JPH0841581A - 球状黒鉛鋳鉄及びその製造方法 - Google Patents
球状黒鉛鋳鉄及びその製造方法Info
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- JPH0841581A JPH0841581A JP20008794A JP20008794A JPH0841581A JP H0841581 A JPH0841581 A JP H0841581A JP 20008794 A JP20008794 A JP 20008794A JP 20008794 A JP20008794 A JP 20008794A JP H0841581 A JPH0841581 A JP H0841581A
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- spheroidal graphite
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- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 添加剤の選択的使用により、厚肉製品には疲
労強度の高い、薄肉製品に低温耐衝撃性に優れた球状黒
鉛鋳鉄を得る。 【構成】 重量成分Ｃ３．２％〜３．８％、Ｓｉ２．０
％〜２．８％、Ｍｒ０．４％以下、Ｐ０．０３％以下、
Ｎｉ０．５〜３．５％、Ｃｒ０．０３％以下、Ｃｕ０．
１％以下、Ｍｇ０．０２〜０．０６％とした溶湯にＦｅ
−Ｓｉ系接種剤を接種する。
労強度の高い、薄肉製品に低温耐衝撃性に優れた球状黒
鉛鋳鉄を得る。 【構成】 重量成分Ｃ３．２％〜３．８％、Ｓｉ２．０
％〜２．８％、Ｍｒ０．４％以下、Ｐ０．０３％以下、
Ｎｉ０．５〜３．５％、Ｃｒ０．０３％以下、Ｃｕ０．
１％以下、Ｍｇ０．０２〜０．０６％とした溶湯にＦｅ
−Ｓｉ系接種剤を接種する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、球状黒鉛鋳鉄、就中成
分配合と溶湯処理剤との組合せにより低温衝撃材、高疲
労強度材に作り分けることが可能な球状黒鉛鋳鉄及びそ
の製造方法に関するものである。
分配合と溶湯処理剤との組合せにより低温衝撃材、高疲
労強度材に作り分けることが可能な球状黒鉛鋳鉄及びそ
の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば、自動車部品としてのハウジン
グ、鉄道車輌としてのギヤボックス、キャリバーボディ
ーは、前者は高い疲労強度が必要なため、低合金鋼鋳鋼
品が使用されているが、近年軽量化・切削性・研掃性の
向上が要請されている。後者に於ては、耐衝撃が必要な
ため、低合金鋼鋳鋼品にＮｉ、Ｖを添加して衝撃性を高
めているが、これも前者と同様、軽量化・切削性・研掃
性の向上が要請されている。
グ、鉄道車輌としてのギヤボックス、キャリバーボディ
ーは、前者は高い疲労強度が必要なため、低合金鋼鋳鋼
品が使用されているが、近年軽量化・切削性・研掃性の
向上が要請されている。後者に於ては、耐衝撃が必要な
ため、低合金鋼鋳鋼品にＮｉ、Ｖを添加して衝撃性を高
めているが、これも前者と同様、軽量化・切削性・研掃
性の向上が要請されている。
【０００３】従来の球状黒鉛鋳鉄は高い０．２％弾性限
と良い伸びの値にも拘らず、衝撃値は鋳鋼に比べ低すぎ
ることから使用承諾されないできている。
と良い伸びの値にも拘らず、衝撃値は鋳鋼に比べ低すぎ
ることから使用承諾されないできている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みて成されたものであり、軽量化・切削性・研掃性を
