JPH0843608A - 光拡散フィルム - Google Patents

光拡散フィルム

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Publication number
JPH0843608A
JPH0843608A JP17810394A JP17810394A JPH0843608A JP H0843608 A JPH0843608 A JP H0843608A JP 17810394 A JP17810394 A JP 17810394A JP 17810394 A JP17810394 A JP 17810394A JP H0843608 A JPH0843608 A JP H0843608A
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light
film
resin
light diffusing
diffusing
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JP17810394A
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English (en)
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Fumihiro Arakawa
文裕 荒川
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光透過性と光拡散性のバランスに優れ、プロ
ジェクションスクリーン等に例示される光学部材の表面
に好適に接着しうる光拡散フィルム、および該光拡散フ
ィルムからなる光拡散層を表面に有する光学部材、特に
画像品質の高いプロジェクションスクリーン用レンチキ
ュラーレンズを提供する。 【構成】 本発明の光拡散フィルムは、光透過性樹脂に
光拡散剤を配合した組成物からなる光拡散フィルムまた
は該組成物を基材上にコーティングしてなる光拡散フィ
ルムであって、少なくとも一方の面が光学部材に対して
接着可能となるように構成されている。この光拡散フィ
ルムを光学部材に接着積層することにより、良好な光拡
散性を有する光学部材が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光拡散フィルムに関
し、特に照明器具、表示板、プロジェクションスクリー
ン等に用い、光源からの光を均一にして視認性を高める
為に用いる光拡散フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】照明器具、表示板あるいはプロジェクシ
ョンスクリーン等で例示される光学部材は、視認性を高
めあるいは視角を広げる為に、光源の光を均一に広げる
ことができる適度な光拡散性が要求されている。
【0003】光拡散性を得るための従来の方法として
は、上記プロジェクションスクリーン等の光学部材の成
形品樹脂中に直接的に光拡散剤を練り込むか、あるいは
光学部材の成形品表面に凹凸を形成するなどの方法が行
われている。しかしながら、樹脂中へ光拡散剤を練り込
む方法は、反射光による光の損失、入射面近傍にある光
拡散剤による迷光の発生、光拡散剤を練り込むことによ
る成形品の外観不良や強度劣化等の問題がある。また、
成形品表面に凹凸を形成する方法は、得られる拡散性が
小さい等の問題がある。
【0004】特に、プロジェクション型液晶ディスプレ
イ(投影型液晶ディスプレイ)の分野では、近年におい
て品質が急速に向上し、しかもハイビジョン化などへの
対応が必要になってきたことを背景として、プロジェク
ションスクリーンの高輝度化および高コントラスト化が
強く望まれている。プロジェクションスクリーンのレン
チキュラーレンズは、光源の光を均一に広げる為に光拡
散性を要求されるが、従来のようにレンチキュラーレン
ズ自体に光拡散剤を練り込んだ場合には迷光が多く、コ
ントラストを下げる要因となる。
【0005】ところで、光拡散性を得るための光拡散フ
ィルムとして、ポリメチルメタアクリレート樹脂、ポリ
カーボネート樹脂等の光透過性樹脂中に炭酸カルシウム
等の光拡散剤を配合、分散し、得られた組成物をシート
成形したものが提案されている。例えば、光拡散剤とし
て炭酸カルシウムを用いた例として特開昭50−146
646号公報、特開昭60−175303号公報、特開
昭61−4762号公報、特開平3−78701号公報
が、真珠顔料を用いるものとして特開昭55−8497
5号公報が、ポリスチレン粒子を用いるものとして特開
昭56−33677号公報が、シリコーン樹脂粒子を用
いるものとして特開平1−172801号公報が、シリ
カ粒子を用いるものとして特開平2−173701号公
報が提案されている。また、屈折率と光拡散剤の粒子径
を特定した架橋有機ポリマーを使用するものとして特開
昭63−291002号公報が提案されている。
【0006】しかしながら、光を均一にして視角を広げ
る為の光拡散板として用いられ、プロジェクションスク
リーン等の光学部材の材料であるアクリル系樹脂やポリ
カーボネート樹脂などと接着可能な光拡散フィルムにつ
いては何も提案されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、光透過性と光拡散性のバランスにすぐれ、照明器
