JPH084414A - 多重通信システム - Google Patents

多重通信システム

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Publication number
JPH084414A
JPH084414A JP6164753A JP16475394A JPH084414A JP H084414 A JPH084414 A JP H084414A JP 6164753 A JP6164753 A JP 6164753A JP 16475394 A JP16475394 A JP 16475394A JP H084414 A JPH084414 A JP H084414A
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JP
Japan
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data
switch
transmission
main controller
sub
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Application number
JP6164753A
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English (en)
Inventor
Setsuhiko Sugiura
節彦 杉浦
Masayuki Miyashita
将之 宮下
Yoichi Sakuma
陽一 佐久間
Akira Sasaki
昌 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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Publication of JPH084414A publication Critical patent/JPH084414A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種仕様への適合を低コストかつ容易に行な
うことができ、更にラジオ等の受信機に対するノイズの
影響を低く抑えることができる多重通信システムを提供
する。 【構成】 メインコントローラ1Aからスイッチデータ
と仕様データとからなる送信データが送信されると、こ
の送信データが各サブコントローラ1B〜1Dにて受信
される。各サブコントローラ1B〜1Dは送信データか
らスイッチデータと仕様データをそれぞれ検出し、これ
によって得られた仕様データが現在設定されている仕様
データと異なると判断すると、現在設定されている仕様
データに代って新たな仕様データを設定し、この新たな
仕様データに従った動作を行なう。これにより、メイン
コントローラ1Aの共通化及びサブコントローラ1B〜
1Dの共通化ができるので、コストダウンが図れると共
に取り付け誤りが等が無くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のパワーウィンド
ウ装置に用いて好適な多重通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のパワーウィンドウ装置とし
て多重通信方式を用いたものがある。この多重通信方式
を用いることにより、運転席に配置されたメインコント
ローラと他席の各々に配置されたサブコントローラとの
間を1本の通信ラインで接続するのみで良いので、配線
やコネクタ等の接続部材が少なくて済み、コストの低減
や軽量化が図れるという利点が得られる。
【0003】パワーウィンドウ装置において、メインコ
ントローラにて他席の窓の開閉を行なう場合、目的とす
る窓に対応するスイッチを操作する。例えば、助手席の
窓を開ける場合はその窓に対応するダウンスイッチを操
作する。これにより、メインコントローラからスイッチ
データが送信され、このスイッチデータが通信ラインを
介して助手席のサブコントローラに受信される。助手席
のサブコントローラはスイッチデータを受信すると、こ
のスイッチデータにしたがってモータを駆動し、窓をダ
ウンさせる。一方、運転席を含む各席の窓を開閉させる
場合は、それぞれのスイッチを操作する。これにより各
席の窓が開閉する。なお、言うまでもないが、サブコン
トローラは2ドアの車両では助手席にのみ配置され、4
ドアの車両では助手席と後部座席の両側のそれぞれに配
置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の多重通信システムにあっては、次のような問題点
があった。 (イ)車種の違いや、同一車種でも仕向地の違いよって
メインコントローラおよびサブコントローラの仕様が異
なることから、それぞれの仕様に応じた品種や部番を揃
えているが、これらは外見上区別がつき難いために仕様
の違うものを誤って取り付けたりするという問題点があ
った。 (ロ)また、複数の仕様のものを用意することから製品
の共有化ができず、コストアップになっている。なお、
