JPH0846546A - 符号分割多元接続復調装置 - Google Patents

符号分割多元接続復調装置

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JPH0846546A
JPH0846546A JP6175567A JP17556794A JPH0846546A JP H0846546 A JPH0846546 A JP H0846546A JP 6175567 A JP6175567 A JP 6175567A JP 17556794 A JP17556794 A JP 17556794A JP H0846546 A JPH0846546 A JP H0846546A
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Application number
JP6175567A
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English (en)
Inventor
Kenji Horiguchi
健治 堀口
Daiki Sugimoto
大樹 杉本
Ikuo Kawasumi
育男 川澄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CDMA復調装置におけるビット誤り率を低
減する。 【構成】 アンテナ11から受信信号に対して無線機1
2は変調を行い、ベースバンドの受信信号R(t)を抽
出して受信シフトレジスタ部13−1〜13−mに供給
する。m個の送信局に対応する受信シフトレジスタ部1
3−1〜13−mは各送信信号の複数の推定データ系列
をそれぞれ記憶している。制御部10が受信信号R
(t)からシンボル終了を検出し、その局を指定する。
指定局に対応した複数の推定データ系列が受信シフトレ
ジスタ部から呼び出され、拡散コード発生部15、相関
計算部14、ゲイン調整部16及び補正計算部17が指
定局に対する複数のシンボル推定値を計算する。干渉量
計算部18と除去量計算部19は、それらシンボル推定
値に対応する干渉量を指定局以外の局に対応する各受信
シフトレジスタ部の推定データ系列から除去して書換え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナル通信システ
ム(PCS)等の移動通信に採用される符号分割多元接
続(Code-Division Multiple Access;以下、CDMAと
いう)通信におけるCDMA復調装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、次のような文献に記載されるものがあった。 文献;Bernard Sklar 著“Digital Communications Fun
damentals and Applications”(1988)Prenice Ha
ll(米)、P.571-573 上記文献に記載されたCDMA変復調装置では、送信側
の場合、送信データに対して固有の拡散コードを掛けて
スペクトラムを拡散し、スペクトラム拡散された信号が
無線機によって高周波信号に変換される。高周波信号に
変換された送信データがアンテナから送信される。複数
の送信局では同一の周波数帯域でスペクラム拡散を行う
が、各送信局の使用する拡散コードはそれぞれ異なって
いる。受信局における復調装置は、アンテナからの受信
信号である高周波信号をベースバンド信号に変換し、送
信局側の拡散コードと同期した拡散コードをベースバン
ドに乗じ、かつ1シンボル分を加算することによって復
調信号を取り出す。復調信号には目的の送信局からの信
号のほかに、他の送信局からの干渉信号が含まれている
が、その干渉信号は目的の送信局からの信号に比べて小
さいため、復調信号としては目的の送信局から信号が得
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
CDMA復調装置においては、次ぎのような課題があっ
た。各送信局が非同期で、拡散コードとして擬似ランダ
ム符号のような非直交符号を用いた場合、ある送信局の
送信信号は他の局にとっては干渉信号となり、この干渉
信号が受信側における復調信号に加算されるため、送信
局数が増加すると干渉量が増加して復調信号におけるビ
ット誤り率が増加するという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、CDMA復調装置に次のメモリ手段、推
定値計算手段、干渉量計算部、及び制御部とを備えてい
る。メモリ手段は、複数の送信局にそれぞれ対応する複
数の記憶領域を有し、該各記憶領域はベースバンドの受
信信号が入力されかつ各記憶内容が該各送信局の送信信
