JPH084624B2 - シリンジ注入ポンプ - Google Patents

シリンジ注入ポンプ

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JPH084624B2
JPH084624B2 JP4174347A JP17434792A JPH084624B2 JP H084624 B2 JPH084624 B2 JP H084624B2 JP 4174347 A JP4174347 A JP 4174347A JP 17434792 A JP17434792 A JP 17434792A JP H084624 B2 JPH084624 B2 JP H084624B2
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JP
Japan
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slider
syringe
injection pump
clutch mechanism
syringe injection
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JP4174347A
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JPH0647092A (ja
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正広 高橋
八郎 枝村
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Nikkiso Co Ltd
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Nikkiso Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、薬液等を任意の設定
パターンでステップ注入することができる安全で取扱い
の簡便なシリンジ注入ポンプに係り、特にスライダと駆
動源との接続を切換えるクラッチ機構の操作性の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、シリンジ注入ポンプは、図4乃
至5に示すように基台上10に図示しないシリンジを並
列に支持する凹部14と、この凹部14に支持されたシ
リンジを上部より弾力的に押圧するクランパ16で構成
された保持部18と、基台10の底部に配設され駆動源
としての小形電動モータ20の出力軸に接続されたねじ
軸22に係脱可能に押圧付勢して螺合するクラッチ機構
24と、このクラッチ機構24を操作すべく基台10に
形成された貫通長穴28を挿通してこの基台10の上部
に設けられたスライダ26と、このスライダ26の上部
に軸支された軸受30を介してスライダ26を直進方向
に案内する一対のスライドガイド32と、クラッチ機構
24とスライダ26を連結する連結部材33をシールす
べく中央長手方向に切込35を形成したゴムシート34
とで構成される。さらに、このクラッチ機構24は、ブ
ロック36を挿通するねじ軸22に対し係脱可能に螺合
するハーフナット38と、このハーフナット38を弾力
的に押圧付勢する圧縮ばね40とで構成される。
【0003】このように構成されたシリンジ注入ポンプ
は、図示しないシリンジを基台10上の保持部18に着
脱可能に保持し、これらシリンジ内に摺動可能に嵌挿さ
れた押圧子の一端をスライダ26の係止部27に係止し
これを電動モータ20によるスライダ26の直進移動に
より、シリンジ内に充填した液等を、患者の体外循環血
液回路や血管等に対し定流量かつ連続的にステップ注入
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来のシリン
ジ注入ポンプは、押圧子の一端を係止して単一の駆動源
により直進方向に移動するスライダ26と基台10の裏
面に配設されたクラッチ機構24とを連結する連結部3
3は長穴28を挿通し、この連結部33は長穴28裏面
に貼着されたゴムシート34によりシールされ、長穴2
8の直下に設けられたスライドガイド32を保護してい
る。
【0005】さらに、駆動源20とスライダ26との動
力の切換え行うクラッチ機構は、電動モータ20の出力
軸に接続されたねじ軸22に対しハーフナット38を圧
縮ばね40を介して押圧付勢され、このハーフナット3
8の頂部に接続されるスライダ26の押下げ操作により
係脱可能に螺合するよう構成されている。
【0006】しかしながら、このように構成されたクラ
ッチ機構は、動力源との係脱操作を行うに際し、特にハ
ーフナットをねじ軸より離脱操作する場合は、スライダ
26をばねに抗して押下げた状態でこれを軸方向に移動
させる操作を行うため操作性に難が有り、さらに、シリ
ンジの押圧子と係合しているスライダ26が圧縮ばねの
付勢力により浮動状態で弾力的に支持されているため、
患者への薬液注入中にこのスライダ26を誤って押圧し
ねじ部との係合を離脱し薬液注入量が変化または中断す
る等の難点を有していた。
【0007】そこで、本発明の目的は、基台上の保持部
に保持されたシリンジ内に摺動可能に嵌挿された押圧子
をスライダに係止してこれを単一の駆動源により直進移
動させるべくこれに係脱可能なクラッチ機構を操作する
操作部をスライダの側面に設けるよう構成することによ
り、スライダ部の位置調整等を行う際のクラッチの操作
性の優れたシリンジ注入ポンプを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、基台上に保持されたシリンジの押圧子を進退移動可
能なスライダに係止してこれを駆動源により直進移動す
ることによりシリンジ内部に充填された薬液等を定量か
つ連続的に注入するシリンジ注入ポンプにおいて、この
