JPH084854B2 - 金型製造方法 - Google Patents
金型製造方法Info
- Publication number
- JPH084854B2 JPH084854B2 JP5208699A JP20869993A JPH084854B2 JP H084854 B2 JPH084854 B2 JP H084854B2 JP 5208699 A JP5208699 A JP 5208699A JP 20869993 A JP20869993 A JP 20869993A JP H084854 B2 JPH084854 B2 JP H084854B2
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- JP
- Japan
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- shape
- mold
- shape model
- final product
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型製造方法に係り、
詳しくは製造時間を短縮させた金型製造方法に関する。
詳しくは製造時間を短縮させた金型製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の金型製造方法では、基本形状に対
しては荒削り及び仕上げ削り等の機械加工を使用し、工
具の使用が困難な深い溝形状等に対しては放電加工を使
用している。放電加工にはグラファイト電極や銅電極等
の放電マスターを用いる。この放電マスターは、金型の
機械加工ができない箇所について別々に形状を設計し、
機械加工により製造している。そして、複数の放電マス
ターに合わせて3次元CADの最終製品形状データを修
正して、金型を機械加工するためのNCデータを作成し
ている。
しては荒削り及び仕上げ削り等の機械加工を使用し、工
具の使用が困難な深い溝形状等に対しては放電加工を使
用している。放電加工にはグラファイト電極や銅電極等
の放電マスターを用いる。この放電マスターは、金型の
機械加工ができない箇所について別々に形状を設計し、
機械加工により製造している。そして、複数の放電マス
ターに合わせて3次元CADの最終製品形状データを修
正して、金型を機械加工するためのNCデータを作成し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の金
型製造方法では、放電マスターの設計,放電マスターと
NCデータとの組み合わせ検討,NCデータの作成等の
工程が必要であった。したがって、最終製品形状データ
を受け取ってから金型製造が終了するまでに長期間(例
えば3カ月)を要するという問題があった。
型製造方法では、放電マスターの設計,放電マスターと
NCデータとの組み合わせ検討,NCデータの作成等の
工程が必要であった。したがって、最終製品形状データ
を受け取ってから金型製造が終了するまでに長期間(例
えば3カ月)を要するという問題があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、金型の製造時間を著しく短縮し得る金型製造
方法を提供することを、その目的とする。
を改善し、金型の製造時間を著しく短縮し得る金型製造
方法を提供することを、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、三次元CA
Dで成形品の最終製品形状を形成する第1の工程と、こ
の最終製品形状にかかる形状データに基づいてこれを反
転操作して前記最終製品形状に対応した型に相当する形
状モデルのCADデータを作成する第2の工程と、この
形状モデルのCADデータに基づいて実在する形状モデ
ルを形成する第3の工程と、この第3の工程で形成され
た実在する形状モデルをメス型として使用し周囲を冷却
しながら内部に溶融した導電体を注入し固形化すること
により放電マスターを製造する第4の工程と、この放電
マスターにより金型を作成する第5の工程とから成る、
という構成を採っている。これによって前述した目的を
達成しようとするものである。
Dで成形品の最終製品形状を形成する第1の工程と、こ
の最終製品形状にかかる形状データに基づいてこれを反
転操作して前記最終製品形状に対応した型に相当する形
状モデルのCADデータを作成する第2の工程と、この
形状モデルのCADデータに基づいて実在する形状モデ
ルを形成する第3の工程と、この第3の工程で形成され
た実在する形状モデルをメス型として使用し周囲を冷却
しながら内部に溶融した導電体を注入し固形化すること
により放電マスターを製造する第4の工程と、この放電
マスターにより金型を作成する第5の工程とから成る、
という構成を採っている。これによって前述した目的を
達成しようとするものである。
【0006】
【作用】3次元CADデータを利用してオフセットによ
り反転形状をCAD上で作成して、光硬化性樹脂を光造
形法によりレーザーで硬化させる等により、最終製品の
反転した形状を作成する。続いて、これをメス型として
使用し、放電マスターを製造する。これによって、放電
マスターの設計,放電マスターとNCデータとの組み合
わせ検討,NCデータの作成等の工程が省略される。こ
の放電マスターで金型製造が行われる。
り反転形状をCAD上で作成して、光硬化性樹脂を光造
形法によりレーザーで硬化させる等により、最終製品の
反転した形状を作成する。続いて、これをメス型として
使用し、放電マスターを製造する。これによって、放電
マスターの設計,放電マスターとNCデータとの組み合
わせ検討,NCデータの作成等の工程が省略される。こ
の放電マスターで金型製造が行われる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図6に基