号の推定データ系列で書換えられる構成としている。推
定値計算手段は、前記複数の送信局のうちの指定局に対
応した前記記憶領域に記憶されている複数の前記推定デ
ータ系列と該指定局に対応する拡散コードとの相関値を
それぞれ計算する相関計算部と、該各相関値の相関値の
パワーを正規化するゲイン調整手段と、該各正規化され
た相関値に対して補正及び制限をそれぞれ加える補正計
算部とを有し、該指定局の送信信号における複数のシン
ボル分のシンボル推定値を作成すると共に一時的に記憶
するものである。干渉量計算部は、前記推定値計算手段
で前回作成された複数のシンボル推定値と今回作成され
た複数のシンボル推定値との差分であるシンボル推定差
分値をそれぞれ計算し、該シンボル推定差分値と前記指
定局の拡散コードとの積に基づいた複数の干渉修正デー
タ系列を作成する機能を果たすものである。除去手段
は、前記指定局以外の送信局に対応する前記記憶領域に
それぞれ記憶されている複数の推定データ系列と前記複
数の干渉修正データ系列との差分データ系列をそれぞれ
求め、該各差分データ系列で該指定局以外の各送信局に
対応する記憶領域に記憶されている該複数の推定データ
系列を書換える構成であり、制御部は、前記受信信号中
のシンボルの区切りを検出し該シンボルを送出した送信
局を前記指定局として指定する機能と、該指定局に関す
る最先行シンボルの前記相関値または前記シンボル推定
値を出力させる機能を有し、装置全体の動作を制御する
ものである。
【0005】
【作用】例えば、m個存在する送信局のうちj番目の送
信局jにおけるスペクトラム拡散通信のベースバンドの
送信信号は、一般に次の(1)式のように表すことがで
きる。 aj(t)・PNj(t) ・・・(1) ここで、aj(t)は時刻tにおいて送信局jの送出す
る送信データ(シンボル情報のデータ)であり、プラス
1またはマイナス1の値である。このシンボルデータa
j(t)は、1シンボル長の間は変化をしない。PNj
(t)は送信局jが用いている拡散コードである。一
方、ベースバンドでの受信信号R(t)は、各送信局1
〜mの送信信号の和と見ることができ、次の(2)式の
ように表すことができる。 R(t)=a1(t)・PN1(t)+a2(t)・PN2(t)+… am(t)・PNm(t) ・・・(2) 相関検波によって送信局jの信号を検出する場合、ベー
スバンドの受信信号R(t)と拡散コードPNj(t)
との相関演算を、1シンボルの区間(t=1〜N ただ
し、Nはチップ数)で行うことにより復調することがで
き、1つのシンボルの相関検波出力(シンボル相関値)
bjは次の(3)式で表すことができる。 bj=(1/N)Σaj(t)・PNj(t)・PNj(t) +(1/N)ΣΣai(t)・PNi(t)・PNj(t)・・・(3) (3)式の右辺の第1項における加算範囲はt=1〜N
であり、第2項の加算範囲はt=1〜Nとi=1〜m
(但し、i≠j)である。相関検波出力bjにおける
(3)式の第1項は送信データであり、第2項は干渉信
号である。
【0006】拡散コードが互いに直交している場合、相
関検波出力bjの値は送信データと等しくなるが、非直
交の拡散コードを用いた場合、各拡散コード間の相関に
対応した干渉信号が存在することになり、復調データに
おけるビット誤り確率が大きくなる。また、各送信局に
おける拡散コードが非同期である場合、(3)式の右辺
第2項を直接計算することが困難である。そのため本発
明では、ある送信局iの送信信号におけるシンボル推定
値が得られる毎にその送信局iの送信信号、即ち(3)
式の右辺第2項中のai(t)・PNi(t)を推定作
成し、他の送信局の送信信号の相関検波に用いる受信信
号R(t)から除去する。この様な操作を繰り返すこと
によって、各送信局1〜mからの送信信号を推定し、結
果として(3)式の右辺第2項の干渉信号の量を低減す
る。本発明によれば、前記のようにCDMA復調装置を
構成しているので、メモリ手段において、各送信局にそ
れぞれ対応するm個の記憶領域に受信信号R(t)が入
力され、その受信信号R(t)は一連の手段によって逐
次推定データ系列で書き換えられる。ここで、各送信局
毎に設けた記憶領域に記憶されているデータは、極最新
のデータを除いて受信信号R(t)そのものではなく、
シンボルを推定する毎に逐次更新される推定データ系列
である。制御手段によってシンボルの区切りが検出され
る毎、つまり1シンボルの受信が完了する毎に、対応す
る送信局iが指定局として指定される。指定局iに対応
する複数の推定データ系列がメモリ手段から読出され、
その各推定データ系列と拡散コードPNi(t)との相
関値が、推定値計算手段によって各シンボル毎に計算さ
れる。計算された相関値は補正関数を用いて補正され、
補正された相関値がシンボル推定値とされる。ここで、