仕様の違いとしては、例えばウィンドウロックの場合、
一般的にはこの操作を行なうことによって全ての窓の開
閉が禁止になるが、ある仕様ではこの操作を行なっても
各席でアップ操作のみ可能なものがある。
【0005】(ロ)仕様の変更をジャンパー線やハーネ
スで行なうようにしたものがあるが、製品の共有化が可
能である反面、ジャンパー線やハーネスの設定間違いを
起こし易いという欠点があった。 (ハ)多重通信方式ではスイッチデータとして高周波の
パルスを短い周期で送信するので、ラジオ等の受信機に
ノイズの影響を及ぼすという問題点があった。この対策
として、従来はスイッチデータの送信周期を長くして高
周波パルスのデータ量を減らしたり、通信ラインにフィ
ルタを介挿したりしているが、前者ではスイッチ操作を
してから実際に窓が動き出すまでに時間がかかるなどの
スイッチ操作のフィーリングが悪化するという問題点が
あり、後者では高速通信を行なうことが難しいという問
題点がある。
【0006】そこで本発明は、各種仕様への適合を低コ
ストかつ容易に行なうことができ、さらに、ラジオ等の
受信機に対するノイズの影響を低く抑えることができる
多重通信システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明による多重通信システムは、複数
の仕様情報を記憶すると共にこれら仕様情報の任意の一
つが選択可能であって、任意に選択された仕様情報を送
信するメインコントローラと、仕様情報を伝送する伝送
ラインと、この伝送ラインを介して前記メインコントロ
ーラから送信された仕様情報を受信する少なくとも一つ
のサブコントローラとを備えた多重通信システムであっ
て、前記サブコントローラは、受信した前記仕様情報に
基づく動作を行なうことを特徴とする。
【0008】例えば、請求項2記載の発明のように、ス
イッチ操作に基づく送信情報を送信するメインコントロ
ーラと、このメインコントローラから送信される送信情
報を伝送ラインを介して受信し、この送信情報に応じた
動作を行なう少なくとも一つのサブコントローラとを備
えた多重通信システムにおいて、前記メインコントロー
ラは、前記送信情報の送信を制御するスイッチ手段を有
し、このスイッチ手段の操作が行なわれた場合には前記
送信情報の送信周期を予め決定した標準の周期にし、前
記スイッチ手段の操作が一定時間行なわなければ前記送
信情報の送信周期を前記標準の周期よりも長くすること
を特徴とする。
【0009】
【作用】本発明では、メインコントローラにおいて少な
くとも二つの異なる仕様情報のうちの任意のものを設定
できるようにし、任意のものが設定されると、その仕様
情報がメインコントローラから出力される。そして、出
力された仕様情報がサブコントローラにて受信される
と、サブコントローラは受信した仕様情報に基づく動作
を行なう。
【0010】したがって、メインコントローラにて設定
された仕様情報に基づく動作をサブコントローラが行な
うことから、メインコントローラの共通化およびサブコ
ントローラの共通化ができ、これによってコストダウン
が図れると共に取り付け誤りが等を無くすことができ
る。また、本発明では、メインコントローラのスイッチ
操作が一定時間行なわないと、送信情報の送信周期が予
め定めた標準の周期よりも長くなり、スイッチ操作が行
なわれると、送信情報の送信周期が標準の周期になる。
スイッチ操作が終了してから所定時間後には標準の周期
よりも長くなる。したがって、メインコントローラのス
イッチ操作が一定時間行なわなければ、その後から次に
スイッチ操作が行なわれるまでの間、ラジオ等の受信機
へのノイズの影響を減少させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は本発明に係る多重通信システムの一実施例を適用し
たパワーウィンドウ装置の回路構成の概略を示すブロッ
ク図である。なお、この実施例は4ドアの車両に適用し
たものである。 A.パワーウィンドウ装置の構成 (a)メインコントローラの回路構成図1において、1
Aは運転席側のドアに配置されるメインコントローラで
あり、スイッチ部2、電源部3、駆動部4、ROM5、
RAM6、トランジスタ7および制御部8から構成され
ている。スイッチ部2は図2に示すように全てのドアの
窓の開閉およびウィンドウロックを行なうための各種ス
イッチ21a〜21nと、仕様の切換えを行なうための仕様
切換スイッチ22とを有して構成されている。仕様切換
スイッチ22はパワーステアリング装置の動作の仕様を
切り換えるものであり、この仕様切換スイッチ22をオ
ン側に切り換えることによって仕様Aが設定され、オフ
側に切り換えることによって仕様Bが設定される。
【0012】この場合、仕様Aが設定されると、メイン
コントローラ1Aにてウィンドウロック操作を行なった
場合にサブコントローラ1B〜1Dにおける窓の開閉操
作が禁止される。すなわち、運転席以外の各席では窓の
開閉ができなくなる。一方、仕様Bが設定されると、メ
インコントローラ1Aにてウィンドウロック操作を行な
った場合にサブコントローラ1B〜1Dにおけるアップ
操作のみ許可される。このように仕様切換スイッチ22
