JPH0842969A

JPH0842969A - スラッジ乾燥装置

Info

Publication number: JPH0842969A
Application number: JP6197455A
Authority: JP
Inventors: Kenji Honda; 賢士本多; Tsuneyoshi Sato; 恒義佐藤; Akira Hirayama; 平山　　昭; Yoshinori Tofuji; 義則東藤; Nobuyoshi Morikawa; 信義森川
Original assignee: MARUKIN SATO ZOSEN TEKKOSHO KK; Mitsubishi Nagasaki Machinery Mfg Co Ltd
Current assignee: MARUKIN SATO ZOSEN TEKKOSHO KK; Mitsubishi Nagasaki Machinery Mfg Co Ltd
Priority date: 1994-07-28
Filing date: 1994-07-28
Publication date: 1996-02-16
Anticipated expiration: 2014-06-28
Also published as: JP2913453B2

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】水分の多い汚泥スラッジを、熱ガス発生装置の
高温ガスにより間接加熱乾燥処理し、スラッジの悪臭成
分を含む水蒸気を熱ガス発生装置の燃焼により無公害化
処理して、脱臭炉を不要とし、スラッジの水蒸気のみの
処理によりサイクロンの小型化を図り、間接加熱で乾燥
中のスラッジを燃え難くする。【構成】乾燥機本体４にスラッジ乾燥室と熱ガス加熱室
６０ａとを区画して設け、スラッジの水蒸気排出口１９
をスラッジ乾燥室の出口に設け、熱ガス加熱室６０ａに
加熱ガスを供給する熱ガス発生装置１２を設け、スラッ
ジより気化した水蒸気を熱ガス発生装置で燃焼させるべ
く同発生装置に投入する水蒸気通路２７を配設し、水蒸
気通路２７の一端側を水蒸気排出口１９に接続し他端側
を熱ガス発生装置に設けられた水蒸気熱風炉投入口２７
ａに接続した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、水分を多量に含む汚
泥スラッジを加熱乾燥処理するスラッジ乾燥装置に係
り、特に、水分を多量に含む汚泥スラッジを、熱ガス発
生装置で生成した高温ガスを使用して非接触の間接加熱
乾燥処理し、間接加熱乾燥処理時にスラッジより気化し
た悪臭成分を含む水蒸気を上記熱ガス発生装置で燃焼し
て無公害化処理するようにしたスラッジ乾燥装置に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の各種汚泥の乾燥装置の代表例を図
６に示す。水分を多量に含む汚泥スラッジはケーキ状の
７０〜８０％水分を保有するものとして供給される。ス
ラッジケーキは供給機１０１よりケーキ投入口１０２を
経て、回転キルン式乾燥機１０３内に導入され、ここで
高温加熱ガスと直接接触し、混合旋回しつつ気流乾燥造
粒化してキルン１０３出口下部１０４より乾燥造粒固形
物として排出される。一方、スラッジケーキ中の水分は
気化して水蒸気となり、キルン１０３上部出口１０５よ
りサイクロン１０６に至り、水蒸気中の固形物を分離、
コンベア１０７にて上記造粒固形物と混合し、乾燥固形
物ホッパ１０８内に入る。キルン１０３内で熱交換を行
い低温となった乾燥用加熱ガスと水蒸気の混合気体は、
サイクロン１０６出口よりファン１０９、ダンパ１１０
を通り、熱ガス発生炉１１１より投入口１１２を通り、
キルン内１０３を経て再循環するガスと、ダンパ１１３
より熱交換器１１４を経て、加熱昇温し、脱臭炉１１５
内で悪臭成分の燃焼無公害化の後、熱交換器１１４を経
て降温し、煙突１１６より大気中に拡散放出せしめられ
るものに分岐されて排出される。一方、補助燃料は燃料
貯蔵槽１１７より、制御弁１１８及びバーナ１１９を経
て熱ガス発生炉１１１に使用されるものと、制御弁１２
０及びバーナ１２１を経て脱臭炉１１５に使用されるも
のに２分されて用いられる。又、燃料燃焼用の空気は、
送風機１２２よりダンパ１２３を経てバーナ１１９に使
用される分と、ダンパ１２４を経てバーナ１２１に使用
されるものとに２分して夫々供給されるものとなってい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】水分を多量に含む汚泥
スラッジ中の成分は、固定物中、一般に多量の有機物と
小量の無機物よりなる。従って、スラッジ乾燥時に発生
する水蒸気中には悪臭成分（硫化化合物、アンモニア、
各種酸類等）が多く含まれるため、無公害化処理が必要
となる。前述の通り、図６に示すものにあっては、００
０２記載の如く、スラッジと熱風の直接接触気流乾燥を
行い、排ガス中に悪臭成分が含まれる為、その倦煙突よ
り排出出来ず、従って、脱臭炉を設けて、水蒸気中の悪
臭成分の高温酸化燃焼を行う必要があり、その為に、シ
ステムが複雑となり、また、助燃量も多く、且つ熱交も
余分に設置している。また、キルン出口サイクロンに
は、排ガス並びに、気化水蒸気の両者が含まれる為圧損
も大でサイクロンも大型化する。高温ガスが直接スラッ
ジと接触気流乾燥を行う為、乾燥度が高い場合は、火災
等の危険があり、乾燥条件が制限される。

【０００４】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、水分を多量に含む汚泥スラッジを、熱
ガス発生装置で生成した高温ガスを使用して非接触の間
接加熱乾燥処理し、間接加熱乾燥処理時にスラッジより
気化した悪臭成分を含む水蒸気を上記熱ガス発生装置で
燃焼して無公害化処理することで、脱臭炉を不要にでき
ると共に、スラッジより気化した水蒸気のみを処理する
ことでサイクロンの小型化を可能にし、間接加熱により
乾燥中のスラッジが燃え難くすることのできるスラッジ
乾燥装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めにこの発明は、乾燥機本体にスラッジ乾燥室と該スラ
ッジ乾燥室を非接触の加熱ガスで間接加熱する熱ガス加
熱室とを区画して設け、間接加熱時にスラッジより気化
した悪臭成分を含む水蒸気を排出する水蒸気排出口を上
記スラッジ乾燥室の出口側に設け、乾燥機本体の熱ガス
加熱室に加熱ガスを供給する熱ガス発生装置を設け、間
接加熱時にスラッジより気化した悪臭成分を含む水蒸気
を熱ガス発生装置で燃焼させるべく熱ガス発生装置に投
入する水蒸気通路を配設し、水蒸気通路の一端側をスラ
ッジ乾燥室の水蒸気排出口に接続し他端側を熱ガス発生
装置に設けられた水蒸気熱風炉投入口に接続した構成よ
りなるものである。

【０００６】ここで、つぎのような態様が好ましい。乾
燥機本体を、内筒、内筒を内装する外筒、及び内筒を内
装した外筒をさらに内装する外部ケーシングの三重構造
から構成し、内筒の外部と外筒の内部との間に形成され
る空間をスラッジ乾燥室とし、内筒の内部及び外筒の外
部と外部ケーシングの内部との間に形成される空間を熱
ガス加熱室とするのがよく、また、内筒、外筒及び外部
ケーシングは、円筒体からなるのがよく、さらに、円筒
体からなる内筒、外筒及び外部ケーシングを回転自在に
支持するのがよく、更にまた、内筒の内周面及び外筒の
外周面に等間隔で複数のフィンをその周方向にそれぞれ
取付けるのがよい。

