JPH0845578A - プリント配線基板用コネクタ - Google Patents

プリント配線基板用コネクタ

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JPH0845578A
JPH0845578A JP6196275A JP19627594A JPH0845578A JP H0845578 A JPH0845578 A JP H0845578A JP 6196275 A JP6196275 A JP 6196275A JP 19627594 A JP19627594 A JP 19627594A JP H0845578 A JPH0845578 A JP H0845578A
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housing
insertion groove
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Kiyoshi Asai
浅井  清
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SMK Corp
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンタクト間の挟ピッチ化が可能となり、プ
リント配線基板の挿入抜去力が増大せず、しかも半田端
子部に大きな応力が加わらないプリント配線基板用コネ
クタを提供する。 【構成】 導電性金属板を打ち抜いて成形した一組の第
一のコンタクト8と第二のコンタクト9を、基板挿入孔
5と直交する同一平面上に所定の間隔を隔ててハウジン
グ2内に支持したので、隣合う組のコンタクト間のピッ
チを狭くすることができ、又、コンタクト1極あたりの
接触圧が半減するので、多極化してもプリント配線基板
の挿入抜去力が増大しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、基板挿入溝に挿入さ
れた両面プリント配線基板の接続パターンをメイン印刷
配線基板のパターンへ電気接続するプリント配線基板用
コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のプリント配線基板用コネク
タ100には、図11乃至図13に示すような板バネ接
触片101が用いられている。この板バネ接触片101
は、導電性金属板をプレス成形により打ち抜き、折曲げ
形成したもので、複数の板バネ接触片101がハウジン
グ102に形成された基板挿入溝103に沿って、ハウ
ジング102に植設されている。
【0003】板バネ接触片101の接触部104は、基
板挿入溝103内に臨み、基板挿入溝103内に挿入さ
れたプリント配線基板105の接続パターンと接触す
る。
【0004】このような板バネ接触片101を用いたプ
リント配線基板用コネクタ100にあっては、板バネ接
触片101が基板挿入溝103の長手方向とほぼ平行に
ハウジング102に支持されているため、板バネ接触片
101間のピッチL1が長く、小型化が図れないという
問題があった。
【0005】又、図14のようなフォーク型雌コンタク
ト106を用いたプリント配線基板用コネクタ107も
知られている。このフォーク型雌コンタクト106によ
れば、基板挿入溝108と直交する方向でハウジング1
11に支持されているため、コンタクト間の挟ピッチ化
が図れ、従ってプリント配線基板用コネクタ107の小
型化が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなフォーク型雌コンタクト106による接触は、1極
あたりの接触圧が高く、挟ピッチ化によって多数のコン
タクト106が同時にプリント配線基板109と接触す
ると、全体で大きな接触圧が生じ、プリント配線基板1
09の挿入抜去力が増大し、接続作業が困難となるとい
う問題があった。
【0007】又、コンタクト106の挟ピッチ化にも限
界があり、プリント配線基板用コネクタ107の更なる
小型化や、ハウジングの単位長さあたりの多極化ができ
