JPH0839537A - 高流動コンクリート製造時の品質制御装置 - Google Patents

高流動コンクリート製造時の品質制御装置

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JPH0839537A
JPH0839537A JP18246094A JP18246094A JPH0839537A JP H0839537 A JPH0839537 A JP H0839537A JP 18246094 A JP18246094 A JP 18246094A JP 18246094 A JP18246094 A JP 18246094A JP H0839537 A JPH0839537 A JP H0839537A
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JP
Japan
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kneading
admixture
water
mortar
torque
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Pending
Application number
JP18246094A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Ozawa
一雅 小澤
Toshiaki Saito
俊明 斉藤
Shigeki Murayama
茂樹 村山
Makoto Shimizu
信 清水
Takanobu Kori
隆信 郡
Hiroaki Masuda
浩明 増田
Hiroyuki Arai
廣行 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
Kato Heavy Industries Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
IHI Corp
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
Ishikawajima Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 モルタルの練り上がりをトルク判定器37に
より判定し、補正水量演算器41により、データ記憶器
39にメモリされたデータ40に基づきモルタルに補充
すべき水19の量を求め、水補充制御器43により流量
調整弁17を作動させ、モルタルに対してその水分量が
適切な状態となるような量の水19を補充する。また、
高流動コンクリートの練り上がりをトルク判定器46に
より判定し、補正混和剤量演算器50により、データ記
憶器48にメモリされたデータ49に基づき高流動コン
クリートに補充すべき混和剤25の量を求め、混和剤補
充制御器52により流量調整弁22を作動させ、高流動
コンクリートに対してそのワーカビリティが適切な状態
となるような量の混和剤25を補充する。 【効果】 高流動コンクリートに所要の流動性を確実に
具備させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高流動コンクリート製造
時の品質制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フレッシュコンクリートは、予め設定さ
れた配合比のセメント、水、砂(細骨材)、砂利(粗骨
材)、混和剤をミキサによって混練することにより製造
される。
【0003】フレッシュコンクリートのワーカビリティ
(流れやすさ、打込みやすさ)は、スランプ値、スラン
プフロー値、ロートタイム値等によって表すことができ
るが、上記の各コンクリート構成材料を所定の配合で混
練しても、骨材の表面水量並びに粒度分布に起因して上
述したワーカビリティが設計値とはことなる値を呈する
ことがあり、このようなことは、フレッシュコンクリー
トの構成材料の計量管理が行き届いたフレッシュコンク
リート製造設備においても生じる。
【0004】このため、従来は、フレッシュコンクリー
ト製造設備を操作する作業者が、フレッシュコンクリー
トの構成材料となる水の量を経験に基づいて適宜調整
し、フレッシュコンクリートに所定のワーカビリティを
