JPH0840845A - 毛髪用組成物 - Google Patents

毛髪用組成物

Info

Publication number
JPH0840845A
JPH0840845A JP19756394A JP19756394A JPH0840845A JP H0840845 A JPH0840845 A JP H0840845A JP 19756394 A JP19756394 A JP 19756394A JP 19756394 A JP19756394 A JP 19756394A JP H0840845 A JPH0840845 A JP H0840845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
prefecture
hair
natural water
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP19756394A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Fukuchi
義彦 福地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP19756394A priority Critical patent/JPH0840845A/ja
Publication of JPH0840845A publication Critical patent/JPH0840845A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 採水後、3日以内にpHを2.5〜4または
8.7〜11に調整した天然水を配合することを特徴と
する毛髪用組成物。 【効果】 使用後の毛髪に、しっとりさ、しなやかさな
どの優れた使用感を与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪用組成物、特にその
水の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪用組成物に配合されている水
としては、塩素殺菌を施した水道水又はこれをイオン交
換樹脂などで処理したイオン交換水がひろく用いられて
いる。一方、飲用水などの分野で、一般にナチュラルウ
ォーター、ナチュラルミネラルウォーター、ミネラルウ
ォーター(1990年3月20日農林水産省発表のミネ
ラルウォーター類品質表示ガイドライン参照;以下、総
称して天然水と呼ぶ)と呼ばれる地下、地表からの湧き
水を用いることが話題となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】天然水は前述したよう
に飲料用としては大変に普及しており、水道水とは違っ
た付加価値を有するものとして認められている。そし
て、未だその機構については解明はされていないもの
の、天然水中の微量のミネラル類及び有機物のバランス
が、水道水との差異に関係をしているのではないかと考
えられている。しかしながら、これらの天然水を毛髪用
組成物に配合した場合には、前記水道水或いはイオン交
換水との差異が明らかでなく、しかもコスト的に高くつ
く。
【0004】このため、従来は毛髪用組成物には専ら前
記水道水、イオン交換水が用いられるのみであり、天然
水については何等顧みられていなかった。本発明は前記
従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は
天然水の本来有する特徴を毛髪に対して充分に発揮する
ことのできる毛髪用組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を行なった結果、採水後例えば
10日を経た天然水を用いた場合には水道水とほとんど
変らないものの、採水直後の天然水を毛髪用組成物に配
合すると、該毛髪にしなやかさ、潤いを与えることを見
出した。しかしながら現実的には採水直後に毛髪用組成
物を調製することが困難であることを考えさらに検討を
進めた結果、採水直後に天然水のpHを2.5〜4また
は8.7〜11に調整することにより、採水後10日以
上経た場合においても、採水直後の天然水を配合した時
と同じ効果をもつ毛髪用組成物を得られることを見い出
し本発明を完成するに至った。
【0006】これに対して、従来から化粧料の製造に用
いられる水は、日本薬局法の「常水」の規格に該当する
ものであり、pHが5.8〜8.6のものがこの規格に
準ずることになり、前記水道水、イオン交換水も薬事上
は「常水」に該当する。また、ミネラルウォータを含む
飲料用の水は水道法第4条、水質基準によりやはりpH
が5.8〜8.6という基準に合致するものが用いられ
ている。
【0007】以上の知見に基づきなされた本発明にかか
る毛髪用組成物は、採水後pHを2.5〜4または8.
