JPH01249920A - 駆動ベルトの緊張装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、支持部材に回転可能に軸支された張り車と、
張り車の回転軸線の外に設けてあってエンジンブロック
などに対して固定できる旋回軸受と、駆動ベルトなどに
張り車を当接させ、旋回軸受の固定後の運転時に非作動
状態となる緊張バネと、運転時に駆動ベルトに作用する
運転バネとから成る駆動ベルトの緊張装置に関する．こ
の種の緊張装置は西独公開特許第２６１７３６８号で公
知である．この公知例では、旋回レバーが支持板に旋回
可能に軸支されている．張り車は旋回軸の外側に設けて
あり、旋回アームの他端に作用する運転バネによって駆
動ベルトに押圧されている．この運転バネは運転中、常
時作用している．最適な基本調節を行ない得るよう支持
板は、別の旋回軸を介してエンジンブロックに結合され
、固定ネジによって対応する位置に固定できる。支持板
に対して旋回しないよう張り車をロックした際に、エン
ジンブロックと支持板との間に設けた別の緊張バネによ
って、駆動ベルトに対して常に一定の緊張力が作用する
よう基本調節を行なうことができる．解ロック後、駆動
ベルトの運転衝撃や振動は運転バネによって吸収、補償
される．この公知の緊張装置の取付けは、既述の如く、
比較的面倒であり特に、ロックが必要であるため複雑で
ある．取付けには確実性が必要である．更に、この公知
の緊張装置は、旋回レバーの変位領域が大きく、重大な
損傷を招く。エンジンの運転挙動の強いパルス衝撃によ
って、駆動ベルトは緊張装置の領域において強く伸張さ
れる．かくして、張り車は、駆動ベルトから離れる方向
へ変位する．この公知の緊張装置は、上記の運転方向へ
制動性を有さないので、駆動ベルトは少なくとも短時間
は緊張されないことになる．そうすると、駆動ホイルと
駆動ベルトとの間にスリップが起きる確立が極めて大き
い．この場合、駆動ベルトが歯付きベルトであると、１
つまたは複数の歯の跳越えによって、例えば、クランク
シャフトとカムシャフトとの間に回転角の誤差が現われ
、従って、エンジンが停止するか、少なくとも運転に欠
陥が生ずる． 本発明は、少数の部材からなり、簡単に組込め、調節が
でき、運転中に駆動ベルトと駆動ホイルとの間のスリッ
プや、歯の跳び越えを確実に防止した駆動ベルトの緊張
装置を創生ずることにある。

この目的は、駆動ベルトに作用する運転バネの緊張力を
緊張バネの緊張力よりも大きく設計し、運転時の張り車
の変位運動を或る一つの領域に制限し、最高エンジン温
度の場合の張り車の位置から運転バネの力とは逆方向へ
変位する運動を形状結合によって制限し、好ましくない
運転条件のもとで緊張装置の領域に配置される駆動ベル
トの部分の最大拡大率によって駆動ベルトの方向へ変位
する運動を制限することによって達成される． 緊張方向へより強い運転バネによって、運転時に作用す
る操作領域内で張り車をロックする必要はない．更に、
上記操作領域は、小寸法に制限される．最適寸法は、各
種の運転値や運転パラメータ、例えば必要な緊張力、エ
ンジン温度に依存する駆動ベルトの長さの最大変化、老
化などによる駆動ベルトの伸び、パルス衝撃、瞬間的負
荷などによる駆動ベルトの負荷ループ部分の最大伸び、
スリップ帰因の歯の跳び越えを招く駆動ベルトの最大伸
長などによって決定される．上記数値は、ほｆすべでの
用例について異なっており、本発明に係る緊張装置の運
転時の変位ストロークの必要な寸法を得るため計算基礎
として役立ち、この場合、疑問があれば更に実験で確認
を行なう． この場合、好ましくない実験条件のもとで歯の跳び越え
が現われる前に、操作運動が形状結合によって制限され
ることを志向する。

別の方向の限界は、駆動ベルトの無負荷ループ部分の伸
びに基づき必要な張り車の最大修正量によって決まる。

実際の例で、張り車の制限された変位領域は約２ｍｍで
ある。

緊張バネと、運転バネの相互に異なるバネ力は、本発明
の別の特徴に基づき、運転バネが、変位運動内で１７２
だけ振れた場合に駆動ベルトの所要の緊張力を形成し、
このバネ力が緊張バネのバネ力に対応するよう選択する
。取付は時、上記前提のもとで、緊張バネを緊張した際
に、運転バネが確実に緊張されるよう、支持部材が固定
ネジによって固定され、以後の運転のため張り車の変位
領域が最適であるよう留意するだけでよい、これは、緊
張バネについて所要のストロークを越えて一定なバネ力
を定めることによって簡単に達成できる。これは例えば
、ねじり負荷されたラセンバネやコイルバネを緊張バネ
とすることによって達成される。一方、運転バネは漸増
的なバネ特性曲線を有していなければならず、この場合
、運転時、張り車の操作領域内の作動点において双方の
バネの間の力平衡が成立する。これから出発して、この
運転バネのバネ力は、駆動ベルトから離れる方向へ漸次
的に増加し、駆動ベルトへの運転方向へ減少する。かく
して、取付時、作動点ないし変位領域の正しい設定およ
び位置が自動的に得られる。操作領域内の作動点の位置
は、勿論、バネ力の選択によって任意に変更できる。