具備させるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年研
究開発が行われている締固め作業が不要な高流動コンク
リートの流動性は、水の量だけで決定されるのでなく、
骨材粒度、材料温度、混和剤量に起因して変化するの
で、従来の経験が通用せず、また、単に水の量を調整し
ただけでは、高流動コンクリートに所要の流動性を具備
させることができない場合がある。
【0006】
【調査結果に基づく知見】上記の課題を解決するために
発明者らは、鋭意研究を行った結果、下記のような知見
を得るに至った。
【0007】(1)図4に示すように、所定量のセメン
ト、水、骨材をミキサに投入して高流動コンクリートを
製造する際に、セメント、水、砂を混練するモルタル混
練段階においてミキサの回転速度を高速にし、ミキサの
軸トルク値(ミキサが電気駆動の場合は、電流値/回転
数、あるいは電力値/回転数、ミキサが油圧駆動である
場合には、油圧力)の経時変化を計測すると、軸トルク
値は、混練開始後一旦増加し、モルタルが練り上がり状
態に近付くのにつれ減少し、モルタルが練り上がると略
安定した状態となる傾向を呈する。
【0008】(2)また、図5に示すように、練り上が
ったモルタルの水分率とモルタル練り上がり時における
ミキサの軸トルク値との関係は、略2次関数的な傾向を
呈する。
【0009】(3)そこで、所定量のセメント並びに砂
に対し所定量よりもやや少ない水(一次水)を混練する
モデル混練を一次水量を種々変更して実施し、各モデル
混練におけるモルタルの練り上がり時のミキサの軸トル
クをそれぞれ求める。
【0010】(4)また、モルタルを構成するセメン
ト、砂等の特性の違いにより、補充すべき補正水の量も
違ってくる。
【0011】(5)そこで、ニューラルネットワークの
学習機能を用いて材料特性と補正水量の関係を学習させ
ると、材料特性が変化した場合であっても、所望のモル
タル水分量が得られる補正水量が求められることが確認
された。
【0012】(6)一方、図6に示すように、セメン
ト、水、砂をミキサにより混練することにより生成され
たモルタルに対し、更に、砂利、水、混和剤を加えて混
練する高流動コンクリート混練時においてミキサの回転
速度を中速にし、ミキサの軸トルク値(ミキサが電気駆
動の場合は、電流値/回転数、あるいは電力値/回転
数、ミキサが油圧駆動である場合には、油圧力)の経時
変化を計測すると、軸トルク値は、混練開始後一旦増加
し、高流動コンクリートが練り上がり状態に近付くのに
つれ減少し、高流動コンクリートが練り上がると略安定
した状態となる傾向を呈し、このときの軸トルク値が低
いほど、高流動コンクリートの水分率が高い状態、ある
いは混和剤量が多い状態となる。
【0013】(7)また、図7に示すように、高流動コ
ンクリートのワーカビリティを表わすスランプフロー値
と高流動コンクリートの練り上がり時におけるミキサの
軸トルク値との関係は、軸トルク値が高くなるほどスラ
ンプフロー値が低くなる傾向を呈し、一方、図8に示す
ように、高流動コンクリートのワーカビリティを表わす
ロートタイム値と高流動コンクリートの練り上がり時に
おけるミキサの軸トルク値との関係は、軸トルク値が高
くなるほどロートタイム値も高くなる傾向を呈する。
【0014】(8)そこで、所定量のモルタル、水並び
に砂利に対し所定量よりもやや少なめの混和剤を混練す
るモデル混練を混和剤量を種々変更して実施し、各モデ
ル混練における高流動コンクリートの練り上がり時のミ
キサの軸トルクをそれぞれ求めるとともに、種々の混和
剤量の高流動コンクリートの軸トルク値を目標トルク値
(高流動コンクリートのワーカビリティが適切な状態で
あるときのミキサの軸トルク値)にさせるために補充す
べき補正混和剤の量を求めると、補正混和剤添加前後の
ミキサの軸トルク値の差と添加補正混和剤量(実績添加
補正混和剤量)との関係は実績添加補正混和剤量曲線と
して図3に示すように表わされる。
【0015】(9)また、高流動コンクリートを構成す
るセメント、砂、砂利等の特性の違いにより、補充すべ
き補正混和剤の量も違ってくる。
【0016】(10)そこで、ニューラルネットワーク
の学習機能を用いて材料特性と補正混和剤量の関係を学
習させると、材料特性が変化した場合であっても、所望
のワーカビリティが得られる補正混和剤量が求められる
ことが確認された。
