JP2517977Y2 - シリンジ注入ポンプ - Google Patents
シリンジ注入ポンプInfo
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- JP2517977Y2 JP2517977Y2 JP1992045888U JP4588892U JP2517977Y2 JP 2517977 Y2 JP2517977 Y2 JP 2517977Y2 JP 1992045888 U JP1992045888 U JP 1992045888U JP 4588892 U JP4588892 U JP 4588892U JP 2517977 Y2 JP2517977 Y2 JP 2517977Y2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、薬液等を任意の設定
パターンでステップ注入することができる安全で取扱い
の簡便なシリンジ注入ポンプの構造に関する。
パターンでステップ注入することができる安全で取扱い
の簡便なシリンジ注入ポンプの構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、シリンジ注入ポンプは、図５乃
至６に示すように基台上１０に図示しないシリンジを支
持する凹部１４と、この凹部１４に支持されたシリンジ
を上部より弾力的に押圧するクランパ１６で構成された
保持部１８と、基台１０の底部に配設され駆動源として
の小形電動モータ２０の出力軸に接続されたねじ軸２２
に係脱可能に押圧付勢して螺合するクラッチ機構２４
と、このクラッチ機構２４を操作すべく基台１０に形成
された貫通長穴２８を挿通してこの基台１０の上部に設
けられたスライダ２６と、このスライダ２６の上部に軸
支された軸受３０を介してスライダ２６を直進方向に案
内する一対のスライドガイド３２と、クラッチ機構２４
とスライダ２６を連結する連結部材３３をシールすべく
中央長手方向に切込３５を形成したゴムシート３４とで
構成される。さらに、このクラッチ機構２４は、ブロッ
ク３６を挿通するねじ軸２２に対し係脱可能に螺合する
ハーフナット３８と、このハーフナット３８を弾力的に
押圧付勢する圧縮ばね４０とで構成される。
至６に示すように基台上１０に図示しないシリンジを支
持する凹部１４と、この凹部１４に支持されたシリンジ
を上部より弾力的に押圧するクランパ１６で構成された
保持部１８と、基台１０の底部に配設され駆動源として
の小形電動モータ２０の出力軸に接続されたねじ軸２２
に係脱可能に押圧付勢して螺合するクラッチ機構２４
と、このクラッチ機構２４を操作すべく基台１０に形成
された貫通長穴２８を挿通してこの基台１０の上部に設
けられたスライダ２６と、このスライダ２６の上部に軸
支された軸受３０を介してスライダ２６を直進方向に案
内する一対のスライドガイド３２と、クラッチ機構２４
とスライダ２６を連結する連結部材３３をシールすべく
中央長手方向に切込３５を形成したゴムシート３４とで
構成される。さらに、このクラッチ機構２４は、ブロッ
ク３６を挿通するねじ軸２２に対し係脱可能に螺合する
ハーフナット３８と、このハーフナット３８を弾力的に
押圧付勢する圧縮ばね４０とで構成される。
【０００３】このように構成されたシリンジ注入ポンプ
は、図示しないシリンジを基台１０上の保持部１８に着
脱可能に保持し、シリンジ内に摺動可能に嵌挿された押
圧子の一端をスライダ２６の係止部２７に係止しこれを
電動モータ２０によるスライダ２６の直進移動により、
シリンジ内に充填した液等を、患者の体外循環血液回路
や血管等に対し定流量かつ連続的にステップ注入するこ
とができる。
は、図示しないシリンジを基台１０上の保持部１８に着
脱可能に保持し、シリンジ内に摺動可能に嵌挿された押
圧子の一端をスライダ２６の係止部２７に係止しこれを
電動モータ２０によるスライダ２６の直進移動により、
シリンジ内に充填した液等を、患者の体外循環血液回路
や血管等に対し定流量かつ連続的にステップ注入するこ
