JPH0841725A - ポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフィラメントおよびその製造方法並びに抄紙用ドライヤーカンバス - Google Patents
ポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフィラメントおよびその製造方法並びに抄紙用ドライヤーカンバスInfo
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 繊維の諸特性及び、製織特性の優れたポリ4
−メチル−1−ペンテン系モノフィラメントを効率的に
製造する方法、並びにこれより成る抄紙用ドライヤーカ
ンバスを提供する。 【構成】 4−メチル−1−ペンテンと、4−メチル−
1−ペンテンを除く炭素原子数2〜22のα−オレフィ
ンから選ばれた1種を1〜20重量%含む4−メチル−
1−ペンテン系共重合体(A)40〜80重量部および
4−メチル−1−ペンテンと、4−メチル−1−ペンテ
ンを除く炭素原子数2〜22のα−オレフィンから選ば
れた2種を1〜20重量%含む4−メチル−1−ペンテ
ン系共重合体(B)60〜20重量部の合計100重量
部からなり、その極限粘度が2.3〜5.0dl/gであ
る重合体組成物からなるモノフィラメント。上記重合体
混合物を溶融紡出した後、紡出糸の表面温度が150℃
以下になるまで除冷することにより、前記紡出糸の結晶
化度を35〜45%となし、ついで延伸倍率3倍以上に
延伸する。
−メチル−1−ペンテン系モノフィラメントを効率的に
製造する方法、並びにこれより成る抄紙用ドライヤーカ
ンバスを提供する。 【構成】 4−メチル−1−ペンテンと、4−メチル−
1−ペンテンを除く炭素原子数2〜22のα−オレフィ
ンから選ばれた1種を1〜20重量%含む4−メチル−
1−ペンテン系共重合体(A)40〜80重量部および
4−メチル−1−ペンテンと、4−メチル−1−ペンテ
ンを除く炭素原子数2〜22のα−オレフィンから選ば
れた2種を1〜20重量%含む4−メチル−1−ペンテ
ン系共重合体(B)60〜20重量部の合計100重量
部からなり、その極限粘度が2.3〜5.0dl/gであ
る重合体組成物からなるモノフィラメント。上記重合体
混合物を溶融紡出した後、紡出糸の表面温度が150℃
以下になるまで除冷することにより、前記紡出糸の結晶
化度を35〜45%となし、ついで延伸倍率3倍以上に
延伸する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐薬品性、耐熱性、
耐熱寿命性、耐スチーム性、撥水性、軽量性およびガス
透過性などの諸特性がすぐれると共に、製織時にクラッ
クを発生することのないポリ4−メチル−1ペンテン系
モノフィラメント、および溶融紡糸時にモノフィラメン
ト内に気泡を発生することなく前記すぐれた諸特性を有
するポリ4−メチル−1ペンテン系モノフィラメントを
効率的に製造する方法、並びに前記ポリ4−メチル−1
ペンテン系モノフィラメントを構成成分とする耐熱耐久
性にすぐれた抄紙用ドライヤーカンバスに関するもので
ある。
耐熱寿命性、耐スチーム性、撥水性、軽量性およびガス
透過性などの諸特性がすぐれると共に、製織時にクラッ
クを発生することのないポリ4−メチル−1ペンテン系
モノフィラメント、および溶融紡糸時にモノフィラメン
ト内に気泡を発生することなく前記すぐれた諸特性を有
するポリ4−メチル−1ペンテン系モノフィラメントを
効率的に製造する方法、並びに前記ポリ4−メチル−1
ペンテン系モノフィラメントを構成成分とする耐熱耐久
性にすぐれた抄紙用ドライヤーカンバスに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の工業分野においては、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレートおよびポリフ
ェニレンサルファイドなどのポリマーを素材とするモノ
フィラメントが使用されている。そして、上記のモノフ
ィラメントから作られた成形品を、一般の工業分野に適
用する場合には、その使用温度条件が益々高くなる傾向
にあり、スチーム加熱下およびモノフィラメントの融点
に近い高温加熱下などの過酷な使用条件にさらされるこ
とから、モノフィラメントの形成素材には、樹脂コス
ト、薬品やスチームによる物性低下および樹脂特性(例
えば融点)などの諸問題により、使用分野別の差別化が
なされているのが実状である。
プロピレン、ポリエチレンテレフタレートおよびポリフ
ェニレンサルファイドなどのポリマーを素材とするモノ
フィラメントが使用されている。そして、上記のモノフ
ィラメントから作られた成形品を、一般の工業分野に適
用する場合には、その使用温度条件が益々高くなる傾向
にあり、スチーム加熱下およびモノフィラメントの融点
に近い高温加熱下などの過酷な使用条件にさらされるこ
とから、モノフィラメントの形成素材には、樹脂コス
ト、薬品やスチームによる物性低下および樹脂特性(例
えば融点)などの諸問題により、使用分野別の差別化が
なされているのが実状である。
【0003】例えば、ポリプロピレンモノフィラメント
は、耐薬品性および耐スチーム性にはすぐれているが、
その融点が低いことから、その使用場所が140℃程度
以下に限定されている。また、特殊な工業分野において
は、主としてポリエチレンテレフタレートモノフィラメ
ントが使用されているが、ポリエチレンテレフタレート
はポリプロピレンに比較して耐熱性にすぐれるものの、
耐アルカリ性および耐スチーム性に劣るため、高温下で
使用する場合の薬品、スチームおよび熱などに対する耐
久寿命に限界がある。
は、耐薬品性および耐スチーム性にはすぐれているが、
その融点が低いことから、その使用場所が140℃程度
以下に限定されている。また、特殊な工業分野において
は、主としてポリエチレンテレフタレートモノフィラメ
ントが使用されているが、ポリエチレンテレフタレート
はポリプロピレンに比較して耐熱性にすぐれるものの、
耐アルカリ性および耐スチーム性に劣るため、高温下で
使用する場合の薬品、スチームおよび熱などに対する耐
久寿命に限界がある。
【0004】さらに、ポリフェニレンサルファイドは、
その耐熱性が著しくすぐれるため、一層の高温下で使用
される工業用途に適したものであるが、ポリマー自体が
高価であるため、製造コストの高騰を招くという問題が
あった。一方、4−メチル−1−ペンテンの重合体また
は共重合体を用いて溶融紡糸および延伸して得られる繊
維は、その融点が高く、ポリマ自体も低コストで得られ
ることから、高温下で使用される工業用途または高温使
用の可能性がある工業用途にとって好適である。
その耐熱性が著しくすぐれるため、一層の高温下で使用
される工業用途に適したものであるが、ポリマー自体が
高価であるため、製造コストの高騰を招くという問題が
あった。一方、4−メチル−1−ペンテンの重合体また
は共重合体を用いて溶融紡糸および延伸して得られる繊
維は、その融点が高く、ポリマ自体も低コストで得られ
ることから、高温下で使用される工業用途または高温使
用の可能性がある工業用途にとって好適である。
【0005】しかしながら、4−メチル−1−ペンテン
系重合体または共重合体を用いて繊維直径の大きいモノ
フィラメントを製造する場合には、溶融した4−メチル
−1−ペンテン系重合体の溶融粘度が低いために、溶融
紡糸段階の初期冷却槽内において、モノフィラメントが
蛇行したり、引取りが困難になったりして、満足し得る
モノフィラメントを製造できないという問題があった。
系重合体または共重合体を用いて繊維直径の大きいモノ
フィラメントを製造する場合には、溶融した4−メチル
−1−ペンテン系重合体の溶融粘度が低いために、溶融
紡糸段階の初期冷却槽内において、モノフィラメントが