有し乍ら、低温耐衝撃性、高疲労強度に欠けていて、自
動車部品、鉄道車輌等に使用されなかった球状黒鉛鋳鉄
を、Ｎｉを入れることにより高疲労強度、Ｂｉで接種す
ることにより低温での耐衝撃性に優れた高靱性球状黒鉛
鋳鉄を提供するにある。
鑑みて成されたものであり、軽量化・切削性・研掃性を
有し乍ら、低温耐衝撃性、高疲労強度に欠けていて、自
動車部品、鉄道車輌等に使用されなかった球状黒鉛鋳鉄
を、Ｎｉを入れることにより高疲労強度、Ｂｉで接種す
ることにより低温での耐衝撃性に優れた高靱性球状黒鉛
鋳鉄を提供するにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そこで本発明に於ては、
冷却スピードの違いにより厚肉製品にはＦｅ−Ｓｉ−Ｒ
ｅの合金接種剤、球化剤にはＲｅを含まないＮｉ−Ｍｇ
合金を使用することにより球状の阻害を防止して、溶湯
の成分としては、重量％Ｃ３．２〜３．８％、Ｓｉ２．
４〜２．８％、Ｍｎ０．４以下、Ｐ０．０３以下、Ｓ
０．０２以下、Ｎｉ０．５〜２．９％、Ｃｒ０．０３％
以下、Ｃｕ０．１％以下、Ｍｇ０．０２〜０．０６％残
部鉄からなる溶湯と、
冷却スピードの違いにより厚肉製品にはＦｅ−Ｓｉ−Ｒ
ｅの合金接種剤、球化剤にはＲｅを含まないＮｉ−Ｍｇ
合金を使用することにより球状の阻害を防止して、溶湯
の成分としては、重量％Ｃ３．２〜３．８％、Ｓｉ２．
４〜２．８％、Ｍｎ０．４以下、Ｐ０．０３以下、Ｓ
０．０２以下、Ｎｉ０．５〜２．９％、Ｃｒ０．０３％
以下、Ｃｕ０．１％以下、Ｍｇ０．０２〜０．０６％残
部鉄からなる溶湯と、
【０００６】厚肉製品以外については、Ｆｅ−Ｓｉ−Ｒ
ｅ合金接種剤、球化剤にはＲｅを含むＦｅ−Ｓｉ−Ｂｉ
−Ｍｇ−Ｒｅ合金を使用することにより、溶湯の成分と
しては、重量％Ｃ３．２〜３．８％、Ｓｉ２．０〜２．
４％、Ｍｎ０．４以下、Ｐ０．０３以下、Ｓ０．０２以
下、Ｎｉ１．５〜３．５％、Ｃｒ０．０３％以下、Ｃｕ
０．１％以下、Ｍｇ０．０２〜０．０６％残部鉄からな
る溶湯で、
ｅ合金接種剤、球化剤にはＲｅを含むＦｅ−Ｓｉ−Ｂｉ
−Ｍｇ−Ｒｅ合金を使用することにより、溶湯の成分と
しては、重量％Ｃ３．２〜３．８％、Ｓｉ２．０〜２．
４％、Ｍｎ０．４以下、Ｐ０．０３以下、Ｓ０．０２以
下、Ｎｉ１．５〜３．５％、Ｃｒ０．０３％以下、Ｃｕ
０．１％以下、Ｍｇ０．０２〜０．０６％残部鉄からな
る溶湯で、
【０００７】最終的には前者後者の溶湯共に鋳型に鋳込
む直前にＦｅ−Ｓｉ系の注湯流接種を実施して出来た製
品を熱処理することによって厚肉製品については、疲労
強度の高い、厚肉製品以外については低温耐衝撃性に優
れた球状黒鉛鋳鉄である。
む直前にＦｅ−Ｓｉ系の注湯流接種を実施して出来た製
品を熱処理することによって厚肉製品については、疲労
強度の高い、厚肉製品以外については低温耐衝撃性に優
れた球状黒鉛鋳鉄である。
【０００８】
〔実施例１〕 １−１実験方法 １ｋＨｚ、４５０ｋＷのサイリスタ式高周波３００ｋｇ
炉により、高純度銑鉄、球状黒鉛鋳鉄戻り材、鋼鈑屑等
３００ｋｇを用い、Ｎｉを１．５％と２．５％及び３．
５％の３種に変化させ、夫々にＳｉが１．８％、２．６
％、３．４％になるように添加した９種類の材質を溶製
し、置き注ぎ法にて球状化処理（処理剤Ｃ−５ビスマス
（商品名、（有）日下レアメタル研究所製）０．３％）
を１．５％（量））を施し、接種剤（スセリックス（商
品名、（有）日下レアメタル研究所製）０．３％）を投
入してＹ型供試材Ｂ号を作製した。
炉により、高純度銑鉄、球状黒鉛鋳鉄戻り材、鋼鈑屑等
３００ｋｇを用い、Ｎｉを１．５％と２．５％及び３．
５％の３種に変化させ、夫々にＳｉが１．８％、２．６
％、３．４％になるように添加した９種類の材質を溶製
