JPH0843183A - ロードセル式はかり - Google Patents

ロードセル式はかり

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JPH0843183A
JPH0843183A JP17934694A JP17934694A JPH0843183A JP H0843183 A JPH0843183 A JP H0843183A JP 17934694 A JP17934694 A JP 17934694A JP 17934694 A JP17934694 A JP 17934694A JP H0843183 A JPH0843183 A JP H0843183A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 はかり据付後に簡単な操作だけで各ロードセ
ルユニットの感度調整を実現できるロードセル式はかり
を提供することを目的とする。 【構成】 載台を支持している複数のロードセルユニッ
トの出力を和算するに際して、分銅の各重量値と補助記
憶部20に記憶された各ロードセルユニットの偏差重量
とに基づいて各ロードセルユニットの補正係数Sを補正
係数演算部21が計算し、求められた各補正係数を使用
して各ロードセルユニットの出力が誤差補正演算部19
で補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数のロードセルユニッ
トで載台を支持したトラックスケールなどのロードセル
式はかりに関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数のロードセルユニットで単一の載台
を支持し、各ロードセルユニットの出力を和算して計重
値とするロードセル式はかりでは、各ロードセルユニッ
トの相互間で感度のバラツキが無いようにロードセルユ
ニット単体で高精度に感度調整をしたものが使用されて
いる。
【0003】あるいは特開平2−238327号公報に
見られるように各ロードセルユニットの出力を和算する
に際して各ロードセルユニットの出力をそれぞれ感度補
正手段で補正してから演算手段で各ロードセルユニット
の出力を和算している。各感度補正手段への出力補正係
数の書き込みを実施するためには、載台を取り外して各
ロードセルユニット毎に個別に分銅で既知の重量を負荷
して出力補正係数を計算し、計算で求めた出力補正係数
を自己のロードセルユニット用の感度補正手段に設定す
るように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような何
れの方法によっても使用場所へのはかり据付時の基礎面
の水平度など、荷重伝達機構の幾何学的な狂いに対応す
ることができず、それが測定誤差の要因となっているの
が現状である。
【0005】また、使用場所へのはかり据付後に特開平
2−238327号公報のようにして出力補正係数の測
定ならびに書き込みを実施することも考えられるが、煩
わしいのが現状である。
【0006】本発明は、はかり据付後に簡単な操作だけ
で各ロードセルユニットの感度調整を実現できるロード
セル式はかりを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のロード
セル式はかりは、複数のロードセルユニットで載台を支
持し、各ロードセルユニットの測定荷重を計算処理して
前記載台に載せられた測定荷重を測定するロードセル式
はかりであって、前記載台の複数位置に分銅を複数回載
せ換えて得た載置場所毎の前記各ロードセルユニット毎
の出力および前記載台に分銅を載せていない無負荷状態
のときの前記各ロードセルユニット毎の出力を記憶する
記憶手段と、無負荷状態のときの前記各ロードセルユニ
ット毎の出力と分銅を複数回載せ換えて得た載置場所毎
の前記各ロードセルユニット毎の出力から各ロードセル
ユニットの感度を揃えるための各ロードセルユニットの
出力補正係数を求め、その出力補正係数を用いて重量測
定時に各ロードセルユニットの出力を補正した後に合計
する処理手段とを設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の構成によると、載台を支持している
複数のロードセルユニットの出力を和算するに際して、
無負荷状態のときの各ロードセルユニット毎の出力と分
銅を複数回載せ換えて得た載置場所毎の各ロードセルユ
ニット毎の出力から各ロードセルユニットの感度を揃え
るための各ロードセルユニットの出力補正係数を求め、
