JPH084415A - 扉装置 - Google Patents

扉装置

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JPH084415A
JPH084415A JP6143141A JP14314194A JPH084415A JP H084415 A JPH084415 A JP H084415A JP 6143141 A JP6143141 A JP 6143141A JP 14314194 A JP14314194 A JP 14314194A JP H084415 A JPH084415 A JP H084415A
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JP
Japan
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door
door body
rope
guide frame
guide
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Withdrawn
Application number
JP6143141A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Yoshida
哲夫 吉田
Masahiro Hirata
誠裕 平田
Sadao Kato
貞男 加藤
Hideo Sano
秀夫 佐野
Keiichi Tashiro
啓一 田代
Shiro Sakate
司郎 坂手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Yokohama Rubber Co Ltd
Sanwa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Yokohama Rubber Co Ltd
Sanwa Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 室の容積を小さくして設備スペースを削減す
ることができ、また扉本体の上下方向と前後方向への移
動を連続して行うことができ、また扉本体が落下するな
どのトラブルを防ぐことができることなどを目的とす
る。 【構成】 室開口部を開閉する扉本体が両側のガイドフ
レーム上部の滑車に巻掛けた索体を介して昇降し索体を
介して昇降する扉本体の下部が扉本体が室壁面に干渉し
ない位置まで前後方向へ移動するとともに扉本体の下部
が滑車を支点として前後方向へ移動する軌跡に沿って受
け梁が傾斜して設けられ扉本体を支えて前後方向へガイ
ドするように、また扉本体に落下防止用の金具が回動自
在に設けられ先端がガイドフレームと係合して扉本体を
係止し索体の張引により先端がガイドフレームから外れ
る扉本体の落下防止装置を備えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電波暗室、シールドル
ーム、X線ルーム、水門などに適用される扉装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7は電波暗室の出入口に使用されてい
る従来の扉装置の説明図である。図において、電波暗室
1は外部からの電磁波を遮蔽するとともに室内の電磁波
の反射を防ぎ、供試体に内蔵の電子機器が発散する電磁
波ノイズだけを検出して測定するために室内壁及び扉内
壁に電波の吸収体3が接着剤で張り付けられており、扉
2の開閉時に吸収体3が電波暗室1と干渉しないような
開閉機構を設ける必要がある。電波暗室1が小型の場合
は扉2は通常の室の扉と同様に片開き方式又は両開き方
式でもよいが、中型〜大型の電波暗室1用になると扉1
枚の縦、横寸法が数10mとなって扉2のハンドリング
上の制約から例えば一枚扉の跳ね上げ方式などが採用さ
れている。
【0003】図における符号1は電波暗室で、通常は建
屋6内に独立して設置される。2は電波暗室1の出入口
用の扉、3は電波暗室1内でテスト用に出される電波を
吸収して反射を防ぐ吸収体で、ウレタンゴムにカーボン
を含浸させたコーンタイプのものが一般に使用されてい
る。吸収体3はその他にも種々のものが開発されている