し、置き注ぎ法にて球状化処理（処理剤Ｃ−５ビスマス
（商品名、（有）日下レアメタル研究所製）０．３％）
を１．５％（量））を施し、接種剤（スセリックス（商
品名、（有）日下レアメタル研究所製）０．３％）を投
入してＹ型供試材Ｂ号を作製した。
【表１】
【０００９】尚、Ｙ型供試材Ｂを作製する際にＦｅ・Ｓ
ｉ系の注湯流接種を施した。供試材に熱処理（焼鈍：９
００℃×２．０ｈｒ→Ｆ・Ｃ）を実施して１４mm、Ｌ＝
５０mmと１０×１０×５５mm（２mmＵノッチ）に加工
し、引張試験片及び衝撃試験片とした。
ｉ系の注湯流接種を施した。供試材に熱処理（焼鈍：９
００℃×２．０ｈｒ→Ｆ・Ｃ）を実施して１４mm、Ｌ＝
５０mmと１０×１０×５５mm（２mmＵノッチ）に加工
し、引張試験片及び衝撃試験片とした。
【００１０】シャルビー遷移曲線は、２３３Ｋ、２５３
Ｋ、２７３Ｋ、２９５Ｋに於るシャルビー衝撃値により
作成した。 溶解重量：３００Ｋｇ 出湯温度：１５００℃
Ｋ、２７３Ｋ、２９５Ｋに於るシャルビー衝撃値により
作成した。 溶解重量：３００Ｋｇ 出湯温度：１５００℃
【００１１】１−２実験結果
【表２】
【表３】
【表４】
【表５】
【表６】
【表７】
【００１２】上記表の結果により下記が判明した。Ｎｉ
添加量１．５％に、Ｓｉを１．８〜２．６％の範囲で添
加し、焼鈍することによってＦＣＤ４００相当の強度を
得ることが出来た。又、Ｎｉ添加量３．５％にＳｉを
１．８〜２．６％の範囲で添加し、焼鈍することによ
り、ＦＣＤ５００相当の強度を得ることが出来たが、何
れのＮｉ添加量に於てもＳｉ添加量が３．４％となる
と、脆化することが判った。
添加量１．５％に、Ｓｉを１．８〜２．６％の範囲で添
加し、焼鈍することによってＦＣＤ４００相当の強度を
得ることが出来た。又、Ｎｉ添加量３．５％にＳｉを
１．８〜２．６％の範囲で添加し、焼鈍することによ
り、ＦＣＤ５００相当の強度を得ることが出来たが、何
れのＮｉ添加量に於てもＳｉ添加量が３．４％となる
と、脆化することが判った。
【００１３】Ｎｉ入りＦＣＤ４００及びＦＣＤ５００相
当の材質に於て、Ｓｉを２．２％と２．６％に分けるこ
とにより、２．２Ｓｉは低温衝撃材、２．６％Ｓｉは高
疲労強度材に作り分けることが可能なものとなった。
当の材質に於て、Ｓｉを２．２％と２．６％に分けるこ
とにより、２．２Ｓｉは低温衝撃材、２．６％Ｓｉは高
疲労強度材に作り分けることが可能なものとなった。
【００１４】又、取鍋接種と注湯流接種を併行して実施
することにより、フェーディングの危惧がなく、黒鉛粒
数を確実に増加し、靱性の向上に影響を及ぼしているこ
とが判った。注湯流接種有無の写真がＡ、Ｂであるが、
注湯流接種であると比較して粒数は約５０個／mm2 増大
している。
することにより、フェーディングの危惧がなく、黒鉛粒
数を確実に増加し、靱性の向上に影響を及ぼしているこ
とが判った。注湯流接種有無の写真がＡ、Ｂであるが、
注湯流接種であると比較して粒数は約５０個／mm2 増大
している。
【００１５】通常の球状黒鉛鋳鉄（ＦＣＤ４００とＦＣ
Ｄ５００）と、本発明材（Ｎｉ入りＦＣＤ）との機械的
性質を比較すると、本発明材は降伏比及びシャルビー衝
撃値（全ての温度：常温、０℃、−２０℃、−４０℃）
に優れており、球状黒鉛鋳鉄の性質の限界を越えたもの
と判断できる。
Ｄ５００）と、本発明材（Ｎｉ入りＦＣＤ）との機械的
性質を比較すると、本発明材は降伏比及びシャルビー衝
撃値（全ての温度：常温、０℃、−２０℃、−４０℃）
に優れており、球状黒鉛鋳鉄の性質の限界を越えたもの
と判断できる。
【００１６】〔実施例２〕 ２−１実験方法 サイリスタ式高周波３００ｋｇ中性炉（ライニングはＡ
