JPH083963B2 - 回路の接続部材 - Google Patents
回路の接続部材Info
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- JPH083963B2 JPH083963B2 JP62137039A JP13703987A JPH083963B2 JP H083963 B2 JPH083963 B2 JP H083963B2 JP 62137039 A JP62137039 A JP 62137039A JP 13703987 A JP13703987 A JP 13703987A JP H083963 B2 JPH083963 B2 JP H083963B2
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- circuit
- adhesive
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- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/30—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
- H05K3/32—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
- H05K3/321—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives
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- Conductive Materials (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は集積回路、液晶表示パネルあるいはEL表示パ
ネル等の接続端子と、必要とする他の電気部材との回路
との間を電気的に接続するに適した回路の接続部材に関
する。
ネル等の接続端子と、必要とする他の電気部材との回路
との間を電気的に接続するに適した回路の接続部材に関
する。
(従来の技術) 電子部品の小形薄形化に伴ない、これらに用いる回路
は高密度、高精細化している。これら微細回路の接続は
従来の半田やゴムコネクターなどでは対応が困難である
ことから、最近では異方導電性の接着剤や膜状物(以下
接続部材という)が多用されるようになってきた。
は高密度、高精細化している。これら微細回路の接続は
従来の半田やゴムコネクターなどでは対応が困難である
ことから、最近では異方導電性の接着剤や膜状物(以下
接続部材という)が多用されるようになってきた。
この方法は、相対峙する回路間に導電性粒子を所定量
含有した接着剤よりなる接続部材層を設け、加圧もしく
は加熱加圧手段を構じることによって、回路間の電気的
接続と同時に隣接回路間には絶縁性を付与し、相対峙す
る回路を接着固定するものである。
含有した接着剤よりなる接続部材層を設け、加圧もしく
は加熱加圧手段を構じることによって、回路間の電気的
接続と同時に隣接回路間には絶縁性を付与し、相対峙す
る回路を接着固定するものである。
しかしながらこの方法においては、回路間の導通は主
として複数個の導電材料、多くの場合には金属粒子の接
触によって得られるものであり、金属粒子が剛直である
ために粒子/回路間あるいは粒子/粒子間の接触面積が
充分でない。さらに金属粒子の熱膨張率は接着剤に較べ
て一般的に1桁程度小さいために、たとえば高温時にお
いては金属粒子の膨張量は接着剤に較べて少なく接続回
路の間隙の変化に対して追随(以下温度変化に対する追
随性という)できないので、回路への金属粒子の接触面
積や接触点数が減少し接続抵抗の増加や導通不良を生じ
る。
として複数個の導電材料、多くの場合には金属粒子の接
触によって得られるものであり、金属粒子が剛直である
ために粒子/回路間あるいは粒子/粒子間の接触面積が
充分でない。さらに金属粒子の熱膨張率は接着剤に較べ
て一般的に1桁程度小さいために、たとえば高温時にお
いては金属粒子の膨張量は接着剤に較べて少なく接続回
路の間隙の変化に対して追随(以下温度変化に対する追
随性という)できないので、回路への金属粒子の接触面
積や接触点数が減少し接続抵抗の増加や導通不良を生じ
る。
すなわち導電性粒子を金属粒子とした場合、初期の接
続性が得られたとしても温度変化を含む長期信頼性に劣
る欠点を有していた。
続性が得られたとしても温度変化を含む長期信頼性に劣
る欠点を有していた。
本発明者らは先に上記金属粒子を用いた場合の欠点を
解消し信頼性を著しく向上する方法として、高分子核体
の表面が金属薄層により実質的に被覆されてなる導電性
粒子(以下被覆粒子という)を用いる方法を提案(特願
昭61-31088号)した。この方法によれば、導電性粒子は
回路接続時の加圧あるいは加熱加圧により回路面あるい
は導電性粒子相互間で押しつけるように適度に変形する
ため充分な接触面積が得られることや、高分子核材は剛
性や熱膨張収縮特性が金属粒子に較べて接着剤の性質に
極めて近いこと等から温度変化に対する追随性を有する
ので接続信頼性を著しく向上することができた。
解消し信頼性を著しく向上する方法として、高分子核体
の表面が金属薄層により実質的に被覆されてなる導電性
粒子(以下被覆粒子という)を用いる方法を提案(特願
昭61-31088号)した。この方法によれば、導電性粒子は
回路接続時の加圧あるいは加熱加圧により回路面あるい
は導電性粒子相互間で押しつけるように適度に変形する
ため充分な接触面積が得られることや、高分子核材は剛
性や熱膨張収縮特性が金属粒子に較べて接着剤の性質に
極めて近いこと等から温度変化に対する追随性を有する
ので接続信頼性を著しく向上することができた。
(発明が解決しようとする問題点) 上記先願発明は、多くの回路に対して優れた接続信頼
性を示すが、回路の表面がCr,Alおよび半田などの場合
に接続抵抗特にその初期抵抗が高く接続部の信頼性が不
足する場合のあることが最近わかってきた。
性を示すが、回路の表面がCr,Alおよび半田などの場合
に接続抵抗特にその初期抵抗が高く接続部の信頼性が不
足する場合のあることが最近わかってきた。
上記問題点について検討したところ、これらの回路表
面は水分等の吸着層や酸化層などの汚染層を形成し易
く、被覆粒子では接続時に高分子核体が軟化変形するた
めに、回路表面の汚染層を突き破ることができず純金属
