JPH0845654A - 誘導加熱用コイル及びこのコイルを用いた加熱機器 - Google Patents

誘導加熱用コイル及びこのコイルを用いた加熱機器

Info

Publication number
JPH0845654A
JPH0845654A JP18134094A JP18134094A JPH0845654A JP H0845654 A JPH0845654 A JP H0845654A JP 18134094 A JP18134094 A JP 18134094A JP 18134094 A JP18134094 A JP 18134094A JP H0845654 A JPH0845654 A JP H0845654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
heating
induction heating
heated
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18134094A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoaki Uemura
元昭 植村
Tetsuo Matsunaga
哲夫 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DAIHAN KK
Original Assignee
DAIHAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DAIHAN KK filed Critical DAIHAN KK
Priority to JP18134094A priority Critical patent/JPH0845654A/ja
Publication of JPH0845654A publication Critical patent/JPH0845654A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】被加熱体の温度分布を均一にし、加熱条件や装
置設計上の自由度が高く、且つコイルの軽量化が可能と
なり、もって加熱機器のコスト減をも達成できる誘導加
熱コイル及びこのコイルを用いた加熱機器を提供するこ
とにある。 【構成】平角導線1を立起状態に配してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁誘導を利用した誘
導加熱用コイル及びこのコイルを用いた加熱機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】誘導加熱方式による加熱機器は、機器本
体が殆ど発熱せず、また不完全燃焼や酸欠の心配がない
等の多くの利点を有しており、業務用や家庭用の調理機
器等に用いられている。このような従来の加熱機器は、
例えば図15(イ)、(ロ)に示すような銅線等の導体
51を渦巻き状に巻いた誘導加熱用コイル52を用い、
同コイル52に交流電流を流すことによって交番磁力線
を形成し、この交番磁力線を被加熱体である鉄板等の導
電性材料中に通して渦電流を発生せしめ、その渦電流に
よるジュール熱によって被加熱体を直接加熱するもので
ある。図16にはこのような誘導加熱方式を大型の業務
用調理器に応用した場合の例を示している。尚本図は加
熱部のみを模式的に表したものである。図例のものは図
15として示した渦巻き状の誘導加熱用コイル52上
に、被加熱体として調理用の大型鉄板53を設けたもの
であり、鉄板53全面が均一に加熱できるよう、通常は
コイル52を複数個用いることが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うな従来の誘導加熱用コイルおよび加熱機器には、以下
に示すように多くの問題点があった。図17には、図1
5として示した従来の誘導加熱用コイル52の中心線に
おける断面構造を示しており、銅線51断面の・印と×
印は流れる電流が互いに逆方向であることを表したもの
である。このようなコイル52に交流電流を流すと、逆
方向に2種類の交番磁力線54、55が現れる。従って
これら2種類の交番磁力線54、55がより多く交錯す
るコイル52の中心付近においては、磁力線54、55
が互いに逆方向であるがために相互に弱め合い、実行的
にコイル52の外周部にしか加熱に有効な交番磁力線が
存在せず、その結果、被加熱体の温度分布もこれに対応
して環状のものになってしまう。即ち、コイル52の外
周部近傍における環状部においてしか有効な加熱が得ら
れないことになる。
【0004】この環状の温度分布の影響を避けるため
に、例えば図16に示した業務用調理器の例では、被加
熱体である鉄板53を移動させたりして温度分布の均一
化を図っている。従って、本来静止状態が好ましい場合
においても鉄板53の移動を余儀なくされるため、加熱
条件や装置の設計自由度が極めて小さくなってしまうと
いう欠点があった。
【0005】また、鉄板53の均一加熱のためには、鉄
板53全面を一つのコイルで加熱することも有効である
が、コイル重量が甚だ増大することに加えて大型のコイ