シンボル推定値の絶対値が例えば設定された値nを越え
た場合、シンボル推定値はnまたは−nとするような制
限が与えられる。この制限と補正とが組み合わされるこ
とによって、よりよい推定値が与えられ、干渉信号の除
去効果が高まる。これらのシンボル推定値は一時的に記
憶される。
【0007】干渉量計算手段において、前回計算されて
記憶されている複数のシンボル推定値と今回計算された
得数シンボル推定値との差分が求められる。この差分を
求めるのは、記憶領域に格納されている推定データ系列
は最近の受信データを除いてすでに前回のシンボル推定
値に応じて修正されたものであり、今回の修正はその差
分を用いて修正する必要があるための処置である。この
差分値と拡散コードPNi(t)との積を取ることで、
干渉修正データ系列が作成される。干渉修正データ系列
における振幅がその差分値であるが、干渉修正データ系
列は指定局iが他局に与えている干渉量である。即ち、
他局にとっては修正除去されるべきデータ系列である。
除去手段において、メモリ手段から指定局iを除いた各
送信局に対応する各推定データ系列が読出され、読出さ
れた各推定データ系列から送信局iの干渉修正データ系
列がそれぞれ減算され、干渉修正データ系列の減算され
た推定データ系列で各記憶領域のデータが書き換えられ
る。このような、一連の手段による干渉量除去操作は制
御部によって制御され、受信データ中にシンボルの区切
りに達する送信局を検出すると、制御部は該当する送信
局を指定して干渉量除去操作が行われる。したがって、
例えば第1局が指定された後、次に再び第1局が指定さ
れるまでの間に、第2局から第m局までの全ての局のシ
ンボルに区切りがそれぞれ1回ずつあるので、第2局か
ら第m局の送信信号に基づく干渉が第1局の使用する記
憶領域の推定データ系列から除去されることになる。こ
の関係は第1局以外の他局についても同様であり、各局
の使用する記憶領域に格納された推定データ系列から他
局の送信信号に基づく干渉が除去される。各局の送信信
号が正しく再生されていれば、各局の記憶領域にはその
局の送信信号のみが残ることになり、対応する拡散コー
ドとの相関を計算すればその局のシンボルを正確に復調
することができる。なお、各再生信号にシンボル推定誤
差が生じていれば、他の局による干渉信号が残ることに
なる。しかしながら、一連の手段によって干渉除去操作
を複数のシンボルについて行うことにより、実質上、再
生信号のシンボルの推定を反復して行い、結果としてシ
ンボルの推定誤差を少なくする。復調データの出力は、
指定した送信局の最先行(古い)のシンボルの相関値ま
たはシンボル推定で行われる。従って、前記課題を解決
できるのである。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示すCDMA復調
装置の構成ブロック図である。このCDMA復調装置
は、装置全体の制御を行う制御部10と受信アンテナ1
1と無線機12とを備え、その受信アンテナ11は無線
機12に接続されている。無線機12の出力側はメモリ
手段13に接続され、メモリ手段13の出力は相関計算
部14に接続されている。その相関計算部14には、拡
散コード発生部15からの拡散コードが入力される接続
である。相関計算部14の出力の一部はゲイン調整部1
6に接続され、そのゲイン調整部16の出力側が補正計
算部17に接続されている。これら相関計算部14とゲ
イン調整部16と補正計算部17とは、指定局iの送信
信号におけるシンボルの推定値を作成する推定値計算手
段を構成する。図2は、図1中の補正計算部の構成ブロ
ック図である。補正計算部17は、シンボル補正部17
−1とシンボル制限部17−2とで構成されている。補
正計算部17の出力側は干渉量計算部18に接続され、
また、干渉量計算部18には拡散コード発生部15から
の拡散コードが入力される接続である。干渉量計算部1
8の出力側が除去量計算部19に接続され、除去量計算
部19の出力側が、メモリ手段13に接続されている。
メモリ手段13は、想定される最大接続局数に対応した
個数であるm個の受信シフトレジスタ部部13−1〜1
3−mを有している。各受信シフトレジスタ部13−1
〜13−mはm個の第1〜第m送信局にそれぞれ対応し
たものであり、それら受信シフトレジスタ部13−1〜
13−mの容量は当実施例では9シンボル長分に設定さ
れている。また、各受信シフトレジスタ部13−1〜1
3−mのチップ数Nはそれぞれれ当実施例では10とさ
れ、各チップで受信信号R(t)を時間軸上の異なる点
で入力し、データ系列を形成する構成となっている。受
信シフトレジスタ部13−1〜13−mの格納している
データは除去量計算部19に供給され、かつ除去量計算
部19の計算結果が受信シフトレジスタ部13−1〜1