づいて説明する。これらの図に示す実施例は、三次元C
ADで成形品の最終製品形状を形成する第1の工程と、
この最終製品形状にかかる形状データに基づいてこれを
反転操作して前記最終製品形状に対応した型に相当する
形状モデルのCADデータを作成する第2の工程と、こ
の形状モデルのCADデータに基づいて実在する形状モ
デルを形成する第3の工程と、この第3の工程で形成さ
れた実在する形状モデルをメス型として使用し周囲を冷
却しながら内部に溶融した導電体を注入し固形化するこ
とにより放電マスターを製造する第4の工程とを備え、
この放電マスターにより金型を作成するという手法を採
用している。
づいて説明する。これらの図に示す実施例は、三次元C
ADで成形品の最終製品形状を形成する第1の工程と、
この最終製品形状にかかる形状データに基づいてこれを
反転操作して前記最終製品形状に対応した型に相当する
形状モデルのCADデータを作成する第2の工程と、こ
の形状モデルのCADデータに基づいて実在する形状モ
デルを形成する第3の工程と、この第3の工程で形成さ
れた実在する形状モデルをメス型として使用し周囲を冷
却しながら内部に溶融した導電体を注入し固形化するこ
とにより放電マスターを製造する第4の工程とを備え、
この放電マスターにより金型を作成するという手法を採
用している。
【0008】ここで、前述した第3の工程では、形状モ
デルのCADデータをスライス化して光造形法によりレ
ーザ光で光硬化樹脂を硬化させ、その後100ミクロン
単位で下方に移動させつつ同様に作業を繰り返して順次
積層させて実在する立体形状の形状モデルを製作するよ
うになっている。
デルのCADデータをスライス化して光造形法によりレ
ーザ光で光硬化樹脂を硬化させ、その後100ミクロン
単位で下方に移動させつつ同様に作業を繰り返して順次
積層させて実在する立体形状の形状モデルを製作するよ
うになっている。
【0009】これを更に詳述する。
【0010】図1は三次元CADで作成されたモデル1
としての成形品の最終製品形状を示す斜視図である。
としての成形品の最終製品形状を示す斜視図である。
【0011】この3次元CADで作成されたモデル1を
金型のパーティングライン2を中心に分割、編集し、モ
デル1の形状を反転させた形状モデル3のCADデータ
を作成する。
金型のパーティングライン2を中心に分割、編集し、モ
デル1の形状を反転させた形状モデル3のCADデータ
を作成する。
【0012】図2はCAD上で反転した形状モデル3を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【0013】次に、モデル3のCADデータをスライス
化して光造形法によりレーザー光で光硬化樹脂を硬化さ
せ、その後100ミクロン単位で下方向に移動させ、次
に同様に硬化させ積層することで立体形状を作り出す。
これにより得られた形状モデル4を図3に示す。
化して光造形法によりレーザー光で光硬化樹脂を硬化さ
せ、その後100ミクロン単位で下方向に移動させ、次
に同様に硬化させ積層することで立体形状を作り出す。
これにより得られた形状モデル4を図3に示す。
【0014】光造方法では、3次元CADデータを忠実
に3次元形状モデルとして複写できるために、形状モデ
ル4が形状モデル3と同一形状となる。
に3次元形状モデルとして複写できるために、形状モデ
ル4が形状モデル3と同一形状となる。
【0015】図4及び図5において、上記形状モデル4
をメス型として使用し、この形状モデル4の周囲を液体
窒素等5で冷却するために2重構造とした容器6を取り
付けて、形状モデル4に対して溶融したグラファイト7
を注入し、形状モデル4をあたかも金型のキャビテイ型
として使用する事により、図6に示す放電マスター8が
製造される。
をメス型として使用し、この形状モデル4の周囲を液体
窒素等5で冷却するために2重構造とした容器6を取り
付けて、形状モデル4に対して溶融したグラファイト7
を注入し、形状モデル4をあたかも金型のキャビテイ型
として使用する事により、図6に示す放電マスター8が
製造される。
【0016】この放電マスター8の形状は、図1に示す
CADデータのモデル1と全く同一となる。そして、放
電マスター8で金型製造が行われる。
CADデータのモデル1と全く同一となる。そして、放
電マスター8で金型製造が行われる。
【0017】これらの工程によると、従来行っていた放
電マスターの設計,放電マスターとNCデータとの組み
合わせ検討,NCデータの作成等の工程を省略すること
ができる。
電マスターの設計,放電マスターとNCデータとの組み
合わせ検討,NCデータの作成等の工程を省略すること
ができる。
【0018】本例は光硬化樹脂を使用した光造形法を中
心に説明したが、イスラエルのCubital社の開発
した「SOLIDER方式」や、Helisys社他で
開発した「Laminated Object Man
ufacturing法」によって製品を反転させたモ
デルを製作する場合もまったく同様に溶融したグラファ
イト等を注入し、放電マスターを製造できる。
心に説明したが、イスラエルのCubital社の開発
した「SOLIDER方式」や、Helisys社他で
開発した「Laminated Object Man
ufacturing法」によって製品を反転させたモ
デルを製作する場合もまったく同様に溶融したグラファ
イト等を注入し、放電マスターを製造できる。
【0019】また、形状モデル4の周囲の冷却を液体窒
素等5の冷媒で行う場合を示したが、これに冷凍機械を
使用し、冷凍機械本体を別な場所に設置し、冷凍機を冷
媒の替わりに配置しても同様の効果が得られる。
素等5の冷媒で行う場合を示したが、これに冷凍機械を
使用し、冷凍機械本体を別な場所に設置し、冷凍機を冷
媒の替わりに配置しても同様の効果が得られる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、成形品の3次元CAD
