JPH0845086A - ピックアップ移動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジャンプ指示信号を受けて、レンズとトラバ
ースモータを並行動作させ、アクセス速度を向上する。 【構成】 トラックサーボ手段９は、ジャンプ制御手段
８から出力されるジャンプ指示信号を受けて、レンズ５
の位置を制御する。並行して、ジャンプカウンタ20は、
ジャンプ制御手段８から出力されるジャンプ指示信号を
受けて、ジャンプするトラック数をカウントし、比較手
段21にてカウントしたトラック数を移動量に換算し、基
準値と比較してジャンプ指示信号による移動量が基準値
を上回ると、トラバースモータ７を動作させる指令を送
り指令部12に与え、トラバースモータ７を動作して、光
学ピックアップ４を移動させることで、レンズ５と光学
ピックアップ４を同時移動する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、記録再生機器等の光学
ピックアップを記録媒体のトラック方向に移動(アクセ
ス)させるピックアップ移動装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図３は従来のピックアップ移動装置の構
成を示す説明図であり、１は光ディスク等の記録・再生
用の記録媒体、２は記録媒体１を装着するスピンドル、
３は記録媒体１を回転させるスピンドルモータ、４は記
録媒体１に情報を記録・再生するための光学的構成の光
学ピックアップ、５は光学ピックアップ４に搭載された
レンズ、６はレンズ５のアクチュエータである。レンズ
５は光学ピックアップ４に記録媒体１のトラック方向に
可動な状態で装着されている。７は回転によって光学ピ
ックアップ４をトラック方向に移動させるトラバースモ
ータ、８はレンズ５のジャンプ指示信号を出力するジャ
ンプ制御手段、９はジャンプ制御手段８からのジャンプ
指示信号を受けてレンズ５を移動させる出力を行うトラ
ックサーボ手段、10は、アクチュエータ６から出力され
たレンズ５の位置情報から、レンズ５の移動量を検出す
るレンズ移動量検出手段である。

【０００３】11は比較手段であり、トラバースモータ７
の１回の動作による光学ピックアップ４の移動量を基準
値とし、レンズ移動量検出手段10が検出したレンズ５の
移動量と基準値を比較し、レンズ５の移動量が基準値を
上回ると、トラバースモータ７を動作させる指令を出
す。12は送り指令部であり、比較手段11からの指令を受
け、トラバースモータ７を動作させる。

【０００４】以上のように構成されたピックアップ移動
装置の動作を説明する。

【０００５】ジャンプ制御手段８によりジャンプ指示信
号をトラックサーボ手段９に与え、トラックサーボ手段
９の出力によりアクチュエータ６が動作し、レンズ５を
移動させる。レンズ５の移動量をレンズ移動量検出手段
10で検出し、比較手段11で基準値と比較し、基準値を上
回ることを検出したとき、比較手段11はトラバースモー
タ７を動作させる指令を送り指令部12に与え、トラバー
スモータ７を動作させ、光学ピックアップ４を移動す
る。

【０００６】このように前記従来の装置では、ジャンプ
制御手段８，トラックサーボ手段９によって移動したレ
ンズ５の移動量をレンズ移動量検出手段10によって検出
し、比較手段11で基準値と比較し、移動量が基準値を上
回ると送り指令部12によってトラバースモータ７を動作
させ、光学ピックアップ４を移動させることができる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の装置では、
レンズ移動量検出手段10による移動量の検出をしない
と、光学ピックアップ４を移動することができない。実
際には、レンズ移動量検出手段10が移動量の検出を行う
には検出時間を必要とするため、光学ピックアップ４の
動作が遅れ、レンズ５と光学ピックアップ４は間欠動作
とならざるをえないため、光学ピックアップ４の移動時
間が長くなるという問題を有していた。また、レンズ５
は１回の移動量が大きくなると情報検出誤差が大きくな
るという問題があった。

【０００８】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、光学ピックアップのアクセス時間の高速
化を可能にするピックアップ移動装置を提供することを
目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のピックアップ移動装置は、レンズを記録媒
体の情報トラック方向に移動可能に搭載した光学ピック
アップと、前記レンズを情報トラック方向に移動させる
アクチュエータと、前記光学ピックアップを情報トラッ
ク方向に移動させる送り手段と、前記レンズの移動指示
信号を出力する指示信号出力手段と、前記移動指示信号
を受けて前記アクチュエータを制御する制御手段と、前
記移動指示信号における移動トラック情報を移動量に換
算し、前記送り手段の１回の動作による光学ピックアッ
プの移動量を基準値として前記換算した移動量と比較
し、換算した移動量が基準値を上回ると動作信号を出力
する比較手段と、前記動作信号を受けて前記送り手段に
送り指令を出力する指令手段とを備えたことを特徴とす
る。

【００１０】また前記移動指示信号を受けて移動するト
ラック数をカウントするカウンタを備え、前記比較手段
にてカウントされたトラック数を移動量に換算するよう
に構成したことを特徴とする。