処理手段がその出力補正係数を用いて重量測定時に各ロ
ードセルユニットの出力を補正した後に合計して計重出
力とするので、分銅の載せ換えによって自動的に出力補
正係数を自動計算し、重量測定時に出力補正計数で出力
補正して計重値を出力する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図5に基づい
て説明する。本発明のロードセル式はかりは図2と図3
に示すように構成されている。
【0010】この実施例では4台のロードセルユニット
1a,1b,1c,1dで載台2を支持している。ロー
ドセルユニット1a〜1dは通信回線3を介して指示計
4に接続されている。各ロードセルユニット1a〜1d
と指示計4は、次のように構成されている。
【0011】ロードセルユニット1a〜1dは何れも同
じであるため、ここではロードセルユニット1aを例に
挙げて説明する。図1に示すように、ロードセルユニッ
ト1aのケーシング5の中には、起歪体の他に、この起
歪体に貼着されたストレインゲージをブリッジ接続した
ブリッジ回路6,A/D変換器7,温度センサ8,中央
処理装置9a,通信コントロール10a,通信ドライバ
レシーバ11aなどが納められている。外部からケーシ
ング5に給電された直流±15ボルトの電源電圧は電源
12aでロードセルユニット1aの内部で必要な各種の
電圧に変換されて各部に給電される。ストレインゲージ
のブリッジ回路6には、基準電源12bを介して励磁電
圧が印加されている。ブリッジ回路6の出力電圧はアン
プ13とローパスフィルタ14を介してA/D変換器7
の被変換入力に印加されている。
【0012】A/D変換器7は中央処理装置9aによっ
て変換のタイミングが管理されており、A/D変換器7
でデジタル変換された計重データは中央処理装置9aに
取り込まれる。温度センサ8はケーシング5の内部温度
を検出するもので、ここではブリッジ回路6が接着され
ている起歪体の温度を測定しており、温度データは中央
処理装置9aに取り込まれる。中央処理装置9aに取り
込まれた温度データはA/D変換器7から取り込んだ計
重データの温度補正に使用される。中央処理装置9aは
通信コントロール10aと通信ドライバレシーバ11a
を介して通信回線3に接続されている。ロードセルユニ
ット1b〜1dも同様に通信回線3に接続されている。
なお、ロードセルユニット1a〜1dには別々の個別番
号が予め割り当てられている。
【0013】通信回線3を介してロードセルユニット1
a〜1dに接続されている指示計4には、次のようなシ
ステムコントローラ15が内蔵されている。システムコ
ントローラ15は通信ドライバレシーバ11b,通信コ
ントロール10b,中央処理装置9b,秤演算データ処
理部16,指示計インターフェース17とで構成されて
いる。中央処理装置9bは、通信コントロール10bと
通信ドライバレシーバ11bを介して通信回線3に、各
ロードセルユニット1a〜1dの個別番号を順に指定し
て計重値データを要求し、通信回線3を介して全てのロ
ードセルユニット1a〜1dから収集した計重値の和算
値を秤演算データ処理部16で演算して指示計インター
フェース17を介して出力する。
【0014】秤演算データ処理部16は図4に示すよう
に構成されている。通常の使用状態においてスイッチ1
8は、処理手段19に各ロードセルユニット1a〜1d
の生データを供給する側P1に切り換えられており、ロ
ードセルユニット1a〜1dの時々の生データw1i〜
w4iは、下記のように出力補正係数S1〜S4で処理
されるとともに和算処理して測定重量Wiとして出力さ
れる。
【0015】S1・Δw1i+S2・Δw2i+S3・
Δw3i+S4・Δw4i=Wi ここでΔw1iはロードセルユニット1aの無負荷状態
での出力w1zを生データw1iから差し引いた出力
で、“ Δw1i = w1i − w1z ”と表せ
る。Δw2i〜Δw4iも同様で、下記のように表され
る。
【0016】Δw2i = w2i − w2z Δw3i = w3i − w3z Δw4i = w4i − w4z 出力補正係数S1〜S4は、ロードセル式はかりを使用
場所に据え付けた後に、次のような手順で出力補正係数
記憶手段20に設定される。出力補正係数記憶手段20
としてはEEP−ROMが使用されている。 〔ステップ.1〕出力補正係数S1〜S4を決定する部
分はデータ記憶手段21と演算手段22とで構成されて
いる。ロードセル式はかりを使用場所に据え付けた後
に、載台2に何も載せない無負荷状態にして、指示計4