ないという問題があった。
【0008】更に、ハウジング111の底面に、コンタ
クト106の支持部117と接触部118を挿入するコ
ンタクト挿入孔119が開口しているので、ハウジング
111の強度が低下するとともに、接触部118にフラ
ックスが侵入する恐れがある。
【0009】更に、各半田端子部110がハウジング1
11の片側の一直線上に突出する為、プリント配線基板
109の挿抜によってこれと直交する方向の力がハウジ
ング111に加わると、メイン印刷配線基板112との
半田接続部110にパターン剥離などの悪影響を与え
る。この現象は、特に図14のように、傾斜し易い構造
の表面実装タイプのプリント配線基板用コネクタ107
において、大きな問題となっている。
【0010】この第4番目の問題を解決するため、本出
願人は、実開平4年46366号によって図15及び図
16に示すフォーク型雌コンタクト113を用いたプリ
ント配線基板用コネクタ114を提供している。
【0011】このフォーク型雌コンタクト113によれ
ば、ハウジング115の両側に半田端子部116が突出
させているため、上記の様にハウジング115が傾斜し
て半田接続部116に悪影響を与えるということがな
い。
【0012】しかしながら、このフォーク型雌コンタク
ト113は、1極あたり2カ所の半田端子部116を備
えるため、余分な材料を使用することとなる。
【0013】本発明は、上述の問題点に鑑みなされたも
ので、コンタクト間の挟ピッチ化が可能となり、プリン
ト配線基板の挿入抜去力が増大せず、しかも半田接続部
に大きな応力が加わらないプリント配線基板を提供する
ものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上の問題
点を解決するために、請求項1のプリント配線基板用コ
ネクタは、基板挿入溝が形成されたハウジングに、基板
挿入溝に沿って複数のコンタクトが配設され、基板挿入
溝に挿入されるプリント配線基板と複数のコンタクトが
接触するプリント配線基板用コネクタにおいて、コンタ
クトは、導電性金属板を打ち抜いて形成され、切断面を
両面プリント配線基板との接触面とする接触部と、ハウ
ジング内に支持される支持部と、メイン印刷配線基板の
パターンと半田接続する半田端子部とを備え、複数のコ
ンタクトは、第一コンタクトと第二コンタクトを一組と
する複数の組からなり、各組の第一コンタクトと第二コ
ンタクトは、基板挿入溝の長手方向と直交する同一平面
上で、互いに所定の間隙を隔てて位置するように、ハウ
ジング内に支持され、第一コンタクトと第二コンタクト
のそれぞれの接触部が基板挿入溝内で対向し、基板挿入
溝内に挿入された両面プリント配線基板と接触すること
を特徴とする。
【0015】又、請求項2の発明は、基板挿入溝をハウ
ジングの前面に形成し、第一コンタクトと第二コンタク
トをそれぞれハウジングの前面と後背面より挿入してハ
ウジング内に支持し、第一コンタクトと第二コンタクト
のそれぞれの半田端子部をハウジング底面の前方と後方
に位置させたことを特徴とする。
【0016】更に、請求項3の発明は、基板挿入溝の後
方のハウジング肉圧部に第一コンタクトと第二コンタク
トのそれぞれの支持部が位置決め支持されたことを特徴
とする。
【0017】更に、請求項4の発明は、コンタクトの半
田端子部の近傍に、ハウジングと係合し、半田端子部の
がたつきを防止する固定手段を形成したことを特徴とす
る。
【0018】更に、請求項5の発明は、フォーク型雌コ
ンタクトを支持部で切断し、第一コンタクトと第二コン
タクトを形成したことを特徴とする。
【0019】
【作用】請求項1の発明によれば、第一コンタクトと第
二コンタクトのそれぞれの接触部が基板挿入溝内で対向
しているので、基板挿入溝内に挿入された両面プリント
配線基板の表面と裏面のパターンにそれぞれ接触する。
【0020】各組の第一コンタクトと第二コンタクト
は、基板挿入溝の長手方向と直交する同一平面上で、互
いに所定の間隙を隔てて位置するように、ハウジング内
に支持されているので、他の組のコンタクトとのピッチ
を狭くすることができ、更に一組あたり2極のコンタク
