JPH084854A - 減衰装置 - Google Patents
減衰装置Info
- Publication number
- JPH084854A JPH084854A JP13211394A JP13211394A JPH084854A JP H084854 A JPH084854 A JP H084854A JP 13211394 A JP13211394 A JP 13211394A JP 13211394 A JP13211394 A JP 13211394A JP H084854 A JPH084854 A JP H084854A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- friction
- fixed
- pulley
- pulley member
- friction surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H7/0829—Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means
Landscapes
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 所定の外力を減衰させる減衰装置において、
プーリ部材と、それに巻き掛けられるベルト等の摩擦部
材とを利用するようにすることにより、少ない部品点数
で容易に組み立てられるようにしてコストダウンが図れ
る一方、過度の外力に対するフェールセーフ機能が具備
されるようにするとともに、減衰特性の設定チューニン
グが容易でかつ温度依存性が小さくなるようにする。 【構成】 固定プーリ部材1に回動自在に支持されたレ
バー部材2に、移動プーリ部材3を回転不能に設け、固
定プーリ部材1の円周状の摩擦面1aと移動プーリ部材
3の円周状の摩擦面3aとの間にエンドレスの平ベルト
4を巻き掛け、かつ該平ベルト4の一方のスパン4aを
押圧機構部5で押圧する。
プーリ部材と、それに巻き掛けられるベルト等の摩擦部
材とを利用するようにすることにより、少ない部品点数
で容易に組み立てられるようにしてコストダウンが図れ
る一方、過度の外力に対するフェールセーフ機能が具備
されるようにするとともに、減衰特性の設定チューニン
グが容易でかつ温度依存性が小さくなるようにする。 【構成】 固定プーリ部材1に回動自在に支持されたレ
バー部材2に、移動プーリ部材3を回転不能に設け、固
定プーリ部材1の円周状の摩擦面1aと移動プーリ部材
3の円周状の摩擦面3aとの間にエンドレスの平ベルト
4を巻き掛け、かつ該平ベルト4の一方のスパン4aを
押圧機構部5で押圧する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車エンジ
ンのタイミングベルトや補機類駆動ベルトに張力を付与
しつつ外力としてのベルト反力を減衰させるオートテン
ショナ等に用いられる減衰装置に関し、特に構造の簡単
化を図る対策に関する。
ンのタイミングベルトや補機類駆動ベルトに張力を付与
しつつ外力としてのベルト反力を減衰させるオートテン
ショナ等に用いられる減衰装置に関し、特に構造の簡単
化を図る対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の減衰装置としては油
圧式のものが一般に普及しており、その一例として例え
ば実開平4−66448号公報で知られているものがあ
る。
圧式のものが一般に普及しており、その一例として例え
ば実開平4−66448号公報で知られているものがあ
る。
【0003】このものでは、作動油が充填されたシリン
ダボディと、該シリンダボディ内に往復動可能に嵌挿さ
れ、シリンダボディ内を第1及び第2の2つの油室に区
画するピストンと、シリンダにおける第1油室側の端部
壁を貫通して内端部がピストンに移動一体に連結された
ピストンロッドと、第2油室に縮装され、シリンダが伸
長するようにピストンを第1油室の側に向けて押動付勢
する圧縮コイルばねとを備えている。そして、上記ピス
トン及びシリンダボディにそれぞれ両油室を互いに連通
する連通路が設けられ、かつピストン側の連通路にはチ
ェックバルブが設けられている。
ダボディと、該シリンダボディ内に往復動可能に嵌挿さ
れ、シリンダボディ内を第1及び第2の2つの油室に区
画するピストンと、シリンダにおける第1油室側の端部
壁を貫通して内端部がピストンに移動一体に連結された
ピストンロッドと、第2油室に縮装され、シリンダが伸
長するようにピストンを第1油室の側に向けて押動付勢
する圧縮コイルばねとを備えている。そして、上記ピス
トン及びシリンダボディにそれぞれ両油室を互いに連通
する連通路が設けられ、かつピストン側の連通路にはチ
ェックバルブが設けられている。
【0004】上記チェックバルブは、シリンダの収縮方
向への外力の作用によりピストンが圧縮コイルばねの付
勢方向と逆の方向に移動して第2油室の作動油が第1油
室に流入しようとするときには、連通路を閉じるように
作動してピストンの移動を規制する一方、シリンダの伸
長時にピストンが付勢方向に移動して第1油室の作動油
が第2油室に流入しようとするときには、連通路を開く
ように作動してピストンの移動を許容するようになされ
ている。これにより、上記ピストンを付勢方向とは逆の
方向に押圧してシリンダ収縮方向の外力がピストンロッ
ド先端に加わったときには、該ピストンの移動を抑制
し、このことで外力を減衰させるようになされている。
向への外力の作用によりピストンが圧縮コイルばねの付
勢方向と逆の方向に移動して第2油室の作動油が第1油
室に流入しようとするときには、連通路を閉じるように
作動してピストンの移動を規制する一方、シリンダの伸
長時にピストンが付勢方向に移動して第1油室の作動油
が第2油室に流入しようとするときには、連通路を開く
ように作動してピストンの移動を許容するようになされ
ている。これにより、上記ピストンを付勢方向とは逆の
方向に押圧してシリンダ収縮方向の外力がピストンロッ
ド先端に加わったときには、該ピストンの移動を抑制
し、このことで外力を減衰させるようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記油
圧式の減衰装置では、作動油の流動抵抗を利用するの
で、高いシール性を要し、構造が複雑となる。したがっ
て、部品点数が多くなりがちで組立に手間がかかり、コ
ストダウンが困難であるという問題がある。
圧式の減衰装置では、作動油の流動抵抗を利用するの
で、高いシール性を要し、構造が複雑となる。したがっ
て、部品点数が多くなりがちで組立に手間がかかり、コ
ストダウンが困難であるという問題がある。
【0006】また、過度の外力が加わった場合には、そ
の外力に比例して作動油の圧力が上昇するために、減衰
装置自体が高圧により損傷する虞れもある。
の外力に比例して作動油の圧力が上昇するために、減衰
装置自体が高圧により損傷する虞れもある。
【0007】また、減衰特性が連通路やチェックバルブ
等の流路抵抗によって決まることから、所定の減衰特性
が既に設定されている減衰装置において、その減衰特性
を変更調整することは困難であり、したがって、減衰特
性を変更するためには、減衰装置自体を交換しなければ
ならない。
等の流路抵抗によって決まることから、所定の減衰特性
が既に設定されている減衰装置において、その減衰特性
を変更調整することは困難であり、したがって、減衰特
性を変更するためには、減衰装置自体を交換しなければ
ならない。
【0008】さらに、その減衰特性についても、作動油
の粘性特性が温度変化の影響を受け易く、例えば常温時
に比べて低温時には作動油の流動抵抗が増大して減衰力
が所定の値よりも大きくなる等の難点を抱えている。
の粘性特性が温度変化の影響を受け易く、例えば常温時
