JPH0849452A - プッシュプルドア装置 - Google Patents

プッシュプルドア装置

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Publication number
JPH0849452A
JPH0849452A JP6183836A JP18383694A JPH0849452A JP H0849452 A JPH0849452 A JP H0849452A JP 6183836 A JP6183836 A JP 6183836A JP 18383694 A JP18383694 A JP 18383694A JP H0849452 A JPH0849452 A JP H0849452A
Authority
JP
Japan
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push
pull
door
striker
knob
Prior art date
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Pending
Application number
JP6183836A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Yano
稔 矢野
Yoshio Kaneko
芳男 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Nifco Inc
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Nifco Inc
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Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd, Nifco Inc filed Critical Misawa Homes Co Ltd
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Publication of JPH0849452A publication Critical patent/JPH0849452A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プッシュノブ500あるいはプルノブ600
の小型化及びデザインの自由度の向上を図る。 【構成】 作動部300と、この作動部300の両側に
ドア100を介して位置させるプッシュノブ500とプ
ルノブ600とから形成されたプッシュプルドア装置で
あって、プッシュノブ500とプルノブ600との間を
進退棒で連結し、この進退棒の一部に突出部を設けると
共に、作動部300に、カムスプリング410によって
ストライカー200を外部に押圧すると共に、進退棒の
移動に伴う突出部の移動によって反ストライカー200
側に移動してストライカー200を後退させる移動カム
400を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はプッシュプルドア装
置、更に詳しくはドアの厚さ面に埋め込み固定する作動
部と、この作動部の両側にドアを介して位置させるプッ
シュノブとプルノブとから形成されたプッシュプルドア
装置であって、特にプッシュノブとプルノブとの間を進
退棒で連結し、この進退棒の進退のみによってドアを開
閉自在としたプッシュプルドア装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ドアには種々の錠が設けられ
ている。このような錠として、最も広く用いられている
のは、円筒錠を用いたものであった。このような円筒錠
を用いたものは、通常球形のノブを有し、このノブを手
で握って回転させることによって、円筒錠に設けられた
ストライカーの進退を行うものであった。
【0003】また場合によっては、球形のノブの代わり
に、レバーハンドルを用い、このレバーハンドルの操作
によって、箱空錠に設けられたストライカーの進退を行
うものもあった。ただいずれの場合についても、ノブあ
るいはレバーハンドルの操作に伴なう回転運動をストラ
イカーの進退としての直線運動に変換して、円筒錠ある
いは箱空錠を操作して、錠の開閉を行うものであった。
【0004】一方近年、一方方向にのみ開閉する片開き
ドアにおいては、ドアを開くために引く方向にプルノブ
を設け、押す方向にプッシュノブを設けた、いわゆるプ
ッシュプルドア装置が用いられることがあった。このプ
ッシュプルドア装置は、プッシュノブあるいはプルノブ
の操作による直線運動を、ストライカーの進退としての
直線運動に変換して、錠の開閉を行うものであった。
【0005】ただここで、プッシュノブあるいはプルノ
ブの操作による直線運動方向はドアの表面方向への運動
であるのに対して、ストライカーの進退としての直線運
動方向はドアの側面への運動であることから、両直線運
動は、直交する方向の運動となっている。このような従
来のプッシュプルドア装置としては、ストライカーが外
部に突出するようにしてドアの厚さ面に埋め込み固定す
るストライカー進退部と、このストライカー進退部の両
側にドアを介して位置させるプッシュノブとプルノブと
から形成されていた。なおここで、このストライカー進
退部にはスプリングが設けられ、ストライカーを外部に
押圧しているものである。
【0006】またここで、プッシュノブあるいはプルノ
ブ内部には、ストライカー進退部のストライカーを進退
させるための進退機構が組み込まれていた。具体的に
は、プッシュノブを押し込んだり、あるいはプルノブを
引出したりすることによって、プッシュノブあるいはプ
ルノブ内部の進退機構が作動して、ストライカー進退部
のストライカーをスプリングの押圧力に抗して内部に押
し込み、その結果ドアが開けられるようになっているも
のである。
【0007】更に、このようなプッシュプルドア装置に
あっては、プッシュノブあるいはプルノブを操作する際
に、押し込んだり引き出したりするものの、このように
押し込んだり引き出したりした後に、プッシュノブある
いはプルノブを原点に復帰させるための復帰機構が必要
とされるが、この復帰機構もプッシュノブあるいはプル
ノブ内部に設けていた。
【0008】このような従来のプッシュプルドア装置に
あっては、ストライカー進退部からストライカーを出没
させるための進退機構も、更にはプッシュノブあるいは
プルノブを原点に復帰させるための復帰機構も、共にプ
ッシュノブあるいはプルノブ内部に組み込まれていたの
