JPH084607Y2 - 蛍光x線分析における試料の自動調芯機構 - Google Patents
蛍光x線分析における試料の自動調芯機構Info
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- JPH084607Y2 JPH084607Y2 JP11164191U JP11164191U JPH084607Y2 JP H084607 Y2 JPH084607 Y2 JP H084607Y2 JP 11164191 U JP11164191 U JP 11164191U JP 11164191 U JP11164191 U JP 11164191U JP H084607 Y2 JPH084607 Y2 JP H084607Y2
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- rotary table
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- sample holder
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、分析する試料を回転
させる蛍光X線分析における試料の自動調芯機構に関す
るものである。
させる蛍光X線分析における試料の自動調芯機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光X線分析装置は、試料に一次X線
(放射線)を照射し、試料から発生する蛍光X線を検出
して、試料の元素や組成を分析する装置である。この種
の蛍光X線分析装置には、試料を収納する試料ホルダを
分析位置において回転させるものがある。この一例を図
4および図5に示す。
(放射線)を照射し、試料から発生する蛍光X線を検出
して、試料の元素や組成を分析する装置である。この種
の蛍光X線分析装置には、試料を収納する試料ホルダを
分析位置において回転させるものがある。この一例を図
4および図5に示す。
【0003】図4において、X線管(放射線源)50は
照射室51に臨んでおり、下方の試料ホルダ53に装着
された試料52に一次X線(放射線)B1を照射する。
照射された一次X線B1は、分光結晶54A,54Bを
介してX線検出器55A,55Bに入射する。X線検出
器55A,55Bは、上記一次X線B1を受けた試料5
2からの蛍光X線B2を検出する。なお、分光結晶54
A,54BおよびX線検出器55A,55Bは、多数設
けられているうちの2つを図示しており、これらの各分
光結晶54A,54Bは、互いに波長の異なる蛍光X線
B2を回折する。
照射室51に臨んでおり、下方の試料ホルダ53に装着
された試料52に一次X線(放射線)B1を照射する。
照射された一次X線B1は、分光結晶54A,54Bを
介してX線検出器55A,55Bに入射する。X線検出
器55A,55Bは、上記一次X線B1を受けた試料5
2からの蛍光X線B2を検出する。なお、分光結晶54
A,54BおよびX線検出器55A,55Bは、多数設
けられているうちの2つを図示しており、これらの各分
光結晶54A,54Bは、互いに波長の異なる蛍光X線
B2を回折する。
【0004】上記照射室51の下方には、真空シャッタ
56を介して試料室57が隣接している。この試料室5
7の一部を構成する分析装置のベース58には、第1ベ
アリング59を介して、試料当て60が回転自在に保持
されている。試料当て60は、試料ホルダ53の上面の
周縁が当接することで、試料52の上面のレベルを一定
に保つとともに、図5の従動ギヤ61などからなる回転
駆動機構により回転される。
56を介して試料室57が隣接している。この試料室5
7の一部を構成する分析装置のベース58には、第1ベ
アリング59を介して、試料当て60が回転自在に保持
されている。試料当て60は、試料ホルダ53の上面の
周縁が当接することで、試料52の上面のレベルを一定
に保つとともに、図5の従動ギヤ61などからなる回転
駆動機構により回転される。
【0005】上記分析装置のベース58には、下方に突
出する筒体62が固定されている。この筒体62の下端
部には、下方から上昇する試料カップ63の上端面が当
接する。この筒体62と試料カップ63との間には、真
空シール71が設けられており、筒体62および試料カ
ップ63で形成される空間を真空状態に保持できるよう
にしている。
出する筒体62が固定されている。この筒体62の下端
部には、下方から上昇する試料カップ63の上端面が当
接する。この筒体62と試料カップ63との間には、真