【０００７】スラッジ乾燥室に該乾燥室の壁面に付着し
たスラッジをかき落とす旋回式リフトスクレーパーを設
けるのがよく、また、旋回式リフトスクレーパーの旋回
翼の内部を中空とし、旋回翼の内部に中空回転軸を挿通
して取付け、旋回翼の内部に連通する複数の通気孔を中
空回転軸の周面に形成し、中空回転軸の内部に熱ガス発
生装置で生成された加熱ガスの一部を供給するのがよ
く、さらに、内筒の外周を旋回する旋回式リフトスクレ
ーパーの旋回翼に取付けられる回転軸を、旋回中心側に
偏心して非対称に取付けるのがよく、さらにまた、旋回
式リフトスクレーパーの旋回翼の回転軸芯回りの回動を
付勢するスプリングを設け、又旋回式リフトスクレーパ
ーの旋回翼の回転軸芯回りの回動を規制して、旋回翼の
縁端とスラッジ乾燥室の内壁面とのクリアランスを調整
可能にするストッパーを設けるのがよい。

【０００８】水蒸気熱風炉投入口を熱ガス発生装置の高
温部に設けるのがよく、熱ガス発生装置の炉内で旋回流
を生じさせるべく水蒸気熱風炉投入口を熱ガス発生装置
の炉の断面中心に対して偏心して設けるのがよい。

【０００９】スラッジ乾燥室を間接加熱して熱ガス加熱
室から熱ガス出口排出管に排出された加熱ガスの一部を
戻して窒素酸化物の低減と熱ガス発生装置のガス温度を
制御すべく熱ガス循環通路を配設し、熱ガス循環通路の
一端側を熱ガス発生装置に設けられた再循環熱風炉投入
口に接続し他端側を熱ガス出口排出管の途中に接続すの
がよく、再循環熱風炉投入口を熱ガス発生装置の出口側
に設けるのがよく、熱ガス発生装置の炉内で旋回流を生
じさせるべく再循環熱風炉投入口を熱ガス発生装置の炉
の断面中心に対して偏心して設けるのがよい。

【００１０】スラッジ乾燥室に接する側の熱ガス加熱室
の壁面に複数のフィンを取付けるのがよく、また、水蒸
気通路の途中に水蒸気中の乾燥固形物を分離する乾燥ス
ラッジサイクロンを設けるのがよく、さらに、乾燥機本
体の入口側の上部にスラッジ投入口を設け、乾燥機本体
の出口側の下部に乾燥スラッジ固形物出口を設けるのが
よい。

【００１１】

【作用】以上のような構成を有するこの発明は、水分を
多量に含む生活汚泥の如き乾燥処理に於いて、前述の課
題及び解決の為の手段等をふまえ実施例に於ける乾燥装
置本体及びシステムを採用し、次の如き作用を行うこと
が出来る。

【００１２】スラッジケーキは間接加熱される為、乾燥
室内に投入され、そこで内外面より輻射及び、伝熱を受
け、スラッジ中の水分を気化蒸発せしめ、内部に装備の
旋回式リフトスクレーパーにより、攪拌造粒しつつ水分
の少ない乾燥造粒固形物として、乾燥機出口より排出せ
しめる。

【００１３】気化蒸発した水分はサイクロンで固形物を
分離後、熱ガス発生炉高温部に旋回投入し、悪臭成分を
酸化燃焼する。

【００１４】乾燥加熱ガスは乾燥機中心部フィン付内筒
及び、乾燥室外側を構成するフィン付外筒の中を通り、
スラッジの間接加熱を行い乾燥機出口より低温となって
排出される。乾燥加熱ガスの一部は、再循環ガスとし
て、熱ガス発生装置に投入され、出口ガス温度の制御を
行う。

【００１５】一方、排ガスは煙突より大気中へ放出す
る。

【００１６】乾燥用熱ガスは助燃燃料として都市ガス等
のクリーン燃料を使用し、且つ、投入される水蒸気も脱
臭の為高温酸化を行ったものである。

【００１７】本乾燥システムの制御はマスターコントロ
ール指示によりスラッジ処理量を設定し、スラッジ投入
量及び、乾燥スラッジ排出量を定め、入口及び出口水分
に応じ、熱風炉熱ガス発生量を制御するとともに、空気
量も同時にコントロールする。

【００１８】熱風炉出口ガス温度は再循環ガス量にて、
制御する。

【００１９】乾燥室内のスラッジ保有量は乾燥機の傾斜
角度並びに旋回翼の回転数により制御する。

【００２０】

【実施例】以下、図面に記載の実施例に基づいてこの発
明をより具体的に説明する。〔第１実施例〕ここで、図１は全体側面図、図２は各部
断面図、図３は詳細図を示す。

【００２１】スラッジ受入ホッパー１の下部には円筒体
のスラッジ供給機２が斜め下向きに傾斜して設けられて
いる。スラッジ受入ホッパー１の下端はスラッジ供給機
２に接続されている。スラッジ供給機２にはスクリュー
式の送給翼が内装され、この送給翼を駆動するスラッジ
供給フィーダー用モータ３６がスラッジ供給機２の傾斜
する上端側の外部に設けられている。スラッジ供給フィ
ーダー用モータ３６は信号伝達器３５を介してマスター
制御器３４によって制御される。スラッジ供給機２の傾
斜する上端側の上面には乾燥スラッジ投入口２２が形成
されている。

【００２２】スラッジ供給機２の傾斜する下端側には下
向きにスラッジ投入口３が接続して設けられている。ス
ラッジ投入口３の下部は乾燥機本体４の一端側の上面に
接続されていて、乾燥機本体４の内部に形成された乾燥
機内スラッジ乾燥室６０内に連通接続されている。

【００２３】乾燥機本体４のスラッジ投入口３側の外方
には熱ガス発生装置１２が設けられている。熱ガス発生
装置１２はその内部に熱ガス発生炉とその外周囲にリン
グ状空室が形成された内部が２重構造から構成されてい
る。熱ガス発生炉の入口側の外周囲には図２（Ｄ）に示
すように助燃用エア旋回ベーン３３が形成され、この助
燃用エア旋回ベーン３３を通じて熱ガス発生炉はその外
周囲のリング状空室と連通している。

【００２４】また、この熱ガス発生炉の外周囲のリング
状の空室の外壁には助燃用熱風炉外壁入口３２が接続さ
れている。助燃用熱風炉外壁入口３２は大気に通じてお
り、この途中には助燃用送風機３１とその上流側で大気
の流入量を調整する助燃用エア制御ダンパ３０が設けら
れている。助燃用エア制御ダンパ３０は、マスター制御
器３４並びにスラッジ受入ホッパー１のスラッジの水分
を検出する水分検出器４０等から情報に基づいて制御さ
れる。

【００２５】熱ガス発生装置１２の入口側の外方側には
助燃用燃料供給管９、助燃用制御弁１０及び助燃用バー
ナ１１の順序で設けられている。助燃用制御弁１０はマ
スター制御器３４並びにスラッジ受入ホッパー１のスラ
ッジの水分を検出する水分検出器４０等から情報に基づ
いて制御される。

【００２６】熱ガス発生装置１２の熱ガス発生炉の入口
側燃焼ゾーン後流高温部には水蒸気熱風炉投入口２７ａ
が接続されている。水蒸気熱風炉投入口２７ａは図２
（Ｅ）に示すように、熱ガス発生装置１２の熱ガス発生
炉の中心より図面上で左側に偏心する位置に接続されて
いて、高温ガスの旋回方向（時計回り）と逆旋回（反時
計回り）を与える構造になっている。

【００２７】また、熱ガス発生装置１２の熱ガス発生炉
の出口側には再循環熱風炉投入口２９ａが接続されてい
る。再循環熱風炉投入口２９ａは図２（Ｆ）に示すよう
に、熱ガス発生装置１２の熱ガス発生炉の中心より図面
上で右側に偏心する位置に接続されていて、高温ガスの
旋回方向（時計回り）と同旋回（時計回り）を与える構
造になっている。