ルを方形状に巻き加工しなければならず、現実的には採
用が困難である。
【0006】さらに銅線51には単線や縒り線が用いら
れるが、交流特有の表皮効果による実行的な抵抗増が有
るために単線にあっては太線を、縒り線にあっては縒り
本数の多いものを使用せざるをえず、このことがコイル
52の重量増につながっていた。また、この表皮効果は
交流の周波数が大きいほど顕著であるので、周波数を低
くして改善することも考慮されるが、周波数が低くなる
と被加熱体中に発生する渦電流の浸透深さが深くなるた
めに被加熱体を厚くしたり、これに応じて投入電力を大
きくしなければならず、これまたコイル52や加熱機器
の重量増となってしまう。そしてこのことは結果として
重量増に加えて、コイル52や加熱機器のコスト増とな
って現れるのである。
【0007】上述のように従来の誘導加熱用コイルやそ
れを用いた加熱機器では、被加熱体の均一な温度分布が
得られないという性能上の問題と、それに伴い加熱条件
や装置設計の自由度が小さくなってしまうという汎用性
上の問題、そしてコイルや加熱機器のコスト増という経
済性上の問題を有していた。
【0008】そこで本発明は以上のような状況に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、被加熱
体の温度分布を均一にし、加熱条件や装置設計上の自由
度が高く、且つコイルの軽量化が可能となり、もって加
熱機器のコスト減をも達成できる誘導加熱コイル及びこ
のコイルを用いた加熱機器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題解決
のために、平角導線を立起状態に配してなる誘導加熱用
コイルを構成するものであり、渦巻き状に配することが
最適である。また、前記平角導線を支持板上に配した
り、成形体中に埋設したりすることもできる。
【0010】次に、平角導線を立起状態に配してなる誘
導加熱用コイルと;該誘導加熱用コイルに対向して配し
た導体からなる被加熱体とよりなる加熱機器を構成する
ものである。そして、前記平角導線を渦巻き状に配する
ことが最適であり、また平角導線間に非導体からなるス
ペーサーを介在したり、複数個の前記誘導加熱用コイル
を用いたり、被加熱体を多層構造としたりすることが併
せて考慮される。
【0011】また被加熱体として、加熱具を埋設した
り、誘導加熱用コイル側に加熱具を突設したものを利用
することも可能である。そして加熱具として、外壁材に
非磁性体を利用することが良い。
【0012】更に別の加熱機器としては、平角導線を立
起状態に配してなる誘導加熱用コイルと;該誘導加熱用
コイルに対向して配した非磁性体からなる非加熱体とよ
りなるものであり、平角導線として、渦巻き状に配する
ことや、複数個の前記誘導加熱用コイルを用いることが
好ましい実施例である。
【0013】
【作用】以上のような構成にしてなる本発明に係る誘導
加熱用コイルは、支持板上に立起され、且つ渦巻き状に
配されているので、支持板の面積が小さくても高密度に
巻回することができる。そして被加熱体全面を一つのコ
イルで加熱することが可能となる。また、被加熱体に加
熱具を埋設、あるいはコイル側に突設した場合は、被加
熱体内の温度分布を均一化することができる。更にこの
コイルは、従来からの種々の加熱機器に適用できるので
ある。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の誘
導加熱用コイルA(以下、単にコイルAと称する。)及
びこのコイルを用いた加熱機器Bを具体化した実施例に
ついて説明する。
【0015】図1、図2に示したものは本発明のコイル
Aにおける一実施例であり、図1は斜視図、図2は図1
におけるa−a断面図である。図示したものは500m
m×300mmのガラス繊維強化プラスチック製からな
る偏平な支持板2の上に、縦15mm、厚さ1mmの平
角銅線1からなるコイルAを立起状態に配したものであ
る。前記した支持板2と平角銅線1の寸法は、一実施品
に対応させたものであって、特にこの寸法に限定される
ものではなく、他の実施品によって適宜変更可能であ
る。そして、前記平角銅線1は同心的に渦巻き状に形成
され、巻回数は10回としている。また、前記平角銅線
1は接着剤によって支持板2上に固着されている。
【0016】更に、図1、図2に示す如く、平角銅線1
間の距離が狭いため、ショートを起こさないように非導
体からなるスペーサー3を介在するものである。スペー
サー3の素材としては、ポリテトラフルオロエチレン等
のフッ素樹脂やシリコンゴム等が最適である。このよう
にして、コイルユニット10が作製されるのである。
【0017】そして前記コイルユニット10に対向して
被加熱体(図示せず)が配され、図1に示す2つの端子
4、5間に交流電流を印加することにより、電流の方向
が同じとなる平角銅線群1a、1bをそれぞれを跨ぐ形
で交番電流が発生し、被加熱体(図示せず)中に渦電流
が誘導されるのである。そして、2つの平角銅線群1
a、1bの間隔を適当に確保することができるので、交
番磁力線が弱め合うことによる影響を軽減することもで
きるのである。
【0018】また、より温度分布を均一にせんとする場