具、表示板あるいはプロジェクトスクリーン等に例示さ
れる光学部材の光拡散層となり得る光拡散フィルムを提
供することにある。
【0008】本発明の第二の目的は、光学部材の成形品
の表面、特に複雑な形状を有する表面に好適に接着し、
賦形することができる光拡散フィルムを提供することに
ある。
【0009】本発明の第三の目的は、良好な光拡散性を
有し、成形条件の制約を受けず、外観不良や強度劣化等
の問題がない光学部材の成形品を提供することにある。
本発明の第四の目的は、迷光を生じることなく、高いコ
ントラストを有する優れたプロジェクションスクリーン
用レンチキュラーレンズを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成せんと鋭意研究を行った。その結果、光拡散性を付与
したい光学部材に対して、良好な接着性を有する光拡散
フィルムを接着した場合には、従来の光拡散性光学部材
が有する欠点を克服できることを見出した。本発明は、
このような知見に基づいて完成された。
【0011】すなわち本発明は、第一の発明として、光
透過性樹脂の単体あるいは混合体に少なくとも一種の光
拡散剤を配合した組成物からなる光拡散フィルムまたは
該組成物を基材上にコーティングしてなる光拡散フィル
ムであって、少なくとも一方の面が接着可能であること
を特徴とする光拡散フィルムを提供する。
【0012】本発明は、第二の発明として、前記光透過
性樹脂がポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩
化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂またはポリウレ
タン系樹脂の単体あるいは混合体であることを特徴とす
る光拡散フィルムを提供する。
【0013】本発明は、第三の発明として、前記光拡散
剤がアクリル系樹脂、有機シリコーン樹脂、ポリスチレ
ン、尿素樹脂、ポリエチレン、シリカ、炭酸カルシウム
のビーズまたはフィラーであることを特徴とする光拡散
フィルムを提供する。
【0014】本発明は、第四の発明として、前記基材の
光拡散層を有する面と異なる面に接着層を有することを
特徴とする光拡散フィルムを提供する。本発明は、第五
の発明として、前記基材がポリエチレンテレフタレー
ト、アクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン
またはポリ塩化ビニルからなることを特徴とする光拡散
フィルムを提供する。
【0015】本発明は、第六の発明として、光透過性樹
脂の単体あるいは混合体に少なくとも一種の光拡散剤を
配合した組成物からなる光拡散フィルムまたは該組成物
を基材上にコーティングしてなる光拡散フィルムであっ
て、少なくとも一方の面が接着可能である光拡散フィル
ムを接着積層したことを特徴とする光学部材を提供す
る。
【0016】本発明は、第七の発明として、光拡散フィ
ルムをプロジェクションスクリーン用レンチキュラーレ
ンズに接着積層してなる前記の光学部材を提供する。以
下において、プロジェクションスクリーン用レンチキュ
ラーレンズを例に挙げて、図面を適宜参照しつつ、本発
明を詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の光拡散フィルムが適用さ
れたリア方式プロジェクション型液晶ディスプレイ装置
の概念図である。光源であるランプ1から照射された光
は、コンデンサーレンズ2と液晶パネル3を通り、投影
レンズ4によってスクリーン5上で結像される。スクリ
ーン5は、入光側から出光側に向かって、フレネルレン
ズ6、レンチキュラーレンズ7および本発明の光拡散フ
ィルム11の順に接着積層されて構成されている。
【0018】図2は、従来のレンチキュラーレンズ7の
詳細な構成を示した部分断面図である。この図において
レンチキュラーレンズは、光透過性樹脂9、光拡散性を
付与するために該光透過性樹脂9中に配合分散された光
拡散剤8およびコントラストを大きくするためのブラッ
クマトリックス10によって構成されている。このよう
な従来品では、視角を広げる為の光拡散剤8はレンチキ
ュラーレンズ中に分散されている。そして、光源に近い
部分(図2では下方向の領域)に存在する光拡散剤によ
り拡散される光は、迷光16となりコントラストを低下
させる原因となっていた。
【0019】図3は、本発明の光拡散フィルム11を接
着賦形したレンチキュラーレンズ7の部分断面図であ
り、層構成を示している。本発明の光拡散フィルム11
を使用し図2のような構成にした場合には、前述した迷
光の発生を避けることができ、コントラストを低下させ
ることなく視角を広げることができる。
【0020】図4は、本発明の光拡散フィルム11の層
構成を示した図である。図4(a)は、光透過性樹脂9
中に光拡散剤8を分散配合した組成物からなる光拡散フ
ィルムを示しており、請求項1,2,3に関するもので
ある。図4(b)は、基材12上に、光透過性樹脂9と
光拡散剤8とからなる光拡散層13をコーティング等に
より設けた態様の光拡散フィルム11を示しており、請
求項1,2,3,5に関するものである。図4(c)
は、基材12上に光拡散層13をコーティング等により
設け、さらに光拡散層13とは異なる面、すなわち光拡
