JPH0840758A - 繊維強化セメント製品及びその製造方法 - Google Patents
繊維強化セメント製品及びその製造方法Info
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- JPH0840758A JPH0840758A JP17722194A JP17722194A JPH0840758A JP H0840758 A JPH0840758 A JP H0840758A JP 17722194 A JP17722194 A JP 17722194A JP 17722194 A JP17722194 A JP 17722194A JP H0840758 A JPH0840758 A JP H0840758A
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- Japan
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- fiber
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- reinforced cement
- cement product
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
Abstract
(57)【要約】
【構成】補強材として、平均繊維長1.5〜3.0m
m、繊維長0.1〜6mmのセルロース繊維を含有する
繊維強化セメント製品。 【効果】本発明による製品は、表面意匠性、曲げ強度に
優れた効果を有する。
m、繊維長0.1〜6mmのセルロース繊維を含有する
繊維強化セメント製品。 【効果】本発明による製品は、表面意匠性、曲げ強度に
優れた効果を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化セメント製
品、及びその製造方法に関する。
品、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維強化セメント製品において、
製品の強度、加工性の向上を目的としてセルロース繊維
を添加することが、特開平1−22502号などにより
提案されている。
製品の強度、加工性の向上を目的としてセルロース繊維
を添加することが、特開平1−22502号などにより
提案されている。
【0003】しかし、こうした方法においては、解繊/
叩解したセルロース繊維長として長いものから短いもの
まで広い範囲のものが含有され、製品の強度が必ずしも
充分とはいえず、また表面意匠性も充分ではなかった。
叩解したセルロース繊維長として長いものから短いもの
まで広い範囲のものが含有され、製品の強度が必ずしも
充分とはいえず、また表面意匠性も充分ではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
が有していた上述の課題を解消し、製品の強度、表面意
匠性に優れた繊維強化セメント製品及びその製造方法の
提供を目的とする。
が有していた上述の課題を解消し、製品の強度、表面意
匠性に優れた繊維強化セメント製品及びその製造方法の
提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、補強材とし
て、平均繊維長1.5〜3.0mm、繊維長0.1〜6
mmのセルロース繊維を含有する繊維強化セメント製品
である。
て、平均繊維長1.5〜3.0mm、繊維長0.1〜6
mmのセルロース繊維を含有する繊維強化セメント製品
である。
【0006】本発明において、繊維長は、顕微鏡により
測定するものをいい、平均繊維長は、約200本の繊維
について測定した繊維長をJIS Z8103にしたが
い、重みつき平均として算出するものをいう。
測定するものをいい、平均繊維長は、約200本の繊維
について測定した繊維長をJIS Z8103にしたが
い、重みつき平均として算出するものをいう。
【0007】本発明の繊維強化セメント製品において、
補強材として含有されるセルロース繊維は、平均繊維長
が1.5〜3.0mmの範囲にあり、繊維長は0.1〜
6mmの範囲にある。
補強材として含有されるセルロース繊維は、平均繊維長
