JPH0842437A - 点火プラグ用プラグキャップ - Google Patents

点火プラグ用プラグキャップ

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JPH0842437A
JPH0842437A JP18013994A JP18013994A JPH0842437A JP H0842437 A JPH0842437 A JP H0842437A JP 18013994 A JP18013994 A JP 18013994A JP 18013994 A JP18013994 A JP 18013994A JP H0842437 A JPH0842437 A JP H0842437A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 点火プラグ用プラグキャップの重量及び製造
コストを増加させることなく、点火プラグ取付孔内が冠
水した場合にも点火プラグ用プラグキャップのエネルギ
ーロスを軽減し、点火プラグの失火を防ぐことができる
良好な点火プラグ用プラグキャップを提供する。 【構成】 高圧ケーブル21を覆う絶縁樹脂パイプ10の内
周壁14には、半径方向内方に向かって突出すると共に中
心軸に沿ってほぼ長手方向へ延びる4つのケーブル支持
片12が周方向にほぼ等しい間隔を以て平行に延設される
ことにより、前記高圧ケーブル21の外表面と前記絶縁樹
脂パイプ10の内周壁14との間に隔離空間52が構成される
と共に、該高圧ケーブル21が絶縁樹脂パイプ10の中心軸
上に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用ガソリ
ンエンジンの点火プラグに高圧電流を供給する高圧ケー
ブルを点火プラグに導通状態に接続するための点火プラ
グ用プラグキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車用ガソリンエンジン
の点火プラグに高圧電流を供給する高圧ケーブルを点火
プラグに導通状態に接続する部分の周囲は、点火プラグ
用プラグキャップにより覆われて高圧電流が点火プラグ
の周囲にリークしないように絶縁されている。ところ
で、近年、エンジンの高出力化や低燃費化に対応するた
めにバルブを開閉するカムシャフトをシリンダヘッド上
に2本備えた、いわゆるツインカムエンジンが普及する
のに伴い、点火プラグがシリンダヘッドに設けられた点
火プラグ取付孔の奥深くに取り付けられるようになって
きている。そこで、点火プラグ取付孔の奥深くに取り付
けられた点火プラグに高圧ケーブルを容易に接続するこ
とができるように改良された点火プラグ用プラグキャッ
プが、実開昭49−114332号公報等に開示されて
いる。
【0003】このような点火プラグ用プラグキャップ9
0の一般的な構造を図3に基づいて説明すると、自動車
エンジンのエンジンヘッド1には点火プラグ取付孔2が
穿設されており、この点火プラグ取付孔2の底部3に貫
設されている貫通孔4には点火プラグ7が螺着されてい
る。そして、点火プラグ用プラグキャップ90は、点火
プラグ7に高圧電流を供給する高圧ケーブル21の端末
部に取り付けられた接続金具23を点火プラグ7の図示
されない端子に外嵌させることにより、高圧ケーブル2
1が点火プラグ7に接続されるように構成されている。
【0004】前記点火プラグ用プラグキャップ90の絶
縁樹脂パイプ60は、硬質の絶縁性樹脂材料から成形さ
れており、高圧ケーブル21および接続金具23を覆っ
て、点火プラグ7に供給される高圧電流が点火プラグ取
付孔2の壁面にリークしないように絶縁している。前記
絶縁樹脂パイプ60の点火プラグ7側の端部は拡径さ
れ、軟質の絶縁性ゴムから成形された略コ字形断面を有
する円環状の絶縁キャップ30が嵌装されている。ま
た、前記絶縁樹脂パイプ60の点火プラグ7とは反対側
の端部には、やはり軟質の絶縁性ゴムから成形されてい
る防水キャップ40が嵌装されている。この防水キャッ
プ40の略円筒状の基体部分41には鍔部42が一体に
延設されているとともに、該基体部分41の先端部分は
点火プラグ取付孔2に内嵌する嵌合部43とされてい
る。また、前記基体部分41には高圧ケーブル21の表
面に密着する密着部44が一体に延設されている。
【0005】そこで、上記のように構成された点火プラ