との接触が充分に得られないことが原因であることがわ
かった。ほとんどの金属は、空気中では数Å〜数百Åの
表面酸化層が存在することが知られており、一般的に酸
化層は純金属に較べて導電性が低下したりあるいは絶縁
性を示すようになる。
面は水分等の吸着層や酸化層などの汚染層を形成し易
く、被覆粒子では接続時に高分子核体が軟化変形するた
めに、回路表面の汚染層を突き破ることができず純金属
との接触が充分に得られないことが原因であることがわ
かった。ほとんどの金属は、空気中では数Å〜数百Åの
表面酸化層が存在することが知られており、一般的に酸
化層は純金属に較べて導電性が低下したりあるいは絶縁
性を示すようになる。
本発明は汚染層とくに表面が酸化し易い回路に対して
も、優れた接続信頼性を得ることが可能な回路の接続部
材を提供するものである。
も、優れた接続信頼性を得ることが可能な回路の接続部
材を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は絶縁性接着剤と導電性粒子とよりなる回路の
接続部材において、前記導電性粒子として高分子核材の
表面を金属薄層により実質的に被覆してなる粒子と金属
粒子とを複合して用いることを特徴とする接続部材に関
する。
接続部材において、前記導電性粒子として高分子核材の
表面を金属薄層により実質的に被覆してなる粒子と金属
粒子とを複合して用いることを特徴とする接続部材に関
する。
以下本発明を実施例に示した図面を参照しながら説明
する。第1図の(a)〜(d)は本発明になる接続部材
の断面模式図である。接続部材は高分子核材1の表面が
金属薄層2により実質的に被覆してなる被覆粒子3と、
金属粒子4を絶縁性性着剤5中に複合して所定量分散し
たものであり、これらよりなる接続部材を必要に応じて
剥離可能なセパレータ6上に構成したものである。この
時、基本的には被覆粒子3と金属粒子4はいずれもが単
独あるいは複合(凝集)して回路間を接続するものとす
る。具体的にはその粒径が第1図(a)の如く被覆粒子
3>金属粒子4でも、また第1図(b)のように両者の
粒径がほゞ同等の場合も金属粒子4は回路面への食い込
み分があるので被覆粒子3は接続時に変形性を有するこ
とから可能である。さらに第1図(c)のように被覆粒
子3<金属粒子4の場合は、被覆粒子3が凝集して存在
しその凝集径が金属粒子4の粒子径以上であれば適用で
きる。
する。第1図の(a)〜(d)は本発明になる接続部材
の断面模式図である。接続部材は高分子核材1の表面が
金属薄層2により実質的に被覆してなる被覆粒子3と、
金属粒子4を絶縁性性着剤5中に複合して所定量分散し
たものであり、これらよりなる接続部材を必要に応じて
剥離可能なセパレータ6上に構成したものである。この
時、基本的には被覆粒子3と金属粒子4はいずれもが単
独あるいは複合(凝集)して回路間を接続するものとす
る。具体的にはその粒径が第1図(a)の如く被覆粒子
3>金属粒子4でも、また第1図(b)のように両者の
粒径がほゞ同等の場合も金属粒子4は回路面への食い込
み分があるので被覆粒子3は接続時に変形性を有するこ
とから可能である。さらに第1図(c)のように被覆粒
子3<金属粒子4の場合は、被覆粒子3が凝集して存在
しその凝集径が金属粒子4の粒子径以上であれば適用で
きる。
被覆粒子3および金属粒子4は独立状でも、第1図
(d)のように相方が凝集して存在したり、これらが混
在しても良い。また被覆粒子3と金属粒子4とは、接着
剤の薄層や吸着剤等により強制的に相互を付着した状態
がさらに好ましい。信頼性向上の点から最適な状態は第
1図(a)および第1図(d)である。これらの導電性
粒子の粒子径は、接続すべき回路の絶縁巾(スペース)
よりも小さくすることが隣接回路との絶縁性を保持する
ことから必要である。また、以上の導電性粒子の粒径よ
りも小さな絶縁性粒子の添加も、隣接回路との絶縁性を
保持することから好ましい。
(d)のように相方が凝集して存在したり、これらが混
在しても良い。また被覆粒子3と金属粒子4とは、接着
剤の薄層や吸着剤等により強制的に相互を付着した状態
がさらに好ましい。信頼性向上の点から最適な状態は第
1図(a)および第1図(d)である。これらの導電性
粒子の粒子径は、接続すべき回路の絶縁巾(スペース)
よりも小さくすることが隣接回路との絶縁性を保持する
ことから必要である。また、以上の導電性粒子の粒径よ
りも小さな絶縁性粒子の添加も、隣接回路との絶縁性を
保持することから好ましい。
被覆粒子3と金属粒子4との総量すなわち導電性粒子
の添加量は絶縁性接着剤5の固形分に対して0.1〜15体
積%好ましくは0.5〜10体積%であり、被覆粒子3と金
属粒子4の総量に対する被覆粒子3の占める量は体積で
5〜95%好ましくは25〜95%である。
の添加量は絶縁性接着剤5の固形分に対して0.1〜15体
積%好ましくは0.5〜10体積%であり、被覆粒子3と金
属粒子4の総量に対する被覆粒子3の占める量は体積で
5〜95%好ましくは25〜95%である。
導電性粒子の含有量が0.1体積%以下では満足する導
電性が得られず、15体積%以上では面方向において粒子
が連結する機会が増すことから、隣接回路との絶縁性が
低下するので好ましくない。金属粒子の添加量は本発明
を構成する上で重要なことであるが、比較的広い範囲で
その効果の発現が可能である。
電性が得られず、15体積%以上では面方向において粒子
が連結する機会が増すことから、隣接回路との絶縁性が
低下するので好ましくない。金属粒子の添加量は本発明
を構成する上で重要なことであるが、比較的広い範囲で
その効果の発現が可能である。
本発明にかかる構成材料について以下説明する。
被覆粒子3は高分子核材1の表面が金属薄層2により
実質的に被覆されてなる、粒子径が1〜50μmの粒子を
その基本とする。
実質的に被覆されてなる、粒子径が1〜50μmの粒子を
その基本とする。
高分子核材1は完全な充実体、内部に気泡を有する発
泡体、内部が気体からなる中空体、小粒子の集まりによ
り核材を形成する凝集体などのいずれでも良く、これら
を単独もしくは複合して用いることが出来る。
泡体、内部が気体からなる中空体、小粒子の集まりによ
り核材を形成する凝集体などのいずれでも良く、これら
を単独もしくは複合して用いることが出来る。
高分子核材の形状はほゞ球状が代表的であるが、その
形状については特に問わない。
形状については特に問わない。
高分子核材1の材質としては、ポリスチレンやエポキ