が1.5〜3.0mmの範囲にあり、繊維長は0.1〜
6mmの範囲にある。
【0008】平均繊維長が1.5mm未満である場合又
は繊維長が0.1mm未満である場合は、補強効果が不
充分になり、目的とする強度が得られない。一方、平均
繊維長が3.0mm超である場合又は繊維長が6mm超
である場合は、セルロース繊維が均一に分散しがたく、
セルロース繊維の含有量が少ない部位の強度が低下する
とともに表面意匠性が低下する。
は繊維長が0.1mm未満である場合は、補強効果が不
充分になり、目的とする強度が得られない。一方、平均
繊維長が3.0mm超である場合又は繊維長が6mm超
である場合は、セルロース繊維が均一に分散しがたく、
セルロース繊維の含有量が少ない部位の強度が低下する
とともに表面意匠性が低下する。
【0009】セルロース繊維の径としては、通常の1μ
m〜0.1mm程度のものが使用される。かかるセルロ
ース繊維は、常法にしたがって、パルプを解繊し叩解す
ることにより得られる。
m〜0.1mm程度のものが使用される。かかるセルロ
ース繊維は、常法にしたがって、パルプを解繊し叩解す
ることにより得られる。
【0010】このセルロース繊維の含有量は2〜30重
量%の範囲が好ましい。セルロース繊維の含有量が2重
量%未満では強度が低いので好ましくなく、30重量%
超では均一に分散することが難しくなり、セルロース繊
維の含有量が少ない部位の強度が低下するので好ましく
ない。
量%の範囲が好ましい。セルロース繊維の含有量が2重
量%未満では強度が低いので好ましくなく、30重量%
超では均一に分散することが難しくなり、セルロース繊
維の含有量が少ない部位の強度が低下するので好ましく
ない。
【0011】マトリックスとしては、公知のもの、すな
わち、セメント単独、セメントに石膏、スラグ、石灰、
珪石粉末を混合したもの等が使用される。このセルロー
ス繊維、マトリックスのほかにパーライトその他のもの
を含有し、各種特性の改善を図ることができる。
わち、セメント単独、セメントに石膏、スラグ、石灰、
珪石粉末を混合したもの等が使用される。このセルロー
ス繊維、マトリックスのほかにパーライトその他のもの
を含有し、各種特性の改善を図ることができる。
【0012】かかる繊維強化セメント製品は、次のよう
にして製造できる。まず、原材料として、セメント及び
/又は石灰5〜70重量%、スラグ0〜50重量%、石
膏0〜50重量%、珪石粉末20〜60重量%、パーラ
イト0〜30重量%、水酸化マグネシウム0〜20重量
%、シリカフューム0〜20重量%、無機質骨材であっ
て上記以外のもの0〜20重量%、セルロース繊維2〜
30重量%、有機質混和剤であってセルロース繊維以外
のもの0〜2重量%の割合で調合する。
にして製造できる。まず、原材料として、セメント及び
/又は石灰5〜70重量%、スラグ0〜50重量%、石
膏0〜50重量%、珪石粉末20〜60重量%、パーラ
イト0〜30重量%、水酸化マグネシウム0〜20重量
%、シリカフューム0〜20重量%、無機質骨材であっ
て上記以外のもの0〜20重量%、セルロース繊維2〜
30重量%、有機質混和剤であってセルロース繊維以外
のもの0〜2重量%の割合で調合する。
【0013】このうち、セメント、石灰は次のような作
用がある。セメントの水和反応において生成するCa
(OH)2 と、SiO2 が水熱反応し、CaO−SiO
2 −H2 O系及び/又はトバモライト等の水和物を生成
する。これらCaO−SiO2−H2 O系、トバモライ
トは耐久性、曲げ強度に優れている。セメント、石灰の
含有量が合量で5%未満では、未反応のSiO2 分が多
量に残り、曲げ強度が低い。セメント、石灰の含有量が
合量で70%超では、未反応のCa(OH)2 が多量に
残り、CO2 ガスによる材料の炭酸化を受けやすくな
り、耐久性が低下する。セメント、石灰の含有量は合量
で上記範囲中40〜60%の範囲が好ましい。
用がある。セメントの水和反応において生成するCa
(OH)2 と、SiO2 が水熱反応し、CaO−SiO
2 −H2 O系及び/又はトバモライト等の水和物を生成
する。これらCaO−SiO2−H2 O系、トバモライ
トは耐久性、曲げ強度に優れている。セメント、石灰の
