JPH084457A - シャッター巻上げ装置 - Google Patents

シャッター巻上げ装置

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JPH084457A
JPH084457A JP13559894A JP13559894A JPH084457A JP H084457 A JPH084457 A JP H084457A JP 13559894 A JP13559894 A JP 13559894A JP 13559894 A JP13559894 A JP 13559894A JP H084457 A JPH084457 A JP H084457A
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winding
shutter
coil spring
torsion coil
wheel
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JP13559894A
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Norio Ishikura
則夫 石倉
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Bunka Shutter Co Ltd
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Bunka Shutter Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持シャフトの軸方向への回転体の移動を規
制し、かつ、シャッター上限位置での捩りコイルばねの
付勢力を半減させる。 【構成】 巻取ホイール22と回転体26の回転数は相
違するため、緩衝ホイール38に取付られたストッパー
ボルト42は、回転体26が所定数回転したときに、ス
ライドボス32を自在に旋回するライナ36を介して、
ジョイントボルト46に当たる。これによって、回転体
26は緩衝ホイール38を介して巻取ホイール22と一
体となって回転を始め、第1捩りコイルばね44の付勢
力は巻取り体へ作用しなくなり、シャッターの上昇速度
が低下する。スライドボス32には、緩衝ホイール38
の内周壁38Aが入り込んでいるので、支持シャフト1
2の軸方向へのスライドが規制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の開口等を遮蔽す
るシャッターを巻取りあるいは巻出すシャッター巻上げ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、使用者がシャッターを押し
上げる際の操作力を低減し、かつ上限での上昇速度を低
減させ、建物との衝突力を緩和させる機能を有したシャ
ッター巻上げ装置を提案している(特開平5−9348
7号公報参照)。
【0003】図6に示すように、このシャッター巻上げ
装置60は、シャッターを巻き取る巻取ホイール62を
回転体76で一体に連結された第1捩りコイルばね64
と第2捩りコイルばね66とで巻取り方向へ付勢し、押
し上げる際の使用者の操作力を低減するようになってい
る。
【0004】また、巻取ホイール62には、支持シャフ
ト68と平行に配設された補助パイプ80の両端が固定
されており、この補助パイプ80には、支持シャフト6
8の外周部に配置された環状ガイド70が固定されてい
る。これによって、環状ガイド70は、巻取ホイール6
2と一体に回転するようになっている。
【0005】ここで、シャッターが上限に近づいたと
き、環状ガイド70を自在に旋回するフリー部材72
を、環状ガイド70に取付けられたストッパーボルト7
4で係止し、係止されたフリー部材72を回転体76へ
当接させることによって、巻取ホイール62と第1捩り
コイルばね64とを一体に回転させ、第1捩りコイルば
ね64の付勢力が巻取ホイール62に及ばないようにし
ている。これによって、巻取ホイール62は回転体76
を介して第2捩りコイルばね66によってのみ付勢さ
れ、シャッターの上昇速度が抑えられるようになってい
る。
【0006】これによって、第1捩りコイルばね64及
び第2捩りコイルばね66の付勢力を規制する、逆捩り
コイルばねを別途配置しなくても上限での付勢力が半減
される。
【0007】しかしながら、地震等によって予期しない
力がシャッター巻上げ装置60に作用した場合、回転体
76が支持シャフト68の軸方向へ移動し、環状ガイド