のキーボードから出力補正係数の演算モードを指定する
特定キーとしての“ * ”キーを操作すると、スイッ
チ18がデータ記憶手段21の側P2に切り換わって、
データ記憶手段21が各ロードセルユニット1a〜1d
の時々の生データw1i〜w4iを読み込む。ここでは
デジタル変換周期で100回の生データを各ロードセル
ユニット毎に読み込み、平均値を無負荷時の各ロードセ
ルユニット1a〜1dの生データw1z〜w4zとして
記憶する。
【0017】データ記憶手段21にw1z〜w4zの読
み込みが完了すると、指示計4の表示が分銅を載台2の
第1の特定個所R1に載置することを指示する内容に変
化する。ここで第1の特定個所R1はロードセル1aの
近傍の位置で、図5に示すように載台2の辺の1/2の
位置N1,N2,N3,N4を結んでできる四辺形と載
台2の対向する隅を結ぶ対角線Q1との交点R1であ
る。 〔ステップ.2〕分銅を第1の特定個所R1としての交
点R1に載せ、指示計4のキーボードの特定キーとして
の“ * ”キーを操作すると、データ記憶手段21は
各ロードセルユニット1a〜1dの時々の生データw1
i〜w4iを読み込むとともに、同じデータ記憶手段2
1に記憶している無負荷時の生データw1z〜w4zを
差し引いて ( w1i − w1z ),( w2i − w2z ) ( w3i − w3z ),( w4i − w4z ) の計算を、ここではデジタル変換周期で100回の生デ
ータw1i〜w4iについて行って第1の特定個所R1
における各ロードセルユニット1a〜1dの平均値をΔ
w11〜Δw41として記憶する。このときの分銅の重
量値は既知でM1とすると、下記の方程式を立てること
ができる。
【0018】 M1=S1・Δw11+S2・Δw21+S3・Δw31+S4・Δw41 ……… (1) Δw1〜Δw4の記憶が完了すると、指示計4の表示が
分銅を載台2の第2の特定個所R2に載置することを指
示する内容に変化する。第2の特定個所R2は載台2の
辺の1/2の位置N1,N2,N3,N4を結んででき
る四辺形と載台2の対向する隅を結ぶ対角線Q2との交
点である。 〔ステップ.3〕先の〔ステップ.1〕で使用した分銅
を第2の特定個所R2に移動させ、指示計4のキーボー
ドの特定キーとしての“ * ”キーを操作すると、デ
ータ記憶手段21は各ロードセルユニット1a〜1dの
時々の生データw1i〜w4iを読み込むとともに同じ
データ記憶手段21に記憶している無負荷時の生データ
w1z〜w4zを差し引いて ( w1i − w1z ),( w2i − w2z ) ( w3i − w3z ),( w4i − w4z ) の計算を、ここではデジタル変換周期で100回の生デ
ータw1i〜w4iについて行って第2の特定個所R2
における各ロードセルユニット1a〜1dの平均値をΔ
w12〜Δw42として記憶する。このときの分銅の重
量値は既知でM2とすると、下記の方程式を立てること
ができる。
【0019】 M2=S1・Δw12+S2・Δw22+S3・Δw32+S4・Δw42 ……… (2) 〔ステップ.4〕同様に先の〔ステップ.3〕で使用し
た分銅を載台2の第3の特定個所R3に移動させ、指示
計4のキーボードの特定キーとしての“ * ”キーを
操作すると、第3の特定個所R3における各ロードセル
ユニット1a〜1dの平均値Δw13〜Δw43として
記憶される。このときの分銅の重量値は既知でM3とす
ると、下記の方程式を立てることができる。
【0020】 M3=S1・Δw13+S2・Δw23+S3・Δw33+S4・Δw43 ……… (3) 第3の特定個所R3は載台2の辺の1/2の位置N1,
N2,N3,N4を結んでできる四辺形と載台2の対向
する隅を結ぶ対角線Q1との交点である。 〔ステップ.5〕また、先の〔ステップ.4〕で使用し
た分銅を載台2の第4の特定個所R4に移動させ、指示
計4のキーボードの特定キーとしての“ * ”キーを
操作すると、第4の特定個所R4における各ロードセル
ユニット1a〜1dの平均値Δw14〜Δw44として
記憶される。このときの分銅の重量値は既知でM4とす
ると、下記の方程式を立てることができる。
【0021】 M4=S1・Δw14+S2・Δw24+S3・Δw34+S4・Δw44 ……… (4) 〔ステップ.6〕演算手段22では上記の(1) 〜(4) 式
を4元一次方程式として出力補正係数S1〜S4を計算
する。この実施例では分銅の重量を “ M1=M2=M3=M4=250Kg ” として計算する。 〔ステップ.7〕出力補正係数S1〜S4は出力補正係