とができる。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】この種の従来のシリン
ジ注入ポンプは、押圧子の一端を係止して単一の駆動源
により直進方向に移動するスライダ２６と基台１０の裏
面に配設されたクラッチ機構２４とを連結する連結部３
３は長穴２８を挿通し、この連結部３３は長穴２８裏面
に貼着されたゴムシート３４によりシールされ、長穴２
８の直下に設けられたスライドガイド３２を保護してい
る。
ジ注入ポンプは、押圧子の一端を係止して単一の駆動源
により直進方向に移動するスライダ２６と基台１０の裏
面に配設されたクラッチ機構２４とを連結する連結部３
３は長穴２８を挿通し、この連結部３３は長穴２８裏面
に貼着されたゴムシート３４によりシールされ、長穴２
８の直下に設けられたスライドガイド３２を保護してい
る。
【０００５】さらに、駆動源２０とスライダ２６との動
力の切換え行うクラッチ機構は、電動モータ２０の出力
軸に接続されたねじ軸２２に対しハーフナット３８を圧
縮ばね４０を介して押圧付勢され、このハーフナット３
８の頂部に接続されるスライダ２６の押下げ操作により
係脱可能に螺合するよう構成されている。
力の切換え行うクラッチ機構は、電動モータ２０の出力
軸に接続されたねじ軸２２に対しハーフナット３８を圧
縮ばね４０を介して押圧付勢され、このハーフナット３
８の頂部に接続されるスライダ２６の押下げ操作により
係脱可能に螺合するよう構成されている。
【０００６】しかしながら、このように構成されたクラ
ッチ機構は、動力源との係脱操作を行うに際し、特にハ
ーフナットをねじ軸より離脱操作する場合は、スライダ
２６をばねに抗して押下げた状態でこれを軸方向に移動
させる操作を行うため操作性に難が有り、さらに、シリ
ンジの押圧子と係合しているスライダ２６が圧縮ばねの
付勢力により浮動状態で弾力的に支持されているため、
患者への薬液注入中にこのスライダ２６を誤って押圧
し、ねじ部との係合を離脱し薬液注入量が変化または中
断する等の難点を有していた。
ッチ機構は、動力源との係脱操作を行うに際し、特にハ
ーフナットをねじ軸より離脱操作する場合は、スライダ
２６をばねに抗して押下げた状態でこれを軸方向に移動
させる操作を行うため操作性に難が有り、さらに、シリ
ンジの押圧子と係合しているスライダ２６が圧縮ばねの
付勢力により浮動状態で弾力的に支持されているため、
患者への薬液注入中にこのスライダ２６を誤って押圧
し、ねじ部との係合を離脱し薬液注入量が変化または中
断する等の難点を有していた。
【０００７】そこで、本考案の目的は、基台上に保持し
たシリンジの押圧子をスライダに係止して、このスライ
ダを所要の駆動源により押圧移動させることにより、シ
リンジ内部に充填された薬液等を定量かつ連続的に注入
するように構成したシリンジ注入ポンプにおいて、スラ
イダの位置調整等を行う際のクラッチの操作性に優れ、
美的外観を備えると共に、衛生的にしてかつ誤操作を生
じない安全性を高めた構成からなるシリンジ注入ポンプ
を提供することにある。
たシリンジの押圧子をスライダに係止して、このスライ
ダを所要の駆動源により押圧移動させることにより、シ
リンジ内部に充填された薬液等を定量かつ連続的に注入
するように構成したシリンジ注入ポンプにおいて、スラ
イダの位置調整等を行う際のクラッチの操作性に優れ、
美的外観を備えると共に、衛生的にしてかつ誤操作を生
じない安全性を高めた構成からなるシリンジ注入ポンプ
を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本考案に係るシリンジ注入ポンプは、基台上に保持
したシリンジの押圧子をスライダに係止して、このスラ
イダを所要の駆動源により押圧移動させることにより、
シリンジ内部に充填された薬液等を定量かつ連続的に注
入するように構成したシリンジ注入ポンプにおいて、矩
形平板からなるフレームの上面中央に、長手方向におい
て中央部より短手方向の両端部にそれぞれ断面山形に延
在する保持部を設け、この保持部には山形の両側に沿っ