蛇行したり、引取りが困難になったりして、満足し得る
モノフィラメントを製造できないという問題があった。
【0006】例えば、極限粘度[η]が2dl/g以下の
4−メチル−1−ペンテン系共重合体を用いてモノフィ
ラメントを溶融紡糸する場合には、未延伸モノフィラメ
ント中に多数の気泡が発生すると共に、延伸工程におい
て糸切れが多数発生するという問題がある。また、この
延伸したポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフィラメ
ントを用いてフィルターやカンバスなどの成形体を製織
する場合には、上記の気泡に起因してクラックが発生
し、良好な成形体(織物)を得ることができないという
問題があった。
4−メチル−1−ペンテン系共重合体を用いてモノフィ
ラメントを溶融紡糸する場合には、未延伸モノフィラメ
ント中に多数の気泡が発生すると共に、延伸工程におい
て糸切れが多数発生するという問題がある。また、この
延伸したポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフィラメ
ントを用いてフィルターやカンバスなどの成形体を製織
する場合には、上記の気泡に起因してクラックが発生
し、良好な成形体(織物)を得ることができないという
問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述した
従来技術が有する問題点を解決することを課題として検
討した結果、達成されたものである。したがって、この
発明の第1の目的は、耐薬品性、耐熱性、耐熱寿命性、
耐スチーム性、撥水性、軽量性およびガス透過性などの
諸特性がすぐれると共に、製織時にクラックを発生する
ことのないポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフィラ
メントを提供することにある。
従来技術が有する問題点を解決することを課題として検
討した結果、達成されたものである。したがって、この
発明の第1の目的は、耐薬品性、耐熱性、耐熱寿命性、
耐スチーム性、撥水性、軽量性およびガス透過性などの
諸特性がすぐれると共に、製織時にクラックを発生する
ことのないポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフィラ
メントを提供することにある。
【0008】また、この発明の第2の目的は、溶融紡糸
時にモノフィラメント内に気泡を発生することがなく、
上記のすぐれた諸特性を有するポリ4−メチル−1−ペ
ンテン系モノフィラメントを効率的に製造する方法を提
供することにある。さらに、この発明の第3の目的は、
製織時におけるクラックの発生がなく、すぐれた耐熱耐
久性を有する抄紙用ドライヤーカンバスを提供すること
にある。
時にモノフィラメント内に気泡を発生することがなく、
上記のすぐれた諸特性を有するポリ4−メチル−1−ペ
ンテン系モノフィラメントを効率的に製造する方法を提
供することにある。さらに、この発明の第3の目的は、
製織時におけるクラックの発生がなく、すぐれた耐熱耐
久性を有する抄紙用ドライヤーカンバスを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、この発明のポリ4−メチル−1−ペンテン系
モノフィラメントは、4−メチル−1−ペンテンを主体
とし、4−メチル−1−ペンテンを除く炭素原子数2〜
22のα−オレフィンから選ばれた1種を1〜20重量
%含む4−メチル−1−ペンテン系共重合体(A)40
〜80重量部および4−メチル−1−ペンテンを主体と
し、4−メチル−1−ペンテンを除く炭素原子数2〜2
2のα−オレフィンから選ばれた2種を1〜20重量%
含む4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)60〜
20重量部の合計100重量部からなり、その極限粘度
が2.3〜5.0dl/gである重合体組成物からなるこ
とを特徴とする。
るために、この発明のポリ4−メチル−1−ペンテン系
モノフィラメントは、4−メチル−1−ペンテンを主体
とし、4−メチル−1−ペンテンを除く炭素原子数2〜
22のα−オレフィンから選ばれた1種を1〜20重量
%含む4−メチル−1−ペンテン系共重合体(A)40
〜80重量部および4−メチル−1−ペンテンを主体と
し、4−メチル−1−ペンテンを除く炭素原子数2〜2
2のα−オレフィンから選ばれた2種を1〜20重量%
含む4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)60〜
20重量部の合計100重量部からなり、その極限粘度
が2.3〜5.0dl/gである重合体組成物からなるこ
とを特徴とする。
【0010】また、上記第2の目的を達成するために、
この発明のポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフィラ
メントの製造方法は、4−メチル−1−ペンテンを主体
とし、4−メチル−1−ペンテンを除く炭素原子数2〜
22のα−オレフィンから選ばれた1種を1〜20重量
%含む4−メチル−1−ペンテン系共重合体(A)40
〜80重量部および4−メチル−1−ペンテンを主体と
し、4−メチル−1−ペンテンを除く炭素原子数2〜2
2のα−オレフィンから選ばれた2種を1〜20重量%
含む4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)60〜
20重量部の合計100重量部からなり、その極限粘度
が2.3〜5.0dl/gである重合体組成物を、紡糸ノ
ズルを通して溶融押出した後、紡出糸の表面温度が15
0℃以下になるまで除冷することにより、前記紡出糸の
結晶化度を35〜45%の範囲となし、次いで延伸倍率
3倍以上に延伸することを特徴とする。
この発明のポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフィラ
メントの製造方法は、4−メチル−1−ペンテンを主体
とし、4−メチル−1−ペンテンを除く炭素原子数2〜
22のα−オレフィンから選ばれた1種を1〜20重量
%含む4−メチル−1−ペンテン系共重合体(A)40
〜80重量部および4−メチル−1−ペンテンを主体と
し、4−メチル−1−ペンテンを除く炭素原子数2〜2
2のα−オレフィンから選ばれた2種を1〜20重量%
含む4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)60〜
20重量部の合計100重量部からなり、その極限粘度
が2.3〜5.0dl/gである重合体組成物を、紡糸ノ
ズルを通して溶融押出した後、紡出糸の表面温度が15
0℃以下になるまで除冷することにより、前記紡出糸の
結晶化度を35〜45%の範囲となし、次いで延伸倍率
3倍以上に延伸することを特徴とする。
【0011】さらに、上記第3の目的を達成するため
に、この発明の抄紙用ドライヤーカンバスは、上記の製
造方法で得られた上記ポリ4−メチル−1−ペンテン系
モノフィラメントを、緯糸および/または経糸の少なく
とも一部に用いたことを特徴とする。以下にこの発明を
詳述する。
に、この発明の抄紙用ドライヤーカンバスは、上記の製
造方法で得られた上記ポリ4−メチル−1−ペンテン系
モノフィラメントを、緯糸および/または経糸の少なく
とも一部に用いたことを特徴とする。以下にこの発明を
詳述する。
【0012】まず、この発明のポリ4−メチル−1−ペ
ンテン系モノフィラメントの構成素材について説明す
る。この発明のポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフ
ィラメントを形成する上記4−メチル−1−ペンテン系
共重合体(A)とは、4−メチル−1−ペンテンを主体
