JPH0848961A - ポリエステル系ホットメルト接着剤 - Google Patents
ポリエステル系ホットメルト接着剤Info
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- JPH0848961A JPH0848961A JP18761994A JP18761994A JPH0848961A JP H0848961 A JPH0848961 A JP H0848961A JP 18761994 A JP18761994 A JP 18761994A JP 18761994 A JP18761994 A JP 18761994A JP H0848961 A JPH0848961 A JP H0848961A
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Abstract
低温での加圧圧着で高い接着性を示すポリエステル系ホ
ットメルト接着剤を提供する。 【構成】 (A)多価カルボン酸の20〜80モル%が
脂環族ジカルボン酸、残りが芳香族ジカルボン酸であ
り、多価アルコール成分の2〜20モル%が分子量25
0〜3000のポリアルキレングリコールであり、80
〜98モル%が分子量250未満のグリコールであり、
数平均分子量が1万〜10万の共重合ポリエステル70
〜95重量%及び(B)数平均分子量4千〜3万、ヒド
ロキシル基当量が1500〜4000当量/106 gの
ポリヒドロキシエーテル樹脂5〜30重量%を配合して
なるポリエステル系ホットメルト接着剤。
Description
ルト接着剤に関する。さらに詳しくはポリエチレンテレ
フタレート(PET)や塩ビ等のプラスチックと金属や
ガラスとの接着の際に被着体への良好な濡れ性を示し
て、優れた初期接着力を有し、短時間の加圧や低温での
加圧圧着力で高い接着性を有するポリエステル系ホット
メルト接着剤に関する。
化、短時間での接着、優れた生産性等の特長を有し広い
分野で利用されている。このホットメルト接着剤に使用
される熱可塑性樹脂については(1)加熱により容易に
溶融し、被着体に対して優れた濡れ特性を示すこと。
(2)加熱溶融中に酸化、分解、変質などの劣化を起こ
さないこと。(3)接着力が優れること。(4)耐熱
性、耐加水分解性、耐寒性、耐候性、耐溶剤性等に優れ
ること。等の性能が要求されている。
れらの要求性能のうち、PETや塩ビ等のプラスチック
への良好な接着性を示し、また耐熱性、耐候性、耐溶剤
性を有するため、従来よりこれらの特長を活かす分野で
広く利用されている。しかしながら、従来のポリエステ
ル系ホットメルト接着剤は上記の優れた性能を有するも
のの、金属およびガラスに対する接着力が不十分で、用
途を限定して使用されているのが現状である。そこで、
この様な欠点を改良するためにポリエステル系ホットメ
ルト接着剤にエポキシ樹脂を配合してこれらの欠点を補
ういくつかの技術が提案されている。
第1欄第5〜10行に記載されているように、ポリエチ
レンテレフタレートをエチレングリコール以外のグリコ
ールとグリコール交換させて得た共重合ポリエステルに
エポキシ樹脂を配合する方法が提案されている。しか
し、この技術は上記のような特定の共重合に限定され、
常態でのT型剥離強度は十分高い値が得られるが、65
℃でエージングした場合、接着力が経時低下し、また実
施例にあるように加熱圧着に200℃、10分間を必要
とし、生産性が悪く、接着が短時間で済むというホット
メルト接着剤の特徴が活かされていない。
欄第12〜18行に記載されているように、秒単位での
接着を可能にするように、ポリエステル樹脂とエポキシ
樹脂を特定化することが提案されている。この技術で
は、実施例にあるように加熱圧着時間が5秒から20秒
という短時間で金属に対し十分高いT型剥離強度が得ら
れるものの、加熱圧着時に被着体表面温度が180〜2
50℃と高くする必要があり、金属に対する被着体が耐
熱性の低いプラスチックの場合には不適である。この様
にエポキシ樹脂を配合して金属接着性を改良する方法で
は、加熱圧着に長時間あるいは高温を必要とし、エポキ
シ樹脂中のグリシジル基がなんらかの形で反応をしてか
ら、接着強度が発現しているものと思われる。
ビ等のプラスチックと金属やガラスとの接着の際に被着
体への良好な濡れ性を示して、優れた初期接着力を示す
とともに短時間での加熱圧着、低温での加圧圧着で高い
接着性を有するポリエステル系ホットメルト接着剤を提
供するものである。
に鑑み、優れた接着力を示すとともに短時間での加熱圧
着や低温での加圧圧着で高い接着性を有するポリエステ
ル系ホットメルト接着剤について、鋭意検討した結果本
発明に到達した。すなわち、本発明は、(A)多価カル
ボン酸成分の20〜80モル%が脂環族ジカルボン酸、
残りが芳香族ジカルボン酸であり、多価アルコール成分
の2〜20モル%が分子量250以上3,000以下の
ポリアルキレングリコールであり、80〜98モル%が
分子量250未満のグリコールである数平均分子量が1
万〜10万の範囲にある共重合ポリエステル70〜95
重量%および(B)数平均分子量が4千〜3万の範囲に
あり、ヒドロキシル基当量が1,500〜4,000当
量/106 gであるポリヒドロキシポリエーテル樹脂5
〜30重量%を配合してなるポリエステル系ホットメル
ト接着剤である。
族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、オルソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウム
スルホイソフタル酸、5−リチウムスルホイソフタル
酸、ナトリウムスルホテレフタル酸、4,4’−ジフェ
ニルメタンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテ
ルジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、
4,4’−スチルベンジカルボン酸などの芳香族ジカル
ボン酸が挙げられる。さらに必要により、トリメリット
酸、トリメシン酸、ピロメリット酸等の3官能以上の芳
香族多価カルボン酸も使用できる。脂環族ジカルボン酸
としては、ヘキサヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロイ
ソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、トリシクロデ
カンジカルボン酸、などが挙げられる。
コール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロ
ピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、3−メチルペンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−
ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、トリシ
クロデカンジメタノール、ビスフェノールAのエチレン
オキシドまたは/およびプロピレンオキシド付加物など
が挙げられる。さらに必要により、グリセリン、トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトールなどの3官能以上の多価アルコールも使用で
き、その場合3官能基以上の多価カルボン酸または多価
アルコールは全カルボン酸成分または全アルコール成分
に対して10モル%以下であるのが適当である。また、
ポリアルキレングリコールとしては、ポリエチレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコールなどが挙げられる。
は、多価カルボン酸成分のうちの20〜80モル%、好
ましくは30〜70モル%が脂環族ジカルボン酸であ
り、残りが芳香族ジカルボン酸である。脂環族ジカルボ
ン酸の量が20モル%未満であるとポリヒドロキシポリ
エーテル樹脂との相溶性が悪くなり短時間の加熱圧着や
低温での加圧圧着による金属に対する接着性に優れた接
着剤を得ることはできない。また、脂環族ジカルボン酸
の量が80モル%より多いとポリエステルの凝集力が低
下し高い加圧接着力が得られない。
好ましくは3〜15モル%が分子量250以上、3,0
00以下のポリアルキレングリコールである。ポリアル
キレングリコールの分子量が250未満あるいは2モル
%未満であるとポリヒドロキシポリエーテル樹脂との相
容性が悪くなり短時間の加熱圧着や低温での加圧圧着に
よる金属に対する接着性に優れた接着剤を得ることがで
きず、分子量が3,000より多い、あるいは20モル
%より多いと凝集力が低下し初期接着力に優れた接着剤
を得ることができない。
子量は1万〜10万である。数平均分子量が1万未満で
は接着剤としての物性が低下し、初期接着力に優れた接
着剤は得られない。また10万より高いと、ポリヒドロ
キシポリエーテルとの相溶性が低下し金属に対する高い
接着力を得ることはできない。
テル樹脂は分子内にヒドロキシル基を1,500〜4,
000当量/106 gを有するもので、ビスフェノール
A、ビスフェノールF、テトラブロモビスフェノールA
または水添ビスフェノールAとエピクロルヒドリンまた
はメチルエピクロルヒドリンから誘導されるエポキシ樹
脂、フェノキシ樹脂が挙げられる。ポリヒドロキシポリ
エーテル樹脂のヒドロキシル基が1,500当量/10
6 g未満では金属に対する初期接着力に劣り、4,00
0当量/106gより多いとプラスチックへの接着力が
低下する。
テル樹脂はその原料と製造法から分子内にグリシジル基
を有していてもよい。本発明で使用するポリヒドロキシ
ポリエーテルの数平均分子量は4,000以上、30,
000以下である。数平均分子量が4,000未満であ
ると金属に対する初期接着力に劣り、30,000より
多いとプラスチックへの接着力が低下する。
としては特に制限はなく、多価カルボン酸と多価アルコ
ールとの直接エステル化法もしくは、多価カルボン酸の
アルキルエステルと多価アルコールとのエステル交換法
によって多価カルボン酸の多価アルコールエステルを
得、しかる後、常圧あるいは減圧下で重合し組成物を得
ることができる。このとき必要に応じてエステル化触媒
もしくは重縮合触媒などを用いることができる。また使
用目的および要求される各種の特性により種々の添加
剤、安定剤、他の熱可塑性樹脂を本来の性質を損なわな
い程度に添加しても差し支えない。
キシポリエーテル樹脂の配合量としてはポリエステル成
分が全重量に対して70〜95重量%であり、残りの3
0〜5重量%がポリヒドロキシポリエーテル成分であ
る。ポリエステル成分が70重量%未満であると、PE
Tや塩ビ等のプラスチックへの接着性が損なわれ、また
95重量%より多いと金属への接着性が損なわれる。ポ
リエステルとポリヒドロキシポリエーテルの配合法とし
ては特に制限はなく、例えば溶融釜、ニーダー、ミキシ
ングロール、押し出し機、インターナルミキサー等を用
いることができる。
剤の使用に際しては、粉状、チップ状、テープ状、ひも
状、フィルム状あるいは不織布状等の形態に成型し、被