てそれぞれ中央部分をほぼ扁平にしたＶ字形溝部からな
る一対のシリンジ台座を形成し、これらシリンジ台座の
外側にこれら台座の上に保持されるシリンジを上方より
弾力的にクランプするクランパをそれぞれ設け、前記山
形に形成された保持部の中央部分とフレームの端部上面
に固定したスタンドとの間に底面が開口する断面コ字形
のガイド杆を配設し、このガイド杆に所定の厚みを有す
る平面三角状に形成したスライダを進退自在に挿通支持
すると共に、前記スライダの三角底辺部に前記保持部に
支持されるシリンジの押圧子をそれぞれ係止する係止部
を設け、さらに前記フレームの底部に設けられる駆動部
と係脱するクラッチ機構を操作するための操作ノブを前
記スライダの三角頂点部側壁の開口部より外部へ臨ませ
るように構成することを特徴とする。
め、本考案に係るシリンジ注入ポンプは、基台上に保持
したシリンジの押圧子をスライダに係止して、このスラ
イダを所要の駆動源により押圧移動させることにより、
シリンジ内部に充填された薬液等を定量かつ連続的に注
入するように構成したシリンジ注入ポンプにおいて、矩
形平板からなるフレームの上面中央に、長手方向におい
て中央部より短手方向の両端部にそれぞれ断面山形に延
在する保持部を設け、この保持部には山形の両側に沿っ
てそれぞれ中央部分をほぼ扁平にしたＶ字形溝部からな
る一対のシリンジ台座を形成し、これらシリンジ台座の
外側にこれら台座の上に保持されるシリンジを上方より
弾力的にクランプするクランパをそれぞれ設け、前記山
形に形成された保持部の中央部分とフレームの端部上面
に固定したスタンドとの間に底面が開口する断面コ字形
のガイド杆を配設し、このガイド杆に所定の厚みを有す
る平面三角状に形成したスライダを進退自在に挿通支持
すると共に、前記スライダの三角底辺部に前記保持部に
支持されるシリンジの押圧子をそれぞれ係止する係止部
を設け、さらに前記フレームの底部に設けられる駆動部
と係脱するクラッチ機構を操作するための操作ノブを前
記スライダの三角頂点部側壁の開口部より外部へ臨ませ
るように構成することを特徴とする。
【０００９】
【作用】本考案に係るシリンジ注入ポンプによれば、ス
ライダを進退自在に挿通支持するガイド杆は、底面が開
口する断面コ字形に形成し、この開口内部には、カムフ
ォロアの外周が嵌挿可能な溝で形成された案内溝が設け
られ、カムフォロアは、この案内溝の内部に完全に収納
される。従って、このようなガイド部には、外部から液
や異物が侵入することなく、スライダのスムーズな動き
を確保することができる。また、フレームの底部に設け
られる駆動部と係脱するクラッチ機構を操作するための
操作ノブを前記スライダの三角頂点部側壁の開口部より
外部へ臨ませるように構成することにより、クラッチ機
構による操作性を一段と向上させることができる利点が
得られる。
ライダを進退自在に挿通支持するガイド杆は、底面が開
口する断面コ字形に形成し、この開口内部には、カムフ
ォロアの外周が嵌挿可能な溝で形成された案内溝が設け
られ、カムフォロアは、この案内溝の内部に完全に収納
される。従って、このようなガイド部には、外部から液
や異物が侵入することなく、スライダのスムーズな動き
を確保することができる。また、フレームの底部に設け
られる駆動部と係脱するクラッチ機構を操作するための
操作ノブを前記スライダの三角頂点部側壁の開口部より
外部へ臨ませるように構成することにより、クラッチ機
構による操作性を一段と向上させることができる利点が
得られる。
【００１０】
【実施例】次に本考案に係るシリンジ注入ポンプの一実
施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。図１は本考案に係るシリンジ注入ポンプの全体斜視
図を示し、図２は本考案に係るシリンジ注入ポンプの平
面図、図３は図２のＢ−Ｂ断面図を示す。先ず図１乃至
図３において、参照符号４２は矩形平板（以下フレーム
と称する）を示し、このフレーム４２の下部には正逆回
転可能な小形電動モータ４４が取付けられ、この電動モ