合、図3に示すような山形構造のコイルユニット10a
を作製し、対向配置される被加熱体(図示せず)との距
離をコイルA中心付近で近く、外周部で遠くすることも
有効的である。また、これとは逆に、図4に示すような
凹形構造のコイルユニット10bを作製し、コイルA中
心付近では遠く、外周部で近くすることも考慮される。
図3、図4に示す折曲角度は共に5°位が適当である。
そして被加熱体(図示せず)との距離を調節することと
組み合わせれば、温度分布改善に対してより有効であ
る。
【0019】更に、図5に示すものは平角銅線1を成形
体6中に埋設したコイルユニット10cである。このよ
うにすることにより、平角銅線1を汚れから保護するこ
とができるとともに取扱いが容易となり、搬送や組立て
時における作業性向上の一助となる。そしてこの成形体
6は成形が容易で、且つある程度の耐熱性を有する材料
であれば良く、例えばポリテトラフルオロエチレン等の
フッ素樹脂等が使用可能であり、前記平角銅線1が入っ
ている型内に注入すればよい。ここで図示したものは支
持板2が備え付けられているものであるが、支持板2が
なく、平角銅線1のみを埋設することも可能であるとい
うことは言うまでもない。そして平角銅線1間には樹脂
が流れ込むため、前記したスペーサー3は必要ないので
ある。
【0020】また、平角導線をセラミック成形体中に埋
設させることもできる。これは焼成前のセラミックシー
トに、平角導線として金属粉末からなる導体パターンを
印刷等の方法によって形成し、さらに同様のセラミック
シートを積層して焼成処理することにより製造可能であ
る。この場合は導体パターンの抵抗が若干高くなるもの
の低電力用途の家電品に使用可能であり、またコイル単
体としても極めて高強度であるため、量産工程における
激しいハンドリングによってもコイルが破損することも
ないのである。
【0021】続いて図6は、本発明の加熱機器Bを調理
器に応用した場合の一実施例を示したものである。図例
のものは、図2に示した前記コイルユニット10に対向
して、導体からなる被加熱体7を配したものであり、ス
テンレス製の枠体8に設けた第1棚部9に前記コイルユ
ニット10を載置し、前記枠体8の第2棚部11には、
銅製スペーサー12を介してSS41製の被加熱体7を
載置したものである。SS41は磁性体材料であるた
め、平角銅線1への通電とともに被加熱体7全面が加熱
される。また、SS41以外にニッケルやコバルトも適
宜採用することができるのである。そして前記被加熱体
7は、加熱加工物の位置決め用凹部21を適宜設けるこ
とも可能である。また前述したとおり、前記コイルユニ
ット10に替えて、図3、図4に示すコイルユニット1
0a、10bを適宜使用できるものである。
【0022】また、図7に示す如く、支持板2に平角銅
線1を差し込んで両端に突出させてなるコイルユニット
10dを作製し、該コイルユニット10dの上方と下方
に設けた装着部22、22内に被加熱体10、10をそ
れぞれ装着し、1つのコイルユニット10dで2枚の被
加熱体10、10を加熱することもできる。尚本図は説
明用図面であるため、電源部やインバーター等、その他
周辺機器の図中への記載は省略してあるものである。そ
して、被加熱体10としてSS41等を用いる場合は、
表面の錆が懸念されるが、SS41等の磁性体材料の上
面にアルミニウム等の耐食製材料を設けることにより、
表面を錆等の腐食から防止することができる。この耐食
性材料は、金属においては上述のアルミニウムやステン
レス等が好適であり、貼り合わせや溶射等によって形成
することができる。また金属以外ではセラミック等が好
適であり、これも貼り合わせや塗布技術によって形成す
ることができる。そして家庭用調理器に用いられている
ように、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂を
被覆することもできる。
【0023】以上、図6、図7において本発明の加熱機
器Bを調理器に応用した場合の実施例を説明したが、こ
こで使用する被加熱体7に加熱具を埋設、あるいは加熱
具をコイルA側に突設することができる。このように加
熱具を設ければ、被加熱体7内の温度分布を均一化する
ことができるのである。そして被加熱体7のみ熱が伝わ
ればよいので、加熱具の外壁材は非磁性体であることが
望ましい。尚、ここで使用する加熱具は、実開昭50−
104268号公報、実開昭53−48251号公報、
実開昭53−48252号公報、実開昭54−7656
0号公報等に記載されている鈴木金属工業株式会社製の
ヒートパイプを使用するものである。また、図8に示し
てなる加熱具23を被加熱体7に埋設することもでき
る。そして被加熱体7の内部に空洞24を形成し、その
空洞24に水25を入れて沸騰させることによって被加
熱体7が加熱されるものである。そして水25により錆
付きを防止するために、空洞24周壁を銅メッキした
り、板等を張ったりすることが考慮される。また、水2
5が空洞24の隅々まで行き渡り、被加熱体7の場所に
よって加熱状態に差が生じないように、繊維状材26を
混入するものである。繊維状材26としてはスチール綿