に比べて低温時には作動油の流動抵抗が増大して減衰力
が所定の値よりも大きくなる等の難点を抱えている。
【0009】この発明は斯かる諸点に鑑みてなされたも
のであり、その主な目的は、プーリ部材と、それに巻き
掛けられるベルト等の摩擦部材とを利用するようにする
ことにより、少ない部品点数で容易に組み立てられるよ
うにしてコストダウンが図れる一方、過度の外力に対す
るフェールセーフ機能が具備されるようにするととも
に、減衰特性の設定チューニングが容易でかつ温度依存
性が小さくなるようにすることにある。
のであり、その主な目的は、プーリ部材と、それに巻き
掛けられるベルト等の摩擦部材とを利用するようにする
ことにより、少ない部品点数で容易に組み立てられるよ
うにしてコストダウンが図れる一方、過度の外力に対す
るフェールセーフ機能が具備されるようにするととも
に、減衰特性の設定チューニングが容易でかつ温度依存
性が小さくなるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明では、2つのプーリ部材間に巻き掛
けられたエンドレスの摩擦部材の両スパンの張力が変化
すると、プーリ部材と摩擦部材との間のグリップ力が変
化することを利用し、減衰させるべき外力に応じて上記
グリップ力を変化させることにより、該外力に応じた減
衰力が得られるようにし、このことで、部品点数の低減
化及び組立作業の容易化を図ってコストダウンに寄与で
きるようにする一方、過度の外力に対してはプーリ部材
及び摩擦部材間のスリップにより対処するとともに、ス
パンの張力変化率を調整することで減衰特性の設定を容
易にチューニングでき、かつ作動油が不要であることか
ら温度依存性が小さくなるようにした。
め、請求項1の発明では、2つのプーリ部材間に巻き掛
けられたエンドレスの摩擦部材の両スパンの張力が変化
すると、プーリ部材と摩擦部材との間のグリップ力が変
化することを利用し、減衰させるべき外力に応じて上記
グリップ力を変化させることにより、該外力に応じた減
衰力が得られるようにし、このことで、部品点数の低減
化及び組立作業の容易化を図ってコストダウンに寄与で
きるようにする一方、過度の外力に対してはプーリ部材
及び摩擦部材間のスリップにより対処するとともに、ス
パンの張力変化率を調整することで減衰特性の設定を容
易にチューニングでき、かつ作動油が不要であることか
ら温度依存性が小さくなるようにした。
【0011】具体的には、この発明では、固定側に固定
されるとともに外周に略円弧状の摩擦面を有する固定プ
ーリ部材と、この固定プーリ部材に回動自在に支持され
ているとともに、減衰すべき外力が作用する作用力部を
有するレバー部材と、このレバー部材に固定プーリ部材
と同一面側において回転不能に支持されているととも
に、外周に固定プーリ部材の摩擦面と対をなす略円弧状
の摩擦面を有する移動プーリ部材と、上記固定プーリ部
材の摩擦面と移動プーリ部材の摩擦面との間に巻き掛け
られたエンドレスの摩擦部材と、この摩擦部材の両プー
リ部材の摩擦面間に位置するスパンの一方を押圧する押
圧手段とを備えるようにする。
されるとともに外周に略円弧状の摩擦面を有する固定プ
ーリ部材と、この固定プーリ部材に回動自在に支持され
ているとともに、減衰すべき外力が作用する作用力部を
有するレバー部材と、このレバー部材に固定プーリ部材
と同一面側において回転不能に支持されているととも
に、外周に固定プーリ部材の摩擦面と対をなす略円弧状
の摩擦面を有する移動プーリ部材と、上記固定プーリ部
材の摩擦面と移動プーリ部材の摩擦面との間に巻き掛け
られたエンドレスの摩擦部材と、この摩擦部材の両プー
リ部材の摩擦面間に位置するスパンの一方を押圧する押
圧手段とを備えるようにする。
【0012】請求項2の発明では、固定側に固定される
固定板と、この固定板に回動自在に支持されているとと
もに、減衰すべき外力が作用する作用力部を有するレバ
ー部材と、このレバー部材に固定板と同一面側において
回転不能に支持されているとともに、外周に略円弧状の
摩擦面を有する移動プーリ部材と、上記固定板に両端が
固定された状態で中間部が移動プーリ部材の摩擦面に巻
き掛けられた摩擦部材と、この摩擦部材の移動プーリ部
材の摩擦面により区画形成されたスパンの一方を押圧す
る押圧手段とを備えるようにする。
固定板と、この固定板に回動自在に支持されているとと
もに、減衰すべき外力が作用する作用力部を有するレバ
ー部材と、このレバー部材に固定板と同一面側において
回転不能に支持されているとともに、外周に略円弧状の
摩擦面を有する移動プーリ部材と、上記固定板に両端が
固定された状態で中間部が移動プーリ部材の摩擦面に巻
き掛けられた摩擦部材と、この摩擦部材の移動プーリ部
材の摩擦面により区画形成されたスパンの一方を押圧す
る押圧手段とを備えるようにする。
【0013】請求項3の発明では、上記請求項1又は2
の発明において、押圧手段は、レバー部材に回動一体に
支持されているものとする。
の発明において、押圧手段は、レバー部材に回動一体に
支持されているものとする。
【0014】
【作用】以上の構成により、請求項1又は2の発明で
は、摩擦部材の一方のスパンが押圧手段に押圧されてい
るとともに、移動プーリ部材がレバー部材に回転不能に
支持されているので、レバー部材が回動する際には摩擦
部材とプーリ部材の摩擦面との間にグリップ力が生じ、
レバー部材の回動が抵抗を受けることになる。つまり、
レバー部材を回動させようとする外力に減衰力が作用す
るようになる。
は、摩擦部材の一方のスパンが押圧手段に押圧されてい
るとともに、移動プーリ部材がレバー部材に回転不能に
支持されているので、レバー部材が回動する際には摩擦
部材とプーリ部材の摩擦面との間にグリップ力が生じ、
レバー部材の回動が抵抗を受けることになる。つまり、
レバー部材を回動させようとする外力に減衰力が作用す
るようになる。
【0015】このとき、押圧手段に押圧されているスパ
ンが張り側スパンに変化する方向にレバー部材が回動す
ると、該スパンとは反対の側のスパンが緩み側スパンと
なって張力が低下し、摩擦部材とプーリ部材との間のグ
リップ力が低下するので、このときの減衰力は小さい。
一方、上記回動方向とは逆に、押圧手段に押圧されてい
るスパンが緩み側スパンに変化する方向にレバー部材が
回動すると、押圧手段に押圧されていることで該スパン
の張力低下が回避され、上記グリップ力が維持されるの
で、大きな減衰力が生じる。したがって、レバー部材の
回動方向に応じて減衰力の大きさが変化するので、外力
がレバー部材に作用する方向に応じてその外力に対する
減衰力の大きさが異なる二方向性の減衰特性が得られ
る。
ンが張り側スパンに変化する方向にレバー部材が回動す
ると、該スパンとは反対の側のスパンが緩み側スパンと
なって張力が低下し、摩擦部材とプーリ部材との間のグ
リップ力が低下するので、このときの減衰力は小さい。
一方、上記回動方向とは逆に、押圧手段に押圧されてい
るスパンが緩み側スパンに変化する方向にレバー部材が
回動すると、押圧手段に押圧されていることで該スパン
の張力低下が回避され、上記グリップ力が維持されるの
で、大きな減衰力が生じる。したがって、レバー部材の
回動方向に応じて減衰力の大きさが変化するので、外力
がレバー部材に作用する方向に応じてその外力に対する
減衰力の大きさが異なる二方向性の減衰特性が得られ
る。
【0016】また、上記外力によるレバー部材の回動力
が増加すると、それに応じて減衰力が徐々に増加する一
方、摩擦部材とプーリ部材との間にスリップの発生する
率も徐々に上昇する。そして、上記回動力が所定値に達
すると、スリップ率が急激に上昇して100%となる状
態に容易に移行し、減衰力は略一定の値をとるようにな
る。したがって、過度の外力に対しては上記スリップが
生じることで摩擦部材の破断が回避される。