【００１１】

【作用】前記構成の本発明に係るピックアップ装置で
は、指示信号出力手段から出力される移動(ジャンプ)指
示信号を受け、ジャンプするトラック数をカウントし、
カウントしたトラック数を移動量に換算し、送り手段
(トラバースモータ)の１回の動作による光学ピックアッ
プの移動量を基準値として、換算した移動量と基準値を
比較し、換算した移動量が基準値を上回るとトラバース
モータを動作させる指令を指令手段に与える比較手段を
設け、レンズの移動終了を待たずに並行してトラバース
モータを動作させ、レンズと光学ピックアップを同時移
動できるようにしたものであって、このことから、レン
ズ移動量の検出時間遅れをなくし、光学ピックアップの
トラック移動(アクセス)時間を高速化することを可能に
し、また、レンズ単体で移動する距離を小さく規定でき
ることから、情報検出誤差を小さくすることを可能にす
る。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

【００１３】図１は本発明の一実施例の構成を示す説明
図であり、図３の従来例にて説明した部材に対応する部
材には同一符号を付して詳しい説明は省略する。

【００１４】20はジャンプカウンタであり、指示信号出
力手段であるジャンプ制御手段８より指示されたジャン
プトラック数をカウントする。21は比較手段であり、ジ
ャンプカウンタ20でカウントしたトラック数を移動量に
換算し、送り手段であるトラバースモータ７の１回の動
作による光学ピックアップ４の移動量を基準値として、
ジャンプカウンタ20の出力を基に換算した移動量が基準
値を上回ると、トラバースモータ７を動作させる指令を
出す。22は指令手段である送り指令部であり、比較手段
21からの指令を受け、トラバースモータ７を動作させ
る。

【００１５】以上のように構成された本実施例の動作を
説明する。

【００１６】ジャンプ制御手段８によりジャンプ指示信
号をトラックサーボ手段９とジャンプカウンタ20に並行
して与える。制御手段であるトラックサーボ手段９の出
力によりアクチュエータ６が動作し、レンズ５が移動す
る。同時に、ジャンプカウンタ20でジャンプするトラッ
ク数をカウントし、比較手段21でカウントトラック数を
移動量に換算し、換算した移動量を基準値と比較して基
準値を上回ると、トラバースモータ７を動作させる指令
を送り指令部22に与え、トラバースモータ７を動作して
光学ピックアップ４を移動させる。したがって、図２に
示したような光学ピックアップ４とレンズ５との同時移
動が可能になる。

【００１７】このように前記実施例によれば、ジャンプ
制御手段８からのジャンプ指示信号を受け、レンズ５と
トラバースモータ７の動作制御が並行して行われるた
め、レンズ５の移動量検出時間をなくすことができ、レ
ンズ５と光学ピックアップ４の同時移動ができるという
利点を有する。また、レンズ５と光学ピックアップ４の
移動距離の差が基準値以上にならないことから、レンズ
５が単体で移動する距離が小さく規定できるという利点
を有する。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように本発明のピックアッ
プ移動装置は、請求項１記載の構成によれば、移動指示
信号を受け、レンズと光学ピックアップを移動させる送
り手段の動作を並行して制御するものであり、レンズと
光学ピックアップが同時移動するため、トラック方向の
移動時間を短くすることができ、さらにレンズが単体で
移動する距離を小さく規定できるため、情報検出誤差を
小さくすることができる。

【００１９】請求項２記載の構成によれば、移動指示信
号を受けて移動するトラック数をカウントするように
し、そのカウント値に基づいて前記送り手段を動作制御
することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のピックアップ移動装置の一実施例にお
ける構成の説明図である。

【図２】本実施例の動作説明図である。

【図３】従来のピックアップ移動装置の構成の説明図で
ある。

【符号の説明】

１…記録媒体、 ２…スピンドル、 ３…スピンドルモ
ータ、 ４…光学ピックアップ、 ５…レンズ、 ６…
アクチュエータ、 ７…トラバースモータ(送り手段)、
８…ジャンプ制御手段(指示信号出力手段)、 ９…ト
ラックサーボ手段(制御手段)、 20…ジャンプカウン
タ、 21…比較手段、 22…送り指令部 (指令手段)。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 レンズを記録媒体の情報トラック方向に
   移動可能に搭載した光学ピックアップと、前記レンズを
   情報トラック方向に移動させるアクチュエータと、前記
   光学ピックアップを情報トラック方向に移動させる送り
   手段と、前記レンズの移動指示信号を出力する指示信号
   出力手段と、前記移動指示信号を受けて前記アクチュエ
   ータを制御する制御手段と、前記移動指示信号における
   移動トラック情報を移動量に換算し、前記送り手段の１
   回の動作による光学ピックアップの移動量を基準値とし
   て前記換算した移動量と比較し、換算した移動量が基準
   値を上回ると動作信号を出力する比較手段と、前記動作
   信号を受けて前記送り手段に送り指令を出力する指令手
   段とを備えたことを特徴とするピックアップ移動装置。
2. 【請求項２】 前記移動指示信号を受けて移動するトラ
   ック数をカウントするカウンタを備え、前記比較手段に
   てカウントされたトラック数を移動量に換算するように
   構成したことを特徴とする請求項１記載のピックアップ
   移動装置。