【0017】
【発明の目的】本発明は高流動コンクリートに所要の流
動性を具備させ得るようにすることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の高流動コンクリート製造時の品質制御装置に
おいては、所定量のセメント11並びに砂8に対し所定
量以下の水16を用いて生成されるモルタルの練り上が
り時のミキサ1の軸トルクとモルタルに具備させるため
に添加すべき水19の量との関係及びモルタルを構成す
る砂、セメントの物理特性値をモルタル混練データ40
としてメモリするモルタル混練用データ記憶器39と、
ミキサへの水19の供給経路に設けた流量調整弁17
と、該流量調整弁17を通過する水19の流量を検出す
る流量計18と、モルタルの混練を行うミキサ1の軸ト
ルクを求める軸トルク演算器35と、モルタル混練時に
おいて軸トルク演算器35より出力される軸トルク信号
36の値が安定した際あるいは予め設定した混練時間が
経過した際にトルク安定信号38を出力するモルタル混
練用トルク判定器37と、該モルタル混練用トルク判定
器37からトルク安定信号38が出力された際に前記の
軸トルク演算器35から出力される軸トルク信号36と
モルタル混練用データ記憶器39にメモリされたモルタ
ル混練データ40とに基づきミキサ1により混練されて
いるモルタルに対して補充すべき水19の量を求めるニ
ューラルネットワーク補正水量演算器41と、該ニュー
ラルネットワーク補正水量演算器41より出力される水
補充信号42と流量計18から出力される流量検出信号
45とに基づき前記の流量調整弁17を作動させる水補
充制御器43と、水19を補充したモルタル及び所定量
の砂利5に対し所定量以下の混和剤24を用いて生成さ
れる高流動コンクリートの練り上がり時のミキサ1の軸
トルクと高流動コンクリートに具備させるために添加す
べき混和剤25の量との関係及び高流動コンクリートを
構成する砂、セメント、砂利、混和剤の物理特性値を高
流動コンクリート混練用データ49としてメモリする高
流動コンクリート混練用データ記憶器48と、ミキサへ
の混和剤24,25の供給経路に設けた流量調整弁22
と、該流量調整弁22を通過する混和剤24,25の流
量を検出する流量計23と、高流動コンクリート混練時
において軸トルク演算器35より出力される軸トルク信
号36の値が安定した際にトルク安定信号47を出力す
る高流動コンクリート混練用トルク判定器46と、該高
流動コンクリート混練用トルク判定器46からトルク安
定信号47が出力された際あるいは予め設定した混練時
間が経過した際に前記の軸トルク演算器35から出力さ
れる軸トルク信号36と高流動コンクリート混練用デー
タ記憶器48にメモリされた高流動コンクリート混練用
データ49とに基づきミキサ1により混練されている高
流動コンクリートに対して補充すべき混和剤25の量を
求めるニューラルネットワーク補正混和剤量演算器50
と、該ニューラルネットワーク補正混和剤量演算器50
より出力される混和剤補充信号51と流量計23から出
力される流量検出信号54とに基づき前記の流量調整弁
22を作動させる混和剤補充制御器52とを備えてい
る。
【0019】
【作用】本発明の高流動コンクリート製造時の品質制御
装置では、モルタル混練時に、軸トルク演算器35から
出力される軸トルク信号36の値が安定した状態になっ
たことをモルタル混練用トルク判定器37により判定す
るか、あるいは予め設定した混練時間が経過した際に、
ニューラルネットワーク補正水量演算器41により、モ
ルタル混練用データ記憶器39にメモリされたモルタル
混練データ40と前記の軸トルク信号36とからモルタ
ルに補充すべき水19の量を求め、水補充制御器43に
より流量調整弁17を作動させて、モルタルに対してそ
の水分量が適切な状態となるような量の水19を補充す
る。
【0020】また、本発明の高流動コンクリート製造時
の品質制御装置では、高流動コンクリート混練時に、軸
トルク演算器35から出力される軸トルク信号36の値
が安定した状態になったことを高流動コンクリート混練
用トルク判定器46により判定するか、あるいは予め設
定した混練時間が経過した際に、ニューラルネットワー
ク補正混和剤量演算器50により、高流動コンクリート
混練用データ記憶器48にメモリされた高流動コンクリ
ート混練用データ49と前記の軸トルク信号36とから