が増加すると、それに応じて減衰力が徐々に増加する一
方、摩擦部材とプーリ部材との間にスリップの発生する
率も徐々に上昇する。そして、上記回動力が所定値に達
すると、スリップ率が急激に上昇して100%となる状
態に容易に移行し、減衰力は略一定の値をとるようにな
る。したがって、過度の外力に対しては上記スリップが
生じることで摩擦部材の破断が回避される。
【0017】そして、上記減衰機構は、2つのプーリ間
に巻き掛けられた伝動ベルトの一方のスパンを押圧手段
で押圧するようになされたベルト伝動機構と同様の簡単
な構造であるので、部品点数が少なくて済み、組立作業
が容易である。さらに、各スパンの張力変化に応じて減
衰力が変化するので、スパンの張力変化量を調整するこ
とにより減衰特性を変更でき、したがって、減衰特性の
設定チューニングが容易である。また、温度により特性
が変化し易い作動油等の作動体を用いることなく減衰力
が発生するので、温度変化に対し安定した減衰特性が得
られる。
に巻き掛けられた伝動ベルトの一方のスパンを押圧手段
で押圧するようになされたベルト伝動機構と同様の簡単
な構造であるので、部品点数が少なくて済み、組立作業
が容易である。さらに、各スパンの張力変化に応じて減
衰力が変化するので、スパンの張力変化量を調整するこ
とにより減衰特性を変更でき、したがって、減衰特性の
設定チューニングが容易である。また、温度により特性
が変化し易い作動油等の作動体を用いることなく減衰力
が発生するので、温度変化に対し安定した減衰特性が得
られる。
【0018】請求項3の発明では、上記押圧手段がレバ
ー部材に回動一体に支持されていることにより、摩擦部
材の押圧すべきスパンとの位置関係が一定化されるの
で、レバー部材の回動位置に拘らず上記スパンを常に同
じ条件で押圧でき、安定した減衰特性が得られる。
ー部材に回動一体に支持されていることにより、摩擦部
材の押圧すべきスパンとの位置関係が一定化されるの
で、レバー部材の回動位置に拘らず上記スパンを常に同
じ条件で押圧でき、安定した減衰特性が得られる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0020】(実施例1)図1〜図3は実施例1に係る
減衰装置の全体構成を示し、この減衰装置は、基本的
に、固定側fに固定されるとともに外周に円周状の摩擦
面1aを有する固定プーリ部材1と、この固定プーリ部
材1に回動軸心P回りに回動自在に支持されているとと
もに、減衰すべき外力が作用する作用力部2aを有する
レバー部材2と、このレバー部材2に固定プーリ部材1
と同一面側において回転不能に支持されているととも
に、外周に固定プーリ部材1の摩擦面1aと対をなす円
周状の摩擦面3aを有する移動プーリ部材3と、上記固
定プーリ部材1の摩擦面1aと移動プーリ部材3の摩擦
面3aとの間に巻き掛けられたエンドレスの摩擦部材と
しての平ベルト4と、この平ベルト4の両プーリ部材
1,3の摩擦面1a,3a間に位置するスパン4a,4
bの一方を押圧する押圧手段としての押圧機構部5とを
備えている。
減衰装置の全体構成を示し、この減衰装置は、基本的
に、固定側fに固定されるとともに外周に円周状の摩擦
面1aを有する固定プーリ部材1と、この固定プーリ部
材1に回動軸心P回りに回動自在に支持されているとと
もに、減衰すべき外力が作用する作用力部2aを有する
レバー部材2と、このレバー部材2に固定プーリ部材1
と同一面側において回転不能に支持されているととも
に、外周に固定プーリ部材1の摩擦面1aと対をなす円
周状の摩擦面3aを有する移動プーリ部材3と、上記固
定プーリ部材1の摩擦面1aと移動プーリ部材3の摩擦
面3aとの間に巻き掛けられたエンドレスの摩擦部材と
しての平ベルト4と、この平ベルト4の両プーリ部材
1,3の摩擦面1a,3a間に位置するスパン4a,4
bの一方を押圧する押圧手段としての押圧機構部5とを
備えている。
【0021】上記固定プーリ部材1は、フロント側(図
2の左側)が開口された有底円筒状の平プーリ部6と、
この平プーリ部6の底部中央から回動軸心Pに沿ってフ
ロント側に延びる円柱状の軸部7とを有する。そして、
プーリ部6の外周面により上記摩擦面1aが構成されて
いる。
2の左側)が開口された有底円筒状の平プーリ部6と、
この平プーリ部6の底部中央から回動軸心Pに沿ってフ
ロント側に延びる円柱状の軸部7とを有する。そして、
プーリ部6の外周面により上記摩擦面1aが構成されて
いる。
【0022】上記レバー部材2は、回動軸心Pから半径
方向外方に向けて幅寸法が徐々に小さくなる平面テーパ
状の板材からなっている。また、回動軸心P周りに位置
する大径部分には、リヤ側(図2の右側)に向けて突出
するボス部8が設けられていて、このボス部8は上記固
定プーリ部材1の軸部7にその先端側からベアリング9
を介して回動自在に外嵌合されている。そして、上記作
用力部2aは、レバー部材2の回動端に設けられてい
る。また、ボス部8と作用力部2aとの略中間位置に
は、図1の右方に向けて突出する突出片部10が設けら
れている。
方向外方に向けて幅寸法が徐々に小さくなる平面テーパ
状の板材からなっている。また、回動軸心P周りに位置
する大径部分には、リヤ側(図2の右側)に向けて突出
するボス部8が設けられていて、このボス部8は上記固
定プーリ部材1の軸部7にその先端側からベアリング9
を介して回動自在に外嵌合されている。そして、上記作
用力部2aは、レバー部材2の回動端に設けられてい
る。また、ボス部8と作用力部2aとの略中間位置に
は、図1の右方に向けて突出する突出片部10が設けら
れている。
【0023】上記移動プーリ部材3は、固定プーリ部材
1の平プーリ部6と同じプーリ径を有する平プーリから
なり、その外周面により上記摩擦面3aが構成されてい
る。この移動プーリ部材3は、レバー部材2のボス部8
と作用力部2aとの略中間位置に該ボス部8と同じリヤ
側に向けて突設された円柱状の軸部11において該レバ
ー部材2に対し回転不能に支持されている。つまり、移
動プーリ部材3のプーリ軸心部分には、レバー部材2の
軸部11にその先端側から外嵌合される取付孔12が設
けられており、これら軸部11の外周と取付孔12の内
周とにそれぞれ設けられたプーリ軸心方向に延びるキー
溝11a,12a内にキー部材13が嵌入されているこ
とで移動プーリ部材3の回り止めがなされている。ま
た、上記軸部11の先端外周には抜止めリング14が嵌
着されており、このことで、移動プーリ部材3の抜止め
がなされている。
1の平プーリ部6と同じプーリ径を有する平プーリから
なり、その外周面により上記摩擦面3aが構成されてい
る。この移動プーリ部材3は、レバー部材2のボス部8
と作用力部2aとの略中間位置に該ボス部8と同じリヤ
側に向けて突設された円柱状の軸部11において該レバ
ー部材2に対し回転不能に支持されている。つまり、移
動プーリ部材3のプーリ軸心部分には、レバー部材2の
軸部11にその先端側から外嵌合される取付孔12が設
けられており、これら軸部11の外周と取付孔12の内
周とにそれぞれ設けられたプーリ軸心方向に延びるキー
溝11a,12a内にキー部材13が嵌入されているこ
とで移動プーリ部材3の回り止めがなされている。ま
た、上記軸部11の先端外周には抜止めリング14が嵌
着されており、このことで、移動プーリ部材3の抜止め
がなされている。
【0024】上記押圧機構部5は、平ベルト4の一方の
スパン4a(図1の右方のスパン)を外周側から押圧可
能な押圧プーリ15と、この押圧プーリ15を押圧方向
に進退移動可能に案内支持する支持アーム16と、上記
押圧プーリ15を押圧方向に向けて付勢する引張コイル
ばね17とを有してなっている。上記支持アーム16
は、レバー部材2の突出片部10において、枢支ピン1
8によりレバー部材2と同じ回動面内で回動自在に支持