散層13が積層された面とは反対側の面に接着層14を
設けた態様の光拡散フィルム11を示しており、請求項
4に関するものである。
【0021】本発明において光透過性樹脂は、光拡散剤
のバインダーとしての役目を担っており、光拡散フィル
ムの光拡散層を構成する。この光透過性樹脂は、光拡散
剤との濡れ性や屈折率の差の制御性が良好であることが
好ましい。
【0022】また、この光透過性樹脂には、光拡散フィ
ルムの層構成との関連において、それ自体がフィルム化
可能であるか、または基材に対する接着性やコーティン
グ適性が良好であることが要求される。本発明の光拡散
フィルムには、光透過性樹脂中に光拡散剤を配合した組
成物からなる光拡散フィルムと、該組成物を基材上にコ
ーティングしてなる光拡散フィルムとがある。すなわ
ち、前者は光拡散層のみから構成される光拡散フィルム
であり、後者は光拡散層と基材層とから構成される光拡
散フィルムである。したがって、本発明の光拡散フィル
ムが光拡散層のみから構成される場合には、光透過性樹
脂自体がフィルムに成形できるものでなければならな
い。一方、本発明の光拡散フィルムが光拡散層と基材層
とから構成される場合には、光透過性樹脂の基材に対す
る接着性やコーティング適性が良好でなければならな
い。
【0023】光透過性樹脂の具体例としては、ポリエス
テル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポ
リ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビリニデン系樹脂、ポリ
エチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポ
リビニルアルコール系樹脂、エポキシ系樹脂、セルロー
ス系樹脂、オルガノシロキサン系樹脂、ポリイミド系樹
脂、ポリサルホン系樹脂、あるいはポリアリレート系樹
脂等を例示することができる。この中で、より好適なも
のとしては、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポ
リ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、およびポ
リウレタン系樹脂を例示することができる。例示された
上記の光透過性樹脂は、光拡散フィルムの基材に最も良
く使用されるポリカーボネート、ポリエチレンテレタレ
ート、アクリル系樹脂等のフィルムとの接着やコーティ
ング適性が良好で、しかも光拡散剤との濡れ性や屈折率
の差の制御性も良好である。なお、光透過性樹脂は一種
のみを単体で用いるだけでなく、二種以上を混合して用
いてもよい。
【0024】本発明で使用される光拡散剤としては、例
えばアクリル系樹脂、有機シリコーン樹脂、ポリスチレ
ン、尿素樹脂、ポリエチレン、シリカ、炭酸カルシウ
ム、あるいは酸化チタン等のビーズまたはフィラーを例
示することができるが、特に限定されるわけではない。
また、光拡散剤は単独で用いるだけでなく、二種類以上
を組み合わせて用いても良い。いかなる種類の光拡散剤
を用いるか、あるいは光拡散剤をどのように組み合わせ
るかは、製造されるべき光拡散フィルムの使用目的に応
じて適宜決定される。すなわち、光拡散フィルムに要求
される光透過性と光拡散性のバランスの程度は、光拡散
フィルムの使用目的ごとに違うので、かかる要求性能を
考慮して最適な光拡散剤の種類や組み合わせを決定すれ
ばよい。
【0025】本発明において使用される基材は、透明
性、耐光性、コーティング適性等の適性を考慮して決定
される。好適な基材としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、アクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレ
ンまたはポリ塩化ビニルからなるフィルムを例示するこ
とができる。フイルムの厚みについて特に制限はない
が、取扱いの容易さの点で20〜200μmが望まし
い。
【0026】本発明の光拡散フィルムの層構成は、図4
(a)〜(c)に示したように、いくつかの態様がある
が、少なくとも光拡散層を有していることが必要であ
る。この光拡散層は、光透過性樹脂で形成された層中に
光拡散剤を分散させた構造を有している。光拡散層の光
透過性と光拡散性のバランスは、光透過性樹脂と光拡散
剤の配合比、二種以上の光拡散剤の組み合わせ方、光透
過性樹脂と光拡散剤との屈折率、光拡散剤の粒子径、あ
るいは光拡散層の層厚などの諸条件によって変動する。
【0027】例えば、光透過性樹脂に対する光拡散剤の
配合割合が少なすぎるとヘイズが小さすぎて光拡散性が
十分に得られず、逆に光拡散剤の配合割合が多すぎると
全光線透過率が小さすぎて画面が暗くなってしまう。ま
た、二種以上の異なる光拡散剤を混合使用した場合に
は、全光線透過率の低下を伴わずに光源からの直線光が
小さくなり、その結果、明るさを下げることなく画質を
向上させることができる。光透過性樹脂と光拡散剤との
屈折率が大きい場合であっても、両者の配合割合を調節
することによって光拡散性と明るさのバランスを最適化
することができる。しかし、屈折率が大きく、しかも光
拡散剤の粒子径が小さい場合には、全光線透過率および
ヘイズともに低下してしまう。光拡散剤の平均粒子径の