高流動コンクリートに補充すべき混和剤25の量を求
め、混和剤補充制御器52により流量調整弁22を作動
させて、高流動コンクリートに対してそのワーカビリテ
ィが適切な状態となるような量の混和剤25を補充す
る。
【0021】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
【0022】図1は本発明の高流動コンクリート製造時
の品質制御装置の一実施例を適用した高流動コンクリー
ト製造設備の一例を示すもので、1はミキサであり、該
ミキサ1は、モータ2により駆動されるようになってい
る。
【0023】3は砂利貯蔵槽、4は砂利計量ホッパであ
り、該砂利計量ホッパ4は、砂利貯蔵槽3から切り出さ
れる砂利(粗骨材)5の計量を行い、計量が完了した砂
利5を前記のミキサ1へ供給するように構成されてい
る。
【0024】6は砂貯蔵槽、7は砂計量ホッパであり、
該砂計量ホッパ7は、砂貯蔵槽6から切り出される砂
(細骨材)8の計量を行い、計量が完了した砂8を前記
のミキサ1へ供給するように構成されている。
【0025】9はセメント貯蔵槽、10はセメント計量
ホッパであり、該セメント計量ホッパ10は、セメント
貯蔵槽9から切り出されるセメント11の計量を行い、
計量が完了したセメント11を前記のミキサ1へ供給す
るようになっている。
【0026】12は水貯蔵槽、13は水計量ホッパであ
り、該水計量ホッパ13は、水貯蔵槽12から開閉弁1
4を介して流入する水15の計量を行い、計量した水1
5を一次水16として前記のミキサ1へ供給するように
なっている。
【0027】17は流量調整弁であり、該流量調整弁1
7は、前記の水貯蔵槽12に貯蔵されている水15を外
部へ流出させ得るようになっている。
【0028】18は流量計であり、該流量計18は、前
記の流量調整弁17を経て水貯蔵槽12から流出する水
15の流量を計測し、その水15を補正水19として前
記のミキサ1に供給するようになっている。
【0029】20は混和剤貯蔵槽であり、該混和剤貯蔵
槽20には液状の混和剤21が貯蔵されている。
【0030】22は流量調整弁であり、該流量調整弁2
2は、混和剤貯蔵槽20に貯蔵されている混和剤21を
外部へ流出させ得るようになっている。
【0031】23は流量計であり、該流量計23は、前
記の流量調整弁22を経て混和剤貯蔵槽20から流出す
る混和剤21の流量を計測し、その混和剤21を混和剤
24あるいは補正混和剤25として前記のミキサ1に供
給するようになっている。
【0032】26は混和材貯蔵槽、27は混和材計量ホ
ッパであり、該混和材計量ホッパ27は、混和材貯蔵槽
26から切り出されるフライアッシュ、高炉スラグ微粉
末、石灰石微粉末等よりなる粉体の混和材28の計量を
行い、計量が完了した混和材28を前記のミキサ1へ供
給するようになっている。
【0033】29はインバータ装置であり、該インバー
タ装置29は、前記のミキサ1を駆動するモータ2に対
して電流30を供給するように構成されている。
【0034】31は回転数検出器であり、該回転数検出
器31は、ミキサ1を駆動するモータ2の回転数を検出
して回転数検出信号32を出力するように構成されてい
る。
【0035】33は電力計であり、該電力計33は、前
記のインバータ装置29からモータ2へ供給される電力
を計測して電力計測信号34を出力するように構成され
ている。
【0036】35は軸トルク演算器であり、該軸トルク
演算器35は、前記の回転数検出器31より出力される
回転数検出信号32の値と電力計33より出力される電
力計測信号34の値とに基づきミキサ1の軸トルクを求
めて軸トルク信号36を出力するように構成されてい
る。
【0037】37はモルタル混練用トルク判定器であ
り、該モルタル混練用トルク判定器37は、ミキサ1に
よってセメント11、水16、砂8、混和材28を混練
するモルタル混練作業を開始した後、前記の軸トルク演
算器35より出力される軸トルク信号36の値が大きく
変動することなく一定時間を超えて安定した状態を呈し
た際に、トルク安定信号38を出力するようになってい
る。
【0038】39はモルタル混練用データ記憶器であ
り、該モルタル混練用データ記憶器39には、モデル混
練により得られた水分率と軸トルクの関係(図5参照)
がモルタル混練データ40として、種々の配合比、砂の
粒度(細骨材粒度)、砂の微粒分の割合(細骨材微粒