ｌ2Ｏ3）で溶製した球状黒鉛鋳鉄 ・Ｙ型供試材Ｂ号 ・キャリパーボディ 現行鋳鋼材（ＳＣＭｎ２ＮｉＶ） ・Ｙ型供試材Ｂ号 熱処理は、球状黒鉛鋳鉄を焼鈍とし、ＳＣＭｎ２ＮｉＶ
を現行通りの焼準＋焼戻しで行った。
ｌ2Ｏ3）で溶製した球状黒鉛鋳鉄 ・Ｙ型供試材Ｂ号 ・キャリパーボディ 現行鋳鋼材（ＳＣＭｎ２ＮｉＶ） ・Ｙ型供試材Ｂ号 熱処理は、球状黒鉛鋳鉄を焼鈍とし、ＳＣＭｎ２ＮｉＶ
を現行通りの焼準＋焼戻しで行った。
【表８】
【００１７】２−２実験項目 夫々の供試材（Ｙ型試験片）の機械的性質及び顕微鏡組
織 ・引張試験（試験片サイズ：ＪＩＳＺ２２０１、４号） ・シャルピー衝撃試験（試験片サイズ：ＪＩＳＺ２２０
２、３号） ・プリネル硬さ ・顕微鏡組織
織 ・引張試験（試験片サイズ：ＪＩＳＺ２２０１、４号） ・シャルピー衝撃試験（試験片サイズ：ＪＩＳＺ２２０
２、３号） ・プリネル硬さ ・顕微鏡組織
【００１８】２−３実験結果
【表９】 降伏比 ０．２耐力÷引張強さ×１００ シャルピー衝撃値は３個の平均値、試験温度の常温は２２℃
【００１９】本発明の球状黒鉛鋳鉄と現行鋳鋼材（ＳＣ
Ｍｎ２ＮｉＶ）の試験片による機械的性質を比較する
と、本発明品の強度低下は否めないが、シャルピー衝撃
値（特に低温に置ける衝撃値）は逆に現行鋳鋼材を上回
っており、優れた材質と判断できる。
Ｍｎ２ＮｉＶ）の試験片による機械的性質を比較する
と、本発明品の強度低下は否めないが、シャルピー衝撃
値（特に低温に置ける衝撃値）は逆に現行鋳鋼材を上回
っており、優れた材質と判断できる。
【００２０】これらから、強度低下を補うために若干肉
厚を多くしても、歩留まり及び機械加工性が改善される
ので、価格の低減を成し得ることが出来るものと判断で
きる。
厚を多くしても、歩留まり及び機械加工性が改善される
ので、価格の低減を成し得ることが出来るものと判断で
きる。
【００２１】〔実施例３〕 ３−１実験方法 サイリスタ式高周波３００ｋｇ中性炉（ライニングはＡ
ｌ2Ｏ3）で溶製した球状黒鉛鋳鉄 ・Ｙ型供試材Ｂ号 ・ハウジング 現行鋳鋼材（ＳＣ４５０） ・Ｙ型供試材Ｂ号 熱処理は、球状黒鉛鋳鉄を焼鈍とし、ＳＣ４５０を現行
通りの焼準で行った。
ｌ2Ｏ3）で溶製した球状黒鉛鋳鉄 ・Ｙ型供試材Ｂ号 ・ハウジング 現行鋳鋼材（ＳＣ４５０） ・Ｙ型供試材Ｂ号 熱処理は、球状黒鉛鋳鉄を焼鈍とし、ＳＣ４５０を現行
通りの焼準で行った。
【表１０】
【００２２】３−２実験項目 夫々の供試材（Ｙ型試験片）の機械的性質及び顕微鏡組
織 ・引張試験（試験片サイズ：ＪＩＳＺ２２０１、４号） ・シャルピー衝撃試験（試験片サイズ：ＪＩＳＺ２２０
２、３号） ・プリネル硬さ ・顕微鏡組織
織 ・引張試験（試験片サイズ：ＪＩＳＺ２２０１、４号） ・シャルピー衝撃試験（試験片サイズ：ＪＩＳＺ２２０
２、３号） ・プリネル硬さ ・顕微鏡組織
【００２３】３−３実験結果
【表１１】 降伏比 ０．２耐力÷引張強さ×１００ シャルピー衝撃値は３個の平均値、試験温度の常温は２２℃
【００２４】本発明の球状黒鉛鋳鉄と現行鋳鋼材（ＳＣ
４５０）の試験片による機械的性質を比較すると、本発
明品の引張強度低下は否めないが、降伏比は逆に現行鋳
鋼材を上回っており、疲労強度の大なることを示して優
れた材質と判断される。
４５０）の試験片による機械的性質を比較すると、本発
明品の引張強度低下は否めないが、降伏比は逆に現行鋳
鋼材を上回っており、疲労強度の大なることを示して優
れた材質と判断される。
【００２５】これらから、強度低下を補うために若干肉
厚を多くしても、歩留まり及び機械加工性が改善される
ので、価格の低減を成し得ることが出来るものと判断で
きる。
厚を多くしても、歩留まり及び機械加工性が改善される
ので、価格の低減を成し得ることが出来るものと判断で