シ樹脂などの各種プラスチック類またはスチレンブタジ
ェンゴムやシリコーンゴム等のゴム類およびデンプンや
セルロース等の天然高分子類があり、これらを主成分と
して架橋剤や硬化剤および老化防止剤などの添加剤を用
いることが出来る。
シ樹脂などの各種プラスチック類またはスチレンブタジ
ェンゴムやシリコーンゴム等のゴム類およびデンプンや
セルロース等の天然高分子類があり、これらを主成分と
して架橋剤や硬化剤および老化防止剤などの添加剤を用
いることが出来る。
これら高分子核材は既にクロマトグラム用充填剤、標
準粒子、化粧品用途などに、たとえば東洋曹逹工業
(株)、日本合成ゴム(株)、トーレ(株)、鐘紡
(株)などから市販されており入手可能である。金属薄
層2は導電性を有する各種の金属、金属酸化物、合金等
が用いられる。
準粒子、化粧品用途などに、たとえば東洋曹逹工業
(株)、日本合成ゴム(株)、トーレ(株)、鐘紡
(株)などから市販されており入手可能である。金属薄
層2は導電性を有する各種の金属、金属酸化物、合金等
が用いられる。
金属元素の例としては、Zn,Al,Sb,Au,Ag,Sn,Fe,Cu,P
b,Ni,Pd,Ptなどがあり、これら単独もしくは複合して用
いることが出来、さらに特殊な目的たとえば硬度や表面
張力の調整および密着性の改良などのためにMo,Mn,Cd,S
i,およびCrなどの他の元素や化合物なども添加できる。
導電性と耐腐食性から、Ni,Ag,Au,Sn,Cuが好ましく適用
でき、これはまた単層もしくは複層以上としても形成可
能である。これらを用いて被覆層を形成する方法として
は、蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング
法、溶射法などの乾式法や、めっき法などが適用できる
が、湿式の分散系によることから均一厚みの被覆層を得
ることの出来る無電解めっき法が好ましい。被覆層の厚
みは0.01〜5μm程度が適用できるが、0.05〜1.0μm
が好ましい。ここで厚みはたとえば金属下地層のある場
合はその層をも含むものとする。
b,Ni,Pd,Ptなどがあり、これら単独もしくは複合して用
いることが出来、さらに特殊な目的たとえば硬度や表面
張力の調整および密着性の改良などのためにMo,Mn,Cd,S
i,およびCrなどの他の元素や化合物なども添加できる。
導電性と耐腐食性から、Ni,Ag,Au,Sn,Cuが好ましく適用
でき、これはまた単層もしくは複層以上としても形成可
能である。これらを用いて被覆層を形成する方法として
は、蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング
法、溶射法などの乾式法や、めっき法などが適用できる
が、湿式の分散系によることから均一厚みの被覆層を得
ることの出来る無電解めっき法が好ましい。被覆層の厚
みは0.01〜5μm程度が適用できるが、0.05〜1.0μm
が好ましい。ここで厚みはたとえば金属下地層のある場
合はその層をも含むものとする。
被覆層の厚みが薄いと導電性が低下し、厚みが増すと
回路接続時における高分子核材の変形が起り難いことか
ら回路への接触面積が減少するので好ましくない。被覆
粒子3の粒径は0.5〜50μmが適用可能である。0.5μm
以下では充填粒子数が多くなり回路との接着面積が実質
的に減少するために回路との接着性が低下し、50μm以
上では粒子が隣接回路間に存在した時に絶縁性が失なわ
れるので接続部材の分解能をはるか上で好ましくない。
粒子は接続部材中に独立もしくは凝集して存在すること
が出来る。
回路接続時における高分子核材の変形が起り難いことか
ら回路への接触面積が減少するので好ましくない。被覆
粒子3の粒径は0.5〜50μmが適用可能である。0.5μm
以下では充填粒子数が多くなり回路との接着面積が実質
的に減少するために回路との接着性が低下し、50μm以
上では粒子が隣接回路間に存在した時に絶縁性が失なわ
れるので接続部材の分解能をはるか上で好ましくない。
粒子は接続部材中に独立もしくは凝集して存在すること
が出来る。
金属粒子4は粒子径0.01〜50μmであり、回路接続時
において高分子核材1より剛性が高く耐腐食性に優れた
粒子より選択される。粒子径が0.01μm以下では、回路
表面の汚染層を突き破る能力に欠けるので本発明の実施
に不適であり、粒子径50μm以上では隣接回路間に粒子
が存在した時に絶縁性が失なわれるので好ましくない。
好ましい粒子径の範囲は0.03〜30μmである。
において高分子核材1より剛性が高く耐腐食性に優れた
粒子より選択される。粒子径が0.01μm以下では、回路
表面の汚染層を突き破る能力に欠けるので本発明の実施
に不適であり、粒子径50μm以上では隣接回路間に粒子
が存在した時に絶縁性が失なわれるので好ましくない。
好ましい粒子径の範囲は0.03〜30μmである。
金属粒子の形状についてはほゞ球状であることが好ま
しいが特に規定しない。特に好ましい形状は粒子の表面
に突起物や凹凸を多数有するものであり、この形状およ
び剛性の高さにより回路表面の汚染層への食い込み能力
が増加する。こられの金属粒子としては、Zn,Al,Sb,U,C
d,Ga,Ca,Au,Ag,Co,Sn,Se,Fe,Cu,Th,Pb,Ni,Pd,Be,Mg,Mn
などがあり、これらを単独もしくは複合して用いること
が可能である。またこれらの金属はめっき等により2層
以上の構成とすることも可能である。上記金属粒子で
は、耐腐食性に優れかつ入手が容易であることから、N
i,Ag,Auが好ましく適用できる。また本発明の変形性を
有しない粒子として、上記した金属粒子の他に接続時の
剛性が高分子核材よりも高く被覆粒子に較べて変形し難
い組成物、たとえばガラス、セラミック、アルミナ等の
無機物や高剛性の高分子材料などを核材とし、その表面
を金属めっき等により導電性被膜を形成した粒子を用い
ることも可能である。
しいが特に規定しない。特に好ましい形状は粒子の表面
に突起物や凹凸を多数有するものであり、この形状およ
び剛性の高さにより回路表面の汚染層への食い込み能力
が増加する。こられの金属粒子としては、Zn,Al,Sb,U,C
d,Ga,Ca,Au,Ag,Co,Sn,Se,Fe,Cu,Th,Pb,Ni,Pd,Be,Mg,Mn
などがあり、これらを単独もしくは複合して用いること
が可能である。またこれらの金属はめっき等により2層
以上の構成とすることも可能である。上記金属粒子で