とし、4−メチル−1−ペンテンを除く炭素原子数2〜
22のα−オレフィンから選ばれた1種を1〜20重量
%含む共重合体である。
ンテン系モノフィラメントの構成素材について説明す
る。この発明のポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフ
ィラメントを形成する上記4−メチル−1−ペンテン系
共重合体(A)とは、4−メチル−1−ペンテンを主体
とし、4−メチル−1−ペンテンを除く炭素原子数2〜
22のα−オレフィンから選ばれた1種を1〜20重量
%含む共重合体である。
【0013】ここで、上記炭素原子数2〜22のα−オ
レフィンとしては、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オ
クテン、1−デセン、1−テトラデセン、1−オクタデ
セン、1−エイコセンおよび1−ドコセンなどが挙げら
れるが、この4−メチル−1−ペンテン系共重合体
(A)においては、とくに1−ヘキセン、1−オクテン
または1−デセンから選ばれた1種であることが望まし
い。
レフィンとしては、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オ
クテン、1−デセン、1−テトラデセン、1−オクタデ
セン、1−エイコセンおよび1−ドコセンなどが挙げら
れるが、この4−メチル−1−ペンテン系共重合体
(A)においては、とくに1−ヘキセン、1−オクテン
または1−デセンから選ばれた1種であることが望まし
い。
【0014】一方、この発明のポリ4−メチル−1−ペ
ンテン系モノフィラメントを形成する上記4−メチル−
1−ペンテン系共重合体(B)とは、4−メチル−1−
ペンテンを主体とし、4−メチル−1−ペンテンを除く
炭素原子数2〜22のα−オレフィンから選ばれた2種
を1〜20重量%含む共重合体である。ここで、上記炭
素原子数2〜22のα−オレフィンとしては、上記と同
様に1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デ
セン、1−テトラデセン、1−オクタデセン、1−エイ
コセンおよび1−ドコセンなどが挙げられるが、この4
−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)においては、
とくに1−テトラデセン、1−オクタデセン、1−エイ
コセンおよび1−ドコセンから選ばれた2種であること
が望ましい。
ンテン系モノフィラメントを形成する上記4−メチル−
1−ペンテン系共重合体(B)とは、4−メチル−1−
ペンテンを主体とし、4−メチル−1−ペンテンを除く
炭素原子数2〜22のα−オレフィンから選ばれた2種
を1〜20重量%含む共重合体である。ここで、上記炭
素原子数2〜22のα−オレフィンとしては、上記と同
様に1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デ
セン、1−テトラデセン、1−オクタデセン、1−エイ
コセンおよび1−ドコセンなどが挙げられるが、この4
−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)においては、
とくに1−テトラデセン、1−オクタデセン、1−エイ
コセンおよび1−ドコセンから選ばれた2種であること
が望ましい。
【0015】4−メチル−1−ペンテンに対する上記炭
素原子数2〜22のα−オレフィンの共重合は、モノフ
ィラメントを製織する工程における耐衝撃性、ポリ4−
メチル−1−ペンテンの融点、耐スチーム性および耐油
性を改善できることから望ましい。ただし、上記4−メ
チル−1−ペンテン系共重合体(A)および(B)にお
いて、4−メチル−1−ペンテンを除く炭素原子数2〜
22のα−オレフィンの共重合量が1重量%未満では、
上記耐衝撃性および耐スチーム性の改善効果が不十分で
あり、また20重量%を越えると、ポリマの軟化温度が
低下し、耐熱寿命および耐油性に劣る結果となるため好
ましくない。
素原子数2〜22のα−オレフィンの共重合は、モノフ
ィラメントを製織する工程における耐衝撃性、ポリ4−
メチル−1−ペンテンの融点、耐スチーム性および耐油
性を改善できることから望ましい。ただし、上記4−メ
チル−1−ペンテン系共重合体(A)および(B)にお
いて、4−メチル−1−ペンテンを除く炭素原子数2〜
22のα−オレフィンの共重合量が1重量%未満では、
上記耐衝撃性および耐スチーム性の改善効果が不十分で
あり、また20重量%を越えると、ポリマの軟化温度が
低下し、耐熱寿命および耐油性に劣る結果となるため好
ましくない。
【0016】また、上記4−メチル−1−ペンテン系共
重合体(A)および(B)は、それぞれ単独で溶融紡糸
した場合には、初期冷却槽においてモノフィラメント内
部に気泡を発生し、製織時にクラックを発生しやすいモ
ノフィラメントしか得ることができない。しかるに、上
記4−メチル−1−ペンテン系共重合体(A)を40〜
80重量部、とくに50〜70重量部、および上記4−
メチル−1−ペンテン系共重合体(B)を60〜20重
量部、とくに50〜30重量部を合計100重量部とな
るように混合した重合体組成物として溶融紡糸して得ら
れるこの発明のポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフ
ィラメントは、初期冷却槽においてモノフィラメント内
部に気泡が発生するのが抑制されて、延伸性を改善する
ことができ、製織時にクラックを発生することがなく、
抄紙用ドライヤーカンバスなどの織物としての工業用途
に適した特性を有するものとなる。
重合体(A)および(B)は、それぞれ単独で溶融紡糸
した場合には、初期冷却槽においてモノフィラメント内
部に気泡を発生し、製織時にクラックを発生しやすいモ
ノフィラメントしか得ることができない。しかるに、上
記4−メチル−1−ペンテン系共重合体(A)を40〜
80重量部、とくに50〜70重量部、および上記4−
メチル−1−ペンテン系共重合体(B)を60〜20重
量部、とくに50〜30重量部を合計100重量部とな
るように混合した重合体組成物として溶融紡糸して得ら
れるこの発明のポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフ
ィラメントは、初期冷却槽においてモノフィラメント内
部に気泡が発生するのが抑制されて、延伸性を改善する
ことができ、製織時にクラックを発生することがなく、
抄紙用ドライヤーカンバスなどの織物としての工業用途
に適した特性を有するものとなる。
【0017】ここで、上記重合体組成物における4−メ
チル−1−ペンテン系共重合体(A)の配合割合が40
重量部未満または80重量部を越える場合には、溶融紡
糸時の気泡発生および製織時のクラック発生を十分に抑
制することができないため好ましくない。なお、上記重
合体組成物は、通常のポリオレフィンに対する種々の添
加剤、例えば耐熱安定剤、滑剤、帯電防止剤、防曇剤、
無機または有機の充填剤、染料および顔料などを、目的
を損なわない範囲で含有することができる。
チル−1−ペンテン系共重合体(A)の配合割合が40
重量部未満または80重量部を越える場合には、溶融紡
糸時の気泡発生および製織時のクラック発生を十分に抑
制することができないため好ましくない。なお、上記重
合体組成物は、通常のポリオレフィンに対する種々の添
加剤、例えば耐熱安定剤、滑剤、帯電防止剤、防曇剤、
無機または有機の充填剤、染料および顔料などを、目的
を損なわない範囲で含有することができる。
【0018】さらに、上記4−メチル−1−ペンテン系
共重合体(A)および(B)からなる重合体組成物は、
溶媒としてデカリンを用い、135℃で測定した極限粘
度[η]が2.3〜5.0dl/g、とくに2.4〜4.