ータ４４は減速歯車機構と伝動歯車（図示せず）を介し
て一体的に組立てられている。このモータ４４の出力軸
にはねじ軸４６が接続され、このねじ軸４６は回転自在
に軸受により軸支されると共に、図示しない圧縮ばねに
よりねじ軸４６を軸方向に軸受と共に押圧付勢され、軸
方向に若干移動可能に支持されている。ねじ軸４６のモ
ータ側にはねじ軸４６に所定のスラスト力が作用した
際、作動板４８を前記ばねに抗して図中右側に移動させ
てこれを検出する検出器（例えばリミットスイッチ）５
０が逆Ｌ字形に形成されたステー５２に固定されてい
る。
施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。図１は本考案に係るシリンジ注入ポンプの全体斜視
図を示し、図２は本考案に係るシリンジ注入ポンプの平
面図、図３は図２のＢ−Ｂ断面図を示す。先ず図１乃至
図３において、参照符号４２は矩形平板（以下フレーム
と称する）を示し、このフレーム４２の下部には正逆回
転可能な小形電動モータ４４が取付けられ、この電動モ
ータ４４は減速歯車機構と伝動歯車（図示せず）を介し
て一体的に組立てられている。このモータ４４の出力軸
にはねじ軸４６が接続され、このねじ軸４６は回転自在
に軸受により軸支されると共に、図示しない圧縮ばねに
よりねじ軸４６を軸方向に軸受と共に押圧付勢され、軸
方向に若干移動可能に支持されている。ねじ軸４６のモ
ータ側にはねじ軸４６に所定のスラスト力が作用した
際、作動板４８を前記ばねに抗して図中右側に移動させ
てこれを検出する検出器（例えばリミットスイッチ）５
０が逆Ｌ字形に形成されたステー５２に固定されてい
る。
【００１１】一方、フレーム４２の上面中央には、長手
方向において中央部より短手方向の両端部にそれぞれ断
面山形に延在する保持部５４が設けられる。この保持部
５４は、山形の両側に沿って、それぞれ中央部分をほぼ
扁平にしたＶ字形溝部からなる一対のシリンジ台座を形
成する。そして、この保持部５４における一対のシリン
ジ台座の外側には、これら台座の上に保持されるシリン
ジ５８、５８を上方より弾力的にクランプする一対のク
ランパ５６、５６が設けられている。また、前記断面山
形に形成された保持部５４の中央部分とフレーム４２の
端部上面に固定されたスタンド６０との間において、後
述するスライダ６４のガイド手段を形成するガイド杆６
２の両端が、支持されている。
方向において中央部より短手方向の両端部にそれぞれ断
面山形に延在する保持部５４が設けられる。この保持部
５４は、山形の両側に沿って、それぞれ中央部分をほぼ
扁平にしたＶ字形溝部からなる一対のシリンジ台座を形
成する。そして、この保持部５４における一対のシリン
ジ台座の外側には、これら台座の上に保持されるシリン
ジ５８、５８を上方より弾力的にクランプする一対のク
ランパ５６、５６が設けられている。また、前記断面山
形に形成された保持部５４の中央部分とフレーム４２の
端部上面に固定されたスタンド６０との間において、後
述するスライダ６４のガイド手段を形成するガイド杆６
２の両端が、支持されている。
【００１２】そこで、スライダ６４は、所定の厚みを有
する平面三角状に形成してなり、このスライダ６４の三
角底辺部の中央と、三角頂点部を結ぶ直線上に、前記ガ
イド杆６２を挿通させて、このガイド杆６２に沿ってフ
レーム４２の上面に進退自在に支持する。また、前記ス
ライダ６４の三角底辺部には、前記保持部５４に支持さ
れるシリンジ５８、５８の押圧子５５をそれぞれ係止す
る係止部６５、６５を設け、さらに前記フレーム４２の
底部に設けられる駆動部と係脱するクラッチ機構７０を
操作するための操作ノブ８６を、前記スライダ６４の三
角頂点部側壁の開口部より外部へ臨ませるように構成す
る。さらに詳しくは、前記スライダ６４は、このスライ
ダ６４の内部に挿着されたブロック６６に支承された複
数のカムフォロア６８を、開口内部に形成された案内路
６７に嵌挿して、中央部を挿通するガイド杆６２により
支持されるように構成される。
する平面三角状に形成してなり、このスライダ６４の三