は、耐腐食性に優れかつ入手が容易であることから、N
i,Ag,Auが好ましく適用できる。また本発明の変形性を
有しない粒子として、上記した金属粒子の他に接続時の
剛性が高分子核材よりも高く被覆粒子に較べて変形し難
い組成物、たとえばガラス、セラミック、アルミナ等の
無機物や高剛性の高分子材料などを核材とし、その表面
を金属めっき等により導電性被膜を形成した粒子を用い
ることも可能である。
本発明で用いられる絶縁性接着剤5としては、基本的
には絶縁性を示す通常の接着性シート類に用いられてい
る配合が適用可能である。かゝる接着剤の成分としては
凝集力を付与するポリマーと、その他必要に応じて用い
る粘着付与剤、粘着性調整剤、架橋剤、老化防止剤、分
散剤等からなっている。
には絶縁性を示す通常の接着性シート類に用いられてい
る配合が適用可能である。かゝる接着剤の成分としては
凝集力を付与するポリマーと、その他必要に応じて用い
る粘着付与剤、粘着性調整剤、架橋剤、老化防止剤、分
散剤等からなっている。
これらポリマー種としては、エチレン酢酸ビニル共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体変性物、ポリエチ
レン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合
体、エチレン−アクリル酸塩共重合体、アクリル酸エス
テル系ゴム、ポリイソブチレン、アタクチックポリプロ
ピレン、ポリビニルブチラール、アクリロニトリル−ブ
タジェン共重合体、スチレン−ブタジェンブロック共重
合体、スチレン−イソブレンブロック共重合体、ポリブ
タジェン、エチルセルロース、フェノキシ、ポリエステ
ル、エポキシ、ポリアミド、およびポリウレタン、天然
ゴム、シリコーン系ゴム、ポリクロロプレン等の合成ゴ
ム類、ポリビニルエーテルなどが適用可能であり、単独
あるいは2種以上併用して用いられる。
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体変性物、ポリエチ
レン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合
体、エチレン−アクリル酸塩共重合体、アクリル酸エス
テル系ゴム、ポリイソブチレン、アタクチックポリプロ
ピレン、ポリビニルブチラール、アクリロニトリル−ブ
タジェン共重合体、スチレン−ブタジェンブロック共重
合体、スチレン−イソブレンブロック共重合体、ポリブ
タジェン、エチルセルロース、フェノキシ、ポリエステ
ル、エポキシ、ポリアミド、およびポリウレタン、天然
ゴム、シリコーン系ゴム、ポリクロロプレン等の合成ゴ
ム類、ポリビニルエーテルなどが適用可能であり、単独
あるいは2種以上併用して用いられる。
粘着付与剤としては、ジシクロペンタジェン樹脂、ロ
ジン、変性ロジン、テルペン樹脂、キシレン樹脂、テル
ペン−フェノール樹脂、アルキルフェノール樹脂、クマ
ロン−インデン樹脂等があり、これらを必要に応じて、
単独あるいは2種以上併用して用いる。粘着性調整剤と
してはたとえばジオクチルフタレートをはじめとする各
種可塑剤類等が代表的である。
ジン、変性ロジン、テルペン樹脂、キシレン樹脂、テル
ペン−フェノール樹脂、アルキルフェノール樹脂、クマ
ロン−インデン樹脂等があり、これらを必要に応じて、
単独あるいは2種以上併用して用いる。粘着性調整剤と
してはたとえばジオクチルフタレートをはじめとする各
種可塑剤類等が代表的である。
架橋剤はポリマーの凝集力を高めることが必要な場合
に用いられ、ポリマの官能基と反応する多官能性物質で
あり、たとえばポリイソシアネート、メラミン樹脂、尿
素樹脂、フェノール樹脂、アミン類、酸無水物、過酸化
物等があげられ、さらに光硬化性の場合の増感剤として
ベンゾフェノン、ベンゾキノン等でも良い。
に用いられ、ポリマの官能基と反応する多官能性物質で
あり、たとえばポリイソシアネート、メラミン樹脂、尿
素樹脂、フェノール樹脂、アミン類、酸無水物、過酸化
物等があげられ、さらに光硬化性の場合の増感剤として
ベンゾフェノン、ベンゾキノン等でも良い。
老化防止剤は、ポリマーバインダの熱、酸素、光等に
対する安定性を高めることが必要な場合に用いるもので
たとえば金属石ケン類を代表とする安定剤や、アルキル
フェノール類などの酸化防止剤、ベンゾフェノン系、ベ
ンゾトリアゾール系などの紫外線吸収剤等があり、やは
り必要に応じて単独あるいは2種以上併用して用いられ
る。
対する安定性を高めることが必要な場合に用いるもので
たとえば金属石ケン類を代表とする安定剤や、アルキル
フェノール類などの酸化防止剤、ベンゾフェノン系、ベ
ンゾトリアゾール系などの紫外線吸収剤等があり、やは
り必要に応じて単独あるいは2種以上併用して用いられ
る。
分散剤は、導電性粒子の分散性向上のために用いる場
合がある。この例としてはたとえば界面活性剤があり、
ノニオン系、カチオン系、アニオン系、両性のうち1種
あるいは2種以上併用して用いることができる。
合がある。この例としてはたとえば界面活性剤があり、
ノニオン系、カチオン系、アニオン系、両性のうち1種
あるいは2種以上併用して用いることができる。
本発明にかゝる接続部材の製造法としては、ポリマお
よびその他必要に応じて使用する添加剤からなる接着剤
組成物を溶剤に溶解するか懸濁状に媒体中に分散しある
いは熱溶融させて液状とした後に導電性粒子をボールミ
ルや攪拌装置などの通常の分散方法により混合し、導電
性粒子混合接着剤組成物を得る。
よびその他必要に応じて使用する添加剤からなる接着剤
組成物を溶剤に溶解するか懸濁状に媒体中に分散しある
いは熱溶融させて液状とした後に導電性粒子をボールミ
ルや攪拌装置などの通常の分散方法により混合し、導電
性粒子混合接着剤組成物を得る。
溶剤を用いる場合については、高分子核材上に金属層
の形成された導電性粒子は溶剤に対する溶解性がほとん
どないため溶剤を用いることも可能であるが、接着剤を
溶解し高分子核材を溶解しない溶剤を選択することがさ
らに好ましい。この手段としては、たとえば接着剤をエ
マルション化して水媒体中に導電性粒子を分散すること
もよい方法である。
の形成された導電性粒子は溶剤に対する溶解性がほとん
どないため溶剤を用いることも可能であるが、接着剤を
溶解し高分子核材を溶解しない溶剤を選択することがさ
らに好ましい。この手段としては、たとえば接着剤をエ
マルション化して水媒体中に導電性粒子を分散すること
もよい方法である。