グ用プラグキャップ90の絶縁樹脂パイプ60を点火プ
ラグ取付孔2内に挿入させると、接続金具23が点火プ
ラグ7の図示されない端子に嵌合して高圧ケーブル21
が点火プラグ7に接続されると同時に、絶縁キャップ3
0が点火プラグ7の絶縁部8に外嵌されて密着すること
によって、絶縁樹脂パイプ60の点火プラグ7側の開口
が液密に密封される。これと同時に、防水キャップ40
の嵌合部43が点火プラグ取付孔2の防水キャップ嵌合
部5の内壁面に密着すると共に防水キャップ40の鍔部
42の先端が点火プラグ取付孔2の防水キャップ密着部
6に当接し、点火プラグ取付孔2の上部開口が防水キャ
ップ40により液密に密封される。また、防水キャップ
40の基体部分41が絶縁樹脂パイプ60に外嵌され、
かつ密着部44が高圧ケーブル21の外側表面に密着し
ているので、絶縁樹脂パイプ60の点火プラグ7と反対
側の開口が防水キャップ40により液密に密封される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記防水キ
ャップ40には、点火プラグ取付孔2と絶縁樹脂パイプ
60との間に形成されている空間70を外気に連通する
連通孔46が貫設され、前記空間70内の空気がエンジ
ンの熱により温められて膨張した際に、防水キャップ4
0が点火プラグ取付孔2から抜け出さないようにされて
いる。したがって、自動車が雨中を走行したりエンジン
ルーム内を高圧スチームを用いて洗浄したりすると、前
記連通孔46の上端部に設けられている小径の通気口4
5を介して前記空間70内に水が入り込むことがある。
【0007】また、図4に示すように、従来の点火プラ
グ用プラグキャップ90においては、絶縁樹脂パイプ6
0が高圧ケーブル21に対して1ミリ以下の隙間を以て
外嵌されるようになっている。従って、前記空間70内
に水が入り込んだ状態においては絶縁樹脂パイプ60が
点火プラグ取付孔2の周壁面にアースされた状態となっ
て、高圧ケーブル21に供給される高圧電流が絶縁樹脂
パイプ60を介して漏れ出し、エネルギーロスが大きく
なって点火プラグ7が失火しやすくなる。さらには、絶
縁樹脂パイプ60の絶縁破壊が起こりやすくなるので、
絶縁樹脂パイプ60の強度を増すために肉厚を単純に増
やすと、絶縁樹脂パイプ60の成形条件が悪くなって成
形品内に気泡が発生するなどの成形不良が発生するばか
りでなく、絶縁樹脂パイプ60の重量及び製造コストの
増加を招くこととなってしまう。
【0008】また、絶縁樹脂パイプ60を大径とし、絶
縁樹脂パイプ60と高圧ケーブル21及び接続金具24
との間に絶縁材料を充填することも考えられるが、絶縁
材料を充填する際に高圧ケーブル21及び接続金具24
を絶縁樹脂パイプ60の中心部に位置決めすることは容
易でない。そこで、絶縁樹脂パイプ60の内部に絶縁体
を充填しようとすると、成形工程が複雑化し、成形コス
トが大きく上昇してしまう。
【0009】従って、本発明の目的は上記課題を解消す
ることに係り、点火プラグ用プラグキャップの重量及び
製造コストを増加させることなく、点火プラグ取付孔内
が冠水した場合にも点火プラグ用プラグキャップのエネ
ルギーロスを軽減し、点火プラグの失火を防ぐことがで
きる良好な点火プラグ用プラグキャップを提供するもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、エ
ンジンに穿設された点火プラグ取付孔内の底部に装着さ
れた点火プラグに高圧ケーブルを導通状態に接続するた
めの点火プラグ用プラグキャップであって、前記高圧ケ
ーブルを覆う絶縁樹脂パイプの内周壁には、半径方向内
方に向かって突出すると共に中心軸に沿ってほぼ長手方
向へ延びる複数のケーブル支持片が周方向にほぼ等しい
間隔を以て延設されており、前記高圧ケーブルの外表面
と前記絶縁樹脂パイプの内周壁との間に隔離空間が構成
されると共に、該高圧ケーブルが絶縁樹脂パイプの中心
軸上に保持されることを特徴とする点火プラグ用プラグ
キャップによって達成することができる。
【0011】尚、好ましくは、前記絶縁樹脂パイプの外
周面が、前記点火プラグ取付孔の周壁面に近接するよう
に拡径される。また、好ましくは、複数の前記ケーブル
支持片が、前記絶縁樹脂パイプの中心軸に対して平行又
は螺旋状に延設される。
【0012】
【作用】上記構成によれば、絶縁樹脂パイプの内周壁が
高圧ケーブルの外表面から離間されているので、その間