シリンジ注入ポンプは、基台上にシリンジを保持するよ
う形成された保持部と、これらシリンジ内に摺動可能に
嵌挿された押圧子に係止する係止部を備え内部を挿通す
るガイドに軸受を介して案内支持されるスライダと、前
記基台の裏面に配設された単一の駆動源に係脱可能なク
ラッチ機構と、このクラッチ機構と前記スライダとを連
結する連結軸を介してこれを係脱操作すべくスライダに
設けられた操作部とで構成することを特徴とする。
【0009】この場合、前記クラッチ機構は、前記駆動
源を電動モータで構成し、このモータの出力軸に接続さ
れたねじ軸と、このねじ軸に対しばねを介して押圧付勢
され係脱可能に螺合するハーフナットと、一端に前記ハ
ーフナットを固定すると共にその他端にノブを設けてこ
の一部を前記ばねの付勢力によりスライダ側面開口より
弾力的に突出させるよう回動自在に軸支された連結軸と
で構成すれば好適である。
【0010】
【作用】本発明に係るシリンジ注入ポンプによれば、基
台上の保持部に保持されたシリンジ内に摺動可能に嵌挿
された押圧子をスライダに係止してこれを単一の駆動源
により直進移動させるべくこれに係脱可能なクラッチ機
構を操作する操作部をスライダの側面に設けるよう構成
することにより、スライダ部の位置調整等を行う際のク
ラッチの操作性向上を図ることができ、更に駆動源から
のクラッチ解除操作は操作部をスライダの側面より突出
しているノブを指による押圧操作で行われるため誤操作
がなく安全性を向上させることができる。
【0011】
【実施例】次に本発明に係るシリンジ注入ポンプの一実
施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。図1は本発明に係るシリンジ注入ポンプの平面図、
図2は図1のB−B断面図を示す。図1および図2にお
いて、参照符号42は基台(以下フレームと称する)を
示し、このフレーム42の下部には正逆回転可能な小形
電動モータ44が取付けられ、この電動モータ44は減
速歯車機構と伝動歯車(図示せず)を介して一体的に組
立てられている。このモータ44の出力軸にはねじ軸4
6が接続され、このねじ軸46は回転自在に軸受により
軸支されると共に、図示しない圧縮ばねによりねじ軸4
6を軸方向に軸受と共に押圧付勢され、軸方向に若干移
動可能に支持されている。ねじ軸46のモータ側にはね
じ軸46に所定のスラスト力が作用した際、作動板48
を前記ばねに抗して図中右側に移動させてこれを検出す
る検出器(例えばリミットスイッチ)50が逆L字形に
形成されたステー52に固定されている。
【0012】一方、フレーム42の上面中央は長手中央
部より端部にかけて山形に形成され、その両側には中央
が偏平なV字形溝部を形成した一対の保持部54とこの
保持部54の外側には前記溝部に並列支持された2本の
シリンジ58を上部より弾力的にクランプする一対のク
ランパ56が設けられている。また、山形に形成された
保持部54中央の端部とフレーム42の端部上面に固定
されたスタンド60には後述するスライダ64のガイド
手段を構成するガイド杆62の両端が支持され、このガ
イド杆62はスライダ64の中央を挿通すると共にこの
スライダ64内部に挿着されたブロック66に支承され
た複数のカムフォロア68を介して前記スライダ64を
案内支持している。
【0013】そして、スライダ64のシリンジ保持部5
4側に面する端部には一対のV溝形の保持部54にクラ
ンパ56を介して保持されたシリンジ58に嵌挿される
押圧子55端部のフランジを係止する一対の係止部65
が形成され、これら係止部65に係止された押圧子55
は前述した小形電動モータ44によるスライダ64の連
続的な直進移動によりシリンジ58内部の薬液を患者の
体内にスムーズに注入することができる。
【0014】この場合、ガイド杆62は底面が開口する
断面コ字形を形成してこの開口内部にはカムフォロア6
8外周が嵌挿可能な溝で形成された案内溝67が設けら
れ、この案内溝67に案内されるカムフォロア68はガ
イド杆62の内部に完全に収納されるので、外部から液
や異物がこのガイド部へ侵入することがなくスライダ6
4のスムーズな動きを確保することができる。
【0015】次に、小形電動モータ44の回転力を直進
運動に変換してこの動きをスライダ64に伝達しまたは
停止させるクラッチ機構につき図1、2及び図3を基に
説明する。すなわち、図1および図2に示すように、フ
レーム42の底部には小形電動モータ44の出力軸に一
端を接続されたねじ軸46に係脱可能なクラッチ機構7
0が設けられている。そして、このクラッチ機構70
は、図3の(c)に示すようにフレーム42の底部に固
定された箱体72内部に設けられた案内軸74および前
記箱体72の内側面に形成された案内溝76に合成樹脂
により一体成形された枠体78が軸方向に移動可能に案
内支持されている。
【0016】この枠体78とフレーム42上面に設けら
れたスライダ64とは連結軸80を介して接続され、こ
の連結軸80の枠体78側の端部にはハーフナット82
が固定支持され、軸80に揺動可能に支持されたハーフ
ナット82を前記枠体78内壁との間に介挿された圧縮
ばね84によりねじ軸46に対し押圧付勢している。
【0017】さらに、前記連結軸80のスライダ64側
の端部にはこのスライダ64内部に収納されたノブ86
が固定され、このノブ86の一部をスライダ64の側面
開口部より外部に突出させることによりクラッチ機構7
0の操作部が構成される。
【0018】このように構成された操作部のスライダ6
4側面より突出するノブ86をハーフナット82を押圧
付勢しているばね84に抗して指による押込み操作を行
うことにより、ねじ軸46との係合を容易に離脱するこ
とができる。
【0019】このようにクラッチ機構の操作部をスライ
ダの側面より突出して設けることにより、クラッチ機構
による操作性は一段と向上し、また、駆動部との接続操
作による小形電動モータ44により回転駆動されるねじ
