に傾斜しており、従っ
てガスケットがシリンダーブロックのガスケット取付け
面に配置された場合は、このシリンダーブロックから離
脱する恐れがある。同様に、エンジン構成部材にマニホ
ールドを取付けるためにシリンダヘッド側にマニホール
ドガスケットを配置する場合は、そのシリンダーヘッド
側に植立したボルトにマニホールドガスケットのボルト
穴を係合させてシリンダーヘッド上に配置している。
ックのガスケット取付け面は下方に傾斜しており、従っ
てガスケットがシリンダーブロックのガスケット取付け
面に配置された場合は、このシリンダーブロックから離
脱する恐れがある。同様に、エンジン構成部材にマニホ
ールドを取付けるためにシリンダヘッド側にマニホール
ドガスケットを配置する場合は、そのシリンダーヘッド
側に植立したボルトにマニホールドガスケットのボルト
穴を係合させてシリンダーヘッド上に配置している。
【0006】一方、エンジンの自動組立てラインにおい
て、エンジン構成部材は継続かつ連続して移動するが、
ある場合にはこのエンジン構成部材は組立てのために暫
くの間停止し、そして又移動する。このようなエンジン
自動組立ラインにおいては、各エンジン構成部材に一時
的に配置されているガスケットを点検するが、エンジン
構成部材、特にシリンダーブロック上にガスケットが配
置されていない場合にはガスケットを配置するのが面倒
であると云う問題がある。
て、エンジン構成部材は継続かつ連続して移動するが、
ある場合にはこのエンジン構成部材は組立てのために暫
くの間停止し、そして又移動する。このようなエンジン
自動組立ラインにおいては、各エンジン構成部材に一時
的に配置されているガスケットを点検するが、エンジン
構成部材、特にシリンダーブロック上にガスケットが配
置されていない場合にはガスケットを配置するのが面倒
であると云う問題がある。
【0007】このような問題を解決するために、米国特
許第5,083,801、5,095,867、5,0
96,325、5,154,529及び5,259,6
24号等が提案されている。米国特許第5,095,8
67、5,096,325、5,154,529号に於
いては、特別なドエルピンの使用が必要となる。一方、
米国特許第5,083,801、5,259,624号
では、特別なドエルピンを使用する必要はないが、ガス
ケットが強く震動されると、このガスケットはドエルピ
ン又はボルトから依然として離脱する恐れがあると云う
問題がある。
許第5,083,801、5,095,867、5,0
96,325、5,154,529及び5,259,6
24号等が提案されている。米国特許第5,095,8
67、5,096,325、5,154,529号に於
いては、特別なドエルピンの使用が必要となる。一方、
米国特許第5,083,801、5,259,624号
では、特別なドエルピンを使用する必要はないが、ガス
ケットが強く震動されると、このガスケットはドエルピ
ン又はボルトから依然として離脱する恐れがあると云う
問題がある。
【0008】従って、本発明の一つの目的は、たとえガ
スケットが強く振動してもエンジン構成部材から偶発的
に離脱することを防止する係合手段を備えた金属積層ガ
スケットを提供することにある。本発明の他の目的は上
記のような金属積層形ガスケットを提供することにあっ
て、このガスケットはガスケットの密封性に影響するこ
となく、エンジン構成部材に設置することができる金属
積層形ガスケットを提供するものである。
スケットが強く振動してもエンジン構成部材から偶発的
に離脱することを防止する係合手段を備えた金属積層ガ
スケットを提供することにある。本発明の他の目的は上
記のような金属積層形ガスケットを提供することにあっ
て、このガスケットはガスケットの密封性に影響するこ
となく、エンジン構成部材に設置することができる金属
積層形ガスケットを提供するものである。
【0009】本発明の更に別の目的は、上記のような金
属積層形ガスケットを提供することによって容易かつ経
済的に生産される金属積層形ガスケットを提供すること
にある。 本発明の他の目的及び利点は本発明の以下の
説明より明らかになるであろう。
属積層形ガスケットを提供することによって容易かつ経
済的に生産される金属積層形ガスケットを提供すること
にある。 本発明の他の目的及び利点は本発明の以下の
説明より明らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る金属積層形
ガスケットは、基本的には、第1金属板(下板A12、B
12、C12、D12) 、第2金属板(中板A11、B11、C1
1、D11)を重ね、これを接続して形成されたものであ
る。第1板(下板A12、B12、C12、D12) は、エンジ
ン構成部材(J)の係合突起(ドエル、ドエルピンKや
ボルト等)を内部に収容する少なくとも一つの第1穴
(A12a、B12a、C12a、D12a)と、この第1穴の
周縁を形成するように交互に配置された複数の第1係合
部(A12b、B12b、C12b、D12b)と第1非係合部
(A12c、B12c、C12c、D12c)とを有している。
ガスケットは、基本的には、第1金属板(下板A12、B
12、C12、D12) 、第2金属板(中板A11、B11、C1