7〜11になるよう酸またはアルカリ剤を添加した天然
水を配合することを特徴とする。また、天然水の配合量
は組成物中5重量%以上であることが好適である。ま
た、採水後3日以内にpH調整がなされることが好適で
ある。
【0008】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明に用いられている天然水は、地下水、地表水であっ
て飲用に供し得る程度のものであれば、いずれの使用も
可能であるが、特に富士山麓(山梨、静岡県各地)、兵
庫県六甲山、群馬県谷川岳、南アルプス山麓、北アルプ
ス山麓、大阪府北摂山系、岩手県大峰山系、京都府山
崎、京都府鞍馬山、鹿児島県霧島山系、鹿児島県屋久
島、福島県及び山形県吾妻山系等が好適なものとして挙
げられる。
【0009】その他、栃木県那須山系、日光連山、群馬
県赤木山系、埼玉県武蔵丘陵、秩父山系、千葉県山武
群、東京都目白台、神奈川県丹沢山系、山梨県富士山西
麓、朝霧高原、甲府御坂峠、富士山麓下部温泉、笹子
峠、西桂町、南アルプス甲斐駒が岳、静岡県沼津市、竜
が岩洞、長野県松本、安雲野、上高地、軽井沢、木曽御
嶽、中央アルプス駒ケ岳ふもと、新潟県越後山系、石川
県白山、滋賀県音羽山系、京都府北山、鞍馬山、大文字
温泉、大阪府金剛山麓、能勢吉野山、丹波、和歌山県護
摩壇山山麓、岡山県中蒜山、広島県賀茂台地などが例示
される。
【0010】本発明においては、これらの採水場所の天
然水の一種又は二種以上を選択して用いることができ
る。配合量は特に限定されないが、毛髪用組成物全量中
1重量%以上、特に好ましくは5重量%以上である。1
重量%未満では本発明の効果が充分に発揮されない場合
がある。また、本発明で用いられるpH調整用の酸の例
としては、塩酸、リン酸、乳酸、クエン酸の他、種々の
有機酸類、アルカリの例としては、苛性ソーダ、苛性カ
リの他、種々の有機アミン類等が挙げられるが、これら
に限定されるわけではなく、pHが2.5〜4または
8.7〜11に調整できる範囲であれば任意の酸又はア
ルカリの任意の配合量を包含するものである。
【0011】なお、pHが2.5未満ないし11を越え
る場合に、この水を使用して組成物を製造すると、組成
物のpHが低くなりすぎたり、高くなりすぎてしまい、
毛髪に使用するとしっとりさ、しなやかさ等の使用性が
悪くなる。また、pHが4を越え8.7未満の範囲で調
整し、そのまま10日以上保存した後組成物を製造する
と、どの様な要因からは明らかにしていないが、天然水
のもつ有効性が失われることがある。
【0012】具体例としては塩酸を0.001%添加、
クエン酸を0.05%添加、乳酸を0.1%添加、水酸
化ナトリウムを0.001%添加、水酸化カリウムを
0.0005%添加等が挙げられる。また、本発明にお
けるpH調整の時期であるが採水後1週間以内、特に好
ましくは3日以内に添加することが好ましい。1週間以
上経過した時点でpH調整を行なった場合の毛髪用組成
物は、pH調整を行なっていない天然水を用いて1週間
以上経過した時点で当該pH範囲内の毛髪用組成物を調
整した場合と同じ事を意味し、双方とも目的とする効果
は発揮しない。
【0013】具体的に例示すればpH6.5の天然水を
採水10日後にpH3に調整し、この水を配合したヘア
リンス(製品pH3.5)は、採水10日後の天然水
(pH6.5)をそのまま配合したヘアリンス(製品p
H3.5)と同様に毛髪にしなやかさ、しっとりさを与
える効果は発揮しなかった。
【0014】本発明にかかる毛髪用組成物をリンス効果
剤として用いる場合、下記一般式化1に示す第4級アン
モニウム塩を添加することが好適である。下記一般式1
のR 1は炭素数14〜22のアルキル基、例えばセチル
基、ステアリル基、ベヘニル基などである。また、R1
の炭素数14〜22のヒドロキシアルキル基は、例えば
12−ヒドロキシステアリル基などである。R1として
は、炭素数16〜22のアルキル基が好ましく、特に好
ましいものとしてはステアリル基及びベヘニル基が挙げ
られる。
【0015】R2,R3及びR4は、独立して炭素数1〜
3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基であり、好
ましい基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ヒ
ドロキシメチル基及びヒドロキシエチル基が挙げられ
る。R2,R3,R4は同じものであっても、又は異なる
ものであってもよい。Xのハロゲン原子は、好ましくは
塩素原子または臭素原子である。
【0016】
【化1】 前記一般式化1で示される第4級アンモニウム塩として
は、例えば塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ス
テアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメ
チルアンモニウム、塩化ベヘニルジメチルヒドロキシエ
チルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルア
ンモニウム、及びセチルトリエチルアンモニウムメチル
サルフェートなどを挙げることができる。その中でも特
に、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム及び塩化ベ
ヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチ
ルベンジルアンモニウムならびにこれらの混合物が好ま