含有量が合量で5%未満では、未反応のSiO2 分が多
量に残り、曲げ強度が低い。セメント、石灰の含有量が
合量で70%超では、未反応のCa(OH)2 が多量に
残り、CO2 ガスによる材料の炭酸化を受けやすくな
り、耐久性が低下する。セメント、石灰の含有量は合量
で上記範囲中40〜60%の範囲が好ましい。
【0014】かかるセメントとしてはポルトランドセメ
ント、アルミナセメント、耐硫酸塩セメント、高炉セメ
ント、ポゾランセメントが例示される。このうち、ポル
トランドセメント、アルミナセメントは、早強性があ
り、中間生成物であるエトリンガイトやそのモノサルフ
ェイト水和物を生成しにくく、トバモライトの生成が容
易であるので、好ましい。
ント、アルミナセメント、耐硫酸塩セメント、高炉セメ
ント、ポゾランセメントが例示される。このうち、ポル
トランドセメント、アルミナセメントは、早強性があ
り、中間生成物であるエトリンガイトやそのモノサルフ
ェイト水和物を生成しにくく、トバモライトの生成が容
易であるので、好ましい。
【0015】スラグは必須成分ではないが、含有するこ
とにより、次のような利点がある。スラグ中のAl2 O
3 の反応によりトバモライトの生成が容易になり、曲げ
強度が向上し、耐凍結融解性が向上する。しかし、スラ
グの含有量が50%を超えると、養生するためのオート
クレーブ中においてH2 S等の発生が著しくなる。好ま
しいスラグの含有量は30〜50%である。
とにより、次のような利点がある。スラグ中のAl2 O
3 の反応によりトバモライトの生成が容易になり、曲げ
強度が向上し、耐凍結融解性が向上する。しかし、スラ
グの含有量が50%を超えると、養生するためのオート
クレーブ中においてH2 S等の発生が著しくなる。好ま
しいスラグの含有量は30〜50%である。
【0016】石膏は必須成分ではないが、含有すること
により、材料の可塑性が向上し欠け等が少なくなる利点
がある。しかし、石膏の含有量が50%を超えると、中
間生成物であるエトリンガイトやそのモノサルフェイト
水和物が生成し、最終生成物であるトバモライトが生成
しにくくなる。好ましい石膏の含有量は2〜10%であ
る。
により、材料の可塑性が向上し欠け等が少なくなる利点
がある。しかし、石膏の含有量が50%を超えると、中
間生成物であるエトリンガイトやそのモノサルフェイト
水和物が生成し、最終生成物であるトバモライトが生成
しにくくなる。好ましい石膏の含有量は2〜10%であ
る。
【0017】珪石粉末は、次のような作用がある。Ca
(OH)2 と水熱反応し、CaO−SiO2 −H2 O系
及び/又はトバモライトを生成する。珪石粉末として
は、結晶性が高い珪石微粉末がCaO−SiO2 −H2
O系及び/又はトバモライトを生成しやすい点から望ま
しい。
(OH)2 と水熱反応し、CaO−SiO2 −H2 O系
及び/又はトバモライトを生成する。珪石粉末として
は、結晶性が高い珪石微粉末がCaO−SiO2 −H2
O系及び/又はトバモライトを生成しやすい点から望ま
しい。
【0018】珪石粉末の含有量が20%未満では炭酸化
による経時劣化が著しくなり、60%超では強度が低下
する。
による経時劣化が著しくなり、60%超では強度が低下
する。
【0019】珪石微粉末としては比表面積が3500〜
10000cm2 /gの範囲内のものが望ましい。35
00cm2 /g未満では、SiO2 の反応率が50%以
下にとどまり、曲げ強度が低い。10000cm2 /g
超では、スラリーを均一に混合することが困難であり、
仮に充分な混合度が得られても、成形時に他の原材料と
分離し、均一な品質が得られにくい。珪石微粉末のより
好ましい比表面積は6000〜9000cm2 /gの範
囲である。かかる珪石微粉末の比表面積の測定は、JI
S R5201のブレーン方法による。
10000cm2 /gの範囲内のものが望ましい。35
00cm2 /g未満では、SiO2 の反応率が50%以
下にとどまり、曲げ強度が低い。10000cm2 /g
超では、スラリーを均一に混合することが困難であり、
仮に充分な混合度が得られても、成形時に他の原材料と
分離し、均一な品質が得られにくい。珪石微粉末のより
好ましい比表面積は6000〜9000cm2 /gの範