空シール71が設けられており、筒体62および試料カ
ップ63で形成される空間を真空状態に保持できるよう
にしている。
【0006】一方、上記試料カップ63には、径方向に
固定され、かつ、軸線方向に上下動するスライダ64が
収納されている。このスライダ64は、圧縮コイルスプ
リング65により上方に持ち上げられている。上記スラ
イダ64には、第2ベアリング66を介して、回転テー
ブル67が回転自在に支持されている。つまり、回転テ
ーブル67は、試料カップ63の上部に設けられ、試料
カップ本体63aに対して、第2ベアリング66を介し
て、回転自在に支持されている。この回転テーブル67
は、試料ホルダ53の底面を支持する。したがって、試
料ホルダ53は、上記圧縮コイルスプリング65の押し
上げ力により上記試料当て60に当接する一方で、第2
ベアリング66により上記試料カップ63に対し、回転
自在になっている。
固定され、かつ、軸線方向に上下動するスライダ64が
収納されている。このスライダ64は、圧縮コイルスプ
リング65により上方に持ち上げられている。上記スラ
イダ64には、第2ベアリング66を介して、回転テー
ブル67が回転自在に支持されている。つまり、回転テ
ーブル67は、試料カップ63の上部に設けられ、試料
カップ本体63aに対して、第2ベアリング66を介し
て、回転自在に支持されている。この回転テーブル67
は、試料ホルダ53の底面を支持する。したがって、試
料ホルダ53は、上記圧縮コイルスプリング65の押し
上げ力により上記試料当て60に当接する一方で、第2
ベアリング66により上記試料カップ63に対し、回転
自在になっている。
【0007】つぎに、分析方法について簡単に説明す
る。X線管50から照射された一次X線B1は、試料5
2の原子を励起して蛍光X線B2を発生させる。蛍光X
線B2は分光結晶54A,54Bで単色化されてX線検
出器55A,55Bで検出される。ここで、試料52に
は、試料52の位置によって組成が異なる場合があり、
つまり偏析があり、そのため、試料52を回転させて、
各X線検出器55A,55Bに入射する試料52の領域
(以下、「見込範囲」という)(図6の斜線部)が同一
になるようにしている。つまり、従動ギヤ61と共に試
料当て60を回転させて、試料ホルダ53を第1ベアリ
ング59の軸心C1を中心に回転させ、これにより、試
料52を回転させて、偏析による測定誤差を防止してい
る。
る。X線管50から照射された一次X線B1は、試料5
2の原子を励起して蛍光X線B2を発生させる。蛍光X
線B2は分光結晶54A,54Bで単色化されてX線検
出器55A,55Bで検出される。ここで、試料52に
は、試料52の位置によって組成が異なる場合があり、
つまり偏析があり、そのため、試料52を回転させて、
各X線検出器55A,55Bに入射する試料52の領域
(以下、「見込範囲」という)(図6の斜線部)が同一
になるようにしている。つまり、従動ギヤ61と共に試
料当て60を回転させて、試料ホルダ53を第1ベアリ
ング59の軸心C1を中心に回転させ、これにより、試
料52を回転させて、偏析による測定誤差を防止してい
る。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記回転テー
ブル67は、第2ベアリング66およびスライダ64な
どを介して、試料カップ本体63aにも回転自在に支持
されている。そのため、試料カップ63の軸心C2を中
心に回転しようとする。ここで、上記試料カップ63
は、筒体62に対して分析の都度、多少位置ずれするの
で、その軸心C2が第1ベアリングの軸心C1に対して
位置ずれするのは避けられない。この軸心C1,C2の
ずれにより、試料ホルダ53が歳差運動を呈し、そのた
め、図6の実線と二点鎖線で示すように、試料52の中
心O1と回転中心O2とが位置ずれする。したがって、
X線検出器55A,55Bの検出範囲A1と試料52と
のラップ部分の面積が、つまり、試料52の見込範囲A
(斜線部)の面積が、各分光結晶54A,54Bにより
異なるから、X線強度にばらつきが生じ、その結果、分
析精度の低下を招く。
ブル67は、第2ベアリング66およびスライダ64な
どを介して、試料カップ本体63aにも回転自在に支持
されている。そのため、試料カップ63の軸心C2を中
心に回転しようとする。ここで、上記試料カップ63
は、筒体62に対して分析の都度、多少位置ずれするの
で、その軸心C2が第1ベアリングの軸心C1に対して
位置ずれするのは避けられない。この軸心C1,C2の
ずれにより、試料ホルダ53が歳差運動を呈し、そのた