角底辺部の中央と、三角頂点部を結ぶ直線上に、前記ガ
イド杆６２を挿通させて、このガイド杆６２に沿ってフ
レーム４２の上面に進退自在に支持する。また、前記ス
ライダ６４の三角底辺部には、前記保持部５４に支持さ
れるシリンジ５８、５８の押圧子５５をそれぞれ係止す
る係止部６５、６５を設け、さらに前記フレーム４２の
底部に設けられる駆動部と係脱するクラッチ機構７０を
操作するための操作ノブ８６を、前記スライダ６４の三
角頂点部側壁の開口部より外部へ臨ませるように構成す
る。さらに詳しくは、前記スライダ６４は、このスライ
ダ６４の内部に挿着されたブロック６６に支承された複
数のカムフォロア６８を、開口内部に形成された案内路
６７に嵌挿して、中央部を挿通するガイド杆６２により
支持されるように構成される。
【００１３】このように構成することにより、スライダ
６４は一対のＶ溝形の保持部５４にクランパ５６を介し
て保持されたシリンジ５４に嵌挿されている押圧子５５
端部のフランジを一対の係止部６５に係止し、前述した
小形電動モータ４４によるスライダ６４の連続的な直進
移動によりシリンジ５４内部の薬液を患者の体内にスム
ーズに注入することができる。
６４は一対のＶ溝形の保持部５４にクランパ５６を介し
て保持されたシリンジ５４に嵌挿されている押圧子５５
端部のフランジを一対の係止部６５に係止し、前述した
小形電動モータ４４によるスライダ６４の連続的な直進
移動によりシリンジ５４内部の薬液を患者の体内にスム
ーズに注入することができる。
【００１４】また、ガイド杆６２は、底面が開口する断
面コ字形に形成し、この開口内部には、カムフォロア６
８の外周が嵌挿可能な溝で形成された案内溝６７が設け
られ、カムフォロア６８は、この案内溝６７の内部に完
全に収納される。従って、このようなガイド部には、外
部から液や異物が侵入することなく、スライダ６４のス
ムーズな動きを確保することができる。
面コ字形に形成し、この開口内部には、カムフォロア６
８の外周が嵌挿可能な溝で形成された案内溝６７が設け
られ、カムフォロア６８は、この案内溝６７の内部に完
全に収納される。従って、このようなガイド部には、外
部から液や異物が侵入することなく、スライダ６４のス
ムーズな動きを確保することができる。
【００１５】次に、小形電動モータ４４の回転力を直進
運動に変換してこの動きをスライダ６４に伝達しまたは
停止させるクラッチ機構７０につき図３及び図４を基に
説明する。すなわち、図３および図４に示すように、フ
レーム４２の底部には小形電動モータ４４の出力軸に一
端を接続されたねじ軸４６に係脱可能なクラッチ機構７
０が設けられている。そして、このクラッチ機構７０
は、図４の（ｃ）に示すようにフレーム４２の底部に固
定された箱体７２内部に設けられた案内軸７４および前
記箱体７２の内側面に形成された案内溝７６に合成樹脂
により一体成形された枠体７８が軸方向に移動可能に案
内支持されている。
運動に変換してこの動きをスライダ６４に伝達しまたは
停止させるクラッチ機構７０につき図３及び図４を基に
説明する。すなわち、図３および図４に示すように、フ
レーム４２の底部には小形電動モータ４４の出力軸に一
端を接続されたねじ軸４６に係脱可能なクラッチ機構７
０が設けられている。そして、このクラッチ機構７０
は、図４の（ｃ）に示すようにフレーム４２の底部に固
定された箱体７２内部に設けられた案内軸７４および前
記箱体７２の内側面に形成された案内溝７６に合成樹脂
により一体成形された枠体７８が軸方向に移動可能に案
内支持されている。
【００１６】この枠体７８とフレーム４２上面に設けら
れたスライダ６４とは連結軸８０を介して接続され、こ
の連結軸８０の枠体７８側端部に揺動可能に支持された
ハーフナット８２を前記枠体７８内壁との間に介挿され
た圧縮ばね８４によりねじ軸４６に対し押圧付勢してい
る。
れたスライダ６４とは連結軸８０を介して接続され、こ
の連結軸８０の枠体７８側端部に揺動可能に支持された
ハーフナット８２を前記枠体７８内壁との間に介挿され