分)、砂の温度(細骨材温度)もしくはモルタルの温度
ごとにメモリされている。
【0039】41はニューラルネットワーク補正水量演
算器であり、該ニューラルネットワーク補正水量演算器
41は、前記のモルタル混練用トルク判定器37からト
ルク安定信号38が出力された際あるいは予め設定した
混練時間が経過した際に、軸トルク演算器35から出力
される軸トルク信号36とモルタル混練用データ記憶器
39にメモリされたモルタル混練データ40とに基づき
ミキサ1により混練されているモルタルの水分率を、砂
の粒度、砂の微粒分の割合、砂もしくはモルタルの温度
をパラメータとしたニユーラルネットワークにより推定
するとともにモルタルに対して補充すべき補正水19の
量を求めて水補充信号42を出力するようになってい
る。
【0040】43は水補充制御器であり、該水補充制御
器43は、前記のニューラルネットワーク補正水量演算
器41から出力される水補充信号42と流量計18から
出力される流量検出信号45とに基づき前記の流量調整
弁17を作動させる弁作動信号44を出力するように構
成されている。
【0041】46は高流動コンクリート混練用トルク判
定器であり、該高流動コンクリート混練用トルク判定器
46は、ミキサ1によってモルタル、水19、混和剤2
1を混練する高流動コンクリート混練作業を開始した
後、前記の軸トルク演算器35より出力される軸トルク
信号36の値が大きく変動することなく一定時間を超え
て安定した状態を呈した際に、トルク安定信号47を出
力するようになっている。
【0042】48は高流動コンクリート混練用データ記
憶器であり、該高流動コンクリート混練用データ記憶器
48には、モデル混練により得られた補正混和剤添加前
後のミキサ1の軸トルク値の差と添加補正混和剤量との
関係、すなわち、実績添加補正混和剤量曲線(図3参
照)が高流動コンクリート混練用データ49として種々
の配合比、砂の粒度(細骨材粒度)、砂の微粒分の割合
(細骨材微粒分)、砂利の粒度(粗骨材粒度)、砂利の
温度(粗骨材温度)もしくは高流動コンクリート温度、
混和剤量ごとにメモリされている。
【0043】50はニューラルネットワーク補正混和剤
量演算器であり、該ニューラルネットワーク補正混和剤
量演算器50は、前記の高流動コンクリート混練用トル
ク判定器46からトルク安定信号47が出力された際あ
るいは予め設定した混練時間が経過した際に、軸トルク
演算器35から出力される軸トルク信号36と高流動コ
ンクリート混練用データ記憶器48にメモリされた高流
動コンクリート混練用データ49とに基づきミキサ1に
より混練されている高流動コンクリートに補充すべき補
正混和剤25の量を、砂の粒度、砂の微粒分の割合、砂
利の粒度、砂利もしくは高流動コンクリートの温度、混
和剤24の量をパラメータとしたニューラルネットワー
クにより推定して混和剤補充信号51を出力するように
なっている。
【0044】52は混和剤補充制御器であり、該混和剤
補充制御器52は、前記のニューラルネットワーク補正
混和剤量演算器50から出力される混和剤補充信号51
と流量計18から出力される流量検出信号54とに基づ
き前記の流量調整弁22を作動させる弁作動信号53を
出力するように構成されている。
【0045】以下、本実施例の作動を説明する。
【0046】図1に示す高流動コンクリートの製造設備
において、高流動コンクリートの製造を行う際には、砂
貯蔵槽6に貯蔵されている砂8を砂計量ホッパ7によっ
て所定量計量し、セメント貯蔵槽9に貯蔵されているセ
メント11をセメント計量ホッパ10によって所定量計
量し、混和材貯蔵槽26に貯蔵されている混和材28を
混和材計量ホッパ27により所定量計量する。
【0047】また、水貯蔵槽12に貯蔵されている水1
5を一次水16として水計量ホッパ13により前記の砂
8並びにセメント11に対して所定量よりもやや少なめ
に計量し、この一次水16と前記の砂8、セメント1
1、混和材28をミキサ1に投入したうえ、インバータ
装置29によりモータ2を作動させてミキサ1を高速回
転させる。
【0048】モータ2を作動させると、ミキサ1の回転
数が回転数検出器31により検出され、該回転数検出器
31から回転数検出信号32が出力されるとともに、イ
ンバータ装置29よりモータ2へ供給される電力が電力
計33により計測され、該電力計33から電力計測信号
34が出力される。