上記導電性粒子混合接着剤組成物は、接続を要する一
方あるいは双方の回路上にスクリーン印刷やロールコー
タ等の手段を用いて直接回路上に接続部材層を形成して
も良く、またフィルム状の連続長尺体とにもよい。連続
最尺体としての接着剤フィルムを得るには紙やプラスチ
ックフィルム等に必要に応じて剥離処理を行なったセパ
レータ上に前記手段により接続部材層を形成後連続的に
巻重しても良いし、接着層の粘着性が無い場合において
はセパレータを用いずに巻重することも可能であり、さ
らに接着剤の補強用として、たとえば不織布等の芯材を
用いることも可能である。
方あるいは双方の回路上にスクリーン印刷やロールコー
タ等の手段を用いて直接回路上に接続部材層を形成して
も良く、またフィルム状の連続長尺体とにもよい。連続
最尺体としての接着剤フィルムを得るには紙やプラスチ
ックフィルム等に必要に応じて剥離処理を行なったセパ
レータ上に前記手段により接続部材層を形成後連続的に
巻重しても良いし、接着層の粘着性が無い場合において
はセパレータを用いずに巻重することも可能であり、さ
らに接着剤の補強用として、たとえば不織布等の芯材を
用いることも可能である。
上記製法において接着剤組成物中に溶剤あるいは分散
媒を含む場合においては溶剤乾燥時の厚み方向の体積収
縮現象を利用して導電性粒子が厚み方向により密な配列
を有する接着剤フィルムを得ることが可能であり、又無
溶剤下のホットメルト塗工においては、製造時の溶剤に
よる環境汚染を防止することができる。
媒を含む場合においては溶剤乾燥時の厚み方向の体積収
縮現象を利用して導電性粒子が厚み方向により密な配列
を有する接着剤フィルムを得ることが可能であり、又無
溶剤下のホットメルト塗工においては、製造時の溶剤に
よる環境汚染を防止することができる。
接着剤フィルムの厚みは、導電性粒子の粒径および接
続部材の特性を考慮して相対的に決定するが、1〜100
μmの厚みが好ましい。
続部材の特性を考慮して相対的に決定するが、1〜100
μmの厚みが好ましい。
1μm以下では充分な接着性が得られず、100μm以
上では充分な導電性を得る為に多量の導電性粒子の混合
を必要とすることから実用的でない。この理由からさら
に好ましい厚みは3〜50μmである。
上では充分な導電性を得る為に多量の導電性粒子の混合
を必要とすることから実用的でない。この理由からさら
に好ましい厚みは3〜50μmである。
このようにして得られた接着剤フィルムはかなりの透
明性を有する。接着剤フィルムが透明性を有すると製造
時の品質管理が行い易く外観上の見映えも良い。また表
示素子類の接着等においては、被着体を透視できる構成
をとることも可能となる。
明性を有する。接着剤フィルムが透明性を有すると製造
時の品質管理が行い易く外観上の見映えも良い。また表
示素子類の接着等においては、被着体を透視できる構成
をとることも可能となる。
得られた接着剤フィルムを用いて回路を接続する方法
としては、たとえば回路に接着剤フィルムを仮貼付した
状態でセパレータのある場合にはセパレータを剥離し、
あるいは接着剤組成物を回路上に塗布し必要に応じて溶
剤除去後の状態で、その面に他の接続すべき回路を熱プ
レスあるいは加熱ロール等で貼付ければよい。
としては、たとえば回路に接着剤フィルムを仮貼付した
状態でセパレータのある場合にはセパレータを剥離し、
あるいは接着剤組成物を回路上に塗布し必要に応じて溶
剤除去後の状態で、その面に他の接続すべき回路を熱プ
レスあるいは加熱ロール等で貼付ければよい。
第2図(a)〜(d)はかゝる方法により回路を接続
した状態を模式的に示したもので、熱と圧力によって接
着剤5が軟化流動するとともに被覆粒子3も軟化変形し
相互に接触するので両回路7.7′間の導通接着が可能と
なる。
した状態を模式的に示したもので、熱と圧力によって接
着剤5が軟化流動するとともに被覆粒子3も軟化変形し
相互に接触するので両回路7.7′間の導通接着が可能と
なる。
この時金属粒子4は、回路7の表面に存在する汚染層
を突き破り回路7と接触することが出来るので、良好な
回路接続を得ることが可能となる。
を突き破り回路7と接触することが出来るので、良好な
回路接続を得ることが可能となる。
(作用) 本発明になる各構成材料の作用について説明する。
絶縁性接着剤が接続回路(厚み方向)同士を接着し、
合わせて隣接回路(面方向)間の絶縁材料として作用す
る。導電性粒子は接続回路間で電気的接続を与え、隣接
回路間(絶縁回路部)は回路面に較べて一般的に凹状で
あり接続回路間ほど圧力がかからない為と、粒径を隣接
回路間よりも小さな50μm以下としたり、添加量を0.5
〜15体積%として粒子の面方向における連結を防止する
ことにより絶縁性が保たれる。この時本発明では導電性
粒子として回路接続時の加圧もしくは加熱加圧により変
形性を有する粒子と有しない粒子とを複合して用いるこ
とにより、各種材質の回路に対して、初期の接続抵抗値
の低下および長期接続信頼性を合わせて得ることが可能
となる。
合わせて隣接回路(面方向)間の絶縁材料として作用す
る。導電性粒子は接続回路間で電気的接続を与え、隣接
回路間(絶縁回路部)は回路面に較べて一般的に凹状で
あり接続回路間ほど圧力がかからない為と、粒径を隣接
回路間よりも小さな50μm以下としたり、添加量を0.5
〜15体積%として粒子の面方向における連結を防止する
ことにより絶縁性が保たれる。この時本発明では導電性
粒子として回路接続時の加圧もしくは加熱加圧により変
形性を有する粒子と有しない粒子とを複合して用いるこ
とにより、各種材質の回路に対して、初期の接続抵抗値
の低下および長期接続信頼性を合わせて得ることが可能
となる。
すなわち金属粒子は回路接続時の加圧もしくは加熱加
圧により接着剤や被覆粒子に較べて軟化および変形性を
有しないので、回路表面の金属酸化層などの汚染層に食
い込んで回路の純金属層と接触可能となるために特に初
期状態において優れた導電性が得られる。
圧により接着剤や被覆粒子に較べて軟化および変形性を
有しないので、回路表面の金属酸化層などの汚染層に食
い込んで回路の純金属層と接触可能となるために特に初
期状態において優れた導電性が得られる。
一方、高分子核材の表面が金属薄層により実質的に被
覆されてなる被覆粒子は、金属が薄層なるが故に回路接
続時の加熱や加圧もしくは加熱加圧により高分子核材が
軟化あるいは変形可能であり回路面あるいは粒子相互間
で押しつけるように適度に変形し接触面積を大きく保つ