トが得られるので多極化が可能となる。
【0021】又、コンタクト一極あたりの接触圧は半減
し、プリント配線基板の挿入抜去力を増加させることな
く、多極化することができる。
【0022】請求項2の発明によれば、第一コンタクト
と第二コンタクトをそれぞれハウジングの前面と後背面
より挿入してハウジング内に支持しているので、ハウジ
ングの底面が完全に開口せずハウジングの一部が残り、
ハウジング強度が低下することなく、又、接触部にフラ
ックスが侵入しずらい。
【0023】又、第一コンタクトと第二コンタクトのそ
れぞれの半田端子部をハウジング底面の前方と後方に位
置させたので、プリント配線基板の挿抜による力をハウ
ジングの前後で受けて、ハウジングが傾斜することな
く、半田接続部に悪影響を与えるということがない。
【0024】請求項3の発明によれば、第一コンタクト
と第二コンタクトは、基板挿入溝の後方のハウジング肉
圧部に位置決め支持されているので、プリント配線基板
が挿入しても、コンタクトを支持しているハウジングが
撓みコンタクトが抜け出るということがなく、更に、基
板挿入溝の上下にハウジング肉圧部がないためハウジン
グを薄型化できる。
【0025】請求項4の発明によれば、コンタクトの固
定手段がハウジングと係合し、半田端子部のがたつきを
防止するので、半田端子部は、支持部との距離があって
も、メイン印刷配線基板の対応するランドパターン上に
正確に位置決めされる。
【0026】請求項5の発明によれば、第一コンタクト
と第二コンタクトを、フォーク型雌コンタクトより形成
ので、フォーク型雌コンタクトとコンタクト材料及びプ
レス金型を共用することができる。
【0027】
【実施例】以下、この発明の一実施例であるプリント配
線基板用コネクタ1を、図1乃至図6により説明する。
【0028】この実施例において、プリント配線基板用
コネクタ1は、ハウジング2とハウジング2に支持され
た複数のコンタクト8、9からなっている。
【0029】ハウジング2は、例えば、PPS(ポリフ
ェニレンサルファイド)等の耐熱性のあるプラスチック
材料をモールド成型してなるもので、前面(図1におい
て左方)に、ハウジング2の長手方向と平行に両面プリ
ント配線基板4を挿入する基板挿入溝5が凹設されてい
る。
【0030】基板挿入溝5の後方は、ハウジング肉圧部
6となっていて、後述するコンタクト8、9の支持部8
1、91bを位置決め支持している。
【0031】図1と図2に示すように、基板挿入溝5と
直交するように複数のコンタクト収容孔7が形成され、
基板挿入溝5に沿ったコンタクト収容孔7間の間隔L2
は、基板挿入溝5に挿入される両面プリント配線基板4
の接続パターン41間のピッチL3と等ピッチとなって
いる。
【0032】コンタクト収容孔7は、ハウジング2の前
後を貫通するものであるが、その底面側は、ハウジング
2によって覆われているので、ハウジング2の強度は損
なわれない。
【0033】各コンタクト収容孔7には、それぞれ一組
の第一コンタクト8と第二コンタクト9が収容されてい
る。
【0034】第一コンタクト8と第二コンタクト9は、
燐青銅などバネ性のある導電性金属板を打ち抜いて、図
5に示すようなフープ材からなる一次成形品を形成し、
更にこの一次成形品を図中斜線で示したC部で切断する
ことにより得られる。従って、打ち抜き加工のみで、曲
げ加工を行わないので加工が容易である。
【0035】第一コンタクト8は、図6(a)のよう
に、幅広の支持部81から前方に接触片82が突設さ
れ、接触片82の前端は、切断面が下方に向けて突曲面
となった接触部83となっている。
【0036】支持部81の底面には、ハウジング肉圧部
6に喰い込み、第一コンタクト8を後方へ抜け止めする
係止突起87が突設されるとともに、後端から支持部8
1と直角に脚部84が垂設され、第1コンタクト8は全
体で略L字状に形成されている。
【0037】脚部84の下端は、底面がメイン印刷配線
基板3のランドパターンと半田接続する半田端子部85
となっていて、又この半田端子部85から前方には、固
定手段である固定突起86が突設されている。
【0038】図6(b)のように、第二コンタクト9