好適な範囲は、通常0.5〜50μmであるが、屈折率
等の他の条件によって変動する。
【0028】光拡散層の層厚は、迷光の発生を防止また
は抑制する観点からなるべく薄い方が好ましい。本発明
の光拡散フィルムは、該光拡散フィルムが接着積層され
る光学部材の入光面から出光面までの光線透過距離より
も短い距離の光拡散層に光を通過させることによって、
迷光の発生を防止または抑制することができる。例え
ば、図3に示したようにプロジェクションスクリーン用
レンチキュラーレンズの表面に光拡散フィルムを接着積
層する場合には、光拡散層の層厚は、通常1〜50μ
m、好ましくは5〜30μmとする。
【0029】なお、光拡散層には、本発明の目的を達成
する範囲内において商品価値を高めるために光安定剤、
熱安定剤、帯電防止剤、硬化剤、その他の添加剤をさら
に配合しても良い。
【0030】本発明の光拡散フィルムは、少なくとも一
方の面がレンチキュラーレンズ等の光学部材に対して接
着可能であることが必要である。光拡散フィルムの表面
に接着性を付与するためには、光拡散層自体または基材
層自体が光学部材に対して接着性を有するようにする
か、あるいは光拡散フィルムの表面に接着層を設ければ
よい。
【0031】光拡散層自体に接着性を持たせるために
は、光学部材に対する接着性を有している光透過性樹脂
を使用すればよい。基材層自体に接着性を持たせるため
には、光学部材に対する接着性を有している基材用樹脂
を採用すればよい。例えば、光学部材がアクリル樹脂製
の場合には、アクリル樹脂との接着性が高いポリカーボ
ネートを用いて基材を構成する。そうすることによっ
て、光拡散層と基材層を有し、光学部材に対して基材層
側が接着可能な光拡散フィルムが得られる。
【0032】接着層を設けることによって光拡散フィル
ムに接着性を付与する場合には、該接着層は、光拡散層
上または基材層上のどちら側に設けてもよい。しかし、
光拡散層と基材層を有する光拡散フィルムの場合には、
光拡散層をより出光面側に設けた方が迷光が少ないとい
う観点から、基材層上、すなわち光拡散層を有する面と
異なる面上に接着層を設けるのが好ましい。接着層用接
着剤としては、例えばポリエチレンイミン系、ポリブタ
ジエン系、有機チタン化合物、イソシアネート系あるい
はウレタン系などの各接着剤を例示することができる。
【0033】本発明の光拡散フィルムを製造する方法
は、層構成の違いによって若干異なる。図4(a)に示
したような光拡散層のみからなる光拡散フィルムを製造
する場合には、光透過性樹脂中に光拡散剤を分散、配合
した組成物を押出し成形などの方法によってフィルムに
成形する。図4(b)に示したような光拡散層と基材層
からなる光拡散フィルムを製造する場合には、溶剤で希
釈した上記組成物を基材フィルム上へコーティングす
る。ここでコーティングの方法としては、ディピング
法、カーテンフロー法、ロールコート法、ナイフコート
法等が採用できるが、前記組成物の粘度、目的とする被
膜厚さ、あるいは基材の表面状態等を考慮して最適な方
法を選ぶのがよい。図4(c)に示したような光拡散
層、基材層および接着層からなる光拡散フィルムを製造
する場合には、光拡散層のみからなる光拡散フィルムや
光拡散層と基材層からなる光拡散フィルムの片面または
両面に、さらに接着剤をコーティングする。
【0034】本発明の光拡散フィルムは、照明器具、表
示板あるいはプロジェクションスクリーン等で例示され
る光学部材の表面に接着積層されることによって、光学
部材の光拡散層となる。ここで、接着積層の方法として
は、例えば、熱ラミネート法や射出成形法等を例示する
ことができる。射出成形法による場合には、本発明の光
拡散フィルム上に溶融状態の光学部材用樹脂を吹き付け
ることによって、光学部材の成形体とする。
【0035】また、光拡散フィルムを光学部材に接着積
層するために用いる金属ロールや金型の表面に、あらか
じめ所定の凹凸形状をつけておいて、光拡散フィルムの
接着積層と光学部材のエンボス加工を同時に行うことも
できる。
【0036】光拡散層と基材層を有する光拡散フィルム
を接着積層する場合に、光拡散層側の面を光学部材に接
着すると、基材層が最外層となる。こうすることによっ
て、基材層に保護層としての役目を負わせ、光拡散層が
外的作用によって傷付くことを防止できる。
【0037】
【作用】本発明の光拡散フィルムは良好な光透過性と光
拡散性を有し、しかも、他の基材や成形品に接着可能な
ので、光学部材の表面に接着積層されて、光透過性と光
拡散性とのバランスがとれた光拡散層となる。この場
合、良好な光透過性、光拡散性とは全光線透過率が80
%以上、ヘイズが50%以上のものである。
【0038】特に、光拡散フィルムを光学部材の出光側
表面に積層した場合には、出光側表面に存在する薄い光
拡散層によって光が拡散するので、迷光の発生を防止ま
たは抑制することができる。
【0039】本発明の光拡散フィルムは薄い可撓性のフ
ィルムで、しかも接着性を有しているので、光学部材の
表面に容易に接着積層することができる。そして、光拡
散フィルムの接着積層と光学部材のエンボス加工を同時
に行うなどの方法を採用することによって、レンチキュ
ラーレンズのように複雑な表面形状を有する光学部材に
対しても、光拡散フィルムを密着させることができる。
【0040】本発明の光拡散フィルムを接着積層した光