【００２８】熱ガス発生装置１２の熱ガス発生炉の入口
側には熱ガス発生炉圧力検出器４２が取付けられ、又熱
ガス発生炉の出口側には熱ガス発生炉出口温度検出器４
３が取付けられている。熱ガス発生炉圧力検出器４２か
らの情報に基づき熱ガス出口制御ダンパ１７が制御さ
れ、熱ガス発生炉出口温度検出器４３からの情報に基づ
き再循環ガス制御ダンパ２８が制御される。

【００２９】熱ガス発生装置１２の熱ガス発生炉の出口
側の外側には熱ガス入口供給管１３の一端側が接続され
ている。この熱ガス入口供給管１３の他端側は乾燥機本
体４の乾燥熱ガス内筒入口６１及び乾燥熱ガス外筒入口
６２に接続していて、熱ガス発生装置１２で発生した高
温ガスは熱ガス入口供給管１３並びに乾燥熱ガス内筒入
口６１及び乾燥熱ガス外筒入口６２を経て乾燥機本体４
の熱ガス加熱室６０ａに入る。

【００３０】乾燥機本体４の熱ガス加熱室６０ａの出口
側には、熱ガス加熱室６０ａに直通して接続された乾燥
熱ガス内筒出口６３及び乾燥熱ガス外筒出口６４が設け
られている。これらの乾燥熱ガス内筒出口６３及び乾燥
熱ガス外筒出口６４には熱ガス出口排出管１４の一端側
が接続されている。乾燥機本体４の熱ガス加熱室６０ａ
で熱を放出して低温となった低温ガスは乾燥熱ガス内筒
出口６３及び乾燥熱ガス外筒出口６４を経て熱ガス出口
排出管１４に排出される。

【００３１】この熱ガス出口排出管１４の下流側の途中
には炉内圧制御ダンパ１５及び吸込送風機１６が設けら
れ、更にその下流側には途中に熱ガス出口制御ダンパ１
７が設けられ、その終端側は煙突１８に接続されてい
る。

【００３２】乾燥機本体４のスラッジ乾燥室６０の出口
側には、乾燥スラッジ固形物出口５がその下面に下向き
に接続され、又乾燥室水蒸気排出口１９がその上面に上
向きに接続されている。乾燥スラッジ固形物出口５及び
乾燥室水蒸気排出口１９は乾燥機本体４の内部に形成さ
れたリング状のスラッジ乾燥室６０に直通して接続され
ている。

【００３３】乾燥スラッジ固形物出口５の下端はその下
方に設けられた円筒体の乾燥スラッジ供給機６に接続さ
れている。乾燥スラッジ供給機６の若干傾斜する下部側
の上面には乾燥スラッジ投入口２３が接続されている。
乾燥スラッジ供給機６にはスクリュー式の送給翼が内装
され、この送給翼を駆動する乾燥スラッジ出口フィーダ
ー用モータ３８が乾燥スラッジ供給機６の若干傾斜する
上端側の外部に設けられている。乾燥スラッジ出口フィ
ーダー用モータ３８は信号伝達器３５を介してマスター
制御器３４によって制御される。乾燥スラッジ供給機６
の若干傾斜する上端側の下方には乾燥スラッジ受入ホッ
パー７が形成されている。

【００３４】乾燥スラッジ受入ホッパー７の下部にはス
クリュー式の送給翼が内装され、この送給翼を駆動する
受入ホッパ出口フィーダー用モータ３９が下部の外方に
設けられている。スクリュー式の送給翼が内装された乾
燥スラッジ受入ホッパー７の下端には乾燥スラッジ排出
口８が形成されている。この乾燥スラッジ受入ホッパー
７には水分検出器４１が取付けられている。

【００３５】上記乾燥室水蒸気排出口１９には水蒸気通
路２７の一端側が接続されている。水蒸気通路２７の他
端側は熱ガス発生装置１２に設けられた水蒸気熱風炉投
入口２７ａに接続されている。この水蒸気通路２７は、
間接加熱時にスラッジより気化した悪臭成分を含む水蒸
気を熱ガス発生装置１２に誘導する通路で、水蒸気は水
蒸気通路２７を通って熱ガス発生装置１２内に入り、熱
ガス発生装置１２で燃焼させられて無公害処理化され、
これにより、脱臭炉を不要にすることができる。

【００３６】水蒸気通路２７の途中には乾燥スラッジサ
イクロン２０が設けられている。乾燥スラッジサイクロ
ン２０の上面には水蒸気熱風炉投入口２７ａに連通接続
する側の水蒸気通路２７の一端側が接続されている。ま
た、乾燥スラッジサイクロン２０より下流側の水蒸気通
路２７の途中には、水蒸気ベント制御ダンパ２４、水蒸
気ベント送風機２５、水蒸気ベント流量計側オリフィス
２６がそれぞれ設けられている。水蒸気ベント制御ダン
パ２４は信号伝達器３５を介してマスター制御器３４に
よって制御される。

【００３７】乾燥スラッジサイクロン２０の下部には乾
燥スラッジ分配器２１が接続されている。乾燥スラッジ
分配器２１は、スラッジ供給機２の乾燥スラッジ投入口
２２、又は乾燥スラッジ供給機６の乾燥スラッジ投入口
２３にそれぞれ分配する機器である。

【００３８】熱ガス循環通路２９は、スラッジ乾燥室６
０を間接加熱して熱ガス加熱室６０ａから熱ガス出口排
出管１４に排出された加熱ガスの一部を熱ガス発生装置
１２に戻す通路である。排出された加熱ガスの一部は、
熱ガス循環通路２９を通って熱ガス発生装置１２に戻さ
れて炉出口排出ガスの温度を抑制することで窒素酸化物
の低減が計られる。排出された加熱ガスはスラッジ乾燥
室６０で熱を放出して高温から低温となっており、この
低温なった加熱ガスの一部を熱ガス発生装置１２に戻す
ことで熱ガス発生装置１２のガス温度の制御を行ってい
る。熱ガス循環通路２９はその一端側が熱ガス発生装置
１２に設けられた再循環熱風炉投入口２９ａに接続さ
れ、又その他端側が熱ガス出口排出管１４の下流側の途
中に接続されている。熱ガス循環通路２９にはその途中
に再循環ガス制御ダンパ２８が設けられている。

【００３９】乾燥機本体４は、最も内部の乾燥機内筒５
５、乾燥機内筒５５を内装したその外側の乾燥機外筒５
７、更に乾燥機外筒５７を内装したその外側の乾燥機外
部ケーシング５９の三重の各円筒で構成されている。乾
燥機内筒５５と乾燥機外筒５７との間のリング状空間に
はスラッジを乾燥するスラッジ乾燥室６０が形成されて
いる。

【００４０】また、乾燥機内筒５５及び、乾燥機外筒５
７と乾燥機外部ケーシング５９との間のリング状空間に
はスラッジ乾燥室６０を非接触の間接加熱する熱ガス加
熱室６０ａが形成されている。熱ガス加熱室６０ａはス
ラッジ乾燥室６０の内面側と外面側に形成されていて、
内外両面からスラッジ乾燥室６０を加熱する。この熱ガ
ス加熱室６０ａには熱ガス発生装置１２から高温ガスが
供給され、高温ガスはこの熱ガス加熱室６０ａを出口側
に向かって流れる間にスラッジ乾燥室６０を加熱する。

【００４１】スラッジ乾燥室６０内には乾燥機本体４の
筒芯方向に長い乾燥室旋回式リフトスクレーパー４７が
円周方向に等間隔で複数設けられている。筒芯方向に長
い各乾燥室旋回式リフトスクレーパー４７はその両端が
乾燥機本体４の両端側に設けられたリング状のローラベ
アリングキャリヤ装置４８に支持されている。