で、勢いプッシュノブあるいはプルノブのデザインに自
由度がなく、かつ大型化することとなっていた。
【0009】なおこれ以外の先行技術は、 プッシュプル*扉+E05B1/06 の検索式で特許及び実用新案の公開公報のパトリス調査
を行ったものの、同一または類似の技術は発見されなか
った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明のうち
請求項1記載の発明は、プッシュノブとプルノブとの間
を進退棒で連結し、この進退棒の移動によってストライ
カーを作動させるように形成することで、ストライカー
を出没させるための進退機構をプッシュノブあるいはプ
ルノブ内部に設けなくてもたりるようにして、プッシュ
ノブあるいはプルノブの小型化及びデザインの自由度の
向上を図ったプッシュプルドア装置を提供することを目
的としたものである。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
発明の目的に加えて、プッシュノブあるいはプルノブの
操作が、ストライカーの完全な後退位置まで行わなくて
もドアの開放が行えるようなプッシュプルドア装置を提
供することを目的としたものである。また請求項3記載
の発明は、請求項1または2に記載の発明の目的に加え
て、プッシュノブあるいはプルノブを原点に復帰させる
ための復帰機構を単純な構成にすることで、プッシュノ
ブあるいはプルノブの小型化及びデザインの自由度の向
上を図ったプッシュプルドア装置を提供することを目的
としたものである。
【0012】また請求項4記載の発明は、請求項1、2
または3に記載の発明の目的に加えて、ストライカーを
単純な構成で確実に進退させるプッシュプルドア装置を
提供することを目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、ストラ
イカー(200)が外部に突出するようにしてドア(100)の厚
さ面に埋め込み固定する作動部(300)と、この作動部(30
0)の両側にドア(100)を介して位置させるプッシュノブ
(500)とプルノブ(600)とから形成されたプッシュプルド
ア装置であって、プッシュノブ(500)とプルノブ(600)と
の間を進退棒で連結し、この進退棒の一部に突出部を設
けると共に、作動部(300)に、カムスプリング(410)によ
ってストライカー(200)を外部に押圧すると共に、進退
棒の移動に伴う突出部の移動によって反ストライカー(2
00)側に移動してストライカー(200)を後退させる移動カ
ム(400)を設けたことを特徴とする。
【0014】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明の構成に加えて、ドア(100)を一方方向のみに解
放するドア(100)として形成すると共に、ストライカー
(200)と移動カム(400)とを別体として形成し、ストライ
カー(200)の作動部(300)からの突出部分である先端部(2
10)を、ドア(100)を設ける縦枠(810)の反戸当たり(800)
側をドア(100)表面にほぼ平行に形成し、戸当たり(800)
側を反戸当たり(800)側先端から作動部(300)方向に傾斜
した傾斜面(212)とすることで横断面形状が直角三角状
となるように形成し、更にストライカー(200)の奥側
に、縦凸部(222)を設けると共に、移動カム(400)の手前
側にストライカー(200)の縦凸部(222)に対応する縦凹部
(450)を設けたことを特徴とする。
【0015】また請求項3記載の発明は、請求項1また
は2記載の発明の構成に加えて、プルノブ(600)及びプ
ッシュノブ(500)を、ドア(100)にはさんで相互に固定す
るプルホルダー(620)及びプッシュホルダー(520)と、進
退棒を介して相互に固定され、プルホルダー(620)及び
プッシュホルダー(520)に案内されて進退するプルレバ
ー(610)及びプッシュレバー(510)とから形成し、プルホ
ルダー(620)とプルレバー(610)あるいはプッシュホルダ
ー(520)とプッシュレバー(510)の間に、プルレバー(61
0)あるいはプッシュレバー(510)の操作が終了した時
に、プルレバー(610)あるいはプッシュレバー(510)を原
点に復帰させる復帰スプリング(680)を設けたことを特
徴とする。
【0016】また請求項4記載の発明は、請求項1、2
または3記載の発明の構成に加えて、作動部(300)の内
部に、作動部(300)を上下方向に3分割するプレート状
のカムガイド(370)を2枚位置させ、この2枚のカムガ
イド(370)間に移動カム(400)を移動自在に位置させたこ
とを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明では、ストライカー(200)
の移動を、プッシュノブ(500)とプルノブ(600)との間を
進退棒で連結し、この進退棒の一部に突出部を設けると
共に、作動部(300)に、カムスプリング(410)によってス
トライカー(200)を外部に押圧すると共に、進退棒の移
動に伴う突出部の移動によって反ストライカー(200)側
に移動してストライカー(200)を後退させる移動カム(40
0)とを設けて行っている。
【0018】したがって、プッシュノブ(500)あるいは
プルノブ(600)に大きな細工をすることなくストライカ
ー(200)の後退が行えることとなり、プッシュノブ(500)
及びプルノブ(600)を小型化できるものである。更に、
請求項2記載の発明は、ストライカー(200)と移動カム
(400)とを別体として形成し、更にストライカー(200)の
奥側に、縦凸部(222)を設けると共に、移動カム(400)の
前側にストライカー(200)の縦凸部(222)に対応する縦凹
部(450)を設けてある。
【0019】したがって、移動カム(400)が反ストライ
カー(200)側に移動すると、ストライカー(200)の縦凸部
(222)と移動カム(400)の縦凹部(450)との係合が外れる
こととなる。その結果、ドア(100)を開ける方向に作用
するプッシュノブ(500)あるいはプルノブ(600)を押し込
んだり引き出したりする負荷によって、移動カム(400)
との係合が解かれたストライカー(200)のみが押され、
ドア(100)が開くこととなる。
【0020】すなわち、プッシュノブ(500)あるいはプ
ルノブ(600)の操作が、ストライカー(200)の完全な後退
位置まで行われなくてもドア(100)の開放が行えるもの
である。更に請求項3記載の発明では、プルノブ(600)
及びプッシュノブ(500)を、ドア(100)にはさんで相互に