学部材は、該光学部材自体に光拡散剤を練り込む必要が
ないので、光学部材の成形品が外観不良や強度劣化等の
品質不良を起こす心配がない。
【0041】本発明の光拡散フィルムは、特にプロジェ
クションスクリーン用レンチキュラーレンズの表面に好
適に接着積層することができ、迷光の発生を防止して、
コントラストの向上を図ることができる。
【0042】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、さらに詳
細に説明していく。(1)実施例及び比較例 [使用した基材]基材は、以下に列挙した透明で成形性
を有する樹脂製フィルムの中から各実施例または比較例
ごとに適宜選んで使用した。 50、100または200μmのポリカーボネートフ
ィルム(三菱ガス化学(株)製ユーピロンフィルムまた
は帝人化成(株)製パンライト) 40μmの易成形ポリエチレンテレフタレートフィル
ム(帝人(株)製KCフィルム) 50μmのアクリルフィルム(三菱レイヨン(株)製
アクリルブレンHBS−001) [使用した光透過性樹脂]光拡散層の組成物用バインダ
ーは、以下に列挙した樹脂の中から各実施例または比較
例ごとに適宜選んで使用した。 ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製バイロン200) アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)ダイヤナールBR
90) 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイ
トコーポレーション製ビニライトVAGH) ウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業(株)製ニッポ
ラン5120) 上記の各樹脂は、硬化剤を使用しない場合においても充
分使用に耐えるが、より耐スクラッチ性を向上させる為
には、光透過製樹脂100重量部に対してイソシアネー
ト系XEL硬化剤(ザ・インクテック(株)製)を0〜
10重量部使用することが望ましく、特に望ましくは光
透過製樹脂100重量部に対してXEL硬化剤2.7重
量部である。 [使用した光拡散剤]光拡散剤は、以下に列挙したもの
の中から各実施例または比較例ごとに適宜選んで使用し
た。 アクリルビーズ(総研化学(株)製MPシリーズおよ
びMRシリーズ、平均粒子径0.1〜90μm;積水化
成品工業(株)製MBXシリーズ、平均粒子径5〜10
0μm) ポリスチレンビーズ(総研化学(株)製SPGシリー
ズおよび積水化成品工業(株)製テクポリマーSBXシ
リーズ) 有機シリコーンビーズ(東芝シリコーン(株)製トス
パール3120、平均粒子径12μm) ポリエチレンビーズ(住友精化(株)製フロービーズ
LE−1080、平均粒子径6μm) 屈折率の大きい光拡散剤として酸化チタン(帝国化工
(株)製MT−100S、平均粒子径0.3μm) [光拡散層用組成物の調製]前記のバインダー用アクリ
ル樹脂100重量部中にポリスチレン粒子を50重量部
配合分散したが、光拡散剤が少なすぎるとヘイズが小さ
すぎて光拡散性が充分得られず、逆に光拡散剤が多すぎ
ると全光線透過率が小さすぎて画面が暗くなってしま
う。ビーズ(光拡散剤)とバインダー(光透過製樹脂)
のP/V比(Pigment/Vehicle 重量比)は、7/3〜3
/7の範囲が望ましいが、特に望ましくはP/V比が
3.5/6.5であった。また、ポリスチレンビーズに
ポリエチレンビーズのような異種のビーズを混ぜること
により、全光線透過率を低下を招くことなく光源からの
直線光が小さくなり、明るさを下げることなく画質を向
上することができる。さらに、光拡散剤とバインダーと
の屈折率の差がある程度大きくても、配合比を調整する
ことにより光拡散性と明るさのバランスを最適化するこ
とも可能であるが、比較例1および2に示すように屈折
率の高い酸化チタンで且つ粒子径が小さい場合には、透
過する光が小さくなりすぎて、全光線透過率およびヘイ
ズともに低下してしまう。光拡散剤は、通常、平均粒子
径0.5〜50μmの範囲にあるものを使用するのが望
ましいが、屈折率等によって好適範囲が変化する場合も
ある。 [コーティング工程]次にコーティング方法について述
べる。コーティングはロールコート方式で行ったが、特
にコーティング面の安定性を向上させる観点から、3本
リバースコーテイングが望ましい。希釈溶剤には酢酸エ
チル/イソプロピルアルコールを1/1の比で用い、イ
ンキの固形分は約30〜40重量%に調整した。コーテ
イング後、乾燥炉にて熱風乾燥し、その後さらに50
℃、48時間エージングを行いコーティング層の硬化を
行った。 [各実施例および比較例の説明] (実施例1)基材は50μm厚のポリカーボネートフィ
ルム(帝人化成(株)製パンライト)を使用した。光拡
散層用インキの組成は以下の通りである。
【0043】 バインダー:ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製バイロン200) …100重量部 光拡散剤 :平均粒子径12μmの有機シリコーンビーズ(東芝シリコーン (株)製トスパール3120) …100重量部 希釈溶剤 :トルエン …100重量部 メチルエチルケトン …100重量部 固形分 :50% 上記の光拡散層用インキを基材の片面にコーティングし