【0049】軸トルク演算器35は、前記の回転数検出
信号32と電力計測信号34とに基づいてミキサ1の軸
トルクを求め、軸トルク信号36を出力する。
【0050】このとき、ミキサ1の軸トルクの経時変化
は、図2に示すように、混練開始後一旦増大し、モルタ
ルが練り上がり状態に近付くのにつれ減少してモルタル
が練り上がると略安定した状態となる傾向を呈する。
【0051】このようにして、一次水16、砂8、セメ
ント11、混和材28を混練することにより生成される
モルタルが練り上がり状態となり、前記の軸トルク信号
36が安定した状態となると、モルタル混練用トルク判
定器37からトルク安定信号38が出力される。
【0052】トルク安定信号38が出力されると、補正
水量演算器41は、モルタル混練用データ記憶器39に
メモリされたモルタル混練データ40と前記軸トルク信
号36とに基づいて、現在ミキサ1により混練されてい
るモルタルに対して補充すべき補正水19の量を求めて
水補充信号42を出力する。
【0053】水補充信号42が出力されると、水補充制
御器43は、流量計18から出力される流量検出信号4
5を検出しつつ流量調整弁17を作動させ、ミキサ1に
より混練されるモルタルに対してその水分量が適切な状
態となるような量の補正水19が補充される。
【0054】このようにしてモルタルの混練が完了した
ならば、砂利貯蔵槽3に貯蔵されている砂利5を砂利計
量ホッパ4により所定量計量し、この砂利5をミキサ1
に投入するとともに、混和剤貯蔵槽20に貯蔵されてい
る混和剤21を流量計23により計量しながらこの混和
剤21を混和剤24としてその積算流量がモルタルに対
する所定量よりもやや少なくなるようにミキサ1へ供給
したうえ、インバータ装置29によりモータ2を作動さ
せ、ミキサ1を中速回転させる。
【0055】このとき、ミキサ1の軸トルクの経時変化
は、図2に示すように、混練開始後一旦増大し、高流動
コンクリートが練り上がり状態に近付くのにつれ減少し
て高流動コンクリートが練り上がると略安定した状態と
なる傾向を呈する。
【0056】このようにして、混和剤24、砂利5、モ
ルタルを混練することにより生成される高流動コンクリ
ートが練り上がり状態となり、前記の軸トルク信号36
が安定した状態となると、高流動コンクリート混練用ト
ルク判定器46からトルク安定信号47が出力される。
【0057】トルク安定信号47が出力されると、補正
混和剤量演算器50は、高流動コンクリート混練用デー
タ記憶器48にメモリされた高流動コンクリート混練用
データ49と前記軸トルク信号36とに基づいて、現在
ミキサ1により混練されている高流動コンクリートに対
して補充すべき補正混和剤25の量を求めて混和剤補充
信号51を出力する。
【0058】混和剤補充信号51が出力されると、混和
剤補充制御器52は、流量計23から出力される流量検
出信号54を検出しつつ流量調整弁22を作動させ、ミ
キサ1により混練される高流動コンクリートに対してそ
のワーカビリティが適切な状態となるような量の補正混
和剤25が補充される。
【0059】このように本実施例においては、高流動コ
ンクリートの構成材料である水15及び混和剤21を適
切な状態に設定することができるので、高流動コンクリ
ートに所要の流動性を確実に具備させることができる。
【0060】なお、本発明の高流動コンクリート製造時
の品質制御装置は上述した実施例のみに限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
変更を加え得ることは勿論である。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の高流動コン
クリート製造時の品質制御装置によれば、下記のような
種々の優れた作用効果を奏し得る。
【0062】(1)モルタル混練時に、軸トルク演算器
35から出力される軸トルク信号36の値が安定した状
態になったことをモルタル混練用トルク判定器37によ
り判定し、ニューラルネットワーク補正水量演算器41
により、モルタル混練用データ記憶器39にメモリされ
たモルタル混練データ40と前記の軸トルク信号36と
からモルタルに補充すべき水19の量を求め、水補充制
御器43により流量調整弁17を作動させるので、モル
タルに対してその水分量が適切な状態となるような量の
水19が確実に補充される。