固定するプルホルダー(620)及びプッシュホルダー(520)
と、進退棒を介して相互に固定され、プルホルダー(62
0)及びプッシュホルダー(520)に案内されて進退するプ
ルレバー(610)及びプッシュレバー(510)とから形成して
ある。その上で、プルホルダー(620)とプルレバー(610)
あるいはプッシュホルダー(520)とプッシュレバー(510)
の間に、プルレバー(610)あるいはプッシュレバー(510)
の操作が終了した時に、プルレバー(610)あるいはプッ
シュレバー(510)を原点に復帰させる復帰スプリング(68
0)を設けたものである。
【0021】したがって、押し込んだり引き出したりす
るプッシュノブ(500)あるいはプルノブ(600)の原点復帰
が容易に行えることとなる。また請求項4記載の発明で
は、作動部(300)の内部に、作動部(300)を上下方向に3
分割するプレート状のカムガイド(370)を2枚位置さ
せ、この2枚のプレート間で移動カム(400)を移動自在
に位置させたものである。
【0022】したがって移動カム(400)の移動がスムー
スであり、ストライカー(200)を単純な構成で確実に進
退させることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図示例と共に説明
する。図1は本発明にかかわるプッシュプルドア装置の
正面図、図2は同側面図である。図3は本発明にかかわ
るプッシュプルドア装置においてプルノブ及びプッシュ
ノブが見えるような縦断面図、図4はストライカーが見
えるような縦断面図、図5は横断面図である。更に図6
及び図7はストライカーの移動状態を説明するための横
断面図である。また図8はプッシュプルドア装置の分解
斜視図であり、図9はプルノブの分解斜視図である。更
に図10及び図11は本発明にかかわるプッシュプルド
ア装置を装着するためのドアの切欠き状態を示すもので
あって、図10はドアの要部正面図、図11はドアの要
部側面図である。
【0024】まず最初に、図1及び図2にしたがって、
本発明の概要を説明する。このプッシュプルドア装置
は、一方方向のみに解放するドア100に付設したもの
であって、ストライカー200が外部に突出するように
してドア100の厚さ面に埋め込み固定する作動部30
0と、この作動部300の両側にドア100を介して位
置させるプッシュノブ500とプルノブ600とから形
成されたものである。また作動部300のドア100の
側面側には、作動部300をドア100に固定するため
のライナー350及びプレート360が設けられてい
る。
【0025】更に、プルノブ600及びプッシュノブ5
00は、ドア100をはさんで相互に固定するプルホル
ダー620及びプッシュホルダー520と、図1及び図
2では図示されない進退角柱700を介して相互に固定
され、プルホルダー620及びプッシュホルダー520
に案内されて進退するプルレバー610及びプッシュレ
バー510とから形成してある。
【0026】次に、図3ないし図5を参照しながら、主
として図8及び図9に従って本発明にかかわるプッシュ
プルドア装置を説明する。前述したように本発明にかか
わるプッシュプルドア装置は、大別すると、作動部30
0とプッシュノブ500とプルノブ600とから形成さ
れている。作動部300は、図8に詳細が示されている
ように、開口部311を正面に位置させた有底箱体状の
ケース310とこのケース310の開口部311を閉塞
するための蓋状のカバー330とによって形成される箱
体の内部に移動カム400を内装して形成されている。
【0027】ここでケース310は、ストライカー20
0が出没する方向を手前とすると、側板312と、上板
313、下板314、前板315、奥板316とによっ
て形成され、側板312が奥方向に長い長方形状となっ
ている。更にこの側板312のほぼ中央には、後述する
進退角柱700が貫通するための進退孔317が穿設し
てあると共に、この進退孔317の上下には、ドア10
0をはさんでプルホルダー620及びプッシュホルダー
520を固定するための連結ボス634を貫通させる固
定孔318が穿設されている。更にこの側板312に
は、その4隅付近各々に、カバー330を固定するため
に内部にねじが切ってある係止円筒319が立設させて
ある。また更に、4本の係止円筒319の内側に相当す
る位置に、後述する移動カム400の高さ分だけの間隔
をもって、水平方向に沿った係合切欠き320が上下2
つづつ穿設されている。
【0028】またケース310の前板315には、スト
ライカー200の先端部を外部に突出させるための突出
切欠き321が設けられていると共に、この突出切欠き
321の上下各々には、ライナー350及びプレート3
60をケース310に固定するための固定ネジ孔322
が設けられている。更にケース310の奥板316に
は、その中央にキャップ受け孔323が穿設してあると
共に、側板312の係合切欠き320と同一の高さに、
奥板316を水平方向に切断したような係合溝324が
2本設けられている。更に、係合溝324の上下に相当
する奥板316には、その開口部311側端縁から位置
決め突起325が突出させてある。
【0029】一方カバー330は、ケース310の開口
部311を閉塞するためのものであり、ケース310の
側板312と同様の形状となっている。具体的には、側
板312に対応するように、進退孔331、固定孔33
2、係合切欠き333が穿設されていると共に、係止円
筒319に対応する位置には係止孔334が穿設してあ
る。またこのカバー330の手前側からは、ケース31
0の突出切欠き321に対応するように先端突起335
が突設してあり、更にはカバー330の奥側にはケース
310の奥板316の位置決め突起325に対応する位
置に位置決め凹部336が欠設してある。カバー330
のケース310への固定は、ケース310の突出切欠き
321部分にカバー330の先端突起335を位置さ
せ、かつケース310の位置決め突起325にカバー3
30の位置決め凹部336を位置させた後、カバー33
0の係止孔334を介してケース310の係止円筒31
9にネジ止めすることによって行うものである。
【0030】またこのケース310及びカバー330の
内部には、作動部300を上下方向に3分割するプレー
ト状のカムガイド370が2枚設けられている。この両
カムガイド370からは、各々カバー330及びケース
310の係合切欠き320に係合する係合突起351が
外方に突出されている。なおこのカムガイド370は、
カバー330及びケース310の間に固定される際に
は、各係合突起371を対応する係合切欠き320に位