しい。
【0017】前記化1で示される第4級アンモニウム塩
の1種又は2種以上からなる成分の配合量は、毛髪用組
成物全体の0.1〜5.0重量%の範囲、好ましくは
0.6〜3.0重量%の範囲である。0.1重量%未満
の配合量では毛髪用組成物としてのリンス効果が充分に
得られない。5.0重量%を越える配合量では、毛髪用
組成物の粘度が高くなりすぎるので好ましくない。
【0018】本発明の毛髪用組成物を洗浄剤として用い
る場合のアニオン性界面活性剤としては、脂肪酸石鹸、
α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アル
キルアリル及びアルキルナフタレンスルホン酸塩、アル
キル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキ
ルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、
N−長鎖アシルアミノ酸塩などが挙げられる。
【0019】本発明に用い得るノニオン性界面活性剤と
しては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキ
ルアリルポリオキシエチレンエーテル、アルキロールア
ミド、アルキルグリセリンエーテル型ポリオキシエチレ
ンエーテル、プロピレングリコールエステルのポリオキ
シエチレンエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、グリセリンと脂肪酸のエステルのポリオキシエチレ
ンエーテル、脂肪酸のソルビタンエステルのポリオキシ
エチレンエーテル、ソルビトールポリオキシエチレンの
脂肪酸エステル、ショ糖エステル、ポリオキシエチレン
脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミンなど
が挙げられる。本発明で用い得る両性界面活性剤として
は、ベタイン型(カルボキシベタイン、スルホベタイ
ン)、アミドベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミ
ダゾリン誘導体型などが挙げられる。
【0020】本発明の毛髪用組成物には上記の成分の外
に、目的に応じて本発明の効果を損わない量的、質的範
囲内で、さらに流動パラフィン、スクワラン、ラノリン
誘導体、高級アルコール、各種エステル油、アボガド
油、パーム油、牛脂、ホホバ油、シリコーン油、ポリア
ルキレングリコールポリエーテル及びそのカルボン酸オ
リゴエステル化合物、テルペン系炭化水素油などの油
分、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、
ポリエチレングリコールなどの水溶性多価アルコール、
ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボ
ン酸塩などの保湿剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、ア
クリル系樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルピロリドン
などの樹脂類、大豆タンパク、ゼラチン、コラーゲン、
絹フィブロイン、エラスチン等のタンパク又はタンパク
分解物、エチルパラベン、ブチルパラベンなどの防腐
剤、各種アミノ酸、ビオチン、パントテン酸誘導体など
の賦活剤、γ−オリザノール、デキストラン硫酸ナトリ
ウム、ビタミンE誘導体、ニコチン酸誘導体などの血行
促進剤、硫黄、チアントール等の抗脂漏剤、エタノー
ル、イソプロパノール、テトラクロロジフルオロエタン
等の希釈剤、カルボキシビニルポリマーなどの増粘剤、
薬剤、香料、色剤などを必要に応じて適宜配合してもよ
い。
【0021】特に洗浄剤組成物において、使用性向上の
目的で配合されるカチオン性高分子物質、例えばカチオ
ン変性セルロースエーテル誘導体(ポリマーJR(U.
C.C)等)、ポリビニルピロリドン誘導体四級アンモ
ニウム(ガフコート(GAF)等)、ジアリルジメチル
アンモニウムクロリドのポリマー(マーコート(Mer
k)等)、ポリアクリル酸誘導体四級アンモニウム(C
artex(National Starch)等)、
ポリアミド誘導体四級アンモニウム(Sandoz
等)、ポリオキシエチレンポリアルキレンポリアミン
(ポリコート(HENKEL)等)を本発明の効果を損
わない量で配合する(ゴワツキ、ヘアフライを起こさな
い程度)ことにより、洗浄剤すすぎ時の滑らかさを付与
する効果は本発明による同効果にプラスされて相加的に
向上する。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。本発明はこれによって限定されるものではな
い。配合量は重量%で示す。 [評価方法]使用後のしっとりさ、しなやかさの評価 女性パネル15名により、試料を実際に頭髪に使用し、
自然乾燥後の髪のしっとりさ、しなやかさについて官能
評価した。それぞれの試料の評価のスタンダードとして
は、横浜市の水道水をイオン交換したイオン交換水を、
原料由来の水を除く、処方中の水全量分用い、その他の
処方は同一としたスタンダード試料を用いた。スタンダ
ード試料(イオン交換水を全量使用)に対する各々の試
料を使用したときのパネルの評価により以下のようにラ
ンクづけした。
【0023】(しっとりさの評価) X=(試料の方がしっとりすると評価した人数)−(ス