70に沿って旋回するフリー部材72が回転体76に当
たらない恐れもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、支持シャフトの軸方向への回転体の移動を規制
し、シャッター上限位置で捩りコイルばねの付勢力を確
実に低減させることができるシャッター巻上げ装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のシャッ
ター巻上げ装置は、開口部に架け渡され両端が固定され
た支持シャフトと、前記支持シャフトに回転可能に軸支
されシャッターを巻取りあるいは巻出す巻取り体と、前
記支持シャフトに回転可能に軸支され前記巻取り体と相
対回転可能な回転体と、前記回転体の外周部に設けられ
た環状のカイド部と、一端が前記巻取り体に連結され他
端が前記回転体に連結されて巻取り体を前記シャッター
巻取り方向へ付勢する第1捩りコイルばねと、一端が前
記巻取り体に連結され他端が前記支持シャフトに連結さ
れて前記第1捩りコイルばねと同一方向の付勢力が付与
された第2捩りコイルばねと、前記巻取り体に固定され
内周壁が前記ガイド部へ入り込んで前記回転体の前記支
持シャフトの軸方向への移動を規制するホイール部材
と、前記ガイド部内を自在に旋回可能で端部がガイド部
から外へ突出したフリー部材と、前記ガイド部に設けら
れ前記フリー部材の旋回を阻止する阻止部材と、前記ホ
イール部材に脱着可能で前記フリー部材の端部と当接可
能なストッパーと、を有することを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1に記載のシャッター巻上げ装置では、
第1捩りコイルばねと第2捩りコイルばねによって、巻
取り体がシャッターを巻き取る方向へ付勢されている。
このため、軽い力でシャッターを押し上げ、巻き取るこ
とができる。
【0011】この第1捩りコイルばねと第2捩りコイル
ばねの一端はそれぞれ支持シャフトへ回転可能に軸支さ
れた回転体に連結されており、第1捩りコイルばねの他
端は巻取り体へ、また、第2捩りコイルばねの他端は支
持シャフトに連結されている。
【0012】すなわち、第1捩りコイルばねと第2捩り
コイルばねは、回転体を介して連結されており、この回
転体は巻取り体に拘束されていないので、支持シャフト
を反力点として、捩りを元に戻す付勢力によって、巻取
り体をシャッター巻取り方向へ回転させる。
【0013】このとき、巻取り体の回転数と回転体の回
転数は相違するため、巻取り体と一体に回転するホイー
ル部材に設けられたストッパーは、回転体が所定数回転
したときに、回転体のガイド部を自在に旋回するフリー
部材を介して、ガイド部に設けられた阻止部材に当た
る。これによって、回転体はホイール部材を介して巻取
り体と一体となって回転を始める。このため、第1捩り
コイルばねの付勢力は巻取り体へ作用しなくなり、第2
捩りコイルばねの付勢力だけが、回転体を通して巻取り
体に伝達される。
【0014】従って、捩りコイルばねの付勢力は低減さ
れ、シャッターの上昇速度が低下し、上限位置において
シャッターが強く建物に当たることがなくなる。
【0015】また、回転体のガイド部には、ホイール部
材の内周壁が入り込んでいるので、支持シャフトの軸方
向へのスライドが規制される。このため、予期しない力
が回転体に作用しても、回転体は支持シャフトの軸方向
へスライドすることがない。これにより、的確にフリー
部材とストッパーとを当接させることができ、上限でシ
ャッターの上昇速度を確実に低下させることができる。
【0016】
【実施例】図1及び図2に示すように、本実施例に係る
シャッター巻上げ装置10は、支持シャフト12を備え
ている。
【0017】この支持シャフト12は、建物躯体14か
ら立ち上げられたブラケット16の間に架け渡されてお
り、その両端はソケット18に固定されている。
【0018】この支持シャフト12の両端部には、軸受
け20が配設されており、この軸受け20を介して巻取
ホイール22が回転可能に軸支されている。この巻取ホ
イール22は、円板22Aの外周部に周壁22Bが立設
された構成で、左右の周壁22BにシャッターSが巻き
取られるようになっている。
【0019】左右の巻取ホイール22の円板22Aに
は、支持シャフト12と平行に補助パイプ24が架け渡
され固定されている。この補助パイプ24によって、左
右の巻取ホイール22が同期して回転するようになって
いる。
【0020】また、支持シャフト12の両端付近には、
回転体26を構成する筒体28が回転自在に挿通されて