め、図6の実線と二点鎖線で示すように、試料52の中
心O1と回転中心O2とが位置ずれする。したがって、
X線検出器55A,55Bの検出範囲A1と試料52と
のラップ部分の面積が、つまり、試料52の見込範囲A
(斜線部)の面積が、各分光結晶54A,54Bにより
異なるから、X線強度にばらつきが生じ、その結果、分
析精度の低下を招く。
【0009】この考案は上記従来の問題に鑑みてなされ
たもので、その目的は、蛍光X線分析において、試料を
回転させることにより見込範囲の面積が異なるために生
じる分析精度の低下を抑制しうる試料の自動調芯機構を
提供することである。
たもので、その目的は、蛍光X線分析において、試料を
回転させることにより見込範囲の面積が異なるために生
じる分析精度の低下を抑制しうる試料の自動調芯機構を
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案は、回転テーブルに支持された試料ホルダ
の上面の周縁が当接する試料当てを、第1ベアリングを
介して、分析装置のベースに回転自在に保持する一方
で、上記回転テーブルと試料カップ本体との間に設けた
コイルスプリングで第2ベアリングを径方向に支持し、
この第2ベアリングを介して回転テーブルを支持してい
る。
に、この考案は、回転テーブルに支持された試料ホルダ
の上面の周縁が当接する試料当てを、第1ベアリングを
介して、分析装置のベースに回転自在に保持する一方
で、上記回転テーブルと試料カップ本体との間に設けた
コイルスプリングで第2ベアリングを径方向に支持し、
この第2ベアリングを介して回転テーブルを支持してい
る。
【0011】
【作用】この考案によれば、第2ベアリングを支持して
いるコイルスプリングは径方向に揺動自在であるから、
試料ホルダは試料当てを介して第1ベアリングによって
のみ径方向に支持される。したがって、試料ホルダに歳
差運動が生じない。
いるコイルスプリングは径方向に揺動自在であるから、
試料ホルダは試料当てを介して第1ベアリングによって
のみ径方向に支持される。したがって、試料ホルダに歳
差運動が生じない。
【0012】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面にしたがって
説明する。図1および図2は、この考案の第1実施例を
示す。この第1実施例において、試料カップ63以外の
部分は、図4および図5の従来例と同様であり、同一部
分または相当部分には同一符号を付して、その詳しい説
明を省略し、異なる部分について主に説明する。
説明する。図1および図2は、この考案の第1実施例を
示す。この第1実施例において、試料カップ63以外の
部分は、図4および図5の従来例と同様であり、同一部
分または相当部分には同一符号を付して、その詳しい説
明を省略し、異なる部分について主に説明する。
【0013】図1において、試料カップ63の上部に
は、案内用の内筒1が固定されている。この内筒1の外
周には、環状のホルダ位置規制部材2が、摺動自在に装
着されている。このホルダ位置規制部材2と内筒1との
間には、テーパ状の圧縮コイルスプリング3が設けられ
ている。つまり、ホルダ位置規制部材2は、常時は圧縮
コイルスプリング3によって回転テーブル67よりも上
方へ突出するように押し上げられているとともに、その
内周面2aが試料ホルダ53の下部の外周面に近接して
いることで、試料カップ63に対する試料ホルダ53の
位置を規制している。
は、案内用の内筒1が固定されている。この内筒1の外
周には、環状のホルダ位置規制部材2が、摺動自在に装
着されている。このホルダ位置規制部材2と内筒1との
間には、テーパ状の圧縮コイルスプリング3が設けられ
ている。つまり、ホルダ位置規制部材2は、常時は圧縮
コイルスプリング3によって回転テーブル67よりも上
方へ突出するように押し上げられているとともに、その
内周面2aが試料ホルダ53の下部の外周面に近接して
いることで、試料カップ63に対する試料ホルダ53の
位置を規制している。
【0014】上記案内用の内筒1の内側には、キップ状
のテーブル脚部4が設けられている。このテーブル脚部
4は、図示しないビスで回転テーブル67と一体にされ
ており、この図に示すように、下方に若干押し下げられ
た状態(分析位置)では、内筒1に接しておらず揺動自
在で、一方、図2に示すような上昇した状態(試料受取
位置)では、内筒1に摺動自在である。
のテーブル脚部4が設けられている。このテーブル脚部
4は、図示しないビスで回転テーブル67と一体にされ
ており、この図に示すように、下方に若干押し下げられ
た状態(分析位置)では、内筒1に接しておらず揺動自