た。乾燥時の塗工量は15g/m2 であった。 (実施例2)基材は50μm厚のアクリルフィルム(三
菱レイヨン(株)製アクリルブレンHBS−001)を
使用した。光拡散層用インキの組成は実施例1と同様で
ある。上記の光拡散層用インキを、実施例1と同様に基
材の片面にコーティングした。乾燥時の塗工量は15g
/m2 であった。 (実施例3)基材は50μm厚のポリカーボネートフィ
ルム(帝人化成(株)製パンライト)を使用した。光拡
散層用インキの組成は以下の通りである。
【0044】 バインダー:ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製バイロン200) … 90重量部 光拡散剤 :平均粒子径12μmの有機シリコーンビーズ(東芝シリコーン (株)製トスパール3120) …100重量部 硬化剤 :XEL硬化剤(D)(ザ・インクテック(株)製) … 10重量部 希釈溶剤 :トルエン …100重量部 メチルエチルケトン …100重量部 固形分 :50% 上記光拡散層用インキを、実施例1と同様に基材の片面
にコーティングした。乾燥時の塗工量は15g/m2
あった。 (実施例4)基材は50μm厚のポリカーボネートフィ
ルム(帝人化成(株)製パンライト)を使用した。光拡
散層用インキの組成は以下の通りである。
【0045】 バインダー:ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製バイロン200) … 80重量部 光拡散剤 :平均粒子径2μmのアクリルビーズ(綜研化学(株)製MP− 1400) …120重量部 希釈溶剤 :トルエン …100重量部 メチルエチルケトン …100重量部 固形分 :50% 上記の光拡散層用インキを基材の片面にコーティングし
た。乾燥時の塗工量は18g/m2 であった。 (実施例5)基材は50μm厚のアクリルフィルム(三
菱レーヨン(株)製アクリルブレンHBS−001)を
使用した。光拡散層用インキの組成は以下の通りであ
る。
【0046】 バインダー:ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製バイロン200) … 70重量部 光拡散剤 :平均粒子径2μmのアクリルビーズ(綜研化学(株)製MP− 1400) …120重量部 硬化剤 :XEL硬化剤(D)(ザ・インクテック(株)製) … 10重量部 希釈溶剤 :トルエン …100重量部 メチルエチルケトン …100重量部 固形分 :50% 上記の光拡散層用インキを基材の片面にコーティングし
た。乾燥時の塗工量は18g/m2 であった。 (実施例6)基材は50μm厚のポリカーボネートフィ
ルム(帝人化成(株)製パンライト)を使用した。光拡
散インキ層用の組成は以下の通りである。
【0047】 バインダー:アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製ダイヤナールBR90) …100重量部 光拡散剤 :平均粒子径6μmのポリスチレンビーズ(積水化成品工業 (株)製SBX−6) … 54重量部 希釈溶剤 :酢酸エチル … 50重量部 IPA … 50重量部 固形分 :39% 上記の光拡散層用インキを基材の片面にコーティングし
た。乾燥時の塗工量は17g/m2 であった。 (実施例7)基材は50μm厚のポリカーボネートフィ
ルム(帝人化成(株)製パンライト)を使用した。光拡
散層用インキの組成は以下の通りである。
【0048】 バインダー:アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製ダイヤナールBR90) …150重量部 光拡散剤 :平均粒子径6μmのポリスチレンビーズ(積水化成品工業 (株)製SBX−6) … 54重量部 平均粒子径6μmのポリエチレンビーズ(住友精化(株)製L E−1080) … 26重量部 希釈溶剤 :酢酸エチル …175重量部 IPA …175重量部 固形分 :40% 上記の光拡散層用インキを基材の片面にコーティングし
た。乾燥時の塗工量は17g/m2 であった。 (実施例8)基材は50μm厚のポリカーボネートフィ
ルム(帝人化成(株)製パンライト)を使用した。光拡
散層用インキの組成は以下の通りである。
【0049】 バインダー:塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイトコーポ レーション製ビニライトVAGH) … 70重量部 ウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業(株)製ニッポラン51 20) … 25重量部 光拡散剤 :平均粒子径6μmのポリスチレンビーズ(積水化成品工業 (株)製SBX−6) … 54重量部 硬化剤 :XEL硬化剤(D)(ザ・インクテック(株)製) … 10重量部 希釈溶剤 :酢酸エチル … 50重量部 IPA … 50重量部 固形分 :38% 上記の光拡散層用インキを基材の片面にコーティングし
た。乾燥時の塗工量は17g/m2 であった。 (比較例1)基材は50μm厚のポリカーボネートフィ
ルム(帝人化製(株)製パンライト)を使用した。光拡
散層用インキの組成は以下の通りである。