されている。また、支持アーム16の回動端にはリヤ側
に向けて突出する軸部16aが設けられており、この軸
部16aにおいて上記押圧プーリ15が回転自在に支持
されている。そして、上記引張コイルばね17は、支持
アーム16とレバー部材2との間に介装されている。
スパン4a(図1の右方のスパン)を外周側から押圧可
能な押圧プーリ15と、この押圧プーリ15を押圧方向
に進退移動可能に案内支持する支持アーム16と、上記
押圧プーリ15を押圧方向に向けて付勢する引張コイル
ばね17とを有してなっている。上記支持アーム16
は、レバー部材2の突出片部10において、枢支ピン1
8によりレバー部材2と同じ回動面内で回動自在に支持
されている。また、支持アーム16の回動端にはリヤ側
に向けて突出する軸部16aが設けられており、この軸
部16aにおいて上記押圧プーリ15が回転自在に支持
されている。そして、上記引張コイルばね17は、支持
アーム16とレバー部材2との間に介装されている。
【0025】かくして、上記減衰装置では、平ベルト4
の一方のスパン4aが押圧機構部5に押圧されていると
ともに、移動プーリ部材3がレバー部材2に回転不能に
支持されているので、レバー部材2が回動する際には平
ベルト4と移動プーリ部材3及び固定プーリ部材1の各
摩擦面3a,1aとの間にそれぞれグリップ力が生じ、
このことで、レバー部材2の回動が抵抗を受けることに
なる。つまり、レバー部材2を回動させようとする外力
に減衰力が加えられる。
の一方のスパン4aが押圧機構部5に押圧されていると
ともに、移動プーリ部材3がレバー部材2に回転不能に
支持されているので、レバー部材2が回動する際には平
ベルト4と移動プーリ部材3及び固定プーリ部材1の各
摩擦面3a,1aとの間にそれぞれグリップ力が生じ、
このことで、レバー部材2の回動が抵抗を受けることに
なる。つまり、レバー部材2を回動させようとする外力
に減衰力が加えられる。
【0026】このとき、上記レバー部材2が、押圧機構
部5に押圧されているスパン4aを張り側スパンに変化
させる方向Aに回動すると、該スパン4aとは反対の側
のスパン4bが緩み側スパンとなって張力が低下し、平
ベルト4と移動プーリ部材3及び固定プーリ部材1との
間のグリップ力が低下する。よって、この場合の減衰力
は小さい。一方、上記回動方向Aとは逆に、押圧機構部
5に押圧されているスパン4aを緩み側スパンに変化さ
せる方向Bにレバー部材2が回動すると、押圧されてい
ることで該スパン4aの張力低下が回避されて上記グリ
ップ力が維持されるので、この場合には、大きな減衰力
が生じる。したがって、レバー部材2の回動方向に応じ
て減衰力の大きさが変化するので、外力がレバー部材2
に作用する方向に応じて減衰力の大きさが変化するよう
な方向性を持った減衰特性を得ることができる。
部5に押圧されているスパン4aを張り側スパンに変化
させる方向Aに回動すると、該スパン4aとは反対の側
のスパン4bが緩み側スパンとなって張力が低下し、平
ベルト4と移動プーリ部材3及び固定プーリ部材1との
間のグリップ力が低下する。よって、この場合の減衰力
は小さい。一方、上記回動方向Aとは逆に、押圧機構部
5に押圧されているスパン4aを緩み側スパンに変化さ
せる方向Bにレバー部材2が回動すると、押圧されてい
ることで該スパン4aの張力低下が回避されて上記グリ
ップ力が維持されるので、この場合には、大きな減衰力
が生じる。したがって、レバー部材2の回動方向に応じ
て減衰力の大きさが変化するので、外力がレバー部材2
に作用する方向に応じて減衰力の大きさが変化するよう
な方向性を持った減衰特性を得ることができる。
【0027】また、上記外力によるレバー部材2の回動
力が増加すると、それに応じて減衰力が徐々に増加する
一方、平ベルト4と移動プーリ部材3又は固定プーリ部
材1との間にスリップの発生する率も徐々に上昇する。
そして、上記回動力が所定値に達すると、スリップ率が
急激に上昇して100%の状態に容易に移行し、減衰力
は略一定の値をとるようになる。よって、過度の外力に
対しては、上記スリップが生じて平ベルト4の破断を回
避するフェールセーフ機能が発揮されることになる。
力が増加すると、それに応じて減衰力が徐々に増加する
一方、平ベルト4と移動プーリ部材3又は固定プーリ部
材1との間にスリップの発生する率も徐々に上昇する。
そして、上記回動力が所定値に達すると、スリップ率が
急激に上昇して100%の状態に容易に移行し、減衰力
は略一定の値をとるようになる。よって、過度の外力に
対しては、上記スリップが生じて平ベルト4の破断を回
避するフェールセーフ機能が発揮されることになる。
【0028】したがって、実施例1によれば、2つのプ
ーリ間に巻き掛けられた伝動ベルトの一方のスパンを押
圧手段で押圧するようになされたベルト伝動機構と同様
の簡単な構造であるので、部品点数が少なくて済み、組
立が容易である。さらに、各スパン4a,4bの張力変
化に応じて減衰力が変化するので、スパン4a,4bの
張力変化量を調整することで減衰特性を変更することが
でき、減衰特性の設定を容易にチューニングすることが
できる。また、油圧式減衰装置の作動油のような作動特
性が温度変化の影響を受け易い作動体を用いずに減衰力
を発生させることができるので、温度変化の影響の少な
い減衰特性を得ることができる。
ーリ間に巻き掛けられた伝動ベルトの一方のスパンを押
圧手段で押圧するようになされたベルト伝動機構と同様
の簡単な構造であるので、部品点数が少なくて済み、組
立が容易である。さらに、各スパン4a,4bの張力変
化に応じて減衰力が変化するので、スパン4a,4bの
張力変化量を調整することで減衰特性を変更することが
でき、減衰特性の設定を容易にチューニングすることが
できる。また、油圧式減衰装置の作動油のような作動特
性が温度変化の影響を受け易い作動体を用いずに減衰力
を発生させることができるので、温度変化の影響の少な
い減衰特性を得ることができる。
【0029】また、押圧機構部5は、レバー部材2に回
動一体に支持されていることで、平ベルト4の押圧すべ
きスパン4aとの位置関係が一定であるので、レバー部
材2の回動位置に拘らず上記スパン4aを常に同じ条件
で押圧でき、安定した減衰特性を得ることができる。さ
らに、上記固定プーリ部材1の摩擦面1aが円周状をな
すとともに、平ベルト4がエンドレスであることから、
レバー部材2が回動軸心P回りの如何なる回動位置にあ
っても、360°以上の回動範囲に亘り作動して減衰機
能を発揮することができる。したがって、回動軸心P回
りの任意の回動位置に減衰装置を設置することができる
のみならず、その作動量を回動アーム長さの長大化を伴
うことなく容易に拡大することができる。
動一体に支持されていることで、平ベルト4の押圧すべ
きスパン4aとの位置関係が一定であるので、レバー部
材2の回動位置に拘らず上記スパン4aを常に同じ条件
で押圧でき、安定した減衰特性を得ることができる。さ
らに、上記固定プーリ部材1の摩擦面1aが円周状をな
すとともに、平ベルト4がエンドレスであることから、
レバー部材2が回動軸心P回りの如何なる回動位置にあ
っても、360°以上の回動範囲に亘り作動して減衰機
能を発揮することができる。したがって、回動軸心P回
りの任意の回動位置に減衰装置を設置することができる
のみならず、その作動量を回動アーム長さの長大化を伴
うことなく容易に拡大することができる。
【0030】尚、上記実施例1では、平ベルト4の一方
のスパン4aを外周側から押圧するようにしているが、
内周側から押圧するようにしてもよい。
のスパン4aを外周側から押圧するようにしているが、
内周側から押圧するようにしてもよい。
【0031】また、上記実施例1では、平ベルト4の一
方のスパン4aのみを常に押圧するようにしているが、
レバー部材2の回動方向に応じて両スパン4a,4bを