た圧縮ばね８４によりねじ軸４６に対し押圧付勢してい
る。
【００１７】さらに、前記連結軸８０のスライダ６４側
端部にはこのスライダ６４内部に収納されたノブ８６が
固定され、このノブ８６の一部をスライダ６４の側面開
口部より外部に臨ませることによりクラッチ機構７０の
操作部が構成される。このように構成された操作部のス
ライダ６４側面より突出するノブ８６をハーフナット８
２を押圧付勢しているばね８４に抗して指による押込み
操作を行うことにより、ねじ軸４６との係合を容易に離
脱することができる。
端部にはこのスライダ６４内部に収納されたノブ８６が
固定され、このノブ８６の一部をスライダ６４の側面開
口部より外部に臨ませることによりクラッチ機構７０の
操作部が構成される。このように構成された操作部のス
ライダ６４側面より突出するノブ８６をハーフナット８
２を押圧付勢しているばね８４に抗して指による押込み
操作を行うことにより、ねじ軸４６との係合を容易に離
脱することができる。
【００１８】このようにクラッチ機構の操作部をスライ
ダの側面より突出して設けることにより、クラッチ機構
による操作性は一段と向上し、また、駆動部との接続操
作により回転駆動されるねじ軸４６の回転をハーフナッ
ト８２を介してスライダ６４を直線移動させ、シリンジ
５８内部に充填された薬液を連続的に患者の体内に注入
させることができる。さらに、押圧子５５がフルストロ
ーク移動してシリンジ５８内に薬液が無くなるとスライ
ダ６４の動きが停止し、これがねじ軸４６に作用するス
ラスト力により作動板４８をばねに抗して図中右側に移
動させ、リミットスイッチ５０を作動させてモータを停
止することができる。
ダの側面より突出して設けることにより、クラッチ機構
による操作性は一段と向上し、また、駆動部との接続操
作により回転駆動されるねじ軸４６の回転をハーフナッ
ト８２を介してスライダ６４を直線移動させ、シリンジ
５８内部に充填された薬液を連続的に患者の体内に注入
させることができる。さらに、押圧子５５がフルストロ
ーク移動してシリンジ５８内に薬液が無くなるとスライ
ダ６４の動きが停止し、これがねじ軸４６に作用するス
ラスト力により作動板４８をばねに抗して図中右側に移
動させ、リミットスイッチ５０を作動させてモータを停
止することができる。
【００１９】
【考案の効果】前述した実施例から明らかなように、本
考案に係るシリンジ注入ポンプによれば、基台上に保持
したシリンジの押圧子をスライダに係止して、このスラ
イダを所要の駆動源により押圧移動させることにより、
シリンジ内部に充填された薬液等を定量かつ連続的に注
入するように構成したシリンジ注入ポンプにおいて、矩
形平板からなるフレームの上面中央に、長手方向におい
て中央部より短手方向の両端部にそれぞれ断面山形に延
在する保持部を設け、この保持部には山形の両側に沿っ
てそれぞれ中央部分をほぼ扁平にしたＶ字形溝部からな
る一対のシリンジ台座を形成し、これらシリンジ台座の
外側にこれら台座の上に保持されるシリンジを上方より
弾力的にクランプするクランパをそれぞれ設け、前記山
形に形成された保持部の中央部分とフレームの端部上面
に固定したスタンドとの間に底面が開口する断面コ字形
のガイド杆を配設し、このガイド杆に所定の厚みを有す
る平面三角状に形成したスライダを進退自在に挿通支持
すると共に、前記スライダの三角底辺部に前記保持部に
支持されるシリンジの押圧子をそれぞれ係止する係止部
を設け、さらに前記フレームの底部に設けられる駆動部
と係脱するクラッチ機構を操作するための操作ノブを前
記スライダの三角頂点部側壁の開口部より外部へ臨ませ
る構成とすることにより、スライダ部の位置調整等を行
う際のクラッチ機構の操作性の向上を図ると共に、外観
が美的形状を有し、さらにクラッチ機構による係脱操作
はスライダの開口側面より突出している操作ノブを指に
よる押圧操作で簡便に行い得るため誤操作がなく、安全
性を一段と向上させることができる。従って、本考案に
よれば、患者の対外循環血液回路や血管等に対し、薬液
等を定量かつ連続的に注入するシリンジ注入ポンプの信