在で、一方、図2に示すような上昇した状態(試料受取
位置)では、内筒1に摺動自在である。
【0015】図1のテーブル脚部4の内側には、第2ベ
アリング5を介して、ばね受け6が回転自在に装着され
ている。このばね受け6と試料カップ63との間には、
圧縮コイルスプリング7が設けられている。つまり、こ
の圧縮コイルスプリング7は、上記回転テーブル67と
試料カップ本体63aとの間に設けられ、ばね受け6、
第2ベアリング5、テーブル脚部4および回転テーブル
67を介して、試料ホルダ53を上方へ押すことによ
り、試料ホルダ53の上面の周縁を試料当て60に当接
させる。上記第2ベアリング5は、圧縮コイルスプリン
グ7の押圧力が働いても、回転テーブル67の回転を許
容するもので、この実施例の場合、ボールベアリングで
構成されている。
アリング5を介して、ばね受け6が回転自在に装着され
ている。このばね受け6と試料カップ63との間には、
圧縮コイルスプリング7が設けられている。つまり、こ
の圧縮コイルスプリング7は、上記回転テーブル67と
試料カップ本体63aとの間に設けられ、ばね受け6、
第2ベアリング5、テーブル脚部4および回転テーブル
67を介して、試料ホルダ53を上方へ押すことによ
り、試料ホルダ53の上面の周縁を試料当て60に当接
させる。上記第2ベアリング5は、圧縮コイルスプリン
グ7の押圧力が働いても、回転テーブル67の回転を許
容するもので、この実施例の場合、ボールベアリングで
構成されている。
【0016】ここで、分析位置においては、キャップ状
のテーブル脚部4が内筒1に接していないので、圧縮コ
イルスプリング7は、第2ベアリング5を径方向に支持
し、この第2ベアリング5を介して回転テーブル67を
支持する。
のテーブル脚部4が内筒1に接していないので、圧縮コ
イルスプリング7は、第2ベアリング5を径方向に支持
し、この第2ベアリング5を介して回転テーブル67を
支持する。
【0017】図2は試料ホルダ53の供給装置を示す。
この図において、タレット8には、試料ホルダ53が嵌
まり込むホルダ孔9が複数設けられている。供給装置1
0のベース11には、ホルダ孔9が真上になる位置に、
試料ステーション12を構成する貫通孔13が形成され
ている。試料カップ63は、試料カップ本体63aが試
料ステーション12において位置決めされて、回転テー
ブル67の上面が供給装置10のベース11の上面とほ
ぼ同一レベルになる。なお、試料カップ63は、図示し
ない移送装置により、昇降および走行方向に移送され
て、試料ステーション12と分析装置との間を往復す
る。また、タレット8は、図示しない回転駆動装置によ
り回転する。
この図において、タレット8には、試料ホルダ53が嵌
まり込むホルダ孔9が複数設けられている。供給装置1
0のベース11には、ホルダ孔9が真上になる位置に、
試料ステーション12を構成する貫通孔13が形成され
ている。試料カップ63は、試料カップ本体63aが試
料ステーション12において位置決めされて、回転テー
ブル67の上面が供給装置10のベース11の上面とほ
ぼ同一レベルになる。なお、試料カップ63は、図示し
ない移送装置により、昇降および走行方向に移送され
て、試料ステーション12と分析装置との間を往復す
る。また、タレット8は、図示しない回転駆動装置によ
り回転する。
【0018】つぎに、上記構成の動作について説明す
る。まず、試料カップ63は、下方から試料ステーショ
ン12に向かって上昇し、回転テーブル67の上面が供
給装置10のベース11の上面とほぼ同一レベルにな
る。この際、テーブル脚部4が圧縮コイルスプリング7
により上方へ押し上げられて、内筒1に嵌合しているの
で、回転テーブル67は径方向に位置決めされている。
ついで、タレット8が回転して、試料ホルダ53がベー
ス11上をスライドして回転テーブル67の上に乗り移
る。この乗移後、試料カップ63が下降することによ
り、回転テーブル67と共に試料ホルダ53が貫通孔1
3を通過し、さらに、試料カップ63が図1の分析装置
の下方まで移送される。
る。まず、試料カップ63は、下方から試料ステーショ
ン12に向かって上昇し、回転テーブル67の上面が供
給装置10のベース11の上面とほぼ同一レベルにな
る。この際、テーブル脚部4が圧縮コイルスプリング7
により上方へ押し上げられて、内筒1に嵌合しているの
で、回転テーブル67は径方向に位置決めされている。
ついで、タレット8が回転して、試料ホルダ53がベー
ス11上をスライドして回転テーブル67の上に乗り移
る。この乗移後、試料カップ63が下降することによ