【００４２】各乾燥室旋回式リフトスクレーパー４７の
両端を支持するローラベアリングキャリヤ装置４８は、
乾燥機内筒５５と乾燥機外筒５７との間のリング状空間
に回転自在に設けられている。ローラベアリングキャリ
ヤ装置４８の乾燥機内筒５５及び乾燥機外筒５７と接す
る内周円側及び外周円側には複数のローラ４９が等間隔
で取付けられ、又シール用リング５０が設けられてい
る。シール用リング５０は乾燥機内筒５５と乾燥機外筒
５７との間のリング状空間に形成されたスラッジ乾燥室
６０を密封する機能を果たす。

【００４３】回転自在な各ローラベアリングキャリヤ装
置４８は、乾燥機本体４の一端に設けられた旋回式リフ
トスクレーパー駆動主歯車５１の内側側面にその円形方
向に等間隔で複数設けられた旋回式リフトスクレーパー
抑えレバー５３を介して連結されている。また、各旋回
式リフトスクレーパー抑えレバー５３にはこれを付勢す
る旋回式リフトスクレーパー抑えスプリング５４が取付
けられている。

【００４４】旋回式リフトスクレーパー駆動主歯車５１
の外周にはこれと噛み合って同主歯車５１を回転させる
旋回式リフトスクレーパー駆動用小歯車５２が設けられ
ている。この旋回式リフトスクレーパー駆動用小歯車５
２は乾燥室旋回式リフトスクレーパー回転用モータ３７
に連動連結されていて、同モータ３７の駆動力によって
小歯車５２は回転して旋回式リフトスクレーパー駆動主
歯車５１を回転させ、同主歯車５１に連結されたローラ
ベアリングキャリヤ装置４８及び乾燥室旋回式リフトス
クレーパー４７を乾燥機内筒５５の外周に沿って回転さ
せる構造になっている。

【００４５】各旋回式リフトスクレーパー４７には乾燥
機内筒５５及び乾燥機外筒５７の筒芯方向に平行な回転
軸４７ａが設けられていて、回転軸４７ａは両側の各ロ
ーラベアリングキャリヤ装置４８に貫通して回転自在に
支持されており、回転力の伝達が図られている。特に、
旋回式リフトスクレーパー駆動主歯車５１側のローラベ
アリングキャリヤ装置４８に支持された回転軸４７ａ
は、同装置４８を貫通してその外側の旋回式リフトスク
レーパー抑えレバー５３の基端側に固設されていて、同
レバー５３は回転軸４７ａを中心に同軸４７ａと一体的
に回動する。

【００４６】回転軸４７ａ芯は中央側に偏心して（例え
ばＬ₁／Ｌ₂＝１．５等）取付けられ、重力と回転によ
る遠心力にて、旋回式リフトスクレーパー４７の旋回翼
面の両縁端を乾燥機内筒５５の外周面及び乾燥機外筒５
７の内周面に摺動せしめる如くすると共に、摺動力とし
て旋回式リフトスクレーパー抑えレバー５３及び旋回式
リフトスクレーパー抑えスプリング５４により常時一定
の力を与え、スラッジ乾燥室６０内のスラッジのかき揚
げと攪拌剥離作用を行ない、熱の伝達効果の向上を計っ
ている。

【００４７】また、旋回式リフトスクレーパー４７は回
転軸４７ａを中心として正逆回転可能になっていて、乾
燥機内筒５５の外周面及び乾燥機外筒５７の内周面と、
同スクレーパー４７の旋回翼面の両縁端とのクリアラン
スｅは、旋回式リフトスクレーパー抑えレバー５３にス
トッパーを設けることによって、同抑えレバー５３及び
回転軸４７ａの回動を任意に調節可能なものとすること
が出来る。

【００４８】大型化の場合、旋回式リフトスクレーパー
４７の回転軸４７ａ芯には中空軸を採用し内部に加熱用
媒体を導入し伝熱効果の向上を計る事もある。

【００４９】乾燥機本体４を構成する胴体は乾燥機内筒
５５及び乾燥機内筒用フィン５６ならびに乾燥機外筒５
７及び乾燥機外筒用フィン５８によりスラッジ乾燥室６
０を構成し投入されるスラッジの間接加熱を行う。乾燥
機内筒用フィン５６は乾燥機内筒５５の内周面にその中
心に向かって放射状に取付けられており、又乾燥機外筒
用フィン５８は乾燥機外筒５７の外周面に外側に向かっ
て放射状に取付けられている。乾燥機内筒５５及び乾燥
機外筒５７に取付けられる各フィン５６，５８は伝熱効
果の向上を計るものである。

【００５０】また、乾燥機外筒５７及び乾燥機外部ケー
シング５９で構成する外周リング状ガス通路には多孔状
のガス分配板６５を有しガスの均一流れを行っている。

【００５１】乾燥機本体４は、図示せざる支持脚にて水
平軸に対し若干傾斜を設け据付られ、この傾斜角は支持
脚に取り付けられた装置にて角度の変更を可能ならしめ
ている。従って、スラッジ乾燥室６０に内蔵の旋回式リ
フトスクレーパー４７の回転数、クリアランス調節等と
共に乾燥度に応じてスラッジの保有量、滞留時間ならび
に造粒粒度、排出速度等の調節が可能となる。乾燥機本
体４はスラッジ投入口３側が乾燥スラッジ固形物出口５
側より若干高くなっている。

【００５２】乾燥機本体４並びに熱風発生装置１２の安
全対策としＮ₂パージ装置を設置する。Ｎ₂ガスボンベ
４４、Ｎ₂制御弁４５及び、乾燥機内Ｎ₂パージガス投
入口４６ａ及び熱ガス発生炉内Ｎ₂パージガス投入口４
６ｂが設けられ、異常火災発生時等の緊急パージを行い
安全を計るものとする。

【００５３】次に上記第１実施例の構成に基づく動作に
ついて以下説明する。水分を多量に含む生活汚泥スラッ
ジは、図示せざる脱水機にて一次処理され７０〜８０％
の水分を含む脱水ケーキとしてスラッジ受入ホッパー１
に投入される。そして、同ホッパー１よりスラッジ供給
機２を経て、一部分離された乾粉と混合されつつ、スラ
ッジ投入口３より乾燥機本体４内に導入される。

【００５４】乾燥機本体４に導入された多量の水分を含
むスラッジは、スラッジ乾燥室６０内に入り、スラッジ
乾燥室６０の内外両面側に設けられた熱ガス加熱室６０
ａによって、内外面より輻射及び伝熱により間接加熱を
受け、水分の気化蒸発が行われて、乾燥固形物となる。
この乾燥固形物は、旋回式リフトスクレーパー４７にて
造粒しつつ乾燥スラッジ固形物出口５より同乾燥スラッ
ジ供給機６を経て乾燥スラッジ受入ホッパー７内に貯蔵
されるが、乾燥スラッジ排出口８より生成品として取出
される。

【００５５】乾燥用補助燃料は、助燃用燃料供給管９よ
り助燃用制御弁１０を経て、助燃用バーナ１１より熱ガ
ス発生装置１２の炉内に噴射され、助燃用エア旋回ベー
ン３３を経て投入される高速２次空気により、攪拌燃焼
し、高温ガスを発生する。

【００５６】熱ガス発生装置１２の炉内では、高速混合
により発生した高温加熱ガス後流には水蒸気熱風炉投入
口２７ａより高速にて旋回噴出される悪臭成分を含むス
ラッジ中の気化水蒸気を高温酸化し、悪臭成分を無公害
化せしめる。この時、噴流は高温ガスの旋回方向（時計
回り）と逆旋回（反時計回り）を与える如くし、攪拌効
果を上げるものとする。