やメッシュ等が最適である。更に内部空洞24を40ト
ル(40/760気圧)〜400トル(400/760
気圧)の弱真空とすれば、低温で沸騰することができ、
迅速に加熱することができるのである。そして、使用時
は200℃で15気圧に設定することが望ましい。
【0024】また、図9に断面図として示すように、図
5に示した成形体6の外周部全体にSS41等の磁性体
からなる被加熱体7を外装して、コイルAと被加熱体7
とを一体品とすることもできる。また被加熱体7は、図
10のように成形体6の片面にのみ形成してもよい。こ
のようなものは、例えば電気あんかや足温器、または湯
沸かし用の投げ込みヒーター等に応用可能である。
【0025】更に図11は、本発明の加熱機器Bにおけ
る他の実施例を示したものである。これは図5に示すコ
イルユニット10cに対向して非磁性体からなる非加熱
体13を配したものであり、家庭用調理器に応用した場
合の例として示している。図例のものは合成樹脂製本体
容器14の第1棚部15にポリテトラフルオロエチレン
の板状成形体6中に平角銅線1を埋設したコイルユニッ
ト10cを載置し、第2棚部16には、非加熱体13と
してセラミック製の上板17を設けたものである。電源
は一般家庭用商用電源が用いられ、電源供給部18を介
してコイルユニット10cに給電されるものである。こ
のような調理器においては上板17は加熱されないた
め、この上に載置したる鉄製の鍋等が加熱されるのであ
る。
【0026】また、最近このような家庭用調理器におい
て、加熱領域を2つに分割して各領域毎に投入電力を調
節できるものが提案されているが、図12にはこのよう
な家庭用調理器に応用した場合の実施例を示している。
本例はポリテトラフルオロエチレンの板状成形体6中
に、2つの領域に分割して銅線1c、1dを埋設してコ
イルユニット10eとし、前記2つの領域毎に2つの電
源供給部18a、18bを介して給電するものである。
そして上記上板17は、セラミック以外にアルミニウム
等の金属材料も使用可能である。また、加熱力調節手段
としては、例えば図13に示すように2本の平角銅線1
9、20からなる2つのコイルを並設し、加熱力を弱め
る時にはどちらか一方のコイルにのみ通電し、逆に強め
る時には2つのコイルに同位相で通電することによって
も行うことができる。
【0027】加えて図14は、図1における長い方の平
角銅線1を全て平面的に配した状態と想定した想定図で
あり、図1の矢印方向から見たものである。図示したも
のは、長い方の平角銅線1を平面的に配し、短い方の平
角銅線1を立起状態に配したものであるが、その逆で、
短い方の平角銅線1を平面的に配し、長い方の平角銅線
1を立起状態に配することも可能であるということは言
うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、次に記
載する効果を奏する。本発明のコイルは平角銅線を立起
状態に配しているので、支持板の面積が小さくても高密
度に巻回することができる。また、通電路としての材料
ロスが少なく、大型で且つ軽量のものが実現できる。更
に交流特有の表皮効果による抵抗増の影響を、導体の表
面積を増大させることで補えるので、例えば導体の幅を
増大させ、それに伴い厚みを減少させることも可能であ
り、周波数を高くする場合においてもコイル部分の大幅
な重量増となることがなく、経済的にも優れた誘導加熱
用コイルを提供することができる。
【0029】そして大型化が可能になることにより、被
加熱体全面を一つのコイルで加熱することが可能とな
り、従来発生していた温度分布を改善でき、大型の被加
熱体であっても均一な温度分布を得ることができる。
【0030】また本発明のコイルは、支持板に立起させ
る他、成形体中に埋設させたりすることもできることか
ら、任意の形状で誘導加熱用コイルを作製することが可
能となる。また、平角銅線間に非導体からなるスペーサ
ーを介在させることにより、ショートを防止することが
できる。
【0031】従って、加熱機器としてこのような誘導加
熱用コイルを用いることにより、温度分布が良好で、加
熱条件や装置設計の自由度が大きく、且つ安価な加熱機
器を提供することが可能となる。また、前記誘導加熱用
コイルに対向して配した導体からなる被加熱体に、加熱
具を埋設、あるいは加熱具をコイル側に突設した場合
は、前記被加熱体内の温度分布を均一化させることがで
きるのである。また、2本の平角銅線からなる2つのコ
イルを並設した場合は、加熱力を弱める時にはどちらか
一方のコイルにのみ通電し、逆に強める時には2つのコ
イルに同位相で通電することができるので容易に電力の
強弱を調整できるのである。
【0032】このように本発明はその利用範囲が極めて
汎大であり、また従来の誘導加熱用コイル及びこの誘導
加熱用コイルを用いた加熱機器の持つ性能上、汎用性
上、そして経済性上の問題点を一挙に解決するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の誘導加熱用コイルAの実施例を示し
てなる斜視図
【図2】 図1におけるa−a断面図
【図3】 本発明の誘導加熱用コイルAの他の実施例を
示す断面図
【図4】 本発明の誘導加熱用コイルAの他の実施例を