に空気からなる絶縁層が形成される。そして、ケーブル
支持片により支持された高圧ケーブルは、絶縁樹脂パイ
プの中心部に位置し絶縁樹脂パイプの内周壁に接触する
ことがない。そこで、高圧ケーブルに供給される高圧電
流が絶縁樹脂パイプを介して容易に外部にリークするこ
とが無く、エネルギーのロスが低減される。また、外周
面が前記点火プラグ取付孔の周壁面に近接するように前
記絶縁樹脂パイプを拡径することにより、空気からなる
前記絶縁層を厚くすることができると共に、絶縁樹脂パ
イプの外周面と点火プラグ取付孔の内壁面との間に水を
入り込み難くすることができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明に係る点火
プラグ用プラグキャップの一実施例を詳細に説明する。
ここで、図1は本発明に係る点火プラグ用プラグキャッ
プの全体縦断面図、図2は図1におけるA−A断面矢視
図である。図1に示すように、自動車エンジンのエンジ
ンヘッド1に穿設された点火プラグ取付孔2の底部3に
貫設されている貫通孔4には、点火プラグ7が螺着され
ている。そして、本実施例の点火プラグ用プラグキャッ
プ100は、図3に示した従来の点火プラグ用プラグキ
ャップ90とほぼ同様に、点火プラグ7に高圧電流を供
給する高圧ケーブル21の端末部に取り付けられた接続
金具23を点火プラグ7の図示されない端子に外嵌させ
ることにより、高圧ケーブル21が点火プラグ7に接続
されるように構成されている。
【0014】前記点火プラグ用プラグキャップ100の
絶縁樹脂パイプ10は、硬質の絶縁性樹脂材料から成形
されており、高圧ケーブル21および接続金具23を覆
って、点火プラグ7に供給される高圧電流が点火プラグ
取付孔2の壁面にリークしないように絶縁している。そ
して、該絶縁樹脂パイプ10の点火プラグ7側の端部に
は、軟質の絶縁性ゴムから成形された略コ字形断面を有
する円環状の絶縁キャップ30が嵌装されている。
【0015】また、前記絶縁樹脂パイプ10の点火プラ
グ7とは反対側の端部には、やはり軟質の絶縁性ゴムか
ら成形されている防水キャップ40が嵌装されている。
更に、この防水キャップ40の略円筒状の基体部分41
には鍔部42が一体に延設されているとともに、該基体
部分41の先端部分は点火プラグ取付孔2に内嵌する嵌
合部43とされている。また、前記基体部分41には高
圧ケーブル21の表面に密着する密着部44が一体に延
設されている。
【0016】そして、上記のように構成された点火プラ
グ用プラグキャップ100の絶縁樹脂パイプ10を点火
プラグ取付孔2内に挿入させると、接続金具23が点火
プラグ7の図示されない端子に嵌合して高圧ケーブル2
1が点火プラグ7に接続されると同時に、絶縁キャップ
30が点火プラグ7の絶縁部8に外嵌されて密着するこ
とによって、絶縁樹脂パイプ10の点火プラグ7側の開
口が液密に密封される。又、これと同時に、防水キャッ
プ40の嵌合部43が点火プラグ取付孔2の防水キャッ
プ嵌合部5の内壁面に密着すると共に防水キャップ40
の鍔部42の先端が点火プラグ取付孔2の防水キャップ
密着部6に当接し、点火プラグ取付孔2の上部開口が防
水キャップ40により液密に密封される。更に、防水キ
ャップ40の基体部分41が絶縁樹脂パイプ10に外嵌
され、かつ密着部44が高圧ケーブル21の外側表面に
密着しているので、絶縁樹脂パイプ10の点火プラグ7
と反対側の開口が防水キャップ40により液密に密封さ
れる。
【0017】この時、前記絶縁樹脂パイプ10の外周面
13は、該絶縁樹脂パイプ10を点火プラグ取付孔2内
に挿入することができる範囲内で、点火プラグ取付孔2
の周壁面に充分に近設するように拡径されている。そこ
で、絶縁樹脂パイプ10の外周面13と点火プラグ取付
孔2の周壁面との間に形成される空間51は、図4に示
される従来の絶縁樹脂パイプ60の外周面62と点火プ
ラグ取付孔2の内壁面との間に形成される空間70に比
較して、その容量が大幅に小さくされている。従って、
本実施例の点火プラグ用プラグキャップ100において
は、絶縁樹脂パイプ10の外周面13と点火プラグ取付
孔2の内壁面との間に形成される空間51に水が入り込
み難くなり、入り込んだとしてもその量は少量となる。
【0018】更に、前記絶縁樹脂パイプ10の内周壁1
4には、半径方向内方に向かって突出すると共に中心軸