数記憶手段20に書き込まれて、スイッチ18は処理手
段19に各ロードセルユニット1a〜1dの生データを
供給する側P1の側に復帰する。
【0022】このように構成したため、指示計4の表示
にしたがって分銅の載せ換えと指示計4のキーボードの
“ * ”キーを5回操作するだけで適切な出力補正係
数S1〜S4が出力補正係数記憶手段20に自動的に書
き込まれて調整作業を完了できる。
【0023】上記の実施例では、分銅の重量を“ M1
=M2=M3=M4 ”としたが、“ M1≠M2≠M
3≠M4 ”であっても上記の(1) 〜(4) の式を4元一
次方程式として出力補正係数S1〜S4を計算して出力
補正係数記憶手段20に自動的に書き込むこともでき
る。
【0024】上記の各実施例では、分銅の重量M1〜M
4が既知であったが、同一の分銅を第1〜第4の特定個
所R1〜R4に載せ換えた場合には、分銅の重量M1〜
M4は既知である必要がない。同一の分銅を使用した場
合には、上記の(1) 〜(4) の式の右辺を等号で結んだ4
元一次方程式を演算手段22で解くことによって同様に
出力補正係数S1〜S4を求めて出力補正係数記憶手段
20に自動的に書き込むこともできる。また、この場合
に実施例では同一の分銅を第1〜第4の特定個所R1〜
R4に載せ換えて収集したデータに基づいて4元一次方
程式を解いたが、同一の分銅を載台2の5個所以上に載
せ換えて収集したデータに基づいて4元一次方程式を解
くことによって、出力補正係数S1〜S4の信頼性が向
上する。
【0025】上記の各実施例では、演算手段で計算され
た4元一次方程式の解を出力補正係数記憶手段20に無
条件で書き込むとして説明したが、出力補正係数記憶手
段20に次のような検算処理の工程を設けて、一定の条
件を満足した解の場合に限って出力補正係数記憶手段2
0に書き込むように構成して、測定重量Wiの信頼性の
低下を防止できる。
【0026】この別の実施例では、上記実施例で出力補
正係数S1〜S4を計算する〔ステップ.6〕と出力補
正係数S1〜S4を出力補正係数記憶手段20に書き込
む〔ステップ.7〕の間に、〔ステップ.6a〕〜〔ス
テップ.6c〕による下記の検算手段を設けることに実
現できる。 〔ステップ.6a〕指示計4の表示が分銅を載台2の第
5の特定個所R5に載置することを指示する内容に変化
する。第5の特定個所R5は対角線Q1と対角線Q2の
交点である。先の〔ステップ.6〕で使用した分銅を載
台2の中央に移動し、指示計4のキーボードの特定キー
としての“ * ”キーを操作すると、上記と同様にし
てΔw15〜Δw45がデータ記憶手段21に記憶され
る。このときの分銅の重量値は既知でM5とする。Δw
15〜Δw45の記憶が完了すると、調整中のこのロー
ドセル式はかりの分解能の入力を指示する内容に指示計
4の表示が変化する。 〔ステップ.6b〕はかりの分解能が“ 1/3000
”であったとすると、指示計4のキーボードから“
3000 ”をキーインして特定キーとしての“ *
”キーを操作すると、指示計4の表示は、分銅の重量
とこのロードセル式はかりの秤量との比率の入力を指示
する内容に変化する。 〔ステップ.6c〕分銅の重量を“ M5=250Kg
”,秤量を1tとした場合には、“ 250Kg /
1t = 25% ”の計算から“ 25 ”を指
示計4のキーボードからキーインして特定キーとしての
“ * ”キーを操作すると、(1)〜(4) の式から計算
した出力補正係数S1〜S4で前記の〔ステップ.6〕
で求めたΔw15〜Δw45を下記のように処理して計
算荷重m5を計算する。
【0027】S1・Δw15+S2・Δw25+S3・
Δw35+S4・Δw45=m5 また、出力補正係数S1〜S4を(1) 〜(4) の式に代入
して下記のようにm1〜m4を計算する。
【0028】S1・Δw11+S2・Δw21+S3・
Δw31+S4・Δw41=m1 S1・Δw12+S2・Δw22+S3・Δw32+S
4・Δw42=m2 S1・Δw13+S2・Δw23+S3・Δw33+S
4・Δw43=m3 S1・Δw14+S2・Δw24+S3・Δw34+S
4・Δw44=m4 そして計算荷重m5とm1,m2,m3,m4とを比較
して、計算荷重m5との差q1 ,q2 ,q3 ,q4 を求
める。求められた誤差q1 〜q4 は次の判定値に基づい
てその大きさが許容値かどうかが判定される。
【0029】精度等級M級の検定公差の場合を例に挙げ