置させ、かつ奥側をケース310の奥板316の係合溝
324に位置させ、かつ前側をケース310の前板31
5の突出切欠き321から若干手前側に突出させた状態
で固定されるものである。
【0031】またケース310の側板312、カバー3
30、2枚のプレート360の間には、移動カム400
が手前から奥方向にかけて移動自在となるように位置さ
せてある。ここで移動カム400は、前側にストライカ
ー200を位置させ、奥側にストライカー200を押し
出す方向に移動カム400を付勢するカムスプリング4
10が圧装されている。またその途中には、移動カム4
00の前側から奥側にかけての上下面各々には傾斜した
傾斜面420が形成されている。更にこの両傾斜面42
0の間隙は、進退角柱700が進退可能な距離となって
いる。またこの傾斜面420は、戸当たり800側が奥
からの距離が短く、反戸当たり800側が奥からの距離
が長いような傾斜面420となっている。なおこの傾斜
面420が設けられている部分の手前側には、進退角柱
700が後述するトレースピン720およびローラー7
30を付設した状態で進退可能な進退貫通孔430が設
けてある。
【0032】更にドア100を閉塞した際に衝接する戸
当たり800側および上下を除いた、移動カム400の
前面には、突部440が突設してある。したがって、こ
の突部440を原点として考えると、移動カム400の
前面の戸当たり800側には縦凹部450が、上下には
上凹部451および下凹部452が形成されていること
となる。逆に移動カム400の奥側の面には、カムスプ
リング410の解放端の一方を支持するスプリング押さ
え411が突出させてある。なおカムスプリング410
は、解放端の一方を前記スプリング押さえ411に支持
され、他方をキャップ460に挿入させてある。ここで
キャップ460は、太径部461と細径部462とを有
する段付き状に形成され、太径部461中に前記カムス
プリング410の他方端を挿入させることができると共
に、細径部462をケース310の奥板316のキャッ
プ受け孔323に位置させることができるものである。
【0033】次に移動カム400の前面に位置させるス
トライカー200について説明する。ストライカー20
0は、作動部300から突出する先端部210と、作動
部300内部に位置する基部220とから形成されてい
る。ここで先端部210は、ドア100を設ける縦枠8
10の反戸当たり800側をドア100表面にほぼ平行
な平行面211として形成し、戸当たり800側を反戸
当たり800側先端から作動部300方向に傾斜した傾
斜面212とすることで横断面形状が斜辺が戸当たり8
00側に向いている直角三角状となるように形成されて
いる。また基部220は、先端部210との境界部分に
上下方向が先端部210よりも厚くなるような段部22
1が形成されていると共に、移動カム400の前面の縦
凹部450、上凹部451および下凹部452に対応す
る、縦凸部222、上凸部223および下凸部224が
突設させてある。したがって、このストライカー200
を移動カム400前面に位置させると、ストライカー2
00の縦凸部222、上凸部223および下凸部224
によって、移動カム400前面の突部440を抱え込む
ような状態になる。
【0034】次いで、作動部300の前面に固定するラ
イナー350およびプレート360について説明する。
ライナー350およびプレート360は共に、縦長の長
円状に形成され、高さ方向の中央部分にストライカー2
00の先端部210が突出する突出孔351,361が
穿設してある。またこの突出孔351,361の上方お
よび下方には、各々ライナー350およびプレート36
0を作動部300に固定するための固定孔352,36
2が設けてある。したがって、ライナー350およびプ
レート360をこの固定孔352,362を介して作動
部300のケース310に設けた固定ネジ孔322にネ
ジ止めすることで、ライナー350およびプレート36
0を作動部300に固定することができるものである。
また、この固定孔318の更に上方および下方各々に
は、作動部300を固定したライナー350およびプレ
ート360をドア100に固定するためのネジ込み孔3
53,363が穿設してある。
【0035】なお、ライナー350の突出孔351の上
下端縁に、カムガイド370の厚さ分だけの挿入切欠き
355が欠設してある。そして、ライナー350および
プレート360を作動部300に固定する際には、作動
部300のケース310に固定したカムガイド370の
先端が、この挿入切欠き355に位置した状態で固定さ
れるものである。更に、前述したストライカー200
は、その段部221がプレート360の突出孔361の
上下に引っかかって、プレート360よりも外方に突出
しないようになっている。
【0036】次に、プッシュノブ500とプルノブ60
0とについて説明する。ここでプルノブ600及びプッ
シュノブ500は、ドア100をはさんで相互に固定さ
れるプルホルダー620及びプッシュホルダー520
と、進退角柱700を介して相互に固定され、プルホル
ダー620及びプッシュホルダー520に案内されて進
退するプルレバー610及びプッシュレバー510とか
ら形成されている。
【0037】まず最初に、主として図8にしたがって、
プッシュホルダー520およびプッシュレバー510に
よって形成されるプッシュノブ500の詳細について説
明する。ここでプッシュレバー510は、下方に長い握
持部511から扉側に突出した突出部512の扉側に、
進退角柱700を固定するための角孔513が穿設され
ていると共に、この角孔513に進退角柱700の先端
を挿入した後に、セットボルト514によって角孔51
3中に進退角柱700の先端部210を固定するための
ボルト孔515が突出部512の下方から角孔513に
かけて穿設してある。
【0038】またプッシュホルダー520は、全体が、
筒体の長さ方向中央部分に筒体内部を閉塞する中間板5
21を設けると共に、この中間板521からは、ドア1
00方向にドア突起522が突設してあると共に、反ド
ア100方向に保護筒524が突設してある。ここでド
ア突起522は、中心に進退角柱700が進退するため
の案内角孔523が中間板521を貫通するようにして
穿設してある。更に保護筒524は、プッシュレバー5
10を押した時に、プッシュレバー510の突出部51
2が収納されるものである。なおこのプッシュホルダー
520の中間板521には、間にドア100を介してプ
ルホルダー620を固定するためのホルダー孔525が
2個、案内角孔523の両側に穿設してある。
【0039】次にプルノブ600について、主として図