【0063】(2)高流動コンクリート混練時に、軸ト
ルク演算器35から出力される軸トルク信号36の値が
安定した状態になったことを高流動コンクリート混練用
トルク判定器46により判定し、ニューラルネットワー
ク補正混和剤量演算器50により、高流動コンクリート
混練用データ記憶器48にメモリされた高流動コンクリ
ート混練用データ49と前記の軸トルク信号36とから
高流動コンクリートに補充すべき混和剤25の量を求
め、混和剤補充制御器52により流量調整弁22を作動
させるので、高流動コンクリートに対してそのワーカビ
リティが適切な状態となるような量の混和剤25が確実
に補充される。
【0064】(3)高流動コンクリートの構成材料であ
る水15及び混和剤21を適切な状態に設定することが
できるので、高流動コンクリートに所要の流動性を確実
に具備させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高流動コンクリート製造時の品質制御
装置の一実施例を適用した高流動コンクリート製造設備
の一例を示す概念図である。
【図2】図1に示す高流動コンクリート製造設備により
高流動コンクリートを製造する際のミキサの軸トルク値
の経時変化の一例を示すグラフである。
【図3】補正混和剤添加前後のミキサの軸トルク値の差
と実績添加補正混和剤量との関係を示す実績添加補正混
和剤量曲線のグラフである。
【図4】モルタル混練時におけるミキサの軸トルク値の
経時変化を示すグラフである。
【図5】練り上がったモルタル中の水分率とミキサの軸
トルクとの関係を示すグラフである。
【図6】高流動コンクリート混練時におけるミキサの軸
トルク値の経時変化を示すグラフである。
【図7】高流動コンクリートが練り上がった際のミキサ
の軸トルク値と高流動コンクリートのスランプフロー値
との関係を示すグラフである。
【図8】高流動コンクリートが練り上がった際のミキサ
の軸トルク値と高流動コンクリートのロートタイム値と
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ミキサ 5 砂利 8 砂 11 セメント 16 水(一次水) 17,22 流量調整弁 18,23 流量計 19 水(補正水) 24 混和剤 25 混和剤(補正混和剤) 35 軸トルク演算器 36 軸トルク信号 37 モルタル混練用トルク判定器 38,47 トルク安定信号 39 モルタル混練用データ記憶器 40 モルタル混練データ 41 ニューラルネットワーク補正水量演算器 42 水補充信号 43 水補充制御器 45,54 流量検出信号 46 高流動コンクリート混練用トルク判定器 47 トルク安定信号 48 高流動コンクリート混練用データ記憶器 49 高流動コンクリート混練用データ 50 ニューラルネットワーク補正混和剤量演算器 51 混和剤補充信号 52 混和剤補充制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小澤 一雅 千葉県松戸市久保平賀377−1−308 (72)発明者 斉藤 俊明 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 村山 茂樹 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 清水 信 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 郡 隆信 神奈川県横浜市金沢区昭和町3174番地 石 川島建機株式会社横浜工場内 (72)発明者 増田 浩明 神奈川県横浜市金沢区昭和町3174番地 石 川島建機株式会社横浜工場内 (72)発明者 新井 廣行 東京都中央区八重洲二丁目6番21号 石川 島建材工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定量のセメント(11)並びに砂
    (8)に対し所定量以下の水(16)を用いて生成され
    るモルタルの練り上がり時のミキサ(1)の軸トルクと
    モルタルに具備させるために添加すべき水(19)の量
    との関係及びモルタルを構成する砂、セメントの物理特
    性値をモルタル混練データ(40)としてメモリするモ
    ルタル混練用データ記憶器(39)と、ミキサへの水
    (19)の供給経路に設けた流量調整弁(17)と、該