て説明する。 ( はかり分解能・分銅秤量比率 ) > 2000 の場合には、 ± 1.5 ・( 1 / はかりの分解能 ) ……… (5) の条件を満足するかどうかを確認する。 500 < ( はかり分解能・分銅秤量比率 ) < 2000 の場合には ± 1.0 ・( 1 / はかりの分解能 ) ……… (6) 0 < ( はかり分解能・分銅秤量比率 ) < 500 の場合には、 ± 0.5 ・( 1 / はかりの分解能 ) ……… (7) の条件を満足するかどうかを確認する。
【0030】この実施例の場合には、 ( 3000 ・ 25% ) < 2000 のであるため、(6) 式に基づいて誤差が判定される。
【0031】このようにして、許容値を満足した出力補
正係数S1〜S4だけが出力補正係数記憶手段20へ書
き込まれる。許容値を満足していない場合には、指示計
4の表示が調整作業の再実行を指示する内容になって、
計算した出力補正係数S1〜S4の出力補正係数記憶手
段20への書き込みを実行しない。
【0032】上記の実施例の検算手段では、計算荷重m
5とm1,m2,m3,m4とを比較して、計算荷重m
5との差q1 ,q2 ,q3 ,q4 を求め、求められた誤
差q 1 〜q4 と判定値とを比較して出力補正係数S1〜
S4の信頼性を判定したが、分銅の重量値M5と計算荷
重m1,m2,m3,m4,m5とを比較して、分銅の
重量値M5との差q1 ,q2 ,q3 ,q4 ,q5 を求
め、求められた誤差q1〜q5 と判定値とを比較して出
力補正係数S1〜S4の信頼性を判定し、許容値を満足
していない場合には、指示計4の表示が調整作業の再実
行を指示する内容になって、計算した出力補正係数S1
〜S4の出力補正係数記憶手段20への書き込みを実行
しないように構成することもできる。
【0033】上記の各実施例では出力補正係数記憶手段
20に予め書き込まれた出力補正係数S1〜S4を使用
して処理手段19で出力補正して測定重量Wiを出力す
るように構成したが、出力補正係数記憶手段20を無く
するとともに、測定重量Wiが必要になった際に、デー
タ記憶手段21に書き込まれた前記のデータに基づいて
その都度に演算手段22が出力補正係数S1〜S4を計
算し、計算された出力補正係数S1〜S4でΔw1i〜
Δw4iを下記のように補正して測定重量Wiを出力す
ることもできる。
【0034】S1・Δw1i+S2・Δw2i+S3・
Δw3i+S4・Δw4i=Wi 上記の実施例では、データ記憶手段21は載台2に測定
荷重を負荷しない無負荷状態における各ロードセルユニ
ット1a〜1dの出力を記憶するとともに、載台2の複
数の任意の位置に順に重量が既知の分銅を負荷したとき
の各ロードセルユニット1a〜1dの出力と無負荷状態
における出力との偏差重量を記憶するように構成した
が、これはデータ記憶手段21を載台2に測定荷重を負
荷しない無負荷状態における各ロードセルユニット1a
〜1dの出力を記憶するとともに、載台2の複数の任意
の位置に順に重量が既知の分銅を負荷したときの前記各
ロードセルユニットの出力を記憶するように構成し、演
算手段22で載台2の複数の任意の位置に順に重量が既
知の分銅を負荷したときの各ロードセルユニット1a〜
1dの出力と無負荷状態における出力との偏差重量を計
算して各ロードセルユニットの出力補正係数を計算する
よう構成しても同様である。
【0035】上記の各実施例では、〔ステップ.6b〕
〔ステップ.6c〕で分解能と分銅の重量および秤量を
キーインしたが、データ記憶手段21に予め書き込んで
おいて入力操作を省くこともできる。
【0036】上記の各実施例ではロードセルユニットの
数が4個で、載台2の上の4個所に順に分銅を載せて、
生データw1i〜w4iをそれぞれ読み込んだが、ロー
ドセルユニットの数がN個の場合には少なくとも載台2
の上のN個所に順に分銅を載せて、生データw1i〜w
Niをそれぞれ読み込み、出力補正係数S1〜SNを求
めて測定重量Wiを得ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によると、複数のロ
ードセルユニットで載台を支持し、各ロードセルユニッ
トの測定荷重を計算処理して前記載台に載せられた測定
荷重を測定するロードセル式はかりであって、前記載台
の複数位置に分銅を複数回載せ換えて得た載置場所毎の
前記各ロードセルユニット毎の出力および前記載台に分
銅を載せていない無負荷状態のときの前記各ロードセル
ユニット毎の出力を記憶する記憶手段と、無負荷状態の
ときの前記各ロードセルユニット毎の出力と分銅を複数
回載せ換えて得た載置場所毎の前記各ロードセルユニッ