9に従って説明する。このプルノブ600は、プルレバ
ー610とプルホルダー620とから形成されているも
のの、ここでは進退角柱700についても同時に説明す
る。プルレバー610は、プッシュレバー510と同一
形状に形成されている。ただプッシュレバー510と異
なる点は、突出部612の角孔613に、ボルト孔61
5を介してネジ込んだセットボルト614によって、あ
らかじめ進退角柱700が固定されている点である。ま
た同一形状であることから、下方に長い握持部611も
有しているものである。
【0040】プルホルダー620は、ドア100側から
順次、連結ベース630と、中間ホルダー650と、ホ
ルダーカバー670とから形成されている。連結ベース
630は、円板状のベース板631の中央部分を、ドア
100側に絞ったような突起部632が形成され、この
突起部632の中央には、進退角柱700が進退するた
めの案内角孔633が穿設してある。またこのベース板
631のドア100側には、プッシュホルダー520の
ホルダー孔525の対応位置に内部にネジを切った円筒
状の連結ボス634が2本突設させてある。更にこのベ
ース板631には、プルホルダー620全体を組み立て
るための連結孔635が4個穿設されている。
【0041】中間ホルダー650は、ドア100側に連
結ベース630のベース板631が当接する当接面65
1を有していると共に、この当接面651からドア10
0側に、連結ベース630の突起部632中に位置する
中間筒652が突設してある。更にこの中間ホルダー6
50からは、反連結ベース630側に、中間筒652を
延設したような延設筒653が突設してある。更に当接
面651には、連結ベース630の連結孔635に対応
する位置に中間孔654が4個穿設してある。なお、中
間ホルダー650の当接面651の外周縁からは、ドア
100側に中間外筒655が突設させてある。
【0042】ホルダーカバー670は、中間ホルダー6
50の反ドア100側が当接する円板状のカバー板67
1を中心として、このカバー板671の外周縁を覆うよ
うに、ドア100側および反ドア100側双方に円筒状
の部分が延設してある。ここで、円筒状の部分のうち
で、ドア100側の方をドア側筒体672とすると、こ
のドア側筒体672は、このホルダーカバー670に中
間ホルダー650を差し込むと、中間ホルダー650の
中間外筒655が差し込まれるものである。逆に反ドア
側筒体673は、下部が欠設してあり、プルレバー61
0を操作しようとするときに、手の邪魔にならないよう
になっている。
【0043】更にこのホルダーカバー670のカバー板
671のドア100側には、連結ベース630と、中間
ホルダー650と、ホルダーカバー670とを一体とし
てプルホルダー620として組み立てるために、連結ベ
ース630の連結孔635および中間ホルダー650の
中間孔654を介してネジ止めするためのネジ筒部67
7が4個形成してある。またこのホルダーカバー670
には、中間ホルダー650の延設筒653が差し込まれ
るカバー筒674が反ドア100側に突設させてある。
またこのカバー筒674の筒先端部には、内向きフラン
ジ675が設けてあり、かつこの内向きフランジ675
の先端を、プルレバー610の突出部612がドア10
0に向かって進退するためのレバー孔676としてあ
る。
【0044】なお、中間ホルダー650とホルダーカバ
ー670との間には、復帰スプリング680およびスト
ッパー690とが位置させてある。ストッパー690
は、連結ベース630と、中間ホルダー650と、ホル
ダーカバー670とを一体としてプルホルダー620と
して組み立てる際に、進退角柱700にスプリングピン
691によって固定され、かつ中間ホルダー650の中
間筒652および延設筒653中に位置しているもので
ある。更にこのストッパー690は、ドア100側に外
向きフランジ692が形成され、この外向きフランジ6
92の反ドア100側とホルダーカバー670のカバー
筒674の内向きフランジ675との間に復帰スプリン
グ680が圧装されているものである。
【0045】またここで復帰スプリング680は、プル
ノブ600を引いたり、プッシュノブ500を押したり
して、進退角柱700を移動させた時に、移動した進退
角柱700によってストッパー690も移動し、このス
トッパー690の移動によって復帰スプリング680が
圧縮させられるので、プルノブ600あるいはプッシュ
ノブ500の操作を停止した際に、プルノブ600ある
いはプッシュノブ500がこの復帰スプリング680の
弾発力によって原点に復帰するものである。
【0046】なお、図9に示したように、プルレバー6
10に固定した進退角柱700の中央よりもやや先端側
に、ピン孔710が穿設され、このピン孔710に頭部
を有する有頭円柱状のトレースピン720をゆるく刺し
込んで先端を突出させた後、この突出した先端にローラ
ー730が固定してある。そして、トレースピン720
の頭部あるいはローラー730は、回転自在となってい
る。
【0047】次に、この発明にかかわるプッシュプルド
ア装置のドア100への装着について説明する。まず最
初に、プッシュプルドア装置を装着するためのドア10
0の加工について、図10および図11に従って説明す
る。図10はドア100の要部正面図であり、こちらの
方向からは、進退角柱700および2本の連結ボス63
4を位置させるための丸孔110が貫通するように穿設
してある。また図11はドア100の要部側面図であ
り、こちらの方向からは、ライナー350およびプレー
ト360と同一の形状で、かつ合計厚に等しい深さの埋
め孔120が長円状に欠設してあると共に、ケース31
0の高さ分だけの中心間距離で、かつケース310の奥
行きに等しい深さの長円状のケース収納溝130が穿設
してある。
【0048】次に、プッシュプルドア装置の組み立てに
ついて説明する。ここで使用するプッシュプルドア装置
は、あらかじめ工場で、プルノブ600および作動部3
00を組み立てておいて、これらプルノブ600および
作動部300とプッシュノブ500との固定およびドア
100への取り付けを現場で行うものである。
【0049】最初に、プルノブ600の工場での組み立
てについて説明する。この組み立ては、まずプルレバー
610にセットボルト614を用いて進退角柱700を
固定する。次いで、この進退角柱700にホルダーカバ
ー670を差し込み、復帰スプリング680およびスト
ッパー690を進退角柱700に挿入し、その後このス
トッパー690をスプリングピン691を用いて進退角
柱700に固定する。
【0050】その後、中間ホルダー650および連結ベ
ース630を順次進退角柱700に挿入し、次いで、ネ
ジを連結ベース630の連結孔635、中間ホルダー6
50の中間孔654を介して、ホルダーカバー670の
ネジ筒部677にネジ止めすることによって、プッシュ
ノブ500とするものである。次に、作動部300の工
場での組み立てについて説明する。
【0051】この作動部300は、まず、ケース310
の係合切欠き320および係合溝324各々に2枚のカ
ムガイド370の係合突起371および奥側を位置させ
る。次いで、ケース310の奥板316のキャップ受け
孔323にキャップ460の細径部462を挿入させ、
一方の端部を移動カム400のスプリング押さえ411
に位置させたカムスプリング410を、このキャップ4
60の太径部461中に位置させながら、移動カム40
0を2枚のカムガイド370中に移動自在に位置させ
る。
【0052】なおこの場合、移動カム400の前面の縦
凹部450が、戸当たり800側に位置するようにし
て、移動カム400をカムガイド370中に位置させる
ものである。したがって、傾斜面420で説明すると、
傾斜面420を構成する部分において、傾斜面420の
うち奥からの距離が長い方が、反戸当たり800側に位
置することとなる。
【0053】その後、ケース310の係止孔334から
カバー330の係止円筒319にかけてネジ止めするこ
とによって、カバー330をケース310に固定する。
ただこの場合にも、カバー330の係合切欠き320に
カムガイド350の係合突起371が位置するようにし
て固定するものである。次いで、移動カム400をケー
ス310の内部に押し込むようにして、ストライカー2
00をケース310の突出切欠き321からケース31
0内部に挿入する。この時、ストライカー200は、移
動カム400の縦凹部450の位置に縦凸部222が位
置するようにして押し込むものである。
【0054】その後、ケース310の前面側から、ライ
ナー350およびプレート360を押し当てて、ライナ
ー350およびプレート360に設けた固定孔318を
介して作動部300のケース310に設けた固定ネジ孔
322にネジ止めすることで、ライナー350およびプ
レート360を作動部300に固定するものである。こ
のようにすることによって、前記ストライカー200
は、その段部221がプレート360の突出孔361の
上下に引っかかって、プレート360よりも外方に突出
しないようになっている。
【0055】このようにして、プッシュプルドア装置の
うち、あらかじめ工場で、プルノブ600および作動部
300を組み立てておくものである。次にこのような、
プルノブ600および作動部300と、プッシュノブ5
00とを用いて、プッシュプルドア装置をドア100に
固定する。まず最初に、ケース収納溝130に、ライナ
ー350およびプレート360を固定したケース310
を差し込む。この時には、ストライカー200の傾斜面
420が戸当たり800側に向くようにして差し込むも
のである。
【0056】更に差し込んでいくと、やがてライナー3
50およびプレート360が埋め孔120に達すること
となる。その後、ライナー350およびプレート360
に設けたネジ込み孔353,363を介して、ライナー
350およびプレート360をドア100にネジ込み固
定することとなる。このようにして、作動部300をド
ア100に固定するものである。
【0057】次いで、引くことによってドア100が開
放される側、すなわち反戸当たり800側からプルノブ
600をドア100に埋め込んだ作動部300に向かっ
て差し込む。この時には、まずプルノブ600の進退角
柱700をカバー330の進退孔317に差し込み、次
いで、連結ボス634をカバー330の固定孔318に
差し込むものである。
【0058】ただこのように進退角柱700を単に進退
孔317に差し込むだけであると、進退角柱700の先
端が傾斜面420の間隙に挿入されるものの、やがて進
退角柱700のトレースピン720およびローラー73
0が移動カム400の側面のうちで、傾斜面420にぶ
つかって、それ以上差し込めなくなってしまう。そこ
で、このような場合には、ストライカー200をケース
310内部に押し込むことによって、移動カム400を
押し込み、トレースピン720およびローラー730を
設けた進退貫通孔430から進退角柱700を差し込む
ものである。
【0059】その後、このプルノブ600を差し込むの
と反対方向のドア100から、プッシュノブ500のプ
ッシュホルダー520を位置させ、プッシュホルダー5
20のホルダー孔525からネジを差し込み、プルノブ
600の円筒状の連結ボス634にネジ止め固定するも
のである。このようにすることによって、ドア100を
はさんでプルノブ600とプッシュホルダー520とが
固定されるものである。
【0060】このような状態において、プッシュホルダ
ー520の案内角孔523を貫通した進退角柱700が
プッシュホルダー520の保護筒524から外方に突出
しているものである。そこで次に、プッシュホルダー5
20の外方から、プッシュレバー510を進退角柱70
0に固定することとなる。具体的には、プッシュホルダ
ー520から突出している進退角柱700にプッシュレ
バー510に穿設された角孔513を差し込んで、突出
部512の下方から角孔513にかけて穿設してあるボ
ルト孔512からセットボルト514をネジ込むことに
よって、プッシュレバー510を進退角柱700に固定
して、プッシュプルドア装置が完成するものである。
【0061】次に、このようなプッシュプルドア装置の
作動を、図5ないし図7に示した断面図にしたがって説
明する。図5に示した状態が、ドア100が閉塞してい
る状態である。この時には、カムスプリング410の弾
発力で移動カム400が押され、ストライカー200が
最大に突出しているものである。
【0062】この状態で、ドア100を開けようとして
押しても、ストライカー200が外方に押し出されてお
り、ストライカー200が作動部300の内部に侵入し
ないのでドア100が開かないこととなる。更には、ス
トライカー200の縦凸部222が移動カム400の縦
凹部450に係合しているために、ドア100を開ける
方向へのストライカー200の回転もなく、ドア100
が開かないこととなる。
【0063】この状態で、プルノブ600を引いたり、
あるいはプッシュノブ500を押したりすると、図6に
示した状態となる。この時には、まず、復帰スプリング
680の弾発力に抗してプルノブ600を引いたり、あ
るいはプッシュノブ500を押したりすることによっ
て、進退角柱700が、ドア100の開放側に移動す
る。すると、進退角柱700のトレースピン720およ