ことが可能である。また同じく金属が薄層であるため、
この粒子の熱膨張率は接着剤と近似させることが可能で
あるので温度変化に対する追随性があり接触面積を大き
く保つことと合わせて、特に優れた長期接続信頼が得ら
れる。
覆されてなる被覆粒子は、金属が薄層なるが故に回路接
続時の加熱や加圧もしくは加熱加圧により高分子核材が
軟化あるいは変形可能であり回路面あるいは粒子相互間
で押しつけるように適度に変形し接触面積を大きく保つ
ことが可能である。また同じく金属が薄層であるため、
この粒子の熱膨張率は接着剤と近似させることが可能で
あるので温度変化に対する追随性があり接触面積を大き
く保つことと合わせて、特に優れた長期接続信頼が得ら
れる。
また導電粒子として、高分子核材の表面が金属薄層に
より実質的に被覆されてなる被覆粒子と金属粒子とを複
合して用いることにより、剛性に優れた金属粒子は接続
時の加圧や加熱加圧により研摩剤的に作用して粒子表面
や回路表面の新鮮面を作り出すことや、あるいは接触面
に存在する絶縁性接着剤薄層を破壊することも考えられ
る。この過程は前述した汚染層への食い込み現象と同じ
く、接着剤と回路により外界と閉鎖された実質的な無酸
素雰囲気下で行なわれるので、酸化劣化のない金属接触
による理想的な接続が可能となる。
より実質的に被覆されてなる被覆粒子と金属粒子とを複
合して用いることにより、剛性に優れた金属粒子は接続
時の加圧や加熱加圧により研摩剤的に作用して粒子表面
や回路表面の新鮮面を作り出すことや、あるいは接触面
に存在する絶縁性接着剤薄層を破壊することも考えられ
る。この過程は前述した汚染層への食い込み現象と同じ
く、接着剤と回路により外界と閉鎖された実質的な無酸
素雰囲気下で行なわれるので、酸化劣化のない金属接触
による理想的な接続が可能となる。
なお金属粒子は、被覆粒子の金属薄層を一部破壊して
高分子核材に達することも考えられるが、この場合は金
属層の影響が少なくなって粒子が自由に熱膨張できるの
で、熱膨張収縮時に接着剤と被覆粒子との変形差が少な
くなり温度変化に対する追随性が向上することから、接
続信頼性はさらに向上する。
高分子核材に達することも考えられるが、この場合は金
属層の影響が少なくなって粒子が自由に熱膨張できるの
で、熱膨張収縮時に接着剤と被覆粒子との変形差が少な
くなり温度変化に対する追随性が向上することから、接
続信頼性はさらに向上する。
さらに金属粒子は、回路接続時の加圧もしくは加熱加
圧により回路表面の汚染層や被覆粒子の表面にその一部
が押込められて存在するために、これらの界面において
接触面積が増大することから信頼性を向上する作用も合
せて有すると考えられる。
圧により回路表面の汚染層や被覆粒子の表面にその一部
が押込められて存在するために、これらの界面において
接触面積が増大することから信頼性を向上する作用も合
せて有すると考えられる。
(実施例) 本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1〜13および比較例1〜2 (1)絶縁性接着剤溶液の作製 下記よりなる接着剤を混合溶解して固形分20%の接着
剤溶液を得た。
剤溶液を得た。
(2)被覆粒子の作製 高分子核材として、ユニベックスCタイプ(球状フェ
ノール樹脂、ユニチカ(株)製商品名)をマイクロシー
ブを用いて分級し、平均粒径5,10,25,50μmの粒子を得
た。
ノール樹脂、ユニチカ(株)製商品名)をマイクロシー
ブを用いて分級し、平均粒径5,10,25,50μmの粒子を得
た。
これらの粒子を用いて、下記方法により前処理の後Ni
の無電解めっきを行ない、続いてAuの置換めっきにより
被覆層の厚みがNi0.3μm/Au0.05μmの複層構成を有す
る被覆粒子を作製した。
の無電解めっきを行ない、続いてAuの置換めっきにより
被覆層の厚みがNi0.3μm/Au0.05μmの複層構成を有す
る被覆粒子を作製した。
(イ)前処理 高分子核材をメチルアルコール中で強制的に攪拌し
て、脱脂および粗化を兼ねた前処理を行ない、その後濾
過によりメチルアルコールを分離した。
て、脱脂および粗化を兼ねた前処理を行ない、その後濾
過によりメチルアルコールを分離した。
(ロ)活性化 次にサーキットプレップ3316(PdCl+HCl+SnCl2系の
活性化処理液、日本エレクトロプレーティングエンジニ
ヤース(株)製商品名)中に分散し、25℃−20分間の攪
拌により活性化処理をおこなった。この後水洗し、濾過
を行なった。
活性化処理液、日本エレクトロプレーティングエンジニ
ヤース(株)製商品名)中に分散し、25℃−20分間の攪
拌により活性化処理をおこなった。この後水洗し、濾過
を行なった。
(ハ)無電解Niめっき 活性化処理後の粒子をブルーシューマー(無電解Niめ
っき液、浴能力300μdm2/l、日本カニゼン(株)製商品
名)液中に浸漬し90℃−30分間強制攪拌を行なった。所
定時間後水洗した。めっき液量は粒子の表面積から算出
した。
っき液、浴能力300μdm2/l、日本カニゼン(株)製商品
名)液中に浸漬し90℃−30分間強制攪拌を行なった。所
定時間後水洗した。めっき液量は粒子の表面積から算出
した。
(ニ)無電解Auめっき 以上で得られたNi被覆粒子の表面に、Auの置換めっき
を行なった。めっき液はレクトロレスプレップ(無電解
Auめっき液、日本エレクトロプレーティングエンジニア
ース(株)製商品名)であり、90℃−30分間のめっき処
理を行ないその後で水を用いてよく洗浄し、つゞいて90
℃−2時間の乾燥を行なった。
を行なった。めっき液はレクトロレスプレップ(無電解
Auめっき液、日本エレクトロプレーティングエンジニア
ース(株)製商品名)であり、90℃−30分間のめっき処
理を行ないその後で水を用いてよく洗浄し、つゞいて90
℃−2時間の乾燥を行なった。
(3)金属粒子 用いた金属粒子は下記の4種類である。
(a)平均粒径0.03μm、ガス中蒸発法Ni、真空冶金
(株)製、 (b)平均粒径2μm、カルボニルNi、インコ(株)製 (c)平均粒径2.5μm、(b)にAu0.1μmのめっき層
形成 (d)平均粒径25μm、アトマイズNi、三井金属工業
(株)製 なお(c)のAuめっきは、前項と同じAuめっき液によ
り同様に作製した。
(株)製、 (b)平均粒径2μm、カルボニルNi、インコ(株)製 (c)平均粒径2.5μm、(b)にAu0.1μmのめっき層
形成 (d)平均粒径25μm、アトマイズNi、三井金属工業
(株)製 なお(c)のAuめっきは、前項と同じAuめっき液によ
