JPH084428B2 - 園芸用器材 - Google Patents

園芸用器材

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JPH084428B2
JPH084428B2 JP2400012A JP40001290A JPH084428B2 JP H084428 B2 JPH084428 B2 JP H084428B2 JP 2400012 A JP2400012 A JP 2400012A JP 40001290 A JP40001290 A JP 40001290A JP H084428 B2 JPH084428 B2 JP H084428B2
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JP
Japan
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fertilizer
molecular weight
polylactic acid
soil
rope
Prior art date
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JP2400012A
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靖彦 武石
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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  • Fertilizing (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は農園、果樹園、花木園
芸、家庭園芸などで使用される園芸用器材に関するもの
で、例えば園芸用接木テープ、根巻きテープ、苗木用小
鉢(苗木ポット)、肥料カプセル球根パックなどを提供
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来花木園芸において、穂木を親木に接
ぎ木する場合や取り木をする場合、或いは掘り上げた植
木を根巻きする場合には、主としてビニール又はポリエ
チレンなどのテープやロープが使われている。しかしこ
れらの園芸用器材は腐食性がないので接ぎ木が活着した
後は取り外してやらねばならないし、又根巻きロープの
場合は、植木を植え込んだ後永久に土壌内にこのロープ
が残ってしまいという欠点がある。
【0003】また従来花屋などで百日草や朝顔の苗を販
売する場合、ビニールポットやプラスチックの小鉢に苗
木を入れているのが普通である。これらの苗を花壇や植
木鉢・プランタなどに植込むためには、苗をポットから
取り出さねばならず、この際に根を傷めたり根土が落ち
てしまうなど根が若干傷むため活着失敗が起きることも
ある。
【0004】さらに庭木などの根本に打込む肥料とし
て、先端が紡錘状になった筒形のプラスチック容器に肥
料成分を収容した打込み形の肥料材なども販売されてい
るが、これも肥料成分は土壌中に徐放拡散するとしても
容器自体は土中に残ってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は土壌
中において自然に加水分解が進行し、土中に原形が残ら
ないで且つ植物に対して肥料効を発揮する園芸用器材に
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明はポリ乳酸のも
つ生分解能が分子量によって変わることを巧みに利用し
且つ新たに見出したその肥料効能に着目して、このポリ
乳酸重合体組成物を園芸用器材に利用することを提案す
るもので、ポリ乳酸重合体の用途発明である。本発明に
用いられる生分解性ポリ乳酸は分子量1,000 ないし2,00
0,000 のものであるが、例えば1ヶ月ないし6ヶ月程度
強度を保持しその後分解分散するのが望ましい接木テー
プ・根巻きロープなどの場合は分子量10,000〜100,000
程度のものがよく、1〜2年間に亘って内部に収容した
肥料を徐々に土壌中に拡散させることを狙いとする肥料
カプセル(打込み形肥料容器)などにおいては分子量10
0,000 ないし1,000,000 のものが望ましい。
【0007】また苗木ポットなど土中に植込んだら即分
解が始まる方が望ましいものでは分子量1,000 ないし10
0,000 と比較的低分子量のものが好ましい。
【0008】さらに、これらのポリ乳酸重合体としては
共重合体であっても単独重合体であってもよく、また光
学活性はD体、L体、ラセミ体いづれであってもよい。
【0009】このように本発明の園芸用器材はその用途
に応じてポリ乳酸の分子量を制御することによって生分
解(加水分解)の速度を任意に調節できるが、さらに重
合過程においては、リパーゼ、アミラーゼなどの酵素を
配合することにより加水分解の速度を早め得ることも認
められた。
【0010】またポリ乳酸重合体はそれ自体でも肥料効
があることが認められているが、これに窒素、燐酸、カ
リなどを含む化成肥料成分を5 %〜25%(重量%)混合
することにより一層肥料効を高めることができる。
【0011】さらにポリ乳酸重合体に植物成長調節物質
(植物ホルモン)例えばオーキシン、シベレリン、サイ
トカイニン、フロリゲンなどを若干量(1 %〜10%)配
合することにより、本発明園芸器材が加水分解する過程
で、植物の根からこれら植物ホルモンが吸収され、植物
の成長、花芽分化が一層促進されるなどの効果も期待で
きる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例として次のような態様の園芸
用器材が提供される。 (1)分子量10,000〜1,000,000 のポリ乳酸を主剤と
し、これに必要に応じて肥料成分を混合した可塑性重合
体をテープ状またはロープ状に成形してなる園芸用紐
材。
【0013】これらのテープは接ぎ木や取り木をする場
合に使用され、第1図に示すように親木1の切り口に穂
木2を挿入しこのテープ3を外側から何重にも巻いて両
者をしっかりと固定する。一般に穂木が親木に完全に活