が、高周波域の電波を吸収する必要がある場合はコーン
タイプが最もポピュラーに使用されており、コーンの高
さが数mに及ぶものも使用されている。従って、このよ
うな吸収体3付きの扉2を開閉するために吸収体3が電
波暗室1と干渉しないように電波暗室1に対して扉2を
扉2の前面に跳ね上げて開閉するようにしており、建屋
6に設置されている巻上げ機5を動力源として開閉す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の扉
装置においては、扉2の開閉が跳ね上げ方式で開扉時に
は鎖線で示すように扉2が電波暗室1の前面へ扉2が飛
び出すため、扉2収納用のデッドスペースが必要とし、
電波暗室1を収納する建屋6が大きくなって設備費がア
ップする。或いは、扉2の一部が建屋6から飛び出すた
め、建屋6から扉2が飛び出している部分の雨囲いが必
要となって設備費がアップする。また、開扉状態(扉2
の格納状態)では吸収体3が扉2の下方へ突出するた
め、電波暗室1出入口の有効な開口高さが低くなって電
波暗室1出入口の開口高さを余分に高くする必要があ
り、扉2も大きくなって設備費がアップする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る扉装置は上
記課題の解決を目的にしており、室開口部を開閉する扉
本体を両側のガイドフレーム上部の滑車に巻掛けた索体
を介して昇降させる手段と、上記索体を介して昇降する
上記扉本体が上記室壁面に干渉しない位置まで上記扉本
体の下部を前後方向へ移動させる手段と、上記扉本体の
下部が上記滑車を支点として前後方向へ移動する軌跡に
沿って傾斜して設けられ上記扉本体を支えて前後方向へ
ガイドする受け梁とを備えた構成を特徴とする。
【0006】また、本発明に係る扉装置は、室開口部を
開閉する扉本体を両側のガイドフレーム上部の滑車に巻
掛けた索体を介して昇降させる手段と、上記索体を介し
て昇降する上記扉本体が上記室壁面に干渉しない位置ま
で上記扉本体の下部を前後方向へ移動させる手段と、上
記扉本体の下部が上記滑車を支点として前後方向へ移動
する軌跡に沿って傾斜して設けられ上記扉本体を支えて
前後方向へガイドする受け梁と、上記扉本体の落下防止
装置とを備えた構成を特徴とする。
【0007】また、本発明に係る扉装置は、室開口部を
開閉する扉本体を両側のガイドフレーム上部の滑車に巻
掛けた索体を介して昇降させる手段と、上記索体を介し
て昇降する上記扉本体が上記室壁面に干渉しない位置ま
で上記扉本体の下部を前後方向へ移動させる手段と、上
記扉本体の下部が上記滑車を支点として前後方向へ移動
する軌跡に沿って傾斜して設けられ上記扉本体を支えて
前後方向へガイドする受け梁と、上記扉本体に回動自在
に設けられ先端が上記ガイドフレームと係合して上記扉
本体を係止し上記索体の張引により先端が上記ガイドフ
レームから外れる金具による上記扉本体の落下防止装置
とを備えた構成を特徴とする。
【0008】
【作用】即ち、本発明に係る扉装置においては、室開口
部を開閉する扉本体が両側のガイドフレーム上部の滑車
に巻掛けた索体を介して昇降し索体を介して昇降する扉
本体の下部が扉本体が室壁面に干渉しない位置まで前後
方向へ移動するとともに扉本体の下部が滑車を支点とし
て前後方向へ移動する軌跡に沿って受け梁が傾斜して設
けられ扉本体を支えて前後方向へガイドするようになっ
ており、扉本体を開閉する平面上のスペースが扉本体の
下部を前後方向へ移動させるスペースのみでよく高さ方
向のスペースを扉本体の開閉のため有効に活用すること
により室の容積を小さくして設備スペースを削減するこ
とができる。また扉本体の前後方向への移動時に扉本体
のガイドをなす受け梁を傾斜させて設けたことにより扉
本体の前後方向への移動時に索体の長さが過不足するこ
とがなく扉本体の上下方向と前後方向への移動を連続し
て行うことができる。
【0009】また、本発明に係る扉装置においては、室
開口部を開閉する扉本体が両側のガイドフレーム上部の
滑車に巻掛けた索体を介して昇降し索体を介して昇降す
る扉本体の下部が扉本体が室壁面に干渉しない位置まで
前後方向へ移動するとともに扉本体の下部が滑車を支点
として前後方向へ移動する軌跡に沿って受け梁が傾斜し
て設けられ扉本体を支えて前後方向へガイドするよう