いる。この筒体28の外周部には、支持板30が環状に
張り出しており、この支持板30の先端には、環状のス
ライドボス32が形成されている。このスライドボス3
2の外周面には、スリット34が形成されている。
【0021】このスライドボス32の中には、断面コ字
状のライナ36が旋回自在に装着されている。図3に示
すように、このライナ36は、側面視すると扇形をして
おり、その外周壁36Aがスリット34から突出してい
る。
【0022】また、このスリット34を通して、スライ
ドボス32の中へ環状の緩衝ホイール38の内周壁38
Aが入り込んでいる。この緩衝ホイール38は、補助パ
イプ24に固定されている。これによって、回転体26
の支持シャフト12の軸方向への移動が規制され、ま
た、緩衝ホイール38は、左右の巻取ホイール22と一
体に回転するようになっている。
【0023】また、緩衝ホイール38の外周面には、図
3に示すように、所定の間隔で取付孔40が穿設されて
いる。この取付孔40には、ストッパーとしてのストッ
パーボルト42が取付けられ、ライナ36の外周壁36
Aと当接可能な位置にある。
【0024】なお、本実施例において、緩衝ホイール3
8の外周部に支持シャフト12と平行に張り出す鍔38
Bを設けたが、巻取ホイール22に巻き取られるシャッ
ターSが外周部へ当たらないように緩衝ホイールの径を
設定し、且つ、外周部に中心側へ入り込みような凹部
(円弧状)を設け、補助パイプ24の円周部に固定する
ようにすれば、図5に示す緩衝ホイール37のように、
鍔を設けないタイプでもよい。
【0025】一方、図2に示すように、支持シャフト1
2には、第1捩りコイルばね44が挿通されており、そ
の一端が巻取ホイール22の円板22Aにボルト45で
連結され、他端が、ジョイントボルト46及びナット4
8でスライドボス32に連結されている。また、回転体
26を挟んで、支持シャフト12には、第2捩りコイル
ばね50が挿通されており、その一端が支持シャフト1
2にボルト47で連結され、他端が、ジョイントボルト
46及びナット52でスライドボス32に連結されてい
る。このジョイントボルト46は、スライドボス32を
横断しており、この部分でライナ36の旋回を止める阻
止手段としての機能を発揮している。
【0026】このように、第1捩りコイルばね44と第
2捩りコイルばね50は、回転体26を介して連結さ
れ、一体のばねとして支持シャフト12を反力点とし、
捩りを元に戻す付勢力を発揮することによって、巻取ホ
イール22をシャッターS(図4参照)の巻取り方向へ
回転させる。
【0027】次に本実施例に係るシャッター巻上げ装置
10の作用を図4(A)から図4(D)に示す要部概略
図を参照して説明する。
【0028】なお、ここでは、理解を容易にするため、
回転体26が、巻取ホイール22と一体に回転する緩衝
ホイール38より、1/2遅れで回転するように、第1
捩りコイルばね44と第2捩りコイルばね50の付勢力
を設定する。また、緩衝ホイール38が3回転したと
き、ストッパーボルト42、ライナ36、及びジョイン
トボルト46が当接して、回転体26と緩衝ホイール3
8が一体に回転をし始めるように、ストッパーボルト4
2の位置を設定する。なお、シャッターSの巻取り方向
は矢印A方向とされている。
【0029】図4(A)に示すように、シャッターSが
巻取ホイール22から巻き戻され下限位置にあるとき
は、ライナ36は回転体26のスライドボス32内を滑
って自由落下し下端にある。また、ジョイントボルト4
6は上端にあり、ストッパーボルト42はライナ36よ
り回転方向側(右側)に位置している。
【0030】この状態で、回転体26は緩衝ホイール3
8に拘束されていない。このため、支持シャフト12を
反力点として、第1捩りコイルばね44と第2捩りコイ
ルばね50の付勢力が巻取ホイール22へ作用し、シャ
ッターSを軽い操作力で上方へ押し上げることができ
る。
【0031】次に、図4(B)に示すように、シャッタ
ーSが第1捩りコイルばね44と第2捩りコイルばね5
0の付勢力を付与されながら上昇して、緩衝ホイール3
8が1回転すると、ストッパーボルト42はライナ36
の回転方向反対側(左側)に位置する。ここで、回転体
26は1/2回転し、ジョイントボルト46が下端にあ
るライナ36と当たるが、ライナ36はストッパーボル
ト42で移動を拘束されていないので、回転体26は緩
衝ホイール38と関係なく回転できる。
【0032】次に、図4(C)に示すように、緩衝ホイ
ール38が2回転すると、ストッパーボルト42も2回