頼性の向上を達成することができる等、多くの優れた効
果を有する。以上、本考案の好適な実施例について説明
したが、本考案は前記実施例に限定されることなく、本
考案の精神を逸脱しない範囲内において、種々の設計変
更をなし得ることは勿論である。
考案に係るシリンジ注入ポンプによれば、基台上に保持
したシリンジの押圧子をスライダに係止して、このスラ
イダを所要の駆動源により押圧移動させることにより、
シリンジ内部に充填された薬液等を定量かつ連続的に注
入するように構成したシリンジ注入ポンプにおいて、矩
形平板からなるフレームの上面中央に、長手方向におい
て中央部より短手方向の両端部にそれぞれ断面山形に延
在する保持部を設け、この保持部には山形の両側に沿っ
てそれぞれ中央部分をほぼ扁平にしたＶ字形溝部からな
る一対のシリンジ台座を形成し、これらシリンジ台座の
外側にこれら台座の上に保持されるシリンジを上方より
弾力的にクランプするクランパをそれぞれ設け、前記山
形に形成された保持部の中央部分とフレームの端部上面
に固定したスタンドとの間に底面が開口する断面コ字形
のガイド杆を配設し、このガイド杆に所定の厚みを有す
る平面三角状に形成したスライダを進退自在に挿通支持
すると共に、前記スライダの三角底辺部に前記保持部に
支持されるシリンジの押圧子をそれぞれ係止する係止部
を設け、さらに前記フレームの底部に設けられる駆動部
と係脱するクラッチ機構を操作するための操作ノブを前
記スライダの三角頂点部側壁の開口部より外部へ臨ませ
る構成とすることにより、スライダ部の位置調整等を行
う際のクラッチ機構の操作性の向上を図ると共に、外観
が美的形状を有し、さらにクラッチ機構による係脱操作
はスライダの開口側面より突出している操作ノブを指に
よる押圧操作で簡便に行い得るため誤操作がなく、安全
性を一段と向上させることができる。従って、本考案に
よれば、患者の対外循環血液回路や血管等に対し、薬液
等を定量かつ連続的に注入するシリンジ注入ポンプの信
頼性の向上を達成することができる等、多くの優れた効
果を有する。以上、本考案の好適な実施例について説明
したが、本考案は前記実施例に限定されることなく、本
考案の精神を逸脱しない範囲内において、種々の設計変
更をなし得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案に係るシリンジ注入ポンプの全体斜視図
である。
である。
【図２】本考案に係るシリンジ注入ポンプの一実施例を
示すシリンジ注入ポンプの平面図である。
示すシリンジ注入ポンプの平面図である。
【図３】図１のＢ−Ｂ断面図である。
【図４】シリンジ注入ポンプの断面図を示し、図に示す
（ａ）は図３のＣ矢視図、（ｂ）は図３のＤ−Ｄ断面図
であり、（ｃ）は図３のＥ−Ｅ断面図である。
（ａ）は図３のＣ矢視図、（ｂ）は図３のＤ−Ｄ断面図
であり、（ｃ）は図３のＥ−Ｅ断面図である。
【図５】従来のシリンジ注入ポンプの平面図である。
【図６】従来のシリンジ注入ポンプのＡ−Ａ断面図であ
る。
る。
１０ 基台 １４ 凹部 １６ クランパ １８ 保持部 ２０ 電動モータ ２２ ねじ軸 ２４ クラッチ機構 ２６ スライダ ２７ 係止部 ２８ 長穴 ３０ 軸受 ３２ スライドガ
イド ３３ 連結部 ３４ ゴムシート ３５ 切込 ３６ ブロック ３８ ハーフナット ４０ 圧縮ばね ４２ 基台（フレーム） ４４ 小形電動モ
ータ ４６ ねじ軸 ４８ 作動板 ５０ 検出器（リミットスイッチ） ５４ 保持部 ５５ 押圧子 ５６ クランパ ５８ シリンジ ６０ スタンド ６２ ガイド杆 ６４ スライダ ６５ 係止部 ６６ ブロック ６７ 案内路 ６８ 軸受（カム
フォロア） ７０ クラッチ機構 ７２ 箱体 ７４ 案内軸 ７８ 枠体 ８０ 連結軸 ８２ ハーフナッ
ト ８４ 圧縮ばね ８６ ノブ
イド ３３ 連結部 ３４ ゴムシート ３５ 切込 ３６ ブロック ３８ ハーフナット ４０ 圧縮ばね ４２ 基台（フレーム） ４４ 小形電動モ