    流量調整弁(17)を通過する水(19)の流量を検出
    する流量計(18)と、モルタルの混練を行うミキサ
    (1)の軸トルクを求める軸トルク演算器(35)と、
    モルタル混練時において軸トルク演算器(35)より出
    力される軸トルク信号(36)の値が安定した際あるい
    は予め設定した混練時間が経過した際にトルク安定信号
    (38)を出力するモルタル混練用トルク判定器(3
    7)と、該モルタル混練用トルク判定器(37)からト
    ルク安定信号(38)が出力された際に前記の軸トルク
    演算器(35)から出力される軸トルク信号(36)と
    モルタル混練用データ記憶器(39)にメモリされたモ
    ルタル混練データ(40)とに基づきミキサ(1)によ
    り混練されているモルタルに対して補充すべき水(1
    9)の量を求めるニューラルネットワーク補正水量演算
    器(41)と、該ニューラルネットワーク補正水量演算
    器(41)より出力される水補充信号(42)と流量計
    (18)から出力される流量検出信号(45)とに基づ
    き前記の流量調整弁(17)を作動させる水補充制御器
    (43)と、水(19)を補充したモルタル及び所定量
    の砂利(5)に対し所定量以下の混和剤(24)を用い
    て生成される高流動コンクリートの練り上がり時のミキ
    サ(1)の軸トルクと高流動コンクリートに具備させる
    ために添加すべき混和剤(25)の量との関係及び高流
    動コンクリートを構成する砂、セメント、砂利、混和剤
    の物理特性値を高流動コンクリート混練用データ(4
    9)としてメモリする高流動コンクリート混練用データ
    記憶器(48)と、ミキサへの混和剤(24)(25)
    の供給経路に設けた流量調整弁(22)と、該流量調整
    弁(22)を通過する混和剤(24)(25)の流量を
    検出する流量計(23)と、高流動コンクリート混練時
    において軸トルク演算器(35)より出力される軸トル
    ク信号(36)の値が安定した際にトルク安定信号(4
    7)を出力する高流動コンクリート混練用トルク判定器
    (46)と、該高流動コンクリート混練用トルク判定器
    (46)からトルク安定信号(47)が出力された際あ
    るいは予め設定した混練時間が経過した際に前記の軸ト
    ルク演算器(35)から出力される軸トルク信号(3
    6)と高流動コンクリート混練用データ記憶器(48)
    にメモリされた高流動コンクリート混練用データ(4
    9)とに基づきミキサ(1)により混練されている高流
    動コンクリートに対して補充すべき混和剤(25)の量
    を求めるニューラルネットワーク補正混和剤量演算器
    (50)と、該ニューラルネットワーク補正混和剤量演
    算器(50)より出力される混和剤補充信号(51)と
    流量計(23)から出力される流量検出信号(54)と
    に基づき前記の流量調整弁(22)を作動させる混和剤
    補充制御器(52)とを備えてなることを特徴とする高
    流動コンクリート製造時の品質制御装置。
JP18246094A 1994-08-03 1994-08-03 高流動コンクリート製造時の品質制御装置 Pending JPH0839537A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005111929A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Ohbayashi Corp コンクリートのコンシステンシー管理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005111929A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Ohbayashi Corp コンクリートのコンシステンシー管理方法
JP4582388B2 (ja) * 2003-10-10 2010-11-17 株式会社大林組 コンクリートのコンシステンシー管理方法

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