に、また扉本体の落下防止装置が備えられ、或いは扉本
体に落下防止用の金具が回動自在に設けられ先端がガイ
ドフレームと係合して扉本体を係止し索体の張引により
先端がガイドフレームから外れる扉本体の落下防止装置
が備えられており、扉本体を開閉する平面上のスペース
が扉本体の下部を前後方向へ移動させるスペースのみで
よく高さ方向のスペースを扉本体の開閉のため有効に活
用することにより室の容積を小さくして設備スペースを
削減することができる。また、扉本体の前後方向への移
動時に扉本体のガイドをなす受け梁を傾斜させて設けた
ことにより扉本体の前後方向への移動時に索体の長さが
過不足することがなく扉本体の上下方向と前後方向への
移動を連続して行うことができる。また、扉本体の落下
防止装置を備えたことにより扉本体の移動時に索体が破
断して扉本体が落下する等のトラブルを防ぐことができ
て安全である。
【0010】
【実施例】図1乃至図6は本発明の一実施例に係る扉装
置の説明図である。図において、本実施例に係る扉装置
は電波暗室などに使用される外、シールドルーム、X線
ルーム、水門などにも利用が可能なもので、電波暗室1
1は外部からの電磁波を遮蔽するとともに室内の電磁波
の反射を防ぎ、供試体に内蔵の電子機器が発散する電磁
波ノイズだけを検出して測定するために室内壁及び扉内
壁には電波の吸収体13が接着剤で張り付けられてお
り、扉12の開閉時に吸収体3が電波暗室11と干渉し
ないような開閉機構を設ける必要がある。この電波暗室
11の場合は扉12の縦、横寸法が数10mとなってお
り、扉12の開閉機構を一枚扉の上下スライド方式とし
ている。
【0011】電波暗室11は図1に示すような構造をし
ており、図における符号10は電波暗室11を収納する
建屋で、電波暗室11に隣接して電波暗室11の付帯設
備としての器材置場及び計測室も建屋10内に設けられ
ている。通常、電波暗室11は建屋10とは機能上絶縁
する必要があって独立した状態で設置されており、電波
暗室11における空調設備への配管ダクトおよび電気配
線などの作業スペースやメインテナンスなどの必要性か
らも電波暗室11の天井裏を含め周囲には或るスペース
が設けられている。12は1枚の折り畳みなしの扉で、
内側には吸収体13が貼付されており、このために扉1
2開時は吸収体13と電波暗室11の外面壁とが干渉し
ないように扉12を前後方向に水平移動させた後に扉1
2の下部が電波暗室11の出入口を確保する位置まで上
方へ移動させ、供試体の搬出入を行うようになってなっ
ている。従って、扉12の開閉機構は前後方向の水平移
動装置と上下方向の昇降装置とにより構成されている。
【0012】この昇降装置として図1に示すように、扉
12の両側に隣接して昇降用のガイドフレーム23及び
巻上装置29〜31が設けられており、ロープ14は扉
12両側上部に設けられている吊金具15〜20を介し
て扉12に一端が固定され、他端はガイドフレーム23
最上部の固定滑車(シーブ)24を経由して巻上げ機ド
ラム29に固定されている。このように、扉12は両側
に設けられている2台の巻上装置29〜31(ACモー
タが動力)により昇降するようになっている。扉12昇
降時にガイドをなすガイドフレーム23は図3に示すよ
うに2本のH型鋼による柱23a,23bと連結金具2
3dと扉12の水平移動時におけるガイドローラ22b
の受け梁23cと一体構造となっており、柱23aの一
部はH型鋼のフランジの片側が扉12のガイドローラ2
1b,22bの水平移動が可能なように切欠かれてい
る。ガイドフレーム23には最上部に固定滑車24や後
述の水平移動用の油圧シリンダ25の支持梁などが固定
されている。
【0013】扉12とロープ14の固定金具とは、図2
に示すように安全面のために特殊な機構が組込まれてい
る。即ち、ロープ14の一端は固定滑車(方向転換用)
24を経由してシンブル15にピン連結されている吊金
具16で扉12に固定されているが、扉12昇降のため
にロープ14が切断するなどの不測の事態を考慮して、
機械的に非常ブレーキが作用し扉12の自由落下を防止
する機構としており、正常な運転状態では金具20(非
常時にブレーキシューとなる)は扉12と一体のブラケ
ット12aにピン19で連結され、金具20の他端は扉