3dl/gの範囲にあり、通常融点(ASTM D341
8)が200℃の結晶性重合体組成物であることが重要
な要件である。
共重合体(A)および(B)からなる重合体組成物は、
溶媒としてデカリンを用い、135℃で測定した極限粘
度[η]が2.3〜5.0dl/g、とくに2.4〜4.
3dl/gの範囲にあり、通常融点(ASTM D341
8)が200℃の結晶性重合体組成物であることが重要
な要件である。
【0019】すなわち、上記重合体組成物の極限粘度が
2.3dl/g未満では、溶融紡糸時の気泡発生および製
織時のクラック発生を抑制することができず、また5.
0dl/gを越えると、溶融紡糸が困難となり、モノフィ
ラメントの表面が荒れた状態となるばかりか、延伸工程
で糸切れを多発する傾向となるため好ましくない。ま
た、重合体組成物の極限粘度が上記の範囲内にある場合
には、通常の紡糸温度である260〜320℃の温度で
溶融紡糸することができ、しかも後で詳しく述べる溶融
紡糸工程において、未延伸糸に対し所望の結晶化度を容
易に付与することを可能とする。
2.3dl/g未満では、溶融紡糸時の気泡発生および製
織時のクラック発生を抑制することができず、また5.
0dl/gを越えると、溶融紡糸が困難となり、モノフィ
ラメントの表面が荒れた状態となるばかりか、延伸工程
で糸切れを多発する傾向となるため好ましくない。ま
た、重合体組成物の極限粘度が上記の範囲内にある場合
には、通常の紡糸温度である260〜320℃の温度で
溶融紡糸することができ、しかも後で詳しく述べる溶融
紡糸工程において、未延伸糸に対し所望の結晶化度を容
易に付与することを可能とする。
【0020】なお、この発明のポリ4−メチル−1−ペ
ンテン系モノフィラメントは、直径が0.1〜2.0mm
の円形断面または長径が0.3〜1.3mmで、短径:長
径比が1:1.4〜1:4の範囲にある扁平断面を有す
ることが望ましい。ここで、円形断面の直径が0.1mm
未満または扁平断面の長径が0.3mm未満では、紡糸条
件によっては糸切れが多発する傾向があり、良好な製糸
操業性が確保できず、また円形断面の直径が2.0mm以
上または扁平断面の長径が1.3mm以上では、以下に述
べるこの発明の製造方法を採用したとしても、なお溶融
紡糸時の気泡やひけなどの発生を十分抑制することがで
きないため好ましくない。
ンテン系モノフィラメントは、直径が0.1〜2.0mm
の円形断面または長径が0.3〜1.3mmで、短径:長
径比が1:1.4〜1:4の範囲にある扁平断面を有す
ることが望ましい。ここで、円形断面の直径が0.1mm
未満または扁平断面の長径が0.3mm未満では、紡糸条
件によっては糸切れが多発する傾向があり、良好な製糸
操業性が確保できず、また円形断面の直径が2.0mm以
上または扁平断面の長径が1.3mm以上では、以下に述
べるこの発明の製造方法を採用したとしても、なお溶融
紡糸時の気泡やひけなどの発生を十分抑制することがで
きないため好ましくない。
【0021】かくして、上記の条件を満たすこの発明の
ポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフィラメントは、
耐薬品性、耐熱性、耐熱寿命性、耐スチーム性、撥水
性、軽量性およびガス透過性などの諸特性がすぐれると
共に、製織時にクラックを発生することがなく、抄紙用
ドライヤーカンバスなどの工業用織物用途にとって理想
的な特性を有するものである。
ポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフィラメントは、
耐薬品性、耐熱性、耐熱寿命性、耐スチーム性、撥水
性、軽量性およびガス透過性などの諸特性がすぐれると
共に、製織時にクラックを発生することがなく、抄紙用
ドライヤーカンバスなどの工業用織物用途にとって理想
的な特性を有するものである。
【0022】次に、この発明のポリ4−メチル−1−ペ
ンテン系モノフィラメントの製造方法について説明す
る。この発明のポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフ
ィラメントを製造するに際しては、まず上記4−メチル
−1−ペンテン系共重合体(A)40〜80重量部およ
び上記4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)60
〜20重量部の合計100重量部からなり、その極限粘
度が2.3〜5.0dl/gである重合体組成物を調整
し、次いでこの重合体組成物を、260〜320℃の温
度に加熱し、所望の円形断面モノフィラメントまたは扁
平断面モノフィラメントとして紡糸可能な紡糸ノズルを
通して、例えば室温の空気中へ溶融紡出せしめ、紡出糸
の表面温度が150℃以下になるまで除冷することによ
り、前記紡出糸の結晶化度を35〜45%の範囲となし
た後、必要に応じてさらに冷却水槽などを通して冷却
し、引き続いて延伸倍率3倍以上に延伸する。
ンテン系モノフィラメントの製造方法について説明す
る。この発明のポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフ
ィラメントを製造するに際しては、まず上記4−メチル
−1−ペンテン系共重合体(A)40〜80重量部およ
び上記4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)60
〜20重量部の合計100重量部からなり、その極限粘
度が2.3〜5.0dl/gである重合体組成物を調整
し、次いでこの重合体組成物を、260〜320℃の温
度に加熱し、所望の円形断面モノフィラメントまたは扁
平断面モノフィラメントとして紡糸可能な紡糸ノズルを
通して、例えば室温の空気中へ溶融紡出せしめ、紡出糸
の表面温度が150℃以下になるまで除冷することによ
り、前記紡出糸の結晶化度を35〜45%の範囲となし
た後、必要に応じてさらに冷却水槽などを通して冷却
し、引き続いて延伸倍率3倍以上に延伸する。
【0023】上記溶融紡出糸の除冷は、重要な要件であ
り、溶融紡出糸を直接冷却水槽中に紡出して急冷する場
合には、モノフィラメント内部に気泡を発生して、得ら
れるモノフィラメントを製織する際にクラックを生じや
すい傾向となるため好ましくない。しかるに、室温の空
気中などで、紡出糸の表面温度が150℃以下になるま
で除冷して、結晶化度が35〜45%の範囲の未延伸糸
となし、次いで延伸工程に移行する場合には、モノフィ
ラメント内部への気泡の発生を効果的に抑制することが
でき、製織工程でクラックを発生することのないすぐれ
た性能のポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフィラメ
ントを得ることができる。
り、溶融紡出糸を直接冷却水槽中に紡出して急冷する場
合には、モノフィラメント内部に気泡を発生して、得ら
れるモノフィラメントを製織する際にクラックを生じや
すい傾向となるため好ましくない。しかるに、室温の空
気中などで、紡出糸の表面温度が150℃以下になるま
で除冷して、結晶化度が35〜45%の範囲の未延伸糸
となし、次いで延伸工程に移行する場合には、モノフィ
ラメント内部への気泡の発生を効果的に抑制することが