交互に押圧するようにしてもよい。
方のスパン4aのみを常に押圧するようにしているが、
レバー部材2の回動方向に応じて両スパン4a,4bを
交互に押圧するようにしてもよい。
【0032】また、上記実施例1では、摩擦部材として
平ベルト4を用いているが、VベルトやVリブドベルト
を使用してもよい。その場合には、使用するベルトの断
面形状に倣って摩擦面を構成することで大きなグリップ
力が得られるようにすることができる。
平ベルト4を用いているが、VベルトやVリブドベルト
を使用してもよい。その場合には、使用するベルトの断
面形状に倣って摩擦面を構成することで大きなグリップ
力が得られるようにすることができる。
【0033】また、これとは逆に、摩擦部材としてスチ
ールベルトを用いてスリップが発生し易いように構成し
てもよい。
ールベルトを用いてスリップが発生し易いように構成し
てもよい。
【0034】また、上記実施例1では、固定プーリ部材
1及び移動プーリ部材3の各摩擦面1a,3aを円周状
に構成しているが、摩擦部材との間で必要なグリップ力
が得られる範囲で円弧状に構成してもよい。
1及び移動プーリ部材3の各摩擦面1a,3aを円周状
に構成しているが、摩擦部材との間で必要なグリップ力
が得られる範囲で円弧状に構成してもよい。
【0035】また、上記実施例1では、摩擦部材とプー
リ部材との間のスリップをフェールセーフ機能として利
用しているが、スリップの発生する状態でも減衰力は得
られるので、レバー部材の両回動方向においてそれぞれ
スリップ率が100%となるレベルを含めて減衰の常用
範囲としてもよい。その場合に、レバー部材が何れの方
向に回動してもスリップの生じる側のプーリ部材に、例
えば該プーリ部材の摩擦面との間で平ベルトを挟圧する
規制手段を設け、レバー部材が減衰力の大きい方向に回
動されるときには摩擦部材のスリップが許容され一方、
減衰力の小さい方向に回動されるときにはスリップが規
制されるように構成することにより、レバー部材の往復
回動に伴って摩擦部材を一方向に循環移動させることが
できるので、固定プーリ部材及び移動プーリ部材との間
のグリップ力が摩擦部材の特定箇所に集中して加わるの
を回避でき、摩擦部材の負荷を該摩擦部材の全体に萬遍
なく分散させることができて好適である。
リ部材との間のスリップをフェールセーフ機能として利
用しているが、スリップの発生する状態でも減衰力は得
られるので、レバー部材の両回動方向においてそれぞれ
スリップ率が100%となるレベルを含めて減衰の常用
範囲としてもよい。その場合に、レバー部材が何れの方
向に回動してもスリップの生じる側のプーリ部材に、例
えば該プーリ部材の摩擦面との間で平ベルトを挟圧する
規制手段を設け、レバー部材が減衰力の大きい方向に回
動されるときには摩擦部材のスリップが許容され一方、
減衰力の小さい方向に回動されるときにはスリップが規
制されるように構成することにより、レバー部材の往復
回動に伴って摩擦部材を一方向に循環移動させることが
できるので、固定プーリ部材及び移動プーリ部材との間
のグリップ力が摩擦部材の特定箇所に集中して加わるの
を回避でき、摩擦部材の負荷を該摩擦部材の全体に萬遍
なく分散させることができて好適である。
【0036】さらに、上記実施例1では、エンドレスの
摩擦部材を用いているが、有端の摩擦部材を用いること
ができる。その場合には、固定プーリ部材1に代えて、
摩擦部材の両端が固定可能な固定板を用いてもよい。
摩擦部材を用いているが、有端の摩擦部材を用いること
ができる。その場合には、固定プーリ部材1に代えて、
摩擦部材の両端が固定可能な固定板を用いてもよい。
【0037】(実施例2)この発明の実施例2に係るオ
ートテンショナを、図4〜図6に基づいて説明する。こ
のオートテンショナは、自動車エンジンによる補機類駆
動のためのVベルトtに所定の張力を付与し、かつその
張力変動に応じて張力調整動作に対する減衰力を自動的
に変化させるものである。尚、以下の説明では、上記実
施例1と同じ部分には同じ符号を付して示す。
ートテンショナを、図4〜図6に基づいて説明する。こ
のオートテンショナは、自動車エンジンによる補機類駆
動のためのVベルトtに所定の張力を付与し、かつその
張力変動に応じて張力調整動作に対する減衰力を自動的
に変化させるものである。尚、以下の説明では、上記実
施例1と同じ部分には同じ符号を付して示す。
【0038】上記オートテンショナは、その特徴とし
て、自動車用エンジンのエンジンブロックfに固定され
るとともに外周に円周状の摩擦面1aを有する固定プー
リ部材1と、この固定プーリ部材1に回動自在に支持さ
れているとともに、その回動軸心Pと平行な軸心Q回り
に回転自在なテンションプーリ2aを有するレバー部材
2と、上記固定プーリ部材1及びレバー部材2間に介装
され、固定プーリ部材1に対しレバー部材2を所定回動
方向A(図4の反時計回り方向)に回動付勢する捩りコ
イルばね21と、上記レバー部材2に固定プーリ部材1
と同一面側において回転不能に支持されているととも
に、外周に固定プーリ部材1の摩擦面1aと対をなす円
周状の摩擦面3aを有する移動プーリ部材3と、上記固
定プーリ部材1の摩擦面1aと移動プーリ部材3の摩擦
面3aとの間に巻き掛けられたエンドレスの平ベルト4
と、この平ベルト4の両プーリ部材1,3の摩擦面1
a,3a間に位置するスパン4a,4bの一方を押圧す
る押圧機構部5とを備えている。そして、上記捩りコイ
ルばね21の回動付勢力により上記テンションプーリ2
aにVベルトtを押圧させて所定の張力を付与する一
方、ベルト張力の変動時にレバー部材2が上記回動付勢
力方向Aとは逆の方向B(同図の時計回り方向)に回動
されるときにその回動を大きく減衰させるようになって
いる。
て、自動車用エンジンのエンジンブロックfに固定され
るとともに外周に円周状の摩擦面1aを有する固定プー
リ部材1と、この固定プーリ部材1に回動自在に支持さ
れているとともに、その回動軸心Pと平行な軸心Q回り
に回転自在なテンションプーリ2aを有するレバー部材
2と、上記固定プーリ部材1及びレバー部材2間に介装
され、固定プーリ部材1に対しレバー部材2を所定回動
方向A(図4の反時計回り方向)に回動付勢する捩りコ
イルばね21と、上記レバー部材2に固定プーリ部材1
と同一面側において回転不能に支持されているととも
に、外周に固定プーリ部材1の摩擦面1aと対をなす円
周状の摩擦面3aを有する移動プーリ部材3と、上記固
定プーリ部材1の摩擦面1aと移動プーリ部材3の摩擦
面3aとの間に巻き掛けられたエンドレスの平ベルト4
と、この平ベルト4の両プーリ部材1,3の摩擦面1
a,3a間に位置するスパン4a,4bの一方を押圧す
る押圧機構部5とを備えている。そして、上記捩りコイ
ルばね21の回動付勢力により上記テンションプーリ2
aにVベルトtを押圧させて所定の張力を付与する一
方、ベルト張力の変動時にレバー部材2が上記回動付勢
力方向Aとは逆の方向B(同図の時計回り方向)に回動
されるときにその回動を大きく減衰させるようになって
いる。
【0039】上記固定プーリ部材1では、該固定プーリ
部材1の有するプーリ部6の外周面のフロント側部分
(図5の左側部分)により上記摩擦面1aが構成されて
いる。そして、プーリ部6内には、その底部から回動軸
心Pに沿ってフロント側に延びる円筒状の軸受部7′が
該プーリ部6と同心に設けられている。また、プーリ部
6は、その周壁内面に半径方向外方に向けて穿設された
リヤ側係止穴22を有する。
部材1の有するプーリ部6の外周面のフロント側部分
(図5の左側部分)により上記摩擦面1aが構成されて
いる。そして、プーリ部6内には、その底部から回動軸
心Pに沿ってフロント側に延びる円筒状の軸受部7′が
該プーリ部6と同心に設けられている。また、プーリ部
6は、その周壁内面に半径方向外方に向けて穿設された