12と一体の受け板12bと接触した状態でピン18に
作用するロープ14の張力と扉12自重とのバランスを
図っている。金具20と扉12との間にはスプリング2
1が設けられており、常時、金具20にはピン19を回
転の中心とする下向きの力が作用している。仮に、扉1
2昇降中にロープ14が切断する等のトラブルが発生し
た場合はロープ14の張力が零となるため、(ピン18
の上方向の力も零となる)スプリング21の引張力によ
り金具20はピン19を回転の中心として図における時
計方向に回転し、金具20左端のスベリ止めの鋸歯状突
起がガイドフレーム23の柱23aに接触し、楔の作用
により扉12は両側のガイド柱23aとせり合う形とな
って自由落下が防止される機構になっている。また、ロ
ープ14の他端は図6に示すように地上に設置された巻
上げ機ドラム29に固定されている。巻上装置は巻上げ
機ドラム29、チエン30、ブレーキ内蔵の電動機3
2、減速機31などで構成されており、扉12の両側に
2台設置されている。
【0014】扉12には図2に示すように扉12の昇降
時における左右方向の振れ防止用としてガイド21a,
21bが,また前後方向の振れ防止用としてガイド22
a,22bが扉12の両側面に上下2段に設けられてい
る。ガイド21bは球状ガイド、ガイド22bはローラ
ガイドである。ガイド21bは昇降時のみの左右方向き
のガイドであるが、ガイド22bは扉12の昇降時には
ガイド23aをガイドとして、また水平移動時にはガイ
ド23cをガイドとして移動するようになっている。
【0015】また、水平移動装置には図1に示すように
吸収体13と電波暗室11前面壁とが干渉しない位置ま
で扉12を水平移動させる必要があるが、この移動行う
ために、油圧シリンダを使用している。図4に示すよう
に、ガイドフレーム23に付着の架台27,28を介し
て油圧シリンダ25aが取付けられており、油圧シリン
ダ25aのロッドエンドには凹状のフォークエンド25
bにピン26aが自由な状態で嵌まり込む形でブラケッ
ト26bを介して扉12と連結されている。油圧シリン
ダ25a及び水平移動用のガイドをなす受け梁23c
は、上下方向に或る角度αで傾斜して取付けられてい
る。これは、水平移動時にも固定滑車24〜吊金具16
間でロープ14の全長が不変となるようにガイドローラ
22bの受け梁23cを傾斜させていることにより、油
圧シリンダ25aで扉12を水平移動させる際の押引力
がフォークエンド25bを介して油圧シリンダ25aの
ピストンロッドに偶力が作用しないように、ピストンロ
ッドに垂直力のみが作用するようにするためである。
【0016】扉12を閉の状態から完全開放する場合に
は、扉12は閉状態では図示しないクランプ装置により
扉12が油圧シリンダ等により暗室壁側へ押しつけられ
周囲がシールドされた状態となっているので、先ずこの
クランプ状態を開放する。油圧シリンダ25aは図5に
示すように扉12をピン26aと連結しており、油圧シ
リンダ25aへ油圧を供給することにより扉12を電波
暗室11から離れる方向に昇降位置まで後退させる。扉
12は傾斜した受け梁23c上をガイドローラ22bが
転がりながら後退し、この時ロープは図4に示すように
固定滑車24を中心に弧を描くような軌跡で実用的には
ロープ14のたるみが問題ない状態で移動する。従っ
て、巻上げ機ドラム29は静止したままの状態で水平移
動を行う。扉12が昇降位置まで後退したならば、巻上
装置29〜31を運転して扉12を規定の位置まで巻上
げる。扉12が上昇する際、水平移動用の油圧シリンダ
25aのフォークエンドが凹状になっているので、扉1
2側のピン26aが上昇側へはフリーに動き得る。
【0017】また、扉12を閉める場合は、先ず完全開
放状態の上昇限で係止している扉12を巻上装置29〜
32により下限(水平移動位置)まで巻き降ろす。扉1
2が下限位置まで来ると、水平移動用の油圧シリンダ2
5aが後退限で待機しているので扉側のピン26aがロ
ッドエンドの凹状フォーク25bに上部から嵌まり込
み、図5に示すように扉12と油圧シリンダ25aと自
動的に連結された状態となる。次に、油圧シリンダ25
aにより扉12を後退限から扉12閉となる前進限まで
水平移動させる。このとき、後退移動時と同様に扉12
は受け梁23c上をガイドローラ22bが転がりながら