示す断面図
【図5】 本発明の誘導加熱用コイルAの他の実施例を
示す断面図
【図6】 本発明の誘導加熱用コイルAを用いた加熱機
器Bの実施例を示す断面図
【図7】 本発明の誘導加熱用コイルAを用いた加熱機
器Bの他の実施例を示す断面図
【図8】 被加熱体に加熱具を埋設した実施例を示す断
面図
【図9】 本発明の誘導加熱用コイルAを用いた加熱機
器Bの他の実施例を示す断面図
【図10】 本発明の誘導加熱用コイルAを用いた加熱機
器Bの他の実施例を示す断面図
【図11】 本発明の誘導加熱用コイルAを用いた加熱機
器Bの他の実施例を示す断面図
【図12】 本発明の誘導加熱用コイルAを用いた加熱機
器Bの他の実施例を示す断面図
【図13】 本発明の誘導加熱用コイルAの他の実施例を
示す斜視図
【図14】 図1における長い方の平角銅線のみを平面的
に配した状態の想定図
【図15】 従来の誘導加熱用コイルAを示す説明図で、
(イ)は平面図、(ロ)は(イ)のb−b断面図
【図16】 従来の誘導加熱用コイルAを調理器に応用し
た場合の概略構造を示す斜視図
【図17】 従来の誘導加熱用コイルAにおける交番磁力
線の発生態様を示す説明図
【符号の説明】
A 誘導加熱用コイル B 加熱機器 1 平角銅線 1a 平角銅
線 1b 平角銅線 1c 平角銅
線 1d 平角銅線 2 支持板 3 スペーサー 4 端子 5 端子 6 成形体 7 被加熱体 8 枠体 9 第1棚部 10 コイル
ユニット 10a コイルユニット 10b コイ
ルユニット 10c コイルユニット 10d コイ
ルユニット 10e コイルユニット 11 第2棚
部 12 スペーサー 13 非加熱
体 14 本体容器 15 第1棚
部 16 第2棚部 17 上板 18 電源供給部 18a 電源
供給部 18b 電源供給部 19 平角銅
線 20 平角銅線 21 凹部 22 装着部 23 加熱具 24 空洞 25 水 26 繊維状材 51 導体 52 誘導加熱用コイル 53 鉄板 54 交番磁力線 55 交番磁
力線

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平角導線を立起状態に配してなる誘導加
    熱用コイル。
  2. 【請求項2】 平角導線として、渦巻き状に配したもの
    を利用してなる請求項1記載の誘導加熱用コイル。
  3. 【請求項3】 平角導線として、支持板上に配したもの
    を利用してなる請求項1又は2記載の誘導加熱用コイ
    ル。
  4. 【請求項4】 平角導線として、成形体中に埋設したも
    のを利用してなる請求項1又は2又は3記載の誘導加熱
    用コイル。
  5. 【請求項5】 平角導線を立起状態に配してなる誘導加
    熱用コイルと、 該誘導加熱用コイルに対向して配した導体からなる被加
    熱体と、 よりなる加熱機器。
  6. 【請求項6】 平角導線として、渦巻き状に配したもの
    を利用してなる請求項5記載の加熱機器。
  7. 【請求項7】 平角導線間に非導体からなるスペーサー
    を介在してなる請求項5又は6記載の加熱機器。
  8. 【請求項8】 複数個の前記誘導加熱用コイルを用いて
    なる請求項5又は6又は7記載の加熱機器。
  9. 【請求項9】 被加熱体として、多層構造としたものを
    利用してなる請求項5又は6又は7又は8記載の加熱機
    器。
  10. 【請求項10】 被加熱体として、加熱具を埋設したも
    のを利用してなる請求項5又は6又は7又は8又は9記
    載の加熱機器。
  11. 【請求項11】 被加熱体として、前記誘導加熱用コイ
    ル側に加熱具を突設したものを利用してなる請求項5又
    は6又は7又は8又は9記載の加熱機器。
  12. 【請求項12】 加熱具として、外壁材に非磁性体を利
    用してなる請求項10又は11記載の加熱機器。
  13. 【請求項13】 平角導線を立起状態に配してなる誘導
    加熱用コイルと、該誘導加熱用コイルに対向して配した
    非磁性体からなる非加熱体と、よりなる加熱機器。
  14. 【請求項14】 平角導線として、渦巻き状に配したも
    のを利用してなる請求項13記載の加熱機器。
  15. 【請求項15】 複数個の前記誘導加熱用コイルを用い
    てなる請求項13又は14記載の加熱機器。
JP18134094A 1994-08-02 1994-08-02 誘導加熱用コイル及びこのコイルを用いた加熱機器 Pending JPH0845654A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18134094A JPH0845654A (ja) 1994-08-02 1994-08-02 誘導加熱用コイル及びこのコイルを用いた加熱機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18134094A JPH0845654A (ja) 1994-08-02 1994-08-02 誘導加熱用コイル及びこのコイルを用いた加熱機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0845654A true JPH0845654A (ja) 1996-02-16