でき、製織工程でクラックを発生することのないすぐれ
た性能のポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフィラメ
ントを得ることができる。
【0024】なお、この発明でいう未延伸糸の結晶化度
とは、理学電機(株)製ローターフレックスRU300
を用い、広角X線回析透過法により、出力60kv、30
0mAの条件で測定した値である。ここで、除冷条件を採
用した場合であっても、未延伸糸の結晶化度が35%未
満または45%を越える状態で延伸工程に移行した場合
には、延伸時に糸切れを発生しやすくなり、さらには得
られるモノフィラメントの引張強度も低下する傾向とな
るため好ましくない。
とは、理学電機(株)製ローターフレックスRU300
を用い、広角X線回析透過法により、出力60kv、30
0mAの条件で測定した値である。ここで、除冷条件を採
用した場合であっても、未延伸糸の結晶化度が35%未
満または45%を越える状態で延伸工程に移行した場合
には、延伸時に糸切れを発生しやすくなり、さらには得
られるモノフィラメントの引張強度も低下する傾向とな
るため好ましくない。
【0025】未延伸糸の延伸工程は、1段または2〜3
段の多段延伸を採用することができ、延伸倍率3.0倍
以上、とくに5倍以上に延伸することによって、引張強
度3.0g/d以上の高強度特性を有し、内部に気泡発
生がなく、工業用織物、とくに抄紙用ドライヤーカンバ
スとしてのすぐれた特性を備えたポリ4−メチル−1−
ペンテン系モノフィラメントを得ることができる。
段の多段延伸を採用することができ、延伸倍率3.0倍
以上、とくに5倍以上に延伸することによって、引張強
度3.0g/d以上の高強度特性を有し、内部に気泡発
生がなく、工業用織物、とくに抄紙用ドライヤーカンバ
スとしてのすぐれた特性を備えたポリ4−メチル−1−
ペンテン系モノフィラメントを得ることができる。
【0026】なお、延伸倍率が3.0倍未満では、得ら
れるモノフィラメントの引張強度が2.0g/d未満に
低下し、これを製織して抄紙用ドライヤーカンバスとな
した場合に強度不足を招くことになるため好ましくな
い。かくして、この発明のポリ4−メチル−1−ペンテ
ン系モノフィラメントの製造方法によれば、溶融紡糸時
にモノフィラメント内に気泡が発生することがなく、耐
薬品性、耐熱性、耐熱寿命性、耐スチーム性、撥水性、
軽量性およびガス透過性などの諸特性がすぐれると共
に、製織時にクラックを発生することがなく、抄紙用ド
ライヤーカンバスなどの工業用織物用途にとって理想的
な特性を有するポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフ
ィラメントを経済的有利にかつ効率的に製造することが
できる。
れるモノフィラメントの引張強度が2.0g/d未満に
低下し、これを製織して抄紙用ドライヤーカンバスとな
した場合に強度不足を招くことになるため好ましくな
い。かくして、この発明のポリ4−メチル−1−ペンテ
ン系モノフィラメントの製造方法によれば、溶融紡糸時
にモノフィラメント内に気泡が発生することがなく、耐
薬品性、耐熱性、耐熱寿命性、耐スチーム性、撥水性、
軽量性およびガス透過性などの諸特性がすぐれると共
に、製織時にクラックを発生することがなく、抄紙用ド
ライヤーカンバスなどの工業用織物用途にとって理想的
な特性を有するポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフ
ィラメントを経済的有利にかつ効率的に製造することが
できる。
【0027】次に、この発明の抄紙用ドライヤーカンバ
スは、上記の方法で得られ、上記の特性を有するポリ4
−メチル−1−ペンテン系モノフィラメントを、緯糸お
よび/または経糸の少なくとも一部に用いて製織したこ
とを特徴とする。この抄紙用ドライヤーカンバスの製織
方法としては、例えば平織り、綾織り、2重織り、3重
織りなどの公知の方法を採用することができる。かくし
てなるこの発明の抄紙用ドライヤーカンバスは、製織時
にクラックを発生することがなく、すぐれた耐熱耐久性
を発揮する。以下に、実施例を挙げてこの発明の構成お
よび効果をさらに詳述するが、この発明は、その要旨を
越えない限りにおいて、以下に述べる実施例に何ら制約
されるものではない。
スは、上記の方法で得られ、上記の特性を有するポリ4
−メチル−1−ペンテン系モノフィラメントを、緯糸お
よび/または経糸の少なくとも一部に用いて製織したこ
とを特徴とする。この抄紙用ドライヤーカンバスの製織
方法としては、例えば平織り、綾織り、2重織り、3重
織りなどの公知の方法を採用することができる。かくし
てなるこの発明の抄紙用ドライヤーカンバスは、製織時
にクラックを発生することがなく、すぐれた耐熱耐久性
を発揮する。以下に、実施例を挙げてこの発明の構成お
よび効果をさらに詳述するが、この発明は、その要旨を
越えない限りにおいて、以下に述べる実施例に何ら制約
されるものではない。
【0028】
実施例1 4−メチル−1−ペンテンに対し、炭素原子数10のα
−オレフィン(1−デセン)を3重量%共重合した4−
メチル−1−ペンテン系共重合体(A)70重量部およ
び4−メチル−1−ペンテンに対し、炭素原子数16の
α−オレフィン(1−ヘキサデセン)と、炭素原子数1
8のα−オレフィン(1−オクタデセン)をそれぞれ6
重量%共重合した4−メチル−1−ペンテン系共重合体
(B)30重量部の合計100重量部に対し、耐熱安定
剤1.2重量部およびステアリン酸カルシウム0.03
重量部を添加し、10リットルのリボンブレンダーで5
分間混合した後、池貝(株)製2軸押出機(PCMφ
4.5mm)を用い、設定温度280℃の条件で溶融ペレ
タイズすることにより、極限粘度[η]が2.6dl/g
の重合体組成物(PM−1)を作成した。
−オレフィン(1−デセン)を3重量%共重合した4−
メチル−1−ペンテン系共重合体(A)70重量部およ
び4−メチル−1−ペンテンに対し、炭素原子数16の
α−オレフィン(1−ヘキサデセン)と、炭素原子数1
8のα−オレフィン(1−オクタデセン)をそれぞれ6
重量%共重合した4−メチル−1−ペンテン系共重合体
(B)30重量部の合計100重量部に対し、耐熱安定
剤1.2重量部およびステアリン酸カルシウム0.03
重量部を添加し、10リットルのリボンブレンダーで5
分間混合した後、池貝(株)製2軸押出機(PCMφ
4.5mm)を用い、設定温度280℃の条件で溶融ペレ
タイズすることにより、極限粘度[η]が2.6dl/g
の重合体組成物(PM−1)を作成した。
【0029】次に、この重合体組成物(PM−1)を大
阪精機工作所(株)製1軸押出機(スクリュー径30m
m)に供し、設定温度290℃の条件で、穴径2mm(円
形)、穴数2のダイスを用いて、溶融ポリマーを溶融押
出し、紡出糸を室温の空気中でその表面温度が120℃
になるまで除冷した後、20℃の冷却水槽中で十分に冷
却し、未延伸糸を得た。
阪精機工作所(株)製1軸押出機(スクリュー径30m
m)に供し、設定温度290℃の条件で、穴径2mm(円
形)、穴数2のダイスを用いて、溶融ポリマーを溶融押
