JPH084376B2 - 誘導電動機の固定子 - Google Patents
誘導電動機の固定子Info
- Publication number
- JPH084376B2 JPH084376B2 JP15347289A JP15347289A JPH084376B2 JP H084376 B2 JPH084376 B2 JP H084376B2 JP 15347289 A JP15347289 A JP 15347289A JP 15347289 A JP15347289 A JP 15347289A JP H084376 B2 JPH084376 B2 JP H084376B2
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- Japan
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- winding
- spacer
- core
- induction motor
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は扇風機や換気扇などに用いられる小形の誘導
電動機の固定子に関するものである。
電動機の固定子に関するものである。
従来の技術 従来この種の誘導電動機の固定子は第４図および第５
図に示すように、歯部鉄心101は端面上に、絶縁材料か
らなる第１巻線103のコイルエンドを保持する第１巻線
ガイド105と、第２巻線104のコイルエンドを保持する第
２巻線ガイド106と、同じく第２巻線104のコイルエンド
の底部を保持するスペーサ107と、円筒状立上げ部108を
一体成型している。前記歯部鉄心101のスロット開口部1
09から、まず第１巻線103を極数分直巻巻装し、続いて
電気角90゜隔てた位置に第２巻線104を極数分直巻巻装
したあと継鉄部鉄心102を圧入嵌合するものであった。
図に示すように、歯部鉄心101は端面上に、絶縁材料か
らなる第１巻線103のコイルエンドを保持する第１巻線
ガイド105と、第２巻線104のコイルエンドを保持する第
２巻線ガイド106と、同じく第２巻線104のコイルエンド
の底部を保持するスペーサ107と、円筒状立上げ部108を
一体成型している。前記歯部鉄心101のスロット開口部1
09から、まず第１巻線103を極数分直巻巻装し、続いて
電気角90゜隔てた位置に第２巻線104を極数分直巻巻装
したあと継鉄部鉄心102を圧入嵌合するものであった。
発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では、巻線導体が巻装された歯
部鉄心101に継鉄部鉄心102を圧入嵌合すると、円筒状立
上げ部108とスペーサー107の連続付近に応力が集中し、
円筒状立上げ部108に亀裂が発生し絶縁性能を著しく低
下させるという課題があった。
部鉄心101に継鉄部鉄心102を圧入嵌合すると、円筒状立
上げ部108とスペーサー107の連続付近に応力が集中し、
円筒状立上げ部108に亀裂が発生し絶縁性能を著しく低
下させるという課題があった。
また、第１巻線103を巻装する際に、１極分を巻装し
て次極の巻装に移行すると極間の渡り線110が第２巻線
用のスペーサー107の上面を通過することになり、この
状態で第２巻線104を巻装するとその巻装時の負荷で渡
り線110とスペーサー107,もしくは渡り線110と第２巻線
104の間で擦れ合い、巻線導体絶縁被膜が損傷するとい
う課題があった。
て次極の巻装に移行すると極間の渡り線110が第２巻線
用のスペーサー107の上面を通過することになり、この
状態で第２巻線104を巻装するとその巻装時の負荷で渡
り線110とスペーサー107,もしくは渡り線110と第２巻線
104の間で擦れ合い、巻線導体絶縁被膜が損傷するとい
う課題があった。
本発明は上記課題に留意し、円筒状立上げ部に亀裂が
発生しない構造とすることを第１の目的とする。第２の
目的は渡り線の絶縁被膜が損傷しないようにすることで
ある。
発生しない構造とすることを第１の目的とする。第２の
目的は渡り線の絶縁被膜が損傷しないようにすることで
ある。
課題を解決するための手段 第１の目的を達成するために本発明の第１の手段は回
転子を挿入する回転子穴の外周に、巻線導体が巻装され
る複数個の歯を放射状に有した歯部鉄心と、この歯部鉄
心の外周に圧入嵌合する継鉄部鉄心と、前記歯部鉄心に
直巻巻装された第１巻線と、この第１巻線と電気角90゜
隔てた位置に直巻巻装された第２巻線と、前記第１巻線
と第２巻線のコイルエンド部を押圧保持する絶縁材料か
らなる複数の柱状のガイドと、前記回転子穴縁部に立設
する円筒状の立上げ部とからなり、前記柱状ガイドのう
ち第２巻線用のガイド部にはコイルエンドを底上保持す
るスペーサーを一体成型して、前記円筒状の立上げ部と
スペーサーの間に溝を設けた構成としたものである。
転子を挿入する回転子穴の外周に、巻線導体が巻装され