り同様に作製した。
(4)接続部材の作製 上記した(1)〜(3)を所定量(固形分配合比、詳
細は第1表に示す)混合し、バーコータによりセパレー
タ(シリコーン処理ポリエステルフィルム、厚み38μ
m)上に塗布し、100℃−5分間の乾燥を行ない、所定
の乾燥後の厚み(第1表参照)を有する接続部材を作製
した。
細は第1表に示す)混合し、バーコータによりセパレー
タ(シリコーン処理ポリエステルフィルム、厚み38μ
m)上に塗布し、100℃−5分間の乾燥を行ない、所定
の乾燥後の厚み(第1表参照)を有する接続部材を作製
した。
(5)回路の接続 ライン巾0.1mm、ピッチ0.2mm、厚み35μmのCu回路を
有する全回路巾100mmのフレキシブル回路板(FPC)に、
接着巾3mm長さ100mmに切断した接続部材を載置して、15
0℃−2kg/cm2−5秒の加熱加圧により接続部材付FPCを
得た。その後セパレータを剥離して、他の同一ピッチを
有する透明導電ガラス(Cr回路、および一部比較用とし
てITO回路も使用、ガラス厚み1.1mm)と顕微鏡下で回路
の位置合わせを行ない、150℃−30kg/cm−20秒間の加熱
加圧により回路の接続を行なった。
有する全回路巾100mmのフレキシブル回路板(FPC)に、
接着巾3mm長さ100mmに切断した接続部材を載置して、15
0℃−2kg/cm2−5秒の加熱加圧により接続部材付FPCを
得た。その後セパレータを剥離して、他の同一ピッチを
有する透明導電ガラス(Cr回路、および一部比較用とし
てITO回路も使用、ガラス厚み1.1mm)と顕微鏡下で回路
の位置合わせを行ない、150℃−30kg/cm−20秒間の加熱
加圧により回路の接続を行なった。
(6)評価方法 上記により得た回路の接続体の熱衝撃試験前後におけ
る接続抵抗の測定結果を第1表に示した。
る接続抵抗の測定結果を第1表に示した。
接続抵抗の測定はマルチメータ(TR-6877、アドバン
テスト(株)製)により行ない1試料500点の接続抵抗
の平均値で表示した。熱衝撃試験は−40℃/30分100℃
/30分を1サイクルとして300サイクルおこなった。
テスト(株)製)により行ない1試料500点の接続抵抗
の平均値で表示した。熱衝撃試験は−40℃/30分100℃
/30分を1サイクルとして300サイクルおこなった。
なお隣接回路間の絶縁抵抗はいずれも109Ω以上と良
好であった。
好であった。
(7)結果 各実施例ともCr回路に対して、良好な初期および熱衝
撃試験後の接続抵抗を示すことがわかった。熱衝撃試験
は信頼性評価の中でも最も苛酷な試験であることから、
良好な信頼性を有することがわかる。
撃試験後の接続抵抗を示すことがわかった。熱衝撃試験
は信頼性評価の中でも最も苛酷な試験であることから、
良好な信頼性を有することがわかる。
比較例1は被覆粒子のみの場合であるが、ITO回路の
場合には初期および熱衝撃試験後ともに良好な接続抵抗
を示しているが、Cr回路では初期抵抗が50Ωと高い。一
方比較例−2は金属粒子のみの場合であるが、ITOおよ
びCr回路ともに良好な初期抵抗は得られるものの、熱衝
撃試験後の抵抗上昇が大きい。
場合には初期および熱衝撃試験後ともに良好な接続抵抗
を示しているが、Cr回路では初期抵抗が50Ωと高い。一
方比較例−2は金属粒子のみの場合であるが、ITOおよ
びCr回路ともに良好な初期抵抗は得られるものの、熱衝
撃試験後の抵抗上昇が大きい。
比較例1〜2の導電性粒子を併用した実施例9〜11に
おいては、初期抵抗および熱衝撃試験後ともに良好な信
頼性がCrおよびITOの両回路に対して得られた。
おいては、初期抵抗および熱衝撃試験後ともに良好な信
頼性がCrおよびITOの両回路に対して得られた。
なお接続部の断面を走査型電子顕微鏡により観察した
ところ、実施例1〜4においては第2図の(d)で模式
的に表わしたように、被覆粒子および金属粒子は数個凝
集して存在し、金属粒子は被覆粒子の周辺や回路面との
間に存在していた。同様に実施例5においては第2図
(c)、実施例6においては第2図(b)、実施例6〜
8および実施例12においては第2図(a)のように各々
存在していた。
ところ、実施例1〜4においては第2図の(d)で模式
的に表わしたように、被覆粒子および金属粒子は数個凝
集して存在し、金属粒子は被覆粒子の周辺や回路面との
間に存在していた。同様に実施例5においては第2図
(c)、実施例6においては第2図(b)、実施例6〜
8および実施例12においては第2図(a)のように各々
存在していた。
実施例14〜16 (1)絶縁性接着剤の作製 下記よりなる配合物を混合攪拌して、固形分29%の接
着剤溶液を作製した。
着剤溶液を作製した。
(2)被覆粒子 被覆粒子として、ファインパール(球状ポリスチレン
樹脂、住友化学工業(株)製商品名)をマイクロシーブ
を用いて、ふるい目3μmパス品を得、さらに沈降分離
して平均粒径1μmの粒子およびふるい目16μmオン25
μmパス品の平均粒径20μmの2種の粒子を得た。この
粒子を用いて実施例1〜13と同様な前処理のあとNiの無
電解めっきを、下記めっき液中に粒子を分散攪拌しなが
ら90℃−30分おこなった。めっき被膜の厚み調節は粒子
の表面積とめっき液中の有効Ni成分を算出し、めっき液
濃度を調節して行なった。すなわち本実施例14〜16にお
いては、被覆層はNiの単層とした。
樹脂、住友化学工業(株)製商品名)をマイクロシーブ
を用いて、ふるい目3μmパス品を得、さらに沈降分離
して平均粒径1μmの粒子およびふるい目16μmオン25
μmパス品の平均粒径20μmの2種の粒子を得た。この
粒子を用いて実施例1〜13と同様な前処理のあとNiの無
電解めっきを、下記めっき液中に粒子を分散攪拌しなが
ら90℃−30分おこなった。めっき被膜の厚み調節は粒子
の表面積とめっき液中の有効Ni成分を算出し、めっき液
濃度を調節して行なった。すなわち本実施例14〜16にお
いては、被覆層はNiの単層とした。
金属粒子、回路の接続条件および評価は実施例1〜13
と同様である。
と同様である。
たゞし本実施例においては回路接続後に150℃、1時
間の後硬化を行なった。結果を第1表に示すが、いずれ
も良好な信頼性を示した。
間の後硬化を行なった。結果を第1表に示すが、いずれ
も良好な信頼性を示した。
本実施例においては、加熱硬化型の接着剤を用いたの
で、接続は強固であり、信頼性の評価も良好であった。
で、接続は強固であり、信頼性の評価も良好であった。