受け梁23cの傾斜に沿って移動する。ロープ14は固
定滑車24を中心に弧を描く形でロープ14たるみが問
題にならない状態で水平移動することにより、ロープ1
4の長さ調整のための手段を必要とせず水平移動が可能
となる。扉12は前進限位置、即ち閉の状態になるとク
ランプ装置(図示しない)によりクランプされシールド
された状態となる。このとき、油圧シリンダ25aは油
圧ONの状態でもよく、油圧OFFの状態でもよい。こ
のような扉12の開閉運動は完全手動、半自動、或いは
全自動で行うことが可能である。なお、巻上げ装置の動
力源としては電動機の外に油圧モータを使用し、水平移
動用の油圧シリンダ25aの替りにエアシリンダや電動
機などを使用してもよい。
【0018】従来の扉においては、扉の開閉が跳ね上げ
方式のため、開扉時には扉が電波暗室の前面へ扉が飛び
出すために扉収納用のデッドスペースが必要となる。こ
のため、建屋(電波暗室を収納する建屋)が大きくなっ
て設備費がアップする。(或いは、扉の一部が建屋から
飛び出すため、建屋から扉が飛び出している部分の雨囲
いが必要となる)また、開扉状態(格納状態)では吸収
体が扉の下側へ出張っているために電波暗室の出入口の
開口有効高さが低くなる。このため、電波暗室の出入口
の開口高さを余分に高くする必要があり、扉も大きくな
って設備費がアップするが、本扉においては扉12の上
下方向への昇降と前後方向への水平移動との2つのモー
ションを連続的にロープ14の巻上げ方式により行うよ
うにしており、巻上げ機ドラム29を停止した状態で扉
12を水平方向へ移動させるとロープ14長さが変化し
て、ロープ14長さに余裕がなくなり水平移動が不可能
であるため、この場合は巻上げ機ドラムを巻き戻してロ
ープ14長さの変化分を緩める必要があり、水平方向へ
の移動から昇降まで巻上げ機ドラムを停止させたままで
連続作業は不可能であるが、本扉12は水平移動時にガ
イドをなすガイドローラ22bの受け梁23cを傾斜さ
せて設けたことにより水平移動時にロープ14の長さが
不変となるようにしており、これにより水平移動、昇降
移動の2つのモーションが連続して行うことができ、自
動運転も可能で作業性の向上が図られる。また、ロープ
14の巻上げ方式の場合はロープ14破断等のトラブル
時の安全装置としてロープ14の吊金具15〜20に特
殊なレバー機構を設けることにより扉12の落下を防止
して安全性を高めている。このように、水平移動時にロ
ープ14の重みが最少限となるように水平移動用のガイ
ドをなす受け梁23cを傾斜させて設けたことにより、
水平移動から昇降移動までを連続して素早く行うことが
でき、作業性の向上、設備費の低減が図られる。また、
扉12の水平移動用の油圧シリンダ25aを水平移動用
の受け梁23cの傾斜に合わせて傾斜させ取付たことに
より油圧シリンダ25aのロッドに偏荷重が作用せず、
油圧シリンダが小型となる。また、ロープ14の巻上げ
方式におけるロープ14の破断等のトラブル時の安全対
策とてロープ14の吊金具部にレバー機構による安全装
置を設けたことにより、安全性を高めることができる。
また、一枚の扉12で前後方向移動、上下昇降式とする
ことによりシールド構造がシンプルとなってシールド性
能が向上し、また平面スペースが水平移動スペースのみ
で、高さ方向のスペースの有効活用により建屋が小さく
でき、建設費の低減が図れ、また建設スペースも小さく
土地の有効活用が図れる。また、扉12をロープ14で
吊った状態のまま水平方向の移動と昇降とを連続してで
きるようにしているので構造がシンプルとなり、作業性
を著しく高めることができる。また、扉12の昇降にロ
ープ14による巻上げ方式を採用する場合、ロープ14
破断等のトラブル時の対策としてロープ14の吊金具部
分に特殊なレバー機構による落下防止装置を設けたこと
により扉12の落下を防止して安全性を高めている。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る扉装置は前記のように構成
されており、設備スペースを削減することができるの
で、設備費が低減する。また、扉本体の上下方向と前後
方向への移動を連続して行うことができるので、自動運