タンダード試料の方がしっとりすると評価した人数) ランク A : Xが10〜15 B : Xが5〜9 C : Xが1〜4 D : Xが−15〜0
【0024】(しなやかさの評価) Y=(試料の方がしなやかと評価した人数)−(スタン
ダード試料の方がしなやかと評価した人数) ランク A : Yが10〜15 B : Yが5〜9 C : Yが1〜4 D : Yが−15〜0
【0025】水の種類の検討 以下の処方のヘアトリートメントを調製し、その評価を
行なった。
【表1】 (基本処方) ─────────────────────────────────── 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 3.0 セトステアリルアルコール(C16/C18=7/3) 7.0 ジメチルポリシロキサン5cs 15.0 高分子ゴム状ジメチルポリシロキサン 2.0 流動パラフィン 10.0 香料 0.5 試験水 62.5 ─────────────────────────────────── 以上の基本処方で、試験水を下記の各種水に置き換え、
評価を行なった。
【0026】
【表2】 ─────────────────────────────────── 試験水 しっとりさ しなやかさ ─────────────────────────────────── イオン交換水 (スタンダード) 水道水 D D 天然水−A(pH調整なし) D C 天然水−B(pH調整なし) A A 天然水−C(採水1週間後に D D pH調整) ─────────────────────────────────── 天然水−1 A A ───────────────────────────────────
【0027】なお、上記試験水において、水道水は神奈
川県横浜市の上水道を用いた。また、イオン交換水は、
同じく神奈川県横浜市の上水道の水をイオン交換したも
のを用いた。天然水としては谷川岳の地下水を用い、天
然水−A(pH調整なし、pH6.2)では採水後2週
間経過した時点でヘアトリートメントを調製し、また天
然水−Bでは採水翌日に(pH調整なし、pH6.2)
直ちにヘアトリートメントを調製した。天然水−Cでは
採水2週間後にpH調整剤として塩酸を用いてその後ヘ
アトリートメントを調整した。
【0028】一方、天然水−1では採水直後にpH調整
剤として塩酸を用いてpH3に調整し、2週間経過した
時点でヘアトリートメントを調製した。以上の結果、水
道水はイオン交換水よりも評価が低い。また、天然水−
A(pH調整なし)、天然水−Cは、イオン交換水を用
いたものと同程度の評価しか得られなかった。
【0029】一方、天然水−Bは各評価とも高く、天然
水−A、天然水−Cと比較すると、採水後の時間経過に
よってまた時間経過後にpHを調整したとしても評価が
低下してしまうことが理解される。本発明者らはこの時
間経過による評価の低下に着目し、現実的には採水直後
に毛髪用組成物を調製することが困難であることに鑑
み、採水直後にpH調整した天然水−1を調製し、採水
後2週間経過時点でヘアトリートメントを調製した。こ
の結果、天然水−1は、各評価とも高く、採水直後の天
然水−Bを用いた場合と遜色がないことが明かとなっ
た。
【0030】天然水のpHの検討 前記表1の基本組成に基づき、天然水のpHについて検
討を進めた。
【表3】 ───────────────────────────── 塩酸配合量(%) 0.10 0.01 0.005 0.001 0.0005 0.0 天然水−1のpH 1.68 2.67 3.00 3.71 4.00 6.20 ───────────────────────────── しっとりさ C A A A B D しなやかさ C B A B B C ─────────────────────────────
【表4】 ──────────────────────────────────── 水酸化ナトリウム配合量(%) 0.0 0.00005 0.0001 0.001 0.005 0.01 0.1 天然水−1のpH 6.20 7.73 8.87 10.09 11.00 11.32 12.42 ──────────────────────────────────── しっとりさ D D B A B C C しなやかさ C C A A B C C ──────────────────────────────────── 以上の結果天然水−1のpHが2.5〜4 び8.7〜
11の場合に改善効果が認められる。
【0031】天然水のpH調整の日の検討 前記表1の基本組成に基づき、天然水のpHを3に調整
する日について検討を進めた。
【表5】 ─────────────────────────────────── 天然水−1のpHを3に調整する日 採水後 直後 翌日 3日 4日 7日 10日 ─────────────────────────────────── しっとりさ A A B B C C しなやかさ A A A B B C ─────────────────────────────────── 以上の結果、天然水−1のpHを調整する日が採水後7
日目でも多少の改善が認められるが、3日目以内で比較
的明らかな相違が出現する。
【0032】天然水配合量の検討 前記表1の基本組成に基づき、天然水の配合量について
検討を進めた。