る複数個の歯を放射状に有した歯部鉄心と、この歯部鉄
心の外周に圧入嵌合する継鉄部鉄心と、前記歯部鉄心に
直巻巻装された第１巻線と、この第１巻線と電気角90゜
隔てた位置に直巻巻装された第２巻線と、前記第１巻線
と第２巻線のコイルエンド部を押圧保持する絶縁材料か
らなる複数の柱状のガイドと、前記回転子穴縁部に立設
する円筒状の立上げ部とからなり、前記柱状ガイドのう
ち第２巻線用のガイド部にはコイルエンドを底上保持す
るスペーサーを一体成型して、前記円筒状の立上げ部と
スペーサーの間に溝を設けた構成としたものである。
第２の目的を達成する第２の手段は、第２巻線用ガイ
ドに設けられたスペーサーの溝側の一端にＲ形状を施す
構成としたものである。
ドに設けられたスペーサーの溝側の一端にＲ形状を施す
構成としたものである。
作用 第１の手段の構成により円筒状の立上げ部とスペーサ
ーの連続する部分が削減され応力の集中が緩和され、円
筒状の立上げ部の亀裂発生が抑えられることとなる。
ーの連続する部分が削減され応力の集中が緩和され、円
筒状の立上げ部の亀裂発生が抑えられることとなる。
第２の手段の構成により第１巻線の渡り線はスペーサ
ーのＲ形状面を滑り、円筒状の立上げ部とスペーサー間
の溝に納まることとなる。
ーのＲ形状面を滑り、円筒状の立上げ部とスペーサー間
の溝に納まることとなる。
実 施 例 まず、本発明の第１の手段による一実施例を第１図お
よび第２図にもとづいて説明する。図において、１は歯
部鉄心であり、それぞれ偶数個の歯部1Aと1Bを設け、こ
の歯部1A,1Bの外周先端は略Ｔ字形となり、巻線導体巻
装用の開口部11を介して相隣接している。そして歯部鉄
心１は両端面に絶縁材料からなる円筒状立上げ部10と、
歯部1Bにあたる箇所に第１巻線４と第２巻線５のそれぞ
れを保持する柱状の第１巻線ガイド6,第２巻線ガイド７
を形成し、前記第２巻線ガイド７にはコイルエンドを底
上げ保持するスペーサ８を円筒状立上げ部10と溝９を介
して設けている。
よび第２図にもとづいて説明する。図において、１は歯
部鉄心であり、それぞれ偶数個の歯部1Aと1Bを設け、こ
の歯部1A,1Bの外周先端は略Ｔ字形となり、巻線導体巻
装用の開口部11を介して相隣接している。そして歯部鉄
心１は両端面に絶縁材料からなる円筒状立上げ部10と、
歯部1Bにあたる箇所に第１巻線４と第２巻線５のそれぞ
れを保持する柱状の第１巻線ガイド6,第２巻線ガイド７
を形成し、前記第２巻線ガイド７にはコイルエンドを底
上げ保持するスペーサ８を円筒状立上げ部10と溝９を介
して設けている。
上記構成において円筒状立上げ部10とスペーサー８の
間に溝９を介しているので、円筒状立上げ部10とスペー
サー８の連続部分が削減できるため、歯部鉄心１の外周
に継鉄部鉄心３を圧入するとき、円筒状立上げ部10への
応力の集中を極力抑えられる。
間に溝９を介しているので、円筒状立上げ部10とスペー
サー８の連続部分が削減できるため、歯部鉄心１の外周
に継鉄部鉄心３を圧入するとき、円筒状立上げ部10への
応力の集中を極力抑えられる。
つぎに、本発明の第２の手段による一実施例を第３図
にもとづいて説明する。第１巻線４を保持する第１巻線
ガイド６と第２巻線５を保持する第２巻線ガイド７と円
筒状立上げ部10を歯部鉄心１上に形成し、前記第２の巻
線ガイド７にはコイルエンドを底上げ保持するスペーサ
ー８を円筒状立上げ部10と溝９を介して設けている。前
記スペーサー８の円筒状立上げ部10に対面する部は一
方の角と三本の稜をＲ形状面としている。また、第１巻
線４は第１巻線用ガイド６を中心として１極分が巻装さ
れ、渡り線12を介して次極分が巻装されている。なお、
前記部は一角三稜をＲ形状面としたが、二角五稜をＲ
形状面とする構成でもよい。
にもとづいて説明する。第１巻線４を保持する第１巻線
ガイド６と第２巻線５を保持する第２巻線ガイド７と円
筒状立上げ部10を歯部鉄心１上に形成し、前記第２の巻
線ガイド７にはコイルエンドを底上げ保持するスペーサ
ー８を円筒状立上げ部10と溝９を介して設けている。前
記スペーサー８の円筒状立上げ部10に対面する部は一
方の角と三本の稜をＲ形状面としている。また、第１巻
線４は第１巻線用ガイド６を中心として１極分が巻装さ
れ、渡り線12を介して次極分が巻装されている。なお、
前記部は一角三稜をＲ形状面としたが、二角五稜をＲ
形状面とする構成でもよい。
上記構成により、第１巻線４を１極分巻装し次極の巻
装に移行するとき、渡り線12はスペーサー８の部のＲ
形状面を滑り溝９に納まる。
装に移行するとき、渡り線12はスペーサー８の部のＲ
形状面を滑り溝９に納まる。
発明の効果 以上の実施例の説明より明らかなように本発明によれ
ば、歯部鉄心に継鉄部鉄心を圧入嵌合しても円筒状立上
げ部への亀裂の発生が抑えられ、絶縁性能が低下すると
いうことが無くなる。
ば、歯部鉄心に継鉄部鉄心を圧入嵌合しても円筒状立上
げ部への亀裂の発生が抑えられ、絶縁性能が低下すると