リヤ側係止穴22を有する。
【0040】上記レバー部材2の回動軸心P周りに位置
する大径部分には、リヤ側(図5の右側)に向けて突出
する円柱状の軸部8′が設けられていて、この軸部8′
は上記固定プーリ部材1の軸受部7′にそのフロント側
からベアリング9を介して回動自在に嵌挿されている。
そして、レバー部材2の回動端には、フロント側に向け
て突出する軸部23が、上記移動プーリ部材3を回転不
能に支持するリヤ側の軸部11と同じ軸心Q上に設けら
れている。このフロント側軸部23の軸心Q部分にはボ
ルト穴24が設けられており、その内周には雌ねじが螺
設されている。また、レバー部材2の軸部8′近傍位置
には、フロント側係止穴25がフロント側に向けて穿設
されている。
する大径部分には、リヤ側(図5の右側)に向けて突出
する円柱状の軸部8′が設けられていて、この軸部8′
は上記固定プーリ部材1の軸受部7′にそのフロント側
からベアリング9を介して回動自在に嵌挿されている。
そして、レバー部材2の回動端には、フロント側に向け
て突出する軸部23が、上記移動プーリ部材3を回転不
能に支持するリヤ側の軸部11と同じ軸心Q上に設けら
れている。このフロント側軸部23の軸心Q部分にはボ
ルト穴24が設けられており、その内周には雌ねじが螺
設されている。また、レバー部材2の軸部8′近傍位置
には、フロント側係止穴25がフロント側に向けて穿設
されている。
【0041】上記テンショナプーリ2aは、上記レバー
部材2のフロント側軸部23においてベアリング26を
介し回転自在に支持されている。そして、該軸部23の
ボルト穴24に螺着した抜止めボルト27により抜止め
がなされている。
部材2のフロント側軸部23においてベアリング26を
介し回転自在に支持されている。そして、該軸部23の
ボルト穴24に螺着した抜止めボルト27により抜止め
がなされている。
【0042】上記捩りコイルばね21は本体が左巻き
で、本体のリヤ側に位置する端部21aが半径方向外方
に向けて、またフロント側に位置する端部21bが回動
軸心P方向のフロント側に向けてそれぞれ本体から突出
する形状をなしている。上記リヤ側端部21aは固定プ
ーリ部材1のリヤ側係止穴22に、またフロント側端部
21bはレバー部材2のフロント側係止穴25にそれぞ
れ嵌入して周方向において係止されている。そして、こ
れら両端部21a,21bが係止された状態で本体が拡
径する方向に動作するように縮径状態で介装されてお
り、これらのことで、レバー部材2を所定方向Aに回動
付勢するようになされている。
で、本体のリヤ側に位置する端部21aが半径方向外方
に向けて、またフロント側に位置する端部21bが回動
軸心P方向のフロント側に向けてそれぞれ本体から突出
する形状をなしている。上記リヤ側端部21aは固定プ
ーリ部材1のリヤ側係止穴22に、またフロント側端部
21bはレバー部材2のフロント側係止穴25にそれぞ
れ嵌入して周方向において係止されている。そして、こ
れら両端部21a,21bが係止された状態で本体が拡
径する方向に動作するように縮径状態で介装されてお
り、これらのことで、レバー部材2を所定方向Aに回動
付勢するようになされている。
【0043】上記オートテンショナによれば、テンショ
ンプーリ8に巻き掛けられたVベルトtの張力変動に伴
ってレバー部材2が回動する際に、レバー部材2が回動
付勢方向Aと逆の方向Bに回動するときには、その回動
を大きな力で減衰させることができる。一方、レバー部
材2が回動付勢方向Aに回動するときには、該回動に対
する減衰力が小さくなる。よって、Vベルトtの張力が
急激に増大したときにはレバー部材2の回動が抑えら
れ、このことで、Vベルトtのばたつきを防止すること
ができる一方、張力減少時には速やかにレバー部材2が
回動付勢方向Aに回動してVベルトtに所定の張力を付
与することができる。
ンプーリ8に巻き掛けられたVベルトtの張力変動に伴
ってレバー部材2が回動する際に、レバー部材2が回動
付勢方向Aと逆の方向Bに回動するときには、その回動
を大きな力で減衰させることができる。一方、レバー部
材2が回動付勢方向Aに回動するときには、該回動に対
する減衰力が小さくなる。よって、Vベルトtの張力が
急激に増大したときにはレバー部材2の回動が抑えら
れ、このことで、Vベルトtのばたつきを防止すること
ができる一方、張力減少時には速やかにレバー部材2が
回動付勢方向Aに回動してVベルトtに所定の張力を付
与することができる。
【0044】そして、油圧式のオートテンショナと比べ
た場合には、油圧式のものがシリンダをベルトtの走行
方向に沿わせて設置するとともに、テンションプーリを
回転自在に支持する回動部材を用いてピストンロッドの
運動方向を例えば90°ほど転換しているのに対し、レ
バー部材2が回動するものであることから、テンション
プーリ2aを一体化してレバー部材2がベルトtの走行
方向に沿うように配置することができる。したがって、
上記一体化によりコンパクト化及び軽量化を図ることが
でき、またエンジンブロックfに取り付ける際の手間を
半減することができる。
た場合には、油圧式のものがシリンダをベルトtの走行
方向に沿わせて設置するとともに、テンションプーリを
回転自在に支持する回動部材を用いてピストンロッドの
運動方向を例えば90°ほど転換しているのに対し、レ
バー部材2が回動するものであることから、テンション
プーリ2aを一体化してレバー部材2がベルトtの走行
方向に沿うように配置することができる。したがって、
上記一体化によりコンパクト化及び軽量化を図ることが
でき、またエンジンブロックfに取り付ける際の手間を
半減することができる。
【0045】(実施例3)図7〜図9は実施例3に係る
オートテンショナの全体構成を示しており、このオート
テンショナは自動車のOHCエンジンにおいてカム軸駆
動のためのタイミングベルトtに所定の張力を付与する
もので、上記実施例2のものと比べてアーム長さの短い
ショートアームタイプとなっている。尚、上記実施例1
及び実施例2と同じ部分には同じ符号を付している。
オートテンショナの全体構成を示しており、このオート
テンショナは自動車のOHCエンジンにおいてカム軸駆
動のためのタイミングベルトtに所定の張力を付与する
もので、上記実施例2のものと比べてアーム長さの短い
ショートアームタイプとなっている。尚、上記実施例1
及び実施例2と同じ部分には同じ符号を付している。
【0046】上記オートテンショナの特徴として、固定
プーリ部材1は、レバー部材としての回動部材2を回動
自在に支持する軸部7を有するものである。また、上記
回動部材2は、固定プーリ部材1の上記軸部7に回動自
在に外嵌合される円筒部31を有し、該円筒部31の外
周側においてテンションプーリ2aを回転自在に支持す
るようになされている。
プーリ部材1は、レバー部材としての回動部材2を回動
自在に支持する軸部7を有するものである。また、上記
回動部材2は、固定プーリ部材1の上記軸部7に回動自
在に外嵌合される円筒部31を有し、該円筒部31の外
周側においてテンションプーリ2aを回転自在に支持す
るようになされている。
【0047】上記固定プーリ部材1は、フロント側(図
8の上側)が開口された有底円筒状のリヤケース部32
と、このリヤケース部32の底壁中央から回動軸心Pに
沿ってフロント側に延びる円柱部33とを有する。この
リヤケース部32と円柱部33とは、リヤケース部32
の底部中央に設けられた組付孔32aに、円柱部33の
リヤ側端部(図8の下側端部)に設けられた小径部33
aを嵌入固定することで一体に組み付けられるようにな
っている。上記リヤケース部32の周壁の一部には、回
動軸心P方向に延びて該リヤケース部32の開口縁に至
るリヤ側係止スリット34が設けられている。一方、上
記円柱部33には、その回動軸心Pの部分にボルト挿通