に沿って長手方向へ延びる4つのケーブル支持片12が
周方向にほぼ等しい間隔を以て平行に延設されており、
前記高圧ケーブル21の外表面と前記絶縁樹脂パイプ1
0の内周壁14との間に隔離空間52を構成すると共
に、該高圧ケーブル21を絶縁樹脂パイプ10の中心軸
上に保持している。尚、これらケーブル支持片12の下
端部は、点火プラグ7と干渉しないように切り欠かれて
いる。
【0019】これにより、高圧ケーブル21及び接続金
具23は、互いに対向する2対の前記ケーブル支持片1
2により、絶縁樹脂パイプ10の中心軸上に位置するよ
うに位置決めされ、絶縁樹脂パイプ10の内周壁14に
接触しないように保持されているので、前記隔離空間5
2には空気からなる良好な絶縁層が形成される。即ち、
空気からなる絶縁層は、樹脂材料に比べて軽量であり、
絶縁破壊後も再び絶縁性が回復する理想的な絶縁体とす
ることができる。従って、前記絶縁樹脂パイプ10によ
れば、高圧ケーブル21に供給される高圧電流が絶縁樹
脂パイプ10を介して容易に外部にリークすることが無
く、エネルギーのロスが低減される。
【0020】特に、絶縁樹脂パイプ10の外周面13と
点火プラグ取付孔2の内壁面との間に形成される空間5
1内に水が入り込み、絶縁樹脂パイプ10が点火プラグ
取付孔2の内壁面にアースされた状態となっても、高圧
ケーブル21は前記隔離空間52内の空気層により絶縁
されているので、高圧ケーブル21に供給される高圧電
流が容易に絶縁樹脂パイプ10にリークすることが無
く、エネルギーロスが小さくなって点火プラグ7が容易
に失火することは無い。
【0021】そこで、前記点火プラグ用プラグキャップ
100の絶縁樹脂パイプ10は、絶縁破壊による強度低
下を起こし難く、不所望に肉厚を厚くする必要がないの
で、重量が重くなったり成形条件が悪くなったりして製
造コストが上昇することも防止できる。又、前記点火プ
ラグ用プラグキャップ100を組立てる為、高圧ケーブ
ル21の端末部に取り付けられた接続金具23を前記絶
縁樹脂パイプ10内に挿入する際には、前記ケーブル支
持片12の先端部による摩擦抵抗のみが作用するので、
挿入が容易で組立加工性が良い。
【0022】なお、本発明の点火プラグ用プラグキャッ
プは、上述した実施例によって限定されるものではな
く、本発明の主旨に基づいてケーブル支持片の数を変え
たり周方向に配設する間隔を適宜変えたりする種々の変
更が可能であることは言うまでもない。例えば、上述し
た実施例においては、4つのケーブル支持片12を周方
向にほぼ等しい間隔を以て絶縁樹脂パイプ10の内周壁
に平行に延設したが、3つのケーブル支持片によって高
圧ケーブル21及び接続金具23を絶縁樹脂パイプ10
の中心軸上に位置させても良い。
【0023】又、絶縁樹脂パイプの内周壁に突設される
本発明に基づくケーブル支持片を絶縁樹脂パイプの中心
軸に対して螺旋状に延設しても良く、この場合には2つ
のケーブル支持片によって高圧ケーブル21及び接続金
具23を絶縁樹脂パイプ10の中心軸上に位置決めする
ことが可能である。
【0024】
【発明の効果】本考案の点火プラグ用プラグキャップに
よれば、絶縁樹脂パイプの内周壁が高圧ケーブルの外表
面から離間されているので、その間に空気からなる絶縁
層が形成される。そして、ケーブル支持片により支持さ
れた高圧ケーブルは、絶縁樹脂パイプの中心部に位置し
絶縁樹脂パイプの内周壁に接触することがない。そこ
で、高圧ケーブルに供給される高圧電流が絶縁樹脂パイ
プを介して容易に外部にリークすることが無く、エネル
ギーのロスが低減される。
【0025】また、外周面が前記点火プラグ取付孔の周
壁面に近接するように前記絶縁樹脂パイプを拡径するこ
とにより、空気からなる前記絶縁層を厚くすることがで
きると共に、絶縁樹脂パイプの外周面と点火プラグ取付
孔の内壁面との間に水を入り込み難くすることができ
る。更に、絶縁樹脂パイプの外周面と点火プラグ取付孔
の内壁面との間に形成される空間内に水が入り込み、絶
縁樹脂パイプが点火プラグ取付孔の内壁面にアースされ
た状態となっても、高圧ケーブルは空気からなる絶縁層
により絶縁されているので、高圧ケーブルに供給される
高圧電流が容易に絶縁樹脂パイプにリークすることが無
く、エネルギーロスが小さくなって点火プラグが容易に
失火することは無い。
【0026】そこで、絶縁樹脂パイプは、絶縁破壊によ