【００５７】上記水蒸気中の悪臭成分の酸化燃焼に必要
な滞留時間後に燃焼ガスは更に、再循環熱風炉投入口２
９ａより高速に旋回噴出される低温再循環排ガスを混合
されて、熱ガス発生装置１２の炉の出口温度を所定値
（例えば６００°Ｃ）に制御する。この時の噴流方向は
更に逆方向（時計回り）として攪拌効果を上げる如くす
る。

【００５８】熱ガス発生装置１２の炉の出口にて所定値
に制御された加熱用高温ガスは、熱ガス入口供給管１３
及び乾燥熱ガス内筒入口６１並びに乾燥熱ガス外筒入口
６２より流入し、乾燥機内筒５５の内部空間に形成され
た熱ガス加熱室６０ａ並びに乾燥機外筒５７と乾燥機外
部ケーシング５９との空間に形成された熱ガス加熱室６
０ａに導入される。

【００５９】即ち、加熱用高温ガスは乾燥機内筒５５の
内部空間並びに乾燥機外筒５７と乾燥機外部ケーシング
５９で構成する外周リング状ガス通路をそれぞれ通り、
乾燥機内筒用フィン５６は乾燥機内筒５５へ熱を伝達
し、又乾燥機外筒用フィン５８は乾燥機外筒５７へ熱を
伝達する。加熱用高温ガスは、熱ガス加熱室６０ａ内を
通過中に、乾燥機内筒５５と乾燥機外筒５７の加熱を通
じてその間に形成されたリング状のスラッジ乾燥室６０
に熱を放出して、スラッジ乾燥室６０内のスラッジを乾
燥させる。

【００６０】加熱用高温ガスはこの熱交換により低温ガ
スとなって、熱ガス加熱室６０ａの出口側となる乾燥熱
ガス内筒出口６３並びに乾燥熱ガス外筒出口６４より出
て、大半のガスは熱ガス出口排出管１４を経て炉内圧制
御ダンパー１５、吸入送風機１６により熱ガス出口ダン
パ１７を経て、煙突１８より排出される。

【００６１】この場合、スラッジ乾燥室６０を加熱した
加熱ガスには、スラッジから気化蒸発した悪臭成分を含
む水蒸気が全く含まれていないので、悪臭成分を脱臭す
る脱臭炉を通過させる必要がなく、このため脱臭炉を不
要にすることができる。

【００６２】一方、加熱用高温ガスで間接加熱されて、
スラッジ乾燥室６０内で乾燥室旋回式リフトスクレーパ
ー４７によりスラッジから攪拌気化せしめられた乾燥固
形物を一部含んだ水蒸気は、乾燥室水蒸気排出口１９を
経て乾燥スラッジサイクロン２０で乾燥固形物が分離さ
れる。

【００６３】この場合、スラッジは間接加熱されるた
め、スラッジから気化蒸発した水蒸気には加熱用の加熱
ガスが全く含まれてなく、乾燥スラッジサイクロン２０
に流入するガス容量は直接加熱に比べて少ないので、従
来の直接加熱に比べて乾燥スラッジサイクロン２０を小
型化することができる。

【００６４】乾燥スラッジサイクロン２０で分離された
乾燥固形物は乾燥スラッジ分配器２１により、一部はス
ラッジ供給機２内に乾燥スラッジ投入口２２により混合
せしめ、他は乾燥スラッジ投入口２３により乾燥スラッ
ジ供給機６に混合し、排出せしめられる。

【００６５】乾燥スラッジサイクロン２０で乾燥固形物
を分離した水蒸気は、水蒸気ベント制御ダンパ２４より
水蒸気ベント送風機２５及び水蒸気ベント流量計側オリ
フィス２６を経て、熱ガス発生装置１２の水蒸気熱風炉
投入口２７ａから高速旋回流として、熱ガス発生装置１
２の炉内に噴射される。

【００６６】また、熱ガス出口排出管１４より一部分岐
して熱ガス循環通路２９に流入した再循環ガスは、再循
環ガス制御ダンパ２８を経て熱ガス発生装置１２の再循
環熱風炉投入口２９ａに至り、熱ガス発生装置１２の炉
内後流に噴射され炉出口ガス温度制御用として利用され
る。

【００６７】補助燃料燃焼空気は大気中より助燃用エア
制御ダンパ３０を経て、助燃用送風機３１により熱ガス
発生装置１２の助燃用熱風炉外壁入口３２より二重ケー
シングを構成する熱ガス発生装置１２の内外面のスペー
スを通り、加熱されて一部は、一次空気として助燃用バ
ーナ１１の周囲より着火安定用空気として導入される
が、大半は２次空気として助燃用エア旋回ベーン３３を
通り、高速旋回を行いながら熱ガス発生装置１２の炉内
に投入され、燃料と混合し高温の燃焼ガスを発生する。

【００６８】本乾燥装置システムの制御はマスター制御
器３４にて指令が出される。信号は、信号伝達器３５を
経て、スラッジ供給フィーダー用モータ３６、乾燥室旋
回式リフトスクレーパー回転用モータ３７、乾燥スラッ
ジ出口フィーダー用モータ３８、受入ホッパ出口フィー
ダー用モータ３９並びに、助燃用制御弁１０及び助燃用
エア制御ダンパ３０を制御する。

【００６９】又、助燃料はスラッジ受入ホッパー１内の
水分検出器４０及び乾燥スラッジ受入ホッパー７内の水
分検出器４１による信号により、スラッジ量と乾燥水分
の積算に応じた制御をフィードバックして行わしめる如
くする。

【００７０】熱ガス発生装置１２の炉内ドラフトは熱ガ
ス発生炉圧力検出器４２により、吸込送風機１６の入口
側の炉内圧制御ダンパ１５を制御して一定負圧に維持せ
しめるものとすると同時に、熱ガス出口制御ダンパ１７
の制御も行い、加熱ガスの大気放出を計る。

【００７１】熱ガス発生装置１２の炉出口のガス温度は
熱ガス発生炉出口温度検出器４３により、再循環ガス制
御ダンパ２８を作動して再循環ガス量を制御して、乾燥
機本体４を通過した出口側の低温ガスを、熱ガス発生装
置１２の炉出口側に設けた再循環熱風炉投入口２９ａに
より高速旋回流として混合し、熱ガス発生装置１２の所
定の炉出口温度を維持する。

【００７２】これ等の熱ガス発生装置１２の炉内に投入
する２次空気、水蒸気、再循環ガスは夫々逆旋回方向に
高速噴入され急激な混合攪拌を行うものとなっている。

【００７３】〔第２実施例〕第２実施例は大型化を行う
場合の装置に就いて記載する、以下第２実施例の構成の
説明に関しては、先の第１実施例との相違点のみにつき
詳細に説明し、同一構成部分には同一符号を付してその
説明を省略する。なお、本図に示すもので特に符号を付
してないものは先の符号の説明を参照の事。ここで、図
４は全体側面図、図５は断面詳細図を示す。

【００７４】乾燥機本体４は、入口側４ａ、回転胴４
ｂ、出口側４ｃに区分され、入口側４ａはスラッジ投入
口３並びに熱ガス入口供給管１３に接続する乾燥熱ガス
内筒入口６１及び乾燥熱ガス外筒入口６２を有し、又は
これらは固定して取付けられている。出口側４ｃは乾燥
スラッジ固形物出口５並びに乾燥室水蒸気排出口１９及
び、熱ガス出口排出管１４に接続する乾燥熱ガス内筒出
口６３と乾燥熱ガス外筒出口６４を有し、又はこれらは
固定して取付けられている。回転胴４ｂは入口側４ａ及
び出口側４ｃと差込み方式の揺動面を介して取付けられ
ている。