も、第1コンタクト8と同様に支持部91、係止突起9
7、接触片92、接触部93、脚部94、半田端子部9
5及び固定突起96を備えている。
【0039】接触片92は、支持部91の中間位置で片
持ち支持され、基端から上方に突出した後前方に円弧状
に折り曲げられ、前方の支持部91aと平行に配設され
ている。接触片92の前端は、切断面が上方に向けて突
曲面となった接触部93となっていて、ハウジング2に
支持された状態で、第一コンタクト8の接触部83と対
向する。
【0040】後方の支持部91bの底面には、ハウジン
グ肉圧部6に喰い込み、第二コンタクト9を前方へ抜け
止めする係止突起97が突設されるとともに、前方の支
持部91aの前端から支持部91と直角に脚部94が垂
設されている。
【0041】脚部94の下端は、底面がメイン印刷配線
基板3のランドパターンと半田接続する半田端子部95
となっていて、この半田端子部95から後方に、第二コ
ンタクト9の固定手段である固定突起96が突設されて
いる。
【0042】図1に示すように、このように構成された
一組の第一コンタクト8と第二コンタクト9は、第一コ
ンタクト8がハウジング2の後方から、第二コンタクト
9が前方から、それぞれコンタクト収容孔7に圧入され
る。
【0043】第一コンタクト8は、脚部84がハウジン
グ2の後背面に当接する位置で、係止突起87がハウジ
ング肉圧部6に係止し、コンタクト収容孔7内に位置決
め固定される。このように、ハウジング2を固定突起8
6と支持部81とで挟持しているので、半田端子部85
が浮き上がって、メイン印刷配線基板3のランドパター
ンから離間してしまうということがない。
【0044】この状態で、固定突起86は、ハウジング
2の底面後端に凹設された固定溝10aと係合する。固
定溝10aの溝幅は、固定突起86と略同一幅で、固定
突起86が固定溝10aと係合すると半田端子部85が
ハウジング2に対し、がたつきなく位置決めされる。
【0045】同様に、第二コンタクト9は、脚部94が
ハウジング2の前面に当接する位置で、係止突起97が
ハウジング肉圧部6に係止し、コンタクト収容孔7内に
位置決め固定される。従って、いずれのコンタクト8、
9も撓みにくいハウジング肉圧部6で支持されるので、
ハウジング2に外力が加わってもコンタクト8、9が抜
け出ることがない。
【0046】第二コンタクト9がハウジング2に位置決
めされた状態で、固定突起96は、ハウジング2の底面
前端に凹設された固定溝10bと係合する。固定溝10
bの溝幅は、固定突起96と略同一幅で、固定突起86
の係合と同様、固定突起96が固定溝10bと係合する
と半田端子部95がハウジング2に対し、がたつきなく
位置決めされる。特に、ハウジング2を固定突起96と
支持部91とで挟持しているので、半田端子部985が
浮き上がって、メイン印刷配線基板3のランドパターン
から離間することがなく、又、接触部93が上方へ移動
し接触部83と接触するということがない。
【0047】このように一組の第一コンタクト8と第二
コンタクト9は、同一のコンタクト収容孔7に収容され
るので、基板挿入溝5の長手方向と直交する同一平面上
(図1において紙面と同一面)に位置し、各コンタクト
8、9の接触部83、93は、基板挿入溝5内に臨み、
基板挿入溝5に挿入される両面プリント配線基板4を挟
持するように対向配置される。
【0048】ハウジング2にコンタクト8、9を組み入
れたプリント配線基板用コネクタ1は、各コンタクト
8、9の半田端子部85、95をメイン印刷配線基板3
の表面のランドパターン上に位置させ、リフロー処理に
よって対応するランドパターンへ半田付けする。
【0049】メイン印刷配線基板3との半田接続部は、
ハウジング2の長手方向に沿った前後2列の直線上に位
置するので、両面プリント配線基板4の挿入若しくは、
抜去によってプリント配線基板用コネクタ1に回転モー
メントが加えられても、個々の半田接続部85、95に
は、大きな外力が伝達しない。
【0050】又、リフロー処理の際には、コンタクト収
容孔7の底面がハウジング2によって覆われているの