3−m、に入力される接続である。
【0009】図3は図1の動作を示すフローチャートで
あり、この図3を参照しつつこのCDMA復調装置によ
る干渉量除去操作を説明する。受信アンテナ11によっ
て受信された受信信号を変換することによって、無線機
12はベースバンドの受信信号R(t)を抽出する。図
3のステップS1において、その受信信号R(t)はチ
ップ周期毎にサンプリングされ、すべての受信シフトレ
ジスタ部13−1〜13−mに入力される。ステップS
2において、ある送信局に対応する受信データがシンボ
ルの区切りに達したとき、即ちステップS2において1
つのシンボルの受信を完了したことを検出したとき、制
御部10がステップS3でその送信局を指定局iとして
指定する。指定局iの指定はシンボルの区切りに達した
局を順次循環的に行い、また、ある送信局の最新の1つ
のシンボルに着目した場合、それが受信シフトレジスタ
部13−iの最終部の達するまでにレジスタ長分の指定
されることになる。指定局iが指定されると、その9シ
ンボル分の推定データ系列Di(t)が指定局iに対応
する受信シフトレジスタ部13−iから相関計算部14
に出力される。ステップS4において、相関計算部14
は受信シフトレジスタ部13−iから出力される各シン
ボルに関する推定データ系列Di(t)と拡散コード発
生部15から出力された指定局iに対応する拡散コード
PNi(t)との相関を、内積計算で1シンボル分づつ
計算する。式で示すと、1つのシンボルの相関値をbi
(k)として次の(4)式のようになる。
【0010】 bi(k)=(1/N)ΣDi(t)・PNi(t) ・・・(4) ここで、加算範囲はt=1〜Nであり、kはシンボル番
号(0〜8)である。Nはチップ数であり、本実施例で
はN=10としている。(4)式の計算によって各シン
ボルai(k)に対する推定値であるbi(k)が求め
られてゲイン調整部16に送出される。相関計算部14
では、受信シフトレジスタ部13−iにおける最終段部
に存在する最先シンボル(最も古いシンボル)の相関値
bi(8)を復調データとして出力する。ステップS5
において、ゲイン調整部16では、相関値のパワーに対
する正規化を行う。例えば入力される相関値の数シンボ
ル分の平均値が、1になるように正規化される。次の
(5)式はゲイン調整部16における調整を式に表した
ものであり、x*はパラメータで与えられるシンボル分
の相関値の平均を表している。ゲイン調整部16で正規
化された信号は補正計算部17に出力される。 bi(k)=bi(k)/x* ・・・(5) 補正計算部17中のシンボル補正部17−1は、ゲイン
調整部16からの正規化された信号biに対して次の
(6)式を用いて補正を行い、シンボル推定値ci
(k)を計算する。また、シンボル制限部172は
(7)式に基づいて演算し、補正された各シンボル推定
値ci(k)に対して制限を加えた信号di(k)を求
める。 ci(k)=a・bi(k) ・・・(6) di(k)=−max (ci(k)≦−max/a) ci(k) (−max/a<ci(k)<max/a) max (ci(k)≧max/a) ・・・(7) 但し、max;設定された制限値 a ;補正パラメータ 図4は、図1の補正計算部の関数を示す図であり、
(6)式及び(7)式を合わせた関数の状態を示してい
る。
【0011】(6)式及び(7)式による制限と補正と
の組み合わせは、受信シフトレジスタ部13−iの容量
に対応した回数の反復計算において、より良い推定値を
与えることとなる。補正計算部17で計算された各シン
ボル推定値di(k)は、一時的に記憶されると共に、
干渉量計算部18に供給される。ここで、各シンボル推
定値di(k)は、指定局iにおけるシンボルデータに
対する推定値となり、他の送信局に対しては指定局iに
よる干渉量の推定値となる。ステップS6において、干
渉量計算部18は今回計算された指定局iにおける各シ
ンボル推定値di(k)と前回計算された第i送信局に
対する各シンボル推定値との差分値fi(k)を求め、
さらに、その差分値fi(k)と拡散コード発生部15
からの拡散コードPNi(t)との積を計算する。ステ
ップS7において、差分値fi(k)と拡散コードPN
i(k)の積により、干渉修正データ系列Ei(k)が
(8)式で求めれ、その干渉修正データ系列Ei(k)
が除去量計算部19へ出力される。 Ei(k)=fi(k)・PNi(t) ・・・(8) 図5は、図1の除去量計算部の動作を説明するための図
であり、この図を参照しつつ、除去量計算部19の動作
を説明する。
【0012】図5には、第1局と第j局におけるシンボ
ル対応で表示された推定データ系列D1(0)〜D1
(9),Dj(0)〜Dj(9)が示され、さらに指定
局iのシンボル対応で表示された干渉修正データ系列E
