JPH0841087A - N−アシルロイストロダクシン類 - Google Patents

N−アシルロイストロダクシン類

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JPH0841087A
JPH0841087A JP18233394A JP18233394A JPH0841087A JP H0841087 A JPH0841087 A JP H0841087A JP 18233394 A JP18233394 A JP 18233394A JP 18233394 A JP18233394 A JP 18233394A JP H0841087 A JPH0841087 A JP H0841087A
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JP
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compound
methanol
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mhz
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JP18233394A
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English (en)
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Nobukazu Kurihara
伸和 栗原
Tetsuo Oikawa
鉄男 及川
Nobuyuki Okawa
信幸 大川
Tomoyuki Shibata
智之 柴田
Naomi Shimazaki
尚美 島崎
Kazuhiko Sasagawa
和彦 笹川
Tomoo Kobayashi
知雄 小林
Takafumi Furuhama
孝文 古浜
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式 【化1】 (式中、Rは水素原子または下記B群から選択される置
換基を有していてもよいA群から選択される基を示す)
で表される化合物またはその薬理上許容される塩。 [A群] アルキル基、アルケニル基等。 [B群] ハロゲノ基、ヒドロキシ基等。 【効果】本発明の化合物は、血小板増多作用を有するの
で、血小板増多剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なN−アシルロイス
トロダクシン類及びその薬理上許容される塩、それらの
製法並びにそれらを有効成分とする血小板増多剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】免疫異常や癌の化学療法または放射線療
法等の各種原因による血小板減少症は悪化すると身体各
所での出血を引き起こし、死に至らしめることもある重
篤な疾患である。現在、確実に有効な血小板減少症の治
療方法としては、血小板輸血による対症療法のみであ
り、血小板の増加をもたらし、直接的に有効な治療薬が
望まれている。
【0003】近年、インターロイキン6(以下IL−6
と省略する)、インターロイキン11(以下IL−11
と省略する)やロイケミアインヒビトリーファクター
(以下LIFと省略する)と命名された蛋白質(サイト
カイン類)が、血小板増加作用を有することが見いださ
れ、これら蛋白質の臨床上の有効性が期待されている
(Ishibasi等、Blood、74 巻、1241-1244頁、(1989)、Asano
等、Blood、75 巻、1602-1605頁、(1990)、岡田全司等、 血液
・ 腫瘍科22巻、23-31頁(1991))。
【0004】これらのサイトカインは、生体外からに様
々な経路で投与された場合、明かに血小板増加作用を有
することが知られているが、これらサイトカインは、本
来、生体内のある種の細胞(IL−6はリンパ球・単球
・線維芽細胞・血管内皮細胞・ストローマ細胞、IL−
11はストローマ細胞、LIFはリンパ球・線維芽細
胞)により複雑な調節機構によって産生が制御され、生
体のホメオスターシスを司っているものと考えられてい
る。
【0005】従って、これらのサイトカインを生体外か
ら投与した場合には、調節機構のバランスがくずれ、そ
の結果、例えば急性期蛋白誘導作用をはじめとする肝傷
害等の重篤な副作用が生じる。
【0006】他方、血小板数を増加する低分子物質とし
ては、ムラミルディペプタイド(以下、「MDP」とい
う。)等の誘導体が知られている(R.Nakajima 等、Arzne
im.-Forsch./Drug Res.41 巻、60-65頁、(1989))。これら
の誘導体は、単球やマクロファージを活性化し、IL−
6等を産生させることを介して、血小板数を増加させる
と考えられているが、この際、同時にマクロファージの
活性化に基づく他の生理作用、たとえばIL−1・TN
Fなどのモノカイン産生が起こり、発熱等の副作用が起
こることが知られている(日本医学放射線学会誌48(4):
514,1988)。
【0007】また、本発明の化合物と構造上近い化合物
としては、特開平1-304893、特開平2-186 及びザ・ジャ
ーナル・オブ・アンティビオティックス〔 (The Journa
l ofAntibiotics)42 巻,1331 〜1343頁,1989 年〕に、
ストレプトマイセス(Streptomyces)属の放線菌の代謝物
として得られた2−ピラノン誘導体が記載されている。
しかしながら、その生理作用については、一部の誘導体
において、植物病原カビに対する抗菌活性と白血病細胞
に対する細胞毒性が知られているのみであり、本発明に
おける生理作用については全く知られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記サ
イトカインやMDP類とは異なる作用メカニズムを有
し、これらのもつ副作用を克服し、癌化学療法・放射線
療法の副作用軽減作用を有する治療剤開発を目的とし
て、種々の化合物を鋭意研究した結果、新規なN−アシ
ルロイストロダクシン類が、マウスにおいて顕著な血小
板増多作用を有することを見いだし、本発明を完成し
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
【0010】
【化3】
【0011】で表される化合物またはその薬理上許容さ
れる塩及びそれらを有効成分とする血小板増多剤に関す
るものである。
【0012】上記式中、Rは水素原子または下記B群か
ら選択される置換基を有していてもよいA群から選択さ
れる基を示す。
【0013】[A群] アルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、アリール基、アリールアルキル基、アリー
ルアルケニル基、アリールアルキニル基、アルキルオキ
シ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリ
ールオキシ基、アリールアルキルオキシ基、アリールア
ルケニルオキシ基、アリールアルキニルオキシ基、アル
キルアミノ基、アルケニルアミノ基、アルキニルアミノ
基、アリールアミノ基、アリールアルキルアミノ基。
【0014】[B群] ハロゲノ基、ヒドロキシ基、低
級アルコキシ基、低級脂肪族アシルオキシ基、カルバモ
イル基、カルバモイルオキシ基、低級脂肪族アシル基、
ニトロ基、低級脂肪族アシルアミノ基、低級アルコキシ
カルボニル基、シアノ基、アリールオキシ基。
【0015】また、本発明は、一般式
【0016】
【化4】
【0017】で表される化合物またはその塩を、塩基の
存在下または非存在下、アシル化することにより、一般
式(I)の化合物またはその薬理上許容される塩を製造
する方法に関するものである。
【0018】前述したA群のアルキル基としては、例え
ば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブ
チル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、
イソペンチル、2-メチルブチル、ネオペンチル、1-エチ
ルプロピル、n-ヘキシル、4-メチルペンチル、3-メチル
ペンチル、2-メチルペンチル、1-メチルペンチル、3,3-
ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,1-ジメチルブ
チル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,3-
ジメチルブチル、2-エチルブチル、ヘプチル、1-メチル
ヘキシル、2-メチルヘキシル、3-メチルヘキシル、4-メ
チルヘキシル、5-メチルヘキシル、1-プロピルブチル、
4,4-ジメチルペンチル、オクチル、1-メチルヘプチル、
2-メチルヘプチル、3-メチルヘプチル、4-メチルヘプチ
ル、5-メチルヘプチル、6-メチルヘプチル、1-プロピル
ペンチル、2-エチルヘキシル、5,5-ジメチルヘキシル、
ノニル、3-メチルオクチル、4-メチルオクチル、5-メチ
ルオクチル、6-メチルオクチル、1-プロピルヘキシル、
2-エチルヘプチル、6,6-ジメチルヘプチル、デシル、1-
メチルノニル、3-メチルノニル、8-メチルノニル、3-エ
チルオクチル、3,7-ジメチルオクチル、7,7-ジメチルオ
クチル、ウンデシル、4,8-ジメチルノニル、ドデシル、
トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、3,7,11- ト
リメチルドデシル、ヘキサデシル、4,8,12- トリメチル
トリデシル、1-メチルペンタデシル、14- メチルペンタ