1、D11)を重ね、これを接続して形成されたものであ
る。第1板(下板A12、B12、C12、D12) は、エンジ
ン構成部材(J)の係合突起(ドエル、ドエルピンKや
ボルト等)を内部に収容する少なくとも一つの第1穴
(A12a、B12a、C12a、D12a)と、この第1穴の
周縁を形成するように交互に配置された複数の第1係合
部(A12b、B12b、C12b、D12b)と第1非係合部
(A12c、B12c、C12c、D12c)とを有している。
【0011】そして第1係合部(A12b、B12b、C12
b、D12b)は係合突起の径より小さい径の第1想像穴
を形成する第一湾曲内部縁(A12d、B12d、C12d、
D12d)を有している。また、第1非係合部(A12c、
B12c、C12c、D12c)は係合突起より大きく形成さ
れている。第2板(中板A11、B11、C11、D11) は第
一板(下板A12、B12、C12、D12) の上に配置され
る。
b、D12b)は係合突起の径より小さい径の第1想像穴
を形成する第一湾曲内部縁(A12d、B12d、C12d、
D12d)を有している。また、第1非係合部(A12c、
B12c、C12c、D12c)は係合突起より大きく形成さ
れている。第2板(中板A11、B11、C11、D11) は第
一板(下板A12、B12、C12、D12) の上に配置され
る。
【0012】この第2板(中板A11、B11、C11、D1
1) は、第1穴(A12a、B12a、C12a、D12a)に
対応し、且つ第1穴の上に位置する少なくとも一つの第
2穴(A11a、B11a、C11a、D11a)と、この第2
穴を形成するように、交互に配置された複数の第2係合
部(A11b、B11b、C11b、D11b)と第2非係合部
(A11c、B11c、C11c、D11c)とを有している。
1) は、第1穴(A12a、B12a、C12a、D12a)に
対応し、且つ第1穴の上に位置する少なくとも一つの第
2穴(A11a、B11a、C11a、D11a)と、この第2
穴を形成するように、交互に配置された複数の第2係合
部(A11b、B11b、C11b、D11b)と第2非係合部
(A11c、B11c、C11c、D11c)とを有している。
【0013】第2係合部(A11c、B11c、C11c、D
11c)は係合突起の径より小さい径の第2想像穴を形成
するように、第二湾曲内部縁(A11d、B11d、C11
d、D11d)を有している。そしてこの第2非係合部
(A11c、B11c、C11c、D11c)は係合突起より大
きく形成されている。第1板(下板A12、B12、C12、
D12)と第2板(中板A11、B11、C11、D11) が組み
立てられる時、第1係合部(A12b、B12b、C12b、
D12b)と第2係合部(A11b、B11b、C11b、D11
b)とは、相互に完全に重ならないよう配置される。
11c)は係合突起の径より小さい径の第2想像穴を形成
するように、第二湾曲内部縁(A11d、B11d、C11
d、D11d)を有している。そしてこの第2非係合部
(A11c、B11c、C11c、D11c)は係合突起より大
きく形成されている。第1板(下板A12、B12、C12、
D12)と第2板(中板A11、B11、C11、D11) が組み
立てられる時、第1係合部(A12b、B12b、C12b、
D12b)と第2係合部(A11b、B11b、C11b、D11
b)とは、相互に完全に重ならないよう配置される。
【0014】つまり、第1係合部(A12b、B12b、C
12b、D12b)と、これの上面に形成される第2係合部
(A11b、B11b、C11b、D11b)とは、部分的に相
互に重なるか、又は完全には重ならないように配置す
る。ガスケット(A、B、C、D)をエンジン構成部材
上に載置し、そしてエンジン部材に押圧すると、第1係
合部(A12b、B12b、C12b、D12b)と第2係合部
(A11b、B11b、C11b、D11b)はドエルピン等の
係合突起を押圧して変形した状態で係合してガスケット
が係合突起から離脱するのを防止する。
12b、D12b)と、これの上面に形成される第2係合部
(A11b、B11b、C11b、D11b)とは、部分的に相
互に重なるか、又は完全には重ならないように配置す
る。ガスケット(A、B、C、D)をエンジン構成部材
上に載置し、そしてエンジン部材に押圧すると、第1係
合部(A12b、B12b、C12b、D12b)と第2係合部
(A11b、B11b、C11b、D11b)はドエルピン等の
係合突起を押圧して変形した状態で係合してガスケット
が係合突起から離脱するのを防止する。
【0015】本発明において、第1湾曲内部縁(A12
d、B12d、C12d、D12d)と第2湾曲内部縁(A11
d、B11d、C11d、D11d)は係合突起と同心的に形
成されており、且つ、一般的には全体的に、しかし、完
全にではなく、係合突起を囲むように配置される。従っ
て、ガスケット(A、B、C、D)は係合突起と整然と
係合され、且つエンジン構成部材上に正確に配置され
る。この場合、第1湾曲内部縁(A12d、B12d、C12
d、D12d)と第2湾曲内部縁(A11d、B11d、C11
d、D11d)は係合突起に係合してしっかりと保持す
る。