により、ウィンドウロック操作を行なった時の操作仕様
を変更することができる。この実施例では図3に示すよ
うに仕様Aに設定した場合は仕様データが「0001」
になり、仕様Bに設定した場合は仕様データが「000
0」になる。
【0013】図1に戻り、電源部3はバッテリ電圧をこ
のメインコントローラ1Aで必要とする電圧に変換して
出力する。駆動部4は制御部4から供給される制御信号
に基づいてモータ10Aを駆動する。ROM5には制御
部8を制御するためのプログラムと、上述した各仕様デ
ータ(「0001」、「0000」)とが記憶されてい
る。RAM6は制御部8の動作においてワーキングメモ
リとして使用される。この場合、RAM6には送信デー
タ周期変更フラグおよび送信用レジスタが設定される。
送信データ周期変更フラグは送信データを送信する周期
の変更に使用するものであり、後述するようにスイッチ
部2の操作が一定時間行なわれない場合にセットされ、
スイッチ部2の操作が行なわれた時にリセットされる。
この送信データ周期変更フラグはスイッチデータに含ま
れる。この場合、図3に示すスイッチデータの点線で囲
ったビットが送信データ周期変更フラグに当る。一方、
送信用レジスタは送信データを一時的に記憶するために
使用するものである。
【0014】制御部8はROM5に記憶されたプログラ
ムにしたがってメインコントローラ1Aの各部を制御す
る。以下、制御部8の制御内容の詳細について説明す
る。 (b)制御部8の制御内容 (イ)スイッチ部2にて運転席の窓を開閉させる操作が
行なわれると、運転席の窓を開閉する制御信号を駆動部
4に供給する。これにより、駆動部4にてモータ10A
が駆動され、運転席の窓が開閉する。 (ロ)他席に配置された各サブコントローラ1B〜1D
に対して所定周期毎にスイッチデータと仕様データとか
らなる送信データを送信する。この場合、制御部8はス
イッチ部2の操作が行なわれることによって、図4
(a)に示すように50msecの周期で送信データを
送信する。これに対して、スイッチ部2が一定時間操作
されなければ、上述した送信データ周期変更フラグをセ
ットした後、図4(b)に示すように1secの周期で
送信データを送信する。送信データの出力期間は図4に
示すように30msecになっており、この期間内にP
WM方式による「1」と「0」の複数のデータが出力さ
れる。
【0015】スイッチ部2が一定時間操作されない場合
に送信データの送信周期を長くすることでラジオ等の受
信機へのノイズの影響が減少する。なお、送信データの
送信周期を常時1secにすることでスイッチ部2の操
作を行なっている最中でもノイズの影響を減少させるこ
とが可能であるが、送信周期を1secにしたままでは
スイッチ部2を操作してから実際に窓が動き出すまで、
あるいは停止するまでに時間的な遅れが生じてしまう。
すなわち、操作フィーリングが悪化してしまう。このた
めにスイッチ部2を操作する場合にのみ送信データの送
信周期を短くするようにしている。図1において、トラ
ンジスタ7は制御部8から出力される送信データを多重
通信線11に出力する。この場合、トランジスタ7のベ
ースが制御部8の送信データ出力端に接続されており、
コレクタが多重通信線11に接続されている。また、エ
ミッタは接地されている。
【0016】(c)サブコントローラ1B〜1Dの回路
構成 サブコントローラ1Bは助手席のドアに配置されてお
り、サブコントローラ1Cは後部座席の左側のドアに配
置されている。また、サブコントローラ1Dは後部座席
の右側のドアに配置されている。これらサブコントロー
ラ1B〜1Dは全て同様の構成であるが、メインコント
ローラ1Aより送信される送信データのうち、自身に該
当するもののみを選択する点が異なっている。例えばメ
インコントローラ1Aから助手席の窓を開閉させる送信
データが送信された場合、この送信データはサブコント
ローラ1Bにのみ取り込まれる。また、メインコントロ
ーラ1Aから後部座席の右側の窓を開閉させる送信デー
タが送信された場合、この送信データはサブコントロー
ラ1Dにのみ取り込まれる。以下、サブコントローラ1
Bを例に挙げて説明する。サブコントローラ1Bは、図
1に示すようにスイッチ部15、電源部16、駆動部1
7、ROM18、RAM19、ダイオード20、抵抗2
1および制御部22を有して構成されている。
【0017】スイッチ部15は助手席の窓の開閉を行な
うための図示せぬスイッチを有している。電源部16は
バッテリ電圧をこのサブコントローラ1Bで必要とする
電圧に変換して出力する。駆動部17は制御部22から
供給される制御信号によりモータ10Bを駆動する。R
OM18には制御部22を制御するためのプログラム
と、上述した二つの仕様データ(「0001」、「00
00」)のうちの一方が記憶されている。この場合、
「0000」が記憶されているものとする。RAM19
は制御部22の動作においてワーキングメモリとして使
用される。制御部22はROM18に記憶されたプログ
ラムにしたがってサブコントローラ1Bの各部を制御す
る。ここで、制御部22の制御内容の詳細を列記する。 (d)制御部22の制御内容 (イ)スイッチ部15にて窓を開閉させる操作が行なわ