【００７５】回転胴４ｂの最も外側を構成する乾燥機外
部ケーシング５９の外周面には、その中央の円周方向に
乾燥機回転歯車６６が取付けられている。そして、この
乾燥機回転歯車６６と噛み合う乾燥機回転小歯車６７が
乾燥機回転歯車６６の外周に噛合して取付けられてい
る。乾燥機回転小歯車６７は乾燥機駆動用モータ６８に
連動連結されていて、乾燥機駆動用モータ６８の駆動に
より回転して、これと噛合する乾燥機回転歯車６６の回
転を通じて回転胴４ｂを回転させる。

【００７６】また、回転胴４ｂの乾燥機外部ケーシング
５９の外周面の円周方向には、乾燥機回転歯車６６の両
側に表面中央部がＶ字に窪んだ回転胴サポートリング６
９がそれぞれ取付けられている。またこの回転胴サポー
トリング６９を回転自在に支持する回転胴サポートロー
ラ７０が回転胴４ｂの下面側に設けられている。回転胴
サポートローラ７０によって、回転胴４ｂの荷重と傾斜
して取付けられた回転胴４ｂの推力を支持可能になって
いる。回転胴サポートローラ７０は基礎上に固定された
回転胴支持金物７１に回転自在に軸支されている。

【００７７】回転胴４ｂの回転角速度ωＤは旋回式リフ
トスクレーパー４７の回転角速度ωＢとの間に所定の調
節可能な位相差を有する如く回転せしめる事が出来るよ
うになっている。

【００７８】旋回式リフトスクレーパー４７の旋回翼は
図示の如く内部が中空な二重構造になっていて、同スク
レーパー４７の中空の内部には中空回転軸４７ｂが挿通
されている。中空回転軸４７ｂの周面には複数の通気孔
４７ｃが形成されていて、この通気孔４７ｃを通じて中
空回転軸４７ｂの中空内部と同回転軸４７ｂの外側で旋
回式リフトスクレーパー４７の旋回翼の中空内部とは連
通している。加熱媒体は中空回転軸４７ｂの中空内部か
ら通気孔４７ｃを通過して旋回式リフトスクレーパー４
７の旋回翼の中空内部に導入できるようになっている。

【００７９】従って、スラッジ乾燥室６０に投入された
スラッジは、熱ガス加熱室６０ａの乾燥機内筒５５及び
乾燥機外筒５７を通じて加熱されると共に、旋回式リフ
トスクレーパー４７によりかき上げ及び旋回されなが
ら、同スクレーパー４７の旋回翼の中空内部に導入され
た加熱媒体の加熱空気によっても加熱され、加熱乾燥が
促進されることとなる。

【００８０】大気にその上流端が開口された加熱空気導
入管７５には、その上流側より順に加熱用エアダンパー
７２、加熱用送風機７３、空気加熱器７４が途中に設け
られている。この空気加熱器７４は熱ガス出口排出管１
４の途中に取付けられていて、熱ガス出口排出管１４の
内部を通過する排出熱を利用して、大気から導入された
空気を加熱昇温する熱交換器である。これにより、加熱
用空気は加熱用エアダンパー７２及び加熱用送風機７３
を経て空気加熱器７４で、間接的に加熱昇温される。

【００８１】加熱空気導入管７５の下流端は加熱空気入
口箱７６に接続されている。加熱空気入口箱７６は、乾
燥機内筒５５の乾燥熱ガス内筒出口６３側の端部側の外
周面にリング状の摺動面を介して取付けられている。こ
の加熱空気入口箱７６には差込み方式の揺動面を介して
加熱空気入口側分配箱７７が取付けられている。加熱空
気入口側分配箱７７も同様に乾燥機内筒５５の乾燥熱ガ
ス内筒出口６３側の端部の外周面にリング状の摺動面を
介して取付けられている。乾燥機内筒５５の乾燥熱ガス
内筒出口６３側の端部側は加熱空気入口箱７６及び加熱
空気入口側分配箱７７に対して回転摺動自在になってい
る。

【００８２】加熱空気入口側分配箱７７の外周囲には内
部が中空でドーナツ状の加熱空気入口側分配ヘッダ７８
が設けられている。加熱空気入口側分配ヘッダ７８は、
加熱空気入口側分配箱７７の外周に等間隔で放射状に取
付けられた複数の連通支持管７８ａによって、加熱空気
入口側分配箱７７に支持され、又この連通支持管７８ａ
を通じて加熱空気入口側分配箱７７と連通している。

【００８３】加熱空気入口側分配ヘッダ７８の円周方向
の一側面には、旋回式リフトスクレーパー４７の中空回
転軸４７ｂの一端が連通接続されていて、中空回転軸４
７ｂの中空内部と加熱空気入口側分配ヘッダ７８の内部
とは連通状態になっている。これにより、空気加熱器７
４を出て高温になった空気は加熱空気導入管７５より加
熱空気入口箱７６、加熱空気入口側分配箱７７より加熱
空気入口側分配ヘッダ７８に入り、ここで分岐されて夫
々の旋回式リフトスクレーパー４７の中空回転軸４７ｂ
に分配される。

【００８４】また、乾燥機内筒５５の乾燥熱ガス内筒入
口６１側の端部側の外周面にリング状の摺動面を介して
加熱空気出口箱８１が取付けられている。この加熱空気
出口箱８１には加熱空気排出管８２の一端側が接続され
ている。加熱空気排出管８２の他端側は助燃用エア制御
ダンパ３０に接続されていて、助燃用熱風炉外壁入口３
２に連通している。

【００８５】上記加熱空気出口箱８１には差込み方式の
揺動面を介して加熱空気出口側分配箱８０が取付けられ
ている。加熱空気出口側分配箱８０も同様に乾燥機内筒
５５の乾燥熱ガス内筒入口６１側の端部の外周面にリン
グ状の摺動面を介して取付けられている。乾燥機内筒５
５の乾燥熱ガス内筒入口６１側の端部側は加熱空気出口
箱８１及び加熱空気出口側分配箱８０に対して回転摺動
自在になっている。

【００８６】加熱空気出口側分配箱８０の外周囲には内
部が中空でドーナツ状の加熱空気出口側分配ヘッダ７９
が設けられている。加熱空気出口側分配ヘッダ７９は、
加熱空気出口側分配箱８０の外周に等間隔で放射状に取
付けられた複数の連通支持管７９ａによって、加熱空気
出口側分配箱８０に支持され、又この連通支持管７９ａ
を通じて加熱空気出口側分配箱８０と連通している。

【００８７】加熱空気出口側分配ヘッダ７９の円周方向
の一側面には、旋回式リフトスクレーパー４７の中空回
転軸４７ｂの他端が連通接続されていて、中空回転軸４
７ｂの中空内部と加熱空気出口側分配ヘッダ７９の内部
とは連通状態になっている。これにより、空気加熱器７
４を出て高温になった空気は加熱空気導入管７５より加
熱空気入口箱７６、加熱空気入口側分配箱７７より加熱
空気入口側分配ヘッダ７８に入り、ここで分岐されて夫
々の旋回式リフトスクレーパー４７の中空回転軸４７ｂ
に分配される。

【００８８】そして、中空回転軸４７ｂより導入された
加熱用高温空気は、同軸４７ｂに設けられた通気孔４７
ｃより旋回式リフトスクレーパー４７の旋回翼内に導入
され、出口側にて再び通気孔４７ｃより中空回転軸４７
ｂ内に戻り、加熱空気出口側分配ヘッダ７９を経て、加
熱空気出口側分配箱８０及び加熱空気出口箱８１に至
り、加熱空気出口箱８１から加熱空気排出管８２を流下
して、助燃用エア制御ダンパ３０、助燃用送風機３１及
び助燃用熱風炉外壁入口３２を経て、助燃用エア旋回ベ
ーン３３から熱ガス発生装置１２の熱ガス発生炉内に導
入される。