d、B12d、C12d、D12d)と第2湾曲内部縁(A11
d、B11d、C11d、D11d)は係合突起と同心的に形
成されており、且つ、一般的には全体的に、しかし、完
全にではなく、係合突起を囲むように配置される。従っ
て、ガスケット(A、B、C、D)は係合突起と整然と
係合され、且つエンジン構成部材上に正確に配置され
る。この場合、第1湾曲内部縁(A12d、B12d、C12
d、D12d)と第2湾曲内部縁(A11d、B11d、C11
d、D11d)は係合突起に係合してしっかりと保持す
る。
【0016】2つの隣接する第1係合部(A12b、B12
b、C12b、D12b)間に形成されている第1非係合部
(A12c、B12c、C12c、D12c)の長さは、第1係
合部(A12b、B12b、C12b、D12b)の第1湾曲縁
(A12d、B12d、C12d、D12d)の長さより大き
く、且つ2つの隣接する第2係合部(A11b、B11b、
C11b、D11b)の間の第2非係合部(A11c、B11
c、C11c、D11c)の長さは第2係合部(A11b、B
11b、C11b、D11b)の第2湾曲内部縁(A11d、B
11d、C11d、D11d)の長さより大きい。
b、C12b、D12b)間に形成されている第1非係合部
(A12c、B12c、C12c、D12c)の長さは、第1係
合部(A12b、B12b、C12b、D12b)の第1湾曲縁
(A12d、B12d、C12d、D12d)の長さより大き
く、且つ2つの隣接する第2係合部(A11b、B11b、
C11b、D11b)の間の第2非係合部(A11c、B11
c、C11c、D11c)の長さは第2係合部(A11b、B
11b、C11b、D11b)の第2湾曲内部縁(A11d、B
11d、C11d、D11d)の長さより大きい。
【0017】実際のガスケットの製造工程において、第
1板に形成された第1想像穴と第2板に形成された第2
想像穴の径は違っていても良い。又、第1湾曲内部縁の
長さは、第2湾曲内部縁の長さと違っていても良い。そ
のため、第1係合部と第2係合部の保持力を変え、且つ
調節することができる。相互に離れて配置された2つの
係合突起がエンジン構成部材上に形成される場合、ガス
ケットはエンジン構成部材上の所定の位置に確実に配置
される。そしてこのガスケットの位置はドエルピン等の
係合突起によって定められる。
1板に形成された第1想像穴と第2板に形成された第2
想像穴の径は違っていても良い。又、第1湾曲内部縁の
長さは、第2湾曲内部縁の長さと違っていても良い。そ
のため、第1係合部と第2係合部の保持力を変え、且つ
調節することができる。相互に離れて配置された2つの
係合突起がエンジン構成部材上に形成される場合、ガス
ケットはエンジン構成部材上の所定の位置に確実に配置
される。そしてこのガスケットの位置はドエルピン等の
係合突起によって定められる。
【0018】第1板(下板)と、第二板(中板)は、溶
接又は第1板と、第2板を部分的にカバーするグロメッ
トのような従来の接続方法によって接続しても良い。本
発明のガスケットにおいて、1枚又はそれ以上の板を第
1板の下、又は第2板の上に設置して3枚、又はそれ以
上の複数枚の板からなる金属積層形ガスケットを形成し
ても良い。
接又は第1板と、第2板を部分的にカバーするグロメッ
トのような従来の接続方法によって接続しても良い。本
発明のガスケットにおいて、1枚又はそれ以上の板を第
1板の下、又は第2板の上に設置して3枚、又はそれ以
上の複数枚の板からなる金属積層形ガスケットを形成し
ても良い。
【0019】本発明に係る係合部材を備えた金属積層形
ガスケットは、エンジン構成部材のドエルピンやボルト
のような係合突起と容易、且つしっかりと係合する。従
って、ガスケットはエンジン構成部材上に適切、且つ脱
落しないような状態で不動に設置され、このガスケット
は偶発的にエンジン構成部材から離脱又は落下すること
がないので、エンジンの組立工程を効率的に行うことが
できる。
ガスケットは、エンジン構成部材のドエルピンやボルト
のような係合突起と容易、且つしっかりと係合する。従
って、ガスケットはエンジン構成部材上に適切、且つ脱
落しないような状態で不動に設置され、このガスケット
は偶発的にエンジン構成部材から離脱又は落下すること
がないので、エンジンの組立工程を効率的に行うことが
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の実施
例を説明する。図1〜4は、本発明の金属積層形ガスケ
ットの第一実施例Aを示している。ガスケットAは、シ
リンダーヘッドガスケットであり、従来のガスケットと
同様に複数のシリンダー穴Hc、水穴Hw、オイル穴Ho、ボ
ルト穴Hbそして位置決め部材又はドエル穴Hdを備えてい
る。
例を説明する。図1〜4は、本発明の金属積層形ガスケ
ットの第一実施例Aを示している。ガスケットAは、シ
リンダーヘッドガスケットであり、従来のガスケットと
同様に複数のシリンダー穴Hc、水穴Hw、オイル穴Ho、ボ
ルト穴Hbそして位置決め部材又はドエル穴Hdを備えてい
る。
【0021】本発明はこのシリンダヘッドガスケットA
におけるドエル穴Hdの構造を改良したものであって、他
の構造及び密封機構についての説明は省略する。従っ