【表6】 ─────────────────────────────────── イオン交換水 62.4 61.5 57.5 52.5 42.5 32.5 22.5 12.5 0 天然水−1 0.1 1.0 5.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 62.5 ─────────────────────────────────── しっとりさ C C B B B A A A A しなやかさ C B B B B B A A A ─────────────────────────────────── 以上の結果、天然水−1の配合量が1.0%程度でも多
少の改善が認められるが、5.0%程度から比較的明ら
かな相違が出現する。
【0033】天然水源の検討 次に、前記表1の基本組成に基づき、各種天然水源の水
を用いたヘアトリートメントを調製し、評価を行なっ
た。
【表7】 ──────────────────────────────────── 試験水 採水地 pH調整 pH しっとりさ しなやかさ ──────────────────────────────────── 天然水−1 谷川岳 塩酸 3.5 A A 天然水−2 富士山麓 クエン酸 3 A A 天然水−3 北アルプス 同上 3 A A 天然水−4 南アルプス 同上 3 A A 天然水−5 北摂山系 同上 3 A A 天然水−6 大峰山 同上 3 A A 天然水−7 山崎 同上 3 A A 天然水−8 鞍馬山 同上 3 A A 天然水−9 霧島 水酸化ナトリウム 8.9 A A 天然水−10 吾妻山 水酸化カリウム 10 A A ──────────────────────────────────── 以上のように、各種天然水共に、優れた効果を示した。
【0034】次に、本発明にかかる毛髪用組成物のより
具体的な例について説明する。実施例1 エアゾールタイプ頭髪化粧料 (1)軽質流動イソパラフィン(C12-15) 22.0% (2)高分子ゴム状ジメチルポリシロキサン 3.0 (3)プロピレングリコール 6.0 (4)ポリオキシエチレン(80モル)硬化ヒマシ油エステル 2.0 (5)カチオン化セルロースポリマーJR−400(UCC社製) 0.2 (6)水溶性エラスチン 10.0 (7)天然水−1 46.8 (8)ジメチルエーテル 4.0 (9)ジクロロジフロロメタン 6.0 <製法>(3)、(4)の混合物に(1),(2)の混
合溶解物を添加し乳化する。これに(5)〜(7)の溶
液を加え、混合攪拌して原液を得る。この原液をエアゾ
ール缶に充填し、ついで(8)、(9)の噴射ガスを充
填してエアゾールタイプの毛髪損傷予防修復剤を得た。
なお、天然水−1には、谷川岳の地下水に採水直後に塩
酸を添加しpH3.5に調整した水を用いた。パネルに
よる評価結果は、しっとりさ:A,しなやかさ:Aであ
った。
【0035】実施例2 ヘアブロー (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 1.0% (2)ジメチルポリシロキサン5cs 5.0 (3)1,3−ブチレングリコール 2.0 (4)ポリエチレン(60)硬化ヒマシ油エステル 2.0 (5)エチルアルコール95% 15.0 (6)天然水−1 75.0 (7)香料 適 量 <製法>(3)に(4)を溶解し、(1),(2)を添
加して乳化し、(5),(6),(7)と混合する。デ
ィスペンサー容器に充填し、霧状で頭髪に噴霧して用い
る。パネルによる評価結果は、しっとりさ:A,しなや
かさ:Aであった。
【0036】実施例3 ヘアムース (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0 (2)高分子ゴム状ジメチルポリシロキサン 5.0 (3)ジプロピレングリコール 5.0 (4)ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 3.0 (EO 50wt%,粘度100cst/25℃) (5)エタノール 10.0 (6)天然水−1 51.0 (7)香料 適 量 (8)ブタン 4.0 (9)ジメチルエーテル 2.0 <製法>(1)に(2)を溶解し、(3),(4)の混
合液に添加して乳化する。その乳化物を(5)〜(7)
とを混合してなる溶液に加え、エアゾール容器に入れて
弁を取り付けた後に(8),(9)を充填する。パネル
による評価結果は、しっとりさ:A,しなやかさ:Aで
あった。
【0037】実施例4 ヘアクリーム (1)スクワラン 10.0 (2)セチル−2−エチルヘキサノエート 3.0 (3)ジメチルポリシロキサン20cs 5.0 (4)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリンエステル 8.0 (5)ワセリン 5.0 (6)ステアリルアルコール 2.0 (7)ソルビタンモノオレート 2.0 (8)ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油エステル 5.0 (9)グリセリン 5.0 (10)ヒアルロン酸 5.0 (11)防腐剤 適 量 (12)天然水−1 残 余 <製法>(1)〜(8)を70℃で攪拌溶解し、(9)
〜(12)を溶解したものの中に加えて乳化し、ヘアクリ
ームを得る。パネルによる評価結果は、しっとりさ:
A,しなやかさ:Aであった。
【0038】実施例5 ヘアローション (1)流動パラフィン 15.0 (2)ジメチルポリシロキサン20cs 3.0 (3)1,3−ブチレングリコール 2.0 (4)ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油エステル 2.0 (5)酸化チタンゾル(ネオサンベールW−10,触媒化成工業製)10.0 (6)エタノール 15.0 (7)天然水−1 53.0 (8)香料 適 量 <製法>(1)に(2)を溶解し、(3),(4)の混