本発明に係る装置は少数の部材からなること、及び取付
は時の特に簡単な操作を特徴とする。更に、流れライン
で取付ける際、有利なことには同一の結果が得られる。

以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

添付の図面に示した駆動ベルトの緊張装置は、緊張バネ
１と運転バネ２を有する。支持部材３には、張り車４が
回転可能に軸支しである。支持部材３には、ネジボルト
７と、このボルト７が貫通する支持部材３の対応した中
空部とから成る旋回軸受６が張り車４の回転軸線５に対
し偏心して設けである。ネジボルト７は、エンジンブロ
ックなどの取付板８に固定されている。従って、支持部
材３は、ネジボルト７にねじ込んで締め付けるナツト９
によって取付板に対し空転しないように固定できる。支
持部材３は回転軸、％９５を中心とする第１部分と、ネ
ジボルト７を中心とする第２部分とを有し、この第２部
分の外周にはねじり負荷されるコイルバネが緊張バネ１
として嵌めである。このコイルバネの折曲された各端部
の自由端１０の一方は取付板８に設けた凹所１）に保持
し、他方の自由端は支持部材の第２部分の外周の一側に
沿って設けた軸方向の凹所１）に保持する。緊張バネ１
は、全旋回領域にわたってはゾ同一の緊張力を有する。

支持部材の第１部分の外周に環状溝１３を設け、張り車
４の回転のために設けた玉軸受１２は、上記環状溝１３
に装入した環状の波形バネの運転バネ２を介して支持部
材３上に半径方向に可動に配置しである。半径方向の変
位領域は、環状間隙１４の半径方向の寸法によって決定
され、支持部材３の第１部分の外周面１５と、内輪１７
の内周面１６との形状結合に基づき制限される。運転バ
ネ２の半径方向のバネ特性は漸増性で、即ち、バネ力は
ストロークの増加と共に上昇する。内輪１７は、皿バネ
２０と止め輸２１によって、内輪の両端面１８．１８に
当接する環状ディスク１９．１９の間に軸方向に固定さ
れている。内輪１７が半径方向に変位した場合、上記内
輪の両端面１８は環状ディスク１９に沿って摺動し、か
くして、摩擦制動が生ずる。

取付時、全緊張装置は、エンジンブロックに取付板８を
介して、例えば、ネジによって固定する。その際、図示
してない駆動ベルトは既に張り車４に隣接している。ナ
ツト９をゆるめ、支持部材３を緊張バネ１の力に抗しネ
ジボルト７の回りに旋回して駆動ベルトの成り行きに適
合させることができる。そして、この位置でナツト９を
締付ける。この場合、張り車４は、内輪１７と、運転バ
ネ２を介して半径方向へ図示の環状間隙１４の約１７２
だけ変位させ、運転時環状間隙１４の残りのｌ／２は駆
動ベルトの緊張時の変位のために保持し、上記の最初の
１７２は駆動ベルトの伸長時の変位のために保持する。

駆動ベルトを交換する場合は、ナツト９をゆるめ、支持
部材の操作孔２２に工具（図示してない）を係合させ、
緊張バネｌの力に抗して張り車４を駆動ベルトの走行領
域の外に旋回させる。

図示の構造は、単なる実施例である。勿論、本発明の技
術思想の枠内において２つの同調されたバネを設け、調
節領撤を制限する形式の無数の変更が可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る緊張装置の一実施例の断面図である
。 図中、１は緊張バネ、２は運転バネ、３は支持部材、４
は張り車、５はその回転軸線、６は旋回軸受、７はネジ
ボルト、８は取付板、９はナツト、１２は玉軸受、１３
は環状溝、１４は環状間隙、１７は内輪、１９は環状デ
ィスクを示す。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）支持部材に回転可能に軸支された張り車と、張り
   車の回転軸線の外に設けてあってエンジンブロックなど
   に対して固定できる旋回軸受と、駆動ベルトなどに張り
   車を当接させ、旋回軸受の固定後の運転時に非作動状態
   となる緊張バネと、運転時に駆動ベルトに作用する運転
   バネとから成る駆動ベルトの緊張装置において、 駆動ベルトに作用する運転バネ（２）の緊張力が、緊張
   バネ（１）の緊張力を越え、運転時の張り車（４）の変
   位運動が、或る１つの領域に制限され、最高エンジン温
   度の場合の張り車（４）の位置から運転バネ（２）の力
   とは逆方向への変位運動は、形状結合によって制限され
   、駆動ベルトへの方向の変位運動は、好ましくない運転
   条件のもとで緊張装置の領域に配置された駆動ベルトの
   部分の最大拡大率によって制限されることを特徴とする
   駆動ベルトの緊張装置。
2. （２）緊張バネ（１）が、広いバネストロークにわたっ
   て一定のバネ力を有し、旋回軸受（６）と同軸に配置さ
   れたねじりバネとして構成さ れ、運転バネ（２）が、所定の変位領域を越えて漸増す
   るバネ力を有し、中央の変位領域にある作動点では、緊
   張バネ（１）と運転バネ（２）との間の力平衡が成立す
   ることを特徴とする請求第１項に記載の駆動ベルトの緊
   張装置。
3. （３）張り車（４）が、支持部材上に運転バネ（２）を
   介して半径方向に可動に、且つ摩擦制動されるよう配設
   されていること特徴とする請求項第１項、第２項のどれ
   か１項に記載の駆動ベルトの緊張装置。
4. （４）旋回軸受（６）が、支持部材（３）を固定するネ
   ジボルト（７）からなることを特徴とする請求項第１項
   から第３項のどれか１項に記載の駆動ベルトの緊張装置
   。