て、如何なる構造及び密封機構を使用することができ
る。図4に示すように本発明の金属積層形ガスケットA
は、ドエルピンKを備えたシリンダーブロックJ上に配
置されるように設計されている。このドエルピンKは円
筒形をしており、且つシリンダーブロックJの上面から
上方に僅かに突出している。ボルト(図示せず)は、こ
のドエルピンKの穴を通ってシリンダーヘッド(図示せ
ず)をシリンダーブロックJ上に締付けるようにしてい
る。
におけるドエル穴Hdの構造を改良したものであって、他
の構造及び密封機構についての説明は省略する。従っ
て、如何なる構造及び密封機構を使用することができ
る。図4に示すように本発明の金属積層形ガスケットA
は、ドエルピンKを備えたシリンダーブロックJ上に配
置されるように設計されている。このドエルピンKは円
筒形をしており、且つシリンダーブロックJの上面から
上方に僅かに突出している。ボルト(図示せず)は、こ
のドエルピンKの穴を通ってシリンダーヘッド(図示せ
ず)をシリンダーブロックJ上に締付けるようにしてい
る。
【0022】ガスケットAは、上板A10、中板A11(第
2板)、下板A12(第1板)より成り、これ等の板は実
質的にエンジンの全領域に渡って伸びている。上板A10
は、ドエルピンKの径より大きい径の穴A10a を有して
いる。そして中板A11は上板A10の下に位置し、図2に
示すように4つの係合部又は突出部A11b と、4つの非
係合部又は凹部A11c によって周囲を形成される穴A11
a を持っている。
2板)、下板A12(第1板)より成り、これ等の板は実
質的にエンジンの全領域に渡って伸びている。上板A10
は、ドエルピンKの径より大きい径の穴A10a を有して
いる。そして中板A11は上板A10の下に位置し、図2に
示すように4つの係合部又は突出部A11b と、4つの非
係合部又は凹部A11c によって周囲を形成される穴A11
a を持っている。
【0023】中板11の係合部A11b をドエルピンKの径
より小さい想像穴を形成する湾曲内部縁A11d に形成し
ており、この湾曲内部縁A11dの長さは非係合部A11c
の長さ、つまり、係合部A11bと係合部A11b 間の長さ
より小さい。非係合部A11cは想像穴から外方に放射状
に延びて、そのため突出部A11b は突出してドエルピン
Kと係合するようになっており、穴A11aの内形線は花
のような形を形成している。
より小さい想像穴を形成する湾曲内部縁A11d に形成し
ており、この湾曲内部縁A11dの長さは非係合部A11c
の長さ、つまり、係合部A11bと係合部A11b 間の長さ
より小さい。非係合部A11cは想像穴から外方に放射状
に延びて、そのため突出部A11b は突出してドエルピン
Kと係合するようになっており、穴A11aの内形線は花
のような形を形成している。
【0024】下板A12(第1板)は中板A11(第2板)
の下に位置し、且つ中板A11と同様な構造に形成されて
いる。つまり、下板A12は、4つの係合又は突出部A12
b と4つの非係合又は凹部A12c とによって定められる
穴A12a を開口している。係合部A12b はドエルピンK
の径より小さい想像穴を形成する湾曲内部縁A12d を有
し、この湾曲内部縁A12d の係合部A12b と係合部A12
b 間の長さより小さい形成され、穴A12aの内形線は花
のような形をしている。
の下に位置し、且つ中板A11と同様な構造に形成されて
いる。つまり、下板A12は、4つの係合又は突出部A12
b と4つの非係合又は凹部A12c とによって定められる
穴A12a を開口している。係合部A12b はドエルピンK
の径より小さい想像穴を形成する湾曲内部縁A12d を有
し、この湾曲内部縁A12d の係合部A12b と係合部A12
b 間の長さより小さい形成され、穴A12aの内形線は花
のような形をしている。
【0025】ガスケットAにおいて、図2及び図3に示
すように中板A11と下板A12の想像穴は同じ径を有し、
かつ係合部A11b 、A12b と非係合部A11c 、A12c と
は同じ大きさを有するように形成されている。そして上
板A10と中板A11と下板A12が組み立てられる時、下板
A12の係合部A12b は中板A11の非係合部A11c の下に
配置され、係合部A11b 、A12b は相互に重ならない状
態になっている。
すように中板A11と下板A12の想像穴は同じ径を有し、
かつ係合部A11b 、A12b と非係合部A11c 、A12c と
は同じ大きさを有するように形成されている。そして上
板A10と中板A11と下板A12が組み立てられる時、下板
A12の係合部A12b は中板A11の非係合部A11c の下に
配置され、係合部A11b 、A12b は相互に重ならない状
態になっている。
【0026】組み立てられた状態で、上板A10と中板A
11と下板A12は点溶接(図示せず)で相互に接続されて
一体化されている。また、上板A10と下板A12を保持す
るためグロメット又はカバー部材を使用する場合には、
これらの板A10、A12を点溶接で接続する必要はない。
前記のように構成した金属積層形ガスケットAがシリン
ダーブロックJ上に設置される時、ガスケットAはシリ
ンダーブロックJ上に配置され、そのためドエルピンK
