JPH084288Y2 - 複合シート - Google Patents

複合シート

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JPH084288Y2
JPH084288Y2 JP1989139328U JP13932889U JPH084288Y2 JP H084288 Y2 JPH084288 Y2 JP H084288Y2 JP 1989139328 U JP1989139328 U JP 1989139328U JP 13932889 U JP13932889 U JP 13932889U JP H084288 Y2 JPH084288 Y2 JP H084288Y2
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JP
Japan
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composite sheet
web layer
polyethylene film
polyethylene
present
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JPH0377632U (ja
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堯 野津
文博 磯崎
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は,熱可塑性合成繊維からなるウエブ層とポリ
エチレンフイルムとから構成され,カーマツトやフロア
マツト等のマツトの補強材として好適に使用することが
できる複合シートに関するものである。
(従来の技術) 従来から,カーマツトやフロアマツト等のマツトの補
強材として,各種の不織布が使用されている。これらの
不織布で補強されたマツトは,通常,さらに他のクツシ
ヨン材と貼り合わせて使用されている。このマツトと他
のクツシヨン材とを貼り合わせるに際しては,粉末状,
液状あるいはシート状の接着剤を散布あるいは塗布する
ことにより行われるものであるため,それらの工程を必
要とし,加工工程や加工設備が複雑になる,接着剤を均
一かつ経済的に付与することが困難であるという問題が
あった。また,マツトと他のクツシヨン材とを貼り合わ
せて得られた製品は,マツトと他のクツシヨン材との間
の接着力が低いという問題があった。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は,前記問題を解決し,カーマツトやフロアマ
ツト等のマツトの補強材として使用したとき,次の他の
クツシヨン材と貼り合わせるための加工工程を簡略化す
ることができ,低コストであり,しかも得られた製品が
十分な接着力を有する複合シートを提供しようとするも
のである。
(課題を解決するための手段) 本考案者は,前記問題を解決すべく鋭意検討の結果,
本考案に到達した。すなわち,本考案は,ポリエチレン
の融点以上の融点を有する熱可塑性合成繊維からなるウ
エブ層と,厚さが20μm以上のポリエチレンフイルムと
から構成された複合シートであって,ウエブ層の少なく
とも片面にポリエチレンフイルムが積層され,かつウエ
ブ層とポリエチレンフイルムとがニードルパンチにより
一体化されていることを特徴とする複合シートを要旨と
するものである。
次に,図面に基づいて本考案の複合シートを具体的に
説明する。
第1図(1)は,本考案の複合シートの一例を示す略
断面図,第1図(2)は,第1図(1)の複合シートの
構造を説明するための図であり,Aは本考案の複合シー
ト,1はウエブ層,2はポリエチレンフイルム,3はニードル
パンチによる針穴である。
本考案の複合シートAは,前記熱可塑性合成繊維から
なるウエブ層1と,前記ポリエチレンフイルム2とから
構成され,ウエブ層1の少なくとも片面にポリエチレン
フイルム2が積層され,かつウエブ層1とポリエチレン
フイルム2とがニードルパンチにより一体化されている
ものである。
本考案にいう前記熱可塑性合成繊維からなるウエブ層
1は,ポリエステル,ポリアミド,ポリプロピレン等の
熱可塑性合成繊維からなるものであり,このウエブ層1
を構成する繊維の融点とポリエチレンの融点との差がマ
ツトに成形するときの成形性に好適に作用する。
この熱可塑性合成繊維からなるウエブ層1は,必ずし
も単一の合成繊維からなるものに限る必要はなく,2種以
上の合成繊維からなるものであってもよい。
また,この熱可塑性合成繊維は,単一の重合体からな
るものに限る必要はなく,2種以上の重合体成分からなる
複合繊維であってもよい。特に,前記熱可塑性合成繊維
として,芯成分がポリエステル重合体,鞘成分がポリエ
チレン重合体からなる芯鞘型複合繊維を用いた場合,ニ
ードルパンチにより一体化されたウエブ層1の構成繊維
表面とポリエチレンフイルム2とが同質の材質となるた
め,かつ融点が高く強力に優れるポリエステル重合体が
ウエブ層1の強度を保つため,極めて優れた性能を有す
る複合シートを得ることができる。
本考案にいう前記ポリエチレンフイルム2は,厚さが
20μm以上であることが必要である。この厚さが20μm
未満であると,ウエブ層1の少なくとも片面にポリエチ
レンフイルム2を加熱融着して積層したとき,ウエブ層
1とポリエチレンフイルム2との間の接着力が不十分
で,接着面で剥離が生じたりするので好ましくない。
本考案の複合シートAは,前記ウエブ層1の少なくと
も片面にポリエチレンフイルム2が積層され,かつウエ
ブ層1とポリエチレンフイルム2とがニードルパンチに
より一体化されているものであり,ニードルパンチ数は
特に限定されないが,複合シートの強力の面から50本/
cm2以上とするのが好ましい。
本考案の複合シートAをカーマツトやフロアマツト等
のマツトの補強材として使用するに際しては,例えば,
タフテツドカーペツト等のマツトの裏面に本考案の複合
シートのポリエチレンフイルム2の面を接合すればよ
い。
本考案の複合シートAをカーマツトやフロアマツト等
のマツトの補強材とし,かつ他のクツシヨン材と貼り合
わせて使用するには,第2図に示したように,ウエブ層
1の両面にポリエチレンフイルム2が積層され,かつウ
エブ層1と両面のポリエチレンフイルム2とがニードル
パンチにより一体化されている複合シートAを使用する
とよい。
第2図は,ウエブ層1の両面にポリエチレンフイルム
2が積層された複合シートをカーマツトの補強材として
使用し,かつ他のクツシヨン材と貼り合わせて使用した
一例を示す略断面図であり,4はタフテツドカーペツト,5
はクツシヨン材である。
(実施例) 次に,実施例に基づいて本考案を具体的に説明する。
実施例1 紡糸口金から溶融紡出されたポリエチレンテレフタレ
ート連続繊維を冷却後,エアーサツカを使用して吸引延
伸し,移動する網状体の上に開繊堆積させ目付が200g/m
2の連続ウエブとし,その上下に各々厚さ40μmのポリ
エチレンフイルムを供給し,レギユラ針36番のニードル
パンチ針を使用しパンチ密度を100本/cm2としてニード
ルパンチを施し,複合シートを得た。得られた複合シー
トは,ポリエチレンテレフタレート連続繊維からなる不
織布とその上下のポリエチレンフイルムとが一体化した
ものであった。
次に,この複合シートをタフテツドカーペツトの裏面
に接合し,得られたマツトをさらにフエルト製のクツシ
ヨン材と重ね合わせ,160℃の温度で一体成形した。
得られた製品は,マツトとクツシヨン材とを貼り合わ
せるに際して接着材を使用していないにもかかわらず,
十分な接着力を有するものであった。
比較例1 紡糸口金から溶融紡出されたポリエチレンテレフタレ
ート連続繊維を冷却後,エアーサツカを使用して吸引延
伸し,移動する網状体の上に開繊堆積させ目付が200g/m
2の連続ウエブとし,そのウエブにアクリル系接着剤を
含浸させ,仕上げ目付が240g/m2のシートを得た。
次に,このシートをタフテツドカーペツトの裏面に接
合し,得られたマツトをさらにフエルト製のクツシヨン
材と重ね合わせ,一体成形した。
得られた製品は,マツトとクツシヨン材とがほとんど
接着していなく,到底実用に耐えないものであった。そ
して,マツトとクツシヨン材とを十分に接着するために
は,マツトとクツシヨン材との間にポリエチレン重合体
の粉末を少なくとも50g/m2の散布密度で散布して接着す
る必要があった。
(考案の効果) 本考案の複合シートは,熱可塑性合成繊維からなるウ
エブ層にポリエチレンフイルムが積層され,かつニード
ルパンチ加工により一体化されたものであるので,例え
ば,カーマツトの補強材として本考案の複合シートを使
用したとき,次の他のクツシヨン材と貼り合わせるため
の加工工程を簡略化することができ,低コストで,しか
も十分な接着力を有する製品を得ることができる。
なお,本考案の複合シートは,カーマツトに限らず,
フロアマツト,あるいは従来他の素材と貼り合わせるた
めに接着剤を必要としていたようなマツトの分野にも,
好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(1)は,本考案の複合シートの一例を示す略断
面図,第1図(2)は,第1図(1)の複合シートの構
造を説明するための図,第2図は,ウエブ層1の両面に
ポリエチレンフイルム2が積層された複合シートをカー
マツトの補強材として使用し,かつ他のクツシヨン材と
貼り合わせて使用した一例を示す略断面図である。 A:本考案の複合シート,1:ウエブ層,2:ポリエチレンフイ
ルム,3:ニードルパンチによる針穴,4:タフテツドカーペ
ツト,5:クツシヨン材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 15/16 A 9024−2E

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレンの融点以上の融点を有する熱
    可塑性合成繊維からなるウエブ層と,厚さが20μm以上
    のポリエチレンフイルムとから構成された複合シートで
    あって,ウエブ層の少なくとも片面にポリエチレンフイ
    ルムが積層され,かつウエブ層とポリエチレンフイルム
    とがニードルパンチにより一体化されていることを特徴
    とする複合シート。
  2. 【請求項2】熱可塑性合成繊維が,芯成分がポリエステ
    ル重合体,鞘成分がポリエチレン重合体からなる芯鞘型
    複合繊維である請求項1記載の複合シート。
JP1989139328U 1989-11-29 1989-11-29 複合シート Expired - Lifetime JPH084288Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1989139328U JPH084288Y2 (ja) 1989-11-29 1989-11-29 複合シート

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JP1989139328U JPH084288Y2 (ja) 1989-11-29 1989-11-29 複合シート

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JPH0377632U JPH0377632U (ja) 1991-08-05
JPH084288Y2 true JPH084288Y2 (ja) 1996-02-07

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ID=31686382

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58153033U (ja) * 1982-04-08 1983-10-13 経澤 和光 敷物等の積層構造体
JPH0792959B2 (ja) * 1985-07-17 1995-10-09 ソニー株式会社 テ−プロ−デイング装置

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JPH0377632U (ja) 1991-08-05

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