デシル、13,13-ジメチルテトラデシル、ヘプタデシル、
15- メチルヘキサデシル、オクタデシル、1-メチルヘプ
タデシル、ノナデシル、アイコシル、3,7,11,15-テトラ
メチルヘキサデシルのような炭素数1乃至20個の直鎖
又は分岐鎖のアルキル基、あるいは、シクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ロヘプチル、ノルボルニル、アダマンチルのような縮環
していてもよい3乃至10員飽和環状炭化水素基があげ
られ、好適にはメチル基、ヘキシル基、ウンデシル基、
ペンタデシル基である。
【0019】前述したA群のアルケニル基としては、1-
プロペニル、2-プロペニル、1-メチル-2- プロペニル、
2-メチル-1- プロペニル、2-メチル-2- プロペニル、2-
エチル-2- プロペニル、1-ブテニル、2-ブテニル、1-メ
チル-2- ブテニル、2-メチル-2- ブテニル、3-メチル-2
- ブテニル、1-エチル-2- ブテニル、3-ブテニル、1-メ
チル-3- ブテニル、2-メチル-3- ブテニル、1-エチル-3
- ブテニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、1-メチル-2
- ペンテニル、2-メチル-2- ペンテニル、3-ペンテニ
ル、1-メチル-3- ペンテニル、2-メチル-3- ペンテニ
ル、4-ペンテニル、1-メチル-4- ペンテニル、2-メチル
-4- ペンテニル、1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、3-ヘキ
セニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、cis −8−ヘプ
タデセン−1−イル基、trans −10−ヘプタデセン−
1−イル基のような基があげられ、好適には、cis −8
−ヘプタデセン−1−イル基、trans −10−ヘプタデ
セン−1−イル基である。
【0020】前述したA群のアルキニル基としては例え
ばアセチレニル基、1−ヘプチン−1−イル基などがあ
げられ、好適には1−ヘプチン−1−イル基である。
【0021】前述したA群のアリール基としては例えば
フェニル基、ナフチル基のような芳香族基、またはフリ
ル基、チエニル基のような複素環基があげられ、好適に
は、フェニル基、ナフチル基である。
【0022】前述したA群のアリールアルキル基として
は、例えばベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル
基などがあげられ、好適には、ベンジル基、フェネチル
基である。
【0023】前述したA群のアリールアルケニル基とし
ては、好適には、2−フェニルビニル基である。
【0024】前述したA群のアリールアルキニル基とし
ては、好適には、2−フェニルアセチレニル基である。
【0025】前述したA群のアルキルオキシ基として
は、例えば、メトキシ基、t−ブトキシ基、オクチルオ
キシ基、シクロヘキシルオキシ基などがあげられ、好適
にはt−ブトキシ基である。
【0026】前述したA群のアルケニルオキシ基として
は例えばアリルオキシ基、イソプロペニルオキシ基、オ
レイルオキシ基などがあげられ、好適には、アリルオキ
シ基、オレイルオキシ基である。
【0027】前述したA群のアルキニルオキシ基として
は例えばプロパルジルオキシ基、3−ヘキシン−1−オ
キシ基、5−ヘキシン−1−オキシ基などがあげられ、
好適には5−ヘキシン−1−オキシ基である。
【0028】前述したA群のアリールオキシ基としては
例えばフェノキシ基、p−トリルオキシ基、ナフチルオ
キシ基などがあげられ、好適にはフェノキシ基、p−ト
リルオキシ基である。
【0029】前述したA群のアリールアルキルオキシ基
としては例えばベンジルオキシ基、フェネチルオキシ
基、ナフチルメチルオキシ基などがあげられ、好適に
は、ベンジルオキシ基である。
【0030】前述したA群のアリールアルケニルオキシ
基としては、好適には、シンナミルオキシ基である。
【0031】前述したA群のアリールアルキニルオキシ
基としては、好適には、フェニルプロパルジルオキシ基
である。
【0032】前述したA群のアルキルアミノ基として
は、好適には、エチルアミノ基、アダマンチルアミノ基
である。
【0033】前述したA群のアルケニルアミノ基として
は、好適には、アリルアミノ基である。
【0034】前述したA群のアルケニルアミノ基として
は、好適には、プロパルジルアミノ基である。
【0035】前述したA群のアリールアミノ基として
は、例えば、フェニルアミノ基、ナフチルアミノ基など
があげられ、好適にはフェニルアミノ基である。
【0036】前述したA群のアリールアルキルアミノ基
としては、好適には、ベンジルアミノ基、フェネチルア
ミノ基である。
【0037】前述したB群のハロゲンとしては、クロ
ロ、ブロモ、ヨード、フルオロなどがあげられ、好適に
はフルオロ、クロロである。
【0038】前述したB群の低級アルコキシ基として
は、例えば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロピルオ
キシ基、t−ブトキシ基などがあげられ、好適にはメト
キシ基である。
【0039】前述したB群の低級脂肪族アシルオキシ基
としては、例えばアセトキシ基、プロピオニルオキシ
基、イソブチリルオキシ基などがあげられ、好適にはア
セトキシ基である。
【0040】前述したB群の低級脂肪族アシル基として
は、例えばアセチル基、プロピオニル基、イソブチリル
基などがあげられ、好適にはアセチル基である。
【0041】前述したB群の低級脂肪族アシルアミノ基
としては、例えばアセチルアミノ基、イソブチリルアミ
ノ基などがあげられ、好適にはアセチルアミノ基であ
る。
【0042】前述したB群の低級アルコキシカルボニル
基としては、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカ
ルボニル基、などがあげられ、好適にはメトキシカルボ
ニル基である。
【0043】前述したB群のアリールオキシ基として
は、フェノキシ基、ナフチルオキシ基などがあげられ、
好適にはフェノキシ基である。
【0044】化合物(I)のうち、好適にはRが水素原
子または下記B′群から選択される置換基を有していて
も良いA′群から選択される置換基である化合物であ
る。
【0045】[A′群] アルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、アリール基、アリールアルキル基、アル
キルオキシ基、アルケニルオキシ基、アリールオキシ
基、アリールアルキルオキシ基、アルキルアミノ基、ア
リールアミノ基、アリールアルキルアミノ基。
【0046】[B′群] ハロゲノ基、ヒドロキシ基、
低級アルコキシ基、低級脂肪族アシルオキシ基、カルバ
モイル基、カルバモイルオキシ基、低級アルコキシカル
ボニル基。
【0047】上記一般式(I)を有するN−アシルロイ
ストロダクシン類は薬理上許容される無毒性の塩の形で
使用することができる。そのような塩としては、例えば
ナトリウム、カリウムのようなアルカリ金属;リジン、
アルギニンのような塩基性アミノ酸;などの塩をあげる
ことができる。
【0048】上記一般式(I)を有するN−アシルロイ
ストロダクシン類及びそれを製造するための原料である
上記一般式(II)を有する化合物は種々の異性体を有する
が、本発明においてはこれら異性体およびこれら異性体
の混合物もすべて含むものである。
【0049】本発明において「血小板増多剤」とは該薬
剤を人体に投与することにより体内における血小板産生
を誘導し、各種原因(免疫異常や癌化学療法または放射
線療法の副作用等)による血小板減少症の治療を可能な
らしむる薬剤をいう。
【0050】本発明の代表的な化合物を下記に示す表1
に記載するが、本発明の化合物はこれらに限定されるも
のではない。
【0051】表1において使用される略号については、
Meはメチル基を,Buはtert−ブチル基を,
Hxはシクロヘキシル基を,Acはアセチル基を、Ph
はフェニル基を,triMeOPhはトリメトキシフェ
ニル基を,PhOPhはフェノキシフェニル基を,Py
r−3はピリジン−3−イル基を,Fur−2はフラン
−2−イル基を,Thi−2はチオフェン−2−イル基
を,Thi−3−はチオフェン−3−イル基を示す。
【0052】
【化5】
【0053】
【表1】 ───────────────────────────── Cmp.No. R ───────────────────────────── 1 CH3- 2 CH3(CH2)2- 3 CH3(CH2)3- 4 CH3(CH2)4- 5 CH3(CH2)5- 6 CH3(CH2)6- 7 CH3(CH2)7- 8 CH3(CH2)8- 9 CH3(CH2)9- 10 CH3(CH2)10- 11 CH3(CH2)11- 12 CH3(CH2)12- 13 CH3(CH2)13- 14 CH3(CH2)14- 15 CH2=CH- 16 CH2=CH-CH2- 17 CH2-CH=CH- 18 trans-CH3(CH2)8CH=CH- 19 HC≡C- 20 CH3(CH2)4C≡C- 21 Ph- 22 3,4,5-triMeOPhCH2- 23 Cl(CH2)11- 24 HO(CH2)11- 25 CH3CO2(CH2)11- 26 H2NCO(CH2)10- 27 PhO- 28 PhCH2O- 29 tBuO- 30 PhNH- 31 CH3CH2NH- 32 PhCH2NH- 33 cis-CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7- 34 trans-PhCH=CH- 35 PhC ≡C- 36 Fur-2- 37 trans-(Fur-2)-CH=CH- 38 trans-(Thi-3)-HC=CH- 39 Thi-2- 40 (Thi-2)-CH2- 41 trans-(Pyr-3)-CH=CH- 42 cHx- 43 cHx-CH2- 44 p-CH3C6H4- 45 MeO2C(CH2)10- 46 p-O2N-C6H4O- 47 CH2=CH-CH2O- 48 CH≡C(CH2)4O- 49 PhCH2NH- 50 trans-Ph-CH=CH-CH2O- 51 Ph-C≡CCH2O- 52 CH3CONH(CH2)11- 53 NCCH2- 54 3-PhOPh- 55 H2NCO2(CH2)15- 56 CH3OCH2CH2OCH2O(CH2)15- 57 2-AcPh- 58 CH2=CH-CH2-NH- 59 CH≡CCH2NH- 60 H ───────────────────────────── 特に好適な化合物としては、例示化合物番号1、5、1