は穴A10a 、A11a 、A12a より構成されるドエル穴Hd
と一直線に並ぶことになる。
11と下板A12は点溶接(図示せず)で相互に接続されて
一体化されている。また、上板A10と下板A12を保持す
るためグロメット又はカバー部材を使用する場合には、
これらの板A10、A12を点溶接で接続する必要はない。
前記のように構成した金属積層形ガスケットAがシリン
ダーブロックJ上に設置される時、ガスケットAはシリ
ンダーブロックJ上に配置され、そのためドエルピンK
は穴A10a 、A11a 、A12a より構成されるドエル穴Hd
と一直線に並ぶことになる。
【0027】次いで、ガスケットAはシリンダーブロッ
クJに対して強く押圧すると、突出部A11b 、A12b は
上方に曲げられてドエルピンKがドエル穴Hdに容易に挿
入される。上板A10の穴A10a はドエルピンKの径より
大きいので、前記のようにガスケットAを押圧して係合
部A11b が曲げられた時、この係合部A11b は上板A10
の穴A10a の内側に部分的に位置するよう押し上げられ
る。前記中板A11の係合部A11b は上板A10の上面を超
えて突出せず、又、下板A12の突出部A12b は曲げられ
た状態で非係合部A11c 内に配置されることになる。
クJに対して強く押圧すると、突出部A11b 、A12b は
上方に曲げられてドエルピンKがドエル穴Hdに容易に挿
入される。上板A10の穴A10a はドエルピンKの径より
大きいので、前記のようにガスケットAを押圧して係合
部A11b が曲げられた時、この係合部A11b は上板A10
の穴A10a の内側に部分的に位置するよう押し上げられ
る。前記中板A11の係合部A11b は上板A10の上面を超
えて突出せず、又、下板A12の突出部A12b は曲げられ
た状態で非係合部A11c 内に配置されることになる。
【0028】ガスケットAにおいて、湾曲内部縁A11d
、A12d はドエルピンKと同心円的に形成され、且つ
周囲に小さな空間を形成するが、完全にドエルピンKを
囲むように配置される。前記のようにして係合部A11b
、A12b が押圧によって曲げられた状態でドエルピン
Kと係合する時、湾曲内部縁A11d 、A12d はドエルピ
ンKをしっかり保持するとともに、ガスケットAが抜け
る方向にはこのドエルピンKに噛合して抜けに対して抵
抗することができる。
、A12d はドエルピンKと同心円的に形成され、且つ
周囲に小さな空間を形成するが、完全にドエルピンKを
囲むように配置される。前記のようにして係合部A11b
、A12b が押圧によって曲げられた状態でドエルピン
Kと係合する時、湾曲内部縁A11d 、A12d はドエルピ
ンKをしっかり保持するとともに、ガスケットAが抜け
る方向にはこのドエルピンKに噛合して抜けに対して抵
抗することができる。
【0029】一般に、二つのドエルピンあるいは同様の
機能をする部材がシリンダーブロックJ上に形成され
る。このドエルピンKがガスケットのドエル穴Hd内に嵌
入されると、このガスケットAは不動になり、且つシリ
ンダーブロックJ上に確実に配置、固定されることにな
る。図5は本発明の金属積層形ガスケットの第二実施例
Bを示す。
機能をする部材がシリンダーブロックJ上に形成され
る。このドエルピンKがガスケットのドエル穴Hd内に嵌
入されると、このガスケットAは不動になり、且つシリ
ンダーブロックJ上に確実に配置、固定されることにな
る。図5は本発明の金属積層形ガスケットの第二実施例
Bを示す。
【0030】この金属積層形ガスケットBはシリンダー
ヘッドガスケットであり、且つ第1実施例のガスケット
A同様に、上板B10(図示せず)と、係合部B11b と非
係合部B11c を備えた中板B11(第2板)と、係合部B
12bと非係合部B12cを備えた下板B12(第1板)とよ
り形成される。しかしながら、ガスケットBに於いて
は、中板B11と下板B12の係合部と非係合部の大きさが
異なっている。つまり、中板B11の係合部B11bの大き
さは非係合部B11cの大きさより小さく形成されている
のに対して、下板B12の係合部B12bの大きさは非係合
部B12cの大きさと実質的に同じに形成されている。な
お、この実施例2のガスケットBのこれ以外の構造はガ
スケットAのそれ等と同じに形成されている。
ヘッドガスケットであり、且つ第1実施例のガスケット
A同様に、上板B10(図示せず)と、係合部B11b と非
係合部B11c を備えた中板B11(第2板)と、係合部B
12bと非係合部B12cを備えた下板B12(第1板)とよ
り形成される。しかしながら、ガスケットBに於いて
は、中板B11と下板B12の係合部と非係合部の大きさが
異なっている。つまり、中板B11の係合部B11bの大き
さは非係合部B11cの大きさより小さく形成されている
のに対して、下板B12の係合部B12bの大きさは非係合
部B12cの大きさと実質的に同じに形成されている。な
お、この実施例2のガスケットBのこれ以外の構造はガ
スケットAのそれ等と同じに形成されている。
【0031】このガスケットBにおいて、下板B12の係
合部B12bは中板B11の係合部B11bより大きいが、こ
のガスケットBは前記ガスケットAと同様に作用し、ガ
スケットBをシリンダーブロックJ上に載置し、これを
押圧してドエルピンKに対して前記係合部B12bとB11
bを係合させると、このガスケットBはシリンダーブロ
ックJから偶発的に離脱しない。
合部B12bは中板B11の係合部B11bより大きいが、こ
のガスケットBは前記ガスケットAと同様に作用し、ガ
スケットBをシリンダーブロックJ上に載置し、これを
押圧してドエルピンKに対して前記係合部B12bとB11
bを係合させると、このガスケットBはシリンダーブロ
ックJから偶発的に離脱しない。
【0032】図6は本発明の金属積層形ガスケットの第
三実施例Cを示す。このガスケットCもシリンダヘッド
ガスケットであり、且つ上板C10(図示せず)と、係合
部C11bと非係合部C11cを備えた中板C11と、係合部
C12bと非係合部C12cを備えた下板C12とより形成さ
れている。下板C12には6個の係合部と非係合部からな
る穴を形成している。そして中板C11の係合部C11bの
大きさは下板C12の係合部C12bの大きさと実質的に同
じであり、2つの係合部C12bは、中板B11の2つの非
係合部C11cの下に配置される。
三実施例Cを示す。このガスケットCもシリンダヘッド
ガスケットであり、且つ上板C10(図示せず)と、係合
部C11bと非係合部C11cを備えた中板C11と、係合部
C12bと非係合部C12cを備えた下板C12とより形成さ
れている。下板C12には6個の係合部と非係合部からな
る穴を形成している。そして中板C11の係合部C11bの
大きさは下板C12の係合部C12bの大きさと実質的に同
じであり、2つの係合部C12bは、中板B11の2つの非
係合部C11cの下に配置される。
【0033】このガスケットCにおいて、下板C12の係
合部C12bのあるものは中板C11の係合部C11bの或る
ものと部分的に重なことになるが、このガスケットCを
前記ガスケットA同様に作用することは云うまでもな
い。図7は本発明の金属積層形ガスケットの第4実施例
Dを示す。ガスケットDは上板D10(図示せず)、係合
部D11bと非係合部D11cを備えた中板D11と、係合部
D12bと非係合部D12cを備えた下板D12の3枚構成で
形成されている。
合部C12bのあるものは中板C11の係合部C11bの或る
ものと部分的に重なことになるが、このガスケットCを
前記ガスケットA同様に作用することは云うまでもな
い。図7は本発明の金属積層形ガスケットの第4実施例
Dを示す。ガスケットDは上板D10(図示せず)、係合
部D11bと非係合部D11cを備えた中板D11と、係合部
D12bと非係合部D12cを備えた下板D12の3枚構成で
形成されている。
【0034】このガスケットDにおいて、中板D11の係
合部D11bの湾曲部D11dを定める想像穴の大きさは、
ドエルピンKの径より小さいが、下板D12の係合部D12
dの想像穴の大きさより大きい。そしてこのガスケット
DがドエルピンKと係合する時、係合部D12bは僅かに
曲る。従って、中体D11と下板D12に形成した湾曲内部
縁D11d、D12dからドエルピンKに付与される力は異
なり、このガスケットDはドエルピンKとしっかり係合
する。
合部D11bの湾曲部D11dを定める想像穴の大きさは、
ドエルピンKの径より小さいが、下板D12の係合部D12
dの想像穴の大きさより大きい。そしてこのガスケット
DがドエルピンKと係合する時、係合部D12bは僅かに
曲る。従って、中体D11と下板D12に形成した湾曲内部
縁D11d、D12dからドエルピンKに付与される力は異
なり、このガスケットDはドエルピンKとしっかり係合
する。
【0035】前記実施例の金属積層形ガスケットB〜D
において、中板、下板の係合部の大きさ及び形状は異な
る。従って、係合部の曲げ力及び設置される時、エンジ
ン構成部材に設けたドエルピンないしは係合突起に付与
される力は異なる。これ等の構造は強さ、厚さ、質等に
おいて異なった板から中板及び下板が形成される場合、
特に有用である。係合部の望ましい大きさ又は形状はガ
スケットの要求に基づいて選択するのが良い。
において、中板、下板の係合部の大きさ及び形状は異な
る。従って、係合部の曲げ力及び設置される時、エンジ
ン構成部材に設けたドエルピンないしは係合突起に付与
される力は異なる。これ等の構造は強さ、厚さ、質等に
おいて異なった板から中板及び下板が形成される場合、
特に有用である。係合部の望ましい大きさ又は形状はガ
スケットの要求に基づいて選択するのが良い。
【0036】本発明の金属積層形ガスケットでは、2枚
の板はドエルピンあるいは係合突起と同心円で、且つド
エルピンあるいは係合突起の周囲を、おおよそ囲む湾曲
内部縁を持つ係合部を有している。ガスケットが係合突
起、つまり、ドエル又はボルトあるいはその他の係合突
起に押し付けられた時、係合部は僅かに曲がったガスケ
ットをエンジン構成部材にしっかりと係合させて固定す
ることができる。係合部はドエルピン又はボルトとしっ
かり係合するので、例えエンジン構成部材が組み立てラ
イン上で移動されたとしても、ガスケットが偶発的にエ
ンジン構成部材から離脱することはなく、効率的に組立
をすることができる。本発明の具体例を参照して、本発
明を説明してきたが、説明は例示的なものであり、本発
明は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるもの
である。
の板はドエルピンあるいは係合突起と同心円で、且つド
エルピンあるいは係合突起の周囲を、おおよそ囲む湾曲
内部縁を持つ係合部を有している。ガスケットが係合突
起、つまり、ドエル又はボルトあるいはその他の係合突
起に押し付けられた時、係合部は僅かに曲がったガスケ
ットをエンジン構成部材にしっかりと係合させて固定す
ることができる。係合部はドエルピン又はボルトとしっ
かり係合するので、例えエンジン構成部材が組み立てラ
イン上で移動されたとしても、ガスケットが偶発的にエ
ンジン構成部材から離脱することはなく、効率的に組立
をすることができる。本発明の具体例を参照して、本発
明を説明してきたが、説明は例示的なものであり、本発
明は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるもの
である。
【0037】
【発明の効果】本発明の金属積層形ガスケットでは、2
枚の金属板はドエルピン等のエンジン構成部材に設けた
係合突起と同心円で、且つドエルピンをほぼ囲むように
配置した湾曲内部縁を有する係合部を持っている。この
ように構成した金属積層形ガスケットが係合突起、つま
り、ドエル又はボルトに押し付けられた時、前記係合部
は曲がり、ガスケットをエンジン構成部材にしっかりと
係合させる。係合部はドエル又はボルトとしっかり係合
するので、例えエンジン部材が組み立てライン上で移動
されたとしても、ガスケットが偶発的にエンジン部材か
ら離脱することはない。本発明の具体例を参照して、本
発明を説明してきたが、説明は例示的なものであり、本
発明は添付の特許請求の範囲に依ってのみ限定される。
枚の金属板はドエルピン等のエンジン構成部材に設けた
係合突起と同心円で、且つドエルピンをほぼ囲むように
配置した湾曲内部縁を有する係合部を持っている。この
ように構成した金属積層形ガスケットが係合突起、つま
り、ドエル又はボルトに押し付けられた時、前記係合部
は曲がり、ガスケットをエンジン構成部材にしっかりと
係合させる。係合部はドエル又はボルトとしっかり係合
するので、例えエンジン部材が組み立てライン上で移動
されたとしても、ガスケットが偶発的にエンジン部材か
ら離脱することはない。本発明の具体例を参照して、本
発明を説明してきたが、説明は例示的なものであり、本
発明は添付の特許請求の範囲に依ってのみ限定される。
【図1】図1は、本発明のシリンダーヘッドガスケット
の第一実施例の一部を示す平面図である。
の第一実施例の一部を示す平面図である。
【図2】図2は、本発明のガスケットのドエル穴の拡大
斜視図である。
斜視図である。
【図3】図3は、本発明の第一実施例のドエル穴を示す
平面図である。
平面図である。
【図4】図4は、シリンダーブロック上に設置したガス
ケットを示す図2の3−3線に沿って取った断面図であ
る。
ケットを示す図2の3−3線に沿って取った断面図であ
る。
【図5】図5は、本発明の第二実施例のドエル穴を示す
拡大平面図である。
拡大平面図である。
【図6】図6は、本発明の第三実施例のドエル穴を示す
拡大平面図である。
拡大平面図である。
【図7】図7は、本発明の第四実施例のドエル穴を示す
拡大平面図である。
拡大平面図である。
A11:中板、第2板 A11a:第2穴 A11b:第
2係合部 A11c:第2非係合部 A11d:第2湾曲内部縁 A12:下板、第1板 A12a:第1穴 A12b:第
1係合部 A12c:第2非係合部 A12d:第1湾曲内部縁 K:ドエルピン、係合突起
2係合部 A11c:第2非係合部 A11d:第2湾曲内部縁 A12:下板、第1板 A12a:第1穴 A12b:第
1係合部 A12c:第2非係合部 A12d:第1湾曲内部縁 K:ドエルピン、係合突起
Claims (3)
- 【請求項1】 第1金属板と第2金属板を重ね、これら
を接続して形成する金属積層形ガスケットであって、 前記第1板は、エンジン構成部材の係合突起を内部に収
容する少なくとも1つの第1穴を有し、この第1穴は交
互に配置された複数の第1係合部と第1非係合部で形成
され、この第1係合部は前記係合突起の径より小さい径
の第1想像穴を形成する第1湾曲内部縁を持ち、そして
第1非係合部は係合突起より大きく形成されており、 更に第2板は第1板上に配置され、この第2板は前記第
1穴に対応し、且つ第1穴上に位置する少なくとも1つ
の第2穴を有しており、この第2穴は交互に配置された
複数の第2係合部と第2非係合部で形成され、前記第2
係合部は係合突起の径より小さい径の第2想像穴を形成
するように第2湾曲内部縁を有しており、更に第2非係
合部は係合突起より大きく形成されている係合部材を備
えた金属積層形ガスケット。 - 【請求項2】 第1穴を形成する第1湾曲内部縁と、第
2穴を形成する第2湾曲内部縁とは係合突起と同心的に
形成されており、全体として完全ではないが、前記係合
突起を囲む円を形成しており、エンジン構成部材にガス
ケットが配置された時、前記第1湾曲内部縁と第2湾曲
内部縁とは係合突起をしっかりと保持するように構成さ
れている請求項1記載の金属積層形ガスケット。 - 【請求項3】 2つの隣接する第1係合部の間の第1非
係合部の長さは、第1係合部の第1湾曲内部縁の長さよ
り大きく、且つ2つの隣接する第2係合部間の第2係合
部の長さは第2係合部の第2湾曲内部縁の長さより大き
く形成されている請求項1記載の金属積層形ガスケッ
ト。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/270649 | 1994-07-05 | ||
US08/270,649 US5513855A (en) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | Metal laminate gasket with engaging device having curved edges |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0849598A true JPH0849598A (ja) | 1996-02-20 |
JP3260594B2 JP3260594B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=23032215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16768895A Expired - Fee Related JP3260594B2 (ja) | 1994-07-05 | 1995-07-03 | 係合部材を備えた金属積層形ガスケット |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5513855A (ja) |
EP (1) | EP0691490B1 (ja) |
JP (1) | JP3260594B2 (ja) |
KR (1) | KR100220450B1 (ja) |
DE (1) | DE69516050T2 (ja) |
ES (1) | ES2143584T3 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11141535B2 (en) | 2017-08-31 | 2021-10-12 | Bayer Healthcare Llc | Fluid path impedance assessment for improving fluid delivery performance |
US11278853B2 (en) | 2013-03-13 | 2022-03-22 | Bayer Healthcare Llc | Method for controlling fluid accuracy and backflow compensation |
US11478581B2 (en) | 2017-08-31 | 2022-10-25 | Bayer Healthcare Llc | Fluid injector system volume compensation system and method |
US11598664B2 (en) | 2017-08-31 | 2023-03-07 | Bayer Healthcare Llc | Injector pressure calibration system and method |
US11672902B2 (en) | 2016-03-03 | 2023-06-13 | Bayer Healthcare Llc | System and method for improved fluid delivery in multi-fluid injector systems |
US11712552B2 (en) | 2020-02-28 | 2023-08-01 | Bayer Healthcare Llc | Fluid mixing set |
US11779702B2 (en) | 2017-08-31 | 2023-10-10 | Bayer Healthcare Llc | Method for dynamic pressure control in a fluid injector system |
US11786652B2 (en) | 2017-08-31 | 2023-10-17 | Bayer Healthcare Llc | System and method for drive member position and fluid injector system mechanical calibration |
US11839751B2 (en) | 2020-06-18 | 2023-12-12 | Bayer Healthcare Llc | In-line air bubble suspension apparatus for angiography injector fluid paths |
US11938093B2 (en) | 2020-02-21 | 2024-03-26 | Bayer Healthcare Llc | Fluid path connectors for medical fluid delivery |
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