合物に加えて乳化し、その乳化物を(5)〜(8)の溶
解物に加えて溶解し、ヘアローションを得た。パネルに
よる評価結果は、しっとりさ:A,しなやかさ:Aであ
った。
【0039】実施例6 ヘアリンス (1)塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.6% (2)セトステアリルアルコール(C16/C18=6/4) 2.0 (3)ジメチルポリシロキサン20cs 10.0 (4)グリセロールモノステアレート 1.0 (5)ステアリン酸 0.5 (6)グリセリン 5.0 (7)プロピレングリコール 5.0 (8)クエン酸 0.2 (9)黄色−4号(色素) 適 量 (10)香料 適 量 (11)メチルパラベン 適 量 (12)EDTA−3Na(キレート剤) 適 量 (13)天然水−9 残 余 <製法>常法によりヘアリンスを調整し、塗布、すす
ぎ、乾燥後の感触を前記と同様に評価した。なお、天然
水−9には霧島の地下水に採水直後に水酸化ナトリウム
を添加しpH8.9に調整した水を用いた。パネルによ
る評価結果は、しっとりさ:A,しなやかさ:Aであっ
た。
【0040】実施例7 ヘアトリートメント (1)塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 3.0% (2)セトステアリルアルコール(C16/C18=7/3) 6.5 (3)ベヘニルアルコール 2.0 (4)ジメチルポリシロキサン5cs 20.0 (5)2−オクチルドデカノール 2.0 (6)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体 0.3 (エチレンオキシド60モル付加物) (7)ポリオキシエチレンステアリルエーテル 1.0 (エチレンオキシド4モル付加物) (8)大豆レシチン 0.5 (9)グリセリン 10.0 (10)ジプロピレングリコール 5.0 (11)クエン酸 0.1 (12)黄色−4号(色素) 適 量 (13)香料 適 量 (14)メチルパラベン 適 量 (15)EDTA−3Na(キレート剤) 適 量 (16)天然水−10 残 余 <製法>常法に従いヘアトリートメントを調製した。な
お、天然水−10は吾妻山の地下水に採水直後に水酸化
カリウムを添加し、pH10に調整した水を用いた。し
っとりさ、しなやかさ共に評価はAであった。
【0041】実施例8 シャンプー (1)ココイルメチルタウリン−Na(30%液) 30.0 (2)ラウリルプロピルアミドベタイン(30%液) 15.0 (3)ヤシ脂肪酸ジエタノールアミド 4.0 (4)ポリエチレングリコール 2.0 (5)クエン酸 0.3 (6)カチオン化セルロースエーテル 0.6 (7)香料 0.3 (8)天然水−2 残 余 <製法>常法に従い、シャンプーを調製した。なお、天
然水−2は富士山麓の地下水に採水直後にクエン酸を添
加し、pH3に調整した水を用いた。しっとりさ、しな
やかさ共に評価はAであった。なお、しっとりさはA、
しなやかさもAであった。
【0042】実施例9 シャンプー (1)エチレングリコール脂肪酸エステル 2.0% (2)ポリオキシエチレン(平均3モル) ラウリルエーテルサルフェート−Na(30%液) 30.0 (3)イミダゾリニウムベタイン(25%液) 15.0 (4)ラウリン酸ジエタノールアミド 5.0 (5)プロピレングリコール 2.0 (6)ポリエチレンオキサイド(分子量10万〜500万) 0.05 (7)香料 0.3 (8)天然水−2 残 余 <製法>常法に従い、シャンプーを調製した。なお、し
っとりさはB、しなやかさはAであった。
【0043】実施例10 リンス イン シャンプー (1)ココイルメチルタウリン−Na(30%液) 20.0% (2)イミダゾリニウムベタイン(25%液) 30.0 (3)ヤシ脂肪酸ジエタノールアミド 0.5 (4)ジメチルポリシロキサン5cs 6.0 (5)セチル−2−エチルヘキサノエート 1.0 (6)マーコート100 0.1 (7)防腐剤 適 量 (8)香料 適 量 (9)天然水−2 残 余 <製法>常法に従い、リンス イン シャンプーを調製
した。なお、しっとりさはB、しなやかさはAであっ
た。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる毛髪
用組成物によれば、採水直後にpH調整を行った天然水
を配合することにより、優れた使用感を得ることができ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 採水後、3日以内にpHを2.5〜4ま
    たは8.7〜11に調整した天然水を配合することを特
    徴とする毛髪用組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組成物において、天然水
    の配合量は組成物中5重量%以上であることを特徴とす
    る毛髪用組成物。