り、回転テーブル67と共に試料ホルダ53が貫通孔1
3を通過し、さらに、試料カップ63が図1の分析装置
の下方まで移送される。
【0019】この移送後、試料カップ63は上昇して、
試料カップ本体63aの上端が筒体62の下端に当接し
て、試料52を分析位置まで搬送する。この分析位置で
は、試料ホルダ53の上面の周縁が試料当て60に当接
して、試料52の上面レベルが所定レベルに位置決めさ
れる。上記試料ホルダ53が試料当て60に当接するこ
とで、この図に示すように、回転テーブル67およびテ
ーブル脚部4が若干下方に押し下げられ、テーブル脚部
4と内筒1との嵌合が解かれる。
試料カップ本体63aの上端が筒体62の下端に当接し
て、試料52を分析位置まで搬送する。この分析位置で
は、試料ホルダ53の上面の周縁が試料当て60に当接
して、試料52の上面レベルが所定レベルに位置決めさ
れる。上記試料ホルダ53が試料当て60に当接するこ
とで、この図に示すように、回転テーブル67およびテ
ーブル脚部4が若干下方に押し下げられ、テーブル脚部
4と内筒1との嵌合が解かれる。
【0020】この後、筒体62および試料カップ本体6
3aに囲まれた試料室57の排気が行われ、この排気
後、真空シャッタ56(図4)が開放される。この開放
後、一点鎖線で示す駆動ギヤ61Aおよび従動ギヤ61
からなる回転駆動機構70により、試料当て60と共に
試料52を回転させながら、X線管50から一次X線B
1を照射して、蛍光X線分析を行う。
3aに囲まれた試料室57の排気が行われ、この排気
後、真空シャッタ56(図4)が開放される。この開放
後、一点鎖線で示す駆動ギヤ61Aおよび従動ギヤ61
からなる回転駆動機構70により、試料当て60と共に
試料52を回転させながら、X線管50から一次X線B
1を照射して、蛍光X線分析を行う。
【0021】ここで、この試料の自動調芯機構は、圧縮
コイルスプリング7で、第2ベアリング5を径方向に揺
動自在に支持しているから、試料ホルダ53が試料当て
60を介して、第1ベアリング59によってのみ径方向
に支持されている。そのため、試料ホルダ53および試
料52に歳差運動が生じないので、試料52が第1ベア
リング59の軸心C1を中心に回転する。したがって、
各X線検出器55A,55Bによって検出される図6の
見込範囲Aの面積が一定となるから、X線強度にばらつ
きが生じず、その結果、分析精度が向上する。
コイルスプリング7で、第2ベアリング5を径方向に揺
動自在に支持しているから、試料ホルダ53が試料当て
60を介して、第1ベアリング59によってのみ径方向
に支持されている。そのため、試料ホルダ53および試
料52に歳差運動が生じないので、試料52が第1ベア
リング59の軸心C1を中心に回転する。したがって、
各X線検出器55A,55Bによって検出される図6の
見込範囲Aの面積が一定となるから、X線強度にばらつ
きが生じず、その結果、分析精度が向上する。
【0022】なお、上記第1実施例では、図1の第2ベ
アリング5としてボールベアリングを用いたが、第2ベ
アリング5は回転テーブル67を回転自在に支持するも
のであればよい。たとえば、第2ベアリング5は、図3
の第2実施例に示すように、ばね受け6とテーブル脚部
4との間に設けた鋼球で構成してもよい。
アリング5としてボールベアリングを用いたが、第2ベ
アリング5は回転テーブル67を回転自在に支持するも
のであればよい。たとえば、第2ベアリング5は、図3
の第2実施例に示すように、ばね受け6とテーブル脚部
4との間に設けた鋼球で構成してもよい。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、この考案は、回転
テーブルに支持された試料ホルダの上面の周縁が当接す
る試料当てを、第1ベアリングを介して、分析装置のベ
ースに回転自在に保持する一方で、上記回転テーブルと
試料カップ本体との間に設けたコイルスプリングで、第
2ベアリングを径方向に支持し、この第2ベアリングを
介して、回転テーブルを支持しているから、従来と異な
り、試料ホルダに歳差運動が生じないので、試料を回転
させることによる見込範囲の面積の変化が減少する。し
たがって、X線強度にばらつきが生じにくいので、分析
精度が向上する。
テーブルに支持された試料ホルダの上面の周縁が当接す
る試料当てを、第1ベアリングを介して、分析装置のベ
ースに回転自在に保持する一方で、上記回転テーブルと
試料カップ本体との間に設けたコイルスプリングで、第
2ベアリングを径方向に支持し、この第2ベアリングを
介して、回転テーブルを支持しているから、従来と異な
り、試料ホルダに歳差運動が生じないので、試料を回転