れた場合、サブコントローラ1Bが配置されたドアの窓
を開閉させる制御信号を駆動部17に供給する。これに
より、駆動部17にてモータ10Bが駆動され窓が開閉
する。
【0018】(ロ)メインコントローラ1Aから送信さ
れた送信データを受信すると、その送信データからスイ
ッチデータと仕様データをそれぞれ検出し、さらにスイ
ッチデータに含まれる送信データ周期変更フラグを検出
する。この場合、送信データの周期が1secであっ
て、送信データ周期変更フラグがセットされていれば送
信データが正常であると判断する。また、送信データの
周期が50msecであれば送信データが正常であると
判断する。スイッチデータを検出した後、そのスイッチ
データが自身に関係するものであって、前回受信したス
イッチデータと内容的に変化があればその内容に応じた
制御を行なう。例えば、窓を停止させる内容のスイッチ
データからアップさせる内容のスイッチデータを検出す
ると、このスイッチデータを受信している間は窓をアッ
プさせる制御信号を駆動部17に供給する。また、窓を
アップさせる内容のスイッチデータから何も動作させな
い内容のスイッチデータを検出すると、窓を停止させ
る。
【0019】(ハ)次に、仕様データを検出した後、こ
の仕様データとROM18に記憶している仕様データと
を比較し、一致してないと判断すると、現時点で検出し
た仕様データをRAM19の所定領域に記憶する。この
場合、上述したようにROM18には「0000」が記
憶されているので、初期状態では仕様Aが設定されてい
ることになる。したがって、初期状態ではメインコント
ローラ1Aにてウィンドウロック操作が行なわれた場合
にサブコントローラ1Bでの窓の開閉操作が禁止され
る。これに対して、送信データから検出した仕様データ
が「0001」であれば仕様Aから仕様Bに切り換わ
り、メインコントローラ1Aにてウィンドウロック操作
が行なわれた場合にサブコントローラ1Bでのアップ操
作のみ許可される。なお、RAM19に記憶された仕様
データは電源が切られた時点(車両のキースイッチをオ
フにした時点)で初期値(「0000」)に戻るように
なっている。
【0020】(ニ)メインコントローラ1Aから送信デ
ータが送信されなくなったと判断した場合や、送信デー
タが予め決められた周期で送信されてないと判断した場
合に送信データの受け付けを停止する。この場合、ウィ
ンドウロック操作の制限を受け付けていた場合にはこの
制限を解除して通常の操作が行なえるようにする。この
ようにした理由は、メインコントローラ1Aの故障によ
る誤動作を防止すると共に万が一の事故における避難の
妨げにならないようにするためである。図1において、
ダイオード20および抵抗21はメインコントローラ1
Aから多重通信線11に出力された送信データの受信に
使用される。この場合、ダイオード20のカソードが抵
抗21の一端に接続されると共に多重通信線11に接続
され、アノードが制御部18の送信データ入力端に接続
されている。また、抵抗21の他端は電源部16の出力
端に接続されている。
【0021】B.パワーウィンドウ装置の多重通信にお
ける動作 (a)メインコントローラ1Aの動作 図5はメインコントローラ1Aの動作を示すフローチャ
ートである。図示せぬキースイッチがオンされて電源の
投入が行なわれると、まず、ステップS10で初期処理
を行なう。すなわち、各種レジスタやフラグを初期化す
る。初期設定を行なった後、ステップS12に進み、ス
イッチデータの読み込みを行なう。次いでステップS1
4で仕様データの読み込みを行なう。仕様データの読み
込みを行なった後、ステップS16に進み、スイッチデ
ータの値が一定時間変化していないかどうかを判定す
る。すなわち、スイッチ部2の操作が一定時間行なわれ
ていないかどうかの判定を行なう。
【0022】この判定において、スイッチデータの値が
一定時間変化していないと判断すると、ステップS18
に進み、送信データ周期変更フラグをセットする。すな
わち、図3に示すようにスイッチデータの最後のビット
を「1」にする。送信データ周期変更フラグをセットし
た後、ステップS20に進み、スイッチデータおよび仕
様データを送信データとして送信用レジスタにセットす
る。そして、ステップS22で送信用レジスタにセット
した送信データの送信を行なう。すなわち、送信用レジ
スタにセットした送信データを多重通信線11に出力す
る。一方、上記ステップS16の判定において、スイッ
チデータの値が一定時間以内に変化したと判断すると、
送信データ周期変更フラグをセットすることなくステッ
プS20に進む。
【0023】(b)サブコントローラ1Bの動作 図6はサブコントローラ1Bの動作を示すフローチャー
トである。上記同様に図示せぬキースイッチがオンされ
て電源の投入が行なわれると、まず、ステップS30で
で初期処理を行なう。すなわち、各種レジスタやフラグ
を初期化する。初期設定を行なった後、ステップS32
に進み、送信データが有るか否かの判定を行なう。この
判定において送信データが無いと判断するとこのステッ