【0050】 バインダー:ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製バイロン200) …100重量部 光拡散剤 :平均粒子径0.3μmの酸化チタン(帝国化工(株)製MT− 100S) …120重量部 希釈溶剤 :トルエン …110重量部 メチルエチルケトン …110重量部 固形分 :50% 上記の光拡散層用インキを基材の片面にコーティングし
た。乾燥時の塗工量は5g/m2 であった。 (比較例2)基材は50μm厚のアクリルフィルム(三
菱レイヨン(株)製アクリルブレンHBS−001)を
使用した。光拡散層用インキの組成は以下の通りであ
る。
【0051】 バインダー:ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製バイロン200) …100重量部 光拡散剤 :平均粒子径0.3μmの酸化チタン(帝国化工(株)製MT− 100S) …120重量部 希釈溶剤 :トルエン …110重量部 メチルエチルケトン …110重量部 固形分 :50% 上記の光拡散層用インキを基材の片面にコーティングし
た。乾燥時の塗工量は5g/m2 であった。 (比較例3)基材は50μm厚のポリカーボネートフィ
ルム(帝人化成(株)製パンライト)を使用した。光拡
散層用インキの組成は以下の通りである。
【0052】 バインダー:ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製バイロン200) … 20重量部 光拡散剤 :平均粒子径10μmのアクリルビーズ(綜研化学(株)製M R−10) …170重量部 硬化剤 :XEL硬化剤(D)(ザ・インクテック(株)製) … 10重量部 希釈溶剤 :トルエン …100重量部 メチルエチルケトン …100重量部 固形分 :50% 上記の光拡散層用インキを基材の片面にコーティングし
た。乾燥時の塗工量は15g/m2 であった。 (比較例4)基材は50μm厚のアクリルフィルム(三
菱レイヨン(株)製アクリルブレンHBS−001)を
使用した。光拡散層用インキの組成は以下の通りであ
る。
【0053】 バインダー:ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製バイロン200) …170重量部 光拡散剤 :平均粒子径10μmのアクリルビーズ(綜研化学(株)製M R−10) … 20重量部 硬化剤 :XEL硬化剤(D)(ザ・インクテック(株)製) … 10重量部 希釈溶剤 :トルエン …100重量部 メチルエチルケトン …100重量部 固形分 :50% 上記の光拡散層用インキを基材の片面にコーティングし
た。乾燥時の塗工量は15g/m2 であった。
【0054】(2)実施例および比較例で得られた光拡
散フィルムの試験 上記のようにして得られた各光拡散フィルムの光学特
性、接着性およびブロッキングを評価した。その結果、
各実施例で得られた光拡散フィルムは、光学特性、接着
性およびブロッキングの全てにおいて良好であった。結
果を第1表および第2表に示す。なお、各試験は、以下
のようにして行った。 光学特性評価 幅3cm、長さ6cmのサンプルを用いて、SMカラーコン
ピューター(スガ試験機(株)製SM−5)によって全
光線透過率及びヘイズを測定した。全光線透過率80%
以上、ヘイズ50%以上のものを良品と判定した。 接着性評価 基材とコーティング層との接着性を評価するために、碁
盤目試験(JIS K5400)およびテープ剥離試験
を行って良否を判定した。 ブロッキング評価 光拡散層と基材または背面コート層とのブロッキングを
評価するために、ブロッキング試験機を使用し、サンプ
ルサイズ5cm×5cm、圧力条件3.0kgf/cm2、試験面
積3cmφ、湿温度条件40℃、90%RH、30時間で
試験を行った。評価はブロッキングの状態を目視で判断
することによって行った。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】 (3)応用実施例 次に前記実施例で得られた光拡散フィルムを、プロジェ
クションスクリーン用レンチキュラーレンズの表面に接
着積層した応用実施例について述べる。
【0058】東洋精機(株)社製フィルムシート引取装
置FT3B15型を用いて、アクリル樹脂(住友化学
(株)製HP−001−E)に、前記実施例で得られた
光拡散フィルムの光拡散層面を熱ラミネートした。光拡
散層面を熱ラミネートしたのは、基材層を最外層にして
保護層として利用するためである。成形条件は、下記の
通りである。
【0059】 ・押し出し機ヒーター設定温度: (後半部) (前半部) 180℃→220℃→240℃→250℃ ・樹脂温度 :(後半部) (前半部) 215℃→225℃→238℃ ・溶融樹脂押し出し圧力:P1 =24Kg/cm2 、P2 =40Kg/cm2 ・シリンダー回転数 :95.3rpm ・金属ロール温度 :80℃ 上記の成形条件における金属ロールには、レンチキュラ
ーレンズ形状に相当する凹凸が形成されている。こうし
て作成した熱ラミネートシートをプロジェクションスク
リーンに相当する大きさに切断して、レンズの出光側に
光拡散剤が層状に局在しているレンチキュラーレンズを
得た。
【0060】
【発明の効果】本発明により、光透過性と光拡散性のバ