0、14、21、28及び29である。
【0054】(製造方法)本発明の化合物を製造するた
めの原料化合物である上記一般式(II)を有する2−ピラ
ノン誘導体は一般式
【0055】
【化6】
【0056】(式中R′はアルキル基を示す)で表され
る2−ピラノン誘導体を加水分解酵素(エステラーゼ)
または塩基の存在下、加水分解することによって得るこ
とができる。
【0057】上記一般式(III) を有する2−ピラノン誘
導体のうち、R′がブチリル基、イソブチリル基、イソ
バレリル基、2−メチルブチリル基、4−メチルバレリ
ル基、シクロヘキサンカルボニル基、4−メチルヘキサ
ノイル基、6−メチルペプタノイル基、シクロヘキシル
エチルカルボニル基又はオクタノイル基の化合物はいず
れも公知の化合物であり、例えば、R′がイソブチリル
基、イソバレリル基、4−メチルバレリル基、シクロヘ
キサンカルボニル基、4−メチルヘキサノイル基の化合
物はJ.Antibiotics 、vol.42、pp1019-1036(1989) に記
載されている。また、R′がブチリル基、イソブチリル
基、イソバレリル基、2−メチルブチリル基、シクロヘ
キサンカルボニル基、4−メチルヘキサノイル基、6−
メチルペプタノイル基、シクロヘキシルエチルカルボニ
ル基又はオクタノイル基を有する化合物は特開平1-3048
93号に開示されている。さらに、R′が5−メチルヘキ
サノイル基、6−メチルオクタノイル基、7−メチルオ
クタノイル基の化合物は特願平3-63087 号に記載されて
いる。
【0058】上記一般式(III) を有する2−ピラノン誘
導体のうち、R′が4−メチルヘキサノイル、5−メチ
ルヘキサノイル、6−メチルペプタノイル、シクロヘキ
シルエチルカルボニル、オクタノイル、6−メチルオク
タノイル、7−メチルオクタノイル基を有する化合物
は、ストレプトマイセス・プラテンシス(Streptomycesp
latensis)SANK 60191(微工研条寄第3288号)を培養
し、その培養液より分取することができる。
【0059】上記一般式(III) を有する2−ピラノン誘
導体のうち、R′がブチリル、イソブチリル、イソバレ
リル、2−メチルブチリル、シクロヘキサンカルボニ
ル、4−メチルヘキサノイル基を有する化合物および6
−メチルヘプタノイル、シクロヘキシルエチルカルボニ
ル、オクタノイル基を有する化合物を、ストレプトマイ
セス・プラテンシス(Streptomyces platensis)SAM 0654
株(微工研条寄第1668号:FERM BP-1668)を培養し、そ
の培養液より分取することができる。
【0060】本発明の化合物を製造するための原料化合
物である前記一般式(II)を有する化合物は上記一般式(I
II) を有する化合物を加水分解することにより得ること
ができる。
【0061】加水分解の方法としては、通常のエステル
の加水分解の手法として知られている方法、即ち1)加
水分解酵素を用いる方法、又は2)アルカリを用いる方
法のいずれかの方法を挙げることができる。以下に、各
方法につき詳述する。
【0062】1)加水分解酵素を用いる方法 本法は、溶剤中、上記一般式(III) の化合物に、加水分
解酵素を反応させ、前記一般式(II)の化合物を得る方法
である。
【0063】使用される加水分解酵素としては、通常使
用されるものであれば、特に限定はないが、好適にはブ
タ肝臓エステラーゼ(PLE)、リパーゼ、アセチルエ
ステラーゼ、タカジアスターゼ、コレステロールエステ
ラーゼである。
【0064】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質を溶解するものであれば特に限定はない
が、好適には、メタノール、エタノール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類のよう
な有機溶剤とpH6乃至8の緩衝液との混合溶剤であ
る。
【0065】特に好適な条件としては、酵素としてPL
E又はリパーゼを用い、pH6乃至8のリン酸緩衝液と
アセトン又はメタノールの混合溶剤を用いる方法であ
る。
【0066】反応温度は使用される酵素により異なる
が、好適には10℃乃至40℃である。
【0067】反応時間は使用される溶剤、酵素、原料化
合物により異なるが、好適には12時間乃至30日間で
ある。
【0068】反応終了後、前記一般式(II)の化合物を採
取するには、反応液よりアセトン等水と混和する有機溶
剤を減圧留去し、水層を酢酸エチル等の有機溶剤で抽出
し、水層をコスモシールオープンカラムにて分画精製す
ることにより達成される。
【0069】2)アルカリを用いる方法 本法は、溶剤中、原料である前記一般式(III) の化合物
に、塩基を反応させ、前記一般式(II)の化合物を得る方
法である。
【0070】使用される塩基としては、通常使用される
ものであれば、特に限定はないが、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸リチウムのようなアル
カリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素
塩類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウムのようなアルカリ金属水酸化物類、水酸化バリウム
のようなアルカリ土類金属水酸化物類等の無機塩基類を
挙げることができ、好適には、アルカリ金属炭酸塩類
(特に炭酸ナトリウム、炭酸カリウム)またはアルカリ
金属炭酸水素塩類(特に炭酸水素ナトリウム)である。
【0071】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質を溶解するものであれば特に限定はない
が、好適には、メタノール、エタノール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類のよう
な有機溶剤と水との混合溶剤である。
【0072】反応温度は使用される塩基により異なる
が、好適には0℃乃至40℃である。
【0073】反応時間は使用される溶剤、塩基、原料化
合物により異なるが、好適には3時間乃至5日間であ
る。
【0074】反応終了後、前記一般式(II)の化合物を採
取するには、反応液よりアセトン等水と混和する有機溶
剤を減圧留去し、水層を酢酸エチル等の有機溶剤で抽出
し、水層をコスモシールオープンカラムにて分画精製す
ることにより達成される。
【0075】本発明の化合物(I)は前記一般式(II)を
有する化合物を溶剤中、塩基の存在下または非存在下に
アシル化剤を反応させることにより得ることができる。
【0076】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出物物質を溶解するものであれば、特に限定はない
が好適には、メタノール、エタノール等のアルコール
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、
水、リン酸緩衝液あるいはそれらの混合溶剤があげられ
る。
【0077】使用される塩基としては、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類、炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金
属炭酸水素塩類等の無機塩基類をあげることができ、好
適にはアルカリ金属炭酸水素塩類(特に炭酸水素ナトリ
ウム)である。
【0078】使用されるアシル化剤としては、N−メト
キシジアセトアミドのようなN−メトキシジアミド類、
p−ニトロフェニルパルミテート、p−ニトロフェニル
ベンゾエートのような活性エステル類、t−ブチルオキ
シカルボニルクロリド、ベンジルオキシカルボニルクロ
リドのような酸クロリド類、ホルムアミドのようなアミ
ド類などがあげられる。
【0079】反応温度は使用されるアシル化剤、溶剤な
どにより異なるが通常5℃乃至140℃であり、好適に
は10℃乃至120℃である。
【0080】反応時間は使用されるアシル化剤、溶剤、
反応温度などにより異なるが好適には、2時間から1週
間である。
【0081】反応終了後、前記一般式(I)の化合物を
採取するには、溶剤を減圧下濃縮し、得られた残渣をジ
エチルエーテルなどの溶剤で洗浄し、(あるいはこの洗
浄操作は省略することができる)、残渣をコスモシール
オープンカラムにて分画精製することにより達成され
る。
【0082】(血小板増多活性の測定方法)2−ピラノ
ン誘導体の血小板増多活性は基本的にはIshibashi 等の
方法(Blood、74 巻、1241-1244頁、1989 年) により測定で
きる。すなわち、血小板測定の動物として、例えばC57B
L マウスを用い、まず検討する薬剤を原則として適当濃