着するには1ヶ月ないし6ヶ月かかるが、本実施例のテ
ープはその乳酸分子量が10,000〜1,000,000 であるので
丁度1ヶ月ないし6ヶ月程度で空気中で加水分解が進行
し自然に放散、消滅する。従って活着後これを取外して
やる必要は全くない。これら重合体は分子量が少ない程
早く加水分解が進行し、多い程度時間原形を保持しその
強度が維持される。
【0014】つぎに第2図に示すロープ4は、これを植
木などの植え替えに使う場合の根巻きロープを例示した
もので前記と同様の分子量のポリ乳酸が主剤となってい
る。この場合も植え付け後1ヶ月〜6ヶ月程度で根が活
着するので、その後は自然に土壌中で加水分解し放散消
滅するようになる。またこのポリ乳酸重合体はそれ自体
で肥料効能を有しているので、植物の活着、成長を促進
する効果もある。しかし根巻きロープの場合は、とくに
肥料効果を高めるためにポリ乳酸重合体に窒素、燐酸、
カリなどの化成肥料成分を混合し、ロープ状に成形した
ものを用いることもできる。
【0015】この根巻きロープは、植替え直後はロープ
の強固な張力によって細根の土壌保持力は強固に保たれ
るとともに根の活着に伴って自然にロープが加水分解し
同時に肥料効果も効いてくるので、従来のプラスチック
ロープのように土壌中にこれが堆積することもなく、植
物は健全に成長し植替えの失敗は少なくなる。
【0016】(2)分子量10,000〜500,000 のポリ乳酸
を主剤とする重合体を成形してなる容器内に、窒素、燐
酸、カリの少くとも一種を含む化成肥料を充填してなる
園芸肥料カプセル。
【0017】この実施例は、前記ポリ乳酸を主剤とする
プラスチック容器例えば第3図に示すように先端が紡錘
形の筒状カプセル5に肥料6を充填し、庭木などの根本
の土壌に打ち込むものである。前記分子量範囲の成形物
は1ヶ月ないし1年程度で徐々に加水分解し土中に消滅
するので、この間に中の肥料が徐々に土壌中に浸出し樹
木に順次肥料効果を与えることができる。即ち比較的多
量の肥料を長持ちさせながら効率良く施肥ができる。
【0018】(3)分子量1,000 〜500,000 のポリ乳酸
を主剤とし、これに必要に応じて肥料成分を混合した可
塑性重合体をポット状ないし小鉢状に成形してなる園芸
用苗木鉢。
【0019】この実施例は、ポリ乳酸重合体組成物を1
週間ないし1年で分解消滅するようにその分子量を選定
した園芸用器材即ち苗木ポットや苗木小鉢である。
【0020】第4図に示すようにこのような素材で加工
成形したポット7は、苗木8を土9とともにそのままの
姿で花壇や畠に埋め込むだけで、例えば、約1週間で
(分子量1,000 のもの)ポット自体は自然に土中で加水
分解して消滅する。従って、苗木の根を全く痛めること
なく自然な形で庭に活着させることができる。
【0021】しかも前記したようにこの乳酸重合体組成
物は肥料としての効能もあるので、その活着・成長をよ
り促進できる。この肥料としての効能をより高めるため
には前記乳酸重合体に15%(重量比)程度肥料成分を混
合した状態で加工成形すればよい。
【0022】(4)その他の用途として、例えば分子量
1,000 〜100,000 のポリ乳酸を主剤とし、これに肥料成
分を混入した透明な可塑性重合物からなるフィルムで球
根や種芋などをパックしたものなども考えられる。
【0023】この実施例では第5図に示すごとく球根1
0を低分子量のポリ乳酸重合体フィルム11でパックす
るので、園芸店等で販売する場合傷めることもなく、又
花壇などへ植付ける場合もこのパックしたままで植え込
めばよい。このパックフィルムは約1週間〜3ヶ月で土
壌中で分解するとともに肥料成分も周りに拡散するので
球根の発芽成長に有効に作用する。このポリ乳酸重合体
の分子量は、球根の植付け時期に合わせて、1〜2週間
で発芽させる場合は分子量1,000 位のもの、1〜2ヶ月
後の予定のものは10,000程度のものが選ばれる。
【0024】さらにこのフィルム重合体組成物にフロリ
ゲン、ジベレリンなどの花芽分化を促進する植物ホルモ
ンを若干量(重量比5 %程度)配合しておけば苗木の成
長、開花が促進できる。
【0025】
【発明の効果】本発明の園芸用器材は、比較的低分子量
のポリ乳酸のもつ即効性の生分解能を巧みに利用すると
ともに、ポリ乳酸の肥料効と相俟って植物の生育を促進
助長するなど産業上有用な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を接木テープに適用した場合の実施例を
示す図である。
【図2】本発明を根巻きロープに適用した場合の実施例
を示す図である。
【図3】本発明を打込み形肥料カプセルに適用した場合
の実施例を示す図である。
【図4】本発明を苗木用ポットに適用した場合の実施例
を示す図である。
【図5】本発明を球根パックに適用した場合の実施例を
示す図である。
【符号の説明】
3 接木テープ 4 根巻きロープ 5 肥料カプセル 7 苗木ポット 11 球根パックフィルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリ乳酸を主剤とした可塑性重合体を加工
    成形してなる園芸器材。
JP2400012A 1990-12-01 1990-12-01 園芸用器材 Expired - Lifetime JPH084428B2 (ja)

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JP2400012A JPH084428B2 (ja) 1990-12-01 1990-12-01 園芸用器材

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JPH04210526A JPH04210526A (ja) 1992-07-31
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JP2007320844A (ja) * 2006-05-02 2007-12-13 Arkhe Will Co Ltd 植物育成又は保護用柱状体
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