いうことが無くなる。
また、第１巻線の渡り線は第２巻線に接触することが
なくなり、巻線導体の絶縁被膜の損傷も低減され高品質
の誘導電動機の固定子を提供することができる。
なくなり、巻線導体の絶縁被膜の損傷も低減され高品質
の誘導電動機の固定子を提供することができる。
第１図は本発明の第１の手段の実施例を示す誘導電動機
の固定子の要部断面図、第２図は同実施例の誘導電動機
の固定子の平面図、第３図は同第２の手段の実施例を示
す誘導電動機の固定子の要部拡大図、第４図は従来の誘
導電動機の固定子の要部断面図、第５図は同誘導電動機
の固定子の要部拡大図である。 １……歯部鉄心、３……継鉄部鉄心、４……第１巻線、
５……第２巻線、６……第１巻線ガイド、７……第２巻
線ガイド、８……スペーサー、９……溝、10……円筒状
立上げ部、12……渡り線、部……Ｒ形状面。
の固定子の要部断面図、第２図は同実施例の誘導電動機
の固定子の平面図、第３図は同第２の手段の実施例を示
す誘導電動機の固定子の要部拡大図、第４図は従来の誘
導電動機の固定子の要部断面図、第５図は同誘導電動機
の固定子の要部拡大図である。 １……歯部鉄心、３……継鉄部鉄心、４……第１巻線、
５……第２巻線、６……第１巻線ガイド、７……第２巻
線ガイド、８……スペーサー、９……溝、10……円筒状
立上げ部、12……渡り線、部……Ｒ形状面。
Claims (2)
- 【請求項１】回転子を挿入する回転子穴の外周に、巻線
導体が巻装される複数個の歯を放射状に有した歯部鉄心
と、この歯部鉄心の外周に圧入嵌合する継鉄部鉄心と、
前記歯部鉄心に直巻巻装された第１巻線と、この第１巻
線と電気角90゜隔てた位置に直巻巻装された第２巻線
と、前記第１巻線と第２巻線のコイルエンド部を押圧保
持する絶縁材料からなる複数の柱状のガイドと、前記回
転子穴縁部に立設する円筒状の立上げ部とからなり、前
記柱状ガイドのうち第２巻線用のガイド部にはコイルエ
ンドを底上保持するスペーサーを一体成型して、前記円
筒状の立上げ部とスペーサーの間に溝を設けてなる誘導
電動機の固定子。 - 【請求項２】第２巻線用ガイドに設けられたスペーサー
の、溝側の一端にＲ形状を施した請求項１記載の誘導電
動機の固定子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15347289A JPH084376B2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | 誘導電動機の固定子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15347289A JPH084376B2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | 誘導電動機の固定子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0318257A JPH0318257A (ja) | 1991-01-25 |
| JPH084376B2 true JPH084376B2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=15563319
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15347289A Expired - Fee Related JPH084376B2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | 誘導電動機の固定子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH084376B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4769529B2 (ja) * | 2005-09-15 | 2011-09-07 | 三菱農機株式会社 | 作業機の取付方法 |
-
1989
- 1989-06-15 JP JP15347289A patent/JPH084376B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0318257A (ja) | 1991-01-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080117 Year of fee payment: 12 |
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| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090117 Year of fee payment: 13 |
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