Family

ID=16098991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18134094A Pending JPH0845654A (ja) 1994-08-02 1994-08-02 誘導加熱用コイル及びこのコイルを用いた加熱機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0845654A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009205999A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Totoku Electric Co Ltd 渦巻きコイルおよび巻線装置
JP2009295443A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Toshiba Home Technology Corp 誘導コイル及び電磁誘導加熱装置
JP2011255005A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Tanico Corp 電磁誘導式調理装置
JP2016085818A (ja) * 2014-10-24 2016-05-19 日本特殊陶業株式会社 誘導加熱コイル、電磁調理器および瞬間湯沸器

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5197841A (ja) * 1975-02-25 1976-08-28

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5197841A (ja) * 1975-02-25 1976-08-28

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009205999A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Totoku Electric Co Ltd 渦巻きコイルおよび巻線装置
JP2009295443A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Toshiba Home Technology Corp 誘導コイル及び電磁誘導加熱装置
JP2011255005A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Tanico Corp 電磁誘導式調理装置
JP2016085818A (ja) * 2014-10-24 2016-05-19 日本特殊陶業株式会社 誘導加熱コイル、電磁調理器および瞬間湯沸器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4453067A (en) Induction heating coil
JP3553627B2 (ja) 電磁誘導熱変換器
KR20150004896A (ko) 가열 소자
KR20180066870A (ko) 인덕션렌지용 발열모듈 및 이를 포함하는 인덕션렌지
JP6791939B2 (ja) ヒーター装置および制御可能な加熱プロセス
CN111513545B (zh) 加热装置和烹饪器具
JPH0845654A (ja) 誘導加熱用コイル及びこのコイルを用いた加熱機器
US5528020A (en) Dual surface heaters
WO2017093168A1 (en) An inductive coil unit
JP2007323887A (ja) 誘導加熱装置
US5844212A (en) Dual surface heaters
AU689535B2 (en) Induction heating element
KR950013442A (ko) 전기밥솥
CN101437334B (zh) 感应加热烹调器
WO1998041062A2 (en) Flux guiding and cooling arrangements for induction heating units
JP2009295443A (ja) 誘導コイル及び電磁誘導加熱装置
CA2096725C (en) Dual surface heaters
JP4318362B2 (ja) 誘導加熱装置
JP3260667B2 (ja) 表皮電流加熱装置
JPH06236796A (ja) 誘導加熱用コイルと当該コイルを用いた加熱機器
JP4843460B2 (ja) 誘導加熱調理器
CN210202121U (zh) 一种耦合加热装置及加热系统
US20190075622A1 (en) Induction hob and method for making induction hobs
JP3636484B2 (ja) 電磁調理器
JP4970092B2 (ja) 誘導加熱調理器