きる。
【００２６】
【発明の効果】上記の如き本発明によれば、Ｃ、Ｍｎ、
Ｐ、Ｓ、及び通常含有されていると謂われている元素を
含み、残りが鉄で構成されている鋳鉄溶湯について、Ｓ
ｉ含有量を２．０〜２．８％、Ｎｉ０．５〜３．５％と
したものにＮｉ−Ｍｇ合金の球化剤、金属Ｂｉ又はＢｉ
系の接種剤を添加処理し、重量成分Ｃ３．２〜３．８
％、Ｓｉ２．０〜２．８％、Ｍｎ０．４％以下、Ｐ０．
０３％以下、Ｎｉ０．５〜３．５％、Ｃｒ０．０３％以
下、Ｃｕ０．１％以下、Ｍｇ０．０２〜０．０６％とし
た溶湯に、Ｆｅ−Ｓｉ系接種剤を注湯流接種することに
より、降伏比を高くし、疲労強度を高くしたので、鋳鉄
溶湯に球化剤、接種剤を選択的に使用することにより、
厚肉製品には疲労強度の高い、厚肉製品以外について
は、低温耐衝撃性に優れた球状黒鉛鋳鉄が得られ、何れ
も所望によって選択的に定められる。
Ｐ、Ｓ、及び通常含有されていると謂われている元素を
含み、残りが鉄で構成されている鋳鉄溶湯について、Ｓ
ｉ含有量を２．０〜２．８％、Ｎｉ０．５〜３．５％と
したものにＮｉ−Ｍｇ合金の球化剤、金属Ｂｉ又はＢｉ
系の接種剤を添加処理し、重量成分Ｃ３．２〜３．８
％、Ｓｉ２．０〜２．８％、Ｍｎ０．４％以下、Ｐ０．
０３％以下、Ｎｉ０．５〜３．５％、Ｃｒ０．０３％以
下、Ｃｕ０．１％以下、Ｍｇ０．０２〜０．０６％とし
た溶湯に、Ｆｅ−Ｓｉ系接種剤を注湯流接種することに
より、降伏比を高くし、疲労強度を高くしたので、鋳鉄
溶湯に球化剤、接種剤を選択的に使用することにより、
厚肉製品には疲労強度の高い、厚肉製品以外について
は、低温耐衝撃性に優れた球状黒鉛鋳鉄が得られ、何れ
も所望によって選択的に定められる。
【００２７】然も、得られる球状黒鉛鋳鉄は、従来の軽
量化、切削性、研磨性を有しながら、その上に低温耐衝
撃性、高疲労強度を獲得したものである。従って、その
用途は広がり、自動車のハウジング、鉄道車輌のギャボ
ックス、キャリパーボディー等に使用でき、実用効果は
極めて大である。
量化、切削性、研磨性を有しながら、その上に低温耐衝
撃性、高疲労強度を獲得したものである。従って、その
用途は広がり、自動車のハウジング、鉄道車輌のギャボ
ックス、キャリパーボディー等に使用でき、実用効果は
極めて大である。
【図１】本発明の注湯流接種の有無による試験片の金属
組織を示す顕微鏡写真。
組織を示す顕微鏡写真。
【図２】本発明材と鋳鋼材（ＳＣＭｎ２ＮｉＶ）との試
験片の金属組織を示す顕微鏡写真。
験片の金属組織を示す顕微鏡写真。
【図３】キャリパーボディの外観写真。
【図４】本発明材とＳＣ４５０との試験片の金属組織を
示す顕微鏡写真。
示す顕微鏡写真。
【図５】ハウジングの外観写真。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成６年１１月２９日
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図３
【補正方法】変更
【補正内容】
【図３】
【手続補正２】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図５
【補正方法】変更
【補正内容】
【図５】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 一宏 福島県福島市野田町４丁目１番１号 福島 製鋼株式会社内 (72)発明者 千田 昭夫 東京都港区芝大門２丁目３番15号 有限会 社日下レアメタル研究所内
Claims (3)
- 【請求項１】Ｃ、Ｍｎ、Ｐ、Ｓ、及び通常含有されてい
ると謂われている元素を含み、残りが鉄で構成されてい
る鋳鉄溶湯について、Ｓｉ含有量を２．０〜２．８％、