軸46の回転をハーフナット82を介してスライダ64
を直線移動させる、シリンジ58内部に充填された薬液
を連続的に患者の体内に注入させることができる。さら
に、押圧子55がフルストローク移動してシリンジ58
内に薬液が無くなるとスライダ64の動きが停止し、こ
れがねじ軸46に作用するスラスト力により作動板48
をばねに抗して図中右側に移動させ、リミットスイッチ
50を作動させてモータを停止することができる。
【0020】
【発明の効果】前述した実施例から明らかなように、本
発明のシリンジ注入ポンプによれば、基台上に保持され
たシリンジの押圧子を進退移動可能なスライダに係止し
てこれを駆動源により直進移動することによりシリンジ
内部に充填された薬液等を定量かつ連続的に注入するシ
リンジ注入ポンプにおいて、このシリンジ注入ポンプ
は、シリンジを保持するよう形成された保持部と、これ
らシリンジ内に摺動可能に嵌挿された押圧子に係止する
係止部を備え内部を挿通するガイドに軸受を介して案内
支持されるスライダと、前記基台の裏面に配設された単
一の駆動源に係脱可能なクラッチ機構と、このクラッチ
機構と前記スライダとを連結する連結軸を介してこれを
係脱操作すべくスライダに設けられた操作部とで構成す
ることにより、スライダ部の位置調整等を行う際のクラ
ッチの操作性向上を図ることができ、更に駆動源からの
クラッチ解除操作は操作部をスライダの側面より突出し
ているノブを指による押圧操作で行われるため誤操作が
なく安全性を一段と向上させることができ、患者の体外
循環血液回路や血管等に対し薬液等を定量かつ連続的に
注入するシリンジ注入ポンプの信頼性の向上を図ること
ができる等の優れた効果を有する。以上、本発明の好適
な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限
定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内に
おいて種々の設計変更をなし得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリンジ注入ポンプの一実施例を
示すシリンジ注入ポンプの平面図である。
【図2】図1のB−B断面図である。
【図3】シリンジ注入ポンプの断面図を示し、図に示す
(a)は図2のC矢視図、(b)は図2のD−D断面図
であり、(c)は図2のE−E断面図である。
【図4】従来のシリンジ注入ポンプの平面図である。
【図5】従来のシリンジ注入ポンプのA−A断面図であ
る。
【符号の説明】
10 基台 14 凹部 16 クランパ 18 保持部 20 電動モータ 22 ねじ軸 24 クラッチ機構 26 スライダ 27 係止部 28 長穴 30 軸受 32 スライドガ
イド 33 連結部 34 ゴムシート 35 切込 36 ブロック 38 ハーフナット 40 圧縮ばね 42 基台(フレーム) 44 小形電動モ
ータ 46 ねじ軸 48 作動板 50 検出器(リミットスイッチ) 54 保持部 55 押圧子 56 クランパ 58 シリンジ 60 スタンド 62 ガイド杆 64 スライダ 65 係止部 66 ブロック 67 案内溝 68 軸受(カム
フォロア) 70 クラッチ機構 72 箱体 74 案内軸 78 枠体 80 連結軸 82 ハーフナッ
ト 84 圧縮ばね 86 ノブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台上に保持されたシリンジの押圧子を進
    退移動可能なスライダに係止してこれを駆動源により直
    進移動することによりシリンジ内部に充填された薬液等
    を定量かつ連続的に注入するシリンジ注入ポンプにおい
    て、 このシリンジ注入ポンプは、基台上にシリンジを保持す
    るよう形成された保持部と、これらシリンジ内に摺動可
    能に嵌挿された押圧子に係止する係止部を備え内部を挿
    通するガイドに軸受を介して案内支持されるスライダ
    と、前記基台の裏面に配設された単一の駆動源に係脱可
    能なクラッチ機構と、このクラッチ機構と前記スライダ
    とを連結する連結軸を介してこれを係脱操作すべくスラ
    イダに設けられた操作部とで構成することを特徴とする
    シリンジ注入ポンプ。
  2. 【請求項2】前記クラッチ機構は、前記駆動源を電動モ
    ータで構成し、このモータの出力軸に接続されたねじ軸
    と、このねじ軸に対しばねを介して押圧付勢され係脱可
    能に螺合するハーフナットと、一端に前記ハーフナット
    を固定すると共にその他端にノブを設けてこの一部を前
    記ばねの付勢力によりスライダ側面開口より弾力的に突
    出させるよう回動自在に軸支された連結軸とで構成して
    なる請求項1記載のシリンジ注入ポンプ。
JP4174347A 1992-07-01 1992-07-01 シリンジ注入ポンプ Expired - Lifetime JPH084624B2 (ja)

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JP4174347A JPH084624B2 (ja) 1992-07-01 1992-07-01 シリンジ注入ポンプ

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JPH0647092A JPH0647092A (ja) 1994-02-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998030260A1 (fr) * 1997-01-10 1998-07-16 Japan Servo Co., Ltd. Appareil de transport de liquides

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