着体にはさんでポリエステルの軟化点以上で加熱溶融す
る方法や、接着アプリケーターを用い被着体上に溶融状
態のポリエステル組成物を塗布し、冷却固化させて接着
する方法などを採用することができる。接着時の条件と
しては、被着体表面温度がポリエステル接着剤の軟化点
以上180℃以下の温度で、特に好ましくはポリエステ
ル接着剤の軟化点+10℃以上160℃以下の温度範囲
で3〜10秒間圧着した後、そのまま放冷または急冷す
ればよい。
ト接着剤の用途は、特に制約されるものではないが、
鉄、アルミ、銅、錫などの金属材料やガラス材料とPE
Tや塩ビ等のプラスチックとの接着用途に使用できる。
を挙げるが、本発明は実施例になんら限定されるもので
はない。実施例中に単に部とあるのは重量部を表す。実
施例に用いた飽和共重合ポリエステルの組成を表1に示
した。なお、飽和共重合ポリエステルの合成は、常法に
従って行った。また各種の特性値の測定方法は以下の方
法で行なった。 1.数平均分子量 数平均分子量はGPCにより以下のようにして求めた。
テトラヒドロフラン溶媒10mlにポリエステル0.0
3gを溶解しポリマー溶液を調整する。キャリア−溶媒
にテトラヒドロフラン、流量1.0ml/min、カラ
ムは昭和電工(株)社製ShodexKF−806,8
04,802を用い、カラム温度30℃で測定を行っ
た。数平均分子量は標準ポリスチレン換算により求め
た。
より、サンプル5mgを用いて昇温速度20℃/分にて
測定した。
の片面コロナ処理二軸延伸PETフィルムと厚さ100
μの圧延銅箔または厚さ100μの電解錫メッキ銅箔ま
たは厚さ100μの二軸延伸PETフィルムに挟み、片
面加熱ヒートシーラーを用い、二軸延伸PETフィルム
のコロナ処理面が接着面になるように厚さ50μのPE
Tフィルム側より加熱し、140℃×8秒×3kg/c
m2 で接着を行なった。剥離接着力はテンシロン引張り
試験機を用いて、JIS K 6854接着剤の剥離接
着強さ試験方法の180度剥離により、20℃×67%
RH下で測定した。
キサヒドロテレフタル酸27.5部(0.16モル)、
1,4−ブタンジオール28.8部(0.32モル)お
よびテトラブチルチタネート0.034部(0.000
10モル)を反応釜に投入し、窒素下150℃〜220
℃でエステル化反応を行なった後、ポリテトラメチレン
グリコール(分子量1,000)32部(0.032モ
ル)および安定剤を0.1部を加え15分間撹はんし
た。次いで250℃まで加温しながら徐々に減圧にし、
30分間で0.1mmHg減圧とし、この温度ならびに
減圧条件下で1時間縮合を行ないポリエステルAを得
た。得られたポリエステルの特性値を表1に示す。得ら
れたポリエステルA90部に対し、ビスフェノールAと
エピクロルヒドリンとからなるエポキシ樹脂(エポトー
トYD−020、東都化成(株)社製、ヒドロキシル基
当量:3,500当量/106 g、数平均分子量:7,
700)10部の割合で池貝PCM−30二軸混練機を
用い200℃で溶融混練し、ペレット状の組成物を得、
これをヒートプレスを用いて200℃×1分間で圧延
し、厚さ50μのホットメルト接着剤フィルムを得た。
々のモノマーを用いる以外は実施例1と同様にしてポリ
エステルB〜Eを得た。得られたポリエステルの特性値
を表1に示す。また表3に示した種々のポリヒドロキシ
ポリエーテルを用い実施例1と同様にして組成物および
フィルムを得た。
々のモノマーを用いる以外は実施例1と同様にしてポリ
エステルF〜Hを得た。得られたポリエステルの特性値
を表2に示す。また表4に示した種々のポリヒドロキシ
ポリエーテルを用い実施例1と同様にして組成物および
フィルムを得た。各樹脂の接着特性値を表3および表4
に示した。
ステル系ホットメルト接着剤は、従来のポリエステル系
ホットメルト接着剤に比べて、PETや塩ビ等のプラス
チックと金属やガラスとの接着の際に被着体への良好な
濡れ性を示して、優れた初期接着力を示すとともに短時
間での加熱圧着や低温での加圧圧着により高い接着性を
示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)多価カルボン酸成分の20〜80
モル%が脂環族ジカルボン酸、残りが芳香族ジカルボン
酸であり、多価アルコール成分の2〜20モル%が分子
量250以上3,000以下のポリアルキレングリコー
ルであり、80〜98モル%が分子量250未満のグリ
コールであり、数平均分子量が1万〜10万の範囲にあ
る共重合ポリエステル70〜95重量%および(B)数
平均分子量が4千〜3万の範囲にあり、ヒドロキシル基
当量が1,500〜4,000当量/106 gであるポ
リヒドロキシポリエーテル樹脂5〜30重量%を配合し
てなるポリエステル系ホットメルト接着剤。
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---|---|---|---|
JP18761994A JP3438792B2 (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | ポリエステル系ホットメルト接着剤 |
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- 1994-08-09 JP JP18761994A patent/JP3438792B2/ja not_active Expired - Fee Related
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