Ｎｉ０．５〜３．５％としたものにＮｉ−Ｍｇ合金の球
化剤、金属Ｂｉ又はＢｉ系の接種剤を添加処理し、重量
成分Ｃ３．２〜３．８％、Ｓｉ２．０〜２．８％、Ｍｎ
０．４％以下、Ｐ０．０３％以下、Ｎｉ０．５〜３．５
％、Ｃｒ０．０３％以下、Ｃｕ０．１％以下、Ｍｇ０．
０２〜０．０６％とした溶湯に、Ｆｅ−Ｓｉ系接種剤を
注湯流接種することにより、降伏比を高くし、疲労強度
を高くした球状黒鉛鋳鉄。 - 【請求項２】Ｃ、Ｍｎ、Ｐ、Ｓ、及び通常含有されてい
ると謂われている元素を含み、残りが鉄で構成されてい
る鋳鉄溶湯について、Ｓｉ含有量を２．０〜２．８％、
Ｎｉ０．５〜３．５％としたものにＦｅ−Ｓｉ−Ｂｉ−
Ｍｇ−Ｒｅ合金の球化剤、金属Ｂｉ又はＢｉ系の接種剤
を添加処理し、重量成分Ｃ３．２〜３．８％、Ｓｉ２．
０〜２．８％、Ｍｎ０．４％以下、Ｐ０．０３％以下、
Ｎｉ０．５〜３．５％、Ｃｒ０．０３％以下、Ｃｕ０．
１％以下、Ｍｇ０．０２〜０．０６％とした溶湯に、Ｆ
ｅ−Ｓｉ系接種剤を注湯流接種することにより、低温耐
衝撃性に優れた球状黒鉛鋳鉄。 - 【請求項３】Ｃ、Ｍｎ、Ｐ、Ｓ、及び通常含有されてい
ると謂われている元素を含み、残りが鉄で構成されてい
る鋳鉄溶湯について、Ｓｉ含有量を２．０〜２．８％、
Ｎｉ０．５〜３．５％としたものにＮｉ−Ｍｇ合金の球
化剤、金属Ｂｉ又はＢｉ系の接種剤又はＦｅ−Ｓｉ−Ｂ
ｉ−Ｍｇ−Ｒｅ合金の球化剤、金属Ｂｉ又はＢｉ系の接
種剤の何れか一方を添加処理し、出来た溶湯にＦｅ−Ｓ
ｉ系の接種剤を注湯流接種し、製品を熱処理することを
特徴とする高靱性球状黒鉛鋳鉄の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20008794A JPH0841581A (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | 球状黒鉛鋳鉄及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20008794A JPH0841581A (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | 球状黒鉛鋳鉄及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0841581A true JPH0841581A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16418643
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20008794A Pending JPH0841581A (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | 球状黒鉛鋳鉄及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0841581A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| KR100614938B1 (ko) * | 1999-12-29 | 2006-08-25 | (주)씨제이이엔지 | 저열팽창 주철재와 그 제조방법 |
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-
1994
- 1994-08-02 JP JP20008794A patent/JPH0841581A/ja active Pending
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