データから光造形法等により反転した形状を作成してメ
ス型とし、これにグラファイト等を注入して放電マスタ
ーを製造することにより、放電マスターの設計,放電マ
スターとNCデータとの組み合わせ検討,NCデータの
作成等の工程を不要にでき、金型製造時間を大幅に短縮
できる。
データから光造形法等により反転した形状を作成してメ
ス型とし、これにグラファイト等を注入して放電マスタ
ーを製造することにより、放電マスターの設計,放電マ
スターとNCデータとの組み合わせ検討,NCデータの
作成等の工程を不要にでき、金型製造時間を大幅に短縮
できる。
【図1】一実施例に示す製作モデルの斜視図である。
【図2】図1における製作モデルをCAD上で反転製作
した形状モデルを示す斜視図である。
した形状モデルを示す斜視図である。
【図3】図2に示すCAD上の形状モデルに基づいて光
造形法で製作した実際の形状モデルを示す斜視図であ
る。
造形法で製作した実際の形状モデルを示す斜視図であ
る。
【図4】図3に示す実際の形状モデルをメス型として使
用した場合の使用状態を示す説明図で、図4(A)は正
面図を示し、図4(B)は上面図を示し、図4(C)は
図4(B)の一部切り欠いた右側面図を示す。
用した場合の使用状態を示す説明図で、図4(A)は正
面図を示し、図4(B)は上面図を示し、図4(C)は
図4(B)の一部切り欠いた右側面図を示す。
【図5】図4における使用状態を示す斜視図である。
【図6】図5におけるメス型から取り出した実際の放電
マスターを示す斜視図である。
マスターを示す斜視図である。
1 3次元CAD上のモデル 2 金型製作時のパーティングライン 3 モデル1の反転モデル 4 光造形法で製作した形状モデル 5 液体窒素等の冷媒 7 溶融グラファイト 8 放電マスター
Claims (3)
- 【請求項1】 三次元CADで成形品の最終製品形状を
形成する第1の工程と、この最終製品形状にかかる形状
データに基づいてこれを反転操作して前記最終製品形状
に対応した型に相当する形状モデルのCADデータを作
成する第2の工程と、この形状モデルのCADデータに
基づいて実在する形状モデルを形成する第3の工程と、
この第3の工程で形成された実在する形状モデルをメス
型として使用し周囲を冷却しながら内部に溶融した導電
体を注入し固形化することにより放電マスターを製造す
る第4の工程と、この放電マスターにより金型を作成す
る第5の工程とから成ることを特徴とした金型製造方
法。 - 【請求項2】 前記第3の工程において、形状モデルの
CADデータをスライス化して光造形法によりレーザ光
で光硬化樹脂を硬化させ、その後100ミクロン単位で
下方に移動させつつ同様に作業を繰り返して順次積層さ
せて実在する立体形状の形状モデルを製作することを特
徴とした請求項1の金型製造方法。 - 【請求項3】 前記第2の工程において、前記最終製品
形状にかかる形状データに基づいて前記最終製品形状に
対応する型のパーティングラインを中心にして分割及び
編集することにより、前記最終製品形状に対応した型に
相当する形状モデルのCADデータを作成することを特
徴とした請求項1の金型製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5208699A JPH084854B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 金型製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5208699A JPH084854B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 金型製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0739964A JPH0739964A (ja) | 1995-02-10 |
JPH084854B2 true JPH084854B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=16560617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5208699A Expired - Fee Related JPH084854B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 金型製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH084854B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2878663B2 (ja) * | 1996-07-29 | 1999-04-05 | 日之出水道機器株式会社 | 地下構造物用蓋 |
US5997212A (en) * | 1996-09-30 | 1999-12-07 | Hinode, Ltd. | Cover for underground structures, body thereof and frame therefor |
JPH1134081A (ja) * | 1997-07-23 | 1999-02-09 | Ebara Corp | 樹脂製素材の成形方法 |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP5208699A patent/JPH084854B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0739964A (ja) | 1995-02-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960716 |