転してライナ36の回転方向反対側(左側)に当接す
る。このとき、ジョイントボルト46は、1回転して上
端に位置している。
【0033】さらに、緩衝ホイール38が巻取ホイール
22と伴に回転すると、今度はライナ36がストッパー
ボルト42に押されるようにして回転し、図4(D)に
示すように、2/3回転したジョイントボルト46に当
たる。
【0034】これによって、回転体26は、緩衝ホイー
ル38を介して巻取ホイール22と一体となって回転を
始める。このため、第1捩りコイルばね44の付勢力が
巻取ホイール22へ作用しなくなり、回転体26を介し
て、第2捩りコイルばね50の付勢力だけが、巻取ホイ
ール22に作用するようになる。
【0035】従って、シャッターSの上昇速度が低下さ
れ、その上限位置において停止する際、シャッターSの
下端部が建物に衝突する力が小さくなる。
【0036】なお、上記の説明では、理解を容易にする
ために、一定の条件を付したが、シャッターSの上昇ス
トロークによって、ストッパーボルト42の取付位置を
変更すれば、付勢力の低減位置は容易に調整できる。
【0037】また、回転体26のスライドボス32に
は、緩衝ホイール38の内周壁38Aが入り込んでいる
ので(図2参照)、支持シャフト12の軸方向へのスラ
イドが規制される。このため、予期しない力が回転体2
6に作用しても、回転体26は支持シャフト12の軸方
向へスライドすることがなく、的確にライナ36とスト
ッパーボルト42とを当接させることができる。このた
め、上限でシャッターの上昇速度は確実に低下する。
【0038】さらに、第1捩りコイルばね44と第2捩
りコイルばね50との付勢力に強弱をつければ、シャッ
ターSの上昇速度の調整も可能である。
【0039】一方、シャッターSがその上限位置から巻
き出される場合は、各構成部材は、巻き戻される場合と
逆の動きをして、第1捩りコイルばね44及び第2捩り
コイルばね50には、それぞれ付勢力が蓄積され、図4
(A)の状態に戻る。
【0040】
【発明の効果】本発明は上記の構成としたので、支持シ
ャフトの軸方向へのばねジョイント部の移動を規制し、
シャッター上限位置で捩りコイルばねの付勢力を確実に
低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るシャッター巻上げ装置の全体側
面図である。
【図2】本実施例に係るシャッター巻上げ装置の要部を
示した部分側面図である。
【図3】本実施例に係るシャッター巻上げ装置の要部の
断面図である。
【図4】本実施例に係るシャッター巻上げ装置の動きを
示した要部概略図である。
【図5】本実施例に係るシャッター巻上げ装置の緩衝ホ
イールの変形例を示した部分側面図である。
【図6】従来のシャッター巻上げ装置の全体側面図であ
る。
【符号の説明】
12 支持シャフト 22 巻取ホイール(巻取り体) 26 回転体 32 スライドボス(ガイド部) 36 ライナ(フリー部材) 38 緩衝ホイール(ホイール部材) 42 ストッパーボルト(ストッパー) 44 第1捩りコイルばね 46 ジョイントボルト(阻止部材) 50 第2捩りコイルばね

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部に架け渡され両端が固定された支
    持シャフトと、前記支持シャフトに回転可能に軸支され
    シャッターを巻取りあるいは巻出す巻取り体と、前記支
    持シャフトに回転可能に軸支され前記巻取り体と相対回
    転可能な回転体と、前記回転体の外周部に設けられた環
    状のカイド部と、一端が前記巻取り体に連結され他端が
    前記回転体に連結されて巻取り体を前記シャッター巻取
    り方向へ付勢する第1捩りコイルばねと、一端が前記巻
    取り体に連結され他端が前記支持シャフトに連結されて
    前記第1捩りコイルばねと同一方向の付勢力が付与され
    た第2捩りコイルばねと、前記巻取り体に固定され内周
    壁が前記ガイド部へ入り込んで前記回転体の前記支持シ
    ャフトの軸方向への移動を規制するホイール部材と、前
    記ガイド部内を自在に旋回可能で端部がガイド部から外
    へ突出したフリー部材と、前記ガイド部に設けられ前記
    フリー部材の旋回を阻止する阻止部材と、前記ホイール
    部材に脱着可能で前記フリー部材の端部と当接可能なス
    トッパーと、を有することを特徴とするシャッター巻上
    げ装置。
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