度のエタノール生理的食塩水溶液として静脈内投与す
る。投与回数は通常24時間間隔で5日間連続投与し、
最終投与から72時間後に眼窩採血し血小板数を測定す
る。測定に用いる動物は、他の系統のマウスを用いても
良いし、またラット、イヌ、サル等の他の動物のいかな
る系統のものを用いても良い。投与方法としては、経口
投与、腹腔内、筋肉内、皮下における注射などの非経口
投与等いかなる方法を用いても良い。投与間隔、投与回
数、投与日数も検討する薬剤によって適宜変更して良
い。血小板数の測定は多項目自動血球計数装置(たとえ
ばK-1000 東亜医用電子社製)を用いた電気抵抗法によ
り測定する方法が簡便だが、他のいかなる方法を用いて
も良い。
【0083】(投与方法)本発明の前記式を有する化合
物は種々の形態で投与される。その投与形態としては例
えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤等に
よる経口投与または注射剤(静脈内、筋肉内、皮下)、
点滴剤、座剤等による非経口投与をあげることができ
る。これらの各種製剤は、常法に従って主薬に賦形剤、
結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸
濁剤、コーティング剤などの医薬の製剤技術分野におい
て通常使用しうる既知の補助剤を用いて製剤化する事が
できる。その使用量は症状、年齢、体重、投与方法によ
って異なるが、通常は成人に対して1日0.1mg から200m
g を投与することができる。
【0084】
【発明の効果】本発明のN−アシルロイストロダクシン
類はin vivo において顕著な血小板増多作用を有し、各
種原因(免疫異常や癌化学療法または放射線療法の副作
用等)による血小板減少症の治療剤として有用である。
【0085】(試験例1)N−アシルロイストロダクシ
ン類の静脈投与によるマウス血小板増多作用 ICRマウス(雌7 週齢)に2−ピラノン誘導体(生理
食塩水溶液)またはコントロールとして生理的食塩水を
静脈内に24時間ごとに4日間連続投与し、最終投与7
2時間後ニ 眼窩採血シ 血小板数を測定した。血小板数は
多項目自動血球計数装置(K-1000, 東亜医用電子社)に
より電気抵抗法により測定した。その結果を表2に示
す。
【0086】
【化7】
【0087】
【表2】 ** P<0.01 * P<0.05 この結果、本発明の化合物N−アシルロイストロダクシ
ンHは、マウスにおいて明かな血小板増多作用を示すこ
とが判った。
【0088】
【実施例】以下に実施例、参考例及び製剤例をあげて、
本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0089】
【実施例1】N−アセチルロイストロダクシンH ロイストロダクシンH(100mg) のメタノール(10ml)溶液
にN−メトキシジアセトアミド(1.0ml) を加え、室温で
64時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣を逆相カ
ラムクロマトグラフィー(ナカライテスク社製 コスモ
シール75C18−OPN,水:メタノール=9:1で溶
出)により精製し、目的化合物(83mg)を得た。
【0090】NMRスペクトル(400MHz,D2O)δppm :0.
92(3H,t,J=7.6Hz),0.93-1.66(8H,m),1.74-2.08(6H,m),
1.96(3H,s),2.55-2.76(2H,m),3.17-3.33(2H,m),3.62-3.
74(1H,m),4.18(1H,dt,J=2.6,10.1Hz),4.88-4.98(1H,m),
5.21-5.27(1H,m),5.44-5.54(2H,m),5.95(2H,m),6.09(1
H,d,J=9.7Hz),6.27(1H,t,J=11.5Hz),6.42(1H,t,J=11.5H
z),7.20(1H,dd,J=5.1,9.7Hz) FABマススペクトル(m/z) :570(M-H)-,594(M+Na)+
【0091】
【実施例2】N−ヘプタノイルロイストロダクシンH 参考例6で得たp−ニトロフェニルヘプタノエート(237
mg) のメタノール(5ml) 溶液にロイストロダクシンH(5
0mg)を加え、室温で88時間撹拌した。反応液を減圧濃
縮し、残渣をジエチルエーテルで洗浄し、次いで逆相カ
ラムクロマトグラフィー(ナカライテスク社製 コスモ
シール75C18−OPN,水:メタノール=4:1で溶
出)により精製し、目的化合物(39mg)を得た。
【0092】NMRスペクトル(400MHz,D2O)δppm :0.
86(3H,t,J=6.6Hz),0.92(3H,t,J=7.5Hz),0.93-1.68(16H,
m),1.68-2.05(6H,m),2.21(2H,t,J=7.4Hz),2.55-2.74(2
H,m),3.18-3.36(2H,m),3.63-3.73(1H,m),4.10-4.20(1H,
m),4.88-4.98(1H,m),5.20-5.26(1H,m),5.44-5.54(2H,
m),5.92(1H,d,J=16.0Hz),5.98(1H,dd,J=5.1,16.0Hz),6.
10(1H,d,J=9.8Hz),6.28(1H,t,J=11.3Hz),6.42(1H,t,J=1
1.3Hz),7.22(1H,dd,J=5.1,9.8Hz) FABマススペクトル(m/z) :640(M-H)-,686(M+2Na-H)
+
【0093】
【実施例3】N−ラウロイルロイストロダクシンH 参考例8で得たp−ニトロフェニルラウレート(210mg)
のメタノール−テトラヒドロフラン混合溶液(5:2,v/v,7
ml) にロイストロダクシンH(70mg)を加え、室温で11
2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をジエチル
エーテルで洗浄し、次いで逆相カラムクロマトグラフィ
ー(ナカライテスク社製 コスモシール75C18-OPN ,
水:メタノール=3:2で溶出)により精製し、目的化
合物(43mg)を得た。
【0094】NMRスペクトル(400MHz,MeOH) δppm :
0.90(3H,t,J=7.3Hz),0.93-1.97(34H,m),2.02-2.19(3H,
m),2.47-2.62(2H,m),3.15-3.36(2H,m),3.55(1H,m),4.21
(1H,m),5.00(1H,m),5.09(1H,m),5.29(1H,m),5.43(1H,
m),5.88(1H,dd,J=15.4Hz,1.1Hz),5.99-6.10(2H,m),6.19
-6.33(2H,m),7.10(1H,dd,J=5.2Hz,9.9Hz) FABマススペクトル(m/z) :710(M-H)-,734(M+Na)+,7
56(M+2Na-H)+
【0095】
【実施例4】N−パルミトイルロイストロダクシンH 参考例5で得たp−ニトロフェニルパルミテート(250m
g) のメタノール−テトラヒドロフラン混合溶液(1:1,v/
v,7ml) にロイストロダクシンH(70mg)を加え、室温で
140時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をヘキ
サン−塩化メチレン混合溶媒(1:1,v/v) 、ジエチルエー
テルで順次洗浄し、次いで逆相カラムクロマトグラフィ
ー(ナカライテスク社製 コスモシール75C18-OPN ,
水:メタノール=2:3で溶出)により精製し、目的化
合物(60mg)を得た。
【0096】NMRスペクトル(400MHz,D2O)δppm :0.
82-2.28(48H,m),2.42-2.65(2H,m),3.18-3.38(2H,m),3.5
5-3.67(1H,m),4.17-4.31(1H,m),4.83-4.93(1H,m),5.10-
5.20(1H,m),5.38-5.54(2H,m),5.84-6.04(2H,m),6.05(1
H,d,J=9.2Hz),6.23-6.37(2H,m),7.07-7.17(1H,m) FABマススペクトル(m/z) :766(M-H)-,812(M+2Na-H)
+
【0097】
【実施例5】N−(trans −2−ドデセノイル)ロイストロダクシン
参考例11で得たtrans −2−ドデセン酸p−ニトロフ
ェニル(240mg) のメタノール−テトラヒドロフラン混合
溶液(5:1,v/v,6ml) にロイストロダクシンH(80mg)を加
え、室温で5日間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣
をジエチルエーテルで洗浄し、次いで逆相カラムクロマ
トグラフィー(ナカライテスク社製 コスモシール75C
18-OPN ,水:メタノール=3:2で溶出)により粗生
成物(60mg)を得た。更に高速液体クロマトグラフィー
(カラム:Cosmosil 5C18-AR 20×250mm,溶媒:
アセトニトリル:水:トリエチルアミン:リン酸=100:
99.37:0.41:0.22)により精製した。これをWaters Sep-P
akR (Vac 20ccC18−5g)に添着して水洗により脱
塩し、メタノールで溶出して、目的化合物(33mg)を得
た。
【0098】NMRスペクトル(400MHz,CD3OD)δppm :
0.90(3H,t,J=7.2Hz),0.92-2.04(31H,m),2.18(2H,m),2.4
8-2.62(2H,m),3.25-3.41(2H,m),3.55(1H,m),4.31(1H,
m),4.92(1H,m),5.1(1H,t,J=4.6Hz),5.31(1H,m),5.43(1
H,m),5.84-6.04(4H,m),6.20-6.31(2H,m),6.73(1H,m),7.