る強度低下を起こし難く、不所望に肉厚を厚くする必要
がないので、重量が重くなったり成形条件が悪くなった
りして製造コストが上昇することも防止できる。又、点
火プラグ用プラグキャップを組立てる為、高圧ケーブル
の端末部に取り付けられた接続金具を前記絶縁樹脂パイ
プ内に挿入する際には、ケーブル支持片の先端部による
摩擦抵抗のみが作用するので、挿入が容易で組立加工性
が良い。従って、点火プラグ用プラグキャップの重量及
び製造コストを増加させることなく、点火プラグ取付孔
内が冠水した場合にも点火プラグ用プラグキャップのエ
ネルギーロスを軽減し、点火プラグの失火を防ぐことが
できる良好な点火プラグ用プラグキャップを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に基づく点火プラグ用プラグ
キャップの全体縦断面図である。
【図2】図1に示した点火プラグ用プラグキャップのA
−A断面矢視図である。
【図3】従来の点火プラグ用プラグキャップの全体縦断
面図である。
【図4】図3に示した従来の点火プラグ用プラグキャッ
プのB−B断面矢視図である。
【符号の説明】
1 エンジンヘッド 2 点火プラグ取付孔 7 点火プラグ 10 絶縁樹脂パイプ 12 ケーブル支持片 21 高圧ケーブル 30 絶縁キャップ 40 防水キャップ 51 空間 52 隔離空間 100 点火プラグ用プラグキャップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに穿設された点火プラグ取付孔
    内の底部に装着された点火プラグに高圧ケーブルを導通
    状態に接続するための点火プラグ用プラグキャップであ
    って、 前記高圧ケーブルを覆う絶縁樹脂パイプの内周壁には、
    半径方向内方に向かって突出すると共に中心軸に沿って
    ほぼ長手方向へ延びる複数のケーブル支持片が周方向に
    ほぼ等しい間隔を以て延設されており、 前記高圧ケーブルの外表面と前記絶縁樹脂パイプの内周
    壁との間に隔離空間が構成されると共に、該高圧ケーブ
    ルが絶縁樹脂パイプの中心軸上に保持されることを特徴
    とする点火プラグ用プラグキャップ。
  2. 【請求項2】 前記絶縁樹脂パイプの外周面が、前記点
    火プラグ取付孔の周壁面に近接するように拡径されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の点火プラグ用プラ
    グキャップ。
  3. 【請求項3】 複数の前記ケーブル支持片が、前記絶縁
    樹脂パイプの中心軸に対して平行に延設されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の点火プラグ
    用プラグキャップ。
  4. 【請求項4】 複数の前記ケーブル支持片が、前記絶縁
    樹脂パイプの中心軸に対して螺旋状に延設されているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の点火プラ
    グ用プラグキャップ。
JP18013994A 1994-08-01 1994-08-01 点火プラグ用プラグキャップ Expired - Lifetime JP2946277B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007317685A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Totaku Industries Inc 電磁波シールド材
JP2013238174A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関用点火装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007317685A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Totaku Industries Inc 電磁波シールド材
JP2013238174A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関用点火装置

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