(発明の効果) 以上詳述したように本発明になる回路の接続部材は導
電性粒子として高分子核材の表面が金属薄層により実質
的に被覆されてなる粒子と、金属粒子とを複合して用い
ることにより、表面汚染層を有する回路を含めた各種材
質の回路に対して優れた初期および長期の接続信頼性が
合わせて得られ、その工業的価値は大である。
電性粒子として高分子核材の表面が金属薄層により実質
的に被覆されてなる粒子と、金属粒子とを複合して用い
ることにより、表面汚染層を有する回路を含めた各種材
質の回路に対して優れた初期および長期の接続信頼性が
合わせて得られ、その工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】 第1図a〜dは本発明になる接続部材を示す断面模式
図、第2図a〜dは本発明になる接続部材を用いた回路
の接続状況を示す断面模式図である。 符号の説明 1……高分子核材、2……金属薄層 3……被覆粒子、4……金属粒子 5……絶縁性接着剤、6……セパレータ 7……回路
図、第2図a〜dは本発明になる接続部材を用いた回路
の接続状況を示す断面模式図である。 符号の説明 1……高分子核材、2……金属薄層 3……被覆粒子、4……金属粒子 5……絶縁性接着剤、6……セパレータ 7……回路
Claims (1)
- 【請求項1】絶縁性接着剤中に導電性粒子を15体積%未
満含有してなる回路の接続部材において、前記導電性粒
子が加圧もしくは加熱加圧下で変形性を有する高分子核
材の表面を金属薄層により実質的に被覆された粒子と金
属粒子との混合物からなることを特徴とする回路の接続
部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62137039A JPH083963B2 (ja) | 1987-05-29 | 1987-05-29 | 回路の接続部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62137039A JPH083963B2 (ja) | 1987-05-29 | 1987-05-29 | 回路の接続部材 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9133060A Division JP3026432B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 回路の接続構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63301407A JPS63301407A (ja) | 1988-12-08 |
JPH083963B2 true JPH083963B2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=15189430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62137039A Expired - Fee Related JPH083963B2 (ja) | 1987-05-29 | 1987-05-29 | 回路の接続部材 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JPH083963B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JPH08102218A (ja) * | 1994-09-30 | 1996-04-16 | Nec Corp | 異方性導電フィルム |
JP2004155957A (ja) * | 2002-11-07 | 2004-06-03 | Three M Innovative Properties Co | 異方導電性接着剤及びフィルム |
JP2004165659A (ja) * | 2003-11-07 | 2004-06-10 | Hitachi Chem Co Ltd | 電極の接続方法および該方法で得た電極の接続構造 |
JP2011198674A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | 導電性接合材料、これを用いた半導体装置および半導体装置の製造方法 |
JP5755527B2 (ja) * | 2011-08-09 | 2015-07-29 | 木村 潔 | 異方導電性膜および導電性コネクタ |
JP2013118181A (ja) * | 2011-11-02 | 2013-06-13 | Sekisui Chem Co Ltd | 異方性導電材料及び接続構造体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US3816726A (en) * | 1972-10-16 | 1974-06-11 | Evans & Sutherland Computer Co | Computer graphics clipping system for polygons |
JPS51135938A (en) * | 1975-05-21 | 1976-11-25 | Seiko Epson Corp | Anisotropic electroconductive adhesive |
JPS6177279A (ja) * | 1984-09-21 | 1986-04-19 | 日立化成工業株式会社 | 回路の接続部材 |
JPS61231066A (ja) * | 1985-04-06 | 1986-10-15 | Fujikura Kasei Kk | 異方導電性ホツトメルト接着剤 |
JPS6279281A (ja) * | 1985-10-03 | 1987-04-11 | Casio Comput Co Ltd | 異方導電性接着剤 |
JPS6364390A (ja) * | 1986-09-05 | 1988-03-22 | 株式会社東芝 | 電子部品の実装構造 |
-
1987
- 1987-05-29 JP JP62137039A patent/JPH083963B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPS63301407A (ja) | 1988-12-08 |
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