出し、紡出糸を室温の空気中でその表面温度が120℃
になるまで除冷した後、20℃の冷却水槽中で十分に冷
却し、未延伸糸を得た。
【0030】ここで得られた未延伸糸の結晶化度を測定
した結果、39%であった。次いで、上記未延伸糸を、
巻取りライン速度45m/分の延伸槽に供し、7.3倍
に延伸することにより、直径が0.6mmの円形断面モノ
フィラメントを得た。得られたモノフィラメントの引張
強度を、JIS L1013の方法に準じて測定した結
果、4.2g/dであった。
した結果、39%であった。次いで、上記未延伸糸を、
巻取りライン速度45m/分の延伸槽に供し、7.3倍
に延伸することにより、直径が0.6mmの円形断面モノ
フィラメントを得た。得られたモノフィラメントの引張
強度を、JIS L1013の方法に準じて測定した結
果、4.2g/dであった。
【0031】また、ここまでのモノフィラメント製造工
程における気泡発生状況(気泡判定)および延伸性を下
記の基準で判定すると共に、このモノフィラメントを用
いて製織した抄紙用ドライヤーカンバスにおけるクラッ
クの発生状況(クラック判定)を下記の基準で判定した
結果を表1に併せて示す。 (気泡判定)得られたモノフィラメントから糸長100
mの試料を採取し、この試料について、10倍の拡大鏡
を用いて気泡の有無を肉眼観測、計測し、下記の基準で
判定した。
程における気泡発生状況(気泡判定)および延伸性を下
記の基準で判定すると共に、このモノフィラメントを用
いて製織した抄紙用ドライヤーカンバスにおけるクラッ
クの発生状況(クラック判定)を下記の基準で判定した
結果を表1に併せて示す。 (気泡判定)得られたモノフィラメントから糸長100
mの試料を採取し、この試料について、10倍の拡大鏡
を用いて気泡の有無を肉眼観測、計測し、下記の基準で
判定した。
【0032】◎…気泡数:0個 △…気泡数:10個以下 ×…気泡数:11個以上 (延伸性) ◎…糸切れがなく、1時間の連続延伸が可能 △…糸径の変動(直径率:20%未満)があるが、1時
間の連続延伸が可能 ×…糸径の変動(直径率:20%以上)が著しく、連続
延伸不可 (クラック判定)得られたモノフィラメントを用いて製
織したカンバス(幅1m、長さ10m)の中央部から、
幅0.5m、長さ5mの試料を採取し、10倍の拡大鏡
を用いてクラックの有無を肉眼観察した。
間の連続延伸が可能 ×…糸径の変動(直径率:20%以上)が著しく、連続
延伸不可 (クラック判定)得られたモノフィラメントを用いて製
織したカンバス(幅1m、長さ10m)の中央部から、
幅0.5m、長さ5mの試料を採取し、10倍の拡大鏡
を用いてクラックの有無を肉眼観察した。
【0033】実施例2 実施例1において、4−メチル−1−ペンテン系共重合
体(A)/4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)
の配合割合を50/50(重量比)に変更する以外は同
様にして重合体組成物(PM−2)を調整し、さらに実
施例1と同様の条件で紡糸、延伸して得られたモノフィ
ラメントについての評価結果を表1に併せて示す。
体(A)/4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)
の配合割合を50/50(重量比)に変更する以外は同
様にして重合体組成物(PM−2)を調整し、さらに実
施例1と同様の条件で紡糸、延伸して得られたモノフィ
ラメントについての評価結果を表1に併せて示す。
【0034】実施例3 実施例1において、4−メチル−1−ペンテン系共重合
体(A)/4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)
の配合割合を70/30(重量比)と同様であるが、2
軸押出機の設定温度を265℃に変更して、極限粘度
[η]が3.0dl/gの重合体組成物(PM−3)を調
整した。
体(A)/4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)
の配合割合を70/30(重量比)と同様であるが、2
軸押出機の設定温度を265℃に変更して、極限粘度
[η]が3.0dl/gの重合体組成物(PM−3)を調
整した。
【0035】そして、実施例1と同様の条件で紡糸、延
伸して得られたモノフィラメントについての評価結果を
表1に併せて示す。 実施例4 実施例2の重合体組成物(PM−2)を用いて実施例2
と同様の条件で溶融紡糸するに際し、紡出糸の空冷距離
を長くとることによって、未延伸糸の結晶化度を43%
とした以外は、実施例2と同様の条件で紡糸、延伸して
得られたモノフィラメントについての評価結果を表1に
併せて示す。
伸して得られたモノフィラメントについての評価結果を
表1に併せて示す。 実施例4 実施例2の重合体組成物(PM−2)を用いて実施例2
と同様の条件で溶融紡糸するに際し、紡出糸の空冷距離
を長くとることによって、未延伸糸の結晶化度を43%
とした以外は、実施例2と同様の条件で紡糸、延伸して
得られたモノフィラメントについての評価結果を表1に
併せて示す。
【0036】実施例5 実施例1において、1軸押出機のダイスを、穴径2.2
×1.17mmの扁平形状、穴数2のダイスに変更した以
外は、同様の条件で紡糸、延伸して得られたモノフィラ
メントについての評価結果を表1に併せて示す。 比較例1 実施例1において、4−メチル−1−ペンテン系共重合
体(A)/4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)
の配合割合を90/10(重量比)に変更する以外は同
様にして重合体組成物(PM−4)を調整し、さらに実
施例1と同様の条件で紡糸、延伸して得られたモノフィ
ラメントについての評価結果を表1に併せて示す。
×1.17mmの扁平形状、穴数2のダイスに変更した以
外は、同様の条件で紡糸、延伸して得られたモノフィラ
メントについての評価結果を表1に併せて示す。 比較例1 実施例1において、4−メチル−1−ペンテン系共重合
体(A)/4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)
の配合割合を90/10(重量比)に変更する以外は同
様にして重合体組成物(PM−4)を調整し、さらに実
施例1と同様の条件で紡糸、延伸して得られたモノフィ
ラメントについての評価結果を表1に併せて示す。
【0037】比較例2 実施例1において、4−メチル−1−ペンテン系共重合
体(A)/4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)
の配合割合を100/0(重量比)に変更する以外は同
様にして重合体組成物(PM−5)を調整し、さらに実
施例1と同様の条件で紡糸、延伸して得られたモノフィ
ラメントについての評価結果を表1に併せて示す。
体(A)/4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)
の配合割合を100/0(重量比)に変更する以外は同
様にして重合体組成物(PM−5)を調整し、さらに実
施例1と同様の条件で紡糸、延伸して得られたモノフィ
ラメントについての評価結果を表1に併せて示す。