で、フラックスが接触部83、93へ侵入しずらい。
【0051】メイン印刷配線基板3上に半田付け固定さ
れたプリント配線基板用コネクタ1に両面プリント配線
基板4が挿入されると、両面プリント配線基板4の表面
に印刷された各接続パターン41は、基板挿入溝5に沿
って同ピッチで配設された接触部83と接触し、それぞ
れ第一コンタクト8を介して、ハウジング2後方のラン
ドパターンと電気接続する。
【0052】一方、裏面に印刷された各接続パターン4
1は、それぞれ接触部83と対向する接触部93と接触
し、第二コンタクト9を介して、ハウジング2前方のラ
ンドパターン31と電気接続する。
【0053】次に、本発明の第2の実施例に係るプリン
ト配線基板用コネクタ11ついて、図7乃至図10で説
明する。
【0054】第1の実施例のプリント配線基板用コネク
タ1が水平方向に挿入される両面プリント配線基板4と
接続するのに対し、第2の実施例のプリント配線基板用
コネクタ11は、垂直に挿入される両面プリント配線基
板4と接続するものである。
【0055】尚、第一の実施例で説明した構成と同一の
構成については、同一の番号を付してその説明を省略す
る。
【0056】図において、12は、例えばPPS(ポリ
フェニレンサルファイド)等の耐熱性のあるプラスチッ
ク材料をモールド成型した絶縁性のハウジングで、頂面
よりハウジング12の長手方向と平行に両面プリント配
線基板4を挿入する基板挿入溝15が凹設されている。
【0057】基板挿入溝15の両側は、ハウジング肉圧
部16となっていて、後述するコンタクト18、19の
支持部181、191を位置決め支持している。
【0058】図8と図9から明らかなように、基板挿入
溝15を挟んでハウジング肉圧部16内に複数のコンタ
クト収容孔17が穿設され、各基板挿入溝15に沿った
コンタクト収容孔17間の間隔は、基板挿入溝15に挿
入される両面プリント配線基板4の接続パターン41間
のピッチと等ピッチとなっている。
【0059】コンタクト収容孔17は、ハウジング12
の上下を貫通するものであるが、その底面側は、ハウジ
ング12によって覆われているので、ハウジング12の
強度は損なわれない。
【0060】図7のように、各コンタクト収容孔17に
は、それぞれ一組の第一コンタクト18と第二コンタク
ト19が収容されている。
【0061】第一コンタクト18と第二コンタクト19
は、燐青銅などバネ性のある導電性金属板を打ち抜いて
形成した図10に示すフォーク型雌コンタクト14の支
持部141を図中斜線で示したD部で切断することによ
り得られる。
【0062】従って、コンタクト18、19は、打ち抜
き加工のみで、曲げ加工を行わないので加工が容易であ
る。
【0063】更に、この一次成形品であるフォーク型雌
コンタクト14は、図16に示すコンタクト113の形
状と近似していることから分かるように、独立してプリ
ント配線基板用コネクタ114のコンタクトとして使用
することができる。従って、プリント配線基板用コネク
タの用途に応じて、フォーク型雌コンタクトと兼用する
ことができ、コンタクト材料と金型を共用することがで
きる。
【0064】第一コンタクト18は、図7に示すように
脚部184より上方に垂直に支持部181が立設され、
支持部181の側面には、ハウジング肉圧部16に喰い
込み、第一コンタクト18を下方へ抜け止めする係止突
起187が突設されている。
【0065】接触片182は、支持部181の基端で片
持ち支持され、基端から側方に突出した後、上方に円弧
状に形成され、支持部181と平行で基板挿入溝15内
に臨むように配設されている。接触片182の上端は、
切断面が基板挿入溝15に向けて突曲面となった接触部
183となっている。
【0066】又、脚部184の下端は、底面がメイン印
刷配線基板のランドパターンと半田接続する半田端子部
185となっている。
【0067】図から明らかなように、第二コンタクト1
9は、ハウジング12の中央で第一コンタクト18と対
称形状に形成され、第一コンタクト18と同様に支持部
191、係止突起197、接触片192、接触部19
3、脚部194、及び半田端子部195を備えている。