i(0)〜Ei(8)と、レジスタ部のチップ対応で表
示された干渉修正データ系列Ei00〜Ei89と、レジス
タ部のチップ対応で表示された推定データ系列Dj00
Dj89とが、示されている。ここで、推定データ系列D
00〜Dj09,Dj80〜Dj89は最初の10チップにお
けるデータと最後の10チップにおけるデータ部分を示
している。ステップS8において、除去量計算部19
は、指定局iに関する干渉修正データ系列Ei00〜Ei
89を干渉修正量として、メモリ手段13中の受信シフト
レジスタ部13−iを除く他の受信シフトレジスタ部の
推定データ系列Dj00〜Dj89(j=1〜m,j≠i)
から時間軸対応で除去し、除去結果で受信シフトレジス
タ部の値を書き換える。これを式で表すと、次の(9)
式となる。 Dj←Dj−Ej ・・・(9) (9)式におけるtは時間軸を表し、t=00〜89であ
る。
【0013】書き換えられたデータ系列は今回推定した
干渉量が除去された後の値となる。換言する各送信局に
対応する受信信号のシンボル区間はまちまちであるの
で、例えば、図5のように、データ系列D1(0)とD
1(1)の一部とが、データ系列Ei(0)で修正さ
れ、同様にして最後にデータ系列D1(8)とD1
(9)とのそれぞれの一部がデータ系列Ei(8)で修
正される。他の任意の送信局jも同様に、指定局iの9
個のシンボルに関する干渉修正データ系列Ei(0)〜
Ei(8)によって、他の送信局におけるシンボルの位
置に関係なく、時間軸対応で修正される。ステップS1
〜S8の一連の動作は、メモリ手段13に入力される受
信信号中でシンボルの区切りが制御部10に検出される
度に繰り返される。即ち、第1局のシンボルの区切りで
は第1局の送信信号が再生され、その再生信号に基づい
て第2局から第m局の受信シフトレジスタ部13−2〜
13−mの内容が修正される。即ち、受信シフトレジス
タ部13−2〜13−mの内容から、第1局の送信信号
に対応する値が除去される。第2局のシンボルの区切り
では、同様に第1及び第3から第m局の受信シフトレジ
スタ部13−1,13−3〜13−mの内容から、第2
局の送信信号に対応する値が除去される。以上のよう
に、各送信局1〜mが順次循環的に指定されて、受信シ
フトレジスタ部13−1〜13−mの内容が、繰り返し
て修正される。結果として、任意の局の任意のチップデ
ータは、その受信シフトレジスタ部における入力端に入
力されてから最終段部にいたるまでに、(m−1)・k
回の反復的干渉量修正除去作用を他の送信局のシンボル
区切りで受け、各局における送信ンボルが推定される。
受信シフトレジスタ部13−iの最終段部に存在する指
定局の最先行シンボルの推定データ系列Di(8)は、
(m−1)・k回の反復干渉修正除去作用を受けること
によって、そのシンボルのベースバンドの送信信号を近
似するものとなり、その相関値またはシンボル推定値を
復調データとして出力することでビット誤り率が減少す
る。
【0014】図6は、図1のシミュレーション特性を示
す図である。図6に示された特性図は、拡散コードとし
て擬似ランダム符号(PN符号)を用いた場合の送信局
間の干渉による誤りを、計算機シミュレーションで評価
した特性図である。ここで、横軸は送信局数、縦軸は復
調後のビット誤り率をそれぞれ示し、本実施例のシミュ
レーション結果M1と拡散コードとの相関のみを用いた
従来の復調装置によるシミュレーション結果M2とが示
されている。図6のように、本実施例は従来技術の復調
装置に比べてビット誤り率が低くなり、従来に比べて多
くの送信局数に対応することが可能となる。なお、この
シミュレーションでは、 拡散コード;42次のPN符号(周期は2の42乗−
1) 拡散率;64倍 送信データ;9次のPN符号(周期は511) 制限値;1 補正パラメータ;1.2 雑音;他局からの干渉のみ としている。
【0015】なお、本発明は、上記実施例に限定されず
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (1) 各受信シフトレジスタ部13−1〜13−mに
同一の受信信号R(t)を入力する構成にしているが、
各送信局毎に中間周波の拡散コードを用いてベースバン
ドの受信信号にそれぞれ復調し、その復調された受信信
号を各受信シフトレジスタ部13−1〜13−mに入力
する構成としても、上記実施例と同様にビット誤りの少
ないCDMA復調装置を構成できる。 (2) ゲイン調整部16で数シンボル分の相関値の平
均値が1になるような正規化を行っているが、入力信号
のパワーに変動がない場合、(7)式の制限値maxに
適切な定数を与えればよい。また、パワーが変化する場
合には制限値maxを入力パワーに応じて適切にコント
ロールする構成としてもよい。例えば、制限値maxを