プS32を繰り返し、送信データが有ると判断するとス
テップS34に進み、送信データの読み込みを行なう。
送信データの読み込むを行なった後、ステップS36で
送信データからスイッチデータと仕様データの検出を行
なう。この検出を行なった後、ステップS38に進み、
仕様データの設定を行なう。この場合、送信データから
検出した仕様データが「0001」であれば仕様Aの設
定を解除して仕様Bの設定を行なう。これに対して送信
データから検出した仕様データが「0000」であれば
仕様の設定変更は行なわない。
【0024】仕様データの設定処理を行なった後、ステ
ップS40に進み、送信データ周期変更フラグがセット
されているか否かの判定を行なう。この判定はスイッチ
データの最後のビットの値に基づいて行なう。この場
合、「1」になっていれば送信データ周期変更フラグが
セットされているとしてステップS42に進み、「0」
になっていれば送信データ周期変更フラグがセットされ
ていないとしてステップS44に進む。送信データ周期
変更フラグがセットされているとしてステップS42に
進むと、無受信エラー周期の変更を行なう。すなわち、
送信データ周期変更フラグがセットされていれば送信デ
ータの送信周期が1secになっているので、1秒毎の
送信が正常であると判断して送信データの取り込みを行
なう。
【0025】一方、送信データ周期変更フラグがセット
されているとしてステップS44に進むと、無受信エラ
ー周期を初期値に戻す。すなわち、送信データ周期変更
フラグがセットされていなければ送信データの送信周期
が50msecになっているので、50msec毎の送
信が正常であると判断して送信データの取り込みを行な
う。ステップS42またはステップS44の処理が終了
すると、ステップS46に進み、送信データから検出し
たスイッチデータにしたがって窓を開閉する出力処理を
行なう。
【0026】本実施例の効果をまとめると、次のように
なる。 (a)メインコントローラ1Aからスイッチデータと仕
様データとからなる送信データが送信されると、この送
信データが各サブコントローラ1B〜1Dにて受信され
る。各サブコントローラ1B〜1Dは送信データからス
イッチデータと仕様データをそれぞれ検出し、これによ
って得られた仕様データが現在設定されている仕様デー
タと異なると判断すると、現在設定されている仕様デー
タに代って新たな仕様データを設定し、この新たな仕様
データに基づく動作を行なう。
【0027】ウィンドウロックに対する仕様が、全ての
サブコントローラ1B〜1Dにおける開閉操作を禁止す
る仕様Aと、全てのサブコントローラ1B〜1Dにおけ
るアップ操作のみ可能とする仕様Bがあるとし、各サブ
コントローラ1B〜1Dにおける仕様の初期値がAであ
れば、メインコントローラ1Aからウィンドウロックを
示すスイッチデータと仕様Aを示す仕様データとからな
る送信データが送信されると、開閉操作を禁止し、ウィ
ンドウロックを示すスイッチデータと仕様Bを示す仕様
データとからなる送信データが送信されると、仕様Aか
ら仕様Bに切り替えて窓のアップ操作のみ許可する。し
たがって、メインコントローラ1Aで設定された仕様デ
ータに基づく動作を各サブコントローラ1B〜1Dが行
なうことから、メインコントローラ1Aの共通化および
各サブコントローラ1B〜1Dの共通化を図ることがで
きる。これによってコストダウンが図れると共に取り付
け誤りが等が無くなる。
【0028】また、従来のマイコンを仕様した多重通信
システムにおいても仕様を選択する手段としてのスイッ
チの追加と、ソフトウェアの変更により実施することが
できるので、改造に要する費用を低く抑えることが可能
になる。なお、仕様を選択する手段としてハード的なス
イッチでなく、ソフト的なスイッチにて行なうことによ
りソフトウェアの変更だけで済むことから、改造に要す
る費用を更に低く抑えることが可能になる。 (b)メインコントローラ1Aは、スイッチ部2の操作
が行なわれることにより、送信データの送信周期が50
msecになり、スイッチ部2の操作が一定時間行なわ
れなければ送信データの送信周期が1secになる。し
たがって、スイッチ部2の操作を行なう時以外はラジオ
等の受信機へのノイズの影響を減少させることができ
る。
【0029】なお、上記実施例では、ウィンドウロック
スイッチに関する仕様の選択のみを行なうようにした
が、その他、様々な動作仕様の選択を行なうようにして
良い。また、上記実施例では、パワーウィンドウ装置に
適用した場合であったが、その他、多重通信方式を採用
した電動サンルーフやパワーアンテナ装置等に適用でき
ることは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を得ること
ができる。 (1)メインコントローラにて選択した仕様情報に基づ
く動作をサブコントローラが行なうようにしたので、メ
インコントローラやサブコントローラの共通化を図るこ
とができ、これによってメインコントローラとサブコン
トローラを仕様別に製造する必要が無くなり、コストダ
ウンが図れ、また、取り付け誤りを無くすることができ
る。 (2)従来のマイコンを仕様した多重通信システムにお
