JPH0840252A - 回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシステム - Google Patents

回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシステム

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JPH0840252A
JPH0840252A JP6176402A JP17640294A JPH0840252A JP H0840252 A JPH0840252 A JP H0840252A JP 6176402 A JP6176402 A JP 6176402A JP 17640294 A JP17640294 A JP 17640294A JP H0840252 A JPH0840252 A JP H0840252A
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pressure
brake
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cylinder pressure
check valve
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    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Abstract

(57)【要約】 【目的】回生ブレーキ装置により制動エネルギをより一
層効率よく回収し、しかも摩擦ブレーキ装置をより一層
効果的に使用する。 【構成】ブレーキペダル8の踏み込みにより、モータ2
9が発電を行い回生ブレーキが作動する。液室10aに
マスタシリンダ圧が発生し、ブレーキ圧伝達制御装置1
2に伝達される。入力圧(マスタシリンダ圧)は第1設
定圧P1以下ではチェック弁23を通るので、出力圧が
入力圧と同圧で上昇する。入力圧が第1設定圧P1を超
えるとチェック弁23が閉じ、出力圧は一定となる。入
力圧P0が第2設定圧P2を超えると、段付ピストン20
が下動し、出力圧Pが入力圧P0より大きな上昇勾配で
上昇する。出力圧が入力圧とほぼ同圧になると、チェッ
ク弁23,26が開いて入力口17と出力口18とが連
通し、入力圧P0と出力圧Pとが同圧となる。これ以
後、出力圧Pが入力圧P0と同圧で比例して上昇する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摩擦力によって車輪を
制動する摩擦ブレーキ装置、およびこの摩擦ブレーキ装
置を備えるとともに車両の制動の際、その制動エネルギ
を車両運転用エネルギとして利用するために回収する回
生ブレーキ装置とを備えた回生ブレーキ連動摩擦ブレー
キシステムおよびこのシステムを用いた2系統ブレーキ
制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気自動車においては、所定の速
度で走行中の制動時に車輪の回転により発電機のモータ
を回転駆動させて車輪の回転に対し抵抗を与えることに
より減速するとともに、発電機のモータの回転駆動によ
り発電させて制動エネルギを回収する回生ブレーキ装置
が搭載されている。この回生ブレーキ装置によって回収
された制動エネルギは、電気自動車の運転のためのエネ
ルギとして有効に利用されるようになっている。
【0003】また、この電気自動車には、摩擦によって
車輪の回転を減速または停止させる従来からある一般的
な摩擦ブレーキ装置が搭載されている。この摩擦ブレー
キ装置は、一般に回生ブレーキ装置においては、比較的
低車速および比較的高車速の時に回生トルクが小さいの
でブレーキ力が不足し、また例えば約5km/h以下の超低
車速時に回生トルクが発生しないので、不足するブレー
キ力を補うとともに超低車速時に車両の制動を確実に行
わせるために回生ブレーキ装置に連動して作動するよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシステムにおいては、制
動エネルギをできるだけ効率よく回収して、車両運転の
ためのエネルギとして有効に利用するようにすることが
望まれる。
【0005】しかしながら、従来の回生ブレーキ連動摩
擦ブレーキシステムにおいては、回生ブレーキ装置およ
び摩擦ブレーキ装置の連動制御が必ずしも適正に行われ
ていなく、したがって回生ブレーキ装置による制動エネ
ルギの回収が効率よく行われていなかった。
【0006】そこで、摩擦ブレーキ装置の作動を制限し
て回生ブレーキ装置を摩擦ブレーキ装置に対して優先的
に作動させることにより、制動エネルギをより一層有効
に回収することが考えられる。しかしながら、このよう
に回生ブレーキ装置を優先させるようにすると、回生ブ
レーキ装置によるブレーキ力の不足により摩擦ブレーキ
装置を作動させようとした場合、摩擦ブレーキが作動開
始する時点ではマスタシリンダ圧が大きい割にはブレー
キシリンダ圧が小さくなっている。ところが、従来の摩
擦ブレーキ装置では、マスタシリンダ圧の上昇勾配とブ
レーキシリンダ圧の上昇勾配とが同じであるので、この
ようにブレーキシリンダ圧が小さいと、マスタシリンダ
圧が上昇してもブレーキシリンダ圧は摩擦ブレーキが有
効になる程度までにはなかな上昇しない。このため、摩
擦ブレーキ装置を効果的に使用することができないとい
う問題が考えられる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、回生ブレーキ装置により
制動エネルギをより一層効率よく回収することができる
ようにしながら、しかも摩擦ブレーキ装置をより一層効
果的に使用することのできる回生ブレーキ連動摩擦ブレ
ーキシステムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、ブレーキを作動するためにブ
レーキを操作するブレーキ操作手段、このブレーキ操作
手段の操作時マスタシリンダ圧を発生するマスタシリン
ダと、前記マスタシリンダ圧が伝達されてブレーキシリ
ンダ圧を発生するとともにこのブレーキシリンダ圧によ
り車輪と連動して回転する回転部材に摩擦部材を押圧す
るブレーキシリンダと、前記マスタシリンダと前記ブレ
ーキシリンダとの間に設けられかつ前記マスタシリンダ
圧を前記ブレーキシリンダへ伝達する第1通路と、前記
第1通路に設けられ、前記マスタシリンダ圧の前記ブレ
ーキシリンダへの伝達を制御するブレーキ圧伝達制御装
置とを少なくとも備えている摩擦ブレーキ装置、車輪の
回転で回転することにより発電するモータ、このモータ
により発電された電力を貯える蓄電器および前記モータ
を作動制御するモータ制御用電子制御装置を少なくとも
備えている回生ブレーキ装置、前記ブレーキ操作手段の
ブレーキ操作を検出し、そのブレーキ操作検出信号を前
記モータ制御用電子制御装置に出力するブレーキ操作検
出手段を備えているとともに、前記ブレーキ圧伝達制御
装置が、前記マスタシリンダ圧が第1設定圧以下ではブ
レーキシリンダ圧を前記マスタシリンダ圧と同圧にさせ
る手段と、前記マスタシリンダ圧が第1設定圧より大き
く第2設定圧以下ではブレーキシリンダ圧を前記マスタ
シリンダ圧の変化に対して一定にし、かつ前記マスタシ
リンダ圧が第2設定圧より大きく第3設定圧以下ではブ
レーキシリンダ圧を前記マスタシリンダ圧の変化勾配よ
り大きい変化勾配で直線的に変化させる手段と、前記マ
スタシリンダ圧が第3設定圧より大きいときはブレーキ
シリンダ圧を前記マスタシリンダ圧と同圧にさせる手段
とを備えたことを特徴としている。
【0009】また請求項2の発明は、前記ブレーキ圧伝
達制御装置が、前記マスタシリンダ圧を受圧する大径部
と前記ブレーキシリンダ圧を受圧する小径部とを有する
段付ピストンと、この段付ピストンをバイパスして前記
マスタシリンダと前記ブレーキシリンダとを連通するバ
イパス通路と、このバイパス通路に設けられ前記マスタ
シリンダ圧が第1設定圧以下では開いているとともに前
記マスタシリンダ圧が第1設定圧より大きいときは閉じ
て、前記マスタシリンダから前記ブレーキシリンダへの
ブレーキ液の流れを阻止する第1チェック弁と、前記段
付ピストンを前記マスタシリンダ圧と対抗するように付
勢するとともに、前記マスタシリンダ圧が第2設定圧よ
り大きいときに前記段付ピストンを作動するようにその
セット荷重が設定されているばねと、前記マスタシリン
ダと前記ブレーキシリンダとを連通する第2通路と、こ
の第2通路に設けられ前記マスタシリンダ圧が第3設定
圧以下では閉じて前記マスタシリンダから前記ブレーキ