させることによる見込範囲の面積の変化が減少する。し
たがって、X線強度にばらつきが生じにくいので、分析
精度が向上する。
【図1】この考案の第1実施例を示し、蛍光X線分析に
おける試料の自動調芯機構の断面図である。
おける試料の自動調芯機構の断面図である。
【図2】試料の供給装置を示す断面図である。
【図3】この考案の第2実施例を示し、蛍光X線分析に
おける試料の自動調芯機構の断面図である。
おける試料の自動調芯機構の断面図である。
【図4】従来例を示す蛍光X線分析装置の断面図であ
る。
る。
【図5】同試料カップなどの断面図である。
【図6】見込範囲を示す平面図である。
5…第2ベアリング、7…(圧縮)コイルスプリング、
50…X線管(放射線源)、52…試料、53…試料ホ
ルダ、55A,55B…X線検出器、58…ベース、5
9…第1ベアリング、60…試料当て、62…筒体、6
3…試料カップ、63a…試料カップ本体、67…回転
テーブル、70…回転駆動機構、B1…一次X線(放射
線)、B2…蛍光X線。
50…X線管(放射線源)、52…試料、53…試料ホ
ルダ、55A,55B…X線検出器、58…ベース、5
9…第1ベアリング、60…試料当て、62…筒体、6
3…試料カップ、63a…試料カップ本体、67…回転
テーブル、70…回転駆動機構、B1…一次X線(放射
線)、B2…蛍光X線。
Claims (1)
- 【請求項1】 試料に放射線を照射する放射線源と、こ
の放射線源を受けた上記試料からの蛍光X線を検出する
X線検出器とを備えた蛍光X線分析における試料の自動
調芯機構であって、 上記試料が装着される試料ホルダと、 この試料ホルダの上面の周縁が当接するとともに、第1
ベアリングを介して上記分析装置のベースに回転自在に
保持された試料当てと、 この試料当てを上記ベースに対して回転させる回転駆動
機構と、 上記分析装置のベースから下方へ突出する筒体と、 下方から上昇して上記筒体の下端部に当接する試料カッ
プと、 この試料カップの上部に設けられ、試料カップ本体に対
して第2ベアリングを介して回転自在に支持されている
とともに上記試料ホルダの底面を支持する回転テーブル
と、 この回転テーブルと上記試料カップ本体との間に設けら
れ、上記回転テーブルを介して、上記試料ホルダを上方
へ押すことにより、この試料ホルダの上面の周縁を上記
試料当てに当接させるコイルスプリングとを備え、 このコイルスプリングで上記第2ベアリングを径方向に
支持し、この第2ベアリングを介して上記回転テーブル
を支持してなる蛍光X線分析における試料の自動調芯機
構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11164191U JPH084607Y2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 蛍光x線分析における試料の自動調芯機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11164191U JPH084607Y2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 蛍光x線分析における試料の自動調芯機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0555054U JPH0555054U (ja) | 1993-07-23 |
JPH084607Y2 true JPH084607Y2 (ja) | 1996-02-07 |
Family
ID=14566466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11164191U Expired - Lifetime JPH084607Y2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 蛍光x線分析における試料の自動調芯機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH084607Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP11164191U patent/JPH084607Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0555054U (ja) | 1993-07-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |