JPH084913A - 高温用スライド弁のポート部構造 - Google Patents
高温用スライド弁のポート部構造Info
- Publication number
- JPH084913A JPH084913A JP6142099A JP14209994A JPH084913A JP H084913 A JPH084913 A JP H084913A JP 6142099 A JP6142099 A JP 6142099A JP 14209994 A JP14209994 A JP 14209994A JP H084913 A JPH084913 A JP H084913A
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- Japan
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- cone
- port
- seat plate
- lining
- high temperature
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コーン部における温度を均一となしてコーン
部自体の熱応力を低減し、コーン座板や弁体などの内部
摺動部品の変形を防止する。 【構成】 コーン部１５の下端にポート１４ａを囲むよ
うに位置するコーン座板１７を設けた。コーン部１５の
表面に打設するキャスタブルライニング１６をコーン部
１５の周方向において均一な厚さに形成する。コーン座
板１７におけるポート１４ａの開口周縁部からキャスタ
ブルライニング１６の表面までの間に平坦部１７ａを設
け、コーン座板１７の平坦部１７ａおよびポート１４ａ
を囲む内周面１７ｂに耐摩耗ライニング１９を設けた。
部自体の熱応力を低減し、コーン座板や弁体などの内部
摺動部品の変形を防止する。 【構成】 コーン部１５の下端にポート１４ａを囲むよ
うに位置するコーン座板１７を設けた。コーン部１５の
表面に打設するキャスタブルライニング１６をコーン部
１５の周方向において均一な厚さに形成する。コーン座
板１７におけるポート１４ａの開口周縁部からキャスタ
ブルライニング１６の表面までの間に平坦部１７ａを設
け、コーン座板１７の平坦部１７ａおよびポート１４ａ
を囲む内周面１７ｂに耐摩耗ライニング１９を設けた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、流動式化学触媒等の流
量を制御するために用いられる高温用スライド弁のポー
ト部構造に関する。
量を制御するために用いられる高温用スライド弁のポー
ト部構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、石油精製施設などにおいては、流
動式化学触媒などのように粉粒体を含んだ高温流体を流
通させる流路の途中に高温用スライド弁を設けている。
この高温用スライド弁は、流量を制御するコントロール
用として使用するものであるために、図３〜図４に示す
ように、ポート部１は円錐状に絞った形状をなしてい
る。ポート部１は構造部材をなすコーン部２の表面に断
熱ライニング用金具（アンカー）を溶接固定し、ライニ
ング金具を設けたコーン部２の表面にキャスタブルライ
ニング３を打設して耐熱壁を形成している。また、ポー
ト１ａを形成する環状のコーン座板４およびシート部５
の内周面は耐熱流体により摩耗しやすいので、その表面
にハニカム構造金具で支持する耐摩耗ライニング６を設
けている。
動式化学触媒などのように粉粒体を含んだ高温流体を流
通させる流路の途中に高温用スライド弁を設けている。
この高温用スライド弁は、流量を制御するコントロール
用として使用するものであるために、図３〜図４に示す
ように、ポート部１は円錐状に絞った形状をなしてい
る。ポート部１は構造部材をなすコーン部２の表面に断
熱ライニング用金具（アンカー）を溶接固定し、ライニ
ング金具を設けたコーン部２の表面にキャスタブルライ
ニング３を打設して耐熱壁を形成している。また、ポー
ト１ａを形成する環状のコーン座板４およびシート部５
の内周面は耐熱流体により摩耗しやすいので、その表面
にハニカム構造金具で支持する耐摩耗ライニング６を設
けている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の構成に
おいては、コーン部２が円錐形状をなす一方で、ポート
１ａは非円形である。このため、コーン部２の表面に設
けるキャスタブルライニング３の厚さが、コーン部２の
上方部位では周方向において均一であるものの、ポート
１ａの開口周縁部においては、図示するように、厚さ
（ｔ1 ≠ｔ2 ）が不均一となる。
おいては、コーン部２が円錐形状をなす一方で、ポート
１ａは非円形である。このため、コーン部２の表面に設
けるキャスタブルライニング３の厚さが、コーン部２の
上方部位では周方向において均一であるものの、ポート
１ａの開口周縁部においては、図示するように、厚さ
（ｔ1 ≠ｔ2 ）が不均一となる。
【０００４】このことにより、キャスタブルライニング
３を介してコーン部２に伝わる熱量はコーン部２の周方
向において一様なものではなくなり、コーン部２に温度
勾配が生じ、熱応力が発生する。この熱応力が過度の場
合にコーン座板４およびシート部５の変形を招き、弁体
７の円滑な移動性能が損なわれる問題があった。
３を介してコーン部２に伝わる熱量はコーン部２の周方
向において一様なものではなくなり、コーン部２に温度
勾配が生じ、熱応力が発生する。この熱応力が過度の場
合にコーン座板４およびシート部５の変形を招き、弁体
７の円滑な移動性能が損なわれる問題があった。
【０００５】本発明は上記課題を解決するものであり、
コーン部における温度を均一となしてコーン部自体の熱
応力を低減し、コーン座板や弁体などの内部摺動部品の
変形を防止することができる高温用スライド弁のポート
部構造を提供することを目的とする。
コーン部における温度を均一となしてコーン部自体の熱
応力を低減し、コーン座板や弁体などの内部摺動部品の
変形を防止することができる高温用スライド弁のポート
部構造を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の高温用スライド弁のポート部構造は、弁体
に摺接する弁座より上流側のポート部がポートに向けて
流路径を徐々に減じる円錐状をなし、ポート部は円錐状
のコーン部の表面に断熱性のキャスタブルライニングを
打設してなる高温用スライド弁において、コーン部の下
端にポートを囲むように位置するコーン座板を設け、コ
ーン部の表面に打設するキャスタブルライニングをコー
ン部の周方向において均一な厚さに形成して、コーン座
板におけるポートの開口周縁部からキャスタブルライニ
ングの表面までの間に平坦部を設け、コーン座板の平坦
部およびポートを囲む内周面に耐摩耗ライニングを設け
た構成としたものである。
に、本発明の高温用スライド弁のポート部構造は、弁体
に摺接する弁座より上流側のポート部がポートに向けて
流路径を徐々に減じる円錐状をなし、ポート部は円錐状
のコーン部の表面に断熱性のキャスタブルライニングを
打設してなる高温用スライド弁において、コーン部の下
端にポートを囲むように位置するコーン座板を設け、コ
ーン部の表面に打設するキャスタブルライニングをコー
ン部の周方向において均一な厚さに形成して、コーン座
板におけるポートの開口周縁部からキャスタブルライニ
ングの表面までの間に平坦部を設け、コーン座板の平坦
部およびポートを囲む内周面に耐摩耗ライニングを設け
た構成としたものである。
【０００７】
【作用】上記した構成により、コーン部の表面を覆うキ
ャスタブルライニングは均一な厚さをなしているので、
ポート部を通過する高温流体から受ける熱がキャスタブ
ルライニングを介してコーン部に均一に伝わることとな
る。このため、コーン部における温度が均一となってコ
ーン部自体の熱応力が低減され、コーン座板や弁体など
の内部摺動部品の変形を防止することができる。
ャスタブルライニングは均一な厚さをなしているので、
ポート部を通過する高温流体から受ける熱がキャスタブ
ルライニングを介してコーン部に均一に伝わることとな
る。このため、コーン部における温度が均一となってコ
ーン部自体の熱応力が低減され、コーン座板や弁体など
の内部摺動部品の変形を防止することができる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１〜図２において、弁箱の内部流路１１を流
れる被制御流体１２は、石油精製施設などにおける流動
式化学触媒などのように粉粒体を含んだ高温流体であ
る。弁体１３は弁箱の内部流路を横切る方向に出退し、
弁体１３より上流側のポート部１４がポート１４ａに向
けて流路径を徐々に減じる円錐状をなしている。
明する。図１〜図２において、弁箱の内部流路１１を流
れる被制御流体１２は、石油精製施設などにおける流動
式化学触媒などのように粉粒体を含んだ高温流体であ
る。弁体１３は弁箱の内部流路を横切る方向に出退し、
弁体１３より上流側のポート部１４がポート１４ａに向
けて流路径を徐々に減じる円錐状をなしている。
【０００９】ポート部１４においては、構造部材をなす
円錐状のコーン部１５の表面にアンカーとなるライニン
グ用金具（図示せず）を溶接固定し、ライニング金具を
設けたコーン部１５の表面にキャスタブルライニング１
６を打設して断熱壁を形成している。コーン部１５は下
端にポート１４ａを囲むように位置するコーン座板１７
を有している。
円錐状のコーン部１５の表面にアンカーとなるライニン
グ用金具（図示せず）を溶接固定し、ライニング金具を
設けたコーン部１５の表面にキャスタブルライニング１
６を打設して断熱壁を形成している。コーン部１５は下
端にポート１４ａを囲むように位置するコーン座板１７
を有している。
【００１０】コーン部１５の表面に打設したキャスタブ
ルライニング１６はコーン部１５の周方向において均一
な厚さ（ｔ1 ＝ｔ2 ）をなしており、このためコーン座
板１７におけるポート１４ａの開口周縁部からキャスタ
ブルライニング１６の表面までの間には平坦部１７ａが
存在する。そして、キャスタブルライニング１６の立ち
上がり部１６ａ、コーン座板１７の平坦部１７ａおよび
ポート１４ａを囲む内周面１７ｂ、シート部１８の内周
面１８ａおよび開口周縁部１８ｂには耐摩耗ライニング
１９を設けている。
ルライニング１６はコーン部１５の周方向において均一
な厚さ（ｔ1 ＝ｔ2 ）をなしており、このためコーン座
板１７におけるポート１４ａの開口周縁部からキャスタ
ブルライニング１６の表面までの間には平坦部１７ａが
存在する。そして、キャスタブルライニング１６の立ち
上がり部１６ａ、コーン座板１７の平坦部１７ａおよび
ポート１４ａを囲む内周面１７ｂ、シート部１８の内周
面１８ａおよび開口周縁部１８ｂには耐摩耗ライニング
１９を設けている。
【００１１】上記した構成により、ポート部１４を流れ
る被制御流体１２はキャスタブルライニング１６の表面
に沿ってポート１４ａに流れ込む。このとき、コーン部
１５の表面を覆うキャスタブルライニング１６は周方向
において均一な厚さ（ｔ1 ＝ｔ2 ）をなしているので、
ポート部１４を通過する被制御流体１２の高温流体から
受ける熱がキャスタブルライニング１６を介してコーン
部１５に均一に伝わることとなる。
る被制御流体１２はキャスタブルライニング１６の表面
に沿ってポート１４ａに流れ込む。このとき、コーン部
１５の表面を覆うキャスタブルライニング１６は周方向
において均一な厚さ（ｔ1 ＝ｔ2 ）をなしているので、