びローラー730が移動カム400の傾斜面420に衝
接し、移動カム400をカムスプリング410の弾発力
に抗して奥方向に押すこととなる。
【0064】その結果、図6に示したように、ストライ
カー200と移動カム400とが離れることとなる。更
にプルノブ600を引いたり、あるいはプッシュノブ5
00を押したりする距離を大きくすると、ストライカー
200と移動カム400とが更に離れ、やがてストライ
カー200の縦凸部222と移動カム400の縦凹部4
50との係合がとかれることとなる。
【0065】すると、ストライカー200には、プルノ
ブ600を引いたり、あるいはプッシュノブ500を押
したりする負荷によってドア100を開ける方向に力が
加わっているので、移動カム400の縦凹部450との
係合がとかれたストライカー200は、図6の左下部に
要部を示したように、ストライカー200の段部221
をプレート360の突出孔361の上下に衝接させなが
ら、回転することとなる。
【0066】するとこのストライカー200の回転によ
って、図7に示したように、ストライカー200の縦凸
部222が、移動カム400の突部440を押すことと
なるので、移動カム400がケース310内部に押し込
まれることとなる。すなわちこの実施例では、ストライ
カー200の縦凸部222と移動カム400の縦凹部4
50との係合がとかれるまで、プルノブ600を引いた
り、あるいはプッシュノブ500を押したりすることに
よって、その後はドア100を押す負荷によってストラ
イカー200が後退することとなる。
【0067】なお、完全にドア100が開いた状態で、
プルノブ600あるいはプッシュノブ500から手を離
すと、プルノブ600およびプッシュノブ500は、復
帰スプリング680の弾発力によって、押したり引いた
りする以前の状態に戻ることとなる。同時に、移動カム
400はカムスプリング410の弾発力によって前方に
移動し、ストライカー200の先端部210をプレート
360の突出孔361から突出させることによって、作
動開始前の状態に復帰することとなる。
【0068】なおこの実施例では、プルノブ600ある
いはプッシュノブ500に内装させるのが復帰スプリン
グ680のみであるので、構造が簡単となり、デザイン
等の自由度が高いものとなる。またここで、プルノブ6
00あるいはプッシュノブ500を、ドア100にはさ
んで相互に固定するプルホルダー620及びプッシュホ
ルダー520と、進退角柱700を介して相互に固定さ
れ、プルホルダー620及びプッシュホルダー520に
案内されて進退するプルレバー610及びプッシュレバ
ー510とから形成したので、前記復帰スプリング68
0を、プルホルダー620あるいはプッシュホルダー5
20に内装できるので、とくにデザイン的にこりたいプ
ルレバー610及びプッシュレバー510のデザインの
自由度は、更に向上するものである。
【0069】また開閉作業を行うためには、進退角柱7
00を移動させるだけで行えるので、極めて簡単な構造
となる。またストライカー200と移動カム400とを
一体に形成することもできるが、実施例のように、スト
ライカー200と移動カム400とを別体として形成
し、ストライカー200の反戸当たり800側に縦凸部
222を、ストライカー200の縦凸部222に対応す
る移動カム400に縦凹部450を設けると、この縦凸
部222と縦凹部450との係合さえ外れれば、その後
はドア100を開けるための負荷によってストライカー
200が作動部300中に侵入することとなる。したが
って、プッシュノブ500あるいはプルノブ600の操
作が、完全にストライカー200が作動部300中に侵
入するまで行う必要がないこととなり、操作性の向上が
図れたものである。
【0070】更に、移動カム400は、作動部300の
内部を前側から奥方向に移動自在であればたりる。した
がって移動カム400を、作動部300の縦断面と同様
の断面を有するように形成することもできるが、このよ
うに形成すると、作動部300の外部にケース310と
カバー330とを固定する部材を設けざるを得ないこと
となってしまう。するとケース310自体の外形形状が
複雑となり、製造が困難なだけでなく、ドア100への
取り付けにも不便を感じるものである。
【0071】この点、実施例のように、作動部300の
内部に、作動部300を上下方向に3分割するプレート
360状のカムガイド370を2枚位置させ、この2枚
のカムガイド370間で移動カム400を移動自在に位
置させると、2枚のカムガイド370の間以外の作動部
300内部にケース310とカバー330との固定部材
としての係止円筒319を位置させることができ、外観
を完全な箱状に形成することができる。したがって、製
造が容易であり、かつドア100への取り付けも行いや
すいものとなる。
【0072】なお以上の説明において、進退棒を進退角
柱700を例に説明したが、角柱以外にも、他の断面形
状のものを用いることもできる。更に、進退角柱700
に、トレースピン720およびローラー730を設ける
として説明した。ここで、トレースピン720およびロ
ーラー730を用いると、移動カム400を押すとき
に、トレースピン720およびローラー730が回転す
るので、小さい抵抗で押すことができる。ただ、トレー
スピン720およびローラー730を用いず、単なる突
起を形成して使用しても、移動カム400が押せれば足
りるものである。
【0073】更に、以上説明した実姉例では、ストライ
カー200の先端部210を、ドア100を設ける縦枠
810の反戸当たり800側をドア100表面にほぼ平
行な平行面211として形成し、戸当たり800側を反
戸当たり800側先端から作動部300方向に傾斜した
傾斜面212とすることで横断面形状が斜辺が戸当たり
800側に向いている直角三角状となるように形成され
ている、として説明した。ストライカー200の先端部
210の形状をこのようにしたのは、ドア100とし
て、一方方向のみに開放するドア100を例としたから
である。ただこの他にも、両方向に開放するドア100
を想定すると、ストライカー200の先端部210の形
状を、横断面形状が二等辺三角形状となるように形成す
ることもできる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、プッシュノブとプルノブとの間を進
退角柱で連結し、この進退角柱の移動によってストライ
カーを作動させるように形成することで、ストライカー
を出没させるための進退機構をプッシュノブあるいはプ
ルノブ内部に設けなくてもたりるようにして、プッシュ
ノブあるいはプルノブの小型化及びデザインの自由度の