09(1H,dd,J=9.9Hz,5.2Hz) FABマススペクトル(m/z) :708(M-H)-,710(M+H)+,73
2(M+Na)+
【0099】
【実施例6】N−(2−オクチノイル)ロイストロダクシンH 参考例10で得た2−オクチン酸p−ニトロフェニル(2
00mg) のメタノール溶液 (5ml)にロイストロダクシンH
(80mg)を加え、室温で4日間撹拌した。反応液を減圧濃
縮し、残渣をジエチルエーテルで洗浄し、次いで逆相カ
ラムクロマトグラフィー(ナカライテスク社製 コスモ
シール75C18-OPN ,水:メタノール=3:2で溶出)に
より精製し、目的化合物(52mg)を得た。
【0100】NMRスペクトル(400MHz,CD3OD)δppm :
0.86-1.19(9H,m),1.27-2.03(17H,m),2.32(2H,t,J=7.3H
z),2.48-2.62(2H,m),3.55(1H,m),4.24(1H,m),4.94(1H,
m),5.23(1H,m),5.31(1H,m),5.44(1H,m),5.88-6.05(3H,
m),6.19-6.32(2H,m),7.09(1H,dd,J=10.0Hz,5.2Hz) FABマススペクトル(m/z) :650(M-H)-,674(M+Na)+,6
96(M+2Na-H)+
【0101】
【実施例7】N−ベンゾイルロイストロダクシンH 参考例7で得たp−ニトロフェニルベンゾエート(161m
g) のメタノール−テトラヒドロフラン混合溶液(1:1,v/
v,7ml) にロイストロダクシンH(70mg)を加え、室温で
71時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をヘキサ
ン−塩化メチレン混合溶媒(1:1,v/v) 、ジエチルエーテ
ルで順次洗浄し、次いで逆相カラムクロマトグラフィー
(ナカライテスク社製 コスモシール75C18-OPN ,水:
メタノール=9:1で溶出)により精製し、目的化合物
(52mg)を得た。
【0102】NMRスペクトル(400MHz,D2O)δppm :0.
86(3H,t,J=7.4Hz),0.88-1.44(5H,m),1.49-1.68(3H,m),
1.72-1.98(4H,m),2.02-2.23(2H,m),2.54-2.67(2H,m),3.
41-3.61(2H,m),3.62-3.72(1H,m),4.15-4.25(1H,m),4.88
-4.98(1H,m),5.10-5.18(1H,m),5.42-5.54(2H,m),5.98(2
H,m),6.04(1H,d,J=9.8Hz),6.25(1H,t,J=11.3Hz),6.41(1
H,t,J=11.3Hz),7.18(1H,dd,J=5.3,9.8Hz),7.51(2H,t,J=
7.5Hz),7.60(1H,t,J=7.5Hz),7.76(2H,d,J=7.5Hz) FABマススペクトル(m/z) :632(M-H)-,656(M+Na)+
【0103】
【実施例8】N−(3,4,5 −トリメトキシフェニルアセチル)−ロイ
ストロダクシンH 参考例9で得た3,4,5 −トリメトキシフェニル酢酸p−
ニトロフェニル(225mg) のメタノール−テトラヒドロフ
ラン−塩化メチレン混合溶液(8:6:3,v/v,8.5ml) にロイ
ストロダクシンH(70mg)を加え、室温で6日間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣をジエチルエーテルで洗
浄し、次いで逆相カラムクロマトグラフィー(ナカライ
テスク社製 コスモシール75C18-OPN ,水:メタノール
=4:1で溶出)により精製し、目的化合物(51mg)を得
た。
【0104】NMRスペクトル(400MHz,CD3OD)δppm :
0.87-1.20(6H,m),1.24-1.64(6H,m),1.73-1.97(4H,m),2.
07(1H,m),2.46-2.61(2H,m),3.18-3.37(2H,m),3.41(2H,
m),3.55(1H,m),3.73(3H,s),3.83(6H,s),4.21(1H,m),4.9
8(1H,m),5.04(1H,m),5.29(1H,m),5.43(1H,m),5.87(1H,
d,J=15.4Hz),5.94-6.04(2H,m),6.19-6.32(2H,m),6.60(2
H,s),7.07(1H,dd,J=9.9Hz,5.2Hz) FABマススペクトル(m/z) :736(M-H)-,760(M+Na)+,7
82(M+2Na-H)+
【0105】
【実施例9】N−(12−クロロラウロイル)ロイストロダクシンH 参考例13で得た12−クロロラウリン酸p−ニトロフ
ェニル(268mg) のメタノール溶液(5ml)にロイストロ
ダクシンH(80mg)を加え、室温で3日間撹拌した。反応
液を減圧濃縮し、残渣をジエチルエーテルで洗浄し、次
いで逆相カラムクロマトグラフィー(ナカライテスク社
製 コスモシール75C18-OPN ,水:メタノール=1:1
で溶出)により粗生成物(66mg)を得た。更に高速液体ク
ロマトグラフィー(カラム:Cosmosil 5C18-AR20×2
50mm,溶媒:アセトニトリル:水:トリエチルアミ
ン:リン酸=100:99.37:0.41:0.22)により精製した。こ
れをWaters Sep-PakR (Vac 20ccC18−5g)に添着
して水洗により脱塩し、メタノールで溶出して、目的化
合物(26mg)を得た。
【0106】NMRスペクトル(400MHz,CD3OD)δppm :
0.83-1.96(34H,m),2.06(1H,m),2.14(2H,t,J=7.3Hz),2.4
8-2.62(2H,m),3.15-3.38(2H,m),3.49-3.62(3H,m),4.22
(1H,m),5.00(1H,m),5.09(1H,m),5.29(1H,m),5.43(1H,
m),5.89(1H,d,J=15.4Hz),5.98-6.09(2H,m),6.18-6.34(2
H,m),7.09(1H,dd,J=10.0Hz,5.2Hz) FABマススペクトル(m/z) :744(M-H)-,768(M+Na)+,7
90(M+2Na-H)+
【0107】
【実施例10】N−(12−ヒドロキシラウロイル)ロイストロダクシ
ンH 参考例12で得た12−ヒドロキシラウリン酸p−ニト
ロフェニル(270mg) のメタノール−テトラヒドロフラン
混合溶液(5:1,v/v,6ml) にロイストロダクシンH(80mg)
を加え、室温で4日間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、
残渣をジエチルエーテルで洗浄し、次いで逆相カラムク
ロマトグラフィー(ナカライテスク社製コスモシール75
C18-OPN ,水:メタノール=3:2で溶出)により、目
的化合物(62mg)を得た。
【0108】NMRスペクトル(400MHz,CD3OD)δppm :
0.87-2.04(25H,m),2.14(2H,t,J=7.3Hz),2.48-2.61(2H,
m),3.26(2H,m),3.49-3.60(3H,m),4.24(1H,m),4.95(1H,
m),5.10(1H,m),5.30(1H,m),5.44(1H,m),5.93(1H,d,J=1
5.6Hz),5.97-6.07(2H,m),6.18-6.32(2H,m),7.09(1H,dd,
J=10.0Hz,5.2Hz) FABマススペクトル(m/z) :726(M-H)-,750(M+Na)+,7
72(M+2Na-H)+
【0109】
【実施例11】N−(12−アセトキシラウロイル)ロイストロダクシ
ンH 参考例14で得た12−アセトキシラウリン酸p−ニト
ロフェニル(286mg) のメタノール溶液(5ml) にロイスト
ロダクシンH(80mg)を加え、室温で4日間撹拌した。反
応液を減圧濃縮し、残渣をジエチルエーテルで洗浄し、
次いで逆相カラムクロマトグラフィー(ナカライテスク
社製 コスモシール75C18-OPN ,水:メタノール=1:
1で溶出)により精製し、目的化合物(67mg)を得た。
【0110】NMRスペクトル(400MHz,CD3OD)δppm :
0.95(3H,t,J=7.3Hz),0.98-1.20(3H,m),1.24-2.00(29H,
m),2.01(3H,s),2.14(2H,t,J=7.3Hz),2.48-2.61(2H,m),