【００８９】これ以外の実施内容に就いては前記第１実
施例と同様であるので、その説明を省略する。

【００９０】以上のような第１実施例又は第２実施例の
構成の場合のスラッジ乾燥装置は、つぎのような特徴を
有している。即ち、間接加熱方式を採用、乾燥用熱ガス
とスラッジ中水分の気化した水蒸気とを混合しない。従
って、乾燥用助燃燃料として、都市ガスを使用すれば、
排ガス中の悪臭成分もなく、また、煤塵も無いため、排
ガス系統をシンプルとする事が出来る。

【００９１】乾燥気化した悪臭成分を有する水蒸気は、
熱ガス発生装置１２の炉高温部にて、悪臭成分の高温酸
化を行い、無害化されて乾燥ガス中に混入する。従っ
て、従来の如く脱臭炉並びに助燃量節減を目的とする熱
交換器共、不必要となる。

【００９２】スラッジ乾燥室６０は完全に加熱ガス側よ
り隔離されており、間接輻射及び伝熱により熱交換を行
う。又、熱交換率の向上を計る為、熱ガス加熱室６０ａ
には、フィンを溶接すると共にスラッジ乾燥室６０はス
ラッジよりの水蒸気の気化蒸発を促進する為の旋回式リ
フトスクレーパー４７を設け、伝熱効果の向上を計って
いる。

【００９３】旋回式リフトクレーパー４７は、投入され
たスラッジの攪拌乾燥造粒効果を有する如く回転軸４７
ａの軸心を偏心して（例えば、Ｌ１／Ｌ２＝１．５等）
取り付けられ回転数の制御と共に、正転及び逆転可能な
らしめている。更に、回転軸４７ａは、必要に応じ中空
回転軸とし、内部に加熱ガスを投入ならしめる事も出来
るものである。

【００９４】乾燥機本体４は傾斜角及び他の実施例に示
す如く、胴体の角速度の調節可能とし、且つ旋回式リフ
トスクレーパー４７の攪拌効果との相互作用により、ス
ラッジの乾燥度、造粒効果等生成物に応じた運用が出来
る。

【００９５】乾燥室出口水蒸気中に含まれる固形物は、
乾燥スラッジサイクロン２０にて分離し、一部は乾燥ス
ラッジ投入口２２から再びスラッジ乾燥室６０のスラッ
ジケーキ中に混ぜ、乾燥効果を高め、一部は、乾燥スラ
ッジ投入口２３から乾燥スラッジ供給機６に混ぜ排出す
る如くした。又、乾燥スラッジサイクロン２０を通過し
たガスは、水蒸気のみであり、乾燥用加熱ガスは混入し
ない為、装置も小型化され圧損も適宜選定出来る。つま
り、乾燥スラッジサイクロン２０は水蒸気中の固形物分
離で良く小形化が計れる。また、乾燥スラッジサイクロ
ン２０によるサイクロン補集固形物は乾燥スラッジ分配
器２１により供給側と出口側双方に排出せしめ乾燥度の
調節等が出来る。

【００９６】熱ガス発生装置１２の炉内で旋回流を生じ
させるべく水蒸気熱風炉投入口２７ａや再循環熱風炉投
入口２９ａを熱ガス発生装置１２の炉の断面中心に対し
て偏心して設け、高速噴射される空気〜水蒸気〜再循環
ガスは何れも逆旋回方向とし、混合攪拌効果を伴進して
いる。

【００９７】間接加熱であり、高温ガスが直接スラッジ
と接触しないため安全性も高く、乾燥条件も高く取れ
る。又、Ｎ₂パージによる安全装置を設けている。

【００９８】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々
の改変をなし得ることは勿論である。

【００９９】

【発明の効果】以上の記載より明らかなように、この発
明に係るスラッジ乾燥装置によれば、間接加熱であり、
悪臭成分が加熱排ガス中に混入せずクリーンである為、
排ガス系統をシンプルにすることができる。しかも、乾
燥気化した悪臭成分を有する水蒸気は熱ガス発生装置で
燃焼して悪臭成分の高温酸化を行い無害化できる。従っ
て、脱臭炉及び熱交等を不要にすることができる。更
に、間接加熱である為、火災等と乾粉が乾燥室内で接触
せず安全であり、乾燥条件が高く取れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１実施例を示す概略全体機構図で
ある。

【図２】（Ａ）は図１のＡ−Ａ概略矢視断面図である。
（Ｂ）は図１のＢ−Ｂ概略矢視断面図である。（Ｃ）は
図１のＣ−Ｃ概略矢視断面図である。（Ｄ）は図１のＤ
−Ｄ概略矢視断面図である。（Ｅ）は図１のＥ−Ｅ概略
矢視断面図である。（Ｆ）は図１のＦ−Ｆ概略矢視断面
図である。

【図３】（Ａ）はこの発明の第１実施例の部分詳細図で
ある。（Ｂ）の左半分は図３（Ａ）のＡ−Ａ矢視概略断
面図である。（Ｃ）の右上半分は図３（Ａ）のＢ−Ｂ矢
視概略断面図、右下半分は図３（Ａ）のＣ−Ｃ矢視概略
断面図である。

【図４】この発明の第２実施例を示す概略全体機構図で
ある。

【図５】（Ａ）はこの発明の第２実施例の部分詳細図で
ある。（Ｂ）の右半分は図５（Ａ）のＡ−Ａ矢視概略断
面図、左半分は図５（Ａ）のＡ−Ａ矢視概略断面図であ
る。（Ｃ）の右上半分は図５（Ａ）のＣ−Ｃ矢視概略断
面図、右下半分は図５（Ａ）のＤ−Ｄ矢視概略断面図で
ある。（Ｄ）は図５（Ａ）のＥ−Ｅ矢視概略断面図であ
る。

【図６】従来の装置を示す概略全体機構図である。

【符号の説明】

〔第１実施例〕１．スラッジ受入ホッパー３９．受入ホッパー出口フィー２．スラッジ供給機ダー用モータ３．スラッジ投入口４０．水分検出器（スラッジ供給４．乾燥機本体側）５．乾燥スラッジ固形物出口４１．水分検出器（乾燥スラッジ６．乾燥スラッジ供給機出口側）７．乾燥スラッジ受入ホッパー４２．熱ガス発
生炉圧力検出器８．乾燥スラッジ排出口４３．熱ガス発生炉出口温度検出９．助燃用燃料供給管器１０．助燃用制御弁４４．Ｎ₂ガ
スボンベ１１．助燃用バーナ４５．Ｎ₂制
御弁１２．熱ガス発生装置４６ａ．乾燥機内Ｎ₂パージガス１３．熱ガス入口供給管投入口１４．熱ガス出口排出管４６ｂ．熱ガス発生炉内Ｎ₂パー１５．炉内圧制御ダンパージガス投入口１６．吸入送風機４７．旋回式
リフトスクレーパー１７．熱ガス出口制御ダンパー４７ａ．回転
軸１８．煙突４７ｂ．中空
回転軸１９．乾燥室水蒸気排出口４７ｃ．通気
孔２０．乾燥スラッジサイクロン４８．ローラベアリングキャリヤ２１．乾燥スラッジ分配器装置２２．乾燥スラッジ投入口（入口側）４９．ローラ２３．乾燥スラッジ投入口（出口側）５０．シール
用リング２４．水蒸気ベント制御ダンパ５１．旋回式リフトスクレーパー２５．水蒸気ベント送風機駆動主歯車２６．水蒸気ベント流量計側オリフィス５２．旋回式リフトスクレーパー２７．水蒸気通路駆動用小歯車２７ａ．水蒸気熱風炉投入口５３．旋回式リフトスクレーパー２８．再循環ガス制御ダンパ抑えレバー２９．熱ガス循環通路５４．旋回式リフトスクレーパー２９ａ．再循環熱風炉投入口抑えスプリング３０．助燃用エア制御ダンパ５５．乾燥機
内筒３１．助燃用送風機５６．乾燥機
内筒用フィン３２．助燃用熱風炉外壁入口５７．乾燥機
外筒３３．助燃用エア旋回ベーン５８．乾燥機
外筒用フィン３４．マスター制御器５９．乾燥機
外部ケージング３５．信号伝達器６０．スラッ
ジ乾燥室３６．スラッジ供給フィーダー用モータ６０ａ．熱ガ
ス加熱室３７．乾燥室旋回式リフトスクレーパー６１．乾燥熱ガス内筒入口回転用モータ６２．乾燥機ガス外筒入口３８．乾燥スラッジ出口フィーダー用６３．乾燥機ガス内筒出口モータ６４．乾燥機ガス外筒出口６５．ガス分配板〔第２実施例〕４ａ．乾燥機本体（入口側）７４．空気加
熱器４ｂ．乾燥機本体（回転胴）７５．加熱空
気導入管４ｃ．乾燥機本体（出口側）７６．加熱空
気入口箱６６．乾燥機回転歯車７７．加熱空
気入口側分配箱６７．乾燥機回転小歯車７８．加熱空
気入口側分配ヘッダ６８．乾燥機駆動用モータ７８ａ．連通
支持管６９．回転胴サポートリング７９．加熱空
気出口側分配ヘッダ７０．回転胴サポートローラ７９ａ．連通
支持管７１．回転胴支持金物８０．加熱空
気出口側分配箱７２．加熱用エアダンパー８１．加熱空
気出口箱７３．加熱用送風機８２．加熱空
気排出管〔従来の装置〕１０１．供給機１１３．ダン
パ１０２．ケーキ投入口１１４．熱交
換器１０３．回転キルン式乾燥機１１５．脱臭
炉１０４．出口下部１１６．煙突１０５．上部出口１１７．燃料
貯留槽１０６．サイクロン１１８．制御
弁１０７．コンベア１１９．バー
ナ１０８．ホッパ１２０．制御
弁１０９．ファン１２１．バー
ナ１１０．ダンパ１２２．送風
機１１１．熱ガス発生炉１２３．ダン
パ１１２．投入口１２４．ダン
パ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｆ２６Ｂ 17/32 Ｇ (72)発明者東藤義則長崎県長崎市北栄町26−11 (72)発明者森川信義長崎県諫早市白岩町２−11

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】乾燥機本体にスラッジ乾燥室と該スラッ
ジ乾燥室を非接触の加熱ガスで間接加熱する熱ガス加熱
室とを区画して設け、間接加熱時にスラッジより気化し
た悪臭成分を含む水蒸気を排出する水蒸気排出口を上記
スラッジ乾燥室の出口側に設け、乾燥機本体の熱ガス加
熱室に加熱ガスを供給する熱ガス発生装置を設け、間接
加熱時にスラッジより気化した悪臭成分を含む水蒸気を
熱ガス発生装置で燃焼させるべく熱ガス発生装置に投入
する水蒸気通路を配設し、水蒸気通路の一端側をスラッ
ジ乾燥室の水蒸気排出口に接続し他端側を熱ガス発生装
置に設けられた水蒸気熱風炉投入口に接続したことを特
徴とするスラッジ乾燥装置。
【請求項２】乾燥機本体を、内筒、内筒を内装する外
筒、及び内筒を内装した外筒をさらに内装する外部ケー
シングの三重構造から構成し、内筒の外部と外筒の内部
との間に形成される空間をスラッジ乾燥室とし、内筒の
内部及び外筒の外部と外部ケーシングの内部との間に形
成される空間を熱ガス加熱室とした請求項１記載のスラ
ッジ乾燥装置。
【請求項３】内筒、外筒及び外部ケーシングは、円筒
体からなる請求項２記載のスラッジ乾燥装置。
【請求項４】円筒体からなる内筒、外筒及び外部ケー
シングを回転自在に支持した請求項２記載のスラッジ乾
燥装置。
【請求項５】スラッジ乾燥室に接する側の熱ガス加熱
室の壁面に複数のフィンを取付けた請求項１記載のスラ
ッジ乾燥装置。
【請求項６】内筒の内周面及び外筒の外周面に等間隔
で複数のフィンをその周方向にそれぞれ取付けた請求項
２記載のスラッジ乾燥装置。
【請求項７】スラッジ乾燥室に該乾燥室の壁面に付着
したスラッジをかき落とす旋回式リフトスクレーパーを
設けた請求項１又は２記載のスラッジ乾燥装置。
【請求項８】旋回式リフトスクレーパーの旋回翼の内
部を中空とし、旋回翼の内部に中空回転軸を挿通して取
付け、旋回翼の内部に連通する複数の通気孔を中空回転
軸の周面に形成し、中空回転軸の内部に熱ガス発生装置
で生成された加熱ガスの一部を供給した請求項７記載の
スラッジ乾燥装置。
【請求項９】内筒の外周を旋回する旋回式リフトスク
レーパーの旋回翼に取付けられる回転軸を、旋回中心側
に偏心して非対称に取付けた請求項７記載のスラッジ乾
燥装置。
【請求項１０】旋回式リフトスクレーパーの旋回翼の
回転軸芯回りの回動を付勢するスプリングを設けた請求
項７記載のスラッジ乾燥装置。
【請求項１１】旋回式リフトスクレーパーの旋回翼の
回転軸芯回りの回動を規制して、旋回翼の縁端とスラッ
ジ乾燥室の内壁面とのクリアランスを調整可能にするス
トッパーを設けた請求項７記載のスラッジ乾燥装置。
【請求項１２】水蒸気熱風炉投入口を熱ガス発生装置
の高温部に設けた請求項１記載のスラッジ乾燥装置。
【請求項１３】熱ガス発生装置の炉内で旋回流を生じ
させるべく水蒸気熱風炉投入口を熱ガス発生装置の炉の
断面中心に対して偏心して設けた請求項１記載のスラッ
ジ乾燥装置。
【請求項１４】スラッジ乾燥室を間接加熱して熱ガス
加熱室から熱ガス出口排出管に排出された加熱ガスの一
部を戻して窒素酸化物の低減と熱ガス発生装置のガス温
度を制御すべく熱ガス循環通路を配設し、熱ガス循環通
路の一端側を熱ガス発生装置に設けられた再循環熱風炉
投入口に接続し他端側を熱ガス出口排出管の途中に接続
した請求項１記載のスラッジ乾燥装置。
【請求項１５】再循環熱風炉投入口を熱ガス発生装置
の出口側に設けた請求項１記載のスラッジ乾燥装置。
【請求項１６】熱ガス発生装置の炉内で旋回流を生じ
させるべく再循環熱風炉投入口を熱ガス発生装置の炉の
断面中心に対して偏心して設けた請求項１記載のスラッ
ジ乾燥装置。
【請求項１７】水蒸気通路の途中に水蒸気中の乾燥固
形物を分離する乾燥スラッジサイクロンを設け、一部を
スラッジ投入口、他は乾燥スラッジ排出口へ戻す如くし
た請求項１記載のスラッジ乾燥装置。
【請求項１８】乾燥機本体の入口側の上部にスラッジ
投入口を設け、乾燥機本体の出口側の下部に乾燥スラッ
ジ固形物出口を設けた請求項１記載のスラッジ乾燥装
置。