囲である。かかる珪石微粉末の比表面積の測定は、JI
S R5201のブレーン方法による。
【0020】パーライトは必須成分ではないが、含有す
ることにより、製品の軽量化をはかることができる。し
かし、パーライトの含有量が30%を超えると、混合時
に大量の水を添加する必要が生じ、生産性が低下する。
ることにより、製品の軽量化をはかることができる。し
かし、パーライトの含有量が30%を超えると、混合時
に大量の水を添加する必要が生じ、生産性が低下する。
【0021】水酸化マグネシウムは必須成分ではない
が、含有することにより、水和物の安定性を増すため
に、長期的な耐久性が向上する。しかし、水酸化マグネ
シウムの含有量が20%を超えると、養生後に未反応の
状態で残留し、曲げ強度が低下する。
が、含有することにより、水和物の安定性を増すため
に、長期的な耐久性が向上する。しかし、水酸化マグネ
シウムの含有量が20%を超えると、養生後に未反応の
状態で残留し、曲げ強度が低下する。
【0022】シリカフュームは必須成分ではないが、含
有することにより、反応性が高く水和物の生成を促進す
る。さらに、平均粒径0.1〜1μmの超微粒子である
ために、セルロース繊維等の間に充填することにより、
耐凍結融解性や表面意匠性が向上する。しかし、シリカ
フュームの含有量が20%を超えると、脱水性が低下す
る。
有することにより、反応性が高く水和物の生成を促進す
る。さらに、平均粒径0.1〜1μmの超微粒子である
ために、セルロース繊維等の間に充填することにより、
耐凍結融解性や表面意匠性が向上する。しかし、シリカ
フュームの含有量が20%を超えると、脱水性が低下す
る。
【0023】無機質骨材であって上記した以外のもの
(以下、単に無機質骨材という)は必須成分ではない
が、含有することにより、次のような利点がある。例え
ば、炭酸カルシウム、マイカは、セメント等の反応性を
損なうことがなく、寸法安定性を向上させる。しかし無
機質骨材の含有量が20%を超えると、曲げ強度が低く
なる。
(以下、単に無機質骨材という)は必須成分ではない
が、含有することにより、次のような利点がある。例え
ば、炭酸カルシウム、マイカは、セメント等の反応性を
損なうことがなく、寸法安定性を向上させる。しかし無
機質骨材の含有量が20%を超えると、曲げ強度が低く
なる。
【0024】セルロース繊維の含有量は2%未満では、
製品の強度が低下し、30%超では、原料中に均一に分
散しにくなる。セルロース繊維としては、スラリーの流
動性が高く、より均一な分散が可能になる理由から平均
繊維長1.5〜3.0mm、繊維長0.1〜6mmであ
る。なお、繊維径としては1μm〜0.1mmが望まし
い。
製品の強度が低下し、30%超では、原料中に均一に分
散しにくなる。セルロース繊維としては、スラリーの流
動性が高く、より均一な分散が可能になる理由から平均
繊維長1.5〜3.0mm、繊維長0.1〜6mmであ
る。なお、繊維径としては1μm〜0.1mmが望まし
い。
【0025】セルロース繊維の製造方法としては、繊維
長がより均一になる理由から、シート状のセルロース繊
維をフレーク状に裁断した後、湿式解繊/叩解するか、
又は、ダブルディスクリファイナーを用いて湿式解繊/
叩解することが望ましい。
長がより均一になる理由から、シート状のセルロース繊
維をフレーク状に裁断した後、湿式解繊/叩解するか、
又は、ダブルディスクリファイナーを用いて湿式解繊/
叩解することが望ましい。
【0026】有機質混和剤であってセルロース繊維以外
のもの(以下、単に有機質混和剤という)は必須成分で
はないが、含有することにより、次のような利点があ
る。例えば、ポリビニルアルコール粉末及び/又はスチ
レン粉末は、50〜150℃で溶解するため、養生中に
水和物中の空隙を充填し、耐凍結融解性が向上する。し
かし、有機質混和剤の含有量が2%を超えると、不燃特
性が低下する。
のもの(以下、単に有機質混和剤という)は必須成分で
はないが、含有することにより、次のような利点があ
る。例えば、ポリビニルアルコール粉末及び/又はスチ
レン粉末は、50〜150℃で溶解するため、養生中に
水和物中の空隙を充填し、耐凍結融解性が向上する。し
かし、有機質混和剤の含有量が2%を超えると、不燃特
性が低下する。