3.26(2H,t,J=7.6Hz),3.55(1H,m),4.06(2H,t,J=6.6Hz),
4.25(1H,m),4.94(1H,m),5.10(1H,m),5.30(1H,m),5.44(1
H,m),5.90-6.05(3H,m),6.18-6.32(2H,m),7.09(1H,dd,J=
9.6Hz,5.1Hz) FABマススペクトル(m/z) :768(M-H)-,792(M+Na)+,8
14(M+2Na-H)+
【0111】
【実施例12】N−(11−カルバモイルウンデカノイル)ロイストロ
ダクシンH 参考例15で得た11−カルバモイルウンデカン酸p−
ニトロフェニル(214mg) のメタノール−テトラヒドロフ
ラン混合溶液(5:2,v/v,7ml) にロイストロダクシンH(8
0mg)を加え、室温で4日間撹拌した。反応液を減圧濃縮
し、残渣をジエチルエーテルで洗浄し、次いで逆相カラ
ムクロマトグラフィー(ナカライテスク社製 コスモシ
ール75C18-OPN ,水:メタノール=7:3で溶出)によ
り精製し、目的化合物(45mg)を得た。
【0112】NMRスペクトル(400MHz,CD3OD)δppm :
0.90-1.19(6H,m),1.23-2.03(27H,m),2.14(2H,t,J=7.6H
z),2.19(2H,t,J=7.4Hz),2.48-2.61(2H,m),3.26(2H,t,J=
7.7Hz),3.55(1H,m),4.25(1H,m),4.95(1H,m),5.09(1H,
m),5.30(1H,m),5.44(1H,m),5.89-6.05(3H,m),6.19-6.32
(2H,m),7.09(1H,dd,J=10.0Hz,5.2Hz) FABマススペクトル(m/z) :739(M-H)-,763(M+Na)+,7
85(M+2Na-H)+
【0113】
【実施例13】N−フェノキシカルボニルロイストロダクシンH ロイストロダクシンH(78mg)と炭酸水素ナトリウム(40m
g)の水−ジオキサン混合溶液(1:1,v/v,6.0ml) に氷冷
下、クロロギ酸フェニル(21 μl)を加え、1.5 時間撹拌
した。室温に昇温し、更に18時間撹拌した後、反応液
を減圧濃縮し、残渣を逆相カラムクロマトグラフィー
(ナカライテスク社製 コスモシール75C18-OPN ,水:
メタノール=7:3で溶出)により精製し、目的化合物
(42mg)を得た。
【0114】NMRスペクトル(400MHz,CD3OD)δppm :
0.87-1.96(16H,m),2.18(1H,m),2.47-2.62(2H,m),3.55(1
H,m),4.23(1H,dt,J=10.4Hz,3.4Hz),5.02(1H,m),5.10(1
H,m),5.28(1H,m),5.44(1H,m),5.89(1H,d,J=15.4Hz),6.0
2(1H,m),6.08(1H,dd,J=15.4Hz,5.9Hz),6.18-6.35(2H,
m),7.03-7.22(4H,m),7.30-7.38(2H,m) FABマススペクトル(m/z) :648(M-H)-,672(M+Na)+,6
94(M+2Na-H)+
【0115】
【実施例14】N−ベンジルオキシカルボニルロイストロダクシンH ロイストロダクシンH(50mg)と炭酸水素ナトリウム(28m
g)の水−ジオキサン混合溶液(1:1,v/v,5ml) に氷冷下、
ベンジルオキシカルボニルクロリド(20 μl)を加え、1
時間撹拌した。室温に昇温し、更に24時間撹拌した
後、反応液を減圧濃縮し、残渣を逆相カラムクロマトグ
ラフィー(ナカライテスク社製 コスモシール75C18-OP
N ,水:メタノール=4:1で溶出)により精製し、目
的化合物(38mg)を得た。
【0116】NMRスペクトル(400MHz,D2O)δppm :0.
88(3H,t,J=7.0Hz),0.92-2.06(14H,m),2.48-2.68(2H,m),
3.17-3.29(2H,m),3.62-3.72(1H,m),3.99-4.15(1H,m),4.
86-4.98(1H,m),5.02-5.25(3H,m),5.42-5.54(2H,m),5.78
-6.00(2H,m),6.06(1H,d,J=9.6Hz),6.30(1H,t,J=11.5H
z),6.34-6.50(1H,m),7.19(1H,dd,J=5.0,9.6Hz),7.35-7.
48(5H,m) FABマススペクトル(m/z) :662(M-H)-,686(M+Na)+
【0117】
【実施例15】N−t−ブチロキシカルボニルロイストロダクシンH ロイストロダクシンH(397.6mg) を1,4−ジオキサン
−水混合液(1:1,v/v,24ml)に溶解し、0℃に冷却した。
これに炭酸水素ナトリウム(198.6mg) 及びジ−t−ブチ
ルジカーボネート(0.36ml)を加え、室温で12時間撹拌
後、反応液を減圧濃縮し得られた残渣を逆相カラムクロ
マトグラフィー(ナカライテスク社製コスモシール75C
18-OPN ,水:メタノール=6:4で溶出)で精製し、
目的化合物(401.4mg) を得た。
【0118】NMRスペクトル(270MHz,CD3OD)δppm :
0.88(3H,t,J=7.9Hz),1.35(9H,s),0.93-1.91(14H,m),2.4
8(2H,m),3.06(2H,m),3.48(1H,m),4.27(1H,m), 4.91(1H,
m),5.04(1H,dd,J=4.0,3.3Hz),5.25(1H,m),5.36(1H,m),
5.81-5.90(2H,m),5.95(1H,d,J=9.9Hz),6.18(2H,m),7.03
(1H,dd,J=4.6,9.9Hz) FABマススペクトル(m/z) :628(M-H)-,652(M+Na-H)+
【0119】
【実施例16】N−(N′−フェニルカルバモイル)ロイストロダクシ
ンH 参考例16で得たN−フェニルカルバミン酸p−ニトロ
フェニル(117mg) のメタノール−テトラヒドロフラン混
合溶液(5:1,v/v,6ml) にロイストロダクシンH(80mg)を
加え、室温で44時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、
残渣をジエチルエーテルで洗浄し、次いで逆相カラムク
ロマトグラフィー(ナカライテスク社製コスモシール75
C18-OPN ,水:メタノール=4:1で溶出)により精製
し、目的化合物(48mg)を得た。
【0120】NMRスペクトル(270MHz,CD3OD)δppm :
0.87-2.10(17H,m),2.43-2.62(2H,m),3.20-3.24(2H,m),
3.55(1H,m),4.27(1H,m),4.96(1H,m),5.01(1H,t,J=4.6H
z),5.28(1H,m),5.44(1H,m),5.95-6.08(3H,m),6.17-6.33
(2H,m),6.93(1H,m),7.08(1H,dd,J=5.3Hz,9.9Hz),7.22(2
H,m),7.34(2H,m) FABマススペクトル(m/z) :647(M-H)-,649(M+H)+,67
1(M+Na)+
【0121】
【実施例17】N−ホルミルロイストロダクシンH ロイストロダクシンH(50mg)をホルムアミド(0.5ml) −
0.1 Mリン酸緩衝液(pH4,0.5ml) に溶かし、110℃の
油浴上で2時間撹拌した。冷却後、反応混合物を水でう
すめ、逆相カラムクロマトグラフィー(ナカライテスク
社製 コスモシール75C18-OPN ,水:メタノール=4:
1で溶出)により精製し、目的化合物(5mg) を得た。
【0122】NMRスペクトル(270MHz,D2O)δppm :0.
92(3H,t,J=7.4Hz),0.99-2.02(14H,m),2.55-2.73(2H,m),
3.25-3.40(2H,m),3.65-3.70(1H,m),4.13-4.20(1H,m),4.
85-4.95(1H,m),5.24(1H,t,J=4.5Hz),5.49(2H,m),5.93-
6.02(2H,m),6.09(1H,d,J=10.0Hz),6.28(1H,t,J=11.5H
z),6.42(1H,t,J=11.5Hz),7.20(1H,dd,J=5.0,10.0Hz),7.
99(1H,s) FABマススペクトル(m/z) :556(M-H)-,558
(M+H)+
【0123】
【参考例1】ロイストロダクシンH 参考例3Bで得られた2−ピラノン誘導体の粗画分(5.