x*にする等が考えられる。 (3) ゲイン調整部16の位置は、受信シフトレジス
タ部13−1〜13−mの前に設置することも可能であ
る。即ち、相関計算部14に推定データ系列を入力する
前段階で、ゲイン調整を行う構成としてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、各送信局に対応した記憶領域を有して推定データ
系列を記憶するメモリ手段と、指定局の推定データ系列
とその指定局に対応した拡散コードとの相関値を求めて
シンボル推定値を求める推定値計算手段と、そのシンボ
ル推定値に基づいて干渉修正データ系列を求める干渉量
計算手段と、干渉修正データ系列に基づき、指定局以外
の送信局に対応して記憶されている推定データ系列を書
換える除去手段とを、備えている。そのため、目的とす
る送信局の送信信号の検波に対して、他局の干渉量を少
なくすることができ、干渉によるビット誤りの少ないC
DMA復調装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すCDMA復調装置の構成
ブロック図である。
【図2】図1中の補正計算部の構成ブロック図である。
【図3】図1の動作を示すフローチャートである。
【図4】図1の補正計算部の関数を示す図である。
【図5】図1の除去量計算部の動作を説明するための図
である。
【図6】図1のシミュレーション特性を示す図である。
【符号の説明】
10 制御部 13 メモリ手段 14 相関計算部 15 拡散コード発生部 16 ゲイン調整部 17 補正計算部 18 干渉量計算部 19 除去量計算部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の送信局にそれぞれ対応する複数の
    記憶領域を有し、該各記憶領域はベースバンドの受信信
    号が入力されかつ各記憶内容が該各送信局の送信信号の
    推定データ系列で書換えられる構成のメモリ手段と、 前記複数の送信局のうちの指定局に対応した前記記憶領
    域に記憶されている複数の前記推定データ系列と該指定
    局に対応する拡散コードとの相関値をそれぞれ計算する
    相関計算部と、該各相関値の相関値のパワーを正規化す
    るゲイン調整手段と、該各正規化された相関値に対して
    補正及び制限をそれぞれ加える補正計算部とを有し、該
    指定局の送信信号における複数のシンボル分のシンボル
    推定値を作成すると共に一時的に記憶する推定値計算手
    段と、 前記推定値計算手段で前回作成された複数のシンボル推
    定値と今回作成された複数のシンボル推定値との差分で
    あるシンボル推定差分値をそれぞれ計算し、該シンボル
    推定差分値と前記指定局の拡散コードとの積に基づいた
    複数の干渉修正データ系列を作成する干渉量計算部と、 前記指定局以外の送信局に対応する前記記憶領域にそれ
    ぞれ記憶されている複数の推定データ系列と前記複数の
    干渉修正データ系列との差分データ系列をそれぞれ求
    め、該各差分データ系列で該指定局以外の各送信局に対
    応する該記憶領域の該複数の推定データ系列を書換える
    除去手段と、 前記受信信号中のシンボルの区切りを検出し該シンボル
    を送出した送信局を前記指定局として指定する機能と、
    該指定局に関する最先行シンボルの前記相関値または前
    記シンボル推定値を出力させる機能を有し、装置全体の
    動作を制御する制御部とを、備えたことを特徴とする符
    号分割多元接続復調装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100364886B1 (ko) * 1998-12-17 2002-12-16 닛뽕덴끼 가부시끼가이샤 Ds-cdma 멀티유저 간섭캔슬러 및 그것을 이용하는cdma 멀티유저 시스템
US6967990B1 (en) 2000-08-29 2005-11-22 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Interference cancellation apparatus applied in CDMA communication system and method for the same
US8144753B2 (en) 1998-10-05 2012-03-27 Fujitsu Limited Detection device of a spreading code and a timing, and a method thereof

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