シリンダへのブレーキ液の流れを阻止するとともに前記
マスタシリンダ圧が第3設定圧より大きくかつ前記ブレ
ーキシリンダ圧が前記マスタシリンダ圧より大きいとき
開く第2チェック弁とを備え、前記マスタシリンダ圧が
第1設定圧以下ではブレーキシリンダ圧を前記マスタシ
リンダ圧と同圧に変化させる手段が前記第1チェック弁
であり、前記マスタシリンダ圧が第1設定圧より大きく
第2設定圧以下ではブレーキシリンダ圧を前記マスタシ
リンダ圧の変化に対して一定にし、かつ前記マスタシリ
ンダ圧が第2設定圧より大きく第3設定圧以下ではブレ
ーキシリンダ圧を前記マスタシリンダ圧の変化勾配より
大きい変化勾配で直線的に変化させる手段が前記段付ピ
ストンであり、前記マスタシリンダ圧が第3設定圧より
大きいときはブレーキシリンダ圧を前記マスタシリンダ
圧と同圧にさせる手段が前記第2チェック弁であること
を特徴としている。
【0010】更に請求項3の発明は、前記第2通路が前
記段付ピストンを軸方向に貫通する貫通孔により形成さ
れているとともに、前記第2チェック弁は前記段付ピス
トン内に設けられていることを特徴としている。
【0011】更に請求項4の発明は、前記ブレーキ圧伝
達制御装置が、前記マスタシリンダ圧を受圧する大径部
と前記ブレーキシリンダ圧を受圧する小径部とを有する
段付ピストンと、前記マスタシリンダと前記ブレーキシ
リンダとを連通する第2通路と、この第2通路に設けら
れ前記マスタシリンダ圧が第1設定圧以下では開いてい
るとともに前記マスタシリンダ圧が前記第1設定圧より
大きくかつ前記第3設定圧以下では閉じて前記マスタシ
リンダから前記ブレーキシリンダへのブレーキ液の流れ
を阻止し、更に前記マスタシリンダ圧が前記第3設定圧
より大きくかつ前記ブレーキシリンダ圧が前記マスタシ
リンダ圧より大きいとき開く第3チェック弁とを備え、
前記マスタシリンダ圧が第1設定圧以下ではブレーキシ
リンダ圧を前記マスタシリンダ圧と同圧にさせる手段お
よび前記マスタシリンダ圧が第3設定圧より大きいとき
はブレーキシリンダ圧を前記マスタシリンダ圧と同圧に
させる手段が前記第3チェック弁であり、前記マスタシ
リンダ圧が第1設定圧より大きく第2設定圧以下ではブ
レーキシリンダ圧を前記マスタシリンダ圧の変化に対し
て一定にし、かつ前記マスタシリンダ圧が第2設定圧よ
り大きく第3設定圧以下ではブレーキシリンダ圧を前記
マスタシリンダ圧の変化勾配より大きい変化勾配で直線
的に変化させる手段が前記段付ピストンであることを特
徴としている。
【0012】更に請求項5の発明は、前記第2通路が前
記段付ピストンを軸方向に貫通する貫通孔により形成さ
れているとともに、前記第3チェック弁は前記段付ピス
トン内に設けられていることを特徴としている。
【0013】更に請求項6の発明は、前記段付ピストン
が作動ストローク量が制限されているとともに、前記段
付ピストンのフルストローク時に前記第2または第3チ
ェック弁を開状態に保持するチェック弁制御手段が設け
られていることを特徴としている。
【0014】更に請求項7の発明は、ブレーキを作動す
るためにブレーキを操作するブレーキ操作手段、このブ
レーキ操作手段の操作時マスタシリンダ圧を発生するマ
スタシリンダと、前記マスタシリンダ圧が伝達されてブ
レーキシリンダ圧を発生するとともにこのブレーキシリ
ンダ圧により車輪と連動して回転する回転部材に摩擦部
材を押圧するブレーキシリンダと、前記マスタシリンダ
と前記ブレーキシリンダとの間に設けられかつ前記マス
タシリンダ圧を前記ブレーキシリンダへ伝達する通路
と、前記通路に設けられ、前記マスタシリンダ圧の前記
ブレーキシリンダへの伝達を制御するブレーキ圧伝達制
御装置とを少なくとも備えている摩擦ブレーキ装置、車
輪の回転で回転することにより発電するモータ、このモ
ータにより発電された電力を貯える蓄電器および前記モ
ータを作動制御するモータ制御用電子制御装置を少なく
とも備えている回生ブレーキ装置、前記ブレーキ操作手
段のブレーキ操作を検出し、そのブレーキ操作検出信号
を前記モータ制御用電子制御装置に出力するブレーキ操
作検出手段を備えているとともに、前記ブレーキ圧伝達
制御装置が、前記マスタシリンダ圧が第1設定圧以下で
はブレーキシリンダ圧を前記マスタシリンダ圧と同圧さ
せる手段と、前記マスタシリンダ圧が第1設定圧より大
きく第2設定圧以下ではブレーキシリンダ圧を前記マス
タシリンダ圧の変化に対して一定にし、かつ前記マスタ
シリンダ圧が第2設定圧より大きく第3設定圧以下では
ブレーキシリンダ圧を前記マスタシリンダ圧の変化勾配
より大きい変化勾配で直線的に変化させる手段と、前記
マスタシリンダ圧が第3設定圧より大きいときは前記マ
スタシリンダ圧の変化に対して一定にする手段とを備え
たことを特徴としている。
【0015】更に請求項8の発明は、前記ブレーキ圧伝
達制御装置が、前記マスタシリンダ圧を受圧する大径部
と前記ブレーキシリンダ圧を受圧する小径部とを有する
段付ピストンと、この段付ピストンをバイパスして前記
マスタシリンダと前記ブレーキシリンダとを連通するバ
イパス通路と、このバイパス通路に設けられ前記マスタ
シリンダ圧が第1設定圧以下では開いているとともに前
記マスタシリンダ圧が第1設定圧より大きいときは閉じ
て、前記マスタシリンダから前記ブレーキシリンダへの
ブレーキ液の流れを阻止する第1チェック弁と、前記段
付ピストンを前記マスタシリンダ圧と対抗するように付
勢するとともに、前記マスタシリンダ圧が第2設定圧よ
り大きいときに前記段付ピストンを作動するようにその
セット荷重が設定されているばねとを備え、前記マスタ
シリンダ圧が第1設定圧以下でブレーキシリンダ圧を前
記マスタシリンダ圧と同圧にさせる手段が前記第1チェ
ック弁であり、前記マスタシリンダ圧が第1設定圧より
大きく第2設定圧以下ではブレーキシリンダ圧を前記マ
スタシリンダ圧の変化に対して一定にし、かつ前記マス
タシリンダ圧が第2設定圧より大きく第3設定圧以下で
はブレーキシリンダ圧を前記マスタシリンダ圧の変化勾
配より大きい変化勾配で直線的に変化させる手段および
前記マスタシリンダ圧が第3設定圧より大きいときは前
記マスタシリンダ圧の変化に対して一定にする手段が前
記段付ピストンであることを特徴としている。
【0016】
【作用】このような構成をした請求項1ないし8の発明
の回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシステムにおいては、
通常のブレーキ作動時、ブレーキ圧伝達制御装置が摩擦
ブレーキの作動を制限する。これにより、回生ブレーキ
装置が摩擦ブレーキに優先して作動するようになる。し
たがって、この回生ブレーキ装置の作動により、制動エ
ネルギがより一層効率よく回収される。また、制限後に
摩擦ブレーキが作動開始すると、ブレーキシリンダ圧が
マスタシリンダ圧の変化勾配より大きい変化勾配で直線
的に変化するようになる。これにより、摩擦ブレーキが
作動開始時にマスタシリンダ圧よりかなり小さくなって
いるブレーキシリンダ圧が急速に上昇し、比較的早くマ
スタシリンダ圧と同圧になる。したがって、摩擦ブレー
キが効果的に作動するようになる。
【0017】また、請求項1ないし6の発明において
は、摩擦ブレーキが作動開始してマスタシリンダ圧とブ
レーキシリンダ圧とが同圧になった後、ブレーキシリン
ダ圧がマスタシリンダ圧と同圧でかつ比例して上昇する
ようになり、摩擦ブレーキは制限されないときと同様に
作動するようになる。
【0018】一方、請求項7ないし8の発明において
は、摩擦ブレーキが作動開始してマスタシリンダ圧とブ
レーキシリンダ圧とが同圧になった後、ブレーキシリン
ダ圧はマスタシリンダ圧が上昇しても一定となる。
【0019】したがって、特にプロポーショニングバル
ブ(以下、Pバルブともいう)を必要とする後輪ブレー
キ系統に請求項7ないし請求項8の発明の摩擦ブレーキ
装置を設けると、摩擦ブレーキの作動制限後の摩擦ブレ
ーキが効果的に作動するようになるとともに、Pバルブ
を設ける必要がなく部品点数を低減することができるよ
うになる。
【0020】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシス
テムの第1実施例を示す回路図であり、図2はこの第1
実施例におけるブレーキ圧力制御部を示す拡大詳細図、
図3はこのブレーキ圧力制御部の入出力特性を示す図で
ある。
【0021】図1に示すように、この回生ブレーキ連動
摩擦ブレーキシステム1は、摩擦ブレーキ装置2と回生
ブレーキ装置3とから構成されており、更に摩擦ブレー
キ2は、ブレーキ操作部4と、ブレーキ倍力部5と、ブ
レーキ圧伝達制御部6と、制動部7とから構成されてい
る。ブレーキ操作部4は、制動時運転者によって踏み込
まれるとともに本発明のブレーキ操作手段であるブレー
キペダル8から構成されている。
【0022】ブレーキ倍力部5は、ブレーキペダル8の
踏み込み操作によって作動してペダル踏力を倍力して出
力する従来周知の真空倍力装置9と、真空倍力装置9に
よって作動されてマスタシリンダ圧を発生する二つの液
室10a,10bにマスタシリンダ圧を発生するタンデ
ムマスタシリンダ10とから構成されている。二つの液
室10a,10bは、それぞれ第1ブレーキ系統Aおよ
び第2ブレーキ系統Bに接続されているが、両ブレーキ
系統A,Bはまったく同じ構成を有しているので、以後
第1ブレーキ系統Aのみを説明かつ図示し、第2ブレー
キ系統Bの説明および図示は省略する。
【0023】ブレーキ圧伝達制御部6は、液室10aに
連通する第1通路11に配設されたブレーキ圧伝達制御
装置12と、このブレーキ圧伝達制御装置12をバイパ
スする通路13に設けられ、遮断位置Iと連通位置IIと
の二位置が設定された常閉の第1電磁開閉弁14と、摩
擦ブレーキ制御用電子制御装置(以下、摩擦ブレーキE
CUともいう)15とから構成されている。図2に示す
ように、ブレーキ圧伝達制御装置12は、ハウジング1
6と、ハウジング16に形成され、液室10aに連通す
る入力口17と、ハウジング16に形成され、後述する
ブレーキシリンダに連通する出力口18と、ハウジング
16内で入力口17および出力口18間の第3通路19
に摺動可能に設けられ、一面側に液室10aのマスタシ
リンダ圧を受圧するとともに他面側にブレーキシリンダ
圧を受圧する段付ピストン20と、段付ピストン20を
マスタシリンダ圧と対抗する方向に付勢する第1ばね2
1と、段付ピストン20をバイパスして入力口17およ
び出力口18を連通する第4通路22(本発明のバイパ
ス通路に対応)に設けられ、開弁時第4通路22を開通
するとともに閉弁時入力口17から出力口18へのブレ
ーキ液の流れを阻止する第1チェック弁23と、入力口
17のマスタシリンダ圧が第1設定圧P1以下のとき第
1チェック弁23を開くとともにマスタシリンダ圧が第
1設定圧P1を超えたとき第1チェック弁23を閉じる
第1チェック弁制御ピストン24とから構成されてい
る。
【0024】段付ピストン20は、マスタシリンダ圧を
受圧する部分が大径部20aに形成されているととも
に、ブレーキシリンダ圧が受圧する部分が小径部20b
に形成されている。そして、マスタシリンダ圧が第1設
定圧P1より大きい第2設定圧P2以下のときは、段付ピ
ストン20が図示の上限位置となり、またマスタシリン
ダ圧が第2設定圧P2を超えると、段付ピストン20が
下動するように、段付ピストン20の大径部20aおよ
び小径部20bと第1ばね21のセット荷重が設定され
ている。その場合、段付ピストン20の段部20cがハ
ウジングの段部16aに当接することにより、段付ピス
トン20はそれ以上の下動が規制されて下限位置とな
る。
【0025】また、段付ピストン20の中心には軸方向
に貫通する通路孔25(本発明の第2通路に対応)が穿
設されており、この通路孔25には第2チェック弁26
が設けられている。この第2チェック弁26は、段付ピ
ストン20が図示の上限位置にあるときには閉じて入力
口17から出力口18へ向かう方向のブレーキ液の流れ
を阻止するとともに、段付ピストン20が下限位置にあ
るときにはハウジング16の設けられたチェック弁制御
突起16bにより開弁状態に保持されて通路孔25を開
通するようになっている。
【0026】この第1実施例のブレーキ圧伝達制御部6
においては、第1電磁開閉弁14がオフすなわち遮断位
置Iに設定されているときは、第2通路13を通るブレ
ーキ液の流れは遮断される。また、入力口17の入力圧
(すなわちマスタシリンダ圧)P0が第2設定圧P2以下
のときには、段付ピストン20が上限位置にあり、第2
チェック弁26が閉じている。更に、入力口17の入力
圧が第1設定圧P1以下のときには、第1チェック弁制
御ピストン24が第1チェック弁23を開いている。こ
れにより、入力圧P0が第1設定圧P1以下のときには、
マスタシリンダ10からのブレーキ液は、入力口17か
ら第4通路22を通って出力口18へ流れ、更に出力口
18からブレーキシリンダ30内に供給されるが、その
場合ブレーキシリンダ30のロスストローク分のブレー
キ液が供給される。ブレーキシリンダ30のロスストロ
ーク分のブレーキ液が完全に供給されると、ブレーキ力
が発生する。したがって、ブレーキ圧伝達制御部6にお
いては、入力圧が第1設定圧P1を超えるまでは入力圧
がそのまま出力口18に伝達され、図3に実線で示すよ
うに第1設定圧P1に対応する点イまで出力口18の出
力圧(すなわちブレーキシリンダ圧)Pが入力圧P0
同圧で比例して上昇する。
【0027】入力圧が第1設定圧P1を超えると、第1
チェック弁制御ピストン24が下動して第1チェック弁
23を閉じるので、第4通路22を通るマスタシリンダ
圧の伝達は阻止される。また、入力圧P0が第1設定圧
1を超えても第2設定圧P以下であることから段付
ピストン20は下動しないので、第2チェック弁26は
開かない。したがって、図3に実線ロで示すように第2
設定圧Pに対応する点ハまで入力圧P0が上昇しても
出力圧Pは上昇しなく一定となり、その結果入力圧P0
と出力圧Pとに差圧が生じるようになる。
【0028】入力圧P0が更に上昇して第2設定圧P2
超えると、入力圧P0と出力圧Pとの差圧により段付ピ
ストン20に作用する下向きの力が第1ばね21のセッ
ト荷重より大きくなるので、第1ばね21が縮んで段付
ピストン20は下動する。この段付ピストン20の下動
により、再び出力圧Pが入力圧P0に比例して上昇する
ようになる。このときのブレーキ圧伝達制御部6の入出
力特性は、図3において点ハから実線ニで示す特性とな
る。その場合、段付ピストン20は入力圧受圧側が大径
部20aで出力圧受圧側が小径部20bとされているの
で、出力圧Pの上昇勾配は入力圧P0の上昇勾配より大
きい。具体的的には、出力圧Pは、入力圧P0を受圧す
る段付ピストン20の大径部の受圧面積をA0、出力圧
Pを受圧する段付ピストン20の小径部の受圧面積を
A、第1ばね21のばね荷重をSPとすると、 P=(A0/A)・P0 − SP/A (A0/A > 1) で与えられる。こうして、ブレーキ圧伝達制御部6の出
力圧Pは入力圧P0に対して遅れてかつ1より大きい急
勾配で上昇するようになる。
【0029】図3に示す第3設定圧P3に対応する点ホ
で出力圧Pが入力圧P0とほぼ同圧になると、第1およ
び第2チェック弁23,26の少なくとも一つが開いて
入力口17と出力口18とが連通する。この連通によ
り、入力圧P0と出力圧Pとが同圧となり、これによ
り、第1および第2チェック弁23,26のうち開弁し
たチェック弁が再び閉じる。そして、更に入力圧P0
上昇すると、直ぐに出力圧Pが入力圧P0よりチェック
弁の開弁圧だけ大きくなるので、第1および第2チェッ
ク弁23,26の少なくとも一つが再び開く。このよう
に点ホ以降は、入力圧P0の上昇に伴い、第1および第
2チェック弁23,26の少なくとも一つが開閉を繰り
返しながら、段付ピストン20は下動するようになる。
これにより、図3に実線ヘで示すように入力圧P0の上
昇に伴い、出力圧Pが入力圧P0と同圧で比例して上昇
するようになる。
【0030】入力圧P0の上昇に伴い段付ピストン20
がフルストロークして段部20cが段部16aに当接し
た下限位置になると、入力圧P0が更に上昇しても段付
ピストン20はそれ以上下動しないとともにこの下限位
置に保持される。段付ピストン20の下限位置では、チ
ェック弁制御突起16aにより第2チェック弁26が開
状態に保持され、通路孔25が開通状態に保持される。
したがって、入力圧P0の更なる上昇に伴い、出力圧P
も入力圧P0と同圧で比例して更に上昇する。
【0031】逆に、段付ピストン20がフルストローク
している状態から、入力圧P0が降下すると、第2チェ
ック弁26がチェック弁制御突起16aにより開状態に
保持されているので、出力圧Pも図3の実線ヘに沿って
同圧で降下する。そして、入力圧P0が所定圧になる
と、この入力圧P0の降下に伴い、段付ピストン20が
上動し、入力圧P0が図3の点ホの第3設定圧P3まで降
下すると、段付ピストン20は、チェック弁制御突起1
6aが第2チェック弁26から離れて、第2チェック弁
26が閉じる位置まで上動する。
【0032】更にマスタシリンダ圧が降下すると、段付
ピストン20も更に上動するが、このとき第2チェック
弁26が閉じているので、出力圧Pは入力圧の降下の勾
配より大きい勾配で降下するようになり、すなわち図3
の点ホから実線ニにほぼ沿って降下する。更に入力圧P
0が図3の点ハの第2設定圧P2に降下すると、段付ピス
トン20が上限位置となり、入力圧P0が更に降下して
も段付ピストン20はそれ以上上動しない。この状態で
は、入力圧P0が出力圧Pより大きいので、第1および
第2チェック弁23,26はともに開かない。したがっ
て、入力圧P0が更に降下しても、出力圧は降下しなく
実線ロに沿って一定となる。
【0033】入力圧P0が点イの第1設定圧P1以下にな
ると、第1チェック制御ピストン14が上動し、第1チ
ェック弁23を開弁し、入力口17と出力口18とが連
通する。したがって、出力圧Pは入力圧P0と同圧で比
例して降下する。このように、ブレーキ圧伝達制御装置
12の戻り時の入出力特性は、摩擦等の機械的なヒステ
リシスが若干あるにしても、降下時の出力圧Pは入力圧
0の上昇時とほぼ同じ経路をたどる特性となる。
【0034】また、第1電磁開閉弁14がオンすなわち
連通位置IIに設定されているときは、マスタシリンダ1
0の液室10a内に発生したマスタシリンダ圧は第2通
路13と第1電磁開閉弁14とを通ってブレーキシリン
ダ30に伝達され、このブレーキシリンダ30内にブレ
ーキシリンダ圧が発生する。この場合のブレーキ圧伝達
制御部6の入出力特性は、入力圧P0と出力圧Pとが同
勾配で比例した図3に点線トで示す特性となる。したが
って、ブレーキシリンダ圧はマスタシリンダ圧の上昇に
ともなって何ら制限されることなく上昇するようにな
る。
【0035】制動部7は、車輪27の車軸28に固設さ
れた本発明の回転部材であるブレーキディスク29と、
ブレーキ圧伝達制御装置12の出力口18に連通し、摩
擦部材を有するキャリパ等のブレーキシリンダ30とか
ら構成されている。ブレーキシリンダ30は、出力口1
8からのブレーキ圧が導入されることによりその摩擦部
材でブレーキディスク29を挟圧してその摩擦力により
ブレーキディスク29の回転を減速または停止するよう
になっている。なお、図示しないがもう一つの車輪に対
する制動部も同様の構成となっている。
【0036】回生ブレーキ装置3は、車軸28の回転に
より回転駆動されるモータ31と、交流を直流に変換す
るインバータ32を介してモータ31の磁石とコイルと
の位相を後述するストロークセンサ33からのブレーキ
ペダル8の踏み込みストローク信号に基づいて制御して
その発電量を制御するモータ制御用電子制御装置(以
下、モータECUともいう)34と、インバータ32に
接続された蓄電器35とから構成されている。
【0037】モータECU34には摩擦ブレーキECU
15が接続されているとともに、ブレーキペダル8の踏
み込みストロークを検出してブレーキ操作検出信号を出
力する本発明のブレーキ操作検出手段であるストローク
センサ33が接続されている。
【0038】更に、車輪27の車輪速を検出する車輪速
センサ36が車輪27の近傍に設けられており、検出し
た車輪速信号がモータECU34に入力されるようにな
っている。なお、摩擦ブレーキECU15、インバータ
32、モータECU34および蓄電器35は第1、第2
ブレーキ系統A、Bに共通に設けられている。
【0039】このように構成された本実施例の回生ブレ
ーキ連動摩擦ブレーキ1における摩擦ブレーキ装置2お
よび回生ブレーキ装置3の個々の基本的な作用について
説明する。
【0040】まず、摩擦ブレーキ装置2について説明す
る。摩擦ブレーキを制限して作動させる場合、第1電磁
開閉弁14が遮断位置Iに設定される。したがって、ブ
レーキ伝達制御部6の入出力は図3に実線Oイロハニホ
ヘで示す特性となる。前述のようにマスタシリンダ圧が
第1設定圧P1になるまでにブレーキシリンダ30のロ
スストロークが解消されるが、これによりブレーキブレ
ーキペダル8の踏み込み時、ペダルストロークが確保さ
れるようになる。またブレーキシリンダ30内に若干の
ブレーキシリンダ圧が発生するが、摩擦ブレーキは実質
的に作動しない状態となり、マスタシリンダ圧が第2設
定圧P2を超えるまでこの状態が保持される。
【0041】マスタシリンダ圧が第2設定圧P2を超え
ると、ブレーキシリンダ圧が上昇して摩擦ブレーキが作
動するが、このときにはブレーキシリンダ30のロスス
トロークが解消しているので、摩擦ブレーキが直ちに作
動する。したがって、摩擦ブレーキ装置2は応答性が良
好になっている。このように、摩擦ブレーキ装置2は、
マスタシリンダ圧が第2設定圧P2を超えたときに作動
されるようになり、換言すれば制限されて作動されるよ
うになる。この場合、ブレーキシリンダ圧はマスタシリ
ンダ圧と等しくなるまで実線ニに沿ってすなわちマスタ
シリンダ圧の上昇に比し1より大きい急勾配で上昇し、
マスタシリンダ圧と等しくなると、実線ヘに沿ってすな
わち同圧比例して上昇するようになる。このように、ブ
レーキシリンダ圧をマスタシリンダ圧の上昇に比し1よ
い大きい急勾配で上昇させることにより、制限されてマ
スタシリンダ圧に比し小さい値となっているブレーキシ
リンダ圧はできるだけ早くマスタシリンダ圧と同圧にな
るようにされる。すなわち、摩擦ブレーキが制限されて
作動したとき、この摩擦ブレーキはできるだけ早く制限
されないときの状態となるようにされている。これによ
り、摩擦ブレーキをより一層効果的に使用することがで
きるようになる。
【0042】ブレーキ作動解除のため、ブレーキペダル
8を解放すると、マスタシリンダ圧が低下するので、ブ
レーキシリンダ圧が図3に示す実線ヘホニハロイ0の経
路にほぼ沿って降下する。
【0043】摩擦ブレーキを制限することなく作動させ
る場合、第1電磁開閉弁14が連通位置IIに設定され、
したがって、前述のようにブレーキ伝達制御部6の入出
力が図3に点線トで示す特性となる。これにより、マス
タシリンダ圧と同圧で比例して上昇するブレーキシリン
ダ圧により、ブレーキシリンダ30は摩擦部材を作動し
てブレーキディスク29を挟圧する。したがって、その
摩擦力で制動が制限されることなく行われる。
【0044】一方、回生ブレーキ装置3は、制動時ブレ
ーキペダル8が踏み込まれると、ストロークセンサ33
がこのブレーキペダル30の踏み込みストロークを検出
して、モータECU34へストローク信号を出力する。
このストローク信号を受けて、モータECU34は作動
制御信号を出力し、この作動制御信号により、モータ3
1の磁石とコイルとの位相が制御され、モータ31が発
電を行う。このモータ31の発電の際の抵抗により車軸
28の回転が抑制されて減速される。こうして回生ブレ
ーキによる制動が行われる。モータ31によって発電さ
れた交流電力はインバータ32によって直流電力に変換
されて蓄電器35に蓄電される。蓄電器35に蓄電され
た直流電力は、車両の運転のためのエネルギとして利用
される。
【0045】このような回生ブレーキにおける最大回生
トルクTmaxは、図4に示すように車速あるいはモータ回
転数によって変化する特性を呈する。すなわち、車速が
例えば約5km/h以下の低速域では回生トルクはほとんど
発生しなく、車速が約5km/hを超えると回生トルクが発
生するようになる。そして、その車速に対応する最大回
生トルクTmaxは車速の増加に比例して増大していくとと
もに、車速が約13km/h前後で一定となる。更に、最大
回生トルクTmaxは、車速が約30km/h前後から曲線的に
徐々に減少し、更に車速が約45km/h前後からは直線的
に減少する。更に、車速が約50km/h前後で回生トルク
はほとんど発生しなくなる。
【0046】本実施例では、回生トルクが発生する車速
領域で、回生トルクがブレーキペダル8のストローク量
に応じてT1,T2,T3,T4と最大回生トルクTmaxまで上
昇していくようにしている。この回生トルクが最大回生
トルクTmaxまで達した後、更にブレーキペダル8を踏み
込んでも回生トルクは上昇しなく、その最大回生トルク
Tmaxで回生ブレーキが作動するようになる。
【0047】そして、本実施例の回生ブレーキ連動摩擦
ブレーキにおいては、通常時は第1電磁開閉弁14は遮
断位置Iに設定されて、通常ブレーキ時はブレーキ圧伝
達制御部6の入出力が図3の実線Oイロハニホヘで示す
特性にされる。また、通常ブレーキのブレーキペダル8
の踏み込み時に、ストロークセンサ33からのブレーキ
ペダル8のストローク信号により回生ブレーキが作動す
るようにしている。したがって、ブレーキペダル8の踏
み込みにより、マスタシリンダ圧が第2設定圧P2を超
えるまでは、摩擦ブレーキが制限されて実質的に作動し
なく、回生ブレーキが優先して作動するようになる。マ
スタシリンダ圧が第2設定圧P2を超えると、摩擦ブレ
ーキが実質的に作動するようになり、その場合マスタシ
リンダ圧とブレーキシリンダ圧とが等しくなるまでは、
ブレーキシリンダ圧はマスタシリンダ圧の上昇勾配より
大きい勾配で上昇するようになる。また、第2設定圧P
2は回生トルクが最大回生トルクTmaxに達するときのマ
スタシリンダ圧に設定されている。
【0048】更に、本実施例においては、第1電磁開閉
弁14を次のように制御することにより、摩擦ブレーキ
を制限して回生ブレーキを優先させるばかりではなく、
回生ブレーキが有効に作動しない状況では、第1電磁開
閉弁14をオンして摩擦ブレーキを制限することなく作
動させるように回生ブレーキ装置3と摩擦ブレーキ装置
2との連動制御を行って摩擦ブレーキにより車両のブレ
ーキを確実に作動できるようにしている。
【0049】このような回生ブレーキ装置3と摩擦ブレ
ーキ装置2との連動制御を行うために、図1に示すよう
にモータECU34内に車速監視制御手段37が設けら
れており、この車速監視制御手段37は、車輪速センサ
36からの車輪速信号に基づいて、車速が設定速度V0k
m/h(例、5km/h)以下の超低速である判断したとき
は、第1電磁開閉弁14をオンにし、ブレーキシリンダ
30のブレーキ圧を制限しないで上昇させて摩擦ブレー
キを何ら制限することなく作動するようにしている。こ
れは、図4に示すように車速が例えば約5km/h以下のと
きは、回生ブレーキの回生トルクが0になって回生ブレ
ーキが作動しなくなるために、摩擦ブレーキを作動させ
て車両を確実に制動または停止しようとするものであ
る。
【0050】また、図1に示すようにモータECU34
内にブレーキ操作量増加速度算出手段38が設けられて
おり、このブレーキ操作量増加速度算出手段38は、ス
トロークセンサ33からのブレーキペダル8の踏み込み
ストローク信号に基づいてストローク増加速度を算出
し、算出したストローク増加速度が設定値を超えるとき
も、第1電磁開閉弁14をオンにして、前述と同様に摩
擦ブレーキを何ら制限しないで作動するようにしてい
る。これは、ブレーキペダル8のストローク速度が設定
値を超えたと判断したときは急ブレーキ作動のときであ
るが、回生ブレーキが減速機的な作用を行うものである
ためこの急ブレーキに対応することができないので、急
ブレーキ作動時には摩擦ブレーキを作動させて車両の急
ブレーキを確実に行うことができるようにするものであ
る。これらの車速監視制御手段37、ブレーキ操作量増
加速度算出手段38は、摩擦ブレーキECU15に設け
ることもできる。
【0051】更に、図1に示すようにモータECU34
内に回生トルク監視制御手段40が設けられており、こ
の回生トルク監視制御手段40は、回生ブレーキの作動
時に、モータ31の発電量を監視して発電量の減少が検
出されたとき、換言すれば回生ブレーキの回生トルクを
監視して、回生トルクの減少が検出されたときは、第1
電磁開閉弁14をデューティ制御によりオン・オフ(す
なわち開閉)してブレーキシリダ30のブレーキ圧をデ
ューティ制御により上昇させて摩擦ブレーキをデューテ
ィ制御により作動するようにしている。その場合、回生
トルク監視制御手段40は、デューティ制御のデューテ
ィ比が回生トルクの減少率すなわちモータ31の発電量
の減少率を算出して、この減少率に基づいてデューティ
比を決定するようにしている。このように第1電磁開閉
弁14のデューティ制御を行うようにするのは、図4に
示すように車速が低速になると回生トルクが低下して、
回生ブレーキのみでは車両のブレーキ力が不足するの
で、摩擦ブレーキを作動させて回生ブレーキにおける回
生トルク減少時の車両のブレーキを確実に行うことがで
きるようにするためである。
【0052】そして、上記の回生ブレーキが有効に作動
しない状況以外では、第1電磁開閉弁14をオフにして
摩擦ブレーキを制限し、回生ブレーキのみを摩擦ブレー
キに優先させて作動させるようにしている。この第1電
磁開閉弁14の開閉制御の例では、通常走行中における
車両の通常のブレーキは回生ブレーキで行われる場合が
多くなり、制動エネルギを効率よく回収することがで
き、しかも回生ブレーキが有効でない場合は、摩擦ブレ
ーキにより車両のブレーキが確実に行われるようにな
る。更に、回生ブレーキのみによるブレーキに続く摩擦
ブレーキの作動時、摩擦ブレーキが作動を開始すると、
ブレーキシリンダ圧がマスタシリンダ圧の上昇勾配より
大きな勾配で上昇するようになり、制限後の摩擦ブレー
キが比較的早く制限されない摩擦ブレーキの入出力特性
になる。
【0053】図5は、第1実施例における第1電磁開閉
弁14の開閉制御の一例のフローを示す図である。図5
に示すように、この例では、まずステップS1において
ブレーキ操作が行われたか否かが判断される。このブレ
ーキ操作の検出はストロークセンサ33のペダルストロ
ークを検出することにより行われる。なお、ブレーキ操
作の検出はこれ以外に例えば図示しないストップランプ
スイッチのオンを検出したりあるいは圧力センサにより
マスタシリンダ10の圧力を検出するようにすることも
できる。
【0054】ブレーキ操作が行われたと判断されると、
ステップS2において車速が設定速度V0km/h(例、5k
m/h)以下であるか否かが判断され、車速が設定速度V0
km/h以下でない、すなわち低速でないと判断されると、
ステップS3においてストロークセンサ33のストロー
ク増加速度が設定値より大きいか否かが判断される。ス
トローク増加速度が設定値より大きくないと判断される
と、ステップS4において回生トルクが減少しているか
否かが判断される。回生トルクが減少していないと判断
されると、ステップS5において第1電磁開閉弁14が
オフされて、摩擦ブレーキ装置2は図3に実線Oイロハ
ニホヘで示すブレーキ圧伝達制御部6の入出力特性にし
たがって制限されて作動する。したがって、通常走行中
の通常のブレーキ作動時には、回生ブレーキが摩擦ブレ
ーキに優先して作動するようになる。
【0055】ステップS4において回生トルクが減少し
ていると判断されると、ステップS6において回生トル
クの減少率が算出され、次いでステップ7において算出
された回生トルク減少率に基づいて第1電磁開閉弁14
のデューティ制御のためのデューティ比が決定される。
そして、ステップS8において第1電磁開閉弁14が決
定されたデューティ比のデューティ制御によりオン・オ
フ制御される。これにより、回生トルクの減少による回
生ブレーキのブレーキ力不足時、回生トルクの減少に応
じて摩擦ブレーキが作動するようになる。
【0056】また、ステップS3でストロークセンサ3
3のストローク増加速度が設定値より大きいと判断され
たとき、あるいは車速が設定速度V0km/hより大きいと
判断されると、ステップS9において第1電磁開閉弁1
4がオンにされて摩擦ブレーキの作動は何ら制限されな
い。
【0057】図6は本発明の回生ブレーキ連動摩擦ブレ
ーキシステムの第2実施例におけるブレーキ圧力制御部
を示す拡大詳細図である。なお、前述の第1実施例の構
成要素と同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、
その詳細な説明は省略する。
【0058】前述の第1実施例では、第1および第2チ
ェック弁23,26の二つのチェック弁を備えている
が、この第2実施例では、図6に示すように段付ピスト
ン20内に設けられている第3チェック弁43のみを備
え、第1実施例における第1および第2チェック弁2
3,26を兼用するようにしている。そして、この第3
チェック弁を開閉制御する第3チェック弁制御ピストン
41が、段付ピストン20内に摺動可能に設けられてい
る。また、この第2実施例の他の構成は第1実施例の構
成と同じであり、その説明は省略する。
【0059】この第3チェック弁制御ピストン41は、
前述の第1チェック弁制御ピストン24およびチェック
弁制御突起16aと同様の機能を行うようになってい
る。すなわち、第3チェック弁制御ピストン41は、入
力口17のマスタシリンダ圧が第1設定圧P1以下のと
き第3チェック弁43を開くとともに、マスタシリンダ
圧が第1設定圧P1を超えたとき下動することにより第
3チェック弁43を閉じるようになっている。更に、第
3チェック弁制御ピストン41がハウジング16の底部
16bに当接した後、段付ピストン20がフルストロー
クしてその段部20cがハウジングの段部16aに当接
したとき、第3チェック弁制御ピストン41が段付ピス
トン20に対して相対的に第3チェック弁43の方へ移
動して第3チェック弁43を開弁状態に保持するように
なっている。
【0060】このブレーキ圧伝達制御部6の入出力特性
は、前述の第1実施例とほぼ同じである。すなわち、第
1電磁開閉弁14がオフのとき、通路13を通るブレー
キ液の流れは遮断される。入力圧P0が第1設定圧P1
下のときには、第3チェック弁43が開いて通路孔25
が開通しているので、ブレーキシリンダ30のロススト
ローク分のブレーキ液が、入力口17、第3通路19、
通路孔25、第3通路19、出力口18を通ってブレー
キシリンダ30内に供給される。したがって、ブレーキ
圧伝達制御部6の入出力特性は図3に実線0イで示す特
性となる。
【0061】入力圧が第1設定圧P1を超えると、第3
チェック弁制御ピストン41が下動して第3チェック弁
43を閉じるので通路孔25が遮断するとともに、入力
圧P0が第2設定圧P2以下であるので、段付ピストン2
0は下動しない。したがって、入力圧P0が上昇しても
出力圧Pは上昇しなく一定となる。すなわち、ブレーキ
圧伝達制御部6の入出力特性は図3に実線ロで示す特性
となる。入力圧P0が点ハの第2設定圧P2を超えると、
段付ピストン20は下動して、再び出力圧Pが入力圧P
0に比例して上昇し、このときのブレーキ圧伝達制御部
6の入出力特性は、図3に実線ニで示す特性となる。す
なわち、出力圧Pは入力圧P0の上昇勾配より大きい勾
配で上昇する。
【0062】図3に示す点ホの第3設定圧P3で出力圧
Pが入力圧P0とほぼ同圧になると、これ以後第3チェ
ック弁43が開閉しながら、段付ピストン20が下動
し、出力圧Pが入力圧P0と同圧で比例して上昇する。
このときのブレーキ圧伝達制御部6の入出力特性は、図
3に実線ヘで示す特性となる。段付ピストン20の下動
で第2チェック弁制御ピストン41の下端がハウジング
16の底部16bに当接すると、段付ピストン20のみ
が更にフルストロークし下限位置となる。第3チェック
弁制御ピストン41は段付ピストン20に対して相対的
に上動して第3チェック弁43を開いた状態に保持す
る。ブレーキ圧伝達制御部6の戻り過程および第1電磁
開閉弁14のオン時の入出力特性も前述の第1実施例と
同じであるので、その説明は省略する。
【0063】図7は本発明の回生ブレーキ連動摩擦ブレ
ーキシステムの第3実施例におけるブレーキ圧力制御部
を示す拡大詳細図である。なお、前述の第1実施例の構
成要素と同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、
その詳細な説明は省略する。
【0064】前述の第1実施例では、段付ピストン20
内に設けた第2チェック弁26を備えているが、この第
3実施例では、図7に示すようにこの第2チェック弁2
6は設けられていなく、段付ピストン20には通路孔2
5は穿設されていない。また、段付ピストン20は、入
力圧が第3設定圧P3のときその段部20cがハウジン
グ16の段部16aに当接し、すなわちフルストローク
して下限位置となり、このときに入力圧と出力圧とがほ
ぼ同圧となるように、その大径部20aの受圧面積、小
径部20bの受圧面積およびフルストローク量が設定さ
れている。また、この第3実施例の他の構成は第1実施
例の構成と同じであり、その説明は省略する。
【0065】このブレーキ圧伝達制御部6の入出力特性
は、前述の第1実施例と点ホまではほぼ同じである。す
なわち、第1電磁開閉弁14がオフのとき、通路13を
通るブレーキ液の流れは遮断される。入力圧P0が第1
設定圧P1以下のときには、第1チェック弁23が第1
チェック弁制御ピストン24により開いて第2通路22
が開通しているので、ブレーキシリンダ30のロススト
ローク分のブレーキ液が、入力口17、第3通路19、
第4通路22、第3通路19、出力口18を通ってブレ
ーキシリンダ30内に供給される。したがって、ブレー
キ圧伝達制御部6の入出力特性は図8に実線0イで示す
特性となる。
【0066】入力圧が第1設定圧P1を超えると、第1
チェック弁制御ピストン24が下動して第1チェック弁
23を閉じるので第4通路22が遮断するとともに、入
力圧P0が第2設定圧P2以下であるので、段付ピストン
20は下動しない。したがって、入力圧P0が上昇して
も出力圧Pは上昇しなく一定となる。すなわち、ブレー
キ圧伝達制御部6の入出力特性は図8に実線ロで示す特
性となる。入力圧Pが点ハの第2設定圧Pを超える
と、段付ピストン20は下動して、再び出力圧Pが入力
圧P0に比例して上昇し、このときのブレーキ圧伝達制
御部6の入出力特性は、図8に実線ニで示す特性とな
る。すなわち、出力圧Pは入力圧P0の上昇勾配より大
きい勾配で上昇する。
【0067】段付ピストン20は、図8に示す点ホの第
3設定圧P3でフルストロークして下限位置となり、こ
のとき出力圧Pが入力圧P0とほぼ同圧になる。これ以
後、入力圧P0が上昇しても、段付ピストン20は下動
しなく、したがって出力圧Pは点ホの圧力に保持され一
定となる。このときのブレーキ圧伝達制御部6の入出力
特性は、図8に実線チで示す特性となる。
【0068】ブレーキ圧伝達制御部6の戻り過程におい
ては、段付ピストン20の下限位置から入力圧P0が降
下しても、点ホの第3設定圧P3になるまでは、段付ピ
ストン20は上動しない。すなわち、出力圧Pは入力圧
0の降下にともなって図8に示す実線チに沿うように
なる。入力圧P0が第3設定圧P3より降下すると、段付
ピストン20が上動する。その場合、受圧面積の差によ
り、出力圧Pは入力圧P0の降下勾配より大きな勾配で
降下するようになる。このときのブレーキ圧伝達制御部
6の入出力特性は、図8に実線ニで示す特性となる。
【0069】入力圧P0が点ハの第2設定圧P2になる
と、段付ピストン20は上限位置となり、それ以上上動
しない。したがって、入力圧P0が更に降下しても出力
圧Pは降下しなく一定となり、ブレーキ圧伝達制御部6
の入出力特性は、図8に実線ロで示す特性となる。入力
圧P0が点イの第1設定圧P1になると、第1チェック弁
制御ピストン24が第1チェック弁23を開くので、第
4通路22が開通し、入力圧P0と出力圧Pとが同圧と
なる。入力圧P0が更に降下すると、出力圧も同圧で比
例して降下し、実線イ0で示す特性となる。また第1電
磁開閉弁14のオン時の入出力特性も前述の第1実施例
と同じであるので、その説明は省略する。
【0070】図9は本発明の回生ブレーキ連動摩擦ブレ
ーキシステムの応用例を示すブレーキ回路図である。な
お、前述の各実施例と同じ構成要素には同じ符号を付す
ことにより、その詳細な説明は省略する。また図中、F
は前輪側を、Rは後輪側を、FRは前輪右側を、RRは
後輪右側をそれぞれ表している。
【0071】図9に示すように、この応用例では第1ブ
レーキ系統Aを前輪ブレーキ系統として用い、第2ブレ
ーキ系統Bを後輪ブレーキ系統として用いるようにして
いる。この後輪ブレーキ系統は回生ブレーキ装置3の構
成要素である発電用のモータ31を備えていないが、ブ
レーキ圧伝達制御装置12および電磁開閉弁14等の摩
擦ブレーキ装置2の構成要素は前輪ブレーキ系統とまっ
たく同じ構成要素を備えている。
【0072】前後輪ブレーキ系統には、それぞれ前述の
第1および第3実施例のブレーキ圧伝達制御装置12の
いずれかが用いられる。その場合、前輪ブレーキ系統と
後輪ブレーキ系統とで、同じブレーキ圧伝達制御装置1
2を用いてもよいし、異なるブレーキ圧伝達制御装置1
2を用いてもよい。
【0073】前輪ブレーキ系統のマスタシリンダ圧とブ
レーキシリンダ圧との間の関係は、ブレーキ圧伝達制御
装置12Fに第1および第2実施例のブレーキ圧伝達制
御装置のいずれかを用いた場合には図3に示す特性と同
じになり、第3実施例のブレーキ圧伝達制御装置を用い
た場合には図8に示す特性と同じになる。
【0074】一方、後輪ブレーキ系統のブレーキ圧伝達
制御装置12Rに第1および第2実施例のブレーキ圧伝
達制御装置のいずれかを用いた場合には、後輪ブレーキ
系統に、そのブレーキ圧伝達制御装置12Rの出力口に
隣接して従来の周知のプロポーショニングバルブ(以
下、Pバルブともいう)42が設けられる。このPVバ
ルブ42は、マスタシリンダ圧が所定圧以上大きくなっ
たときに、後輪の摩擦ブレーキによるブレーキ圧の上昇
勾配をマスタシリンダ圧の上昇勾配より小さく抑制する
PV特性を呈するようになっている。このPV特性によ
り、制動時後輪の早期ロックが抑制されるようになる。
【0075】この場合の後輪ブレーキ系統のマスタシリ
ンダ圧とブレーキシリンダ圧との間の関係は、図10に
示すようにマスタシリンダ圧が点ホの第3設定圧P3
超えた実線ヘの途中までは図3に示す特性と同じである
が、マスタシリンダ圧が点リの第4設定圧P4になる
と、ブレーキシリンダ圧の上昇が緩やかになる。すなわ
ち、入力圧が第3設定圧P3を超えた後、ブレーキシリ
ンダ圧Pがマスタシリンダ圧P0の上昇にともなって図
10に示す実線ヘに沿ってマスタシリンダ圧P0と同圧
で上昇するが、Pバルブ42の設定圧である第4設定圧
4を超えると、Pバルブ42がPV特性を発揮するよ
うになり、ブレーキシリンダ圧はマスタシリンダ圧P0
の上昇勾配に対して小さい図10に示す実線ヌに沿った
緩やかな勾配で上昇するようになる。
【0076】また、後輪ブレーキ系統のブレーキ圧伝達
制御装置12Rに第3実施例のブレーキ圧伝達制御装置
を用いた場合には、後輪ブレーキ系統にPバルブ42を
設ける必要はない。これにより、部品点数を低減するこ
とができる。このようにPバルブ42を設ける必要がな
い理由は、図8に示す第3実施例のブレーキ圧伝達制御
装置12の入出力特性と図10に示す第1および第2実
施例のブレーキ圧伝達制御装置およびPバルブ42を組
み合わせた入出力特性とがほぼ近似しているため、換言
すれば第3実施例のブレーキ圧伝達制御装置12がPバ
ルブ42の特性にほぼ類似した特性も有しているためで
ある。
【0077】なお前述の各実施例のいずれにおいても常
閉の電磁開閉弁14を設けるものとしているが、本発明
はこれに限定されるものではない。すなわち、回生ブレ
ーキが有効に作動しない場合でも、摩擦ブレーキを制限
した後作動させることはでき、しかも摩擦ブレーキの作
動後出力を入力に対して1より大きい勾配で上昇させる
ことができるので、作動電磁開閉弁14は必ずしも設け
る必要はない。しかし、回生ブレーキが有効に作動しな
い場合で、摩擦ブレーキを制限することなく作動させる
方が望ましいので、作動電磁開閉弁14を設けることが
望ましい。
【0078】また、前述の各実施例では入力圧の上昇勾
配より出力圧の上昇勾配を大きくするために段付ピスト
ン20を用いるものとしているが、他の手段でもよい。
【0079】更に、前述の各実施例では真空倍力による
ハイドロリックブレーキシステムを用いるものとしてい
るが、本発明は、エアオーバハイドロリックブレーキシ
ステムにも適用することができる。
【0080】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1ないし8の発明の回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシス
テムによれば、通常のブレーキ作動時、ブレーキ圧伝達
制御装置が摩擦ブレーキの作動を制限するようにしてい
るので、回生ブレーキ装置が摩擦ブレーキに優先して作
動するようになり、制動エネルギをより一層効率よく回
収できるようになる。また、制限後の摩擦ブレーキの作
動時にブレーキシリンダ圧をマスタシリンダ圧の変化勾
配より大きい変化勾配で変化するようにしているので、
摩擦ブレーキの作動開始時にマスタシリンダ圧よりかな
り小さくなっているブレーキシリンダ圧を急速に上昇さ
せて、比較的早くマスタシリンダ圧と同圧とすることが
できる。したがって、摩擦ブレーキを効果的に作動させ
ることができる。
【0081】また、請求項1ないし6の発明によれば、
摩擦ブレーキの作動開始してマスタシリンダ圧とブレー
キシリンダ圧とが同圧になった後は、ブレーキシリンダ
圧をマスタシリンダ圧と同圧でかつ比例して上昇するよ
うにしているので、摩擦ブレーキを制限しないときと同
様に作動させることができる。
【0082】更に、請求項7ないし8の発明によれば、
摩擦ブレーキが作動開始してマスタシリンダ圧とブレー
キシリンダ圧とが同圧になった後は、ブレーキシリンダ
圧をマスタシリンダ圧が上昇しても一定となるようにし
ているので、ブレーキシリンダ圧の上昇を抑制すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシス
テムの第1実施例を示す回路図である。
【図2】 第1実施例におけるブレーキ圧伝達制御部を
示す図である。
【図3】 第1および第2実施例におけるブレーキ圧伝
達制御部の入出力特性を示す図である。
【図4】 回生ブレーキの車速による回生トルクの特性
を示す図である。
【図5】 第1実施例における電磁開閉弁の開閉制御の
一例のフローを示す図である。
【図6】 本発明の第2実施例におけるブレーキ圧伝達
制御部を示す図である。
【図7】 本発明の第3実施例におけるブレーキ圧伝達
制御部を示す図である。
【図8】 第3実施例におけるブレーキ圧伝達制御部の
入出力特性を示す図である。
【図9】 本発明の回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシス
テムを用いた2系統ブレーキ制御システムの一例を示す
回路図である。
【図10】本発明の回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシス
テムを用いた2系統ブレーキ制御システムの他の例を示
す回路図である。
【符号の説明】
1…回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシステム、2…摩擦
ブレーキ装置、3…回生ブレーキ装置、4…ブレーキ操
作部、5…ブレーキ倍力部、6…ブレーキ圧伝達制御
部、7…制動部、8…ブレーキペダル、9…真空倍力装
置、10…タンデムマスタシリンダ、12…ブレーキ圧
伝達制御装置、14…電磁開閉弁、15…摩擦ブレーキ
制御用電子制御装置、20…段付ピストン、21…第1
ばね、23…第1チェック弁、24…第1チェック弁制
御ピストン、25…通路孔、26…第2チェック弁、2
7…車輪、28…車軸、29…ブレーキディスク、30
…ブレーキシリンダ、31…モータ、32…インバー
タ、33…ストロークセンサ、34…モータ制御用電子
制御装置、35…蓄電器、36…車輪速センサ、41…
第1チェック弁制御ピストン、42…プロポーショニン
グバルブ、43…第3チェック弁
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキを作動するためにブレーキを操
    作するブレーキ操作手段、 このブレーキ操作手段の操作時マスタシリンダ圧を発生
    するマスタシリンダと、前記マスタシリンダ圧が伝達さ
    れてブレーキシリンダ圧を発生するとともにこのブレー
    キシリンダ圧により車輪と連動して回転する回転部材に
    摩擦部材を押圧するブレーキシリンダと、前記マスタシ
    リンダと前記ブレーキシリンダとの間に設けられかつ前
    記マスタシリンダ圧を前記ブレーキシリンダへ伝達する
    第1通路と、前記第1通路に設けられ、前記マスタシリ
    ンダ圧の前記ブレーキシリンダへの伝達を制御するブレ
    ーキ圧伝達制御装置とを少なくとも備えている摩擦ブレ
    ーキ装置、 車輪の回転で回転することにより発電するモータ、この
    モータにより発電された電力を貯える蓄電器および前記
    モータを作動制御するモータ制御用電子制御装置を少な
    くとも備えている回生ブレーキ装置、 前記ブレーキ操作手段のブレーキ操作を検出し、そのブ
    レーキ操作検出信号を前記モータ制御用電子制御装置に
    出力するブレーキ操作検出手段を備えているとともに、 前記ブレーキ圧伝達制御装置は、前記マスタシリンダ圧
    が第1設定圧以下ではブレーキシリンダ圧を前記マスタ
    シリンダ圧と同圧に変化させる手段と、前記マスタシリ
    ンダ圧が第1設定圧より大きく第2設定圧以下ではブレ
    ーキシリンダ圧を前記マスタシリンダ圧の変化に対して
    一定にし、かつ前記マスタシリンダ圧が第2設定圧より
    大きく第3設定圧以下ではブレーキシリンダ圧を前記マ
    スタシリンダ圧の変化勾配より大きい変化勾配で直線的
    に変化させる手段と、前記マスタシリンダ圧が第3設定
    圧より大きいときはブレーキシリンダ圧を前記マスタシ
    リンダ圧と同圧に変化させる手段とを備えたことを特徴
    とする回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシステム。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキ圧伝達制御装置は、前記マ
    スタシリンダ圧を受圧する大径部と前記ブレーキシリン
    ダ圧を受圧する小径部とを有する段付ピストンと、この
    段付ピストンをバイパスして前記マスタシリンダと前記
    ブレーキシリンダとを連通するバイパス通路と、このバ
    イパス通路に設けられ前記マスタシリンダ圧が第1設定
    圧以下では開いているとともに前記マスタシリンダ圧が
    第1設定圧より大きいときは閉じて、前記マスタシリン
    ダから前記ブレーキシリンダへのブレーキ液の流れを阻
    止する第1チェック弁と、前記段付ピストンを前記マス
    タシリンダ圧と対抗するように付勢するとともに、前記
    マスタシリンダ圧が第2設定圧より大きいときに前記段
    付ピストンを作動するようにそのセット荷重が設定され
    ているばねと、前記マスタシリンダと前記ブレーキシリ
    ンダとを連通する第2通路と、この第2通路に設けられ
    前記マスタシリンダ圧が第3設定圧以下では閉じて前記
    マスタシリンダから前記ブレーキシリンダへのブレーキ
    液の流れを阻止するとともに前記マスタシリンダ圧が第
    3設定圧より大きくかつ前記ブレーキシリンダ圧が前記
    マスタシリンダ圧より大きいとき開く第2チェック弁と
    を備え、 前記マスタシリンダ圧が第1設定圧以下ではブレーキシ
    リンダ圧を前記マスタシリンダ圧と同圧に変化させる手
    段が前記第1チェック弁であり、前記マスタシリンダ圧
    が第1設定圧より大きく第2設定圧以下ではブレーキシ
    リンダ圧を前記マスタシリンダ圧の変化に対して一定に
    し、かつ前記マスタシリンダ圧が第2設定圧より大きく
    第3設定圧以下ではブレーキシリンダ圧を前記マスタシ
    リンダ圧の変化勾配より大きい変化勾配で直線的に変化
    させる手段が前記段付ピストンであり、前記マスタシリ
    ンダ圧が第3設定圧より大きいときはブレーキシリンダ
    圧を前記マスタシリンダ圧と同圧に変化させる手段が前
    記第2チェック弁であることを特徴とする請求項1記載
    の回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシステム。
  3. 【請求項3】 前記第2通路は前記段付ピストンを軸方
    向に貫通する貫通孔により形成されているとともに、前
    記第2チェック弁は前記段付ピストン内に設けられてい
    ることを特徴とする請求項2記載の回生ブレーキ連動摩
    擦ブレーキシステム。
  4. 【請求項4】 前記ブレーキ圧伝達制御装置は、前記マ
    スタシリンダ圧を受圧する大径部と前記ブレーキシリン
    ダ圧を受圧する小径部とを有する段付ピストンと、前記
    マスタシリンダと前記ブレーキシリンダとを連通する第
    2通路と、この第2通路に設けられ前記マスタシリンダ
    圧が第1設定圧以下では開いているとともに前記マスタ
    シリンダ圧が前記第1設定圧より大きくかつ前記第3設
    定圧以下では閉じて前記マスタシリンダから前記ブレー
    キシリンダへのブレーキ液の流れを阻止し、更に前記マ
    スタシリンダ圧が前記第3設定圧より大きくかつ前記ブ
    レーキシリンダ圧が前記マスタシリンダ圧より大きいと
    き開く第3チェック弁とを備え、 前記マスタシリンダ圧が第1設定圧以下ではブレーキシ
    リンダ圧を前記マスタシリンダ圧と同圧にさせる手段お
    よび前記マスタシリンダ圧が第3設定圧より大きいとき
    はブレーキシリンダ圧を前記マスタシリンダ圧と同圧に
    させる手段が前記第3チェック弁であり、前記マスタシ
    リンダ圧が第1設定圧より大きく第2設定圧以下ではブ
    レーキシリンダ圧を前記マスタシリンダ圧の変化に対し
    て一定にし、かつ前記マスタシリンダ圧が第2設定圧よ
    り大きく第3設定圧以下ではブレーキシリンダ圧を前記
    マスタシリンダ圧の変化勾配より大きい変化勾配で直線
    的に変化させる手段が前記段付ピストンであることを特
    徴とする請求項1記載の回生ブレーキ連動摩擦ブレーキ
    システム。
  5. 【請求項5】 前記第2通路は前記段付ピストンを軸方
    向に貫通する貫通孔により形成されているとともに、前
    記第3チェック弁は前記段付ピストン内に設けられてい
    ることを特徴とする請求項4記載の回生ブレーキ連動摩
    擦ブレーキシステム。
  6. 【請求項6】 前記段付ピストンは作動ストローク量が
    制限されているとともに、前記段付ピストンのフルスト
    ローク時に前記第2または第3チェック弁を開状態に保
    持するチェック弁制御手段が設けられていることを特徴
    とする請求項2ないし5のいずれか1記載の回生ブレー
    キ連動摩擦ブレーキシステム。
  7. 【請求項7】 ブレーキを作動するためにブレーキを操
    作するブレーキ操作手段、 このブレーキ操作手段の操作時マスタシリンダ圧を発生
    するマスタシリンダと、前記マスタシリンダ圧が伝達さ
    れてブレーキシリンダ圧を発生するとともにこのブレー
    キシリンダ圧により車輪と連動して回転する回転部材に
    摩擦部材を押圧するブレーキシリンダと、前記マスタシ
    リンダと前記ブレーキシリンダとの間に設けられかつ前
    記マスタシリンダ圧を前記ブレーキシリンダへ伝達する
    通路と、前記通路に設けられ、前記マスタシリンダ圧の
    前記ブレーキシリンダへの伝達を制御するブレーキ圧伝
    達制御装置とを少なくとも備えている摩擦ブレーキ装
    置、 車輪の回転で回転することにより発電するモータ、この
    モータにより発電された電力を貯える蓄電器および前記
    モータを作動制御するモータ制御用電子制御装置を少な
    くとも備えている回生ブレーキ装置、 前記ブレーキ操作手段のブレーキ操作を検出し、そのブ
    レーキ操作検出信号を前記モータ制御用電子制御装置に
    出力するブレーキ操作検出手段を備えているとともに、 前記ブレーキ圧伝達制御装置は、前記マスタシリンダ圧
    が第1設定圧以下ではブレーキシリンダ圧を前記マスタ
    シリンダ圧と同圧にさせる手段と、前記マスタシリンダ
    圧が第1設定圧より大きく第2設定圧以下ではブレーキ
    シリンダ圧を前記マスタシリンダ圧の変化に対して一定
    にし、かつ前記マスタシリンダ圧が第2設定圧より大き
    く第3設定圧以下ではブレーキシリンダ圧を前記マスタ
    シリンダ圧の変化勾配より大きい変化勾配で直線的に変
    化させる手段と、前記マスタシリンダ圧が第3設定圧よ
    り大きいときは前記マスタシリンダ圧の変化に対して一
    定にする手段とを備えたことを特徴とする回生ブレーキ
    連動摩擦ブレーキシステム。
  8. 【請求項8】 前記ブレーキ圧伝達制御装置は、前記マ
    スタシリンダ圧を受圧する大径部と前記ブレーキシリン
    ダ圧を受圧する小径部とを有する段付ピストンと、この
    段付ピストンをバイパスして前記マスタシリンダと前記
    ブレーキシリンダとを連通するバイパス通路と、このバ
    イパス通路に設けられ前記マスタシリンダ圧が第1設定
    圧以下では開いているとともに前記マスタシリンダ圧が
    第1設定圧より大きいときは閉じて、前記マスタシリン
    ダから前記ブレーキシリンダへのブレーキ液の流れを阻
    止する第1チェック弁と、前記段付ピストンを前記マス
    タシリンダ圧と対抗するように付勢するとともに、前記
    マスタシリンダ圧が第2設定圧より大きいときに前記段
    付ピストンを作動するようにそのセット荷重が設定され
    ているばねとを備え、 前記マスタシリンダ圧が第1設定圧以下でブレーキシリ
    ンダ圧を前記マスタシリンダ圧と同圧にさせる手段が前
    記第1チェック弁であり、前記マスタシリンダ圧が第1
    設定圧より大きく第2設定圧以下ではブレーキシリンダ
    圧を前記マスタシリンダ圧の変化に対して一定にし、か
    つ前記マスタシリンダ圧が第2設定圧より大きく第3設
    定圧以下ではブレーキシリンダ圧を前記マスタシリンダ
    圧の変化勾配より大きい変化勾配で直線的に変化させる
    手段および前記マスタシリンダ圧が第3設定圧より大き
    いときは前記マスタシリンダ圧の変化に対して一定にす
    る手段が前記段付ピストンであることを特徴とする請求
    項7記載の回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019171836A1 (ja) * 2018-03-08 2019-09-12 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両制御装置

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