61g)をアセトン (130ml)に溶解し、リン酸緩衝液(NaH2P
O4/Na2HPO4、0.05M,pH=6.7,1400ml) を加え、撹拌した。
これに豚肝臓エステラーゼ(PLE、天野製薬(株)
製、807mg )を加え35℃で撹拌した。(反応液を経時
的にHPLC(目的物の保持時間8.8 分)でチェックし)、
適宜PLEを加え(0.82g ,1.52g ,1.02g ,0.9g)、
2週間、35℃で撹拌、反応後、反応液をセライトろ過
し、PLEを除去した。ろ液を酢酸エチルで抽出し、水
層をカラムクロマトグラフィー(ナカライテスク社製、
コスモシール75C18-OPN 、400g,水−メタノール溶出)
で分画精製し、目的物(1.73g)を得た。
【0124】*HPLC条件 カラム:コスモシール5C18-AR 4.6 ×250 mm(ナカライ
テスク社) 溶離液:20%アセトニトリル:0.5 %トリエチルアミ
ン:79.5%リン酸緩衝液(pH3.0 ) 流速:1.0ml /min 測定波長:230nm マススペクトル(FAB-MS):m/z=530(m+1),528(m-1) 核磁気共鳴スペクトル(270MHz、D2O、δppm):7.02(1H,d
d,J=5.4 and 9.8Hz),6.21(1H,dd,J=11.7 and 20.5Hz),
6.12(1H,dd,J=12.2 and 20.5Hz),5.93-5.84(2H,m),5.71
(1H,d,J=16.6Hz),5.32-5.25(2H,m),3.94(1H,dt,J=3.4 a
nd 10.3Hz),3.48(1H,m),2.93(2H,t,J=7.8Hz),2.53-2.40
(2H,m),2.03(1H,m),1.80-0.73(13H,m),0.73(3H,t,J=7.8
Hz)
【0125】
【参考例2】ロイストロダクシンH 参考例3Bで得られたR′が4−メチルヘキサノイル基
である2−ピラノン誘導体20mgを少量のメタノールに
溶解し、リン酸緩衝液(pH=6.7)で希釈し、PLE(天野
製薬製)10mgを加え、6日間30℃にて撹拌した。反
応終了後、ろ過し、ろ液より、減圧下、メタノールを留
去し、残留水溶液をC18ーコスモシールカラムで精製し
分画し、20%メタノール溶出画分より、参考例1で得
られたものと全く同一物性を有する目的化合物を13mg
得た。
【0126】
【参考例3】 A)培養 ストレプトマイセス・プラテンシス(Streptomyces plat
ensis)SANK 60191株(微工研条寄第3288号)と命名した
2−ピラノン誘導体産生株を無菌的に滅菌した表3に示
す組成の培地100mlを含むバッフル付の500ml三角
フラスコに1白金耳接種し、28℃で200rpm (7cm
の回転半径)のロータリー振盪培養機で3日間培養し
た。
【0127】4基の30Lステンレス製ジャーファーメ
ンター中に、各々15Lづつの種培養と同一の組成の培
地を入れ、これを120℃で30分間加熱殺菌した。次
いで、これに上述の種培養液を150ml入れ、28℃で
3日間、15L/分の空気流量で溶存酸素濃度を5ppm
に保つため撹拌速度を100−300rpm の範囲で自動
的にコントロールし撹拌培養した。
【0128】
【表3】培地組成 ───────────────────── 可溶性デンプン 30g 生イースト 10g 大豆粉 7g 魚粉 5g コーン・スチープ・リカー 2g 肉エキス 1g 炭酸カルシウム 1g 水 1000 ml ───────────────────── pH 7.0 ───────────────────── B)単離 得られた培養液60Lにろ過助剤としてセライト545
(米国ジョーンズ・マンビル・プロジェクト・コーポレ
ーション製)を2.4kg 加えてろ過を行い、菌体7.2kg を
得た。得られた菌体は50%アセトン30Lで1回、 8
0%アセトン20Lでさらに2回抽出し、抽出液を合併
後ロータリーエバポレーターで有機溶媒を除去し、さら
に塩酸でpH2.0 に調製し、酢酸エチル10Lで2回抽
出した。得られた酢酸エチル層に1%重炭酸ソーダ10
Lを添加し、活性画分を水層に転溶させ、酢酸エチル層
はもう一度1%重炭酸ソーダ5Lを添加、抽出した。得
られた重炭酸ソーダ液を合併後、塩酸でpH2.0 に調製
し、酢酸エチル10Lで2回抽出した。得られた酢酸エ
チル層は順次、水、飽和食塩水で洗浄し、さらに無水硫
酸ナトリウムで乾燥した後、ロータリーエバポレーター
で減圧下、メタノールを添加しながら濃縮して10mlの
油状物を得た。得られた油状物を100mlの60%メタ
ノールに溶解し、セップパックバックC1820cc(米国
ウォーターズ社製)に吸着させ、ついで不用物を30ml
の60%メタノールで溶出し、その後100%メタノー
ル15mlで2−ピラノン誘導体を溶出させ濃縮し、油状
物800mgを得た。得られた油状物は参考例1の出発原
料として使用した。又、さらにこの粗画分を精製するた
めには得られた油状物をメタノール10mlに溶解し、高
速液体クロマトグラフィーを用いて分取を行った。以下
の分取条件で分取を行い、13分、 19分、 24分付近
のピークをそれぞれ集め粗画分A、粗画分Bおよび粗画
分Cとした。
【0129】分取条件 カラム:ラジアルパック25×10(米国ウォーターズ
社製) 溶離液:50%アセトニトリル−0.5 %トリエチルアミ
ン−燐酸緩衝液pH3.0 流速:9ml/min 測定波長:230nm 各ピークをそれぞれ濃縮後、さらに高速液体クロマトグ
ラフィーを用いて分取を行った。粗画分Aは以下の分取
条件で分取を行い53分付近と56分付近のピークを集
め、セップパックにて脱塩、濃縮し、式(III) における
R′が4−メチルヘキサノイル基である化合物及び5−
メチルヘキサノイル基である化合物の2−ピラノン誘導
体をそれぞれ22.03mg ,11.66mg 得た。
【0130】粗画分Aの分取条件 カラム:コスモシール5C18-AR 20×250mm(ナカラ
イテスク社製) 溶離液:42%アセトニトリル−0.5 %トリエチルアミ
ン−燐酸緩衝液pH3.0 流速:9ml/min 測定波長:230nm 粗画分Bは以下の分取条件で分取を行い74分、79分
および82分付近のピークを集め、セップパックにてそ
れぞれ脱塩、濃縮し、式III におけるRが6−メチルヘ
プタノイル基である化合物、R′がシクロヘキシルエチ
ルカルボニル基である化合物及びオクタノイル基である
化合物の2−ピラノン誘導体をそれぞれ、26.16mg 、2
3.24mg 、3.24mg得た。
【0131】粗画分Bの分取条件 カラム:コスモシール5C18-AR 20×250mm(ナカラ
イテスク社製) 溶離液:45%アセトニトリル−0.5 %トリエチルアミ
ン−燐酸緩衝液pH3.0 流速:9ml/min 測定波長:230nm 粗画分Cは以下の分取条件で分取を行い47分および5
1分付近のピークを集め、セップパックにてそれぞれ脱
塩、濃縮し、式III におけるR′が6−メチルオクタノ
イル基である化合物及び7−メチルオクタノイル基であ
る化合物の2−ピラノン誘導体をそれぞれ、9.83mg、5.
22mg得る事ができた。
【0132】粗画分Cの分取条件 カラム:コスモシール5C18-AR 20×250mm(ナカラ
イテスク社製) 溶離液:47%アセトニトリル−0.5 %トリエチルアミ
ン−燐酸緩衝液pH3.0 流速:9ml/min 測定波長:230nm
【0133】
【参考例4】2−ピラノン誘導体 の製造法(培養と単離) ストレプトマイセス・プラテンシス(Streptomyces plat
ensis)SAM-0654(微工研条寄1668号:FERM BP-1668)を
特開平1-304893に記載されている方法で培養し、その培
養液より特開平1-304893に記載されている方法で分取し
て、IIにおけるRがブチリル、イソブチリル、イソバレ
リル、2−メチルブチリル、シクロヘキサンカルボニ
ル、4−メチルヘキサノイル、6−メチルヘプタノイ
ル、シクロヘキシルエチルカルボニル、オクタノイル基
である化合物を得た。
【0134】
【参考例5】p−ニトロフェニルパルミテート p−ニトロフェノール(2.00g)のピリジン溶液(15ml)
に氷冷下、パルミチン酸クロリド(4.80ml)を加え、室温
で1時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、塩化メチレン
で抽出し、有機層を希塩酸、飽和食塩水で順次洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=39:1で溶出)により精製し、目
的化合物(5.23g) を得た。
【0135】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3) δppm
:0.88(3H,t,J=6.6Hz),1.18-1.48(24H,m),1.68-1.83(2
H,m),2.60(2H,t,J=7.3Hz),7.27(2H,dm,J=9.2Hz),8.27(2
H,dm,J=9.2Hz) 以下、参考例5と同様にして、参考例6乃至15の化合
物を得た。
【0136】
【参考例6】p−ニトロフェニルヘプタノエート NMRスペクトル(270MHz,CDCl3) δppm :0.91(3H,t,
J=6.6Hz),1.25-1.51(6H,m),1.68-1.84(2H,m),2.60(2H,
t,J=7.3Hz),7.28(2H,dm,J=9.2Hz),8.27(2H,dm,J=9.2Hz)
【0137】
【参考例7】p−ニトロフェニルベンゾエート NMRスペクトル(270MHz,CDCl3) δppm :7.43(2H,d
m,J=9.2Hz),7.48-7.60(2H,m),7.63-7.73(1H,m),8.15-8.