ポート部１４を通過する被制御流体１２の高温流体から
受ける熱がキャスタブルライニング１６を介してコーン
部１５に均一に伝わることとなる。
【００１２】このため、コーン部１５における温度が均
一となってコーン部自体の熱応力が低減されるので、コ
ーン座板１７や弁体シート部１８や弁体１３などの内部
摺動部品の変形を防止することができる。
一となってコーン部自体の熱応力が低減されるので、コ
ーン座板１７や弁体シート部１８や弁体１３などの内部
摺動部品の変形を防止することができる。
【００１３】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、コー
ン部の表面を覆うキャスタブルライニングが均一な厚さ
をなしているので、コーン部における温度が均一とな
り、熱応力によりコーン座板や弁体などの内部摺動部品
が変形することを防止できる。
ン部の表面を覆うキャスタブルライニングが均一な厚さ
をなしているので、コーン部における温度が均一とな
り、熱応力によりコーン座板や弁体などの内部摺動部品
が変形することを防止できる。
【図１】本発明の一実施例を示す高温用スライド弁の要
部を示す平面図である。
部を示す平面図である。
【図２】図１におけるＡ−Ａ矢視断面図である。
【図３】従来の高温用スライド弁の要部を示す平面図で
ある。
ある。
【図４】図３におけるＢ−Ｂ矢視断面図である。
１２ 被制御流体 １３ 弁体 １４ ポート部 １４ａ ポート １５ コーン部 １６ キャスタブルライニング １７ コーン座板 １７ａ 平坦部
Claims (1)
- 【請求項１】 弁体に摺接する弁座より上流側のポート
部がポートに向けて流路径を徐々に減じる円錐状をな
し、ポート部は円錐状のコーン部の表面に断熱性のキャ
スタブルライニングを打設してなる高温用スライド弁に
おいて、コーン部の下端にポートを囲むように位置する
コーン座板を設け、コーン部の表面に打設するキャスタ
ブルライニングをコーン部の周方向において均一な厚さ
に形成して、コーン座板におけるポートの開口周縁部か
らキャスタブルライニングの表面までの間に平坦部を設
け、コーン座板の平坦部およびポートを囲む内周面に耐
摩耗ライニングを設けたことを特徴とする高温用スライ
ド弁のポート部構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6142099A JPH084913A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 高温用スライド弁のポート部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6142099A JPH084913A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 高温用スライド弁のポート部構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH084913A true JPH084913A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15307413
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6142099A Pending JPH084913A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 高温用スライド弁のポート部構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH084913A (ja) |
-
1994
- 1994-06-24 JP JP6142099A patent/JPH084913A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060703 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20060704 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070302 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070320 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070514 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20070619 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
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| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070702 |
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| R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
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| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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|
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |