JPH0839759A - グラビア印刷機におけるインキング部及びグラビア印刷機におけるインキング方法 - Google Patents
グラビア印刷機におけるインキング部及びグラビア印刷機におけるインキング方法Info
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- JPH0839759A JPH0839759A JP6198922A JP19892294A JPH0839759A JP H0839759 A JPH0839759 A JP H0839759A JP 6198922 A JP6198922 A JP 6198922A JP 19892294 A JP19892294 A JP 19892294A JP H0839759 A JPH0839759 A JP H0839759A
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- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 グラビア印刷機において、高速回転印刷時に
も、インキハネなしに安定して版面にインキを供給でき
るインキング部及びインキング方法を提供する。 【構成】 少なくとも、グラビア印刷機の版胴と、版胴
に斜め下方より接触する（版胴の両側面よりも外側に両
側面を持つ、幅広の、）版胴にインキを供給するための
ファニッシヤーロールと、版胴とファニッシヤーロール
間にインキを供給するアプリケータとを有し、版胴とフ
ァニッシヤーロールの接触部の両端からインキが落ちる
のを防止するための、版胴側面およびファニッシヤーロ
ール面に密着した堰き止め板を設けている。
も、インキハネなしに安定して版面にインキを供給でき
るインキング部及びインキング方法を提供する。 【構成】 少なくとも、グラビア印刷機の版胴と、版胴
に斜め下方より接触する（版胴の両側面よりも外側に両
側面を持つ、幅広の、）版胴にインキを供給するための
ファニッシヤーロールと、版胴とファニッシヤーロール
間にインキを供給するアプリケータとを有し、版胴とフ
ァニッシヤーロールの接触部の両端からインキが落ちる
のを防止するための、版胴側面およびファニッシヤーロ
ール面に密着した堰き止め板を設けている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、グラビア印刷機に関す
るもので、特に、高速回転印刷時にも、インキハネなし
に安定して版面にインキを供給できるインキングユニッ
ト及び方法に関する。
るもので、特に、高速回転印刷時にも、インキハネなし
に安定して版面にインキを供給できるインキングユニッ
ト及び方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、グラビア印刷機は、図５に示
すように、ウエブ（紙等帯状のもの）５１０を、インキ
を凹部に埋め込んで回転しているグラビア版胴５０１
と、ウエブ５１０を該版胴５０１に回転しながら押しつ
ける圧胴５０２との間を通して、インキを版胴５０１か
らウエブ５１０転移させることにより印刷している。こ
の従来のグラビア印刷機５００におけるグラビア版胴５
０１へのインキングは、ファニッシヤロール５０３と版
胴５０１とを接触させ、その接触した部分にインキを供
給し、ファニッシヤロール５０３を回転させながら、イ
ンキを版胴５０１の凹部に埋め込み転写するものであっ
た。そして、版胴の余分なインキがドクター５０４によ
って除去された後に、版胴５０１のインキがウエブ５１
０へ転移されることにより、ウエブが印刷される。図４
は、図５に示す従来のグラビア印刷機におけるインキン
グ部を拡大して示したものである。図４において、４０
１は版胴、４０２はドクター、４０３はファニッシャー
ロール、４０４はインキ供給用のアプリケータ、４１４
はインキを一端へ流して排出するトイ式パンである。こ
のような、インキング部においては、インキはアプリケ
ータ４１４により、版胴４０１とファニッシャーロール
４０３の接触部の上方から供給され、その接触部を通過
しあるいは接触部両端から流れ落ちる。この為、印刷終
了時には、極めて敏速にインキを抜き取れ、段取り時間
の短縮点では有利であり、また、インキ溜り部分がない
ので残インキが少ないという利点もあった。
すように、ウエブ（紙等帯状のもの）５１０を、インキ
を凹部に埋め込んで回転しているグラビア版胴５０１
と、ウエブ５１０を該版胴５０１に回転しながら押しつ
ける圧胴５０２との間を通して、インキを版胴５０１か
らウエブ５１０転移させることにより印刷している。こ
の従来のグラビア印刷機５００におけるグラビア版胴５
０１へのインキングは、ファニッシヤロール５０３と版
胴５０１とを接触させ、その接触した部分にインキを供
給し、ファニッシヤロール５０３を回転させながら、イ
ンキを版胴５０１の凹部に埋め込み転写するものであっ
た。そして、版胴の余分なインキがドクター５０４によ
って除去された後に、版胴５０１のインキがウエブ５１
０へ転移されることにより、ウエブが印刷される。図４
は、図５に示す従来のグラビア印刷機におけるインキン
グ部を拡大して示したものである。図４において、４０
１は版胴、４０２はドクター、４０３はファニッシャー
ロール、４０４はインキ供給用のアプリケータ、４１４
はインキを一端へ流して排出するトイ式パンである。こ
のような、インキング部においては、インキはアプリケ
ータ４１４により、版胴４０１とファニッシャーロール
４０３の接触部の上方から供給され、その接触部を通過
しあるいは接触部両端から流れ落ちる。この為、印刷終
了時には、極めて敏速にインキを抜き取れ、段取り時間
の短縮点では有利であり、また、インキ溜り部分がない
ので残インキが少ないという利点もあった。
【０００３】しかしながら、第４図に示すインキング部
をもつグラビア印刷機においては、例えば、版胴周速３
０ｍ／分以上の高速印刷を行う場合、版胴の面へのイン
キ供給が不十分だと、印刷物（ウエブ）には、かすれ、
かぶり等の不良が発生してしまうので、版胴とファニッ
シャーロール４０３との接触部へのインキ供給量を増加
させるべく、アプリケータからのインキ供給量を増や
し、同時にファニッシャーロール４０３の周速を上げる
必要があるが、ファニッシャーロール４０３の周速を上
げた時、版胴４０１とファニッシャーロール４０３との
接触部から上方のウエブ方向のインキはねが増大し、印
刷物（ウエブ）の不良の原因となるという問題があっ
た。また、インキ供給量を増加させるべく、アプリケー
タからのインキ供給量を増やし、同時にフファニッシャ
ーロール４０３の周速を上げていくと、版胴４０１とフ
ァニッシャーロール４０３の両端から落ちるインキ流速
も増加し、版胴４０１とファニッシャーロール４０３の
軸まわりや、印刷機フレーム内部へのインキはねも大き
くなるため、汚れ防止用にカバー類が必要となるが、装
置回りが複雑となり、カバー類の取り付け、取りはずし
作業は面倒なもので問題となっていた。
をもつグラビア印刷機においては、例えば、版胴周速３
０ｍ／分以上の高速印刷を行う場合、版胴の面へのイン
キ供給が不十分だと、印刷物（ウエブ）には、かすれ、
かぶり等の不良が発生してしまうので、版胴とファニッ
シャーロール４０３との接触部へのインキ供給量を増加
させるべく、アプリケータからのインキ供給量を増や
し、同時にファニッシャーロール４０３の周速を上げる
必要があるが、ファニッシャーロール４０３の周速を上
げた時、版胴４０１とファニッシャーロール４０３との
接触部から上方のウエブ方向のインキはねが増大し、印
刷物（ウエブ）の不良の原因となるという問題があっ
た。また、インキ供給量を増加させるべく、アプリケー
タからのインキ供給量を増やし、同時にフファニッシャ
ーロール４０３の周速を上げていくと、版胴４０１とフ
ァニッシャーロール４０３の両端から落ちるインキ流速
も増加し、版胴４０１とファニッシャーロール４０３の
軸まわりや、印刷機フレーム内部へのインキはねも大き
くなるため、汚れ防止用にカバー類が必要となるが、装
置回りが複雑となり、カバー類の取り付け、取りはずし
作業は面倒なもので問題となっていた。
【０００４】
【解決しようとする課題】したがって、グラビア印刷機
におけるインキング部においては、高速印刷時にも、イ
ンキハネのないもので、且つ簡単な構造のものが求めら
れていた。本発明は、このような状況のもと、グラビア
印刷機において、高速回転印刷時にも、インキハネなし
に安定して版面にインキを供給できるインキング部及び
方法を提供しようとするものである。
におけるインキング部においては、高速印刷時にも、イ
ンキハネのないもので、且つ簡単な構造のものが求めら
れていた。本発明は、このような状況のもと、グラビア
印刷機において、高速回転印刷時にも、インキハネなし
に安定して版面にインキを供給できるインキング部及び
方法を提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のグラビア印刷機
におけるインキング部は、少なくとも、グラビア印刷機
の版胴と、版胴に斜め下方より接触する（版胴の両側面
よりも外側に両側面を持つ、幅広の、）版胴へインキを
供給するためのファニッシヤーロールと、版胴とファニ
ッシヤーロール間にインキを供給するアプリケータとを
有し、版胴とファニッシヤーロールの接触部の両端から
インキが落ちるのを防止するための、版胴側面およびフ
ァニッシヤーロール面に密着した堰き止め板を設けたこ
とを特徴とするものである。そして、上記堰き止め板
が、版胴のサイドレ動作に追従して、版胴側面に密着す
ることを特徴とするものであり、該堰き止め板は、ばね
で押されて版胴側面に密着していることを特徴とするも
のである。さらに、上記の堰き止め板は、ファニッシヤ
ーロールの軸受けアームと一体なって移動可能の堰き止
め板支持部にて、支持されていることを特徴とするもの
である。本発明のグラビア印刷機におけるインキング方
法は、少なくともグラビア印刷機の版胴と、該版胴に斜
め下方より接触するファニッシヤーロールと、版胴とフ
ァニッシヤーロール間にインキを供給するアプリケータ
とを有するインキング部におけるインキング方法であっ
て、版胴とファニッシヤーロールの接触部の両端からイ
ンキが落ちるのを防止する堰き止め板によりインキ溜を
設け、且つ、高速印刷時に、インキハネしない程度の速
度でファニッシヤーロールを回転させ、高速印刷に対応
した十分なインキ量を、版胴とファニッシヤーロールの
接触部間に供給することを特徴とするものである。そし
て、上記堰き止め板が、版胴のサイドレ動作に追従し
て、版胴側面に密着することを特徴とするものである。
におけるインキング部は、少なくとも、グラビア印刷機
の版胴と、版胴に斜め下方より接触する（版胴の両側面
よりも外側に両側面を持つ、幅広の、）版胴へインキを
供給するためのファニッシヤーロールと、版胴とファニ
ッシヤーロール間にインキを供給するアプリケータとを
有し、版胴とファニッシヤーロールの接触部の両端から
インキが落ちるのを防止するための、版胴側面およびフ
ァニッシヤーロール面に密着した堰き止め板を設けたこ
とを特徴とするものである。そして、上記堰き止め板
が、版胴のサイドレ動作に追従して、版胴側面に密着す
ることを特徴とするものであり、該堰き止め板は、ばね
で押されて版胴側面に密着していることを特徴とするも
のである。さらに、上記の堰き止め板は、ファニッシヤ
ーロールの軸受けアームと一体なって移動可能の堰き止
め板支持部にて、支持されていることを特徴とするもの
である。本発明のグラビア印刷機におけるインキング方
法は、少なくともグラビア印刷機の版胴と、該版胴に斜
め下方より接触するファニッシヤーロールと、版胴とフ
ァニッシヤーロール間にインキを供給するアプリケータ
とを有するインキング部におけるインキング方法であっ
て、版胴とファニッシヤーロールの接触部の両端からイ
ンキが落ちるのを防止する堰き止め板によりインキ溜を
設け、且つ、高速印刷時に、インキハネしない程度の速
度でファニッシヤーロールを回転させ、高速印刷に対応
した十分なインキ量を、版胴とファニッシヤーロールの
接触部間に供給することを特徴とするものである。そし
て、上記堰き止め板が、版胴のサイドレ動作に追従し
て、版胴側面に密着することを特徴とするものである。
【０００６】
【作用】本発明のグラビア印刷機におけるインキング部
は、このように、版胴とファニッシヤーロールの接触部
の両端からインキが落ちるのを防止するための、版胴部
側面およびファニッシヤーロール面に密着してインキを
堰き止める堰き止め板を設けたことことにより、高速回
転印刷時にも、インキハネなしに安定して版面にインキ
を供給できるようにしており、且つ、インキハネ防止用
のカバー類を必要としない、簡単な構造のものとしてい
る。そして、版胴のサイドレ動作に追従する堰き止め板
を設けることにより、版胴のウエブ見当合わせのための
版胴の軸方向の移動であるサイドレ動作を行う場合にも
対応できるものとしている。また、堰き止め板は、ファ
ニッシヤーロールの軸受けアームと一体なって移動可能
の堰き止め板支持部にて、支持されていることより、常
に堰き止め板とファニッシヤーロールとは密着した状態
に保てるようにしている。また、本発明のグラビア印刷
機におけるインキング方法は、版胴とファニッシヤーロ
ールの接触部の両端からインキが落ちるのを防止する堰
き止め板によりインキ溜を設け、且つ、高速印刷時に、
インキハネしない程度の速度でファニッシヤーロールを
回転させ、高速印刷に対応した十分なインキ量を、版胴
とファニッシヤーロールの接触部間に供給することによ
り、高速回転印刷時にも、インキハネなしに安定して版
面にインキを供給できるようにしている。
は、このように、版胴とファニッシヤーロールの接触部
の両端からインキが落ちるのを防止するための、版胴部
側面およびファニッシヤーロール面に密着してインキを
堰き止める堰き止め板を設けたことことにより、高速回
転印刷時にも、インキハネなしに安定して版面にインキ
を供給できるようにしており、且つ、インキハネ防止用
のカバー類を必要としない、簡単な構造のものとしてい
る。そして、版胴のサイドレ動作に追従する堰き止め板
を設けることにより、版胴のウエブ見当合わせのための
版胴の軸方向の移動であるサイドレ動作を行う場合にも
対応できるものとしている。また、堰き止め板は、ファ
ニッシヤーロールの軸受けアームと一体なって移動可能
の堰き止め板支持部にて、支持されていることより、常
に堰き止め板とファニッシヤーロールとは密着した状態
に保てるようにしている。また、本発明のグラビア印刷
機におけるインキング方法は、版胴とファニッシヤーロ
ールの接触部の両端からインキが落ちるのを防止する堰
き止め板によりインキ溜を設け、且つ、高速印刷時に、
インキハネしない程度の速度でファニッシヤーロールを
回転させ、高速印刷に対応した十分なインキ量を、版胴
とファニッシヤーロールの接触部間に供給することによ
り、高速回転印刷時にも、インキハネなしに安定して版
面にインキを供給できるようにしている。
【０００７】
【実施例】本発明のグラビア印刷機におけるインキング
部の実施例を挙げ、図に基づいて説明する。図１は本実
施例のインキング部の概略図であり、図２は要部である
堰き止め板を含む側面図、図３は要部である堰き止め板
を含む上面図である。図中、１０１は版胴、１０２はド
クター、１０３はファニッシヤーロール、１０４はイン
キ供給用のアプリケータ、１０５は堰き止め板、１０６
は堰き止め板支持部、１０７は固定用ブラケット、１０
８は固定軸、１０９は取付けバー、１１０は固定用ネ
ジ、１１１は摺動軸、１１２は押しつけバネ、１１３フ
ァニッシヤーアームで、１１５はインキ溜である。
部の実施例を挙げ、図に基づいて説明する。図１は本実
施例のインキング部の概略図であり、図２は要部である
堰き止め板を含む側面図、図３は要部である堰き止め板
を含む上面図である。図中、１０１は版胴、１０２はド
クター、１０３はファニッシヤーロール、１０４はイン
キ供給用のアプリケータ、１０５は堰き止め板、１０６
は堰き止め板支持部、１０７は固定用ブラケット、１０
８は固定軸、１０９は取付けバー、１１０は固定用ネ
ジ、１１１は摺動軸、１１２は押しつけバネ、１１３フ
ァニッシヤーアームで、１１５はインキ溜である。
【０００８】図１に示すように、堰き止め板１０５は、
ファニッシヤーロール１０３には、フアニッシャロール
１０３の面に嵌合する面１０５Ａで、版胴１０１には側
面１０５Ｂにて密着させており、インキ供給用のアプリ
ケータ１０４から供給されたインキは、版胴１０１とフ
ァニッシヤーロール１０３との接触部にて、堰き止め板
１０５によりインキ溜１１５を形成し、この状態で版胴
１０１にインキは版胴の凹部に転移され、ドクター１０
２にて余分のインキを除去した後、版胴１０１のインキ
はウエブ（被印刷物）に転移される。このように、堰き
止め板１０５は、ファニッシヤーロール１０３と版胴１
０１の両端からのインキの漏れを無くしており、インキ
溜を形成していることにより、インキ溜１１５からの版
胴の凹部へのファニッシヤーロール１０３による転移が
効率的におこなわれる。これより、本実施例の場合、従
来の図４に示す場合のように、高速印刷時に、ファニッ
シヤーロールの周速を上げる必要がない為、高速印刷時
においても、ファニッシヤーロールの周速を従来より遅
くすることができる。したがって、本実施例インキング
部においては、高速印刷時にも、ファニッシヤーロール
の周速を従来より遅くし、ファニッシヤーロールの周速
を上げることにより発生するウエブ（被印刷物）へのイ
ンキハネを無くすことができる。又、ファニッシヤーロ
ール１０３と版胴１０１の両端からのインキの漏れがほ
とんど無いことより、この漏れ流れた分からのインキハ
ネの発生もほとんど無くすことができる。結局本実施例
のインキング部は高速印刷に適したもので、高速印刷時
において、インキのハネの発生を無くし、且つ、高速印
刷に対応できる十分なインキ量を供給を可能にできる。
尚、堰き止め板１０５の材質としては「版サイド、ファ
ニッシヤーロールロール周面を傷つけないように、テフ
ロン等の樹脂製が望ましい。
ファニッシヤーロール１０３には、フアニッシャロール
１０３の面に嵌合する面１０５Ａで、版胴１０１には側
面１０５Ｂにて密着させており、インキ供給用のアプリ
ケータ１０４から供給されたインキは、版胴１０１とフ
ァニッシヤーロール１０３との接触部にて、堰き止め板
１０５によりインキ溜１１５を形成し、この状態で版胴
１０１にインキは版胴の凹部に転移され、ドクター１０
２にて余分のインキを除去した後、版胴１０１のインキ
はウエブ（被印刷物）に転移される。このように、堰き
止め板１０５は、ファニッシヤーロール１０３と版胴１
０１の両端からのインキの漏れを無くしており、インキ
溜を形成していることにより、インキ溜１１５からの版
胴の凹部へのファニッシヤーロール１０３による転移が
効率的におこなわれる。これより、本実施例の場合、従
来の図４に示す場合のように、高速印刷時に、ファニッ
シヤーロールの周速を上げる必要がない為、高速印刷時
においても、ファニッシヤーロールの周速を従来より遅
くすることができる。したがって、本実施例インキング
部においては、高速印刷時にも、ファニッシヤーロール
の周速を従来より遅くし、ファニッシヤーロールの周速
を上げることにより発生するウエブ（被印刷物）へのイ
ンキハネを無くすことができる。又、ファニッシヤーロ
ール１０３と版胴１０１の両端からのインキの漏れがほ
とんど無いことより、この漏れ流れた分からのインキハ
ネの発生もほとんど無くすことができる。結局本実施例
のインキング部は高速印刷に適したもので、高速印刷時
において、インキのハネの発生を無くし、且つ、高速印
刷に対応できる十分なインキ量を供給を可能にできる。
尚、堰き止め板１０５の材質としては「版サイド、ファ
ニッシヤーロールロール周面を傷つけないように、テフ
ロン等の樹脂製が望ましい。
【０００９】以下、本実施例インキング部について更に
説明する。堰き止め板１０５とファニッシャロール１０
３との密着は、堰き止め板１０５およびそれを支持する
堰き止め板支持部１０６の重力により、堰き止め板１０
５と版胴１０１との密着は、堰き止め板支持部１０６と
堰き止め板１０５間に介在させた押しつけバネ（図３の
１１２）による。先ず、堰き止め板１０５と版胴１０１
の側面とを密着させる機構を説明する。図３に示すよう
に、堰き止め板１０５は摺動軸１１１を介して堰き止め
板支持部１０６とつながっているが、摺動軸１１１は堰
き止め板支持部１０６の孔部に嵌め込まれた状態で、孔
部からはずれないようになっており、堰き止め板支持部
１０６の堰き止め板１０５側は、堰き止め板１０５に固
定されている。本実施例の場合は、１つの堰き止め板支
持部１０６には摺動軸１１１が２個設けられており、こ
の２個の摺動軸１１１の、堰き止め板１０５と堰き止め
板支持部１０６との間にはめられたバネにより、サイド
レ動作で堰き止め板支持部１０６と版胴１０１の間隔が
変化しても、この変化に対応して堰き止め板１０５は版
胴１０１側に押しつけられ、いつも堰き止め板１０５の
側面１０５Ｂは版胴の側面と密着するようになる。
説明する。堰き止め板１０５とファニッシャロール１０
３との密着は、堰き止め板１０５およびそれを支持する
堰き止め板支持部１０６の重力により、堰き止め板１０
５と版胴１０１との密着は、堰き止め板支持部１０６と
堰き止め板１０５間に介在させた押しつけバネ（図３の
１１２）による。先ず、堰き止め板１０５と版胴１０１
の側面とを密着させる機構を説明する。図３に示すよう
に、堰き止め板１０５は摺動軸１１１を介して堰き止め
板支持部１０６とつながっているが、摺動軸１１１は堰
き止め板支持部１０６の孔部に嵌め込まれた状態で、孔
部からはずれないようになっており、堰き止め板支持部
１０６の堰き止め板１０５側は、堰き止め板１０５に固
定されている。本実施例の場合は、１つの堰き止め板支
持部１０６には摺動軸１１１が２個設けられており、こ
の２個の摺動軸１１１の、堰き止め板１０５と堰き止め
板支持部１０６との間にはめられたバネにより、サイド
レ動作で堰き止め板支持部１０６と版胴１０１の間隔が
変化しても、この変化に対応して堰き止め板１０５は版
胴１０１側に押しつけられ、いつも堰き止め板１０５の
側面１０５Ｂは版胴の側面と密着するようになる。
【００１０】次いで、堰き止め板１０５とファニッシャ
ロール１０３とを密着させる機構を説明する。堰き止め
板支持部１０６は、固定ブラケット１０７に固定され、
その固定軸１０８にそって回転できるようになってい
る。固定ブラケット１１７自体は取付けバー１０９に固
定用ネジ１１０により固定される。取付けバー１０９
は、ファニッシャロール１０３の軸１０３Ａ、１０３Ｂ
の軸受け部であるファニッシヤーアーム１１３に固定さ
れている。当初、この状態で、ファニッシャロール１０
３に堰き止め板１０５とが嵌合し、密着しているとする
と、ファニッシャロール１０３の位置移動しても、取り
付けバー１０９、堰き止め板支持部１０６、堰き止め板
１０５がファニッシャロール１０３と一体となって移動
する為、結果的には、堰き止め板１０５がファニッシャ
ロール１０３に連動し、ファニッシャロール１０３と堰
き止め板１０５とは、常に密着した状態が保たれる。
ロール１０３とを密着させる機構を説明する。堰き止め
板支持部１０６は、固定ブラケット１０７に固定され、
その固定軸１０８にそって回転できるようになってい
る。固定ブラケット１１７自体は取付けバー１０９に固
定用ネジ１１０により固定される。取付けバー１０９
は、ファニッシャロール１０３の軸１０３Ａ、１０３Ｂ
の軸受け部であるファニッシヤーアーム１１３に固定さ
れている。当初、この状態で、ファニッシャロール１０
３に堰き止め板１０５とが嵌合し、密着しているとする
と、ファニッシャロール１０３の位置移動しても、取り
付けバー１０９、堰き止め板支持部１０６、堰き止め板
１０５がファニッシャロール１０３と一体となって移動
する為、結果的には、堰き止め板１０５がファニッシャ
ロール１０３に連動し、ファニッシャロール１０３と堰
き止め板１０５とは、常に密着した状態が保たれる。
【００１１】
【発明の効果】本発明は、上記のように、高速印刷時に
おいて、インキのハネの発生を無くし、且つ、高速印刷
に対応できる十分なインキ量を供給できる、グラビア印
刷機におけるインキング部の提供及びインキング方法の
提供を可能としている。
おいて、インキのハネの発生を無くし、且つ、高速印刷
に対応できる十分なインキ量を供給できる、グラビア印
刷機におけるインキング部の提供及びインキング方法の
提供を可能としている。
【図１】本発明のグラビア印刷機におけるインキング部
実施例の斜視図
実施例の斜視図
【図２】本発明のグラビア印刷機におけるインキング部
実施例の要部側面図
実施例の要部側面図
【図３】本発明のグラビア印刷機におけるインキング部
実施例の要部上面図
実施例の要部上面図
【図４】従来のグラビア印刷機におけるインキング部実
施例の斜視図
施例の斜視図
【図５】従来のグラビア印刷機の概略図
１００ インキング部 １０１ 版胴 １０２ ドクター １０３ ファニッシヤーロール １０４ インキ供給用のアプリケータ １０５ 堰き止め板 １０６ 堰き止め板支持部 １０７ 固定ブラケット １０８ 固定軸 １０９ 取付けバー １１０ 固定用ネジ １１１ 摺動軸 １１２ 押しつけバネ １１３ ファニッシヤーアーム １１５ インキ溜 ４００ インキング部 ４０１ 版胴 ４０２ ドクター ４０３ ファニッシヤーロール ４０４ インキ供給用のアプリケータ ４０５ 圧胴 ４１０ ウエブ ４１１ トイ式パン ４１２ インキ ４２０ グラビア印刷機
Claims (6)
- 【請求項１】 少なくとも、グラビア印刷機の版胴と、
版胴に斜め下方より接触する（版胴の両側面よりも外側
に両側面を持つ、幅広の、）版胴へインキを供給するた
めのファニッシヤーロールと、版胴とファニッシヤーロ
ール間にインキを供給するアプリケータとを有し、版胴
とファニッシヤーロールの接触部の両端からインキが落
ちるのを防止するための、版胴側面およびファニッシヤ
ーロール面に密着した堰き止め板を設けたことを特徴と
するグラビア印刷機におけるインキング部。 - 【請求項２】 請求項１における堰き止め板が、版胴の
サイドレ動作に追従して、版胴側面に密着することを特
徴とするグラビア印刷機におけるインキング部。 - 【請求項３】 請求項２において、堰き止め板は、ばね
で押されて版胴側面に密着していることを特徴とするグ
ラビア印刷機におけるインキング部。 - 【請求項４】 請求項１ないし３において、堰き止め板
は、ファニッシヤーロールの軸受けアームと一体なって
移動可能の堰き止め板支持部にて、支持されていること
を特徴とするグラビア印刷機におけるインキング部。 - 【請求項５】 少なくともグラビア印刷機の版胴と、該
版胴に斜め下方より接触するファニッシヤーロールと、
版胴とファニッシヤーロール間にインキを供給するアプ
リケータとを有するインキング部におけるインキング方
法であって、版胴とファニッシヤーロールの接触部の両
端からインキが落ちるのを防止する堰き止め板によりイ
ンキ溜を設け、且つ、高速印刷時に、インキハネしない
程度の速度でファニッシヤーロールを回転させ、高速印
刷に対応した十分なインキ量を、版胴とファニッシヤー
ロールの接触部間に供給することを特徴とするグラビア
印刷機におけるインキング方法。 - 【請求項６】 請求項５における堰き止め板が、版胴の
サイドレ動作に追従して、版胴側面に密着することを特
徴とするグラビア印刷機におけるインキング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6198922A JPH0839759A (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | グラビア印刷機におけるインキング部及びグラビア印刷機におけるインキング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6198922A JPH0839759A (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | グラビア印刷機におけるインキング部及びグラビア印刷機におけるインキング方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0839759A true JPH0839759A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16399197
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6198922A Pending JPH0839759A (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | グラビア印刷機におけるインキング部及びグラビア印刷機におけるインキング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0839759A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011240495A (ja) * | 2010-05-14 | 2011-12-01 | Fuji Kikai Kogyo Kk | 液溜装置 |
| WO2014029053A1 (zh) * | 2012-08-20 | 2014-02-27 | Xu Peng | 油墨小车 |
| JP6202459B1 (ja) * | 2017-02-28 | 2017-09-27 | 下村 恭一 | グラビア印刷方法およびそれに用いるスキージー |
-
1994
- 1994-08-02 JP JP6198922A patent/JPH0839759A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011240495A (ja) * | 2010-05-14 | 2011-12-01 | Fuji Kikai Kogyo Kk | 液溜装置 |
| WO2014029053A1 (zh) * | 2012-08-20 | 2014-02-27 | Xu Peng | 油墨小车 |
| JP6202459B1 (ja) * | 2017-02-28 | 2017-09-27 | 下村 恭一 | グラビア印刷方法およびそれに用いるスキージー |
| JP2018140581A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | 下村 恭一 | グラビア印刷方法およびそれに用いるスキージー |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030404 |