25(2H,m),8.33(2H,dm,J=9.2Hz)
【0138】
【参考例8】p−ニトロフェニルラウレート NMRスペクトル(270MHz,CDCl3) δppm :0.86(3H,t,
J=6.6Hz),1.18-1.50(16H,m),1.76(2H,m),2.60(2H,t,J=
7.3Hz),7.28(2H,dm,J=9.2Hz),8.27(2H,dm,J=9.2Hz)
【0139】
【参考例9】3,4,5 −トリメトキシフェニル酢酸p−ニトロフェニル NMRスペクトル(270MHz,CDCl3) δppm :3.83(2H,
s),3.86(3H,s),3.88(6H,s),6.59(2H,s),7.28(2H,dm,J=
9.2Hz),8.27(2H,dm,J=9.2Hz)
【0140】
【参考例10】2−オクチン酸p−ニトロフェニル NMRスペクトル(270MHz,CDCl3) δppm :0.93(3H,t,
J=6.6Hz),1.29-1.50(4H,m),1.55-1.72(2H,m),2.43(2H,
t,J=7.3Hz),7.34(2H,dm,J=9.2Hz),8.29(2H,dm,J=9.2Hz)
【0141】
【参考例11】trans −2−ドデセン酸p−ニトロフェニル NMRスペクトル(270MHz,CDCl3) δppm :0.89(3H,t,
J=6.6Hz),1.19-1.44(12H,m),1.53(2H,m),2.31(2H,m),6.
02(1H,dm,J=15.8Hz),7.28-7.18(1H,m),7.30(2H,dm,J=9.
2Hz),8.28(2H,dm,J=9.2Hz)
【0142】
【参考例12】12−ヒドロキシラウリン酸p−ニトロフェニル NMRスペクトル(270MHz,CDCl3) δppm :1.19-1.63
(16H,m),1.76(2H,m),2.60(2H,t,J=7.3Hz),3.64(2H,t,J=
6.6Hz),7.28(2H,m),8.28(2H,m)
【0143】
【参考例13】12−クロロラウリン酸p−ニトロフェニル NMRスペクトル(270MHz,CDCl3) δppm :1.21-1.52
(14H,m),1.77(4H,m),2.60(2H,t,J=7.3Hz),3.53(2H,t,J=
6.6Hz),7.27(2H,dm,J=9.2Hz),8.27(2H,dm,J=9.2Hz)
【0144】
【参考例14】12−アセトキシラウリン酸p−ニトロフェニル NMRスペクトル(270MHz,CDCl3) δppm :1.23-1.48
(14H,m),1.62(2H,m),1.76(2H,m),2.05(3H,s),2.60(2H,
t,J=7.3Hz),4.05(2H,t,J=6.6Hz),7.28(2H,dm,J=9.2Hz),
8.27(2H,dm,J=9.2Hz)
【0145】
【参考例15】11−カルボモイルウンデカン酸p−ニトロフェニル NMRスペクトル(270MHz,CDCl3) δppm :1.23-1.48
(12H,m),1.57-1.83(4H,m),2.23(3H,t,J=7.6Hz),2.60(2
H,t,J=7.6Hz),5.38(2H,br.s),7.28(2H,dm,J=9.2Hz),8.2
7(2H,dm,J=9.2Hz)
【0146】
【参考例16】N−フェニルカルバミン酸p−ニトロフェニル クロロ蟻酸p−ニトロフェノール(1.00g) のジクロロメ
タン(10ml)溶液に氷冷下、窒素気流中に於てアニリン
(0.454ml) 、トリエチルアミン(0.762ml) 及びジクロロ
メタン(5.0ml) の混合溶液を20分間に渡り滴下し、室
温で1.5 時間撹拌した。反応液に5%硫酸水素ナトリウ
ム水溶液を注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、有機層を水
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル230〜400mesh,60g,及び5
gのシリカゲルに吸着させ、添着、トルエン:アセトン
=20:1で溶出)により精製し、目的化合物(0.421
g)を得た。
【0147】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3) δppm
:7.02(1H,br,s),7.16(1H,m),7.32-7.51(6H,m),8.28(2
H,dm,J=9.2Hz)
【0148】
【製剤例1】(ハ−ドカプセル剤) 標準二分式ハ−ドゼラチンカプセルの各々に、100 mgの
粉末状の実施例1の化合物、150 mgのラクト−ス、50 m
g のセルロ−ス及び6 mgのステアリン酸マグネシウムを
充填することにより、単位カプセルを製造し、洗浄後、
乾燥した。
【0149】
【製剤例2】(ソフトカプセル剤) 消化性油状物、例えば、大豆油、綿実油又はオリ−ブ油
中に入れた、実施例1の化合物の混合物を調製し、正置
換ポンプでゼラチン中に注入して、100 mgの活性成分を
含有するソフトカプセルを得、洗浄後、乾燥した。
【0150】
【製剤例3】(錠剤) 常法に従って、100 mgの実施例1の化合物、0.2 mgのコ
ロイド性二酸化珪素、5 mgのステアリン酸マグネシウ
ム、275 mgの微結晶性セルロ−ス、11 mg のデンプン及
び98.8 mg のラクト−スを用いて製造した。
【0151】尚、所望により、剤皮を塗布した。
【0152】
【製剤例4】(注射剤) 1.5 重量% の実施例1の化合物を、10容量% のプロピレ
ングリコ−ル中で撹拌し、次いで、注射用水で一定容量
にした後、滅菌して製造した。
【0153】
【製剤例5】(懸濁剤) 5 ml中に、100 mgの微粉化した実施例1の化合物、100
mgのナトリウムカルボキシメチルセルロ−ス、5 mgの安
息香酸ナトリウム、1.0 g のソルビト−ル溶液(日本薬
局方) 及び0.025 mlのバニリンを含有するように製造し
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 智之 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 島崎 尚美 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 笹川 和彦 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 小林 知雄 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 古浜 孝文 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 (式中、Rは水素原子または下記B群から選択される置
    換基を有していてもよいA群から選択される基を示す)
    で表される化合物またはその薬理上許容される塩。 [A群] アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
    アリール基、アリールアルキル基、アリールアルケニル
    基、アリールアルキニル基、アルキルオキシ基、アルケ
    ニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ
    基、アリールアルキルオキシ基、アリールアルケニルオ
    キシ基、アリールアルキニルオキシ基、アルキルアミノ
    基、アルケニルアミノ基、アルキニルアミノ基、アリー
    ルアミノ基、アリールアルキルアミノ基。 [B群] ハロゲノ基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ
    基、低級脂肪族アシルオキシ基、カルバモイル基、カル
    バモイルオキシ基、低級脂肪族アシル基、ニトロ基、低
    級脂肪族アシルアミノ基、低級アルコキシカルボニル
    基、シアノ基、アリールオキシ基。
  2. 【請求項2】一般式 【化2】 で表される化合物またはその塩を、塩基の存在下または
    非存在下、アシル化することによる、請求項1に記載の
    化合物またはその薬理上許容される塩を製造する方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の化合物またはその薬理上
    許容される塩を有効成分とする血小板増多剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997014704A1 (fr) * 1995-10-17 1997-04-24 Suntory Limited Medicament contre la thrombopenie

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997014704A1 (fr) * 1995-10-17 1997-04-24 Suntory Limited Medicament contre la thrombopenie
US6040335A (en) * 1995-10-17 2000-03-21 Suntory Limited Therapeutics for thrombocytopenia

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