向上を図ったものである。
【0075】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
発明の効果に加えて、プッシュノブあるいはプルノブの
操作が、ストライカーの完全な後退位置まで行わなくて
もドアの開放が行えるようにしたものである。また請求
項3記載の発明は、請求項1または2に記載の発明の効
果に加えて、プッシュノブあるいはプルノブを原点に復
帰させるための復帰機構を単純な構成にすることで、プ
ッシュノブあるいはプルノブの小型化及びデザインの自
由度の向上を図ったものである。
【0076】また請求項4記載の発明は、請求項1、2
または3に記載の発明の効果に加えて、ストライカーを
単純な構成で確実に進退させるようにしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわるプッシュプルドア装置の正面
図である。
【図2】プッシュプルドア装置の側面図である。
【図3】プッシュプルドア装置においてプルノブ及びプ
ッシュノブが見えるような縦断面図である。
【図4】プッシュプルドア装置においてストライカーが
見えるような縦断面図である。
【図5】プッシュプルドア装置の横断面図である。
【図6】ストライカーの移動状態を説明するための横断
面図である。
【図7】ストライカーの移動状態を説明するための横断
面図である。
【図8】プッシュプルドア装置の分解斜視図である。
【図9】プルノブの分解斜視図である。
【図10】プッシュプルドア装置を装着するためのドア
の切欠き状態を示す要部正面図である。
【図11】プッシュプルドア装置を装着するためのドア
の切欠き状態を示す要部側面図である。
【符号の説明】
100 ドア 110 丸孔 120 埋め孔 130 ケー
ス収納溝 200 ストライカー 210 先端
部 211 平行面 212 傾斜
面 220 基部 221 段部 222 縦凸部 223 上凸
部 224 下凸部 300 作動部 310 ケー
ス 311 開口部 312 側板 313 上板 314 下板 315 前板 316 奥板 317 進退孔 318 固定
孔 319 係止円筒 320 係合
切欠き 321 突出切欠き 322 固定
ネジ孔 323 キャップ受け孔 324 係合
溝 325 位置決め突起 330 カバー 331 進退
孔 332 固定孔 333 係合
切欠き 334 係止孔 335 先端
突起 336 位置決め凹部 350 ライナー 351 突出
孔 352 固定孔 353 ネジ
込み孔 355 挿入切欠き 360 プレート 361 突出
孔 362 固定孔 363 ネジ
込み孔 370 カムガイド 371 係合
突起 400 移動カム 410 カム
スプリング 420 傾斜面 430 進退
貫通孔 440 凸部 450 縦凹
部 451 上凹部 452 下凹
部 460 キャップ 461 太径
部 462 細径部 500 プッシュノブ 510 プッ
シュレバー 511 握持部 512 突出
部 513 角孔 514 セッ
トボルト 515 ボルト孔 520 プッシュホルダー 521 中間
板 522 ドア突起 523 案内
角孔 524 保護筒 525 ホル
ダー孔 600 プルノブ 610 プル
レバー 611 握持部 612 突出
部 613 角孔 614 セッ
トボルト 615 ボルト孔 620 プルホルダー 630 連結
ベース 631 ベース板 632 突起
部 633 案内角孔 634 連結
ボス 635 連結孔 650 中間ホルダー 651 当接
面 652 中間筒 653 延設
筒 654 中間孔 670 ホルダーカバー 671 カバ
ー板 672 ドア側筒体 673 反ド
ア側筒体 674 カバー筒 675 内向
きフランジ 676 レバー孔 677 ネジ
筒部 680 復帰スプリング 690 スト
ッパー 691 スプリングピン 692 外向
きフランジ 700 進退角柱 710 ピン
孔 720 トレースピン 730 ロー
ラー 800 戸当たり 810 縦枠

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ストライカーが外部に突出するようにして
    ドアの厚さ面に埋め込み固定する作動部と、この作動部
    の両側にドアを介して位置させるプッシュノブとプルノ
    ブとから形成されたプッシュプルドア装置であって、 プッシュノブとプルノブとの間を進退棒で連結し、この
    進退棒の一部に突出部を設けると共に、 作動部に、カムスプリングによってストライカーを外部
    に押圧すると共に、進退棒の移動に伴う突出部の移動に
    よって反ストライカー側に移動してストライカーを後退
    させる移動カムを設けたことを特徴とするプッシュプル
    ドア装置。
  2. 【請求項2】ドアを一方方向のみに解放するドアとして
    形成すると共に、ストライカーと移動カムとを別体とし
    て形成し、 ストライカーの作動部からの突出部分である先端部を、
    ドアを設ける縦枠の反戸当たり側をドア表面にほぼ平行
    に形成し、戸当たり側を反戸当たり側先端から作動部方
    向に傾斜した傾斜面とすることで横断面形状が直角三角
    状となるように形成し、更にストライカーの奥側に、縦
    凸部を設けると共に、移動カムの手前側にストライカー
    の縦凸部に対応する縦凹部を設けたことを特徴とする請
    求項1記載のプッシュプルドア装置。
  3. 【請求項3】プルノブ及びプッシュノブを、ドアにはさ
    んで相互に固定するプルホルダー及びプッシュホルダー
    と、進退棒を介して相互に固定され、プルホルダー及び
    プッシュホルダーに案内されて進退するプルレバー及び
    プッシュレバーとから形成し、 プルホルダーとプルレ
    バーあるいはプッシュホルダーとプッシュレバーの間
    に、プルレバーあるいはプッシュレバーの操作が終了し
    た時に、プルレバーあるいはプッシュレバーを原点に復
    帰させる復帰スプリングを設けたことを特徴とする請求
    項1または2記載のプッシュプルドア装置。
  4. 【請求項4】作動部の内部に、作動部を上下方向に3分
    割するプレート状のカムガイドを2枚位置させ、この2
    枚のカムガイド間に移動カムを移動自在に位置させたこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載のプッシュプ
    ルドア装置。
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