【0068】このように構成された一組の第一コンタク
ト18と第二コンタクト19は、ハウジング12の底面
からコンタクト収容孔17に圧入される。
【0069】コンタクト18、19は、脚部184、1
94がハウジング12の底面に当接する位置で、係止突
起187、197がハウジング肉圧部16に係止し、コ
ンタクト収容孔17内に位置決め固定される。
【0070】各コンタクト収容孔17は、基板挿入孔1
5を挟んで対称位置に穿設されているので、第一コンタ
クト18と第二コンタクト19はコンタクト収容孔17
内に位置決め固定されると、基板挿入溝15の長手方向
と直交する同一平面上(図7において紙面と同一面)に
位置し、各コンタクト18、19の接触部183、19
3は、基板挿入溝15内に臨み、基板挿入溝15に挿入
される両面プリント配線基板4を挟持するように対向配
置される。
【0071】ハウジング12にコンタクト18、19を
組み入れたプリント配線基板用コネクタ1は、各コンタ
クト18、19の半田端子部185、195をメイン印
刷配線基板の表面のランドパターン上に位置させ、リフ
ロー処理によって対応するランドパターンへ半田付けす
る。
【0072】メイン印刷配線基板との半田接続部18
5、195は、図9のようにハウジング12の長手方向
に沿った前後2列の直線上に位置するので、両面プリン
ト配線基板4の挿入若しくは、抜去によってプリント配
線基板用コネクタ11に回転モーメントが加えられて
も、個々の半田接続部には、大きな外力が加わらない。
【0073】メイン印刷配線基板上に半田付け固定され
たプリント配線基板用コネクタ11に両面プリント配線
基板4が挿入されると、両面プリント配線基板4の一方
の面に印刷された各接続パターン41は、基板挿入溝1
5に沿って同ピッチで配設された接触部183と接触
し、それぞれ第一コンタクト18を介して、ハウジング
12の図7において右方のランドパターン31と電気接
続する。
【0074】一方、他の面に印刷された各接続パターン
41は、それぞれ接触部183と対向する接触部193
と接触し、第二コンタクト19を介して、ハウジング1
2の同図において左方のランドパターン31と電気接続
する。
【0075】以上の第1、第2の実施例において、プリ
ント配線基板用コネクタは、SMT(表面実装)タイプ
のコネクタで説明したが、コンタクトの半田端子部をメ
イン印刷配線基板のスルーホールへ挿通させ、メイン印
刷配線基板の裏面で印刷パターンと半田付けするいわゆ
るディスクリートタイプのコネクタであってもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、各組の第一コンタクトと第二コンタクトは、基
板挿入溝の長手方向と直交する同一平面上にその金属板
面が位置し、しかも互いに所定の間隙を隔てて位置する
ように、ハウジング内に支持されているので、他の組の
コンタクトとのピッチを短くすることができ、更に一組
あたり2極のコンタクトが得られるので多極化が可能と
なる。
【0077】又、コンタクト一極あたりの接触圧は半減
し、プリント配線基板の挿入抜去力を増加させることな
く、多極化が可能となる。
【0078】又、金属板の切断面をプリント配線基板と
の接触面としているので、単位接触面積あたりの接触圧
が大きくなり、接触信頼性が得られる。
【0079】請求項2の発明によれば、第一コンタクト
と第二コンタクトをそれぞれハウジングの前面と後背面
より挿入してハウジング内に支持しているので、基板挿
入溝の下面でハウジングの一部が残り、ハウジング強度
が低下することなく、又、接触部にフラックスが侵入し
ずらい。
【0080】更に、第一コンタクトと第二コンタクトの
それぞれの半田端子部がハウジング底面の前方と後方に
位置するので、プリント配線基板の挿抜による力はハウ
ジングの前後で受けられハウジングが傾斜せず、半田接
続部に大きな応力が伝達することがなく、パターン剥離
などの悪影響を与えるということがない。
【0081】更に、第一コンタクトと第二コンタクト
は、従来のハウジング傾斜防止用のコンタクトに比べ
て、連結部のコンタクト材料を再利用することができ
る。
【0082】請求項3の発明によれば、第一コンタクト
と第二コンタクトは、基板挿入溝の後方のハウジング肉
圧部に位置決め支持されているので、プリント配線基板
が挿入しても、コンタクト支持部を支持するハウジング
が撓みコンタクトが脱落することがなく、更に、基板挿
入溝の上下にハウジング肉圧部がないためハウジングを
薄型化できる。
【0083】請求項4の発明によれば、コンタクトの固
定手段がハウジングと係合し、半田端子部のがたつきを
防止するので、半田端子部と支持部との距離があって
も、メイン印刷配線基板の対応するランドパターン上に
正確に位置決めされ、表面実装する際の作業性に優れ、
又、ランドパターンとの位置ずれによる半田不良を引き
起こすことがない。る。
【0084】請求項5の発明によれば、第一コンタクト
と第二コンタクトを、フォーク型雌コンタクトより形成
ので、フォーク型雌コンタクトとコンタクト材料及びプ
レス金型を共用することができる。
【0085】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示すプリント配線基
板用コネクタの縦断面図である。
【図2】図1のプリント配線基板用コネクタの正面図で
ある。
【図3】プリント配線基板を挿入する状態を示す図2の
平面図である。
【図4】図2の背面図である。
【図5】図1のプリント配線基板用コネクタに用いるコ
ンタクトの一次成形品の平面図である。
【図7】この発明の第2の実施例を示すプリント配線基
板用コネクタの縦断面図である。
【図8】プリント配線基板を挿入する状態を示す図7の
正面図である。
【図9】図7の平面図である。
【図10】図7のプリント配線基板用コネクタに用いる
コンタクトの中間成形品の正面図である。
【図11】第一の従来例のプリント配線基板用コネクタ
を示す平面図である。
【図12】図11の正面図である。
【図13】(a)は図11の縦断面図(b)はコンタク
トの正面図である。
【図14】第二の従来例のプリント配線基板用コネクタ
を示す縦断面図である。
【図15】第三の従来例のプリント配線基板用コネクタ
を示す平面図である。
【図16】図15の縦断面図である。
【符号の説明】
2 ハウジング 3 メイン印刷配線基板 5 基板挿入溝 4 両面プリント配線基板 6 ハウジング肉圧部 8 第一コンタクト 9 第二コンタクト 14 フォーク型雌コンタクト 18 第一コンタクト 19 第二コンタクト 81 支持部 83 接触部 85 半田端子部 91 支持部 93 接触部 95 半田端子部 96 固定手段 141 支持部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】請求項4の発明によれば、コンタクトの固
定手段がハウジングと係合し、半田端子部のがたつきを
防止するので、半田端子部と支持部との距離があって
も、メイン印刷配線基板の対応するランドパターン上に
正確に位置決めされ、表面実装する際の作業性に優れ、
又、ランドパターンとの位置ずれによる半田不良を引き
起こすことがない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示すプリント配線基
板用コネクタの縦断面図である。
【図2】図1のプリント配線基板用コネクタの正面図で
ある。
【図3】プリント配線基板を挿入する状態を示す図2の
平面図である。
【図4】図2の背面図である。
【図5】図1のプリント配線基板用コネクタに用いるコ
ンタクトの一次成形品の平面図である。
【図6】(a)は第一コンタクトの斜視図、(b)は第
二コンタクトの斜視図である。
【図7】この発明の第2の実施例を示すプリント配線基
板用コネクタの縦断面図である。
【図8】プリント配線基板を挿入する状態を示す図7の
正面図である。
【図9】図7の平面図である。
【図10】図7のプリント配線基板用コネクタに用いる
コンタクトの中間成形品の正面図である。
【図11】第一の従来例のプリント配線基板用コネクタ
を示す平面図である。
【図12】図11の正面図である。
【図13】(a)は図11の縦断面図(b)はコンタク
トの正面図である。