ータ ４６ ねじ軸 ４８ 作動板 ５０ 検出器（リミットスイッチ） ５４ 保持部 ５５ 押圧子 ５６ クランパ ５８ シリンジ ６０ スタンド ６２ ガイド杆 ６４ スライダ ６５ 係止部 ６６ ブロック ６７ 案内路 ６８ 軸受（カム
フォロア） ７０ クラッチ機構 ７２ 箱体 ７４ 案内軸 ７８ 枠体 ８０ 連結軸 ８２ ハーフナッ
ト ８４ 圧縮ばね ８６ ノブ
Claims (1)
- 【請求項１】 基台上に保持したシリンジの押圧子をス
ライダに係止して、このスライダを所要の駆動源により
押圧移動させることにより、シリンジ内部に充填された
薬液等を定量かつ連続的に注入するように構成したシリ
ンジ注入ポンプにおいて、矩形平板からなるフレームの上面中央に、長手方向にお
いて中央部より短手方向の両端部にそれぞれ断面山形に
延在する保持部を設け 、この保持部には山形の両側に沿
ってそれぞれ中央部分をほぼ扁平にしたＶ字形溝部から
なる一対のシリンジ台座を形成し、これらシリンジ台座
の外側にこれら台座の上に保持されるシリンジを上方よ
り弾力的にクランプするクランパをそれぞれ設け、前記
山形に形成された保持部の中央部分とフレームの端部上
面に固定したスタンドとの間に底面が開口する断面コ字
形のガイド杆を配設し、このガイド杆に所定の厚みを有
する平面三角状に形成したスライダを進退自在に挿通支
持すると共に、前記スライダの三角底辺部に前記保持部
に支持されるシリンジの押圧子をそれぞれ係止する係止
部を設け、さらに前記フレームの底部に設けられる駆動
部と係脱するクラッチ機構を操作するための操作ノブを
前記スライダの三角頂点部側壁の開口部より外部へ臨ま
せるように構成することを特徴とするシリンジ注入ポン
プ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992045888U JP2517977Y2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | シリンジ注入ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992045888U JP2517977Y2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | シリンジ注入ポンプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH068773U JPH068773U (ja) | 1994-02-04 |
| JP2517977Y2 true JP2517977Y2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=12731786
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992045888U Expired - Lifetime JP2517977Y2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | シリンジ注入ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2517977Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2625533B2 (ja) * | 1987-06-19 | 1997-07-02 | ザ ユニヴァーシティ オヴ メルボルン | 注入ポンプとその駆動システム |
-
1992
- 1992-07-01 JP JP1992045888U patent/JP2517977Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH068773U (ja) | 1994-02-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
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