【0027】これらの原料は、水と混合し固形分の含有
量が10〜30重量%程度のスラリーにして使用され
る。このスラリーを、抄造法、脱水プレス法、型枠鋳込
み法等の方法により所定の形状に成形し中間成形体を得
る。次いで、この中間体を養生し、繊維強化セメント製
品を製造する。この養生方法としては、60〜80℃の
飽和蒸気圧下で湿潤養生し、さらに、150〜180℃
の高温高圧下でのオートクレーブ養生することが、生産
性、強度の点で好ましい。
量が10〜30重量%程度のスラリーにして使用され
る。このスラリーを、抄造法、脱水プレス法、型枠鋳込
み法等の方法により所定の形状に成形し中間成形体を得
る。次いで、この中間体を養生し、繊維強化セメント製
品を製造する。この養生方法としては、60〜80℃の
飽和蒸気圧下で湿潤養生し、さらに、150〜180℃
の高温高圧下でのオートクレーブ養生することが、生産
性、強度の点で好ましい。
【0028】
【作用】本発明において、従来のセルロース繊維を使用
した場合に比較して、スラリーの流動性、成形性が向上
するため、より均質で、強度及び/又は表面意匠性に優
れた品質の繊維強化セメント製品が得られる。
した場合に比較して、スラリーの流動性、成形性が向上
するため、より均質で、強度及び/又は表面意匠性に優
れた品質の繊維強化セメント製品が得られる。
【0029】
【実施例】予め、パルプシートを長さ20mm、幅2m
mのフレーク状に乾式裁断し、次いで、これに水を添加
してリファイナー解繊/叩解後パルパーにより解繊/叩
解し、又は、パルプシートをフレーク処理後これに水を
添加してパルパーにより解繊/叩解し、例1、例2、例
3のセルロース繊維を調製する。次いで、セメント30
重量%、珪石微粉末40重量%、パーライト10重量
%、セルロース繊維10重量%、水酸化マグネシウム5
重量%、炭酸カルシウム5重量%の割合になるように各
原料を調製し、これに水を添加してスラリーを得た。
mのフレーク状に乾式裁断し、次いで、これに水を添加
してリファイナー解繊/叩解後パルパーにより解繊/叩
解し、又は、パルプシートをフレーク処理後これに水を
添加してパルパーにより解繊/叩解し、例1、例2、例
3のセルロース繊維を調製する。次いで、セメント30
重量%、珪石微粉末40重量%、パーライト10重量
%、セルロース繊維10重量%、水酸化マグネシウム5
重量%、炭酸カルシウム5重量%の割合になるように各
原料を調製し、これに水を添加してスラリーを得た。
【0030】スラリーの粘度を表1に示す。用いた珪石
微粉末についてJIS R5201にしたがって測定し
た比表面積も表1に示す。セルロース繊維については、
顕微鏡により約200本の繊維を測定しそのうち最大の
ものを最大繊維長とし、最小のものを最小繊維長とし
た。また、平均繊維長は、測定した約200本の繊維の
繊維長からJIS Z8103にしたがって算出した。
これらも表1に示す。
微粉末についてJIS R5201にしたがって測定し
た比表面積も表1に示す。セルロース繊維については、
顕微鏡により約200本の繊維を測定しそのうち最大の
ものを最大繊維長とし、最小のものを最小繊維長とし
た。また、平均繊維長は、測定した約200本の繊維の
繊維長からJIS Z8103にしたがって算出した。
これらも表1に示す。
【0031】次いで、スラリーを加圧脱水して16mm
厚の中間成形体を得た。次いで中間成形体を80℃飽和
水蒸気圧で8時間養生し、その後オートクレーブを用い
て160℃で15時間養生を行い、サンプルを作製し
た。
厚の中間成形体を得た。次いで中間成形体を80℃飽和
水蒸気圧で8時間養生し、その後オートクレーブを用い
て160℃で15時間養生を行い、サンプルを作製し
た。
【0032】比較例である例4では、乾式裁断を行わず
シート状のセルロース繊維をパルパーにより解繊/叩解
した繊維を使用した点以外は例3と同様にしてサンプル
を作製した。
シート状のセルロース繊維をパルパーにより解繊/叩解
した繊維を使用した点以外は例3と同様にしてサンプル
を作製した。
【0033】これらのサンプルについて、かさ比重、曲
げ強度、表面意匠性を測定した結果を表1に示す。かさ
比重はJIS A5413石綿セメントパーライト板の
かさ比重試験に準じて測定し、曲げ強度はJIS A5