【図14】第二の従来例のプリント配線基板用コネクタ
を示す縦断面図である。
【図15】第三の従来例のプリント配線基板用コネクタ
を示す平面図である。
【図16】図15の縦断面図である。
【符号の説明】 2 ハウジング 3 メイン印刷配線基板 5 基板挿入溝 4 両面プリント配線基板 6 ハウジング肉圧部 8 第一コンタクト 9 第二コンタクト 14 フォーク型雌コンタクト 18 第一コンタクト 19 第二コンタクト 81 支持部 83 接触部 85 半田端子部 91 支持部 93 接触部 95 半田端子部 96 固定手段 141 支持部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板挿入溝5が形成されたハウジング2
    に、基板挿入溝5に沿って複数のコンタクトが配設さ
    れ、基板挿入溝5に挿入されるプリント配線基板と複数
    のコンタクトが接触するプリント配線基板用コネクタに
    おいて、 コンタクトは、導電性金属板を打ち抜いて形成され、切
    断面を両面プリント配線基板4との接触面とする接触部
    83、93と、ハウジング2内に支持される支持部8
    1、91と、メイン印刷配線基板3のパターンと半田接
    続する半田端子部85、95とを備え、 複数のコンタクトは、第一コンタクト8と第二コンタク
    ト9を一組とする複数の組からなり、 各組の第一コンタクト8と第二コンタクト9は、基板挿
    入溝5の長手方向と直交する同一平面上で、互いに所定
    の間隙を隔てて位置するように、ハウジング2内に支持
    され、 第一コンタクト8と第二コンタクト9のそれぞれの接触
    部83、93が基板挿入溝5内で対向し、基板挿入溝5
    内に挿入された両面プリント配線基板4と接触すること
    を特徴とするプリント配線基板用コネクタ。
  2. 【請求項2】 基板挿入溝5をハウジング2の前面に形
    成し、第一コンタクト8と第二コンタクト9をそれぞれ
    ハウジング2の前面と後背面より挿入してハウジング2
    内に支持し、第一コンタクト8と第二コンタクト9のそ
    れぞれの半田端子部85、95をハウジング底面の前方
    と後方に位置させた請求項1のプリント配線基板用コネ
    クタ。
  3. 【請求項3】 基板挿入溝5の後方のハウジング肉圧部
    6に第一コンタクト8と第二コンタクト9のそれぞれの
    支持部81、91が位置決め支持された請求項2のプリ
    ント配線基板用コネクタ。
  4. 【請求項4】 コンタクト9の半田端子部95の近傍
    に、ハウジング2と係合し、半田端子部95のがたつき
    を防止する固定手段96を形成した請求項3のプリント
    配線基板用コネクタ。
  5. 【請求項5】 フォーク型雌コンタクト14を支持部1
    41で切断し、第一コンタクト18と第二コンタクト1
    9を形成した請求項1のプリント配線基板用コネクタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100438216C (zh) * 2005-06-14 2008-11-26 Smk株式会社 连接器
KR20170105713A (ko) * 2016-03-10 2017-09-20 엘에스엠트론 주식회사 커넥터
KR20170118857A (ko) * 2015-02-25 2017-10-25 하르팅 에렉트릭 게엠베하 운트 코우. 카게 플러그 접촉부용 래칭 수단
JP2018206756A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 イリソ電子工業株式会社 コネクタ

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KR20170105713A (ko) * 2016-03-10 2017-09-20 엘에스엠트론 주식회사 커넥터
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