ランスがよく、他の基材ないし成形品に接着可能な光拡
散フィルムを得ることができる。本発明の光拡散フィル
ムを照明器具、表示板あるいはプロジェクションスクリ
ーン等の光学部材に接着積層することによって、画像表
示の高品質化を図ることができる。特に、光学部材の出
光側の表面に光拡散フィルムを接着積層した場合には、
迷光の発生を防止または抑制することができ、より一
層、画像表示の高品質化を図ることができる。
【0061】本発明の光拡散フィルムは、特に、プロジ
ェクションスクリーンのレンチキュラーレンズ用として
効果的である。なお、本発明の光拡散フィルムは、プロ
ジェクションスクリーンのような光透過型の光学部材の
表面だけでなく、広告板等で例示される光反射型の光学
部材の表面に適用することによっても、画像表示の高品
質化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光拡散フィルムが適用されたリア方式
プロジェクション型液晶ディスプレイの概念図である。
【図2】従来のレンチキュラーレンズ7の部分断面図で
ある。
【図3】本発明の光拡散フィルム11を接着積層したレ
ンチキュラーレンズ7の部分断面図である。
【図4】本発明の光拡散フィルム11の層構成を示す部
分断面図である。図4(a)は、光拡散フィルムが光拡
散層のみから構成される場合を示し、図4(b)は、光
拡散フィルムが光拡散層と基材層とから構成される場合
を示し、図4(c)は、光拡散フィルムが光拡散層、基
材層および接着層から構成される場合を示す。
【符号の説明】
1…光源ランプ 2…コンデンサーレンズ 3…液晶パネル 4…投影レンズ 5…スクリーン 6…フレネルレンズ 7…レンチキュラーレンズ 8…光拡散剤 9…光透過性樹脂 10…ブラックマトリックス 11…本発明の光拡散フィルム 11(a)…本発明の光拡散フィルム 11(b)…本発明の光拡散フィルム 11(c)…本発明の光拡散フィルム 12…基材 13…光拡散層 14…接着層 15…正常光 16…迷光

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性樹脂の単体あるいは混合体に少
    なくとも一種の光拡散剤を配合した組成物からなる光拡
    散フィルムまたは該組成物を基材上にコーティングして
    なる光拡散フィルムであって、少なくとも一方の面が接
    着可能であることを特徴とする光拡散フィルム。
  2. 【請求項2】 前記光透過性樹脂がポリエステル系樹
    脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸
    ビニル系樹脂またはポリウレタン系樹脂の単体あるいは
    混合体であることを特徴とする請求項1に記載の光拡散
    フィルム。
  3. 【請求項3】 前記光拡散剤がアクリル系樹脂、有機シ
    リコーン樹脂、ポリスチレン、尿素樹脂、ポリエチレ
    ン、シリカ、炭酸カルシウムのビーズまたはフィラーで
    あることを特徴とする請求項1に記載の光拡散フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 前記基材の光拡散層を有する面と異なる
    面に接着層を有することを特徴とする請求項1に記載の
    光拡散フィルム。
  5. 【請求項5】 前記基材がポリエチレンテレフタレー
    ト、アクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン
    またはポリ塩化ビニルからなることを特徴とする請求項
    1に記載の光拡散フィルム。
  6. 【請求項6】 光透過性樹脂の単体あるいは混合体に少
    なくとも一種の光拡散剤を配合した組成物からなる光拡
    散フィルムまたは該組成物を基材上にコーティングして
    なる光拡散フィルムであって、少なくとも一方の面が接
    着可能である光拡散フィルムを接着積層したことを特徴
    とする光学部材。
  7. 【請求項7】 光拡散フィルムをプロジェクションスク
    リーン用レンチキュラーレンズに接着積層してなる請求
    項6に記載の光学部材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11167167A (ja) * 1997-09-26 1999-06-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 背面投射型スクリーン及びリアプロジェクター
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CN115895007A (zh) * 2022-12-17 2023-04-04 常熟卓辉光电科技股份有限公司 一种新型导光板及其制造方法

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CN114015232B (zh) * 2021-11-17 2023-04-28 桂林电器科学研究院有限公司 用于制备聚酰亚胺反射膜的聚酰胺酸组合物、其制备方法和聚酰亚胺反射膜及其制备方法
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