JP19756394A 1994-07-29 1994-07-29 毛髪用組成物 Withdrawn JPH0840845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19756394A JPH0840845A (ja) 1994-07-29 1994-07-29 毛髪用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19756394A JPH0840845A (ja) 1994-07-29 1994-07-29 毛髪用組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0840845A true JPH0840845A (ja) 1996-02-13

Family

ID=16376588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19756394A Withdrawn JPH0840845A (ja) 1994-07-29 1994-07-29 毛髪用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0840845A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001302461A (ja) * 2000-04-24 2001-10-31 Nonogawa Shoji Kk 毛髪化粧料
JP2006282662A (ja) * 2005-03-30 2006-10-19 L'oreal Sa 3種の界面活性剤及び脂肪酸エステルを含む洗浄用化粧料組成物及びその使用
US8147813B2 (en) 2005-03-30 2012-04-03 L'oreal S.A. Detergent cosmetic compositions comprising three surfactants and at least one fatty ester, and use thereof

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001302461A (ja) * 2000-04-24 2001-10-31 Nonogawa Shoji Kk 毛髪化粧料
JP2006282662A (ja) * 2005-03-30 2006-10-19 L'oreal Sa 3種の界面活性剤及び脂肪酸エステルを含む洗浄用化粧料組成物及びその使用
US8147813B2 (en) 2005-03-30 2012-04-03 L'oreal S.A. Detergent cosmetic compositions comprising three surfactants and at least one fatty ester, and use thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5480633A (en) Mild cleanser and conditioner to yield soft smooth skin
US3849548A (en) Cosmetic compositions
EP0024799B1 (en) Conditioning shampoo, process for preparing it, dispenser containing it and a method of treating hair
EP0273952B1 (en) A two phase cleansing, conditioning and medicinal treatment shampoo
KR19990078022A (ko) 양성폴리사카라이드유도체를포함하는케라틴처리용미용조성물
JP2002523343A (ja) 毛髪の脱色およびハイライト化を行うための組成物
NZ206873A (en) Liquid shampoo compositions with two aqueous layers
JP2004323495A (ja) 毛髪用組成物
CA1106762A (en) Skin disinfection ointment
JPH08231369A (ja) 化粧料
JP3492738B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2004323496A (ja) 毛髪用組成物
JP2006199636A (ja) 毛髪用組成物
DE69926133T2 (de) Haarpflegezusammensetzung
JPH0543428A (ja) 化粧料
JPH0840845A (ja) 毛髪用組成物
JPH08510464A (ja) 少なくとも1種のアルキルガラクトシドウロネート型アニオン界面活性剤および少なくとも1種のアルキルポリグリコシド型および/またはポリグリセロール型ノニオン界面活性剤を含有する化粧用組成物
JP5835831B2 (ja) 毛髪化粧料
CA1147262A (en) Hydroxyalkylated alkylene diamine in acid beauty aid composition
JPH0225409A (ja) キトサン誘導体配合化粧料
JP2992366B2 (ja) 洗浄剤組成物
JPH0826939A (ja) 毛髪用組成物
JP4648600B2 (ja) 毛髪用組成物
US4761278A (en) Ladies aftershave preparation and method for its manufacture
JP2006063152A (ja) アシルタウリン塩の混合物とそれを含む洗浄剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011002