いても仕様を選択する手段としてのスイッチの追加と、
ソフトウェアの変更により実施することができるので、
改造に要する費用を低く抑えることが可能になる。な
お、仕様を選択する手段としてハード的なスイッチでな
く、ソフト的なスイッチにて行なうことによりソフトウ
ェアの変更だけで済むことから、改造に要する費用を更
に低く抑えることが可能になる。 (3)メインコントローラのスイッチ操作を行なった時
には送信情報の送信周期を標準の周期にし、スイッチ操
作が一定時間行なわなければ送信情報の送信周期を標準
よりも長くなるようにしたので、ラジオ等の受信機への
ノイズの影響を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多重通信システムの一実施例を適
用したパワーウィンドウ装置の回路構成の概略を示すブ
ロック図である。
【図2】同実施例のパワーウィンドウ装置の回路の一部
分を示すブロック図である。
【図3】同実施例のパワーウィンドウ装置の機能を説明
するための図である。
【図4】同実施例のパワーウィンドウ装置の機能を説明
するための図である。
【図5】同実施例のパワーウィンドウ装置のメインコン
トローラの通信時における動作を示すフローチャートで
ある。
【図6】同実施例のパワーウィンドウ装置のサブコント
ローラの通信時における動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1A メインコントローラ 1B、1C、1D サブコントローラ 2 スイッチ部 4 駆動部 5 ROM 6 RAM 8 制御部 10A、10B、10C、10D モータ 11 多重通信ライン 18 ROM 19 RAM 22 制御部
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 昌 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の仕様情報を記憶すると共にこれら
    仕様情報の任意の一つが選択可能であって、任意に選択
    された仕様情報を送信するメインコントローラと、 仕様情報を伝送する伝送ラインと、 この伝送ラインを介して前記メインコントローラから送
    信された仕様情報を受信する少なくとも一つのサブコン
    トローラと、を備えた多重通信システムであって、 前記サブコントローラは、受信した前記仕様情報に基づ
    く動作を行なうことを特徴とする多重通信システム。
  2. 【請求項2】 スイッチ操作に基づく送信情報を送信す
    るメインコントローラと、 このメインコントローラから送信される送信情報を伝送
    ラインを介して受信し、この送信情報に応じた動作を行
    なう少なくとも一つのサブコントローラと、を備えた多
    重通信システムにおいて、 前記メインコントローラは、 前記送信情報の送信を制御するスイッチ手段を有し、 このスイッチ手段の操作が行なわれた場合には前記送信
    情報の送信周期を予め決定した標準の周期にし、前記ス
    イッチ手段の操作が一定時間行なわなければ前記送信情
    報の送信周期を前記標準の周期よりも長くすることを特
    徴とする多重通信システム。
JP6164753A 1994-06-23 1994-06-23 多重通信システム Pending JPH084414A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6164753A JPH084414A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 多重通信システム

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JP6164753A JPH084414A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 多重通信システム

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JPH084414A true JPH084414A (ja) 1996-01-09

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JP6164753A Pending JPH084414A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 多重通信システム

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6327263B1 (en) 1997-11-21 2001-12-04 Harness System Technologies On-vehicle multiplex communication system and manufacturing method thereof

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