【0038】比較例3 実施例1において、4−メチル−1−ペンテン系共重合
体(A)/4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)
の配合割合を70/30(重量比)と同様であるが、2
軸押出機の設定温度を300℃に変更して、極限粘度
[η]が1.5dl/gの重合体組成物(PM−6)を調
整した。
体(A)/4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)
の配合割合を70/30(重量比)と同様であるが、2
軸押出機の設定温度を300℃に変更して、極限粘度
[η]が1.5dl/gの重合体組成物(PM−6)を調
整した。
【0039】そして、実施例1と同様の条件で紡糸、延
伸して得られたモノフィラメントについての評価結果を
表1に併せて示す。 比較例4 実施例1において、4−メチル−1−ペンテン系共重合
体(A)/4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)
の配合割合を0/100(重量比)に変更する以外は同
様にして重合体組成物(PM−7)を調整し、さらに実
施例1と同様の条件で紡糸、延伸して得られたモノフィ
ラメントについての評価結果を表1に併せて示す。
伸して得られたモノフィラメントについての評価結果を
表1に併せて示す。 比較例4 実施例1において、4−メチル−1−ペンテン系共重合
体(A)/4−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)
の配合割合を0/100(重量比)に変更する以外は同
様にして重合体組成物(PM−7)を調整し、さらに実
施例1と同様の条件で紡糸、延伸して得られたモノフィ
ラメントについての評価結果を表1に併せて示す。
【0040】比較例5 実施例1において、ダイスからの紡出糸をただちに常温
の冷却水槽に導いて急冷したこと、および延伸倍率を
4.9倍に変更したこと以外は同様の条件で紡糸、延伸
して得られたモノフィラメントについての評価結果を表
1に併せて示す。
の冷却水槽に導いて急冷したこと、および延伸倍率を
4.9倍に変更したこと以外は同様の条件で紡糸、延伸
して得られたモノフィラメントについての評価結果を表
1に併せて示す。
【0041】
【表1】 実施例6 実施例1において、ダイス穴径を変更する以外は同様に
して、直径が0.5mmおよび0.6mmの円形断面モノフ
ィラメントを作成した。
して、直径が0.5mmおよび0.6mmの円形断面モノフ
ィラメントを作成した。
【0042】上記2種のモノフィラメントを使用して、
図1に示した構造の緯二重織の抄紙用ドライヤーカンバ
スを製織した。すなわち、経糸として直径0.5mmのモ
ノフィラメントを用い、織密度71.4本/2.54cm
で表層および裏層の両緯糸として上記直径0.6mmの円
形断面モノフィラメントを用い、これら緯糸の織密度を
16.5×2本/2.54cmで製織した。
図1に示した構造の緯二重織の抄紙用ドライヤーカンバ
スを製織した。すなわち、経糸として直径0.5mmのモ
ノフィラメントを用い、織密度71.4本/2.54cm
で表層および裏層の両緯糸として上記直径0.6mmの円
形断面モノフィラメントを用い、これら緯糸の織密度を
16.5×2本/2.54cmで製織した。
【0043】この製織工程においては、モノフィラメン
トにクラックが発生することがなく、良好な抄紙用ドラ
イヤーカンバスを得ることができた。得られた抄紙用ド
ライヤーカンバスの厚さは2.48mm、通気度は180
00cc/分/cm2 であった。なお、上記通気度は、JI
S L1005フラジール型法に準拠した測定器具を用
い、水柱12.7mm、測定面積10cm2 の孔を1分間に
通過した空気の量を単位面積当りに換算表示したもので
ある。
トにクラックが発生することがなく、良好な抄紙用ドラ
イヤーカンバスを得ることができた。得られた抄紙用ド
ライヤーカンバスの厚さは2.48mm、通気度は180
00cc/分/cm2 であった。なお、上記通気度は、JI
S L1005フラジール型法に準拠した測定器具を用
い、水柱12.7mm、測定面積10cm2 の孔を1分間に
通過した空気の量を単位面積当りに換算表示したもので
ある。
【0044】実施例7 実施例1において、ダイス穴径を変更する以外は同様に
して、直径が0.8mmの円形断面モノフィラメントを作
成した。また、実施例5において、ダイス穴径を変更す
る以外は同様にして、長径0.66mm×短径0.35mm
の扁平断面モノフィラメントを作成した。
して、直径が0.8mmの円形断面モノフィラメントを作
成した。また、実施例5において、ダイス穴径を変更す
る以外は同様にして、長径0.66mm×短径0.35mm
の扁平断面モノフィラメントを作成した。
【0045】上記2種のモノフィラメントを使用して、
図2に示した構造の緯二重織の抄紙用ドライヤーカンバ
スを製織した。すなわち、経糸として上記扁平断面モノ
フィラメントを用い、織密度47.2本/2.54cm
で、表層および裏層の両緯糸として上記直径0.8mmの
円形断面モノフィラメントを用い、これら緯糸の織密度
を13.7×2本/2.54cmで製織した。
図2に示した構造の緯二重織の抄紙用ドライヤーカンバ
スを製織した。すなわち、経糸として上記扁平断面モノ
フィラメントを用い、織密度47.2本/2.54cm
で、表層および裏層の両緯糸として上記直径0.8mmの
円形断面モノフィラメントを用い、これら緯糸の織密度
を13.7×2本/2.54cmで製織した。
【0046】この製織工程においては、モノフィラメン
トにクラックが発生することがなく、良好な抄紙用ドラ
イヤーカンバスを得ることができた。得られた抄紙用ド
ライヤーカンバスの厚さは2.09mm、通気度は143
90cc/分/cm2 であった。
トにクラックが発生することがなく、良好な抄紙用ドラ
イヤーカンバスを得ることができた。得られた抄紙用ド
ライヤーカンバスの厚さは2.09mm、通気度は143
90cc/分/cm2 であった。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のポリ4
−メチル−1−ペンテン系モノフィラメントは、耐薬品
性、耐熱性、耐熱寿命性、耐スチーム性、撥水性、軽量
性およびガス透過性などの諸特性がすぐれると共に、製
織時にクラックを発生することがなく、抄紙用ドライヤ
ーカンバスなどの工業用織物用途にとって理想的な特性
を有している。
−メチル−1−ペンテン系モノフィラメントは、耐薬品
性、耐熱性、耐熱寿命性、耐スチーム性、撥水性、軽量
性およびガス透過性などの諸特性がすぐれると共に、製
織時にクラックを発生することがなく、抄紙用ドライヤ
ーカンバスなどの工業用織物用途にとって理想的な特性
を有している。
【0048】また、この発明のポリ4−メチル−1−ペ
ンテン系モノフィラメントの製造方法によれば、溶融紡
糸時にモノフィラメント内部に気泡を発生することがな
く、上記のすぐれた諸特性を有するポリ4−メチル−1
−ペンテン系モノフィラメントを、経済的有利にかつ効
率的に製造することができる。さらに、この発明の抄紙