ト毎の出力から各ロードセルユニットの感度を揃えるた
めの各ロードセルユニットの出力補正係数を求め、その
出力補正係数を用いて重量測定時に各ロードセルユニッ
トの出力を補正した後に合計する処理手段とを設けたた
め、はかり据付後に載台に荷重を載せない無負荷状態の
各ロードセルユニットの出力と、載台の前記複数の任意
の位置に順に重量が既知の分銅を負荷したときの前記各
ロードセルユニットの出力とを読み込ませる簡単な操作
だけで、使用場所へのはかり据付時の基礎面の水平度な
ど、荷重伝達機構の幾何学的な狂いに対応した各ロード
セルユニットの感度調整を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロードセル式はかりの全体構成図であ
る。
【図2】同実施例の概略の構成図である。
【図3】同実施例の外観斜視図である。
【図4】同実施例の要部の構成図である。
【図5】同実施例の分銅の載せ位置を示す載台の平面図
である。
【符号の説明】
1a〜1d ロードセルユニット 2 載台 3 通信回線 4 指示計 16 秤演算データ処理部 19 処理手段 20 出力補正係数記憶手段 21 データ記憶手段 22 演算手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のロードセルユニットで載台を支持
    し、各ロードセルユニットの測定荷重を計算処理して前
    記載台に載せられた測定荷重を測定するロードセル式は
    かりであって、前記載台の複数位置に分銅を複数回載せ
    換えて得た載置場所毎の前記各ロードセルユニット毎の
    出力および前記載台に分銅を載せていない無負荷状態の
    ときの前記各ロードセルユニット毎の出力を記憶する記
    憶手段と、無負荷状態のときの前記各ロードセルユニッ
    ト毎の出力と分銅を複数回載せ換えて得た載置場所毎の
    前記各ロードセルユニット毎の出力から各ロードセルユ
    ニットの感度を揃えるための各ロードセルユニットの出
    力補正係数を求め、その出力補正係数を用いて重量測定
    時に各ロードセルユニットの出力を補正した後に合計す
    る処理手段とを設けたロードセル式はかり。
  2. 【請求項2】 複数のロードセルユニットで載台を支持
    し、各ロードセルユニットの測定荷重を計算処理して前
    記載台に載せられた測定荷重を測定するロードセル式は
    かりであって、前記載台の複数位置に分銅を複数回載せ
    換えて得た載置場所毎の前記各ロードセルユニット毎の
    出力および前記載台に分銅を載せていない無負荷状態の
    ときの前記各ロードセルユニット毎の出力を記憶する記
    憶手段と、無負荷状態のときの前記各ロードセルユニッ
    ト毎の出力と分銅を複数回載せ換えて得た載置場所毎の
    前記各ロードセルユニット毎の出力から各ロードセルユ
    ニットの感度を揃えるための各ロードセルユニットの出
    力補正係数を求める演算手段と、各ロードセルユニット
    の出力補正係数を記憶する出力補正係数記憶手段と、出
    力補正係数記憶手段に書き込まれている前記出力補正係
    数を用いて重量測定時に各ロードセルユニットの出力を
    補正した後に合計する処理手段とを設けたロードセル式
    はかり。
  3. 【請求項3】 載台を支持する各ロードセルユニットに
    対応させてその近傍位置に分銅を複数回載せ換えて得た
    載置場所毎の前記各ロードセルユニット毎の出力および
    前記載台に分銅を載せていない無負荷状態のときの前記
    各ロードセルユニット毎の出力から各ロードセルユニッ
    トの感度を揃えるための各ロードセルユニットの出力補
    正係数を求め、この各ロードセルユニットの出力補正係
    数を用いて載台の中央に分銅を載せた状態の各ロードセ
    ルユニットの出力を補正して合計して求めた分銅の計算
    重量と、記憶手段に記憶されている分銅を複数回載せ換
    えて得た載置場所毎の各ロードセルユニット毎の出力を
    前記出力補正係数で補正し合計して求めた各計算重量と
    の差が一定基準値を越えたときは、求めた出力補正係数
    が不適切であったとして調整作業の再実行を指示する検
    算手段を設けた請求項1または請求項2に記載のロード
    セル式はかり。
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