孔35が設けられている。さらに、円柱部33のフロン
ト側端部は僅かに大径となされていて、この大径部によ
り固定プーリ部材1のプーリ部6が構成されている。ま
た、このプーリ部6のリヤ側の周縁には、半径方向外方
に向けて突出する鍔部36が全周に亘って設けられてい
る。そして、この円柱部33の鍔部36からリヤ側に亘
る部分により、上記軸部7が構成されている。
8の上側)が開口された有底円筒状のリヤケース部32
と、このリヤケース部32の底壁中央から回動軸心Pに
沿ってフロント側に延びる円柱部33とを有する。この
リヤケース部32と円柱部33とは、リヤケース部32
の底部中央に設けられた組付孔32aに、円柱部33の
リヤ側端部(図8の下側端部)に設けられた小径部33
aを嵌入固定することで一体に組み付けられるようにな
っている。上記リヤケース部32の周壁の一部には、回
動軸心P方向に延びて該リヤケース部32の開口縁に至
るリヤ側係止スリット34が設けられている。一方、上
記円柱部33には、その回動軸心Pの部分にボルト挿通
孔35が設けられている。さらに、円柱部33のフロン
ト側端部は僅かに大径となされていて、この大径部によ
り固定プーリ部材1のプーリ部6が構成されている。ま
た、このプーリ部6のリヤ側の周縁には、半径方向外方
に向けて突出する鍔部36が全周に亘って設けられてい
る。そして、この円柱部33の鍔部36からリヤ側に亘
る部分により、上記軸部7が構成されている。
【0048】上記回動部材2は、リヤ側が開口されかつ
その開口部が上記リヤケース部32の開口部と対向する
有底円筒状のフロントケース部37を有し、該フロント
ケース部37は上記円筒部31のリヤ側開口端に一体に
設けられている。また、このフロントケース部37の周
壁の一部には、回動軸心P方向に延びて該フロントケー
ス部37の開口縁に至るフロント側係止スリット38が
設けられている。そして、上記円筒部31は、固定プー
リ部材1の軸部7により樹脂ブッシュ39を介して回動
軸心P回りに回動自在に支持されている。一方、円筒部
31の外周側には、タイミングベルトtを押圧するため
のテンションプーリ2aがベアリング40を介して軸心
Q回りに回転自在に設けられている。さらに、回動部材
2のフロント側の端部には回動軸心Pに沿ってフロント
側に向けて延びる断面方形状の軸部41が設けられてい
る。
その開口部が上記リヤケース部32の開口部と対向する
有底円筒状のフロントケース部37を有し、該フロント
ケース部37は上記円筒部31のリヤ側開口端に一体に
設けられている。また、このフロントケース部37の周
壁の一部には、回動軸心P方向に延びて該フロントケー
ス部37の開口縁に至るフロント側係止スリット38が
設けられている。そして、上記円筒部31は、固定プー
リ部材1の軸部7により樹脂ブッシュ39を介して回動
軸心P回りに回動自在に支持されている。一方、円筒部
31の外周側には、タイミングベルトtを押圧するため
のテンションプーリ2aがベアリング40を介して軸心
Q回りに回転自在に設けられている。さらに、回動部材
2のフロント側の端部には回動軸心Pに沿ってフロント
側に向けて延びる断面方形状の軸部41が設けられてい
る。
【0049】上記回動部材2の軸部41には、小径の平
プーリからなる移動プーリ部材3がその軸心部分に設け
られた断面方形状の取付孔においてフロント側から外嵌
合され、このことで回動部材2に回転不能に支持されて
いる。そして、上記固定プーリ部材1の摩擦面1aと移
動プーリ部材3の摩擦面3aとの間に、ベルト長さの短
い平ベルト4が巻き掛けられている。
プーリからなる移動プーリ部材3がその軸心部分に設け
られた断面方形状の取付孔においてフロント側から外嵌
合され、このことで回動部材2に回転不能に支持されて
いる。そして、上記固定プーリ部材1の摩擦面1aと移
動プーリ部材3の摩擦面3aとの間に、ベルト長さの短
い平ベルト4が巻き掛けられている。
【0050】上記回動部材2における円筒部31のフロ
ント側端面には、上記平ベルト4の一方のスパン4a
(図7の下側のスパン)を押圧する押圧機構部5が設け
られている。この押圧機構部5は、図9に示すように、
平ベルト4の上記スパン4aを外周側から押圧可能な金
属製の円柱部42と、この円柱部42が先端に埋設され
ているとともに基端において回動部材2の保持部43に
保持された樹脂ばね44とからなっている。
ント側端面には、上記平ベルト4の一方のスパン4a
(図7の下側のスパン)を押圧する押圧機構部5が設け
られている。この押圧機構部5は、図9に示すように、
平ベルト4の上記スパン4aを外周側から押圧可能な金
属製の円柱部42と、この円柱部42が先端に埋設され
ているとともに基端において回動部材2の保持部43に
保持された樹脂ばね44とからなっている。
【0051】上記固定プーリ部材1のリヤケース部32
と回動部材2のフロントケース部37との間の空間に
は、捩りコイルばね21が縮径状態で介装されている。
この捩りコイルばね21は本体が左巻きで、リヤ側及び
フロント側の各端部21a,21bがそれぞれの係止ス
リット34,38を半径方向に貫通して係止されてい
る。これにより、上記テンションプーリ2aを所定回動
方向Aに回動付勢してタイミングベルトtを押圧するよ
うになされている。
と回動部材2のフロントケース部37との間の空間に
は、捩りコイルばね21が縮径状態で介装されている。
この捩りコイルばね21は本体が左巻きで、リヤ側及び
フロント側の各端部21a,21bがそれぞれの係止ス
リット34,38を半径方向に貫通して係止されてい
る。これにより、上記テンションプーリ2aを所定回動
方向Aに回動付勢してタイミングベルトtを押圧するよ
うになされている。
【0052】したがって、実施例3によれば、上記実施
例1及び実施例2と同様の効果を奏することができる
他、固定プーリ部材1が回動部材2を回動自在に支持す
る軸部7の部分を、回動部材2がテンションプーリ2a
を回転自在に支持する円筒部31の内部に収容するよう
にしたので、オートテンショナの回動アーム長さは短く
なるものの、回動軸心P方向の全体寸法が小さくなり、
その分だけ該オートテンショナを含めた自動車エンジン
の全長を小さくすることができる。
例1及び実施例2と同様の効果を奏することができる
他、固定プーリ部材1が回動部材2を回動自在に支持す
る軸部7の部分を、回動部材2がテンションプーリ2a
を回転自在に支持する円筒部31の内部に収容するよう
にしたので、オートテンショナの回動アーム長さは短く
なるものの、回動軸心P方向の全体寸法が小さくなり、
その分だけ該オートテンショナを含めた自動車エンジン
の全長を小さくすることができる。
【0053】また、上記固定プーリ部材1、回動部材2
及び移動プーリ部材3を略テンションプーリ2aの内周
側に収容できるので、オートテンショナの全体を略テン
ションプーリ2aの大きさまで極めてコンパクトなもの
にすることができる。
及び移動プーリ部材3を略テンションプーリ2aの内周
側に収容できるので、オートテンショナの全体を略テン
ションプーリ2aの大きさまで極めてコンパクトなもの
にすることができる。
【0054】尚、上記実施例2及び3では、この発明を
オートテンショナの減衰機構部に適用しているが、外力
を減衰させるためのその他の装置に適用することができ
るのは勿論である。
オートテンショナの減衰機構部に適用しているが、外力
を減衰させるためのその他の装置に適用することができ
るのは勿論である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、固定側に固定されるとともに外周に略円弧状の
摩擦面を有する固定プーリ部材と、この固定プーリ部材
に回動自在に支持されているとともに、減衰すべき外力
が作用する作用力部を有するレバー部材と、このレバー
部材に固定プーリ部材と同一面側において回転不能に支