転が可能になるとともに作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の一実施例に係る扉装置の
正面図、同図(b)は同図(a)におけるB−B矢視断
面図、同図(c)はC−C矢視断面図である。
【図2】図2(a)はその扉の正面図、同図(b)は同
図(a)におけるB部詳細図、同図(c)は同図(b)
におけるC−C矢視断面図である。
【図3】図3(a)は図2(a)におけるA部詳細図、
同図(b)は同図(a)におけるB−B矢視断面図であ
る。
【図4】図4(a)はその移動装置の正面図、同図
(b)は同図(a)におけるB矢視図、同図(c)は同
図(b)におけるC−C矢視断面図、同(d)はその作
用説明図である。
【図5】図5(a)は図4(b)におけるA部詳細図、
同図(b)は同図(a)におけるB−B矢視断面図、同
図(c)はC−C矢視断面図、同図(d)は同図(b)
におけるD部詳細図である。
【図6】図6(a)はその巻上装置の正面図、同図
(b)は平面図である。
【図7】図7(a)は従来の扉装置の正面図、同図
(b)は同図(a)におけるB−B矢視断面図である。
【符号の説明】
10 建屋 11 電波暗室 12 扉 12a ブラケット 12b 受け板 13 吸収体 14 ロープ 15 シンブル 16 吊金具 17 滑車 18 ピン 19 ピン 20 金具 21 スプリング 22 ガイドローラ 23 カイドフレーム 23a 柱 23b 柱 23c 受け梁 23d 連結金具 24 固定滑車(シーブ) 25a 油圧シリンダ 25 フォークエンド 26a ピン 26b ブラケット 27 架台 28 架台 29 巻上げ機ドラム 30 チエン 31 減速機 32 電動機
フロントページの続き (72)発明者 平田 誠裕 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 加藤 貞男 名古屋市港区大江町10番地 三菱重工業株 式会社名古屋航空宇宙システム製作所内 (72)発明者 佐野 秀夫 名古屋市港区大江町10番地 三菱重工業株 式会社名古屋航空宇宙システム製作所内 (72)発明者 田代 啓一 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製作所内 (72)発明者 坂手 司郎 尼崎市久々知西町2丁目39−2 三和鋼業 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室開口部を開閉する扉本体を両側のガイ
    ドフレーム上部の滑車に巻掛けた索体を介して昇降させ
    る手段と、上記索体を介して昇降する上記扉本体が上記
    室壁面に干渉しない位置まで上記扉本体の下部を前後方
    向へ移動させる手段と、上記扉本体の下部が上記滑車を
    支点として前後方向へ移動する軌跡に沿って傾斜して設
    けられ上記扉本体を支えて前後方向へガイドする受け梁
    とを備えたことを特徴とする扉装置。
  2. 【請求項2】上記扉本体に上記扉本体の落下防止装置を
    備えたことを特徴とする請求項1に記載の扉装置。
  3. 【請求項3】上記扉本体に回動自在に設けられ先端が上
    記ガイドフレームと係合して上記扉本体を係止し上記索
    体の張引により先端が上記ガイドフレームから外れる金
    具による上記扉本体の落下防止装置を備えたことを特徴
    とする請求項2に記載の扉装置。
JP6143141A 1994-06-24 1994-06-24 扉装置 Withdrawn JPH084415A (ja)

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JP6143141A JPH084415A (ja) 1994-06-24 1994-06-24 扉装置

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JP6143141A Withdrawn JPH084415A (ja) 1994-06-24 1994-06-24 扉装置

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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