422にしたがい測定した。表面意匠性に関する評価
は、5名の判定員により5点法(表面意匠性に最も優れ
るものを5点、最も劣るものを1点とし、表面意匠性を
5段階で採点する)で行い、平均点が2点以下のサンプ
ルを×、3〜4を○、4点以上を◎とした。
げ強度、表面意匠性を測定した結果を表1に示す。かさ
比重はJIS A5413石綿セメントパーライト板の
かさ比重試験に準じて測定し、曲げ強度はJIS A5
422にしたがい測定した。表面意匠性に関する評価
は、5名の判定員により5点法(表面意匠性に最も優れ
るものを5点、最も劣るものを1点とし、表面意匠性を
5段階で採点する)で行い、平均点が2点以下のサンプ
ルを×、3〜4を○、4点以上を◎とした。
【0034】表1より明らかなように、本発明によれ
ば、スラリーの流動性が高く、成形性の高いスラリーを
調製できる。さらに、強度、表面意匠性に優れた品質を
有する製品が得られる。
ば、スラリーの流動性が高く、成形性の高いスラリーを
調製できる。さらに、強度、表面意匠性に優れた品質を
有する製品が得られる。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明による製品は、表面意匠性、曲げ
強度に優れた効果を有する。
強度に優れた効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 14:18 22:06 Z 14:26) 103:10 111:20
Claims (3)
- 【請求項1】補強材として、平均繊維長1.5〜3.0
mm、繊維長0.1〜6mmのセルロース繊維を含有す
る繊維強化セメント製品。 - 【請求項2】水硬性スラリーを所定の形状に脱水成形し
て中間成形体を成形し、中間成形体を養生硬化する繊維
強化セメント製品の製造方法であって、水硬性スラリー
の固形分は、セメント及び/又は石灰5〜70重量%、
スラグ0〜50重量%、石膏0〜50重量%、珪石粉末
20〜60重量%、パーライト0〜30重量%、水酸化
マグネシウム0〜20重量%、シリカフューム0〜20
重量%、無機質骨材であって上記以外のもの0〜20重
量%、セルロース繊維2〜30重量%、有機混和剤であ
ってセルロース繊維以外のもの0〜2重量%を含有し、
セルロース繊維は平均繊維長1.5〜3.0mm、繊維
長0.1〜6mmである繊維強化セメント製品の製造方
法。 - 【請求項3】前記珪石粉末は、比表面積6000〜90
00cm2 /gである請求項2記載の繊維強化セメント
製品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17722194A JPH0840758A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 繊維強化セメント製品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17722194A JPH0840758A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 繊維強化セメント製品及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0840758A true JPH0840758A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16027282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17722194A Withdrawn JPH0840758A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 繊維強化セメント製品及びその製造方法 |
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1994
- 1994-07-28 JP JP17722194A patent/JPH0840758A/ja not_active Withdrawn
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