持されているとともに、外周に固定プーリ部材の摩擦面
と対をなす略円弧状の摩擦面を有する移動プーリ部材
と、上記固定プーリ部材の摩擦面と移動プーリ部材の摩
擦面との間に巻き掛けられたエンドレスの摩擦部材と、
この摩擦部材の両プーリ部材の摩擦面間に位置するスパ
ンの一方を押圧する押圧手段とを備えるようにしたの
で、少ない部品点数で容易に組み立てることができ、コ
ストダウンを図ることができるとともに、過度の外力に
対するフェールセーフ機能を具備することができ、かつ
減衰特性の設定を容易に変更することができるとともに
減衰特性の温度依存性を小さくすることができる。
よれば、固定側に固定されるとともに外周に略円弧状の
摩擦面を有する固定プーリ部材と、この固定プーリ部材
に回動自在に支持されているとともに、減衰すべき外力
が作用する作用力部を有するレバー部材と、このレバー
部材に固定プーリ部材と同一面側において回転不能に支
持されているとともに、外周に固定プーリ部材の摩擦面
と対をなす略円弧状の摩擦面を有する移動プーリ部材
と、上記固定プーリ部材の摩擦面と移動プーリ部材の摩
擦面との間に巻き掛けられたエンドレスの摩擦部材と、
この摩擦部材の両プーリ部材の摩擦面間に位置するスパ
ンの一方を押圧する押圧手段とを備えるようにしたの
で、少ない部品点数で容易に組み立てることができ、コ
ストダウンを図ることができるとともに、過度の外力に
対するフェールセーフ機能を具備することができ、かつ
減衰特性の設定を容易に変更することができるとともに
減衰特性の温度依存性を小さくすることができる。
【0056】請求項2の発明によれば、固定側に固定さ
れる固定板と、この固定板に回動自在に支持されている
とともに、減衰すべき外力が作用する作用力部を有する
レバー部材と、このレバー部材に固定板と同一面側にお
いて回転不能に支持されているとともに、外周に略円弧
状の摩擦面を有する移動プーリ部材と、上記固定板に両
端が固定された状態で中間部が移動プーリ部材の摩擦面
に巻き掛けられた摩擦部材と、この摩擦部材の移動プー
リ部材の摩擦面により区画形成されたスパンの一方を押
圧する押圧手段とを備えるようにしたので、上記請求項
1の発明と同じ効果を得ることができる。
れる固定板と、この固定板に回動自在に支持されている
とともに、減衰すべき外力が作用する作用力部を有する
レバー部材と、このレバー部材に固定板と同一面側にお
いて回転不能に支持されているとともに、外周に略円弧
状の摩擦面を有する移動プーリ部材と、上記固定板に両
端が固定された状態で中間部が移動プーリ部材の摩擦面
に巻き掛けられた摩擦部材と、この摩擦部材の移動プー
リ部材の摩擦面により区画形成されたスパンの一方を押
圧する押圧手段とを備えるようにしたので、上記請求項
1の発明と同じ効果を得ることができる。
【0057】請求項3の発明によれば、上記押圧手段
を、レバー部材に回動一体に支持されているものとした
ので、レバー部材の回動位置に拘らず上記スパンを常に
同じ条件で押圧でき、安定した減衰特性を得ることがで
きる。
を、レバー部材に回動一体に支持されているものとした
ので、レバー部材の回動位置に拘らず上記スパンを常に
同じ条件で押圧でき、安定した減衰特性を得ることがで
きる。
【図1】この発明の実施例1に係る減衰装置を示す正面
図である。
図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】減衰装置を示す背面図である。
【図4】この発明の実施例2に係るオートテンショナを
示す正面図である。
示す正面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】オートテンショナを示す背面図である。
【図7】この発明の実施例3に係るオートテンショナを
示す正面図である。
示す正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】押圧機構部を拡大して部分的に示す斜視図であ
る。
る。
1 固定プーリ部材 1a 摩擦面 2 レバー部材,回動部材 2a 作用力部,テンションプーリ 3 移動プーリ部材 3a 摩擦面 4 平ベルト(摩擦部材) 4a,4b スパン 5 押圧機構部(押圧手段) P 回動軸心 f 固定側,エンジンブロック
Claims (3)
- 【請求項1】 固定側に固定されるとともに外周に略円
弧状の摩擦面を有する固定プーリ部材と、 上記固定プーリ部材に回動自在に支持されているととも
に、減衰すべき外力が作用する作用力部を有するレバー
部材と、 上記レバー部材に固定プーリ部材と同一面側において回
転不能に支持されているとともに、外周に固定プーリ部
材の摩擦面と対をなす略円弧状の摩擦面を有する移動プ
ーリ部材と、 上記固定プーリ部材の摩擦面と移動プーリ部材の摩擦面
との間に巻き掛けられたエンドレスの摩擦部材と、 上記摩擦部材の両プーリ部材の摩擦面間に位置するスパ
ンの一方を押圧する押圧手段とを備えていることを特徴
とする減衰装置。 - 【請求項2】 固定側に固定される固定板と、 上記固定板に回動自在に支持されているとともに、減衰
すべき外力が作用する作用力部を有するレバー部材と、 上記レバー部材に固定板と同一面側において回転不能に
支持されているとともに、外周に略円弧状の摩擦面を有
する移動プーリ部材と、 上記固定板に両端が固定された状態で中間部が移動プー
リ部材の摩擦面に巻き掛けられた摩擦部材と、 上記摩擦部材の移動プーリ部材の摩擦面により区画形成
されたスパンの一方を押圧する押圧手段とを備えている
ことを特徴とする減衰装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の減衰装置におい
て、 押圧手段は、レバー部材に回動一体に支持されているこ
とを特徴とする減衰装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6132113A JP2682800B2 (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 減衰装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6132113A JP2682800B2 (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 減衰装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH084854A true JPH084854A (ja) | 1996-01-12 |
JP2682800B2 JP2682800B2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=15073740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6132113A Expired - Fee Related JP2682800B2 (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 減衰装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2682800B2 (ja) |
-
1994
- 1994-06-14 JP JP6132113A patent/JP2682800B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2682800B2 (ja) | 1997-11-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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