用ドライヤーカンバスは、製織時にクラックを発生する
ことがなく、すぐれた耐熱耐久性を発揮する。
ンテン系モノフィラメントの製造方法によれば、溶融紡
糸時にモノフィラメント内部に気泡を発生することがな
く、上記のすぐれた諸特性を有するポリ4−メチル−1
−ペンテン系モノフィラメントを、経済的有利にかつ効
率的に製造することができる。さらに、この発明の抄紙
用ドライヤーカンバスは、製織時にクラックを発生する
ことがなく、すぐれた耐熱耐久性を発揮する。
【図1】本発明において、実施例6で得た抄紙用ドライ
ヤーカンバスの構造説明図である。
ヤーカンバスの構造説明図である。
【図2】本発明において、実施例7で得た抄紙用ドライ
ヤーカンバスの構造説明図である。
ヤーカンバスの構造説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉田 雅彦 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 村井 由博 滋賀県近江八幡市宮内町182−5
Claims (5)
- 【請求項1】 4−メチル−1−ペンテンを主体とし、
4−メチル−1−ペンテンを除く炭素原子数2〜22の
α−オレフィンから選ばれた1種を1〜20重量%含む
4−メチル−1−ペンテン系共重合体(A)40〜80
重量部および4−メチル−1−ペンテンを主体とし、4
−メチル−1−ペンテンを除く炭素原子数2〜22のα
−オレフィンから選ばれた2種を1〜20重量%含む4
−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)60〜20重
量部の合計100重量部からなり、その極限粘度が2.
3〜5.0dl/gである重合体組成物からなるポリ4−
メチル−1−ペンテン系モノフィラメント。 - 【請求項2】 直径が0.1〜2.0mmの円形断面を有
する請求項1に記載のポリ4−メチル−1−ペンテン系
モノフィラメント。 - 【請求項3】 長径が0.3〜1.3mmで、短径:長径
比が1:1.4〜1:4の範囲にある扁平断面を有する
請求項1に記載のポリ4−メチル−1−ペンテン系モノ
フィラメント。 - 【請求項4】 4−メチル−1−ペンテンを主体とし、
4−メチル−1−ペンテンを除く炭素原子数2〜22の
α−オレフィンから選ばれた1種を1〜20重量%含む
4−メチル−1−ペンテン系共重合体(A)40〜80
重量部および4−メチル−1−ペンテンを主体とし、4
−メチル−1−ペンテンを除く炭素原子数2〜22のα
−オレフィンから選ばれた2種を1〜20重量%含む4
−メチル−1−ペンテン系共重合体(B)60〜20重
量部の合計100重量部からなり、その極限粘度が2.
3〜5.0dl/gである重合体組成物を、紡糸ノズルを
通して溶融押出した後、紡出糸の表面温度が150℃以
下になるまで除冷することにより、前記紡出糸の結晶化
度を35〜45%の範囲となし、次いで延伸倍率3倍以
上に延伸することからなるポリ4−メチル−1−ペンテ
ン系モノフィラメントの製造方法。 - 【請求項5】 請求項4の方法で得られた請求項1、2
または3に記載のポリ4−メチル−1−ペンテン系モノ
フィラメントを、緯糸および/または経糸の少なくとも
一部に用いてなる抄紙用ドライヤーカンバス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17708494A JPH0841725A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | ポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフィラメントおよびその製造方法並びに抄紙用ドライヤーカンバス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17708494A JPH0841725A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | ポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフィラメントおよびその製造方法並びに抄紙用ドライヤーカンバス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0841725A true JPH0841725A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16024851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17708494A Pending JPH0841725A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | ポリ4−メチル−1−ペンテン系モノフィラメントおよびその製造方法並びに抄紙用ドライヤーカンバス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0841725A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007100224A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Toray Ind Inc | 樹脂材料の溶融押出装置およびその溶融押出方法 |
JP2008248407A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Toray Monofilament Co Ltd | 弗素系樹脂モノフィラメント、その製造方法および工業織物 |
JP2015030935A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-02-16 | 東レ・モノフィラメント株式会社 | ポリメチルペンテンモノフィラメント、及び、その製造方法 |
JP2020143402A (ja) * | 2019-03-07 | 2020-09-10 | 三井化学株式会社 | 繊維および繊維構造体 |
WO2023162335A1 (ja) * | 2022-02-22 | 2023-08-31 | 三井化学株式会社 | 4-メチル-1-ペンテン共重合体組成物、成形体、マンドレルおよびゴムホースの製造方法 |
-
1994
- 1994-07-28 JP JP17708494A patent/JPH0841725A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2020143402A (ja) * | 2019-03-07 | 2020-09-10 | 三井化学株式会社 | 繊維および繊維構造体 |
WO2023162335A1 (ja) * | 2022-02-22 | 2023-08-31 | 三井化学株式会社 | 4-メチル-1-ペンテン共重合体組成物、成形体、マンドレルおよびゴムホースの製造方法 |
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